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JP2011193190A - 画像読取装置 - Google Patents

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JP2011193190A
JP2011193190A JP2010057021A JP2010057021A JP2011193190A JP 2011193190 A JP2011193190 A JP 2011193190A JP 2010057021 A JP2010057021 A JP 2010057021A JP 2010057021 A JP2010057021 A JP 2010057021A JP 2011193190 A JP2011193190 A JP 2011193190A
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Noriaki Orikasa
言亮 折笠
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明は、読み取り中に原稿に傾きが生じた場合であっても、常に、色ズレやゆがみのない複写画像を取得することができる新規な画像読取装置を提供することを目的とする。
【解決手段】シートスルー方式の画像読取装置において、読み取り位置における原稿の傾き角度θに応じて、原稿と読み取り位置の搬送速度を可変制御する。原稿の傾き角度θは、読み取り位置にある原稿に照射した光の正反射光の入射位置に基づいて導出する。導出された傾き角度θを使用して補正係数[cosθ]を定義し、原稿のデフォルト搬送速度に補正係数[cosθ]を乗じて求められる補正速度で原稿を搬送することよって、1ライン周期当たりに読み取られる原稿の幅が一定に保持され、複写画像の色ズレやゆがみが防止される。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像読取装置に関し、より詳細には、色ズレやゆがみのない複写画像を取得することができる画像読取装置に関する。
複写機やフラットヘッドスキャナ装置における原稿読み取り方式には、原稿を固定したまま光学装置の方を動かして画像を読み取る圧板方式と、光学装置を固定したまま原稿の方を搬送して画像を読み取るシートスルー方式とがあり、シートスルー方式においては、ローラを抜けるときやローラ、エッジ等に接触するときに原稿への負荷が変化することに起因して、原稿のカールやばたつきが発生することがある。
一方、近年におけるユニットの小型化・高速化に伴って、原稿の搬送路はより短くなり、原稿の読み取り位置への突入角度がより急峻になる傾向にあることから、以前に増して、原稿のカールやばたつきに起因する複写画像の色ズレやゆがみが発生しやすくなっている。
この点につき、特開2003−333275号公報(特許文献1)は、給送ベルトの搬送速度に速度ムラが発生した場合に、原稿の読み取り方式を原稿流し読み方式から原稿固定読み方式に切り替えることによって、画像が副走査方向に伸縮することを防止する構成を開示する。また、特開2003−259085号公報(特許文献2)は、通常領域においては標準速度で原稿を搬送しつつ、読取位置が速度変更対象領域に到達したら、原稿に振動が生じないような搬送速度に減速することで、読取画像に色ズレが生じないようにする構成を開示する。しかしながら、特許文献1および2は、複写画像の品質を担保するために画像の読み取り効率を犠牲にするものであった。
本発明は、上記従来技術における課題に鑑みてなされたものであり、本発明は、読み取り中に原稿に傾きが生じた場合であっても、常に、色ズレやゆがみのない複写画像を取得することができる新規な画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明者は、読み取り中に原稿に傾きが生じた場合であっても、常に、色ズレやゆがみのない複写画像を取得することができる新規な画像読取装置につき鋭意検討した結果、読み取り位置における原稿の傾き角度に応じて、原稿と読み取り位置の相対速度を可変制御することによって、1ライン周期当たりに読み取られる原稿の幅を一定に保持する構成に想到し、本発明に至ったのである。
すなわち、本発明によれば、原稿を読み取り面に沿って搬送し、固定された読み取り位置において該原稿の画像を読み取る画像読取装置であって、前記読み取り位置にある前記原稿の前記読み取り面に対する傾き角度θを導出する原稿傾き角度導出部と、前記原稿の搬送速度の初期設定値に前記傾き角度θに基づいて導出された補正係数を乗じて補正速度を導出する補正速度演算部と、前記補正速度に基づいて前記原稿の搬送手段を制御する搬送速度制御手段と含む、画像読取装置が提供される。
第1実施形態(シートスルー方式)の画像読取装置を示す図。 原稿押圧部における原稿の挙動を示す概念図。 画像のひずみを示すサンプル図。 本実施形態における原稿搬送速度補正部の機能ブロック図。 原稿傾き角度θの算出方法を説明するための概念図。 補正係数を説明するための概念図。 第2実施形態(圧板方式)の画像読取装置を示す図。 第3実施形態の画像読取装置を示す図 本実施形態の画像読取装置の動作フローチャートを示す図。
以下、本発明を、実施形態をもって説明するが、本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、適宜、その説明を省略するものとする。
本発明の画像読取装置は、ファクシミリ装置、フラットヘッドスキャナ装置、複写機、あるいは、これら複数の機能を併せ持つ複合機(MFP)に搭載することができる。以降の説明においては、本発明の画像読取装置を複写機に搭載した場合に基づいて説明する。
図1は、シートスルー方式の複写機200に搭載された本発明の第1の実施形態である画像読取装置100を示す。画像読取装置100は、原稿搬送手段10と、走査光学系20と、原稿搬送速度補正部30を含んで構成される。
原稿搬送手段10は、給紙コロ11、給紙ローラ12、搬送ローラ13、排紙ローラ14、および紙送りモータ15を含み、さらに好ましくは、原稿押圧部16および原稿トレイ17を含んで構成されている。原稿トレイ17に置かれた原稿は、給紙コロ11によって給紙ローラ12に導かれた後、搬送ローラ13によって原稿押圧部16の下のコンタクトガラス202上の読み取り位置Pに送られる。なお、読み取り位置Pは、主走査方向(紙面に垂直な方向)に延びる直線として定義される。上記各ローラは、ギアおよびベルトを介して接続される紙送りモータ15によって回転駆動され、各ローラが協働して原稿を順次搬送する。読み取り位置Pを通過した原稿は、排紙ローラ14によって外部に排出される。
走査光学系20は、Xeランプ、冷陰極管、LEDなどによって構成される走査光源21と、走査光源21に対向する位置に配設されたリフレクタ22と、ミラー23〜25と、レンズ26とを含んで構成されている。本実施形態においては、走査光源21からの照射光が直接的にコンタクトガラス202上の読み取り位置Pに向けて入射されるとともに、リフレクタ22からの反射光が読み取り位置Pへ入射するように構成されており、入射した光は、読み取り位置Pを通って搬送される原稿の表面に反射する。その反射光(散乱光)の一部が、ミラー23、ミラー24、およびミラー25を介して反射された後、レンズ26によって集光され、受光素子27に入射する。受光素子27に入射した光は、光電変換され、所定時間蓄積された後、光信号として出力される。なお、1ライン分の蓄積時間は、ライン周期に一致する。図示しないCPUが受光素子27から出力される光信号に基づいて1ライン毎の画像データを生成して蓄積し、複写画像を生成する。本実施形態においては、走査光学系20をラインセンサで構成することができる。以降の説明においては、受光素子27を含む走査光学系20をラインセンサ20として参照する。
ここで、原稿搬送手段10における原稿押圧部16は、原稿を読み取り面であるコンタクトガラス202上の読み取り位置Pに対して一定圧の付勢力で押し付けることによって、原稿のばたつきを押さえ、読み取り位置Pを通過する原稿がコンタクトガラス202に対して平行になるように構成された部材であるが、原稿先端および後端の近傍が読み取り位置Pを通過する際においては、原稿を十分にコンタクトガラスに対して押し付けることが出来ない。この点について、図2を参照して説明する。
図2(a)に示されるように、原稿Sの先端が原稿押圧部16に送り込まれた当初は、原稿Sは搬送ローラ13のみによって把持されているため、コンタクトガラス202上の読み取り位置Pに対して十分に押しつけられず、原稿に浮きが生じる。その後、図2(b)に示されるように、原稿Sの先端が排紙ローラ14に把持され、搬送ローラ13と排紙ローラ14が協働して紙送りを実行している間は、原稿Sは読み取り位置Pに対してしっかりと押しつけられているので原稿の浮きは生じにくい。さらに、その後、図2(c)に示されるように、原稿Sの後端が搬送ローラ13から外れると、原稿Sは排紙ローラ14のみによって把持されることになり、読み取り位置Pに対して十分に押しつけられず、同様に原稿に浮きが生じる。
本実施形態においては、ラインセンサ20が主走査方向(紙面に垂直な方向)を所定のライン周期で走査する間、原稿Sは、所定の速度で読み取り位置P上を紙面右側に搬送される。ここで、図2(b)に示されるように、原稿Sがコンタクトガラス202と平行になった状態を維持しながら搬送される場合は、1ライン周期で読み取られる原稿Sの幅は、1ライン周期当たりの原稿Sの搬送距離に等しくなる。しかしながら、図2(a)(c)に示されるように、原稿Sがコンタクトガラス202に対して所定の傾き角度θを有している状態においては、1ライン周期で読み取られる原稿Sの幅は、1ライン周期当たりの原稿Sの搬送距離よりも大きくなる。すなわち、1ライン周期当たりの原稿Sの搬送距離=Aとすると、1ライン周期で読み取られる原稿Sの幅=A/cosθとなり、原稿Sが角度θ傾いた状態の場合、1ライン周期で読み取るべき本来の原稿領域に対して副走査方向(紙送りの方向)により広い範囲を読み込んでしまうこととなる。
原稿Sがコンタクトガラス202に対して傾きを持った状態で読み込まれた場合に形成される複写画像は、傾きの無い状態で読み込まれた場合に形成される複写画像に比べてひずみが生じる。図3は、斜線が描かれた原稿について、傾きを持った状態で読み込んだ場合に形成される複写画像と、傾きの無い状態で読み込んだ場合に形成される複写画像を並べて示す。図3に示されるように、傾きを持った状態で原稿が読み込まれると、1ラインで受光素子27が読み取る原稿領域が拡大されるため、形成される複写画像の斜線に曲がりが生じている。この点につき、本実施形態の画像読取装置100は、色ズレやひずみの無い複写画像を形成するための手段である原稿搬送速度補正部30を備える。
図4は、本実施形態における原稿搬送速度補正部30の機能ブロック図を示す。原稿搬送速度補正部30は、原稿傾き角度導出部35と、補正速度演算部38と、搬送速度制御部39とを含み、原稿傾き角度導出部35は、補正用光源32と、位置検出手段34と、原稿傾き角度演算部36とを含んで構成されている。補正用光源32は、LEDなどの直線性の高い光源と図示しない適切な光学系を含んで構成されており、コンタクトガラス202に対する原稿Sの傾き角度θを検出するためのスポット光を読み取り位置Pに向けて照射する。一方、位置検出手段34は、原稿Sに衝突して正反射するスポット光を受光し、当該スポット光の入射位置(スポット光の重心の位置)を検出するものであり、好ましくは、PSD素子によって構成することができる。以下、位置検出手段34をPSD素子34として参照する。図4に示すように、原稿Sが読み取り位置Pにおいてコンタクトガラス202に対して傾いていない場合(図中の破線で示す原稿S)と傾いている場合(図中の太実線で示す原稿S)では、PSD素子34が検出する位置情報は異なる。本実施形態においては、PSD素子34が検出する入射光の位置情報を使用して、原稿傾き角度演算部36が読み取り位置Pにある原稿Sのコンタクトガラス202に対する傾き角度θを算出する。
図5は、傾き角度θの算出方法を説明するための概念図である。図5においては、読み取り位置Pにおいて、コンタクトガラス202に対して傾いていない原稿Sの正反射光L1の入射位置をS1とし、コンタクトガラス202に対して傾き角度θをもって傾いた原稿Sの正反射光L2の入射位置をS2とし、読み取り位置Pを通り鉛直方向に延びる線をHとする。ここで、S1とPを結ぶ線と線Hのなす角度をθ1とし、S2とPを結ぶ線と線Hのなす角度をθ2とすると、原稿Sの傾き角度θ=θ1−θ2が成り立つ。ここで、S1から線Hに下ろした垂線の長さをYとし、S2から線Hに下ろした垂線の長さをXとし、PSD素子34の受光面を含む平面と線Hの交点とPの離間距離をZとすると、θ1=Tan−1(Z/Y)、θ2=Tan−1(Z/X)となる。
ここで、原稿傾き角度演算部36は、PSD素子34が検出したS2の位置情報からXを算出し、これを使用してθ2を求める。一方、原稿傾き角度演算部36は、θ1を基準値として記憶しており(θ1は予め設定したZおよびYから算出される)、基準値θ1から求めたθ2を減算して原稿Sの傾き角度θ(=θ1−θ2)を求める。
補正速度演算部38は、原稿傾き角度演算部36の算出結果を受けて原稿Sを搬送する補正速度(V)を算出する。図6(a)に示すように、デフォルトの搬送速度(Vθ=0)における1ライン周期当たりの紙送り量=Aとすると、読み取り位置Pにある原稿Sがコンタクトガラス202に対して傾いていない場合には、1ライン周期で読み取られる原稿Sの幅は紙送り量(=A)に等しい。一方、原稿Sがコンタクトガラス202に対して傾き角度θをもって傾いた状態において、1ライン周期当たりの紙送り量=Aとすると、図6(b)に示すように、1ラインで読み取られる原稿Sの幅はA/cosθとなり、原稿Sが傾いていない場合に比べて大きくなってしまうため、このままでは複写画像の色ズレやひずみを引き起こすことになる。
そこで、補正速度演算部38は、原稿傾き角度演算部36が算出した原稿の傾き角度θを用いて、「cosθ」を補正係数として定義し、補正速度(V)を下記式1によって求める。
補正速度(V)で原稿Sが搬送されると、図6(b)に示すように、1ライン周期当たりの紙送り量=A×cosθとなり、1ライン当たりに読み取られる原稿の幅=Aとなる。すなわち、「cosθ」を補正係数として搬送速度を逐次補正することによって、読み取り位置Pにおける原稿Sの状態にかかわらず、1ライン当たりに読み取られる原稿Sの幅が常に一定に保たれ、その結果、複写画像の色ズレやひずみが防止される。
搬送速度制御部39は、原稿Sを補正速度演算部38によって求められた補正速度(V)で搬送すべく、搬送手段の速度制御を実行する。本実施形態においては、紙送りモータ15の回転数の制御がこれに相当する。紙送りモータ15をDCモータで構成した場合には、搬送速度制御部39は、モータ・ドライバ19に対して補正速度(V)を目標速度として設定し、モータ・ドライバ19が目標速度に基づいて紙送りモータ15をフィードバック制御する。また、紙送りモータ15をステッピングモータで構成した場合には、搬送速度制御部39は、補正速度(V)を実現するための駆動信号を生成し、紙送りモータ15は、搬送速度制御部39から供給される駆動信号に基づいて回転駆動する。
なお、本実施形態においては、補正速度(V)を導出するための演算処理の実行タイミングをライン周期に同期させることによって、CPUの処理負荷を低減することができる。さらに、本実施形態においては、原稿において、搬送速度を補正する対象領域を限定することによって、CPUの処理負荷を低減することができる。たとえば、シートスルー方式において、原稿に傾きが生じるのは、主に、原稿の先端領域と後端領域であるので、該当する領域幅が読み取り位置Pを通過する期間のみ搬送速度の補正処理を実行し、それ以外の領域が読み取り位置Pを通過する期間は補正処理を実行しないように制御する。
この場合、読み取り位置Pにおいて最初に原稿を検出してから、第1の時間を経過するまで(あるいは、第1のライン数が走査されるまで)の間は、読み取り位置Pに原稿の先端領域があるものと判断して補正処理を実行し、第1の時間の経過後(あるいは、第1のライン数を走査後)、第2の時間を経過するまで(あるいは、第2のライン数が走査されるまで)の間は、読み取り位置Pに補正対象領域がないものと判断して補正処理を中断し、第2の時間の経過後(あるいは、第2のライン数を走査後)から原稿が検出されなくなるまでの間は、読み取り位置Pに原稿の後端領域があるものと判断して補正処理を実行するようにしてもよい。
以上、本発明の画像読取装置をシートスルー方式の複写機に搭載した第1の実施形態について説明してきたが、本発明の画像読取装置は、圧板方式の複写機に搭載することもできる。図7に示すように、製本原稿56を圧板方式で読み取る場合、原稿の綴じ口近傍が複写機300のコンタクトガラス302から浮いた状態になる。この状態で原稿を一定の速度で読み取るとすると、浮きが生じている領域については、他の領域に比較して1ライン当たりの読み取り幅が大きくなり、複写画像に色ズレやひずみが生じる。
図7は、本発明の第2の実施形態である圧板方式の複写機300に搭載された画像読取装置400を示す。画像読取装置400は、キャリッジ52と、キャリッジ52を複写機300のコンタクトガラス302の裏面に沿って副走査方向に移送するためのキャリッジ移送モータ54を含んで構成されている。キャリッジ52には、図1について説明した原稿搬送速度補正部30と同様の構成を備えるキャリッジ移送速度補正部50と図示しないラインセンサ20が搭載されている。なお、図7の符号39については、キャリッジ移送速度制御部として読み替えて参照されたい。圧板方式の複写機300においては、キャリッジ52をコンタクトガラス302(読み取り面)に沿って移動させることにより、コンタクトガラス302上に置かれた製本原稿56に対してラインセンサ20(読み取り位置)を移動させて画像を読み取る。
画像読取装置400においては、キャリッジ移送速度補正部50が第1の実施形態について上述したのと同様の方法で補正係数=cosθを算出し、これに基づいてキャリッジ移送モータ54の補正速度(V)を定義する。補正速度(V)は、下記式2によって求めることができる。
キャリッジ移送速度補正部50は、キャリッジ52を副走査方向に補正速度(V)で移送すべく、キャリッジ移送モータを駆動制御する。図7(a)〜(c)に示すように、読み取り位置Pにおける原稿の傾きに応じて、逐次、補正速度(V)が変化することによって、1ライン当たりに読み取られる原稿の幅が常に一定に保たれ、製本原稿56の綴じ口近傍について、色ズレやひずみのない複写画像を取得することが可能になる。
上述した実施形態においては、原稿との搬送速度または読み取り位置の移動速度を可変制御する態様について示した。すなわち、上述した実施形態は、読み取り位置(ラインセンサ20)と原稿の相対速度を、原稿の傾き角度θに応じて逐次補正することによって、1ライン当たりの原稿の読み取り幅を一定に保つ構成について示したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、ライン周期を原稿の傾き角度θに応じて逐次補正することによって、補正することによって、1ライン当たりの原稿の読み取り幅を一定に保つ構成を包含する。
図8(a)は、本発明の第3の実施形態である画像読取装置500を示す。画像読取装置500は、第1および第2の実施形態と同様の原稿傾き角度導出部35と、補正蓄積時間演算部62と、ライン周期制御部63と、ラインセンサ20とを含んで構成されている。なお、画像読取装置500が搭載される複写機は、シートスルー方式ならびに圧板方式のいずれであってもよい。
画像読取装置500においては、補正蓄積時間演算部62が原稿傾き角度導出部35からの出力(傾き角度θ)を使用して補正係数=cosθを定義し、これに基づいてラインセンサ20の受光素子の補正蓄積時間(T)を算出する。この場合、補正蓄積時間(T)は、下記式3によって求めることができる。
ライン周期制御部63は、ラインセンサ20の受光素子の蓄積時間が補正蓄積時間(T)となるようにライン周期を補正する。図8(b)は、ライン周期(=蓄積時間)が変更された態様を示す。ラインセンサドライバ64は、補正されたライン周期に合わせてラインセンサ20からの取得した画素データを出力する。本実施形態においては、ライン周期(すなわち、ラインセンサ20の受光素子の蓄積時間)を原稿の傾き角度θに応じて逐次補正することによって、画像の色ズレやひずみを防止することができる。
図9(a)は、第1の実施形態の画像読取装置100の動作フローチャートである。処理が開始されると、ステップ1001において、原稿を検出したか否かを判断し、原稿を検出しない場合には(S1001,No)、そのまま処理を終了する。この判断は、PSD素子34からの出力の有無に基づいて行うことができる。原稿を検出した場合には(S1001,Yes)、ステップ1002に進み、原稿の読み取り位置P上にある領域が補正対象領域であるか否かを判断する。補正対象領域でない場合には(S1002,No)、そのまま処理を終了する。補正対象領域である場合には(S1002,Yes)、ステップ1003で原稿傾き角度演算処理が実行される。原稿傾き角度演算処理においては、PSD素子34からの出力に基づいて原稿の傾き角度θが導出され、ステップ1004に進む。
ステップ1004においては、補正速度演算処理が実行される。補正速度演算処理においては、原稿の傾き角度θから補正係数[cosθ]を定義し、原稿の搬送速度の初期設定値に補正係数[cosθ]を乗じて補正速度を算出して、ステップ1005に進む。ステップ1005においては、搬送速度制御処理が実行される。搬送速度制御処理においては、算出された補正速度で原稿が搬送されるように紙送りモータの回転数を制御する。なお、本実施形態においては、上述した処理フローがライン周期に同期して繰り返される。以上、第1の実施形態の動作フローについて説明したが、第2の実施形態の画像読取装置400の動作フローも実質的にこれと等価であるので、これ以上の説明は省略する。
図9(b)は、第3の実施形態の画像読取装置500の動作フローチャートである。ステップ2001〜2003までは、図9(a)について説明したのと同じ処理が実行される。続いて、ステップ2004においては、補正蓄積時間演算処理が実行される。補正蓄積時間演算処理においては、原稿の傾き角度θから補正係数[cosθ]を定義し、受光素子の蓄積時間の初期設定値に補正係数[cosθ]を乗じて補正蓄積時間を算出して、ステップ2005に進む。ステップ2005においては、ライン周期制御処理が実行される。ライン周期制御処理においては、算出された補正蓄積時間に対応するライン周期でラインセンサからの光検出信号を画素データに変換して出力する。
上述した実施形態の各機能は、アセンブリ言語、C、Visual C、C++、Visual C++、Java(登録商標)、Java(登録商標)Beans、Java(登録商標)Applet、Java(登録商標)Script、Perl、Rubyなど、レガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、装置可読な記録媒体に格納して頒布することができる。
以上、本発明について実施形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、当業者が推考しうる実施態様の範囲内において、本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
10…原稿搬送手段
11…給紙コロ
12…給紙ローラ
13…搬送ローラ
14…排紙ローラ
15…紙送りモータ
16…原稿押圧部
17…原稿トレイ
18…紙送りモータ駆動制御部
19…モータ・ドライバ
20…走査光学系(ラインセンサ)
21…走査光源
22…リフレクタ
23〜25…ミラー
26…レンズ
27…受光素子
30…原稿搬送速度補正部
32…補正用光源
34…位置検出手段(PSD素子)
35…原稿傾き角度導出部
36…原稿傾き角度演算部
38…補正速度演算部
39…搬送速度制御部
50…キャリッジ移送速度補正部
52…キャリッジ
54…キャリッジ移送モータ
56…製本原稿
62…補正蓄積時間演算部
63…ライン周期制御部
64…ラインセンサドライバ
100,400,500…画像読取装置
200,300…複写機
202,302…コンタクトガラス
特開2003−333275号公報 特開2003−259085号公報

Claims (9)

  1. 原稿を読み取り面に沿って搬送し、固定された読み取り位置において該原稿の画像を読み取る画像読取装置であって、
    前記読み取り位置にある前記原稿の前記読み取り面に対する傾き角度θを導出する原稿傾き角度導出部と、
    前記原稿の搬送速度の初期設定値に前記傾き角度θに基づいて導出された補正係数を乗じて補正速度を導出する補正速度演算部と、
    前記補正速度に基づいて前記原稿の搬送手段を制御する搬送速度制御手段と、
    を含む、画像読取装置。
  2. 前記原稿傾き角度導出部は、
    前記読み取り位置にある前記原稿に光を照射するための光源と、
    前記読み取り位置にある前記原稿に正反射した光を受光し、該光の入射位置を検出するための位置検出手段と、
    前記入射位置に基づいて前記傾き角度θを算出する原稿傾き角度演算部と、
    を含む、請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記補正係数は、cosθである、請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記補正速度演算部は、ライン周期に同期して前記補正速度を導出する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  5. 前記原稿の指定領域が前記読み取り位置にあるか否かを判定するための補正対象領域判定部をさらに備え、
    前記補正速度演算部は、前記指定領域が前記読み取り位置にあると判定された場合にのみ前記補正速度を導出する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  6. 前記搬送手段は、ステッピングモータによって駆動され、前記搬送速度制御手段は、前記原稿が前記補正速度で搬送されるように前記ステッピングモータの駆動クロックの周期を補正する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  7. 前記搬送手段は、DCモータによって駆動され、前記搬送速度制御手段は、前記補正速度を前記DCモータの目標速度に設定する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  8. 読み取り面に沿って読み取り位置を移動させ、前記読み取り面上に置かれた原稿の画像を読み取る画像読取装置であって、
    前記読み取り位置にある前記原稿の前記読み取り面に対する傾き角度θを導出する原稿傾き角度導出部と、
    前記読み取り位置の移動速度の初期設定値に前記傾き角度θに基づいて導出された補正係数を乗じて補正速度を導出する補正速度演算部と、
    前記補正速度に基づいて前記読み取り位置を移動させる手段を制御する読み取り位置移動速度制御手段と、
    を含む、画像読取装置。
  9. 読み取り面上の原稿の画像を読み取り位置において読み取る画像読取装置であって、
    前記読み取り位置にある前記原稿の前記読み取り面に対する傾き角度θを導出する原稿傾き角度導出部と、
    受光素子の蓄積時間の初期設定値に前記傾き角度θに基づいて導出された補正係数を乗じて補正蓄積時間を導出する補正蓄積時間演算部と、
    前記補正蓄積時間に基づいてライン周期を制御するライン周期制御手段と、
    を含む、画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116893127A (zh) * 2023-09-11 2023-10-17 中储粮成都储藏研究院有限公司 粮食外观质量指标检测仪

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