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JP2011112155A - スタビライザ装置および動力伝達装置 - Google Patents

スタビライザ装置および動力伝達装置 Download PDF

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JP2011112155A JP2009268950A JP2009268950A JP2011112155A JP 2011112155 A JP2011112155 A JP 2011112155A JP 2009268950 A JP2009268950 A JP 2009268950A JP 2009268950 A JP2009268950 A JP 2009268950A JP 2011112155 A JP2011112155 A JP 2011112155A
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Yuya Inoue
祐哉 井上
Nobuyuki Yamane
伸志 山根
Yoshihisa Miura
義久 三浦
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Abstract

【課題】伝動部材の弦領域における弦振動を、より確実に抑制することができるスタビライザ装置および動力伝達装置を提供すること。
【解決手段】プライマリプーリ2と、セカンダリプーリ3との間に巻き掛けられたチェーン4の下方側の弦領域4bには、その弦領域4bの弦振動を抑制するための第1スタビライザ6が取り付けられている。第1スタビライザ6は、長尺の筒状をなし、その第1スタビライザ6に下方から当接する第1支持軸8により、その第1支持軸8まわりに回動自在にかつ、前記走行方向に沿う方向への移動を可能に支持されている。第1スタビライザ6における走行方向Xと反対方向側の端部6aの下面には、第1錘29が固定されている。この第1錘29によって、第1スタビライザ6の重心位置が、走行方向Xと反対方向側の被規制突起27よりも走行方向Xと反対方向側に位置する。
【選択図】図4

Description

この発明は、スタビライザ装置、およびこのスタビライザ装置が備えられる動力伝達装置に関する。
自動車のプーリ式無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)などの動力伝達装置として、プライマリプーリと、セカンダリプーリと、これら一対のプーリ間に巻き掛けられたチェーンなどの伝動部材とを備えるものがある。各プーリは、固定シーブおよび可動シーブにより構成され、各シーブは円錐面状シーブ面を有している。
この種の動力伝達装置では、伝動部材におけるプーリ間の弦領域(直線領域)は、プーリによって動きを規制されていないので、振動(弦振動)を生じ易い。とくに、伝動部材がプーリに噛み込むときやプーリから離脱するとき(すなわち、伝動部材の拘束状態と非拘束状態とが切り換わるとき)において、伝動部材の姿勢変化が激しく、これにより弦振動を引き起こし易い。弦振動が生じると、騒音の原因となる。
そこで、前記の弦振動を低減させるため、伝動部材の弦領域を受容し、その弦領域の動きを規制する受容レール(スタビライザ)を備える無段変速機(動力伝達装置)が提案されている(たとえば特許文献1参照)。受容レールは、長尺のものであり、その内部を伝動部材の弦領域が挿通している。この受容レールは、伝動部材の走行方向の中央位置において、支持軸によって回動自在に支持されている。
特開2000−304115号公報
伝動部材に弦振動が生じる他の要因として、伝動部材の弦領域における伝動部材の巻き上がりが考えられる。伝動部材の弦領域の巻き上がりとは、プーリの出口付近における伝動部材が回転状態にあるプーリによって引き込まれて、内周側に向けて凸となるように湾曲することをいう。この伝動部材の弦領域の巻き上がりは、騒音(ざわざわ音)を引き起こすおそれがあり、伝動部材の弛み側の弦領域に顕著に生じる。引用文献1の構成では、巻き上がりの発生を確実に抑制することはできないので、伝動部材の弦領域における弦振動を確実に抑制することができないおそれがある。
この伝動部材の弦領域の巻き上がりを抑制するために、伝動部材の弦領域を別部材などで押し付けて、その伝動部材に張力を付与することが考えられる。しかし、別部材を設けるとすると、コストアップにつながるおそれもある。
そこで、この発明は、コストアップすることなく、伝動部材の弦領域における弦振動を、より確実に抑制することができるスタビライザ装置を提供することを目的とする。
また、この発明は、伝動部材の弦領域の巻き上がりを抑制することにより、その弦領域における弦振動を、より確実に抑制することができる動力伝達装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、第1および第2プーリ(2,3)間に巻き掛けられた伝動部材(4)の弦領域(4a,4b)の振動を抑制するスタビライザ装置(10,12;101)であって、前記伝動部材の前記弦領域に取り付けられ、長手方向が前記伝動部材の走行方向に沿う長尺のスタビライザ(6,7;102)と、前記スタビライザを、前記第1および第2プーリの回転軸線(C1,C2)に沿う所定軸線まわりに回動自在にかつ、前記走行方向に沿う方向への移動を可能に支持する支持部材(8,11)とを含み、前記スタビライザの重心位置が、前記所定軸線に対し、前記走行方向(X)に関してずれているスタビライザ装置である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、特許請求の範囲を実施形態に限定する趣旨ではない。以下、この項において同じ。
この構成によれば、長尺のスタビライザの重心位置が、所定軸線に対し走行方向に沿う方向にずれている。そのため、スタビライザの自重によるモーメントにより、スタビライザが、支持部材を回動中心として重心位置側が下降するように回動し、伝動部材の弦領域を押し付けるようになる。したがって、他の部材を付加することなく、伝動部材の弦領域に張力を付与することができる。これにより、コストアップすることなく、伝動部材の弦領域における弦振動をより確実に抑制することができる。
請求項2に記載のように、前記スタビライザは、前記伝動部材の前記弦領域の上面と対向する第1対向面(41,43;106)を有するものであってもよい。
この構成によれば、重心位置側が下降するようにスタビライザが回動することにより、第1対向面における重心位置側の領域が、伝動部材の弦領域の上面を下方に向けて押し付けるようになる。これにより、伝動部材の弦領域に張力を付与することができる。
請求項3に記載のように、前記スタビライザは、前記伝動部材の前記弦領域の下面と対向する第2対向面(42,44;107)を有するものであってもよい。
この構成によれば、重心位置側が下降するようにスタビライザが回動することにより、第2対向面における重心位置側と反対側の領域が、伝動部材の弦領域の下面を上方に向けて押し付けるようになる。これにより、伝動部材の弦領域に張力を付与することができる。
請求項4記載の発明は、前記支持部材は、前記スタビライザに下方から当接して当該スタビライザを支持し、かつ、前記スタビライザに設けられた被規制部(27,28,37,38)と当接して、前記スタビライザの前記走行方向に沿う方向への移動範囲を規制するものである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のスタビライザ装置である。
この構成によれば、スタビライザは、下方から当接される支持部材によって支持されている。また、スタビライザは支持部材によって、走行方向に沿う方向への移動範囲が規制される。したがって、スタビライザを支持するための支持部材を用いて、スタビライザの走行方向に沿う方向の移動範囲を規制することができる。これにより、コストダウンをより一層図ることができる。
この場合、前記スタビライザの重心位置が、前記走行方向に関し、前記被規制部に対して、前記スタビライザにおける前記支持部材の当接位置(Q1,Q2)と反対側に配置されていてもよい。この場合、支持部材がスタビライザのいずれの位置と当接していても、スタビライザを、その重心位置側が下降するように回動させることができ、このスタビライザによって伝動部材を押し付けることができる。
この発明の一の実施形態に係るスタビライザ装置は、請求項5に記載されているように、前記スタビライザには、前記走行方向の中央位置(M1,M2)から前記走行方向に関してずれた位置に錘(29,39)が配設されている。この場合、簡単な構成で、スタビライザの重心位置を、前記走行方向の中央位置から走行方向に関してずらすことができる。
また、この発明の別の実施形態に係るスタビライザ装置は、請求項6に記載されているように、前記スタビライザは、前記伝動部材の前記弦領域の上面と対向する第1対向面(106)を有する第1部材(103)と、前記伝動部材の前記弦領域の下面と対向する第2対向面(107)を有する第2部材と、前記第1および第2部材を、前記走行方向の中央位置(M3,M4)から前記走行方向に関してずれた位置で連結する連結部材(105)とを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のスタビライザ装置である。この場合、簡単な構成で、スタビライザの重心位置を走行方向に関してずらすことができる。
請求項7記載の発明は、溝幅をそれぞれ変更可能な第1および第2プーリ(2,3)と、前記第1および第2プーリ間に巻き掛けられ、一対の側面が前記第1および第2プーリの各溝(G1,G2)に係合して動力を伝達する無端状の伝動部材(4)と、請求項1〜6のいずれか一項に記載のスタビライザ装置(10,101)とを含み、前記スタビライザ(6,7;102)が、前記伝動部材の前記弦領域(4a,4b)の上面と対向する第1対向面(41,43;106)を有する第1部材(21,31;103)を含み、前記スタビライザの重心位置が、所定軸線に対し、前記走行方向と反対方向側にずれている、動力伝達装置(1)である。
この構成によれば、第1対向面が伝動部材の弦領域の上面と対向している。また、スタビライザの重心位置が、所定軸線に対し、走行方向の反対方向側にずれている。そのため、スタビライザの自重によるモーメントにより、スタビライザが、所定軸線を回動中心として、その走行方向と反対方向側が下降するように回動する。そして、第1対向面における走行方向と反対方向側の領域が、伝動部材の弦領域におけるプーリの出口付近の上面を、下方に向けて押し付けるようになる。すなわち、伝動部材における巻き上がりを生じる領域に、その巻き上がりを抑制する方向に第1対向面が押し付けられる。したがって、伝動部材の弦領域の巻き上がりをより確実に抑制することができる。これにより、コストアップすることなく、伝動部材の弦領域における弦振動をより確実に抑制することができる。
請求項8記載の発明は、溝幅をそれぞれ変更可能な第1および第2プーリ(2,3)と、前記第1および第2プーリ間に巻き掛けられ、一対の側面が前記第1および第2プーリの各溝(G1,G2)に係合して動力を伝達する無端状の伝動部材(4)と、請求項1〜6のいずれか一項に記載のスタビライザ装置(12)とを含み、前記スタビライザ(6,7;102)が、前記伝動部材の前記弦領域(4a,4b)の下面と対向する第2対向面(42,44;107)を有する第2部材(22,32;104)を含み、前記スタビライザの重心位置が、所定軸線に対し、前記走行方向側にずれている、動力伝達装置(1)である。
この構成によれば、第2対向面が伝動部材の弦領域の下面と対向している。また、スタビライザの重心位置が、所定軸線に対し、走行方向側にずれている。そのため、スタビライザの自重によるモーメントにより、スタビライザが、所定軸線を回動中心として、その走行方向側が下降するように回動する。言い換えれば、スタビライザが、所定軸線を回動中心として、その走行方向と反対方向側が上昇するように回動する。そして、第2対向面における走行方向と反対方向側の領域が、伝動部材の弦領域におけるプーリの出口付近の下面を、上方に向けて押し付けるようになる。すなわち、伝動部材における巻き上がり(巻き下がり)を生じる領域に、その巻き上がりを抑制する方向に第2対向面が押し付けられる。したがって、伝動部材の弦領域の巻き上がりをより確実に抑制することができる。これにより、コストアップすることなく、伝動部材の弦領域における弦振動をより確実に抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る無段変速機(動力伝達装置)の要部構成を図解的に示す側面図である。 図1に示す無段変速機のオーバードライブ時でかつ増速比が最大の状態における要部構成を図解的に示す側面図である。 図1に示す無段変速機の構成を図解的に示す一部破断下面図である。 図1に示す第1スタビライザ装置の概略断面図である。 図4の切断面線V−Vから見た断面図である。 図1に示す第2スタビライザ装置の概略断面図である。 図6の切断面線VII−VIIから見た断面図である。 図1に示すチェーンの図解的な側面図である。 アンダードライブ時でかつ減速比が最大の状態にある無段変速機における第1スタビライザ装置の周辺の構成を図解的に示す図である。 オーバードライブ時でかつ増速比が最大の状態にある無段変速機における第2スタビライザ装置の周辺の構成を図解的に示す図である。 本発明の他の実施形態に係るスタビライザ装置の構成を図解的に示す図である。
以下に、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1および図2は、本発明の一実施形態に係る無段変速機(動力伝達装置)1の要部構成を図解的に示す側面図である。図3は、無段変速機1の構成を図解的に示す一部破断下面図である。
無段変速機1は、自動車等の車両に搭載されるものであり、プライマリプーリ(第1プーリ)2と、セカンダリプーリ(第2プーリ)3と、両プーリ2,3間に巻き掛けられた無端状の伝動部材としてのチェーン4と、両プーリ2,3およびチェーン4を収容するケーシング5とを備えている。
チェーン4は、直線状の弦領域として、上方部分4aと下方部分4bとを備えている。この実施形態では、上方部分4aが張り側の弦領域をなしており、下方部分4bが弛み側の弦領域をなしている。
チェーン4の下方側(弛み側)の弦領域4bには、その下方側の弦領域4bの振動(弦振動)を抑制するための第1スタビライザ6が取り付けられている。チェーン4の上方側(張り側)の弦領域4aには、その上方側の弦領域4aの振動(弦振動)を抑制するための第2スタビライザ7が取り付けられている。
第1スタビライザ6は、長尺の筒状をなしている。チェーン4の下方側の弦領域4bへの取付け状態では、第1スタビライザ6の内部にチェーン4の下方側の弦領域4bが挿通している。第1スタビライザ6は、その第1スタビライザ6に下方から当接する第1支持軸8により、その第1支持軸8の中心軸線(所定軸線)まわりに回動自在に支持されている。第1支持軸8は、ケーシング5に支持されており、後述する回転軸線C1,C2と平行に延びて、チェーン4の下方側の弦領域4bの中間点P2に対向している。これら第1スタビライザ6および第1支持軸8によって、第1スタビライザ装置10が構成されている。
第2スタビライザ7は長尺の筒状をなし、第1スタビライザ6と同一の形状および寸法に形成されているチェーン4の上方側の弦領域4aへの取付け状態では、第2スタビライザ7の内部にチェーン4の上方側の弦領域4aが挿通している。第2スタビライザ7は、その第2スタビライザ7に下方から当接する第2支持軸11により、その第2支持軸11の中心軸線(所定軸線)まわりに回動自在に支持されている。第2支持軸11は、ケーシング5に支持されており、後述する回転軸線C1,C2と平行に延びて、チェーン4の上方側の弦領域4aの中間点P1に対向している。これら第2スタビライザ7および第2支持軸11によって、第2スタビライザ装置12が構成されている。
プライマリプーリ2は、車両の駆動源13に動力伝達可能に連なる入力軸14(プライマリプーリ2の中心軸に相当)に同行回転可能に取り付けられている。プライマリプーリ2は、固定シーブ15と可動シーブ16とを備えている。固定シーブ15はシーブ面15aを有している。可動シーブ16は、シーブ面15aに対向するシーブ面16aを有している。これら一対のシーブ面15a,16a間に溝G1が形成されている。チェーン4は、この溝G1内において、一対のシーブ面15a,16a間に強圧で挟持されている。
可動シーブ16には、溝幅(溝G1の幅)を変更するための第1油圧アクチュエータA1が接続されている。第1油圧アクチュエータA1は、入力軸14の軸方向に可動シーブ16を移動させて、溝幅を変化させることができる。溝幅を変化させることで、入力軸14の径方向にチェーン4を移動させて、プライマリプーリ2のチェーン4に関する有効半径(以下、「プライマリプーリ2の有効半径」ともいう。)を変更させることができる。
一方、セカンダリプーリ3は、駆動輪(図示せず)に動力伝達可能に連なる出力軸17(セカンダリプーリ3の中心軸に相当)に同行回転可能に取り付けられている。セカンダリプーリ3は、固定シーブ18と可動シーブ19とを備えている。固定シーブ18はシーブ面18aを有している。可動シーブ19は、シーブ面18aに対向するシーブ面19aを有している。これら一対のシーブ面18a,19a間に溝G2が形成されている。チェーン4は、この溝G2内において、一対のシーブ面18a,19a間に強圧に挟まれて保持されている。
セカンダリプーリ3の可動シーブ19には、第2油圧アクチュエータA2が接続されている。第2油圧アクチュエータA2は、溝幅(溝G2の幅)を変化させることで、出力軸17の径方向にチェーン4を移動させて、セカンダリプーリ3のチェーン4に関する有効半径(以下、「セカンダリプーリ3の有効半径」ともいう。)を変更させることができる。
駆動源13から入力軸14に回転駆動力が入力されると、入力軸14およびプライマリプーリ2が同行回転する。そして、このプライマリプーリ2の回転は、チェーン4を介して、セカンダリプーリ3に伝達される。無段変速機1は、プライマリプーリ2の有効半径およびセカンダリプーリ3の有効半径を変更させることにより、変速比(セカンダリプーリ3の回転速度/プライマリプーリ2の回転速度)を連続的に変化させることができる。
図4は、第1スタビライザ装置10の概略断面図である。図5は、図4の切断面線V−Vから見た断面図である。
第1スタビライザ6は、チェーン4の弦領域4bが若干の遊びを有して挿通可能なように、チェーン4の弦領域4bに沿って延びるたとえば断面直方形の長尺の筒状に形成されている。
第1スタビライザ6は、たとえば2つ割り形状とされて、両プーリ2,3間に巻き掛けられた後のチェーン4の弦領域4bに取り付けられる。第1スタビライザ6の材質は金属でもよいし、合成樹脂でもよい。2つ割り形状を一体化するには、嵌め合わせでもよいし、溶接または融着でもよいし、ねじ止めとしてもよい。
第1スタビライザ6は、チェーン4の弦領域4bの内周(上面)を覆う上板部21と、チェーン4の弦領域4bの外周(下面)を覆う下板部22と、上板部21および下板部22の対向端部間をそれぞれ連結する一対の側壁23,24とを備えている。これら上板部21、下板部22および一対の側壁23,24によって、チェーン4の弦領域4bを挿通させる挿通路25が区画されている。上板部21は、チェーン4の弦領域4bの内周(上面)に対向する上対向面(第1対向面)41を有している。下板部22は、チェーン4の弦領域4bの外周(下面)に対向する下対向面(第1対向面)42を有している。
また、第1スタビライザ6は、チェーン4の走行方向Xへの移動に伴ってその移動方向に移動可能とされているとともに、走行方向Xに関して、所定量以上の移動が第1支持軸8により規制されている。具体的には、第1支持軸8は下板部22の下面に対向しており、第1スタビライザ6の下板部22には、第1支持軸8を挟んで走行方向Xに離隔する被規制部としての一対の被規制突起27,28が設けられている。
第1支持軸8は、変速に拘らずその位置が概ね変化しないチェーン4の領域(具体的には、後述する図8の中間点P2に相当)に対向するように配置されている。第1支持軸8は、第1スタビライザ6を下方から支持する機能と、走行方向Xに関して第1スタビライザ6の移動量を規制する機能とを備えている。
第1スタビライザ6における走行方向Xと反対方向側の端部6aは、チェーン4の弦領域4bにおけるプライマリプーリ2の出口(後述する第1ピン49の噛込み終了位置)付近に位置している。第1スタビライザ6の端部6aの下面(下板部22の下面における走行方向Xと反対側の端部。走行方向Xの中央位置M1に対して走行方向Xと反対方向側寄りの位置)には、第1錘29が固定されている。この第1錘29によって、第1スタビライザ6の重心位置が、走行方向Xの中央位置M1に対して、走行方向Xと反対方向側に位置している。具体的には、第1スタビライザ6の重心位置は、走行方向Xに関し、走行方向Xと反対方向側の被規制突起27に対して、第1スタビライザ6における第1支持軸8の当接位置Q1と反対方向側に配置されている。より具体的には、第1スタビライザ6の重心位置は、被規制突起27の走行方向Xと反対方向側の端部27aよりも走行方向Xと反対方向側に位置している。そのため、第1スタビライザ6の自重によるモーメントにより、第1スタビライザ6が、第1支持軸8を回動中心として走行方向Xと反対方向側が下降するように回動する。この第1スタビライザ6の回動により、上板部21の上対向面41における走行方向Xと反対方向側の端部41aが、チェーン4の弦領域4bの内周を下方に向けて押し付けるようになる。また、第1スタビライザ6の回動により、下板部22の下対向面42における走行方向X側の端部42aが、チェーン4の弦領域4bの外周を上方に向けて押し付けるようになる(図4では、第1スタビライザ6が弦領域4bを押し付けていない状態を示している。後述する図9参照)。
図6は、第2スタビライザ装置12の概略断面図である。図7は、図6の切断面線VII−VIIから見た断面図である。
第2スタビライザ7は、チェーン4の弦領域4aが若干の遊びを有して挿通可能なように、チェーン4の弦領域4aに沿って延びるたとえば断面直方形の長尺の筒状に形成されている。
第2スタビライザ7は、たとえば2つ割り形状とされて、両プーリ2,3間に巻き掛けられた後のチェーン4の弦領域4aに取り付けられる。第2スタビライザ7の材質は金属でもよいし、合成樹脂でもよい。2つ割り形状を一体化するには、嵌め合わせでもよいし、溶接または融着でもよいし、ねじ止めとしてもよい。
第2スタビライザ7は、チェーン4の弦領域4aの外周(上面)を覆う上板部31と、チェーン4の弦領域4aの内周(下面)を覆う下板部32と、上板部31および下板部32の対向端部間をそれぞれ連結する一対の側壁33,34とを備えている。これら上板部31、下板部32および一対の側壁33,34によって、チェーン4の弦領域4aを挿通させる挿通路35が区画されている。上板部31は、チェーン4の弦領域4aの外周(上面)に対向する上対向面(第1対向面)43を有している。下板部32は、チェーン4の弦領域4aの内周(下面)に対向する下対向面(第2対向面)44を有している。
また、第2スタビライザ7は、チェーン4の走行方向Xへの移動に伴ってその移動方向に移動可能とされているとともに、走行方向Xに関して、所定量以上の移動が第2支持軸11により規制されている。具体的には、第2支持軸11は下板部32の下面に対向しており、第2スタビライザ7の下板部32には、第2支持軸11を挟んで走行方向Xに離隔する被規制部としての一対の被規制突起37,38が設けられている。
第2支持軸11は、変速に拘らずその位置が概ね変化しないチェーン4の領域(具体的には、後述する図8の中間点P1に相当)に対向するように配置されている。第2支持軸11は、第2スタビライザ7を下方から支持する機能と、走行方向Xに関して第2スタビライザ7の移動量を規制する機能とを備えている。
第2スタビライザ7の走行方向X側の端部7aは、チェーン4の弦領域4aにおけるプライマリプーリ2の入口(後述する第1ピン49の噛込み開始位置)付近に位置している。第2スタビライザ7における走行方向Xと反対方向側の端部7bは、チェーン4の弦領域4aにおけるセカンダリプーリ3の出口(後述する第1ピン49の噛込み終了位置)付近に位置している。第2スタビライザ7の走行方向X側の端部7aの下面(下板部32の下面における走行方向X側の端部。走行方向Xの中央位置M2に対して走行方向X側寄りの位置)には、第2錘39が固定されている。この第2錘39によって、第2スタビライザ7の重心位置が、走行方向Xの中央位置M1に対して、走行方向X側に位置している。具体的には、第2スタビライザ7の重心位置は、走行方向Xに関し、走行方向X側の被規制突起37に対して、第2スタビライザ7における第2支持軸11の当接位置Q2と反対側に配置されている。具体的には、第2スタビライザ7の重心位置は、走行方向X側の被規制突起37の走行方向X側の端部37aよりも走行方向X側に位置している。そのため、第2スタビライザ7の自重によるモーメントにより、第2スタビライザ7が、第2支持軸11を回動中心として走行方向Xと反対方向側が下降するように回動する。この第2スタビライザ7の回動により、上板部31の上対向面43における走行方向X側の端部43aが、チェーン4の弦領域4aの外周を下方に向けて押し付けるようになる。また、第2スタビライザ7の回動により、下板部22の下対向面44における走行方向Xと反対方向側の端部44aが、チェーン4の弦領域4aの内周を上方に向けて押し付けるようになる(図6では、第2スタビライザ7が弦領域4aを押し付けていない状態を示している。後述する図10参照)。
チェーン4は、複数のリンク45と、これらのリンク45を互いに屈曲可能に連結する複数の連結部材46とを備えている。各リンク45は、概ね矩形状に形成されたたとえば鋼板製の板状の部材である。各リンク45には、走行方向Xの前後に並ぶ前貫通孔(図示しない)および後貫通孔(図示しない)が形成されている。
リンク45は、互いに平行とされた状態でチェーン4の幅方向Wに並べられている。リンク45は、複数の列を形成している。これらの列は、走行方向Xに並んで配置されている。走行方向Xに隣接するリンク45を幅方向Wから見ると、後方側のリンク45の前貫通孔(図示しない)と前方側のリンク45の後貫通孔(図示しない)とは、互いに重なり合っている。各連結部材46は、幅方向Wに重なり合う複数の前貫通孔(図示しない)および後貫通孔(図示しない)に嵌合されている。走行方向Xに隣接するリンク45は、連結部材35によって、互いに屈曲可能に連結されている。
各連結部材46は、第1の動力伝達部材としての第1ピン49と、この第1ピン49と対をなす第2の動力伝達部材としての第2ピン50とを含む。第1および第2ピン49,50は、それぞれ、幅方向Wに延びる長尺(板状)の部材である。第1および第2ピン49,50は、たとえば、軸受用鋼(SUJ)等の高強度耐摩耗材料で形成されている。対をなす第1および第2ピン49,50は、対応するリンク45間の屈曲に伴い、互いに転がり摺動接触するようになっている。転がり摺動接触とは、転がり接触およびすべり接触の少なくとも一方を含む接触状態をいう。
図5および図7に示すように、第1ピン49は、第2ピン50よりも長くされている。第1ピン49の一対の端面49a,49bは、それぞれ、第2ピン50の一対の端面50a,50bよりもチェーン4の幅方向Wの外側に突出している。
図3を参照して、第1ピン49は、一対のシーブ面(シーブ面15aとシーブ面16a、またはシーブ面18aとシーブ面19a)間に挟持される。第2ピン50の一対の端面50a,50bは、各プーリ2,3の対応するシーブ面15a,16a,18a,19aに潤滑油膜を介して摩擦接触(係合)する。
駆動源13からプライマリプーリ2に入力された駆動力は、第1ピン49の一対の端面49a,49bを介して、チェーン4に伝達される。また、チェーン4に伝達された駆動力は、第1ピン49の一対の端面49a,49bを介して、セカンダリプーリ3に伝達される。
図8は、チェーン4の図解的な側面図である。図8において実線で示すチェーン4は、無段変速機1の変速比が1であるとき(等速時)のチェーン4の位置を示している。また、二点鎖線で示すチェーン4は、アンダードライブ時でかつ無段変速機1の減速比が最大の状態のチェーン4の位置を示している。また、破線で示すチェーン4は、オーバードライブ時でかつ無段変速機1の増速比が最大の状態のチェーン4の位置を示している。
図8の一点鎖線および図1に示されるアンダードライブ時でかつ減速比が最大の状態では、プライマリプーリ2の有効半径が最小とされ、セカンダリプーリ3の有効半径が最大とされる。各弦領域4a,4bにおけるチェーン4の傾斜角は、減速比の変化に伴って変化していき、図8の一点鎖線および図1に示される状態において、減速時における最大値となる。
図8の破線および図2に示されるオーバードライブ時でかつ増速比が最大の状態では、プライマリプーリ2の有効半径が最大とされ、セカンダリプーリ3の有効半径が最小とされる。各弦領域4a,4bにおけるチェーン4の傾斜角は、増速比の変化に伴って変化していき、図8の破線および図2に示される状態において、増速時における最大値となる。
図8に示すように、上方側の弦領域4aが、無段変速機1の変速比の変化に伴って、当該弦領域4aの中間点P1を回動中心として回動する。また、下方側の弦領域4bが、無段変速機1の変速比の変化に伴って、当該弦領域4bの中間点P2を回動中心として回動する。
中間点P1,P2は、各プーリ2,3の回転軸線C1,C2と平行な方向に沿ってみた場合に、変速に拘らず位置が概ね変化しない位置となっている。
第1スタビライザ6を支持する第1支持軸8は、アンダードライブ時でかつ減速比が最大の状態(図1参照)とオーバードライブ時でかつ増速比が最大の状態(図2参照)との間で、位置が概ね変化しない、弦領域4bの中間点P2に対向する位置に配置されている。また、第2スタビライザ7を支持する第2支持軸11は、アンダードライブ時でかつ減速比が最大の状態(図1参照)とオーバードライブ時でかつ増速比が最大の状態(図2参照)との間で、位置が概ね変化しない、弦領域4aの中間点P1に対向する位置に配置されている。
図9は、アンダードライブ時でかつ減速比が最大の状態にある無段変速機1における第1スタビライザ装置10の周辺の構成を図解的に示す図である。
アンダードライブ時でかつ減速比が最大の状態にある無段変速機1では、プライマリプーリ2の出口付近のチェーン4の弛み側(下方側)の弦領域4bにおいて、チェーン4がプライマリプーリ2の回転方向側(内方)に引き込まれて、内周側に向けて凸となるように湾曲する、いわゆるチェーン4の巻き上がり(図9において、太字の一点鎖線で図示)が発生するおそれがある。そして、このチェーン4の巻き上がりが、チェーン4の下方側の弦領域4bに弦振動が生じる一つの要因と考えられる。
これに対し、この実施形態では、上対向面41がチェーン4の弦領域4bの内面(上面)と対向している。また、第1スタビライザ6の重心位置が、第1スタビライザ6における第1支持軸8の当接位置Q1に対し、走行方向Xの反対方向側にずれている。そのため、第1スタビライザ6の自重によるモーメントにより、第1スタビライザ6が、第1支持軸8を回動中心として、その走行方向Xと反対方向側が下降するように回動する。そして、上対向面41における走行方向Xと反対方向側の端部41aが、チェーン4の弦領域4bにおけるプライマリプーリ2の出口付近の内周を、下方に向けて押し付けるようになる。これにより、チェーン4の弦領域4bに張力を付与することができる。また、チェーン4における巻き上がりを生じる領域に、そのチェーン4の巻き上がりを抑制する方向に上対向面41の端部41aが押し付けられるので、チェーン4の弦領域4bの巻き上がりをより確実に抑制することができる。これにより、コストアップすることなく、チェーン4の弦領域4bにおける弦振動をより確実に抑制することができる。
図10は、オーバードライブ時でかつ増速比が最大の状態にある無段変速機1における第2スタビライザ装置12の周辺の構成を図解的に示す図である。
オーバードライブ時でかつ増速比が最大の状態にある無段変速機1では、セカンダリプーリ3の出口付近のチェーン4の張り側(下方側)の弦領域4aにおいて、チェーン4がセカンダリプーリ3の回転方向側(内方)に引き込まれて、内周側に向けて凸となるように湾曲する、いわゆるチェーン4の巻き上がり(巻き下がり。図10において、太字の一点鎖線で図示)が発生するおそれがある。そして、このチェーン4の巻き上がりが、チェーン4の上方側の弦領域4aに弦振動が生じる一つの要因と考えられる。
これに対し、この実施形態では、下対向面44がチェーン4の弦領域4aの内周(下面)と対向している。また、第2スタビライザ7の重心位置が、第2スタビライザ7における第2支持軸11の当接位置Q2に対し、走行方向X側にずれている。そのため、第2スタビライザ7の自重によるモーメントにより、第2スタビライザ7が、第2支持軸11を回動中心として、その走行方向X側が下降するように回動する。言い換えれば、第2スタビライザ7が、第2支持軸11を回動中心として、その走行方向Xと反対方向側が上昇するように回動する。そして、下対向面44における走行方向Xと反対方向側の端部44aが、チェーン4の弦領域4aにおけるセカンダリプーリ3の出口付近の内周(下面)を、上方に向けて押し付けるようになる。即ち、チェーン4における巻き上がりを生じる領域に、その巻き上がりを抑制する方向に下対向面44の端部44aが押し付けられる。したがって、チェーン4の弦領域4aの巻き上がりをより確実に抑制することができる。これにより、コストアップすることなく、チェーン4の弦領域4aにおける弦振動をより確実に抑制することができる。
図11は、本発明の他の実施形態(第2実施形態)に係るスタビライザ装置101の構成を図解的に示す図である。この図11に示す実施形態において、図1〜図10に示す実施形態(第1実施形態)に示された各部に対応する部分には、第1実施形態と同一の参照符号を付して示し、説明を省略する。
この図11に示すスタビライザ装置101は、チェーン4の下方側の弦領域4bの振動(弦振動)を抑制するためのものであり、第1実施形態の第1スタビライザ6に代えて、スタビライザ102を備えている。すなわち、スタビライザ装置101は、スタビライザ102と、第1支持軸8とを備えている。
スタビライザ102は、チェーン4の弦領域4bの内周(上面)を覆う長尺の上レール103と、チェーン4の弦領域4bの外周(下面)を覆う長尺の下レール104と、上レール103の幅方向Wの一端部(図11(b)に示す左端部)と下レール104の幅方向Wの一端部(図11(b)に示す左端部)とを連結する連結部材105とを備えている。上レール103および下レール104との間に、チェーン4の弦領域4bを挿通させる挿通路108が形成されている。上レール103は、チェーン4の弦領域4bの内周(上面)に対向する上対向面106を有している。下レール104は、チェーン4の弦領域4bの外周(下面)に対向し、上対向面106に平行な下対向面107を有している。下レール104の下面には、一対の被規制突起27,28が設けられている。
連結部材105は、上レール103および下レール104を、走行方向Xに沿う方向に関するそれらの中央位置M3,M4から、走行方向Xと反対方向側に大きくずれた位置で連結している。具体的には、連結部材105は、上レール103における走行方向Xと反対方向側の端部103aと下レール104における走行方向Xと反対方向側の端部104aとを連結するものである。そのため、スタビライザ102の重心位置は、走行方向Xと反対方向側の被規制突起27よりも走行方向Xと反対方向側に位置している。言い換えれば、スタビライザ102の重心位置は、走行方向Xに関し、被規制突起27に対して、スタビライザ102における第1支持軸8の当接位置Q1と反対方向側に配置されている。具体的には、スタビライザ102の重心位置は、被規制突起27の走行方向Xと反対方向側の端部27aよりも走行方向Xと反対方向側に位置している。
以上、この発明の2つの実施形態について説明したが、この発明は、他の形態で実施することもできる。
第1実施形態において、スタビライザ6,7に配設される錘29,39は、スタビライザ6,7の上面や外側面に配設されていてもよい。
また、第1実施形態において、第1スタビライザ装置10と第2スタビライザ装置12のうち、たとえば張り側の弦領域4aに適用される第2スタビライザ装置12を省略し、弛み側の弦領域4bに適用される第1スタビライザ装置10だけを設ける構成とすることもできる。
第2実施形態のスタビライザ装置101を、上方側の弦領域4aに適用することもできる。
また、スタビライザ6,7,102は、筒状や断面コ字状のものに限られず、平板状のものであってもよい。この場合、この平板状のスタビライザが下方側の弦領域4bに取り付けられる場合は、そのスタビライザの一方面(下対向面)が、その弦領域4bの下面に対向するように配置される。また、平板状のスタビライザが上方側の弦領域4aに取り付けられる場合は、そのスタビライザの一方面(上対向面)が、その弦領域4aの上面に対向するように配置される。
また、伝動部材として、チェーン4に代えて、ベルトを用いるようにしてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1…無段変速機(動力伝達装置)、2…プライマリプーリ(第1プーリ)、3…セカンダリプーリ(第2プーリ)、4…チェーン(伝動部材)、4a…(上方側の)弦領域、4b…(下方側の)弦領域、5…ケーシング、6…第1スタビライザ、7…第2スタビライザ、8…第1支持軸(支持部材)、10…第1スタビライザ装置、11…第2支持軸(支持部材)、12…第2スタビライザ装置、21…上板部(第1部材)、22…下板部(第2部材)、27…被規制部、28…被規制部、29…第1錘、31…上板部(第1部材)、32…下板部(第2部材)、37…被規制部、38…被規制部、39…第2錘、41…上対向面(第1対向面)、42…下対向面(第2対向面)、43…上対向面(第1対向面)、44…下対向面(第2対向面)、101…スタビライザ装置、102…スタビライザ、103…上レール(第1部材)、103a…一端部、103b…他端部、104…下レール(第2部材)、104a…一端部、105…連結部材、106…上対向面(第1対向面)、107…下対向面(第2対向面)、C1…回転軸線、C2…回転軸線、M1…中央位置、M2…中央位置、M3…中央位置、M4…中央位置、Q1…当接位置、Q2…当接位置、X…走行方向

Claims (8)

  1. 第1および第2プーリ間に巻き掛けられた伝動部材の弦領域の振動を抑制するスタビライザ装置であって、
    前記伝動部材の前記弦領域に取り付けられ、長手方向が前記伝動部材の走行方向に沿う長尺のスタビライザと、
    前記スタビライザを、前記第1および第2プーリの回転軸線に沿う所定軸線まわりに回動自在にかつ、前記走行方向に沿う方向への移動を可能に支持する支持部材とを含み、
    前記スタビライザの重心位置が、前記所定軸線に対し、前記走行方向に関してずれているスタビライザ装置。
  2. 前記スタビライザは、前記伝動部材の前記弦領域の上面と対向する第1対向面を有する、請求項1記載のスタビライザ装置。
  3. 前記スタビライザは、前記伝動部材の前記弦領域の下面と対向する第2対向面を有する、請求項1または2記載のスタビライザ装置。
  4. 前記支持部材は、前記スタビライザに下方から当接して当該スタビライザを支持し、かつ、前記スタビライザに設けられた被規制部と当接して、前記スタビライザの前記走行方向に沿う方向への移動範囲を規制するものである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のスタビライザ装置。
  5. 前記スタビライザには、前記走行方向の中央位置から前記走行方向に関してずれた位置に錘が配設されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のスタビライザ装置。
  6. 前記スタビライザは、
    前記伝動部材の前記弦領域の上面と対向する第1対向面を有する第1部材と、
    前記伝動部材の前記弦領域の下面と対向する第2対向面を有する第2部材と、
    前記第1および第2部材を、前記走行方向の中央位置から前記走行方向に関してずれた位置で連結する連結部材とを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のスタビライザ装置。
  7. 溝幅をそれぞれ変更可能な第1および第2プーリと、
    前記第1および第2プーリ間に巻き掛けられ、一対の側面が前記第1および第2プーリの各溝に係合して動力を伝達する無端状の伝動部材と、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のスタビライザ装置とを含み、
    前記スタビライザが、前記伝動部材の前記弦領域の上面と対向する第1対向面を有する第1部材を含み、
    前記スタビライザの重心位置が、前記所定軸線に対し、前記走行方向に関してずれている、動力伝達装置。
  8. 溝幅をそれぞれ変更可能な第1および第2プーリと、
    前記第1および第2プーリ間に巻き掛けられ、一対の側面が前記第1および第2プーリの各溝に係合して動力を伝達する無端状の伝動部材と、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のスタビライザ装置とを含み、
    前記スタビライザが、前記伝動部材の前記弦領域の下面と対向する第2対向面を有する第2部材を含み、
    前記伝動部材の前記弦領域に取り付けられ、長手方向が前記伝動部材の走行方向に沿う長尺のスタビライザと、
    前記スタビライザの重心位置が、前記所定軸線に対し、前記走行方向に関してずれている、動力伝達装置。
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