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JP2011115012A - 電池パックおよび制御方法 - Google Patents

電池パックおよび制御方法 Download PDF

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JP2011115012A JP2009271652A JP2009271652A JP2011115012A JP 2011115012 A JP2011115012 A JP 2011115012A JP 2009271652 A JP2009271652 A JP 2009271652A JP 2009271652 A JP2009271652 A JP 2009271652A JP 2011115012 A JP2011115012 A JP 2011115012A
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discharge
voltage
battery pack
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Nobuyoshi Yamada
信好 山田
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Sony Corp
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Abstract

【課題】保管状態を検出し、保管可能期間をより延長させる。
【解決手段】
放電電流が連続的に流れていない時間をタイマ10でカウントし、カウント値が閾値T以上となった場合には、「放電履歴なし」と判断する。二次電池2aの電池電圧が閾値V以下となった場合には、電池パック1が保管状態であると判断する。電池パック1が保管状態であると判断すると、スイッチ6をOFFして電流経路を遮断し、電子機器に対する暗電流を遮断する。電池電圧が過放電検出電圧である閾値V以下となった場合には、電池電圧が過放電領域に達したと判断し、放電制御FET4をOFFするとともに制御部7をスリープ状態として制御部7における消費電流を低減させる。電池電圧が再充電禁止電圧である閾値V以下となった場合には、電池電圧が深放電領域に達したと判断し、電池パック1に対する再充電を不可とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、保管状態を検出し、保管可能期間をより延長させる電池パックおよび制御方法に関する。
近年、携帯型ゲーム機、携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ等の携帯型電子機器が普及し、電源として高電圧、高エネルギー密度、軽量といった利点を有するリチウムイオン二次電池が広く使用されている。
リチウムイオン二次電池は、電池電圧が深放電領域(例えば、約1.0V以下)に達すると、金属リチウムの析出によって内部短絡を起こしてしまうことがある。このような状態で二次電池を充電した場合には、二次電池が発火や破裂してしまうおそれがある。そのため、近年では、安全性向上の点から深放電状態での充電を禁止する機能を有する保護IC(Integrated Circuit)を電池パックに搭載することが多い。
しかしながら、この充電禁止機能が動作すると、その後、一切の充放電が不可能となってしまう。そのため、電池パックの保管可能期間が短いとクレームの対象となってしまうおそれがある。そこで、現状では、電池電圧が深放電領域に達するまでの期間を延長させるため、電池電圧が過放電検出電圧以下となった際に、保護ICをスリープ状態として保護回路における消費電流を低減させたり、過放電検出電圧を高く設定するといった対策が施されている。
このような従来の方法では、過放電領域に達してからの消費電流が低減されるため、過放電領域に達してから深放電領域に至るまでの期間を延長させることができ、電池パックの保管可能期間を延長させることができる。しかしながら、この方法は、過放電領域に達してからの保管可能期間を延長させるものであり、過放電領域に達してから深放電領域に至るまでの間に残された電池パックの容量はごく限られているため、保管可能期間を延長させるには限界がある。
そこで、最近では、電池パックに接続された電子機器をシャットダウンするためのシャットダウン電圧を設定し、電池電圧がシャットダウン電圧に達した際に電子機器をシャットダウンし、過放電検出電圧までの消費電流を低減させることが提案されている。
図9は、従来の電池パック101の構成の一例を示す。電池パック101は、組電池102、充電制御FET(Field Effect Transistor)103、放電制御FET104、制御部105を備える。また、電池パック1は、正極端子106および負極端子107を備え、充電時には正極端子106および負極端子107がそれぞれ充電器の正極端子および負極端子に接続され、充電が行われる。電子機器使用時には、正極端子106および負極端子107がそれぞれ電子機器の正極端子および負極端子に接続され、放電が行われる。
組電池102は、直列および/または並列接続された1または複数の二次電池102aからなる。二次電池102aとしては、例えばリチウムイオン二次電池を用いることができる。この例では、組電池102として1つの二次電池102aを用いた場合が示されており、以下では、組電池102を単に二次電池102aと称して説明する。
充電制御FET103は、制御部105によって制御される。充電制御FET103は、二次電池102aの電圧(以下、電池電圧と適宜称する)が過充電検出電圧になった場合にOFFされ、二次電池102aの電流経路に流れる充電電流を阻止するように制御される。放電制御FET104は、制御部105によって制御される。放電制御FET104は、電池電圧が過放電検出電圧になった場合にOFFされ、二次電池102aの電流経路に流れる放電電流を阻止するように制御される。
制御部105は、二次電池102aの電池電圧を所定時間毎に測定し、測定結果に基づき過充電や過放電の検出を行う。例えば、過充電が検出された場合には、充電制御FET103をOFFするように制御し、過放電が検出された場合には、放電制御FET104をOFFするように制御する。
図10は、従来の電池パック101による保管処理の流れについて説明するためのフローチャートである。なお、特別な記載がない限り、以下の処理は制御部105の制御の下で行われるものとする。
ステップS101において、測定された二次電池102aの電池電圧と、電子機器をシャットダウンするためのシャットダウン電圧を示す閾値V101とが比較され、電池電圧がシャットダウン電圧に達したか否かが判断される。比較の結果、電池電圧が閾値V101以下である場合には、電池電圧がシャットダウン電圧に達したと判断され、処理がステップS102に移行し、電池パック101に接続された電子機器の電源がシャットダウンされる。一方、電池電圧が閾値V101を超えている場合には、電池電圧がシャットダウン電圧に達していないと判断され、処理がステップ101に戻る。
ステップS103では、電池電圧と過放電検出電圧を示す閾値V102とが比較され、電池電圧が過放電検出電圧に達したか否かが判断される。比較の結果、電池電圧が閾値V102以下である場合には、電池電圧が過放電検出電圧に達したと判断される。一方、電池電圧が閾値V102を超えている場合には、電池電圧が過放電検出電圧に達していないと判断され、処理がステップS103に戻る。
ステップS103において、電池電圧が過放電検出電圧に達したと判断された場合には、ステップS104で、放電制御FET104がOFFされ、電流経路が遮断される。これにより、電池パック101に接続された電子機器に対する暗電流が遮断される。
ステップS105において、電池電圧と再充電禁止電圧を示す閾値V103とが比較され、電池電圧が再充電禁止電圧に達したか否かが判断される。比較の結果、電池電圧が閾値V103以下である場合には、電池電圧が再充電禁止電圧に達したと判断され、ステップS106で、電池パック1に対する再充電が不可とされ、一連の処理が終了する。一方、電池電圧が閾値V103を超えている場合には、電池電圧が再充電禁止電圧に達していないと判断され、処理がステップS105に戻る。
従来の電池パック101における保管可能期間は、以下に示す期間(1)および(2)を加算することにより算出することができる。
(1)電池電圧がシャットダウン電圧(閾値V101)以下となってから過放電検出電圧(閾値V102)に達するまでの期間
(2)電池電圧が過放電検出電圧(閾値V102)以下となってから再充電禁止電圧(閾値V103)に達するまでの期間
ここで、シャットダウン電圧(閾値V101)を3.0[V]、過放電検出電圧(閾値V102)を2.7[V]、再充電禁止電圧(閾値V103)を1.0[V]に設定した場合の保管可能期間について考える。
電池電圧がシャットダウン電圧以下となってから過放電検出電圧に達するまでの期間は、図10のフローチャートにおけるステップS102で電子機器がシャットダウンされてから、ステップS104で放電制御FET104がOFFされるまでの期間である。この期間での消費電流は、電池パック101に接続された電子機器に対する暗電流となる。
例えば、電池電圧が3.0[V]から2.7[V]となるまでの容量が13[mAh]であり、電子機器に対する暗電流が10[μA]である場合、期間(1)は、以下のように算出される。
13[mAh]/10[μA]=1300[h]
≒54[日]
また、電池電圧が過放電検出電圧以下となってから再充電禁止電圧に達するまでの期間は、図10のフローチャートにおけるステップS104で放電制御FET4がOFFされてから、ステップS106で再充電不可となるまでの期間である。この期間では、電池パック101に接続された電子機器に対する暗電流が遮断されるため、消費電流は、制御部105における消費電流と、二次電池102aの自己放電によって流れる電流とによるものとなる。
例えば、電池電圧が2.7[V]から1.0[V]となるまでの容量が13[mAh]であり、制御部105における消費電流が0.1[μA]、二次電池102aの自己放電電流が0.43[μA]である場合、期間(2)は、以下のように算出される。
13[mAh]/(0.1+0.43)[μA]≒24528[h]
≒1022[日]
したがって、従来の電池パック101の保管可能期間は、約36ヶ月(1076日)となり、保管可能期間を延長させることができる。
このような方法では、電池電圧がシャットダウン電圧以下となった際に、電池パックに接続された電子機器をシャットダウンすることにより消費電流を低減させることができる。しかしながら、シャットダウン電圧以下となってから過放電検出電圧に達するまでの間は、電子機器に対して暗電流が流れてしまうため、保管可能期間をより延長させることが困難であるという問題点があった。
このような問題点を解決するため、下記の特許文献1には、放電の有無に基づいて保管状態を検出し、検出結果に応じて電池パックをアプリケーション本体から遮断して、不要な放電を防止する技術が記載されている。
特許文献1に記載の発明では、タイマを用いて放電電流が流れていない時間をカウントし、カウント値に基づき所定の期間が経過した場合に保管状態を検出し、保護回路を遮断するようにしている。そのため、電池パックが保管状態である間の消費電流を低減し、保管可能期間をより延長させることができる。
特開2003−244858号公報
しかしながら、タイマのカウント値のみに基づいて保管状態を検出すると、電池パックの充電状態に関わらず、電池パックを使用しない時間が所定時間経過した際に保管状態であると判断されてしまう。そのため、例えば、電池パックが満充電状態であっても、電池パックが保管状態であると判断された場合に保護回路を遮断して電池パックが使用不可となってしまうという問題点があった。
この場合、ユーザは、満充電後に保管したにも関わらず電池パックが使用不可となったと判断してしまい、クレームに発展する可能性がある。
したがって、この発明の目的は、保管状態を積極的に検出し、保管可能期間をより延長させることができる電池パックおよび制御方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、第1の発明は、1または複数の二次電池と、
電流経路上に設けられたスイッチと、
二次電池の放電が行われていない時間をカウントするタイマと、
二次電池の電池電圧を所定時間毎に測定し、タイマによるカウント値に基づき得られる二次電池の放電履歴と、電池電圧とに基づき保管状態を検出する制御部と
を備え、
制御部は、
二次電池の放電が行われていない場合に、タイマにより放電が行われていない時間をカウントし、
タイマによるカウント値と第1の閾値とを比較することにより放電履歴の有無を判断し、
カウント値が第1の閾値以上であり、且つ電池電圧が第2の閾値以下である場合に保管状態であると判断し、スイッチをOFFして電流経路を遮断する電池パックである。
また、第2の発明は、1または複数の二次電池と、
電流経路上に設けられたスイッチと、
二次電池の残容量を所定時間毎に算出し、算出された残容量に基づき保管状態を検出する制御部と
を備え、
制御部は、
二次電池の満充電容量に対する残容量の割合と第6の閾値とを比較し、満充電容量に対する残容量の割合が第6の閾値以下である場合に保管状態であると判断し、スイッチをOFFして電流経路を遮断する電池パックである。
また、第3の発明は、1または複数の二次電池の放電が行われていない場合に、放電が行われていない時間をタイマによりカウントし、
タイマによるカウント値と第1の閾値とを比較することにより二次電池の放電履歴の有無を判断し、
カウント値が第1の閾値以上であり、且つ電池電圧が第2の閾値以下である場合に保管状態であると判断し、電流経路上に設けられたスイッチをOFFして電流経路を遮断する制御方法である。
また、第4の発明は、1または複数の二次電池の残容量を所定時間毎に算出し、
二次電池の満充電容量に対する残容量の割合と第6の閾値とを比較し、満充電容量に対する残容量の割合が第6の閾値以下である場合に保管状態であると判断し、電流経路上に設けられたスイッチをOFFして電流経路を遮断する制御方法である。
上述したように、第1および第3の発明では、1または複数の二次電池の放電が行われていない場合に、放電が行われていない時間をタイマによりカウントし、タイマによるカウント値と第1の閾値とを比較することにより二次電池の放電履歴の有無を判断し、カウント値が第1の閾値以上であり、且つ電池電圧が第2の閾値以下である場合に保管状態であると判断し、電流経路上に設けられたスイッチをOFFして電流経路を遮断するようにしているため、接続された電子機器に対して流れる暗電流が遮断される。
また、第2および第4の発明では、1または複数の二次電池の残容量を所定時間毎に算出し、二次電池の満充電容量に対する残容量の割合と第6の閾値とを比較し、満充電容量に対する残容量の割合が第6の閾値以下である場合に保管状態であると判断し、電流経路上に設けられたスイッチをOFFして電流経路を遮断するようにしているため、接続された電子機器に対して流れる暗電流が遮断される。
この発明は、二次電池の放電履歴と電池電圧とに基づき保管状態を検出し、タイマによってカウントされた放電が行われていない時間が第1の閾値以上であり、電池電圧が第2の閾値以下である場合に、スイッチをOFFして電流経路を遮断するようにしている。これにより、接続された電子機器に対して流れる暗電流を遮断することができるため、電池パックが深放電領域に達するまでの消費電流を低減させることができ、電池パックの保管可能期間をより延長させることができるという効果がある。
図1は、この発明の実施の一形態による電池パックの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、この発明の実施の一形態の電池パックによる保管処理の流れについて説明するためのフローチャートである。 図3は、充電器が接続されたか否かを判断する方法について説明するためのブロック図である。 図4は、第1の変形例による電池パックの構成の一例を示すブロック図である。 図5は、第1の変形例の電池パックによる保管処理の流れについて説明するためのフローチャートである。 図6は、第2の変形例の電池パックによる保管処理の流れについて説明するためのフローチャートである。 図7は、第3の変形例による電池パックの構成の一例を示すブロック図である。 図8は、第3の変形例の電池パックによる保管処理の流れについて説明するためのフローチャートである。 図9は、従来の電池パックの構成の一例を示すブロック図である。 図10は、従来の電池パックによる保管処理の流れについて説明するためのフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について説明する。なお、説明は、以下の順序で行う。
1.この発明の実施の一形態(放電電流および電池電圧に基づく保管状態検出の例)
2.第1の変形例(電池電圧差および電池電圧に基づく保管状態検出の例)
3.第2の変形例(電池残容量差および電池電圧に基づく保管状態検出の例)
4.第3の変形例(電池残容量に基づく保管状態検出の例)
<1.この発明の実施の一形態>
この発明の実施の一形態について説明する。この発明の実施の一形態では、二次電池を使用していない時間を計測し、計測結果に基づいて得られる放電履歴と、二次電池の電池電圧とに基づいて電池パックの保管状態を積極的に検出する。そして、検出結果に応じて電流経路に設けられたスイッチを制御することにより、電池パックの保管可能期間を従来と比較して延長させるようにしている。
[電池パックの構成]
図1は、この発明の実施の一形態による電池パック1の構成の一例を示す。電池パック1は、組電池2、充電制御FET(Field Effect Transistor)3、放電制御FET4、電流検出抵抗5、スイッチ6、制御部7を備える。また、電池パック1は、正極端子8および負極端子9を備え、充電時には正極端子8および負極端子9がそれぞれ充電器の正極端子および負極端子に接続され、充電が行われる。電子機器使用時には、正極端子8および負極端子9がそれぞれ電子機器の正極端子および負極端子に接続され、放電が行われる。
組電池2は、直列および/または並列接続された1または複数の二次電池2aからなる。二次電池2aとしては、例えばリチウムイオン二次電池を用いることができる。この例では、組電池2として1つの二次電池2aを用いた場合が示されており、以下では、組電池2を単に二次電池2aと称して説明する。なお、組電池2としては、この例に限られず、例えば2並列3直列等、複数の二次電池2aを直列および/または並列に接続した組電池2を用いてもよい。
充電制御FET3は、後述する制御部7によって制御される。充電制御FET3は、二次電池2aの電圧(以下、電池電圧と適宜称する)が過充電検出電圧になった場合にOFFされ、二次電池2aの電流経路に流れる充電電流を阻止するように制御される。充電制御FET3のOFF後は、充電制御FET3に対して並列に設けられた図示しない寄生ダイオードを介することによって放電のみが可能となる。また、充電時に大電流が流れた場合にOFFされて、充電電流を遮断するように制御部7によって制御される。
放電制御FET4は、制御部7によって制御される。放電制御FET4は、電池電圧が過放電検出電圧になった場合にOFFされ、二次電池2aの電流経路に流れる放電電流を阻止するように制御される。放電制御FET4のOFF後は、放電制御FET4に対して並列に設けられた図示しない寄生ダイオードを介することによって充電のみが可能となる。また、放電時に大電流が流れた場合にOFFされて、放電電流を遮断するように制御部7によって制御される。
制御部7は、二次電池2aの電池電圧を所定時間毎に測定し、測定結果に基づき過充電や過放電の検出を行う。例えば、過充電が検出された場合には、充電制御FET3をOFFするように制御し、過放電が検出された場合には、放電制御FET4をOFFするように制御する。また、制御部7は、電流経路に設けられた電流検出抵抗5を用いて、その両端に発生する電位差から充放電電流を所定時間毎に測定し、測定結果に基づき過電流の検出を行う。
制御部7には、タイマ10が設けられている。タイマ10は、電流検出抵抗5に流れる放電電流が所定の電流値以下となった場合にカウントを開始し、放電電流が所定の電流値以下となっている時間、すなわち放電電流が連続的に流れていない時間を計測する。制御部7は、このタイマ10のカウント値に基づいて得られる二次電池2aの放電履歴と、二次電池2aの電池電圧とに基づき電池パック1が保管状態であるか否かを判断し、判断結果に応じてスイッチ6の制御を行う。スイッチ6は、例えば、FET、トランジスタ、リレー等で構成されている。制御部7は、タイマ10のカウント値が所定の値以上となり、かつ二次電池2aの電池電圧が所定の電圧以下となった場合に、スイッチ6をOFFするように制御する。
なお、図1に示す例では図示されていないが、この電池パック1の電流経路に対して、過電流を防止するためのヒューズ等で形成された遮断回路を設けるようにしてもよい。この場合、遮断回路は、二次電池2aに対して過電流が流れた場合に、この過電流によってヒューズが発熱することによって溶断し、電流経路を遮断することができる。
また、遮断回路は、制御部7によってヒューズの溶断が制御されるような構成としてもよい。例えば、二次電池2aの電池電圧が所定の電圧を超えた場合や、二次電池2aの温度が所定温度以上となった場合に、制御部7がヒューズを溶断するように遮断回路を制御することにより、電流経路を遮断することができる。
[電池パックの保管処理]
次に、電池パック1の保管処理について説明する。保管処理とは、電池パック1が保管状態となり、二次電池2aの電池電圧が再充電禁止電圧に達するまでの保管可能期間を延長させるための処理である。この発明の実施の一形態では、放電電流に基づく放電履歴と二次電池2aの電池電圧とに基づき、電池パック1の保管状態を積極的に検出する。検出の結果、保管状態となったと判断した場合に、スイッチ6を制御して電流経路を遮断する。こうすることにより、従来と比較して保管可能期間を延長させることができる。
制御部7には、閾値I、T、V、VおよびVが予め設定されている。この発明の実施の一形態では、これらの閾値と、各閾値に対応する値とを比較することにより、電池パックの保管状態を積極的に検出するとともに、保管処理を行う。
閾値Iは、電流経路に流れる放電電流に対する閾値であり、放電電流が流れているか否かを判断するために用いられる値である。閾値Iは、例えば10[mA]に設定される。閾値Tは、タイマ10によるカウント値に対する閾値であり、放電電流が連続的に流れていない時間が所定時間経過したか否かを示す放電履歴の有無を判断するために用いられる値である。閾値Tは、例えば10[日]に設定される。
閾値Vは、測定された二次電池2aの電池電圧に対応する閾値であり、電池パック1が保管状態であるか否かを判断する際に用いられる値である。閾値Vは、過放電検出電圧よりも高い電圧に設定され、例えば3.7[V]に設定される。閾値Vは、過放電検出電圧であり、電池電圧が過放電領域に達したか否かを判断するために用いられる値である。閾値Vは、例えば2.7[V]に設定される。閾値Vは、再充電禁止電圧であり、電池電圧が深放電領域に達したか否かを判断するために用いられる値である。閾値Vは、例えば1.0[V]に設定される。
以下、電池パック1による保管処理の流れについて、図2に示すフローチャートを参照して説明する。なお、特別な記載がない限り、以下の処理は制御部7の制御の下で行われるものとする。また、放電電流および二次電池2aの電池電圧の測定は、所定時間毎に巡回的に行われているものとする。
ステップS1において、電流検出抵抗5を用いて測定された放電電流と閾値Iとが比較され、放電電流が流れているか否かが判断される。比較の結果、放電電流が閾値I以下である場合には、放電電流が流れていないと判断され、ステップS2で、タイマ10が起動され、放電電流が閾値I以下である時間、すなわち放電電流が連続的に流れていない時間のカウントが開始される。なお、タイマ10によるカウントが既に開始されている場合には、そのままカウントを継続してステップS3に移行する。
一方、放電電流が閾値Iを超えている場合には、放電電流が流れていると判断され、ステップS12で、タイマ10のカウント値がリセットされ、処理がステップS1に戻る。なお、タイマ10によるカウントが開始されていない場合には、ステップS12における処理は行われず、そのままステップS1に戻る。
ステップS3では、タイマ10によるカウント値と閾値Tとが比較され、放電電流が連続的に流れていない時間が所定時間経過したか否かを示す放電履歴の有無が判断される。比較の結果、カウント値が閾値T以上である場合には、「放電履歴なし」と判断され、処理がステップS4に移行する。
また、カウント値が閾値T未満である場合には、「放電履歴あり」と判断され、処理がステップS1に戻る。
ステップS4において、測定された二次電池2aの電池電圧と閾値Vとが比較される。比較の結果、電池電圧が閾値V以下である場合には、電池パック1が保管状態となっていると判断される。
一方、電池電圧が閾値Vを超えている場合には、電池パック1が保管状態ではないと判断され、ステップS13で、放電電流と閾値Iとが比較される。比較の結果、放電電流が閾値I以下である場合には、放電電流が流れていないと判断され、処理がステップS4に戻る。放電電流が閾値Iを超えている場合には、放電電流が流れていると判断され、ステップS14で、タイマ10のカウント値がリセットされ、処理がステップS1に戻る。
ステップS4において、電池パック1が保管状態となっていると判断されると、ステップS5でスイッチ6がOFFされ、電流経路が遮断される。これにより、電池パック1に接続された電子機器に対する暗電流が遮断される。
ステップS6では、電池パック1に対して充電器が接続されたか否かが判断される。充電器が接続されていないと判断された場合には、処理がステップS7に移行する。
充電器の接続を判断する方法としては、例えば、電池パック1に接続された電子機器と通信を行うための通信端子を制御部7に設け、接続された電子機器から当該電子機器を示す情報を受け取り、この情報に基づいて接続された電子機器を判断する。このとき、接続された電子機器が充電器であれば、制御部7は、通信端子を介して充電器を示す情報を受け取ることになり、接続された電子機器が充電器であると判断することができる。
また、例えば、制御部7に充電電圧を監視する機能を持たせることにより、充電器の接続を判断するようにしてもよい。例えば、図3に示すように、制御部7と、スイッチ6および負極端子9の間とを接続し、制御部7によって正極端子8および負極端子9の間の電圧を監視する。そして、正極端子8および負極端子9の間に充電電圧が印加された場合に、制御部7は、接続された電子機器が充電器であると判断することができる。
ステップS7では、電池電圧と過放電検出電圧である閾値Vとが比較され、電池電圧が過放電領域に達したか否かが判断される。比較の結果、電池電圧が閾値V以下である場合には、電池電圧が過放電領域に達したと判断される。一方、電池電圧が閾値Vを超えている場合には、電池電圧が過放電領域に達していないと判断され、処理がステップS6に戻る。
ステップS7において、電池電圧が過放電領域に達したと判断された場合には、ステップS8で、放電制御FET4がOFFされ、制御部7がスリープ状態となる。このように、制御部7をスリープ状態とすることにより、制御部7における消費電流を低減させることができる。
ステップS9では、電池パック1に対して充電器が接続されたか否かが判断される。充電器が接続されていないと判断された場合には、処理がステップS10に移行する。
ステップS10において、電池電圧と再充電禁止電圧である閾値Vとが比較され、電池電圧が深放電領域に達したか否かが判断される。比較の結果、電池電圧が閾値V以下である場合には、電池電圧が深放電領域に達したと判断される。一方、電池電圧が閾値Vを超えている場合には、電池電圧が深放電領域に達していないと判断され、処理がステップS9に戻る。
ステップS10において、電池電圧が深放電領域に達したと判断された場合には、ステップS11で、電池パック1に対する再充電が不可とされ、一連の処理が終了する。
ステップS6において、充電器が接続されたと判断された場合には、処理がステップS15に移行し、スイッチ6がONされる。これにより、遮断されていた電流経路が接続され、電池パック1に接続された充電器によって充電が可能となる。
また、ステップS9において、充電器が接続されたと判断された場合には、処理がステップS16に移行し、スイッチ6がONされるとともに、放電制御FET4がONされる。これにより、遮断されていた電流経路が接続されるとともに、制御部7がスリープ状態から復帰し、電池パック1に接続された充電器によって充電が可能となる。
[保管可能期間]
この発明の実施の一形態による電池パック1の保管可能期間について説明する。電池パック1が保管状態であると判断されてから、再充電が不可となるまでの保管可能期間は、以下に示す期間(1)および(2)を加算することにより算出することができる。
(1)電池電圧が所定の電圧(閾値V)以下となってから過放電検出電圧(閾値V)に達するまでの期間
(2)電池電圧が過放電検出電圧(閾値V)以下となってから再充電禁止電圧(閾値V)に達するまでの期間
ここで、所定の電圧(閾値V)を3.7[V]、過放電検出電圧(閾値V)を2.7[V]、再充電禁止電圧(閾値V)を1.0[V]に設定した場合の保管可能期間について考える。
電池電圧が所定の電圧以下となってから過放電検出電圧に達するまでの期間(1)は、図2のフローチャートにおけるステップS5でスイッチ6がOFFされてから、ステップS8で放電制御FET4がOFFされるまでの期間である。この期間では、電池パック1に接続された電子機器に対する暗電流が遮断されるため、消費電流は、制御部7における消費電流のみとなる。
例えば、電池電圧が3.7[V]から3.0[V]となるまでの容量が66[mAh]、電池電圧が3.0[V]から2.7[V]となるまでの容量が13[mAh]であり、制御部7の消費電流が5[μA]である場合、期間(1)は、以下のように算出される。
(66+13)[mAh]/5[μA]=15800[h]
≒658[日]
また、電池電圧が過放電検出電圧以下となってから再充電禁止電圧に達するまでの期間(2)は、図2のフローチャートにおけるステップS8で放電制御FET4がOFFされてから、ステップS11で再充電不可となるまでの期間である。この期間では、制御部7がスリープ状態となるため、消費電流は、スリープ状態の制御部7における消費電流と、二次電池2aの自己放電によって流れる電流とによるものとなる。
例えば、電池電圧が2.7[V]から1.0[V]となるまでの容量が13[mAh]であり、スリープ状態の制御部7の消費電流が0.1[μA]、二次電池2aの自己放電電流が0.43[μA]である場合、期間(2)は、以下のように算出される。
13[mAh]/(0.1+0.43)[μA]≒24528[h]
≒1022[日]
したがって、この発明の実施の一形態による電池パック1の保管可能期間は、約56ヶ月(1680日)となり、上述の背景技術の項で説明した従来の電池パックの保管可能期間(約36ヶ月)と比較して、1年半程度延長させることができる。
このように、この発明の実施の一形態では、放電電流に基づく放電履歴と、二次電池2aの電池電圧とに基づき、電池パック1が保管状態であるか否かを判断するようにしている。そのため、例えば、満充電状態のような使用可能な状態で電池パック1を所定時間以上使用していない場合であっても、電池電圧が所定の電圧以下となるまでは、電池パック1が保管状態であると判断されず、使用不可となることがない。
また、この発明の実施の一形態では、電池パック1が保管状態となったと判断された場合にスイッチ6をOFFして電流経路を遮断し、電池パック1に接続された電子機器に対する暗電流を遮断するようにしている。そのため、電池電圧が所定の電圧(閾値V)から過放電検出電圧(閾値V)となるまでの間の消費電流を低減させることができるので、従来と比較して保管可能期間を延長させることができる。
なお、保管状態が検出された場合には、電池電圧が過放電検出電圧に達する前にもかかわらず電流経路が遮断されてしまうため、この状態では電池パック1を使用することができない。しかしながら、電池パック1に対して充電器を接続することにより、電流経路が接続されて充電が可能となる。そのため、ユーザにとっては、電池パック1が使用不可になったのではなく、単に充電が切れただけと判断することができ、クレームを回避することができる。
<2.第1の変形例>
この発明の実施の一形態の第1の変形例について説明する。この発明の実施の一形態の第1の変形例は、所定時間毎に測定された二次電池の電池電圧の差分に基づいて放電履歴を得る点において、この発明の実施の一形態とは異なっている。
[電池パックの構成]
図4は、この発明の実施の一形態の第1の変形例による電池パック20の構成の一例を示す。電池パック20は、1または複数の二次電池2aで構成された組電池2、充電制御FET3、放電制御FET4、スイッチ6、制御部21を備え、図1に示すこの実施の一形態による電池パック1から電流検出抵抗5を除いた構成となっている。なお、図1に示す電池パック1と共通する部分については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
制御部21は、上述した実施の一形態における制御部7と同様に、所定時間毎に測定した二次電池2aの電池電圧に基づき過充電や過放電の検出を行い、充電制御FET3および放電制御FET4を制御する。また、制御部21は、所定時間毎に測定した二次電池2aの電池電圧を用いて電池電圧差ΔVを算出する。例えば、24時間毎に測定した二次電池2aの電池電圧を用いて電池電圧差ΔVを算出した場合、電池電圧差ΔVは、電池電圧の前日比を示す。
制御部21には、タイマ22が設けられている。タイマ22は、電池電圧差ΔVが所定電圧以下となった場合にカウントを開始し、電池電圧差ΔVが所定電圧以下となっている時間、すなわち放電が行われていない時間を計測する。タイマ22によるカウント値は、例えば24時間毎に測定した電池電圧に基づき電池電圧差ΔVを算出した場合、放電が行われていない日数を計測することになる。
制御部21は、このタイマ22のカウント値に基づいて得られる二次電池2aの放電履歴と、二次電池2aの電池電圧とに基づき電池パック20が保管状態であるか否かを判断し、判断結果に応じてスイッチ6の制御を行う。制御部21は、タイマ22のカウント値が所定の値以上となり、かつ二次電池2aの電池電圧が所定の電圧以下となった場合に、スイッチ6をOFFするように制御する。
なお、この第1の変形例による電池パック20は、上述した実施の一形態による電池パック1から電流検出抵抗5を除いた構成としているが、例えば、過充電および過放電時の電流制御を行うために、電流検出抵抗5を残した構成としてもよい。このことは、後述する他の変形例による電池パックにおいても同様である。
[電池パックの保管処理]
次に、電池パック20の保管処理について説明する。この発明の実施の一形態の第1の変形例では、二次電池2aの電池電圧差ΔVに基づく放電履歴と電池電圧とに基づき、電池パック20の保管状態を積極的に検出する。検出の結果、保管状態となったと判断した場合に、スイッチ6を制御して電流経路を遮断する。こうすることにより、従来と比較して保管可能期間を延長させることができる。
制御部21には、この実施の一形態で説明した閾値V、VおよびVに加えて、閾値V11およびT11が予め設定されている。第1の変形例では、これらの閾値と、各閾値に対応する値とを比較することにより、電池パックの保管状態を積極的に検出するとともに、保管処理を行うことができる。
閾値V11は、算出された電池電圧差ΔVに対応する閾値であり、放電が行われたか否かを判断するために用いられる値である。閾値V11は、例えば100[mV]に設定される。閾値T11は、タイマ22によるカウント値に対応する閾値であり、放電が連続的に行われていない時間が所定時間経過した否かを示す放電履歴の有無を判断するために用いられる値である。閾値T11は、例えば30[日]に設定される。
以下、電池パック20による保管処理の流れについて、図5に示すフローチャートを参照して説明する。なお、特別な記載がない限り、以下の処理は制御部21の制御の下で行われるものとする。また、図2に示す実施の一形態による保管処理と共通する処理の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
ステップS21において、所定時間毎、例えば24時間毎に測定された二次電池2aの電池電圧の差分である電池電圧差ΔVが算出される。ステップS22では、電池電圧差ΔVと閾値V11とが比較され、放電が行われたか否かが判断される。比較の結果、電池電圧差ΔVが閾値V11以下である場合には、放電が行われていないと判断され、ステップS23で、タイマ22が起動され、電池電圧差ΔVが閾値V11以下である時間、すなわち放電が行われていない時間のカウントが開始される。なお、タイマ22によるカウントが既に開始されている場合には、そのままカウントを継続してステップS24に移行する。
一方、電池電圧差ΔVが閾値V11を超えている場合には、放電が行われていると判断され、ステップS26で、タイマ22のカウント値がリセットされ、処理がステップS21に戻る。なお、タイマ22によるカウントが開始されていない場合には、ステップS26における処理は行われず、そのままステップS21に戻る。
ステップS24では、タイマ22によるカウント値と閾値T11とが比較され、放電が連続的に行われていない時間が所定時間経過したか否かを示す放電履歴の有無が判断される。比較の結果、カウント値が閾値T11以上である場合には、「放電履歴なし」と判断され、処理がステップS25に移行する。
また、カウント値が閾値T11未満である場合には、「放電履歴あり」と判断され、処理がステップS21に戻る。
ステップS25において、測定された二次電池2aの電池電圧と閾値Vとが比較される。比較の結果、電池電圧が閾値V以下である場合には、電池パック20が保管状態となっていると判断される。
一方、電池電圧が閾値Vを超えている場合には、電池パック20が保管状態ではないと判断され、ステップS27で、電池電圧の差分ΔVが算出される。そして、ステップS28において、電池電圧差ΔVと閾値V11とが比較される。比較の結果、電池電圧差ΔVが閾値V11以下である場合には、放電が行われていないと判断され、処理がステップS25に戻る。電池電圧差ΔVが閾値V11を超えている場合には、放電が行われていると判断され、ステップS29で、タイマ22のカウント値がリセットされ、処理がステップS21に戻る。
ステップS25において、電池パック20が保管状態となっていると判断されると、ステップS5に移行する。ステップS5以降の処理については、図2に示す実施の一形態による保管処理と同様であるため、説明を省略する。
[保管可能期間]
第1の変形例による電池パック20の保管可能期間について説明する。電池パック20が保管状態であると判断されてから、再充電が不可となるまでの保管可能期間は、上述した実施の一形態と同様に、以下に示す期間(1)および(2)を加算することにより算出することができる。
(1)電池電圧が所定の電圧(閾値V)以下となってから過放電検出電圧(閾値V)に達するまでの期間
(2)電池電圧が過放電検出電圧(閾値V)以下となってから再充電禁止電圧(閾値V)に達するまでの期間
所定の電圧(閾値V)を3.7[V]、過放電検出電圧(閾値V)を2.7[V]、再充電禁止電圧(閾値V)を1.0[V]に設定した場合、期間(1)および(2)は、以下のように算出される。
例えば、電池電圧が3.7[V]から3.0[V]となるまでの容量が66[mAh]、電池電圧が3.0[V]から2.7[V]となるまでの容量が13[mAh]であり、制御部7の消費電流が5[μA]である場合、期間(1)は、以下のように算出される。
(66+13)[mAh]/5[μA]=15800[h]
≒658[日]
また、例えば、電池電圧が2.7[V]から1.0[V]となるまでの容量が13[mAh]であり、スリープ状態の制御部7の消費電流が0.1[μA]、二次電池2aの自己放電電流が0.43[μA]である場合、期間(2)は、以下のように算出される。
13[mAh]/(0.1+0.43)[μA]≒24528[h]
≒1022[日]
したがって、この発明の実施の一形態の第1の変形例による電池パック20の保管可能期間は、約56ヶ月(1680日)となり、従来の電池パックの保管可能期間(約36ヶ月)と比較して、1年半程度延長させることができる。
このように、この発明の実施の一形態の第1の変形例では、二次電池2aの電池電圧差ΔVに基づく放電履歴と、二次電池2aの電池電圧とに基づき、電池パック20が保管状態であるか否かを判断するようにしている。そのため、例えば、満充電状態のような使用可能な状態で電池パック20を所定時間以上使用していない場合であっても、電池電圧が所定の電圧以下となるまでは、電池パック20が保管状態であると判断されず、使用不可となることがない。
また、第1の変形例では、電流経路に電流検出抵抗を設けていないため、電流検出抵抗による放電時の電圧降下が発生しない。したがって、電圧降下による不要な消費電流を抑えることができる。
<3.第2の変形例>
この発明の実施の一形態の第2の変形例について説明する。この発明の実施の一形態の第2の変形例は、所定時間毎に測定された電池電圧から算出された電池パックの残容量の差分に基づいて放電履歴を得る点において、実施の一形態および第1の変形例とは異なっている。
[電池パックの構成]
この発明の実施の一形態の第2の変形例による電池パックは、上述した図4に示す第1の変形例による電池パック20と同様の構成であり、制御部21における制御が異なるだけである。そのため、制御部21以外の共通する部分については、詳細な説明を省略する。
制御部21は、上述した第1の変形例における制御部21と同様に、所定時間毎に測定した二次電池2aの電池電圧に基づき過充電や過放電の検出を行い、充電制御FET3および放電制御FET4を制御する。また、制御部21は、測定した二次電池2aの電池電圧に基づき残容量を算出し、所定時間毎に算出した電池パック20の残容量の差分ΔCを算出する。例えば、24時間毎に測定した電池電圧に基づき残容量の差分ΔCを算出した場合、残容量の差分ΔCは、残容量の前日比を示す。
電池パック20の残容量の算出方法としては、例えば、二次電池2aの電圧に基づく電圧法を適用することができる。電圧法は、二次電池2aの電圧を測定し、電池電圧と満充電容量との相関性に基づき残容量を算出する。なお、電池パックの電池残容量の算出方法としては、この例に限られず、例えば、二次電池2aの電圧および電流の積算値に基づく積算法を用いてもよい。
制御部21には、タイマ22が設けられている。タイマ22は、満充電容量に対する残容量の差分ΔCの割合が所定の割合以下となった場合にカウントを開始する。そして、満充電容量に対する残容量の差分ΔCの割合が所定の割合以下となっている時間、すなわち放電による容量低下がない時間を計測する。タイマ22によるカウント値は、例えば24時間毎に測定した電池電圧に基づき残容量の差分ΔCを算出した場合、放電が行われていない日数を計測することになる。
制御部21は、このタイマ22のカウント値に基づいて得られる二次電池2aの放電履歴と、二次電池2aの電池電圧とに基づき電池パック20が保管状態であるか否かを判断し、判断結果に応じてスイッチ6の制御を行う。制御部21は、タイマ22のカウント値が所定の値以上となり、かつ二次電池2aの電池電圧が所定の電圧以下となった場合に、スイッチ6をOFFするように制御する。
[電池パックの保管処理]
次に、電池パック20の保管処理について説明する。この発明の実施の一形態の第2の変形例では、残容量の差分ΔCに基づく放電履歴と電池電圧とに基づき、電池パック20の保管状態を積極的に検出する。検出の結果、保管状態となったと判断した場合に、スイッチ6を制御して電流経路を遮断する。こうすることにより、従来と比較して保管可能期間を延長させることができる。
制御部21には、この実施の一形態および第1の変形例で説明した閾値V、V、VおよびT11に加えて、閾値C21が予め設定されている。第2の変形例では、これらの閾値と、各閾値に対応する値とを比較することにより、電池パックの保管状態を積極的に検出するとともに、保管処理を行うことができる。
閾値C21は、満充電容量に対する残容量の差分ΔCの割合に対応する閾値であり、放電が行われたか否かを判断するために用いられる値である。閾値C21は、例えば1[%]に設定される。
以下、電池パック20による保管処理の流れについて、図6に示すフローチャートを参照して説明する。なお、特別な記載がない限り、以下の処理は制御部21の制御の下で行われるものとする。また、図2に示す実施の一形態による保管処理と共通する処理の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
ステップS31において、測定された二次電池2aの電圧に基づき電池パック20の残容量が算出され、所定時間毎、例えば24時間毎に算出された残容量に基づき、電池パック20の残容量の差分ΔCが算出される。ステップS32では、満充電容量に対する残容量の差分ΔCの割合と閾値C21とが比較され、放電が行われたか否かが判断される。比較の結果、満充電容量に対する残容量の差分ΔCの割合が閾値C21以下である場合には、放電が行われていないと判断される。そして、ステップS33で、タイマ22が起動され、残容量の差分ΔCが閾値C21以下である時間、すなわち放電が行われていない時間のカウントが開始される。なお、タイマ22によるカウントが既に開始されている場合には、そのままカウントを継続してステップS34に移行する。
一方、満充電容量に対する残容量の差分ΔCの割合が閾値C21を超えている場合には、放電が行われていると判断され、ステップS36で、タイマ22のカウント値がリセットされ、処理がステップS31に戻る。なお、タイマ22によるカウントが開始されていない場合には、ステップS36における処理は行われず、そのままステップS31に戻る。
ステップS34では、タイマ22によるカウント値と閾値T11とが比較され、放電が連続的に行われていない時間が所定時間経過したか否かを示す放電履歴の有無が判断される。比較の結果、カウント値が閾値T11以上である場合には、「放電履歴なし」と判断され、処理がステップS35に移行する。
また、カウント値が閾値T11未満である場合には、「放電履歴あり」と判断され、処理がステップS31に戻る。
ステップS35において、測定された二次電池2aの電池電圧と閾値Vとが比較される。比較の結果、電池電圧が閾値V以下である場合には、電池パック20が保管状態となっていると判断される。
一方、電池電圧が閾値Vを超えている場合には、電池パック20が保管状態ではないと判断され、ステップS37で、残容量の差分ΔCが算出される。そして、ステップS38において、満充電容量に対する残容量の差分ΔCの割合と閾値C21とが比較される。比較の結果、満充電容量に対する残容量の差分ΔCの割合が閾値C21以下である場合には、放電が行われていないと判断され、処理がステップS35に戻る。満充電容量に対する残容量の差分ΔCの割合が閾値C21を超えている場合には、放電が行われていると判断され、ステップS39で、タイマ22のカウント値がリセットされ、処理がステップS31に戻る。
ステップS35において、電池パック20が保管状態となっていると判断されると、ステップS5に移行する。ステップS5以降の処理については、図2に示す実施の一形態による保管処理と同様であるため、説明を省略する。
[保管可能期間]
第2の変形例による電池パック20の保管可能期間について説明する。電池パック20が保管状態であると判断されてから、再充電が不可となるまでの保管可能期間は、上述した実施の一形態および第1の変形例と同様に、以下に示す期間(1)および(2)を加算することにより算出することができる。
(1)電池電圧が所定の電圧(閾値V)以下となってから過放電検出電圧(閾値V)に達するまでの期間
(2)電池電圧が過放電検出電圧(閾値V)以下となってから再充電禁止電圧(閾値V)に達するまでの期間
所定の電圧(閾値V)を3.7[V]、過放電検出電圧(閾値V)を2.7[V]、再充電禁止電圧(閾値V)を1.0[V]に設定した場合、期間(1)および(2)は、以下のように算出される。
例えば、電池電圧が3.7[V]から3.0[V]となるまでの容量が66[mAh]、電池電圧が3.0[V]から2.7[V]となるまでの容量が13[mAh]であり、制御部7の消費電流が5[μA]である場合、期間(1)は、以下のように算出される。
(66+13)[mAh]/5[μA]=15800[h]
≒658[日]
また、例えば、電池電圧が2.7[V]から1.0[V]となるまでの容量が13[mAh]であり、スリープ状態の制御部7の消費電流が0.1[μA]、二次電池2aの自己放電電流が0.43[μA]である場合、期間(2)は、以下のように算出される。
13[mAh]/(0.1+0.43)[μA]≒24528[h]
≒1022[日]
したがって、この発明の実施の一形態の第2の変形例による電池パック20の保管可能期間は、約56ヶ月(1680日)となり、従来の電池パックの保管可能期間(約36ヶ月)と比較して、1年半程度延長させることができる。
このように、この発明の実施の一形態の第2の変形例では、電池パック20の残容量の差分ΔCに基づく放電履歴と、二次電池2aの電池電圧とに基づき、電池パック20が保管状態であるか否かを判断するようにしている。そのため、例えば、満充電状態のような使用可能な状態で電池パック20を所定時間以上使用していない場合であっても、電池電圧が所定の電圧以下となるまでは、電池パック20が保管状態であると判断されず、使用不可となることがない。
また、第2の変形例では、電流経路に電流検出抵抗を設けていないため、電流検出抵抗による放電時の電圧降下が発生しない。
なお、この例では、満充電容量に対する残容量の差分ΔCの割合と閾値C21とを比較するようにしているが、これに限られず、例えば、残容量の差分ΔCに対して閾値を設定し、残容量の差分ΔCそのものの値と閾値とを比較するようにしてもよい。
<4.第3の変形例>
この発明の実施の一形態の第3の変形例について説明する。この発明の実施の一形態の第3の変形例は、所定時間毎に測定された電池電圧から算出された電池パックの残容量に基づいて放電が行われたか否かを判断して保管状態を積極的に検出する点において、実施の一形態、第1の変形例および第2の変形例とは異なっている。
[電池パックの構成]
図7は、この発明の実施の一形態の第3の変形例による電池パック30の構成の一例を示す。電池パック30は、1または複数の二次電池2aで構成された組電池2、充電制御FET3、放電制御FET4、スイッチ6、制御部31を備え、図1に示すこの実施の一形態による電池パック1から電流検出抵抗5を除いた構成となっている。なお、図1に示す電池パック1と共通する部分については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
制御部31は、上述した実施の一形態における制御部7と同様に、所定時間毎に測定した二次電池2aの電池電圧に基づき過充電や過放電の検出を行い、充電制御FET3および放電制御FET4を制御する。
また、制御部31は、測定した二次電池2aの電池電圧に基づき、24時間毎などの所定時間毎に残容量を算出し、算出結果に応じて電池パック30が保管状態であるか否かを判断する。例えば、制御部31は、満充電容量に対する残容量の割合が所定の割合以下となった場合に、電池パック30が保管状態であると判断し、スイッチ6をOFFするように制御する。
[電池パックの保管処理]
次に、電池パック30の保管処理について説明する。この発明の実施の一形態の第3の変形例では、電池パック30の残容量を算出し、満充電容量に対する残容量の割合に基づき放電が行われたか否かを判断し、スイッチ6を制御して電流経路を遮断する。こうすることにより、従来と比較して保管可能期間を延長させることができる。
制御部31には、この実施の一形態で説明した閾値VおよびVに加えて、閾値C31が予め設定されている。第3の変形例では、これらの閾値と、各閾値に対応する値とを比較することにより、電池パックの保管状態を積極的に検出するとともに、保管処理を行うことができる。
閾値C31は、満充電容量に対する残容量の割合に対応する閾値であり、放電が行われたか否かを判断するために用いられる値である。閾値C31は、例えば10[%]に設定される。
以下、電池パック30による保管処理の流れについて、図8に示すフローチャートを参照して説明する。なお、特別な記載がない限り、以下の処理は制御部31の制御の下で行われるものとする。また、図2に示す実施の一形態による保管処理と共通する処理の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
ステップS41において、測定された二次電池2aの電圧に基づき、所定時間毎、例えば24時間毎に電池パック30の残容量が算出される。ステップS42では、満充電容量に対する残容量の割合と閾値C31とが比較され、放電が行われたか否かが判断される。
比較の結果、満充電容量に対する残容量の割合が閾値C31以下である場合には、放電が行われていないと判断され、ステップS5に移行する。一方、満充電容量に対する残容量の割合が閾値C31を超えている場合には、放電が行われていると判断され、ステップS41に戻る。
ステップS5以降の処理については、図2に示す実施の一形態による保管処理と同様であるため、説明を省略する。
[保管可能期間]
第3の変形例による電池パック30の保管可能期間について説明する。スイッチ6がOFFされてから、再充電が不可となるまでの保管可能期間は、以下に示す期間(1)および(2)を加算することにより算出することができる。
(1)満充電容量に対する残容量の割合が所定値(閾値C31)以下となってから過放電検出電圧(閾値V)に達するまでの期間
(2)電池電圧が過放電検出電圧(閾値V)以下となってから再充電禁止電圧(閾値V)に達するまでの期間
過放電検出電圧(閾値V)を2.7[V]、再充電禁止電圧(閾値V)を1.0[V]に設定した場合、期間(1)および(2)は、以下のように算出される。
例えば、スイッチ6がOFFされてから電池電圧が3.0[V]となるまでの容量が60[mAh]、電池電圧が3.0[V]から2.7[V]となるまでの容量が13[mAh]であり、制御部7の消費電流が5[μA]である場合、期間(1)は、以下のように算出される。
(60+13)[mAh]/5[μA]=14600[h]
≒608[日]
また、例えば、電池電圧が2.7[V]から1.0[V]となるまでの容量が13[mAh]であり、スリープ状態の制御部7の消費電流が0.1[μA]、二次電池2aの自己放電電流が0.43[μA]である場合、期間(2)は、以下のように算出される。
13[mAh]/(0.1+0.43)[μA]≒24528[h]
≒1022[日]
したがって、この発明の実施の一形態の第3の変形例による電池パック30の保管可能期間は、約54ヶ月(1630日)となり、従来の電池パックの保管可能期間(約36ヶ月)と比較して、1年半程度延長させることができる。
このように、この発明の実施の一形態の第3の変形例では、電池パック30の満充電容量に対する残容量の割合に基づき、電池パック30が保管状態であるか否かを判断するようにしている。そのため、上述した実施の一形態、第1の変形例および第2の変形例のように、保管状態を検出するために複雑な条件を設定することなく、電池パック30の保管状態を積極的に検出することができる。
なお、残容量の割合に対する閾値C31を電池パック30の満充電容量にかかわらず同一の値に設定した場合、満充電容量が小さい電池パックでは、電流経路を遮断した後の残容量が少なくなってしまう。そのため、電池パックの満充電容量に応じて閾値C31を設定すると好ましい。こうすることにより、電池パック30の保管期間を十分に確保することができる。
また、この例では、満充電容量に対する残容量の割合と閾値C31とを比較するようにしているが、これに限られず、例えば、残容量に対して閾値を設定し、残容量そのものの値と閾値とを比較するようにしてもよい。
以上、この発明の実施の一形態、および第1〜第3の変形例について説明したが、この発明は、上述したこの発明の実施の一形態、および第1〜第3の変形例に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えば、スイッチ6をOFFするための閾値Vは、この例に限られず、延長する保管期間に応じて適宜設定すると好ましい。
また、上述した実施の一形態、ならびに第1、第2および第3の変形例では、スイッチ6を制御することにより、外部の電子機器との接続を遮断して電流経路を遮断するようにしているが、これはこの例に限られない。例えば、スイッチ6に代えて、電池パックと電子機器との接続を機械的に遮断することにより、電流経路を遮断するようにしてもよい。
具体的には、例えば、保管状態を検出した際に、電池パックが電子機器からイジェクトされることにより電流経路を遮断する。こうすることにより、電子機器に対する暗電流をより確実に遮断することができる。また、電流経路を機械的に遮断するため、FETなどによるスイッチを用いた場合に生じる漏れ電流を防ぐことができる。
1、20、30 電池パック
2 組電池
2a 二次電池
3 充電制御FET
4 放電制御FET
5 電流検出抵抗
6 スイッチ
7、21、31 制御部
10、22 タイマ

Claims (9)

  1. 1または複数の二次電池と、
    電流経路上に設けられたスイッチと、
    上記二次電池の放電が行われていない時間をカウントするタイマと、
    上記二次電池の電池電圧を所定時間毎に測定し、上記タイマによるカウント値に基づき得られる上記二次電池の放電履歴と、上記電池電圧とに基づき保管状態を検出する制御部と
    を備え、
    上記制御部は、
    上記二次電池の放電が行われていない場合に、上記タイマにより上記放電が行われていない時間をカウントし、
    上記タイマによるカウント値と第1の閾値とを比較することにより上記放電履歴の有無を判断し、
    上記カウント値が上記第1の閾値以上であり、且つ上記電池電圧が第2の閾値以下である場合に保管状態であると判断し、上記スイッチをOFFして上記電流経路を遮断する電池パック。
  2. 上記二次電池に対する放電電流を検出するための電流検出部をさらに備え、
    上記制御部は、
    上記電流検出部で検出された放電電流と第3の閾値とを比較することにより、上記二次電池の放電が行われたか否かを判断し、
    上記放電電流が上記第3の閾値以下である場合に、上記放電が行われていないと判断し、上記タイマにより上記放電電流が上記第3の閾値以下である時間をカウントする請求項1に記載の電池パック。
  3. 上記制御部は、
    上記所定時間毎に測定された上記電池電圧に基づき上記二次電池の上記所定時間における電池電圧差を算出し、
    上記電池電圧差と第4の閾値とを比較することにより、上記二次電池の放電が行われたか否かを判断し、
    上記電池電圧差が上記第4の閾値以下である場合に、上記放電が行われていないと判断し、上記タイマにより上記電池電圧差が上記第4の閾値以下である時間をカウントする請求項1に記載の電池パック。
  4. 上記制御部は、
    上記所定時間毎に測定された上記電池電圧に基づき上記二次電池の残容量を算出し、算出された上記残容量に基づき上記所定時間における電池残容量差を算出し、
    上記二次電池の満充電容量に対する上記電池残容量差の割合と第5の閾値とを比較することにより、上記二次電池の放電が行われたか否かを判断し、
    上記満充電容量に対する上記電池残容量差の割合が上記第5の閾値以下である場合に、上記放電が行われていないと判断し、上記タイマにより上記満充電容量に対する上記電池残容量差の割合が上記第5の閾値以下である時間をカウントする請求項1に記載の電池パック。
  5. 上記第2の閾値は、上記二次電池に対する過放電検出電圧よりも高い値に設定される請求項1に記載の電池パック。
  6. 上記制御部は、
    上記スイッチがOFFされた状態で充電器が接続された場合に、上記スイッチをONして上記電流経路を接続する請求項1に記載の電池パック。
  7. 1または複数の二次電池と、
    電流経路上に設けられたスイッチと、
    上記二次電池の残容量を所定時間毎に算出し、算出された上記残容量に基づき保管状態を検出する制御部と
    を備え、
    上記制御部は、
    上記二次電池の満充電容量に対する上記残容量の割合と第6の閾値とを比較し、上記満充電容量に対する上記残容量の割合が上記第6の閾値以下である場合に保管状態であると判断し、上記スイッチをOFFして上記電流経路を遮断する電池パック。
  8. 1または複数の二次電池の放電が行われていない場合に、上記放電が行われていない時間をタイマによりカウントし、
    上記タイマによるカウント値と第1の閾値とを比較することにより上記二次電池の放電履歴の有無を判断し、
    上記カウント値が上記第1の閾値以上であり、且つ上記電池電圧が第2の閾値以下である場合に保管状態であると判断し、電流経路上に設けられたスイッチをOFFして上記電流経路を遮断する制御方法。
  9. 1または複数の二次電池の残容量を所定時間毎に算出し、
    上記二次電池の満充電容量に対する上記残容量の割合と第6の閾値とを比較し、上記満充電容量に対する上記残容量の割合が上記第6の閾値以下である場合に保管状態であると判断し、電流経路上に設けられたスイッチをOFFして上記電流経路を遮断する制御方法。
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