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JP2011125558A - 貼付剤および貼付製剤 - Google Patents

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JP2011125558A JP2009288139A JP2009288139A JP2011125558A JP 2011125558 A JP2011125558 A JP 2011125558A JP 2009288139 A JP2009288139 A JP 2009288139A JP 2009288139 A JP2009288139 A JP 2009288139A JP 2011125558 A JP2011125558 A JP 2011125558A
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浩之 八重樫
Junichi Sekiya
純一 関谷
Minoru Suzuki
実 鈴木
Toshiharu Izaki
敏晴 伊崎
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Abstract

【課題】本発明は、包装体から取り出したり、皮膚へ貼付する操作が容易に実施されることができる貼付剤を提供することを課題とする。
【解決手段】支持体と、その少なくとも片面に粘着剤層を有する貼付剤本体と、該貼付剤本体の粘着面に仮着された仮着部と、貼付剤本体の外方へ延出する延出部とを有する剥離ライナーとを備える貼付剤であって、該剥離ライナーは、その延出部6の少なくとも一部に、直線状の折り曲げ線8で境界付けられ、該延出部の端部が貼付剤本体とは反対側に、折り曲げられた第1折り曲げ部を有し、該折り曲げ線に垂直な平面による、該貼付剤の断面形状において、該第1折り曲げ部と、該仮着部からの延長線とが、該貼付剤本体の遠位側になす角度は、直角より小さいものである、貼付剤。
【選択図】図1

Description

本発明は、貼付剤および貼付製剤に関する。
従来より、皮膚を保護するため、または薬物を皮膚面を通して生体内へ投与するためなどの目的で、種々の貼付剤および貼付製剤が開発されている。特に近年、剥離時に皮膚への物理的刺激を低減し、またはソフトな貼付感を持たせるために、粘着剤層に有機液状成分を含有させた柔らかい粘着剤層が開発されている。また、粘着剤層に多量の薬物を溶解、保持させるなどの目的で厚い粘着剤層が使用されることがある。
しかし、このような貼付剤は、粘着剤層が柔らかい、または厚いため、端部から粘着剤層がはみ出したり、貼付剤保管中にいわゆるコールドフロー現象により、粘着剤層が流れ出し、貼付剤の包装体の内壁へ付着し、貼付剤を包装体から取り出しにくかったり、使用時に手がべとついて不快感を与えることがある。このような現象を回避する技術としていわゆるドライエッジが知られている。
特開平11−1432号公報(特許文献1)には、剥離ライナーを支持体および粘着剤層の端部から延出させた、ドライエッジあるいはアイランドカット等と呼ばれる構造を有する貼付剤が開示されている。このような貼付剤は、剥離ライナーに接する粘着剤層の端部から粘着剤層がはみ出したり、流れ出すことはある程度まで抑制される。しかし、このような貼付剤は、支持体に接する粘着剤層の端部から粘着剤層がはみ出したり、あるいは流れ出す恐れがあり、十分満足できるものではない。
実公平4−51782号公報(特許文献2)には、そのような構造の貼付剤の剥離ライナーの延出部において、突状部を設けた貼付剤が開示されている。このような貼付剤では、突状部と粘着剤層端部が接近していることから、粘着剤層端部からはみ出した、あるいは流れ出した粘着剤層はなおも突状部を乗り越えて包装体内壁に付着する恐れがある。また、突状部の先端が尖った形状の場合には、包装体を傷つけるおそれがある。さらに、このような貼付剤は、突状部を新たに設ける煩雑な製造工程を要する弊害もある。
特開平11−1432号公報 実公平4−51782号公報
上記に鑑み、本発明は、包装体から取り出したり、皮膚へ貼付する操作が容易に実施されることができる貼付剤を提供することを課題とする。
かくして本発明は:
(1)
支持体と、その少なくとも片面に粘着剤層を有する貼付剤本体と、該貼付剤本体の粘着面に仮着された仮着部と、貼付剤本体の外方へ延出する延出部とを有する剥離ライナーとを備える貼付剤であって、
該剥離ライナーは、その延出部6の少なくとも一部に、直線状の折り曲げ線8で境界付けられ、該延出部の端部が貼付剤本体とは反対側に、折り曲げられた第1折り曲げ部を有し、
該折り曲げ線に垂直な平面による、該貼付剤の断面形状において、該第1折り曲げ部と、該仮着部からの延長線とが、該貼付剤本体の遠位側になす角度は、直角より小さいものである、
ことを特徴とする貼付剤;
(2)
該断面形状における該角度が、5〜70度の範囲内にある、(1)記載の貼付剤;
(3)
剥離ライナーの仮着部は、弱化線を有する、(1)または(2)記載の貼付剤;
(4)
該剥離ライナーの該延出部は、該第1折り曲げ部の該貼付剤中央部側に、該貼付剤本体側に折り曲げられた第2折り曲げ部をさらに有する、(1)〜(3)いずれかに記載の貼付剤;
(5)
該剥離ライナーの平面形状は、第1辺および該第1辺に対向する第2辺を有する略矩形であり、
該第1折り曲げ部は、該第1辺および該第2辺に沿って延在する、(1)〜(4)いずれかに記載の貼付剤;
を提供する。
本発明の貼付剤は、その剥離ライナーの延出部の少なくとも一部に、折り曲げられた第1折り曲げ部を有するので、貼付剤にコシがある。したがって、貼付剤を手で持つことが容易であることで、包装体から取り出したり、皮膚へ貼付する操作は、容易に実施されることができる。また、第1折り曲げ部は、貼付剤本体側とは反対側に折り曲げられているため、剥離ライナーにおける延出部におけるそのような折り曲げ部を手指で持つ際に、露出された粘着剤層端部と、手指との距離は、そのような折り曲げ部を有しない延出部を手指で持つ場合よりも離間されている。したがって、粘着剤層の端部に指を触れる可能性、および貼付剤の端部を汚染する可能性を低減することができる。さらに、折り曲げ角度が直角よりも小さいことから、折り曲げ部にクッション的な効果があることで、貼付剤を包装体へ収容した場合、剥離ライナーの第1折り曲げ部の端部が、包装体の内壁を傷つける可能性を低減することができる。
以下、本発明の好ましい実施態様を示すが、それらの詳細な説明および特定の例は、例示の目的のみのためのものであることが意図されており、本発明の範囲を限定しない。以下の好ましい実施態様の説明は、単に例示的な性質のものであり、決して本発明、その応用、または用途を限定することが意図されるわけではない。
図1は、本発明の例示的貼付剤の、模式的斜視図である。貼付剤1は、支持体2と、その少なくとも片面に粘着剤層3を有する貼付剤本体4と、該貼付剤本体4の粘着面に仮着された仮着部5と、貼付剤本体の外方へ延出する延出部6とを有する剥離ライナー7とを有する。剥離ライナー7は、その延出部6の少なくとも一部に、直線状の折り曲げ線8で境界付けられ、該延出部6の端部が貼付剤本体4とは反対側に、折り曲げられた第1折り曲げ部9を有する。
図1の例では、貼付剤の平面形状は、第1辺および該第1辺に対向する第2辺を有する略矩形であり、第1折り曲げ部は、貼付剤の矩形の第1辺に沿って延在する。第1折り曲げ部は、第2辺に沿ってもまた延在することが、本発明の効果を確実に達成することができる点で好ましい。
図1を参照すると、剥離ライナー7は、弱化線10を有する。弱化線10は図1では、破線で示されるように、剥離ライナー7上で剥離ライナー7を横断するようにある。貼付剤1を包装体に収容した際に、剥離ライナーの弱化線10が、包装体内壁から、第1折り曲げ部9の端部によって、離間されることになるため、弱化線10から粘着材層3がはみ出したり流れ出したりしても、これが包装体内壁に付着し難い。
次に、図2は、本発明の例示的貼付剤1の、折り曲げ線8に垂直な平面による、貼付剤1の断面形状を模式的に示す断面図である。この断面図において、第1折り曲げ部9と、仮着部5からの延長線11とが、貼付剤本体の遠位側になす角度12は、0度より大きく、直角より小さい。この角度12は、好ましくは5〜70度の範囲内にある。かかる角度とすることで、第1折り曲げ部9のクッション的効果により、貼付剤1を包装体内へ収容した場合にも、折り曲げ部9の端部が、包装体内壁を傷つける可能性を一層低減することができる。
また、図2において、断面形状は、貼付剤1の厚さ方向において、第1折り曲げ部9の端部と、剥離ライナー7の仮着部5の延長線との距離13は、支持体の露出表面と該仮着部の距離(すなわち、貼付剤本体の厚さ)とほぼ同じである。このような距離は、貼付剤本体の厚さの好ましくは0.1〜2倍の範囲内にある。かかる形状とすることで、第1折り曲げ部9の端部が、包装体の内壁と強く当接する機会を低減することで、包装体の内壁の損傷する可能性を低減することができる。
次に図3は、本発明の別の実施態様の貼付剤1の、模式的断面図である。この例では、剥離ライナー7の延出部6は、第1折り曲げ部9の貼付剤中央部側に、貼付剤本体側に折り曲げられた第2折り曲げ部14をさらに有する。
図3の例において、かかる第2折り曲げ部14によって、貼付剤1のコシがさらに強化され、貼付剤1を手指で持つことが一層容易となる。これにより、貼付剤1を包装体から取り出したり、皮膚へ貼付する操作は、一層容易に実施されることができる。また、折り曲げ線が2つあることから、折り曲げ部全体によるクッション的な効果が強化されることで、貼付剤を包装体へ収容した場合、包装体内壁が傷つけられる可能性を一層低減することができる。
以上のような本発明の貼付剤において、支持体としては特に限定されず、自体公知のフィルム状またはシート状材料が用いられる。そのような支持体は、実質的に薬物、添加剤などの粘着剤層中の成分が不透過性であるもの、これらが支持体中を通って背面から失われて含有量の低下を引き起こさないものが好ましい。
このような支持体としては、例えば、ポリエステル、ナイロン、サラン(登録商標)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、サーリン(登録商標)、金属箔等の単独フィルム又はこれらの積層フィルム等が挙げられる。
粘着剤層としては、特に限定されず:アクリル系重合体からなるアクリル系粘着剤;スチレン−ジエン−スチレンブロック共重合体(例えばスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体など)、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン等のゴム系粘着剤;シリコーンゴム、ジメチルシロキサンベース、ジフェニルシロキサンベース等のシリコーン系粘着剤;ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエーテル、ポリビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル系粘着剤;酢酸ビニル−エチレン共重合体等のビニルエステル系粘着剤;ジメチルテレフタレート、ジメチルイソフタレート、ジメチルフタレート等のカルボン酸成分とエチレングリコール等の多価アルコール成分からなるポリエステル系粘着剤等が挙げられる。 皮膚接着性の観点から疎水性粘着剤が好ましく、非含水系の粘着剤層が好ましい。
なかでも、ゴム系粘着剤は、粘着剤層のはみ出しまたは流れ出しが起こりやすい傾向にあることから、これを効果的に抑制できる本発明は、ゴム系粘着剤を粘着剤層に採用する場合に特に有利である。
ゴム系粘着剤は、適度な粘着力および薬剤溶解性を得るために、同一成分または異なる成分で平均分子量の異なるものを混合して使用することができる。例えば、ポリイソブチレンを例に挙げて説明すると、平均分子量300,000〜2,500,000の高分子量のポリイソブチレンと、平均分子量10,000〜200,000の中分子量のポリイソブチレンおよび/または平均分子量500〜4,000の低分子量のポリイソブチレンとの混合物が好ましい。
ここで、高分子量のポリイソブチレンを10〜80重量%、好ましくは20〜50重量%、中分子量のポリイソブチレンを0〜90重量%、好ましくは10〜80重量%、低分子量のポリイソブチレンを0〜80重量%、好ましくは10〜60重量%の割合で配合することが好適である。ここにいう平均分子量とは、Flory の粘度式から計算される粘度平均分子量である。
ゴム系粘着剤には、適度な粘着性を付与するために、例えば、ロジン系樹脂、ポリテルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、石油系樹脂、テルペン−フェノール樹脂、キシレン樹脂等の粘着付与剤が配合されていてもよく、これらは一種でまたは2種以上混合して用いられる。粘着付与剤は、粘着剤層中に例えば10〜40重量%である。
所望により、粘着剤層は薬物を含み、貼付製剤を提供することができる。ここにいう薬物は特に限定されず、ヒトなどの哺乳動物にその皮膚を通して投与し得る、すなわち経皮吸収可能な薬物が好ましい。
所望により、粘着剤層は有機液状成分を含むことができる。粘着剤層が有機液状成分を含む場合、粘着剤層は可塑化する結果、その端部または、存在する場合の剥離ライナー上の弱化線からはみ出しまたは流れ出すことがあるので、そのような場合に本発明は有利に実施することができる。
そのような有機液状成分としては、特に限定されず、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のグリコール類、オリーブ油、ヒマシ油、ラノリン等の油脂類、スクアラン、流動パラフィンのような炭化水素類、各種界面活性剤、エトキシ化ステアリルアルコール、オレイン酸モノグリセリド、カプリル酸モノグリセリド、ラウリル酸モノグリセリドのようなグリセリンモノエステル、ポリプロピレン(一般的には、ポリアルキレン)グリコールジアルキルエステルなどのグリセリンジエステル、グリセリントリアセテートなどのグリセリントリエステル、またはそれらの混合物、クエン酸トリエチルなどの脂肪酸アルキルエステル、長鎖アルコール、オレイン酸、カプリル酸のような高級脂肪酸、N−メチルピロリドン、N−ドデシルピロリドンのようなピロリドン類、デシルメチルスルホキシドのようなスルホキシド類、1,3−ブタンジオール等が挙げられ、これらは1種でも2種以上混合してもよい。
有機液状成分は粘着剤層の全重量基準で、好ましくは10〜60重量%、より好ましくは15〜60重量%、最も好ましくは20〜60重量%含有させることができる。10重量%以上含有される場合に、粘着剤層が可塑化しやすく、粘着剤層のはみ出しまたは流れ出しが起こりやすいので、これを効果的に抑制できる本発明はこのような場合に特に有利である。なお、60重量%を超えて含有される場合、粘着剤層が一定形状を保持することが困難となる可能性がある。
粘着剤層は架橋されてもよい。非架橋の粘着剤層の場合、粘着剤層の端部あるいは存在する場合の弱化線から、粘着剤層がはみ出し、または流れ出しやすい傾向にある。したがって、本発明は、これを効果的に抑制しうる点で、非架橋粘着剤層において特に有利である。
剥離ライナーとしては特に限定されず、その材質としては、この分野で自体既知のものが挙げられ、具体的にはポリエチレンテレフタレートをはじめとするポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、各種アクリル系及びメタクリル系ポリマー、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリイミド、酢酸セルロース(アセテート)、再生セルロース(セロファン)、セルロイド等のプラスチックフィルム、あるいは上質紙またはグラシン紙等とポリオレフィンとのラミネートフィルム等が例示される。安全性、経済性、薬物移行性の点でポリエステルフィルムを用いることが好ましい。剥離ライナーは、粘着剤層との剥離を容易にするように粘着剤との界面側が易剥離処理されるものが好ましい。
剥離ライナーには、使用時に剥離ライナーの剥離を助ける弱化線を有することが好ましい。弱化線の平面形状は、直線状、曲線状およびそれらの組み合わせでもよい。剥離が容易となるためには、曲線部分を有する平面形状、例えば波線部分を有する平面形状が好ましい。弱化線は、完全に切断されていても、連結部を有しても、例えば破線状であってもよい。弱化線の断面形状は、完全に切れていても、底部においてわずかに連接されていてもよい。
以上のような貼付剤の製造は、自体公知の方法によることができる。例えば、剥離ライナーを用意し、剥離ライナーの片面に粘着剤層を積層し、該粘着剤層上に支持体を積層する。あるいは、支持体を用意し、支持体の片面に粘着剤層を積層し、該粘着剤層上に剥離ライナーを積層する。積層の手法としては、特に限定されず、キャスティング、塗布、接着、融着、溶着などが挙げられる。弱化線は、剥離ライナーの積層前、中および/または後に剥離ライナー表面に、例えばダイロール、レザーなどの刃物加工、レーザー加工などで形成することができる。
(サンプルの調製)
(1)塗工液の調合
トルエン875.0g、n−ヘキサン875.0g、高分子量ポリイソブチレン(粘度平均分子量2,000,000)104.3g、中分子量ポリイソブチレン(粘度平均分子量120,000)208.7g、脂環族飽和炭化水素樹脂 208.7g、油性液状成分(ミリスチン酸イソプロプロピル) 228.2g、を秤量し、均一となるまで攪拌して塗工液とした。
(2)塗工
塗工液を、厚さ75μmのポリエチレンテレフタレート(以下「PET」)製の剥離ライナーの軽剥離面に、乾燥後の粘着剤層厚さが200μmとなるように塗布した。乾燥後、粘着剤層を、PET製フィルムとPET製不織布との積層体(厚さ30μm)である支持体のPET不織布面と貼り合わせて貼付剤の原反を作製した。得られた原反を25cm2の矩形に打ち抜いた。図4のA〜Cに示すように、剥離ライナーの剥離ライナーの平面形状は第1辺および該第1辺に対向する第2辺を有する略矩形であり、該第1辺に沿って延在する折り曲げ部を、剥離ライナーの折り曲げ線に相当する位置に金尺に強く圧着することによって形成し貼付剤を得た。
いずれの実施例の貼付剤においても、折り曲げ線に垂直な平面における、該貼付剤の断面形状は、第1折り曲げ部と、仮着部からの延長線とが、該貼付剤本体の遠位側になす角度は約45度であった。また、いずれの実施例の貼付剤においても断面形状は、貼付剤の厚さ方向において、第1折り曲げ部の端部と、剥離ライナーの仮着部の延長線との距離は、支持体の露出表面と該仮着部の距離とほぼ同じであった。
比較例1 折り曲げ部なし。図4A参照。
実施例1 剥離ライナーの第1辺および第2辺に沿って延在する第1折り曲げ部あり。図4B参照。
実施例2 剥離ライナーの第1辺および第2辺に沿って延在する第1折り曲げ部および第2折り曲げ部あり。 図4C参照。
(試験方法)
(i)貼付剤のコシがあり持ちやすいか、(ii)粘着剤層端部に指が触れにくいか、および(iii)貼付剤の端部が汚れにくいか、について、各サンプルにつき10名のパネラーが、貼付剤の折り曲げ部の無い側の剥離ライナーセパレータを剥がして、自分の下腕部の内側に貼付した。このときの操作性を、比較例1を3点として、1点、3点および5点の3段階で評価した。各パネラーの評価点を、相加平均した。
Figure 2011125558
1 貼付剤
2 支持体
3 粘着剤層
4 貼付剤本体
5 仮着部
6 延出部
7 剥離ライナー
8 折り曲げ線
9 第1折り曲げ部
10 弱化線
11 延長線
12 角度
13 距離
14 第2折り曲げ部
図1は、本発明の例示的貼付剤の、模式的斜視図である。 図2は、本発明の例示的貼付剤の、模式的断面図である。 図3は、本発明の例示的貼付剤の、模式的断面図である。 図4は、本発明の例示的貼付剤の、模式的断面図である。

Claims (5)

  1. 支持体と、その少なくとも片面に粘着剤層を有する貼付剤本体と、該貼付剤本体の粘着面に仮着された仮着部と、貼付剤本体の外方へ延出する延出部とを有する剥離ライナーとを備える貼付剤であって、
    該剥離ライナーは、その延出部6の少なくとも一部に、直線状の折り曲げ線8で境界付けられ、該延出部の端部が貼付剤本体とは反対側に、折り曲げられた第1折り曲げ部を有し、
    該折り曲げ線に垂直な平面による、該貼付剤の断面形状において、該第1折り曲げ部と、該仮着部からの延長線とが、該貼付剤本体の遠位側になす角度は、直角より小さいものである、
    ことを特徴とする貼付剤。
  2. 該断面形状における該角度が、5〜70度の範囲内にある、請求項1記載の貼付剤。
  3. 剥離ライナーの仮着部は、弱化線を有する、請求項1記載の貼付剤。
  4. 該剥離ライナーの該延出部は、該第1折り曲げ部の該貼付剤中央部側に、該貼付剤本体側に折り曲げられた第2折り曲げ部をさらに有する、請求項1記載の貼付剤。
  5. 該剥離ライナーの平面形状は、第1辺および該第1辺に対向する第2辺を有する略矩形であり、
    該第1折り曲げ部は、該第1辺および該第2辺に沿って延在する、請求項1〜4いずれかに記載の貼付剤。
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