JP2011070150A - Ndフィルタ及びテレビカメラ並びにndフィルタの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】視聴者に違和感を与えない品質の良好な映像を得ることができるNDフィルタ及びテレビカメラ並びにNDフィルタの製造方法を提供する。
【解決手段】NDフィルタ10は、円盤状に形成された透明ガラス板32の円周方向に光透過率が略100%の第1の領域と、光透過率が段階状に連続的に変化する第2の領域とが連続して形成されている。このため、透明ガラス板32の全領域において画像光が透過する。これにより、光量調整操作時に、画像光が透過しない領域が画像光の通過エリアを横切ることはないため、光量調整操作時に画面が瞬間的に暗くなることはない。よって、このNDフィルタ10を使用することにより、視聴者に違和感を与えない品質の良好な映像を得ることができる。
【選択図】図4
【解決手段】NDフィルタ10は、円盤状に形成された透明ガラス板32の円周方向に光透過率が略100%の第1の領域と、光透過率が段階状に連続的に変化する第2の領域とが連続して形成されている。このため、透明ガラス板32の全領域において画像光が透過する。これにより、光量調整操作時に、画像光が透過しない領域が画像光の通過エリアを横切ることはないため、光量調整操作時に画面が瞬間的に暗くなることはない。よって、このNDフィルタ10を使用することにより、視聴者に違和感を与えない品質の良好な映像を得ることができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、特にテレビカメラに装備されるNDフィルタ及びそのNDフィルタが装備されたテレビカメラ並びにNDフィルタの製造方法に関する。
1台のENG(Electronic News Gathering)テレビカメラ等のテレビカメラを使用して、明るい屋外から暗い屋内へ、又は暗い屋内から明るい屋外へ撮影を継続しながら移動する際に、受光量過不足に起因する映像品質の劣化を防止する必要がある。
そこで従来は、特許文献1の如く、テレビカメラの撮影レンズ系と色分解光学系との間に、受光量を段階的に調整するNDフィルタ付きターレット板を設け、このNDフィルタ付きターレット板を、撮影光軸を横切るように回転させることにより、所定濃度のフィルタを撮影光軸上に位置させて所望の受光量に調整していた。
NDフィルタ付きターレット板は、円周方向に例えば4つの開口部が等間隔に形成され、これらの開口部に例えば、光透過率100%のフィルタ(単なる開口部でもよい)、光透過率25%のフィルタ、光透過率6.3%のフィルタ、及び光透過率1.6%のフィルタが取り付けられている。よって、屋外では光透過率25%、6.3%、又は1.6%のフィルタを撮影光軸上に位置させ、屋内に移動したときにはフィルタ付きターレット板を回転させて、光透過率100%のフィルタを撮影光軸上に位置させるようにしている。
しかしながら、NDフィルタ付きターレット板を使用した受光量調整装置では、受光量調整操作時にフィルタ付きターレット板を回転させると、フィルタが装着されていない不透明の板部分が、画像光の通過エリアを横切るため、画面が瞬間的に暗くなり、映像品質が劣化するとともに視聴者に違和感を与えるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、視聴者に違和感を与えない品質の良好な映像を得ることができるNDフィルタ及びテレビカメラ並びにNDフィルタの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、円盤状に形成された透明板の円周方向に、光透過率が段階状に異なる2つ以上の領域が連続して形成されたことを特徴とするNDフィルタを提供する。
本発明のNDフィルタによれば、屋内のような周囲の光量が少ない場所で使用する場合、光透過率が例えば略100%のような光透過率が高い領域を使用し、屋内から晴天時の屋外のような周囲の光量が多い場所へ移動した際には、光透過率が段階状に連続的に変化した領域のうち、周囲の光量の変化に応じて光透過率の低い所望の領域を使用し、適切な光量で撮影を行う。
本発明のNDフィルタは、透明板の円周方向に、光透過率が段階状に異なる2つ以上の領域が連続して形成されているため、透明板の全領域において光が透過することになる。これにより、光量調整操作時に、光が透過しない領域が画像光の通過エリアを横切ることはないため、光量調整操作時に画面が瞬間的に暗くなることはない。よって、本発明のNDフィルタを使用することにより、視聴者に違和感を与えない品質の良好な映像を得ることができる。
本発明によれば、前記透明板は、ガラス板又は樹脂板であることが好ましい。ガラス板又は樹脂板によって、本発明の透明板を容易に製作することができる。
また、NDフィルタに反射防止膜が形成されていない場合、その反射光によってゴーストが発生し、映像品質が劣化する。この対策としてはNDフィルタを光軸に対して垂直にならないように配置して反射光を光軸外へ逃がす手法があるが、フィルタを光軸に対して垂直にならないように配置した場合、非点隔差と呼ばれる別の映像品質の劣化を引き起こす場合がある。また、フィルタを光軸に垂直にならないように配置すると、装置が大型化するので、ユーザーの小型化の要求に反する不利益が発生する。
本発明によれば、前記2つ以上の領域の表面には、反射防止膜が形成されていることが好ましい。反射防止膜によって撮影光の反射を抑制できるため、ゴーストの発生を抑えることができ、品質の良好な画像を提供できる。
また、本発明のNDフィルタは、前記透明板にNDコートが備えられる全領域において、前記全領域のうち透過率が最小の第1の領域に一段目のNDコートが備えられ、前記第1の領域と透過率が2番目に小さい第2の領域とに二段目のNDコートが備えられることにより、透過率が最大となる領域を除く領域には複数のNDコートが厚み方向に積層され、表層には前記透明板全体に前記反射防止膜が備えられていることが好ましい。
また、本発明のNDフィルタは、前記NDフィルタは、前記透明板にNDコートが備えられる全領域において、前記全領域に一段目のNDコートが備えられ、前記全領域のうち透過率が最大の領域を除く領域に二段目のNDコートが備えられることにより、透過率が最大となる前記領域を除く領域には複数のNDコートが厚み方向に積層され、表層には前記透明板全体に前記反射防止膜が備えられていることが好ましい。
本発明によれば、隣接するNDコートのエッジが重なるという問題、隙間が開くという問題を解消することができるので、撮影環境の明るさが瞬間的に変化しても、ゴーストを防止したうえで映像が途切れることなく、違和感の無い映像を提供できる。
また、本発明によれば、前記NDコートは、複数の誘電体層と金属吸収層とが交互に積層された吸収層群であることが好ましい。
本発明によれば、交互に積層された誘電体層と金属吸収層とによる光の干渉作用によって反射率を、例えばカメラの光学部品に必要な2%未満に抑えることができ、また、複数の金属吸収層によって光透過率を調整することができる。
また、本発明は、前記透明板と前記吸収層群の表面となる誘電体層との屈折率は略同一であることが好ましい。
本発明によれば、透明板と吸収層群に対して共通の反射防止膜を付加するので、反射防止膜の下地部分である透明板と吸収層群の表面との屈折率が同一であることが理想であるが、略同一とすることにより共通の反射防止膜を可能にする。
また、本発明は、前記積層された吸収層群間の界面に位置する部材同士の材質が同一であることが好ましい。
本発明によれば、吸収層群を積層したときに吸収層群間の界面に位置する部材同士の材質を同一とすることにより、吸収層群間のつなぎ目は同じ屈折率となる。よって、光学的には1つの物質の層ができるので、誘電体層の厚さを最適に設定して干渉作用を制御することができる。
本発明の前記透明板はガラス板であり、該ガラス板の周縁部には、リング状の枠部材が取り付けられ、前記枠部材の周縁部には、凹部が備えられていることが好ましい。
本発明によれば、前記枠部材の材質は、金属又は樹脂であることが好ましい。
本発明によれば、前記NDフィルタの中心を回転中心として該NDフィルタを回転自在に支持するハウジングを備え、前記ハウジングには、前記枠部材の前記凹部に付勢力をもって係合する付勢部材が設けられていることが好ましい。
本発明のNDフィルタをカメラ又はレンズに実装した場合には、NDフィルタの分割された各領域を撮影光軸上に位置決めする位置決め手段が、NDフィルタを手動で操作する形態の場合に特に必要になる。
その位置決め手段としては、ガラス板の周縁部に凹部を設け、この凹部に係合する位置決め用の付勢部材を、NDフィルタのハウジング側に設けることが考えられる。すなわち、円盤状のNDフィルタをその中心に回転させて、前記付勢部材が前記凹部に係合した際に、所定の領域を撮影光軸上に位置決めする。つまり、付勢部材を凹部に係合させて、NDフィルタの回転を停止させることで、所定の領域を撮影光軸上に位置決めする。前記凹部は、分割した領域の数に対応した数だけ設けられている。例えば、領域が2分割されている場合には2箇所、3分割されている場合は3箇所、4分割されている場合は4箇所設けられる。なお、分割された各領域の面積(分割角度)が等しい場合には、前記凹部はNDフィルタの周縁部に等間隔に設けられる。
ところで、円盤状の透明ガラス板の周縁部に凹部を直接設けようとした場合には、以下の問題が発生する。
まず、ガラス板に凹部を加工することは困難であること。すなわち、ガラス板の周縁部を、回転する砥石によって切削加工することにより凹部を形成するが、切削加工時にチッピングや欠けを凹部に発生させずに加工することは非常に困難である。しかも、チッピングや欠けが凹部に発生すると、凹部が起点となってガラス板自体が破損する場合がある。
次に、付勢部材の付勢力がガラス板に直接伝達するため、ガラス板に歪みが発生してガラス板の平坦度が悪化すること。これは、NDフィルタの光学特性が悪化する問題を含んでいる。
そして、付勢部材との摺動面であるガラス板の周縁部が付勢部材の付勢力によって簡単に削られてしまうこと。これは、削られた際に発塵したガラス粉が、他の光学部材に付着してカメラやレンズの光学性能を悪化させる問題を含んでいる。付勢部材としては、ばね鋼鋼材で構成された板ばねを例示できる。
そこで、本発明では、上記問題を解消するために、ガラス板の周縁部にリング状の枠部材を設け、この枠部材に付勢部材が係合する凹部を設けた。これにより、上述した加工上の問題、NDフィルタの光学特性悪化の問題、及びカメラやレンズの光学性能悪化の問題を解消することができる。よって、本発明のNDフィルタを、カメラ又はレンズに実装して良好に使用することができる。
枠部材の材質として、アルミニウム、ステンレス等の金属、又は硬度、剛性の高いガラス繊維を含有する強化ポリカーボネイト等の樹脂を使用することが好ましい。このような材質の枠部材であれば、凹部を容易に加工することができるので、加工上の問題を解消できる。また、枠部材によって、ガラス板が補強されるので、ガラス板の前記歪みを防止でき、NDフィルタの光学特性悪化の問題を解消できる。更に、この枠部材は付勢部材の付勢力によって容易に削られることはないので、レンズの光学特性悪化の問題も解消できる。なお、付勢部材と枠部材との摺動抵抗を低減させるために、枠部材が金属製の場合には、付勢部材との摺動面である枠部材の周縁部に潤滑性のある樹脂材をコーティングすることが好ましい。
枠部材が金属の場合には、ガラス板と枠部材を接着剤で接着して一体化することができる。また、枠部材が樹脂の場合には、その枠部材を接着剤でガラス板に固定することもできるが、量産性の観点からみると、ガラス板の周縁部に樹脂をモールドしてガラス板と枠部材とを一体化することが好ましい。
本発明は、前記目的を達成するために、本発明のNDフィルタが装備されたことを特徴とするテレビカメラを提供する。
これにより、本発明のテレビカメラによれば、視聴者に違和感を与えない品質の良好な映像を得ることができる。
本発明は、前記目的を達成するために、円盤状に形成された透明板の円周方向に、光透過率が段階状に異なる2つ以上の領域が連続して形成されるとともに、前記2つ以上の領域の表面に、反射防止膜が形成されたNDフィルタの製造方法において、前記透明板にNDコートが備えられる全領域において、まず、前記全領域のうち透過率が最小となる第1の領域に一段目のNDコートを形成し、次に、前記第1の領域と透過率が2番目に小さくなる第2の領域とに二段目のNDコートを形成することにより、透過率が最大となる領域を除く領域に複数のNDコートを厚み方向に積層し、最後に前記透明板全体に反射防止膜を形成することによりNDフィルタを製造することを特徴とするNDフィルタの製造方法を提供する。
本発明は、前記目的を達成するために、円盤状に形成された透明板の円周方向に、光透過率が段階状に異なる2つ以上の領域が連続して形成されるとともに、前記2つ以上の領域の表面に、反射防止膜が形成されたNDフィルタの製造方法において、前記透明板にNDコートが備えられる全領域において、まず、前記全領域に一段目のNDコートを形成し、次に、前記全領域のうち透過率が最大の領域を除く領域に二段目のNDコートを形成することにより、透過率が最大となる前記領域を除く領域に複数のNDコートを厚み方向に積層し、最後に前記透明板全体に反射防止膜を形成することによりNDフィルタを製造することを特徴とするNDフィルタの製造方法を提供する。
なお、前記透明板のうちNDコートを備えていない領域にも反射防止膜が形成される。また、NDコートの「一段目、二段目」の積層表現は、NDコートが複数の層からなる複層構造の場合の積層表現と、NDコートが単層構造の場合の一層目、二層目の積層表現とを含む。
以上説明したように本発明に係るNDフィルタ及びテレビカメラ並びにNDフィルタの製造方法によれば、光量調整操作時に、光が透過しない領域が画像光の通過エリアを横切ることはないため、光量調整操作時に画面が瞬間的に暗くなることはなく、よって、視聴者に違和感を与えない品質の良好な映像を得ることができる。
以下添付図面に従って、本発明に係るNDフィルタの好ましい実施の形態について詳説する。なお、テレビカメラは、映画制作用のカメラやホームビデオの他、ムービカメラ全般を含むものとする。
図1は、実施の形態に係るNDフィルタ10が装備されたENGテレビカメラ12の側面図である。同図に示すENGテレビカメラ12は、図中実線で示すカメラ本体14とレンズ装置16とから構成されている。なお、NDフィルタ10は、ENGテレビカメラに限定されず、HD(High Definition)テレビカメラ等、他のテレビカメラにも装備可能である。
一方、カメラ本体14は肩乗せタイプの報道用カメラである。また、レンズ装置16を通過した画像光は、NDフィルタ10を通過し、色分解光学系を構成する色分解プリズム18を通過することでR、G、Bの3色に色分解され、図2の如く色分解プリズム18のR、G、Bの各出射端に設けられた撮像素子20、22、24に到達する。また、カメラ本体14には、撮像素子20、22、24から得られた撮像信号に所要の処理(ホワイトバランス、γ補正等)を施して所定形式(NTSC等)の映像信号を生成する信号処理回路(不図示)等が搭載されている。
NDフィルタ10は、図1の如くレンズ装置16及びレンズ装置16に装着された図2の光学系28を通過した被写体像の光量を調整し、撮像素子20、22、24に結像される受光量を調整する受光量調整装置である。なお、実施の形態では、NDフィルタ10をカメラ本体14に組み込んだ形態を示しているが、NDフィルタ10をレンズ装置16に組み込んでもよく、また、NDフィルタ10をアダプタ化し、カメラ本体14とレンズ装置16との間に着脱自在な構成としてもよい。
図3(A)、(B)には、NDフィルタ10のフィルタ回転機構30を示した正面図、横断面図がそれぞれ示されている。ここでフィルタ回転機構30の正面図とは、フィルタ回転機構30をレンズ装置16側から見た図である。
また、図4は、NDフィルタ10の正面図、図5はNDフィルタ10の展開断面図、図6は、NDフィルタ10の縦断面である。
図4、図5の如くNDフィルタ10は、円盤状に形成された透明ガラス板32を基材とし、この透明ガラス板32の円周方向に光透過率が略100%の第1の領域34と、光透過率が段階状に連続的に変化する第2の領域36とが連続して形成されている。この第2の領域36は、光学膜であるNDコート38の厚さを3段階の小領域40、42、44に分けて変えることで形成されている。なお、透明ガラス板32に代えて透明樹脂板を基材としてもよい。透明ガラス板32であっても透明樹脂板であっても、光透過性がよく、また容易に製作することができる。また、第1の領域34の光透過率は、略100%に限定されるものではなく、この領域にNDコート38を形成して光透過率を100%未満にしてもよいが、透過率は高いほど好ましい。
第1の領域34は、図4上において右側に水平に伸びた水平基準線Hを0°として反時計周り方向に144°の範囲において形成されている。また、第2の領域36は、第1の領域34に連続して144°の位置から360°の216°の範囲において形成されている。そして、第2の領域36を構成する小領域40は、144°の位置から216°の72°の範囲において形成され、小領域42は216°の位置から288°の72°の範囲において形成され、小領域44は288°の位置から360°の72°の範囲において形成される。そして、小領域40の光透過率は、NDコート38の厚さにより25%(1/4)に設定され、小領域42の光透過率は6.3%(1/16)に設定され、小領域44の光透過率は1.6%(1/64)にそれぞれ設定されている。
また、第1の領域34、及び第2の領域36の表面(レンズ装置16側の面)には反射防止膜46が形成されている。この反射防止膜46としては、420nm〜660nmにおいて反射率が、カメラの光学部品に必要な2%未満のものが使用されている。
なお、第1の領域34、第2の領域36、小領域40、42、44の範囲は上記範囲に限定されるものではなく、適宜設定されるものである。また、実施の形態では、光透過率を1/4nで段階的に変化させるように3つの小領域40、42、44を形成したが、段階的に変化させる光透過率も小領域の数もこれに限定されるものではなく、用途・目的により光透過率を適切に設定することができる。また、小領域の分割数は上記三領域40、42、44に限定されるものではなく、二領域以上であればよい。
このように構成されたNDフィルタ10は、その中心の開口部11に固定されたピン48を介して図3に示したフィルタ回転機構30に回転自在に支持される。
また、NDフィルタ10は、光透過率略100%の第1の領域34の角度範囲でその中心角度が、画像光の光軸Pに合わせられた姿勢がホームポジションとして設定される。その姿勢からNDフィルタ10は、例えば画像光の通過エリア50に対して光透過率が大きい方から小さい方に向けて回動される。
ところで、フィルタ回転機構30は、ピン48を介してNDフィルタ10を回転自在に支持するハウジング52を有し、このハウジング52の正面板52AにNDフィルタ10を回転駆動するギヤ列が回転自在に取り付けられている。
このギヤ列は図3(A)の如く、入力軸54に直結されたギヤ56、58、60、及びピン48に直結されたギヤ62から構成されている。したがって、入力軸54を一方向に回動させると、NDフィルタ10はピン48を中心に回転される。
なお、NDフィルタ10を回転させる駆動力は、入力軸54にモータの出力軸を連結して電動により回転させてもよいし、入力軸54をカメラ本体14から外方に突出させてカメラマンの手動により回転させてもよい。
カメラマンが手動によりNDフィルタ10を回転させて受光量を調整することにより、明るい屋外から暗い屋内へ撮影を継続しながら移動する際に、受光量を連続的に調整しながら撮影を行うことができる。例えば、明る過ぎる屋外の場合には光透過率が1.6%の小領域44を使用し、暗過ぎる屋内の場合には光透過率が略100%の第1の領域34を使用するとした場合、その間の受光量を小領域42と小領域44とで段階的に変化させながら撮影することができる。
また、前述の例では電動調整、手動調整について説明したが、自動調整するようにしてもよい。すなわち、テレビカメラ12に光量センサを設け、この光量センサから出力される撮影場所の明るさに基づいて、明る過ぎる場合には受光量を下げ、暗過ぎる場合には受光量を上げるようにNDフィルタ10を電動で自動制御してもよい。
更にまた、NDフィルタ10を適宜回動させることにより光量を調整すれば、レンズのアイリスリングを回動せずに、使用するレンズの解像力の良い絞り値で撮影ができるため、良質な映像を得ることができる。
一方で実施の形態のNDフィルタ10は、透明ガラス板32の円周方向に第1の領域34と第2の領域36とが連続して形成されているため、透明ガラス板32の全領域において画像光が透過することになる。
これにより、光量調整操作時に、画像光が透過しない領域が画像光の通過エリア50を横切ることはないため、光量調整操作時に画面が瞬間的に暗くなることはない。よって、このNDフィルタ10を使用することにより、視聴者に違和感を与えない品質の良好な映像を得ることができる。
また、実施の形態のNDフィルタ10によれば、第1の領域34、及び第2の領域36の表面に反射防止膜46が形成されているので、反射防止膜46によって画像光の反射を抑制できる。したがって、このNDフィルタ10を使用すれば、ゴーストの発生を抑えることができ、品質の良好な画像を得ることができる。
更に、実施の形態のNDフィルタ10が装備されたテレビカメラ12によれば、NDフィルタ10単体の効果と同様に、視聴者に違和感を与えない品質の良好な映像を得ることができる。
なお、NDフィルタ10の製造方法について補足すれば、蒸着物質を、真空蒸着をする場合に、蒸着物質がつかないように金属部材等で遮断したエリアと遮断しないエリアとでは異なる濃度の透過率になるので、これらの作業を、エリア別に繰り返すことで複数の異なる透過率にすることができる。また、反射防止膜46は反射防止用の蒸着物質の光学定数を調節して1回の蒸着で全面に施すことも可能である。
更に、濃度の異なる複数の扇型のNDフィルタを円盤状に組み立ててNDフィルタを構成することもできるが、その場合には、複数の扇型のフィルタをつなぎ合わせた境界部分で、乱反射した光がフレアとなって映像品質を劣化させることが起きる。また、複数の扇型を組み立てるので、エリア毎(一枚毎)の光軸に対する倒れ精度がわずかに異なり、光線が曲げられ、切り替えた際にはわずかに像の位置が移動する懸念がある。よって、1枚の透明ガラス板32を基材とした実施の形態のNDフィルタ10によれば、このような不具合は発生しない。
前述したNDフィルタ10の製造方法の一例を具体的に説明すると、開口角度が72°の治具を使用して、まず、小領域44のみに所定の厚さのNDコート38を蒸着し、光透過率(1/64)のNDフィルタを形成するとともにその小領域44に反射防止膜46を形成する。次に、同じく開口角度が72°の治具を使用して小領域42のみに所定の厚さのNDコート38を蒸着し、光透過率(1/16)のNDフィルタを形成するとともにその小領域42に反射防止膜46を形成する。次いで、同じく開口角度が72°の治具を使用して、小領域40のみに所定の厚さのNDコート38を蒸着し、光透過率(1/4)のNDフィルタを形成するとともにその小領域40に反射防止膜46を形成する。これにより、領域36にNDコート38が段階的に形成されるとともにその表層に反射防止膜46が形成される。そして最後に、開口角度が144°の治具を使用して領域34に反射防止膜46を形成する。この手順によってNDフィルタ10を製造する。
ところで、上述した製造方法でもNDフィルタ10を問題無く製造することができるが、以下の懸念がある。
通常、円盤状の透明部材を分割して異なる濃度のNDフィルタを形成する場合、各領域に単独の条件出しを行って、小領域40、42、44毎に所定の厚さのNDコート38を形成するが、治具精度のばらつきや製造のばらつきによって、小領域40、42、44のNDコート38のエッジの仕上がりにばらつきが生じる。
つまり、小領域40、42、44の境目に隣接する異なるND濃度のNDコート38が重なったり、その境目に隙間が開いたりする場合があるからである。重なった部分は、両側の小領域よりも透過率が低くなり、また隙間が開いた部分は素通しとなることから両側の小領域よりも透過率が高くなる。よって、これらの懸念事項により、透過率の特異点を、NDフィルタを形成した円盤上に形成してしまう場合があった。
更に、一般的にコートエリアの外周部には透過率・反射率が制御できない「にじみ」の領域があり、一点に2回のコートの「にじみ」が重なるので乱反射等の悪影響の懸念が増大するという問題があった。このような問題を解消するためには、分割した小領域40、42、44の境目のNDコート38のエッジの影響を最小限にしなければならない。
以下に説明するNDフィルタの製造方法は、上記懸念事項を解消したもので、本願発明の実施の形態である製造方法である。すなわち、実施の形態の製造方法は、NDコート38が形成される全領域において、出来上がりのND濃度が濃い小領域44から、ND濃度が薄い小領域42、40に向けてコートする領域を、小領域40、42、44毎に広げながら、上流側の小領域44から下流側の小領域42、40に重ねることによってコートエリアのエッジの仕上がりのばらつきを最小限に抑えるようにした製法である。
図4、図5に示したNDフィルタ10を例にとって説明すると、図7に示すようにNDコートを、三層の透電体層64、64、64と二層の金属吸収層66、66とが交互に五層積層された一群の吸収層群68としている。この例では、誘電体層64は〔MgF2〕であり、金属吸収層66は〔inconel〕(Inco社製商品名:Niを主成分とする金属膜)である。
この一群の吸収層群68を図8の如く、光透過率(1/64)の小領域44で三群重ね、光透過率(1/16)の小領域42で二群重ね、光透過率(1/4)の小領域40を一群とすることによって所望の光透過率を得て、最後に透明ガラス板32に均一な反射防止膜46を形成して効果的な反射防止効果を得るようにしている。
具体的には、まず、最終的に光透過率が(1/64)となる小領域44に、一群目の吸収層群68を形成する。形成時には透明ガラス板32をコート釜の中で保持し、図9及び図10(A)の如く、NDコートを形成したい小領域44のみに、72°の開口角度をもつ開口部70が形成されたコートヤトイと称される治具72を用いる。すなわち、開口部70を介して蒸着物質である吸収層群68を小領域44に形成する。この場合、他の領域34、40、42は治具72のマスク部74によって覆われているので、一群目の吸収層群68は蒸着されない。
次に、図8の如く小領域44と、最終的に光透過率が(1/16)となる小領域42とに二群目の吸収層群68を形成する。この場合、図10(B)の如く144°の開口角度をもつ開口部76が形成された治具78を用いる。また、他の領域34、40は治具78のマスク部79によって覆われているので、二群目の吸収層群68は蒸着されない。
次いで、図8の如く小領域44、42と、最終的に光透過率が(1/4)となる小領域40に三群目の吸収層群68を形成する。この場合には、図10(C)の如く216°の開口角度をもつ開口部80が形成された治具82を用いる。また、他の領域34は治具82のマスク部83によって覆われているので、三群目の吸収層群68は蒸着されない。
そして最後に、素通しフィルタとなる領域34を含めて透明ガラス板32全体に反射防止膜46を形成する。この場合には、図10(D)の如く開口角度が360°(部材の外周部分のみを保持する)のリング状の治具84を用いればよい。
このような製法により製造されたNDフィルタ10によれば、小領域40、42、44において隣接するNDコートのエッジが重なるという問題、隙間が開くという問題を解消することができるので、撮影環境の明るさが瞬間的に変化しても、ゴーストを防止したうえで映像が途切れることなく、違和感の無い映像を提供できる。
また、NDコートを複数の誘電体層64と金属吸収層66とが交互に積層された吸収層群68とすることにより、交互に積層された複数の誘電体層64と金属吸収層66とによる光の干渉作用によって反射率を、例えばカメラの光学部品に必要な2%未満に抑えることができ、また、複数の金属吸収層66によって光透過率を所望の値に調整することができる。更に、実施の形態の反射防止膜46は、誘電体層〔MgF2〕と〔ZrO2〕とがそれぞれ交互に二層積層されたものが用いられている。
図11は、光透過率を1/4nで3段階的に変化させた場合の波長(nm)に対する反射率(%)と光透過率(%)との関係を、既知の演算式によって求めて表示したグラフである。
このグラフの縦軸は反射率(%)と光透過率(%)とを示し、横軸は波長(nm)を示しており、反射率(%)は(R)、光透過率(%)は(T)でそれぞれ示している。また、カメラとして一般的に使用される波長域は、420〜660(nm)である。
また、図12に本発明を実現する膜構成の一例としての数表を示す。この数表では、吸収層群の透電体層〔MgF2〕、及び金属吸収層〔inconel〕、反射防止膜の誘電体層〔MgF2〕、〔ZrO2〕の各々の屈折率と膜厚とを示した層構成が示され、(1)は一群目の吸収層群、(2)は二群目の吸収層群、(3)は三群目の吸収層群、(4)は反射防止膜を示している。なお、本数表に示す膜構成は実施の形態の一例で、膜物質と各層の層厚は本数表に限定されるものではなく、誘電体層と金属吸収層とが交互であればよい。
図12に示すように吸収層群の表面を構成する誘電体層〔MgF2〕の屈折率は1.39であり、基材である透明板(透明ガラス板)の屈折率は1.51である。このように透明板と誘電体層〔MgF2〕との屈折率を略同一にすることが好ましい。すなわち、実施の形態のNDフィルタは、透明板と吸収層群に対して共通の反射防止膜を付加するので、反射防止膜の下地部分である透明板と吸収層群の表面との屈折率が同一であることが理想であるが、略同一(±0.2)とすることにより共通の反射防止膜を可能にする。
また、積層された吸収層群間の界面に位置する部材同士の材質(〔MgF2〕)が同一であることが好ましい。このように、吸収層群を積層したときに吸収層群間の界面に位置する部材の材質(〔MgF2〕)を同一とすることにより、吸収層群間のつなぎ目は同じ屈折率となる。よって、光学的には1つの物質の層ができるので、誘電体層の厚さを最適に設定して干渉作用を制御することができる。
図11(A)で示す光透過率100%の領域34(図8参照)では、420〜660(nm)の波長域において、反射率が2%未満であるので、カメラの光学部品として問題は無い。
また、図11(B)で示す光透過率25%を狙った領域40(図8参照)では、演算結果の光透過率が、420〜660(nm)の波長域において略25%となっている。また、反射率に関しては、420〜660(nm)の波長域において、2%未満に抑えることができている。
また、図11(C)で示す光透過率6.3%を狙った領域42(図8参照)では、演算結果の光透過率が、420〜660(nm)の波長域において略6.3%となっている。また、反射率に関しては、420〜660(nm)の波長域において、2%未満に抑えることができている。
また、図11(D)で示す光透過率1.6%を狙った領域44(図8参照)では、演算結果の光透過率が、420〜660(nm)の範囲において略1.6%となっている。また、反射率に関しては、420〜660(nm)の波長域において、2%未満に抑えることができている。
変形例として図13を示す。この場合は、光透過率を3段階的(1/22、1/23、1/25)に変化させた場合の波長(nm)に対する反射率(%)と光透過率(%)との関係を、前記演算式によって求めて表示したグラフである。
また、図14に本発明を実現する膜構成の一例としての数表を示す。この数表では、吸収層群の誘電体層〔MgF2〕、及び金属吸収層〔inconel〕、反射防止膜の誘電体層〔MgF2〕、〔ZrO2〕の各々の屈折率と厚さとを示した層構成が示され、(1)は一群目の吸収層群、(2)は二群目の吸収層群、(3)は三群目の吸収層群、(4)は反射防止膜を示している。なお、本数表に示す膜構成は実施の形態の一例で、膜物質と各層の層厚は本数表に限定されるものではなく、誘電体層と金属膜層とが交互であればよい。
図13(A)で示す光透過率100%の領域では、420〜660(nm)の波長域において、反射率が2%未満であるので、カメラの光学部品として問題は無い。
また、図13(B)で示す光透過率25%(1/22)を狙った領域では、演算結果の光透過率が、420〜660(nm)の波長域において略25%となっている。また、反射率に関しては、420〜660(nm)の波長域において、2%未満に抑えることができている。
また、図13(C)で示す光透過率12.5%(1/23)を狙った領域では、演算結果の光透過率が、420〜660(nm)の波長域において略12.5%となっている。また、反射率に関しては、420〜660(nm)の波長域において、2%未満に抑えることができている。
また、図13(D)で示す光透過率3.1%(1/25)を狙った領域では、演算結果の光透過率が、420〜660(nm)の範囲において略3.1%となっている。また、反射率に関しては、420〜660(nm)の波長域において、2%未満に抑えることができている。
一方で実施の形態では、図10(A)〜(D)に示したように吸収層群68を狭いエリアから広いエリアに順に形成していく製法を説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、本発明の他の実施の形態の製造方法の如く、広いエリアから狭いエリアに順に形成していくことによりNDフィルタ10を製造してもよい。
つまり、図15に示すようにNDコートが形成される小領域44、42、40の全てに、一群目の吸収層群68を形成する。次に、最終的に透過率が最大となる領域40を除く小領域44、42に二群目の吸収層群68を形成する。次いで、小領域40、42を除く小領域44に三群目の吸収層群68を形成する。すなわち、小領域40を除く小領域42、44に複数の吸収層群68、68…(小領域42は2層群、小領域44は3層群)を厚み方向に積層する。そして、最後に領域36、34(透明板全体)に反射防止膜46を形成する。
図16には、透明のガラス板32の周縁部にリング状の枠部材90が取り付けられたNDフィルタ10の正面図が示されている。また、図17は、図16の左側面図であり、図18は図16の要部断面図である。
図16に示すNDフィルタ10には、第1の領域34、及び第2の領域36の小領域40、42、44がそれぞれ90度間隔で配置されている。このNDフィルタ10が、ハウジング92に設けられたピン94を中心に90度毎回転されることによって、第1の領域34、及び各小領域40、42、44のそれぞれの中心部が光軸Pに合致するように位置決めされる。
これらの領域34、40、42、44のそれぞれの中心部を光軸Pに位置決めするために、実施の形態のNDフィルタ10には、枠部材90の周縁部に凹部96、98、100、102が備えられるとともに、これらの凹部96、98、100、102のうち一つの凹部に係合する板ばね(付勢部材)104がハウジング92に備えられている。
凹部96〜102は、枠部材90の周縁部に90度間隔で設けられており、図16の如く、凹部96に板ばね104の湾曲部105が係合された際には、小領域42の中心部が光軸Pに位置決めされる。また、NDフィルタ10が図16において反時計回り方向に90度回動された際には、凹部98に板ばね104の湾曲部105が係合されて、小領域40の中心部が光軸Pに位置決めされる。同様に、NDフィルタ10が更に反時計回り方向に90度回動された際には、凹部100に板ばね104の湾曲部105が係合されて、領域34の中心部が光軸Pに位置決めされる。そして更に、NDフィルタ10が反時計回り方向に90度回動されて、凹部102に板ばね104の湾曲部105が係合されると、小領域44の中心部が光軸Pに位置決めされる。このようにして各領域34、40、42、44のそれぞれの中心部が光軸Pに位置決めされる。
枠部材90の材質は、金属又は樹脂である。枠部材90が金属製の場合には、プレス成形により凹部96〜102を枠部材90に設けることができる。また、枠部材90が樹脂製の場合には、射出成形により凹部96〜102を枠部材90に設けることができる。
枠部材90が金属製の場合には、図19に示すように、枠部材90の内周部にフランジ91を設け、このフランジ91にガラス板32を落とし込み、ガラス板32の外周部と枠部材90の内周部との隙間に接着剤106を塗布することによりガラス板32と枠部材90とを固定する。また、枠部材90が樹脂製の場合には、同様に接着剤106で固定することもできるが、量産性の観点からみると、ガラス板32の周縁部に樹脂をモールドしてガラス板32と枠部材90と一体化することが好ましい。
図17の如くハウジング92の背面側には、入力軸108が回転自在に設けられている。この入力軸108には、図6の二点鎖線で示すギヤ110が入力軸108と同軸に連結されている。ギヤ110は、ハウジング92に軸支されたギヤ112に噛合され、ギヤ112も同様にハウジング92に軸支されたギヤ114に噛合されている。また、ギヤ114は、リング状のギヤ116に噛合されている。
このギヤ116は図18の如く、ハウジング92に設けられたピン94にギヤ116の内周部が回動自在に嵌合され、ギヤ116の外周部は、リング状のホルダ118の内周部に固定されている。このホルダ118の外周部に、ガラス板32の中央部に形成されている開口部34Aの内周部が固定されている。
したがって、入力軸108を手動で又は電動で回転動作することにより、その回転力がギヤ110、112、114、116に伝達され、ガラス板32が、すなわちNDフィルタ10がピン94を中心に回転される。
実施の形態のNDフィルタ10では、凹部96〜102と板ばね104とによって各領域34、40、42、44を光軸Pに位置決めするため、カメラマンによる手動操作で操作する形態に好適である。
板ばね104は、ハウジング92の内側に固定されている。また、板ばね104の湾曲部105は、枠部材90の周縁部に対向配置され、所定の付勢力をもって枠部材90の周縁部に常時、押圧当接されている。したがって、NDフィルタ10が回転されると、枠部材90の周縁部は、板ばね104から付勢力を受けた状態で周回移動する。
ところで、円盤状の透明ガラス板を基材とするNDフィルタにおいて、透明のガラス板の周縁部に、位置決めのための凹部を直接設けようとすると、以下の問題が発生する。
まず、ガラス板に凹部を加工することは非常に困難である。すなわち、ガラス板の周縁部を、回転する砥石によって切削加工することにより凹部を形成するが、切削加工時にチッピングや欠けを凹部に発生させずに加工することは非常に困難である。しかも、チッピングや欠けが凹部に発生すると、凹部が起点となってガラス板自体が破損する場合がある。
次に、板ばねの付勢力がガラス板に直接伝達するため、ガラス板に歪みが発生してガラス板の平坦度が悪化する。これは、NDフィルタの光学特性が悪化する原因を招く。
そして、板ばねとの摺動面であるガラス板の周縁部が板ばねの付勢力によって簡単に削られてしまう。これは、削られた際に発塵したガラス粉が、他の光学部材に付着してカメラやレンズの光学性能を悪化させる原因を招く。
そこで、実施の形態のNDフィルタ10では、ガラス板32の周縁部にリング状の枠部材90を設けた。そして、この枠部材90に板ばね104が係合する凹部96〜102を設けることにより、上述した加工上の問題、NDフィルタの光学特性悪化の問題、及びカメラやレンズの光学性能悪化の問題を解消した。
これにより、実施の形態のNDフィルタ10によれば、カメラ又はレンズに実装して良好に使用することができる。
枠部材90の材質としては、アルミニウム、ステンレス等の金属、又は硬度、剛性の高いガラス繊維を含有する強化ポリカーボネイト等の樹脂を使用することが好ましい。このような材質の枠部材90であれば、凹部96〜102を容易に加工することができるので、加工上の問題を解消できる。
また、枠部材90によって、ガラス板32が補強されるので、板ばね104の付勢力によるガラス板32の歪みを防止でき、NDフィルタ10の光学特性悪化の問題を解消できる。
更に、この枠部材90は、板ばね104の付勢力によって容易に削られることはないので、レンズの光学特性悪化の問題も解消できる。
なお、板ばね104と枠部材90との摺動抵抗を低減させるために、枠部材90が金属製の場合には、板ばね104との摺動面である枠部材90の周縁部に潤滑性のある樹脂材をコーティングすることが好ましい。
10…NDフィルタ、12…ENGテレビカメラ、14…カメラ本体、16…レンズ装置、18…色分解プリズム、20、22、24…撮像素子、30…フィルタ回転機構、32…透明ガラス板、32A…開口部、34…第1の領域、36…第2の領域、38…NDコート、40、42、44…小領域、46…反射防止膜、48…ピン、50…画像光の通過エリア、52…ハウジング、54…入力軸、56、58、60、62…ギヤ、64…誘電体層、66…金属吸収膜、68…吸収層群、70…開口部、72…治具、74…マスク部、76…開口部、78…治具、80…開口部、82…治具、84…治具、90…枠部材、91…フランジ、92…ハウジング、92…ピン、96、98、100、102…凹部、104…板ばね、105…湾曲部、106…接着剤、108…入力軸、110、112、114、116…ギヤ、118…ホルダ
Claims (15)
- 円盤状に形成された透明板の円周方向に、光透過率が段階状に異なる2つ以上の領域が連続して形成されたことを特徴とするNDフィルタ。
- 前記透明板は、ガラス板又は樹脂板である請求項1に記載のNDフィルタ。
- 前記2つ以上の領域の表面には、反射防止膜が形成されている請求項1、又は2に記載のNDフィルタ。
- 前記NDフィルタは、前記透明板にNDコートが備えられる全領域において、
前記全領域のうち透過率が最小の第1の領域に一段目のNDコートが備えられ、前記第1の領域と透過率が2番目に小さい第2の領域とに二段目のNDコートが備えられることにより、透過率が最大となる領域を除く領域には複数のNDコートが厚み方向に積層され、表層には前記透明板全体に前記反射防止膜が備えられている請求項3に記載のNDフィルタ。 - 前記NDフィルタは、前記透明板にNDコートが備えられる全領域において、
前記全領域に一段目のNDコートが備えられ、前記全領域のうち透過率が最大の領域を除く領域に二段目のNDコートが備えられることにより、透過率が最大となる前記領域を除く領域には複数のNDコートが厚み方向に積層され、表層には前記透明板全体に前記反射防止膜が備えられている請求項3に記載のNDフィルタ。 - 前記NDコートは、複数の誘電体層と金属吸収層とが交互に積層された吸収層群である請求項4又は5に記載のNDフィルタ。
- 前記透明板と前記吸収層群の表面となる誘電体層との屈折率は略同一である請求項6に記載のNDフィルタ。
- 前記積層された吸収層群間の界面に位置する部材同士の材質が同一である請求項6又は7に記載のNDフィルタ。
- 前記透明板はガラス板であり、該ガラス板の周縁部には、リング状の枠部材が取り付けられ、前記枠部材の周縁部には、凹部が備えられている請求項1、3、4、5、6、7又は8に記載のNDフィルタ。
- 前記枠部材の材質は、金属又は樹脂である請求項9に記載のNDフィルタ。
- 前記NDフィルタの中心を回転中心として該NDフィルタを回転自在に支持するハウジングを備え、
前記ハウジングには、前記枠部材の前記凹部に付勢力をもって係合する付勢部材が設けられている請求項9又は10に記載のNDフィルタ。 - 請求項1〜11のいずれかに記載のNDフィルタが装備されたことを特徴とするテレビカメラ。
- 円盤状に形成された透明板の円周方向に、光透過率が段階状に異なる2つ以上の領域が連続して形成されるとともに、前記2つ以上の領域の表面に、反射防止膜が形成されたNDフィルタの製造方法において、
前記透明板にNDコートが備えられる全領域において、まず、前記全領域のうち透過率が最小となる第1の領域に一段目のNDコートを形成し、次に、前記第1の領域と透過率が2番目に小さくなる第2の領域とに二段目のNDコートを形成することにより、透過率が最大となる領域を除く領域に複数のNDコートを厚み方向に積層し、最後に前記透明板全体に反射防止膜を形成することによりNDフィルタを製造することを特徴とするNDフィルタの製造方法。 - 円盤状に形成された透明板の円周方向に、光透過率が段階状に異なる2つ以上の領域が連続して形成されるとともに、前記2つ以上の領域の表面に、反射防止膜が形成されたNDフィルタの製造方法において、
前記透明板にNDコートが備えられる全領域において、まず、前記全領域に一段目のNDコートを形成し、次に、前記全領域のうち透過率が最大の領域を除く領域に二段目のNDコートを形成することにより、透過率が最大となる前記領域を除く領域に複数のNDコートを厚み方向に積層し、最後に前記透明板全体に反射防止膜を形成することによりNDフィルタを製造することを特徴とするNDフィルタの製造方法。 - 前記NDコートは、複数の誘電体層と金属吸収層とが交互に積層された吸収層群である請求項13又は14に記載のNDフィルタの製造方法。
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