JP2011079050A - 帯状材料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プレス加工用金型の近傍に設置させることができるとともに構成を簡素化させることができる帯状材料供給装置を提供する。
【解決手段】材料供給装置本体Dと、回転駆動可能な駆動側ローラ3と、駆動側ローラ3との間で帯状材料Wを挟持しつつ回転可能な従動側ローラ5とを具備し、駆動側ローラ3と従動側ローラ5とで帯状材料を挟持しつつプレス加工用金型8に供給する帯状材料供給装置1であって、従動側ローラ5は、プレス加工用金型8の上型9に形成されて帯状材料Wを押さえるためのストリッパープレート11と連動可能とされるとともに、当該上型9が下型10に近接するのに伴って当該ストリッパープレート11が下降すると駆動側ローラ3から離間する方向に従動側ローラ5を移動させて帯状材料Wの挟持を解くよう構成されたものである。
【選択図】図3
【解決手段】材料供給装置本体Dと、回転駆動可能な駆動側ローラ3と、駆動側ローラ3との間で帯状材料Wを挟持しつつ回転可能な従動側ローラ5とを具備し、駆動側ローラ3と従動側ローラ5とで帯状材料を挟持しつつプレス加工用金型8に供給する帯状材料供給装置1であって、従動側ローラ5は、プレス加工用金型8の上型9に形成されて帯状材料Wを押さえるためのストリッパープレート11と連動可能とされるとともに、当該上型9が下型10に近接するのに伴って当該ストリッパープレート11が下降すると駆動側ローラ3から離間する方向に従動側ローラ5を移動させて帯状材料Wの挟持を解くよう構成されたものである。
【選択図】図3
Description
本発明は、駆動側ローラと従動側ローラとで帯状材料を挟持しつつプレス加工用金型に供給する帯状材料供給装置に関するものである。
帯状材料をプレス加工用金型に供給するための帯状材料供給装置は、駆動側ローラと従動側ローラとで帯状材料を挟持しつつ当該駆動側ローラを駆動させることにより、当該帯状材料をその長手方向に順次送り出して供給可能とされている。然るに、プレス加工時においては、加工部位に対する材料の流入を許容させる必要があるため、プレス加工用金型と帯状材料供給装置との間の離間寸法を比較的長く設定し、その離間寸法分だけ材料の流入を許容させていた。尚、かかる先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
しかしながら、上記従来の帯状材料供給装置においては、プレス加工用金型と帯状材料供給装置との間の離間寸法を比較的長く設定する必要があったので、帯状材料が当該離間寸法以下となると駆動側ローラと従動側ローラとで挟持しつつ供給することができなくなってプレス加工が不可能となり、歩留まりが悪化してしまうという問題があった。
また、上型の位置をセンサ等により検知してその信号を帯状材料供給装置に送り、当該上型が下型と近接してプレス加工が行われる際に駆動側ローラと従動側ローラとの挟持力を緩めるよう制御することも考えられるが、その場合、センサによる厳密な検知及び制御が必要とされ、構成が複雑化し且つ高精度が要求されてしまうことから製造コストが嵩んでしまうという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、プレス加工用金型の近傍に設置させることができるとともに構成を簡素化させることができる帯状材料供給装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、上型及び下型を有したプレス加工用金型の近傍に配設された材料供給装置本体と、該材料供給装置本体内に配設されて回転駆動可能な駆動側ローラと、前記材料供給装置本体内に配設されるとともに、前記駆動側ローラとの間で帯状材料を挟持しつつ回転可能な従動側ローラとを具備し、前記駆動側ローラと従動側ローラとで帯状材料を挟持しつつプレス加工用金型に供給する帯状材料供給装置であって、前記従動側ローラは、プレス加工用金型の上型に形成されて帯状材料を押さえるためのストリッパープレートと連動可能とされるとともに、当該上型が下型に近接するのに伴って当該ストリッパープレートが下降すると前記駆動側ローラから離間する方向に前記従動側ローラを移動させて帯状材料の挟持を解くよう構成されたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の帯状材料供給装置において、前記駆動側ローラが帯状材料の上面と当接しつつ前記従動側ローラが当該帯状材料の下面と当接して挟持可能とされるとともに、前記従動側ローラは、付勢手段によって常時上方へ付勢され、前記ストリッパープレートの下降する力が伝達されると前記付勢手段の付勢力に抗して下方へ移動されて前記駆動側ローラから離間するよう構成されたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の帯状材料供給装置において、エアシリンダにより上昇又は下降が可能なシリンダケースが前記駆動側ローラの下方に配設され、当該シリンダケースの上面に前記従動側ローラが配設されて成り、前記駆動側ローラが帯状材料の上面と当接しつつ前記従動側ローラが当該帯状材料の下面と当接して挟持可能とされるとともに、帯状材料を前記駆動側ローラと従動側ローラとの間に挟持させる際、前記エアシリンダによって前記シリンダケースが下降可能とされ、当該駆動側ローラと従動側ローラとの間に帯状材料を挿入可能な間隙を形成可能とされたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の帯状材料供給装置において、前記シリンダケースは、前記エアシリンダのエアの圧力によって常時上方へ付勢され、前記ストリッパープレートの下降する力が伝達されると前記エアの圧力による付勢力に抗して下方へ移動されて前記駆動側ローラから離間するよう構成されたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の帯状材料供給装置において、前記エアシリンダのエアの圧力を調整することにより帯状材料の挟持力が変更可能とされたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項2〜5の何れか1つに記載の帯状材料供給装置において、前記ストリッパープレートから延設した延設部と当接して連動可能とされると共に前記従動側ローラと連結された作動手段を具備し、当該作動手段を介して前記ストリッパープレートの下降する力が前記従動側ローラに伝達されるよう構成されたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の帯状材料供給装置において、前記エアシリンダのエアの圧力を調整することにより帯状材料の挟持力が変更可能とされたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項2〜5の何れか1つに記載の帯状材料供給装置において、前記ストリッパープレートから延設した延設部と当接して連動可能とされると共に前記従動側ローラと連結された作動手段を具備し、当該作動手段を介して前記ストリッパープレートの下降する力が前記従動側ローラに伝達されるよう構成されたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れか1つに記載の帯状材料供給装置において、前記従動側ローラは、前記下型のプレス加工面と略同一平面まで下降することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1〜7の何れか1つに記載の帯状材料供給装置において、前記材料供給装置本体は、下型を固設するためのベース上に固定されて成ることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、従動側ローラは、プレス加工用金型の上型に形成されて帯状材料を押さえるためのストリッパープレートと連動可能とされるとともに、当該上型が下型に近接するのに伴って当該ストリッパープレートが下降すると駆動側ローラから離間する方向に従動側ローラを移動させて帯状材料の挟持を解くよう構成されたので、プレス加工用金型の近傍に設置させることができるとともに構成を簡素化させることができる。
請求項2の発明によれば、従動側ローラは、付勢手段によって常時上方へ付勢され、ストリッパープレートの下降する力が伝達されると付勢手段の付勢力に抗して下方へ移動されて駆動側ローラから離間するので、付勢手段の付勢力により帯状材料の挟持をより確実且つ良好に行わせることができるとともに、上型と共にストリッパープレートが上昇する際、付勢手段の付勢力により従動側ローラをより確実且つスムーズに初期状態に戻すことができる。
請求項3の発明によれば、帯状材料を駆動側ローラと従動側ローラとの間に挟持させる際、エアシリンダによってシリンダケースが下降可能とされ、当該駆動側ローラと従動側ローラとの間に帯状材料を挿入可能な間隙を形成可能とされたので、帯状材料供給装置に対する帯状材料の投入(駆動側ローラと従動側ローラとで挟持させる際の投入)を任意の方向から行わせることができ、特に駆動側ローラ及び従動側ローラの回転軸に対して平行な方向からの帯状材料の投入を可能とすることができる。
請求項4の発明によれば、シリンダケースは、エアシリンダのエアの圧力によって常時上方へ付勢され、ストリッパープレートの下降する力が伝達されるとエアの圧力による付勢力に抗して下方へ移動されて従動側ローラを駆動側ローラから離間させる構成とされたので、シリンダケースを上昇又は下降させるためのエアシリンダが付勢手段を兼用することとなり、別個の付勢手段が必要とされるものに比べ、構成が簡素化され、且つ、製造コストを低減させることができる。
請求項5の発明によれば、エアシリンダのエアの圧力を調整することにより帯状材料の挟持力が変更可能とされたので、帯状材料の材質や特性等に応じた挟持力に設定することができる。
請求項6の発明によれば、作動手段を介してストリッパープレートの下降する力が従動側ローラに伝達されるよう構成されたので、当該ストリッパープレートに対する従動側ローラの連動をより確実に行わせることができる。
請求項7の発明によれば、従動側ローラは、下型のプレス加工面と略同一平面まで下降するので、プレス加工時における帯状材料供給装置とプレス加工用金型との間に位置する帯状材料の折れ曲がり等を回避して、より精度の高いプレス加工を行わせることができる。
請求項8の発明によれば、材料供給装置本体は、下型を固設するためのベース上に固定されて成るので、帯状材料供給装置のプレス加工用金型近傍への設置をより容易に行わせることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る帯状材料供給装置は、駆動側ローラと従動側ローラとで帯状材料(長尺状部材)を挟持しつつプレス加工用金型に供給するためのもので、図1、2に示すように、材料供給装置本体Dと、前後一対の駆動側ローラ3と、前後一対の従動側ローラ5と、作動手段7とを有して構成されている。尚、図中符号8は、プレス加工用金型を示しており、当該プレス加工用金型8は、上型9、下型10及びストリッパープレート11を有して構成されている。
本実施形態に係る帯状材料供給装置は、駆動側ローラと従動側ローラとで帯状材料(長尺状部材)を挟持しつつプレス加工用金型に供給するためのもので、図1、2に示すように、材料供給装置本体Dと、前後一対の駆動側ローラ3と、前後一対の従動側ローラ5と、作動手段7とを有して構成されている。尚、図中符号8は、プレス加工用金型を示しており、当該プレス加工用金型8は、上型9、下型10及びストリッパープレート11を有して構成されている。
材料供給装置本体Dは、本帯状材料供給装置1の筐体を構成する箱状部材から成るもので、内部に駆動側ローラ3及び従動側ローラ5等が配設されている。また、材料供給装置本体Dの内部空間を帯状材料W(例えばコイル材や長尺状部材等などの被加工用金属製板材)が通過し得るよう構成されている。かかる材料供給装置本体Dは、プレス加工用金型8の下型10を固設するためのベースB上に固定されて成り、当該下型10の近傍に配設されている。
駆動側ローラ3は、駆動手段2と連結されて回転駆動し得るものであり、アイドラギア4を介して帯状材料Wの送り方向に前後一対形成されている。即ち、駆動手段2が回転駆動すると、それと噛み合った一方の駆動側ローラ3が回転するとともに、その回転力がアイドラギア4を介して他方の駆動側ローラ3に伝達され、一対の駆動側ローラ3が共に回転駆動し得るようになっている。かかる駆動側ローラ3は、一対の従動側ローラ5より上方に形成されている。
駆動手段2は、プレス加工用金型8の上型9(具体的には、ストリッパープレート11の延設部11a)と連結された連動部Aの動作タイミングに応じて駆動側ローラ3を一方向に回転駆動させるもので、ワンウェイクラッチ(不図示)を有して成る。即ち、連動部Aの先端にはカムAaが形成され、連動部Aが下降すると当該カムAaの作用によってカムフォロワ(不図示)を動作させ得るよう構成されており、上型9が下降するのに伴って連動部Aが下降する過程においては駆動手段2はワンウェイクラッチにより駆動せず、上型9が上昇するのに伴って連動部Aが上昇する過程においては駆動手段2が帯状材料Wを送り出す方向に駆動するよう構成されている。
従動側ローラ5は、帯状材料Wの送り方向に前後一対形成された回転自在な(駆動側ローラ3の如く回転駆動はなされない)ローラ状部材から成るものであり、駆動側ローラ3との間で帯状材料Wを挟持しつつ回転することにより、当該帯状材料Wをその長手方向に順次送り、プレス加工用金型8内(下型10のプレス加工面10a上)に供給し得るよう構成されている。然るに、駆動側ローラ3が帯状材料Wの上面と当接しつつ従動側ローラ5が当該帯状材料Wの下面と当接して上下方向から挟持可能とされ、その状態で駆動側ローラ3が回転駆動することにより帯状材料Wを順次送り出し可能となっているのである。
この従動側ローラ5は、図6に示すように、ユニットYに形成されたものであり、当該ユニットYは、一対の突出部Ybを有して構成されている。この突出部Ybのぞれぞれには、後述する付勢手段6を内部に収容して組み付ける組付穴Yaが形成されているとともに、頂面Ybaが作動手段7の下端と当接した状態にて材料供給装置本体Dに組み付けられるようになっている。組付穴Ya内に組み付けられる付勢手段6は、例えばコイルスプリングから成り、従動側ローラ5を含むユニットY全体を常時上方に付勢し得るよう構成されている。
一方、プレス加工用金型8は、帯状材料Wに対して順次複数のプレス加工を施して最終品(製品)を得るための多段式プレス加工装置から成るもので、複数のプレス用パンチP1〜P5等が形成された上型9(上昇及び下降を繰り返し行い得る可動型)と、当該プレス用パンチP1〜P5にそれぞれ対応した位置にダイスE1〜E5が形成された下型10(ベースBに固設された固定型)と、上型9に形成されてプレス加工時に帯状材料Wを上方から押さえるためのストリッパープレート11とを有している。
而して、帯状材料Wが下型10上に供給されると、上型9が下降して下型10と近接するのに伴いストリッパープレート11が帯状材料Wを押さえて位置決めし、図3に示すように、更に上型9が下降してプレス用パンチP1〜P5がダイスE1〜E5に嵌入することで、所望のプレス加工(トリミング加工、曲げ加工及び深絞り加工等)が順次施されるようになっている。尚、図中符号Fは、帯状材料Wの側面と当接して当該側面方向に対する移動を規制するための規制部材を示している。
更に、上型9の図中右側端には、カッター12が形成されており、当該上型9が下降するのに伴って帯状材料Wの端材を切断して外部に排出し得るよう構成されている。また、下型10よりも図中右側には、帯状材料Wの先端と当接し得るストッパSが配設されているとともに、当該ストッパSに帯状材料Wの先端が当接しているか否かを検知するセンサ13が配設されている。かかるセンサ13によって帯状材料Wを検知しない場合、帯状材料Wの供給が停止され或いは何らかの異常があるとして、帯状材料供給装置1側に信号を送り得るようになっている。
ここで、本実施形態においては、ストリッパープレート11の所定部位(帯状材料供給装置1が配設された側)から延設部11aが延設されており、上型9と共にストリッパープレート11が上昇又は下降するのに伴って、当該延設部11aも上下方向に移動し得るよう構成されている。この延設部11aには、帯状材料供給装置1に配設された作動手段7の上端が当接可能とされている。
かかる作動手段7は、上下方向に延設された一対の棒状部材から成り(図4、5参照)、延設部11aの下降に伴って当該作動手段7が下方に押圧され、同方向に移動し得るようになっているとともに、その下端がユニットYの頂面Ybaと当接して組み付けられており、図5に示すように、作動手段7の下降によって従動側ローラ5と共にユニットYを付勢手段6の付勢力に抗して下降させ得るようになっている。
即ち、作動手段7を介してストリッパープレート11の下降する力が従動側ローラ5に伝達されるよう構成されており、ストリッパープレート11の下降する力が伝達されると従動側ローラ5は、付勢手段6の付勢力に抗して下方へ移動されて駆動側ローラ3から離間するよう構成されているのである。而して、駆動側ローラ3と従動側ローラ5とで帯状材料Wを挟持した状態(図1、4参照)においては、駆動側ローラ3の駆動力が帯状材料Wに伝わって送り出しがなされる一方、従動側ローラ5が下方に移動して駆動側ローラ3から離間した状態(図3、5)においては、帯状材料の挟持が解かれて送り出しがなされない。
更に、本実施形態においては、従動側ローラ5は、図3に示すように、下型10のプレス加工面10aと略同一平面まで下降するものとされている(即ち、従動側ローラ5の下死点がプレス加工面10aと略同一平面に設定されている)。これにより、上型9が下型10に近接してプレス加工が施される状態においても帯状材料Wが長手方向に略直線状を維持させることができ、プレス加工時における帯状材料供給装置1とプレス加工用金型8との間に位置する帯状材料Wの折れ曲がり等を回避して、より精度の高いプレス加工を行わせることができる。
上記の如く本実施形態によれば、従動側ローラ5は、プレス加工用金型8の上型9に形成されて帯状材料Wを押さえるためのストリッパープレート11と連動可能とされるとともに、当該上型9が下型10に近接するのに伴って当該ストリッパープレート11が下降すると駆動側ローラ3から離間する方向に従動側ローラ5を移動させて帯状材料Wの挟持を解くよう構成されたので、プレス加工時に挟持を解くことによって帯状材料の流動を許容させることができる故、プレス加工用金型8の近傍に設置させることができるとともに構成を簡素化させることができる。
また、従動側ローラ5は、付勢手段6によって常時上方へ付勢され、ストリッパープレート11の下降する力が伝達されると付勢手段6の付勢力に抗して下方へ移動されて駆動側ローラ3から離間するので、付勢手段6の付勢力により帯状材料Wの挟持をより確実且つ良好に行わせることができるとともに、上型9と共にストリッパープレート11が上昇する際、付勢手段6の付勢力により従動側ローラ5を確実且つスムーズに初期状態に戻すことができる。
更に、作動手段7を介してストリッパープレート11の下降する力が従動側ローラ5に伝達されるよう構成されたので、センサによる検知信号等によって制御するものに比べ、当該ストリッパープレート11に対する従動側ローラ5の連動をより確実に行わせることができる。また更に、本実施形態に係る材料供給装置本体Dは、下型10を固設するためのベースB上に固定されて成るので、帯状材料供給装置1のプレス加工用金型8近傍への設置をより容易に行わせることができる。
次に、本発明に係る他の実施形態について説明する。
本実施形態に係る帯状材料供給装置1’は、先の実施形態と同様、駆動側ローラと従動側ローラとで帯状材料(長尺状部材)を挟持しつつプレス加工用金型に供給するためのもので、図7〜9に示すように、材料供給装置本体Dと、前後一対の駆動側ローラ3と、エアシリンダ14と、複数の従動側ローラ16と、作動手段7とを有して構成されている。尚、適用されるプレス加工用金型は、先の実施形態と同様であるため、図示及び詳細な説明を省略するとともに、先の実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る帯状材料供給装置1’は、先の実施形態と同様、駆動側ローラと従動側ローラとで帯状材料(長尺状部材)を挟持しつつプレス加工用金型に供給するためのもので、図7〜9に示すように、材料供給装置本体Dと、前後一対の駆動側ローラ3と、エアシリンダ14と、複数の従動側ローラ16と、作動手段7とを有して構成されている。尚、適用されるプレス加工用金型は、先の実施形態と同様であるため、図示及び詳細な説明を省略するとともに、先の実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
材料供給装置本体Dは、先の実施形態と同様、本帯状材料供給装置1’の筐体を構成する箱状部材から成るもので、駆動側ローラ3が配設された上部Daは、一側方に隙間tが形成されるべく片持ち構造とされている。これにより、かかる隙間tを介して図9の矢印方向から帯状材料Wを挿入し、当該帯状材料Wを駆動側ローラ3及び従動側ローラ16で挟持可能とされている。尚、本実施形態においては、作動手段7がスプリングdを介して上方から吊設されており、隙間tから帯状材料Wを挿入する際に当該作動手段7が干渉してしまうのを回避している。
シリンダ14は、シリンダケース14aと、ピストン14bと、ロッド14cとから構成されたものである。シリンダケース14aは、エアシリンダ14の駆動により上昇又は下降が可能とされるとともに、駆動側ローラ3の下方に配設されたものである。このシリンダケースには、材料供給装置本体D内の左右一対の箇所にエアを密封可能な孔部が形成されている。かかる孔部には、ピストン14bが上方方向に摺動可能に配設されており、このピストン14bにより孔部がエア室C1、C2に隔成されている。ピストン14bからは、ロッド14cが下方に向かって延設されており、その下端側が材料供給装置本体Dに固定されている。
而して、図示しない切換バルブを操作することにより、エア室C1、C2内にエアを送り込み可能とされており、シリンダケース14aが上昇又は下降可能となっている。即ち、切換バルブの操作によって、エア室C1側にエアを送り込む一方、エア室C2側のエアを排出させることにより、シリンダケース14a及び従動側ローラ16を上昇させ、エア室C2側にエアを送り込む一方、エア室C1のエアを排出させることにより、シリンダケース14a及び従動側ローラ16を下降させることができるのである。尚、シリンダケース14aは、その上昇又は下降の過程においてガイドピン15にて案内される。
更に、シリンダケース14aの上面には、複数の従動側ローラ16が配設されており、複数の駆動側ローラ3のそれぞれが帯状材料Wの上面と当接しつつ従動側ローラ16が当該帯状材料Wの下面と当接して挟持可能とされている。ここで、本実施形態においては、複数の従動側ローラ16は、シリンダケース14aに形成されているため、シリンダケース14aと共に上昇又は下降し、駆動側ローラ3に対して当接又は離間し得るものとされている。これにより、帯状材料Wを駆動側ローラ3と従動側ローラ16との間に挟持させる際、エアシリンダ14を駆動させることによってシリンダケース14aが下降可能とされ、当該駆動側ローラ3と従動側ローラ16との間に帯状材料Wを挿入可能な間隙を形成可能とされている(図7、8参照)。
そして、駆動側ローラ3と従動側ローラ16との間に帯状材料Wを挿入させた状態で、再びエアシリンダ14を駆動し、シリンダケース14aを上昇させることにより、図10、11に示すように、帯状材料Wを駆動側ローラ3と従動側ローラ16との間に挟持させることができる。かかる挟持状態において、シリンダケース14aは、エアシリンダ14のエアの圧力によって常時上方へ付勢されることとなり、先の実施形態における付勢手段6と同様の機能を果たすこととなる。
即ち、本実施形態においては、複数の従動側ローラ16は、作動手段7に対してストリッパープレート11の下降する力が伝達されるとエアシリンダ14のエアの圧力による付勢力に抗して下方へ移動されて駆動側ローラ3から離間するよう構成されており、駆動側ローラ3と従動側ローラ16とで帯状材料Wを挟持した状態(図11参照)においては、駆動側ローラ3の駆動力が帯状材料Wに伝わって送り出しがなされる一方、従動側ローラ16が下方に移動して駆動側ローラ3から離間した状態(図12参照)においては、帯状材料の挟持が解かれて送り出しがなされないのである。
本実施形態によれば、先の実施形態と同様、従動側ローラ16は、プレス加工用金型8の上型9(図1参照)に形成されて帯状材料Wを押さえるためのストリッパープレート11と連動可能とされるとともに、当該上型9が下型10に近接するのに伴って当該ストリッパープレート11が下降すると駆動側ローラ3から離間する方向にシリンダケース14aと共に従動側ローラ16を移動させて帯状材料Wの挟持を解くよう構成されたので、プレス加工時に挟持を解くことによって帯状材料の流動を許容させることができる故、プレス加工用金型8の近傍に設置させることができるとともに構成を簡素化させることができる。
また、本実施形態によれば、帯状材料Wを駆動側ローラ3と従動側ローラ16との間に挟持させる際、エアシリンダ14によってシリンダケース14aが下降可能とされ、当該駆動側ローラ3と従動側ローラ16との間に帯状材料Wを挿入可能な間隙を形成可能とされたので、帯状材料供給装置1’に対する帯状材料Wの投入(駆動側ローラ3と従動側ローラ16とで挟持させる際の投入)を任意の方向から行わせることができ、特に駆動側ローラ3及び従動側ローラ14の回転軸に対して平行な方向(図9の矢印方向)からの帯状材料Wの投入を可能とすることができる。
更に、シリンダケース14aは、エアシリンダ14のエアの圧力によって常時上方へ付勢され、ストリッパープレート11の下降する力が伝達されるとエアの圧力による付勢力に抗して下方へ移動されて従動側ローラ16を駆動側ローラ3から離間させる構成とされたので、シリンダケース14aを上昇又は下降させるためのエアシリンダ14が付勢手段(例えば先の実施形態の付勢手段6)を兼用することとなり、別個の付勢手段が必要とされるものに比べ、構成が簡素化され、且つ、製造コストを低減させることができる。
更に、本実施形態においては、駆動側ローラ3と従動側ローラ16とで帯状材料Wを挟持した状態において、エア室C1内のエアの圧力を調整することにより帯状材料Wの挟持力が変更可能とされている。これにより、帯状材料の材質や特性等に応じた挟持力に設定(例えば、傷が付き易い材料においては挟持力を弱めるべくエアの圧力を小さく調整する等)することができる。
以上、本実施形態に係る帯状材料供給装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばコイルスプリングから成る付勢手段6に代えて従動側ローラ5を常時上方へ付勢し得る他の手段(例えば、板ばねや弾性部材等)としてもよい。また、駆動側ローラ3と従動側ローラ5の設置個数は、何れであってもよく、例えば駆動側ローラ3及び従動側ローラ5を上下に1つずつ或いは3つ以上ずつ配設するようにしてもよい。更に、適用されるプレス加工用金型は、本実施形態の如きものに限定されず、プレス加工を施すものであれば何れの形態(多段式でないもの等)であってもよい。
従動側ローラは、プレス加工用金型の上型に形成されて帯状材料を押さえるためのストリッパープレートと連動可能とされるとともに、当該上型が下型に近接するのに伴って当該ストリッパープレートが下降すると駆動側ローラから離間する方向に従動側ローラを移動させて帯状材料の挟持を解くよう構成された帯状材料供給装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1 帯状材料供給装置
2 駆動手段
3 駆動側ローラ
4 アイドラギア
5 従動側ローラ
6 付勢手段
7 作動手段
8 プレス加工用金型
9 上型
10 下型
10a プレス加工面
11 ストリッパープレート
11a 延設部
12 カッター
13 センサ
14 エアシリンダ
14a シリンダケース
15 ガイドピン
16 従動側ローラ
D 材料供給装置本体
Y ユニット
W 帯状材料
2 駆動手段
3 駆動側ローラ
4 アイドラギア
5 従動側ローラ
6 付勢手段
7 作動手段
8 プレス加工用金型
9 上型
10 下型
10a プレス加工面
11 ストリッパープレート
11a 延設部
12 カッター
13 センサ
14 エアシリンダ
14a シリンダケース
15 ガイドピン
16 従動側ローラ
D 材料供給装置本体
Y ユニット
W 帯状材料
Claims (8)
- 上型及び下型を有したプレス加工用金型の近傍に配設された材料供給装置本体と、
該材料供給装置本体内に配設されて回転駆動可能な駆動側ローラと、
前記材料供給装置本体内に配設されるとともに、前記駆動側ローラとの間で帯状材料を挟持しつつ回転可能な従動側ローラと、
を具備し、前記駆動側ローラと従動側ローラとで帯状材料を挟持しつつプレス加工用金型に供給する帯状材料供給装置であって、
前記従動側ローラは、プレス加工用金型の上型に形成されて帯状材料を押さえるためのストリッパープレートと連動可能とされるとともに、当該上型が下型に近接するのに伴って当該ストリッパープレートが下降すると前記駆動側ローラから離間する方向に前記従動側ローラを移動させて帯状材料の挟持を解くよう構成されたことを特徴とする帯状材料供給装置。 - 前記駆動側ローラが帯状材料の上面と当接しつつ前記従動側ローラが当該帯状材料の下面と当接して挟持可能とされるとともに、前記従動側ローラは、付勢手段によって常時上方へ付勢され、前記ストリッパープレートの下降する力が伝達されると前記付勢手段の付勢力に抗して下方へ移動されて前記駆動側ローラから離間するよう構成されたことを特徴とする請求項1記載の帯状材料供給装置。
- エアシリンダにより上昇又は下降が可能なシリンダケースが前記駆動側ローラの下方に配設され、当該シリンダケースの上面に前記従動側ローラが配設されて成り、前記駆動側ローラが帯状材料の上面と当接しつつ前記従動側ローラが当該帯状材料の下面と当接して挟持可能とされるとともに、帯状材料を前記駆動側ローラと従動側ローラとの間に挟持させる際、前記エアシリンダによって前記シリンダケースが下降可能とされ、当該駆動側ローラと従動側ローラとの間に帯状材料を挿入可能な間隙を形成可能とされたことを特徴とする請求項1記載の帯状材料供給装置。
- 前記シリンダケースは、前記エアシリンダのエアの圧力によって常時上方へ付勢され、前記ストリッパープレートの下降する力が伝達されると前記エアの圧力による付勢力に抗して下方へ移動されて前記従動側ローラを前記駆動側ローラから離間させる構成とされたことを特徴とする請求項3記載の帯状材料供給装置。
- 前記エアシリンダのエアの圧力を調整することにより帯状材料の挟持力が変更可能とされたことを特徴とする請求項4記載の帯状材料供給装置。
- 前記ストリッパープレートから延設した延設部と当接して連動可能とされると共に前記従動側ローラと連結された作動手段を具備し、当該作動手段を介して前記ストリッパープレートの下降する力が前記従動側ローラに伝達されるよう構成されたことを特徴とする請求項2〜5の何れか1つに記載の帯状材料供給装置。
- 前記従動側ローラは、前記下型のプレス加工面と略同一平面まで下降することを特徴とする請求項1〜6の何れか1つに記載の帯状材料供給装置。
- 前記材料供給装置本体は、下型を固設するためのベース上に固定されて成ることを特徴とする請求項1〜7の何れか1つに記載の帯状材料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009254641A JP2011079050A (ja) | 2009-09-09 | 2009-11-06 | 帯状材料供給装置 |
Applications Claiming Priority (2)
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---|---|---|---|
JP2009207600 | 2009-09-09 | ||
JP2009254641A JP2011079050A (ja) | 2009-09-09 | 2009-11-06 | 帯状材料供給装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2011079050A true JP2011079050A (ja) | 2011-04-21 |
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ID=44073664
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2009254641A Pending JP2011079050A (ja) | 2009-09-09 | 2009-11-06 | 帯状材料供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011079050A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104384373A (zh) * | 2014-11-17 | 2015-03-04 | 天津市金万方钢结构有限公司 | 滚轮出料式压型板工作台 |
CN108393388A (zh) * | 2018-05-03 | 2018-08-14 | 沙洲职业工学院 | 一种坯板导向的连续冲压模具 |
JP7572865B2 (ja) | 2021-01-25 | 2024-10-24 | 株式会社栗本鐵工所 | 学習装置およびプログラム、ならびに金型異常予測装置 |
-
2009
- 2009-11-06 JP JP2009254641A patent/JP2011079050A/ja active Pending
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