JP2011119546A - 着磁装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安定した磁界により高精度の多極着磁を可能とする着磁装置を提供する。
【解決手段】環状の着磁ヨークと、着磁ヨークに装着される着磁コイルと、を備え、前記着磁ヨークの中心軸方向一方側の端面に位置する着磁面には、内径端から外径端に向けて延びる放射状溝が周方向に多数設けられ、前記放射状溝に、着磁コイルを構成する励磁電線が埋設される着磁装置において、前記環状の着磁ヨークに、着磁コイルを構成する第1励磁電線が前記放射状溝に対して周方向に一つおきに埋設されるように螺旋状に巻き付けられると共に、着磁コイルを構成する第2励磁電線が着磁ヨークに第1励磁電線が巻き付けられる放射状溝の間の放射状溝に埋設されるように螺旋状に巻き付けられる構成となっている。
【選択図】図1
【解決手段】環状の着磁ヨークと、着磁ヨークに装着される着磁コイルと、を備え、前記着磁ヨークの中心軸方向一方側の端面に位置する着磁面には、内径端から外径端に向けて延びる放射状溝が周方向に多数設けられ、前記放射状溝に、着磁コイルを構成する励磁電線が埋設される着磁装置において、前記環状の着磁ヨークに、着磁コイルを構成する第1励磁電線が前記放射状溝に対して周方向に一つおきに埋設されるように螺旋状に巻き付けられると共に、着磁コイルを構成する第2励磁電線が着磁ヨークに第1励磁電線が巻き付けられる放射状溝の間の放射状溝に埋設されるように螺旋状に巻き付けられる構成となっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、たとえばロータリーエンコーダの多極マグネットのように環状に多極着磁するための着磁装置に関する。
従来のこの種の着磁装置としては、たとえば、図3(A)に記載のようなものがある。
すなわち、環状の着磁ヨーク110と、着磁ヨーク110に装着される着磁コイル120と、を備えている。着磁ヨーク110は、その中心軸を上下方向に向けた場合に、その上端面が、エンコーダ等の被着磁物が載置される着磁面110Aであり、着磁面110Aには、放射状に延びる放射状溝111が周方向に多数設けられ、この放射状溝111に、着磁コイル120を構成する励磁電線が埋設されている。着磁コイル120は、一本の励磁電線125を、着磁面110Aの外径と内径の間を周方向にジグザグ状に折り曲げた平面的な構成で、各放射状溝111に埋設される直線的な埋設線部121と、内周側の折り返し部122と、外周側の折り返し部123とを備えている。
円盤状のエンコーダ等の被着磁物を周方向にNS多極に着磁する場合には、被着磁物を着磁ヨーク110の着磁面110Aに載置し、着磁コイル120に高い電流を流す。これにより、隣り合う埋設線部121に互いに逆向きの電流が流れ(図3(B)参照)、この電流によって生じる磁束を、放射状溝111に挟まれる放射状歯部112に集中させ、エンコーダを多極に着磁するようになっていた。このような着磁コイルの形態は、たとえば、特許文献1に記載されている。
しかしながら、自動車等に使用されているエンコーダは、近年、小径化や多極化が進みつつあり、従来の着磁装置では、着磁コイル120の折り返し部122、123のの曲げ形状が不安定になりやすいこと、折り返し部122,123の位置がエンコーダ製品に近くなってしまうことから、エンコーダに着磁した磁極の幅(又は角度)の精度が悪化して
しまうという問題があった。
しまうという問題があった。
これは、埋設線部121に発生する磁界は等配であるが、折り返し部122,123で電流は180°周回し、かつ内外で同じ向きとなり、この部位の磁界が小径化によって埋設線部121の磁界へ影響することが原因となっている。
本発明の目的は、安定した磁界により高精度の多極着磁を可能とする着磁装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明の着磁装置は、環状の着磁ヨークと、着磁ヨークに装着される着磁コイルと、を備え、前記着磁ヨークの中心軸方向一方側の端面に位置する着磁面には、内径端から外径端に向けて延びる放射状溝が周方向に多数設けられ、前記放射状溝に、着磁コ
イルを構成する励磁電線が埋設される着磁装置において、
前記環状の着磁ヨークに、着磁コイルを構成する第1励磁電線が前記放射状溝に対して周方向に一つおきに埋設されるように螺旋状に巻き付けられると共に、着磁コイルを構成する第2励磁電線が着磁ヨークに第1励磁電線が巻き付けられる放射状溝の間の放射状溝に埋設されるように螺旋状に巻き付けられる構成となっていることを特徴とする。
すなわち、本発明の着磁装置は、環状の着磁ヨークと、着磁ヨークに装着される着磁コイルと、を備え、前記着磁ヨークの中心軸方向一方側の端面に位置する着磁面には、内径端から外径端に向けて延びる放射状溝が周方向に多数設けられ、前記放射状溝に、着磁コ
イルを構成する励磁電線が埋設される着磁装置において、
前記環状の着磁ヨークに、着磁コイルを構成する第1励磁電線が前記放射状溝に対して周方向に一つおきに埋設されるように螺旋状に巻き付けられると共に、着磁コイルを構成する第2励磁電線が着磁ヨークに第1励磁電線が巻き付けられる放射状溝の間の放射状溝に埋設されるように螺旋状に巻き付けられる構成となっていることを特徴とする。
本発明によれば、環状の着磁ヨークに2条の第1、第2励磁電線を周方向に交互に巻き付け、着磁面の放射状溝に交互に埋設し、従来のように着磁面の内周側及び外周側に励磁電線を折り返す折り返し部を排除する構造としているので、折り返し部による磁界の影響はなくなり、環状ヨークの小径化、磁極幅の高精度化を図ることができる。
また、従来のように折り返し部が無いため、励磁電線の線径を太くして発熱を少なくできる。また、放熱性が優れるため、高い電流を流すことができることとなり、希土類磁石の着磁も可能となる。
着磁ヨークは、前記着磁面側の第1ヨークと、着磁面と反対側の端面側の第2ヨークに分割され、第1ヨークと第2ヨークの間に非磁性体のスペーサが介装されていることが効果的である。
これにより、第1ヨークと第2ヨーク間の磁界の影響を遮断することができる。
これにより、第1ヨークと第2ヨーク間の磁界の影響を遮断することができる。
着磁ヨークの着磁面と反対側の端面にも、第1励磁電線及び第2励磁電線を埋設する放射状溝があり、放射状溝は、着磁面の放射状溝に対して、内周側の端部と外周側の端部の位相が、着磁面の放射状溝の2ピッチ分だけ位相がずれるように角度が設定される構造とすることができる。
このようにすれば、着磁面と反対側の端面の放射状溝に案内されて励磁電線を無理なく巻き付けることができる。
このようにすれば、着磁面と反対側の端面の放射状溝に案内されて励磁電線を無理なく巻き付けることができる。
第1励磁電線と第2励磁電線は折曲部で2つ折りされた一本の電線で構成され、折曲部は着磁面と反対側の端面側に配置されているが好適である。
このように、折曲部を着磁面と反対側の端面に配置することにより、折曲部の磁界の影響を遮断することができる。
このように、折曲部を着磁面と反対側の端面に配置することにより、折曲部の磁界の影響を遮断することができる。
着磁ヨークの着磁面を露出させ、着磁ヨークの内外周面を保持する非磁性体のヨークボディを備え、ヨークボディには、引き出し線が引き出される引き出し孔が設けられ、引き出し線の一端は、ヨークボディ内において第2ヨーク側で第1励磁電線及び第2励磁電線の端部と結線されていることが好適である。
このように引き出し線と第1,第2励磁電線とを第2ヨーク側で結線するようにすれば、引き出し線による磁界の影響も遮断することができる。
このように引き出し線と第1,第2励磁電線とを第2ヨーク側で結線するようにすれば、引き出し線による磁界の影響も遮断することができる。
前記ヨークボディの引き出し孔には、軟磁性体の遮蔽部材が配置されていることが好適である。
軟磁性体の遮蔽部材を設けることにより、引き出し部おける不要な磁界漏れを防ぐことができる。
軟磁性体の遮蔽部材を設けることにより、引き出し部おける不要な磁界漏れを防ぐことができる。
本発明によれば、環状の着磁ヨークに2条の第1、第2励磁電線を周方向に交互に巻き付け、着磁面の放射状溝に交互に埋設し、従来ように着磁面の内周側及び外周側に励磁電線を折り返す折り返し部を排除する構造としているので、折り返し部による磁界の影響はなく、環状ヨークの小径化、磁極幅の高精度化を図ることができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて励磁的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が無い限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1及び図2を参照して、本発明の実施例1に係る着磁装置について説明する。着磁装置1は、環状のエンコーダ10を着磁するもので、円環状の着磁ヨーク20と、着磁ヨーク20に巻き付けられる着磁コイル30と、着磁ヨーク20を保持するヨークボディ40とを備えている。
図1及び図2を参照して、本発明の実施例1に係る着磁装置について説明する。着磁装置1は、環状のエンコーダ10を着磁するもので、円環状の着磁ヨーク20と、着磁ヨーク20に巻き付けられる着磁コイル30と、着磁ヨーク20を保持するヨークボディ40とを備えている。
円環状の着磁ヨーク20は、周回部の断面形状が四角形状で、着磁ヨーク20の中心軸Nを上下方向に向けた場合に、その一方の上端面が着磁面20Aであり、着磁面20A側の円環状の第1ヨーク21と、着磁面20Aと反対側の円環状の第2ヨーク22と、第1ヨーク21と第2ヨーク22間に介装される円環状の非磁性体のスペーサ23とを備えたドーナッツ形状の構造体である。第1ヨーク21と第2ヨーク22は軟磁性体であり、スペーサ23によって磁気的に遮断されている。スペーサ23は絶縁性樹脂によって構成されることが好適である。
着磁ヨーク2の環状の着磁面20Aには、内径端から外径端に向けて延びる放射状溝24が周方向に多数等配されており、これら放射状溝24に、着磁コイル30を構成する励磁電線31が埋設されている。本発明は、励磁電線31を着磁ヨーク2の周回部分に螺旋状に巻き付けて、放射状溝24に順次埋設する。放射状溝24の深さは励磁電線31が完全に隠れる深さとなっている。
ここで、励磁電線31の巻き方について説明する。
エンコーダ10を周方向にNS極交互に多極化するには、放射状溝24に埋設される埋設線部に流れる電流の向きは、最初が外周側から内周側の電流の向きなら、隣の埋設線部には逆向きに電流を流す必要がある。しかしながら、たとえば着磁ヨーク2の周回部分に、周方向に励磁電線1本を右巻きに巻いてひとつずつ放射状溝24に埋設した場合、埋設線部に流れる電流は外周側から内周側というように多数本同じ向きとなってしまい、交互に違う向きの電流を流すことができない。
エンコーダ10を周方向にNS極交互に多極化するには、放射状溝24に埋設される埋設線部に流れる電流の向きは、最初が外周側から内周側の電流の向きなら、隣の埋設線部には逆向きに電流を流す必要がある。しかしながら、たとえば着磁ヨーク2の周回部分に、周方向に励磁電線1本を右巻きに巻いてひとつずつ放射状溝24に埋設した場合、埋設線部に流れる電流は外周側から内周側というように多数本同じ向きとなってしまい、交互に違う向きの電流を流すことができない。
そこで、本発明では、着磁ヨーク20の周回部分に、第1励磁電線31Aを放射状溝24に対して周方向に一つおきに埋設されるように螺旋状に巻き付けると共に、着磁コイル30を構成する第2励磁電線31Bを着磁ヨーク20に第1励磁電線31Aが巻き付けられる放射状溝24の間の放射状溝25に埋設されるように螺旋状に巻き付けている。
これにより、第1励磁電線31Aと第2励磁電線31Bはそれぞれ1本置きに配置された状態となり、放射状溝25に埋設された隣り合う埋設線部31A1、31B1に、交互
に向きの異なる電流を流すことができる。
第2ヨーク22の着磁面20Aと反対側に位置する下端面の第2端面20Bにも、第1励磁電線31A及び第2励磁電線31Bを埋設する放射状溝25があり、溝形状は、第1のヨーク21の放射状溝24の溝位置に対して内周側から外周側に向かって2個分位相がずれるように角度をもって形成されている。
このようにすれば、着磁面20Aと反対側の端面20Bの放射状溝25に案内されて第1、第2励磁電線31A,31Bを無理なく巻き付けることができる。
に向きの異なる電流を流すことができる。
第2ヨーク22の着磁面20Aと反対側に位置する下端面の第2端面20Bにも、第1励磁電線31A及び第2励磁電線31Bを埋設する放射状溝25があり、溝形状は、第1のヨーク21の放射状溝24の溝位置に対して内周側から外周側に向かって2個分位相がずれるように角度をもって形成されている。
このようにすれば、着磁面20Aと反対側の端面20Bの放射状溝25に案内されて第1、第2励磁電線31A,31Bを無理なく巻き付けることができる。
この第1励磁電線31A及び第2励磁電線31Bは、折曲部31Cで二つ折りした一本の電線で構成されるもので、折曲部31Cは第2ヨーク22の第2端面20B側に位置し、第2端面20Bに設けられた係合凸部20Cに内周側から引っ掛けられている。
この例では、第1ヨーク21の外径は第2ヨーク22及びスペーサ23の外径より若干大径で、かつ内径は第2ヨーク22及びスペーサ23の内径よりも小さく、第1ヨーク21の外径端部が第2ヨーク22及びスペーサ23の外周よりも外側に張り出し、第1ヨーク21の内径端部が第2ヨーク22及びスペーサ23の内周よりも内側に突出している。そして、放射状溝24の外径端部及び内径端部が第1ヨーク21の外周面及び内周面まで延びており、第1励磁電線31A及び第2励磁電線31Bが、第1ヨーク21の外周面及び内周面に埋設され、第2ヨーク22及びスペーサ23の外周面及び内周面に沿って第2端面20B側に延びている。
この例では、第1ヨーク21の外径は第2ヨーク22及びスペーサ23の外径より若干大径で、かつ内径は第2ヨーク22及びスペーサ23の内径よりも小さく、第1ヨーク21の外径端部が第2ヨーク22及びスペーサ23の外周よりも外側に張り出し、第1ヨーク21の内径端部が第2ヨーク22及びスペーサ23の内周よりも内側に突出している。そして、放射状溝24の外径端部及び内径端部が第1ヨーク21の外周面及び内周面まで延びており、第1励磁電線31A及び第2励磁電線31Bが、第1ヨーク21の外周面及び内周面に埋設され、第2ヨーク22及びスペーサ23の外周面及び内周面に沿って第2端面20B側に延びている。
ヨークボディ40は、銅合金やアルミ合金等の非磁性体製で、着磁ヨーク20の着磁面20Aを露出させ、着磁ヨーク20の内外周面及び着磁面20Aと反対側の第2端面20Bを保持する非磁性体のホルダで、着磁ヨーク20の内周面を嵌合保持する環状の内側ホルダ41と、着磁ヨーク20の外周面に嵌合保持する環状の外側ホルダ42とを備えている。
外側ホルダ41と内側ホルダ42の上面は、着磁ヨーク20の着磁面20Aと同一面上に位置するように組みつけられている。
また、着磁ヨーク20の第1ヨーク21の外周面及び内周面が、第2ヨーク22及びスペーサ23の外周面及び内周面よりも外側及び内側に突出しているので、第1ヨーク21の外周面及び内周面が、外側ホルダ41内周面及び内側ホルダ42外周面に嵌合され、第2ヨーク22及びスペーサ23の外周面及び内周面は、外側ホルダ41の内周面及び内側ホルダ42の外周面との間に隙間が形成され、この隙間によって、第1励磁電線31A及び第2励磁電線32Bが、外側ホルダ41及び内側ホルダ42の内周面及び外周面と干渉しないようになっている。
外側ホルダ41と内側ホルダ42の上面は、着磁ヨーク20の着磁面20Aと同一面上に位置するように組みつけられている。
また、着磁ヨーク20の第1ヨーク21の外周面及び内周面が、第2ヨーク22及びスペーサ23の外周面及び内周面よりも外側及び内側に突出しているので、第1ヨーク21の外周面及び内周面が、外側ホルダ41内周面及び内側ホルダ42外周面に嵌合され、第2ヨーク22及びスペーサ23の外周面及び内周面は、外側ホルダ41の内周面及び内側ホルダ42の外周面との間に隙間が形成され、この隙間によって、第1励磁電線31A及び第2励磁電線32Bが、外側ホルダ41及び内側ホルダ42の内周面及び外周面と干渉しないようになっている。
また、内側ホルダ41と外側ホルダ42の間の第2端面20B側には、第1励磁電線31Aと第2励磁電線31Bの引き出し部31A2,31B2が引き出される引き出し空間が設けられている。
一方、ヨークボディ40の外側ホルダ42には、この引き出し空間に面して、引き出し空間と外部空間を連通して外部引き出し線50が引き出される引き出し孔44が設けられている。外部引き出し線50の一端が、第2ヨーク22の端面20Bから延びる第1励磁電線31Aと第2励磁電線31Bの引き出し部31A2,31B2と接続されている。
ヨークボディ40の引き出し孔44には、軟磁性体の遮蔽部材51が配置されている。この例では、遮蔽部材51はチューブ状であるが、板によって構成されていてもよい。
一方、ヨークボディ40の外側ホルダ42には、この引き出し空間に面して、引き出し空間と外部空間を連通して外部引き出し線50が引き出される引き出し孔44が設けられている。外部引き出し線50の一端が、第2ヨーク22の端面20Bから延びる第1励磁電線31Aと第2励磁電線31Bの引き出し部31A2,31B2と接続されている。
ヨークボディ40の引き出し孔44には、軟磁性体の遮蔽部材51が配置されている。この例では、遮蔽部材51はチューブ状であるが、板によって構成されていてもよい。
本発明によれば、エンコーダ10に着磁する場合には、着磁ヨーク20上面の着磁面20Aにエンコーダ10を載置し、着磁コイル30に直流電流を通電する。すると、隣り合う埋設線部31A1、31B1に互いに逆向きの電流が流れ、この電流によって生じる磁束が、放射状溝24に挟まれる放射状歯部26に集中し、エンコーダ10を多極に着磁することができる。
本発明では、環状の着磁ヨーク20に2条の第1、第2励磁電線31A、31Bを周方向に交互に巻き付け、着磁面20Aの放射状溝24に交互に埋設し、従来のように着磁面20Aの内周側及び外周側に励磁電線を折り返す折り返し部を排除している。したがって、折り返し部による磁界の影響はなく、着磁ヨーク20の小径化、磁極幅の高精度化を図ることができる。
本発明では、環状の着磁ヨーク20に2条の第1、第2励磁電線31A、31Bを周方向に交互に巻き付け、着磁面20Aの放射状溝24に交互に埋設し、従来のように着磁面20Aの内周側及び外周側に励磁電線を折り返す折り返し部を排除している。したがって、折り返し部による磁界の影響はなく、着磁ヨーク20の小径化、磁極幅の高精度化を図ることができる。
また、従来のように折り返し部が無いため、第1、第2励磁電線31A、31Bの電線径を太くして発熱を少なくできる。また、放熱性が優れるため、高い電流を流すことができることとなり、希土類磁石の着磁も可能となる。
また、第1ヨーク21と第2ヨーク22の間には、非磁性体のスペーサ23が介装され、第1ヨーク21と第2ヨーク22間の磁界の影響を遮断しているので、第2ヨーク22
側の磁界の影響は無い。
特に、第1励磁電線31Aと第2励磁電線31Bの折曲部31Cが着磁面20Aと反対側の端面20B側に配置されているので、折曲部31Cの磁界の影響を遮断することができる。
また、第1ヨーク21と第2ヨーク22の間には、非磁性体のスペーサ23が介装され、第1ヨーク21と第2ヨーク22間の磁界の影響を遮断しているので、第2ヨーク22
側の磁界の影響は無い。
特に、第1励磁電線31Aと第2励磁電線31Bの折曲部31Cが着磁面20Aと反対側の端面20B側に配置されているので、折曲部31Cの磁界の影響を遮断することができる。
さらに、引き出し線50と、第1励磁電線31A及び第2励磁電線31Bの端部との結線部52についても、第2端面20Bの下方に配置されているので、引き出し線50に流れる電流による磁界の影響を、非磁性体のスペーサ23によって遮断することができる。
また、引き出し孔44に軟磁性体の遮蔽部材51が配置されているので、引き出し部おける不要な磁界漏れも防ぐことができる。
さらに、エンコーダ10の着磁には、励磁電線31に数千アンペアの電流を流すため、電線の発熱が問題となるが、ヨークホルダを銅合金やアルミ合金で作製し、励磁電線31が巻かれた第1ヨーク21及び第2ヨーク22の外周部を圧入嵌合することで、着磁コイ
ル30の放熱の効率を上げることができる。
また、引き出し孔44に軟磁性体の遮蔽部材51が配置されているので、引き出し部おける不要な磁界漏れも防ぐことができる。
さらに、エンコーダ10の着磁には、励磁電線31に数千アンペアの電流を流すため、電線の発熱が問題となるが、ヨークホルダを銅合金やアルミ合金で作製し、励磁電線31が巻かれた第1ヨーク21及び第2ヨーク22の外周部を圧入嵌合することで、着磁コイ
ル30の放熱の効率を上げることができる。
なお、上記実施例では第1、第2励磁電線を一本の電線によって構成したが、2本の電線によって構成してもよい。
10 エンコーダ
20 着磁ヨーク
20A 着磁面
20B 第2端面(着磁面と反対側の端面)
21 第1ヨーク
22 第2ヨーク
23 スペーサ
24 放射状溝(着磁面側)
25 放射状溝(第2端面側)
26 放射状歯部
30 着磁コイル
31 励磁電線
31A 第1励磁電線
31A1 埋設線部
31A2 引き出し部
31B 第2励磁電線
31B1 埋設線部
31B2 引き出し部
31C 折曲部
40 ヨークボディ
41 内側ホルダ、42 外側ホルダ、44 引き出し孔
50 引き出し線、51 遮蔽部材
20 着磁ヨーク
20A 着磁面
20B 第2端面(着磁面と反対側の端面)
21 第1ヨーク
22 第2ヨーク
23 スペーサ
24 放射状溝(着磁面側)
25 放射状溝(第2端面側)
26 放射状歯部
30 着磁コイル
31 励磁電線
31A 第1励磁電線
31A1 埋設線部
31A2 引き出し部
31B 第2励磁電線
31B1 埋設線部
31B2 引き出し部
31C 折曲部
40 ヨークボディ
41 内側ホルダ、42 外側ホルダ、44 引き出し孔
50 引き出し線、51 遮蔽部材
Claims (6)
- 環状の着磁ヨークと、着磁ヨークに装着される着磁コイルと、を備え、前記着磁ヨークの中心軸方向一方側の端面に位置する着磁面には、内径端から外径端に向けて延びる放射状溝が周方向に多数設けられ、前記放射状溝に、着磁コイルを構成する励磁電線が埋設される着磁装置において、
前記環状の着磁ヨークに、着磁コイルを構成する第1励磁電線が前記放射状溝に対して周方向に一つおきに埋設されるように螺旋状に巻き付けられると共に、着磁コイルを構成する第2励磁電線が着磁ヨークに第1励磁電線が巻き付けられる放射状溝の間の放射状溝に埋設されるように螺旋状に巻き付けられる構成となっていることを特徴とする着磁装置。 - 着磁ヨークは、前記着磁面側の第1ヨークと、着磁面と反対側の端面側の第2ヨークに分割され、第1ヨークと第2ヨークの間に非磁性体のスペーサが介装されている請求項1に記載の着磁装置。
- 着磁ヨークの着磁面と反対側の端面にも、第1励磁電線及び第2励磁電線を埋設する放射状溝があり、放射状溝は、着磁面の放射状溝に対して、内周側の端部と外周側の端部の位相が、着磁面の放射状溝の2ピッチ分だけ位相がずれるように角度が設定される請求項2に記載の着磁装置。
- 第1励磁電線と第2励磁電線は折曲部で2つ折りされた一本の電線で構成され、折曲部は着磁面と反対側の端面側に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の着磁装置。
- 着磁ヨークの着磁面を露出させ、着磁ヨークの内外周面及び着磁面と反対側の端面を保持する非磁性体のヨークボディを備え、該ヨークボディには、引き出し線が引き出される引き出し孔が設けられ、引き出し線の一端は、ヨークボディ内において第2ヨーク側で第1の励磁電線及び第2の励磁電線の端部と結線されている請求項2乃至4のいずれかの項に記載の着磁装置。
- 前記ヨークボディの引き出し孔には、軟磁性体の遮蔽部材が配置されている請求項5に記載の着磁装置。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009276864A Withdrawn JP2011119546A (ja) | 2009-12-04 | 2009-12-04 | 着磁装置 |
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JP (1) | JP2011119546A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103000333A (zh) * | 2012-11-30 | 2013-03-27 | 上海电气电站设备有限公司 | 一种永磁机充磁工具及其使用方法 |
CN107967980A (zh) * | 2016-10-20 | 2018-04-27 | 财团法人金属工业研究发展中心 | 轴向充磁装置 |
-
2009
- 2009-12-04 JP JP2009276864A patent/JP2011119546A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103000333A (zh) * | 2012-11-30 | 2013-03-27 | 上海电气电站设备有限公司 | 一种永磁机充磁工具及其使用方法 |
CN107967980A (zh) * | 2016-10-20 | 2018-04-27 | 财团法人金属工业研究发展中心 | 轴向充磁装置 |
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