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JP2011193858A - γ−アミノ酪酸含有飼料とその製造方法、並びにそれを用いた家畜の飼育方法 - Google Patents

γ−アミノ酪酸含有飼料とその製造方法、並びにそれを用いた家畜の飼育方法 Download PDF

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JP2011193858A JP2010067464A JP2010067464A JP2011193858A JP 2011193858 A JP2011193858 A JP 2011193858A JP 2010067464 A JP2010067464 A JP 2010067464A JP 2010067464 A JP2010067464 A JP 2010067464A JP 2011193858 A JP2011193858 A JP 2011193858A
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貴代 三枝
Yoshimi Sai
義民 蔡
Motohiko Ishida
元彦 石田
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Abstract

【課題】 抗生物質の投与という方法でなく、しかもグルタミン酸を添加することなく、γ-アミノ酪酸を高含量含む飼料を作成する技術を提供することを目的とするものである。
【解決手段】 イネ科穀物の種子を粉砕したものに水を加えてその水分率を20%を超え、40%以下に調整し、さらにこれに乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株(FERM P−18931)を接種し、発酵させて得られる、γ−アミノ酪酸含有飼料を提供するものである。
【選択図】 なし

Description

本発明は、γ−アミノ酪酸含有飼料とその製造方法、並びにそれを用いた家畜の飼育方法に関する。
子豚はストレスに弱く、非常に高い確率で消化器官感染症に罹患し、死亡する。子豚の死亡率は、養豚業において採算を決定する重要な因子の一つである。特に豚舎の環境が悪いと、子豚の死亡率はしばしば10%もの高率に達する。
子豚の感染症防止のために、抗生物質を使用することが提案されており(特許文献1参照)、実際上も通常は抗生物質入りの餌が与えられている。
しかしながら、抗生物質は高価なだけでなく、子豚の腸内細菌層を破壊するので、本来望ましくない物質である。
さらに、2006年からEU圏では、離乳子豚に抗生物質を投与することが禁止された。この措置をうけ、将来的には日本でも抗生物質投与が制限される可能性がある。
また、肥育豚も神経質な生き物であり、過密な豚舎環境などが原因でストレスが高じると仲間の尾を囓るなどの問題行動を起こすことが知られている。尾囓りが発生すると、被害豚は感染症によりしばしば死亡する。
従って、抗生物質の投与という方法でなく、子豚や肥育豚などのストレスを抑制し、ひいては感染症を防止することが望まれている。
ところで、γ-アミノ酪酸(GABA;ギャバ)は抑制系の神経伝達物質で、経口投与によって哺乳動物の血圧抑制に寄与することが知られているアミノ酸である。高齢者を対象にギャバを蓄積させた米胚芽を与えた実験では、精神的に落ち着き、不眠が解消したなどのストレス低減効果が確認されている。
また、離乳子豚に、γ-アミノ酪酸を20mg/kg/day経口投与すると闘争が減少し、外傷が減少する部位が見られたとの報告がある(非特許文献1参照)。
しかしながら、上記技術は試薬などのγ-アミノ酪酸を用いたものに過ぎず、コストの点からみても、実際上、飼料としての利用には適さないものであった。
なお、γ-アミノ酪酸(GABA;ギャバ)を富化した食品素材の製法としては、イネ科穀物内に存在する植物酵素を利用した方法が知られている(特許文献2参照)。
しかしながら、植物酵素を用いる場合、酵素が熱に不安定であるため、原材料の履歴によっては、望むだけの濃度までγ-アミノ酪酸(GABA;ギャバ)を増大させることができなかった。
また、スピルリナを乳酸発酵させて、γ-アミノ酪酸(GABA;ギャバ)を高含有させたとの報告もある(非特許文献2参照)。
しかしながら、この場合、グルタミン酸を1%添加した培地を用いたときにγ-アミノ酪酸(GABA;ギャバ)を100mg/100mlを超えて高含有させているのであって、グルタミン酸を添加しないときには、1〜44mg/100ml程度にとどまっている。グルタミン酸は高価な食品添加物であり、飼料としての利用には適さないものであることから、グルタミン酸を使用することなく、γ-アミノ酪酸(GABA;ギャバ)を高含有させた(例えば、100mg/100ml以上と高含有させた)飼料が求められている。
特開2004−511498号公報 特許第2810993号
中村ら、日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌 (2009) 45, 9-18 DIC Technical Review No.12/2006
本発明は、上記従来の問題点を解消し、抗生物質の投与という方法でなく、しかもグルタミン酸を添加することなく、γ-アミノ酪酸を高含量含む飼料を作成する技術を提供することを目的とするものである。
γ-アミノ酪酸はストレスを抑制する効果があることから、γ-アミノ酪酸を高含量含む飼料を家畜に給与することにより、安全に家畜、特に子豚や肥育豚のストレスを抑制し、ひいては感染症を防止することができるものと期待される。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、イネ科穀物と特定の乳酸菌を用い、まずイネ科穀物の種子を粉砕し、次いでその水分率を20〜40%に調整した後、さらにこれに乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株(FERM P−18931)を接種し、発酵させることにより、ストレス抑制物質であるγ-アミノ酪酸を高含量含む飼料が得られることを見出し、この知見に基づいて、本発明を完成したものである。
即ち、本発明は次のとおりのものである。
(1);イネ科穀物の種子を粉砕したものに水を加えてその水分率を20%を超え、40%以下に調整し、さらにこれに乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株(FERM P−18931)を接種し、発酵させて得られる、γ−アミノ酪酸含有飼料に関する。
(2);イネ科穀物の種子が玄米である、前記(1)に記載のγ−アミノ酪酸含有飼料に関する。
(3);脱気密封状態で発酵させる、前記(1)又は(2)に記載のγ−アミノ酪酸含有飼料に関する。
(4);イネ科穀物の種子を粉砕し、次いで水を加えてその水分率を20%を超え、40%以下に調整した後、さらにこれに乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株(FERM P−18931)を接種し、発酵させることを特徴とする、γ−アミノ酪酸含有飼料の製造方法に関する。
(5);イネ科穀物の種子が玄米である、前記(4)に記載のγ−アミノ酪酸含有飼料の製造方法に関する。
(6);脱気密封状態で発酵させる、前記(4)又は(5)に記載のγ−アミノ酪酸含有飼料の製造方法に関する。
(7);前記(1)〜(3)のいずれかに記載のγ−アミノ酪酸含有飼料を用いて家畜を飼育することを特徴とする、家畜の飼育方法に関する。
(8);家畜が豚である、前記(7)に記載の飼育方法に関する。
本発明によれば、グルタミン酸を添加することなく、γ-アミノ酪酸を高含量含む飼料を作成する技術が提供される。
本発明によれば、グルタミン酸を添加することなく、γ-アミノ酪酸を高含量含む飼料が得られることから、これを家畜に給与することにより、多量に蓄積するギャバによって、家畜、特に豚(子豚や肥育豚など)のストレスを低減させることができる。しかも、乳酸菌の効果で整腸作用も期待される。
さらに、本発明により得られるγ−アミノ酪酸含有飼料は、乳酸発酵されていることから、家畜、特に豚(子豚や肥育豚など)にとって、飼料に対する嗜好性が向上したものとなっている。
また、本発明により得られるγ−アミノ酪酸含有飼料は、安全性の点でも問題がない。
実施例1において、所定期間保存後のγ−アミノ酪酸(GABA;ギャバ)含量を測定した結果を示すグラフである。 実施例2において、所定期間保存後のγ−アミノ酪酸(GABA;ギャバ)含量を測定した結果を示すグラフである。 実施例3において、pHの変化を調べたグラフである。 実施例4において、pHの変化を調べたグラフである。
本発明のγ−アミノ酪酸含有飼料は、イネ科穀物の種子を粉砕し、次いで水を加えてその水分率を20〜40%に調整し、さらにこれに乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株(FERM P−18931)を接種し、発酵させて得られるものである。
ここでイネ科穀物としては、イネの他、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ヒエ、アワ、トウモロコシ、モロコシなどの麦類が挙げられ、とりわけイネが好適である。イネ科穀物としては、本発明が飼料に関するものであることから、飼料用のもの(例えば、飼料用イネ)を用いるのが通常であるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
なお、イネ科穀物は、イモ類や豆類より、タンパク質中のギャバの原料になるグルタミン酸含量割合が高いことに加えて、ギャバの吸収を阻害するペクチンが含まれておらず、吸収阻害効果がないという利点がある。
イネ科穀物は、γ-アミノ酪酸(GABA;ギャバ)の前駆物質のグルタミン酸を多く含んでおり、本発明では、イネ科穀物を原料とすることによって、高ギャバ飼料調製に必要とされているグルタミン酸の添加を不要にしたものである。
なお、例えば、玄米やダイズ種子などの植物中に存在する酵素を利用してギャバを蓄積させようとすると、植物酵素は熱に弱く不安定であるので、材料の履歴によっては、しばしば必要とする濃度に達しないことがある。この方法での玄米中のギャバ蓄積量は、通常、25mg/100g(乾物重)程度が限界であった。また、乳酸菌を増殖させるために、原料に水分を大量に加えると、飼料の重量が増大して、豚舎で扱いにくいという問題があった。
本発明では、数ある乳酸菌の中でも、水分含量が低い穀物粉の中でもよく増殖し、しかも高濃度でギャバを蓄積する能力がある乳酸菌である、ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株(FERM P−18931)を用いることによって、高ギャバ含有飼料の安定生産に成功したものである。ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株にこのような能力があることは、本発明者らによって初めて解明されたものである。
まず、このイネ科穀物の種子、そのうちコメの場合を例にとると、例えば玄米を粉砕する。一般に、イネ科穀物の種子の胚芽部分と、穀粒表層部分(例えば、糠や麩など)に、γ-アミノ酪酸(GABA;ギャバ)の前駆物質のグルタミン酸が高濃度に含まれていることから、少なくともこの部分が含まれるようにする。
粉砕は、例えば遠心式粉砕器などを用いて行うことができる。
粉砕の程度は、特に限定されないが、通常、直径が1mm〜5mm程度となるように粉砕すればよい。
次いで、上記のようにイネ科穀物の種子を粉砕したものに水を加えて、その水分率を20%を超え、40%以下に、好ましくは25〜35%、特に好ましくは30%前後に調整する。ここで、水分率が40%を超えたものであると、最終的に得られる飼料の重量が増大して、取り扱いにくくなってしまう。一方、水分率が20%以下であると、飼料中のγ−アミノ酪酸の含有量が少なくなってしまうため、好ましくない。
さらに、これに乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株を接種する。
この乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株は、独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センターに平成14年7月9日に寄託されており、その受託番号は、FERM P−18931である。
乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株(FERM P−18931)は、乳酸発酵能が高い乳酸菌として知られたものであるが、γ−アミノ酪酸生産能力があることは、これまで知られていない。
本発明者は、この乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株(FERM P−18931)が、水分含量が低い穀物粉の中でもよく増殖し、しかも高濃度でγ−アミノ酪酸(GABA;ギャバ)を蓄積する能力があることを突き止め、これを用いて高ギャバ飼料の安定生産に成功したものである。
上記乳酸菌の接種は、通常、粉砕されたイネ科穀物の種子(水分率15%換算)1kgに対して、対数増殖期(菌数105〜108/ml)の培養液0.1〜1.0ml程度で充分であるが、これに限定されるものではない。
乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株(FERM P−18931)を接種後、発酵させる。
発酵させるにあたっては、脱気密封状態で発酵させることが好ましい。
具体的には、例えばポリエチレン袋などの酸素不透過性の容器に入れ、これを脱気して真空密封することが好ましい。
このように脱気密封状態で発酵させることにより、腐敗させることなく、高ギャバ飼料を得ることができる。
このようにイネ科穀物の種子を粉砕したものに水を加えてその水分率を20%を超え、40%以下に調整し、さらにこれに乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株(FERM P−18931)を接種し、発酵(好ましくは脱気密封状態で発酵)させてなるものが、目的とするγ−アミノ酪酸含有飼料である。
即ち、目的とするγ−アミノ酪酸含有飼料は、イネ科穀物の種子を粉砕し、次いで水を加えてその水分率を20%を超え、40%以下に調整した後、さらにこれに乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株(FERM P−18931)を接種し、発酵させることにより得られる。
乳酸菌は嫌気発酵であるので、発酵過程でカロリーはほとんど消費せず、例えば発酵終了後の玄米の栄養成分は原料とほとんど違いがない。玄米は、飼料中のコーンとほぼ全量まで置き換え可能であることが確認されていることから、このようにして得られたγ−アミノ酪酸含有飼料は、家畜や家禽などの飼料として充分な栄養素を含んでいる。
このγ−アミノ酪酸含有飼料には、必要に応じて、市販の飼料を混合することもできる。
さらには、このγ−アミノ酪酸含有飼料を、市販の飼料に添加する、飼料添加剤の形で用いることも可能である。例えば、子豚の飼料中に所定量添加することにより、子豚のストレスを低減させることができる。
発酵条件としては、温度15〜45℃にて、10〜60日間、好ましくは温度25〜35℃にて、15〜30日間発酵させる。
このようにして得られたγ−アミノ酪酸含有飼料は、γ−アミノ酪酸を100mg/100g(乾物重=DW)程度以上と高含量蓄積したものである。
本発明によれば、グルタミン酸を添加することなく、このようにγ-アミノ酪酸を高含量含む飼料を作成することができるが、より一層γ-アミノ酪酸を高含量含むようにするため、必要に応じて、培地にグルタミン酸を添加することもできる。
なお、γ−アミノ酪酸含量の測定は、次のようにして行うことができる。
即ち、飼料1.0g(含水)を8%(w/v)トリクロロ酢酸水溶液5.0mlで抽出、アミノ酸アナライザー(L-8500、日立製)で生体液プログラムを用いて定量することができる。
このようにして得られたγ−アミノ酪酸含有飼料は、これを家畜に給与することにより、乳酸菌の効果で整腸作用が期待されるだけでなく、多量に蓄積するギャバによって、家畜、特に豚(子豚や肥育豚など)のストレスを低減させる。
また、このようにして得られたγ−アミノ酪酸含有飼料は、乳酸発酵されていることから、家畜、特に豚(子豚や肥育豚など)にとって、飼料に対する嗜好性が向上したものとなっている。このような乳酸発酵による嗜好性の向上効果は、本発明により初めて確認されたものである。
従って、本発明のγ−アミノ酪酸含有飼料は、豚、牛、羊、山羊、馬、鶏などの家畜、特に豚(とりわけ子豚や肥育豚など)の飼育に有効に利用される。
本発明は、このようにして得られたγ−アミノ酪酸含有飼料を用いて家畜を飼育することを特徴とする、家畜の飼育方法をも提供するものである。
家畜の飼育方法としては、このようにして得られたγ−アミノ酪酸含有飼料を用いること以外は、それぞれの家畜にとって通常行われている飼育方法に従って行えばよい。
また、特に子豚の群編成のようなストレスのかかる条件の前には、このようにして得られたγ−アミノ酪酸含有飼料を予め給与しておくことが望ましい。
以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明の範囲はこれらにより限定されるものではない。
<実施例1;各種乳酸菌を使用した飼料の調製>
各種乳酸菌を用い、以下に示すようにして、4種の飼料(本発明区、比較対照区1、比較対照区2、比較対照区3)を調製し、所定期間保存後のγ−アミノ酪酸(GABA;ギャバ)含量を測定した。結果を表1及び図1に示す。
なお、本発明区では、乳酸菌としては、ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株(FERM P−18931)を用いた。
次に、比較対照区1では、乳酸菌を使用しなかった。
また、比較対照区2では、乳酸菌としては、ペディオコッカス・アシィディラクティシィ(Pediococcus acidilactici)CA25株を用いた。
さらに、比較対照区3では、乳酸菌としては、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)It62株を用いた。
1)茨城県つくばみらい市で栽培したモミロマン(飼料用米品種)玄米を、1.5mmメッシュのふるいをつけた遠心式粉砕器(puluerisette 14、FRITSCH社)で粉砕して、米粉を得た。
2)一方、乳酸菌を、GAM寒天培地(日水製薬株式会社製)の平板に広げ、30℃で24〜48時間培養した。得られたコロニーを、変法GAMブイヨン(日水製薬株式会社製)液体培地に移し、30℃で24〜48時間静置培養して、乳酸菌培養液を得た。
3)前記1)で得られた米粉を水分率30%に調湿後、この米粉1kg(水分率15%換算)に対して、前記2)で得られた乳酸菌培養液(対数増殖期(菌数105〜108/ml)の培養液)を1.0ml加え、混合した。これを0.1mm厚のポリエチレン袋に入れ、真空密封し、飼料とした。その後、30℃の恒温機に所定期間保存した。
4)所定期間保存(1、3、5、10、17、24、32日間保存)後のγ−アミノ酪酸(GABA;ギャバ)含量を測定した。
なお、GABA含量は、次のようにして測定した。
飼料1.0g(含水)を8%(w/v)トリクロロ酢酸水溶液5.0mlで抽出、アミノ酸アナライザー(L-8500、日立製)で生体液プログラムを用いて定量した。
Figure 2011193858

表1及び図1からは、次のことが明らかである。
即ち、実施例1によれば、乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株(FERM P−18931)を用いることによって、比較例1〜3に比し、GABA含量を著しく増強させることができることが分かる。
<実施例2;米粉の水分率>
実施例1(本発明区)において、米粉の水分率を20%、30%、40%としたこと以外は、実施例1(本発明区)と同様にして飼料を調製し、所定期間保存後のγ−アミノ酪酸(GABA;ギャバ)含量を測定した。結果を図2に示す。
なお、米粉の水分率は、105℃で24時間乾燥後、重量測定によって求めた。
図2によれば、米粉の水分率は40%のものと30%のものとで、所定期間保存後のγ−アミノ酪酸(GABA;ギャバ)含量について特に差異は認められず、保存日数が11日を超えてからは、いずれも100mg/100g・乾燥重を超える高い数値を示していた。
従って、米粉の水分率は、40%以下、特に30%でも充分であることが分かった。
<実施例3;各種乳酸菌を使用した飼料のpHの変動>
実施例1において調製された4種の飼料(本発明区、比較対照区1、比較対照区2、比較対照区3)について、pHの変化を調べた。結果を図3に示す。
なお、pHは、次のようにして測定した。
調製された飼料15g(水分率0%換算)に対して、蒸留水140mlを加え、4℃で一夜保管後、ポリエチレン袋に入れミキサー(BAGMIXER 400、interscience社製)で60秒撹拌、濾紙(No.6、ADVANTEC製)で濾過、濾液のpHを測定した。
図3からは、次のことが明らかである。
即ち、乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株(FERM P−18931)を用いた本発明区によれば、乳酸菌ペディオコッカス・アシィディラクティシィ(Pediococcus acidilactici)CA25株を用いた比較対照区2や、乳酸菌としてエンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)It62株を用いた比較対照区3のように、保管中にpHが4前後まで低下することがなく、特に保管日数が24日を超えたときには、乳酸菌なしの比較対照区1と同程度のpH4.8前後を維持していることが分かる。
<実施例4;米粉の水分率とpHの変動>
実施例1(本発明区)において、米粉の水分率を20%、30%、40%としたこと以外は、実施例1(本発明区)と同様にして飼料を調製し、pHの変化を調べた。結果を図4に示す。
なお、pHは、実施例3に示した方法によって測定した。
図4からは、米粉の水分率が20%のものを用いた場合に最もpHが高いことが分かるが、米粉の水分率が30%と40%とでは特に差異は認められなかった。
<実施例5;子豚嗜好性について>
離乳後一週間、市販子豚用飼料を与えて固形飼料になれさせた大ヨークシャー種の子豚に、実施例1で調製された本発明区の飼料を自由採食させて嗜好性を調べたところ、喜んで食べるのが目視にて確認された。子豚は、食べないときは、全く口をつけないことがあることはよく知られたことである。
<参考例;各種乳酸菌を使用した飼料の調製とGABA含量等の測定>
実施例1において、表2に示す各種乳酸菌を用いて飼料を製造し、室温にて1週間、脱気保管したこと以外は、実施例1と同様にしてγ−アミノ酪酸(GABA;ギャバ)含量を測定した。合わせて、遊離アミノ酸の量とpHを測定した。結果を表2に示す。
Figure 2011193858
表2によれば、以下のことが分かる。
即ち、本例では、発酵に要した時間は一週間、温度も室温であったので、全体にγ−アミノ酪酸(GABA;ギャバ)の蓄積量は低いように見れるかもしれないが、RO50株を用いた本発明区によれば、他の乳酸菌を用いたものに比べて、顕著にギャバが蓄積されていることが分かる。
この実験条件の時、「無」とした乳酸菌無添加区において、RO50株以外の乳酸菌を添加した区より多くのギャバが蓄積しているのは、一部の乳酸菌を除き、ほとんどの乳酸菌は、植物が自然に作るギャバをむしろ分解する方角に代謝を進めるためである。
つまり、本発明によれば、RO50株が、乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)の中でもギャバを多く蓄積する傾向のある乳酸菌であるというだけでなく、イネ科植物に作用させることによって、ギャバを高濃度で蓄積できることが明らかとなった。
本発明は、畜産業界において、特に養豚産業において広く利用することが期待される。
また、既に子豚での給与実験(20日〜40日)を5回以上行い、安全であることを確認しているが、将来的には人間の食品としても応用が可能であると期待される。

Claims (8)

  1. イネ科穀物の種子を粉砕したものに水を加えてその水分率を20%を超え、40%以下に調整し、さらにこれに乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株(FERM P−18931)を接種し、発酵させて得られる、γ−アミノ酪酸含有飼料。
  2. イネ科穀物の種子が玄米である、請求項1に記載のγ−アミノ酪酸含有飼料。
  3. 脱気密封状態で発酵させる、請求項1又は2に記載のγ−アミノ酪酸含有飼料。
  4. イネ科穀物の種子を粉砕し、次いで水を加えてその水分率を20%を超え、40%以下に調整した後、さらにこれに乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)RO50株(FERM P−18931)を接種し、発酵させることを特徴とする、γ−アミノ酪酸含有飼料の製造方法。
  5. イネ科穀物の種子が玄米である、請求項4に記載のγ−アミノ酪酸含有飼料の製造方法。
  6. 脱気密封状態で発酵させる、請求項4又は5に記載のγ−アミノ酪酸含有飼料の製造方法。
  7. 請求項1〜3のいずれかに記載のγ−アミノ酪酸含有飼料を用いて家畜を飼育することを特徴とする、家畜の飼育方法。
  8. 家畜が豚である、請求項7に記載の飼育方法。
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