[go: up one dir, main page]

JP2011214406A - ローリングピストン型圧縮機 - Google Patents

ローリングピストン型圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2011214406A
JP2011214406A JP2010080227A JP2010080227A JP2011214406A JP 2011214406 A JP2011214406 A JP 2011214406A JP 2010080227 A JP2010080227 A JP 2010080227A JP 2010080227 A JP2010080227 A JP 2010080227A JP 2011214406 A JP2011214406 A JP 2011214406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resonance space
cylinder
peripheral surface
rolling piston
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010080227A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5371864B2 (ja
Inventor
Shoko Tsumura
渉子 津村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2010080227A priority Critical patent/JP5371864B2/ja
Publication of JP2011214406A publication Critical patent/JP2011214406A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5371864B2 publication Critical patent/JP5371864B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】吸入冷媒ガスに発生した脈動を減衰する消音構造をローリングピストン型圧縮機の圧縮機構部の内部に形成する。
【解決手段】冷媒を吸入して圧縮する圧縮機構部110を備えるローリングピストン型圧縮機100において、圧縮機構部110は、上面7hと下面7iと内周面7fと外周面7gとを有し、外周面7gから内周面7fに貫通し冷媒ガスを内部に吸入する吸入孔7aを有するシリンダ7を備え、シリンダ7は内周面7fを上面7hから下面7iまで切り欠いて形成されるスリット部15であって、内周面7fに形成された吸入孔7aの内周面開口部7eの少なくとも一部と重なるように形成されるスリット部15を有し、上軸受9は吸入孔7aから吸入される冷媒ガスから発生する脈動周波数を減衰する共鳴空間31と、スリット部15と共鳴空間31とを連通させる流路32とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、ローリングピストン型圧縮機に関するものであり、特に、冷媒の吸入部の構造に関するものである。
一般的なローリングピストン型圧縮機では、冷媒の吸入と圧縮とを連続的かつ反復的に繰り返すことにより、吸入冷媒に脈動が発生する。この吸入冷媒の脈動の減衰のために、冷媒回路内に共鳴型消音器を取付ける方法がある。
また、圧縮機構内部のシリンダ及びその近傍部品に、共鳴空間及び/又は共鳴空間に連通する流路を形成し、消音構造を成すものもある(特許文献1参照)。
圧縮機に動作圧力の高い冷媒を用いるローリングピストン型圧縮機では、ベーンとベーン溝の片当たりが生じるのを低減するため、ベーン溝近傍にベーン溝と隔壁を形成するようなスリットを設ける技術がある(特許文献2参照)。
特開平11−182474号公報(第3―5頁、第4―10図) 特開2006−112396号公報(第3―7頁、第1図)
従来の冷媒回路内に共鳴型消音器を取付ける方法では、装置全体の小型化が困難なことや部品の増加に伴いコストが上昇する等の課題がある。
また、圧縮機構内部のシリンダに共鳴空間及び/又は共鳴空間に連通する流路を設け、消音構造を成す構造の場合、シリンダの冷媒吸入孔付近の薄肉部に加工を施す必要がある。この場合、特に動作圧力の高い冷媒では、加工歪みによる圧縮機の性能低下や、加工バリの圧縮機構内部への混入による圧縮機の信頼性低下等の課題がある。さらには、シリンダ厚と冷媒吸入孔径の寸法関係上、十分な共鳴空間及び/又は共鳴空間に連通する流路が確保できない可能性があるという課題もある。
また、ローリングピストン型圧縮機で動作圧力の高い冷媒を用いる場合には、ベーン溝近傍にベーン溝と隔壁を形成するようなスリットが必要である。このため、シリンダに共鳴空間及び/又は共鳴空間に連通する流路を設け消音構造を成す場合、シリンダにもうけられたスリットの位置によっては、消音構造を設ける位置に制約が生じてしまうという課題もある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、圧縮機構内部に消音構造を設ける場合に、シリンダに加工を施すことなく吸入部から共鳴空間に連通する流路及び共鳴空間を有するローリングピストン型圧縮機を得ることを目的とする。
また、不要なコスト上昇を避け、加工が容易な消音構造を有するローリングピストン型圧縮機を得ることを目的とする。
本発明に係るローリングピストン型圧縮機は、冷媒を吸入して圧縮する圧縮機構部を備えるローリングピストン型圧縮機において、
前記圧縮機構部は、
上面と下面と内周面と外周面とを有するシリンダであって、前記外周面から前記内周面に貫通し前記冷媒を内部に吸入する吸入孔を有するシリンダを備え、
前記シリンダは、
前記内周面を前記上面と前記下面との少なくとも一方から切り欠いて形成される切り欠き部であって、前記内周面に形成された前記吸入孔の少なくとも一部と重なるように形成される切り欠き部を有することを特徴とする。
本発明に係るローリングピストン型圧縮機は、圧縮機構部が、上面と下面と内周面と外周面とを有するシリンダであって、前記外周面から前記内周面に貫通し前記冷媒を内部に吸入する吸入孔を有するシリンダを備え、前記シリンダは、前記内周面を前記上面と前記下面との少なくとも一方から切り欠いて形成される切り欠き部であって、前記内周面に形成された前記吸入孔の少なくとも一部と重なるように形成される切り欠き部を有するので、シリンダに特別な加工をすることなく、吸入孔からシリンダの上面と下面との少なくとも一方へ連通する流路を得ることができる。
実施の形態1に係るローリングピストン型圧縮機100を示す縦断面図である。 実施の形態1に係るシリンダ7の斜視図である。 実施の形態1に係る圧縮機構部110の一部拡大横断面図である。 実施の形態1に係る圧縮機構部110(他の例)の一部拡大横断面図である。 図4のA−A断面図であり、実施の形態1に係る圧縮機構部110の消音構造(共鳴器構造)を示す一部拡大縦断面図である。 実施の形態2に係る圧縮機構部110の消音構造(共鳴器構造)の一例を示す一部拡大縦断面図である。 実施の形態3に係る圧縮機構部110の消音構造(共鳴器構造)の一例を示す一部拡大縦断面図である。 実施の形態3に係る圧縮機構部110の消音構造(共鳴器構造)の一例を示す一部拡大縦断面図である。 実施の形態3に係る圧縮機構部110の消音構造(共鳴器構造)の一例を示す一部拡大縦断面図である。 実施の形態4に係る圧縮機構部110の消音構造(共鳴器構造)の一例を示す一部拡大縦断面図である。 実施の形態4に係る圧縮機構部110の消音構造(共鳴器構造)の一例を示す一部拡大縦断面図である。 実施の形態5に係る圧縮機構部110の消音構造(共鳴器構造)の一例を示す一部拡大縦断面図である。 実施の形態5に係る圧縮機構部110の消音構造(共鳴器構造)の一例を示す一部拡大縦断面図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るローリングピストン型圧縮機100を示す縦断面図である。図2は、実施の形態1に係るシリンダ7の斜視図である。図3は、実施の形態1に係る圧縮機構部110の一部拡大横断面図である。図4は、実施の形態1に係る圧縮機構部110(他の例)の一部拡大横断面図である。図5は、実施の形態1に係る圧縮機構部110の一部拡大縦断面図であり、図4のA−A断面図である。
以下に、図1から図5を用いて、実施の形態1に係るローリングピストン型圧縮機100及びローリングピストン型圧縮機100の圧縮機構部110の構造について説明する。ローリングピストン型圧縮機100は、冷媒(以下、冷媒ガス、吸入ガス、吸入冷媒、吸入冷媒ガスともいう)を吸入して圧縮する圧縮機構部110を備える。
密閉型圧縮機であるローリングピストン型圧縮機100は、密閉容器であるケーシング2内に、駆動部120であるロータ4bとステータ4aとからなる電動モータ4と、クランク軸5によって駆動部120に連結された圧縮機構部110とを収容する。
ステータ4aは、ケーシング2の内周面に固設され、ロータ4bは、ケーシング2の中央部で、クランク軸5に固定される。また、ケーシング2内の底部には、潤滑油22が貯留されており、クランク軸5の下端はこの潤滑油22に浸漬されている。
圧縮機構部110は、シリンダ7、ローリングピストン8、クランク軸5の偏心部5a、上軸受9、下軸受10等からなる。シリンダ7は、円筒形であり、上面7hと下面7iと内周面7fと外周面7gとを有する(図2参照)。冷媒(吸入冷媒、吸入冷媒ガス、吸入ガス、冷媒ガス)を外部から内部に吸入する吸入孔7aを有する。つまり、シリンダ7は、外周面7gから内周面7fに貫通し冷媒を内部に吸入する吸入孔7aを有する。
ローリングピストン8は、シリンダ7の内部の壁面である内周面7f(内壁面)に沿って回転することにより、吸入した冷媒を圧縮する。クランク軸5は、ローリングピストン8に連結され、駆動部120により回転することによりローリングピストン8に回転力を伝達する。
上軸受9は、クランク軸5を支持するとともにシリンダ7の上面7hを閉塞する。下軸受10は、クランク軸5を支持するとともにシリンダ7の下面7iを閉塞する。クランク軸5は、上軸受9と下軸受10とを貫通して支持される。
シリンダ7は、ケーシング2の内壁に固着され、シリンダ7内にローリングピストン8が偏心して収納される。ローリングピストン8には、クランク軸5の偏心部5aが嵌入されている。
シリンダ7の上面7h(上端面)には上軸受9が取り付けられる。シリンダ7の下面7i(下端面)には下軸受10が取付けられる。シリンダ7は、上軸受9と下軸受10とにより上下方向から閉塞され、シリンダ7の内周面7fとローリングピストン8の外壁面との間には圧縮室12が形成される。
シリンダ7には、上述したように圧縮室12の低圧室12aに連通する冷媒の吸入孔7aが形成されている(図3,図4参照)。吸入孔7aは、ケーシング2に取付けられた吸入管19に連通する。
ローリングピストン8は、シリンダ7に対して偏心して収納され、ローリングピストン8の外壁面の一部がシリンダ7の内周面7fに接しながら回転する。ローリングピストン8が内周面7fに接しながら回転することにより、吸入孔7aから吸入された冷媒ガスが圧縮室12で圧縮され、圧縮された冷媒ガスは吐出口7c(図2〜図4参照)から吐出される。
図2に示すように、シリンダ7には、圧縮室12の吸入孔7aと吐出口7cとの間からシリンダ7の半径方向に延設されたベーン溝7bが形成されている。ベーン溝7bは、圧縮室12からシリンダ7の半径方向に延びているとともに、シリンダ7の上面7hから下面7iに貫通する。べーン溝7bの(シリンダ7の)外周側の先端部には、べーン溝穴7dが形成されている。べーン溝穴7dは、べーン溝7bと連通し、ベーン溝7bと同様にシリンダ7の上面7hから下面7iに貫通する。
図3及び図4に示すように、ベーン溝7bには、圧縮室12を低圧側の低圧室12aと高圧側の高圧室12bとに分離するベーン14が挿入されている。ベーン14は、例えば、背部(シリンダ7の外周側)からベーン溝穴7dに収容されるスプリング等(図示なし)によって、シリンダ7の内部側に押圧される。スプリング等の押圧により、べーン14の先端がローリングピストン8の外壁面と当接する。このようにして、ベーン14によって圧縮室12は、低圧側の低圧室12aと高圧側の高圧室12bとに分離される。
圧縮過程においては、高圧室12b側からベーン14に圧縮荷重Pが加わり、ベーン14がベーン溝7bを低圧室12a側に押圧する。このとき、ベーン14とベーン溝7bの低圧側の縁部との片当たりが発生するため、圧縮機構部110には、シリンダ7の接触部位の摩耗による機械損失等の恐れが生じる。
上記のような片当たりによる摩耗等を軽減するため、低圧室12a側のシリンダ7の内周面7fに上下方向に貫通するようなスリット部15(切り欠き部の一例)を設ける。シリンダ7には、内周面7fに形成されるスリット部15であって、上面7hから下面7iに貫通するスリット部15が形成される。スリット部15は、べーン溝7bの低圧側に設けられ(図3,4参照)、ベーン溝7bとの間に隔壁16を形成するように設けられる。このようなスリット部15により、ベーン14がベーン溝7bの低圧側を押圧しても、隔壁16が押圧方向に弾性的に撓む機構となっているので、ベーン14とベーン溝7bの低圧側との片当たりによる影響(摩耗や機械損失等)を低減することができる。
シリンダ7は、内周面7fを上面7hと下面7iとの少なくとも一方から切り欠いて形成されるスリット部15(切り欠き部の一例)であって、内周面7fに形成された吸入孔7aの少なくとも一部と重なるように形成されるスリット部15を有する。本実施の形態で説明するスリット部15は、内周面7fを上面7hから下面7iまで上下方向に切り欠いて形成されている。
シリンダ7には、ベーン14近傍の高圧室12b側に吐出口7cが設けられている(図2から図4参照)。吐出口7cは、上軸受9に設けた開口部(図示せず)でケーシング2の内部空間に連通している。そして、ケーシング2の上部には吐出管20が取付けられており、圧縮機構部110からケーシング2の内部空間に放出された高温高圧の冷媒は、吐出管20からローリングピストン型圧縮機100の外部に吐出される。
図2に示すように、本実施の形態に係るシリンダ7では、内周面7fに設けられたスリット部15が吸入孔7aの内部側の開口部(内周面開口部7e)と重なる位置に形成されている。図2では、スリット部15と内周面開口部7eとが完全に重なっているが、スリット部15の少なくとも一部が内周面開口部7eと重なっている構造でもよい。
図3および図4に示すように、スリット部15は、内周面7fからシリンダ7の半径方向に切り欠かれた切り欠き部であるので、凹み部分40がある。スリット部15は、吸入孔7a(の内周面開口部7e)と重なっているので、吸入孔7aとスリット部15とは連通する。
図5に示すように、上軸受9は、吸入孔7aから吸入される冷媒から発生する脈動周波数を減衰する共鳴空間31(共鳴空間部の一例)(空間部の一例)と、スリット部15と共鳴空間31とを連通させる流路32(流路部の一例)(空間部の一例)とを備える。流路32および共鳴空間31は、上軸受9の下端面に形成され、上軸受9の下端面が開口するように形成される。
図5は、図4のA−A断面図であり、実施の形態1に係る圧縮機構部110の消音構造(共鳴器構造)を示す一部拡大縦断面図である。図4において点線で示された形状は、流路32および共鳴空間31を上方からみた場合の形状である。流路32は、断面が矩形であり、その一部(先端)がスリット部15に重なり、この重なり部分でスリット部15と連通する。流路32に連通する共鳴空間31は、断面が円形である。したがって、流路32と流路32に連通する共鳴空間31との断面は、図4に示すように略鍵穴形状となる。流路32および共鳴空間31の断面の形状は、矩形あるいは円形(鍵穴形状)に限らない。上軸受9の下端面に加工を施しやすい形状であり、後述する共鳴空間31の容積、共鳴空間31へ連通する流路32の長さ、断面積等の関係(条件)を満たせばどのような形状でもよい。
上軸受9の下端面には、一定の容積の共鳴空間31及び共鳴空間31へ連通する流路32が形成されている。流路32は、上軸受9の下端面において少なくとも一部がスリット部15と連通する位置に形成される。下軸受10に共鳴空間31及び流路32を形成する場合も、上軸受9と同様の構成である。
図5に示すように、吸入冷媒ガスは、吸入孔7aを通り内周面開口部7eからシリンダ7の圧縮室へ吸入される(吸入ガスのルートQ1)。吸入孔7aは、スリット部15に連通する流路32を介して共鳴空間31と連通する(ルートQ2)。つまり、流路32は、スリット部15により吸入孔7aの上方のシリンダ7の上面7hに形成された開口に連通するように形成される。スリット部15は、吸入孔7aと共鳴空間31とを流路32を介して連通させる流路(連通路)である。
つまり、本実施の形態に係るスリット部15は、ベーン14とベーン溝7bとの片当たりを低減するためのスリットとしての構成と、吸入孔7aと共鳴空間31とを流路32を介して連通させる流路としての構成とを兼ねる構成となっている。ベーン14とベーン溝7bとの片当たりを低減するためのスリットは、ローリングピストン型圧縮機100の圧縮機構部110には必要な構成であるので、本実施の形態に係るスリット部15を備えることで、シリンダ7に特別な加工を施すことなく吸入孔7aと共鳴空間31とを連通させる流路としての構成を得ることができる。
図4において点線で示された共鳴空間31及び流路32は、上軸受9に形成された共鳴空間31及び流路32の位置を示している。図4では、流路32及び共鳴空間31は、吸入孔7aの真上に形成されている。図3において点線で示された共鳴空間31及び流路32のように、共鳴空間31と流路32とは、吸入孔7aの真上部分ではなく、吸入孔7aの真上部分から横にずれた位置(すなわち、吸入孔7aではない部分の上部)に設けられてもよい。
共鳴空間31と流路32との位置は、吸入孔7aの真上であっても、真上でなくてもよい。流路32の少なくとも一部がスリット部15と連通しており、かつ、共鳴空間31と流路32との位置がベーン溝7b及び圧縮室12と干渉しない位置であればよい。
上述した上軸受9とシリンダ7との関係は、下軸受10に共鳴空間31及び流路32(空間部の一例)を形成する場合も同様である。
次に動作について説明する。ローリングピストン型圧縮機100は、電動モータ4を駆動させると、電動モータ4の駆動力がクランク軸5を介して圧縮機構部110のローリングピストン8に伝達される。この回転力により、ローリングピストン8がシリンダ7内で偏心回転する。これにより、冷媒ガスが吸入孔7aを介して圧縮室12の低圧室12aに流入し、高圧室12bで圧縮され、高圧状態の冷媒ガスが吐出口7cからケーシング2の内部空間へ吐出し、その後、吐出管20よりローリングピストン型圧縮機100の外部の冷凍回路に吐出される。
圧縮機構部110は、冷媒ガスが吸入孔7aを通過する際、吸入孔7aからシリンダ7に設けられたスリット部15を介して上軸受9に形成されている流路32に連通し、そして一定の容積の共鳴空間31へと連通している。この過程で、吸入冷媒(冷媒ガス)に生じている脈動のうち、特定の周波数帯域が減衰する。減衰する特定の周波数帯域は、共鳴空間31の容積と、共鳴空間31へ連通する流路32の長さと断面積との関係により定まる。
上述した圧縮過程において、圧縮室12内に突出し、ローリングピストン8に当接しながら低圧室12aと高圧室12bを分離するベーン14は、高圧冷媒の圧縮荷重(P)により、ベーン溝7bの低圧側の縁部を高圧室12b側から低圧室12a側に押し付ける。ここで、低圧室12aのシリンダ7の内周面7fを上下方向に貫通するように設けられたスリット部15が、ベーン溝7bとの間に隔壁16を形成しているので、隔壁16が押圧方向に弾性的に撓む機構となり、ベーン14とベーン溝7bとの片当たりの発生を低減している。
以上のように、本実施の形態にかかるローリングピストン型圧縮機100は、圧縮過程においてベーン14とベーン溝7bとの片当たり発生の低減のために必要であるシリンダ7のスリット部15を利用して、吸入冷媒の脈動周波数を減衰させる消音構造(共鳴空間31、流路32)を上軸受9に形成するので、シリンダ7には前記消音構造のみに係る加工は必要ない。また、シリンダ7に加工歪が生じた場合、ローリングピストン8や上軸受9及び下軸受10との隙間の変化により圧縮過程で冷媒ガスの漏れが発生し、ローリングピストン型圧縮機100の効率低下となる恐れがあるが、本実施の形態に係るローリングピストン型圧縮機100によれば、このような恐れが低減できる。
共鳴空間31及び流路32のような構造により特定の周波数帯域を減衰させる共鳴機について説明する。共鳴空間31及び流路32のような構造により特定の周波数帯域を減衰させるものをヘルムホルツ共鳴器と呼ぶ。ヘルムホルツ共鳴器は、共鳴器の持つ共鳴周波数を減衰できる。
ヘルムホルツ共鳴器において、共鳴空間31の容積をV、流路32の断面積をS、流路32の長さをL、音速をCとすると、共鳴機の持つ共鳴周波数f0は下記の(式1)で得られる。
f0=C/{2π(S/VL)1/2} (式1)
また、吸入冷媒ガスの脈動は、低周波数帯域ほど大きいので、上記(式1)から、流路32の断面積Sを一定とすれば、共鳴空間31の容積Vを大きくする又は流路32の長さLを長くすることで、低周波数帯域に効果を発揮することができる。
本実施の形態に係るローリングピストン型圧縮機100によれば、上軸受9に共鳴空間31及び共鳴空間に連通する流路32を設けているので、シリンダ7に共鳴空間31及び/又は共鳴空間31に連通する流路32を設ける場合より、形状にも大きさにも制約が少なくなる。
また、本実施の形態に係るローリングピストン型圧縮機100によれば、簡単な形状で共鳴空間31及び共鳴空間に連通する流路32を形成することができるので、上軸受9を鋳造品とした場合には、鋳型に予め成形時より共鳴空間31及び共鳴空間に連通する流路32を形成しておくことで、機械加工を行わずに消音構造を得ることができる。
本実施の形態1では、上軸受9に共鳴空間31及び共鳴空間に連通する流路32を形成する場合について説明したが、下軸受10に共鳴空間31及び共鳴空間に連通する流路32を形成する場合でも、同様の説明を適用することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、上軸受9のみに共鳴空間31及び共鳴空間31に連通する流路32を形成した構成について説明した。本実施の形態では、下軸受10のみに共鳴空間31及び共鳴空間に連通する流路32を形成する場合について説明する。
図6は、実施の形態2に係る圧縮機構部110の消音構造(共鳴器構造)の一例を示す一部拡大縦断面図である。図6は、実施の形態1の図5に対応する図である。図5と同様の構成部については同様の符号を付し、その説明を省略する。また、以下の実施の形態で説明する図7から図13についても、図5と同様の構成部については同様の符号を付し、その説明を省略する。
図6に示すように、本実施の形態に係る圧縮機構部110は、下軸受10に一定の容積の共鳴空間31及び共鳴空間31へ連通する流路32が形成されている。消音構造は、吸入孔7aから内周面開口部7e部分のスリット部15に沿ってシリンダ7の下端面に連通し、スリット部15に連通する流路32を介して共鳴空間31に連通する。本実施の形態の作用及び効果は、実施の形態1で述べたものと同一である。
実施の形態3.
上述した実施の形態1、2では、上軸受9又は下軸受10のどちらか一方に共鳴空間31及び共鳴空間31に連通する流路32を形成するようにした構成について説明した。本実施の形態では、上軸受9及び下軸受10の双方に共鳴空間31及び共鳴空間に連通する流路32を形成する場合について説明する。
図7は、実施の形態3に係る圧縮機構部110の消音構造(共鳴器構造)の一例を示す一部拡大縦断面図である。図7に示すように、上軸受9に一定の容積の共鳴空間31a及び共鳴空間31aへ連通する流路32aを形成し、下軸受10に一定の容積の共鳴空間31b及び共鳴空間31bへ連通する流路32bを形成する。すなわち、図5で説明した上軸受9と、図6で説明した下軸受10とを合わせた構成である。本実施の形態の作用及び効果は、実施の形態1、2で述べたものと同一である。
以下、共鳴器とは共鳴空間31と流路32とによる消音機構(消音構造)を示すものとする。本実施の形態に係る圧縮機構部110は、図7に示すように、上軸受9の共鳴空間31aの容積と下軸受10の共鳴空間31bの容積が等しく、さらに上軸受9の流路32aの断面積及び長さと下軸受10の流路32bの断面積及び長さが等しい。上述したように、共鳴器により減衰する特定の周波数帯域は、共鳴空間31の容積と、共鳴空間31へ連通する流路32の長さと断面積との関係により定まる。したがって、本実施の形態に係る圧縮機構部110によれば、上軸受9の共鳴空間31と下軸受10の共鳴空間31との2つの等しい共鳴器を備えることになるので、減衰させたい特定の周波数帯域への消音効果を増大させることができる。
図8は、実施の形態3に係る圧縮機構部110の消音構造(共鳴器構造)の一例を示す一部拡大縦断面図である。図9は、実施の形態3に係る圧縮機構部110の消音構造(共鳴器構造)の一例を示す一部拡大縦断面図である。
以下、共鳴器とは共鳴空間31と流路32とによる消音機構を示すものとする。
図8に示す圧縮機構部110の共鳴器は、上軸受9の共鳴空間31aの容積と下軸受10の共鳴空間31bの容積が異なっている。これにより、上軸受9の共鳴器により減衰される周波数帯域と、下軸受10の共鳴器により減衰される周波数帯域とは異なる周波数帯域となる。図8に示す構造により、減衰させたい周波数帯域が2種類ある場合にも、2種類の周波数帯域に対して消音効果を得ることができる。
図9に示す圧縮機構部110の共鳴器は、上軸受9の流路32aの長さと下軸受10の流路32bの長さとが異なっている。これにより、上軸受9の共鳴器により減衰される周波数帯域と、下軸受10の共鳴器により減衰される周波数帯域とは異なる周波数帯域となる。図9に示す構造により、減衰させたい周波数帯域が2種類以上ある場合にも、2種類の周波数帯域に対して消音効果を得ることができる。
上述したように、共鳴空間31の容積を変更したり、流路32の長さを変更するだけでなく、流路32の断面積を変更したりしてもよい。共鳴器により減衰する特定の周波数帯域は、共鳴空間31の容積と、共鳴空間31へ連通する流路32の長さと断面積との関係により定まるので、上軸受9と下軸受10とで、共鳴空間31の容積、流路32の長さ、流路32の断面積等を変更して組み合わせることで、所望の周波数帯域を減衰させることができる。
実施の形態4.
実施の形態1、2では、上軸受9あるいは下軸受10に共鳴空間31及び共鳴空間31に連通する流路32を形成する構造としたが、本実施の形態では、共鳴空間31に連通する流路32を持たず、吸入孔7aからシリンダ7に設けたスリット部15を介して上軸受9あるいは下軸受10に形成された共鳴空間31へ直接連通する形態について説明する。
図10は、実施の形態4に係る圧縮機構部110の消音構造(共鳴器構造)の一例を示す一部拡大縦断面図である。図10に示すように、上軸受9の共鳴空間31は、共鳴空間31の一部がスリット部15に重なる位置に形成される。これにより、共鳴空間31とスリット部15とが直接連通する。スリット部15が、吸入孔7aと共鳴空間31とを連通させる流路となっている。
図11は、実施の形態4に係る圧縮機構部110の消音構造(共鳴器構造)の一例を示す一部拡大縦断面図である。図11に示すように、下軸受10の共鳴空間31は、共鳴空間31の一部がスリット部15に重なる位置に形成される。これにより、共鳴空間31とスリット部15とが直接連通する。スリット部15が、吸入孔7aと共鳴空間31とを連通させる流路となっている。
本実施の形態に係る圧縮機構部110の共鳴器は、シリンダ7に設けたスリット部15を、実施の形態1で述べた共鳴空間31に連通する流路32に模して機能を代用する構造となっている。シリンダ7に設けたスリット部15の寸法及び、スリット部15と上軸受9に設けた共鳴空間31の重なりとを調整することで、吸入冷媒(冷媒ガス)に生じている脈動のうち、特定の周波数帯域を減衰する効果を得ることができる。
また、上軸受9あるいは下軸受10に流路32と共鳴空間31とを形成するための加工に比べて、共鳴空間31だけを形成するための加工だけですむので、加工コストを抑えることができる。
実施の形態5.
上述した実施の形態4では、上軸受9又は下軸受10のどちらか一方に共鳴空間31を形成するようにした構成について説明した。本実施の形態では、上軸受9及び下軸受10の双方にスリット部15と直接連通する共鳴空間31を形成する場合について説明する。
図12は、実施の形態5に係る圧縮機構部110の消音構造(共鳴器構造)の一例を示す一部拡大縦断面図である。図12に示すように、上軸受9に一定の容積の共鳴空間31aを形成し、下軸受10に一定の容積の共鳴空間31bを形成する。すなわち、図10で説明した上軸受9と、図11で説明した下軸受10とを合わせた構成である。本実施の形態の作用及び効果は、実施の形態4で述べたものと同一である。
本実施の形態に係る圧縮機構部110は、図12に示すように、上軸受9の共鳴空間31aの容積と下軸受10の共鳴空間31bの容積が等しい。上述したように、共鳴器により減衰する特定の周波数帯域は、共鳴空間31の容積と、共鳴空間31へ連通する流路32の長さと断面積との関係により定まる。したがって、本実施の形態に係る圧縮機構部110によれば、上軸受9の共鳴空間31aと下軸受10の共鳴空間31bとの2つの等しい共鳴器を備えることになるので、減衰させたい特定の周波数帯域への消音効果を増大させることができる。
図13は、実施の形態5に係る圧縮機構部110の消音構造(共鳴器構造)の一例を示す一部拡大縦断面図である。
図13に示す圧縮機構部110の共鳴器は、上軸受9の共鳴空間31aの容積と下軸受10の共鳴空間31bの容積が異なっている。これにより、上軸受9の共鳴器により減衰される周波数帯域と、下軸受10の共鳴器により減衰される周波数帯域とは異なる周波数帯域となる。図13に示す構造により、減衰させたい周波数帯域が2種類ある場合にも、2種類の周波数帯域に対して消音効果を得ることができる。
上述したように、実施の形態1〜5では、上面7hから下面7iに上下方向に縦に切り欠いたスリット部15について説明した。しかし、例えば、吸入孔7aから上面7hまで切り欠いたスリット部15でもよい。この場合は、吸入孔7aから連通する共鳴空間31は上軸受9に形成される。
また、例えば、吸入孔7aから下面7iまで切り欠いたスリット部15でもよい。この場合は、吸入孔7aから連通する共鳴空間31は下軸受10に形成される。このように、吸入孔7aの上方あるいは下方のみにスリットがある場合でも、このスリットによりベーン14とベーン溝7bとの片当たりによる摩耗等の低減は期待できる。
実施の形態1〜3に係るローリングピストン型圧縮機は、吸入冷媒ガスに発生した脈動を減衰する効果を持つ構造をロータリー圧縮機の圧縮機構内部に形成する。実施の形態1〜3に係るローリングピストン型圧縮機は、圧縮室12の構成部品である上軸受9及び/又は下軸受10に、共鳴空間31及び、共鳴空間31へ連通する流路32をシリンダ7に設けたスリット部15を介して形成する。これにより、共鳴空間31と流路32とはヘルムホルツ共鳴を起こし、その共鳴周波数と同じ帯域の、吸入冷媒ガスに発生する脈動を減衰させる消音器として機能する。この消音器は、上軸受9又は下軸受10の一方に形成する方法や、上軸受9及び下軸受10の双方に形成し、更に共鳴空間31及び、共鳴空間31へ連通する流路32の寸法関係を変化させる方法を用い、あらゆる周波数帯域に対応可能できる。さらに、実施の形態1〜3に係るローリングピストン型圧縮機は、以下のような特徴を有する。
ケーシング2内に圧縮機構部110と駆動部120とを備えた、使用冷媒が二酸化炭素に代表される動作圧力の高い冷媒であるローリングピストン型圧縮機100において、前記圧縮機構部110の構成部品であるシリンダ7は、吸入管19を介してケーシング2の外部から冷媒を吸入するための吸入孔7aを有し、前記シリンダ7には内部圧縮室12を低圧室12aと高圧室12bとに隔てるベーン14を保持する為のベーン溝7bが形成されており、前記ベーン14の高圧側で前記ベーン14に圧縮荷重Pが加えられるとき、前記ベーン14が前記ベーン溝7bを押圧する側のシリンダ7に、前記ベーン溝7bとの間に隔壁16を形成するようなスリット部15を、前記シリンダ7を上下方向に貫通するよう設け、前記ベーン14に圧縮荷重Pが加えられたとき、前記隔壁16が前記ベーン14の押圧方向に弾性的に撓む機構を含み、前記駆動部120から駆動を伝達する偏芯軸(クランク軸5)の前記シリンダ7を挟んで上下に位置する両軸受(上軸受9、下軸受10)は鍔部を有し、前記上軸受9及び/又は下軸受10鍔部には、前記吸入孔7aから前記スリット部15を介し前記シリンダ内部圧縮室12へ吸入される冷媒の脈動周波数を減衰させるための共鳴空間31及び、前記共鳴空間31に連通する流路32を備えたことを特徴とする。
また、実施の形態1〜3に係るローリングピストン型圧縮機は、前記共鳴空間31が、前記上軸受9及び/又は下軸受10の鍔部に形成され、前記共鳴空間31に連通する流路32はスリット部15に連通する(スリット部15を代用する)ことを特徴とする。
実施の形態1〜5に係るローリングピストン型圧縮機100によれば、上軸受9及び/又は下軸受10に、共鳴空間31及び共鳴空間に連通する流路32(あるいは共鳴空間31のみ)を設けているので、シリンダ7に共鳴空間31及び/又は共鳴空間に連通する流路32(あるいは共鳴空間31のみ)を設ける場合より、形状にも大きさにも制約が少なくなる。
また、実施の形態1〜5に係るローリングピストン型圧縮機100によれば、簡単な形状で共鳴空間31及び共鳴空間に連通する流路32(あるいは共鳴空間31のみ)を形成することができるので、上軸受9を鋳造品とした場合には、鋳型に予め成形時より共鳴空間31及び共鳴空間に連通する流路32(あるいは共鳴空間31のみ)を形成しておくことで、機械加工を行わずに消音構造を得ることができる。
以上、実施の形態1〜5について説明したが、これらのうち、2つ以上の実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態を部分的に実施しても構わない。あるいは、これらのうち、2つ以上の実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
2 ケーシング、4 電動モータ、4a ステータ、4b ロータ、5 クランク軸、5a 偏心部、7 シリンダ、7a 吸入孔、7b ベーン溝、7c 吐出口、7d ベーン溝穴、7e 内周面開口部、7f 内周面、7g 外周面、7h 上面、7i 下面、8 ローリングピストン、9 上軸受、10 下軸受、12 圧縮室、12a 低圧室、12b 高圧室、14 ベーン、15 スリット部、16 隔壁、19 吸入管、20 吐出管、22 潤滑油、31,31a,31b 共鳴空間、32,32a,32b 流路、40 凹み部分、100 ローリングピストン型圧縮機、110 圧縮機構部、120 駆動部。

Claims (4)

  1. 冷媒を吸入して圧縮する圧縮機構部を備えるローリングピストン型圧縮機において、
    前記圧縮機構部は、
    上面と下面と内周面と外周面とを有するシリンダであって、前記外周面から前記内周面に貫通し前記冷媒を内部に吸入する吸入孔を有するシリンダを備え、
    前記シリンダは、
    前記内周面を前記上面と前記下面との少なくとも一方から切り欠いて形成される切り欠き部であって、前記内周面に形成された前記吸入孔の少なくとも一部と重なるように形成される切り欠き部を有する
    ことを特徴とするローリングピストン型圧縮機。
  2. 前記切り欠き部は、
    前記内周面を前記上面から前記下面まで切り欠いて形成されることを特徴とする請求項1に記載のローリングピストン型圧縮機。
  3. 前記ローリングピストン型圧縮機は、さらに、
    前記内周面に沿って偏心回転することにより前記吸入孔から吸入した前記冷媒を圧縮するローリングピストンと、
    前記ローリングピストンに連結され、回転することにより前記ローリングピストンに回転力を伝達するクランク軸と、
    前記クランク軸を支持するとともに前記シリンダの上面を閉塞する上軸受と、
    前記クランク軸を支持するとともに前記シリンダの下面を閉塞する下軸受とを備え、
    前記上軸受と下軸受とのうちの少なくとも一方は、前記切り欠き部と連通する空間部を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のローリングピストン型圧縮機。
  4. 前記上軸受と下軸受とのうちの少なくとも一方は、前記空間部として、
    前記吸入孔から吸入される前記冷媒から発生する脈動周波数を減衰する共鳴空間部と、
    前記切り欠き部と前記共鳴空間部とを連通させる流路部と
    を備えることを特徴とする請求項3に記載のローリングピストン型圧縮機。
JP2010080227A 2010-03-31 2010-03-31 ローリングピストン型圧縮機 Expired - Fee Related JP5371864B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010080227A JP5371864B2 (ja) 2010-03-31 2010-03-31 ローリングピストン型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010080227A JP5371864B2 (ja) 2010-03-31 2010-03-31 ローリングピストン型圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011214406A true JP2011214406A (ja) 2011-10-27
JP5371864B2 JP5371864B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=44944415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010080227A Expired - Fee Related JP5371864B2 (ja) 2010-03-31 2010-03-31 ローリングピストン型圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5371864B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104033374A (zh) * 2014-06-12 2014-09-10 浙江大学 集成在柱塞泵壳体内的多自由度可调节压力脉动衰减器
WO2024232007A1 (ja) * 2023-05-09 2024-11-14 三菱電機株式会社 圧縮機及び冷凍サイクル装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5888487A (ja) * 1981-11-24 1983-05-26 Toshiba Corp ロ−タリ−コンプレツサ
JP2007016703A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気ポンプ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5888487A (ja) * 1981-11-24 1983-05-26 Toshiba Corp ロ−タリ−コンプレツサ
JP2007016703A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気ポンプ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104033374A (zh) * 2014-06-12 2014-09-10 浙江大学 集成在柱塞泵壳体内的多自由度可调节压力脉动衰减器
WO2024232007A1 (ja) * 2023-05-09 2024-11-14 三菱電機株式会社 圧縮機及び冷凍サイクル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5371864B2 (ja) 2013-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108626125B (zh) 旋转式压缩机
JP2009097485A (ja) 圧縮機
US20050129534A1 (en) Hermetic compressor
JP3840578B2 (ja) 圧縮機
CN104863862B (zh) 一种压缩机
US9011120B2 (en) Scroll compressor with bearing grooves on both sides of key groove
AU2006329386A1 (en) Compressor
JP5371864B2 (ja) ローリングピストン型圧縮機
JP2007046595A (ja) 回転式圧縮機
JP2012215158A (ja) 圧縮機及びこの圧縮機を搭載した冷凍サイクル装置
KR100624818B1 (ko) 리니어 압축기
JP5758112B2 (ja) スクロール圧縮機
KR19990043510A (ko) 밀폐형 회전 압축기의 소음 저감장치
JP2016020657A (ja) ロータリ式圧縮機
JP2014077410A (ja) 圧縮機
JP4735084B2 (ja) 密閉型圧縮機
CN115038874B (zh) 压缩机
JP2016156315A (ja) 圧縮機及び冷凍サイクル装置
KR20150040054A (ko) 로터리 압축기
JP2015105635A (ja) 圧縮機
JP2009047018A (ja) 圧縮機
JP2009167983A (ja) スクロール圧縮機
JP2009299524A (ja) 密閉型圧縮機
CN205190230U (zh) 消声器和压缩机构
EP1808602B1 (en) Muffler installation structure for compressor

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130917

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5371864

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees