JP2011084942A - 透過視認性制御パネルを用いたオフィス家具 - Google Patents
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Abstract
【課題】
開孔条件の異なる透過視認性制御パネルを通して見える対象物の視認性の違いを利用し、執務、ミーティング、会議、休憩等の異なるシーンに最適なエリア環境を創出し、仕事の効率が上がり、よりリラックスして休憩できる透過視認性制御パネルを用いたオフィス家具を提供する。
【解決手段】
パネル体に所定寸法の透光部を規則的又は不規則的に複数形成し、その他を非透光部とし、開孔率が40〜60%の透光性パネルであって、透光部又は非透光部の最大寸法若しくは最小寸法を所定範囲に設定し、パネルを通して反対側の視対象物を認識する度合いを調整した透過視認性制御パネルと、オフィス家具とを組み合わせ、使用シーンに適した空間を創出する。透光部が孔であり、孔の最大寸法を、1〜3mm(小孔)、4〜9mm(中孔)、10〜150mm(大孔)の三つの範囲のうちの何れかに設定する。
【選択図】 図3
開孔条件の異なる透過視認性制御パネルを通して見える対象物の視認性の違いを利用し、執務、ミーティング、会議、休憩等の異なるシーンに最適なエリア環境を創出し、仕事の効率が上がり、よりリラックスして休憩できる透過視認性制御パネルを用いたオフィス家具を提供する。
【解決手段】
パネル体に所定寸法の透光部を規則的又は不規則的に複数形成し、その他を非透光部とし、開孔率が40〜60%の透光性パネルであって、透光部又は非透光部の最大寸法若しくは最小寸法を所定範囲に設定し、パネルを通して反対側の視対象物を認識する度合いを調整した透過視認性制御パネルと、オフィス家具とを組み合わせ、使用シーンに適した空間を創出する。透光部が孔であり、孔の最大寸法を、1〜3mm(小孔)、4〜9mm(中孔)、10〜150mm(大孔)の三つの範囲のうちの何れかに設定する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、透過視認性制御パネルを用いたオフィス家具に係わり、更に詳しくは開孔条件の異なる透過視認性制御パネルを通して見える対象物の視認性の違いを利用して使用シーンに適した空間を創出するオフィス家具に関するものである。
従来からパンチングメタルや半透明のアクリル板等を用いて透過性パネルを作製し、該透過性パネルを用いて衝立パネルやパーティションを構成する点は公知である。
例えば、特許文献1には、金属板若しくは樹脂板に無数の小孔をパンチング形成して透過性を付与し、あるいは透過性を有するメッシュ状のクロスを用いてパネル体とし、該パネル体を枠体に保持して構成した衝立パネルが開示されている。
また、特許文献2には、両側支扞と上下横扞で形成された枠体内に透過性を有するパネル体を装着してなる衝立パネルにおいて、前記パネル体に小さな透光部を密に形成するとともに、その他を非透光部とし、該非透光部の表裏両面を明色と暗色の異なる色に設定し、明色面側からは透視し難く、暗色面側からは透視し易くした透過型衝立パネルが開示されている。ここで、前記パネル体として、金属板若しくは合成樹脂板に密に小孔を形成して透過性を付与したもの、あるいは透明なガラス板又は合成樹脂板の表裏両面に、前記透光部を残して異なる色の塗料をパターン印刷し又は前記透光部として密に小孔を形成した異なる色の合成樹脂フィルムを貼着したものを用いている。
しかしながら、これまで、透光部と非透光部を備えた透視制御パネルの開孔率、穴径、非透光部の明度の違いに基づいて、該透視制御パネルと、看者、視覚対象物の相対位置の違いによって、視覚対象物の見え方を体系的、統一的に議論されたことはなく、それを応用した家具は提供されていなかった。
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、開孔条件の異なる透過視認性制御パネルを通して見える対象物の視認性の違いを利用して、執務、ミーティング、会議、休憩といった異なるシーンに最適なエリア環境を作り出すことができ、それにより仕事の効率が上がり、よりリラックスして休憩することができる透過視認性制御パネルを用いたオフィス家具を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、パネル体に所定寸法の透光部を規則的又は不規則的に複数形成するとともに、その他を非透光部とし、開孔率が40〜60%の透光性パネルであって、前記透光部又は非透光部の最大寸法若しくは最小寸法を所定範囲に設定し、該パネルを通して反対側の視対象物を認識する度合いを調整した透過視認性制御パネルと、オフィス家具とを組み合わせ、使用シーンに適した空間を創出することが可能な透過視認性制御パネルを用いたオフィス家具を構成した(請求項1)。
ここで、前記透光部が孔であり、孔内の最小寸法に対する最大寸法の比が1〜3であり、前記孔の最大寸法を1〜150mmの範囲のうちで所定範囲に設定した透過視認性制御パネルを用いてなることが好ましい(請求項2)。
そして、前記孔の最大寸法を、1〜3mm(小孔)、4〜9mm(中孔)、10〜150mm(大孔)の三つの範囲のうちの何れかに設定することがより好ましい(請求項3)。
具体的には、前記透光部を最大寸法が1〜3mmの小孔となした透過視認性制御パネルを用い、該透過視認性制御パネルを事務用デスクの机上パネルとして用いてなるのである(請求項4)。
また、前記透光部を最大寸法が1〜3mmの小孔となした透過視認性制御パネルを用い、該透過視認性制御パネルをミーティングエリア用の椅子の背凭れ部分に頭部が隠れるように設けてなるのである(請求項5)。
前記透光部を最大寸法が10〜150mmの大孔となした透過視認性制御パネルを用い、該透過視認性制御パネルを、会議室を他の空間から仕切るパーティションとして用いてなるのである(請求項6)。
そして、前記透光部を最大寸法が10〜150mmの大孔となした透過視認性制御パネルを用い、該透過視認性制御パネルを、執務エリアと隣接するミーティングエリアを囲むパーティションとして用いてなるのである(請求項7)。
以上にしてなる請求項1に係る発明の透過視認性制御パネルを用いたオフィス家具は、パネル体に所定寸法の透光部を規則的又は不規則的に複数形成するとともに、その他を非透光部とし、開孔率が40〜60%の透光性パネルであって、前記透光部又は非透光部の最大寸法若しくは最小寸法を所定範囲に設定し、該パネルを通して反対側の視対象物を認識する度合いを調整した透過視認性制御パネルと、オフィス家具とを組み合わせ、使用シーンに適した空間を創出することが可能であるので、執務、ミーティング、会議、休憩といった異なるシーンに最適なエリア環境を作り出すことができ、それにより仕事の効率が上がり、休憩時にはよりリラックスすることができるのである。
請求項2によれば、前記透光部が孔であり、孔内の最小寸法に対する最大寸法の比が1〜3であり、前記孔の最大寸法を1〜150mmの範囲のうちで所定範囲に設定することにより、執務、ミーティング、会議、休憩といった異なるシーンに最適なエリア環境を作り出すことができる。
請求項3によれば、前記孔の最大寸法を、1〜3mm(小孔)、4〜9mm(中孔)、10〜150mm(大孔)の三つの範囲のうちの何れかに設定することにより、殆ど全てのシーンに対応して使用できる透過視認性制御パネルを、最小限の種類で構成できるのである。
請求項4によれば、前記透光部を最大寸法が1〜3mmの小孔となした透過視認性制御パネルを用い、該透過視認性制御パネルを事務用デスクの机上パネルとして用いることにより、机上パネルから近い事務用デスクで作業する人からは、机上パネルから遠い周りの人が見えにくいので集中し易く、周りの人からは事務用デスクで作業する人が見えやすいという状況を創出することができる。
請求項5によれば、前記透光部を最大寸法が1〜3mmの小孔となした透過視認性制御パネルを用い、該透過視認性制御パネルをミーティングエリア用の椅子の背凭れ部分に頭部が隠れるように設けることにより、パネルから近い椅子に座ってミーティングしている人からは、パネルから遠い周りの人が見えにくいので集中し易く、周りの人からは椅子に誰が座っているかが見えやすいという状況を創出することができる。
請求項6によれば、前記透光部を最大寸法が10〜150mmの大孔となした透過視認性制御パネルを用い、該透過視認性制御パネルを、会議室を他の空間から仕切るパーティションとして用いることにより、会議室の中を遠くから見ている人は、このパーティションを通して会議室の中が見えにくいが、近づいていくと会議室の中が見えやすくなるという状況を創出することができる。
請求項7によれば、前記透光部を最大寸法が10〜150mmの大孔となした透過視認性制御パネルを用い、該透過視認性制御パネルを、執務エリアと隣接するミーティングエリアを囲むパーティションとして用いることにより、パーティションからの距離が近いミーティングをしている人からは、パーティションからの距離が遠い執務エリアで働く人が見えやすく状況を確認することができるが、パーティションからの距離が遠い執務エリアで働く人からはミーティングエリアに居る人が見えにくいという状況を創出することができる。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。先ず、本発明で使用する透過視認性制御パネルを、開孔率、穴径、非透光部の明度の違いに基づいて、該透視制御パネルと、看者、視覚対象物の相対位置の違いによって、視覚対象物の見え方を体系的、統一的に調べた結果を以下に示す。本実施形態では、透光性パネルのうち、開孔率、孔径等を所定範囲に設定し、本発明に適用するものを特に透過視認性制御パネルと称する。
試験に用いた透光性パネルは、透明なアクリル板の表面に、不透明な白色系塗料をパターン印刷し、円形の透光部を千鳥格子に形成したものである。勿論、円形の透光部以外は非透光部となる。非透光部の明度は、低い方が反対側を透視して見えやすく、高い方が見えにくいという結果が得られた。明度による見え方の違いは、先の特許文献2にも記載されている通りであるので、説明は省略する。
図1に透光性パネルの透光部Tと非透光部Oのパターンの例を示している。図1(a)は円形の透光部Tを千鳥格子に形成したパターンであり、図1(b)は円形の非透光部Oを千鳥格子に形成したパターンである。また、図1(c)は細長いが有限の長さのスリットからなる透光部Tを千鳥格子に形成したパターンであり、図1(d)は連続したスリットからなる透光部Tを平行に形成したパターンである。
先ず、透光性パネルを通して反対側の視対象物を見たときの認識性の評価は、6人の観察者によって見えにくいから見えやすいまでの10段階に評価した結果を平均して出した。最初に、孔径を1.5mmに固定して、開孔率の違いによって見え方の変化を調べた結果を図2に示す。当然のことながら、開孔率が大きくなるに従って見えやすくなることが分かったが、開孔率51%でも見えやすさは8近くになり、実用上十分な見えやすさが得られるので、本発明では開孔率の上限を60%とした。一方、本発明では開孔率の下限は、見えやすさ6程度を確保し、あまり光を遮って室内が暗くならないようにするため、40%とした。
次に、透光性パネルの開孔率を40%に固定して、孔径の違いによって見え方の変化を調べた結果を図3に示す。孔径は、1.5mm、5mm、15mmの3種類である。この結果、意外なことに、中間の孔径が最も見えにくいということが分かった。
図4は、観察者(自分)と3m離れた相手の間に、各種透光性パネルを配置し、該透光性パネルの位置を自分からの距離が0.5m、1.5m(真ん中)、2.5mの3通りに移動させたときの相手の見え方を調べた結果である。透光性パネルは、開孔率が40%、孔径が1.5mm、5mm、15mmの3種類である。この結果、孔径が1.5mm(小孔)の透光性パネルは、自分に近い程、相手が見えにくく、逆に相手寄りになると、相手が見えやすくなる傾向を有する。一方、孔径が15mm(大孔)の透光性パネルは、自分に近い程、相手が見えやすく、逆に相手寄りになると、相手が見えにくくなる傾向を有する。つまり、小孔と大孔では、見え方が逆になることが分かった。それに対して、孔径が5mm(中孔)の透光性パネルは、透光性パネルの位置によらず相手が見えにくいという結果になった。つまり、孔径が小孔、中孔、大孔の透光性パネルは、それぞれ見え方に特徴があることが分かった。
そこで、それぞれ見え方が特徴的な孔径の範囲を見出すために、更に細かく孔径を変化させて調べた。図5に、透光性パネルの孔径を変化させたときの見え方の主観的評価結果のグラフを示している。この結果、孔径を1〜3mm(小孔)、4〜9mm(中孔)、10〜150mm(大孔)の三つの範囲に区分することができる。尚、孔径が1mmより小さいと、孔の形成が難しく、コスト高となる。一方、孔径が150mmより大きくなると、目隠しの機能に乏しくなり、それ自体が目立ったオブジェとなるので、本発明には適しない。本発明の透過視認性制御パネルは、開孔率が40〜60%であり、孔径が1〜3mm(小孔)、4〜9mm(中孔)、10〜150mm(大孔)の何れかの範囲に設定した透光性パネルである。
以上の結果は、図1(a)示した透光部が円孔の場合であるが、透光部と非透光部を反転させたパターン、つまり図1(b)に示した非透光部が円形の場合でも開孔率が同じであれば、見え方は同様な傾向にあることを確認している。また、円孔と限らず円形に近い異形孔(又はスリット孔)でも同様な傾向にある。ここで、円形に近い異形孔とは、孔内の最小寸法に対する最大寸法の比が1〜3程度の、円孔、楕円孔、長円孔、四角形孔、三角形孔、不定形孔を指している。ここで、孔の形状によっては最小寸法と最大寸法を決めにくい場合もあるので、孔の中に形成できる最大内接円の直径を孔の最小寸法とし、孔の外に形成できる最小外接円の直径を最大寸法と定義する。円孔の場合には、最小寸法と最大寸法は同じで比は1である。楕円孔の場合には、最小寸法は短径、最大寸法は長径である。また、図1(c)、(d)に示したようなスリット孔の場合には、スリット孔の幅が1〜3mmとすると、前述の円孔の場合の孔径1〜3mm(小孔)の場合と同様な見え方をする。
本発明で使用する透光性パネルは、金属板若しくは合成樹脂板に孔を形成して透過性を付与したもの、あるいは透明なガラス板又は合成樹脂板の表裏両面に、前記透光部を残して塗料をパターン印刷し又は前記透光部として孔を形成した着色合成樹脂フィルムを貼着したものが使用できる。また、必要に応じて非透光部の表裏両面を明度の異なる色に設定したものを用いる。代表的には、パンチングメタルを用いて透光性パネルを構成する。
次に、前述の3種類の孔径範囲の透過視認性制御パネルを用いて、異なるシーンに最適なエリア環境を作り出すことができるオフィス家具の実施形態を説明する。本発明で家具とは、デスク、椅子、パーティション等、オフィス内で使用する各種什器の他に、部屋を仕切る間仕切壁も含む広い概念である。
先ず、図6に示した第1実施形態は、近くから見えにくく、遠くから見えやすいといった特徴を有する孔径が1〜3mmである透過視認性制御パネルを用いたものである。
図6(a)は、執務エリアAとミーティングエリアB及び通路Cを仕切るパーティションに透過視認性制御パネル1を用いたレイアウトである。執務エリアAは、集中度の高い業務である開発やプログラマーといった技術者の座席である。高い集中度を要する一方で、隣接するワーカーとのプロジェクトについての打合せや確認などの会話の頻度は高いことが特徴である。執務エリアAの各島の近くに軽い打合せやリフレッシュできるようなミーティングエリアBを設けている。執務エリアAは、L字形デスク2をコ字状に配置して構成し、ミーティングエリアBの側のL字形デスク2の外側に透過視認性制御パネル1を設けている。一方、ミーティングエリアBは、円形のミーティングテーブル3を配置して構成した。図中、小さな円はワーカー4を示している。以下、同様である。
この場合、執務エリアAからミーティングエリアBを見ると、近くに透過視認性制御パネル1が存在するので、ミーティングエリアBが見えにくくなっているが、誰かが居ることは認識できる。それにより、執務エリアAでは、周囲との一体感を感じつつも、周りを気にせず集中して作業することができる。一方、ミーティングエリアBから執務エリアAを見ると、透過視認性制御パネル1が離れた位置にあるので、執務エリアAの内部が見やすくなっている。つまり、執務エリアAで作業をするワーカーに話しかけていいのか分かるぐらいに見える。
ここで、前記透過視認性制御パネル1の執務エリアA側を明度の高い色(白)とし、ミーティングエリアB及び通路C側を明度の低い色(黒)に設定することがより好ましい。
次に、図6(b)は、執務エリアAの近くにミーティングテーブル3,…が並んでいるミーティングエリアB,Bを設けた場合で、各ミーティングテーブル3の執務エリアA側を透過視認性制御パネル1のパーティションで囲ったレイアウトである。ミーティングエリアBの各ミーティングテーブル3は、3〜4人前後が入れる大きさを有し、部内のメンバーが集中して打ち合わせを行うため、もしくは他部門のメンバーが訪れた際に集中した話をするためのスペースを作っている。この場合は、ワーカー同士の関係性は密、もしくは中程度を想定している。
ミーティングエリアBからミーティングエリアBを見る場合、執務エリアAの近くで部内のメンバーや他部門のメンバーとやや集中した話をするために、隣のミーティングテーブル3で話をしている人の存在が気にならない程度の見え方であることが好ましい。また、執務エリアAからミーティングエリアBを見ると、透過視認性制御パネル1が離れた位置にあるので、ミーティングエリアB内が見やすくなり、ミーティングエリアBで誰がどのような話をしているのか、必要があれば自席から伺うことができるような見え方である。
この場合、前記透過視認性制御パネル1の表裏は同じ色に設定することが好ましい。
図6(c)は、執務エリアAに隣接して情報エリアDを設け、両エリア間及び情報エリアDと通路C間に透過視認性制御パネル1のパーティションを設置したレイアウトである。執務エリアAには島構造のデスク2を設置し、情報エリアDには周囲に書棚5を設置して構成している。情報エリアDは、情報を検索するために立ち寄る場ではあるが、同僚との偶発的なコミュニケーションが起こる場でもある。
情報エリアDから執務エリアA又は通路Cを見ると、執務エリアAの雰囲気は感じつつも、少し集中して資料を読むために、囲われている感じがするような見え方であることが好ましい。一方、執務エリアA又は通路Cから情報エリアDを見ると、情報エリアDに誰がいるのかが分かり、必要があれば話しかけに行くことができるような見え方である。
この場合、透過視認性制御パネル1の情報エリアD側は明度の高い色(白)とし、執務エリアA側は明度の低い色(黒)に設定することがより好ましい。
そして、図7に示した第2実施形態は、近くから見えやすく、遠くから見えにくいといった特徴を有する孔径が10〜150mmである透過視認性制御パネルを用いたものである。
図7(a)は、通路Cに沿ってチームごとに分かれた複数の島状の執務エリアAを設け、各執務エリアAの通路C側に透過視認性制御パネル1のパーティションを設置したレイアウトである。このレイアウトの特徴は、業務系執務ワーカーのためのレイアウトでチームごとに島に分かれており、共同で作業に取り組むことも多いため、情報の共有レベルは高いことを想定している。この場合、社外の人が通ることがある通路Cが近くにあり、場合によっては応接する必要がある座席が近くにある。
執務エリアAから通路Cを見ると、透過視認性制御パネル1が近くにあるので、見やすくなっている。通路Cからはほどよく隠されている感じはあるが、社外の人など通路Cに誰が来たかが分かりやすい見え方である。一方、通路Cから執務エリアAを見ると、透過視認性制御パネル1が離れた位置にあるので、見えにくくなっている。遠くから見ると、執務エリアAの様子がなんとなく分かる程度であるが、目的の人に話しかけようと近づくと、その人がいるかどうか、どんな状況かどうかが分かる程度の見えやすさである。
この場合、透過視認性制御パネル1の執務エリアA側は明度の低い色(黒)とし、通路C側は明度の高い色(白)に設定することがより好ましい。
図7(b)は、執務エリアAの近くに会議室Eを設け、該会議室Eの大型のテーブル6の周囲を透過視認性制御パネル1のパーティションで囲ったレイアウトである。会議室Eは、プロジェクトの進捗や意思決定を行うなど集中度が高いフォーマルな会議を行う場である。会議室Eは、10人前後が入れる大きめのエリアであり、会議の目的に応じて人が集まるため、ワーカー同士の関係は組織や業務上、近い関係の人同士から遠い人まで様々であることを想定している。
会議室Eから執務エリアAを見ると、会議に集中するために、ある程度周りからは視覚的に遮断されているが、会議室Eの外の雰囲気が感じられる程度の見え方である。一方、執務エリアAから会議室Eを見ると、透過視認性制御パネル1が遠く離れているので、会議室Eの中の気配や活気が感じられ程度の見え方であるが、会議室Eの中で誰がどんな会議をしているか興味があれば近づいていけば分かる程度の見え方である。
この場合、透過視認性制御パネル1の表裏は同じ色に設定することが好ましい。
図7(c)は、執務エリアAに隣接して休憩エリアFを設け、休憩エリアFの執務エリアA側に透過視認性制御パネル1のパーティションを配置したレイアウトである。休憩エリアFは、執務の合間のリフレッシュの場所であり、執務エリアAから近いこともあり、サボっていると思われるのではないかといった心配をしなくていいような工夫をする必要がある。このレイアウトは、同じプロジェクトチームや情報を共有しているような関係性が高いワーカーたちの偶発的コミュニケーションの場である。執務エリアAには異形テーブル7を設置し、その執務エリアA側を円弧状の透過視認性制御パネル1で囲って構成している。
休憩エリアFから執務エリアAを見ると、透過視認性制御パネル1が近くに位置するので、比較的執務エリアAを見えやすくなっている。休憩エリアFは執務エリアAと仕切られていることで、周りの目を気にせずに休憩することができるが、執務エリアAの様子や誰がいるかが分かり、他のワーカーの気配を感じることができる見え方である。一方、執務エリアAから休憩エリアFを見ると、透過視認性制御パネル1が遠くに位置するので、見えにくくなっており、休憩エリアFに誰がいるのかは分かる程度の見え方であり、話しかける必要があるときに近づくと、より中の雰囲気が分かり安心して話しかけられるような見え方である。
この場合、透過視認性制御パネル1の休憩エリアF側は明度の低い色(黒)とし、執務エリアA側は明度の高い色(白)に設定することが好ましい。
次に、添付図面に示した具体的な実施例に基づき、本発明を更に詳細に説明する。
図8は、本発明の第1実施例を示している。本実施例は、事務用デスク10に机上パネル11を設け、該机上パネル11の本体に開孔率40〜60%で穴径1〜3mmの孔が穿たれた透過視認性制御パネル12を用いている。この透過視認性制御パネル12は、見る人からの距離が0〜1.5mの位置に置いた場合よりも1.5m以上離れた位置に置いた場合の方が、パネルを通した視対象物が見えやすいといった特徴を備えている。
図8は、本発明の第1実施例を示している。本実施例は、事務用デスク10に机上パネル11を設け、該机上パネル11の本体に開孔率40〜60%で穴径1〜3mmの孔が穿たれた透過視認性制御パネル12を用いている。この透過視認性制御パネル12は、見る人からの距離が0〜1.5mの位置に置いた場合よりも1.5m以上離れた位置に置いた場合の方が、パネルを通した視対象物が見えやすいといった特徴を備えている。
透過視認性制御パネル12を、事務用デスク10の机上パネル11として使うことで、この事務用デスク10で作業をする人(パネルからの距離が近い人)からは周りの人(パネルからの距離が遠い人)が見えにくいが、周りの人からはデスクで作業する人が見えやすいという状況をつくることができる。
この場合、前記机上パネル11の表裏両面の少なくとも一方に、小型の他の透過視認性制御パネル13を着脱自在若しくは横方向スライド自在に設け、透過視認性制御パネル12と1枚又は2枚の透過視認性制御パネル13との重なり具合を変えることで、見えにくさの度合いを制御し、つまり視線を遮ることでより集中できる環境を作ることができる。前記透過視認性制御パネル13の代わりにホワイトボード14やその他のボード類とすることによって、完全に視線を遮ることも可能である。
図9は、本発明の第2実施例を示している。本実施例は、ミーティングエリア用の椅子20の背凭れ部分21に、第1実施例と同様に開孔率40〜60%で穴径1〜3mmの孔が穿たれた円弧状の透過視認性制御パネル22を着座者の頭部が隠れる大きさに設けたものである。テーブル23を挟んで座っている人には、透過視認性制御パネル22、22で周囲の一部が囲まれているので、落ち着いた雰囲気でミーティングを行うことができる。椅子に座ってミーティングしている人は、透過視認性制御パネル22からの距離が近く、透過視認性制御パネル22からの距離が遠い周りの人が見えにくいので集中しやすく、逆に周りの人からは椅子に誰が座っているかが見えやすいという状況をつくることができる。
図20は、本発明の第3実施例を示している。本実施例は、中央部に配置したテーブル30の周囲の一部又は全部を、開孔率40〜60%で穴径10〜150mmの孔が穿たれた円弧状の透過視認性制御パネル31で囲んで会議室を構成したものである。この透過視認性制御パネル31は、見る人からの距離が0〜1.5mの位置に置いた場合よりも1.5m以上離れた位置に置いた場合の方が、パネルを通した視対象物が見えにくいといった特徴を備えている。
本実施例は、前記会議室を他空間と仕切るパーティションとして前記透過視認性制御パネル31を使うことで、会議室の中を遠くから見ている人はこのパネルを通して会議室の中を見えにくいが、近づいていくと会議室の中が見えやすくなるという状況をつくることができる。ここで、前記透過視認性制御パネル31に穿たれた孔の形状は、円形ではなく、異形のものを例示している。前記透過視認性制御パネル31は、リング状のレール32に吊り下げられ、該レール32に沿って移動可能となっている。更に、開孔率や孔径が異なる他の透過視認性制御パネル33もレール32に沿って移動可能に吊り下げられており、前記透過視認性制御パネル31と透過視認性制御パネル33の位置を変更することで、出入り口や囲む位置を変更することができる。更に、内外に2条のレールを設け、前記両パネル31,33を重ねて配置することができるようにすれば、見え方を劇的に変えることができる。
図21は、本発明の第4実施例を示している。本実施例は、執務空間に隣接するミーティングエリアに設置したミーティングテーブル40を囲むパーティションとして、第3実施例と同様に開孔率40〜60%で穴径10〜150mmの孔が穿たれた円弧状の透過視認性制御パネル41を用いたものである。この透過視認性制御パネル41を使うことで、パネルから距離が近いミーティングをしている人からは、執務空間で働く人が見えやすく状況を確認することができるが、パネルから距離が遠い執務空間で働く人からは、ミーティングエリアにいる人が見えにくい、という状況をつくることができる。
図示しないが、開孔率40〜60%で穴径4〜9mmの孔が穿たれた円弧状の透過視認性制御パネルを用いれば、どの位置からも該パネルを通して反対側が見えにくくなるが、透光性を備えるとともに、パンチングメタル等の穴開きパネルを用いることにより、通気性も備えさせることができる。つまり、視線を遮ってより集中できる環境を作ることができるにも係わらず、明るさと場合により通気も十分に確保することができるので、過度の閉鎖性を感じさせない空間を創出することができるのである。
A 執務エリア
B ミーティングエリア
C 通路
D 情報エリア
E 会議室
F 休憩エリア
T 透光部
O 非透光部
1 透過視認性制御パネル
2 デスク
3 ミーティングテーブル
4 ワーカー
5 書棚
6 テーブル
7 異形テーブル
10 事務用デスク
11 机上パネル
12 透過視認性制御パネル(小孔)
13 透過視認性制御パネル
14 ホワイトボード
20 椅子
21 背凭れ部分
22 透過視認性制御パネル(小孔)
23 テーブル
30 テーブル
31 透過視認性制御パネル(大孔)
32 レール
33 透過視認性制御パネル
40 ミーティングテーブル
41 透過視認性制御パネル(大孔)
B ミーティングエリア
C 通路
D 情報エリア
E 会議室
F 休憩エリア
T 透光部
O 非透光部
1 透過視認性制御パネル
2 デスク
3 ミーティングテーブル
4 ワーカー
5 書棚
6 テーブル
7 異形テーブル
10 事務用デスク
11 机上パネル
12 透過視認性制御パネル(小孔)
13 透過視認性制御パネル
14 ホワイトボード
20 椅子
21 背凭れ部分
22 透過視認性制御パネル(小孔)
23 テーブル
30 テーブル
31 透過視認性制御パネル(大孔)
32 レール
33 透過視認性制御パネル
40 ミーティングテーブル
41 透過視認性制御パネル(大孔)
Claims (7)
- パネル体に所定寸法の透光部を規則的又は不規則的に複数形成するとともに、その他を非透光部とし、開孔率が40〜60%の透光性パネルであって、前記透光部又は非透光部の最大寸法若しくは最小寸法を所定範囲に設定し、該パネルを通して反対側の視対象物を認識する度合いを調整した透過視認性制御パネルと、オフィス家具とを組み合わせ、使用シーンに適した空間を創出することが可能な透過視認性制御パネルを用いたオフィス家具。
- 前記透光部が孔であり、孔内の最小寸法に対する最大寸法の比が1〜3であり、前記孔の最大寸法を1〜150mmの範囲のうちで所定範囲に設定した透過視認性制御パネルを用いてなる請求項1記載の透過視認性制御パネルを用いたオフィス家具。
- 前記孔の最大寸法を、1〜3mm(小孔)、4〜9mm(中孔)、10〜150mm(大孔)の三つの範囲のうちの何れかに設定した請求項2記載の透過視認性制御パネルを用いたオフィス家具。
- 前記透光部を最大寸法が1〜3mmの小孔となした透過視認性制御パネルを用い、該透過視認性制御パネルを事務用デスクの机上パネルとして用いてなる請求項1〜3何れかに記載の透過視認性制御パネルを用いたオフィス家具。
- 前記透光部を最大寸法が1〜3mmの小孔となした透過視認性制御パネルを用い、該透過視認性制御パネルをミーティングエリア用の椅子の背凭れ部分に頭部が隠れるように設けてなる請求項1〜3何れかに記載の透過視認性制御パネルを用いたオフィス家具。
- 前記透光部を最大寸法が10〜150mmの大孔となした透過視認性制御パネルを用い、該透過視認性制御パネルを、会議室を他の空間から仕切るパーティションとして用いてなる請求項1〜3何れかに記載の透過視認性制御パネルを用いたオフィス家具。
- 前記透光部を最大寸法が10〜150mmの大孔となした透過視認性制御パネルを用い、該透過視認性制御パネルを、執務エリアと隣接するミーティングエリアを囲むパーティションとして用いてなる請求項1〜3何れかに記載の透過視認性制御パネルを用いたオフィス家具。
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