JP2011158715A - 手ぶれ防止ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】構成部品の相互間に生じる不安定な隙間を、所定の方向に安定させて留まらせ、常に安定した状態でレンズの停止位置を制御できるようにした手ぶれ防止ユニットを提供する。
【解決手段】撮影レンズの光軸と直交する他方向へ延びる第二のガイドバー10と、スライド部材に取り付けた第一の永久磁石6aおよびこれに対向して配置された第一のコイル5aと、第二のスライド部材に取り付けた第二の永久磁石6bおよびこれに対向して配置された第二のコイル5bとを有し、前記スライド部材は前記第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記一方向へ駆動され、さらに前記第二のスライド部材は前記第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記他方向へ駆動されるように構成されたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】撮影レンズの光軸と直交する他方向へ延びる第二のガイドバー10と、スライド部材に取り付けた第一の永久磁石6aおよびこれに対向して配置された第一のコイル5aと、第二のスライド部材に取り付けた第二の永久磁石6bおよびこれに対向して配置された第二のコイル5bとを有し、前記スライド部材は前記第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記一方向へ駆動され、さらに前記第二のスライド部材は前記第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記他方向へ駆動されるように構成されたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、写真撮影に際してカメラ本体が絶対空間に対して手振れを生じた場合に、撮影画面にその影響が表れないように撮影レンズを移動させて、そのブレを補正する手ぶれ防止ユニットに関する。
従来における手ぶれ防止ユニットとしては、例えば特開2009−229789号公報に記載されているものが知られている。当該特許公報に開示された技術内容によれば、電磁石321〜324に通電される電流を個々に制御することによって、レンズの光軸とレンズ中心軸との間で角度θを偏移させ、対象物に照準させるようにしている。
しかしながら、上記従来技術においては、レンズの光軸とレンズ中心軸との間で角度θを偏移させ、対象物に照準させる構造であるから、レンズの光軸角度θを偏移させるための隙間空間が必要になる。さらに、個々の部品相互の製作誤差に起因する隙間も生じる。そして、この隙間空間は個々の撮影に際して、どのような位置に留まるかが定まらず、作動の度に変動し常に不安定要素となる隙間である。そのために、レンズの光軸とレンズ中心軸との間で角度θを偏移させる際の制御が不安定になり易いのである。
本発明の目的は、このような不安定な隙間を生じさせることなく、隙間を所定の方向に安定させて留まらせ、常に安定した状態でレンズの停止位置を制御できるようにした手ぶれ防止ユニットを提供することである。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、撮影レンズを保持しつつ移動自在なスライド部材をホルダーに収納し、手振れ検出信号に基づいて前記スライド部材を作動して撮影レンズを移動させる手ぶれ防止ユニットにおいて、撮影レンズの光軸と直交する一方向に延び前記ホルダー支持されたガイドバーおよびこのガイドバーに弾性的に嵌合する結合部が形成された第二のスライド部材と、前記第二のスライド部材に保持されるとともに前記スライド部材に形成された弾性を有する結合部に嵌合させるため、前記撮影レンズの光軸と直交する他方向へ延びる第二のガイドバーと、前記スライド部材に取り付けた第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルと、前記第二のスライド部材に取り付けた第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルとを有し、前記スライド部材は前記第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記一方向へ駆動され、さらに前記第二のスライド部材は前記第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記他方向へ駆動されるように構成される。
また、請求項2に記載の発明は、撮影レンズを保持しつつ移動自在なスライド部材をホルダーに収納し、手振れ検出信号に基づいて前記スライド部材を作動して撮影レンズを移動させる手ぶれ防止ユニットにおいて、撮影レンズの光軸と直交する一方向に延び前記ホルダー支持されたガイドバーおよびこのガイドバーに弾性的に嵌合する結合部が形成された第二のスライド部材と、前記第二のスライド部材に保持されるとともに前記スライド部材に形成された弾性を有する結合部に嵌合させるため、前記撮影レンズの光軸と直交する他方向へ延びる第二のガイドバーと、前記スライド部材に取り付けた第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルと、前記第二のスライド部材に取り付けた第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルと、前記スライド部材に取り付けた前記第一の永久磁石に対向する位置に固定されたホールセンサーと、前記第二のスライド部材に取り付けた前記第二の永久磁石に対向する位置に固定されたホールセンサーとを有し、前記スライド部材は前記第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記一方向へ駆動され、さらに前記第二のスライド部材は前記第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記他方向へ駆動され、前記ホールセンサーが検知する出力信号に基づいて前記第一および第二のコイルへのそれぞれの通電を制御して前記スライド部材の位置を制御するように構成される。
さらに、請求項3に記載の発明は、撮影レンズを保持しつつ移動自在なスライド部材をホルダーに収納し、手振れ検出信号に基づいて前記スライド部材を作動して撮影レンズを移動させる手ぶれ防止ユニットにおいて、撮影レンズの光軸と直交する一方向に延び前記ホルダー支持されたガイドバーおよびこのガイドバーに弾性的に嵌合する結合部が形成された第二のスライド部材と、前記第二のスライド部材に保持されるとともに前記スライド部材に形成された弾性を有する結合部に嵌合させるため、前記撮影レンズの光軸と直交する他方向へ延びる第二のガイドバーと、前記スライド部材に取り付けた第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルと、前記第二のスライド部材に取り付けた第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルとを有し、前記スライド部材には前記一方向に対応してフィードバック磁石が取り付けられるとともにこのフィードバック磁石に対向する位置にホールセンサーが固定されており、前記第二のスライドには前記他方向に対応して第二のフィードバック磁石が取り付けられるとともに第二のフィードバック磁石に対向する位置に第二のホールセンサーが固定されており、前記スライド部材は前記第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記一方向へ駆動され、さらに前記第二のスライド部材は前記第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記他方向へ駆動され、前記二つのホールセンサーの出力信号に基づいて前記第一および第二のコイルへの通電をそれぞれ制御して前記スライド部材および前記第二のスライド部材の位置を制御するように構成される。
請求項1に記載の発明によれば、撮影レンズを保持しつつ移動自在なスライド部材をホルダーに収納し、手振れ検出信号に基づいて前記スライド部材を作動して撮影レンズを移動させる手ぶれ防止ユニットにおいて、撮影レンズの光軸と直交する一方向に延び前記ホルダー支持されたガイドバーおよびこのガイドバーに弾性的に嵌合する結合部が形成された第二のスライド部材と、前記第二のスライド部材に保持されるとともに前記スライド部材に形成された弾性を有する結合部に嵌合させるため、前記撮影レンズの光軸と直交する他方向へ延びる第二のガイドバーと、前記スライド部材に取り付けた第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルと、前記第二のスライド部材に取り付けた第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルとを有し、前記スライド部材は前記第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記一方向へ駆動され、さらに前記第二のスライド部材は前記第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記他方向へ駆動されるように構成される。
即ち、請求項1に記載の発明によれば、撮影レンズの光軸と直交する一方向に延び前記ホルダー支持されたガイドバーおよびこのガイドバーに弾性的に嵌合する結合部が形成された第二のスライド部材と、前記第二のスライド部材に保持されるとともに前記スライド部材に形成された弾性を有する結合部に嵌合させるため、前記撮影レンズの光軸と直交する他方向へ延びる第二のガイドバーとから構成され、前記スライド部材は前記第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記一方向へ駆動され、さらに前記第二のスライド部材は前記第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記他方向へ駆動される。従って、これらの機構を構成する各要素間に生じる隙間が、所定の方向または位置に設定され、作動が繰り返されても常に同一状態を維持している。即ち、これらの機構を構成する各要素間に生じる隙間が写真撮影における性能に影響を及ぼすことがなく、安定した性能を維持する手ぶれ防止ユニットを提供できる。
また、請求項2に記載の発明は、前記スライド部材に取り付けた前記第一の永久磁石に対向する位置に固定されたホールセンサーと、前記第二のスライド部材に取り付けた前記第二の永久磁石に対向する位置に固定されたホールセンサーとを有し、前記スライド部材は前記第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記一方向へ駆動され、さらに前記第二のスライド部材は前記第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記他方向へ駆動され、前記ホールセンサーが検知する出力信号に基づいて前記第一および第二のコイルへのそれぞれの通電を制御して前記スライド部材の位置を制御するように構成される。
即ち、請求項2に記載の発明によれば、前記ホールセンサーが検知する出力信号に基づいて前記第一および第二のコイルへのそれぞれの通電を制御して前記スライド部材の位置を制御するように構成されるから、手振れ検出信号に基づいて前記スライド部材を適正な位置へ作動して撮影レンズを移動させる手ぶれ防止ユニットを提供できる。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記スライド部材には前記一方向に対応してフィードバック磁石が取り付けられるとともにこのフィードバック磁石に対向する位置にホールセンサーが固定されており、前記第二のスライドには前記他方向に対応して第二のフィードバック磁石が取り付けられるとともに第二のフィードバック磁石に対向する位置に第二のホールセンサーが固定されており、前記スライド部材は前記第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記一方向へ駆動され、さらに前記第二のスライド部材は前記第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記他方向へ駆動され、前記二つのホールセンサーの出力信号に基づいて前記第一および第二のコイルへの通電をそれぞれ制御して前記スライド部材および前記第二のスライド部材の位置を制御するように構成される。
即ち、請求項3に記載の発明によれば、前記二つのホールセンサーの出力信号に基づいて前記第一および第二のコイルへの通電をそれぞれ制御して前記スライド部材および前記第二のスライド部材の位置を制御するように構成されるから、作動誤差の少ない手ぶれ防止ユニットを提供できる。
以下、本発明に係る手ぶれ防止ユニットの好適な実施形態について図面を参照して説明する。まず、本発明に係る手ぶれ防止ユニットの実施形態を図1乃至図6により説明する。なお、以下の各図面に示す手ぶれ防止ユニットは、レンズシャッタに適用した場合の実施形態を示している。
この手ぶれ防止ユニットは、撮影レンズ7側から入射した撮像光線が、ホルダー1の後方に設置され、図示していない受光センサー面で結像されるように構成されている。そして、受光センサーの直前で前記ホルダー1の中には図示しないがレンズシャッタが配置されている。前記撮影レンズ7が光軸方向へ移動自在に取り付けられたスライド部材8は、それ自体でも移動自在な状態で前記ホルダー1に取り付け収納されている。そして、図示しないが公知のジャイロスコープなどを使用した手振れ検出装置から出力される手振れ信号に基づいて、前記スライド部材8を作動して前記撮影レンズ7を移動させるように構成されている。
前記スライド部材8は、図2および図5に示すように弾性を有する結合部8aが形成され、そこには横方向に挿通する溝を有するとともに、溝内の横方向に向けてV字状に形成されている。前記結合部8aの横方向に挿通する溝には、第二のスライド部材9に固定された第二のガイドバー4a,4bが部品の隙間を吸収するように弾性を持って嵌合している。つまり、溝の一方の壁に形成されたV字状部と他方の壁との間に前記第二のガイドバー4a、4bが挟持されることによって隙間を吸収している。ここで、前記第二のガイドバー4a,4bは、前記撮影レンズ7の光軸(Z軸)と直交する一方向であるX軸と平行に延びるように固定されている。即ち、前記スライド部材8は前記第二のガイドバー4a,4bに沿って、前記第二のスライド部材9上でX軸と平行な方向へ移動自在に保持されている。
また、前記スライド部材8には、第一の永久磁石6aが取り付けられており、これに対向して第一のコイル5aがホルダー1側に固定配置されている。さらに、前記第一の永久磁石6aの作動軌跡内にはこれに対向する位置で、ホールセンサー3aが前記ホルダー1側に固定配置されている。この場合に、前記第一の永久磁石6aと前記第一のコイル5aとの位置関係は、前記第一の永久磁石6aの磁極の中心が前記第一のコイル5aの中心とは一致せず、前記第一のコイル5aに通電されたときに発生する磁力によって、両者の間に駆動力が生じるように構成して配置されている。
前記第二のスライド部材9は、図1及び図5に示すように前記ホルダー1に固定支持されたガイドバー10に弾性的に嵌合する結合部9aが形成され、そこには縦方向に挿通する溝を有するとともに、溝内の縦方向に向けてV字状に形成されている。前記結合部9aの縦方向に挿通する溝には、前記ホルダー1に固定された前記ガイドバー10a,10bが部品の隙間を吸収するように弾性を持って嵌合している。つまり、溝の一方の壁に形成されたV字状部と他方の壁との間に前記ガイドバー10a、10bが挟持されることによって隙間を吸収している。ここで、前記ガイドバー10a、10bは、前記撮影レンズ7の光軸(Z軸)と直交する他方向であるY軸に平行な方向に延びるように前記ホルダー1に固定されている。即ち、前記第二のスライド部材9は、前記ガイドバー10a、10bに沿って、Y軸と平行な方向へ移動自在に保持されている。
また、前記第二のスライド部材9には、第二の永久磁石6bが取り付けられており、これに対向して第二のコイル5bがホルダー1側に固定配置されている。さらに、前記第二の永久磁石6bの作動軌跡内にはこれに対向する位置で、ホールセンサー3bが前記ホルダー1側に固定配置されている。この場合に、前記第二の永久磁石6bと前記第二のコイル5bとの位置関係は、前記第二の永久磁石6bの磁極の中心が前記第二のコイル5bの中心とは一致せず、前記第二のコイル5bに通電されたときに発生する磁力によって、両者の間に駆動力が生じるように構成して配置されている。なお、前記ホールセンサー3a、3bおよび前記コイル5a、5bを図示しない制御回路に連結するため、それぞれの端子が回路基板2上に配線され引き出し部によって手振れ防止ユニットから取り出されている。
次に、このように構成された手ぶれ防止ユニットの作動方法を、以下詳細に説明する。図示しないが公知のジャイロスコープなどを使用した手振れ検出装置から出力される手振れ信号に基づいて、前記第一のコイル5a及び第二のコイル5bにそれぞれに対応する制御電流が通電される。そして、前記第一のコイル5aに生ずる磁力によって前記第一の永久磁石6aを作動し、それによって前記スライド部材7は、前記撮影レンズ7の光軸(Z軸)と直交する一方向であるX軸と平行に延びるように固定された前記第二のガイドバー4a,4bに沿って、前記第二のスライド部材9上でX軸と平行な方向へ駆動される。さらに、前記第二のコイル5bに生ずる磁力によって前記第二の永久磁石6bを作動することにより、前記第二のスライド部材9は前記撮影レンズ7の光軸(Z軸)と直交する他方向であるY軸に平行な方向に延びるように前記ホルダー1に固定された前記ガイドバー10a,10bに沿ってY軸と平行な方向へ駆動される。このように、前記スライド部材8および第二のスライド部材9を作動して手振れ検出装置から出力される手振れ信号に対応する位置へ前記撮影レンズ9を移動させる。
そして、前記スライド部材8および第二のスライド部材9の作動に伴って、前記永久磁石6a,6bが前記ホールセンサー3a,3bに接近すると、前記ホールセンサー3a,3bからは所定の作動信号が出力され、公知の手振れ検出装置から出力される手振れ信号との対比によって、前記第一のコイル5a及び第二のコイル5bへの通電が遮断されて、前記スライド部材8および第二のスライド部材9は移動を停止される。これによって前記撮影レンズ7は手ぶれ防止信号に対応した位置に結像できるようになる。
次に、第二の実施形態を示す図7乃至図10に基づいて詳細に説明する。上記第一の実施形態における場合と同一の作用効果を有する部材には同一符号を使用する。図8に示すように、前記撮影レンズ7が取り付けられた前記スライド部材8は、移動自在な状態で前記ホルダー1に取り付け収納されている。
但し、上記第一の実施形態における場合と異なるのは、前記スライド部材8および第二のスライド部材9にフィードバック磁石11aおよび11bがそれぞれ取り付けられていること、さらに前記スライド部材8および第二のスライド部材9にヨーク8bおよび9dがそれぞれ取り付けられていることである。そして、前記フィードバック磁石11aおよび11bは、前記ホールセンサー3aおよび3bにそれぞれ対向して取り付けられている。この相違点に伴って対応する構成が異なっている。この構成の異なる部分について以下に説明する。
前記スライド部材8には前記一方向に対応して、前記フィードバック磁石11aが取り付けられるとともに、前記第二のスライド部材9には前記他方向に対応して、前記フィードバック磁石11bが取り付けられている。前記スライド部材8に取り付けられている前記ヨーク8bは、図9に示すように側面8cの固定され中央に前記第一の永久磁石6aが取り付けられている。そして前記第一の永久磁石6aに対向して前記第一のコイル5aが配置されている。また、前記第二のスライド部材9に取り付けられている前記ヨーク9dは、図10に示すように上面9cの固定され中央に前記第二の永久磁石6bが取り付けられている。そして前記第二の永久磁石6bに対向して前記第二のコイル5bが配置されている。
以下、このように構成された第二の実施形態の手ぶれ防止ユニットの作動方法を、上記構成の異なる部分の作動に関して説明する。上記実施例と同様に、前記第一のコイル5a及び第二のコイル5bにそれぞれに対応する制御電流が通電されると、前記第一のコイル5aに生ずる磁力によって前記第一の永久磁石6aを作動し、それによって前記スライド部材8が前記第二のスライド部材9上でX軸と平行な方向へ駆動され、さらに、前記第二のコイル5bに生ずる磁力によって前記第二の永久磁石6bを作動し、前記第二のスライド部材9がY軸と平行な方向へ駆動される。
この場合に、前記ヨーク8bおよび9dがあることによって、前記第一の永久磁石6aおよび第二の永久磁石6bの磁力が、前記第一のコイル5aおよび第二のコイル5bに生ずる磁力に対して、効率的に作用させることができる。従って、前記スライド部材8および前記第二のスライド部材9を強力に作動して、手振れ検出装置から出力される手振れ信号に対応する位置へ前記撮影レンズ9を急速に移動させることが可能になる。
そして、前記スライド部材8および第二のスライド部材9の作動に伴って前記フィードバック磁石11aおよび11bが前記ホールセンサー3aおよび3bに接近すると、前記ホールセンサー3a、3bからは所定の作動信号が出力され、公知の手振れ検出装置から出力される手振れ信号との対比によって、前記第一のコイル5aおよび第二のコイル5bへの通電が遮断されて、前記スライド部材8および第二のスライド部材9は急速に移動を停止される。これによって前記撮影レンズ7は手ぶれ防止信号に対応した位置に結像できるようになる。
上述の通り本発明によれば、撮影レンズ7を取り付けたスライド部材8が移動する際に確保されるべき部品相互間の隙間は、結合部8aと第二のガイドバー4a、4bとの弾性的な嵌合によって吸収され、また第二のスライド部材9が移動する際に確保されるべき部品相互間の隙間は、結合部9aとガイドバー10a、10bとの弾性的な嵌合によって吸収される。従って、スライド部材8および第二のスライド部材9が移動する際に確保されるべき部品相互間の隙間を所定の方向に安定させて留まらせ、常に安定した状態で撮影レンズ7の停止位置を制御できるようになる。
以上、本発明の技術思想の具現化に係わる実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で適宜実施形態を変更して実施することができる。
例えば、上記実施形態におけるホルダーは、手ぶれ防止ユニットを収納する形態であるが、カメラの一部を構成する部品の一部として形成する概念を含むものとして構成することが可能である。また、光軸と直交する一方向および他方向とは、X軸やY軸方向として説明したが必ずしもこの方向に限定されず、光軸と直交する方向であれば手振れ検出信号に最も適切な方向を適宜設定して実施できる。
1……ホルダー
2……回路基板
3……ホールセンサー
4……第二のガイドバー
5a……第一のコイル
5b……第二のコイル
6a……第一の永久磁石
6b……第二の永久磁石
7……レンズ
8……スライド部材
9……第二のスライド部材
10……ガイドバー
11……フィードバック磁石
2……回路基板
3……ホールセンサー
4……第二のガイドバー
5a……第一のコイル
5b……第二のコイル
6a……第一の永久磁石
6b……第二の永久磁石
7……レンズ
8……スライド部材
9……第二のスライド部材
10……ガイドバー
11……フィードバック磁石
Claims (3)
- 撮影レンズを保持しつつ移動自在なスライド部材をホルダーに収納し、手振れ検出信号に基づいて前記スライド部材を作動して撮影レンズを移動させる手ぶれ防止ユニットにおいて、
撮影レンズの光軸と直交する一方向に延び前記ホルダーに支持されたガイドバーおよびこのガイドバーに弾性的に嵌合する結合部が形成された第二のスライド部材と、
前記第二のスライド部材に保持されるとともに前記スライド部材に形成された弾性を有する結合部に嵌合させるため、前記撮影レンズの光軸と直交する他方向へ延びる第二のガイドバーと、
前記スライド部材に取り付けた第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルと、
前記第二のスライド部材に取り付けた第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルとを有し、
前記スライド部材は前記第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記一方向へ駆動され、さらに前記第二のスライド部材は前記第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記他方向へ駆動されるように構成されたことを特徴とする手ぶれ防止ユニット。 - 撮影レンズを保持しつつ移動自在なスライド部材をホルダーに収納し、手振れ検出信号に基づいて前記スライド部材を作動して撮影レンズを移動させる手ぶれ防止ユニットにおいて、
撮影レンズの光軸と直交する一方向に延び前記ホルダーに支持されたガイドバーおよびこのガイドバーに弾性的に嵌合する結合部が形成された第二のスライド部材と、
前記第二のスライド部材に保持されるとともに前記スライド部材に形成された弾性を有する結合部に嵌合させるため、前記撮影レンズの光軸と直交する他方向へ延びる第二のガイドバーと、
前記スライド部材に取り付けた第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルと、
前記第二のスライド部材に取り付けた第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルと、
前記スライド部材に取り付けた前記第一の永久磁石に対向する位置に固定されたホールセンサーと、
前記第二のスライド部材に取り付けた前記第二の永久磁石に対向する位置に固定されたホールセンサーとを有し、
前記スライド部材は前記第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記一方向へ駆動され、さらに前記第二のスライド部材は前記第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記他方向へ駆動され、前記ホールセンサーが検知する出力信号に基づいて前記第一および第二のコイルへのそれぞれの通電を制御して前記スライド部材の位置を制御するように構成されたことを特徴とする手ぶれ防止ユニット。 - 撮影レンズを保持しつつ移動自在なスライド部材をホルダーに収納し、手振れ検出信号に基づいて前記スライド部材を作動して撮影レンズを移動させる手ぶれ防止ユニットにおいて、
撮影レンズの光軸と直交する一方向に延び前記ホルダーに支持されたガイドバーおよびこのガイドバーに弾性的に嵌合する結合部が形成された第二のスライド部材と、
前記第二のスライド部材に保持されるとともに前記スライド部材に形成された弾性を有する結合部に嵌合させるため、前記撮影レンズの光軸と直交する他方向へ延びる第二のガイドバーと、
前記スライド部材に取り付けた第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルと、
前記第二のスライド部材に取り付けた第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルとを有し、
前記スライド部材には前記一方向に対応してフィードバック磁石が取り付けられるとともにこのフィードバック磁石11aに対向する位置にホールセンサーが固定されており、
前記第二のスライドには前記他方向に対応して第二のフィードバック磁石が取り付けられるとともに第二のフィードバック磁石に対向する位置に第二のホールセンサーが固定されており、
前記スライド部材は前記第一の永久磁石およびこれに対向して配置された第一のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記一方向へ駆動され、さらに前記第二のスライド部材は前記第二の永久磁石およびこれに対向して配置された第二のコイルに通電される手振れ検出信号に基づいて前記他方向へ駆動され、
前記二つのホールセンサー出力信号に基づいて前記第一および第二のコイルへの通電をそれぞれ制御して前記スライド部材および前記第二のスライド部材の位置を制御するように構成されたことを特徴とする手ぶれ防止ユニット。
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-
2010
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