JP2011144611A

JP2011144611A - 二階建てトンネル

Info

Publication number: JP2011144611A
Application number: JP2010008547A
Authority: JP
Inventors: Pompeu Santos Silvino; ポンペウ，サントスシウヴィノ
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2010-01-18
Filing date: 2010-01-18
Publication date: 2011-07-28

Abstract

【課題】トンネル内での事故や火災に際して人員が避難できるようにする。
【解決手段】スラブ２、３は、トンネル１の片側あるいは両側の円形壁面に近い位置に、ボックスタイプの防火装置８によって防護された開口部７を一定間隔で設けており、これらは、車輌通行帯４、５からサービス通路６に人が安全に移動できるように、閉じられた上下方向の連絡通路１０に連結されている。サービル通路６には、トンネル内での事故や火災が生じたときのために、パーソナルアクセスと人の避難を可能とするためのシャトル・タイプ９の緊急用車輌がスラブ３に吊られている。
【選択図】図３

Description

［背景技術］
トンネル掘削機を用いた車道トンネルの建設は、経済的な理由および環境に関する理由の双方から、漸増している問題解決策である。この技術によれば、掘削機で表土を掘り進み、セグメント化されたプレキャスト・タイプの外構材を配設し、トンネルの壁面を形成して円形にしてゆく。これに続いて、並設対面通行ができる車輌走行用プラットフォームを造るために、トンネル底部にフィリングが施工される。

片側１車線以上のトンネルでは、必要な径を既存のトンネル掘削機では処理できない。更に、長いトンネルの場合も、安全上の理由からこの解決策には問題があり、一般的に一方向ごとに別々のトンネルを二本造ることが必要である。また、トンネル内での事故や火災に際して人員が避難できるようにするために、トンネルに沿って一定間隔で避難路及び／又は縦坑を造ることも必要である。

ＷＯ２００４／０９４７８５は、二本の独立した車線を有する円形トンネルに関するものであり、それぞれが通行路となっているが、これらは非常に異なっており、依然として第二のトンネルを造る必要が有る。ＥＰ１１９１１８６Ａ１も、分離壁が設けられた二階建ての円形の車道トンネルに関するものであるが、各レベルが、一方向１車線であり、車の乗客が通行できるのは上側レベルのみである。
ＷＯ２００４／０９４７８５ＥＰ１１９１１８６Ａ１

本発明は、円形断面を持ち、両面交通の車道トンネンル建設のための革新的な解決策を構成するものであり、あらゆる通行形態のための、独立した、２本の同一車線を提供するとともに、トンネル内での事故や火災が生じたときの個人用のローカルアクセスと、人々の避難路を確保するために、上記車道と相互に連結したサービス通路を提供する。

本発明は、図１、２、３、４及び５に図解されている。
図１は、トンネルの見取図である。図２は、運行中のトンネル断面を示す。図３は、上下の連絡通路部分の縦方向のトンネル断面を示す。図４は、トンネルの長手方向断面である。図５は、上層車道におけるトンネルの平面を示す。

トンネル掘削機で表土を掘り、互いにクランプされているプレキャストセグメントを配設して、円形形状であるトンネル（１）の壁面を形成する。

トンネルの内側に、全幅にわたって二枚のスラブ（２）、（３）が形成される。一方はトンネルのほぼ半分の高さに配置し、他方はトンネル底部のやや上方に配置して、それぞれが隔離されて独立した三重層の通路を形成している。２本は、それぞれ車両通行用の同一の車道（４）、（５）であり、一本はサービス通路（６）である。

スラブ（２）、（３）には、トンネル（１）の円形壁面近くの片側あるいは両側に、一定間隔で開口部（７）が設けられており、この開口部（７）は避難用ドアの付いたボックスタイプの防火装置（８）によって防護されている。それぞれの側の防火装置（８）は、閉鎖された縦方向の連絡通路（１０）に連結されている。この通路には、車道（４）、（５）とサービス通路（６）との間に人が安全に通ることができる内階段が設けられている。縦方向の連絡通路（１０）は、トンネル（１）の円形の壁を通って延在させてもよい。

サービス通路（６）内には、スラブ（３）に吊られているシャトル・タイプの緊急用車輌（９）が設置されており、これはトンネル内で事故や火災が生じた場合の個人用のローカルアクセスと、人々の避難手段を提供するものである。

Claims

円形壁面（１）を具える車道トンネルにおいて、一方が前記トンネルのほぼ半分の高さに位置し、他方が、前記トンネル底部よりやや上方に配置された２本のスラブ（２）、（３）を設けて、二つの独立した同一の車輌通行帯と、サービス通路を形成し、トンネルの片側あるいは両側の円形壁面（１）に沿って、一定間隔で、避難用ドア付のボックスタイプの防火装置（８）で保護されている開口部（７）を設けたことを特徴とするトンネル。
請求項１に記載のトンネルにおいて、前記ボックスタイプの防火装置（８）が、それぞれの側において、閉鎖された縦方向の連絡通路（１０）に連結されており、当該通路が車輌通行帯（４）、（５）と前記サービス通路（６）の間で人が安全に移動できるように内部階段を具えることを特徴とするトンネル。
請求項１又は２に記載のトンネルにおいて、前記サービス通路（６）に、ローカルアクセスと人の避難を可能にするシャトル・タイプの緊急用車輌（９）が、底部側のスラブ（３）に吊られていることを特徴とするトンネル。