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JP2011071260A - 積層材およびその製造方法、絶縁積層材およびその製造方法 - Google Patents

積層材およびその製造方法、絶縁積層材およびその製造方法 Download PDF

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JP2011071260A JP2009220242A JP2009220242A JP2011071260A JP 2011071260 A JP2011071260 A JP 2011071260A JP 2009220242 A JP2009220242 A JP 2009220242A JP 2009220242 A JP2009220242 A JP 2009220242A JP 2011071260 A JP2011071260 A JP 2011071260A
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Daisuke Uneno
大介 采野
Shigeru Oyama
茂 大山
Atsushi Otaki
篤史 大滝
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Showa Denko KK
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Abstract

【課題】平面度が向上した絶縁積層材およびその製造方法を提供する。
【解決手段】絶縁積層材1は、基板2と、金属粉末からなりかつ基板2の一面に形成された第1焼結体層3と、金属粉末を含む混合粉末からなり、かつ基板2の他面に形成された第2焼結体層4とを備えている。基板2は、両焼結体層3,4を形成する粉末に含まれる金属の融点以上の融点または分解点を有するセラミックからなる。両焼結体層3,4を、粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜて成形したグリーンシートを使用し、グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、積層材およびその製造方法、絶縁積層材およびその製造方法に関し、たとえばLEDやパワーデバイスなどの半導体素子の冷却を行うのに用いられる積層材およびその製造方法、LEDやパワーデバイスなどの半導体素子が実装される絶縁積層材およびその製造方法に関する。
この明細書において、元素記号で表現された材料は純材料を意味するが、不可避の不純物を含有する工業的な純材料も含むものとする。
たとえば、セラミック層と金属層とからなる積層材として、セラミック粉末からなる焼結体層と金属箔とが交互に配置されており、焼結体層が、セラミック粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜてシート状に成形したグリーンシートを使用するとともに、当該グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成されている積層材が知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1記載の積層材の金属層は、金属箔からなるので、放電プラズマ焼結法による粉末の焼結時に、金属箔の変形や破断が発生するとともに、セラミック板およびAl板の変形や破断に起因してグリーンシート中の粉末が厚み方向に位置ずれするので、積層材の両面の平面度が低下する。したがって、特許文献1記載の積層材の上下両面の平面度が十分ではなく、研磨などのサイジング工程による仕上げ処理が必要になるという問題がある。
特開2001−102648号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、平面度が向上した積層材およびその製造方法、絶縁積層材およびその製造方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)基板と、金属粉末、金属とセラミックとの混合粉末および金属と炭素との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末からなり、かつ基板の少なくとも一面に形成された焼結体層とを備えており、基板が、焼結体層を形成する粉末に含まれる金属の融点以上の融点または分解点を有するセラミックからなり、焼結体層が、上記粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜてシート状に成形したグリーンシートを使用するとともに、当該グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成されている積層材。
2)基板が、AlN、Al、Si、SiC、Y、CaO、BNおよびBeOよりなる群から選ばれた1種のセラミックからなる上記1)記載の積層材。
3)厚みが0.3mm以上である基板と、金属粉末、金属とセラミックとの混合粉末および金属と炭素との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末からなり、かつ基板の少なくとも一面に形成された焼結体層とを備えており、基板が、焼結体層を形成する粉末に含まれる金属の融点以上の融点を有する材料からなり、焼結体層が、上記粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜてシート状に成形したグリーンシートを使用するとともに、当該グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成されている積層材。
4)基板が、Al、Cu、Ag、Au、Al合金、Cu合金、Ag合金、Au合金、CuとMoとの複合材料、CuとWとの複合材料、AlとSiCとの複合材料、AlとAlNとの複合材料、SiとSiCとの複合材料、Alと短炭素繊維との複合材料、およびAlと炭素粒子との複合材料のうちの少なくとも1つの材料からなる上記3)記載の積層材。
5)金属粉末が、Al粉末、Cu粉末、Ag粉末、Au粉末、Al合金粉末、Cu合金粉末、Ag合金粉末およびAu合金粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末である上記1)〜4)のうちのいずれかに記載の積層材。
6)金属粉末が、Cu粉末とMo粉末との混合粉末およびCu粉末とW粉末との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末である上記1)〜4)のうちのいずれかに記載の積層材。
7)金属とセラミックとの混合粉末が、Al粉末とSiC粉末との混合粉末、Al粉末とAlN粉末との混合粉末およびSi粉末とSiC粉末との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末である上記1)〜4)のうちのいずれかに記載の積層材。
8)金属と炭素との混合粉末が、Alと短炭素繊維との混合粉末およびAlと炭素粒子との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末である上記1)〜4)のうちのいずれかに記載の積層材。
9)上下両面の平面度が100μm以下である上記1)〜8)のうちのいずれかに記載の積層材。
10)AlN、Al、Si、SiC、Y、CaO、BNおよびBeOよりなる群から選ばれた1種のセラミックからなる基板と、基板の一面に形成され、かつAl粉末、Cu粉末、Ag粉末、Au粉末、Al合金粉末、Cu合金粉末、Ag合金粉末およびAu合金粉末よりなる群から選ばれた1種の金属粉末からなる第1焼結体層と、基板の他面に形成され、かつCu粉末とMo粉末との混合粉末、Cu粉末とW粉末との混合粉末、Al粉末とSiC粉末との混合粉末、Al粉末とAlN粉末との混合粉末、Si粉末とSiC粉末との混合粉末、Alと短炭素繊維との混合粉末およびAlと炭素粒子との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の混合粉末からなる第2焼結体層とを備えており、第1および第2焼結体層が、上記粉末と、樹脂および可塑剤を混ぜて成形したグリーンシートを使用するとともに、当該グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成されている絶縁積層材。
11)第1焼結体層および第2焼結体層のうち少なくとも第2焼結体層が、円形である上記10)記載の絶縁積層材。
12)第1焼結体層および第2焼結体層のうち少なくとも第2焼結体層が、だ円形である上記10)記載の絶縁積層材。
13)第1焼結体層および第2焼結体層のうち少なくとも第2焼結体層が、角が丸くなった多角形状である上記10)記載の絶縁積層材。
14)上下両面の平面度が100μm以下である上記10)〜13)のうちのいずれかに記載の絶縁積層材。
15)上記10)〜14)のうちのいずれかに記載された絶縁積層材における第2焼結体層が放熱材に接合されており、第2焼結体層と放熱材との接合が、第2焼結体層を形成する際のグリーンシート中の粉末の放電プラズマ焼結により行われているパワーモジュール用ベース。
16)金属粉末、金属とセラミックとの混合粉末および金属と炭素との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜ合わせてシート状に成形したグリーンシートを用意すること、
グリーンシートに含まれる金属の融点以上の融点または分解点を有するセラミックからなる基板を用意すること、
基板の少なくとも一面にグリーンシートを積層し、基板およびグリーンシートを積層方向の両側から加圧すること、
グリーンシートを加熱してグリーンシートの樹脂および可塑剤を加熱脱脂すること、
ならびにグリーンシートに含まれていた粉末を放電プラズマ焼結して基板の少なくとも一面に、粉末からなる焼結体層を形成することを特徴とする積層材の製造方法。
17)基板が、AlN、Al、Si、SiC、Y、CaO、BNおよびBeOよりなる群から選ばれた1種のセラミックからなる上記16)記載の積層材の製造方法。
18)金属粉末、金属とセラミックとの混合粉末および金属と炭素との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜ合わせてシート状に成形したグリーンシートを用意すること、
グリーンシートに含まれる金属の融点以上の融点を有する材料からなり、かつ厚みが0.3mm以上である基板を用意すること、
基板の少なくとも一面にグリーンシートを積層し、基板およびグリーンシートをその積層方向の両側から加圧すること、
グリーンシートを加熱してグリーンシートの樹脂および可塑剤を加熱脱脂すること、
ならびにグリーンシートに含まれていた粉末を放電プラズマ焼結して基板の少なくとも一面に、粉末からなる焼結体層を形成することを特徴とする積層材の製造方法。
19)基板が、Al、Cu、Ag、Au、Al合金、Cu合金、Ag合金、Au合金、CuとMoとの複合材料、CuとWとの複合材料、AlとSiCとの複合材料、AlとAlNとの複合材料、SiとSiCとの複合材料、Alと短炭素繊維との複合材料、およびAlと炭素粒子との複合材料のうちの少なくとも1つの材料からなる上記1)8記載の積層材の製造方法。
20)グリーンシートに含まれる粉末の平均粒径が150μm以下である上記16)〜19)のうちのいずれかに記載の積層材の製造方法。
21)グリーンシートの樹脂および可塑剤の加熱脱脂の際の基板およびグリーンシートの加圧を0.1〜10MPaで行う上記16)〜20)のうちのいずれかに記載の積層材の製造方法。
22)グリーンシートの樹脂および可塑剤の加熱脱脂を、基板およびグリーンシートの積層方向にパルス電流を通電することにより行う上記16)〜21)のうちのいずれかに記載の積層材の製造方法。
23)グリーンシートに含まれていた粉末の放電プラズマ焼結を、基板およびグリーンシートを積層方向の両側から10〜100MPで加圧しながら行う上記16)〜22)のうちのいずれかに記載の積層材の製造方法。
24)グリーンシートに含まれていた粉末の放電プラズマ焼結を、グリーンシートに含まれる金属の融点よりも10〜150℃低い温度で行う上記16)〜23)のうちのいずれかに記載の積層材の製造方法。
25)AlN、Al、Si、SiC、Y、CaO、BNおよびBeOよりなる群から選ばれた1種のセラミックからなる基板を用意すること、
Al粉末、Cu粉末、Ag粉末、Au粉末、Al合金粉末、Cu合金粉末、Ag合金粉末およびAu合金粉末よりなる群から選ばれた1種の金属粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜ合わせてシート状に成形した第1グリーンシートを用意すること、
Cu粉末とMo粉末との混合粉末、Cu粉末とW粉末との混合粉末、Al粉末とSiC粉末との混合粉末、Al粉末とAlN粉末との混合粉末、Si粉末とSiC粉末との混合粉末、Alと短炭素繊維との混合粉末およびAlと炭素粒子との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜ合わせてシート状に成形した第2グリーンシートを用意すること、
基板の一面に第1グリーンシートを積層するとともに、同他面に第2グリーンシートを積層し、基板および両グリーンシートをその積層方向の両側から加圧すること、
両グリーンシートを加熱してグリーンシートの樹脂および可塑剤を加熱脱脂すること、
ならびに両グリーンシートに含まれていた粉末を放電プラズマ焼結して基板の両面に、それぞれ粉末からなる焼結体層を形成することを特徴とする絶縁積層材の製造方法。
26)グリーンシートに含まれる粉末の平均粒径が150μm以下である上記25)記載の絶縁積層材の製造方法。
27)グリーンシートの樹脂および可塑剤の加熱脱脂の際の基板および両グリーンシートの加圧を0.1〜10MPaで行う上記25)または26)記載の絶縁積層材の製造方法。
28)グリーンシートの樹脂および可塑剤の加熱脱脂を、基板および両グリーンシートの積層方向にパルス電流を通電することにより行う上記25)〜27)のうちのいずれかに記載の絶縁積層材の製造方法。
29)グリーンシートに含まれていた粉末の放電プラズマ焼結を、基板および両グリーンシートの積層方向の両側から10〜100MPで加圧しながら行う上記25)〜28)のうちのいずれかに記載の絶縁積層材の製造方法。
30)グリーンシートに含まれていた粉末の放電プラズマ焼結を、グリーンシートに含まれる金属の融点よりも10〜150℃低い温度で行う上記25)〜29)のうちのいずれかに記載の絶縁積層材の製造方法。
上記1)、2)および5)〜8)の積層材によれば、基板と、金属粉末、金属とセラミックとの混合粉末および金属と炭素との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末からなり、かつ基板の少なくとも一面に形成された焼結体層とを備えており、基板が、焼結体層を形成する粉末に含まれる金属の融点以上の融点または分解点を有するセラミックからなり、焼結体層が、上記粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜてシート状に成形したグリーンシートを使用するとともに、当該グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成されているから、積層材の上下両面の平面度を向上させ、たとえば100μm以下とすることができる。すなわち、放電プラズマ焼結法による粉末の焼結時に、グリーンシート中の粉末を基板の少なくとも一面に均一の厚みに配置することが可能になるので、積層材の両面の平面度を向上させることができる。また、放電プラズマ焼結法による粉末の焼結時に、基板の変形や破断が防止されるとともに、基板の変形や破断に起因するグリーンシート中の粉末の厚み方向への位置ずれが防止されるので、積層材の両面の平面度を向上させることができる。したがって、積層材の上下両面の平面度が特許文献1記載の積層材に比べて向上し、研磨などのサイジング工程による仕上げ処理が不要になる。
しかも、焼結体層が、上記粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜてシート状に成形したグリーンシートを使用するとともに、当該グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成されているので、焼結体層を任意の形状に正確に形成することが可能になり、焼結体層の形状(平面形状)が円形、だ円形、角が丸くなった多角形の場合にも、形状精度が向上する。
上記3)〜8)の積層材によれば、厚みが0.3mm以上である基板と、金属粉末、金属とセラミックとの混合粉末および金属と炭素との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末からなり、かつ基板の少なくとも一面に形成された焼結体層とを備えており、基板が、焼結体層を形成する粉末に含まれる金属の融点以上の融点を有する材料からなり、焼結体層が、上記粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜてシート状に成形したグリーンシートを使用するとともに、当該グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成されているから、積層材の上下両面の平面度を向上させ、たとえば100μm以下とすることができる。すなわち、放電プラズマ焼結法による粉末の焼結時に、グリーンシート中の粉末を基板の少なくとも一面に均一の厚みに配置することが可能になるので、積層材の両面の平面度を向上させることができる。また、放電プラズマ焼結法による粉末の焼結時に、基板の変形や破断が防止されるとともに、基板の変形や破断に起因するグリーンシート中の粉末の厚み方向への位置ずれが防止されるので、積層材の両面の平面度を向上させることができる。したがって、積層材の上下両面の平面度が特許文献1記載の積層材に比べて向上し、研磨などのサイジング工程による仕上げ処理が不要になる。
しかも、焼結体層が、上記粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜてシート状に成形したグリーンシートを使用するとともに、当該グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成されているので、焼結体層を任意の形状に正確に形成することが可能になり、焼結体層の形状(平面形状)が円形、だ円形、角が丸くなった多角形の場合にも、形状精度が向上する。
上記10)〜14)の絶縁積層材によれば、AlN、Al、Si、SiC、Y、CaO、BNおよびBeOよりなる群から選ばれた1種のセラミックからなる基板と、基板の一面に形成され、かつAl粉末、Cu粉末、Ag粉末、Au粉末、Al合金粉末、Cu合金粉末、Ag合金粉末およびAu合金粉末よりなる群から選ばれた1種の金属粉末からなる第1焼結体層と、基板の他面に形成され、かつCu粉末とMo粉末との混合粉末、Cu粉末とW粉末との混合粉末、Al粉末とSiC粉末との混合粉末、Al粉末とAlN粉末との混合粉末、Si粉末とSiC粉末との混合粉末、Alと短炭素繊維との混合粉末およびAlと炭素粒子との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の混合粉末からなる第2焼結体層とを備えており、第1および第2焼結体層が、上記粉末と、樹脂および可塑剤を混ぜて成形したグリーンシートを使用するとともに、当該グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成されているから、絶縁積層材の上下両面の平面度を向上させ、たとえば100μm以下とすることができる。すなわち、放電プラズマ焼結法による粉末の焼結時に、グリーンシート中の粉末を基板の両面に均一の厚みに配置することが可能になるので、絶縁積層材の両面の平面度を向上させることができる。また、放電プラズマ焼結法による粉末の焼結時に、基板の変形や破断が防止されるとともに、基板の変形や破断に起因するグリーンシート中の粉末の厚み方向への位置ずれが防止されるので、絶縁積層材の両面の平面度を向上させることができる。したがって、積層材の上下両面の平面度が特許文献1記載の積層材に比べて向上し、研磨などのサイジング工程による仕上げ処理が不要になる。
しかも、第1および第2焼結体層が、上記粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜてシート状に成形したグリーンシートを使用するとともに、当該グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成されているので、第1および第2焼結体層を任意の形状に正確に形成することが可能になり、第1および第2焼結体層の形状(平面形状)が円形、だ円形、角が丸くなった多角形の場合にも、形状精度が向上する。
また、上記10)〜14)の絶縁積層材の場合、基板が電気絶縁層となるとともに、第1焼結体層が配線層となり、さらに第2焼結体層が応力緩和層になり、応力緩和層がアルミニウム、銅などの高熱伝導性材料からなるヒートシンクなどの放熱材に接合されることによってパワーモジュール用ベースが形成され、このパワーモジュール用ベースの配線層にパワーデバイスが実装されてパワーモジュールが構成される。そして、パワーデバイスと放熱材の間には、配線層、電気絶縁層および応力緩和層が存在するだけであるから、パワーデバイスから放熱材までの熱伝導の経路が短くなり、パワーデバイスから発せられる熱の放熱性能が向上する。また、配線層および応力緩和層が、粉末の焼結体層からなるので、配線層および応力緩和層と電気絶縁層との間には熱伝導率の低いろう材を介在させる必要はなく、電気絶縁層と配線層および応力緩和層との間の熱伝導性が優れたものになる。
しかも、絶縁積層材の電気絶縁層と放熱材との熱膨張係数の相違に起因して放熱材が電気絶縁層に引っ張られて反ろうとすることによりパワーモジュール用ベースに熱応力が発生した場合にも、応力緩和層の働きにより熱応力が緩和されるので、電気絶縁層にクラックが生じたり、放熱材の応力緩和層への接合面に反りが生じたりすることが防止される。したがって、放熱性能が長期間にわたって維持される。
上記11)〜13)の絶縁積層材の場合、上述したパワーモジュールにおいて、絶縁積層材の電気絶縁層と放熱材との熱膨張係数の相違に起因して放熱材が電気絶縁層に引っ張られて反ろうとすることによりパワーモジュール用ベースに熱応力が発生した場合にも、応力緩和層の外形に、熱応力の集中するエッジ部が存在しないので、応力緩和層と放熱材との剥離を一層確実に防止することができる。
上記15)のパワーモジュール用ベースによれば、配線層にパワーデバイスが実装されたパワーモジュールにおけるパワーデバイスと放熱材の間には、配線層、電気絶縁層および応力緩和層が存在するだけであるから、パワーデバイスから放熱材までの熱伝導の経路が短くなり、パワーデバイスから発せられる熱の放熱性能が向上する。また、配線層および応力緩和層が粉末の焼結体層からなるので、配線層および応力緩和層の熱伝導性が優れたものになる。
しかも、絶縁積層材の電気絶縁層と放熱材との熱膨張係数の相違に起因して放熱材が電気絶縁層に引っ張られて反ろうとすることによりパワーモジュール用ベースに熱応力が発生した場合にも、応力緩和層の働きにより熱応力が緩和されるので、電気絶縁層にクラックが生じたり、放熱材の応力緩和層への接合面に反りが生じたりすることが防止される。したがって、放熱性能が長期間にわたって維持される。
上記16)の積層材の製造方法によれば、上記1)の積層材を簡単に製造することができる。
上記18)の積層材の製造方法によれば、上記3)の積層材を簡単に製造することができる。
上記20)の積層材の製造方法によれば、内部欠陥のない焼結体層を簡単に製造することができる。
上記21)の積層材の製造方法によれば、グリーンシートの樹脂および可塑剤を加熱脱脂する際のグリーンシートの反りを防止することができる。
上記22)の積層材の製造方法によれば、グリーンシートの樹脂および可塑剤を加熱脱脂するための加熱装置を別個に用意する必要がなくなる。
上記23)の積層材の製造方法によれば、内部欠陥のない焼結体層を簡単に製造することができるとともに、当該焼結体層と隣接する基板との間での接合欠陥の発生を防止することができる。
上記24)の積層材の製造方法によれば、内部欠陥のない焼結体層を簡単に製造することができる。
上記25)の絶縁積層材の製造方法によれば、上記10)の絶縁積層材を簡単に製造することができる。
上記26)の絶縁積層材の製造方法によれば、内部欠陥のない焼結体層を簡単に製造することができる。
上記27)の絶縁積層材の製造方法によれば、グリーンシートの樹脂および可塑剤を加熱脱脂する際のグリーンシートの反りを防止することができる。
上記28)の絶縁積層材の製造方法によれば、グリーンシートの樹脂および可塑剤を加熱脱脂するための加熱装置を別個に用意する必要がなくなる。
上記29)の絶縁積層材の製造方法によれば、内部欠陥のない2つの焼結体層を簡単に製造することができるとともに、両焼結体層と基板との間での接合欠陥の発生を防止することができる。
上記30)の絶縁積層材の製造方法によれば、内部欠陥のない焼結体層を簡単に製造することができる。
この発明による絶縁積層材を示す垂直断面図である。 図1の絶縁積層材を用いたパワーモジュール用ベースを示す垂直断面図である。 図1の絶縁積層材の製造方法を示す垂直断面図である。 図1の絶縁積層材を製造する際の加熱条件を示すグラフである。 図1の絶縁積層材における第2焼結体層の第1の変形例を示す平面図である。 図1の絶縁積層材における第2焼結体層の第2の変形例を示す平面図である。 図1の絶縁積層材における第2焼結体層の第3の変形例を示す平面図である。 この発明による積層材を示す垂直断面図である。 図8の積層材の製造方法を示す垂直断面図である。 比較例2の積層材の製造方法を示す垂直断面図である。 比較例3の積層材の製造方法を示す垂直断面図である。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、図1〜図3および図8〜図11の上下を上下というものとする。
実施形態1
この実施形態は図1〜図4に示すものである。図1はこの発明による絶縁積層材を示し、図2は図1の絶縁積層材を用いたパワーモジュール用ベースを示す。また、図3は図1の絶縁積層材の製造方法を示し、図4は図1の絶縁積層材を製造する際の加熱条件を示す。
図1において、絶縁積層材(1)は、セラミックからなる基板(2)と、基板(2)の一面(上面)に形成された第1焼結体層(3)と、基板(2)の他面(下面)に形成された第2焼結体層(4)とよりなる。
絶縁積層材(1)の上下両面、すなわち第1焼結体層(3)の上面および第2焼結体層(4)の下面の平面度は、それぞれ100μm以下である。また、絶縁積層材(1)、すなわち基板(2)、第1焼結体層(3)および第2焼結体層(4)は、それぞれ平面から見て角が直角となった正方形または長方形である。
基板(2)は、AlN、Al、Si、SiC、Y、CaO、BNおよびBeOよりなる群から選ばれた1種のセラミックからなり、電気絶縁層として用いられる。基板(2)の厚みは0.3mm以上であり、上下両面の平面度は100μm以下となっていることが好ましい。基板(2)は、たとえばAlN、Al、Si、SiC、Y、CaO、BNおよびBeOよりなる群から選ばれた1種のセラミックの粉末を、適当な焼結助剤を用いて放電プラズマ焼結法により焼結することにより形成される。また、基板(2)は、AlN、Al、Si、SiC、Y、CaO、BNおよびBeOよりなる群から選ばれた1種のセラミックの粉末を用いて熱間静水圧プレス(HIP)することにより形成してもよい。
ここで、各セラミックの融点または分解点は、AlN:2200℃、Al:2050℃、Si:1900℃、SiC:2000℃、Y:2400℃、CaO:2570℃、BN:3000℃、BeO:2570℃である。
第1焼結体層(3)は、Al粉末、Cu粉末、Ag粉末、Au粉末、Al合金粉末、Cu合金粉末、Ag合金粉末およびAu合金粉末よりなる群から選ばれた1種の金属粉末の焼結体からなり、導電性を有しているとともに、配線層として用いられる。第1焼結体層(3)は、Al粉末、Cu粉末、Ag粉末、Au粉末、Al合金粉末、Cu合金粉末、Ag合金粉末およびAu合金粉末よりなる群から選ばれた1種の金属粉末と、適当な樹脂および可塑剤とを混ぜて成形したグリーンシートを使用するとともに、グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成される。グリーンシートに用いられる粉末の平均粒径は150μm以下であることが好ましい。グリーンシートに用いられる樹脂としては、たとえばブチルアルコール系の樹脂が用いられる。グリーンシートにおける粉末と、樹脂および可塑剤との配合比は、重量比率で粉末:(樹脂+可塑剤)=80:20〜95:5であることが好ましい。
ここで、第1焼結体層(3)を構成する各金属粉末を形成する金属の融点は、Al:660℃、Cu:1083℃、Ag:961℃、Au:1063℃であり、基板(2)の融点または分解点は、これらの金属の融点以上となっている。また、Al合金、Cu合金、Ag合金およびAu合金の融点は、通常、Al、Cu、AgおよびAuの融点よりも低い。
なお、図示は省略したが、第1焼結体層(3)には回路が形成されている。回路は、第1焼結体層(3)を形成した後にエッチングにより形成されたり、あるいは第1焼結体層(3)を放電プラズマ焼結する際に形成されたりする。
第2焼結体層(4)は、Cu粉末とMo粉末との混合粉末、Cu粉末とW粉末との混合粉末、Al粉末とSiC粉末との混合粉末、Al粉末とAlN粉末との混合粉末、Si粉末とSiC粉末との混合粉末、Alと短炭素繊維との混合粉末およびAlと炭素粒子との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の混合粉末の焼結体からなり、応力緩和層として用いられる。第2焼結体層(4)は、Cu粉末とMo粉末との混合粉末、Cu粉末とW粉末との混合粉末、Al粉末とSiC粉末との混合粉末、Al粉末とAlN粉末との混合粉末、Si粉末とSiC粉末との混合粉末、Alと短炭素繊維との混合粉末およびAlと炭素粒子との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の混合粉末と、適当な樹脂および可塑剤とを混ぜて成形したグリーンシートを使用するとともに、グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成される。各種混合粉末の焼結体は、複合材料になる。したがって、第2焼結体層(4)は、Cu−Mo複合材料、Cu−W複合材料、Al−SiC複合材料、Al−AlN複合材料、Si−SiC複合材料、Al−短炭素繊維複合材料およびAl−炭素粒子複合材料のうちの1種になる。グリーンシートに用いられる粉末の平均粒径は150μm以下であることが好ましい。なお、上記短炭素繊維の長さも150μm以下であることが好ましい。グリーンシートに用いられる樹脂としては、たとえばブチルアルコール系の樹脂が用いられる。グリーンシートにおける粉末と、樹脂および可塑剤との配合比は、重量比率で粉末:(樹脂+可塑剤)=80:20〜95:5であることが好ましい。
ここで、第2焼結体層(4)を形成する複合材料の素材となる混合材料の融点は、CuとMoとの混合材料:1083℃、CuとWとの混合材料:1083℃、AlとSiCとの混合材料:660℃、AlとAlNとの混合材料:660℃、SiとSiCとの混合材料:1410℃、Alと短炭素繊維との混合材料:660℃、Alと炭素粒子との混合材料:660℃となっており、基板(2)の融点または分解点は、これらの材料の融点以上となっている。なお、混合材料の融点とは、混合材料を形成する2つの材料のうちの低融点材料の融点をいうものとする。
図2に示すように、絶縁積層材(1)の第2焼結体層(4)が放熱材(5)に接合されることによってパワーモジュール用ベース(6)が構成される。第2焼結体層(4)と放熱材(5)との接合は、第2焼結体層(4)を形成する際の上記グリーンシート中の粉末の放電プラズマ焼結により行われる。
なお、放熱材(5)は、たとえば内部に冷却流体通路を有する中空体の上壁からなることがある。冷却流体としては、液体および気体のいずれを用いてもよい。また、放熱材(5)は、第2焼結体層(4)が接合されたのと反対側の面に放熱フィンが設けられた放熱基板からなることがある。
図示は省略したが、パワーモジュール用ベース(6)の絶縁積層材(1)の第1焼結体層(3)に、パワーデバイスがはんだ付により実装されてパワーモジュールが構成されることがある。当該パワーモジュールにおいて、パワーデバイスから発せられた熱は、第1焼結体層(3)、基板(2)および第2焼結体層(4)を経て放熱材(5)に伝えられ、放熱材(5)から放熱される。このとき、絶縁積層材(1)の基板(2)と放熱材(5)との熱膨張率の相違に起因して放熱材(5)が基板(2)に引っ張られて反ろうとすることによりパワーモジュール用ベース(6)に熱応力が発生した場合にも、第2焼結体層(4)の働きにより熱応力が緩和されるので、基板(2)にクラックが生じたり、放熱材(5)の第2焼結体層(4)への接合面に反りが生じたりすることが防止される。
次に、絶縁積層材(1)の製造方法について、図3および図4を参照して説明する。
すなわち、AlN、Al、Si、SiC、Y、CaO、BNおよびBeOよりなる群から選ばれた1種のセラミックからなり、かつ一般的な製法で作製された基板(2)を用意する。基板(2)の両面の平面度は100μm以下であり、厚みは0.3mm以上であることが好ましい。
また、Al粉末、Cu粉末、Ag粉末、Au粉末、Al合金粉末、Cu合金粉末、Ag合金粉末およびAu合金粉末よりなる群から選ばれた1種の金属粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜ合わせてシート状に成形した第1グリーンシート(10)を用意する。上記金属粉末としては、一般的な製法で作製されたものを用いる。また、上記金属粉末を、遊星型ボールミル、アトライタミル、ポットミルなどを用いてメカニカルアロイングし、さらに微細な粉末にしてもよい。メカニカルアロイングに要する時間は1〜15時間である。メカニカルアロイングを行っていない粉末、およびメカニカルアロイングにより微細にされた粉末の平均粒径は150μm以下とすることが好ましい。そして、上記金属粉末と、たとえばブチルアルコール系の樹脂および適当な可塑剤とを、重量比率で粉末:(樹脂+可塑剤)=80:20〜95:5となるように配合するとともに、ドクターブレード法によりシート状に成形することにより、第1グリーンシート(10)を作製する。
また、Cu粉末とMo粉末との混合粉末、Cu粉末とW粉末との混合粉末、Al粉末とSiC粉末との混合粉末、Al粉末とAlN粉末との混合粉末、Si粉末とSiC粉末との混合粉末、Alと短炭素繊維との混合粉末およびAlと炭素粒子との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の混合粉末と、適当な樹脂および可塑剤とを混ぜ合わせてシート状に成形した第2グリーンシート(11)を用意する。上記混合粉末を構成するCu粉末、Mo粉末、W粉末、Al粉末、Si粉末、SiC粉末、AlN粉末、炭素粒子および短炭素繊維としては、一般的な製法で作製されたものを用いる。また、Cu粉末、Mo粉末、W粉末、Al粉末、Si粉末、SiC粉末、AlN粉末、炭素粒子および短炭素繊維を、遊星型ボールミル、アトライタミル、ポットミルなどを用いてメカニカルアロイングし、さらに微細にしてもよい。メカニカルアロイングに要する時間は1〜15時間である。メカニカルアロイングを行っていない粉末、およびメカニカルアロイングにより微細にされた粉末の平均粒径は150μm以下であることが好ましい。ここで、Cu−Mo複合材料からなる第2焼結体層(4)を形成する場合には、Cu粉末とMo粉末とを、両者の混合比が体積割合でCu:Mo=15:85〜40:60となるように混合して混合粉末を得る。Cu−W複合材料からなる第2焼結体層(4)を形成する場合には、Cu粉末とW粉末とを、両者の混合比が体積割合でCu:W=10:90〜20:80となるように混合して混合粉末を得る。Al−SiC複合材料からなる第2焼結体層(4)を形成する場合には、Al粉末とSiC粉末とを、両者の混合比が体積割合でAl:SiC=20:80〜80:20となるように混合して混合粉末を得る。Al−AlN複合材料からなる第2焼結体層(4)を形成する場合には、Al粉末とAlN粉末とを、両者の混合比が体積割合でAl:AlN=20:80〜80:20となるように混合して混合粉末を得る。Si−SiC複合材料からなる第2焼結体層(4)を形成する場合には、Si粉末とSiC粉末とを、両者の混合比が体積割合でSi:SiC=15:85〜20:80となるように混合して混合粉末を得る。Al−炭素粒子複合材料からなる第2焼結体層(4)を形成する場合には、Al粉末と炭素粒子とを、両者の混合比が体積割合でAl:炭素粒子=40:60〜90:10となるように混合して混合粉末を得る。Al−短炭素繊維複合材料からなる第2焼結体層(4)を形成する場合には、Al粉末と短炭素繊維とを、両者の混合比が体積割合でAl:短炭素繊維=40:60〜90:10となるように混合して混合粉末を得る。そして、上記混合粉末と、たとえばブチルアルコール系の樹脂および適当な可塑剤とを、重量比率で粉末:(樹脂+可塑剤)=80:20〜95:5となるように配合するとともに、ドクターブレード法によりシート状に成形することにより、第2グリーンシート(11)を作製する。
ついで、黒鉛製の放電プラズマ焼結用ダイス(12)内に、第1グリーンシート(10)、基板(2)および第2グリーンシート(11)をこの順序で上側から配置する。また、ダイス(12)内における第1グリーンシート(10)、基板(2)および第2グリーンシート(11)の上下に黒鉛製パンチ(13)(14)を配置するとともに、上パンチ(13)の上面および下パンチ(14)の下面にそれぞれ電極(図示略)を接触させる。
ついで、1〜10Paの真空雰囲気中において、上下両パンチ(13)(14)により上下両方、すなわち基板(2)および両グリーンシート(10)(11)の積層方向の両側から加圧しつつ、両グリーンシート(10)(11)の樹脂および可塑剤を加熱脱脂しうる温度で、かつ両グリーンシート(10)(11)に含まれる粉末の焼結温度よりも低い温度まで加熱し(図4の第1の昇温)、当該温度に所定時間保持して両グリーンシート(10)(11)の樹脂および可塑剤を加熱脱脂する(図4の第1の保持)。両グリーンシート(10)(11)の樹脂および可塑剤の加熱脱脂温度までの加熱昇温は、両電極間、すなわち基板(2)および両グリーンシート(10)(11)の積層方向にパルス電流を通電することにより行うことが好ましいが、これに限定されるものではなく、別個に用意した加熱装置によりダイス(12)の周囲から行ってもよい。また、樹脂および可塑剤の加熱脱脂ための所定温度での保持は、樹脂および可塑剤を加熱脱脂しうる温度で、かつ両グリーンシート(10)(11)に含まれる粉末の焼結温度よりも低い温度であれば、一定であってもよいし、変動してもよい。
ついで、上下両パンチ(13)(14)による基板(2)および両グリーンシート(10)(11)への加圧力を増大させるとともに、両電極間にパルス電流を通電することにより、第1グリーンシート(10)に含まれる粉末および第2グリーンシート(11)に含まれる粉末の焼結温度まで加熱昇温するとともに(図4の第2の昇温)、当該焼結温度に所定時間保持し(図4の第2の保持)、両グリーンシート(10)(11)に含まれていた粉末を放電プラズマ焼結することによって、第1焼結体層(3)および第2焼結体層(4)を形成する。こうして、絶縁積層材(1)が製造される。
第1グリーシート(10)に含まれる粉末および第2グリーンシート(11)に含まれる粉末を放電プラズマ焼結する条件は、形成する第1焼結体層(3)および第2焼結体層(4)の大きさにより異なるが、たとえば通電するパルス電流400〜2000A、加圧力10〜100MPa、焼結温度保持時間1〜40minであり、上記粉末は抵抗加熱により400〜1400℃の範囲の焼結温度に加熱されることになる。
図5〜図7は絶縁積層材の第2焼結体層の変形例を示す。
図5に示す第2焼結体層(15)は、平面から見て円形である。
図6に示す第2焼結体層(16)は、平面から見てだ円形である。
図7に示す第2焼結体層(17)は、平面から見て角が丸くなった多角形状、ここでは長方形状である。
図5〜図7に示す第2焼結体層(15)(16)(17)の場合、基板(2)としては、第2焼結体層(15)(16)(17)と同形同大のものや、第2焼結体層(15)(16)(17)と同形で、かつ大きさの大きいものや、第2焼結体層(15)(16)(17)と異形で、かつ大きさの大きいものが用いられる。
また、絶縁積層材(1)の第1焼結体層(3)も、図5〜図7に示す第2焼結体層(15)(16)(17)と同様に、円形、だ円形、角が丸くなった多角形状であってもよい。この場合も、基板(2)としては、第1焼結体層(3)と同形同大のものや、第1焼結体層(3)と同形で、かつ大きさの大きいものや、第1焼結体層(3)と異形で、かつ大きさの大きいものが用いられる。
実施形態2
この実施形態は、図8および図9に示すものである。図8はこの発明による積層材を示し、図9は図8の積層材の製造方法を示す。
図8において、積層材(20)は、基板(21)と、基板(21)の一面(上面)に形成された焼結体層(22)とよりなる。積層材(20)の上下両面、すなわち焼結体層(22)の上面および基板(21)の下面の平面度は、それぞれ100μm以下である。
基板(21)は、Al、Cu、Ag、Au、Al合金、Cu合金、Ag合金、Au合金、CuとMoとの複合材料、CuとWとの複合材料、AlとSiCとの複合材料、AlとAlNとの複合材料、SiとSiCとの複合材料、Alと短炭素繊維との複合材料、およびAlと炭素粒子との複合材料のうちの少なくとも1つの材料からなる。基板(21)の厚みは0.3mm以上であり、両面の平面度は100μm以下となっている。基板(21)は、適当な公知の方法により形成される。基板(21)を構成する材料の融点は、上記実施形態1で述べたとおりであり、基板(21)を構成する複合材料の融点とは、複合材料を形成する2つの材料のうちの低融点材料の融点をいうものとする。
焼結体層(22)は、Al粉末、Cu粉末、Ag粉末、Au粉末、Al合金粉末、Cu合金粉末、Ag合金粉末およびAu合金粉末よりなる群から選ばれた1種の金属粉末の焼結体からなることがある。この場合、焼結体層(22)は、Al粉末、Cu粉末、Ag粉末、Au粉末、Al合金粉末、Cu合金粉末、Ag合金粉末およびAu合金粉末よりなる群から選ばれた1種の金属粉末と、適当な樹脂および可塑剤とを混ぜて成形したグリーンシートを使用するとともに、グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成される。グリーンシートに用いられる粉末の平均粒径は150μm以下であることが好ましい。グリーンシートに用いられる樹脂としては、たとえばブチルアルコール系の樹脂が用いられる。グリーンシートにおける粉末と、樹脂および可塑剤との配合比は、重量比率で粉末:(樹脂+可塑剤)=80:20〜95:5であることが好ましい。
ここで、焼結体層(22)を構成する各金属粉末を形成する金属の融点は、実施形態1で述べたとおりである。
また、焼結体層(22)は、Cu粉末とMo粉末との混合粉末、Cu粉末とW粉末との混合粉末、Al粉末とSiC粉末との混合粉末、Al粉末とAlN粉末との混合粉末、Si粉末とSiC粉末との混合粉末、Alと短炭素繊維との混合粉末およびAlと炭素粒子との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の混合粉末の焼結体からなることがある。この場合、焼結体層(22)は、Cu粉末とMo粉末との混合粉末、Cu粉末とW粉末との混合粉末、Al粉末とSiC粉末との混合粉末、Al粉末とAlN粉末との混合粉末、Si粉末とSiC粉末との混合粉末、Alと短炭素繊維との混合粉末およびAlと炭素粒子との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の混合粉末と、適当な樹脂および可塑剤とを混ぜて成形したグリーンシートを使用するとともに、グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成される。各種混合粉末の焼結体は、複合材料になる。したがって、焼結体層(22)は、Cu−Mo複合材料、Cu−W複合材料、Al−SiC複合材料、Al−AlN複合材料、Si−SiC複合材料、Al−短炭素繊維複合材料およびAl−炭素粒子複合材料のうちの1種になる。グリーンシートに用いられる粉末の平均粒径は150μm以下であることが好ましい。なお、上記短炭素繊維の長さも150μm以下であることが好ましい。グリーンシートに用いられる樹脂としては、たとえばブチルアルコール系の樹脂が用いられる。グリーンシートにおける粉末と、樹脂および可塑剤との配合比は、重量比率で粉末:(樹脂+可塑剤)=80:20〜95:5であることが好ましい。
ここで、焼結体層(22)を形成する各混合粉末の素材となる混合材料の融点は、実施形態1の第2焼結体層(22)の場合と同様であり、混合材料の融点とは、混合材料を形成する2つの材料のうちの低融点材料の融点をいうものとする。
そして、基板(21)を構成する材料と、焼結体層(22)を形成する材料とは、基板(21)を構成する材料の融点が、焼結体層(22)を形成する粉末に含まれる金属の融点以上となるように、上述した各種の材料から適宜選択される。
次に、積層材(20)の製造方法について、図9を参照して説明する。
すなわち、Al、Cu、Ag、Au、Al合金、Cu合金、Ag合金、Au合金、CuとMoとの複合材料、CuとWとの複合材料、AlとSiCとの複合材料、AlとAlNとの複合材料、SiとSiCとの複合材料、Alと短炭素繊維との複合材料、およびAlと炭素粒子との複合材料のうちの少なくとも1つの材料からなり、かつ一般的な製法で作製された基板(21)を用意する。基板(21)の両面の平面度は100μm以下であり、厚みは0.3mm以上である。
また、Al粉末、Cu粉末、Ag粉末、Au粉末、Al合金粉末、Cu合金粉末、Ag合金粉末およびAu合金粉末よりなる群から選ばれた1種の金属粉末と、適当な樹脂および可塑剤とを混ぜ合わせてシート状に成形したグリーンシート(23)を用意する。上記金属粉末としては、一般的な製法で作製されたものを用いる。また、上記粉末を、遊星型ボールミル、アトライタミル、ポットミルなどを用いてメカニカルアロイングし、さらに微細な粉末にしてもよい。メカニカルアロイングに要する時間は1〜15時間である。メカニカルアロイングを行っていない粉末、およびメカニカルアロイングにより微細にされた粉末の平均粒径は150μm以下とすることが好ましい。そして、上記金属粉末と、たとえばブチルアルコール系の樹脂および適当な可塑剤とを、重量比率で粉末:(樹脂+可塑剤)=80:20〜95:5となるように配合するとともに、ドクターブレード法によりシート状に成形することにより、グリーンシート(23)を作製する。
また、金属粉末と、樹脂および可塑剤とからなるグリーンシート(23)の代わりに、Cu粉末とMo粉末との混合粉末、Cu粉末とW粉末との混合粉末、Al粉末とSiC粉末との混合粉末、Al粉末とAlN粉末との混合粉末、Si粉末とSiC粉末との混合粉末、Alと短炭素繊維との混合粉末およびAlと炭素粒子との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の混合粉末と、適当な樹脂および可塑剤とを混ぜ合わせてシート状に成形したグリーンシート(23)を用意する。上記混合粉末を構成するCu粉末、Mo粉末、W粉末、Al粉末、Si粉末、SiC粉末、AlN粉末、炭素粒子および短炭素繊維としては、一般的な製法で作製されたものを用いる。また、Cu粉末、Mo粉末、W粉末、Al粉末、Si粉末、SiC粉末、AlN粉末、炭素粒子および短炭素繊維を、遊星型ボールミル、アトライタミル、ポットミルなどを用いてメカニカルアロイングし、さらに微細にしてもよい。メカニカルアロイングに要する時間は1〜15時間である。メカニカルアロイングを行っていない粉末、およびメカニカルアロイングにより微細にされた粉末の平均粒径は150μm以下であることが好ましい。ここで、Cu−Mo複合材料からなる焼結体層(22)を形成する場合には、Cu粉末とMo粉末とを、両者の混合比が体積割合でCu:Mo=15:85〜40:60となるように混合して混合粉末を得る。Cu−W複合材料からなる焼結体層(22)を形成する場合には、Cu粉末とW粉末とを、両者の混合比が体積割合でCu:W=10:90〜20:80となるように混合して混合粉末を得る。Al−SiC複合材料からなる焼結体層(22)を形成する場合には、Al粉末とSiC粉末とを、両者の混合比が体積割合でAl:SiC=20:80〜80:20となるように混合して混合粉末を得る。Al−AlN複合材料からなる焼結体層(22)を形成する場合には、Al粉末とAlN粉末とを、両者の混合比が体積割合でAl:AlN=20:80〜80:20となるように混合して混合粉末を得る。Si−SiC複合材料からなる焼結体層(22)を形成する場合には、Si粉末とSiC粉末とを、両者の混合比が体積割合でSi:SiC=15:85〜20:80となるように混合して混合粉末を得る。Al−炭素粒子複合材料からなる焼結体層(22)を形成する場合には、Al粉末と炭素粒子とを、両者の混合比が体積割合でAl:炭素粒子=40:60〜90:10となるように混合して混合粉末を得る。Al−短炭素繊維複合材料からなる焼結体層(22)を形成する場合には、Al粉末と短炭素繊維とを、両者の混合比が体積割合でAl:短炭素繊維=40:60〜90:10となるように混合して混合粉末を得る。そして、上記混合粉末と、たとえばブチルアルコール系の樹脂および適当な可塑剤とを、重量比率で粉末:(樹脂+可塑剤)=80:20〜95:5となるように配合するとともに、ドクターブレード法によりシート状に成形することにより、グリーンシート(23)を作製する。
ついで、黒鉛製の放電プラズマ焼結用ダイス(24)内に、グリーンシート(23)および基板(21)をこの順序で上側から配置する。また、ダイス(24)内におけるグリーンシート(23)および基板(21)の上下に黒鉛製パンチ(25)(26)を配置するとともに、上パンチ(25)の上面および下パンチ(26)の下面にそれぞれ電極(図示略)を接触させる。
ついで、1〜10Paの真空雰囲気中において、上下両パンチ(25)(26)により上下両方、すなわち基板(21)およびグリーンシート(23)の積層方向の両側から加圧しつつ、グリーンシート(23)の樹脂および可塑剤を加熱脱脂しうる温度で、かつグリーンシート(23)に含まれる粉末の焼結温度よりも低い温度まで加熱し、当該温度に所定時間保持してグリーンシート(23)の樹脂および可塑剤を加熱脱脂する。グリーンシート(23)の樹脂および可塑剤の加熱脱脂温度までの加熱昇温は、両電極間、すなわち基板(1)およびグリーンシート(23)の積層方向にパルス電流を通電することにより行うことが好ましいが、これに限定されるものではなく、別個に用意した加熱装置によりダイス(24)の周囲から行ってもよい。また、樹脂および可塑剤の加熱脱脂ための所定温度での保持は、樹脂および可塑剤を加熱脱脂しうる温度で、かつグリーンシート(23)に含まれる粉末の焼結温度よりも低い温度であれば、一定であってもよいし、変動してもよい。
ついで、上下両パンチ(25)(26)による基板(21)およびグリーンシート(23)への加圧力を増大させるとともに、両電極間にパルス電流を通電することにより、グリーンシート(23)に含まれる粉末の焼結温度まで加熱昇温するとともに、当該焼結温度に所定時間保持し、グリーンシート(23)に含まれていた粉末を放電プラズマ焼結することによって、焼結体層(22)を形成する。こうして、積層材(20)が製造される。
グリーンシート(23)に含まれる粉末を放電プラズマ焼結する条件は、形成する焼結体層(22)の大きさにより異なるが、たとえば通電するパルス電流400〜2000A、加圧力10〜100MPa、焼結温度保持時間1〜40minであり、上記粉末は抵抗加熱により400〜1400℃の範囲の焼結温度に加熱されることになる。
以下、この発明による積層材の具体的実施例について、比較例とともに説明する。
実施例1
縦:34mm、横:28mm、厚み:0.635mmのAlN製基板を用意した。基板の両面の平面度は20μmである。
また、純度99.9wt%のAlからなる平均粒径100μmのAl粉末と、ブチルアルコール系の樹脂および適当な可塑剤とを混合し、ドクターブレード法によりシート状に成形することにより、縦:34mm、横:28mm、厚み:1mmのグリーンシートを2枚作製した。各グリーンシート中の樹脂および可塑剤の含有量[(樹脂+可塑剤)/グリーンシート]は、10.7wt%であった。
ついで、基板を2枚のグリーンシートで挟み、図3に示す場合と同様にして、基板および両グリーンシートを黒鉛製の放電プラズマ焼結用ダイス内に配置した。そして、ダイス内における基板および両グリーンシートの上下に黒鉛製パンチを配置するとともに、上パンチの上面および下パンチの下面にそれぞれ電極(図示略)を接触させた。
ついで、1〜10Paの真空雰囲気中において、上下両パンチにより基板および両グリーンシートを上下両方から5MPaの圧力で加圧しつつ、両電極間に最大600Aのパルス電流を通電することにより基板および両グリーンシートを300℃に加熱するとともに、300℃で5分間保持することによってグリーンシートの樹脂および可塑剤を加熱脱脂した。
ついで、上下両パンチによる基板および両グリーンシートへの加圧力を20MPaまで増大し、両電極間に最大1500Aのパルス電流を通電することにより基板および両グリーンシートを550℃に加熱するとともに、550℃で5分間保持することによって放電プラズマ焼結を行い、基板の両面に、それぞれAl粉末からなるとともに基板に接合された焼結体層を形成した。ついで、両電極間の通電を停止した後、冷却することにより3層構造の積層材を製造した。
製造された積層材の両面の平面度を測定したところ、30μmであった。また、製造された積層材のかさ密度はバルク体密度の99.9%であった。
実施例2
純度99.99wt%のAlからなる縦:34mm、横:28mm、厚み:0.6mmのAl製基板を用意した。基板の両面の平面度は32μmである。
また、純度99.99wt%のAlからなる平均粒径20μmのAl粉末と、ブチルアルコール系樹脂および適当な可塑剤とを混合し、ドクターブレード法によりシート状に成形することにより、縦:34mm、横:28mm、厚み:1mmのグリーンシートを作製した。グリーンシート中の樹脂および可塑剤の含有量[(樹脂+可塑剤)/グリーンシート]は、11.5wt%であった。
ついで、基板の上にグリーンシートを配置し、図9に示す場合と同様にして、基板およびグリーンシートを黒鉛製の放電プラズマ焼結用ダイス内に配置した。そして、ダイス内における基板およびグリーンシートの上下に黒鉛製パンチを配置するとともに、上パンチの上面および下パンチの下面にそれぞれ電極(図示略)を接触させた。
ついで、1〜10Paの真空雰囲気中において、上下両パンチにより基板およびグリーンシートを上下両方から5MPaの圧力で加圧しつつ、両電極間に最大400Aのパルス電流を通電することにより基板およびグリーンシートを300℃に加熱するとともに、300℃で5分間保持することによってグリーンシートの樹脂および可塑剤を加熱脱脂した。
ついで、上下両パンチによる基板およびグリーンシートへの加圧力を20MPaまで増大し、両電極間に最大950Aのパルス電流を通電することにより基板およびグリーンシートを550℃に加熱するとともに、550℃で5分間保持することによって放電プラズマ焼結を行い、基板の一面に、Al粉末からなりかつ基板に接合された焼結体層を形成した。ついで、両電極間の通電を停止した後、冷却することにより2層構造の積層材を製造した。
製造された積層材の両面の平面度を測定したところ、44μmであった。また、製造された積層材のかさ密度はバルク体密度の99.3%であった。
比較例1
純度99.99wt%のAlからなる縦:34mm、横:28mm、厚み:0.15mmのAl基板を用意した。Al基板の両面の平面度は32μmである。
また、純度99.99wt%のAlからなる平均粒径20μmのAl粉末と、ブチルアルコール系樹脂および適当な可塑剤とを混合し、ドクターブレード法によりシート状に成形することにより、縦:34mm、横:28mm、厚み:1mmのグリーンシートを作製した。グリーンシート中の樹脂および可塑剤の含有量[(樹脂+可塑剤)/グリーンシート]は、11.5wt%であった。
ついで、基板の上にグリーンシートを配置し、図9に示す場合と同様にして、基板およびグリーンシートを黒鉛製の放電プラズマ焼結用ダイス内に配置した。そして、ダイス内における基板およびグリーンシートの上下に黒鉛製パンチを配置するとともに、上パンチの上面および下パンチの下面にそれぞれ電極(図示略)を接触させた。
ついで、1〜10Paの真空雰囲気中において、上下両パンチにより基板およびグリーンシートを上下両方から5MPaの圧力で加圧しつつ、両電極間に最大340Aのパルス電流を通電することにより基板およびグリーンシートを300℃に加熱するとともに、300℃で5分間保持することによってグリーンシートの樹脂および可塑剤を加熱脱脂した。
ついで、上下両パンチによる基板およびグリーンシートへの加圧力を20MPaまで増大し、両電極間に最大900Aのパルス電流を通電することにより基板およびグリーンシートを550℃に加熱するとともに、550℃で5分間保持することによって放電プラズマ焼結を行い、基板の一面に、Al粉末からなりかつ基板に接合された焼結体層を形成した。ついで、両電極間の通電を停止した後、冷却することにより2層構造の積層材を製造した。
製造された積層材の両面の平面度を測定したところ、153μmであった。また、製造された積層材のかさ密度はバルク体密度の98.9%であった。
比較例2
縦:34mm、横:28mm、厚み:0.635mmのAlN製基板を用意した。基板の両面の平面度は26μmである。
また、純度99.9wt%のAlからなる平均粒径100μmのAl粉末を用意した。
ついで、図10に示すように、基板(30)を黒鉛製の放電プラズマ焼結用ダイス(31)内に配置するとともに、ダイス内における基板(30)の上下両側部分にAl粉末(32)を充填した。そして、ダイス(31)内における基板(30)およびAl粉末(32)の上下に黒鉛製パンチ(33)(34)を配置するとともに、上パンチ(33)の上面および下パンチ(34)の下面にそれぞれ電極(図示略)を接触させた。
ついで、1〜10Paの真空雰囲気中において、上下両パンチ(33)(34)により基板(30)およびAl粉末(32)を上下両方から20MPaの圧力で加圧しつつ、両電極間に最大1540Aのパルス電流を通電することにより基板(30)およびAl粉末(32)を550℃に加熱するとともに、550℃で5分間保持することによって放電プラズマ焼結を行い、基板(30)の両面に、それぞれAl粉末(32)からなりかつAl基板(30)に接合された焼結体層を形成した。ついで、両電極間の通電を停止した後、冷却することにより3層構造の積層材を製造した。
製造された積層材の両面の平面度を測定したところ、123μmであった。また、製造された積層材のかさ密度はバルク体密度の99.0%であった。
比較例3
純度99.99wt%のAlからなる縦:34mm、横:28mm、厚み:0.6mmの基板を用意した。基板の両面の平面度は30μmである。
また、純度99.99wt%のAlからなる平均粒径20μmのAl粉末を用意した。
ついで、図11に示すように、基板(40)を黒鉛製の放電プラズマ焼結用ダイス(41)内に配置するとともに、ダイス(41)内における基板(40)の上側部分にAl粉末(42)を充填した。そして、ダイス(41)内の基板(40)およびAl粉末(42)の上下に黒鉛製パンチ(43)(44)を配置するとともに、上パンチの上面および下パンチの下面にそれぞれ電極(図示略)を配置した。
ついで、1〜10Paの真空雰囲気中において、上下両パンチ(43)(44)により基板(40)およびAl粉末(42)を上下両方から20MPaの圧力で加圧しつつ、両電極間に最大1330Aのパルス電流を通電することにより基板(40)およびAl粉末(42)を550℃に加熱するとともに、550℃で5分間保持することによって放電プラズマ焼結を行い、基板(40)の上面に、Al粉末(42)からなりかつに接合されたAl焼結体層を形成した。ついで、両電極間の通電を停止した後、冷却することにより2層構造の積層材を製造した。
製造された積層材の両面の平面度を測定したところ、104μmであった。また、製造された積層材のかさ密度はバルク体密度の99.1%であった。
上記実施例1〜2および比較例1の結果から明らかなように、セラミックからなる基板の場合、および基板の厚みが0.3mm以上の場合、放電プラズマ焼結法による粉末の焼結時に、基板の変形や破断が防止されるとともに、基板の変形や破断に起因するグリーンシート中の粉末の厚み方向への位置ずれが防止されるので、得られた積層材の両面の平面度を向上させることができる。これに対して、基板がAlからなり、かつ厚みが0.3mm未満の場合、放電プラズマ焼結法による粉末の焼結時に、基板の変形や破断が発生するとともに、基板の変形や破断に起因してグリーンシート中の粉末が厚み方向に位置ずれするので、得られた積層材の両面の平面度が低下する。
また、上記実施例1〜2および比較例2〜3の結果から明らかなように、グリーンシートを用いた場合、放電プラズマ焼結法による粉末の焼結時に、グリーンシート中の粉末を、基板の少なくとも一面に均一の厚みに配置することが可能になるので、得られた積層材の両面の平面度を向上させることができる。これに対し、放電プラズマ焼結用ダイス内に粉末を直接充填する場合、均一の厚みに充填することができないので、得られた積層材の両面の平面度が低下する。
この発明による積層材は、たとえば半導体素子の冷却を行うのに好適に用いられる。
(1):絶縁積層材
(2):基板
(3):第1焼結体層
(4)(15)(16)(17):第2焼結体層
(5):放熱材
(6):パワーモジュール用ベース
(10):第1グリーンシート
(11):第2グリーンシート
(20):積層材
(21):基板
(22):焼結体層
(23):グリーンシート

Claims (30)

  1. 基板と、金属粉末、金属とセラミックとの混合粉末および金属と炭素との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末からなり、かつ基板の少なくとも一面に形成された焼結体層とを備えており、基板が、焼結体層を形成する粉末に含まれる金属の融点以上の融点または分解点を有するセラミックからなり、焼結体層が、上記粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜてシート状に成形したグリーンシートを使用するとともに、当該グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成されている積層材。
  2. 基板が、AlN、Al、Si、SiC、Y、CaO、BNおよびBeOよりなる群から選ばれた1種のセラミックからなる請求項1記載の積層材。
  3. 厚みが0.3mm以上である基板と、金属粉末、金属とセラミックとの混合粉末および金属と炭素との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末からなり、かつ基板の少なくとも一面に形成された焼結体層とを備えており、基板が、焼結体層を形成する粉末に含まれる金属の融点以上の融点を有する材料からなり、焼結体層が、上記粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜてシート状に成形したグリーンシートを使用するとともに、当該グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成されている積層材。
  4. 基板が、Al、Cu、Ag、Au、Al合金、Cu合金、Ag合金、Au合金、CuとMoとの複合材料、CuとWとの複合材料、AlとSiCとの複合材料、AlとAlNとの複合材料、SiとSiCとの複合材料、Alと短炭素繊維との複合材料、およびAlと炭素粒子との複合材料のうちの少なくとも1つの材料からなる請求項3記載の積層材。
  5. 金属粉末が、Al粉末、Cu粉末、Ag粉末、Au粉末、Al合金粉末、Cu合金粉末、Ag合金粉末およびAu合金粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末である請求項1〜4のうちのいずれかに記載の積層材。
  6. 金属粉末が、Cu粉末とMo粉末との混合粉末およびCu粉末とW粉末との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末である請求項1〜4のうちのいずれかに記載の積層材。
  7. 金属とセラミックとの混合粉末が、Al粉末とSiC粉末との混合粉末、Al粉末とAlN粉末との混合粉末およびSi粉末とSiC粉末との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末である請求項1〜4のうちのいずれかに記載の積層材。
  8. 金属と炭素との混合粉末が、Alと短炭素繊維との混合粉末およびAlと炭素粒子との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末である請求項1〜4のうちのいずれかに記載の積層材。
  9. 上下両面の平面度が100μm以下である請求項1〜8のうちのいずれかに記載の積層材。
  10. AlN、Al、Si、SiC、Y、CaO、BNおよびBeOよりなる群から選ばれた1種のセラミックからなる基板と、基板の一面に形成され、かつAl粉末、Cu粉末、Ag粉末、Au粉末、Al合金粉末、Cu合金粉末、Ag合金粉末およびAu合金粉末よりなる群から選ばれた1種の金属粉末からなる第1焼結体層と、基板の他面に形成され、かつCu粉末とMo粉末との混合粉末、Cu粉末とW粉末との混合粉末、Al粉末とSiC粉末との混合粉末、Al粉末とAlN粉末との混合粉末、Si粉末とSiC粉末との混合粉末、Alと短炭素繊維との混合粉末およびAlと炭素粒子との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の混合粉末からなる第2焼結体層とを備えており、第1および第2焼結体層が、上記粉末と、樹脂および可塑剤を混ぜて成形したグリーンシートを使用するとともに、当該グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成されている絶縁積層材。
  11. 第1焼結体層および第2焼結体層のうち少なくとも第2焼結体層が、円形である請求項10記載の絶縁積層材。
  12. 第1焼結体層および第2焼結体層のうち少なくとも第2焼結体層が、だ円形である請求項10記載の絶縁積層材。
  13. 第1焼結体層および第2焼結体層のうち少なくとも第2焼結体層が、角が丸くなった多角形状である請求項10記載の絶縁積層材。
  14. 上下両面の平面度が100μm以下である請求項10〜13のうちのいずれかに記載の絶縁積層材。
  15. 請求項10〜14のうちのいずれかに記載された絶縁積層材における第2焼結体層が放熱材に接合されており、第2焼結体層と放熱材との接合が、第2焼結体層を形成する際のグリーンシート中の粉末の放電プラズマ焼結により行われているパワーモジュール用ベース。
  16. 金属粉末、金属とセラミックとの混合粉末および金属と炭素との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜ合わせてシート状に成形したグリーンシートを用意すること、
    グリーンシートに含まれる金属の融点以上の融点または分解点を有するセラミックからなる基板を用意すること、
    基板の少なくとも一面にグリーンシートを積層し、基板およびグリーンシートを積層方向の両側から加圧すること、
    グリーンシートを加熱してグリーンシートの樹脂および可塑剤を加熱脱脂すること、
    ならびにグリーンシートに含まれていた粉末を放電プラズマ焼結して基板の少なくとも一面に、粉末からなる焼結体層を形成することを特徴とする積層材の製造方法。
  17. 基板が、AlN、Al、Si、SiC、Y、CaO、BNおよびBeOよりなる群から選ばれた1種のセラミックからなる請求項16記載の積層材の製造方法。
  18. 金属粉末、金属とセラミックとの混合粉末および金属と炭素との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜ合わせてシート状に成形したグリーンシートを用意すること、
    グリーンシートに含まれる金属の融点以上の融点を有する材料からなり、かつ厚みが0.3mm以上である基板を用意すること、
    基板の少なくとも一面にグリーンシートを積層し、基板およびグリーンシートをその積層方向の両側から加圧すること、
    グリーンシートを加熱してグリーンシートの樹脂および可塑剤を加熱脱脂すること、
    ならびにグリーンシートに含まれていた粉末を放電プラズマ焼結して基板の少なくとも一面に、粉末からなる焼結体層を形成することを特徴とする積層材の製造方法。
  19. 基板が、Al、Cu、Ag、Au、Al合金、Cu合金、Ag合金、Au合金、CuとMoとの複合材料、CuとWとの複合材料、AlとSiCとの複合材料、AlとAlNとの複合材料、SiとSiCとの複合材料、Alと短炭素繊維との複合材料、およびAlと炭素粒子との複合材料のうちの少なくとも1つの材料からなる請求項18記載の積層材の製造方法。
  20. グリーンシートに含まれる粉末の平均粒径が150μm以下である請求項16〜19のうちのいずれかに記載の積層材の製造方法。
  21. グリーンシートの樹脂および可塑剤の加熱脱脂の際の基板およびグリーンシートの加圧を0.1〜10MPaで行う請求項16〜20のうちのいずれかに記載の積層材の製造方法。
  22. グリーンシートの樹脂および可塑剤の加熱脱脂を、基板およびグリーンシートの積層方向にパルス電流を通電することにより行う請求項16〜21のうちのいずれかに記載の積層材の製造方法。
  23. グリーンシートに含まれていた粉末の放電プラズマ焼結を、基板およびグリーンシートを積層方向の両側から10〜100MPで加圧しながら行う請求項16〜22のうちのいずれかに記載の積層材の製造方法。
  24. グリーンシートに含まれていた粉末の放電プラズマ焼結を、グリーンシートに含まれる金属の融点よりも10〜150℃低い温度で行う請求項16〜23のうちのいずれかに記載の積層材の製造方法。
  25. AlN、Al、Si、SiC、Y、CaO、BNおよびBeOよりなる群から選ばれた1種のセラミックからなる基板を用意すること、
    Al粉末、Cu粉末、Ag粉末、Au粉末、Al合金粉末、Cu合金粉末、Ag合金粉末およびAu合金粉末よりなる群から選ばれた1種の金属粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜ合わせてシート状に成形した第1グリーンシートを用意すること、
    Cu粉末とMo粉末との混合粉末、Cu粉末とW粉末との混合粉末、Al粉末とSiC粉末との混合粉末、Al粉末とAlN粉末との混合粉末、Si粉末とSiC粉末との混合粉末、Alと短炭素繊維との混合粉末およびAlと炭素粒子との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の粉末と、樹脂および可塑剤とを混ぜ合わせてシート状に成形した第2グリーンシートを用意すること、
    基板の一面に第1グリーンシートを積層するとともに、同他面に第2グリーンシートを積層し、基板および両グリーンシートをその積層方向の両側から加圧すること、
    両グリーンシートを加熱してグリーンシートの樹脂および可塑剤を加熱脱脂すること、
    ならびに両グリーンシートに含まれていた粉末を放電プラズマ焼結して基板の両面に、それぞれ粉末からなる焼結体層を形成することを特徴とする絶縁積層材の製造方法。
  26. グリーンシートに含まれる粉末の平均粒径が150μm以下である請求項25記載の絶縁積層材の製造方法。
  27. グリーンシートの樹脂および可塑剤の加熱脱脂の際の基板および両グリーンシートの加圧を0.1〜10MPaで行う請求項25または26記載の絶縁積層材の製造方法。
  28. グリーンシートの樹脂および可塑剤の加熱脱脂を、基板および両グリーンシートの積層方向にパルス電流を通電することにより行う請求項25〜27のうちのいずれかに記載の絶縁積層材の製造方法。
  29. グリーンシートに含まれていた粉末の放電プラズマ焼結を、基板および両グリーンシートの積層方向の両側から10〜100MPで加圧しながら行う請求項25〜28のうちのいずれかに記載の絶縁積層材の製造方法。
  30. グリーンシートに含まれていた粉末の放電プラズマ焼結を、グリーンシートに含まれる金属の融点よりも10〜150℃低い温度で行う請求項25〜29のうちのいずれかに記載の絶縁積層材の製造方法。
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