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JP2011182258A - CAN(ControllerAreaNetwork)システム、通信ユニット、及び通信方法 - Google Patents

CAN(ControllerAreaNetwork)システム、通信ユニット、及び通信方法 Download PDF

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JP2011182258A
JP2011182258A JP2010045743A JP2010045743A JP2011182258A JP 2011182258 A JP2011182258 A JP 2011182258A JP 2010045743 A JP2010045743 A JP 2010045743A JP 2010045743 A JP2010045743 A JP 2010045743A JP 2011182258 A JP2011182258 A JP 2011182258A
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Abstract

【課題】CANシステムにおける多重伝送路を有効に利用する。
【解決手段】本発明によるCANシステムは、第1バスb1と第2バスb2の一方を、予め設定された優先度の高優先メッセージの伝送のみに使用する高優先専用バスとして設定し、他方を設定された優先度と異なる低優先メッセージの伝送が可能な兼用バスとして設定する制御回路(8)と、メッセージの優先度に応じて、第1CANコントローラ4と第2CANコントローラ5の一方を選択し、メッセージを出力するセレクタ3を具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信システム、通信ユニット、及び通信方法に関し、特に通信ユニット間に多重伝送路を有するCANシステムに関する。
ISOで国際的に標準化されたシリアル通信プロトコルの1つであるCANは、自動車に搭載された電子装置システムの統合や協調の制御に好適に利用される。CANシステムは、自動車や医療機器等に例示される安全要求が厳しい分野で利用されることが多く、信頼性の高い安定した性能が求められる。
このため、予備系の伝送路や予備機器を用意する等、冗長構成を設けることで信頼性を高めることが行なわれてきた。例えば、特開平3−036832には、使用系と予備系の2つの伝送路を有し、使用系の伝送路に障害が生じた場合、使用する伝送路を予備系に切り換える通信システムが記載されている(特許文献1参照)。
特開平3−036832
CAN通信では優先度の高いデータをより早く確実に通信される必要がある。しかし、特許文献1に記載の技術では、取り扱うデータの優先度は考慮されていない。又、2つの系のうち、予備系となる伝送路は使用されないため、構成が冗長となる。
上記の課題を解決するために、本発明は、以下に述べられる手段を採用する。その手段を構成する技術的事項の記述には、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための形態]の記載との対応関係を明らかにするために、[発明を実施するための形態]で使用される番号・符号が付加されている。ただし、付加された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲を限定的に解釈するために用いてはならない。
本発明によるCANシステムは、第1バス(b1)と、第2バス(b2)と、第1バス(b1)及び第2バス(b2)を介して他の通信ユニット(100−2)に接続される通信ユニット(100−1)とを具備する。通信ユニット(100)は、第1CAN(Controller Area Network)コントローラ(4)、第2CANコントローラ(5)、制御回路(8)、セレクタ(3)を備える。第1CANコントローラ(4)は、第1バス(b1)を介して、CANプロトコルに従ったメッセージの送受信を行なう。第2CANコントローラ(5)は、第2バス(b2)を介して、CANプロトコルに従ったメッセージの送受信を行なう。制御回路(8)は、第1バス(b1)と第2バス(b2)の一方を、予め設定された優先度の高優先メッセージの伝送のみに使用する高優先専用バスとして設定し、他方を設定された優先度と異なる低優先メッセージの伝送が可能な兼用バスとして設定する。セレクタ(3)は、メッセージの優先度に応じて、第1CANコントローラ(4)と第2CANコントローラ(5)の一方を選択し、メッセージを出力する。
本発明による通信方法は、第1バス(b1)及び第2バス(b2)を介して他の通信ユニット(100−2)に接続され、CANプロトコルに従ってメッセージの送受信を行なう通信ユニット(100−1)において実行される。本発明による通信方法は、第1バス(b1)と第2バス(b2)の一方を、予め設定された優先度の高優先メッセージの伝送のみに使用する高優先専用バスとして設定するステップと、第1バス(b1)と第2バス(b2)の他方を、設定された優先度と異なる低優先メッセージの伝送が可能な兼用バスとして設定するステップと、メッセージの優先度に応じて、第1バス(b1)と第2バス(b2)の一方を選択し、メッセージを出力するステップとを具備する。
本発明によれば、CANシステムの信頼性を向上させることができる。
又、CANシステムにおいて、優先度の高いデータを早く確実に伝送することができる。
更に、CANシステムにおける多重伝送路を効率的に使用することができる。
図1は、本発明による通信システムの構成を示す図である。 図2は、本発明による通信ユニットの構成を示す図である。 図3は、本発明に係るメッセージバッファの構造を示す図である。 図4は、本発明によるメッセージバッファへの通常時におけるアクセスフローの一例を示す図である。 図5は、本発明によるメッセージバッファへの競合時におけるアクセスフローの一例を示す図である。 図6は、本発明による伝送路切換え動作の一例を示すフロー図である。 図7は、本発明による伝送路切換え動作の一例を示す概念図である。 図8は、本発明による伝送路切換え動作の他の一例を示すフロー図である。 図9は、本発明による伝送路切換え動作の他の一例を示す概念図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図面において同一、又は類似の参照符号は、同一、類似、又は等価な構成要素を示している。
(構成)
図1は、本発明による通信システムの構成の一例を示す図である。図1を参照して、本発明による通信システムは、複数のバスb1、b2を介して相互に接続された複数の通信ユニット100−1、100−2を具備する。通信ユニット100−1、100−2は、例えば、CANプロトコルに従ったシリアル通信によりメッセージの送受信を行う。通信ユニット100−1、100−2は、自動車内に設けられるECU(電子制御ユニット)に例示される。
図2は、本発明による通信ユニット100の構成を示す図である。本発明による通信ユニット100は、メッセージバッファ1、メッセージバッファ制御回路2、セレクタ3、2つのCANコントローラ4、5、伝送路用途切替制御回路8、記憶装置9を具備する。
本発明による通信ユニット100は、2つのバスb1、b2を介して他の通信ユニットと接続される。2つのCANコントローラ4、5は対応するバスb1、b2に接続され、他の通信ユニットとの間におけるCAN通信を制御する。ここでは、CANコントローラ4は、バスb1に対するデータの送受信を制御する。又、CANコントローラ5はバスb2に対するデータの送受信を制御する。
CANコントローラ4、5は、共通のメッセージバッファ1を利用している。メッセージバッファ1へのアクセス(ライト/リード)は、メッセージバッファ制御回路2によって制御される。メッセージバッファ制御回路2は、CANコントローラ4、5から受信されたデータをメッセージバッファ1に格納する。あるいは、メッセージバッファ制御回路2は、定期的又はイベントの発生に応じてメッセージバッファ1内のデータを読み出し、CANコントローラ4、5の一方に振り分ける。
図3を参照して、メッセージバッファ1は、バスb1、b2に対する送信データが格納される送信バッファ(0〜m)と、バスb1、b2から受信したデータを格納する受信バッファ(m+1〜x)を備える。送信バッファは、高優先ID6が付加されたメッセージ(以下、高優先メッセージと称す)の出力先に応じて分けられた送信バッファ11(0〜n)と送信バッファ12(n+1〜m)を有している。高優先メッセージは、送信バッファ11に優先的に格納され、送信バッファ11に格納する領域がない場合、送信バッファ12に格納される。送信バッファ11に格納されたメッセージに高優先ID6が付加されている場合、当該メッセージは高優先メッセージ専用伝送路に出力される。一方、送信バッファ12に格納されたメッセージに高優先IDが付加されている場合、当該メッセージは、高優先及び低優先メッセージ兼用伝送路(以下、兼用伝送路と称す)に出力される。尚、送信バッファ11、12に格納されたメッセージに高優先ID6が付加されていない場合(あるいは、高優先ID6と異なる低優先IDが付加されている場合)、当該メッセージ(以下、低優先メッセージと称す)は、兼用伝送路に出力される。
図1を参照して、記憶装置9には、予め高優先ID6が設定される。高優先ID6が付加されたメッセージは、高優先ID6が付加されていない、又は高優先ID6と異なるメッセージID(低優先ID)のメッセージよりも優先されて送受信される。
図2を参照して、セレクタ3は、メッセージバッファ1から読み出されたメッセージの出力先となるCANコントローラを、メッセージの優先度に応じて選択する。詳細には、セレクタ3は、メッセージが格納された送信バッファ位置と、メッセージの優先度に応じて、メッセージを転送するために利用する伝送路(CANコントローラ)を選択する。この際、セレクタ3は、伝送路用途情報に基づいて、高優先専用伝送路がバスb1とバスb2のどちらかであるかを把握する。例えば、バスb1が高優先専用伝送路に設定されている場合、セレクタ3は、送信バッファ11から読み出された高優先メッセージをCANコントローラ4に出力し、低優先メッセージや送信バッファ12から読み出された高優先メッセージをCANコントローラ5に出力する。
伝送路用途情報は、伝送路用途制御回路8によって設定される。伝送路用途制御回路8は、ID検証部81とエラー数検証部82と伝送路用途設定部83を備える。ID検証部81、エラー数検証部82及び伝送路用途設定部83は、ハードウェアのみでも、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現されても良い。
ID検証部81は、バスb1、b2からの低優先メッセージが高優先専用伝送路を使用して転送されたか否かを検証する。詳細には、ID検証部81は、高優先専用伝送路を介して受信されるメッセージに含まれるID(メッセージID)を監視する。この際、ID検証部81は、伝送路用途情報を参照して高優先専用伝送路を特定する。ID検証部81は、監視対象のメッセージIDが、記憶装置9に設定された高優先ID6と一致するか否か(あるいは受信メッセージに高優先ID6が含まれるか否か)を検証する。ここで、受信メッセージが低優先メッセージである場合、すなわち、受信メッセージのメッセージIDが高優先ID6と異なる(あるいは、高優先ID6を含まない)場合、高優先専用伝送路を使用して低優先メッセージが受信されたものと判定される。ID検証部81における検証結果は、ID検証結果として伝送路用途設定部83に通知される。
エラー数検証部82は、CANコントローラ4、5におけるデータの転送エラー数が閾値を超えるか否かを検証する。詳細には、CANコントローラ4、5はそれぞれ、エラーカウンタ40、50を搭載している。エラーカウンタ40は、バスb1に対する受信エラー数及び送信エラー数をカウントし、エラーカウンタ50は、バスb2に対する受信エラー数及び送信エラー数をカウントする。エラー数検証部82は、エラーカウンタ40、50のそれぞれから受信エラー数及び送信エラー数を取得し、記憶装置9内のエラー閾値7を超えるか否かを検証する。エラー数検証部82は、伝送路用途情報を参照して高優先専用伝送路を特定し、高優先専用伝送路のエラー数と閾値7との比較結果を検証することが好ましい。検証結果は、エラー数検証結果として伝送路用途設定部83に通知される。又、閾値7は、送信エラーと受信エラーのそれぞれに対応して記憶装置9に設定されることが好ましい。更に、閾値7は、ユーザによって任意に設定され得る。
伝送路用途設定部83は、ID検証部81及びエラー数検証部82から通知される検証結果(ID検証結果、エラー数検証結果)に応じて、バスb1、b2の伝送路用途を設定する。例えば、伝送路用途設定部83は高優先専用伝送路を介して低優先メッセージを受信した場合、伝送路用途を変更する(切替える)。あるいは、高優先伝送路の受信エラー数又は送信エラー数が閾値7を超える場合、伝送路用途を変更する(切替える)。尚、高優先伝送路の受信エラー及び送信エラーの両方が閾値7を超えたときに、伝送路用途を切替えるように設定されても構わない。伝送路用途は、フラグレジスタに例示される記憶装置に2値の伝送路用途情報として記録されることが好ましい。例えば、伝送路用途情報がハイレベルの場合、バスb1が高優先専用伝送路、バスb2が兼用伝送路として設定され、ローレベルの場合、その逆に設定される。
以上のような構成により、本発明による通信ユニット100は、高優先メッセージを優先して送受信するための高優先専用伝送路を、信頼性の高い伝送路に割り当てることができる。
(メッセージバッファへのアクセス動作)
次に、図4及び図5を参照して、本発明によるCANコントローラのメッセージバッファアクセス動作の詳細を説明する。
本発明による通信ユニット100では、CANコントローラ4、5でメッセージバッファ1を共有しているため、メッセージバッファに対するアクセスの競合が考えられる。メッセージバッファアクセスの競合による遅延時間(待ち時間)は、数十クロック程度であり、通信遅延に対する影響は小さい。しかし、少しでも遅延時間を減らすため、図4及び図5に示すようなアクセスフローを設定することが好ましい。
図4は、本発明によるメッセージバッファへの通常時におけるアクセスフローの一例を示す図である。図4(a)は、CANコントローラ4によるメッセージバッファへのアクセスフローを示し、図4(b)は、CANコントローラ5によるメッセージバッファへのアクセスフローを示す図である。CANコントローラ4、5は、メッセージの受信完了、あるいは1つ前のメッセージの送信完了をトリガとして、図4に示すアクセスフローを開始する。通常時におけるアクセスフローでは、CANコントローラ4、5は、受信メッセージの格納処理を先に行い、続いて送信メッセージの準備(読み出し)処理を実行する。ただし、メッセージの受信をトリガとしてメッセージバッファ1へのアクセスを開始した際、1つ前の送信処理が未完了である場合、送信準備処理フェーズは実行されない。又、1つ前のメッセージの送信完了をトリガとしてメッセージバッファ1へのアクセスを開始した際、メッセージの受信がない場合、受信メッセージの格納処理は実行されない。これにより、各CANコントローラにおける受信と送信の競合を回避することができる。
図5は、本発明によるメッセージバッファへの競合時におけるアクセスフローの一例を示す図である。図5(a)は、高優先専用伝送路がバスb1に設定されている場合の、CANコントローラ4のアクセスフローを示し、図5(b)は、高優先専用伝送路がバスb2に設定されている場合の、CANコントローラ5のアクセスフローを示す図である。
CANコントローラ4、5によるメッセージバッファ1へのアクセスが競合した場合、バスb1、b2に設定された伝送路用途によって処理フローが決まる。例えば、バスb1が高優先専用伝送路に設定され、メッセージバッファ1へのアクセス競合が生じた場合、CANコントローラ4によるバッファアクセスフロー(受信メッセージ格納処理及び送信準備処理)を実行した後、CANコントローラ5によるバッファアクセスフロー(受信メッセージ格納処理及び送信準備処理)を実行する。このように、バス間のアクセスが競合した場合、高優先専用バスを制御するCANコントローラによるアクセスを優先することで、優先度に応じた競合回避を行うことができる。
(メッセージ送信動作)
次に、本発明による通信ユニット100におけるメッセージデータの送信動作を説明する。図示しないソフトウェア(CPU)は、高優先メッセージデータをメッセージバッファ1に格納する場合、高優先専用伝送路向けの送信バッファ11から優先的に格納する。送信バッファ11内の全ての送信バッファにデータが格納されている場合、ソフトウェアは、高優先メッセージでも兼用伝送路向けの送信バッファ12に格納する。
メッセージバッファ制御回路2は、送信処理フェーズにおいて、メッセージバッファ1からメッセージを取り出し、格納されたバッファの位置及びメッセージのIDに応じて出力先の伝送路を選択する。例えば、送信バッファ11内の高優先メッセージは、高優先専用伝送路に接続されたCANコントローラに出力され、送信バッファ12内の高優先IDのメッセージは兼用伝送路に接続されたCANコントローラに送信される。この際、セレクタ3は、伝送路用途情報に応じて高優先専用伝送路又は兼用伝送路を識別する。
CANコントローラ4、5は、メッセージバッファ制御回路によって読み出されたメッセージを自身に接続されたバスb1、b2を介して他の通信ユニットに転送する。この際、エラーカウンタ40、50は送信エラー数をカウントし、伝送路用途切替制御回路8に通知される。送信エラー数の通知は、エラーカウンタ40、50の更新毎に行われても良いし、所定の周期で行われても良い。又、送信エラー数は、伝送路用途切替制御回路8からの要求に応じて通知されても良いし、伝送路用途切替制御回路8によって読み出されても良い。送信エラー数がその更新毎に通知又は伝送路用途切替制御回路8によって読み出される場合、送信エラー数の増加を早期に検出できる。このため、伝送路の障害発生から伝送線路用途の切替までの時間を短くすることができる。又、エラー数が、閾値7付近を上下するような環境では、伝送路用途の切替頻度が多く、送信エラー数を所定の周期で通知又は読み出す方式を採用することで、切替頻度を低減することができる。ここでは、送信エラー数について説明したが、受信エラー数についても同様である。
(メッセージ受信動作)
次に、本発明による通信ユニット100におけるメッセージデータの受信動作を説明する。バスb1、b2から受信されたメッセージは、CANコントローラ4、5及びメッセージバッファ制御回路2を介してメッセージバッファ1における受信バッファに格納される。この際、CANコントローラ4、5は、それぞれのエラーカウンタ40、50において、受信エラー数をカウントするとともに、受信したメッセージのメッセージIDを抽出する。メッセージIDは、メッセージの受信毎に伝送路用途切替制御回路8に通知されることが好ましい。
(伝送路用途切替動作)
次に、図6から図9を参照して、本発明による通信システムの伝送路用途切替動作の詳細を説明する。以下では、当初バスb1が高優先専用伝送路、バスb2が兼用伝送路として設定され、切替動作によってバスb1が兼用伝送路、バスb2が高優先専用伝送路に変更される動作について説明する。
図6は、本発明による伝送路切換え動作の一例を示すフロー図である。図7は、本発明による伝送路切換え動作の一例を示す概念図である。本発明による通信ユニット100−1、100−2は、バスb1、b2の障害や異常を検出することで、伝送路用途を切替えることが可能である。図6及び図7を参照して、バスb1、b2の伝送エラー数に応じて伝送路用途を切替える動作の詳細を説明する。本一例では、伝送路用途切替制御回路8が所定の周期で伝送路のエラー数を取得して、伝送路用途を切替える。
図6を参照して、通信ユニット100−1における伝送路用途切替動作を説明する。伝送路用途切替制御回路8は、所定の周期で、CANコントローラ4、5のそれぞれから受信エラー数及び送信エラー数を取得する(ステップS11)。ここで伝送路用途切替制御回路8は、CANコントローラ4から高優先専用伝送路(バスb1)の受信エラー数及び送信エラー数を取得し、CANコントローラ5から兼用伝送路(バスb2)の受信エラー数及び送信エラー数を取得する。
伝送路用途切替制御回路8は、受信エラー及び送信エラーと、それぞれに対する閾値7とを比較する(ステップS12、S13)。ここで、高優先専用伝送路(バスb1)の受信エラー数及び送信エラー数が閾値7より小さい場合、伝送路用途切替制御回路8は、次のエラー数取得まで待機する(ステップS12No)。すなわち、高優先専用伝送路(バスb1)の信頼性が基準より高い場合、伝送路用途は切替えられない。又、高優先専用伝送路(バスb1)の受信エラー数及び送信エラー数が閾値7以上であるが、兼用伝送路(バスb2)の受信エラー数及び送信エラー数も閾値7以上である場合、伝送路用途切替制御回路8は、次のエラー数取得まで待機する(ステップS12Yes、S13Yes)。すなわち、高優先専用伝送路の信頼性が基準より低下しても、兼用伝送路の信頼性が基準より低い場合は、伝送路用途を切替えても伝送品質は替わらないため、伝送路用途は切替えられない。この場合、通信の成功に伴うエラーカウンタ40、50のカウントダウンによって、エラー数が閾値7以下に減少するまで(伝送路の信頼性が安定するまで)、ある程度の期間、現状を維持、又は転送を待機する必要がある。尚、ステップS13の検証は省略してもよい。
一方、高優先専用伝送路(バスb1)の受信エラー数及び送信エラー数が閾値7以上であり、兼用伝送路(b2)の受信エラー及び送信エラーが閾値7より小さい場合、伝送路用途切替制御回路8は、伝送路用途情報を変更し、バスb1、b2の伝送路用途を切替える(ステップS12Yes、S13No、S14)。すなわち、高優先専用伝送路の信頼性が基準より低下し、兼用伝送路の信頼性が基準より高い場合、伝送路用途は切替えられる。ここでは、バスb2が高優先専用伝送路に設定され、バスb1が兼用伝送路に設定される。
以上のような動作によって伝送路用途が切替えられると、通信ユニット100−1は、バスb2を高優先専用伝送路として使用し、バスb1を兼用伝送路として使用して通信ユニット100−2との間の通信を行う。このとき、通信ユニット100−2側でも同様な動作により、バスb1のエラー数が基準値以上となることを検出し、伝送路用途が切替えられる。通常、通信ユニット100−1側におけるバスb1、b2のエラー数と、通信ユニット100−2側のバスb1、b2のエラー数は同等レベルである。このため、それぞれの通信ユニットで独自に伝送路用途の切替動作を行っても、ほぼ同時的に通信ユニットにおける伝送路用途の設定が変更される。
尚、図6及び図7で示した方法のみを利用する場合、図2で示したID検証部81及び、ID検証結果に応じた伝送路用途情報の変更動作は省略される。
図6及び図7で示した一例では、通信ユニット毎にエラー数を検証して伝送路用途を切替えたが、これに限らず、一方の通信ユニットでエラー数検証に基づく伝送路用途切替を行い、他方はこれに追従して伝送路用途の設定を切替える方法でも構わない。
図8及び図9を参照して、他の通信ユニットによる伝送路用途切替に追従して自身の伝送路用途の設定を切替える動作の詳細を説明する。ここでは、通信ユニット100−1においてエラー数検証に基づく伝送路用途の切替えが行われ、通信ユニット100−2は通信ユニット100−1の切替えに応じて伝送路用途の設定を変更するものとして説明する。図8は、通信ユニット100−2における伝送路用途の切替え動作の一例を示すフロー図である。
通信ユニット100−2の伝送路用途制御回路8は、メッセージを受信すると、当該メッセージが高優先専用伝送路を介して受信されたか否かを検証する(ステップS21、S22)。ここで伝送路用途制御回路8は、メッセージを受信したCANコントローラを特定するIDと伝送路用途情報に基づいて、受信メッセージの伝送路の伝送路用途を識別する。受信メッセージの伝送路が兼用伝送路に設定されている場合、伝送路用途制御回路8は、次のメッセージの受信まで待機する(ステップS22No)。すなわち、兼用伝送路を経由してメッセージを受信した場合、伝送路用途は切替えられない。
又、受信メッセージの伝送路が高優先専用伝送路に設定されている場合、伝送路用途制御回路8は、受信メッセージが優先メッセージであるか否かを検証する(ステップS22Yes、S23)。ここで、伝送路用途制御回路8は、受信メッセージのメッセージIDが高優先ID6と一致するか否かを検証する。受信メッセージのメッセージIDが高優先ID6に一致する場合、伝送路用途制御回路8は、次のメッセージの受信まで待機する(ステップS23Yes)。すなわち、高優先専用伝送路を経由した受信メッセージが高優先メッセージである場合、伝送路用途は切替えられない。
一方、受信メッセージの伝送路が高優先伝送路に設定されており、そのメッセージIDが高優先ID6に不一致である場合、伝送路用途切替制御回路8は、伝送路用途情報を変更し、バスb1、b2の伝送路用途を切替える(ステップS22Yes、S23No、S24)。すなわち、高優先伝送路に設定されたバスを介して低優先メッセージを受信した場合、伝送路用途は切替えられる。ここでは、バスb2が高優先専用伝送路に設定され、バスb1が兼用伝送路に設定される。
例えば、通信ユニット100−1が、図6に示す方法と同様にバスb1のエラー数の増加に伴いバスb1、b2の伝送路用途を切替える。これにより、通信ユニット100−1は、バスb2を高優先専用伝送路として使用し、バスb1を兼用伝送路として使用して通信ユニット100−2との間の通信を行う。すなわち、通信ユニット100−1における伝送路用途は切替えられ、通信ユニット100−1はバスb1を利用して低優先メッセージを送信する。
このとき、通信ユニット100−2は、高優先専用伝送路に設定されているバスb2を介して、低優先メッセージを受信したことを検出し、上述のように伝送路用途を変更する。これにより、通信ユニット100−1、100−2の伝送線路用途情報は一致した値となる。
尚、図8及び図9で示した一例では、通信ユニット100−1におけるID検証部81及び、ID検証結果に応じた伝送路用途情報の変更動作は省略され得る。又、通信ユニット100−2におけるエラー数検証部82及びエラー数検証結果に応じた伝送路用途情報の変更動作は省略され得る。
例えば、通信ユニット100−1は伝送路用途切替用のマスタユニットとして機能し、通信ユニット100−2は伝送路用途切替用のスレーブユニットとして機能する場合、通信ユニット100−1からID検証部81が削除され、通信ユニット100−2からエラー数検証部82が削除されることが好ましい。
以上のように、本発明によれば、高優先専用伝送路で何らかの障害や異常が発生した場合、自動的に信頼性の高い伝送路を高優先専用伝送路に切替えることができる。又、エラー数と閾値7との比較に応じて高優先専用伝送路に設定する伝送路を設定しているため、信頼性が保証された伝送路を利用して高優先メッセージを転送することが可能となる。又、高優先専用伝送路の信頼性が基準を下回った場合、信頼性が基準以上の伝送路に変更できるため、高優先メッセージを信頼性の高い伝送路を利用して転送することが可能となる。これにより、多重伝送路を有効に活用できるとともに、高優先メッセージの送信遅延を小さくすることができる。
以上、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があっても本発明に含まれる。本実施の形態では、閾値7との比較により伝送経路それぞれの信頼性(エラー数)を検証したがこれに限らない。例えば、高優先専用伝送路と、兼用伝送路のエラー数を比較して、エラー数の小さい伝送路を高優先専用伝送路として設定し、他方を兼用伝送路として設定してもよい。この場合、信頼性の高い伝送路を常に高優先専用伝送路として設定することができる。又、上述の実施の形態では、メッセージの優先度を高優先ID6の有無によって検証したが、これに限らず、メッセージに優先度(1〜n)を付与し、予め設定された優先度(X)より高いメッセージを高優先メッセージとし、低いメッセージを低優先メッセージとして判定してもよい。
1 :メッセージバッファ
2 :メッセージバッファ制御回路
3 :セレクタ
4、5 :CANコントローラ
7 :閾値
8 :回路
9 :記憶装置
11:送信バッファ
11(0〜n):高優先メッセージと称す)の出力先に応じて分けられた送信バッファ
12:送信バッファ
12(n+1〜m):と送信バッファ
40:エラーカウンタ
50:エラーカウンタ
81:ID検証部
82:エラー数検証部
83:伝送路用途設定部
100:本発明による通信ユニット
100−1:通信ユニット
100−2:通信ユニット

Claims (9)

  1. 第1バスと、
    第2バスと、
    前記第1バス及び前記第2バスを介して他の通信ユニットに接続される通信ユニットとを具備し、
    前記通信ユニットは、
    前記第1バスを介して、CAN(Controller Area Network)プロトコルに従ったメッセージの送受信を行なう第1CANコントローラと、
    前記第2バスを介して、CANプロトコルに従ったメッセージの送受信を行なう第2CANコントローラと、
    前記第1バスと前記第2バスの一方を、予め設定された優先度の高優先メッセージの伝送のみに使用する高優先専用バスとして設定し、他方を前記設定された優先度と異なる低優先メッセージの伝送が可能な兼用バスとして設定する制御回路と、
    メッセージの優先度に応じて、前記第1CANコントローラと前記第2CANコントローラの一方を選択し、前記メッセージを出力するセレクタと
    を具備する
    CANシステム。
  2. 請求項1に記載のCANシステムにおいて、
    前記第1CANコントローラと前記第2CANコントローラのそれぞれは、それぞれに接続されるバスにおける通信エラー数をカウントするエラーカウンタを備え、
    前記制御回路は、前記通信エラー数に基づいて、伝送路用途として高優先専用バスとして設定されたバスと、兼用バスとして設定されたバスの伝送路用途を切替える
    CANシステム。
  3. 請求項1又は2に記載のCANシステムにおいて、
    前記制御回路は、高優先専用バスに設定されているバスを介して低優先メッセージが受信されると、兼用バスに設定されているバスを高優先専用バスとして設定し、高優先専用バスに設定されているバスを兼用バスとして設定する
    CANシステム。
  4. 請求項3に記載のCANシステムにおいて、
    前記通信ユニットは、高優先IDを保持する記憶装置を更に具備し、
    前記制御回路は、前記高優先IDを用いて、高優先専用バスに設定されたバスを介して受信されたメッセージが低優先メッセージか否かを判定する
    CANシステム。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載のCANシステムにおいて、
    前記通信ユニットは、高優先IDを保持する記憶装置を更に具備し、
    前記制御回路は、前記高優先IDを含むメッセージを高優先専用バスに設定されたバスから送信するように、前記セレクタを制御し、前記高優先IDと異なるメッセージIDを有するメッセージを兼用バスに設定されたバスから送信するように、前記セレクタを制御する
    CANシステム。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のCAN(Controller Area Network)システムで使用される通信ユニット。
  7. 第1バス及び第2バスを介して他の通信ユニットに接続され、CAN(Controller Area Network)プロトコルに従ってメッセージの送受信を行なう通信ユニットにおける通信方法において、
    前記第1バスと前記第2バスの一方を、予め設定された優先度の高優先メッセージの伝送のみに使用する高優先専用バスとして設定するステップと、
    前記第1バスと前記第2バスの他方を、前記設定された優先度と異なる低優先メッセージの伝送が可能な兼用バスとして設定するステップと、
    メッセージの優先度に応じて、前記第1バスと前記第2バスの一方を選択し、前記メッセージを出力するステップと
    を具備する
    通信方法。
  8. 請求項7に記載の通信方法において、
    前記第1バス及び前記第2バスにおける通信エラー数をカウントするステップと、
    前記通信エラー数に基づいて、伝送路用途として高優先専用バスとして設定されたバスと、兼用バスとして設定されたバスの伝送路用途を切替えるステップと
    を更に具備する
    通信方法。
  9. 請求項7又は8に記載の通信方法において、
    高優先専用バスに設定されているバスを介して低優先メッセージが受信されると、兼用バスに設定されているバスを高優先専用バスとして設定し、高優先専用バスに設定されているバスを兼用バスとして設定するステップを更に具備する
    通信方法。
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