JP2011179460A - エンジン冷却システムの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンの再始動時であっても耐ノッキング性の向上を図ることができるエンジン冷却システムの制御装置を提供すること。
【解決手段】エンジン10を冷却するための冷却システム40はヘッド側通路51備えている。ヘッド側ウォータポンプ53が動作することにより、ヘッド側通路51を通じてヘッド側ウォータジャケット52に冷却水が供給されるとともに、ヘッド側ウォータジャケット52内を循環した冷却水はヘッド側通路51に戻ることとなる。ヘッド側WP53は電動式であり、バッテリ24に蓄えられた電力を利用して動作する。また、ヘッド側通路51の途中位置にはヘッド側ラジエータ55が設けられている。この場合に、エンジン10の停止後であってもヘッド側ウォータポンプ53の動作が継続される。
【選択図】図1
【解決手段】エンジン10を冷却するための冷却システム40はヘッド側通路51備えている。ヘッド側ウォータポンプ53が動作することにより、ヘッド側通路51を通じてヘッド側ウォータジャケット52に冷却水が供給されるとともに、ヘッド側ウォータジャケット52内を循環した冷却水はヘッド側通路51に戻ることとなる。ヘッド側WP53は電動式であり、バッテリ24に蓄えられた電力を利用して動作する。また、ヘッド側通路51の途中位置にはヘッド側ラジエータ55が設けられている。この場合に、エンジン10の停止後であってもヘッド側ウォータポンプ53の動作が継続される。
【選択図】図1
Description
本発明は、エンジン冷却システムの制御装置に関するものである。
従来、エンジン用の冷却システムとして、冷却水を循環させてシリンダヘッド及びシリンダブロックを冷却させる構成が知られている(例えば特許文献1参照)。例えば、循環ポンプとして、エンジンのクランクシャフトからの動力伝達を通じて動作する機械式のものが知られており、この場合、エンジンが動作状態となることで循環ポンプが動作して冷却水がシリンダヘッド側やシリンダブロック側を循環することとなる。そして、シリンダブロックだけでなくシリンダヘッドを積極的に冷却することで、エンジンの燃焼室を冷却することが可能となり、耐ノッキング性を向上させることが可能となる。
ここで、高温の状態でエンジンが停止状態とされると、エンジン再始動のタイミングによってはその時点におけるシリンダヘッドの温度が耐ノッキング性の向上を意図した温度よりもはるかに高い状態であることが想定される。この場合、当該高い状態からエンジンが始動状態となるため、燃費効率を悪化させることとなってしまう。
特に、交差点などで走行停止した際に、エンジンのアイドリングを停止するアイドリングストップ制御を行う車両や、エンジンと電動機とを駆動源として搭載されたハイブリッド車両においては、エンジンの停止及び再始動が頻繁に発生するため、上記問題が発生し易い。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、エンジンの再始動時であっても耐ノッキング性の向上を図ることができるエンジン冷却システムの制御装置を提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及び作用効果について記載する。
本発明は、電動ポンプの動作に基づき流体を循環させることによりエンジンのシリンダヘッドを冷却させるエンジン冷却システムに適用され、前記シリンダヘッドを冷却させるように前記電動ポンプを制御するエンジン冷却システムの制御装置に関するものである。そして、請求項1に記載の発明は、前記シリンダヘッド内又はその出口部分である検出対象箇所の前記流体の温度を取得する取得手段と、前記検出対象箇所の目標温度を耐ノッキング性の向上のための温度に決定する温度決定手段と、前記取得手段により取得された温度が前記温度決定手段により決定された目標温度を超えている場合に、前記エンジンの停止後であっても前記電動ポンプを作動させて前記シリンダヘッドを冷却させる冷却制御手段と、を備えていることを特徴とする。
本構成によれば、エンジンの停止後であっても、耐ノッキング性の向上を意図した温度までシリンダヘッドを冷却することが可能となる。これにより、任意のタイミングでエンジンの動作が再開されるとしても、それまでにシリンダヘッドの温度が適切な温度となり易くなる。したがって、エンジンの再始動時であっても耐ノッキング性の向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記温度決定手段は、前記エンジンの動作中において実行している前記目標温度を決定するための処理を、前記エンジンの停止後においても継続するものであることを特徴とする。これにより、エンジンの動作中と同様に、エンジンの再始動時における耐ノッキング性の向上を図ることができるだけでなく、エンジンの動作中における冷却制御用の処理をエンジンの停止後においても流用することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、動力源として前記エンジンの他に電動機を備えるハイブリッド車両のエンジン冷却システムに適用され、前記冷却制御手段は、前記エンジンの停止後であって車速が所定値以上である場合、前記取得手段により取得された温度が前記目標温度を下回ったとしても、前記電動ポンプの動作を継続させるものであることを特徴とする。本構成によれば、エンジンが停止中であっても車速が所定値以上であればエンジン再始動の状態になる可能性が高い。すなわち、ユーザのアクセル操作がわずかに増えてもエンジンの動作が開始される。このような状況では、電動ポンプの動作を継続させることで、エンジンの再始動後に電動ポンプの動作を開始させる場合に比べて、シリンダヘッドの急激な温度上昇の発生を抑制し易くなる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1に記載の発明において、前記冷却制御手段は、前記エンジンの動作中において、前記取得手段により取得された温度が前記目標温度を超えている場合、前記シリンダヘッドに供給される前記流体の流量を基準流量以上とする動作中制御手段と、前記エンジンの停止後において、前記取得手段により取得された温度が前記目標温度を超えている場合であっても、その温度差が所定値以内であれば、前記電動ポンプの通電量を少なくすることとで、前記シリンダヘッドに供給される前記流体の流量を前記基準流量よりも低い流量とする停止後制御手段と、を備えていることを特徴とする。本構成によれば、エンジンの動作中及び停止後のいずれであってもシリンダヘッドを適切な温度に向けて冷却するようにしつつ、停止後の場合には、流体の温度が目標温度を超えている場合であってもその温度差が所定値以内であれば、電動ポンプの通電量を低くしている。これにより、電動ポンプを動作させるための電力の節電を図りながら、上記のような優れた効果を奏することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1に記載の発明において、外気との熱交換を通じて前記流体を冷却するためのラジエータを備えるエンジン冷却システムに適用され、前記温度決定手段は、外気温を取得するとともに、その取得した外気温以上となるように前記目標温度を決定するものであることを特徴とする。これにより、シリンダヘッドに供給される流体の温度が外気温より低い場合や外気温以上であって近い温度であるにも関わらず、電動ポンプの動作が継続されることを防止できる。したがって、電動ポンプを動作せるための電力の節電を図りながら、上記のような優れた効果を奏することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、冷媒を外気との熱交換により冷却するために設けられるエアコン用コンデンサの放熱の影響を受ける位置に、前記ラジエータが設けられたエンジン冷却システムに適用され、前記温度決定手段は、前記エアコン用コンデンサから放熱が行われる場合、当該放熱の分に対応した数値を前記外気温に加算した温度以上となるように前記目標温度を決定するものであることを特徴とする。これにより、外気温だけでなく、ラジエータにおける流体の冷却効率がエアコン用コンデンサからの放熱の影響を受けることをも考慮して目標温度が決定されるため、さらなる節電を図ることが可能となる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1に記載の発明において、外気との熱交換を通じて前記流体を冷却するためのラジエータと、当該ラジエータに向けて送風を行う電動ファンと、を備えるエンジン冷却システムに適用され、前記取得手段により取得された温度が前記温度決定手段により決定された目標温度を超えている場合に、前記エンジンの停止後であっても前記電動ファンを作動させる送風制御手段を備え、前記冷却制御手段は、前記電動ポンプの停止中において前記エンジンが動作開始した場合、前記取得手段により取得された温度が前記目標温度を超えていなくても前記電動ポンプの動作を開始させるものであり、前記送風制御手段は、前記電動ファンの停止中において前記エンジンが動作開始したとしても前記取得手段により取得された温度が前記目標温度を超えていない場合には前記電動ファンの動作を開始させることなく、当該目標温度以上となった場合に前記電動ファンの動作を開始させるものであることを特徴とする。
電動ポンプが停止中の状況でエンジンが動作を開始した場合には電動ポンプの動作を開始することで、流体の温度が目標温度を超えた場合に電動ポンプの動作を開始させる場合に比べて、シリンダヘッドの急激な温度上昇の発生を抑制し易くなる。その一方、流体の温度が目標温度を超えていない状況で流体を冷却したとしても冷却効果は低い。したがって、電動ファンについては、エンジンが動作を開始したとしても動作を開始させることなく、流体の温度が目標温度を超えた場合に動作を開始させることで、電動ファンを動作せるための電力の節電を図ることが可能となる。
<第1の実施の形態>
以下、本発明を具体化した実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施の形態では、エンジンと電動発電機とを駆動源としてそれらいずれかの動力により走行する、いわゆるハイブリッド車両に本発明を具体化している。図1は、本実施の形態の車両における制御システムの概略構成を示す図である。
以下、本発明を具体化した実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施の形態では、エンジンと電動発電機とを駆動源としてそれらいずれかの動力により走行する、いわゆるハイブリッド車両に本発明を具体化している。図1は、本実施の形態の車両における制御システムの概略構成を示す図である。
図1に示すように、本制御システムが適用される車両には、主動力発生手段として、ガソリンや軽油等の燃料の燃焼により動力を発生する内燃機関としてのエンジン10が搭載されている。エンジン10は、シリンダブロック11及びシリンダヘッド12を備えている。シリンダブロック11には気筒を構成する図示しないシリンダが形成されており、このシリンダ内には図示しないピストンが配設されている。各気筒のシリンダ内を上方から塞ぐようにシリンダヘッド12が設けられており、当該シリンダヘッド12により、各ピストンの上方位置に燃焼室がそれぞれ区画形成されている。
上記燃焼室において燃料及び空気の混合気を利用した燃焼が行われることにより、ピストンが押し下げられる。このエンジン10のトルクを伝達するための出力軸13(クランクシャフトを含む)は動力分配部14に接続されている。動力分配部14は、遊星歯車機構を備えて構成されており、そのプラネタリギア(図示略)がエンジン10の出力軸13と、サンギア(図示略)が発電機15に通じる第1回転軸16と、リングギア(図示略)が電動発電機17に通じる第2回転軸18とそれぞれ接続されている。
エンジン10のトルクは、動力分配部14を介して、第1回転軸16と第2回転軸18とに分配される。第2回転軸18は減速機21を介して車輪22と接続されており、当該第2回転軸18に分配されたエンジン10のトルクは車輪22に伝えられる。また、第1回転軸16に分配されたトルクにより発電機15が動作し、当該発電機15の発電エネルギはインバータ23を介して直流電源としてのバッテリ24に充電される。このバッテリ24の電力により、電動発電機17が動作し、当該電動発電機17のトルクは第2回転軸18を介して車輪22に伝えられる。
本車両では、加速時や高負荷時にはエンジン10及び電動発電機17の両方のトルクにより車両を走行させることができるとともに、低速走行時にはエンジン10を停止状態としながら電動発電機17のトルクのみにより車両を走行させることができる。また、減速時や制動時にはエンジン10は停止状態とされ、さらに電動発電機17において走行エネルギを回生して発電を行いバッテリ24の充電を行うことができる。なお、車両の停止時においてエンジン10を動作状態とすることでバッテリ24の充電を行うことができる。
本車両には、車室を冷却するための空調システム30が設けられている。当該空調システム30では、可変容量式のコンプレッサ31の作動により、冷媒が圧縮されてコンデンサ32に供給される。コンデンサ32は、車両のフロント部分に設けられており、コンプレッサ31から吐出供給されてきた高温・高圧の冷媒ガスを、外気を利用して冷却し、凝縮液化させる。この凝縮液化された冷媒は、受液器33に供給される。受液器33は、冷媒を気液分離し、液体となった冷媒を一時的に貯蔵する。受液器33内の冷媒は、温度式膨張弁34によって急激に膨張され霧状とされる。霧状とされた冷媒は、エバポレータ35によって外気と熱交換することで気化する。これにより、図示しないブロワにより送風された空調風を冷却することが可能となり、最終的に車室を冷却することが可能となる。なお、コンプレッサ31は電動式であり、バッテリ24に蓄えられた電力を利用して動作する。
本車両には、エンジン10を冷却するための冷却システム40が設けられている。当該冷却システム40は、シリンダブロック11を冷却するためのブロック側通路41と、シリンダヘッド12を冷却するためのヘッド側通路51と、を個別に備えており、一方の通路を循環する冷却水が他方の通路を循環することがない構成となっている。
先ずブロック側通路41について説明すると、当該ブロック側通路41は、シリンダブロック11に設けられたブロック側ウォータジャケット42に接続されている。ブロック側ウォータポンプ43(以下、ブロック側WP43という)が動作することにより、ブロック側通路41を通じてブロック側ウォータジャケット42に冷却水が供給されるとともに、ブロック側ウォータジャケット42内を循環した冷却水はブロック側通路41内に戻ることとなる。ブロック側WP43は電動式であり、バッテリ24に蓄えられた電力を利用して動作する。また、ブロック側通路41の途中位置には、ブロック側ラジエータ44が設けられており、ブロック側ウォータジャケット42を通過して高温となった冷却水は当該ブロック側ラジエータ44を通過する際に冷却される。
一方、ヘッド側通路51は、シリンダヘッド12に設けられたヘッド側ウォータジャケット52に接続されている。ヘッド側ウォータポンプ53(以下、ヘッド側WP53という)が動作することにより、ヘッド側通路51を通じてヘッド側ウォータジャケット52に冷却水が供給されるとともに、ヘッド側ウォータジャケット52内を循環した冷却水はヘッド側通路51に戻ることとなる。ヘッド側WP53は電動式であり、バッテリ24に蓄えられた電力を利用して動作する。また、ヘッド側通路51の途中位置には、ヒータコア54と、ヘッド側ラジエータ55とが設けられている。
ヒータコア54には、ヘッド側ウォータジャケット52を通過した冷却水がヘッド側ラジエータ55に流入する前に供給される。ヒータコア54には、上記ブロワにより送風された空調風が送り込まれるようになっており、ヒータコア54が設けられている領域を通過した空調風はヒータコア54に供給されている冷却水を熱源として発熱され、最終的に車室を暖めることが可能となる。なお、エバポレータ35とヒータコア54との間には、空調システム30の一部として、ヒータコア54を通過する空気量とヒータコア54を迂回する空気量との割合を調節するための図示しないエアミックスドアが設けられている。
ヘッド側ウォータジャケット52を通過して高温となった冷却水であってヒータコア54を通過した冷却水は、ヘッド側ラジエータ55を通過する際に冷却される。ここで、ヘッド側ラジエータ55はブロック側ラジエータ44と一体化された状態で車両のフロント部分に設けられているが、空調システム30の上記コンデンサ32よりも外気の流入先側に設けられている。したがって、コンデンサ32において放熱されている状況ではその熱交換された分だけ暖められた外気がブロック側ラジエータ44及びヘッド側ラジエータ55を通過することとなる。
また、外気の流入方向でさらに詳しく説明すると、ヘッド側ラジエータ55はブロック側ラジエータ44よりも外気の流入先側に設けられている。但し、当該構成に限定されることはなく、ヘッド側ラジエータ55がブロック側ラジエータ44よりも外気の流入先側に設けられている構成としてもよく、両ラジエータ44,55が外気の流入方向に並ばない構成としてもよい。
車両の走行速度(車速)が所定値以上であるときには、上記のとおり各ラジエータ44,55に対して外気が流入することとなるため、各ラジエータ44,55に流入した冷却水は自ずと冷却される。その一方、車速が所定値未満となった場合や車両が停止している場合には外気の流入による冷却効果が低減されるため、当該冷却効果を補うために冷却用ファン56が設けられている。冷却用ファン56は、電動式であり、バッテリ24に蓄えられた電力を利用して動作する。なお、当該冷却用ファン56はヘッド側ラジエータ55よりも外気の流入先において当該ヘッド側ラジエータ55及びブロック側ラジエータ44に向けてまとめて空気を送風するように設けられているが、これに限定されることはなく、例えば各ラジエータ44,55が外気の流入方向に並ばないように設けられた構成においては、各ラジエータ44,55のそれぞれに対して個別に冷却用ファン56を設けるようにしてもよい。
本制御システムは、ECU61及びエアコンECU62を備えている。これらECU61及びエアコンECU62は、CPU、ROM、RAM及びバックアップエリア等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成されている。
エアコンECU62は、車室内の温度を検出する室温センサ63及びユーザインターフェース64から取り込んだ各種情報に基づきコンプレッサ31を駆動制御することで、ユーザインターフェース64を介してなされるユーザからの要求に応じた車室温度となるようにする。
一方、ECU61は、エンジン10においてインジェクタによる燃料噴射制御及び点火装置による点火時期制御等を実行するとともに、発電機15や電動発電機17の動作状態や回生状態等を制御する。この他に、ECU61は、ヘッド側ウォータジャケット52の出口部分における冷却水の温度(以下、ヘッド側水温という)を検出するヘッド水温センサ65、ブロック側ウォータジャケット42の出口部分における冷却水の温度(以下、ブロック側水温という)を検出するブロック水温センサ66、車速を検出する車速センサ67、及び外気温を検出する外気温センサ68から各種検出結果を取り込み、それに基づきブロック側WP43、ヘッド側WP53及び冷却用ファン56を駆動制御することで、シリンダブロック11及びシリンダヘッド12の冷却制御を実行する。また、ECU61は、かかる冷却制御を実行する際に、エアコンECU62と双方向の通信を行い、エアコンECU62から各種情報を取り込む。
ちなみに、外気温センサ68はコンデンサ32やラジエータ44,55が設けられた位置に流入する外気の温度を検出するように設けられている。また、エンジン10を制御するためのECUと、発電機15や電動発電機17を制御するためのECUとを個別に設けるとともに、前者のECUによって冷却制御を実行する構成としてもよく、後者のECUによって冷却制御を実行する構成としてもよい。
ここで、図2(a)に示すように、ブロック側水温が低いとフリクションが増加するためブロック側水温は所定の温度(具体的には85℃)に保温することが好ましい。その一方、ヘッド側水温については、燃焼室の温度を低くするほど耐ノッキング性が向上することに起因して、低い方が好ましい。特に、図2(b)に示すように、ヘッド側水温を低くするほど、トレースノック運転時における点火タイミングを進角させることが可能となり、点火時期をMBTに近付けることが可能となる。
以下、ハイブリッド車両のように、イグニッションONの状態であってもエンジン10が停止状態となる車両において、ブロック側水温及びヘッド側水温を好適に制御するために実行される冷却制御処理の手順を、図3のフローチャートを用いて説明する。
なお、冷却制御処理は、ECU61において定期的に実行される。また、本冷却制御処理は、イグニッションのOFF操作が行われた以降は実行されなくなるが、これに限定されることはなくイグニッションのOFF操作がされたとしても車両のシステムがOFFされるまでは定期的に実行される構成としてもよい。
先ずステップS101では、各種情報を読み込む。具体的には、ヘッド水温センサ65、ブロック水温センサ66、車速センサ67及び外気温センサ68の各検出値を読み込む。また、エアコンECU62から冷房要求の有無の情報、及び冷房要求がある場合にはコンデンサ32の放熱量の情報を取得する。コンデンサ32の放熱量を導出する方法は任意であり、例えば、エアコン負荷に応じた放熱量をデータテーブルとして用意しておき、室温センサ63の検出結果と、ユーザインターフェース64に対する冷房要求レベルとから算出される冷房負荷(エアコン負荷)に応じた放熱量を導出する構成としてもよく、また例えば、コンプレッサ31の動作状態、冷媒の圧力及び冷房要求レベルなどを利用して放熱量を導出する構成としてもよい。
また、ステップS101では、エアコンECU62から暖房要求の有無の情報、及び暖房要求がある場合にはその要求に対応した下限水温の情報を取得する。下限水温の情報を導出する方法は任意であり、例えば、暖房負荷に応じた下限水温をデータテーブルとして用意しておき、室温センサ63の検出結果と、ユーザインターフェース64に対する暖房要求レベルとから算出される暖房負荷に応じた下限水温を導出する構成としてもよい。なお、ステップS101の処理を実行する機能が本システムにおける取得手段に相当する。
その後、ステップS102〜ステップS110の水温閾値αの算出処理を実行する。なお、当該算出処理を実行する機能が、本システムにおける温度決定手段に相当する。水温閾値αは、ヘッド側WP53への通電量を切り換えることで当該ヘッド側WP53の駆動レベルを切り換える場合や、冷却用ファン56への通電量を切り換えることで当該冷却用ファン56の駆動レベルを切り換える場合の基準として利用されるパラメータであり、ヘッド側水温が水温閾値αよりも高い場合には低い場合に比べて、ヘッド側WP53や冷却用ファン56の駆動レベルはより高い出力となるレベル(すなわち、より多い通電量)に設定される。
当該算出処理について詳細には、先ずステップS102では、冷房要求の有無を判定する。冷房要求がない場合には、ステップS103にて、水温閾値αを、「外気温センサ68により検出された外気温+10」として設定する。ここで、このように外気温に対応させて水温閾値αを決定することにより、ヘッド側水温が外気温より低い場合や外気温以上であって近い温度であるにも関わらずヘッド側WP53や冷却用ファン56の駆動レベルが高い状態で維持されてしまうことを防止できる。
一方、冷房要求がある場合には、ステップS104にて、冷房用の加算温度βを算出する。当該加算温度βの算出は、ステップS101にて取得したコンデンサ32の放熱量と、コンデンサ32及び各ラジエータ44,55が設けられた車両のフロント部分への流入風速とを利用して行われる。なお、流入風速は、車速センサ67により検出された車速及び冷却用ファン56の駆動レベルから算出される。その後、ステップS105にて、水温閾値αを、「外気温センサ68により検出された外気温+10+加算温度β」として設定する。このように冷房用の加算温度βを考慮して水温閾値αを算出するのは、ヘッド側ラジエータ55がコンデンサ32よりも外気の流入先側に配置されており、ヘッド側ラジエータ55における冷却水の冷却効率がコンデンサ32からの放熱の影響を受けるためである。なお、ステップS103及びステップS105にて外気温に加算する加算値は「10」に限定されることはなく任意であり、また当該加算を行わないようにしてもよい。
ステップS103又はステップS105にて水温閾値αを算出した後は、ステップS106にて、水温閾値αが40未満であるか否かを判定する。そして、水温閾値αが40未満である場合にはステップS107にて、水温閾値αを40に設定し直す。既に説明したとおり、ヘッド側水温を低くするほど耐ノッキング性が向上するが、図2(b)に示すように、40℃付近でその効果は収束する。その一方、水温閾値αは上記のとおりヘッド側WP53や冷却用ファン56の駆動レベルを相対的に高い状態に設定するか否かの基準となり、駆動レベルを高めるほどバッテリ24の電力消費量は多くなる。したがって、水温閾値αは所定の下限値を下回らない範囲で設定される。
その後、ステップS108にて暖房要求の有無を判定し、暖房要求がある場合にはさらにステップS109にて現状算出されている水温閾値αが暖房要求に即した下限値未満であるか否かを判定する。下限値未満である場合には、ステップS110にて、水温閾値αを暖房要求に即した下限値に設定し直し、下限値以上である場合にはこのような水温閾値αの修正を行わない。既に説明したとおり、暖房を行う際には、ヒータコア54に供給されている冷却水との熱交換を利用して暖かい空気を車室に送り出すようにしており、暖房要求がある場合にはそれを優先するようにして水温閾値αが設定される。
以上のステップS102〜ステップS110の処理を実行した後は、ステップS111にてブロック側WP43の制御処理を実行し、ステップS112にてヘッド側WP53の制御処理を実行し、ステップS113にて冷却用ファン56の制御処理を実行する。その後、本冷却制御処理を終了する。
以下に、ステップS111〜ステップS113の処理についてそれぞれ説明する。先ずステップS111のブロック側WP43の制御処理について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS201では、ブロック側WP43が停止中であるか否かを判定する。ブロック側WP43が停止中である場合には、ステップS202にて、ブロック側水温が開始基準値(例えば85℃)であるか否かを判定する。開始基準値未満である場合にはそのまま本処理を終了し、開始基準値以上である場合にはステップS203にてブロック側WP43の駆動をローレベルの状態で開始させた後に本処理を終了する。
ブロック側WP43が駆動中である場合(ステップS201:NO)には、ステップS204にて、駆動レベルが上記ローレベルよりも単位時間当たりの流量が多いハイレベルの状態であるか否かを判定する。なお、ハイレベルの状態ではローレベルの状態よりも、ブロック側WP43への通電量が多くなる。ローレベルの状態である場合には、ステップS205にて、ブロック側水温がハイレベル設定の基準値(例えば100℃)以上であるか否かを判定する。当該基準値以上である場合には、ステップS206にて駆動レベルをハイレベルに変更した後に、本処理を終了する。
一方、ハイレベルの駆動中である場合(ステップS204:YES)には、ステップS207にてブロック側水温がローレベル設定の基準値(例えば95℃)以下であるか否かを判定する。当該基準値以下である場合には、ステップS208にて駆動レベルをローレベルに変更した後に、本処理を終了する。
また、ステップS209では、ブロック側水温が停止基準値(例えば80℃)以下であるか否かを判定し、当該停止基準値以下である場合にはステップS210にてブロック側WP43を停止させる処理を実行した後に、本処理を終了する。
つまり、ブロック側WP43はブロック側水温が開始基準値となるまで動作が開始されず、ブロック側WP43が駆動中においては開始基準値よりも若干低い停止基準値以下となるまで駆動状態が維持される。これにより、ブロック側水温は、エンジン10の動作中であるか否かに関係なく、基本的に開始基準値付近で維持される。開始基準値は、フリクションの発生を抑制させるためのブロック側水温であってシリンダブロック11に対する熱の負担がさほどかからないようにするためのブロック側水温として設定されている。
次に、ステップS112のヘッド側WP53の制御処理について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。なお、本処理を実行する機能が、本システムにおける冷却制御手段に相当する。
ステップS301では、ヘッド側WP53が停止中であるか否かを判定する。ヘッド側WP53が停止中である場合には、ステップS302にて、エンジン10が動作を開始したか否かを判定する。動作を開始していない場合にはそのまま本処理を終了し、動作を開始している場合にはステップS303にてヘッド側WP53の駆動をローレベルの状態で開始させた後に本処理を終了する。
ヘッド側WP53が駆動中である場合(ステップS301:NO)には、ステップS304にて、エンジン10が停止中であって車速が「0」であるか否かを判定する。両条件が成立していない場合には、ステップS305にて、駆動レベルが上記ローレベルよりも単位時間当たりの流量が多いハイレベルの状態であるか否かを判定するとともに、ステップS306にて、駆動レベルが上記ローレベルよりも単位時間当たりの流量が多く且つ上記ハイレベルよりも単位時間当たりの流量が少ないミドルレベルの状態であるか否かを判定する。
駆動レベルがローレベルの状態である場合(ステップS306:NO)には、ステップS307にて、車速が車速基準値(例えば時速30km)以上であるか否か、又はヘッド側水温が直前のステップS102〜ステップS110にて決定された水温閾値α以上であるか否かを判定する。いずれの条件も満たしていない場合にはそのまま本処理を終了し、いずれかの条件を満たしている場合にはステップS308〜ステップS309に進む。ステップS308では、現状の水温閾値αを契機情報として記憶し、ステップS309では、駆動レベルをミドルレベルに変更する。その後、本処理を終了する。
上記のようにヘッド側水温が水温閾値α以上ではなくても車速が車速基準値以上であれば駆動レベルをローレベルからミドルレベルに変更するようにしたことにより、エンジン10の動作が開始されることを予測して冷却効率を高めることが可能となる。よって、ヘッド側水温が急激に水温閾値αを大きく超えていくことを抑制することが可能となる。
駆動レベルがミドルレベルの状態である場合(ステップS306:YES)には、ステップS310にて、ヘッド側水温が上限水温(例えば70℃)以上であるか否かを判定する。この上限水温は、水温閾値αが取り得る値よりも大きな値として設定されている。上限水温未満である場合にはステップS311にて、車速が「車速基準値―15」以下であってヘッド側水温が「契機情報―10」以下であるか否かを判定する。両条件が成立していない場合にはそのまま本処理を終了し、両条件が成立している場合にはステップS312にて、駆動レベルをローレベルに変更する。一方、ヘッド側水温が上限水温以上である場合(ステップS310:YES)には、ステップS313にて、駆動レベルをハイレベルに変更する。その後、本処理を終了する。
駆動レベルがハイレベルの状態である場合(ステップS305:YES)には、ステップS314にて、ヘッド側水温が「上限水温―10」以下であるか否かを判定する。当該条件を満たしていない場合にはそのまま本処理を終了する。当該条件を満たしている場合にはステップS308〜ステップS309と同様に、先ずステップS315にて契機情報を記憶し、ステップS316にて駆動レベルをミドルレベルに変更する。その後、本処理を終了する。
また、ヘッド側WP53が動作中であり(ステップS301:NO)、さらにエンジン10が停止中であって車速が「0」である場合(ステップS304:YES)には、ステップS317に進む。ステップS317では、ヘッド側水温が水温閾値α以上であるか否かを判定し、水温閾値α未満である場合には、ステップS318にてヘッド側WP53を停止させた後に、本処理を終了する。水温閾値α以上である場合には、ステップS319にて、ヘッド側水温が、水温閾値αに所定値(例えば10)を加算後の水温以上であるか否かを判定する。換言すれば、ヘッド側水温の水温閾値αから超えている分が所定範囲内であるか否かを判定する。
加算後の水温以上である場合には、ステップS309にて駆動レベルをミドルレベルに設定した後に本処理を終了する。一方、加算後の水温未満である場合には、ステップS320にて駆動レベルをローレベルに設定した後に本処理を終了する。
次に、ステップS113の冷却用ファン56の制御処理について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。なお、本処理を実行する機能が、本システムにおける送風制御手段に相当する。
ステップS401では、冷却用ファン56が停止中であるか否かを判定する。冷却用ファン56が停止中である場合には、ステップS402にて、車速が車速基準値以下であるか否かを判定する。なお、当該車速基準値は、ヘッド側WP53の制御処理(図5)における車速基準値と同一であるが、異なっていてもよい。また、ステップS403では、加速度が加速基準値以下であるか否かを判定する。加速度は、車速センサ67により検出された車速に基づいて算出される。また、ステップS404では、ヘッド側水温が水温閾値α以上であるか否かを判定する。
ステップS402〜ステップS404のいずれかの条件が成立していない場合にはそのまま本処理を終了し、ステップS402〜ステップS404の全ての条件が成立している場合にはステップS405〜ステップS406に進む。ステップS405では、現状の水温閾値αを契機情報として記憶し、ステップS406では、冷却用ファン56の駆動をハイレベルの状態で開始させる。その後、本処理を終了する。ちなみに、ステップS405にて記憶される契機情報は、ヘッド側WP53の制御処理(図5)において記憶される契機情報とは別に記憶される。
冷却用ファン56が駆動中である場合(ステップS401:NO)には、ステップS407にて、エンジン10が停止中であって車速が「0」であるか否かを判定する。両条件が成立していない場合には、ステップS408にて、車速が車速基準値以下であるか否かを判定し、車速基準値を超えている場合にはステップS409にて冷却用ファン56を停止させた後に、本処理を終了する。
つまり、ヘッド側水温が水温閾値α以上となっているか否かに関係なく、外気の流入による冷却効果が期待される車速であれば冷却用ファン56が停止状態に維持される。これにより、バッテリ24の節電を図ることが可能となる。また、当該節電は、冷却用ファン56の駆動開始条件には加速度が加速基準値以下であることという条件が設定されていることからも図られる。また、冷却用ファン56の駆動停止条件にはこのような条件が設定されていないことにより、冷却用ファン56のON・OFFが過度に繰り返されることを防止できる。なお、当該ON・OFFの繰り返しを防止するためには、上記のように加速度の条件を設定するのではなく、ヘッド側水温が水温閾値α以上となったタイミングに対して冷却用ファン56の動作を開始するタイミングを遅延させる構成としてもよい。
ステップS408にて、車速が車速基準値以下であると判定した場合には、ステップS410にて、駆動レベルがハイレベルであるか否かを判定する。ハイレベルである場合には、ステップS411にて、ヘッド側水温が「契機情報―10」以下であるか否かを判定する。「契機情報―10」以下ではない場合にはそのまま本処理を終了し、「契機情報―10」以下である場合にはステップS412にて駆動レベルをローレベルに変更した後に本処理を終了する。ローレベルは、ハイレベルよりも単位時間当たりの送風量が少ない状態である。
駆動レベルがローレベルの状態である場合(ステップS410:NO)には、ステップS413にて、ヘッド側水温が水温閾値α以上であるか否かを判定する。水温閾値α未満である場合にはそのまま本処理を終了し、水温閾値α以上である場合にはステップS405〜ステップS406と同様に、先ずステップS414にて契機情報を記憶し、ステップS415にて駆動レベルをハイレベルに変更する。その後、本処理を終了する。
また、冷却用ファン56が動作中であり(ステップS401:NO)、さらにエンジン10が停止中であって車速が「0」である場合(ステップS407:YES)には、ステップS416に進む。ステップS416では、ヘッド側水温が水温閾値α未満であるか否かを判定する。そして、水温閾値α以上である場合にはそのまま本処理を終了し、水温閾値α未満である場合にはステップS417にて冷却用ファン56を停止させた後に、本処理を終了する。
次に、図7のタイムチャートを利用しながら、冷却用ファン56、ヘッド側WP53及びブロック側WP43の動作の様子を説明する。図7(a)は車速を示し、図7(b)はエンジン回転速度を示し、図7(c)において実線はヘッド側水温を示すとともに二点鎖線はブロック側水温を示し、図7(d)は冷却用ファン56の動作の様子を示し、図7(e)はヘッド側WP53の動作の様子を示し、図7(f)はブロック側WP43の動作の様子を示す。
ユーザによりイグニッションのON操作が行われて車両のシステムがON状態とされている状況において、t1のタイミングでユーザによりアクセル操作が行われる。この場合、電動発電機17だけでなくエンジン10が動作を開始し、それに応じてヘッド側WP53がローレベルの状態で動作を開始する。
その後、t2のタイミングで、ヘッド側水温が水温閾値α以上となることにより、冷却用ファン56がハイレベルの状態で動作を開始する。また、ヘッド側WP53の駆動レベルがミドルレベルに切り換えられる。そして、t3のタイミングで、車速が車速基準値以上となることで、冷却用ファン56が停止状態となる。
その後、t4のタイミングで、エンジン10が停止状態となる。この場合、車速は「0」ではなく且つヘッド側水温は水温閾値α以上であるため、ヘッド側WP53のミドルレベルでの駆動は維持される。その一方、車速は車速基準値以上に維持されているため、冷却用ファン56は停止されたままである。
その後、車速が減速されていき、t5のタイミングで、車速が車速基準値以下となることで、冷却用ファン56がハイレベルの状態で再度動作を開始する。そして、t6のタイミングで、ヘッド側水温が水温閾値αを下回る。但し、この場合、車速が「0」ではないため、冷却用ファン56及びヘッド側WP53はいずれも駆動レベルがローレベルに変更された状態で駆動が継続される。その後、t7のタイミングで車速が「0」となることで、冷却用ファン56及びヘッド側WP53のいずれもが停止状態となる。なお、以上の一連の流れではブロック側水温は開始基準値以上となっていないため、ブロック側WP43は停止状態に維持され、ブロック側水温は昇温され続ける。
その後、車両のシステムのON状態が継続されている状況であるt8のタイミングで、ユーザによるアクセル操作が再度行われてエンジン10が動作を開始することで、それに応じてヘッド側WP53がローレベルの状態で動作を開始する。
その後、t9のタイミングで、ヘッド側水温が水温閾値α以上となることにより、ヘッド側WP53の駆動レベルがミドルレベルに切り換えられる。但し、今回は加速度が加速基準値を超えているため、冷却用ファン56は停止状態で維持される。
その後、エンジン10の動作は継続されて当該エンジン10からの廃熱量が増加していくことにより、t10のタイミングで、ブロック側水温が開始基準値以上となることでブロック側WP43がローレベルの状態で動作を開始する。また、t11のタイミングでヘッド側水温が上限水温以上となることでヘッド側WP53の駆動レベルがハイレベルに切り換えられる。
エンジン10の動作はt12のタイミングで停止され、それに伴ってヘッド側水温及びブロック側水温の昇温が停止される。そして、t13のタイミングでヘッド側水温が上限水温を下回ることでヘッド側WP53の駆動レベルがミドルレベルに切り換えられ、t14のタイミングでブロック側水温が停止基準値以下となることでブロック側WP43が停止状態とされる。
その後、車速がより一層減速されていき、t15のタイミングで車速が車速基準値以下となることで冷却用ファン56がハイレベルの状態で動作を開始する。そして、t16のタイミングで車速が「0」となる。但し、ヘッド側水温は水温閾値αよりも十分高いため、冷却用ファン56及びヘッド側WP53はそのままの駆動レベルで動作が維持される。
その後、t17のタイミングで、ヘッド側水温が「水温閾値α+10」以下となるため、ヘッド側WP53の駆動レベルがローレベルに切り換えられる。また、t18のタイミングで、ヘッド側水温が水温閾値α以下となるため、冷却用ファン56及びヘッド側WP53の両方が停止状態とされる。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
エンジン10の停止後においてヘッド側水温が水温閾値α以上であれば、冷却水の循環を継続させてシリンダヘッド12を冷却するようにしている。これにより、ヘッド側水温が高い状況でエンジン10が停止状態となったとしても、エンジン10の再始動時にはシリンダヘッド12の温度が耐ノッキング性の向上を意図した温度まで下がっている可能性が高くなる。よって、エンジン10の再始動時であっても耐ノッキング性の向上を図ることが可能となり、燃費効率を高めることが可能となる。
エンジン10が停止中であっても車速が「0」でなければエンジン10再始動の状態になる可能性が高い。すなわち、ユーザのアクセル操作がわずかに増えてもエンジン10の動作が開始される。このような状況では、ヘッド側水温に関係なくヘッド側WP53の動作を継続させるようにしている。これに対して、エンジン10が停止中であって車速が「0」であれば、ヘッド側水温に応じてヘッド側WP53を停止させるようにしている。これにより、ヘッド側水温が上昇することとなる可能性が高い状況ではバッテリ24の電力消費を考慮することよりもヘッド側水温を低くすることが優先され、冷却水の循環を行わなくても自然にヘッド側水温が低下していく可能性が高い状況ではバッテリ24の節電が優先される。よって、バッテリ24の電力消費を考慮しながらヘッド側水温を低く抑えることが可能となる。
ヘッド側WP53が動作中である状況においてエンジン10が停止中であって車速が「0」である場合には、駆動レベルはミドルレベル以下に抑えられるとともに、ヘッド側水温が水温閾値α以上であってもその温度差が所定値以内であれば駆動レベルがローレベルに設定される。これにより、冷却水の循環を行わなくても自然にヘッド側水温が低下していく可能性が高い状況では、バッテリ24の節電効果を高めることが可能となる。
エンジン10が停止中であってもヘッド側水温が水温閾値α以上であれば、冷却用ファン56を動作させてヘッド側の冷却水を冷却するようにしている。これにより、エンジン10の停止後において車速が低い場合や車両が停止している場合であっても、冷却水の積極的な冷却を行うことが可能となり、エンジン10の停止後においてシリンダヘッド12の冷却を早期に行うことが可能となる。
また、ヘッド側WP53が停止中の状況でエンジン10が動作を開始した場合にはヘッド側WP53の動作を開始することで、ヘッド側水温が水温閾値αを超えた場合にヘッド側WP53の動作を開始させる場合に比べて、シリンダヘッド12の急激な温度上昇の発生を抑制し易くなる。その一方、ヘッド側水温が水温閾値αを超えていない状況で冷却水を冷却したとしても冷却効果は低い。したがって、冷却用ファン56については、エンジン10が動作を開始したとしても動作を開始させることなく、ヘッド側水温が水温閾値αを超えた場合に動作を開始させることで、冷却用ファン56を動作させるための電力の節電を図ることが可能となる。
<第2の実施の形態>
図8(a)に示すように、冷却水用の循環通路の途中位置で、ブロック側ウォータジャケット42側と、ヘッド側ウォータジャケット52側とに分岐するとともに、それら各ウォータジャケット42,52を通過した後に再度合流し、さらに合流している通路部分にラジエータ71及びウォータポンプ72が設けられた冷却システムに、上記実施の形態のようにヘッド側水温及びブロック側水温を制御する構成を適用してもよい。
図8(a)に示すように、冷却水用の循環通路の途中位置で、ブロック側ウォータジャケット42側と、ヘッド側ウォータジャケット52側とに分岐するとともに、それら各ウォータジャケット42,52を通過した後に再度合流し、さらに合流している通路部分にラジエータ71及びウォータポンプ72が設けられた冷却システムに、上記実施の形態のようにヘッド側水温及びブロック側水温を制御する構成を適用してもよい。
具体的には、冷却水の循環方向で見て各ウォータジャケット42,52への分岐部分に流量制御バルブ73を設け、ECU61からの信号出力に基づき、ウォータポンプ72の動作に伴う冷却水の流量をシリンダヘッド12側とシリンダブロック11側とで配分できるようにするとともに、各ウォータジャケット42,52の出口部分にそれぞれ水温センサを設けてヘッド側水温とブロック側水温とを個別に検出できるようにする。そして、ECU61では、ウォータポンプ72だけでなく流量制御バルブ73も制御することで、上記実施の形態のようにヘッド側水温及びブロック側水温を制御する。例えばブロック側水温を低下させる必要がない状況では流量制御バルブ73をヘッド側ウォータジャケット52にのみ冷却水が流れるようにすることで、ヘッド側水温の制御については上記実施の形態の処理構成をそのまま適用できる。一方、ヘッド側水温だけでなく、ブロック側水温も低下させる必要がある状況では流量制御バルブ73をブロック側ウォータジャケット42及びヘッド側ウォータジャケット52のそれぞれに冷却水が流れるようにするとともに、ヘッド側水温の制御を上記実施の形態と同様に行えるよう、上記実施の形態の場合よりも流量が多くなるようにウォータポンプ72を駆動制御する。
また、図8(a)の構成では、分岐していない部分の通路の途中位置にサーモスタット74が設けられているとともに、ラジエータ71に冷却水が流れないようにするためのバイパス通路75が設けられている。したがって、冷却水の温度が過度に低い場合にはラジエータ71側に流れない状態で冷却水を循環させることが可能となる。上記サーモスタット74は機械式及び電気式のいずれでも構わないが、電気式であれば、分岐していない部分の通路を流れる冷却水の水温を検出できる水温センサをさらに設けるとよい。ちなみに、このようにバイパス通路75を設ける構成を上記第1の実施の形態における冷却システム40に適用してもよい。
なお、図8(b)に示すように、ブロック側ウォータジャケット42を通過した冷却水をそのままヘッド側ウォータジャケット52に供給できるようにする、又は図8(c)に示すように、ヘッド側ウォータジャケット52を通過した冷却水をそのままブロック側ウォータジャケット42に供給できるようにするバイパス通路76,77を設け、図示しないサーモスタットを利用してバイパス通路76,77を使用する場合と使用しない場合とに切り換えられるようにしてもよい。この場合、エンジン10全体の冷却要求が高い場合には、ヘッド側とブロック側とで区別することなく冷却を行うことが可能となる。
<他の実施の形態>
本発明は上記各実施の形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施しても良い。
本発明は上記各実施の形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施しても良い。
・ブロック側WP43についてはエンジン10の出力軸13からの動力伝達を通じて動作する機械式のものとし、ヘッド側WP53についてはエンジン10の停止後であっても動作を継続させることが可能なように電動式とする構成としてもよい。ブロック側水温はフリクションを低減可能な水温以上であってシリンダブロック11の過昇温を抑制可能な水温以下であればよく、エンジン10の停止後において積極的に冷却しないとしても問題が生じづらい。したがって、ブロック側WP43については機械式に駆動することでバッテリ24の節電を図ることが可能となる。その一方、ヘッド側WP53については電動式とすることで、上記実施の形態と同様に耐ノッキング性の向上を図ることが可能となる。
・上記各実施の形態では、エンジン10の動作中と停止後とで水温閾値αが同一の処理態様で決定される構成としたが、これに限定されることはなく、動作中と停止後とで水温閾値αの決定の仕方が変更される構成としてもよい。例えば、停止後の方が動作中よりも水温閾値αが所定分だけ高温に設定される構成としてもよい。但し、当該水温閾値αは過昇温の防止を意図した温度ではなく、耐ノッキング性の向上を意図した温度とする必要がある。この場合、バッテリ24の節電を図ることが可能となる。
・エンジン10が停止中であっても車速が「0」でない場合にはヘッド側水温が水温閾値αを超えていなくてもヘッド側WP53を停止しない構成としたが、これに代えて、車速が「0」よりも大きく且つ所定速度(例えば10km)未満であれば、ヘッド側水温が水温閾値αを超えていない場合にヘッド側WP53を停止する構成としてもよい。また、当該構成を、所定の低車速域ではエンジン10を停止させるハイブリッド車両に適用してもよく、この場合、上記所定速度を低車速域の範囲内としてもよい。
・シリンダヘッド12に供給される冷却水を、空調システム30のエバポレータ35での熱交換を利用して冷却する構成としてもよい。
・ブロック側WP43、ヘッド側WP53及び冷却用ファン56の駆動レベルがステップ状に変更される構成に代えて、ブロック側水温やヘッド側水温に応じて連続的に駆動レベルが変更される構成としてもよい。この場合であっても、エンジン10が停止状態であって車速が「0」である場合には、ヘッド側水温が水温閾値αから超えている分が所定範囲内であればエンジン10が動作中の場合に比べて駆動レベルを落とすようにすることで、バッテリ24の節電が図られる。
・エンジン10が停止中であってもヘッド側水温の変動に応じてヘッド側WP53が動作を開始する構成としてもよい。この場合、ヘッド側WP53が停止中であってエンジン10が停止した際にヘッド側水温が上昇したとしても、それに対してヘッド側WP53を動作させてシリンダヘッド12の冷却を行うことが可能となる。
・上記各実施の形態のようにヘッド側水温及びブロック側水温を制御する構成を、車両の走行時には常にエンジン10が動作するとともに電動発電機17が補助的に動作し、車両の停止時にはエンジン10のアイドリングを停止するアイドリングストップ制御を行うハイブリッド車両や、ハイブリッドではないがアイドリングストップ制御を行う車両に適用してもよい。また、車両走行時における動力を発生させる手段がエンジン10のみであり、さらにアイドリングストップ制御を行わない車両に、上記各実施の形態のようにヘッド側水温及びブロック側水温を制御する構成を適用してもよい。この場合、イグニッションのOFF操作後において上記第1の実施の形態におけるエンジン10停止後の処理を実行するとよい。また、過給器付きの車両に適用してもよい。このような車両では、高圧縮比化することにより、燃焼効率を向上させることができる反面、ノッキングが発生し易くなるが、ヘッド側水温を低下させて耐ノッキング性を向上させることで高圧縮比化を実現し易くなる。
10…エンジン、11…シリンダブロック、12…シリンダヘッド、17…電動発電機、24…バッテリ、31…コンプレッサ、32…コンデンサ、40…冷却システム、51…ヘッド側通路、52…ヘッド側ウォータジャケット、53…ヘッド側WP、55…ヘッド側ラジエータ、56…冷却用ファン、61…ECU、65…ヘッド水温センサ。
Claims (7)
- 電動ポンプの動作に基づき流体を循環させることによりエンジンのシリンダヘッドを冷却させるエンジン冷却システムに適用され、前記シリンダヘッドを冷却させるように前記電動ポンプを制御するエンジン冷却システムの制御装置において、
前記シリンダヘッド内又はその出口部分である検出対象箇所の前記流体の温度を取得する取得手段と、
前記検出対象箇所の目標温度を耐ノッキング性の向上のための温度に決定する温度決定手段と、
前記取得手段により取得された温度が前記温度決定手段により決定された目標温度を超えている場合に、前記エンジンの停止後であっても前記電動ポンプを作動させて前記シリンダヘッドを冷却させる冷却制御手段と、
を備えていることを特徴とするエンジン冷却システムの制御装置。 - 前記温度決定手段は、前記エンジンの動作中において実行している前記目標温度を決定するための処理を、前記エンジンの停止後においても継続するものであることを特徴とする請求項1に記載のエンジン冷却システムの制御装置。
- 動力源として前記エンジンの他に電動機を備えるハイブリッド車両のエンジン冷却システムに適用され、
前記冷却制御手段は、前記エンジンの停止後であって車速が所定値以上である場合、前記取得手段により取得された温度が前記目標温度を下回ったとしても、前記電動ポンプの動作を継続させるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジン冷却システムの制御装置。 - 前記冷却制御手段は、
前記エンジンの動作中において、前記取得手段により取得された温度が前記目標温度を超えている場合、前記シリンダヘッドに供給される前記流体の流量を基準流量以上とする動作中制御手段と、
前記エンジンの停止後において、前記取得手段により取得された温度が前記目標温度を超えている場合であっても、その温度差が所定値以内であれば、前記電動ポンプの通電量を少なくすることとで、前記シリンダヘッドに供給される前記流体の流量を前記基準流量よりも低い流量とする停止後制御手段と、
を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載のエンジン冷却システムの制御装置。 - 外気との熱交換を通じて前記流体を冷却するためのラジエータを備えるエンジン冷却システムに適用され、
前記温度決定手段は、外気温を取得するとともに、その取得した外気温以上となるように前記目標温度を決定するものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載のエンジン冷却システムの制御装置。 - 冷媒を外気との熱交換により冷却するために設けられるエアコン用コンデンサの放熱の影響を受ける位置に、前記ラジエータが設けられたエンジン冷却システムに適用され、
前記温度決定手段は、前記エアコン用コンデンサから放熱が行われる場合、当該放熱の分に対応した数値を前記外気温に加算した温度以上となるように前記目標温度を決定するものであることを特徴とする請求項5に記載のエンジン冷却システムの制御装置。 - 外気との熱交換を通じて前記流体を冷却するためのラジエータと、当該ラジエータに向けて送風を行う電動ファンと、を備えるエンジン冷却システムに適用され、
前記取得手段により取得された温度が前記温度決定手段により決定された目標温度を超えている場合に、前記エンジンの停止後であっても前記電動ファンを作動させる送風制御手段を備え、
前記冷却制御手段は、前記電動ポンプの停止中において前記エンジンが動作開始した場合、前記取得手段により取得された温度が前記目標温度を超えていなくても前記電動ポンプの動作を開始させるものであり、
前記送風制御手段は、前記電動ファンの停止中において前記エンジンが動作開始したとしても前記取得手段により取得された温度が前記目標温度を超えていない場合には前記電動ファンの動作を開始させることなく、当該目標温度以上となった場合に前記電動ファンの動作を開始させるものであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載のエンジン冷却システムの制御装置。
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