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JP2011171393A - 不揮発性記憶装置 - Google Patents

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JP2011171393A JP2010031790A JP2010031790A JP2011171393A JP 2011171393 A JP2011171393 A JP 2011171393A JP 2010031790 A JP2010031790 A JP 2010031790A JP 2010031790 A JP2010031790 A JP 2010031790A JP 2011171393 A JP2011171393 A JP 2011171393A
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純 飯島
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靖得 兵頭
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明広 梶田
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Abstract

【課題】抵抗変化素子の保温性能を高め、抵抗変化素子の周囲の絶縁層との反応を防止するとともに、隣接する抵抗変化素子との間でのリークの発生を抑制することができる不揮発性記憶装置を提供する。
【解決手段】第1の方向に延在するワード線WLと、ワード線WLとは異なる高さに形成されるビット線BLと、ワード線WLとビット線BLとが交差する位置にワード線WLとビット線BLの間に挟持されるように配置される、抵抗変化素子VRと整流素子Dとを含む抵抗変化型メモリセルMCと、を備え、隣接する抵抗変化型メモリセルMC間のうち少なくとも抵抗変化素子VRの周囲は、真空にされ、またはガスによって満たされている。
【選択図】図2

Description

本発明は、不揮発性記憶装置に関する。
近年、不揮発性記憶装置として、電気的に書換え可能な抵抗変化素子の抵抗値情報、たとえば高抵抗状態と低抵抗状態と、を不揮発に記憶するReRAM(Resistive Random Access Memory)が注目されている。このようなReRAMは、たとえば、記憶素子としての抵抗変化素子と、ダイオードなどの整流素子とが直列に接続された抵抗変化型メモリセルが、第1の方向に並行して延在する複数のビット線と、第1の方向に垂直な第2の方向に並行して延在する複数のワード線との交差部に、アレイ状に配列して構成される(たとえば、特許文献1参照)。この抵抗変化素子としては、たとえば、電圧値と印加時間の制御によって、高抵抗状態と低抵抗状態とを切り換えることができるNiOやHfO2,ZrO2,Mn34,Co34などの金属酸化物やペロブスカイト型構造やスピネル型構造を有する化合物などを挙げることができる。また、従来では、抵抗変化型メモリセル間の空間は、SiO2で構成される絶縁層によって埋め込まれている。
抵抗変化素子は、2つの電極間に上記のような金属酸化物などからなる抵抗変化層を配置した構造を有し、抵抗変化素子の形成後にフォーミング処理を行うことによって、抵抗変化層を低抵抗化する。このとき、2つの電極の間に金属からなるフィラメントパスが形成され、低抵抗化するものと考えられている。この低抵抗状態の抵抗変化素子に電流を流し、ジュール加熱によって高抵抗状態に戻す処理をリセット処理といい、高抵抗状態の抵抗変化素子に電圧を与えて低抵抗状態に戻す処理をセット処理という。このように、リセット処理とセット処理によって高抵抗状態/低抵抗状態を作り出し、抵抗値情報を記憶することでメモリとして機能させる(たとえば、特許文献2参照)。
高抵抗状態/低抵抗状態の切替え時に抵抗変化素子に所定の電圧を印加すると、抵抗変化素子は発熱する。抵抗変化素子で発生した熱は、配線層を通って逃げていくが、周囲に形成されている絶縁膜を介しても放熱される。通常、絶縁層はSiO2で形成されているので放熱量が大きく、つぎに抵抗状態を変化させる際に、抵抗変化素子に所定の熱量を与えるために、印加する電圧値が大きくなってしまうという問題点があった。また、たとえばある抵抗変化素子が選択されて高抵抗状態/低抵抗状態への切替えが行われた際に、そのときの発熱がSiO2で形成される絶縁層を介して隣接する抵抗変化素子へと熱が伝わり、その熱によって非選択の抵抗変化素子が誤動作してしまう虞もある。
さらに、抵抗変化素子に電圧を印加することによって、抵抗変化素子の構成元素と絶縁層との間で拡散が生じ、抵抗変化素子の特性が劣化してしまったり、絶縁層を介して電流が隣接する抵抗変化素子へとリークしてしまったりするという問題点もあった。
特開2007−281208号公報 特開2009−9657号公報
本発明は、抵抗変化素子の保温性能を高めて抵抗状態の切替え時に発生する熱によって隣接する非選択の抵抗変化素子の誤動作を防止し、抵抗変化素子の周囲の絶縁層との反応を防止するとともに、隣接する抵抗変化素子との間でのリークの発生を抑制することができる不揮発性記憶装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、第1の方向に延在する第1の配線と、前記第1の配線とは異なる高さに形成される第2の配線と、前記第1の配線と前記第2の配線とが交差する位置に前記第1の配線と前記第2の配線の間に挟持されるように配置される、抵抗変化素子と整流素子とを含む抵抗変化型メモリセルと、を備え、隣接する前記抵抗変化型メモリセル間のうち少なくとも前記抵抗変化素子の周囲は、真空にされ、またはガスによって満たされていることを特徴とする不揮発性記憶装置が提供される。
本発明によれば、抵抗変化素子の保温性能を高めて抵抗状態の切替え時に発生する熱によって隣接する非選択の抵抗変化素子の誤動作を防止し、抵抗変化素子の周囲の絶縁層との反応を防止するとともに、隣接する抵抗変化素子との間でのリークの発生を抑制することができるという効果を奏する。
図1−1は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の構成の一例を模式的に示す上面図である。 図1−2は、図1−1のA−A断面図である。 図2は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置のメモリセルの構成の一例を模式的に示す断面図である。 図3−1は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その1)。 図3−2は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その2)。 図3−3は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その3)。 図3−4は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その4)。 図3−5は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その5)。 図3−6は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その6)。 図3−7は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その7)。 図3−8は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その8)。 図3−9は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である(その9)。 図4は、第2の実施の形態による不揮発性記憶装置のメモリセルの構造の一例を模式的に示す断面図である。 図5は、第2の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である。 図6は、第3の実施の形態による不揮発性記憶装置のメモリセルの構造の一例を模式的に示す断面図である。 図7は、第3の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態にかかる不揮発性記憶装置を詳細に説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の実施の形態で用いられる不揮発性記憶装置の断面図は模式的なものであり、層の厚みと幅との関係や各層の厚みの比率などは現実のものとは異なる。さらに、以下で示す膜厚は一例であり、これに限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1−1〜図1−2は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の構成の一例を模式的に示す図である。図1−1は、不揮発性記憶装置の上面図を示しており、図1−2は、図1−1のA−A断面図である。
図1−1に示されるように、不揮発性記憶装置は、半導体基板などの基板上に不揮発性メモリとしての抵抗変化型メモリのメモリセルが形成されるセルアレイ2と、セルアレイ2のメモリセルに対する書き込みや読出しなどの制御を行う周辺回路3と、セルアレイ2と周辺回路3とを接続する配線4と、を有する。ここでは、3つのセルアレイ2が形成されている場合が示されている。各セルアレイ2の周囲はガードリング142で囲まれている。
図1−2は、1つのセルアレイの断面の様子を示すものであり、この図に示されるように、セルアレイ2は、シリコン基板などの半導体基板10上に形成されたメモリセルMCを制御するセル制御用トランジスタ12などの下地回路上に形成される。セル制御用トランジスタ12は、半導体基板10上の素子分離絶縁膜11で区画された領域内にゲート絶縁膜13を介して形成されるゲート電極14と、ゲート電極14の線幅方向両側の半導体基板10表面に形成されるソース/ドレイン領域15と、を有する。セル制御用トランジスタ12が形成された半導体基板10上には第1の層間絶縁膜20が形成され、第1の層間絶縁膜20内の上面付近には第1の配線25が埋め込まれて形成されている。第1の配線25は、第1の層間絶縁膜20に形成されたコンタクト21を介してセル制御用トランジスタ12のソース/ドレイン領域15と接続されている。また、第1の層間絶縁膜20上には第2の層間絶縁膜30が形成され、第2の層間絶縁膜30内の上面付近には第2の配線35が埋め込まれて形成されている。第2の配線35は、第2の層間絶縁膜30に形成されたビア31を介して第1の配線25と接続される。第2の層間絶縁膜30上にメモリセルMCを有するメモリセル部51が形成されている。そして、メモリセル部51の上部には、第3の層間絶縁膜が形成され、第3の層間絶縁膜141の上面付近には第3の配線143が埋め込まれて形成される。
メモリセル部51は、第2の層間絶縁膜30上に、第1の方向に延在する複数のワード線WLと、ワード線WLとは異なる高さで第1の方向に垂直な第2の方向に延在する複数のビット線BLとが、互いに交差して配設され、これらの各交差位置に整流素子Dと抵抗変化素子VRとが直列に接続された抵抗変化型メモリセル(以下、単にメモリセルともいう)MCが配置される構造を有する。また、高さ方向に、ワード線WLとビット線BLを交互に形成し、それぞれのワード線WLとビット線BLの交差位置にメモリセルMCが形成される。つまり、高さ方向に隣接するメモリセルMC間で、ビット線BLまたはワード線WLが共有される構造となっている。なお、以下では、メモリセルMCが8層積層された構造を例に挙げる。以下では、同じ高さに形成されるメモリセルMC群をメモリ層というものとする。
また、メモリセル部51の周囲には、各メモリセルMCの各配線と接続される複数のコンタクトWC,BCからなるコンタクト形成部52が形成される。コンタクトWC,BCは、第2の配線35と、第3の層間絶縁膜141の上部に第2の配線35の形成位置に対応して配置される第3の配線143との間を結ぶ導電性材料からなる。ワード線WLと接続されるものをワード線コンタクトWCといい、ビット線BLに接続されるコンタクトをビット線コンタクトBCという。なお、以下では、両者を区別する必要がない場合には、コンタクトWC,BCというものとする。
図1−2の例では、メモリセル部51の右側に、ワード線WL1〜WL5と接続されるワード線コンタクトWC1,WC2が形成され、メモリセル部51の左側に、ビット線BL1〜BL4と接続されるビット線コンタクトBC1,BC2が形成される。なお、ここでは、ワード線WL1,WL3,WL5は、ワード線コンタクトWC1,WC2と接続されているが、ワード線WL2,WL4は、図示しないワード線コンタクトと接続されている。ワード線コンタクトWC1は、下から1〜5層目のメモリセルMCのワード線WL1〜WL3と接続されるように、下から1〜4層目のメモリ層を貫通するように設けられる。また、ワード線コンタクトWC2は、下から6〜8層目のメモリセルMCのワード線WL4〜WL5と接続されるように、第3の層間絶縁膜141から下から5層目のメモリ層を貫通するように設けられる。また、ワード線コンタクトWC1とワード線コンタクトWC2とは、ワード線WL3で互いに接続されている。
また、各ビット線BL1〜BL4は、通常、それぞれ異なるビット線コンタクトBCと接続され、図1−2の例では、ビット線BL1は、ビット線コンタクトBC1,BC2と接続され、他のビット線BL2〜BL3は、それぞれ図示しないビット線コンタクトと接続されている。ビット線コンタクトBC1は、下から1〜4層目のメモリセルMCのビット線BL1〜BL2と接続されるように、下から1〜3層目のメモリ層を貫通するように設けられる。また、ビット線コンタクトBC2は、下から5〜8層目のメモリセルMCのビット線BL3〜BL4と接続されるように、第3の層間絶縁膜141から下から4層目のメモリ層を貫通するように設けられる。また、ビット線コンタクトBC1とビット線コンタクトBC2とは、ビット線BL2の形成位置で互いに接続されている。
そして、メモリセル部51とコンタクト形成部52の周囲を囲むように、ガードリング142が形成される。また、ワード線WL1〜WL5とビット線BL1〜BL4の形成位置(高さ)には、絶縁膜からなる支持膜101a〜101hが形成されている。これらの支持膜101a〜101hの端部は、ガードリング142と接続されており、ガードリング142が柱となって支持膜101a〜101hを支持している。さらに、後述するように、メモリセルMCの少なくとも抵抗変化層を含む周囲の領域は、空洞とされている。図1−2の例では、上下に隣接する支持膜101a〜101hのメモリセルが形成されていない領域が、空洞133となっている。また、第3の層間絶縁膜141と支持膜101b〜101hの所定の位置には、少なくとも抵抗変化層の周囲を空洞にするための犠牲層除去用貫通孔145が、各層を貫通するように形成されている。そして、第3の層間絶縁膜141の犠牲層除去用貫通孔145には、シール層146が形成されている。シール層146は、ポイリイミドなどの有機材料膜、またはシリコン酸化膜やシリコン窒化膜などの絶縁膜によって形成される。
セルアレイ2の内部のワード線形成位置とビット線形成位置の間のメモリセル形成位置とコンタクト形成位置以外は、空洞133とされている。また、セルアレイ2の内部は、半導体基板10(第2の層間絶縁膜30)と、ガードリング142と、第3の層間絶縁膜141と、第3の層間絶縁膜141の犠牲層除去用貫通孔145に埋め込まれたシール層146とによって、内部が密閉された構造となる。
図2は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置のメモリセルの構成の一例を模式的に示す断面図である。この図2は、図1−2のメモリセルMCの部分を拡大して表示したものである。この図に示されるように、メモリセルMCは、ワード線WLとビット線BLとの交差位置に、整流素子Dと、抵抗変化素子VRと、キャップ膜CAPとの積層構造が配置された構成を有する。ワード線WLとビット線BLは、支持膜101中に埋め込まれて形成され、Wなどの導電性材料によって構成される配線材料膜102と、配線材料膜102と支持膜101との間の拡散を防止するために設けられ、たとえばTiNなどの材料によって構成されるバリアメタル膜132と、を含む。
整流素子Dは、ショットキーダイオードやPN接合ダイオード、PINダイオードなどの整流作用を有する材料からなる。以下の例では、整流素子Dは、たとえばPIN構造の多結晶シリコン層で構成され、その積層順を変えることによってビット線BLからワード線WLに向かう方向に電流を流すように設定されているものとする。
抵抗変化素子VRは、電圧値と電圧の印加時間の制御によって、高抵抗状態と低抵抗状態とを切り換えることができる金属酸化物によって構成される抵抗変化層RWと、抵抗変化層RWを上下から挟む上部電極層UEおよび下部電極層LEと、を有する。抵抗変化層RWを構成する材料として、たとえばMnO,ZnO,NiO,CoOなどの金属酸化物やペロブスカイト構造やとスピネル型構造を有する化合物などを用いることができる。また、上部電極層UEおよび下部電極層LEは、上記抵抗変化層RWと反応して抵抗変化層RWの可変抵抗性を損なわない材料が用いられ、たとえば、Ti,W,Mo,Taなどの金属の窒化物を用いることが可能である。なお、上部電極層UEまたは下部電極層LEは、場合によっては省略することが可能である。以下の例では、抵抗変化層RWは、NiO膜によって構成されるものとする。
キャップ膜CAPは、メモリセルMCと上層のワード線WLまたはビット線BLとを接続するために、プロセス上導入されるWなどの導電性材料からなる膜である。なお、ここでは、下から整流素子D、抵抗変化素子VRの順に積層されているが、抵抗変化素子VR、整流素子Dの順に積層される構造でもよい。
ここで、上記したように、整流素子D、抵抗変化素子VRおよびキャップ膜CAPの積層構造の周囲には、従来とは異なり絶縁膜が形成されておらず、空洞133となっている。この空洞133は、真空状態、または従来の構造でメモリセルMC間満たしていたSiO2などの絶縁膜に比して熱伝導率が低いガスで満たされている状態である。また、空洞133を満たすガスとして、ArやN2などの不活性ガスまたはSF6などの放電を断ち切ることができる絶縁性ガスを用いることが望ましい。以下に示す例では、N2が満たされているものとする。なお、ガスには水蒸気は含まれないようにすることが望ましい。
従来のように、メモリセルMCの周囲をSiO2からなる絶縁膜で満たした場合と比較すると、窒素N2の熱伝導率は0.0258W/m・Kであり、SiO2の熱伝導率1.38W/m・Kに比して、非常に小さい。そのため、絶縁膜で周囲が満たされた場合に比して、抵抗変化層RWで生じた熱が周囲へと伝わり難くなり、低抵抗化状態/高抵抗化状態の切替え処理後の所定の時間内での抵抗変化層RWの温度の低下が小さくなる。つまり、抵抗変化層RWを従来に比して保温することが可能となる。
つぎに、このような構造の不揮発性記憶装置の製造方法について説明する。図3−1〜図3−9は、第1の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である。図3−1〜図3−3では、メモリセル部51における具体的な製造方法を説明するために、メモリセル部の一部を拡大して示し、図3−4以降では、セルアレイ2全体における具体的な製造方法を示している。
まず、図1−2の第1の支持膜101aとワード線WL1以下の構造を形成する。つまり、セル制御用トランジスタを形成した図示しない半導体基板上に、第1の層間絶縁膜を形成し、第1の層間絶縁膜にセル制御用トランジスタとコンタクトを介して接続される第1の配線を形成する。さらに第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成し、第2の層間絶縁膜に第1の配線とビアを介して接続される第2の配線を形成する。そして、第2の配線が形成された第2の層間絶縁膜上に、SiO2膜などの絶縁膜からなる第1の支持膜を形成し、第1の支持膜にダマシン法によって第1の支持膜にワード線WL1を形成する。具体的には、第1の支持膜に第1の方向に延在する配線形成用溝を形成し、この配線形成用溝内に、配線形成用溝の内面を覆うようにTiN膜などからなるバリアメタル膜を形成し、その後に、Wなどからなる配線材料膜を形成した後、第1の支持膜が露出するようにCMP(Chemical Mechanical Polishing)法などの方法で配線材料膜およびバリアメタル膜を除去することによって、ワード線WL1が形成される。
ついで、図3−1(a)に示されるように、ワード線WL1を形成した図示しない第1の支持膜上に、整流素子Dの基となる半導体層103a、下部電極層104a、抵抗変化層105a、上部電極層106aおよびキャップ膜107aをスパッタ法やCVD(Chemical Vapor Deposition)法などの成膜法によって順に形成する。半導体層103aとして、たとえばPIN構造を有する多結晶シリコン膜を用いることができ、下部電極層104aおよび上部電極層106aとして、たとえばTiN膜を用いることができ、抵抗変化層105aとして、たとえばNiO膜を用いることができる。
ついで、図3−1(b)に示されるように、キャップ膜107a上にレジスト121を塗布し、リソグラフィ技術を用いて所望のパターンとなるようにパターニングして、マスクを形成する。このとき、柱状のレジスト121がワード線WL1の形成位置上に所定の間隔で配置されるようにパターニングを行う。
その後、図3−1(c)に示されるように、パターニングされたレジスト121をマスクとしてRIE(Reactive Ion Etching)法などの異方性エッチングによって、キャップ膜107aから半導体層103aまでを加工する。これによって、所定の間隔で、下から整流素子D1、下部電極層LE1、抵抗変化層RW1、上部電極層UE1およびキャップ膜CAP1の積層膜が柱状構造に加工されたメモリセルMCが、ワード線WL1上にマトリックス状に配置されたメモリセルアレイパターンが形成される。エッチング後、レジスト121を除去する。
そして、図3−1(d)に示されるように、メモリセルMC間を埋めるように犠牲層108aを形成する。この犠牲層108aとして、ポリイミドなどの有機材料を用いることができる。犠牲層108aを形成した後、キャップ膜CAP1の上面が露出するまで、キャップ膜CAP1の上面よりも厚く形成された犠牲層108aを除去する。
ついで、図3−2(a)に示されるように、キャップ膜CAP1をその上面が露出した形で有する犠牲層108a上に第2の支持膜101bを形成する。さらに、図3−2(b)に示されるように、第2の支持膜101b上にレジスト122を塗布し、リソグラフィ技術を用いてビット線を形成するための溝の形状にパターニングして、マスクを形成する。このとき、マスクされていない部分が下層のメモリセルMCの形成位置に重なるようにパターニングを行う。
その後、図3−2(c)に示されるように、レジスト122をマスクとして、RIE法などのエッチング技術を用いて第2の支持膜101bをエッチングする。このとき、キャップ膜CAP1をストッパとしてエッチングを行う。これによって、ビット線を形成するための配線形成用溝131が形成される。配線形成用溝131を形成後、レジスト122を除去する。
ついで、図3−2(d)に示されるように、配線形成用溝131内に導電性材料を埋め込み、ビット線BL1を形成する。たとえば、メッキ法などの方法で、配線形成用溝131の内面を覆うようにTiN膜などからなるバリアメタル膜を形成し、さらに、Wなどからなる配線材料膜を形成した後、配線形成用溝131間で第2の支持膜101bが露出するようにCMP法などの方法で配線材料膜およびバリアメタル膜を除去することによって、ビット線BL1が形成される。以上によって、1層目のメモリ層が形成される。
ついで、図3−3(a)に示されるように、ビット線BL1を形成した第2の支持膜101b上に、整流素子Dの基となる半導体層103b、下部電極層104b、抵抗変化層105b、上部電極層106bおよびキャップ膜107bを、スパッタ法やCVD法などの成膜法で順に形成する。ここでも半導体層103bとして、たとえばPIN構造を有する多結晶シリコン膜を用いることができるが、この場合には、1層目のメモリ層中の半導体層103aで形成したPINの順序とは逆の順序でPIN構造が形成される。また、下部電極層104bおよび上部電極層106bとして、たとえばTiN膜を用いることができ、抵抗変化層105bとして、たとえばNiO膜を用いることができる。
ついで、図3−3(b)に示されるように、キャップ膜107b上に所望の形状にパターニングされた図示しないレジストをマスクとしてRIE法などのエッチング技術によって、キャップ膜107bから半導体層103bまでを加工する。これによって、所定の間隔で、下から整流素子D2、下部電極層LE2、抵抗変化層RW2、上部電極層UE2およびキャップ膜CAP2の積層膜が柱状構造に加工されたメモリセルMCが、ビット線BL1上にマトリックス状に配置されたメモリセルアレイパターンが形成される。なお、ここで形成されたメモリセルMCは、1層目のメモリセルMCの形成位置に対応して形成される。
その後、図3−3(c)に示されるように、メモリセルMC間を埋めるとともに、キャップ膜CAP2の上面が露出するようにポリイミドなどの有機材料からなる犠牲層108aを形成した後、キャップ膜CAP2をその上面が露出した形で有する犠牲層108a上に図示しない第3の支持膜を形成する。さらに、第3の支持膜上にレジストを塗布し、リソグラフィ技術を用いてワード線形成用の溝を形成するためのマスクを形成し、このマスクを用いてRIE法などのエッチング技術を用いて、キャップ膜CAP2が露出するまで第3の支持膜をエッチングする。これによって、ワード線を形成するための配線形成用溝が形成される。そして、この配線形成用溝内に、バリアメタル膜と配線材料膜を埋め込むことによって、ワード線WL2が形成される。以上によって、2層目のメモリ層が形成される。
ついで、図3−4(a)に示されるように、以上と同様の手順によって、ワード線WL2を上面が露出した形で有する第3の支持膜101c上に3層目のメモリ層を形成し、その上に、第4の支持膜101dおよびビット線BL2を形成する。その後、図3−4(b)に示されるように、リソグラフィ技術とエッチング技術を用いて、メモリセルMC形成位置以外の領域で、第4の支持膜101dから第1の支持膜101aまでを貫通するコンタクトホール123を形成し、このコンタクトホール123にWなどの導電性材料を埋め込み、ビット線コンタクトBC1を形成する。このビット線コンタクトBC1は、ビット線BL1がメモリセル部51から引き出された領域に、これらのビット線BL1と接続するように形成される。なお、図示していないが、ビット線BL2と接続されるビット線コンタクトや、後に形成されるビット線BL3,BL4と接続されるビット線コンタクトも同様に形成される。
ついで、図3−5に示されるように、上記した手順と同様に、ビット線BL2を上面が露出した形で有する第4の支持膜101d上に5層目のメモリ層を形成し、その上に、第5の支持膜101eおよびワード線WL3を形成する。その後、リソグラフィ技術とエッチング技術を用いて、メモリセルMC形成位置以外の領域で、第5の支持膜101eから第1の犠牲層108aまでを貫通し、ワード線WL1に到達するコンタクトホール124を形成し、このコンタクトホール124にWなどの導電性材料を埋め込み、ワード線コンタクトWC1を形成する。このワード線コンタクトWC1は、ワード線WL1,WL3がメモリセル部51から引き出された領域に、これらのワード線WL1,WL3と接続するように形成される。なお、図示していないが、ワード線WL2と接続されるワード線コンタクトも同様に形成される。
その後、図3−6に示されるように、ワード線WL3を上面が露出した形で有する第5の支持膜101e上に、5〜8層目のメモリ層を形成し、最上層のメモリ層上にワード線WL5と第3の層間絶縁膜141を形成する。その後、リソグラフィ技術とエッチング技術とを用いて、ビット線コンタクトBC1に連通するコンタクトホール125を形成し、このコンタクトホール125内に導電性材料を埋め込んでビット線コンタクトBC2を形成する。なお、このビット線コンタクトBC2の形成と同時に、他のビット線BL2〜BL4に対応して既に形成されているビット線コンタクトに接続されるビット線コンタクトも形成される。同様に、メモリセル部51から引き出されたワード線WL3に連通するコンタクトホール126を形成し、このコンタクトホール126内に導電性材料を埋め込んでワード線コンタクトWC2を形成する。このワード線コンタクトWC2は、ワード線WL3,WL5と接続される。なお、このワード線コンタクトWC2の形成と同時に、他のワード線WL2,WL4に対応して既に形成されているワード線コンタクトに接続されるワード線コンタクトも形成される。
さらに、リソグラフィ技術とエッチング技術とを用いて、メモリセル部51とコンタクト形成部52の周囲を囲む溝127を形成し、この溝127内に絶縁性材料を埋め込んでガードリング142を形成する。このガードリング142で囲まれた領域が、1つのセルアレイとなる。そして、第3の層間絶縁膜141の上面にダマシン法などの方法によって、ワード線コンタクトWC2やビット線コンタクトBC2に接続される配線143を形成する。
ついで、図3−7に示されるように、リソグラフィ技術とエッチング技術とを用いて、ガードリング142で囲まれた領域内のメモリセルMCやコンタクトWC,BCが形成されていない位置に、犠牲層除去用貫通孔145を形成する。この犠牲層除去用貫通孔145は、第3の層間絶縁膜141から第1の犠牲層108aに到達する深さで形成される。
その後、図3−8に示されるように、O2ガスなどを用いたアッシングまたはウエットエッチングによって、ガードリング142で囲まれた領域内の第1の支持膜101aから第3の層間絶縁膜141までの間に存在する第1〜第8の犠牲層108a〜108hを除去する。このアッシング処理またはウエットエッチング処理によって第1〜第8の犠牲層108a〜108hが除去された後の領域は、空洞133となる。つまり、メモリセルMC間の領域には固体材料が存在しない空間となっている。
ついで、図3−9に示されるように、第3の層間絶縁膜141に形成された犠牲層除去用貫通孔145を塞ぐように、シール層146を形成する。このシール層146は、たとえば、ポリイミドなどの有機材料を塗布することで形成される。これによって、ガードリング142で囲まれたセルアレイ2が封止される。なお、この封止は、ガードリング42で囲まれた領域内の空洞133を真空、またはArやN2などの不活性ガスやSF6などの絶縁性ガスなどで満たすことができる。以上の処理工程によって、図1−1〜図1−2に示される不揮発性記憶装置が得られる。
第1の実施の形態によれば、メモリセルMCの周囲を空洞133にし、この空洞133内を真空、またはArやN2などの不活性ガスやSF6などの絶縁性ガスなどで満たすようにした。これによって、メモリセルMCの周囲がSiO2からなる絶縁膜で囲まれる従来の場合に比して、抵抗変化層RWで発生した熱が逃げ難くなり、動作中の抵抗変化層RWの温度の低下を小さくすることができる。その結果、抵抗変化層RWの温度が高い状態で、高抵抗状態/低抵抗状態の切替え処理が行われた場合に、抵抗変化層RWの状態を容易に切替えることができ、不揮発性記憶装置の消費電力を従来の場合に比して低減することができるという効果を有する。
また、メモリセルMC間は真空、またはSiO2よりも熱伝導率の小さいArやN2などの不活性ガスやSF6などの絶縁性ガスなどで満たされているので、選択メモリセルMCで発生した熱が隣接する非選択メモリセルMCに伝わって、その非選択メモリセルMCが加熱されることによる誤動作の発生を防止することができるという効果も有する。
さらに、隣接するメモリセルMC間は固体材料で満たされていないため、従来の構造のように、抵抗変化層RWと絶縁膜との間の拡散および反応を防止することができるとともに、絶縁膜を通じた抵抗変化層RWからの電流のリークを防止することもできるという効果を有する。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、メモリセルの周囲をすべて空洞にし、そこを真空にするか、またはArやN2などの不活性ガスやSF6などの絶縁性ガスなどを満たした場合を説明した。しかし、第1の実施の形態の効果を得るためには、少なくとも抵抗変化層の周囲に、絶縁膜が形成されていなければよい。そこで、第2の実施の形態では、このような場合を例に挙げて説明する。
図4は、第2の実施の形態による不揮発性記憶装置のメモリセルの構造の一例を模式的に示す断面図である。第2の実施の形態では、メモリセルMCを構成する整流素子Dの周囲にのみ絶縁層109が形成されている。この絶縁層109は、抵抗変化層RWの周囲を覆わないように形成されている。なお、その他の構成は、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
このような構造の不揮発性記憶装置の製造方法について説明する。図5は、第2の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である。まず、図3−1(a)〜(c)に示されるように、ワード線WL1上に、整流素子D1、下部電極層LE1、抵抗変化層RW1、上部電極層UE1およびキャップ膜CAP1が積層された柱状構造のメモリセルMCを形成した後、SiO2などからなる絶縁層109を、メモリセルMC間を埋めるように形成する。この絶縁層109は、上面が抵抗変化層RW1よりも低くなるようにたとえばRIE法などの方法でエッチバックされる。これによって、整流素子D1の周囲に絶縁層109が形成される。
ついで、メモリセルMC間を埋めるように犠牲層108aを形成する。この犠牲層108aとして、ポリイミドなどの有機材料を用いることができる。犠牲層108aを形成した後、キャップ膜CAP1の上面が露出するまで、キャップ膜CAP1の上面よりも厚く形成された犠牲層108aを除去する。これによって、犠牲層108aは、抵抗変化層RW1の周囲に形成されることになる。
その後は、第1の実施の形態の図3−2以降で説明した工程と同様の工程を実行する。ただし、各メモリ層の形成工程では、図5に示した方法でメモリセルMCの周囲に絶縁層109と犠牲層108とを形成する。以上によって、図4に示される構造の不揮発性記憶装置が得られる。
第2の実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
図6は、第3の実施の形態による不揮発性記憶装置のメモリセルの構造の一例を模式的に示す断面図である。第3の実施の形態では、メモリセルMCを構成する整流素子D、抵抗変化素子VRおよびキャップ膜CAPの周囲をSiN膜などからなる保護膜134で被覆した構成を有する。この保護膜134は、メモリセルMC間を満たすガス中に、たとえばメモリセルMCを構成する膜を劣化させる成分が混入してしまっている場合に、その成分とメモリセルMCとが接触することを防ぐ機能を有する。たとえば、ガス中に水蒸気が含まれている場合には、保護膜134をSiN膜で構成することで、メモリセルMCの水蒸気による劣化を防ぐことができる。なお、その他の構成は、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
このような構造の不揮発性記憶装置の製造方法について説明する。図7は、第3の実施の形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を模式的に示す断面図である。まず、図3−1(a)〜(c)に示されるように、ワード線WL1上に、整流素子D1、下部電極層LE1、抵抗変化層RW1、上部電極層UE1およびキャップ膜CAP1が積層された柱状構造のメモリセルMCを形成した後、CVD法などの成膜法によって、柱状構造のメモリセルMCの側面を被覆するように、SiNなどからなる保護膜134を形成する。その後、エッチバックによって、メモリセルMCの上面と、メモリセルMC間のワード線WL1上に形成された保護膜134を除去する。これによって、メモリセルMCの側面に保護膜134が形成される。
その後は、第1の実施の形態の図3−1(d)以降で説明した工程と同様の工程を実行する。ただし、各メモリ層の形成工程では、図7に示した方法でメモリセルMCの側面に保護膜134を形成する。以上によって、図6に示される構造の不揮発性記憶装置が得られる。
第3の実施の形態によれば、メモリセルMCの周囲を保護膜134で被覆したので、メモリセルMC間の空洞133内にメモリセルMCを構成する膜を劣化させる成分が混入してしまっている場合でも、メモリセルMCの劣化を防ぐことができるという効果を、第1の実施の形態の効果に加えて得ることができる。
2…セルアレイ、3…周辺回路、4…配線、10…半導体基板、11…素子分離絶縁膜、12…セル制御用トランジスタ、51…メモリセル部、52…コンタクト形成部、101,101a〜101h…支持膜、102…配線材料膜、103a,103b…半導体層、104a,104b,LE,LE1,LE2…下部電極層、105a,105b,RW,RW1,RW2…抵抗変化層、106a,106b,UE,UE1,UE2…上部電極層、107a,107b,CAP,CAP1,CAP2…キャップ膜、108,108a〜108h…犠牲層、109…絶縁層、121,122…レジスト、123〜126…コンタクトホール、127…溝、131…配線形成用溝、132…バリアメタル膜、133…空洞、134…保護膜、141…第3の層間絶縁膜、142…ガードリング、143…配線、145…犠牲層除去用貫通孔、146…シール層、BC,BC1,BC2…ビット線コンタクト、BL,BL1〜BL4…ビット線、D,D1,D2…整流素子、MC…メモリセル、VR…抵抗変化素子、WC,WC1,WC2…ワード線コンタクト、WL,WL1〜WL5…ワード線。

Claims (5)

  1. 第1の方向に延在する第1の配線と、
    前記第1の配線とは異なる高さに形成される第2の配線と、
    前記第1の配線と前記第2の配線とが交差する位置に前記第1の配線と前記第2の配線の間に挟持されるように配置される、抵抗変化素子と整流素子とを含む抵抗変化型メモリセルと、
    を備え、
    隣接する前記抵抗変化型メモリセル間のうち少なくとも前記抵抗変化素子の周囲は、真空にされ、またはガスによって満たされていることを特徴とする不揮発性記憶装置。
  2. 前記抵抗変化型メモリセルの側面を被覆する保護膜をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性記憶装置。
  3. 同じ高さに形成される複数の前記第1の配線と、同じ高さに形成される複数の前記第2の配線との交差位置に形成される複数の前記抵抗変化型メモリセルを有し、隣接する前記抵抗変化型メモリセル間のうち少なくとも前記抵抗変化素子の周囲が真空にされ、またはガスによって満たされている構造のメモリ層の周囲を囲むガードリング層と、
    最上層に形成される前記メモリ層上に形成される絶縁膜と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の不揮発性記憶装置。
  4. 前記第1および第2の配線は、前記第1および第2の配線とほぼ同じ厚さを有し、前記第1および第2の配線の形成位置と同じ高さに形成される絶縁膜によって支持されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の不揮発性記憶装置。
  5. 前記抵抗変化素子は、酸化物であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の不揮発性記憶装置。
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