JP2011136490A - ハードコート膜付基材およびハードコート膜形成用塗布液 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材と、基材上に形成された親水性金属酸化物粒子(A)と疎水性マトリック
ス成分(M)とからなるハードコート膜とからなり、親水性金属酸化物粒子(A)の屈折率(nPA)が1.45〜1.70の範囲にあり、疎水性マトリックス成分(M)の屈折率(nM)が1.45〜1.70の範囲にあり、屈折率(nPA)と屈折率(nM)の屈折率差が0.0
2以下であり、少なくとも該親水性金属酸化物粒子(A)の一部が該ハードコート膜表面に
凸部を形成して存在し、該凸部の高さ(H凸)が50nm〜1μmの範囲にあることを特徴とするハードコート膜付基材。
【選択図】図1
Description
凸を形成させることが開示されている。
インダー成分(マトリックス成分)への分散性が高く、上記体積排除効果を得るためには、反応性無機微粒子Aを多量に使用しないと十分に密着性を防止する効果が得られない場合
があった。また、反応性無機微粒子Aを多量に使用すると、基材との密着性、耐擦傷性が
低下する場合があった。さらに、有機シリコーン微粒子Bの粒子径、含有量によっては被膜の透明性が著しく不十分となることがあった。
[1]基材と、
基材上に形成された親水性金属酸化物粒子(A)と疎水性マトリックス成分(M)とからなるハードコート膜とからなり、
親水性金属酸化物粒子(A)の屈折率(nPA)が1.45〜1.70の範囲にあり、
疎水性マトリックス成分(M)の屈折率(nM)が1.45〜1.70の範囲にあり、屈折率(nPA)と屈折率(nM)の屈折率差が0.02以下であり、少なくとも該親水性金属酸化
物粒子(A)の一部が該ハードコート膜表面に凸部を形成して存在し、該凸部の高さ(H凸
)が50nm〜1μmの範囲にあるハードコート膜付基材。
[2]前記基材の屈折率(nB)とハードコート膜の屈折率(nH)との屈折率差が0.04以下
である[1]のハードコート膜付基材。
[3]前記親水性金属酸化物粒子(A)の平均粒子径(DA)が80nm〜3μmの範囲にある[1]または[2]のハードコート膜付基材。
[4]前記親水性金属酸化物粒子(A)がシリカ、アルミナ、ジルコニア、酸化チタン、五酸化アンチモン、ボリア、アンチモンドープ酸化錫、リンドープ酸化錫、スズドープ酸化インジウムおよびこれらの複合酸化物、混合物からなる[1]〜[3]のハードコート膜付基材。
[5]前記疎水性マトリックス成分(M)が疎水性有機樹脂系マトリックス成分である[1]〜[4]のハードコート膜付基材。
[6]前記疎水性有機樹脂マトリックス成分がビニル基、ウレタン基、エポキシ基、(メタ
)アクリロイル基、CF2基等の疎水性官能基を有する多官能(メタ)アクリル酸エステル
樹脂から選ばれる1種以上である[5]のハードコート膜付基材。
[7]前記疎水性有機樹脂マトリックス成分が、ペンタエリスリトールトリアクリレート、
ペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメテクリレート、イソデシルメテクリレート、n-ラウリルアクリレート、n−ステアリルアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、パーフルオロオクチルエチルメタクリレート、トリフロロエチルメテクリレート、ウレタンアクリレートから選ばれる1種以上の多官能(メタ)アクリル酸エステル樹脂である[5]または[6]のハードコート膜付基材。
[8]さらに、平均粒子径が5〜200nmの範囲にある疎水性金属酸化物粒子(B)を含む[1]〜[7]のハードコート膜付基材。
[9]前記疎水性金属酸化物粒子(B)が、シリカ、アルミナ、ジルコニア、酸化チタン、五酸化アンチモン、ボリア、アンチモンドープ酸化錫、リンドープ酸化錫、スズドープ酸化インジウムおよびこれらの複合酸化物、混合物からなる金属酸化物粒子(B)を下記式(1)で表される有機珪素化合物で表面処理されたものである[8]のハードコート膜付基材。
Rn−SiX4-n (1)
(但し、式中、Rは炭素数1〜10の非置換または置換炭化水素基であって、互いに同一であっても異なっていてもよい。X:炭素数1〜4のアルコキシ基、水酸基、ハロゲン、水素、n:1〜3の整数)
[10]前記ハードコート膜の膜厚が0.5〜20μmの範囲にある[1]〜[9]のハードコート膜付基材。
[11]屈折率(nPA)が1.45〜1.70の範囲にある親水性金属酸化物粒子(A)と、硬
化後の屈折率(nM)が1.45〜1.70の範囲にある疎水性マトリックス形成成分と
、有機分散媒とからなり、屈折率(nPA)と屈折率(nM)の屈折率差が0.02以下で
あるハードコート膜形成用塗布液。
[12]前記親水性金属酸化物粒子(A)の平均粒子径(DA)が80nm〜3μmの範囲にある[11]のハードコート膜形成用塗布液。
[13]前記親水性金属酸化物粒子(A)がシリカ、アルミナ、ジルコニア、酸化チタン、五酸
化アンチモン、ボリア、アンチモンドープ酸化錫、リンドープ酸化錫、スズドープ酸化インジウムおよびこれらの複合酸化物、混合物からなる[11]または[12]のハードコート膜形成用塗布液。
[14]前記疎水性マトリックス形成成分が疎水性有機樹脂マトリックス形成成分である[10]〜[13]のハードコート膜形成用塗布液。
[15]前記疎水性有機樹脂マトリックス成分がビニル基、ウレタン基、エポキシ基、(メタ)アクリロイル基、CF2基等の疎水性官能基を有する多官能(メタ)アクリル酸エステル
樹脂から選ばれる1種以上である[14]のハードコート膜形成用塗布液。
[16]前記疎水性有機樹脂マトリックス成分が、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメテクリレート、イソデシルメテクリレート、n-ラウリルアクリレート、n−ステアリルアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、パーフルオロオクチルエチルメタクリレート、トリフロロエチルメテクリレート、ウレタンアクリレートから選ばれる1種以上の多官能(メタ)アクリル酸エステル樹脂である[14]または[15]のハードコート膜形成用塗布液。
[17]さらに、平均粒子径が5〜300nmの範囲にある疎水性金属酸化物粒子(B)を含む[11]〜[16]のハードコート膜形成用塗布液。
[18]前記疎水性金属酸化物粒子(B)が、シリカ、アルミナ、ジルコニア、酸化チタン、五
酸化アンチモン、ボリア、アンチモンドープ酸化錫、リンドープ酸化錫、スズドープ酸化インジウムおよびこれらの複合酸化物、混合物からなる金属酸化物粒子(B)を下記式(1)で表される有機珪素化合物で表面処理されたものである[17]のハードコート膜形成用塗布液。
Rn−SiX4-n (1)
(但し、式中、Rは炭素数1〜10の非置換または置換炭化水素基であって、互いに同一であっても異なっていてもよい。X:炭素数1〜4のアルコキシ基、水酸基、ハロゲン、水素、n:1〜3の整数)
部が該ハードコート膜表面に凸部を形成して存在しているためにアンチブロッキング性(ハードコート膜が互いに密着することのない)に優れている。また、親水性金属酸化物粒子(A)の屈折率(nPA)と疎水性マトリックス成分の屈折率(nM)との屈折率差が小さいために、親水性金属酸化物粒子(A)が光学波長より大きい場合であっても視認されること
がない。このため、透明性、ヘーズ等に優れたハードコート膜付基材および該ハードコー
ト膜の形成に用いる塗布液を提供することができる。
ハードコート膜付基材
本発明に係るハードコート膜付基材は、基材と、基材上に形成された親水性金属酸化物粒子(A)と疎水性マトリックス成分とからなるハードコート膜とからなる。
本発明に用いる基材としては、従来公知のガラス、ポリカーボネート、アクリル樹脂、PET、TAC等のプラスチックシート、プラスチックフィルム等、プラスチックパネル等を用いることができるが、なかでも屈折率が低く耐アルカリ性を要求されるトリアセチルセルロース(TAC)基材、PET等ポリオレフィン系樹脂基材、ポリビニルアルコール系樹脂基材、ポリエーテルスルフォン系樹脂基材等が好適に用いられる。
ハードコート膜は、疎水性マトリックス成分と親水性金属酸化物粒子(A)とからなって
いる。このように疎水性マトリック成分と親水性金属酸化物粒子とから構成することによって、親水性金属酸化物粒子(A)が、ハードコート表面に露出して特定の凸部を構成する
。
(i)親水性金属酸化物粒子(A)
ハードコート膜中の親水性金属酸化物粒子(A)は、ハードコート膜中に均一に分散せず
に、上層に偏在して存在し、表面に所定の高さの凸部を形成している。
μmの範囲にあること好ましい。平均粒子径が小さいと、凸部の高さ(H凸)が不十分となり、充分なアンチブロッキング性が得られない場合がある。親水性金属酸化物粒子(A)
の平均粒子径が大きすぎても、ハードコート膜のヘーズが悪化したり、透明性が低下する場合があり、さらに摩擦等によりハードコート膜が損傷する場合がある。
ン、五酸化アンチモン、ボリア、アンチモンドープ酸化錫、リンドープ酸化錫、スズドー
プ酸化インジウムおよびこれらの複合酸化物、混合物からなっていることが好ましい。これらの親水性金属酸化物粒子(A)は疎水性マトリックス成分と混和性が低いので、マトリ
ックス中に分散しない。
〜1.65の範囲にあることが好ましい。
有していれば特に制限はないが、例えば、本願出願人の出願による特開61−168528号公報、特開62−275005号公報、特開61−168503号公報、特開61−168520号公報、特開61−174103号公報等に開示したシリカ粒子、チタニア粒子、複合酸化物粒子等の製造方法に準じて製造することができる。
を除き、所望の屈折率となるように配合した2種以上の酸化物の複合酸化物粒子(後述する有機珪素化合物での表面処理を含めて)として調製することができる。
も必要ではないが、さらに疎水性マトリックス成分との親和性を低くして、マトリックス内に均一に分散することなく、透明被膜表面に所定の高さの凸部を形成できるように、下記式(2)で表される有機ケイ素化合物で表面処理されていてもよい。
(但し、X:炭素数1〜4のアルコキシ基)
このような式(2)で表される有機珪素化合物としてはテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシシラン、テトラブトキシシラン等が挙げられる。
と、塗布液において疎水性マトリックス形成成分へ適度に分散するとともに、基材上に塗布し、乾燥した際に親水性金属酸化物粒子(A)がハードコート膜表面に所望の高さの凸部
を形成し、アンチブロッキング性に優れたハードコート膜付基材を得ることができる。
、親水性金属酸化物粒子(A)のアルコール分散液に前記有機ケイ素化合物を所定量加え、
これに水を加え、必要に応じて有機ケイ素化合物の加水分解用触媒として酸またはアルカリを加え、有機ケイ素化合物を加水分解する。この時の有機ケイ素化合物の使用量は親水性金属酸化物粒子(A)の大きさにもよるが、SiO2として親水性金属酸化物粒子(A)の概ね2〜50重量%、さらには5〜20重量%の範囲にあることが好ましい。
(1)金属酸化物粒子分散液をエバポレーターに採り、分散媒を蒸発させる。
(2)これを80℃で12時間乾燥し、粉末とする。
(3)屈折率が既知の標準屈折液を2、3滴ガラス板上に滴下し、これに上記粉末を混合する。
(4)上記(3)の操作を種々の標準屈折液で行い、混合液が透明になったときの標準屈折液の屈折率を金属酸化物粒子の屈折率とする。
本発明では、さらに疎水性金属酸化物粒子(B)を含んでいることが好ましい。疎水性金
属酸化物粒子(B)はハードコート膜の凸部に直接関与するのではなく、ハードコート膜と
基材との密着性、膜強度、膜硬度、透明被膜の屈折率の調整等に寄与する。
の範囲にあることが好ましい。疎水性金属酸化物粒子(B)が前記範囲よりも小さいものは
、得ることが困難であり、得られたとしても疎水性マトリックス成分との親和性に拘わらず凝集する傾向がある。疎水性金属酸化物粒子(B)の平均粒子径が大きすぎると、基材と
の密着性が不充分となったり、ハードコート膜の透明性が不充分となる場合がある。また、膜厚にもよるが、表面の凹凸形成を阻害することもある。
(但し、式中、Rは炭素数1〜10の非置換または置換炭化水素基であって、互いに同一であっても異なっていてもよい。X:炭素数1〜4のアルコキシ基、水酸基、ハロゲン、水素、n:1〜3の整数)
かかる有機ケイ素化合物は、少なくも1個の炭化水素基を有するため、本発明で使用される疎水性マトリックス成分との親和性が高く、マトリックス中に疎水性金属酸化物粒子(B)を偏在させることなく分散させることができ、基材との密着性、耐擦傷性等が向上し
たハードコート膜付基材を得ることができる。
トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、メチル-3,3,3−トリフルオロプロピルジメトキシシラン、β−(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ-グリ
シドキシメチルトリメトキシシラン、γ-グリシドキシメチルトリエキシシラン、γ-グリシドキシエチルトリメトキシシラン、γ-グリシドキシエチルトリエトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
、γ-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(β−グリシドキシエトキシ)プロピルトリメトキシシラン、γ-(メタ)
アクリロオキシメチルトリメトキシシラン、γ-(メタ)アクリロオキシメチルトリエキ
シシラン、γ-(メタ)アクリロオキシエチルトリメトキシシラン、γ-(メタ)アクリロオキシエチルトリエトキシシラン、γ-(メタ)アクリロオキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ-(メタ)アクリロオキシプロピルトリメトキシシラン、γ-(メタ)アクリロオキシプロピルトリエトキシシラン、γ-(メタ)アクリロオキシプロピルトリエトキシシ
ラン、ブチルトリメトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラオクチルトリエトキシシラン、デシルトリエトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、デシルトリエトキシシラン、3-ウレイドイソプロピルプロピルトリエトキシシラン、パーフルオロオクチルエチルトリメトキシシラン、パーフルオロオクチルエチルトリエトキシシラン、パーフルオロオクチルエチルトリイソプロポキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ-アミノプロピルメチルジ
メトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-フェニル-γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-メルカプトプロピルトリメトキシシ
ラン、トリメチルシラノール、メチルトリクロロシラン等が挙げられる。
属酸化物粒子(A)の表面処理と同様に行うことができ、金属酸化物粒子(B)のアルコール分散液に前記有機ケイ素化合物を所定量加え、これに水を加え、必要に応じて有機ケイ素化合物の加水分解用触媒として酸またはアルカリを加え、有機ケイ素化合物を加水分解する。
ハードコート膜に含まれている疎水性マトリックス成分としては、疎水性有機樹脂マトリックス成分が用いられる。
ステル樹脂から選ばれる1種以上であることが好ましい。さらに具体的には、ペンタエリ
スリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、イソ
ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメテクリレート、イソデシルメテクリレート、n-ラウリルアクリレート、n−ステアリルアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、パーフルオロオクチルエチルメタクリレート、トリフロロエチルメテクリレート、ウレタンアクリレート等およびこれらの混合物が好適に用いられる。
1.65の範囲にあることが好ましい。疎水性マトリックス成分の屈折率(nM)が前記
範囲にあれば、屈折率(nPA)が1.45〜1.70の範囲にある親水性金属酸化物粒子(A)の屈折率(nPA)との屈折率差を小さく調整することができ、光の散乱を抑制するこ
とができるので、ヘーズ、透明性に優れたハードコート膜を得ることができる。
(nM)の屈折率差は0.02以下、さらには0.01以下であることが好ましい。屈折率差が小
さいと、特に親水性金属酸化物粒子(A)の平均粒子径が大きい場合であってもヘーズ、透
明性に優れたハードコート膜を得ることができる。
分の屈折率(nM)とは、疎水性金属酸化物粒子(B)を含めた屈折率をいい、疎水性マトリックス成分の屈折率(nM)、疎水性金属酸化物粒子(B)の屈折率と各成分の配合比から計算によって求めることができる。
ハードコート膜中の親水性金属酸化物粒子(A)の含有量は、ハードコート膜の膜厚、親
水性金属酸化物粒子(A)の平均粒子径等によっても異なるが、0.01〜20重量%、さ
らには0.1〜10重量%の範囲にあることが好ましい。
ードコート膜表面に形成される凸部の密度が低いために充分なアンチブロッキング性が得られない場合がある。親水性金属酸化物粒子(A)の含有量が多すぎても、ハードコート膜
のヘーズが悪化したり、透明性が低下する場合がある。
2〜60重量%の範囲にあることが好ましい。
透明被膜の屈折率を調整できる。
充分となることがある。
くは10〜98.9重量%、さらには、20〜70重量%の範囲にあることが望ましい。したがって、疎水性金属酸化物粒子(B)と疎水性マトリックス成分の合計(すなわち疎水
性成分)における、疎水性マトリックス成分の割合は、1〜87.5重量%、好ましくは、2
2〜70重量%にあることが望ましい。
あり、粒子(A)は、ハードコート膜表面に露出していても、また、粒子(B)表面にハードコート膜成分が薄膜として存在していてもよい。このようなハードコート膜の模式図を図1に示す。
好ましい。ハードコート膜の厚さが前記範囲の下限未満の場合は、ハードコート膜が薄いためにハードコート膜表面に加わる応力を充分吸収することがでないために、ハードコート機能が不充分となる。ハードコート膜の厚さが前記範囲の上限を越えると、膜の厚さが均一になるように塗布したり、均一に乾燥することが困難となり、さらに収縮が大きくなるのでカーリング(ハードコート膜付基材が湾曲)が生じることがある。また、膜厚が厚すぎて透明性が不充分となることがある。なお、膜厚は、使用される親水性金属酸化物粒子(A)、疎水性金属酸化物粒子(B)の大きさを越えることはない。
布、乾燥、硬化することによって形成することができる。
本発明に係るハードコート膜形成用塗布液は、前記親水性金属酸化物粒子(A)と疎水性
マトリックス形成成分と有機分散媒とからなる。また必要に応じて、前記金属酸化物粒子(B)を含んでいても良い。
ハードコート膜形成用塗布液中の親水性金属酸化物粒子(A)の濃度は、得られるハード
コート膜中の親水性金属酸化物粒子(A)の含有量が前記したように0.01〜20重量%
、好ましくは0.1〜10重量%となるように用いるが、塗布液中の固形分として0.0001〜12重量%、さらには0.001〜6重量%の範囲にあることが好ましい。
膜中の金属酸化物粒子(B)の含有量が前記したように80重量%以下、好ましくは2〜6
0重量%となるように用いるが、塗布液の固形分として48重量%以下、さらには0.02〜36重量%の範囲にあることが好ましい。
疎水性マトリックス形成成分としては、前記した疎水性マトリックス成分を構成するものが用いられる。なお、熱可塑性樹脂の場合、疎水性マトリックス形成成分はそのまま疎水性マトリックス成分となるが、硬化性樹脂の場合、疎水性マトリックス形成成分が反応ないし重合して疎水性マトリックス成分となる。このため、硬化性樹脂を疎水性マトリックス形成成分として使用する場合、触媒、重合促進剤などが含まれていてもよい。
本発明に用いる有機分散媒としては前記疎水性マトリックス形成成分、必要に応じて用いる重合開始剤を溶解あるいは分散できるとともに前記した親水性金属酸化物粒子(A)が
分散し、必要に応じて用いる金属酸化物粒子(B)を均一に分散することができれば特に制
限はなく、従来公知の溶媒を用いることができる。具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、2-プロパノール(IPA)、ブタノール、ジアセトンアルコール、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、エチレングリコール、ヘキシレングリコール、イソプロピルグリコールなどのアルコール類;酢酸メチルエステル、酢酸エチルエステル、酢酸ブチルなどのエステル類;ジエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールイソプルピルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プルピレングリコールモノエチルエーテルなどのエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ブチルメチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、ジプロピルケトン、メチルペンチルケトン、ジイソブチルケトン、イソホロン、アセチルアセトン、アセト酢酸エステルなどのケトン類、トルエン、キシレン等が挙げられる。これらは単独で使用してもよく、また2種以上混合して使用することもできる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
親水性金属酸化物粒子(A-1)分散液の調製
シリカゾル(日揮触媒化成(株)製:スフェリカスラリ−300、平均粒子径300nm、SiO2濃度20重量%)1000gにイオン交換樹脂(三菱化学(株)製:ダイヤイオンSK1B)400gを添加し、80℃で3時間イオン交換して洗浄を行った。ついで、イオン交換樹脂を除去した後、分散液を限外濾過膜法によりメタノールに溶媒置換するとともに濃縮して、固形分濃度20重量%の親水性金属酸化物粒子(A-1)メタノール分散液を調製
した。親水性金属酸化物粒子(A-1)の平均粒子径および屈折率を表に示す。なお、粒子の
屈折率の測定は以下の方法によった。
粒子の屈折率の測定方法
(1)分散液をエバポレーターに採り、分散媒を蒸発させる。
(2)これを120℃で乾燥し、粉末とする。
(3)屈折率が既知の標準屈折液を2、3滴ガラス板上に滴下し、これに上記粉末を混合する。
(4)上記(3)の操作を種々の標準屈折液で行い、混合液が透明になったときの標準屈折液の屈折率を微粒子の屈折率とする。
アクリル系樹脂(DIC(株)製:17-824-9、樹脂濃度:79.8重量%、溶媒:酢酸ブチ
ル)25gとフッ素系樹脂(共栄社化学(株)製:LINK−2A、樹脂濃度:100重量%、)20gとをイソプロピルアルコールで希釈して、固形分濃度30重量%のハードコート膜形成用樹脂成分(1)を調製した。
酸化物粒子(A-1)メタノール分散液1.5gを混合してハードコート膜形成用塗布液(1)を調製した。
ハードコート膜形成用塗布液(1)を、トリアセチルセルロース(TAC)フィルム(厚さ:80μm、屈折率:1.49、全光線透過率:93.2%、ヘーズ:0.2%)にバーコーター法(#18)で塗布し、80℃で120秒間乾燥した後、600mJ/cm2の紫外線を照射して硬化させてハードコート膜付基材(1)を製造した。このときのハードコー
ト膜の厚さは7μmであった。
ハードコート膜付基材(1)の一部を2枚に切断し、一方のハードコート膜付基材(基
材+ハードコート膜)の上に他方のハードコート膜付基材(基材+ハードコート膜)を重ね合わせ、1cm2当たり10kgの加重が掛かるように重りを載せ、24時間放置した
後の剥離の難易度を下記の基準で評価した。
剥離がやや困難である : △
剥離ができないか、困難である : ×
耐擦傷性の測定
#0000スチールウールを用い、荷重500g/cm2で50回摺動し、膜の表面を
目視観察し、以下の基準で評価し、結果を表に示した。
筋条の傷が認められない :◎
筋条の傷が僅かに認められる :○
筋条の傷が多数認められる :△
面が全体的に削られている :×
干渉縞
ハードコート膜付基材(1)の背景を黒にした状態で蛍光灯の光を透明被膜表面で反射
させ、光の干渉による虹模様の発生を目視観察し、以下の基準で評価した。
虹模様がわずかに認められる: ○
虹模様が明らかに認められる: △
虹模様が鮮明に認められる : ×
総合評価(または外観評価)
透明被膜ヘーズが0.3%以下で、干渉縞の評価が○または◎の場合:◎
透明被膜ヘーズが0.3%以下で、干渉縞の評価が△の場合 :○
透明被膜ヘーズが0.3%以下で、干渉縞の評価が×の場合 :△
透明被膜ヘーズが0.4%以上の場合 :×
ここで、透明被膜のヘーズは透明被膜付基材のヘーズ(測定値)と基材のヘーズとの差とした。
ハードコート膜形成用塗布液(2)の調製
アクリル系樹脂(DIC(株)製:17-824-9、樹脂濃度:79.8重量%、溶媒:酢酸ブチ
ル)30gとフッ素系樹脂(共栄社化学(株)製:LINK−2A、樹脂濃度:100重量%)16gとをイソプロピルアルコールで希釈して、固形分濃度30重量%のハードコート膜形成用樹脂成分(2)を調製した。このハードコート膜形成用樹脂成分(2)100gに
、実施例1と同様にして調製した固形分濃度20重量%の親水性金属酸化物粒子(A-1)メ
タノール分散液1.5gを混合してハードコート膜形成用塗布液(2)を調製した。
実施例1において、ハードコート膜形成用塗布液(2)を用いた以外は同様にしてハード
コート膜付基材(2)を製造した。このときのハードコート膜の厚さは7μmであった。
疎水性金属酸化物粒子(B-1)分散液の調製
シリカゾル(日揮触媒化成(株)製:SI-30、平均粒子径12nm、SiO2濃度30
重量%)670gにイオン交換樹脂(三菱化学(株)製:ダイヤイオンSK1B)400gを添加し、80℃で3時間イオン交換して洗浄を行った。ついで、イオン交換樹脂を除去した後、分散液を限外濾過膜法によりメタノールに溶媒置換するとともに濃縮して、固形分濃度20重量%のシリカ粒子(B-1)メタノール分散液を得た。
実施例2と同様にして調製した固形分濃度30重量%のハードコート膜形成用樹脂成分(2)100gに、固形分濃度20重量%の疎水性金属酸化物粒子(B-1)メタノール分散液150gを混合し、ついで、実施例1と同様にして調製した固形分濃度20重量%の親水性金属酸化物粒子(A-1)メタノール分散液3.0gを混合してハードコート膜形成用塗布液(3)を調製した。
実施例1において、ハードコート膜形成用塗布液(3)を用いた以外は同様にしてハード
コート膜付基材(3)を製造した。このときのハードコート膜の厚さは5μmであった。
親水性金属酸化物粒子(A-2)分散液の調製
シリカゾル(日揮触媒化成(株)製:スフェリカスラリー120、平均粒子径120nm、SiO2濃度18重量%)1111gにイオン交換樹脂(三菱化学(株)製:ダイヤイオンSK1B)400gを添加し、80℃で3時間イオン交換して洗浄を行った。ついで、イオン交換樹脂を除去した後、分散液を限外濾過膜法によりメタノールに溶媒置換するとともに濃縮して、固形分濃度20重量%の親水性金属酸化物粒子(A-2)メタノール分散液を得た
。
実施例2と同様にして調製した固形分濃度30重量%のハードコート膜形成用樹脂成分(2)100gに、実施例3と同様にして調製した固形分濃度20重量%の疎水性金属酸化
物粒子(B-1)メタノール分散液150gを混合し、ついで、固形分濃度20重量%の親水
性金属酸化物粒子(A-2)メタノール分散液9.0gを混合してハードコート膜形成用塗布
液(4)を調製した。
実施例1において、ハードコート膜形成用塗布液(4)を用いた以外は同様にしてハード
コート膜付基材(4)を製造した。このときのハードコート膜の厚さは5μmであった。
親水性金属酸化物粒子(A-3)分散液の調製
シリカ粒子粉体(日揮触媒化成(株)製:シリカマイクロビード P−500、平均粒子径1.6μm)200gを純水800gに分散させ、これにイオン交換樹脂(三菱化学(
株)製:ダイヤイオンSK1B)400gを添加し、80℃で3時間イオン交換して洗浄を行
った。ついで、イオン交換樹脂を除去した後、分散液を限外濾過膜法によりメタノールに溶媒置換するとともに濃縮して、固形分濃度20重量%の親水性金属酸化物粒子(A-3)メ
タノール分散液を得た。親水性金属酸化物粒子(A-3)の平均粒子径および屈折率を表に示
す。
実施例2と同様にして調製した固形分濃度30重量%のハードコート膜形成用樹脂成分(2)100gに、実施例3と同様にして調製した固形分濃度20重量%の疎水性金属酸化
物粒子(B-1)メタノール分散液150gを混合し、ついで、固形分濃度20重量%の親水
性金属酸化物粒子(A-3)メタノール分散液0.9gを混合してハードコート膜形成用塗布
液(5)を調製した。
実施例1において、ハードコート膜形成用塗布液(5)を用いた以外は同様にしてハード
コート膜付基材(5)を製造した。このときのハードコート膜の厚さは5μmであった。
親水性金属酸化物粒子(A-4)分散液の調製
シリカ・アルミナゾル(日揮触媒化成(株)製:USBB−120、平均粒子径25nm、SiO2・Al2O3濃度20重量%、固形分中Al2O3含有量27重量%)14gに
純水546gを加えて95℃に加温し、この温度を保持しながら、SiO2として濃度1.5重量%の珪酸ナトリウム水溶液8270gとAl2O3としての濃度0.5重量%のアル
ミン酸ナトリウム水溶液10630gを添加して、SiO2・Al2O3複合酸化物微粒子
(平均粒子径100nm)分散液を得た。このときのAl2O3/SiO2モル比は0.2
9であった。また、このときの反応液のpHは12.0であった。ついで、限外濾過膜で洗浄して固形分濃度5重量%の複合酸化物微粒子(A-4-1)を得た。
温度を保持しながら、SiO2として濃度1.5重量%の珪酸ナトリウム水溶液8990gとAl2O3としての濃度0.5重量%のアルミン酸ナトリウム水溶液11560gを添加
して、SiO2・Al2O3複合酸化物微粒子(平均粒子径300nm)分散液を得た。こ
のときのAl2O3/SiO2モル比は0.30であった。また、このときの反応液のpH
は12.0であった。ついで、限外濾過膜で洗浄して固形分濃度5重量%の複合酸化物微粒子(A-4-2)分散液を得た。
三菱化学(株)製:ダイヤイオンSK1B)400gを添加し、80℃で3時間イオン交換して洗浄を行った。ついで、イオン交換樹脂を除去した後、分散液を限外濾過膜法によりメタノールに溶媒置換するとともに濃縮して、固形分濃度20重量%の親水性金属酸化物粒子(A-4)メタノール分散液を調製した。親水性金属酸化物粒子(A-4)の平均粒子径および屈折率を表に示す。
疎水性金属酸化物粒子(B-2)分散液の調製
シリカ・アルミナゾル(日揮触媒化成(株)製:USBB−120、平均粒子径25nm、SiO2・Al2O3濃度20重量%、固形分中Al2O3含有量27重量%)1000
gにイオン交換樹脂(三菱化学(株)製:ダイヤイオンSK1B)400gを添加し、80℃で3時間イオン交換して洗浄を行った。ついで、イオン交換樹脂を除去した後、分散液を限外濾過膜法によりメタノールに溶媒置換するとともに濃縮して、固形分濃度20重量%の複合酸化物微粒子(B-2)メタノール分散液を調製した。
アクリル系樹脂(DIC(株)製:17-824-9、樹脂濃度:79.8重量%、溶媒:酢酸ブチ
ル)100gをイソプロピルアルコールで希釈して、固形分濃度30重量%のハードコート膜形成用樹脂成分(3)を調製した。
度20重量%の疎水性金属酸化物粒子(B-2)メタノール分散液100gを混合し、ついで
、固形分濃度20重量%の親水性金属酸化物粒子(A-4)メタノール分散液2.5gを混合
してハードコート膜形成用塗布液(6)を調製した。
ハードコート膜形成用塗布液(6)を、アクリル板(三菱レイヨン(株)製:#001
、厚さ:3mm、屈折率:1.51)にバーコーター法(#18)で塗布し、80℃で120秒間乾燥した後、600mJ/cm2の紫外線を照射して硬化させてハードコート膜
付基材(6)を製造した。このときのハードコート膜の厚さは4μmであった。
得られたハードコート膜の全光線透過率、ヘーズ、屈折率、凸部の高さ、耐擦傷性、アンチブロッキング性、粒子の視認性、干渉縞を評価し、結果を表に示す。
親水性金属酸化物粒子(A-5)分散液の調製
酸化チタンゾル(日揮触媒化成(株)製:HPW−200C、平均粒子径200nm、TiO2濃度20重量%)を稀釈して得た固形分濃度10重量%の酸化チタンゾル270g
を濃度1重量%のNaOH水溶液でpH10に調製した後、温度95℃を維持しながら、
SiO2濃度1.5重量%の希釈水ガラス2800gとAl2O3濃度0.5重量%のアル
ミン酸ナトリウム水溶液6000gを同時に連続的に40時間添加した。その後、このゾルを40℃以下まで冷却し、限外濾過装置を用いて、純水を連続的に添加して、充分洗浄した後、濃縮して固形分濃度18重量%の複合酸化物微粒子(A-5)分散液を得た。
三菱化学(株)製:ダイヤイオンSK1B)400gを添加し、80℃で3時間イオン交換して洗浄を行った。ついで、イオン交換樹脂を除去した後、分散液を限外濾過膜法によりメタノールに溶媒置換するとともに濃縮して、固形分濃度20重量%の親水性金属酸化物粒子(A-5)メタノール分散液を調製した。親水性金属酸化物粒子(A-5)の平均粒子径および屈折率を表に示す。
疎水性金属酸化物粒子(B-3)分散液の調製
酸化チタン系微粒子分散液(日揮触媒化成(株)製:ATOMYBALL-(TZ-R)、平均粒子径10nm、固形分濃度10.0重量%、固形分中のTiO292重量%、ZnO:8重量%)
を稀釈して得た固形分濃度1.5重量%の酸化チタン系微粒子水分散液2000gにテトラエトキシシラン(多摩化学工業株式会社製:エチルシリケート-A、SiO228.8重量%)を182g加え、ついでメタノール2000gを加えた後、50℃で15時間加熱処理を行った。ついで、限外濾過膜を用いて溶媒をメタノールに置換して固形分濃度20重量%のシリカで被覆した酸化チタン系微粒子(3)メタノール分散液を調製した。
アクリル系樹脂(大阪ガスケミカル(株)製:オグソールEA−0200、樹脂濃度:93.8重量%、溶媒:トルエン)100gをイソプロピルアルコールで希釈して、固形分濃度30重量%のハードコート膜形成用樹脂成分(4)を調製した。
度20重量%の疎水性金属酸化物粒子(B-3)メタノール分散液100gを混合し、ついで
、固形分濃度20重量%の親水性金属酸化物粒子(A-5)メタノール分散液2.5gを混合
してハードコート膜形成用塗布液(7)を調製した。
ハードコート膜形成用塗布液(7)を、PETフィルム(東レ(株)製:ルミラーT−6
0、厚さ:100μm、屈折率1.65、基材透過率91.0%、ヘーズ2.0%)にバーコーター法(#18)で塗布し、80℃で120秒間乾燥した後、600mJ/cm2
の紫外線を照射して硬化させてハードコート膜付基材(7)を製造した。このときのハード
コート膜の厚さは4μmであった。
親水性金属酸化物粒子(RA-1)分散液の調製
シリカゾル(日揮触媒化成(株)製:カタロイドSI−45P、平均粒子径45nm、SiO2濃度40重量%)500gにイオン交換樹脂(三菱化学(株)製:ダイヤイオンSK1B)400gを添加し、80℃で3時間イオン交換して洗浄を行った。ついで、イオン交換樹脂を除去した後、分散液を限外濾過膜法によりメタノールに溶媒置換するとともに濃縮して、固形分濃度20重量%の親水性金属酸化物粒子(RA-1)メタノール分散液を得た。親水性金属酸化物粒子(RA-1)の平均粒子径および屈折率を表に示す。
実施例3において、固形分濃度20重量%の親水性金属酸化物粒子(RA-1)メタノール分散液を用いた以外は同様にしてハードコート膜形成用塗布液(RA-1)を調製した。
実施例1において、ハードコート膜形成用塗布液(RA-1)を用いた以外は同様にしてハードコート膜付基材(RA-1)を製造した。このときのハードコート膜の厚さは5μmであった。得られたハードコート膜の全光線透過率、ヘーズ、屈折率、凸部の高さ、耐擦傷性、アンチブロッキング性、粒子の視認性、干渉縞を評価し、結果を表に示す。
親水性金属酸化物粒子(RA-2)分散液の調製
シリカ粒子(日揮触媒化成(株)製:シリカマイクロビードp−1500、平均粒子径5μm)200gを純水800gに分散させ、これにイオン交換樹脂(三菱化学(株)製:ダイヤイオンSK1B)400gを添加し、80℃で3時間イオン交換して洗浄を行った。
ついで、イオン交換樹脂を除去した後、分散液を限外濾過膜法によりメタノールに溶媒置換するとともに濃縮して、固形分濃度20重量%の親水性金属酸化物粒子(RA-2)メタノール分散液を得た。
実施例3において、固形分濃度20重量%の親水性金属酸化物粒子(RA-2)メタノール分散液を用いた以外は同様にしてハードコート膜形成用塗布液(RA-2)を調製した。
実施例1において、ハードコート膜形成用塗布液(RA-2)を用いた以外は同様にしてハードコート膜付基材(RA-2)を製造した。このときのハードコート膜の厚さは5μmであった。得られたハードコート膜の全光線透過率、ヘーズ、屈折率、凸部の高さ、耐擦傷性、アンチブロッキング性、粒子の視認性、干渉縞を評価し、結果を表に示す。
疎水性金属酸化物粒子(RB-1)分散液の調製
シリカゾル(日揮触媒化成(株)製:スフェリカスラリー300、平均粒子径300nm、SiO2濃度20重量%)1000gにイオン交換樹脂(三菱化学(株)製:ダイヤイオンSK1B)400)gを添加し、80℃で3時間イオン交換して洗浄を行った。ついで、イオン交換樹脂を除去した後、分散液を限外濾過膜法によりメタノールに溶媒置換するとともに濃縮して、固形分濃度20重量%の親水性金属酸化物粒子(A-1)メタノール分散液を調
製した。
よび屈折率を表に示す。(なお、親水性金属酸化物粒子は使用していない)
ハードコート膜形成用塗布液(RA-3)の調製
実施例1において、固形分濃度20重量%の疎水性金属酸化物粒子(RB-1)メタノール分散液を用いた以外は同様にしてハードコート膜形成用塗布液(RA-3)を調製した。
実施例1において、ハードコート膜形成用塗布液(RA-3)を用いた以外は同様にしてハードコート膜付基材(RA-3)を製造した。このときのハードコート膜の厚さは5μmであった。
得られたハードコート膜の全光線透過率、ヘーズ、屈折率、凸部の高さ、耐擦傷性、アンチブロッキング性、粒子の視認性、干渉縞を評価し、結果を表に示す。
ハードコート膜形成用塗布液(RA-4)の調製
実施例6と同様にして、固形分濃度30重量%のハードコート膜形成用樹脂成分(3)を
調製した。
と同様にして調製した固形分濃度20重量%の親水性金属酸化物粒子(A-1)メタノール分
散液1.5gを混合してハードコート膜形成用塗布液(RA-4)を調製した。
実施例1において、ハードコート膜形成用塗布液(RA-4)を用いた以外は同様にしてハードコート膜付基材(RA-4)を製造した。このときのハードコート膜の厚さは7μmであった。得られたハードコート膜の全光線透過率、ヘーズ、屈折率、凸部の高さ、耐擦傷性、アンチブロッキング性、粒子の視認性、干渉縞を評価し、結果を表に示す。
Claims (18)
- 基材と、
基材上に形成された親水性金属酸化物粒子(A)と疎水性マトリックス成分(M)とからなるハードコート膜とからなり、
親水性金属酸化物粒子(A)の屈折率(nPA)が1.45〜1.70の範囲にあり、
疎水性マトリックス成分(M)の屈折率(nM)が1.45〜1.70の範囲にあり、屈折率(nPA)と屈折率(nM)の屈折率差が0.02以下であり、少なくとも該親水性金属
酸化物粒子(A)の一部が該ハードコート膜表面に凸部を形成して存在し、該凸部の高さ(
H凸)が50nm〜1μmの範囲にあることを特徴とするハードコート膜付基材。 - 前記基材の屈折率(nB)とハードコート膜の屈折率(nH)との屈折率差が0.04以下であることを特徴とする請求項1に記載のハードコート膜付基材。
- 前記親水性金属酸化物粒子(A)の平均粒子径(DA)が80nm〜3μmの範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載のハードコート膜付基材。
- 前記親水性金属酸化物粒子(A)がシリカ、アルミナ、ジルコニア、酸化チタン、五酸化
アンチモン、ボリア、アンチモンドープ酸化錫、リンドープ酸化錫、スズドープ酸化インジウムおよびこれらの複合酸化物、混合物からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のハードコート膜付基材。 - 前記疎水性マトリックス成分(M)が疎水性有機樹脂系マトリックス成分であることを特
徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のハードコート膜付基材。 - 前記疎水性有機樹脂マトリックス成分がビニル基、ウレタン基、エポキシ基、(メタ)アクリロイル基、CF2基等の疎水性官能基を有する多官能(メタ)アクリル酸エステル樹
脂から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項5に記載のハードコート膜付基材。 - 前記疎水性有機樹脂マトリックス成分が、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメテクリレート、イソデシルメテクリレート、n-ラウリルアクリレート、n−ステアリルアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、パーフルオロオクチルエチルメタクリレート、トリフロロエチルメテクリレート、ウレタンアクリレートから選ばれる1種以上の多官能(メタ)アクリル酸エステル樹脂であることを特徴とする請求項5または6に記載のハードコート膜付基材。
- さらに、平均粒子径が5〜200nmの範囲にある疎水性金属酸化物粒子(B)を含むこ
とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のハードコート膜付基材。 - 前記疎水性金属酸化物粒子(B)が、シリカ、アルミナ、ジルコニア、酸化チタン、五酸
化アンチモン、ボリア、アンチモンドープ酸化錫、リンドープ酸化錫、スズドープ酸化インジウムおよびこれらの複合酸化物、混合物からなる金属酸化物粒子(B)を下記式(1)で表される有機珪素化合物で表面処理されたものであることを特徴とする請求項8に記載のハードコート膜付基材。
Rn−SiX4-n (1)
(但し、式中、Rは炭素数1〜10の非置換または置換炭化水素基であって、互いに同一であっても異なっていてもよい。X:炭素数1〜4のアルコキシ基、水酸基、ハロゲン、水素、n:1〜3の整数) - 前記ハードコート膜の膜厚が0.5〜20μmの範囲にあることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のハードコート膜付基材。
- 屈折率(nPA)が1.45〜1.70の範囲にある親水性金属酸化物粒子(A)と、硬化
後の屈折率(nM)が1.45〜1.70の範囲にある疎水性マトリックス形成成分と、
有機分散媒とからなり、屈折率(nPA)と屈折率(nM)の屈折率差が0.02以下であ
ることを特徴とするハードコート膜形成用塗布液。 - 前記親水性金属酸化物粒子(A)の平均粒子径(DA)が80nm〜3μmの範囲にあることを特徴とする請求項11に記載のハードコート膜形成用塗布液。
- 前記親水性金属酸化物粒子(A)がシリカ、アルミナ、ジルコニア、酸化チタン、五酸化
アンチモン、ボリア、アンチモンドープ酸化錫、リンドープ酸化錫、スズドープ酸化インジウムおよびこれらの複合酸化物、混合物からなることを特徴とする請求項11または12に記載のハードコート膜形成用塗布液。 - 前記疎水性マトリックス形成成分が疎水性有機樹脂マトリックス形成成分であることを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載のハードコート膜形成用塗布液。
- 前記疎水性有機樹脂マトリックス成分がビニル基、ウレタン基、エポキシ基、(メタ)アクリロイル基、CF2基等の疎水性官能基を有する多官能(メタ)アクリル酸エステル樹
脂から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項14記載のハードコート膜形成用塗布液。 - 前記疎水性有機樹脂マトリックス成分が、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメテクリレート、イソデシルメテクリレート、n-ラウリルアクリレート、n−ステアリルアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、パーフルオロオクチルエチルメタクリレート、トリフロロエチルメテクリレート、ウレタンアクリレートから選ばれる1種以上の多官能(メタ)アクリル酸エステル樹脂であることを特徴とする請求項14または15に記載のハードコート膜形成用塗布液。
- さらに、平均粒子径が5〜300nmの範囲にある疎水性金属酸化物粒子(B)を含むこ
とを特徴とする請求項11〜16のいずれかに記載のハードコート膜形成用塗布液。 - 前記疎水性金属酸化物粒子(B)が、シリカ、アルミナ、ジルコニア、酸化チタン、五酸
化アンチモン、ボリア、アンチモンドープ酸化錫、リンドープ酸化錫、スズドープ酸化インジウムおよびこれらの複合酸化物、混合物からなる金属酸化物粒子(B)を下記式(1)で表される有機珪素化合物で表面処理されたものであることを特徴とする請求項17に記載のハードコート膜形成用塗布液。
Rn−SiX4-n (1)
(但し、式中、Rは炭素数1〜10の非置換または置換炭化水素基であって、互いに同一であっても異なっていてもよい。X:炭素数1〜4のアルコキシ基、水酸基、ハロゲン、
水素、n:1〜3の整数)
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