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JP2011079741A - 水性懸濁状農薬組成物 - Google Patents

水性懸濁状農薬組成物 Download PDF

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JP2011079741A
JP2011079741A JP2009220392A JP2009220392A JP2011079741A JP 2011079741 A JP2011079741 A JP 2011079741A JP 2009220392 A JP2009220392 A JP 2009220392A JP 2009220392 A JP2009220392 A JP 2009220392A JP 2011079741 A JP2011079741 A JP 2011079741A
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salt
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JP2009220392A
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Yukio Okada
由紀夫 岡田
Daisaku Kamo
大作 加茂
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】優れた性能を有する農薬組成物を提供すること。
【解決手段】25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物、ショ糖脂肪酸エステル、アルキル燐酸エステル塩若しくはポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸塩、アニオン系界面活性剤、モンモリロナイト系鉱物質微粉、水溶性高分子分散剤及び水を含有する水性懸濁状農薬組成物は、優れた性能を有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、水性懸濁状農薬組成物に関する。
農業就労者の高年齢化、就労者数の減少等から、より簡便な方法で農薬活性化合物を散布することのできる製剤が求められている。25℃程度で固体の水難溶性除草活性化合物を含有する製剤としては、粉剤や粒剤等の形態の農薬組成物が用いられているが、例えば湛水下の水田に畦畔から直接散布することのできる水性懸濁状農薬組成物も実用化されている。
しかしながら、従来の水性懸濁状農薬組成物は湛水下水田に畦畔より直接散布する等の局所施用を行った場合に、散布地点付近では、水性懸濁状農薬組成物が作物葉面に接触した後、そのまま付着してしまうため局所的に薬害が発生する一方で、水田全体への農薬活性化合物の拡散が不十分で、十分に農薬活性化合物の効力が発現できない場合も存在する。
ある種の農薬活性化合物としては、式(I)
Figure 2011079741
〔式中、A1は置換基を有していてもよいフェニル基又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表し、A2は4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル基又は2,4−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−6−イル基を表し、XはCH2、NH、酸素原子又は単結合を表す。〕で示されるスルホニルウレア化合物が挙げられ、より詳しくは、式(II)
Figure 2011079741
〔式中、R1はハロゲン原子を表し、R2はC2−C4アルキル基又はシクロプロピル基を表す。〕で示される化合物が除草活性を有することが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−123690号公報
本発明は、湛水下水田への畦畔からの直接散布等の局所施用した場合においても、散布場所付近の作物葉面に接触しても、その後の葉面への付着が抑制され、水田全体に拡散して農薬活性化合物の効力を発現し得る、優れた性能を有する農薬組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは、優れた農薬組成物を提供すべく検討の結果、25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物と、ショ糖脂肪酸エステルと、アルキル燐酸エステル若しくはその塩及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種と、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル硫酸塩及びジオクチルスルホコハク酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種のアニオン系界面活性剤と、モンモリロナイト系鉱物質微粉と、水溶性高分子分散剤と、水とを含有する水性懸濁状農薬組成物が、優れた性能を有することを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、次の〔1〕〜〔9〕の通りである。
〔1〕 25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物と、
ショ糖脂肪酸エステルと、
アルキル燐酸エステル若しくはその塩及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種と、
ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル硫酸塩及びジオクチルスルホコハク酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種のアニオン系界面活性剤と、
モンモリロナイト系鉱物質微粉と、
水溶性高分子分散剤と、
水とを含有する水性懸濁状農薬組成物。
〔2〕 水性懸濁状農薬組成物の全量に対して、
25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物が0.5〜10重量%、
ショ糖脂肪酸エステルが0.1〜5重量%、
アルキル燐酸エステル若しくはその塩及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種が0.02〜1重量%、
ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル硫酸塩及びジオクチルスルホコハク酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種のアニオン系界面活性剤が0.1〜5重量%、
モンモリロナイト系鉱物質微粉が0.1〜3重量%、
且つ、
水溶性高分子分散剤が0.1〜5重量%
の含有割合である〔1〕記載の水性懸濁状農薬組成物。
〔3〕 25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物が、下記式(II)
Figure 2011079741
〔式中、R1はハロゲン原子を表し、R2はC2−C4アルキル基又はシクロプロピル基を表す。〕
で示される化合物である〔1〕又は〔2〕記載の水性懸濁状農薬組成物。
〔4〕 25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物が、1−(2−クロロ−6−プロピルイミダゾ〔1,2−b〕ピリダジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアである〔1〕又は〔2〕記載の水性懸濁状農薬組成物。
〔5〕 アルキル燐酸エステル若しくはその塩及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種が、アルキル燐酸エステル塩である〔1〕〜〔4〕いずれか一項記載の水性懸濁状農薬組成物。
〔6〕 アルキル燐酸エステル若しくはその塩及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種が、アルキレンオキサイド付加モル数が2〜5のポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸塩である〔1〕〜〔4〕いずれか一項記載の水性懸濁状農薬組成物。
〔7〕 アニオン性界面活性剤が、ポリオキシアルキレンアリールフェニルエーテル燐酸塩である〔1〕〜〔6〕いずれか一項記載の水性懸濁状農薬組成物。
〔8〕 水溶性高分子分散剤が、ポリビニルアルコール及びカルボキシメチルセルロース塩からなる群より選ばれる少なくとも1種である〔1〕〜〔7〕いずれか一項記載の水性懸濁状農薬組成物。
〔9〕 〔1〕〜〔8〕いずれか一項記載の水性懸濁状農薬組成物を、湛水下水田に直接散布することを特徴とする水田に発生する雑草の防除方法。
本発明により、湛水下水田への畦畔からの直接散布等の局所施用を行った場合においても、十分に優れた性能を発揮する農薬組成物を提供できる。
本発明の水性懸濁状農薬組成物とは、25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物、ショ糖脂肪酸エステル、アルキル燐酸エステル若しくはその塩及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル硫酸塩及びジオクチルスルホコハク酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種のアニオン系界面活性剤、モンモリロナイト系鉱物質微粉、水溶性高分子分散剤及び水を含有する水性懸濁状農薬組成物である。
本発明に用いられる、25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物としては、例えば下記式(I)
式(I)
Figure 2011079741
〔式中、A1は置換基を有していてもよいフェニル基又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表し、A2は4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル基又は2,4−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−6−イル基を表し、XはCH2、NH、酸素原子又は単結合を表す。〕で示されるスルホニルウレア化合物が挙げられる。
かかる式(I)で示されるスルホニルウレア化合物として具体的には、例えば、1−(2−クロロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)尿素(イマゾスルフロン)、1−(2−エチルスルホニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)尿素(スルホスルフロン)、メチル=α−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルカルバモイルスルファモイル)−0−トルアート(ベンスルフロンメチル)、1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(2−エトキシフェノキシスルホニル)尿素(エトキシスルフロン)、エチル=5−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルカルバモイルスルファモイル)−1−メチルピラゾール−4−カルボキシラート(ピラゾスルフロンエチル)、1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−[1−メチル−4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ピラゾール−5−イルスルホニル]尿素(アジムスルフロン)、メチル=3−クロロ−5−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルカルバモイルスルファモイル)−1−メチルピラゾール−4−カルボキシラート(ハロスルフロンメチル)、1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−3−(3−トリフルオロメチル−2−ピリジンスルホニル)尿素(フラザスルフロン)、3−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−1−〔2−(2−メトキシエトキシ)−フェニルスルホニル〕尿素(シノスルフロン)、1−[2−(シクロプロピルカルボニル)アニリノスルホニル]−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)尿素(シクロスルファムロン)が挙げられる。
そのうち、より詳しくは特開2004−123690に記載の下記式(II)
Figure 2011079741
〔式中、R1aはハロゲン原子を表し、R2aはC2−C4アルキル基又はシクロプロピル基を表す。〕
で示される化合物が挙げられ、前記式(II)で示される化合物としては、具体的には例えば、1−(2−クロロ−6−エチルイミダゾ〔1,2−b〕ピリダジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレア、1−(2−クロロ−6−プロピルイミダゾ〔1,2−b〕ピリダジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレア、1−(2−クロロ−6−ブチルイミダゾ〔1,2−b〕ピリダジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレア、1−(2−クロロ−6−シクロプロピルイミダゾ〔1,2−b〕ピリダジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレア及び1−(2−クロロ−6−イソブチルイミダゾ〔1,2−b〕ピリダジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアが挙げられる。
本発明の水性懸濁状農薬組成物には、かかる25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物が、通常0.5〜10重量%、好ましくは1〜10重量%程度含有される。
また本発明の水性懸濁状農薬組成物には、25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物とともに、他の農薬活性化合物を含有させることもできる。かかる他の農薬活性化合物としては、例えば、シメトリン、ダイムロン、プロパニル、メフェナセット、フェントラザミド、エトベンザニド、スエップ、オキサジクロメフォン、オキサジアゾロン、ピラゾレート、プロジアミン、カフェンストロール、ペントキサゾン、クロメプロップ、ピリフタリド、ベンゾビシクロン、ブロモブチド及びピラクロニル等の除草活性化合物が挙げられる。
かかる他の農薬活性化合物を含有する場合、本発明の水性懸濁状農薬組成物における含有量は、25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物及び他の農薬活性化合物の合計量で、通常0.5〜20重量%、好ましくは1〜20重量%程度である。
本発明の水性懸濁状農薬組成物に含有されるショ糖脂肪酸エステルとしては、例えば、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル及びショ糖オレイン酸エステルが挙げられ、具体例としては、ニューカルゲンFS−100(竹本油脂製)、DKエステルF−160(第一工業製薬製)が挙げられる。かかるショ糖脂肪酸エステルは単独で又は2種以上を混合して本発明の水性懸濁状農薬組成物に含有することができるが、その本発明の水性懸濁状農薬組成物における含有量は、通常0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜5重量%程度である。
本発明の水性懸濁状農薬組成物に含有されるアルキル燐酸エステル若しくはその塩としては、炭素数が8〜20であるアルキル基からなるアルキル燐酸エステル若しくはその塩が好ましく、例えば、オクチル燐酸エステル、ジオクチル燐酸エステル、ラウリル燐酸エステル、ジラウリル燐酸エステル、ステアリル燐酸エステル及びジステアリル燐酸エステル、並びに、それらの塩が挙げられ、具体的には、フォスファノールSM−172(炭素数8のアルキル燐酸エステル塩)、フォスファノールGF−199(炭素数12のアルキル燐酸エステル塩)、フォスファノールML−200(炭素数12のアルキル燐酸エステル塩)(以上、東邦化学工業製)、KP−5045(炭素数10のモノアルキル燐酸エステル塩)、KP−5046(炭素数12のモノアルキル燐酸エステル塩)、KP−5048(炭素数12のジアルキル燐酸エステル塩)(以上、花王製)が挙げられる。かかるアルキル燐酸エステル若しくはその塩は、単独で又は2種以上を混合して本発明の水性懸濁状農薬組成物に含有することができる。
本発明の水性懸濁状農薬組成物に含有されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸若しくはその塩としては、アルキル基の炭素数が通常8〜20であり、かつアルキレンオキサイドの付加モル数が通常1〜10モル、好ましくは2〜5モルのポリオキシアルキレンアルキルエーテルにより、リン酸が1〜3当量エステル化されたポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸及びその塩が挙げられ、例えば、ポリオキシエチレンラウリル燐酸エステル、ジポリオキシエチレンラウリル燐酸エステル、トリポリオキシエチレンラウリル燐酸エステル、ポリオキシエチレンステアリル燐酸エステル、ジポリオキシエチレンラウリル燐酸エステルが挙げられ、具体例としては、フォスファノールML−240(エチレンオキサイド付加モル数:4、アルキル基の炭素数:12)、フォスファノールRD−510Y(エチレンオキサイド付加モル数:4、アルキル基の炭素数:12)、フォスファノールRL−310(エチレンオキサイド付加モル数:3、アルキル基の炭素数:18)、フォスファノールGF−702(エチレンオキサイド付加モル数:4、アルキル基の炭素数:12、ナトリウム塩)(以上、東邦化学工業製)、KP−5044(トリポリエチレンアルキルエーテル燐酸、エチレンオキサイド付加モル数:4、アルキル基の炭素数:12)、KP−5047(エチレンオキサイド付加モル数:3、アルキル基の炭素数:12)(以上、花王製)が挙げられる。かかるポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸若しくはその塩は、単独で又は2種以上を混合して本発明の水性懸濁状組成物に含有することができる。
本発明の水性懸濁状農薬組成物には、アルキル燐酸エステル若しくはその塩及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸若しくはその塩からなる群より選ばれる1種以上が含有されるが、その含有量は、合計量で本発明の水性懸濁状農薬組成物全量に対して、通常0.02〜1重量%、好ましくは0.05〜1重量%程度である。
本発明の水性懸濁状農薬組成物には、前記したアルキル燐酸エステル若しくはその塩及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸若しくはその塩からなる群より選ばれる1種以上のほかに、さらにアニオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル硫酸塩及びジオクチルスルホコハク酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種が含有される。かかるポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸塩としては、例えばニューカルゲンFS−3PG(竹本油脂製)が挙げられ、アルキル硫酸塩としては、例えばモノゲンY−500(第一工業製薬製)が挙げられ、ポリオキシアルキレンアリールフェニルエーテル硫酸塩としては、例えばアグリゾールFL−2017(花王製)及びニューカルゲンFS−7(竹本油脂製)が挙げられ、ジオクチルスルホコハク酸塩としては、例えばネオコールYSK(第一工業製薬製)が挙げられる。
本発明の水性懸濁状農薬組成物には、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル硫酸塩及びジオクチルスルホコハク酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種のアニオン性界面活性剤が含有されるが、その含有量は合計量で、本発明の水性懸濁状農薬組成物全量に対して、0.3〜5重量%程度である。
本発明の水性懸濁状農薬組成物に含有されるモンモリロナイト系鉱物質微粉とは、ナトリウム(Na)モンモリロナイトやカルシウム(Ca)モンモリロナイト等を主成分とする水膨潤性粘土鉱物質の粉状物であり、通常40μmの目開きの篩通過分が75重量%以上のものである。本発明にておいて、モンモリロナイト系鉱物質微粉は、通常ACC法による膨潤力が5〜70ml/2gである鉱物質微粉である。モンモリロナイト系鉱物質微粉としては、一般にベントナイトあるいは高純度モンモリロナイトとして市販されているものを使用することができる。ベントナイトの市販品として、スーパークレイ(ホージュン製)、クニゲルVA、クニゲルV1(いずれも、クニミネ工業製)が挙げられ、高純度モンモリロナイトの市販品として、クニピアF、クニピアK(いずれも、クニミネ工業製)、ベンゲル、ベンゲルHVP(いずれも、ホージュン製)が挙げられる。
本発明の水性懸濁状農薬組成物には、かかるモンモリロナイト系鉱物質微粉は通常0.1〜3重量%、好ましくは0.2〜2重量%程度含有される。
本発明の水性懸濁状農薬組成物に含有される水溶性高分子分散剤としては、例えば、水溶性天然高分子系分散剤、水溶性半合成高分子系分散剤及び水溶性合成高分子系分散剤が挙げられ、具体的には、水溶性天然高分子系分散剤としては、例えばアルギン酸ナトリウム、アラビアガム、グアガム及びキサンタンガム等が挙げられ、水溶性半合成高分子系分散剤としては、例えばカルボキシメチルセルロース塩のセルロース系分散剤が挙げられ、水溶性合成高分子系分散剤としては、例えばポリビニルアルコール及びポリビニルビリドンが挙げられる。
かかる水溶性高分子分散剤としては、市販されているものを使用することができ、ポリビニルアルコールとしては例えば、ゴーセノールGL−03(日本合成化学工業製)、ゴーセノールKL−05(日本合成化学工業製)及びクラレポバールPVA−224(クラレ製)が挙げられ、
カルボキシメチルセルロース塩としては例えば、セロゲン6A(第一工業製薬製)、セロゲン7A(第一工業製薬製)、CMCダイセル1110(ダイセル化学工業製)及びCMCダイセル1210(ダイセル化学工業製)が挙げられ、
キサンタンガムとして、ケルザン(三晶製)、ロードポール23(ローディア日華製)が挙げられ、
ポリオール誘導体としては例えば、アグリゾールFL−104FA(花王製)が挙げられる。
本発明において、水溶性高分子分散剤としては水に溶解した際の粘度が比較的小さいものが好ましく使用することができ、ポリビニルアルコールとしては4重量%水溶液における粘度が1〜25mPa・s(ヘプラー粘度計、20℃)であるポリビニルアルコールが好ましく、カルボキシメチルセルロース塩としては2重量%水溶液における粘度が1〜100mPa・s(B型粘度計、60rpm、25℃)であるカルボキシメチルセルロース塩が好ましい。
4重量%水溶液における粘度が1〜25mPa・s(ヘプラー粘度計、20℃)であるポリビニルアルコールとしては、鹸化度が70〜95モル%の範囲にあるポリビニルアルコールが挙げられ、市販品においてはゴーセノールGL−03、ゴーセノールKL−05(いずれも、日本合成化学工業製)が挙げられる。
2重量%水溶液における粘度が1〜100mPa・s(B型粘度計、60rpm、25℃)であるカルボキシメチルセルロース塩としては、エーテル化度が0.4〜1.0の範囲にあるカルボキシメチルセルロース塩が挙げられ、市販品においてはセロゲン7A(第一工業製薬製)が挙げられる。
本発明の水性懸濁状農薬組成物には、かかる水溶性高分子分散剤は通常0.1〜5重量%、好ましくは0.1〜3重量%程度含有される。
本発明の水性懸濁状農薬組成物は、25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物と、ショ糖脂肪酸エステルと、アルキル燐酸エステル若しくはその塩及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種と、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル硫酸塩及びジオクチルスルホコハク酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種のアニオン系界面活性剤と、モンモリロナイト系鉱物質微粉と、水溶性高分子分散剤とともに、通常の水性懸濁状農薬組成物において用いられる製剤助剤を必要に応じて含有させることができる。かかる製剤助剤としては、例えば、凍結防止剤、pH調整剤、消泡剤及び防腐剤が挙げられる。これらの製剤助剤は、25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物の種類や含有量等に応じて適宜選択することができる。
本発明の水性懸濁状農薬組成物は、25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物と、ショ糖脂肪酸エステルと、アルキル燐酸エステル若しくはその塩及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種と、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル硫酸塩及びジオクチルスルホコハク酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種のアニオン系界面活性剤と、モンモリロナイト系鉱物質微粉と、水溶性高分子分散剤、並びに、必要に応じて用いられる製剤助剤が、水媒体に分散若しくは溶解されてなる組成物である。本発明の水性懸濁状農薬組成物が含有する水は特に制限されることなく、水道水、井水及びイオン交換水等の通常の水性農薬組成物に用いられる水を用いることができる。本発明の水性懸濁状農薬組成物には、水が通常30〜90重量%、好ましくは50〜80重量%程度含有される。
本発明の水性懸濁状農薬組成物は、例えば以下に示す方法により、製造することができる。
25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物、ショ糖脂肪酸エステル、アルキル燐酸エステル若しくはその塩及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル硫酸塩及びジオクチルスルホコハク酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種のアニオン系界面活性剤、モンモリロナイト系鉱物質微粉及び水溶性高分子分散剤、並びに、必要に応じて用いられる製剤助剤を水に添加し、該混合物を、例えば、高速攪拌機により十分に撹拌、混合した後に、ダイノミル、マイクロフルイダイザー等の湿式粉砕機で微粉砕および分散する方法(製法1)か、
25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物の原末をジェットマイザー等の乾式粉砕機によって微粉砕した後、これを他の成分をともに、水に添加し、該混合物を高速攪拌機で約30〜90分間程度攪拌、混合して、分散させる方法(製法2)が挙げられる。
本発明の水性懸濁状農薬組成物において25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物は、水中に微粒子の形で分散させられており、該微粒子の平均粒径は10μm以下、好ましくは0.2〜5μmである。
本発明の水性懸濁状農薬組成物は、公知の方法に従ってそのまま或いは所望により水で希釈して散布することにより使用することができるが、例えば湛水下水田等へ畦畔より直接散布することもできる。本発明の水性懸濁状農薬組成物を水田等へそのまま散布する場合は、本発明の水性懸濁状農薬組成物が入った容器を使用前に軽く振り混ぜた後、畦畔に沿って少量ずつ散布することにより使用する。本発明の水性懸濁状農薬組成物を水で希釈して散布する場合は、水田、畑地、果樹園、芝地、非農耕地等に、公知の散布器等を用いて土壌表面散布、茎葉散布等により使用する。また、該水希釈液を用いて、種子処理、育苗箱処理等に使用することもできる。
次に、本発明を実施例により詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限定されるものではない。
製造例1
1−(2−クロロ−6−プロピルイミダゾ〔1,2−b〕ピリダジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレア(以下、本化合物Aと記す。) 1.8重量部、ソルビン酸 0.1重量部、イソチアゾリン−3−オン誘導体(バイオホープL、ケイ・アイ化成製) 0.3重量部、シリコン系消泡剤(アンチホームE-20、花王製) 0.3重量部、プロピレングリコール 6.6重量部、ショ糖脂肪酸エステル(ニューカルゲンFS-100、竹本油脂) 0.5重量部、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸塩(ニューカルゲンFS−3PG:竹本油脂製) 1.5重量部、リグニンスルホン酸ナトリウム(ニューカルゲンRX−B、竹本油脂製) 0.1重量部、アルキル燐酸エステル塩(KP−5046、花王製) 0.2重量部及びナトリウムモンモリロナイト(クニピアF、クニミネ工業) 1.0重量部にイオン交換水 22.6重量部を加え、混合・分散させた後、ダイノミルKDL(シンマルエンタープライゼス製)を用いて湿式粉砕して、本化合物Aを含む懸濁液(1)を得た。
一方、カルボキシメチルセルロースナトリウム(セロゲン7A、第一工業製薬製) 1.0重量部及びキサンタンガム(ロードポール23、ローディア日華製) 0.07重量部をイオン交換水 63.93重量部に加え、溶解させて、水溶液(1)を得た。
本化合物Aを含む懸濁液(1) 35重量部に、水溶液(1) 65重量部を加えて全量を100重量部とし、攪拌・混合し、本化合物Aを1.8重量%含有する水性懸濁状農薬組成物(以下、本発明組成物Aと記す。)を得た。
製造例2
本化合物A 1.8重量部、ソルビン酸 0.1重量部、イソチアゾリン−3−オン誘導体(バイオホープL、ケイ・アイ化成製) 0.3重量部、シリコン系消泡剤(アンチホームE-20、花王製) 0.3重量部、プロピレングリコール 6.6重量部、ショ糖脂肪酸エステル(ニューカルゲンFS-100、竹本油脂) 0.5重量部、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸塩(ニューカルゲンFS−3PG:竹本油脂製) 1.5重量部、リグニンスルホン酸ナトリウム(ニューカルゲンRX−B、竹本油脂製) 0.1重量部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩(KP−5047、花王製) 0.2重量部及びナトリウムモンモリロナイト(クニピアF、クニミネ工業) 1.0重量部にイオン交換水 22.6重量部を加え、混合・分散させた後、ダイノミルKDL(シンマルエンタープライゼス製)を用いて湿式粉砕して、本化合物Aを含む懸濁液(2)を得た。
本化合物Aを含む懸濁液(2) 35重量部に、製造例1の水溶液(1) 65重量部を加えて全量を100重量部とし、攪拌・混合し、本化合物Aを1.8重量%含有する水性懸濁状農薬組成物(以下、本発明組成物Bと記す。)を得た。
製造例3
ベンスルフロンメチル 1.8重量部、ソルビン酸 0.1重量部、イソチアゾリン−3−オン誘導体(バイオホープL、ケイ・アイ化成製) 0.3重量部、シリコン系消泡剤(アンチホームE-20、花王製) 0.3重量部、プロピレングリコール 6.6重量部、ショ糖脂肪酸エステル(ニューカルゲンFS-100、竹本油脂) 0.5重量部、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸塩(ニューカルゲンFS−3PG:竹本油脂製) 1.5重量部、リグニンスルホン酸ナトリウム(ニューカルゲンRX−B、竹本油脂製) 0.1重量部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩(KP−5047、花王製) 0.2重量部及びナトリウムモンモリロナイト(クニピアF、クニミネ工業) 1.0重量部にイオン交換水 22.6重量部を加え、混合・分散させた後、ダイノミルKDL(シンマルエンタープライゼス製)を用いて湿式粉砕して、ベンスルフロンメチルを含む懸濁液(3)を調製する。
ベンスルフロンメチルを含む懸濁液(3) 35重量部に、製造例1の水溶液(1) 65重量部を加えて全量を100重量部とし、攪拌・混合しベンスルフロンメチルを1.8重量%含有する水性懸濁状農薬組成物(以下、本発明組成物Cと記す。)を調製する。
製造例4
ピラゾスルフロンエチル 1.8重量部、ソルビン酸 0.1重量部、イソチアゾリン−3−オン誘導体(バイオホープL、ケイ・アイ化成製) 0.3重量部、シリコン系消泡剤(アンチホームE-20、花王製) 0.3重量部、プロピレングリコール 6.6重量部、ショ糖脂肪酸エステル(ニューカルゲンFS-100、竹本油脂) 0.5重量部、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸塩(ニューカルゲンFS−3PG:竹本油脂製) 1.5重量部、リグニンスルホン酸ナトリウム(ニューカルゲンRX−B、竹本油脂製) 0.1重量部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩(KP−5047、花王製) 0.2重量部、及びナトリウムモンモリロナイト(クニピアF、クニミネ工業) 1.0重量部にイオン交換水 22.6重量部を加え、混合・分散させた後、ダイノミルKDL(シンマルエンタープライゼス製)を用いて湿式粉砕して、ピラゾスルフロンエチルを含む懸濁液(4)を得た。
ピラゾスルフロンエチルを含む懸濁液(4) 35重量部に、製造例1の水溶液(1) 65重量部を加えて全量を100重量部とし、攪拌・混合し、ピラゾスルフロンエチルを1.8重量%含有する水性懸濁状農薬組成物(以下、本発明組成物Dと記す。)を得た。
比較製造例1
本化合物A 1.8重量部、ソルビン酸 0.1重量部、イソチアゾリン−3−オン誘導体(バイオホープL、ケイ・アイ化成製) 0.3重量部、シリコン系消泡剤(アンチホームE-20、花王製) 0.3重量部、プロピレングリコール 6.6重量部、ショ糖脂肪酸エステル(ニューカルゲンFS-100、竹本油脂) 0.5重量部、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸塩(ニューカルゲンFS−3PG:竹本油脂製) 1.5重量部、リグニンスルホン酸ナトリウム(ニューカルゲンRX−B、竹本油脂製) 0.1重量部、アルキル硫酸エステル塩(モノゲンY−500、第一工業製薬製) 0.2重量部、及びナトリウムモンモリロナイト(クニピアF、クニミネ工業) 1.0重量部にイオン交換水 22.6重量部を加え、混合・分散させた後、ダイノミルKDL(シンマルエンタープライゼス製)を用いて湿式粉砕して、本化合物Aを含む懸濁液(5)を得た。
本化合物Aを含む懸濁液(5) 35重量部に、製造例1の水溶液(1) 65重量部を加えて全量を100重量部とし、攪拌・混合し、本化合物Aを1.8重量%含有する水性懸濁状農薬組成物(以下、対照組成物Aと記す。)を得た。
比較製造例2
本化合物A 1.8重量部、ソルビン酸 0.1重量部、イソチアゾリン−3−オン誘導体(バイオホープL、ケイ・アイ化成製) 0.3重量部、シリコン系消泡剤(アンチホームE-20、花王製) 0.3重量部、プロピレングリコール 6.6重量部、ショ糖脂肪酸エステル(ニューカルゲンFS-100、竹本油脂) 0.5重量部、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸塩(ニューカルゲンFS−3PG:竹本油脂製) 1.5重量部、リグニンスルホン酸ナトリウム(ニューカルゲンRX−B、竹本油脂製) 0.1重量部、アセチレングリコール系界面活性剤(オルフィンE−1004、第一工業製薬製) 0.05重量部、及びナトリウムモンモリロナイト(クニピアF、クニミネ工業) 1.0重量部にイオン交換水 22.75重量部を加え、混合・分散させた後、ダイノミルKDL(シンマルエンタープライゼス製)を用いて湿式粉砕して、本化合物Aを含む懸濁液(6)を得た。
本化合物Aを含む懸濁液(6) 5重量部に、製造例1の水溶液(1) 5重量部を加えて全量を100重量部とし、攪拌・混合し、本化合物Aを1.8重量%含有する水性懸濁状農薬組成物(以下、対照組成物Bと記す。)を得た。
試験例1(付着性試験)
長さ10cm前後、幅3mm前後である2〜3葉期のイネの葉を、供試農薬組成物 10mlの入った試験管に2秒間浸漬し、その後、室温条件下で10秒間、葉の先端を下に向け、付着した供試農薬組成物を自然落下させた。その後、水10mlでイネ葉面に残存した供試農薬組成物を洗い流して回収した。回収された水洗浄液中の本化合物Aの含有量を分析定量して、その定量値から換算してイネ葉面に付着した供試農薬組成物の量に求めた。この操作を3回繰り返して、各々の供試農薬組成物における平均値を求めた。
その結果を〔表1〕に示す。
Figure 2011079741

Claims (9)

  1. 25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物と、
    ショ糖脂肪酸エステルと、
    アルキル燐酸エステル若しくはその塩及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種と、
    ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル硫酸塩及びジオクチルスルホコハク酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種のアニオン系界面活性剤と、
    モンモリロナイト系鉱物質微粉と、
    水溶性高分子分散剤と、
    水とを含有する水性懸濁状農薬組成物。
  2. 水性懸濁状農薬組成物の全量に対して、
    25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物が0.5〜10重量%、
    ショ糖脂肪酸エステルが0.1〜5重量%、
    アルキル燐酸エステル若しくはその塩及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種が0.02〜1重量%、
    ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル硫酸塩及びジオクチルスルホコハク酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種のアニオン系界面活性剤が0.1〜5重量%、
    モンモリロナイト系鉱物質微粉が0.1〜3重量%、
    且つ、
    水溶性高分子分散剤が0.1〜5重量%
    の含有割合である請求項1記載の水性懸濁状農薬組成物。
  3. 25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物が、下記式(II)
    Figure 2011079741
    〔式中、R1はハロゲン原子を表し、R2はC2−C4アルキル基又はシクロプロピル基を表す。〕
    で示される化合物である請求項1又は2記載の水性懸濁状農薬組成物。
  4. 25℃で固体のスルホニルウレア系除草活性化合物が、1−(2−クロロ−6−プロピルイミダゾ〔1,2−b〕ピリダジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアである請求項1又は2記載の水性懸濁状農薬組成物。
  5. アルキル燐酸エステル若しくはその塩及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種が、アルキル燐酸エステル塩である請求項1〜4いずれか一項記載の水性懸濁状農薬組成物。
  6. アルキル燐酸エステル若しくはその塩及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種が、アルキレンオキサイド付加モル数が2〜5のポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸塩である請求項1〜4いずれか一項記載の水性懸濁状農薬組成物。
  7. アニオン性界面活性剤が、ポリオキシアルキレンアリールフェニルエーテル燐酸塩である請求項1〜6いずれか一項記載の水性懸濁状農薬組成物。
  8. 水溶性高分子分散剤が、ポリビニルアルコール及びカルボキシメチルセルロース塩からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1〜7いずれか一項記載の水性懸濁状農薬組成物。
  9. 請求項1〜8いずれか一項記載の水性懸濁状農薬組成物を、湛水下水田に直接散布することを特徴とする水田に発生する雑草の防除方法。
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