JP2011121193A - 記録装置及びターゲットの乾燥方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録処理済みとなったターゲットの乾燥処理時に、該乾燥に要する時間の平坦化を図りつつ、ターゲットの収縮を抑制できる記録装置及びターゲットの乾燥方法を提供する。
【解決手段】インクジェット式プリンター11は、所定の搬送方向に沿って記録用紙Pを搬送する搬送装置14と、搬送方向における中途位置に配置され且つ記録用紙Pに対して記録処理を施す記録ヘッド15,16とを備え、記録ヘッド15,16よりも搬送方向下流側には乾燥領域40A,40Bが形成されている。インクジェット式プリンター11は、乾燥領域40A,40B内の温度を乾燥領域40A,40B外の温度よりも高温に調整する送風ファン42及び第1ヒーター43と、乾燥領域40A,40B外の相対湿度と乾燥領域40A,40B内の相対湿度との湿度差が小さくなるように乾燥領域40A,40B内の湿度を調整する加湿器44とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】インクジェット式プリンター11は、所定の搬送方向に沿って記録用紙Pを搬送する搬送装置14と、搬送方向における中途位置に配置され且つ記録用紙Pに対して記録処理を施す記録ヘッド15,16とを備え、記録ヘッド15,16よりも搬送方向下流側には乾燥領域40A,40Bが形成されている。インクジェット式プリンター11は、乾燥領域40A,40B内の温度を乾燥領域40A,40B外の温度よりも高温に調整する送風ファン42及び第1ヒーター43と、乾燥領域40A,40B外の相対湿度と乾燥領域40A,40B内の相対湿度との湿度差が小さくなるように乾燥領域40A,40B内の湿度を調整する加湿器44とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えばインクジェット式プリンターのように液体を用いてターゲットに記録処理を施す記録装置、及び液体が付着したターゲットの乾燥方法に関する。
従来、記録処理済みとなった記録用紙(ターゲット)に対して乾燥処理を行なう記録装置として、例えば特許文献1に記載のインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」ともいう。)が提案されている。このプリンターは、記録用紙を所定の搬送方向に搬送する搬送装置と、該搬送装置によって搬送される記録用紙に対してインク(液体)を噴射することにより記録処理を施す記録ヘッド(記録手段)と、該記録ヘッドよりも搬送方向下流側に配置される乾燥装置(温度調整手段)とを備えている。
この乾燥装置には、記録用紙において液体が噴射された記録面に対向して配置され、且つ記録用紙に向けて温風を送風する送風ファンと、記録用紙において記録面と反対側の非記録面に対向して配置される吸引ファンとが設けられている。そして、記録用紙に含まれるインクの水分は、送風ファンからの温風によって蒸発されて水蒸気化し、該水蒸気は、吸引ファンによって記録用紙の非記録面側に導かれる。そのため、記録用紙の非記録面側の領域の湿度を、記録用紙の記録面側の領域の湿度とほぼ同一にすることができ、ひいては記録用紙の収縮及びカールなどが抑制されていた。
ところで、記録処理後の各記録用紙の含水量、即ちインクの付着量は、必ずしも同一量とは限らない。そのため、乾燥装置によって記録用紙の乾燥処理を行なう場合、乾燥装置内の相対湿度は、該乾燥装置内に搬送された記録用紙の含水量によって変化する。そのため、含水量の比較的多い記録用紙の乾燥処理時には、含水量の比較的少ない記録用紙の乾燥処理時と比較して記録用紙近傍の相対湿度が高くなる分、記録用紙に付着したインクの乾燥に要する時間が長くなる。一方、含水量の比較的少ない記録用紙の乾燥処理時には、含水量の比較的多い記録用紙の乾燥処理時と比較して記録用紙周辺の相対湿度が低くなる分、記録用紙の乾燥速度が短くなる。その一方で、記録用紙のうちインクが付着していない部分から水分が蒸発しやすくなり、記録用紙の収縮やカールが発生するおそれがあった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、記録処理済みとなったターゲットの乾燥処理時に、該乾燥に要する時間の平坦化を図りつつ、ターゲットの収縮を抑制できる記録装置及びターゲットの乾燥方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の記録装置は、所定の搬送方向に沿ってターゲットを搬送する搬送手段と、前記搬送方向における中途位置に配置され、且つ液体を用いてターゲットに対して記録処理を施す記録手段と、前記記録手段よりも前記搬送方向における下流側に位置する乾燥領域の温度を、該乾燥領域外の温度よりも高温に調整する温度調整手段と、前記乾燥領域外の相対湿度と前記乾燥領域内の相対湿度との湿度差を取得する湿度差取得手段と、前記湿度差取得手段によって取得された湿度差が小さくなるように、前記乾燥領域内の湿度を調整する湿度調整手段と、を備える。
一般に、記録処理前のターゲットは、該ターゲットに含まれる水分が保管中に蒸発しないような雰囲気で保管されている。そのため、乾燥領域内の相対湿度を、記録処理前のターゲットが保管される雰囲気の相対湿度に近づけるように調整することにより、乾燥処理時におけるターゲットの収縮が抑制されると考えられる。
そこで、本発明では、乾燥領域外よりも高温となるように内部が調整された乾燥領域内の相対湿度は、乾燥領域外の相対湿度と略同等に調整されている。その結果、ターゲットにおいて液体が付着していない部分に含まれる水分の蒸発速度は、乾燥領域内外でほぼ同等となる。そのため、ターゲットに付着した液体を乾燥させるために高温に調整された乾燥領域内であっても、ターゲットにおいて液体が付着していない部分からの水分の蒸発が抑制される。また、従来の場合とは異なり、どのような記録処理が施されたターゲットが乾燥領域内に搬送されても、該乾燥領域内の相対湿度は、ほぼ一定に保たれる。そのため、乾燥領域内においてターゲットの乾燥速度が平坦化される。したがって、記録処理済みとなったターゲットの液体を乾燥させる場合に、該乾燥に要する時間の平坦化を図りつつ、ターゲットの収縮を抑制できる。
本発明の記録装置において、前記温度調整手段は、前記乾燥領域内に搬送されたターゲットにおいて前記記録処理が施された側の第1面に対向するように配置され、且つ外気よりも高温の気体を前記ターゲット側に送風する送風手段を有する。
上記構成によれば、ターゲットにおいて液体が付着された第1面には、乾燥領域内で温風が吹き付けられる。そのため、外気とほぼ同一温度の気体がターゲットに吹き付けられる場合と比較して、ターゲットに付着する液体の乾燥に要する時間を短縮できる。
本発明の記録装置は、前記乾燥領域内に位置するターゲットにおいて前記第1面とは反対側の第2面に対向する対向面を有し、前記乾燥領域内においてターゲットを支持する支持部材をさらに備え、前記温度調整手段は、前記支持部材の前記対向面の温度を調整する温度調整部を有する。
送風手段から送風された気体がターゲットに接触すると、該気体は、ターゲットから水分を蒸発させる際にエネルギーがターゲットに奪われ、その温度が低下することがある。そこで、本発明では、乾燥装置内においてターゲットの第2面側に配置される支持部材の対向面が加熱されており、該対向面を介してターゲット近傍の気体が加熱される。そのため、ターゲット近傍での気体の温度低下を抑制でき、ひいてはターゲット近傍での相対湿度の変化を抑制できる。
本発明の記録装置は、前記記録処理が施される前のターゲットが保管される保管部を更に備え、前記湿度差取得手段は、前記乾燥領域内の相対湿度を検出する第1相対湿度検出手段と、前記保管部の相対湿度を検出する第2相対湿度検出手段とを有する。
上記構成によれば、各相対湿度検出手段によって検出された相対湿度に基づき、上記湿度差が算出される。そのため、乾燥領域内の相対湿度の変化や乾燥領域外の相対湿度の変化に速やかに対応することができる。
本発明の記録装置において、前記第1相対湿度検出手段は、前記乾燥領域内において該乾燥領域内に搬送されたターゲットにおいて前記記録処理が施された第1面側に配置されている。
上記構成によれば、乾燥領域内においてターゲット近傍の相対湿度が検出される。そのため、乾燥領域内に搬送されたターゲット周辺の相対湿度を適切に調整できるため、ターゲットに付着した液体を乾燥させる際に該ターゲットが収縮することを抑制できる。
本発明のターゲット乾燥方法は、液体を用いてターゲットに対して記録処理を施す記録装置でのターゲット乾燥方法であって、内部の温度が前記記録装置の設置環境の温度よりも高温に調整され且つ内部の相対温度が前記記録装置の設置環境の相対温度に近づくように調整された乾燥領域に、ターゲットにおいて前記記録処理が施された部分を搬送させる。
上記構成によれば、乾燥領域外よりも高温となるように内部が調整された乾燥領域内の相対湿度は、乾燥領域外の相対湿度と略同等に調整されている。その結果、ターゲットにおいて液体が付着していない部分に含まれる水分の蒸発速度は、乾燥領域内外でほぼ同等となる。そのため、ターゲットに付着した液体を乾燥させるために高温に調整された乾燥領域内であっても、ターゲットにおいて液体が付着していない部分からの水分の蒸発が抑制される。また、従来の場合とは異なり、どのような記録処理が施されたターゲットが乾燥領域内に搬送されても、該乾燥領域内の相対湿度は、ほぼ一定に保たれる。そのため、乾燥領域内においてターゲットの乾燥速度が平坦化される。したがって、記録処理済みとなったターゲットの液体を乾燥させる場合に、該乾燥に要する時間の平坦化を図りつつ、ターゲットの収縮を抑制できる。
以下、本発明の記録装置を、インクジェット式プリンターに具体化した一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1に示すように、記録装置としてのインクジェット式プリンター11は、ターゲットとしての記録用紙Pが膨潤や収縮しないような温度や湿度(相対湿度)に調整された部屋に設置されている。なお、上記部屋内の相対湿度は、「100%」未満に設定される所定の相対湿度(例えば、50%)に設定されている。
図1に示すように、記録装置としてのインクジェット式プリンター11は、ターゲットとしての記録用紙Pが膨潤や収縮しないような温度や湿度(相対湿度)に調整された部屋に設置されている。なお、上記部屋内の相対湿度は、「100%」未満に設定される所定の相対湿度(例えば、50%)に設定されている。
こうしたインクジェット式プリンター11は、記録処理前の記録用紙Pが保管される保管部としての第1ストッカー12と、記録処理後の記録用紙Pを保管するための第2ストッカー13とを備えている。また、インクジェット式プリンター11には、第1ストッカー12に保管される記録用紙Pを第2ストッカー13に向けて搬送する搬送手段としての搬送装置14が設けられている。この搬送装置14による記録用紙Pの搬送方向(図1では左右方向)における中途位置には、液体としてのインク(本実施形態では水溶性のインク)を噴射することにより記録用紙Pに記録処理を施す複数(本実施形態では2つ)の記録ヘッド(記録手段)15,16が設けられている。これら各記録ヘッド15,16は、搬送方向において互いに離間した位置にそれぞれ配置されている。また、各記録ヘッド15,16の搬送方向下流側(図1では右側)には、インクが付着した記録用紙Pを乾燥させるための乾燥装置17がそれぞれ設けられている。
なお、本実施形態において記録用紙Pは、木材繊維(主成分はセルロース)を主成分とするものである。こうした記録用紙Pは、インクが付着した場合には該インクの溶媒(この場合、水分)を吸収する。
第1ストッカー12は、重力方向における上方が開口し且つ複数枚の記録用紙Pが重力方向(即ち、上下方向)に積層された状態で保管される箱体18を備えている。この箱体18内には、各記録用紙Pを保持する略矩形板状の保持部材19と、保持部材19の下方に配置され且つ該保持部材19を上方に付勢する付勢部材20(一例としてコイルスプリング)とが設けられている。そして、各記録用紙Pのうち最も上方に位置する記録用紙Pは、付勢部材20の付勢力及び各記録用紙Pの自重により、箱体18の開口よりも僅かに上方に位置する。
また、箱体18近傍(本実施形態では、箱体18の上方)には、記録処理前の記録用紙Pが保管される環境の温度(以下、「設置環境温度」ともいう。)と、相対湿度(以下、「設置環境相対湿度」ともいう。)とを検出するための第2相対湿度検出手段としての第2温湿度センサーSE2が設けられている。この第2温湿度センサーSE2からは、検出した設置環境温度及び設置環境相対湿度に応じた電気信号が後述する制御装置50に出力される。
なお、「相対湿度」とは、ある温度で大気中に含まれる水蒸気の圧力(又は水蒸気の量)をその温度の飽和水蒸気圧(又はその温度の飽和水蒸気量(重量絶対湿度))で除算した値(%)である。そのため、相対湿度は、大気中に含まれる水蒸気の圧力(即ち、水蒸気の量)が一定であっても、大気の温度の変化に応じて変動する値である。
第2ストッカー13は、搬送装置14によって搬送された記録処理後の記録用紙Pを、重力方向に沿って積層した状態で保管できるように構成されている。
搬送装置14は、第1ストッカー12の箱体18の上方に配置され、且つ第1ストッカー12に保管される各記録用紙Pのうち最上位の記録用紙Pを搬送方向下流側(図1では右側)に送出するためのピックアップローラー21を備えている。このピックアップローラー21の搬送方向下流側には、ピックアップローラー21によって送出された記録用紙Pを確実に一枚だけ送るための分離ローラー対22と、該分離ローラー対22の搬送方向下流側に配置される第1搬送ローラー対23とが設けられている。分離ローラー対22及び第1搬送ローラー対23は、制御装置50からの制御指令に基づき駆動する図示しない駆動源から伝達される動力によって所定の回転方向に回転する駆動ローラーと、該駆動ローラーの回転に伴って従動する従動ローラーとをそれぞれ有している。なお、第1搬送ローラー対23は、記録ヘッド15の搬送方向上流側(図1では左側)に配置されている。
搬送装置14は、第1ストッカー12の箱体18の上方に配置され、且つ第1ストッカー12に保管される各記録用紙Pのうち最上位の記録用紙Pを搬送方向下流側(図1では右側)に送出するためのピックアップローラー21を備えている。このピックアップローラー21の搬送方向下流側には、ピックアップローラー21によって送出された記録用紙Pを確実に一枚だけ送るための分離ローラー対22と、該分離ローラー対22の搬送方向下流側に配置される第1搬送ローラー対23とが設けられている。分離ローラー対22及び第1搬送ローラー対23は、制御装置50からの制御指令に基づき駆動する図示しない駆動源から伝達される動力によって所定の回転方向に回転する駆動ローラーと、該駆動ローラーの回転に伴って従動する従動ローラーとをそれぞれ有している。なお、第1搬送ローラー対23は、記録ヘッド15の搬送方向上流側(図1では左側)に配置されている。
また、搬送装置14には、記録ヘッド15の搬送方向下流側に配置される第1搬送機構24が設けられている。この第1搬送機構24は、記録ヘッド15によってインクが付着された記録用紙Pを記録ヘッド16側に案内するための無端状の搬送ベルト25を備えており、該搬送ベルト25には、複数の貫通孔が千鳥状に形成されている。こうした搬送ベルト25は、制御装置50からの制御指令に基づき駆動する図示しない駆動源から伝達される動力によって所定の回転方向に回転する駆動ローラー26と、該駆動ローラー26の搬送方向上流側に配置される従動ローラー27と、各ローラー26,27の搬送方向における中間位置であって且つ重力方向における下方位置に配置されるテンションローラー28とによってテンションが加えられた状態で掛装されている。駆動ローラー26及び従動ローラー27は、重力方向において略同一位置にそれぞれ配置されており、駆動ローラー26は、後述する加熱用プラテン45の搬送方向下流側に位置すると共に、従動ローラー27は、加熱用プラテン45の搬送方向上流側に位置している。
搬送方向において第1搬送機構24と記録ヘッド16との間には、上記第1搬送ローラー対23と同一構成の第2搬送ローラー対29が設けられている。また、記録ヘッド16の搬送方向下流側には、上記第1搬送機構24と同一構成の第2搬送機構30が設けられている。すなわち、第2搬送機構30は、搬送ベルト25、駆動ローラー26、従動ローラー27及びテンションローラー28を備えている。また、第2搬送機構30よりも搬送方向下流側には、記録処理後の記録用紙Pを第2ストッカー13内に導くための排紙ローラー対31が設けられている。
本実施形態の搬送装置14には、記録用紙Pに対して両面印刷をできるように、第1面に記録処理が施された記録用紙Pにおいて第1面の反対側の第2面を上方にして搬送させることができる機構が設けられている。すなわち、搬送装置14は、分離ローラー対22と第1搬送ローラー対23との間に配置される第1セレクター32と、第2搬送機構30と排紙ローラー対31との間に配置される第2セレクター33とを備えている。これら各セレクター32,33は、搬送方向と直交する方向(図1では紙面と直交する方向)に延びる軸線(図示略)を軸中心にそれぞれ傾動可能である。そして、第2セレクター33が図1において実線で示す第1位置に位置する場合、第2セレクター33は、第2搬送機構30によって搬送された記録用紙Pを排紙ローラー対31側に案内する。一方、第2セレクター33が第1位置から破線で示す第2位置に向けて傾動した場合、第2セレクター33は、第2搬送機構30によって搬送された記録用紙Pを反転搬送経路34(図1では一点鎖線で示す経路)側に案内する。
この反転搬送経路34には、該反転搬送経路34に沿って記録用紙Pを搬送するための複数対(本実施形態では5つのみ図示)の第3搬送ローラー対35が設けられており、該各第3搬送ローラー対35は、一定間隔を隔ててそれぞれ配置されている。また、各第3搬送ローラー対35は、制御装置50からの制御指令に基づき駆動する図示しない駆動源から伝達される動力によって所定の回転方向に回転する駆動ローラーと、該駆動ローラーの回転に伴って従動する従動ローラーとをそれぞれ有している。
そして、反転搬送経路34に沿って記録用紙Pが搬送される場合、第1セレクター32は、実線で示す第1位置から破線で示す第2位置に傾動し、反転搬送経路34に沿って搬送された記録用紙Pを分離ローラー対22側に案内する。そして、記録用紙Pの図1における右端が分離ローラー対22によって挟持された状態になると、各セレクター32,33は、第2位置から第1位置にそれぞれ傾動する。その後、分離ローラー対22を構成する各ローラーを図1で示す矢印方向に回転させると、第1セレクター32は、第2面が上方を向いた状態で記録用紙Pを搬送方向上流側から下流側(図1では左側から右側)に搬送する。
各記録ヘッド15,16は、記録用紙P全体にインクを噴射できるように、図示しない複数の単位ヘッド部をそれぞれ備えている。一例として、記録ヘッド15,16は、千鳥状に配置された複数の単位ヘッド部をそれぞれ有している。また、各記録ヘッド15,16のうち搬送方向上流側に位置する記録ヘッド15には、一例としてマゼンタインク及びシアンインクが図示しないインク供給部から供給されており、記録ヘッド15の各単位ヘッド部には、マゼンタインク用のノズル及びシアンインク用のノズルがそれぞれ形成されている。一方、記録ヘッド16には、記録ヘッド15が噴射するインクとは種類の異なるインク(一例としてイエローインク及びブラックインク)が図示しないインク供給部から供給されており、記録ヘッド16の各単位ヘッド部には、イエローインク用のノズル及びブラックインク用のノズルがそれぞれ形成されている。
次に、乾燥装置17について説明する。
各乾燥装置17は、記録ヘッド15,16の搬送方向下流側に設定された乾燥領域40A,40B(図1では二点鎖線で示す。)内で、記録用紙Pに付着したインクに含まれる水分を蒸発させるための装置である。こうした各乾燥装置17は、搬送機構24,30と搬送方向において同一位置にそれぞれ配置されており、該搬送機構24,30の上方に配置される有底筒状の蓋部41を備えている。これら各蓋部41は、底部41aが上方に位置すると共に、開口部41bが下方に位置するようにそれぞれ形成されている。こうした各蓋部41内には、気体を下方に向けて送風するための送風ファン42と、送風ファン42の下方に配置され且つ該送風ファン42によって送風された気体を加熱するための第1ヒーター43とがそれぞれ設けられている。そして、各蓋部41の開口部41bからは、温風(即ち、加熱された気体)が下方に向けてそれぞれ送風される。したがって、本実施形態では、送風ファン42及び第1ヒーター43によって、外気よりも高温の気体(即ち、温風)を記録用紙Pに向けて送風する送風手段が構成される。
各乾燥装置17は、記録ヘッド15,16の搬送方向下流側に設定された乾燥領域40A,40B(図1では二点鎖線で示す。)内で、記録用紙Pに付着したインクに含まれる水分を蒸発させるための装置である。こうした各乾燥装置17は、搬送機構24,30と搬送方向において同一位置にそれぞれ配置されており、該搬送機構24,30の上方に配置される有底筒状の蓋部41を備えている。これら各蓋部41は、底部41aが上方に位置すると共に、開口部41bが下方に位置するようにそれぞれ形成されている。こうした各蓋部41内には、気体を下方に向けて送風するための送風ファン42と、送風ファン42の下方に配置され且つ該送風ファン42によって送風された気体を加熱するための第1ヒーター43とがそれぞれ設けられている。そして、各蓋部41の開口部41bからは、温風(即ち、加熱された気体)が下方に向けてそれぞれ送風される。したがって、本実施形態では、送風ファン42及び第1ヒーター43によって、外気よりも高温の気体(即ち、温風)を記録用紙Pに向けて送風する送風手段が構成される。
また、各乾燥装置17には、蓋部41内に水蒸気を供給するための加湿器44と、重力方向において蓋部41の開口部41bと搬送ベルト25との間であって且つ記録用紙Pに接触不能な位置に配置される第1相対湿度検出手段としての第1温湿度センサーSE1とがそれぞれ設けられている。すなわち、各第1温湿度センサーSE1は、乾燥領域40A,40B内に搬送された記録用紙Pの重力方向における上面(即ち、インクが噴射された側の面)に対向するようにそれぞれ配置されている。また、各第1温湿度センサーSE1は、乾燥領域40A,40B内の温度(以下、「領域内温度」ともいう。)と、相対湿度(以下、「領域内相対湿度」ともいう。)とを検出するためのセンサーであって、上記第2温湿度センサーSE2と同一構成である。なお、本実施形態において、各第1温湿度センサーSE1は、乾燥領域40A,40B内において搬送方向下流側にそれぞれ配置されている。
また、各乾燥装置17には、搬送ベルト25を介して記録用紙Pを支持するための支持部材としての加熱用プラテン45がそれぞれ設けられている。これら各加熱用プラテン45は、搬送機構24,30によって搬送される記録用紙Pにおいてインクが付着していない側の第2面に対向する対向面45aをそれぞれ有している。また、各加熱用プラテン45内には、それらの対向面45aを加熱するための第2ヒーター(温度調整部)46が埋設されている。すなわち、各乾燥領域40A,40B内の温度は、送風ファン42、第1ヒーター43及び第2ヒーター46によって、乾燥領域40A,40B外よりも高温となるように調整される。したがって、本実施形態では、送風ファン42、第1ヒーター43及び第2ヒーター46によって、温度調整手段が構成されている。
次に、インクジェット式プリンター11の電気的構成について図2〜図4に基づき説明する。
図2に示すように、インクジェット式プリンター11の制御装置50には、各乾燥領域40A,40B内に配置される各第1温湿度センサーSE1と、第1ストッカー12近傍に配置される第2温湿度センサーSE2とが電気的に接続されている。また、制御装置50には、搬送装置14、各記録ヘッド15,16及び各乾燥装置17が電気的に接続されている。さらに、制御装置50には、図示しないホストコンピューターと各種情報の送受信が可能な状態で接続されている。そして、制御装置50は、ホストコンピューターから受信した画像情報及び各センサーSE1,SE2からの検出信号などに基づき、搬送装置14、各記録ヘッド15,16及び各乾燥装置17を個別に制御する。
図2に示すように、インクジェット式プリンター11の制御装置50には、各乾燥領域40A,40B内に配置される各第1温湿度センサーSE1と、第1ストッカー12近傍に配置される第2温湿度センサーSE2とが電気的に接続されている。また、制御装置50には、搬送装置14、各記録ヘッド15,16及び各乾燥装置17が電気的に接続されている。さらに、制御装置50には、図示しないホストコンピューターと各種情報の送受信が可能な状態で接続されている。そして、制御装置50は、ホストコンピューターから受信した画像情報及び各センサーSE1,SE2からの検出信号などに基づき、搬送装置14、各記録ヘッド15,16及び各乾燥装置17を個別に制御する。
制御装置50は、CPU、ROM、RAM、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などで構築されるデジタルコンピューター、及び各種ドライバーなどを備えている。そして、制御装置50は、ハードウェア及びソフトウェアのうち少なくとも一方によりそれぞれ実現される機能部分として、印刷制御部51、湿度差算出部52及び乾燥制御部53を備えている。
印刷制御部51は、図示しないホストコンピューターから送信された画像情報に各種変換処理を行ない、該処理後の画像情報に基づき、搬送装置14及び各記録ヘッド15,16を制御する。
湿度差算出部52は、第2温湿度センサーSE2からの検出信号に基づき、記録処理前の記録用紙Pの保管される設置環境温度及び設置環境相対湿度を算出する。また、湿度差算出部52は、各第1温湿度センサーSE1からの各検出信号に基づき、各乾燥領域40A,40B内の領域内温度及び領域内相対湿度を算出する。そして、湿度差算出部52は、各乾燥領域40A,40B内の領域内相対湿度から設置環境相対湿度を個別に減算し、該各減算結果(各湿度差)に応じた信号(「湿度差信号」ともいう。)を乾燥制御部53に出力する。したがって、本実施形態では、湿度差算出部52及び各センサーSE1,SE2により、湿度差取得手段が構成される。また、湿度差算出部52は、各乾燥領域40A,40B内の領域内温度に応じた湿度差信号を乾燥制御部53に出力する。
乾燥制御部53は、各乾燥領域40A,40B内の領域内温度が予め設定された設定温度(例えば、40℃)に接近するように、各乾燥装置17の送風ファン42、第1ヒーター43及び第2ヒーター46を個別に制御する。また、乾燥制御部53は、湿度差算出部52で算出された乾燥領域40A,40B毎の湿度差が「0(零)」に近づくように各加湿器44から乾燥領域40A,40B内に供給される水蒸気量を調整させる。
ここで、図3のグラフは、温度と飽和水蒸気量との関係を示している。同図に示すように、飽和水蒸気量は、温度が高温になるほど多くなる。そのため、例えば、第1ストッカー12近傍の設置環境温度が「20℃」であって且つ上記設定温度が「40℃」である場合において、領域内相対湿度を設置環境相対湿度に接近させるためには、乾燥領域40A,40B内の絶対湿度を上昇させる必要がある。
第1ストッカー12近傍の大気中での単位体積あたりの含水量及び乾燥領域40A,40B内の気体の単位体積あたりの含水量を共に「C」とし、第1ストッカー12近傍の大気の単位体積あたりの飽和水蒸気量を「A」とし、乾燥領域40A,40B内の気体の単位体積あたりの飽和水蒸気量を「B」とする。すると、設置環境相対湿度及び領域内相対湿度は、以下に示す式で算出される。なお、領域内温度(40℃)が設置環境温度(20℃)よりも高温であるため、飽和水蒸気量Bは、飽和水蒸気量Aよりも大きな値となる。
設置環境相対湿度=C/A×100(%)
領域内相対湿度=C/B×100(%)
そのため、領域内相対湿度を設置環境相対湿度に近づけるためには、乾燥領域40A,40B内の気体の単位体積あたりの含水量を、略「B/A」倍にする必要がある。そこで、本実施形態では、乾燥制御部53は、乾燥領域40A,40B内の気体の単位体積あたりの含水量が増加するように各加湿器44を制御する。したがって、本実施形態では、加湿器44及び乾燥制御部53により、湿度調整手段が構成される。ただし、加湿器44の駆動によって乾燥領域40A,40B内の領域内相対湿度が設置環境相対湿度を超えた場合、乾燥制御部53は、加湿器44の駆動を一時的に停止、又は乾燥領域40A,40B内に供給する水蒸気量を減少させるべく加湿器44を制御する。
領域内相対湿度=C/B×100(%)
そのため、領域内相対湿度を設置環境相対湿度に近づけるためには、乾燥領域40A,40B内の気体の単位体積あたりの含水量を、略「B/A」倍にする必要がある。そこで、本実施形態では、乾燥制御部53は、乾燥領域40A,40B内の気体の単位体積あたりの含水量が増加するように各加湿器44を制御する。したがって、本実施形態では、加湿器44及び乾燥制御部53により、湿度調整手段が構成される。ただし、加湿器44の駆動によって乾燥領域40A,40B内の領域内相対湿度が設置環境相対湿度を超えた場合、乾燥制御部53は、加湿器44の駆動を一時的に停止、又は乾燥領域40A,40B内に供給する水蒸気量を減少させるべく加湿器44を制御する。
そして、乾燥制御部53は、各乾燥領域40A,40B内の領域内相対湿度が設置環境相対湿度とほぼ同等となった場合には、記録処理可能な旨を印刷制御部51に送信する。一方、乾燥制御部53は、各乾燥領域40A,40B内の領域内相対湿度が設置環境相対湿度よりも低い場合、例えば各乾燥領域40A,40B内の領域内相対湿度と設置環境相対湿度との湿度差が所定値(例えば5%)以上である場合には、記録処理不能な旨を印刷制御部51に送信する。このとき、印刷制御部51は、記録処理可能な旨が乾燥制御部53から入力されるまで、記録処理の実行を見合わせる待機状態とする。
また、上記設定温度は、図4に示すように、乾燥領域40A,40B内でのインクに含まれる水分の蒸発速度が、第1ストッカー12近傍でのインクに含まれる水分の蒸発速度のN倍(Nは、1よりも大きな値であって、例えば「2倍」)以上となるような温度に設定されている。このような設定温度となるように乾燥領域40A,40B内の温度を調整することにより、記録用紙Pに付着したインクの水分を好適に蒸発させることが可能となる。
次に、本実施形態のインクジェット式プリンター11の作用のうち、乾燥領域40A,40B内での乾燥処理を中心に説明する。
さて、記録ヘッド15からインクが噴射された記録用紙Pが該記録ヘッド15に搬送方向で隣接する乾燥領域40A内に搬送されると、該記録用紙Pには、温風が上方から送風される。また、記録用紙Pに送風される気体には、加湿器44から乾燥領域40A内に供給された水蒸気が含まれており、記録用紙P近傍の相対湿度(即ち、領域内相対湿度)は、第1ストッカー12近傍の設置環境相対湿度とほぼ同等に調整されている。
さて、記録ヘッド15からインクが噴射された記録用紙Pが該記録ヘッド15に搬送方向で隣接する乾燥領域40A内に搬送されると、該記録用紙Pには、温風が上方から送風される。また、記録用紙Pに送風される気体には、加湿器44から乾燥領域40A内に供給された水蒸気が含まれており、記録用紙P近傍の相対湿度(即ち、領域内相対湿度)は、第1ストッカー12近傍の設置環境相対湿度とほぼ同等に調整されている。
そのため、記録用紙Pに付着したインクに含まれる水分は、徐々に蒸発されて水蒸気化する。また、乾燥領域40A内では、記録用紙Pにおいてインクが付着していない部分から、該記録用紙Pに元来含まれている水分が蒸発されることが抑制される。よって、温風の送風に起因した記録用紙Pの収縮が抑制される。
ところで、送風ファン42及び第1ヒーター43側から記録用紙P側に送風された温風は、記録用紙Pに接触した際に熱エネルギーが記録用紙P側に奪われ、その温度が僅かに低下する。このような温風の温度低下は、記録用紙P近傍における相対湿度の変化に繋がる。そこで、本実施形態では、こうした相対湿度の変化を抑制するために、記録用紙Pを挟んで送風ファン42及び第1ヒーター43の反対側に位置する加熱用プラテン45は、第2ヒーター46によって加熱されている。すなわち、乾燥領域40A内において記録用紙P近傍の温度は、第1ヒーター43及び第2ヒーター46によって、上記設定温度となるように調整される。そのため、記録用紙P近傍での温度変化が抑制され、ひいては、記録用紙P近傍での相対湿度の変化が抑制される。したがって、乾燥領域40A内における記録用紙Pを乾燥させる能力が維持されると共に、記録用紙Pの収縮が抑制される。
その後、記録用紙Pは、搬送装置14によって記録ヘッド16の直下位置に搬送され、該記録ヘッド16からインクが噴射される。続いて、記録用紙Pは、搬送装置14によって記録ヘッド16の搬送方向下流側に位置する乾燥領域40B内に搬送され、該乾燥領域40B内で乾燥処理が行なわれる。その後、記録処理後の記録用紙Pは、第2ストッカー13に排紙される。なお、乾燥領域40B内での乾燥処理は、乾燥領域40A内での乾燥処理と同等であるため、その説明を省略するものとする。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)乾燥領域40A,40B外よりも高温となるように内部が調整された乾燥領域40A,40B内の領域内相対湿度は、設置環境相対湿度と略同等に調整されている。そのため、記録用紙Pにおいてインクが付着していない部分に含まれる水分の蒸発速度は、乾燥領域40A,40B内外でほぼ同等(この場合、ほぼ「0(零)」)となる。つまり、記録用紙Pに付着したインクを乾燥させるために高温に調整された乾燥領域40A,40B内であっても、記録用紙Pにおいてインクが付着していない部分からの水分の蒸発を抑制できる。したがって、記録処理済みとなった記録用紙Pに付着したインクを乾燥させる場合に、該記録用紙Pの収縮を抑制できる。
(1)乾燥領域40A,40B外よりも高温となるように内部が調整された乾燥領域40A,40B内の領域内相対湿度は、設置環境相対湿度と略同等に調整されている。そのため、記録用紙Pにおいてインクが付着していない部分に含まれる水分の蒸発速度は、乾燥領域40A,40B内外でほぼ同等(この場合、ほぼ「0(零)」)となる。つまり、記録用紙Pに付着したインクを乾燥させるために高温に調整された乾燥領域40A,40B内であっても、記録用紙Pにおいてインクが付着していない部分からの水分の蒸発を抑制できる。したがって、記録処理済みとなった記録用紙Pに付着したインクを乾燥させる場合に、該記録用紙Pの収縮を抑制できる。
(2)また、従来の場合とは異なり、インクの付着量が比較的多い記録用紙Pが乾燥領域40A,40B内に搬送された場合でも、該乾燥領域40A,40B内の領域内相対湿度は、インクの付着量が比較的少ない記録用紙Pが乾燥領域40A,40B内に搬送された場合とほぼ同等に保たれる。すなわち、インクの付着量が比較的多い記録用紙Pを乾燥領域40A,40B内で乾燥させる場合には、記録用紙Pから蒸発する水分が多くなるため、加湿器44から供給される水蒸気量が少なめに調整される。一方、インクの付着量が比較的少ない記録用紙Pを乾燥領域40A,40B内で乾燥させる場合には、記録用紙Pから蒸発する水分が少ないため、加湿器44から供給される水蒸気量が多めに調整される。その結果、乾燥領域40A,40B内の領域内相対湿度は、記録用紙Pのインクの付着量に関係なく、ほぼ一定に保たれる。そのため、記録用紙Pのインクの付着量に関係なく、乾燥領域40A,40B内での記録用紙Pの乾燥速度を平坦化できる。そのため、記録用紙Pに付着したインク量に関係なく、乾燥領域40A,40B内での記録用紙Pの乾燥に要する時間の一律化に貢献できる。
(3)本実施形態では、記録用紙Pにおいて直前にインクの噴射がなされた記録面には、乾燥領域40A,40B内で温風が吹き付けられる。そのため、外気とほぼ同一温度の気体が記録用紙Pの記録面に吹き付けられる場合と比較して、記録用紙Pに付着するインクの乾燥に要する時間を短縮化できる。
(4)送風ファン42側から送風された温風は、記録用紙Pに接触した際に該記録用紙Pに熱エネルギーが奪われ、その温度が僅かに低下する。そこで、本実施形態では、記録用紙Pを挟んで第1ヒーター43と反対側に位置する第2ヒーター46によって、記録用紙P近傍の温度が調整される。そのため、記録用紙P近傍での温度低下が抑制され、ひいては記録用紙P近傍での相対湿度の変化を抑制できる。したがって、記録処理済みとなった記録用紙Pに付着したインクを乾燥させる場合に、該乾燥に要する時間の平坦化を図りつつ、記録用紙Pの収縮を抑制できる。
(5)第1ストッカー12近傍に第2温湿度センサーSE2が配置されると共に、乾燥領域40A,40B内に第1温湿度センサーSE1がそれぞれ配置されている。そのため、記録処理前の記録用紙の保存環境(具体的には、設置環境相対湿度)の変化や乾燥領域40A,40B内の領域内相対湿度の変化に速やかに対応することができる。
(6)また、第1温湿度センサーSE1は、乾燥領域40A,40B内において記録用紙Pの配置位置近傍に配置されている。そのため、乾燥領域40A,40B内に搬送された記録用紙P周辺の相対湿度を適切に調整でき、結果として、記録用紙Pに付着したインクを乾燥させる際に、該記録用紙Pが収縮することを抑制できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・実施形態において、第1温湿度センサーSE1は、乾燥領域40A,40B内であれば、任意の位置に配置してもよい。例えば、乾燥領域40A,40B内において、記録用紙Pを挟んで第1ヒーター43の反対側に配置してもよい。ただし、記録用紙Pの上面から離間した位置に配置した場合には、該上面と第1温湿度センサーSE1との距離に応じ、該第1温湿度センサーSE1に基づき検出される領域内相対湿度を補正してもよい。また、一つの乾燥領域(例えば、乾燥領域40A)内に複数の第1温湿度センサーSE1を設け、各第1温湿度センサーSE1に基づき検出した各相対湿度の平均値を、領域内相対湿度としてもよい。
・実施形態において、第1温湿度センサーSE1は、乾燥領域40A,40B内であれば、任意の位置に配置してもよい。例えば、乾燥領域40A,40B内において、記録用紙Pを挟んで第1ヒーター43の反対側に配置してもよい。ただし、記録用紙Pの上面から離間した位置に配置した場合には、該上面と第1温湿度センサーSE1との距離に応じ、該第1温湿度センサーSE1に基づき検出される領域内相対湿度を補正してもよい。また、一つの乾燥領域(例えば、乾燥領域40A)内に複数の第1温湿度センサーSE1を設け、各第1温湿度センサーSE1に基づき検出した各相対湿度の平均値を、領域内相対湿度としてもよい。
・実施形態において、第2温湿度センサーSE2は、インクジェット式プリンター11の設置環境(設置環境温度、設置環境湿度)を検出可能な位置であれば、任意の位置に配置してもよい。例えば、第2温湿度センサーSE2を、第2ストッカー13近傍に配置してもよいし、記録ヘッド15,16の上方に配置してもよい。
・実施形態において、加熱用プラテン45の対向面45aを加熱する温度調整部は、ペルチェ素子を備えた構成であってもよい。
・実施形態において、第2ヒーター46を省略してもよい。
・実施形態において、第2ヒーター46を省略してもよい。
・実施形態において、第1ヒーター43を、送風ファン42よりも上方に配置してもよい。このように構成しても上記実施形態と同等の効果を得ることができる。
・実施形態において、乾燥装置17は、乾燥領域40A,40B内の領域内温度を高温に調整可能な構成であれば、乾燥領域40A.40B内に搬送された記録用紙Pに温風を送風しない構成でもよい。
・実施形態において、乾燥装置17は、乾燥領域40A,40B内の領域内温度を高温に調整可能な構成であれば、乾燥領域40A.40B内に搬送された記録用紙Pに温風を送風しない構成でもよい。
・実施形態において、各センサーSE1,SE2は、相対湿度を検出可能なセンサーであれば、温度の検出機能を有しないセンサーであってもよい。
・実施形態において、各センサーSE1.SE2は、温度と絶対湿度とを検出可能なセンサーであってもよい。この場合、湿度差算出部52には、温度と飽和水蒸気量との関係を示すマップを予め記憶させてもよい。すると、湿度差算出部52は、各センサーSE1,SE2からの検出信号とマップに基づき、相対湿度を算出することになる。
・実施形態において、各センサーSE1.SE2は、温度と絶対湿度とを検出可能なセンサーであってもよい。この場合、湿度差算出部52には、温度と飽和水蒸気量との関係を示すマップを予め記憶させてもよい。すると、湿度差算出部52は、各センサーSE1,SE2からの検出信号とマップに基づき、相対湿度を算出することになる。
・実施形態において、加湿器44は、第1ヒーター43と記録用紙Pとの間に水蒸気を供給できるように配置してもよい。
・実施形態において、各記録ヘッド15,16の間に配置される乾燥装置17を省略してもよい。
・実施形態において、各記録ヘッド15,16の間に配置される乾燥装置17を省略してもよい。
・実施形態において、インクジェット式プリンター11が、温度や相対湿度が一定となるように適切に調整された部屋に設置されている場合には、第2温湿度センサーSE2を設けなくてもよい。この場合、設定されている相対湿度を、制御装置50側に予め記憶させておき、該記憶された相対湿度(設置環境相対湿度)に近づくように乾燥領域40A,40B内の領域内相対湿度を調整するようにしてもよい。
・実施形態において、記録手段は、記録用紙Pの幅方向(図1において紙面と直交する方向)に延びる長尺状の記録ヘッドを備えた構成でもよい。
また、記録手段は、記録ヘッドと該記録ヘッドを記録用紙Pの幅方向に走査移動させるための機構とを備えた構成でもよい。
また、記録手段は、記録ヘッドと該記録ヘッドを記録用紙Pの幅方向に走査移動させるための機構とを備えた構成でもよい。
・実施形態において、ターゲットは、インクの溶媒(水分)の少なくとも一部を吸収可能なものであれば任意の素材(例えば、布)であってもよい。
また、ターゲットは、長尺状の記録用紙でもよいし、長尺状の布でもよい。
また、ターゲットは、長尺状の記録用紙でもよいし、長尺状の布でもよい。
・実施形態では、記録装置をインクジェット式プリンター11に具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする記録装置を採用してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。
・実施形態において、記録装置を、記録用紙Pに直接接触しつつインクを該記録用紙Pに付着させる記録手段を有する記録装置に具体化してもよい。
11…記録装置としてのインクジェット式プリンター、12…保管部としての第1ストッカー、14…搬送手段としての搬送装置、15,16…記録手段としての記録ヘッド、40A,40B…乾燥領域、42…温度調整手段及び送風手段を構成する送風ファン、43…温度調整手段及び送風手段を構成する第1ヒーター、44…湿度調整手段としての加湿器、45…支持部材としての加熱用プラテン、45a…対向面、46…温度調整手段を構成する第2ヒーター(温度調整部)、52…湿度差取得手段を構成する湿度差演算部、53…湿度調整手段としての乾燥制御部、P…ターゲットとしての記録用紙、SE1…湿度差取得手段を構成する第1温湿度センサー(第1相対湿度検出手段)、SE2…湿度差取得手段を構成する第2温湿度センサー(第2相対湿度検出手段)。
Claims (6)
- 所定の搬送方向に沿ってターゲットを搬送する搬送手段と、
前記搬送方向における中途位置に配置され、且つ液体を用いてターゲットに対して記録処理を施す記録手段と、
前記記録手段よりも前記搬送方向における下流側に位置する乾燥領域の温度を、該乾燥領域外の温度よりも高温に調整する温度調整手段と、
前記乾燥領域外の相対湿度と前記乾燥領域内の相対湿度との湿度差を取得する湿度差取得手段と、
前記湿度差取得手段によって取得された湿度差が小さくなるように、前記乾燥領域内の湿度を調整する湿度調整手段と、を備えることを特徴とする記録装置。 - 前記温度調整手段は、前記乾燥領域内に搬送されたターゲットにおいて前記記録処理が施された側の第1面に対向するように配置され、且つ外気よりも高温の気体を前記ターゲット側に送風する送風手段を有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記乾燥領域内に位置するターゲットにおいて前記第1面とは反対側の第2面に対向する対向面を有し、前記乾燥領域内においてターゲットを支持する支持部材をさらに備え、
前記温度調整手段は、前記支持部材の前記対向面の温度を調整する温度調整部を有することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。 - 前記記録処理が施される前のターゲットが保管される保管部を更に備え、
前記湿度差取得手段は、前記乾燥領域内の相対湿度を検出する第1相対湿度検出手段と、前記保管部の相対湿度を検出する第2相対湿度検出手段とを有することを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の記録装置。 - 前記第1相対湿度検出手段は、前記乾燥領域内において該乾燥領域内に搬送されたターゲットにおいて前記記録処理が施された第1面側に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
- 液体を用いてターゲットに対して記録処理を施す記録装置でのターゲット乾燥方法であって、
内部の温度が前記記録装置の設置環境の温度よりも高温に調整され且つ内部の相対温度が前記記録装置の設置環境の相対温度に近づくように調整された乾燥領域に、ターゲットにおいて前記記録処理が施された部分を搬送させることを特徴とするターゲットの乾燥方法。
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