[go: up one dir, main page]

JP2011144768A - 直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプ及びその製造方法 - Google Patents

直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011144768A
JP2011144768A JP2010006975A JP2010006975A JP2011144768A JP 2011144768 A JP2011144768 A JP 2011144768A JP 2010006975 A JP2010006975 A JP 2010006975A JP 2010006975 A JP2010006975 A JP 2010006975A JP 2011144768 A JP2011144768 A JP 2011144768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
body pipe
pipe
mounting stay
pressure fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010006975A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Harada
成樹 原田
Haruhiko Ueno
晴彦 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruyasu Industries Co Ltd
Original Assignee
Maruyasu Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruyasu Industries Co Ltd filed Critical Maruyasu Industries Co Ltd
Priority to JP2010006975A priority Critical patent/JP2011144768A/ja
Publication of JP2011144768A publication Critical patent/JP2011144768A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプにおいて、取付用ステイと本体パイプの接合面からの高圧燃料の漏れをなくし、また取付用ステイの結合強度を高める。
【解決手段】燃料デリバリパイプの取付用ステイ20は、筒状のボス部20aと、これに一体的に形成された連結ブロック部20bと、その先端面20dに形成されて本体パイプ10の外周面と実質的に隙間なく当接可能な凹円弧面20cよりなり、取付用ステイはその凹円弧面を本体パイプの外周面に当接して一体的に固着されている。取付用ステイは、その凹円弧面を本体パイプの外周面に位置決め当接して仮付け固定した後に、炉中ろう付けにより本体パイプ10と一体的に固着するのがよい。取付用ステイの連結ブロック部には凹円弧面に代えて本体パイプ10を挿通可能な円筒孔20cAを形成し、この円筒孔に本体パイプを挿通して一体的に固着してもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンの燃焼室内に燃料を直接噴射する直噴エンジンに使用する高圧燃料デリバリパイプ及びその製造方法に関する。
従来のこの種の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプとしては特許文献1(米国特許出願公開第US2009/0145504号明細書)に開示された直接噴射フューエルレールアセンブリがある。この直接噴射フューエルレールアセンブリの燃料分配管は、それぞれ複数の第1及び第2の円弧面状凹部が形成された細長い円筒状の導管を有しており、第1及び第2の各円弧面状凹部にはそれぞれ円筒状の噴射弁ソケット及び取付ボスの外周面が密着されてろう付け固着されている。この導管の第1及び第2の円弧面状凹部の深さは、何れも導管の肉厚よりも大であるので、各円弧面状凹部の中心部には導管内に連通する開口が形成されている。
米国特許出願公開第US2009/0145504号明細書(FIG.1〜FIG.4)
この特許文献1の技術では、上述したように燃料を通過させる必要がない取付ボス用の第2の円弧面状凹部の中心部にも導管内に連通する開口が形成されているので、直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの場合には、ろう付けに僅かの欠陥があっても円弧面状凹部と取付ボスとの接合面のろう付け部から高圧燃料の漏れを生じ、これを避けるためにろう付けの品質管理を厳重に行う必要があるので、製造コストが増大するという問題がある。このような問題は、取付ボスの外周面が密着されてろう付け固着される第2の円弧面状凹部の深さを導管の肉厚よりも小として、第2の円弧面状凹部の中心部に導管内に連通する開口が形成されないようにすることにより解決可能であるが、そのようにすると導管と取付ボスとの間の接合面積が減少してろう付け部の結合強度が低下するという新たな問題を生じる。本発明はこのような各問題を解決することを目的とする。
このために、本発明による直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプは、両端が閉じられて高圧燃料ポンプからの加圧された燃料が供給される円筒状の本体パイプと、この本体パイプに連結されコントロールユニットにより開閉制御される燃料噴射弁が連結される複数のソケットと、本体パイプをエンジンに取り付けるために同本体パイプに一体的に固着された複数の取付用ステイよりなる直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプにおいて、取付用ステイは、筒状のボス部と、このボス部と一体的に形成されてその外周の一側から突出する連結ブロック部と、この連結ブロック部の先端面に形成されて本体パイプの外周面と実質的に隙間なく当接可能な凹円弧面よりなり、取付用ステイは、凹円弧面を本体パイプの外周面に当接して一体的に固着したことを特徴とするものである。
前項に記載の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプにおいて、取付用ステイの連結ブロック部には凹円弧面に代えて本体パイプを僅かな隙間をおいて挿通可能な円筒孔を形成し、取付用ステイは、円筒孔に本体パイプを挿通して一体的に固着してもよい。
また、本発明による直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの製造方法は、両端が閉じられて高圧燃料ポンプからの加圧された燃料が供給される円筒状の本体パイプと、この本体パイプに連結されコントロールユニットにより開閉制御される燃料噴射弁が連結される複数のソケットと、本体パイプをエンジンに取り付けるために同本体パイプに一体的に固着された複数の取付用ステイよりなる直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの製造方法において、取付用ステイは、筒状のボス部と、このボス部と一体的に形成されてその外周の一側から突出する連結ブロック部と、この連結ブロック部の先端面に形成されて本体パイプの外周面と実質的に隙間なく当接可能な凹円弧面よりなり、取付用ステイは、凹円弧面を本体パイプの外周面に位置決め当接して仮付け固定した後に、炉中ろう付けにより本体パイプに一体的に固着することを特徴とするものである。
前項に記載の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの製造方法において、取付用ステイの連結ブロック部には凹円弧面に代えて本体パイプを僅かな隙間をおいて挿通可能な円筒孔を形成し、取付用ステイは、円筒孔に本体パイプを挿通し位置決めして仮付け固定した後に、炉中ろう付けにより本体パイプに一体的に固着してもよい。
前2項に記載の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの製造方法において、仮付け固定はTIG溶接により行うことが好ましい。
請求項1に記載の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの発明によれば、取付用ステイは、筒状のボス部と、このボス部と一体的に形成されてその外周の一側から突出する連結ブロック部と、この連結ブロック部の先端面に形成されて本体パイプの外周面と実質的に隙間なく当接可能な凹円弧面よりなり、取付用ステイは、凹円弧面を本体パイプの外周面に当接して一体的に固着しており、本体パイプの取付用ステイを取り付ける部分には何の加工も行う必要はないので、本体パイプと取付用ステイの凹円弧面の当接面から燃料漏れを生じるおそれはない。また本体パイプに取付用ステイを取り付けるための凹円弧面を形成する場合には、各凹円弧面の間のピッチの精度を高める必要があるので加工費が増大し、炉中ろう付け後のひずみにより本体パイプの真直度が低下するという問題があるが、本体パイプに何の加工も行なわない請求項1の発明ではそのような問題を生じることはない。さらに本体パイプとの結合面である取付用ステイの凹円弧面はボス部と一体的に形成されてその外周の一側から突出する連結ブロック部に形成されており、連結ブロック部の形状を適切に選定することにより凹円弧面の表面積を充分に大きくすることができるので、特別な品質管理を行わなくても本体パイプと取付用ステイの間の結合強度を充分に高めることができる。
取付用ステイの連結ブロック部には凹円弧面に代えて本体パイプを僅かな隙間をおいて挿通可能な円筒孔を形成し、取付用ステイは、円筒孔に本体パイプを挿通して一体的に固着した請求項2の発明によれば、前項の発明と同様、本体パイプの取付用ステイを取り付ける部分には何の加工も行う必要はないので、本体パイプと取付用ステイの凹円弧面の当接面から燃料漏れを生じるおそれはないのに加え、本体パイプとの結合面である取付用ステイの円筒孔の面積は一層大となるので、本体パイプと取付用ステイの間の結合強度を一層高めることができる。
また、本発明による直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの製造方法では、取付用ステイは、筒状のボス部と、このボス部と一体的に形成されてその外周の一側から突出する連結ブロック部と、この連結ブロック部の先端面に形成されて本体パイプの外周面と実質的に隙間なく当接可能な凹円弧面よりなり、取付用ステイは、凹円弧面を本体パイプの外周面に位置決め当接して仮付け固定した後に、炉中ろう付けにより本体パイプに一体的に固着しており、本体パイプと取付用ステイを結合する際の生産性が高まるので、直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの製造コストを低下させることができる。
取付用ステイの連結ブロック部には凹円弧面に代えて本体パイプを僅かな隙間をおいて挿通可能な円筒孔を形成し、取付用ステイは、円筒孔に本体パイプを挿通し位置決めして仮付け固定した後に、炉中ろう付けにより本体パイプに一体的に固着する請求項4の発明によれば、前項の発明と同様、本体パイプと取付用ステイを結合する際の生産性が高まるので、直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの製造コストを低下させることができのに加え、本体パイプとの結合面である取付用ステイの円筒孔の面積は一層大となるので、本体パイプと取付用ステイの間の結合強度を一層高めることができる。
仮付け固定はTIG溶接により行うようにした請求項5の発明によれば、取付用ステイに仮付けのための突起などの加工を施す必要がないので、取付用ステイの製造コストを低下させることができる。
本発明による直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの一実施形態の全体構造を示す下側面図である。 図1に示す実施形態の2−2線に沿った拡大断面図である。 図1に示す実施形態の3−3線に沿った拡大断面図である。 図1に示す実施形態の4−4線に沿った拡大断面図である。 図1に示す実施形態の変形例の図2に相当する断面図である。
先ず、図1〜図4により、本発明による直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの一実施形態の説明をする。主として図1に示すように、この実施形態の燃料デリバリパイプFDは、細長い本体パイプ10と、その一端及び他端を閉じるプラグ11及びジョイント部材12と、本体パイプ10の下側に所定の間をおいてろう付け固着される3個のソケット15と、本体パイプ10の一側の両端部と各ソケット15の間となる4箇所にろう付け固着された取付用ステイ20により構成されている。
本体パイプ10の一端は有底筒状のプラグ11を挿入し、他端はジョイント部材12を被せて、ろう付け固着することによりそれぞれ密閉されている。図1及び図4に示すように、ジョイント部材12には筒状部12aが半径方向に突出して形成されている。同軸的に燃料供給孔12bを形成した筒状部12aの先端には、雄ねじ12cに螺合されるユニオンナット(図示省略)により燃料供給管(図示省略)が連結されて、高圧燃料ポンプ(図示省略)からの加圧された燃料が燃料供給孔12bを介して本体パイプ10内に供給される。図1及び図3に示すように、本体パイプ10の下側にはソケット15の取付部分となる3箇所にプレス加工により平坦面10aが形成され、それぞれの中心には丸穴10bが形成されている。この丸穴10bはソケット15を位置決め連結するためのものであり、この実施形態では3箇所としたが、その数とピッチは、この燃料デリバリパイプFDを取り付けるシリンダブロックの直列配置されたシリンダの数及びピッチに合わせて形成する。
ソケット15は、主として図3に示すように、有底筒状の本体部15aと、その底面から外向きに突出する本体部15aよりも小径の筒状部15bからなる一体成形品である。この実施形態では、ソケット15は、筒状部15bを本体パイプ10の下側から平坦面10aの丸穴10bに挿入し、本体部15aの底面を平坦面10aの下面に当接して、液密にろう付け固着されて連結されている。このように固着されたソケット15の本体部15aの内部は、筒状部15bの内孔を介して、本体パイプ10の内部に連通されている。
取付用ステイ20は、図1及び図2に示すように、円筒状のボス部20aと、このボス部20aと一体的に形成されてその外周の一側から半径方向に突出する連結ブロック部20bとから構成されている。連結ブロック部20bの突出方向となる先端面20dには、本体パイプ10の外周面と実質的に隙間なく当接可能な半円弧状の凹円弧面20cが、ボス部20aの軸線方向と直交する方向に形成されている。凹円弧面20cが形成される連結ブロック部20bの先端面20dは、ボス部20aの軸線方向となる上下幅が本体パイプ10の外径よりも多少大きく、横幅はボス部20aの直径と実質的に同じである。この取付用ステイ20は、凹円弧面20cを本体パイプ10の外周面に当接して一体的にろう付け固着されている。ボス部20aと凹円弧面20cは互いに貫入しないように、それらの各中心軸の間の距離は、それらの各半径の和よりも大としてある。このボス部20aの数は、この実施形態では4個としたが、ソケット15の数等に合わせて増減させる。
この実施形態の本体パイプ10はステンレス鋼製のパイプを切断したものであり、プラグ11及びソケット15はステンレス鋼板のプレス成形品である。ジョイント部材12及び取付用ステイ20はロストワックス法によるステンレス鋼の鋳造品であり、両部材12,20の本体パイプ10との接合面及び取付用ステイ20のボス部20aの上下の端面及び取付ボルト挿通孔21は切削加工されている。
この燃料デリバリパイプFDの製造においては、先ず本体パイプ10の所定位置に4個の取付用ステイ20の凹円弧面20cを位置決め当接してTIG溶接(タングステン・イナート・ガス・アーク溶接)による少数の点付けにより仮止めする。そして本体パイプ10の一端にプラグ11を挿入し、他端にジョイント部材12を被せ、本体パイプ10を平坦面10aが上側となる姿勢にして3個のソケット15の筒状部15bを平坦面10aの中心の丸穴10bに圧入して本体部15aの底面を平坦面10aに当接させて仮組み付けし、必要な箇所に置きろうを施す。このように仮組付けされて置きろうが施された各部材10〜12,15,20を、各ソケット15が上側となる姿勢でろう付け炉内に装填し、加熱して炉中ろう付けすることにより、各部材10〜12,15,20は液密に一体的にろう付けされて、燃料デリバリパイプFDが完成される。使用するろう材は例えば銅ろうである。TIG溶接による仮付けは、溶接棒を使用してもよいし、溶接棒を使用することなく本体パイプ10及び取付用ステイ20の母材の一部を溶融して仮付けするようにしてもよい。
本体パイプ10に対する取付用ステイ20の仮付けは、TIG溶接による点付けの代わりにプロジェクション溶接により行うことも可能であるが、その場合は取付用ステイ20の凹円弧面20cの縁部などに、凹円弧面20cよりも内側に突出するプロジェクション溶接用の突起を形成しておく必要がある。必要ならば、ソケット15等も本体パイプ10にTIG溶接等により仮止めしてもよい。また置きろうは仮組付け後に各当接面の外側となる近傍に施してもよいし、仮付け前に取付用ステイ20の凹円弧面20cなどの接合面に形成した凹部内に施してもよい。
上述した実施形態による直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプFDでは、取付用ステイ20は、凹円弧面20cが本体パイプ10の外周面に当接して一体的にろう付け固着されており、本体パイプ10の取付用ステイ20を取り付ける部分には何の加工も行う必要はないので、本体パイプ10内の燃料圧力が高圧であっても、その圧力が本体パイプ10と取付用ステイ20の凹円弧面20cの間のろう付け部に達することはなく、従ってこのろう付け部に何らかの欠陥があってもそのような欠陥部から燃料漏れを生じるおそれはない。また前述した先行技術文献のように本体パイプに取付用ステイを取り付けるための凹円弧面を形成する場合には、各凹円弧面の間のピッチの精度を高める必要があるので加工費が増大し、さらに炉中ろう付け後のひずみにより本体パイプの真直度が低下するという問題があるが、上述した実施形態では本体パイプ10に加工を行う必要がないので、そのような問題を生じることはない。また本体パイプ10とのろう付け面である取付用ステイ20の凹円弧面20cはボス部20aと一体的に形成されてその外周の一側から突出する連結ブロック部20bに形成されており、連結ブロック部20bの形状を適切に選定することにより凹円弧面20cの表面積を充分に大きくすることができるので、特別な品質管理を行わなくても本体パイプ10と取付用ステイ20の間の結合強度を充分に高めることができる。
また上述した実施形態による直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプFDの製造方法では、取付用ステイ20は、凹円弧面20cを本体パイプ10の外周面に位置決め当接してTIG溶接などにより仮付け固定した後に、炉中ろう付けにより本体パイプ10と一体的に固着しており、ろう付けの際に位置決め固定治具が不要な分だけ容積が減少してろう付け炉内への燃料デリバリパイプの装填数を増やすことができ、これによりろう付けの際の生産性が高まるので、直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの製造コストを低下させることができる。
また上述した実施形態では仮付け固定はTIG溶接により行うようにしており、このようにすれば取付用ステイ20に仮付けのための突起などの加工を施す必要がないので、その分だけ加工費を低下させることができる。なおTIG溶接の代わりにレーザ溶接により仮付け固定をしても、同様な効果は得られる。
次に図5に示す燃料デリバリパイプFDの変形例の説明をする。この変形例は、取付用ステイ20Aの連結ブロック部20bAが上述した実施形態の連結ブロック部20bと異なるだけであるので、主としてその相違点の説明をする。この変形例の取付用ステイ20Aは、図5に示すように、上述した実施形態と同一形状のボス部20aと、このボス部20aと一体的に形成されてその外周の一側から半径方向に突出する連結ブロック部20bAとから構成されている。連結ブロック部20bAは、上下幅が本体パイプ10の外径よりも多少大きく、横幅はボス部20aの直径と実質的に同じで、本体パイプ10を僅かな隙間をおいて挿通可能な円筒孔20cAがボス部20aの軸線方向と直交する方向に形成されている。連結ブロック部20bAの先端部は円筒孔20cAと同心の半円弧状に形成されている。この変形例の取付用ステイ20Aも、円筒孔20cAに本体パイプ10を挿通して一体的にろう付け固着している。取付用ステイ20Aは、上述した実施形態の取付用ステイ20と同様、ロストワックス法によるステンレス鋼の鋳造品であり、円筒孔20cAは切削加工されている。
この変形例の燃料デリバリパイプの製造においては、先ず本体パイプ10を4個の取付用ステイ20Aの円筒孔20cAに挿通し、本体パイプ10に対し各取付用ステイ20Aを所定位置に位置決めしてTIG溶接等による少数の点付けにより仮止めする。そして上述した実施形態と同様、プラグ11、ジョイント部材12、ソケット15を仮組み付けし、必要な箇所に置きろうを施してろう付け炉内に装填し、加熱して炉中ろう付けすることにより、各部材10〜12,15,20Aは液密に一体的にろう付けされて、燃料デリバリパイプFDが完成される。
上述した変形例による直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプでは、前述した実施形態と同様、取付用ステイ20Aは、円筒孔20cAが本体パイプ10の外周面に当接して一体的にろう付け固着されており、本体パイプ10の取付用ステイ20Aを取り付ける部分には何の加工も行う必要はないので、ろう付け部に何らかの欠陥があってもそのような欠陥部から燃料漏れを生じるおそれはなく、また加工費が増大したり、炉中ろう付けにより本体パイプ10の真直度が低下するという問題を生じることもない。さらに本体パイプ10とのろう付け面である取付用ステイ20Aの円筒孔20cAの面積は前述した実施形態よりも大となるので、本体パイプ10と取付用ステイ20Aの間の結合強度を一層高めることができる。
また上述した変形例による直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの製造方法では、前述した実施形態と同様、取付用ステイ20Aは、円筒孔20cAを本体パイプ10に挿通し位置決めしてTIG溶接などにより仮付け固定した後に、炉中ろう付けにより本体パイプ10と一体的に固着しており、これによりろう付けの際の生産性が高まるので、直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの製造コストを低下させることができる。また上述した実施形態でも仮付け固定はTIG溶接により行うようにしており、取付用ステイ20Aに仮付けのための突起などの加工を施す必要がないので、その分だけ加工費を低下させることができる。
10…本体パイプ、15…ソケット、20,20A…取付用ステイ、20a…ボス部、20b,20bA…連結ブロック部、20c…凹円弧面、20cA…円筒孔、20d…先端面。

Claims (5)

  1. 両端が閉じられて高圧燃料ポンプからの加圧された燃料が供給される円筒状の本体パイプと、この本体パイプに連結されコントロールユニットにより開閉制御される燃料噴射弁が連結される複数のソケットと、前記本体パイプをエンジンに取り付けるために同本体パイプに一体的に固着された複数の取付用ステイよりなる直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプにおいて、
    前記取付用ステイは、筒状のボス部と、このボス部と一体的に形成されてその外周の一側から突出する連結ブロック部と、この連結ブロック部の先端面に形成されて前記本体パイプの外周面と実質的に隙間なく当接可能な凹円弧面よりなり、
    前記取付用ステイは、前記凹円弧面を前記本体パイプの外周面に当接して一体的に固着したこと
    を特徴とする直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプ。
  2. 請求項1に記載の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプにおいて、
    前記取付用ステイの連結ブロック部には前記凹円弧面に代えて前記本体パイプを僅かな隙間をおいて挿通可能な円筒孔を形成し、
    前記取付用ステイは、前記円筒孔に前記本体パイプを挿通して一体的に固着したこと
    を特徴とする直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプ。
  3. 両端が閉じられて高圧燃料ポンプからの加圧された燃料が供給される円筒状の本体パイプと、この本体パイプに連結されコントロールユニットにより開閉制御される燃料噴射弁が連結される複数のソケットと、前記本体パイプをエンジンに取り付けるために同本体パイプに一体的に固着された複数の取付用ステイよりなる直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの製造方法において、
    前記取付用ステイは、筒状のボス部と、このボス部と一体的に形成されてその外周の一側から突出する連結ブロック部と、この連結ブロック部の先端面に形成されて前記本体パイプの外周面と実質的に隙間なく当接可能な凹円弧面よりなり、
    前記取付用ステイは、前記凹円弧面を前記本体パイプの外周面に位置決め当接して仮付け固定した後に、炉中ろう付けにより前記本体パイプに一体的に固着すること
    を特徴とする直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの製造方法。
  4. 請求項3に記載の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの製造方法において、
    前記取付用ステイの連結ブロック部には前記凹円弧面に代えて前記本体パイプを僅かな隙間をおいて挿通可能な円筒孔を形成し、
    前記取付用ステイは、前記円筒孔に前記本体パイプを挿通し位置決めして仮付け固定した後に、炉中ろう付けにより前記本体パイプに一体的に固着すること
    を特徴とする直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの製造方法。
  5. 請求項3または請求項4に記載の直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの製造方法において、前記仮付け固定はTIG溶接により行うことを特徴とする直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプの製造方法。
JP2010006975A 2010-01-15 2010-01-15 直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプ及びその製造方法 Pending JP2011144768A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010006975A JP2011144768A (ja) 2010-01-15 2010-01-15 直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010006975A JP2011144768A (ja) 2010-01-15 2010-01-15 直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011144768A true JP2011144768A (ja) 2011-07-28

Family

ID=44459823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010006975A Pending JP2011144768A (ja) 2010-01-15 2010-01-15 直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011144768A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014157104A1 (ja) 2013-03-29 2014-10-02 新日鐵住金ステンレス株式会社 ろう付け性に優れたフェライト系ステンレス鋼板、熱交換器、熱交換器用フェライト系ステンレス鋼板、フェライト系ステンレス鋼、燃料供給系部材用フェライト系ステンレス鋼、及び燃料供給系部品
WO2016021687A1 (ja) * 2014-08-08 2016-02-11 臼井国際産業株式会社 ガソリン直噴エンジン用燃料レールの端末シール構造
JP2016075244A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 株式会社オティックス フューエルデリバリパイプの製造方法
KR20170024091A (ko) 2014-07-16 2017-03-06 우수이 고쿠사이 산교 가부시키가이샤 가솔린 직분사 엔진용 연료 레일의 단말 시일 구조
KR20170027816A (ko) 2014-07-16 2017-03-10 우수이 고쿠사이 산교 가부시키가이샤 가솔린 직분사 엔진용 연료 레일의 단말 시일 구조
KR20170131555A (ko) 2015-04-27 2017-11-29 우수이 고쿠사이 산교 가부시키가이샤 가솔린 직접 분사 엔진용 연료 레일의 단말 시일 구조
JP2020002839A (ja) * 2018-06-27 2020-01-09 日本金属株式会社 フューエルレール用ステンレス鋼
KR20200145841A (ko) * 2016-08-05 2020-12-30 우수이 고쿠사이 산교 가부시키가이샤 엔드 캡
JP2021017863A (ja) * 2019-07-22 2021-02-15 トーヨーエイテック株式会社 フューエルレール
WO2022210239A1 (ja) * 2021-03-29 2022-10-06 いすゞ自動車株式会社 配管構造

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002089406A (ja) * 2000-09-08 2002-03-27 Otics Corp コモンレール
JP2002317731A (ja) * 2001-04-20 2002-10-31 Otics Corp コモンレール
JP2003506613A (ja) * 1999-08-03 2003-02-18 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 燃料高圧蓄圧器
JP2006233806A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Mikuni Corp 燃料デリバリパイプ
JP2006233964A (ja) * 2005-01-28 2006-09-07 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd ディーゼルエンジン用コモンレール
WO2010001810A1 (ja) * 2008-06-30 2010-01-07 臼井国際産業株式会社 高圧直噴内燃機関用燃料レール及びその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003506613A (ja) * 1999-08-03 2003-02-18 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 燃料高圧蓄圧器
JP2002089406A (ja) * 2000-09-08 2002-03-27 Otics Corp コモンレール
JP2002317731A (ja) * 2001-04-20 2002-10-31 Otics Corp コモンレール
JP2006233964A (ja) * 2005-01-28 2006-09-07 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd ディーゼルエンジン用コモンレール
JP2006233806A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Mikuni Corp 燃料デリバリパイプ
WO2010001810A1 (ja) * 2008-06-30 2010-01-07 臼井国際産業株式会社 高圧直噴内燃機関用燃料レール及びその製造方法

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014157104A1 (ja) 2013-03-29 2014-10-02 新日鐵住金ステンレス株式会社 ろう付け性に優れたフェライト系ステンレス鋼板、熱交換器、熱交換器用フェライト系ステンレス鋼板、フェライト系ステンレス鋼、燃料供給系部材用フェライト系ステンレス鋼、及び燃料供給系部品
KR20150110800A (ko) 2013-03-29 2015-10-02 닛폰 스틸 앤드 스미킨 스테인레스 스틸 코포레이션 브레이징성이 우수한 페라이트계 스테인리스 강판, 열 교환기, 열 교환기용 페라이트계 스테인리스 강판, 페라이트계 스테인리스강, 연료 공급계 부재용 페라이트계 스테인리스강 및 연료 공급계 부품
US10131977B2 (en) 2013-03-29 2018-11-20 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation Ferritic stainless steel sheet having excellent brazability, heat exchanger, ferritic stainless steel sheet for heat exchangers, ferritic stainless steel, ferritic stainless steel for members of fuel supply systems, and member of fuel supply system
US10113522B2 (en) 2014-07-16 2018-10-30 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd. End seal structure of a fuel rail for a gasoline direct injection engine
KR20170024091A (ko) 2014-07-16 2017-03-06 우수이 고쿠사이 산교 가부시키가이샤 가솔린 직분사 엔진용 연료 레일의 단말 시일 구조
KR20170027816A (ko) 2014-07-16 2017-03-10 우수이 고쿠사이 산교 가부시키가이샤 가솔린 직분사 엔진용 연료 레일의 단말 시일 구조
US10012192B2 (en) 2014-07-16 2018-07-03 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Limited End seal structure of a fuel rail for a gasoline direct injection engine
KR20170031785A (ko) 2014-08-08 2017-03-21 우수이 고쿠사이 산교 가부시키가이샤 가솔린 직접 분사 엔진용 연료 레일의 단말 시일 구조
CN106574588A (zh) * 2014-08-08 2017-04-19 臼井国际产业株式会社 汽油直喷发动机用燃料轨的端头密封构造
US10273919B2 (en) 2014-08-08 2019-04-30 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Limited End seal structure of fuel rail for gasoline direct-injection engine
EP3179089A4 (en) * 2014-08-08 2018-03-07 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Limited End-sealing structure for fuel rail for gasoline direct injection engine
JP2016037928A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 臼井国際産業株式会社 ガソリン直噴エンジン用燃料レールの端末シール構造
WO2016021687A1 (ja) * 2014-08-08 2016-02-11 臼井国際産業株式会社 ガソリン直噴エンジン用燃料レールの端末シール構造
JP2016075244A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 株式会社オティックス フューエルデリバリパイプの製造方法
US10202954B2 (en) 2015-04-27 2019-02-12 Usui Co., Ltd. End seal structure of fuel rail for gasoline direct injection engine
KR20170131555A (ko) 2015-04-27 2017-11-29 우수이 고쿠사이 산교 가부시키가이샤 가솔린 직접 분사 엔진용 연료 레일의 단말 시일 구조
KR20200145841A (ko) * 2016-08-05 2020-12-30 우수이 고쿠사이 산교 가부시키가이샤 엔드 캡
KR102296324B1 (ko) 2016-08-05 2021-09-01 우수이 고쿠사이 산교 가부시키가이샤 엔드 캡
JP2020002839A (ja) * 2018-06-27 2020-01-09 日本金属株式会社 フューエルレール用ステンレス鋼
JP2021017863A (ja) * 2019-07-22 2021-02-15 トーヨーエイテック株式会社 フューエルレール
JP7344693B2 (ja) 2019-07-22 2023-09-14 トーヨーエイテック株式会社 フューエルレール
WO2022210239A1 (ja) * 2021-03-29 2022-10-06 いすゞ自動車株式会社 配管構造
JP2022152711A (ja) * 2021-03-29 2022-10-12 いすゞ自動車株式会社 配管構造
JP7416000B2 (ja) 2021-03-29 2024-01-17 いすゞ自動車株式会社 配管構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011144768A (ja) 直噴エンジン用高圧燃料デリバリパイプ及びその製造方法
JP5510992B2 (ja) 高圧直噴内燃機関用燃料レール及びその製造方法
JP5322074B2 (ja) 肉厚の構成部材と肉薄の構成部材との間の溶接結合部ならびに内燃機関に用いられる燃料高圧ポンプ
US7699041B2 (en) Fuel distribution tube for direct injection fuel rail assemblies
US6929288B2 (en) Connecting structure of branch connector in fuel pressure accumulating container
CN100503143C (zh) 内燃机活塞的制造方法
JP5221684B2 (ja) 燃料分配装置
CN202082024U (zh) 高压燃料管结构
US20110094477A1 (en) Fuel distributor
JP2004116334A (ja) 燃料レール及び燃料レール用主管並びにこれらの製造方法
JP2006289500A (ja) 電子ビーム又はレーザ溶接のための溶接プレップジョイント
JP2015036547A (ja) 燃料分配器レール
CN108779749B (zh) 内压承载构件(油轨)及其制造方法
JP2017129206A (ja) 電気的駆動弁及びその製造方法
JP2007237294A (ja) 燃焼チャンバを製造する方法
JP2006307794A (ja) 燃料噴射弁の組付け方法
US20090144959A1 (en) Method for assembly of a direct injection fuel rail
JP2008298061A (ja) コモンレールおよびその製造方法
JP5759788B2 (ja) フューエルデリバリパイプの製造方法
KR20200039772A (ko) 고압 직분사용의 레일
KR20180051528A (ko) 밸브의 케이스 부품 및 밸브
JP6892114B2 (ja) 継手及び継手の製造方法
CN111590255B (zh) 用于排气设备的探针接管
WO2022004331A1 (ja) ガソリン直噴燃料レール
JP2006029259A (ja) 燃料噴射弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140204