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JP2011259567A - 減速機構付モータ - Google Patents

減速機構付モータ Download PDF

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JP2011259567A
JP2011259567A JP2010130373A JP2010130373A JP2011259567A JP 2011259567 A JP2011259567 A JP 2011259567A JP 2010130373 A JP2010130373 A JP 2010130373A JP 2010130373 A JP2010130373 A JP 2010130373A JP 2011259567 A JP2011259567 A JP 2011259567A
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holding member
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shaft holding
gear
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JP2010130373A
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English (en)
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Kenji Yasumoto
健二 安本
Shigeki Ota
重喜 太田
Teppei Tokisaki
哲平 時崎
Shuichi Hatori
周一 羽鳥
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】軸保持部の長さ違いに容易に対応可能とするとともに、減速機構付モータの生産性を向上することにある。
【解決手段】減速機構および運動変換機構27を収容する有底状のギヤフレーム21と、ギヤフレーム21の開口部を閉塞するギヤカバー24とを有するワイパモータ10において、出力軸26を回転自在に支持する軸保持部材45をギヤフレーム21と別体に設ける。軸保持部材45は、ギヤフレーム21の底壁部21aに固定される固定部45aと、ギヤフレーム21の外方へ突出する筒状部45bとを備えている。この軸保持部材45は樹脂材料を射出成形することにより成形され、ギヤフレーム21はアルミダイカストにより成形されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動モータの回転を減速して伝達する減速機構を備えた減速機構付モータに関する。
自動車等の車両に搭載されるワイパ装置やパワーウィンド装置などの駆動源には、電動モータと減速機構とを1つのユニットとした減速機構付モータが用いられる。減速機構付モータは、電動モータにより回転されるウォームと、ウォームに噛み合うウォームホイールとからなる減速機構を有しており、電動モータの回転が減速機構により減速されて出力軸に伝達されるようになっている。
このような減速機構付モータは、減速機構を収容する有底状のギヤフレームと、ギヤフレームの開口部を閉塞するギヤカバーとを有しており、電動モータにギヤフレームが取り付けられている。そして、出力軸はギヤフレームの底壁に挿通されて、ギヤフレームにより回転自在に支持されている。例えば、特許文献1には、ギヤフレームをアルミダイカストにより成形するようにしたリヤワイパモータが記載されている。また、例えば、特許文献2には、ギヤフレームを樹脂材料により成形するようにしたパワーウィンドモータが記載されている。
特開2010−502503号公報 特開2001−16823号公報
ところで、例えば、特許文献1に記載されるようなリヤワイパモータでは、出力軸がギヤフレームの外方へ延びており、リヤウィンドガラスから突出する出力軸の先端部にワイパ部材が装着される。また、出力軸を支持するギヤフレームの軸保持部は、出力軸に沿ってギヤフレームの底壁から突出して形成されており、その先端部がシール材を介してリヤウィンドガラスの内面に突き当てられる。この軸保持部は、車種によってリヤワイパモータの取り付け位置とリヤウィンドガラスとの間の距離が相違するため、その軸方向長さが車種によって異なるようになっている。
このように軸保持部が底壁から外方へ突出して延びるギヤフレームをアルミダイカストにより一体に成形する場合には、軸保持部の軸方向長さが長くなるほど、軸保持部の先端部への湯廻りが悪くなるとともに型抜きの際に軸保持部の変形を生じやすくなり、軸保持部の強度の低下や成形精度の悪化を招くことになる。このため、軸保持部の軸方向長さが長いタイプのギヤフレームに対しては十分な強度や成形精度が得られず、軸保持部の長さ違いに対応することができない。また、軸保持部がギヤフレームの底壁から外方へ突出して延びる形状となっているので、金型のサイズが大きなものとなり、ギヤフレームを金型から型抜きする際のストロークが大きくなることから型抜きに時間を要することになる。さらには、軸保持部がアルミニウム合金により成形されるので、出力軸が挿通される挿通孔を軸保持部に形成する際の内径切削に時間を要し、減速機構付モータの生産性が低下することになる。
一方、ギヤフレームを樹脂材料により一体に成形する場合には、ギヤフレームをアルミダイカストにより一体に成形する場合に比べて、金型コストの低減や切削性の向上、ギヤフレームの軽量化などを図ることが可能となるが、強度や成形精度のさらなる悪化を招くことになる。
本発明の目的は、軸保持部の長さ違いに容易に対応可能とするとともに、減速機構付モータの生産性を向上することにある。
本発明の減速機構付モータは、電動モータの回転を減速して伝達する減速機構を備える減速機構付モータであって、前記電動モータに取り付けられ、前記減速機構を収容する有底状のギヤフレームと、前記ギヤフレームの開口部を閉塞するギヤカバーと、前記ギヤフレームの底壁に固定される固定部、および前記固定部から前記ギヤフレームの外方へ突出して軸方向に延びる筒状部を備える軸保持部材と、前記軸保持部材に挿通されて前記軸保持部材により回転自在に支持され、前記電動モータの回転が前記減速機構を介して伝達される出力軸とを有し、前記ギヤフレームと前記軸保持部材とを別体に成形することを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、前記ギヤフレームを金属材料により成形し、前記軸保持部材を樹脂材料により成形することを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、前記軸保持部材の固定部は、前記ギヤフレームの底壁に形成された凹部に前記ギヤフレームの開口部側から圧入されることを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、前記軸保持部材の固定部および前記ギヤフレームの凹部は断面非円形状に形成されることを特徴とする。
本発明によれば、ギヤフレームと軸保持部材とを別体に成形するようにしたので、ギヤフレームや軸保持部材を成形するための金型を簡易な形状とすることができる。これにより、軸保持部材の軸方向長さが長くなっても軸保持部材の先端部への湯廻りが良好となり、軸保持部材の強度を向上させることができる。また、軸保持部材が軸まわりに略対称形状となるため、軸保持部材の成形時における熱収縮に偏りが生じることなく、型抜きする際に軸保持部材が変形してしまうことが防止される。したがって、軸保持部材の軸方向長さが長いタイプのものに対しても十分な強度や成形精度が得られ、この軸保持部材とギヤフレームとを相互に組み付けることで、軸保持部の長さ違いに容易に対応することが可能となる。さらに、ギヤフレームや軸保持部材を成形するための金型を小型化することができるため、型抜きの際のストロークが小さくなり、型抜きに要する時間が短縮されて減速機構付モータの生産性を向上することができる。
本発明によれば、ギヤフレームを金属材料により成形し、軸保持部材を樹脂材料により成形するようにしたので、ギヤフレームの強度を十分に確保した状態で、減速機構付モータの軽量化を図ることができる。また、出力軸を挿入するための挿入孔を軸保持部材に形成する際の切削性が良好となり、内径切削に要する時間が短縮されて減速機構付モータの生産性を向上することができる。
本発明によれば、軸保持部材の固定部をギヤフレームの凹部に開口部側から圧入するようにしたので、固定部をギヤフレームとギヤカバーとの間で挟み込むことで、軸保持部材をギヤフレームに容易に固定することができる。また、この固定部および凹部を断面非円形状とすることで軸保持部材がギヤフレームに対して回転することを防止することが可能となる。
本発明の一実施の形態であるワイパモータを示す平面図である。 図1におけるA−A線に沿う断面図である。 ギヤフレームと軸保持部材とを分解して示す断面図である。 図2における破線円Bを拡大して示す断面図である。 (a)は図4におけるC−C線に沿う断面図であり、(b)は図4におけるD−D線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示すワイパモータ(減速機構付モータ)10は、自動車等の車両のリヤウィンドガラスを払拭するためのリヤワイパ装置の駆動源として用いられる。このワイパモータ10は、モータ本体(電動モータ)11と、モータ本体11の回転を減速して伝達する減速機構が設けられたギヤユニット部12とを有している。
モータ本体11にはブラシ付直流モータが用いられており、薄板鋼板等をプレス加工することにより有底筒状に形成されたモータケース13を備えている。モータケース13の内周面には、それぞれ径方向内側に向けてN極、S極に着磁された一対の円弧状の永久磁石14が相互に対向して固着されている。また、モータケース13の内部には各永久磁石14に微小隙間を介して対向するアーマチュア15が回転自在に収容されており、アーマチュア15には複数のコイル16が巻装されている。このアーマチュア15の回転中心には、モータシャフト17が貫通して固定されている。
モータシャフト17には、アーマチュア15に隣接させて円筒状のコンミテータ18が固定されており、コンミテータ18には各コイル16の端部が電気的に接続されている。コンミテータ18の外周面には一対のブラシ19がそれぞれ摺接されており、各ブラシ19およびコンミテータ18を介してコイル16に駆動電流を供給することで、アーマチュア15に回転方向の電磁力トルクが発生し、モータシャフト17が所定の回転速度で回転駆動されるようになっている。
このモータ本体11には、モータケース13の開口側において、ギヤユニット部12のギヤフレーム21が取り付けられている。ギヤフレーム21はモータケース13側に開口しており、それぞれの開口端面を相互に突き当てた状態で複数の締結ネジ22によりギヤフレーム21がモータケース13に固定されている。モータシャフト17の先端側はギヤフレーム21の内部に挿入されており、モータシャフト17の先端側の外周面には螺旋状の歯部を備えるウォーム23が一体に形成されている。
図2に示すように、ギヤフレーム21はアルミダイカストによりモータシャフト17の軸方向と直交する側に開口する有底状に形成されており、ギヤフレーム21の開口部がギヤカバー24により閉塞されている。つまり、ギヤカバー24はギヤフレーム21の底壁部21aと所定の間隔を隔てて配置され、これらギヤフレーム21の底壁部21aとギヤカバー24との間で収容スペースが形成されている。このギヤフレーム21の内部には、モータシャフト17の回転を減速して伝達する減速機構25と、減速機構25の回転運動を揺動運動に変換して出力軸26に伝達する運動変換機構27とが収容されている。
なお、図1に示すワイパモータ10はギヤカバー24が取り外された状態における平面図であり、ギヤフレーム21の内部構造を示している。また、ギヤカバー24は鋼板等をプレス加工することにより所定形状に形成されており、ギヤカバー24に一体に設けられた図示しないブラケット部においてワイパモータ10が車体に固定されるようになっている。
出力軸26は鋼鉄等の金属製の丸棒からなり、その軸方向をモータシャフト17の軸方向と直交する方向、つまりギヤフレーム21の底壁部21aと直交する方向に向けて配置されている。出力軸26は基端側がギヤフレーム21の内部に収容されるとともに、先端側がギヤフレーム21の外方へ突出して延びており、ギヤフレーム21の底壁部21aを貫通した状態でギヤフレーム21に対して回転自在に設けられている。この出力軸26の先端部はリヤウィンドガラスGから車体外部へ突出されており、出力軸26の先端部には、周方向に沿って凹凸状に形成されたセレーション部26a、およびセレーション部26aよりも先端側に位置して雄ねじ部26bが形成されている。そして、リヤウィンドガラスGの外側面を払拭するためのワイパ部材28は、その基端部がセレーション部26aに嵌合された状態で、雄ねじ部26bにねじ結合されるねじ部材29により締め付けられることで、出力軸26の先端部に固定されている。
減速機構25は、モータ本体11により回転されるウォーム23と、ウォーム23に噛み合うウォームホイール32とを有している。ウォームホイール32は樹脂材料を射出成形することにより略円盤形状に形成されており、その外周面にはウォーム23に噛み合う歯部を備えている。ウォームホイール32の軸心には、底壁部21aに固定されて出力軸26と平行に延びる回転軸33が挿通されており、回転軸33によりウォームホイール32がギヤフレーム21の内部で回転自在に支持されている。これらウォーム23とウォームホイール32とからなる減速機構25により、モータシャフト17の回転が減速されてウォームホイール32に伝達されるようになっている。
このウォームホイール32には、図1に示すように、軸心から径方向外側に所定量離れた位置において、ギヤカバー24側に開口する複数の連結孔34が形成されている。連結孔34はウォームホイール32の回転方向に沿って4箇所設けられ、各連結孔34はそれぞれウォームホイール32の軸心からの径方向距離が等しい位置に形成されている。
運動変換機構27は、出力軸26の基端部に固定されたピニオンギヤ35、ウォームホイール32の回転運動を揺動運動に変換してピニオンギヤ35に伝達する運動変換部材36、およびピニオンギヤ35と運動変換部材36とを相互に揺動自在に連結する保持プレート37を有している。運動変換部材36は、ピニオンギヤ35に噛み合うセクタギヤ部36aと、セクタギヤ部36aからウォームホイール32側に延びるアーム部36bとを備えており、これらセクタギヤ部36aとアーム部36bとが鋼板等の金属材料により一体に成形されている。図2に示すように、運動変換部材36はウォームホイール32よりもギヤカバー24側に配置されており、アーム部36bの端部には、ウォームホイール32の複数の連結孔34のうちいずれか1つに回転自在に差し込まれた連結軸38が固定されている。また、セクタギヤ部36aは略扇形状の平歯車であり、運動変換部材36と同一平面上に配置されて出力軸26と一体に回転するピニオンギヤ35に噛み合っている。
保持プレート37は、鋼板等の金属材料によりピニオンギヤ35とセクタギヤ部36aとの間で延びる平板状に形成されており、ピニオンギヤ35および運動変換部材36よりもギヤフレーム21の底壁部21a側に配置されている。保持プレート37の一端部には出力軸26や連結軸38と平行に延びる歯車軸39が回転自在に挿通されており、歯車軸39がセクタギヤ部36aの軸心に固定されている。一方、保持プレート37の他端部には出力軸26が回転自在に挿通されている。この保持プレート37により、歯車軸39が出力軸26に対して揺動自在に連結され、ピニオンギヤ35とセクタギヤ部36aとが互いに噛み合った状態で保持されている。
このような運動変換機構27により、ウォームホイール32が回転されると運動変換部材36が出力軸26まわりに往復揺動され、運動変換部材36のセクタギヤ部36aとピニオンギヤ35との噛み合いによって出力軸26が所定の角度範囲で往復揺動される。すなわち、運動変換機構27によりウォームホイール32の回転運動が揺動運動に変換されて出力軸26に伝達され、ワイパ部材28がリヤウィンドガラスGの外側面を所定の揺動範囲で払拭するようになっている。なお、ウォームホイール32の複数の連結孔34のうち連結軸38が差し込まれる連結孔34を任意に変更することで、ワイパ部材28の揺動範囲や停止位置等を車種に応じて変更することが可能である。
図2に示すように、運動変換部材36には、運動変換部材36とギヤカバー24との間に位置して樹脂製の摺接部材40が装着されている。また、ピニオンギヤ35には、ピニオンギヤ35とギヤカバー24との間に位置して樹脂製の摺接部材41が装着されている。これら摺接部材40,41を介して運動変換部材36およびピニオンギヤ35がギヤカバー24に突き当てられることで、減速機構25や運動変換機構27のがたつきが防止されるとともに、運動変換部材36およびピニオンギヤ35がギヤカバー24に対して円滑に摺動されるようになっている。
このワイパモータ10には、出力軸26を回転自在に支持する樹脂製の軸保持部材45がギヤフレーム21と別体に設けられている。図3はギヤフレームと軸保持部材とを分解して示す断面図であり、図4は図2における破線円Bを拡大して示す断面図である。図5(a)は図4におけるC−C線に沿う断面図であり、図5(b)は図4におけるD−D線に沿う断面図である。
図3に示すように、ギヤフレーム21の底壁部21aには、軸保持部材45を底壁部21aに固定するための固定孔46が形成されている。固定孔46は、出力軸26まわりにおいて底壁部21aを貫通する貫通孔46aと、貫通孔46aよりもギヤカバー24側に位置してギヤカバー24側に開口する凹部46bとを備えている。凹部46bは貫通孔46aに連通するとともに貫通孔46aよりも径方向外側に延びており、これら貫通孔46aおよび凹部46bにより固定孔46は段付き形状に形成されている。そして、ギヤフレーム21の底壁部21aには、貫通孔46aまわりに位置して、ギヤカバー24側において凹部46bに対向する突き当て部47が設けられている。
軸保持部材45は、ギヤフレーム21の底壁部21aに固定される固定部45aと、固定部45aからギヤフレーム21の外方へ突出して軸方向に延びる筒状部45bとを備えている。筒状部45bは図5(a)に示すように断面円環形状であり、先端側に向けて先細りする略円筒形状をしている。また、固定部45aは筒状部45bの基端部から径方向外側に突出して設けられている。軸保持部材45の軸心には出力軸26が挿通される挿通孔48が軸方向に貫通して形成されており、出力軸26は挿通孔48に挿通されて軸保持部材45により回転自在に支持されている。軸保持部材45は耐摩耗性や自己潤滑性を有する樹脂材料を所定形状に射出成形した後に、挿入孔48の内径切削を行うことで成形されている。
この軸保持部材45は、図3に矢印で示すようにギヤフレーム21の開口部側から固定孔46に挿入され、貫通孔46aを介して筒状部45bがギヤフレーム21の外方へ突出されるとともに、凹部46bに固定部45aが圧入されることでギヤフレーム21に組み付けられる。そして、軸保持部材45がギヤフレーム21に組み付けられた状態で、ギヤフレーム21の内部に減速機構25および運動変換機構27を収容し、ギヤフレーム21の開口部をギヤカバー24により閉塞することで、固定部45aがギヤフレーム21の突き当て部47とギヤカバー24との間で運動変換機構27を介して挟み込まれている。すなわち、固定部45aはその一端面が突き当て部47に突き当てられ、他端面が保持プレート37、ピニオンギヤ35、および摺接部材41を介してギヤカバー24に突き当てられている。これにより、固定部45aが凹部46bから抜けることが防止され、軸保持部材45が固定部45aにおいてギヤフレーム21の底壁部21aに固定されている。
図2に示すように、筒状部45bの先端部にはリヤウィンドガラスGから突出する小径部49が設けられ、小径部49の先端側の外周面に雄ねじ部49aが形成されている。小径部49の外周にはゴム材料等からなるシール材50が取り付けられており、雄ねじ部49aに締結されるねじ部材51と筒状部45bの段差部との間でシール材50が締め付けられて固定されている。シール材50は径方向外側に開口する断面略コの字形状をしており、その開口部にリヤウィンドガラスGの開口端部が挟み込まれている。このガラス締め込み用のシール材50により、リヤウィンドガラスGと軸保持部材45との間の隙間を介して雨水や塵埃等が車体内部へ侵入することが防止されている。また、このようなガラス締め込み構造により、シール材50を介してリヤウィンドガラスGをねじ部材51と軸保持部材45の段差部との間で締め込むことで、軸保持部材45には先端側へ向けて引っ張り力が働いている。この軸保持部材45に働く引っ張り力により、軸保持部材45の固定部45aがギヤフレーム21の突き当て部47に押し付けられ、軸保持部材45がギヤフレーム21に強固に固定されている。
なお、軸保持部材45の固定部45aをギヤフレーム21の凹部46bに圧入する際には、軸保持部材45およびギヤフレーム21とこれらを把持する治具とにそれぞれ位置決め形状を設けることで、圧入時の精度を出すようにしている。また、軸保持部材45の固定部45aとギヤフレーム21の突き当て部47との突き当て面は十分な精度が得られるように成形されている。これにより、軸保持部材45がギヤフレーム21に対して傾くことなく固定され、軸保持部材45のギヤフレーム21に対する軸垂直度精度を十分に確保することが可能となっている。
図5(b)に示すように、固定部45aおよび凹部46bは断面略D字形状に形成されており、これにより、軸保持部材45が出力軸26とともに回転することが防止されている。ただし、固定部45aおよび凹部46bは断面略D字形状に限定されることはなく、保持部材45がギヤフレーム21に対して回転することを防止するために断面非円形状であれば良い。ここで、断面非円形状としては断面多角形状に限られることはなく、相互に係合するキーおよびキー溝をそれぞれ備える断面略円形状なども含まれる。
この軸保持部材45の筒状部45bは、車種によってワイパモータ10の車体への取り付け位置とリヤウィンドガラスGとの間の距離が相違するため、その軸方向長さLが車種によって異なっている。したがって、車種に応じて筒状部45bの軸方向長さLが異なる種々の軸保持部材45を成形し、別体に成形されたギヤフレーム21と軸保持部材45と相互に組み付けることで、筒状部45bの長さ違いに対応したワイパモータ10が組み立てられるようになっている。
このように、ギヤフレーム21と軸保持部材45とを別体に成形するようにしたので、出力軸26を支持する軸保持部をギヤフレームと一体に成形するようにした場合と比べて、ギヤフレーム21や軸保持部材45を成形するための金型を簡易な形状とすることができる。これにより、筒状部45bの軸方向長さLが長くなっても軸保持部材45の先端部への湯廻りが良好となり、軸保持部材45の先端部が粗密となることが防止されるため、軸保持部材45を樹脂材料により形成した場合でも十分な強度を得ることが可能となる。また、軸保持部材45が軸まわりに略対称形状となるため、軸保持部材45の成形時における熱収縮に偏りが生じることがなく、軸まわりに均一に熱収縮するので、軸保持部材45を金型から型抜きする際に先端部が引っ張られて曲がってしまうということが防止される。したがって、軸保持部材45の軸方向長さが長いタイプのものに対しても十分な強度や成形精度が得られ、この軸保持部材45とギヤフレーム21とを相互に組み付けることで、軸保持部材45の長さ違いに容易に対応することが可能となる。
さらに、ギヤフレーム21と軸保持部材45とを別体に成形するようにしたので、出力軸26を支持する軸保持部をギヤフレームと一体に成形するようにした場合と比べて、ギヤフレーム21や軸保持部材45を成形するための金型を小型化することができる。これにより、金型コストを低減することが可能となるとともに、ギヤフレーム21や軸保持部材45を金型から型抜きする際のストロークが小さくなり、型抜きに要する時間を短縮することができる。また、軸保持部材45を樹脂材料により成形するようにしたので、軸保持部材45に挿入孔48を形成する際の切削性が良好となり、内径切削に要する時間が短縮されるため、ワイパモータ10の生産性を向上することができる。
さらに、出力軸26を支持する軸保持部をギヤフレームと一体に成形するようにした場合には、軸保持部の軸方向長さが異なる種々のギヤフレームを成形するためにアルミダイカスト用の金型が複数必要となる。一方、本発明のように、ギヤフレーム21と軸保持部材45とを別体に成形することで、ギヤフレーム21を成形するためのアルミダイカスト用の金型を統合化し、ワイパモータ10の生産性の向上を図ることが可能となる。このとき、軸保持部材45を成形するための射出成形用の金型は複数必要となるが、それぞれの金型が小型化されるとともに射出成形用の金型がアルミダイカスト用の金型に比べて安価であるため、金型コストを低減することが可能となる。
さらに、ギヤフレーム21をアルミニウム合金により成形し、軸保持部材45のみを樹脂材料により成形したので、ギヤフレーム21の強度を十分に確保した状態で、ワイパモータ10の軽量化を図ることができる。また、軸保持部材45が樹脂材料により成形されているので、軸保持部材45により出力軸26を直接支持した場合でも、軸保持部材45と出力軸26との摺接面にかじり(ひっかき傷等がつくこと)が発生することが防止される。したがって、かじり解消によるワイパモータ10の耐久性や製品信頼性の向上が図れるとともに、軸保持部材45の内周面と出力軸26との間に別個に軸受部材を設ける必要がないためワイパモータ10の部品点数を削減することが可能となる。
さらに、軸保持部材45の固定部45aをギヤフレーム21の凹部46bに開口部側から圧入するようにしたので、固定部45aをギヤフレーム21の突き当て部47とギヤカバー24との間で挟み込むことで、軸保持部材45をギヤフレーム21に容易に固定することができる。また、軸保持部材45とギヤフレーム21との間の隙間からギヤフレーム21の内部へ雨水や塵埃等が侵入することが抑制されるようになっている。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、前記実施の形態においては、樹脂製の軸保持部材45を示したが、軸保持部材45は樹脂材料以外の金属材料やギヤフレーム21と同一の材料でも良い。つまり、ギヤフレーム21と軸保持部材45とが別体に形成されていれば良く、軸保持部材45の材料は種々変更可能である。軸保持部材45を金属材料により形成する場合は、軸保持部材45の内周面と出力軸26との間に樹脂製の軸受部材を配置する。
また、前記実施の形態においては、軸保持部材45とギヤフレーム21との組み付けは圧入のみにより行われているが、圧入に加え、ねじ部材や接着剤等の別部材を用いて、軸保持部材45とギヤフレーム21とをより強固に固定するようにしても良い。
さらに、前記実施の形態においては、ギヤフレーム21の内部に減速機構25および運動変換部材27を収容するようにしたが、少なくとも減速機構25を備えるものであれば良い。また、前記実施の形態においては、本発明に係る減速機構付モータの一実施形態としてワイパモータ10を記載したが、パワーウィンドモータなどの他の減速機構付モータにも適応できることはもちろんである。さらに、電動モータ11としてはブラシ付モータに限られず、例えばブラシレスモータを用いても良い。
10 ワイパモータ(減速機構付モータ)
11 モータ本体(電動モータ)
12 ギヤユニット部
13 モータケース
14 永久磁石
15 アーマチュア
16 コイル
17 モータシャフト
18 コンミテータ
19 ブラシ
21 ギヤフレーム
21a 底壁部
22 締結ネジ
23 ウォーム
24 ギヤカバー
25 減速機構
26 出力軸
26a セレーション部
26b 雄ねじ部
27 運動変換機構
28 ワイパ部材
29 ねじ部材
32 ウォームホイール
33 回転軸
34 連結孔
35 ピニオンギヤ
36 運動変換部材
36a セクタギヤ部
36b アーム部
37 保持プレート
38 連結軸
39 歯車軸
40,41 摺接部材
45 軸保持部材
45a 固定部
45b 筒状部
46 固定孔
46a 貫通孔
46b 凹部
47 突き当て部
48 挿入孔
49 小径部
49a 雄ねじ部
50 シール材
51 ねじ部材
G リヤウィンドガラス

Claims (4)

  1. 電動モータの回転を減速して伝達する減速機構を備える減速機構付モータであって、
    前記電動モータに取り付けられ、前記減速機構を収容する有底状のギヤフレームと、
    前記ギヤフレームの開口部を閉塞するギヤカバーと、
    前記ギヤフレームの底壁に固定される固定部、および前記固定部から前記ギヤフレームの外方へ突出して軸方向に延びる筒状部を備える軸保持部材と、
    前記軸保持部材に挿通されて前記軸保持部材により回転自在に支持され、前記電動モータの回転が前記減速機構を介して伝達される出力軸とを有し、
    前記ギヤフレームと前記軸保持部材とを別体に成形することを特徴とする減速機構付モータ。
  2. 請求項1記載の減速機構付モータにおいて、前記ギヤフレームを金属材料により成形し、前記軸保持部材を樹脂材料により成形することを特徴とする減速機構付モータ。
  3. 請求項1または2記載の減速機構付モータにおいて、前記軸保持部材の固定部は、前記ギヤフレームの底壁に形成された凹部に前記ギヤフレームの開口部側から圧入されることを特徴とする減速機構付モータ。
  4. 請求項3記載の減速機構付モータにおいて、前記軸保持部材の固定部および前記ギヤフレームの凹部は断面非円形状に形成されることを特徴とする減速機構付モータ。
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