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JP2011252567A - ダンパプーリ - Google Patents

ダンパプーリ Download PDF

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JP2011252567A
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damper pulley
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JP2010127995A
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Kenji Yamanari
健司 山成
Masaki Kobayashi
正貴 小林
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】オイルシールのシール性能が低下するのを防止することができるとともに、耐久性を向上させることができるダンパプーリを提供すること。
【解決手段】ダンパプーリ16が、ボス部21にハブ部22を介して連接されたリム部23の放射方向外周側に設けられ、放射方向外周面にベルト17が巻回されるV溝26aを有する円筒状のダンパマス26と、リム部23とダンパマス26との間に介装された円筒状の弾性体27とを備え、オイルシール34を介してチェーンカバー33に回転自在に支持されて構成される。このダンパプーリ16は、V溝26aが、ボス部21の軸線方向長さの範囲内でボス部21の放射方向外方に位置するようにダンパマスに形成され、オイルシール34およびハブ部22が、V溝26aの軸線方向の長さの範囲内に位置するようにボス部21とチェーンカバー33との間に介装される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダンパプーリに関し、特に、内燃機関のクランクシャフト等の回転軸に発生する振動を吸収減衰するダンパプーリに関する。
一般に、自動車等の車両の内燃機関からの駆動力の一部は、クランクシャフトの軸端に取付けられたプーリから動力伝達用のベルトを介して、例えば、ウォータポンプやエアコン用コンプレッサ等の補機に伝達される。
クランクシャフトには内燃機関のシリンダ毎の爆発力と慣性力とによる回転力が周期的に作用するため、クランクシャフトは、回転変動(トルク変動)を伴って回転される。このため、クランクシャフトの回転変動に起因する振動を低減するダンパの1つとして、クランクシャフトの回転動力を補機に伝達するプーリにダンパ機能を付加したダンパプーリが用いられている。
従来のこの種のダンパプーリとしては、図6に示すようなものがある(例えば、特許文献1参照)。図6において、ダンパプーリ1は、内燃機関のクランクシャフト2の端部に取付けられている。
ダンパプーリ1は、クランクシャフト2の端部が挿通される筒状のボス部1Aと、ボス部1Aから放射方向外方に延在するハブ部1Bと、ハブ部1Bの放射方向外周端に設けられた円筒状のリム部1Cと、リム部1Cに弾性体3を介して取付けられたダンパマス6とを備えている。ダンパマス6の放射方向外周面にはプーリ溝6aが形成されており、このプーリ溝6aには図示しない動力伝達用のベルトが巻回されるようになっている。
また、ボス部1Aは、オイルシール4を介してフロントカバー5の円状の開口からなる支持部5aに回転自在に支持されており、このフロントカバー5は、シリンダブロック等の内燃機関の本体側に固定されている。このため、フロントカバー5内は、オイルシール4によって液密的にシールされる。
このような構成を有するダンパプーリ1にあっては、シリンダ毎の爆発力と慣性力とによる回転力が周期的に作用してクランクシャフト2に回転変動が発生したときに、ダンパマス6と弾性体3とからなる共振系が、ハブ部1Bを介して入力されるクランクシャフト2の捩り振動の振動変位に対して異なる位相角で共振することによって、クランクシャフト2の回転変動に起因する振動を低減することができる。
特開2002−138811号公報
しかしながら、このような従来のダンパプーリ1にあっては、ボス部1Aの軸線方向一端1aがプーリ溝6aの軸線方向中心部Aに対してクランクシャフト2の軸線方向外方に離れているため、すなわち、ボス部1Aの軸線方向一端1aがプーリ溝6aの軸線方向中心部Aに対して偏心しているため、内燃機関の高負荷時等に動力伝達用のベルトの張力が大きくなった場合等に、ダンパプーリ1がクランクシャフト2の軸線方向に揺動してしまうことがあった。
すなわち、図6に示すように、ボス部1Aの軸線方向一端1aからプーリ溝6aの軸線方向中心部Aまでの距離をLとし、動力伝達用のベルトの張力が加わる張力をTとすると、ダンパプーリ1に加わる回転モーメントMは、L×Tとなる。従来では、距離Lが大きくなるため、回転モーメントMが大きくなってしまい、ダンパプーリ1がクランクシャフト2の軸線方向に揺動してしまう。
このため、ボス部1Aとオイルシール4の接触面の緊迫力が低下してしまい、オイルシール性能が低下してしまった。また、ボス部1Aの内周部とクランクシャフト2の端部の外周部との間で微小な相対往復滑り運動、すなわち、フレッティング運動が生じてしまい、ボス部1Aの内周部とクランクシャフト2の端部外周面との接触面が磨耗してしまい、ダンパプーリ1の耐久性が悪化してしまった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、オイルシールのシール性能が低下するのを防止することができるとともに、耐久性を向上させることができるダンパプーリを提供することを目的とする。
本発明に係るダンパプーリは、上記目的を達成するため、(1)回転軸の端部に取付けられるボス部および前記ボス部の放射方向外周側に連接部を介して連接された円筒状のリム部を有するプーリ本体と、前記リム部の放射方向外周側に設けられ、放射方向外周面に動力伝達用のベルトが巻回される巻回部を有する円筒状のダンパマスと、前記リム部と前記ダンパマスとの間に介装された円筒状の弾性体とを備え、前記ボス部がオイルシールを介して支持部材に回転自在に支持されるダンパプーリであって、前記巻回部は、前記ボス部の軸線方向長さの範囲内で前記ボス部の放射方向外方に位置するように前記ダンパマスに形成され、前記オイルシールおよび前記連接部は、前記巻回部の軸線方向の長さの範囲内に位置するように前記ボス部と前記支持部材との間に介装されるものから構成されている。
このダンパプーリは、巻回部が、ボス部の軸線方向長さの範囲内でボス部の放射方向外方に位置するようにダンパマスに形成され、オイルシールおよび連接部が、巻回部の軸線方向の長さの範囲内に位置するようにボス部と支持部材との間に介装されるので、巻回部の軸線方向中心部とボス部の軸線方向端部との偏心量を少なくすることができる。
すなわち、ボス部の軸線方向端部から巻回部の軸線方向中心部までの距離をL1とし、ベルト17に加わる張力をT1とすると、ダンパプーリに加わる回転モーメントM1は、L1×T1となる。
本発明では、距離L1を従来の距離Lよりも短くすることができるため、回転モーメントM1を従来よりも小さくすることができ、ダンパプーリが回転軸の軸線方向に揺動するのを抑制することができる。
このため、ボス部とオイルシールの接触面の緊迫力が低下するのを防止することができ、オイルシールのシール性能が低下するのを防止することができる。また、ボス部の内周部と回転軸の外周部との間でフレッティング運動が生じてしまうのを抑制することができ、ボス部の内周部と回転軸の端部外周面との接触面が磨耗するのを抑制して、ダンパプーリの耐久性を向上させることができる。
上記(1)に記載のダンパプーリにおいて、(2)前記回転軸が内燃機関のクランクシャフトからなるとともに、前記ボス部が前記内燃機関の車両の走行方向前側に位置するように前記支持部材に前記オイルシールを介して回転自在に支持され、前記巻回部を除いた前記ダンパマスの部位の放射方向外周面が前記巻回部の放射方向外周面よりも放射方向外方に位置し、前記巻回部が前記巻回部を除いた前記ダンパマスの部位に対して前記内燃機関側に位置するものから構成されている。
このダンパプーリは、巻回部を除いたダンパマスの部位の放射方向外周面が巻回部の放射方向外周面よりも放射方向外方に位置し、巻回部が巻回部を除いたダンパマスの部位に対して内燃機関側に位置するので、動力伝達用のベルトの外周面を、巻回部を除いたダンパマスの部位の放射方向外周面よりも放射方向内方に位置させることができる。
このため、車両の走行中に、例えば、路面から跳ね返った異物等を、巻回部を除いたダンパマスの部位に衝突させることができ、巻回部に巻回されるベルトに衝突させないようにすることができる。このため、ベルトを異物等から保護することができ、ベルトの耐久性を向上させることができる。
上記(2)に記載のダンパプーリにおいて、(3)前記巻回部を除いた前記ダンパマスの部位の放射方向外周面が、前記巻回部に巻回された前記ベルトの外周面よりも放射方向外方に位置するものから構成されている。
このダンパプーリは、巻回部を除いたダンパマスの部位の放射方向外周面が、巻回部に巻回されたベルトの外周面よりも放射方向外方に位置するので、動力伝達用のベルトの外周面を、巻回部を除いたダンパマスの部位の放射方向外周面よりも放射方向内方に確実に位置させることができる。
このため、車両の走行中に路面から跳ね返った異物等を、巻回部を除いたダンパマスの部位に衝突させて巻回部に巻回されるベルトにより一層衝突させないようにすることができる。このため、ベルトを異物等から保護することができ、ベルトの耐久性をより一層向上させることができる。
本発明によれば、オイルシールのシール性能が低下するのを防止することができるとともに、耐久性を向上させることができるダンパプーリを提供することができる。
本発明に係るダンパプーリの一実施の形態を示す図であり、ダンパプーリを備えたエンジンの正面図である。 本発明に係るダンパプーリの一実施の形態を示す図であり、ダンパプーリとエンジンの要部断面図である。 本発明に係るダンパプーリの一実施の形態を示す図であり、ダンパプーリの正面図である。 本発明に係るダンパプーリの一実施の形態を示す図であり、ダンパプーリの断面図である。 本発明に係るダンパプーリの一実施の形態を示す図であり、V溝の中心部からボス部の軸線方向端部までの距離と、ダンパプーリに加わる張力を示す図である。 従来のダンパプーリとエンジンの要部断面図である。
以下、本発明に係るダンパプーリの実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図5は、本発明に係るダンパプーリの一実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、内燃機関を構成するエンジン11は、図示しない吸気カムや排気カム等を有するシリンダヘッド12と、シリンダヘッド12を搭載し、図示しないピストンやクランクシャフト等を収納するシリンダブロック13と、シリンダブロック13の下部に設けられ、オイルが貯留されるオイルパン14とを含んで構成されている。
シリンダブロック13には回転軸としてのクランクシャフト15が設けられており、このクランクシャフト15は、シリンダブロック13に設けられたピストンの上下運動を回転運動に変換するようになっている。
このクランクシャフト15の端部にダンパプーリ16が取付けられており、このダンパプーリ16には動力伝達用の無端状のベルト17が巻回されている。
このベルト17は、シリンダブロック13に取付けられる補機であるオルタネータ18、ウォータポンプ19およびエアコン用コンプレッサ20等の入力軸18A、19A、20Aの端部に取付けられた従動プーリ18B、19B、20Bに巻回されている。
すなわち、ダンパプーリ16は、クランクシャフト15の回転動力を、ベルト17を介して従動プーリ18B、19B、20Bに伝達することによって、オルタネータ18、ウォータポンプ19およびエアコン用コンプレッサ20を駆動するようになっている。なお、ベルト17の巻回形態は、オルタネータ18、ウォータポンプ19およびエアコン用コンプレッサ20等の補機の設置数や配置関係によって適宜変更されるので、図示する形態のみに限定されるものではない。
図2〜図4に示すように、ダンパプーリ16は、クランクシャフト15の端部に取付けられるボス部21およびボス部21の放射方向外周側に連接部としてのハブ部22を介して連接された円筒状のリム部23を有するプーリ本体24を備えている。なお、ハブ部22は、開口25を介してダンパプーリ16の回転方向に等間隔に離隔して設けられている。なお、ハブ部22は、等間隔ではなく、不等間隔に離隔して設けられていてもよい。
また、ダンパプーリ16は、リム部23の放射方向外周側に設けられた円筒状のダンパマス26と、ダンパマス26とリム部23の間に介装された円筒状の弾性体27とを備えている。
ダンパマス26の放射方向外周面にはベルト17が巻回される巻回部としてのV溝26aがダンパマス26の軸線方向に沿ってV字状の山が連続して形成されており、このV溝26aにはベルト17の内周面に形成されたV溝17aに嵌合している。このため、ベルト17は、ダンパマス26の軸線方向に対して位置ずれすることが防止される。なお、巻回部は、V溝26ではなく、矩形状の山がダンパマス26の軸線方向に沿って連続する溝から構成されていてもよい。
一方、クランクシャフト15のクランクジャーナル15aは、シリンダブロック13の下部の支持部13aおよび支持部13aにボルト28によって締結されるベアリングキャップ29によってシリンダブロック13に回転自在に支持されている。また、支持部13aおよびベアリングキャップ29とクランクジャーナル15aとの間にはベアリングメタル30が介装されている。
また、クランクシャフト15の端部外周面にはスリーブ31が設けられており、このスリーブ31の内周部には半月キー31aが形成されている。この半月キー31aは、クランクシャフト15の端部外周面に形成された半月状の溝15bに嵌合されており、スリーブ31は、クランクシャフト15の軸方向および回転方向に移動不能に取付けられてクランクシャフト15と一体回転するようになっている。
また、スリーブ31の端部にはスプロケット部31bが形成されており、このスプロケット部31bにはタイミングチェーン32が嵌合している。このタイミングチェーン32は、吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトに設けられたスプロケット部に嵌合しており、クランクシャフト15の回転を吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトに伝達するようになっている。
また、シリンダブロック13の一方の面には支持部材としてのチェーンカバー33が設けられており、このチェーンカバー33とシリンダブロック13の間にタイミングチェーン32が設置されている。なお、このチェーンカバー33は、内燃機関の一部を構成している。
チェーンカバー33には円状の開口からなる支持部33aが形成されており、この支持部33aにはオイルシール34を介してダンパプーリ16のボス部21が回転自在に支持されている。
なお、シリンダブロック13とチェーンカバー33の間にはタイミングチェーン32やベアリングメタル30等を潤滑するためのオイルが循環しており、オイルシール34をボス部21とチェーンカバー33の支持部33aとの間に介装することにより、チェーンカバー33の外部にオイルが漏出するのを防止することができる。
また、ボス部21の内周面には半月キー21aが形成されており、この半月キー21aは、クランクシャフト15の端部外周面に形成された半月状の溝15cに嵌合されている。したがって、ボス部21は、クランクシャフト15の軸方向および回転方向に移動不能にクランクシャフト15に取付けられてクランクシャフト15と一体回転するようになっているため、ダンパプーリ16は、クランクシャフト15と一体回転する。
また、クランクシャフト15の端部にはネジ溝15dが形成されており、このネジ溝15dにはボルト35が螺合されるようになっている。
このボルト35は、ワッシャ36およびボス部21を介してスリーブ31の端部をクランクシャフト15の段部15eに押し付けるようにしてネジ溝15dに螺合されており、ボス部21およびスリーブ31は、ボルト35の締結力によってワッシャ36およびクランクシャフト15の段部15eに挟持されるようにしてクランクシャフト15に固定されている。
なお、スリーブ31の外周部に、スリーブ31に固定されたインナロータと、インナロータの外歯に噛合する内歯を備えたアウタロータとからなるオイルポンプ37(仮想線で示す)を設けてもよく、スリーブ31にスプロケット部を形成し、このスプロケット部にクランクシャフトの下方側に設置されたオイルポンプに連結されるタイミングチェーンを噛合するようにしてもよい。
図5に示すように、V溝26aは、ボス部21の軸線方向長さL2の範囲内でボス部21の放射方向外方に位置するようにダンパマス26に形成されており、オイルシール34およびハブ部22は、V溝26aの軸線方向の長さL2の範囲内に位置するようにボス部21と支持部33aとの間に介装されている。
また、V溝26aを除いたダンパマス26の部位(以下、突出部26bという)の放射方向外周面は、V溝26aの放射方向外周面よりも放射方向外方に位置しており、ダンパプーリ16は、突出部26bに対してV溝26aがチェーンカバー33側に位置するようにしてクランクシャフト15の端部に取付けられている。
また、本実施の形態のエンジン11は、チェーンカバー33が車両の走行方向前側に位置しており、ダンパプーリ16は、車両の走行方向前側に設置されている。
また、突出部26bの放射方向外周面は、V溝26aに巻回されたベルト17の外周面よりも放射方向外方に位置している。すなわち、本実施の形態の突出部26bは、V溝26aに対して車両の走行方向前側に設けられており、V溝26aは、突出部26bとチェーンカバー33の間に位置している。
次に、作用を説明する。
エンジン11のシリンダ毎の爆発力と慣性力とによる回転力が周期的に作用してクランクシャフト15に回転変動が発生すると、ダンパマス26と弾性体27とからなる共振系が、ハブ部22を介して入力されるクランクシャフト15の捩り振動の振動変位に対して異なる位相角で共振することによって、クランクシャフト15の回転変動に起因する振動を低減することができる。
また、ボス部21にはクランクシャフト15の端部が挿通されることにより、ダンパプーリ16がクランクシャフト15の端部に取付けられており、ボス部21の内周面とクランクシャフト15の端部外周面との間には隙間が画成されている。
このため、エンジン11の高負荷時等にベルト17の張力が大きくなった場合に、クランクシャフト15の回転変動に起因する振動がダンパプーリ16に作用すると、ダンパプーリ16がベルト17の張力を受けてクランクシャフト15の軸線方向に揺動してしまうおそれがある。
本実施の形態のダンパプーリ16は、V溝26aを、ボス部21の軸線方向長さL2の範囲内でボス部21の放射方向外方に位置するようにダンパマス26に形成し、オイルシール34およびハブ部22を、V溝26aの軸線方向の長さL2の範囲内に位置するようにボス部21とチェーンカバー33との間に介装したので、V溝26aの軸線方向中心部とボス部21の軸線方向端部との偏心量を少なくすることができる。
すなわち、図5に示すように、ボス部21の軸線方向端部21bからV溝26aの軸線方向中心部までの距離をL1とし、ベルト17に加わる張力をT1とすると、ダンパプーリ16に加わる回転モーメントM1は、L1×T1となる。
本実施の形態では、距離L1を従来の距離Lよりも短くすることができるため、回転モーメントM1を従来よりも小さくすることができ、ダンパプーリ16がクランクシャフト15の軸線方向に揺動するのを抑制することができる。
このため、ボス部21とオイルシール34の接触面の緊迫力が低下するのを防止することができ、オイルシール34のシール性能が低下するのを防止することができる。
また、ボス部21の内周部とクランクシャフト15の一端外周部との間で微小な相対往復滑り運動、すなわち、フレッティング運動が生じてしまうのを抑制することができ、ボス部21の内周部とクランクシャフト15の端部外周面の接触面が磨耗するのを抑制して、ダンパプーリ16の耐久性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、ダンパマス26の突出部26bの放射方向外周面を、V溝26aの放射方向外周面よりも放射方向外方に位置させ、V溝26aを、突出部26bに対してエンジン11側に位置させたので、ベルト17の外周面を、突出部26bの放射方向外周面よりも放射方向内方に位置させることができる。
このため、車両の走行中に、例えば、路面から跳ね返った異物等を、突出部26bに衝突させることができ、V溝26aに巻回されるベルト17に衝突させないようにすることができる。このため、ベルト17を異物等から保護することができ、ベルト17の耐久性を向上させることができる。
本実施の形態では、特に、突出部26bの放射方向外周面を、V溝26aに巻回されたベルト17の外周面よりも放射方向外方に位置させているので、ベルト17の外周面を、突出部26bの放射方向外周面よりも放射方向内方に確実に位置させることができ、ベルト17を異物等から保護することができ、ベルト17の耐久性をより一層向上させることができる。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように、本発明に係るダンパプーリは、オイルシールのシール性能が低下するのを防止することができるとともに、耐久性を向上させることができるという効果を有し、内燃機関のクランクシャフト等の回転軸に発生する振動を吸収減衰するダンパプーリ等として有用である。
11 エンジン(内燃機関)
15 クランクシャフト(回転軸)
16 ダンパプーリ
17 ベルト
21 ボス部
22 ハブ部(連接部)
23 リム部
24 プーリ本体
26 ダンパマス
26a V溝(巻回部)
26b 突出部(巻回部を除いたダンパマスの部位)
27 弾性体
33 チェーンカバー(支持部材)
34 オイルシール

Claims (3)

  1. 回転軸の端部に取付けられるボス部および前記ボス部の放射方向外周側に連接部を介して連接された円筒状のリム部を有するプーリ本体と、前記リム部の放射方向外周側に設けられ、放射方向外周面に動力伝達用のベルトが巻回される巻回部を有する円筒状のダンパマスと、前記リム部と前記ダンパマスとの間に介装された円筒状の弾性体とを備え、前記ボス部がオイルシールを介して支持部材に回転自在に支持されるダンパプーリであって、
    前記巻回部は、前記ボス部の軸線方向長さの範囲内で前記ボス部の放射方向外方に位置するように前記ダンパマスに形成され、前記オイルシールおよび前記連接部は、前記巻回部の軸線方向の長さの範囲内に位置するように前記ボス部と前記支持部材との間に介装されることを特徴とするダンパプーリ。
  2. 前記回転軸が内燃機関のクランクシャフトからなるとともに、前記ボス部が前記内燃機関の車両の走行方向前側に位置するように前記オイルシールを介して前記支持部材に回転自在に支持され、
    前記巻回部を除いた前記ダンパマスの部位の放射方向外周面が前記巻回部の放射方向外周面よりも放射方向外方に位置し、前記巻回部が前記巻回部を除いた前記ダンパマスの部位に対して前記内燃機関側に位置することを特徴とする請求項1に記載のダンパプーリ。
  3. 前記巻回部を除いた前記ダンパマスの部位の放射方向外周面が、前記巻回部に巻回された前記ベルトの外周面よりも放射方向外方に位置することを特徴とする請求項2に記載のダンパプーリ。
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