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JP2011508949A5 - - Google Patents

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燃料電池システム
関連出願の相互参照
本願は、2007年12月28日出願の米国仮特許出願第61/009,418号明細書の利益を主張するものである。この特許出願の教示全体は参照により本明細書に援用される。
燃料電池は、潜在的に清浄で静粛で効率的な電力の発生を提供することが可能である。熱エネルギー系エンジンとは異なり、燃料電池は、水素ガス(および高温燃料電池に関する一酸化炭素)を水(および高温燃料電池に関する二酸化炭素)に転化して電気にすることに附随する化学エネルギーを転化するために電気化学様プロセスまたは蓄電池様プロセスを用いる。燃料電池の種々のタイプの内、固体酸化物燃料電池(SOFC)は、金属酸化物(例えば、酸化カルシウムまたは酸化ジルコニウム)の硬いセラミック化合物を用いて、固体酸化物燃料電池の部品、例えば、電極、電解質およびインターコネクトを形成する。典型的には、固体酸化物燃料電池において、酸素ガス(O)は陽極で酸素イオン(O2−)に還元され、水素(H)またはメタン(CH)などの炭化水素などの燃料ガスは酸素イオンで酸化されて陰極で水および(炭化水素からの)二酸化炭素(CO)を生成する。炭化水素が燃料ガスとして用いられる場合、二酸化炭素(CO)も生成し、SOFCの陰極からの排気(陰極排気)の一部になる。陰極排気は、典型的には、約15%−約30%の未反応燃料ガスを含む。清浄で静粛な電力の発生の利点にもかかわらず、燃料電池システムは、製品の未完成、工学システムの過剰な複雑さ、燃料効率などから生じる多くの難しい市場参入問題に直面してきた。陰極および陽極のより大きな表面積の使用により、または燃料電池スタック中の燃料電池の数の増加により燃料効率を向上させることが可能である。しかし、これらのアプローチは、典型的には、燃料電池スタックのサイズの増加をもたらす。電池電圧および均一な燃料分配の限界のゆえに、高い電池利用効率を達成することは、SOFCスタックにとって極めて難題である。
従って、燃料電池システムの燃料効率を向上させる方法を開発するとともに、高い燃料効率を有する燃料電池システム、特に比較的小さいサイズの燃料電池システムを開発することが必要とされている。
本発明は、一般に、燃料電池組立品と、陽極排気から気体状二酸化炭素の少なくとも一部を除去するとともに、二酸化炭素除去から生じた本質的にすべての気体状流体を燃料電池組立品に送る二酸化炭素除去装置とを含む燃料電池システムおよびこうした燃料電池システムの陽極排気中の未反応燃料を再循環する方法に関する。
一実施形態において、本発明は、一般に、燃料電池組立品と、二酸化炭素除去装置と、前記燃料電池組立品と前記二酸化炭素除去装置を接続する陽極排気導管と、燃料源と、酸素源と、前記燃料源を少なくとも部分的に前記燃料電池組立品に接続する燃料導管と、前記燃料電池組立品、前記燃料導管および前記燃料源の少なくとも1つに前記二酸化炭素除去装置を接続する再循環導管とを含む燃料電池システムに関する。燃料電池組立品は、陽極および陰極を各々が含む少なくとも1個の燃料電池を含む。二酸化炭素除去装置は、気相中にある二酸化炭素を除去する。一実施形態において、二酸化炭素除去装置は陽極排気から水の一部を更に除去する。別の実施形態において、二酸化炭素除去装置は燃料ガス中の硫黄化合物の少なくとも一部を更に除去する。二酸化炭素除去装置は二酸化炭素除去材料を含む。燃料源および酸素源は、それぞれ独立して前記燃料電池組立品に流体連通している。燃料導管および再循環導管は、場合により一体化され、燃料電池組立品に伸びる単一の再循環−燃料導管になる。再循環導管および/または再循環−燃料導管は、本質的にすべての気体状流体を二酸化炭素除去装置から燃料電池組立品に送る。一実施形態において、二酸化炭素除去装置は陽極排気から水の少なくとも一部を更に除去する。別の実施形態において、二酸化炭素除去装置は燃料ガスから硫黄化合物の少なくとも一部を更に除去する。なお別の実施形態において、燃料電池システムは、水および一酸化炭素を水素および二酸化炭素に転化する1種以上の触媒を含む水−ガス−転化(シフト)装置であって、前記燃料電池組立品と前記二酸化炭素除去装置との間で伸びる前記陽極排気導管の一部にある前記水−ガス−転化装置も含む。特定の実施形態において、燃料電池システムは、前記燃料電池組立品と前記燃料源との間の点で前記陽極排気導管から分岐する流出導管であって、前記陽極排気導管から流出排気に流体の少なくとも一部を送る前記流出導管も含む。特定の別の実施形態において、燃料電池システムは、前記流出導管の下流にある点での空気−熱交換器装置であって、熱交換が前記流出導管から受領した流体と前記流出導管から受領した流体より低い温度を有する第2の流体との間で起きる空気−熱交換器装置も含む。特定のなお別の実施形態において、空気熱交換器は、前記酸素源と前記燃料電池組立品の陰極との間にあるとともに前記酸素源と前記燃料電池組立品の陰極に流体連通しており、前記酸素源からの酸素含有流体は第2の流体である。一実施形態において、燃料電池システムは、前記燃料電池組立品と前記二酸化炭素除去装置との間で伸びる前記陽極排気導管の一部で冷却装置も含む。特定の実施形態において、冷却装置は、前記水−ガス−転化装置と前記二酸化炭素除去装置との間にある。別の実施形態において、二酸化炭素除去装置は冷却用部品を更に含む。なお別の実施形態において、前記二酸化炭素除去装置のハウジングは、二酸化炭素除去材料入口および二酸化炭素除去材料出口を更に画定し、前記燃料電池システムは、使用済み二酸化炭素除去材料を再生する再生装置を更に含み、前記再生装置は、前記二酸化炭素除去材料出口および前記二酸化炭素除去材料入口に流体連通しており、前記再生装置は、使用済み二酸化炭素除去材料を再生する。特定の実施形態において、前記再生装置は、前記再生装置で使用済み二酸化炭素除去材料を加熱する加熱用部品および再生された二酸化炭素除去材料の温度を下げる冷却用部品を更に含む。別の実施形態において、燃料電池システムは、前記燃料電池組立品と前記水−ガス−転化装置との間で伸びる前記陽極排気導管の一部での陽極熱交換器であって、熱交換が陽極排気導管の流体と陽極排気導管の流体より低い温度を有する第2の流体との間で起きる陽極熱交換器を更に含む。特定の実施形態において、前記陽極熱交換器は陽極排気導管および再循環導管、再循環−燃料導管または燃料導管にあり、熱交換が陽極排気導管の流体と再循環導管、再循環−燃料導管または燃料導管の流体との間で起きる。特定の別の実施形態において、陽極熱交換器と冷却装置との間の陽極排気導管の少なくとも一部は、再生装置の少なくとも一部に及ぶ。なお別の実施形態において、前記燃料電池システムは、燃料ガスを水素ガスに転化する触媒を含む改質装置またはプレ改質装置であって、再循環−燃料導管または再循環導管および燃料導管のいずれかにある改質装置またはプレ改質装置を更に含む。特定の実施形態において、燃料導管および再循環導管は一体化されて、二酸化炭素除去装置と陽極熱交換器との間または陽極熱交換器と改質装置またはプレ改質装置との間の位置で再循環−燃料導管になる。一実施形態において、燃料電池システムは、前記水−ガス−転化装置と前記冷却装置との間の点で陽極排気導管から分岐するバイパス導管であって、前記燃料電池組立品に直接伸びるか、または前記二酸化炭素除去装置をバイパスする再循環導管、燃料導管および再循環−燃料導管の少なくとも1つを介して伸びるバイパス導管を更に含む。特定の実施形態において、燃料電池組立品は、第1の燃料電池および第2の燃料電池を含み、前記第1の燃料電池は第1の陽極入口および第1の陽極出口を含み、第1の陽極入口および第1の陽極出口の各々は、独立して、第1の燃料電池の陽極に流体連通しており、第2の陽極入口および第2の陽極出口の各々は、独立して、第2の燃料電池の陽極に流体連通している。一実施形態において、第1の燃料電池の第1の陽極出口は、陽極排気導管を介して二酸化炭素除去装置の二酸化炭素入口に流体連通しており、第2の燃料電池の第2の陽極入口は、再循環導管または再循環−燃料導管を介して二酸化炭素除去装置の出口に流体連通している。別の実施形態において、第1の燃料電池の第1の陽極入口は、燃料導管を通して燃料源に流体連通している。なお別の実施形態において、燃料電池システムは、第2の燃料電池の第2の陽極出口を第1の燃料電池の第1の陽極入口に接続する第2の排気導管を更に含む。特定の実施形態において、燃料電池導管および第2の排気導管を一体化して、第1の燃料電池の第1の陽極入口に伸びる単一の導管にする。幾つかの実施形態において、前記二酸化炭素除去材料は二酸化炭素吸収剤である。特定の幾つかの実施形態において、二酸化炭素吸収剤は、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチル−ジエタノールアミン、ジ−イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールおよびアルカリ金属炭酸塩またはアルカリ土類金属炭酸塩からなる群から選択される。
別の実施形態において、本発明は、燃料電池システムの陽極排気を再循環する方法に関する。本方法において、少なくとも1個の燃料電池から二酸化炭素除去材料を含む二酸化炭素除去装置に二酸化炭素を含む陽極排気を送る。二酸化炭素除去装置で、気体状二酸化炭素の少なくとも一部を二酸化炭素除去材料により陽極排気から除去して、それによって二酸化炭素欠乏陽極排気を形成する。燃料電池組立品の少なくとも1個の燃料電池に前記二酸化炭素欠乏陽極排気の本質的にすべてを送り、それによって陽極排気を再循環する。一実施形態において、二酸化炭素除去装置は、燃料ガスから硫黄の少なくとも一部を更に除去する。別の実施形態において、本方法は、陽極排気から二酸化炭素を除去する前に、水と一酸化炭素を水素と二酸化炭素に転化する1種以上の触媒を含む水−ガス−転化装置で、陽極排気からの一酸化炭素と水の少なくとも一部を二酸化炭素と水素に転化する工程を更に含む。特定の実施形態において、本方法は、前記水−ガス−転化装置を通り抜ける陽極排気の少なくとも一部を流出排気に送り、陽極排気の残りを二酸化炭素除去装置に送る工程を更に含む。特定の別の実施形態において、流出排気に送られる陽極排気の一部を空気熱交換器を介して流出排気に送り、前記方法は、酸素源からの酸素ストリームを空気熱交換器を介して少なくとも1個の前記燃料電池に送り、よって、陽極排気と酸素ストリームとの間で熱交換が起きる工程を更に含む。なお別の実施形態において、本方法は、少なくとも1個の前記燃料電池から空気熱交換器に陰極排気を送って流出排気中の燃料を酸化させる工程を更に含む。別の実施形態において、本方法は、二酸化炭素除去装置での二酸化炭素の除去の前に、前記水−ガス−転化装置から前記二酸化炭素除去装置に送られた陽極排気を冷却装置で冷却して、それによって陽極排気から水の少なくとも一部を除去する工程を更に含む。幾つかの実施形態において、二酸化炭素除去材料は、二酸化炭素吸収剤または少なくとも二酸化炭素に対して選択的に透過性である膜である。特定の幾つかの実施形態において、膜は、ポリマー膜、セラミック膜およびガラス膜の少なくとも1種からなる群から選択され、二酸化炭素除去材料は、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチル−ジエタノールアミン、ジ−イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールおよびアルカリ金属炭酸塩またはアルカリ土類金属炭酸塩からなる群から選択される二酸化炭素吸収剤である。
本発明では、二酸化炭素除去および水除去と共に陽極排気を再循環するによって、ほぼ100%の燃料利用を達成することが可能であり、よってシステム効率を大幅に改善する。二酸化炭素除去および少なくとも部分的な水除去と共に再循環するゆえの比較的高い燃料濃度は、比較的高い開路電圧(OCV)および比較的高い電池電圧(高い電池効率)を提供できる比較的高い燃料(例えば、H、COおよびCH)対生成物(HOおよびCO)比をもたらす。一般に、比較的高い電池電圧での燃料電池システムの運転は、比較的長いスタック寿命を提供することが可能である。更に、比較的高い電池電圧での燃料電池システムの運転は、燃料電池システムの燃料電池での比較的低い熱の発生、次に、燃料電池上への比較的低い熱応力をもたらす。
本発明は、陽極排気からの一酸化炭素および水を水素ガスおよび二酸化炭素に転化(すなわち、水分割)する水−ガス−転化装置を用いることが可能である。ここで、発生した二酸化炭素は、燃料電池組立品からの二酸化炭素と一緒に二酸化炭素除去装置で除去される。水分割は、二酸化炭素除去装置から燃料電池組立品に(直接的にまたは間接的に)送られる再循環システムの一酸化炭素の濃度を基準として水素ガスの濃度を高め、よって高いシステム効率をもたらす。
本発明の固体酸化物燃料電池(SOFC)システムにおいて、従来の約40%−約50%の間の電気効率と比べて、比較的高い電気効率、例えば、約50%−約70%の間の電気効率は、陽極排気から気体状二酸化炭素の少なくとも一部を除去し、二酸化炭素除去から生じた本質的にすべての気体状流体を燃料電池に送ることによって可能とされた燃料利用のより高い効率によって達成することが可能である。本発明は、固体酸化物燃料電池(SOFC)システムにおいて用いることが可能である。SOFCは、低エミッションおよび低騒音の運転でありつつ高効率電気発生の潜在能力を提供する。SOFCは、電気効率、コージェネ効率および燃料処理の単純性の好ましい組合せも提供すると見られる。SOFCに関する用途の一例は、家庭用建物または他の建物内にある。SOFCは、天然ガスなどの家庭をあたためるために用いられるのと同じ燃料を用いることが可能である。SOFCシステムは、電気を発生させて家庭に電力を供給するために長い時間にわたり運転することが可能であり、過剰の量が発生したならば、送電設備網に過剰分を売却することが可能である。また、SOFCシステムの中で発生した熱は家庭用の熱水を提供するために用いることが可能である。SOFCは、電気サービスが信頼できないか、または存在しない地域で特に有用である。
本発明の燃料システムの一実施形態の概略図である。 本発明の燃料システムの別の実施形態の概略図である。 本発明において用いられる燃料電池組立品の概略図である。 本発明において用いられる二酸化炭素除去装置の概略図である。 本発明の一実施形態において用いられる、再生装置と共に一体化された二酸化炭素除去装置の概略図である。 図5で示された本発明の一実施形態において用いられる、再生装置と共に一体化された別の二酸化炭素除去装置の概略図である。 本発明の燃料電池システムの別の実施形態の概略図である。 本発明の燃料電池システムのなお別の実施形態の概略図である。 本発明の燃料電池システムのなお更なる実施形態の概略図である。 本発明の燃料電池システムの別の実施形態の概略図である。 本発明の燃料電池システムのなお別の実施形態の概略図である。 本発明の燃料電池システムのなお別の実施形態の概略図である。
前述した事項は、類似参照記号が様々な図全体を通して同じ部品を指す添付図で例示したように本発明の実例的な実施形態の以下のより詳しい特定の説明から明らかであろう。図面は必ずしも縮尺どおりではなく、本発明の実施形態を例示する際に強調がなされている。図において、任意の装置または部品および代案の導管は、それぞれ破線の囲みまたは破線の矢印で指示している。
図1Aおよび1Bは、本発明の燃料電池システムの特定の実施形態、燃料電池システム1(以後、以下で記載されている燃料電池システム図1A−1Bの1A−1Bおよび燃料電池システム図2、5および6の1C−1Fを集合的に指す)を示している。燃料電池システム1は、燃料電池組立品10、二酸化炭素(CO)除去装置20、燃料電池組立品10とCO除去装置20を接続する陽極排気導管35、燃料電池組立品10に流体連通している燃料源30、燃料電池組立品10に流体連通している酸素源40、燃料源30を少なくとも部分的に燃料電池組立品10に接続する燃料導管45(燃料導管図1Aの45aおよび45bならびに燃料導管図1Bの45cを集合的に指す)、燃料電池組立品10、燃料導管45および燃料源30の少なくとも1つにCO除去装置20を接続する再循環導管55、酸素源40を燃料電池組立品10に少なくとも部分的に接続する酸素導管75および燃料電池組立品10から陰極排気を排気80に送る陰極排気導管85を含む。場合により、再循環導管55は燃料導管45と一体化され、再循環−燃料導管65になる。図1Aおよび1Bで示した通り、再循環導管55または再循環−燃料導管65は、二酸化炭素(CO)除去装置20から燃料電池組立品10に本質的にすべての気体状流体を送る。一実施形態において、燃料電池システム1は、場合により、陽極排気導管35の陽極排気の温度を下げる燃料電池組立品10とCO除去装置20との間の冷却装置50も含む。別の実施形態において、燃料電池システム1は、場合により、使用済みCO除去材料を再生する再生装置60も含む。再生装置60はCO除去装置20に流体連通している。
一般に、燃料電池10組立品は、図2で示した通り少なくとも1個の燃料電池11を含む。各燃料電池11は、陽極12、陰極14および陽極12と陰極14との間の電解質16を含む。複数の燃料電池11を用いるとき、燃料電池11は、インターコネクト18を介して互いに接続される。
戻って図1Aおよび1Bを参照すると、燃料電池システム1において、燃料電池組立品10の陽極12からの陽極排気は、陽極排気から気体状COの少なくとも一部を除去するCO除去装置20に送られ、それによってCO−欠乏陽極排気を生成する。図1Aおよび1Bで示した通り、再循環導管55および/または再循環−燃料導管65は、CO除去装置20から燃料電池組立品10に気相中のCO−欠乏陽極排気などの本質的にすべての気体状流体を送る。
CO除去装置20は、気相中のCOを除去するCO−除去材料を含む。当該技術分野において公知の適するいかなるCO−除去材料も本発明において用いることが可能である。適する例には、CO吸収剤、COに対して透過性の膜およびCO吸着剤(例えば、モレキュラーシーブ)が挙げられる。CO吸収剤の特定の例には、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン、メチル−ジ−エタノールアミン、ジ−イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、アルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸カリウム)およびアルカリ土類金属炭酸塩(例えば、炭酸カルシウム)が挙げられる。CO−透過性膜には、ポリマー系膜、セラミック系膜またはナノチューブ系膜が挙げられる。セラミック膜には、シリカ系膜およびゼオライト系膜が挙げられる。CO−透過性膜ポリマー膜の特定の例には、ポリジメチルシロキサン(PDMS)および架橋ポリ(エチレングリコール)ジアクリレート(PEGda)が挙げられる。一実施形態において、CO吸収剤、特にモノエタノールアミンが用いられる。別の実施形態において、アルカリ金属炭酸塩またはアルカリ土類金属炭酸塩はCO吸収剤として用いられる。こうした金属炭酸塩を用いるとき、特にMEAおよび/またはDEAも用いられる(例えば、触媒量で)。別の実施形態において、CO−透過性膜が用いられる。特定の実施形態において、CO−透過性膜は、ポリマー膜に関して周囲温度−約300℃およびセラミック膜に関してより高い温度で運転できる膜である。
図3Aで示した通り、CO−除去装置20はCO−除去材料22を含み、場合により、CO−除去装置20の流体を所望の温度または温度範囲に冷却する冷却用部品24を更に含む。一般に、入口23を通してCO−除去装置20に送られた陽極排気は、例えば、周囲温度−約500℃の間の比較的広い温度範囲を有する。CO−除去材料22が陽極排気の温度より低いCO−除去温度(すなわち、気体状COを効果的に除去できる温度)を有するとき、冷却用部品24は、所望の吸収温度または温度範囲にCO−除去装置20で陽極排気を冷却するために用いられる。例えば、モノエタノールアミンは、約40℃−約60℃の間の吸収温度を有し、ポリマーCO−透過性膜は、膜材料に応じて約100℃−約300℃の温度で運転することが可能である。一般に、セラミックCO−除去材料は、比較的高い温度、例えば、約100℃からスタック運転温度で運転することが可能であり、セラミックCO−除去材料を用いる実施形態において、冷却用部品24は必要でない場合がある。特定のCO−除去材料22では、CO除去プロセスは発熱性であることが可能であり、よって熱を発生する。こうした場合、二酸化炭素除去装置20に導入された陽極排気の温度がCO−除去材料のCO−除去温度またはCO−除去温度範囲より高くないときでさえ、冷却用部品24はCO−除去装置20の流体を冷却するために用いることが可能である。
特定の実施形態において、CO−除去装置20は、周囲温度より高い、特に約18℃より高いCO−除去温度またはCO−除去温度範囲を有するCO−除去材料22を含む。一例において、CO−除去温度またはCO−除去温度範囲は、ほぼ周囲温度−約800℃の間の範囲内である。別の例において、CO−除去温度またはCO−除去温度範囲は、ほぼ周囲温度−約300℃の間の範囲内である。なお別の例において、CO−除去温度またはCO−除去温度範囲は、ほぼ周囲温度−約200℃の間の範囲内である。なお別の例において、CO−除去温度またはCO−除去温度範囲は、ほぼ周囲温度−約100℃の間の範囲内である。
特定の別の実施形態において、CO−除去装置20は、約40℃−約100℃の間、または約40℃−約60℃の間などの約100℃より低いCO−除去温度を有するCO−除去材料22を含み、CO−除去装置20で陽極排気を冷却する冷却用部品24を更に含む。この特定の実施形態において、入口23を通してCO−除去装置20に送られる陽極排気からの水もCOと一緒に除去することが可能であり、CO/HO−欠乏陽極排気は、出口27を通して再循環導管45に送られる。
CO−除去装置でCOを除去するために用いられたCO−除去材料(使用済みCO−除去材料)を再生することが可能である。CO−除去材料の再生は、現場または現場外で行うことが可能である。特定の実施形態において、CO−除去材料の再生は、燃料電池システム1の再生装置60の使用により現場で行われる。図3Bで示した通り、再生装置60は、再生機62、加熱用部品64、使用済みCO−除去材料をCO−除去装置20から受領する入口63、CO−含有排気を出す出口67、再生されたCO−除去材料をCO−除去装置20に出す出口69および冷却用部品66を含む。再生機62は使用済みCO−除去材料を再生して、加熱用部品64の使用によってCOおよび再生されたCO−除去材料を形成する。特定の幾つかの実施形態において、使用済みCO−除去材料に含まれた水の少なくとも一部も再生装置60で除去される。例えば、使用済みCO−除去材料の加熱は、気体状COに加えて水蒸気を発生させることが可能であり、発生した水蒸気を排気に出すことが可能である。
適するいかなる加熱手段も加熱用部品64のために本発明において用いることが可能である。特定の例には、当該技術分野において知られている熱交換器が挙げられる。二酸化炭素除去装置と再生装置との間で循環する液流体は、機械的ポンプまたはバブルポンプによって送られる。バブルポンプは電力を必要としないので好ましい。特定の一実施形態において、燃料電池組立品10とCO−除去装置20との間の一部での陽極排気導管35の陽極排気からの熱は加熱用部品64のために用いられる。図4で示した通り、この実施形態において、燃料電池組立品10とCO−除去装置20との間の陽極排気導管35の少なくとも一部は、再生機62の少なくとも1部を覆い(カバーし)、加熱用部品64として機能する。燃料電池システム1が、陽極排気導管35の陽極排気の温度を下げる冷却装置50を含むとき、好ましくは、再生装置60の加熱用部品64のために用いられる陽極排気導管の1部は、燃料電池組立品10と冷却装置50との間にある(図4参照)。
戻って図1Aおよび1Bを参照すると、燃料電池システム1において、一般に、酸素ガス含有ストリームは、酸素導管75を介して少なくとも部分的にO源40から燃料電池システム1の陰極14に送られる。燃料電池組立品10の陰極14からの陰極排気は、一般に、陰極排気導管85を介してガス排気80に送られる。酸素ガス含有ストリームは、直接に、または空気熱交換器またはバーナーを介してO源40から陰極14に送ることが可能である。陰極排気も、直接に、または空気熱交換器またはバーナーを介して陰極14からガス排気80に送ることが可能である。空気熱交換器またはバーナーを用いる実施形態は、図5−8に関して以下で記載されるであろう。
燃料源30の適する例には、水素ガス燃料源、天然ガス燃料源および他の炭化水素燃料源が挙げられる。酸素源40の適する例には、酸素ガス、および空気などの酸素ガスを含有する気体状ストリームが挙げられる。
図5を参照すると、特定の実施形態において、燃料電池システム1は、燃料電池組立品10とCO−除去装置20との間、特に燃料電池組立品10と冷却装置50との間で水−ガス−転化装置70を更に含む。水−ガス−転化装置70は、水および一酸化炭素をHおよびCOに転化する1種以上の触媒を含む。その反応は、一般に、「水−ガス−転化反応」または「水分割」と呼ばれる。水−ガス−転化反応は、水および一酸化炭素がHおよびCOに転化される化学反応である。水−ガス−転化反応に関して当該技術分野において公知の適するいかなる触媒も本発明において用いることが可能である。適する触媒の例には、酸化鉄(Fe、磁鉄鉱)、8−14重量%のCrを含有する酸化鉄、Fe−Al系触媒、白金(Pt)などの貴金属系触媒および銅−亜鉛系触媒が挙げられる。この実施形態において、水−ガス−転化反応によって発生したCOは、燃料電池組立品10からのCOと一緒にCO−除去装置20で除去される。
図5で示された通り、特定の別の実施形態において、燃料電池システム1は、燃料電池組立品10とCO−除去装置20との間、特に燃料電池組立品10と冷却装置50との間の水−ガス−転化装置70と、燃料電池の陽極排気と燃料源との間の点で陽極排気導管35から分岐する流出導管95とを更に含む。この実施形態において、燃料源30からの燃料は、燃料導管45cを通してCO−除去装置20に送られる。流出導管95は、陽極排気導管35からバーナー90および流出排気80に流体の少なくとも1部を送る。一般に、燃料電池システム1の運転中、流出導管95を通して陽極排気導管35から漏れを受けやすい流体は陽極排気である。燃料電池システム1の運転中、流出導管95を通しての陽極排気導管35からの陽極排気の流出は、燃料電池システム1の運転中の実質的な流出と共に連続(例えば、再循環ストリーム中の不活性ガスの蓄積の量に応じて殆ど0%−約5%の間の流出)または周期的であることが可能である。陽極排気導管35からの周期的または連続的であるが、実質的に少量(例えば、殆ど0%−約5%の流出)を伴う陽極排気のこの漏れは、燃料電池組立品10に別段に再循環で戻されるであろう陽極排気からの窒素ガスなどの一切の不活性ガス種の少なくとも1部を除去することが可能であり、スタックおよびシステムの性能に及ぼす悪影響を有する非常に高い濃度レベルに蓄積することが可能である。典型的には、窒素およびアルゴンガスなどの不活性ガス種は、天然ガス燃料源または他の炭化水素燃料源を用いる燃料源30から来る。典型的には、天然ガスは、約1%未満の不活性ガスから10%超までの不活性ガスを含有する。しかし、燃料電池組立品10に再循環で戻される陽極排気として、燃料電池組立品10に供給されるこうした不活性ガス種の濃度は経時的に増加することが可能であり、よって燃料効率を潜在的に下げる。流出導管95は、こうした不活性ガス種の少なくとも1部を除去することが可能であり、よって燃料電池組立品10の不活性ガス種の濃度を低くしておく。
流出導管95からの陽極排気は、一般に流出排気80に送られる。特定の実施形態において、流出導管95からの陽極排気は、一般に、例えば、統合バーナーと共に触媒被覆熱交換器などのバーナーまたは空気熱交換器90を通して流出排気80に送られる(図5参照)。適するいかなるバーナーまたは空気熱交換器も本発明において用いることが可能である。場合により、陽極排気を燃やすための1種以上の触媒を含む触媒バーナーを用いることが可能である。あるいは、触媒バーナーを空気熱交換器と統合することが可能である。単独の空気熱交換器またはバーナー、特に触媒バーナーの統合された部分としての空気熱交換器を用いるとき、熱交換は、流出導管95から受領された流体(例えば、陽極排気)と流出導管95から受領された流体より低い温度を有する第2の流体との間で起きることが可能である。第2の流体の適する例には、O2源40からの空気含有流体または酸素含有流体が挙げられる。
特定のなお別の実施形態において、単独の空気熱交換器またはバーナー、特に触媒バーナーの統合された部分としての空気熱交換器は、流出導管95の下流で用いられ、空気熱交換器は、酸素源40と燃料電池組立品10の陰極14との間にあるとともに、酸素源40と燃料電池組立品10の陰極14に流体連通している。この実施形態において、空気熱交換器90に供給された陰極排気中の酸素は、流出排気80を通して除去する前に流出導管95からの燃料と反応することが可能である。また、更に、熱交換は、陽極排気とO源40から空気熱交換器90に供給された酸素含有流体との間で起こることが可能であり、よって予熱酸素含有流体をもたらす。予熱酸素含有流体は、燃料電池組立品10の陰極14に供給される。
特定のなお別の実施形態において、燃料電池システム1は、燃料電池組立品10とCO−除去装置20との間で伸びる陽極排気導管35の1部での陽極熱交換器100であって、熱交換が陽極排気導管の流体(例えば、陽極排気)と陽極排気導管35の流体より低い温度を有する第2の流体との間で起きる陽極熱交換器100を更に含む。冷却装置50および/または水−ガス−転化装置70を用いる実施形態において、陽極熱交換器100は、一般に、燃料電池組立品10と冷却装置50との間、または燃料電池組立品10と水−ガス−転化装置70との間で伸びる陽極排気導管35の一部に所在する。第2の流体の適する例には、再循環導管55または再循環−燃料導管65からの流体および燃料源30からの燃料ストリームが挙げられる。特定の更なる実施形態において、陽極熱交換器100は、陽極排気導管35、および再循環導管55または再循環−燃料導管65にある。この実施形態において、第2の流体は、再循環導管55または再循環−燃料導管65からの流体であり、熱交換は、陽極排気導管35の流体と再循環導管55または再循環−燃料導管65からの流体との間で起きる。特定の別の更なる実施形態において、陽極熱交換器100は、陽極排気導管35および燃料導管45にある。この実施形態において、第2の流体は燃料導管45からの流体であり、熱交換は、陽極排気導管35の流体と燃料導管45からの流体との間で起きる。空気、水および水蒸気などの流体の他のタイプも第2の流体のために本発明において用いることが可能である。
特定のなお別の実施形態において、燃料電池システム1は、燃料電池組立品10の陽極12および燃料源30に流体連通している改質装置110および/またはプレ改質装置120を更に含む。改質装置110および/またはプレ改質装置120は、天然ガス燃料源または他の炭化水素燃料源などの燃料源を水素ガスに転化する1種以上の触媒を含む。プレ改質装置120は、一般に、改質装置110または燃料電池組立品10中で炭素生成を防ぐために重炭化水素を除去することが可能である。一般に、燃料および再循環ストリームは、プレ改質装置120に供給され、燃料の重炭化水素は、再循環ストリーム中の水蒸気および二酸化炭素によって合成ガスに改質される。プレ改質装置120で生成した合成ガスは、その後、改質装置110に供給され、水素ガスに転化される。プレ改質装置120は、一般に、断熱的に約350℃−550℃で運転する。プレ改質装置120での燃料の未反応炭化水素は改質装置110の中で改質することが可能である。あるいは、高温の燃料電池組立品10を用いるとき(例えば、約500℃を超える温度で)、未反応炭化水素を燃料電池組立品10で改質することが可能である。
改質装置110および場合によりプレ改質装置120が用いられる実施形態において、特に改質装置110およびプレ改質装置120は、再循環−燃料導管65または再循環導管55および燃料導管45(図5参照)にある。この実施形態において、再循環導管55または再循環−燃料導管65からの再循環された排気ガスは、場合によりプレ改質装置120を介して改質装置110に送られる。改質装置110およびプレ改質装置120が再循環−燃料導管65にあるとき、燃料源30からの燃料は、再循環されたガスと組み合わされ、組み合わされたガスストリームは、図5で示された通り改質装置110に送られる。改質装置110およびプレ改質装置120が再循環導管55および燃料導管45dにあるとき、燃料源30からの燃料は、再循環された排気ガスストリームとは無関係に直接的に改質装置110に流体連通している。
当該技術分野において公知の適するいかなる改質装置およびプレ改質装置も本発明において用いることが可能である。適する改質装置の特定の例には、水蒸気改質装置、オート−熱改質装置および部分酸化改質装置が挙げられる。オート熱改質装置および空気を用いる部分酸化改質装置がSOFCシステムの陽極に不活性ガスを持ち込むので、再循環ストリームを用いる水蒸気改質装置は好ましい。一般に、酸化剤は燃料(例えば、天然ガス)と組み合わされて、水素ガスおよび酸化された副生物(例えば、COまたはCO)を生成する。酸化剤に関して、典型的には、水蒸気改質装置は水蒸気を用いる一方で、部分酸化改質装置は酸素ガスを用い、オート熱改質装置は水蒸気と酸素ガスの両方を用いる。
燃料電池組立品10から切り離されている改質装置が図5において描かれているが、代案として、燃料電池組立品10は、内部改質燃料電池として機能する燃料電池11を含むことが可能である。こうした内部改質燃料電池内で、天然ガス燃料または他の炭化水素燃料の水素ガスへの改質を実行することが可能である。こうした内部改質燃料電池の一例は、再循環ストリーム中の熱いストリームが、水素および一酸化炭素ガスに燃料を触媒転化するために用いられる水蒸気改質燃料電池である。
燃料電池システム1は、電力調整器(図示せず)を更に含むことが可能である。典型的には、燃料電池は、サービス前に調整を必要とし得る直流電気を発生する。電力調整器は、燃料電池から発生した電気を処理して例えば、交流または調整直流にする。
幾つかの実施形態において、燃料源は水素ガス自体である。これらの実施形態において、改質装置110およびプレ改質装置120は必要ではなく、燃料源30および再循環された陽極排気からの水素ガスは、燃料電池組立品10の陽極12に流体により直接連通している。
図6を参照すると、幾つかの実施形態において、燃料電池システム1は、燃料電池組立品10とCO−除去装置20との間、特に陽極熱交換器100と冷却装置50との間または陽極排気熱交換器100と水−ガス−転化装置70と冷却装置50との間(これらの装置が用いられるとき)の点で陽極排気導管35から分岐するバイパス導管105を含む。バイパス導管105は、燃料電池組立品10(図示せず)に直接または再循環導管55(図6においてルート105aとして描かれている)、再循環−燃料導管65(図6においてルート105aとして描かれている)および燃料導管45(図6においてルート105bとして描かれている)の少なくとも1つを通して、場合により陽極熱交換器100、改質装置110および/またはプレ改質装置120を介して伸びている。この実施形態において、陽極排気再循環の速度は、コントロールバルブ107を調節することにより制御することが可能である。陽極排気再循環速度の調節は、次に、陽極排気の水および二酸化炭素の含有率の制御を提供することが可能である。理解しやすくする目的のために、特定の部品または装置および導管のみが図6において描かれている。図6の燃料電池システム1Dが、図1A、1Bおよび5に関する燃料電池システム1A−1Cにおいて上述された1種以上の装置または部品および導管を含むことが可能であることが指摘される。この段落に記載されなかった燃料電池システム1Dの装置または部品および導管の特定の機能を含む機能は、独立して、図1A、1Bおよび5のための燃料電池システム1A−1Cに関して記載された通りである。
特定の一実施形態において、本発明の燃料電池システムは、図1Aおよび1Bのために上述された関連した部品、装置および導管に加えて水−ガス−転化装置70および流出導管95を用いる。水−ガス−転化装置70および流出導管95の機能を含む機能は、図5に関して上述された通りである。
特定のなお別の実施形態において、本発明の燃料電池システムは、図1Aおよび1Bのために上述された関連した部品、装置および導管に加えて水−ガス−転化装置70、流出導管95および流出導管95の下流にあるバーナーまたは空気熱交換器90を用いる。水−ガス−転化装置70、流出導管95およびバーナーまたは空気熱交換器90の特定の機能を含む機能は、それぞれ独立して、図5に関して上述された通りである。
特定のなお別の実施形態において、本発明の燃料電池システムは、図1Aおよび1Bに関して上述された関連した部品、装置および導管に加えて水−ガス−転化装置70、流出導管95、流出導管95の下流にあるバーナーまたは空気熱交換器90および冷却装置50を用いる。水−ガス−転化装置70、流出導管95およびバーナーまたは空気熱交換器90の特定の機能を含む機能は、それぞれ独立して、図5に関して上述された通りである。冷却装置50の特定の機能を含む機能は、図1A、1Bおよび図5に関して上述された通りである。場合により、この実施形態において、図6に関して上述された通り、水−ガス−転化装置70と冷却装置50との間の点で陽極排気導管35から分岐するバイパス導管105を用いることが可能である。
特定のなお別の実施形態において、本発明の燃料電池システムは、図1Aおよび1Bに関して上述された関連した部品、装置および導管に加えて水−ガス−転化装置70、流出導管95、流出導管95の下流にあるバーナーまたは空気熱交換器90、冷却装置50および陽極熱交換器100を用いる。水−ガス−転化装置70、流出導管95、バーナーまたは空気熱交換器90および陽極熱交換器100の特定の機能を含む機能は、それぞれ独立して、図5に関して上述された通りである。冷却装置50の特定の機能を含む機能は、図1A、1Bおよび図5に関して上述された通りである。場合により、この実施形態において、図6に関して上述された通り、水−ガス−転化装置70と冷却装置50との間の点で陽極排気導管35から分岐するバイパス導管105を用いることが可能である。
図7は、CO−除去装置20、水−ガス−転化装置70、バーナーまたは空気熱交換器90および陽極熱交換器100を用いる燃料電池システム1の特定の別の実施形態を示している。この実施形態において、燃料源30からの燃料とCO−除去装置20からの流体の両方を燃料送風機に送ることが可能である。燃料送風機は、次に、流入流体を陰極熱交換器100に送る。あるいは、ルート45cで描かれた通り、燃料源30からの燃料と燃料電池組立品10からの陽極排気の両方をCO−除去装置20に送ることが可能である。燃料源30からの燃料がCO−除去装置20(図7のルート45c)を介して燃料電池組立品10に送られるとき、燃料に含まれる一切のCOおよび水の少なくとも1部をCO−除去装置20で除去することが可能である。また、CO−除去材料22に応じて、燃料に含まれる特定の硫黄汚染物の少なくとも1部をCO−除去装置20で除去することが可能である。図7で示されていないが、場合により、改質装置110および/またはプレ改質装置120を陽極熱交換器100と燃料電池組立品10との間で更に用いることが可能であるか、または陽極熱交換器100と一体化することが可能である。
図8は、CO−除去装置20、冷却装置50、再生装置60、水−ガス−転化装置70、バーナーまたは空気熱交換器90、陽極熱交換器100および気−液分離器または水に対して選択的に透過性の膜を含む分離器130を用いる燃料電池システム1の特定の別の実施形態を示している。図8で示された通り、水−ガス−転化装置70と冷却装置50との間の陽極排気導管35の一部は、再生装置60の加熱用部品64として機能する。この実施形態において、燃料源30からの燃料とCO−除去装置20からの流体の両方を燃料送風機に送ることが可能である。燃料送風機は、次に、流入流体を陽極熱交換器100に送る。あるいは、ルート45cで描かれた通り、燃料源30からの燃料と燃料電池組立品10からの陽極排気の両方をCO−除去装置20に送ることが可能である。燃料源30からの燃料がCO−除去装置20(図7におけるルート45c)を介して燃料電池組立品10に送られるとき、バイオガスなどの燃料に含まれる一切のCOの少なくとも1部をCO−除去装置20で除去することが可能である。また、CO−除去材料22に応じて、燃料に含まれる特定の硫黄汚染物の少なくとも1部をCO−除去装置20で除去することが可能である。図8で示されていないが、場合により、改質装置110および/またはプレ改質装置120を陽極熱交換器100と燃料電池組立品10との間で更に用いることが可能である。
図9は本発明の燃料電池である、燃料電池200の特定の一実施形態を示している。燃料電池200において、燃料電池組立品10は、スタックにおいて陽極12Aを含む第1の燃料電池11Aおよび陽極12Bを含む第2の燃料電池11Bを含む(理解しやすくする目的のために、燃料電池11Aの陽極12Aおよび燃料電池11Bの陽極12Bのみが図において描かれている)。陽極12Aは、出口13Aおよび入口15Aを含む。陽極12Bは、出口13Bおよび入口15Bを含む。この実施形態において、図9で示された通り、陽極12Aの出口13Aは、陽極排気導管35を介してCO−除去装置20の入口23に流体連通しており、陽極12Bの入口15Bは、再循環導管55または再循環−燃料導管65を介してCO−除去装置20の再循環ガス出口27に流体連通している。特定の実施形態において、第2の燃料電池11Bの陽極12Bの出口13Bからの陽極排気は、第2の陽極排気導管37を介して第1の燃料電池11Aの陽極12Aの入口15Aに送られる。燃料源30からの燃料は、直接(図9においてルート45bとして描かれている)またはCO−除去装置20を介して(図9においてルート45cとして描かれている)あるいは第2の電池11Bの陽極12Bを介して(図9においルート45aとして描かれている)燃料電池11Aの陽極12Aに送ることが可能である。図9において、理解しやすくする目的のために、燃料電池システム200の他の部品または装置(例えば、O源40、冷却装置50、再生装置60、水−ガス−転化装置70、バーナーまたは空気熱交換器90、陽極熱交換器100、改質装置110、プレ改質装置120など)およびそれらに関連した導管が描かれていない。燃料電池システム200は、図1A、1Bおよび5−8のための燃料電池システム1A−1Fに関して上述された通り、これらの部品または装置およびそれらに関連した導管の1種以上を含むことが可能である。燃料電池システム200の各部品の特定の機能を含む機能は、図1A、1Bおよび5−8のための燃料電池システム1A−1Fに関して上述された通りである。
図10は本発明の燃料電池である、燃料電池300の特定の別の実施形態を示している。燃料電池300において、燃料電池組立品10は、第1のスタックAおよび第2のスタックBを含む。第1のスタックAの第1の燃料電池11Aは陽極12Aを含み、第2のスタックBの第2の燃料電池11Bは陽極12Bを含む(理解しやすくする目的のために、燃料電池11Aの陽極12Aおよび燃料電池11Bの陽極12Bのみが図において描かれている)。陽極12Aは出口13Aおよび入口15Aを含む。陽極12Bは出口13Bおよび入口15Bを含む。この実施形態において、図10で示された通り、第1のスタックAの陽極12Aの出口13Aは、陽極排気導管35を介してCO−除去装置20の入口23に流体連通しており、第2のスタックBの陽極12Bの入口15Bは、再循環導管55または再循環−燃料導管65を介してCO−除去装置20の再循環ガス出口27に流体連通している。特定の実施形態において、第2の燃料電池11Bの陽極12Bの出口13Bからの陽極排気は、第2の陽極排気導管37を介して第1の燃料電池11Aの陽極12Aの入口15Aに送られる。図19に関して上で論じた通り、燃料源30からの燃料は、直接(図10においてルート45bとして描かれている)またはCO−除去装置20を介して(図10においてルート45cとして描かれている)あるいは第2の燃料電池11Bの陽極12Bを介して(図10においてルート45aとして描かれている)第1の燃料電池11Aの陽極12Aに送ることが可能である。図9と同様に、図10において、理解しやすくする目的のために、燃料電池システム300の他の部品(例えば、O源40、冷却装置50、再生装置60、水−ガス−転化装置70、バーナーまたは空気−熱交換器90、陽極熱交換器100、改質装置110、プレ改質装置120など)は描かれていない。燃料電池システム300が、燃料電池システム1A−1Fに関して上述された通り、これらの部品の1種以上を含むことが可能であることが指摘される。燃料電池システム300の各部品の特定の特徴を含む特徴は、燃料電池システム1A−1Fに関して上述された通りである。
本発明の燃料電池システムは、当該技術分野において公知の適するいかなる方法によっても製造することが可能である。当該技術分野において公知の適するいかなる陽極材料および陰極材料も本発明において用いることが可能である。セラミック陰極材料の特定の例には、La−マンガネート系材料(例えば、La1−xMnO、式中、x=0−0.1)が挙げられる。特定の実施形態において、La−マンガネート系材料は、Sr、Ca、BaまたはMgなどの1種以上の適するドーパントをドープされる。ドープLa−マンガネート系材料の例には、LaSr−マンガネート(例えば、La1−xSrMnO、式中、x=0.1−0.3、(La+Sr)/Mn=1.0−0.95(モル比))およびLaCa−マンガネート(例えば、La1−xCaMnO、式中、x=0.1−0.3、(La+Ca)/Mn=1.0−0.95(モル比))が挙げられる。陽極材料の特定の例には、Niサーメットが挙げられる。「Niサーメット」は、一般に、約20重
量%−70重量%のNiのようなNiを含むセラミック金属複合体を意味する。Niサーメットの例は、約15重量%のYを含有するZrOなどのイットリア−安定化ジルコニア(YSZ)とNiを含む材料とNiとYSr−ジルコニアを含む材料である。
当該技術分野において公知の適するいかなる電解質材料も本発明の電解質18に用いることが可能である。好ましくは、電解質は固体電解質である。特定の例には、Sc−ドープZrO、Y−ドープZrOおよびYb−ドープZrOなどのZrO系材料、Sm−ドープCeO、Gd−ドープCeO、Y−ドープCeOおよびCaO−ドープCeOなどのCeO系材料、Ca、Sr、Ba、Mg、Co、Ni、Feまたはそれらの混合物をドープされたLaGaOなどのLn−没食子酸塩系材料(Ln=La、Pr、NdまたはSmなどのランタニド)(例えば、La0.8Sr0.2Ga0.8Mg0.2、La0.8Sr0.2Ga0.8Mg0.15Co0.05、La0.9Sr0.1Ga0.8Mg0.2、LaSrGaO、LaSrGaまたはLa0.90.1Ga)(式中、A=Sr、CaまたはBa)およびそれらの混合物が挙げられる。他の例には、ドープイットリウム−ジルコネート(例えば、YZr)、ドープガドリニウム−チタネート(例えば、GdTi)および褐色針ニッケル鉱(例えば、BaInまたはBrIn)が挙げられる。
陽極12および陰極14の適するいかなる厚さも本発明において用いることが可能である。特定の一実施形態において、本発明の燃料電池の陽極12および陰極14の厚さは、それぞれ独立して、約0.5mm−約2mmの間の範囲内である。
電解質16の適するいかなる厚さも本発明において用いることが可能である。特定の一実施形態において、電解質16の厚さは、約5μm−約10μmの間などの約5μm−約20μmの間の範囲内である。特定の別の実施形態において、電解質16の厚さは、約100μmより厚い。戻って図1A、1Bおよび5−8を参照すると、これらの図で示されていないが、複数の燃料電池11を用いるとき、燃料電池組立品10は、燃料電池11の間にインターコネクトを更に含む。適するいかなるインターコネクトも本発明において用いることが可能である。特定の実施形態において、インターコネクトは、セラミックインターコネクトなどの金属酸化物インターコネクトである。あるいは、インターコネクトは金属インターコネクトであることが可能である。
別の実施形態において、本発明は、燃料電池システムにおいて陽極排気を再循環する方法に関する。本方法において、二酸化炭素を含む陽極排気は、少なくとも1個の燃料電池から二酸化炭素除去材料を含む二酸化炭素除去装置に送られる。二酸化炭素除去装置で、気体状二酸化炭素の少なくとも1部は、二酸化炭素除去材料により陽極排気から除去され、それによって二酸化炭素−欠乏陽極排気を生成する。二酸化炭素−欠乏陽極排気の本質的にすべては、燃料電池組立品10の少なくとも1個の前記燃料電池に送られ、それによって陽極排気を循環する。一実施形態において、二酸化炭素除去装置は、燃料ガスからの硫黄の少なくとも1部を更に除去する。別の実施形態において、本方法は、陽極排気から二酸化炭素を除去する前に、水および一酸化炭素を水素および二酸化炭素に転化する1種以上の触媒を含む水−ガス−転化装置で、陽極排気からの一酸化炭素および水の少なくとも1部を二酸化炭素および水素に転化する工程を更に含む。特定の実施形態において、本方法は、前記水−ガス−転化装置を通り抜ける陽極排気の少なくとも1部を流出排気に送り、陽極排気の残りを二酸化炭素除去装置に送る工程を更に含む。特定の別の実施形態において、流出排気に送られる陽極排気の1部を、空気熱交換器を介して流出排気に送り、前記方法は、酸素源からの酸素ストリームを、空気熱交換器を介して少なくとも1個の前記燃料電池に送り、よって、陽極排気と酸素ストリームとの間で熱交換が起きる工程を更に含む。なお別の実施形態において、本方法は、少なくとも1個の前記燃料電池から空気熱交換器に陰極排気を送って流出排気中の燃料を酸化させる工程を更に含む。別の実施形態において、本方法は、二酸化炭素除去装置での二酸化炭素の除去の前に、前記水−ガス−転化装置から前記二酸化炭素除去装置に送られた陽極排気を冷却装置で冷却して、それによって陽極排気から水の少なくとも1部を除去する工程を更に含む。特定の実施形態において、二酸化炭素除去装置で陽極排気を冷却しつつ、二酸化炭素除去装置での二酸化炭素除去が起きる。別の実施形態において、本方法は、使用済み二酸化炭素除去材料を再生して、再生された二酸化炭素除去材料を形成する工程を更に含む。特定の実施形態において、使用済み二酸化炭素除去材料は、燃料電池システムの使用済み二酸化炭素除去材料を含む再生装置で再生される。一実施形態において、二酸化炭素除去装置と再生装置との間で二酸化炭素除去材料を循環させるためにバブルポンプが用いられる。別の実施形態において、陽極排気は、燃料電池組立品から二酸化炭素除去装置に送られ、よって冷却装置での冷却工程の前に再生装置を通り過ぎる。ここで、使用済み二酸化炭素除去材料は、再生装置を通り過ぎる陽極排気の熱で再生される。幾つかの実施形態において、燃料電池組立品は、第1の燃料電池および第2の燃料電池を含む。特定の幾つかの実施形態において、第1の燃料電池からの陽極排気は二酸化炭素除去装置に送られ、二酸化炭素欠乏陽極排気は第2の燃料電池に送られる。幾つかの実施形態において、二酸化炭素除去材料は二酸化炭素吸収剤または少なくとも二酸化炭素に対して選択的に透過性である膜である。特定の幾つかの実施形態において、膜は、ポリマー膜、セラミック膜およびガラス膜の少なくとも1種からなる群から選択され、二酸化炭素除去材料は、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチル−ジエタノールアミン、ジ−イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールおよびアルカリ金属炭酸塩またはアルカリ土類金属炭酸塩からなる群から選択される二酸化炭素吸収剤である。
CO−除去装置のためにモノエタノールアミン(MEA)を用いる燃料電池システム
この実施例において、約50%電気効率を有するkW(キロワット)固体酸化物燃料電池(SOFC)システムは、MEAを含む吸収機22を含むCO−除去装置および構造化充填材料またはポールリングのような充填材料ならびに冷却用部品24のための熱交換器で設計される。この実施例のSOFCシステムは、再生機62を含む再生装置60、加熱用部品64としての熱交換器、二酸化炭素除去装置と再生装置との間で循環する液体のために用いられるバブルポンプ、冷却用部品66のための熱交換器も含む。この実施例のCO−除去装置20および再生装置60は以下の仕様を有する。
・燃料:天然ガス
・陽極排気におけるCO成分流速:約0.01kgモル/hr=約0.44kg/hr=約4slpm
・吸収溶液のMEA濃度:約15重量%−50重量%MEA
・CO捕捉能力:約0.3モルCO/モルMEA
・MEA溶液循環速度:約4.1kg/hr
・MEA吸収溶液の吸収温度:約20℃−60℃の間
・使用済みMEAの再生温度:約80℃−約150℃の間
吸収機、再生機および熱交換器は、脱酸素炭素鋼またはステンレス鋼から完全に製造することが可能である。充填材料は、ステンレス鋼、セラミックまたはプラスチックであることが可能である。吸収機は、直径約0.05mおよび高さ約1mであることが可能である。再生機は、直径約0.025mおよび高さ約1mであることが可能である。
均等物
本発明の実例的な実施形態に関して本発明を詳細に示すとともに記載してきた一方で、添付した特許請求の範囲によって包含された本発明の範囲から逸脱せずに、形態および詳細事項における種々の変更を実施形態においてなし得ることは当業者によって理解されるであろう。

Claims (13)

  1. a)陽極および陰極を各々が含む少なくとも1個の燃料電池を含む燃料電池組立品と、
    b)二酸化炭素除去材料を含み、気相にある二酸化炭素を除去するように適合された二酸化炭素除去装置と、
    c)前記燃料電池組立品と前記二酸化炭素除去装置を接続する陽極排気導管と、
    d)それぞれが独立して前記燃料電池組立品に流体連通している燃料源および酸素源と、
    e)前記燃料源を少なくとも部分的に前記燃料電池組立品に接続する燃料導管と、
    f)前記燃料電池組立品、前記燃料導管および前記燃料源の少なくとも1つに前記二酸化炭素除去装置を接続する再循環導管であって、前記再循環導管が、前記燃料導管と一体化され、前記燃料電池組立品に伸びる単一の再循環−燃料導管になり、前記再循環導管および/または再循環導管−燃料導管がすべての気体状流体を前記二酸化炭素除去装置から前記燃料電池組立品に送る再循環導管と、
    g)水および一酸化炭素を水素および二酸化炭素に転化する1種以上の触媒を含む水−ガス−転化装置であって、前記燃料電池組立品と前記二酸化炭素除去装置との間で伸びる前記陽極排気導管の一部にある水−ガス−転化装置と、
    h)前記二酸化炭素除去装置と流体連通する再生装置であって、使用済み二酸化炭素除去材料を再生するように適合され、使用済み二酸化炭素除去材料を加熱するための加熱用部品を更に含み、且つ、前記燃料電池組立品と前記二酸化炭素除去装置との間の陽極排気導管の少なくとも一部が、該再生装置の少なくとも一部を覆って前記加熱用部品として機能する、再生装置と、
    を含む、燃料電池システム。
  2. 前記燃料電池組立品と前記燃料源との間の点で前記陽極排気導管から分岐する流出導管であって、前記陽極排気導管から流出排気に流体の少なくとも一部を送る流出導管を更に含む請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記流出導管の下流にある点での空気−熱交換器装置であって、熱交換が前記流出導管から受領した流体と前記流出導管から受領した流体より低い温度を有する第2の流体との間で起きる空気−熱交換器装置を更に含む請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記燃料電池組立品と前記二酸化炭素除去装置との間で伸びる前記陽極排気導管の一部で冷却装置を更に含む請求項2に記載の燃料電池システム。
  5. 前記二酸化炭素除去装置はハウジングを含み、該ハウジングが二酸化炭素除去材料入口および二酸化炭素除去材料出口を更に画定し、前記再生装置が前記二酸化炭素除去材料出口および前記二酸化炭素除去材料入口に流体連通する請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 加熱用部品として機能する前記陽極排気導管の一部陽極熱交換器であって、熱交換が前記陽極排気導管の流体と前記陽極排気導管の流体より低い温度を有する第2の流体との間で起きる請求項に記載の燃料電池システム。
  7. 燃料ガスを水素ガスに転化する触媒を含む改質装置またはプレ改質装置であって、前記再循環−燃料導管または前記再循環導管および前記燃料導管のいずれかにある改質装置またはプレ改質装置を更に含む請求項に記載の燃料電池システム。
  8. 前記燃料電池組立品が第1の燃料電池および第2の燃料電池を含み、前記第1の燃料電池が第1の陽極入口および第1の陽極出口を含み、前記第1の陽極入口および第1の陽極出口の各々が、独立して、前記第1の燃料電池の陽極に流体連通しており、
    前記第2の燃料電池が第2の陽極入口及び第2の陽極出口を含み、前記第2の陽極入口および第2の陽極出口の各々が、独立して、前記第2の燃料電池の陽極に流体連通している、請求項1に記載の燃料電池システム。
  9. 燃料電池システムにおいて陽極排気を再循環する方法であって、
    a)水と一酸化炭素を水素と二酸化炭素に転化する1種以上の触媒を含む水−ガス−転化装置で、燃料電池組立品の少なくとも1個の燃料電池由来の陽極排気からの一酸化炭素と水の少なくとも一部を二酸化炭素と水素に転化する工程と、
    b)前記水−ガス−転化装置から二酸化炭素除去材料を含む二酸化炭素除去装置に、前記陽極排気と二酸化炭素とを含むガス流を送る工程と、
    c)前記二酸化炭素除去装置から再生装置に前記ガス流を送る工程と、
    d)前記陽極排気からの熱を用いて前記使用済み二酸化炭素除去材料を加熱することにより、前記ガス流から二酸化炭素の少なくとも一部を除去して、それによって二酸化炭素欠乏陽極排気を形成する工程と、
    e)前記燃料電池組立品の少なくとも1個の燃料電池に前記二酸化炭素欠乏陽極排気のすべてを送り、それによって前記陽極排気を再循環する工程と
    を含む方法。
  10. 前記二酸化炭素除去装置が燃料ガスから硫黄化合物の少なくとも一部を更に除去する請求項9に記載の燃料電池システム。
  11. 前記水−ガス−転化装置を通り抜けた陽極排気の少なくとも一部を流出排気に送り、前記陽極排気の残りを前記二酸化炭素除去装置に送る工程を更に含む請求項9に記載の方法。
  12. 前記流出排気に送られる前記陽極排気の一部を、空気熱交換器を介して前記流出排気に送り、前記方法が、酸素源からの酸素ストリームを、前記空気熱交換器を介して少なくとも1個の前記燃料電池に送り、よって、前記陽極排気と前記酸素ストリームとの間で熱交換が起きる請求項11に記載の方法。
  13. 前記二酸化炭素除去装置での二酸化炭素の除去の前に、前記水−ガス−転化装置から前記二酸化炭素除去装置に送られた前記陽極排気を冷却装置で冷却して、それによって前記陽極排気から水の少なくとも一部を除去する工程を更に含む請求項11に記載の方法。
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