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JP2011109616A - スピーカ信号制御回路およびそれを用いたスピーカ信号の制御方法 - Google Patents

スピーカ信号制御回路およびそれを用いたスピーカ信号の制御方法 Download PDF

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JP2011109616A JP2009265489A JP2009265489A JP2011109616A JP 2011109616 A JP2011109616 A JP 2011109616A JP 2009265489 A JP2009265489 A JP 2009265489A JP 2009265489 A JP2009265489 A JP 2009265489A JP 2011109616 A JP2011109616 A JP 2011109616A
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Shotaro Eguchi
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Abstract

【課題】マイクロコンピュータから出力される吹鳴周波数信号を入力し、カップリング用の容量を介してスピーカを駆動するアンプ回路へ出力するスピーカ信号制御回路およびそれを用いたスピーカ信号の制御方法であって、簡単な回路構成で音圧制御が可能な低コストのスピーカ信号制御回路、およびそれを用いた音圧制御を実施しても不具合のないスピーカ信号の制御方法を提供する。
【解決手段】第1抵抗R1と第2抵抗R2が、入力端子T1とグランドとの間で順に直列接続され、第1抵抗R1と第2抵抗R2の接続点P1と出力端子T2とが、第1容量C1を介して接続されてなり、直列接続された第3抵抗R3とトランジスタTRとが、第2抵抗R2に並列接続され、トランジスタTRの制御端子が、音圧端子T3に接続されてなるスピーカ信号制御回路20とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロコンピュータから出力される吹鳴周波数信号を入力し、カップリング用の容量を介してスピーカを駆動するアンプ回路へ出力するスピーカ信号制御回路およびそれを用いたスピーカ信号の制御方法に関する。
車両において、シートベルトの締め忘れや半ドア等を警報音で搭乗者に知らせる車両用警報音発生装置が、例えば、特開平8−188084号公報(特許文献1)と特開2008−143442号公報(特許文献2)に開示されている。
特許文献1に記載されているように、従来の車両用警報音発生装置においては、2つ以上の警報音を吹鳴させる場合、各吹鳴音用のブザーと駆動回路とを複数用意する必要があった。一方、特許文献2においては、複数の吹鳴周波数信号を個別に、またはこれらを合成した合成吹鳴周波数信号として、一つのスピーカ等の警報音発生器に供給する車両用警報音発生装置が開示されている。
図7は、特許文献2に記載された、上記2種類の車両用警報音発生装置の例を示す図である。図7(a)は、各吹鳴音用のブザーと駆動回路とを有する車両用警報音発生装置80の構成例を示す回路図であり、図7(b)は、複数の吹鳴周波数信号を一つのスピーカ等の警報音発生器に供給する車両用警報音発生装置90の構成例を示す回路図である。
図7(a)に示す車両用警報音発生装置80は、抵抗Raおよび抵抗RbとトランジスタTr1とから構成される駆動回路を必要個数用意し、トランジスタTr1のコレクタと+Vcc電源の間にそれぞれ接続されたブザーBZ1,BZ2,・・・BZnを、マイコン等から入力端子IN1,IN2,・・・,INnにそれぞれ入力される、異なる吹鳴周波数信号で駆動することにより吹鳴させるものである。
図7(b)に示す車両用警報音発生装置90は、波形合成回路1、増幅回路2およびスピーカSPを有している。波形合成回路1は、出力端子が抵抗Rcを介して反転入力端子に接続されたオペアンプOP1と、オペアンプ1の非反転入力端子と入力端子IN1〜INn間に接続された抵抗Raと、非反転入力端子と接地間に接続された抵抗Rbとから構成されている。増幅回路2は、コンプリメンタリ接続されたnpn型トランジスタQ1およびpnp型トランジスタQ2と、抵抗RdおよびReから構成され、その出力端子がカップリングコンデンサCaを介してスピーカSPに接続されている。
上述の構成において、入力端子IN1〜INnのいずれか1つに、吹鳴周波数信号が入力されると、その吹鳴周波数信号でスピーカSPが単音として吹鳴される。また、入力端子IN1〜INnのうち2つ以上の入力端子に吹鳴周波数信号が同時に入力されると、入力された吹鳴周波数信号が合成され、合成された吹鳴周波数信号でスピーカSPが合成音として吹鳴される。
特開平8−188084号公報 特開2008−143442号公報
図7(a)に示す車両用警報音発生装置80では、車両内にブザー音(音色)の種類を増やそうとした場合、ブザーと駆動回路部品が増え、車両全体での部品占有率が高くなり、コストアップが発生するという問題がある。これに対して、図7(b)に示す車両用警報音発生装置90は、複数の吹鳴周波数信号を一つのスピーカSPで吹鳴するため、吹鳴音(音色)の種類が多い場合にも、コストアップを抑制することができる。
一方、車両用警報音発生装置においては、吹鳴音(音色)の数だけでなく、各吹鳴音についての運転状態に応じた音圧の制御が要求されてきている。すなわち、シートベルトの締め忘れや半ドア等の警報音は車両の静止状態で警報を発するため一定音圧でもよいが、ターンアラームやスピードアラーム等は車両の動作状態で警報を発するため、車両の動作状態(室内音)に応じて音圧を制御できることが望ましい。
そこで本発明は、マイクロコンピュータから出力される吹鳴周波数信号を入力し、カップリング用の容量を介してスピーカを駆動するアンプ回路へ出力するスピーカ信号制御回路およびそれを用いたスピーカ信号の制御方法であって、簡単な回路構成で音圧制御が可能な低コストのスピーカ信号制御回路、およびそれを用いた音圧制御を実施しても不具合のないスピーカ信号の制御方法を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、マイクロコンピュータから出力される定電圧で所定周波数のパルス信号である吹鳴周波数信号を入力端子に入力し、カップリング用の第1容量を介して出力端子からスピーカを駆動するアンプ回路へ出力するスピーカ信号制御回路であって、第1抵抗と第2抵抗が、前記入力端子とグランドとの間で順に直列接続され、前記第1抵抗と第2抵抗の接続点と前記出力端子とが、前記第1容量を介して接続されてなり、前記マイクロコンピュータから出力される音圧切り替え信号を入力する音圧端子を有してなり、直列接続された第3抵抗とトランジスタとが、前記第2抵抗に並列接続され、前記トランジスタの制御端子が、前記音圧端子に接続されてなることを特徴としている。
上記スピーカ信号制御回路は、第1容量、第1抵抗、第2抵抗、第3抵抗およびトランジスタからなる簡単な構成のものである。
上記スピーカ信号制御回路において、カップリング用の第1容量は、吹鳴周波数信号の直流成分をカットして、マイクロコンピュータ側からバイアスされ基準電位の異なるアンプ回路側へ、交流成分だけを伝達する。第1抵抗、第2抵抗および第3抵抗は、マイクロコンピュータから出力される吹鳴周波数信号を分圧する抵抗で、アンプ回路への出力が第1容量を介して第1抵抗と第2抵抗の接続点から取り出される。第2抵抗には、直列接続された第3抵抗とトランジスタが並列接続されている。このため、マイクロコンピュータから出力される吹鳴周波数信号は、トランジスタがOFFの時には、第1抵抗および第2抵抗の比で分圧される。また、トランジスタがONの時には、第1抵抗および第2抵抗と第3抵抗の並列合成抵抗の比で分圧される。従って、マイクロコンピュータから出力される音圧切り替え信号でトランジスタをON・OFFさせることで、上記スピーカ信号制御回路においては、マイクロコンピュータから出力される吹鳴周波数信号の電圧を切り替え、これによってアンプ回路への入力電圧が変わることで、スピーカから発音される吹鳴音の音圧を切り替えることができる。尚、第2抵抗と第3抵抗の並列合成抵抗は第2抵抗より小さいため、トランジスタがONの時には音圧が低く、トランジスタがOFFの時に音圧が高い。
以上のようにして、上記スピーカ信号制御回路は、マイクロコンピュータから出力される吹鳴周波数信号を入力し、カップリング用の容量を介してスピーカを駆動するアンプ回路へ出力するスピーカ信号制御回路であって、簡単な回路構成で音圧制御が可能な低コストのスピーカ信号制御回路となっている。
上記スピーカ信号制御回路においては、請求項2に記載のように、前記第1抵抗と第2抵抗の接続点とグランドとの間に、第2容量が接続されてなることが好ましい。該第2容量は高周波成分をグランド逃がすため、マイクロコンピュータから出力されるパルス状の吹鳴周波数信号をなまらせて、正弦波の波形に近づけることができる。
上記スピーカ信号制御回路は、請求項3に記載のように、前記マイクロコンピュータと前記アンプ回路の間に配置されるスピーカ信号制御装置において、複数配置されていてもよい。該スピーカ信号制御装置は、複数のチャンネルにおいて、言い換えれば複数の吹鳴周波数信号に対して、音圧制御が可能である。
また、上記スピーカ信号制御回路は、請求項4に記載のように、前記マイクロコンピュータと前記アンプ回路の間に配置されるスピーカ信号制御装置において、前記音圧端子、前記第3抵抗および前記トランジスタを有していない一定音圧回路と共に配置されていてもよい。該スピーカ信号制御装置のように、上記スピーカ信号制御回路は、音圧制御を必要としない一定音圧回路と組み合わせて、複数のチャンネルを構成するようにしてもよい。
以上説明したように、上記スピーカ信号制御回路は、マイクロコンピュータから出力される吹鳴周波数信号を入力し、カップリング用の容量を介してスピーカを駆動するアンプ回路へ出力するスピーカ信号制御回路であって、簡単な回路構成で音圧制御が可能な低コストのスピーカ信号制御回路となっている。
従って、上記スピーカ信号制御回路は、請求項5に記載のように、前記スピーカが、車両に搭載されるスピーカであり、前記スピーカ信号制御回路が、車両用計器の警報音の制御に用いられる場合に好適である。
車両用警報音発生装置においては、吹鳴音(音色)の数だけでなく、各吹鳴音についての運転状態に応じた音圧の制御が要求されてきている。すなわち、シートベルトの締め忘れや半ドア等の警報音は車両の静止状態で警報を発するため一定音圧でもよいが、ターンアラームやスピードアラーム等は車両の動作状態で警報を発するため、車両の動作状態(室内音)に応じて音圧を制御できることが望ましい。
従って、この場合には、請求項6に記載のように、上記スピーカ信号制御回路において、前記音圧切り替え信号が、車速に連動して切り替わるようにする。
請求項7に記載の発明は、上記スピーカ信号制御回路を用いたスピーカ信号の制御方法に関する発明である。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のスピーカ信号制御回路を用いたスピーカ信号の制御方法であって、前記トランジスタをONする前記音圧切り替え信号のONタイミングおよび前記トランジスタをOFFする前記音圧切り替え信号のOFFタイミングの少なくとも一方を、前記吹鳴周波数信号のLowレベル時、前記吹鳴周波数信号のHighレベルからLowレベルへの切り替わり時、または前記吹鳴周波数信号のLowレベルからHighレベルへの切り替わり時のいずれかに合わせることを特徴としている。
上記スピーカ信号制御回路を用いた予備的な試験によれば、音圧切り替え信号の切り替えタイミングによっては、音圧を切り替えた瞬間に、予期しない「ポツ」音が発生する場合があった。この「ポツ」音の発生原因を調査したところ、例えば吹鳴周波数信号がHighレベルにあるときに音圧切り替え信号がOFFからONに変わってトランジスタがONすると、アンプ回路から出力されるスピーカを駆動するための出力波形に通常では現れない遷移波形が生成され、これによって「ポツ」音が発生することが判明した。
このため、上記スピーカ信号の制御方法は、音圧切り替え信号のONタイミングおよび音圧切り替え信号のOFFタイミングの少なくとも一方を、吹鳴周波数信号のLowレベル時、HighレベルからLowレベルへの切り替わり時、またはLowレベルからHighレベルへの切り替わり時のいずれかに合わせることでアンプ回路の出力波形に上記遷移波形が現れないようにしており、これによって「ポツ」音の発生を防止することができる。
以上のようにして、上記したスピーカ信号の制御方法は、マイクロコンピュータから出力される吹鳴周波数信号を入力し、カップリング用の容量を介してスピーカを駆動するアンプ回路へ出力するスピーカ信号制御回路を用いたスピーカ信号の制御方法であって、簡単な回路構成で音圧制御が可能な低コストのスピーカ信号制御回路を用いた、音圧制御を実施しても不具合のないスピーカ信号の制御方法となっている。
本発明の一例であるスピーカ信号制御回路20を示した図で、破線で囲まれたスピーカ信号制御回路20がマイクロコンピュータ10、破線で囲まれたアンプ回路30およびスピーカSPと共に用いられて、車両用警報音発生装置100が構成されている。 (a)音圧切り替え信号Vpの波形、(b)分圧された吹鳴周波数信号Vaの波形、(c)スピーカの駆動出力Vmの波形を示した図である。吹鳴周波数信号VsがHighレベルにある時、音圧切り替え信号VpをONしている。 (a)音圧切り替え信号Vpの波形、(b)分圧された吹鳴周波数信号Vaの波形、(c)スピーカの駆動出力Vmの波形を示した図である。吹鳴周波数信号VsがLowレベルにある時、音圧切り替え信号VpをONしている。 (a)音圧切り替え信号Vpの波形、(b)分圧された吹鳴周波数信号Vaの波形、(c)スピーカの駆動出力Vmの波形を示した図である。吹鳴周波数信号VsのHighレベルからLowレベルへの切り替わりと同時に、音圧切り替え信号VpをONしている。 図1のスピーカ信号制御回路20の応用例で、マイクロコンピュータ11とアンプ回路30の間に配置されるスピーカ信号制御装置40を示した図で、車両用警報音発生装置101が構成されている。 図1のスピーカ信号制御回路20の応用例で、マイクロコンピュータ12とアンプ回路30の間に配置されるスピーカ信号制御装置41を示した図で、車両用警報音発生装置102が構成されている。 特許文献2に記載された2種類の車両用警報音発生装置の例を示す図で、(a)は、各吹鳴音用のブザーと駆動回路とを有する車両用警報音発生装置80の構成例を示す回路図であり、(b)は、複数の吹鳴周波数信号を一つのスピーカ等の警報音発生器に供給する車両用警報音発生装置90の構成例を示す回路図である。
本発明は、マイクロコンピュータから出力される定電圧で所定周波数のパルス信号である吹鳴周波数信号を入力端子に入力し、カップリング用の第1容量を介して出力端子からスピーカを駆動するアンプ回路へ出力するスピーカ信号制御回路、およびそれを用いたスピーカ信号の制御方法に関する。以下、本発明を実施するための形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一例であるスピーカ信号制御回路20を示した図である。図1では、破線で囲まれたスピーカ信号制御回路20がマイクロコンピュータ10、破線で囲まれたアンプ回路30およびスピーカSPと共に用いられて、車両用警報音発生装置100が構成されている。尚、図1に示す車両用警報音発生装置100の構成において、図7(b)に示した車両用警報音発生装置90と同様の部分については、同じ符号を付した。図7(b)に示した車両用警報音発生装置90は、図1の車両用警報音発生装置100の構成においては、抵抗Raより右側の部分に相当している。
図1に示すスピーカ信号制御回路20は、マイクロコンピュータ10から出力される定電圧で所定周波数のパルス信号である吹鳴周波数信号Vsを入力端子T1に入力し、カップリング用の第1容量C1を介して出力端子T2からスピーカSPを駆動するアンプ回路30へ出力する。スピーカ信号制御回路20においては、第1抵抗R1と第2抵抗R2が、入力端子T1とグランドとの間で順に直列接続され、第1抵抗R1と第2抵抗R2の接続点P1と出力端子T2とが、第1容量C1を介して接続されている。また、スピーカ信号制御回路20は、マイクロコンピュータ10から出力される音圧切り替え信号Vpを入力する音圧端子T3を有しており、直列接続された第3抵抗R3とトランジスタTRとが、第2抵抗R2に並列接続され、トランジスタTRの制御端子(ベース)が、音圧端子T3に接続されている。尚、抵抗R5は、トランジスタTRのベース入力抵抗であり、抵抗R6は、ベース電位を決める抵抗である。また、スピーカ信号制御回路20においては、第1抵抗R1と第2抵抗R2の接続点P1とグランドとの間に、高周波成分をグランド逃がすための第2容量C2が接続されている。
図1に示すスピーカ信号制御回路20は、主な構成要素として、第1容量C1、第1抵抗R1、第2抵抗R2、第3抵抗R3およびトランジスタTRからなる簡単な構成のものである。
スピーカ信号制御回路20において、カップリング用の第1容量C1は、吹鳴周波数信号Vsの直流成分をカットして、マイクロコンピュータ10側からバイアスされ基準電位の異なるアンプ回路30側へ、交流成分だけを伝達する。第1抵抗R1、第2抵抗R2および第3抵抗R3は、マイクロコンピュータ10から出力される吹鳴周波数信号Vsを分圧する抵抗で、アンプ回路30への出力が第1容量C1を介して第1抵抗R1と第2抵抗R2の接続点P1から取り出される。第2抵抗R2には、直列接続された第3抵抗R3とトランジスタTRが並列接続されている。このため、マイクロコンピュータ10から出力される吹鳴周波数信号Vsは、トランジスタTRがOFFの時には、第1抵抗R1および第2抵抗R2の比で分圧される。また、トランジスタTRがONの時には、第1抵抗R1および第2抵抗R2と第3抵抗R3の並列合成抵抗の比で分圧される。従って、マイクロコンピュータ10から出力される音圧切り替え信号VpでトランジスタTRをON・OFFさせることで、スピーカ信号制御回路20においては、マイクロコンピュータ10から出力される吹鳴周波数信号Vsの電圧を切り替え、これによってアンプ回路30への入力電圧が変わることで、スピーカSPから発音される吹鳴音の音圧を切り替えることができる。尚、第2抵抗R2と第3抵抗R3の並列合成抵抗は第2抵抗R2より小さいため、トランジスタTRがONの時には音圧が低く、トランジスタTRがOFFの時に音圧が高い。
以上のようにして、図1に示すスピーカ信号制御回路20は、マイクロコンピュータ10から出力される吹鳴周波数信号Vsを入力し、カップリング用の第1容量C1を介してスピーカSPを駆動するアンプ回路30へ出力するスピーカ信号制御回路であって、簡単な回路構成で音圧制御が可能な低コストのスピーカ信号制御回路となっている。
尚、図1のスピーカ信号制御回路20において、第1抵抗R1と第2抵抗R2の接続点P1とグランドとの間に接続されている第2容量C2は無くてもよいが、挿入したほうがより好ましい。第2容量C2を挿入した場合には、マイクロコンピュータ10から出力されるパルス状の吹鳴周波数信号Vsをなまらせて、より正弦波の波形に近づけることができる。
次に、図1のスピーカ信号制御回路20を用いた、好ましいスピーカ信号の制御方法について説明する。
図2〜図4は、いずれも、図1中に示す(a)音圧切り替え信号Vpの波形、(b)第1抵抗R1と第2抵抗R2の接続点P1での分圧された吹鳴周波数信号Vaの波形、(c)スピーカの駆動出力Vmの波形を示した図である。図2〜図4の各図において、(a)〜(c)は、横軸が同じタイミングで計測された時間軸であり、縦軸はそれぞれ任意スケールで表した電位軸である。
図2〜図4は、それぞれ、マイクロコンピュータ10から出力される吹鳴周波数信号Vsに対して、図1のトランジスタTRをONする音圧切り替え信号VpのONタイミングが異なっている。図2では、吹鳴周波数信号VsがHighレベルにある時、すなわち図2(b)において接続点P1での分圧された吹鳴周波数信号VaがHighレベルにある時、音圧切り替え信号VpをONしている。図3では、吹鳴周波数信号VsがLowレベルにある時、すなわち図3(b)において接続点P1での分圧された吹鳴周波数信号VaがLowレベルにある時、音圧切り替え信号VpをONしている。図4では、吹鳴周波数信号VsのHighレベルからLowレベルへの切り替わりと同時に、すなわち図4(b)において接続点P1での分圧された吹鳴周波数信号VaのHighレベルからLowレベルへの切り替わりと同時に、音圧切り替え信号VpをONしている。
図1のスピーカ信号制御回路20を用いた予備的な試験によれば、例えば音圧切り替え信号Vpの切り替えタイミングによっては、音圧を切り替えた瞬間に、予期しない「ポツ」音が発生する場合があった。この「ポツ」音の発生原因を調査したところ、図2に示すように、吹鳴周波数信号VsがHighレベルにある時に、すなわち図2(b)において接続点P1での分圧された吹鳴周波数信号VaがHighレベルにある時に音圧切り替え信号VpがOFFからONに変わってトランジスタTRがONすると、図2(c)に示すようにアンプ回路30から出力されるスピーカを駆動するための出力波形に通常では現れない遷移波形が生成され、これによって「ポツ」音が発生することが判明した。
これに対して、図3に示すように、トランジスタTRをONする音圧切り替え信号VpのONタイミングを吹鳴周波数信号VsのLowレベル時に合わせると、すなわち図3(b)において接続点P1での分圧された吹鳴周波数信号VaがLowレベルにある時に音圧切り替え信号VpがOFFからONに変わるようにすると、図3(c)に示すように、アンプ回路30の出力波形に図2(c)のような遷移波形が現れないようにすることができ、これによって「ポツ」音の発生を防止することができる。
また、図4に示すように、音圧切り替え信号VpのONタイミングは、吹鳴周波数信号VsのHighレベルからLowレベルへの切り替わりと同時、すなわち図4(b)において接続点P1での分圧された吹鳴周波数信号VaのHighレベルからLowレベルへの切り替わりと同時であってもよい。この場合にも、図4(c)に示すように、アンプ回路30の出力波形に遷移波形が現れないようにすることができ、これによって「ポツ」音の発生を防止することができる。
尚、試験データの図示は省略したが、音圧切り替え信号VpのONタイミングは、吹鳴周波数信号VsのLowレベルからHighレベルへの切り替わりと同時、すなわち接続点P1での分圧された吹鳴周波数信号VaのLowレベルからHighレベルへの切り替わりと同時であってもよい。また、同様に、上記「ポツ」音は、音圧切り替え信号VpのOFFタイミングにも発生する。従って、上記スピーカ信号の制御方法においては、トランジスタTRをOFFする音圧切り替え信号VpのOFFタイミングについても、吹鳴周波数信号VsのLowレベル時、HighレベルからLowレベルへの切り替わり時、またはLowレベルからHighレベルへの切り替わり時のいずれかに合わせることが好ましい。これによって、音圧切り替え信号VpのOFFタイミングについても、アンプ回路30の出力波形に上記遷移波形が現れないようにして、「ポツ」音の発生を防止することができる。
以上のようにして、図1のスピーカ信号制御回路20を用いた上記スピーカ信号の制御方法は、マイクロコンピュータ10から出力される吹鳴周波数信号Vsを入力し、カップリング用の第1容量C1を介してスピーカSPを駆動するアンプ回路30へ出力するスピーカ信号制御回路20を用いたスピーカ信号の制御方法であって、簡単な回路構成で音圧制御が可能な低コストのスピーカ信号制御回路20を用いた、音圧制御を実施しても不具合のないスピーカ信号の制御方法となっている。
次に、図1のスピーカ信号制御回路20の応用例で、マイクロコンピュータとアンプ回路の間に配置されるスピーカ信号制御装置について説明する。
図5は、マイクロコンピュータ11とアンプ回路30の間に配置されるスピーカ信号制御装置40を示した図で、車両用警報音発生装置101が構成されている。また、図6は、マイクロコンピュータ12とアンプ回路30の間に配置されるスピーカ信号制御装置41を示した図で、車両用警報音発生装置102が構成されている。尚、図5と図6の車両用警報音発生装置101,102において、図1に示した車両用警報音発生装置100と同様の部分については、同じ符号を付した。
図5の車両用警報音発生装置101において、マイクロコンピュータ11とアンプ回路30の間に配置されるスピーカ信号制御装置40は、2チャンネルに対応しており、図1に示したスピーカ信号制御回路20と同様のスピーカ信号制御回路20a,20bが、並列に配置されている。2つのスピーカ信号制御回路20a,20bから出力される分圧された吹鳴周波数信号Va1,Va2は、アンプ回路30に入力されて合成され、一つのスピーカSPで発音する。
また、図6の車両用警報音発生装置102において、マイクロコンピュータ12とアンプ回路30の間に配置されるスピーカ信号制御装置41は、4チャンネルに対応しており、図1に示したスピーカ信号制御回路20と同様のスピーカ信号制御回路20cが、前記音圧端子、前記第3抵抗および前記トランジスタを有していない一定音圧回路21a、21b、22と共に配置されている。
以上のように、図1に示したスピーカ信号制御回路20は、図5のスピーカ信号制御装置40のように、マイクロコンピュータとアンプ回路の間に配置されるスピーカ信号制御装置において複数配置されていてもよい。該スピーカ信号制御装置は、複数のチャンネルにおいて、言い換えれば複数の吹鳴周波数信号に対して、音圧制御が可能である。また、図1に示したスピーカ信号制御回路20は、図6のスピーカ信号制御装置41のように、音圧制御を必要としない一定音圧回路と組み合わせて、複数のチャンネルを構成するようにしてもよい。
上記したように、図1のスピーカ信号制御回路20は、特に、スピーカSPが、車両に搭載されるスピーカであり、スピーカ信号制御回路20が、車両用計器の警報音の制御に用いられる場合に好適である。
車両用警報音発生装置においては、吹鳴音(音色)の数だけでなく、各吹鳴音についての運転状態に応じた音圧の制御が要求されてきている。すなわち、シートベルトの締め忘れや半ドア等の警報音は車両の静止状態で警報を発するため一定音圧でもよいが、ターンアラームやスピードアラーム等は車両の動作状態で警報を発するため、車両の動作状態(室内音)に応じて音圧を制御できることが望ましい。
従って、この場合には、図1のスピーカ信号制御回路20において、音圧切り替え信号Vpが、車速に連動して切り替わるようにする。
以上説明したように、上記スピーカ信号制御回路およびそれを用いたスピーカ信号の制御方法は、マイクロコンピュータから出力される吹鳴周波数信号を入力し、カップリング用の容量を介してスピーカを駆動するアンプ回路へ出力するスピーカ信号制御回路およびそれを用いたスピーカ信号の制御方法であって、簡単な回路構成で音圧制御が可能な低コストのスピーカ信号制御回路、およびそれを用いた音圧制御を実施しても不具合のないスピーカ信号の制御方法となっている。
80,90,100〜102 車両用警報音発生装置
10〜12 マイクロコンピュータ
20,20a〜20c スピーカ信号制御回路
T1 入力端子
C1 第1容量
T2 出力端子
R1 第1抵抗
R2 第2抵抗
R3 第3抵抗
TR トランジスタ
T3 音圧端子
21a、21b、22 一定音圧回路
30 アンプ回路
SP スピーカ
41,42 スピーカ信号制御装置

Claims (7)

  1. マイクロコンピュータから出力される定電圧で所定周波数のパルス信号である吹鳴周波数信号を入力端子から入力し、カップリング用の第1容量を介して出力端子からスピーカを駆動するアンプ回路へ出力するスピーカ信号制御回路であって、
    第1抵抗と第2抵抗が、前記入力端子とグランドとの間で順に直列接続され、
    前記第1抵抗と第2抵抗の接続点と前記出力端子とが、前記第1容量を介して接続されてなり、
    前記マイクロコンピュータから出力される音圧切り替え信号を入力する音圧端子を有してなり、
    直列接続された第3抵抗とトランジスタが、前記第2抵抗に並列接続され、
    前記トランジスタの制御端子が、前記音圧端子に接続されてなることを特徴とするスピーカ信号制御回路。
  2. 前記第1抵抗と第2抵抗の接続点とグランドとの間に、第2容量が接続されてなることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ信号制御回路。
  3. 前記スピーカ信号制御回路が、前記マイクロコンピュータと前記アンプ回路の間に配置されるスピーカ信号制御装置において、複数配置されてなることを特徴とする請求項1または2に記載のスピーカ信号制御回路。
  4. 前記スピーカ信号制御回路が、前記マイクロコンピュータと前記アンプ回路の間に配置されるスピーカ信号制御装置において、前記音圧端子、前記第3抵抗および前記トランジスタを有していない一定音圧回路と共に配置されてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスピーカ信号制御回路。
  5. 前記スピーカが、車両に搭載されるスピーカであり、
    前記スピーカ信号制御回路が、車両用計器の警報音の制御に用いられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のスピーカ信号制御回路。
  6. 前記音圧切り替え信号が、車速に連動して切り替わることを特徴とする請求項5に記載のスピーカ信号制御回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のスピーカ信号制御回路を用いたスピーカ信号の制御方法であって、
    前記トランジスタをONする前記音圧切り替え信号のONタイミングおよび前記トランジスタをOFFする前記音圧切り替え信号のOFFタイミングの少なくとも一方を、前記吹鳴周波数信号のLowレベル時、前記吹鳴周波数信号のHighレベルからLowレベルへの切り替わり時、または前記吹鳴周波数信号のLowレベルからHighレベルへの切り替わり時のいずれかに合わせることを特徴とするスピーカ信号の制御方法。
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