JP2011061513A - 伸縮アンテナ - Google Patents
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Abstract
【課題】 エレメントを傾動させる構成を小型化する。
【解決手段】 伸縮アンテナ1は、第1エレメント11ないし第3エレメント13の3段のエレメントを備え、第3エレメント13の下部がジョイントに20に固着されている。ジョイント20に形成された一対の挟持部20aに、シャフト23の上部に形成された平板状の挟持片23aが挟持されて枢支されている。シャフト23に形成された鍔部23bとベース22の上面との間に押し縮められてコイルスプリング24が収納されて、コイルスプリング24によりシャフト23が下方へ付勢されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 伸縮アンテナ1は、第1エレメント11ないし第3エレメント13の3段のエレメントを備え、第3エレメント13の下部がジョイントに20に固着されている。ジョイント20に形成された一対の挟持部20aに、シャフト23の上部に形成された平板状の挟持片23aが挟持されて枢支されている。シャフト23に形成された鍔部23bとベース22の上面との間に押し縮められてコイルスプリング24が収納されて、コイルスプリング24によりシャフト23が下方へ付勢されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、少なくとも受信機能を有する移動体通信機器、特に携帯電話機等に備えられる伸縮可能なアンテナに関する。
携帯電話機が普及しているが、この携帯電話機においては通話や情報を送受信するためにアンテナが備えられている。アンテナは携帯電話機の筐体に内蔵されていたり、筐体の側面に沿って取り付けられている。アンテナは、待ち受け時には携帯に便利なように携帯電話機の筐体に対して伸縮自在とされている。このような従来の伸縮アンテナはテレスコープ式の構成とされており、最下段の素子を除いてパイプ状とされ、下段の素子はその上段の素子に摺動自在に収納できるようにされて、伸縮自在なアンテナとされている。また、従来の伸縮アンテナは、弾力性を有する材料で形成されている線状のホイップアンテナ部が下段とされ、このホイップアンテナ部の先端側が挿入されており、ホイップアンテナ部に沿って摺動自在にホイップアンテナ部に保持されている上段の筒状アンテナ部とから構成されている。この筒状アンテナ部をホイップアンテナ部に対して上方にスライドすることにより、伸縮アンテナが伸張され、筒状アンテナ部をホイップアンテナ部に対して下方へスライドすることにより、伸縮アンテナが収納されるようになる。このような伸縮アンテナでは、外力による応力が集中する機器筐体と伸縮アンテナとの接合部分は、弾性を有するホイップアンテナ部とされているので、伸張状態の伸縮アンテナに横方向から外力が加わった際に、ホイップアンテナ部がしなることで外力を吸収し、外力がなくなると元の自立状態にもどるようになる。
従来の3段のエレメントを備える伸縮アンテナの構成の一例を図5に示す。図5に示す伸縮アンテナ100は3段のエレメントを全て伸張した状態を示している。
この図に示す伸縮アンテナ100は、金属製のパイプ状とされた第1エレメント111と、第1エレメント111内に下から挿入され、第1エレメント111に摺動自在に挿通されている第2エレメント112と、第2エレメント112内に下から挿入され、第2エレメント112に摺動自在に挿通されている第3エレメント113とを備えている。第2エレメント112も金属製のパイプ状とされており、第1エレメント111内に収納できるように第1エレメント111より若干小さい外径とされている。第3エレメント113は可撓性を有する線状の金属材料で作成されている。第3エレメント113の下端はアンテナ基部114に固着されており、アンテナ基部114は3段からなるエレメントを傾動可能に保持している。また、第1エレメント111の先端にはエレメントを把持して伸縮するためのトップ部110が設けられている。アンテナ基部114は、ホルダー115に摺動自在に保持されており、ホルダー115が携帯電話機等の無線機器の筐体に取り付けられて伸縮アンテナ100が伸張された際に、アンテナ基部114の作用により伸縮アンテナ100は筐体に対して傾動可能かつ回動可能に取り付けられるようになる。また、図5に示す伸張状態の伸縮アンテナ100に横方向から外力が加わった際に、可撓性を有する第3エレメント113がしなることで外力を吸収し、外力がなくなると伸縮アンテナ100は元の直立状態にもどるようになる。
この図に示す伸縮アンテナ100は、金属製のパイプ状とされた第1エレメント111と、第1エレメント111内に下から挿入され、第1エレメント111に摺動自在に挿通されている第2エレメント112と、第2エレメント112内に下から挿入され、第2エレメント112に摺動自在に挿通されている第3エレメント113とを備えている。第2エレメント112も金属製のパイプ状とされており、第1エレメント111内に収納できるように第1エレメント111より若干小さい外径とされている。第3エレメント113は可撓性を有する線状の金属材料で作成されている。第3エレメント113の下端はアンテナ基部114に固着されており、アンテナ基部114は3段からなるエレメントを傾動可能に保持している。また、第1エレメント111の先端にはエレメントを把持して伸縮するためのトップ部110が設けられている。アンテナ基部114は、ホルダー115に摺動自在に保持されており、ホルダー115が携帯電話機等の無線機器の筐体に取り付けられて伸縮アンテナ100が伸張された際に、アンテナ基部114の作用により伸縮アンテナ100は筐体に対して傾動可能かつ回動可能に取り付けられるようになる。また、図5に示す伸張状態の伸縮アンテナ100に横方向から外力が加わった際に、可撓性を有する第3エレメント113がしなることで外力を吸収し、外力がなくなると伸縮アンテナ100は元の直立状態にもどるようになる。
図6にアンテナ基部114の詳細構成を示す断面図を示すが、ジョイント120は一部半断面で示している。
この図に示すように、第3エレメント113は超弾性合金製の可撓性を有するエレメント導体113aを柔軟な絶縁チューブ113bで被覆して構成されている。エレメント導体113aの下部はジョイント120にほぼ中心軸に沿って形成されている孔部内に上端から嵌入されて、ジョイント120の外周面にカシメ加工が施されることにより、エレメント導体113aがジョイント120に固着されている。ジョイント120の下部において外周面の両側が削られて板状の挟持片120aが形成されている。挟持片120aには挿通孔が形成されている。ベース121の外径は第1エレメント111の外径とほぼ同様とされており、伸縮アンテナ100が伸張された際にホルダー115に摺動自在に保持される。ベース121の上部には溝部が形成されることにより一対の挟持部121aが形成されている。この溝部内にジョイント120に形成されている挟持片120aが嵌挿されることにより、挟持片120aが挟持部121aにより挟持されるようになる。そして、一対の挟持部121aに連通するよう形成された挿通孔にピン122を挿通する際に、溝部内の挟持片120aに形成された挿通孔にもピン122を挿通する。挿通したピン122の先端部には、挿通孔内から抜け出せないよう加工を施す。これにより、ジョイント120はベース121に枢支されるようになる。
この図に示すように、第3エレメント113は超弾性合金製の可撓性を有するエレメント導体113aを柔軟な絶縁チューブ113bで被覆して構成されている。エレメント導体113aの下部はジョイント120にほぼ中心軸に沿って形成されている孔部内に上端から嵌入されて、ジョイント120の外周面にカシメ加工が施されることにより、エレメント導体113aがジョイント120に固着されている。ジョイント120の下部において外周面の両側が削られて板状の挟持片120aが形成されている。挟持片120aには挿通孔が形成されている。ベース121の外径は第1エレメント111の外径とほぼ同様とされており、伸縮アンテナ100が伸張された際にホルダー115に摺動自在に保持される。ベース121の上部には溝部が形成されることにより一対の挟持部121aが形成されている。この溝部内にジョイント120に形成されている挟持片120aが嵌挿されることにより、挟持片120aが挟持部121aにより挟持されるようになる。そして、一対の挟持部121aに連通するよう形成された挿通孔にピン122を挿通する際に、溝部内の挟持片120aに形成された挿通孔にもピン122を挿通する。挿通したピン122の先端部には、挿通孔内から抜け出せないよう加工を施す。これにより、ジョイント120はベース121に枢支されるようになる。
ベース121には、下端が開放された孔部が挟持部121aの直下まで形成されており、この孔部内に、挟持部121aに枢支されている挟持片120aの下面が突出している。孔部内に突出した挟持片120aの下端面に当接するよう上部の径が大きくされた押し棒123が軸方向に移動可能に孔部内に挿入されている。押し棒123の下部には径が細くされた嵌挿部123aが形成されており、この嵌挿部123aの周囲に孔部内に挿入されたコイルスプリング124が嵌挿されている。コイルスプリング124の長さは、下部が嵌挿部123aから下方に延伸する長さとされており、コイルスプリング124の下端は孔部内に挿入されたストッパー126の上面に当接することにより、コイルスプリング124は押し縮められている。ストッパー126の下部の外周面にはリング状の溝が形成されており、このリング状の溝に対応するベース121の外周面にカシメ加工が施されている。これにより、ベース121の外周面にカシメ部121bが形成され、カシメ部121bの内側に突出した部位がストッパー126のリング状の溝に係合するようになって、ストッパー126はベース121の孔部内に固着される。
この場合、コイルスプリング124は押し縮められて押し棒123を上方へ付勢するようになる。これにより、ジョイント120の挟持片120aが押し棒123により下方から付勢されて、ベース121に枢支されているジョイント120を傾動させた際に所望の角度で確実に保持されるようになる。この構造により、図5に破線で示すように伸縮アンテナ100は直立状態から両側にほぼ水平になるまで傾動できる。傾動角度θの最大角度は約90°とされ、所望の傾動角度θに傾けた際に、コイルスプリング124の付勢力により3段からなるエレメントはその角度に確実に保持されるようになる。なお、伸縮アンテナ100を伸張した際には、ベース121の下端に形成された係合片121cがホルダー115の下端に係合して、それ以上伸張することができないようにされている。
また、ホルダー115には全体にわたり貫通孔が形成された円筒状とされており、ホルダー115の上部には外径が大きくされた鍔部115aが形成されている。鍔部115aから下方の部位の外周面にはネジ部が形成され、ネジ部からさらに下方へ延伸して形成されている。ホルダー115の内周面には凹部が形成されて、この凹部内にドラムスプリング125が収納されており、ホルダー115の下部の内周面には係合片121cが係合する係合部115bが形成されている。伸縮アンテナ100を伸張した際には、ベース121の外周面に弾性的に当接されたドラムスプリング125により、伸縮アンテナ100の伸張状態を維持したまま確実に保持される。
また、ホルダー115には全体にわたり貫通孔が形成された円筒状とされており、ホルダー115の上部には外径が大きくされた鍔部115aが形成されている。鍔部115aから下方の部位の外周面にはネジ部が形成され、ネジ部からさらに下方へ延伸して形成されている。ホルダー115の内周面には凹部が形成されて、この凹部内にドラムスプリング125が収納されており、ホルダー115の下部の内周面には係合片121cが係合する係合部115bが形成されている。伸縮アンテナ100を伸張した際には、ベース121の外周面に弾性的に当接されたドラムスプリング125により、伸縮アンテナ100の伸張状態を維持したまま確実に保持される。
次に、従来の3段のエレメントを備える伸縮アンテナの構成の他の例を図7に示す。図7に示す伸縮アンテナ200は3段のエレメントを全て伸張した状態を示している。
この図に示す伸縮アンテナ200は、伸縮アンテナ100と同様に第1エレメント111と、第1エレメント111内に下から挿入され、第1エレメント111に摺動自在に挿通されている第2エレメント112と、第2エレメント112内に下から挿入され、第2エレメント112に摺動自在に挿通されている第3エレメント113とを備えている。これらのエレメントの構成は伸縮アンテナ100の構成と同様とされているので、その説明は省略するが、第3エレメント113の下端はアンテナ基部134に固着されており、アンテナ基部134は3段からなるエレメントを傾動可能に保持している。アンテナ基部134におけるベース144は、携帯電話機等の無線機器の筐体に取り付けられ、伸縮アンテナ200は筐体に対して傾動可能に取り付けられるようになる。また、図7に示す伸張状態の伸縮アンテナ200に横方向から外力が加わった際に、可撓性を有する第3エレメント113がしなることで外力を吸収し、外力がなくなると伸縮アンテナ200は元の直立状態にもどるようになる。
この図に示す伸縮アンテナ200は、伸縮アンテナ100と同様に第1エレメント111と、第1エレメント111内に下から挿入され、第1エレメント111に摺動自在に挿通されている第2エレメント112と、第2エレメント112内に下から挿入され、第2エレメント112に摺動自在に挿通されている第3エレメント113とを備えている。これらのエレメントの構成は伸縮アンテナ100の構成と同様とされているので、その説明は省略するが、第3エレメント113の下端はアンテナ基部134に固着されており、アンテナ基部134は3段からなるエレメントを傾動可能に保持している。アンテナ基部134におけるベース144は、携帯電話機等の無線機器の筐体に取り付けられ、伸縮アンテナ200は筐体に対して傾動可能に取り付けられるようになる。また、図7に示す伸張状態の伸縮アンテナ200に横方向から外力が加わった際に、可撓性を有する第3エレメント113がしなることで外力を吸収し、外力がなくなると伸縮アンテナ200は元の直立状態にもどるようになる。
図8にアンテナ基部134の詳細構成を示す断面図を示す。
この図に示すように、第3エレメント113は可撓性を有するエレメント導体113aを柔軟な絶縁チューブ113bで被覆して構成されている。エレメント導体113aの下部はストッパー140のほぼ中心軸に沿って形成されている孔部内に上端から嵌入されて、ストッパー140の外周面の一部にカシメ加工が施されることにより、エレメント導体113aがストッパー140に固着されている。ストッパー140の下部の外周面にはネジ部が形成されており、このネジ部がジョイント141に形成されている孔部の内周面に形成されたネジ部に螺着されて、ストッパー140のほぼ下半分がジョイント141内に螺合されるようになる。ジョイント141の下部には溝部が形成されることにより一対の挟持部141aが形成されており、ジョイント141に形成された上端が開口された孔部が、挟持部141aの直上まで形成されている。この孔部内には、孔部の内径にほぼ等しい外径を中央部に有する押し棒142がスライド可能に挿入されており、押し棒142の下部の外径は若干外径が大きくされている。押し棒142の上部には径が細くされた嵌挿部142aが形成されており、この嵌挿部142aの周囲に孔部内に挿入されたコイルスプリング143が嵌挿されている。コイルスプリング143の長さは、上部が嵌挿部142aから上方に延伸する長さとされており、コイルスプリング143の上端は孔部内に挿入されたストッパー140の下面に当接することにより、コイルスプリング143は押し縮められている。
この図に示すように、第3エレメント113は可撓性を有するエレメント導体113aを柔軟な絶縁チューブ113bで被覆して構成されている。エレメント導体113aの下部はストッパー140のほぼ中心軸に沿って形成されている孔部内に上端から嵌入されて、ストッパー140の外周面の一部にカシメ加工が施されることにより、エレメント導体113aがストッパー140に固着されている。ストッパー140の下部の外周面にはネジ部が形成されており、このネジ部がジョイント141に形成されている孔部の内周面に形成されたネジ部に螺着されて、ストッパー140のほぼ下半分がジョイント141内に螺合されるようになる。ジョイント141の下部には溝部が形成されることにより一対の挟持部141aが形成されており、ジョイント141に形成された上端が開口された孔部が、挟持部141aの直上まで形成されている。この孔部内には、孔部の内径にほぼ等しい外径を中央部に有する押し棒142がスライド可能に挿入されており、押し棒142の下部の外径は若干外径が大きくされている。押し棒142の上部には径が細くされた嵌挿部142aが形成されており、この嵌挿部142aの周囲に孔部内に挿入されたコイルスプリング143が嵌挿されている。コイルスプリング143の長さは、上部が嵌挿部142aから上方に延伸する長さとされており、コイルスプリング143の上端は孔部内に挿入されたストッパー140の下面に当接することにより、コイルスプリング143は押し縮められている。
無線機器の筐体に取り付けられるL字状に折曲されているベース144の上面には板状の挟持片144aが立設して形成されている。挟持片144aには挿通孔が形成されている。この挟持片144aが、ジョイント141の下部に形成されている溝部内に嵌挿されることにより、挟持片144aが挟持部141aにより挟持されるようになる。そして、一対の挟持部141aに連通するよう形成された挿通孔にピン145を挿通することにより、溝部内の挟持片144aに形成された挿通孔にもピン145が挿通される。ピン145の先端部には、挿通孔内から抜け出せないよう加工を施す。これにより、ジョイント141はベース144に枢支されるようになる。挟持部141aに挟持されている挟持片144aの先端は、ジョイント141の孔部内に突出して、その先端が押し棒142の下端面に当接している。この場合、コイルスプリング143は押し縮められて押し棒142を下方へ付勢するようになる。これにより、ジョイント141の挟持片144aが押し棒142により上方から付勢されて、ベース144に枢支されているジョイント141を傾動させた際に所望の角度で確実に保持されるようになる。この構造により、図7に破線で示すように伸縮アンテナ200は直立状態から両側にほぼ水平になるまで傾動できる。傾動角度θの最大角度は約90°とされ、所望の傾動角度θに傾けた際に、コイルスプリング143の付勢力により3段からなるエレメントはその角度に確実に保持されるようになる。また、L字状のベース144には、ネジの挿通孔が形成されており、この挿通孔にネジを挿通して筐体に螺着することにより、伸縮アンテナ200が筐体に取り付けられるようになる。
上記した従来の伸縮アンテナ100においては、3段のエレメントを傾動させる構成には、ベース121,押し棒123,コイルスプリング124およびストッパー126の部品が必要とされ、部品点数が多くなると共に傾動させる構成が大きくなると云う問題点があった。また、従来の伸縮アンテナ200においても、3段のエレメントを傾動させる構成には、ジョイント141,押し棒、142,コイルスプリング143およびベース144の部品が必要とされ、部品点数が多くなると傾動させる構成が大きくなると云う問題点があった。このように、傾動させる構成が大きくなると、エレメントを縮納した際の長さを長くすることができず、伸張時の長さが短くなってしまうことになる。
そこで、本発明はエレメントを傾動させる構成を小型化してエレメントを伸張した際の長さを長くすることのできる伸縮アンテナを提供することを目的としている。
そこで、本発明はエレメントを傾動させる構成を小型化してエレメントを伸張した際の長さを長くすることのできる伸縮アンテナを提供することを目的としている。
本発明のアンテナは、可撓性を有する線状の下部エレメントと、該下部エレメントが内部に収納可能とされて、前記下部エレメントに対して摺動自在に伸縮されるパイプ状の上部エレメントと、前記下部エレメントの下部が固着されると共に、下部に一対の挟持部が形成されているジョイントと、該ジョイントの前記一対の挟持部の間に挟持されて枢支される挟持片が上部に形成され、下端に外径が大きくされた鍔部が形成されたシャフトと、上面に前記挟持片が挿通される挿通孔が形成され、ほぼ円筒状に形成されて内部に前記シャフトが挿入されていると共に下端に外側に突出するストッパーが形成されているベースと、前記シャフトにおける前記鍔部の上面に下端が当接するように前記シャフトの周囲に配置されると共に、上端が前記ベースの上面の内側に当接するよう前記ベース内に押し縮められて収納されているコイルスプリングと、伸張された際に摺動された前記ベースを弾性的に保持すると共に筐体に取付可能とされたホルダーとを備えることを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、伸縮自在なエレメントを傾動させる構成には、ジョイント,シャフト,コイルスプリングおよびベースの部品だけが必要とされ、部品点数を少なくすることができると共に、傾動させる構成を小型化することができる。これにより、エレメントを縮納した際の長さを長くすることができることから、伸張した際の長さを長くすることができるようになる。
本発明の第1実施例である伸縮アンテナ1の全体の構成を図1に示す。図1は伸縮アンテナ1を伸張した状態を示す図である。
この図に示す第1実施例の伸縮アンテナ1は、第1エレメント11の先端にトップ部10が嵌着されており、金属製のパイプ状とされた第1エレメント11と、第1エレメント11内に下から挿入され、第1エレメント11に摺動自在に挿通されている第2エレメント12と、第2エレメント12内に下から挿入され、第2エレメント12に摺動自在に挿通されている第3エレメント13を備えている。第2エレメント12も金属製のパイプ状とされており、第1エレメント11内に収納できるように第1エレメント11より若干小さい外径とされている。第3エレメント13は超弾性合金等の可撓性を有する線状の金属材料で作成されている。第3エレメント13の下端はアンテナ基部14に固着されており、アンテナ基部14により第1エレメント11ないし第3エレメント13からなる3段の伸縮自在なエレメントがホルダー15に対して摺動可能かつ傾動可能とされている。トップ部10は、伸縮アンテナ1を伸縮する際に把持する部位とされている。ホルダー15は、携帯電話機等の無線機器の筐体に取り付けられる。ホルダー15が筐体に取り付けられた際に、伸縮アンテナ1が筐体に収納できると共に、筐体に対し傾動可能に取り付けられるようになる。
この図に示す第1実施例の伸縮アンテナ1は、第1エレメント11の先端にトップ部10が嵌着されており、金属製のパイプ状とされた第1エレメント11と、第1エレメント11内に下から挿入され、第1エレメント11に摺動自在に挿通されている第2エレメント12と、第2エレメント12内に下から挿入され、第2エレメント12に摺動自在に挿通されている第3エレメント13を備えている。第2エレメント12も金属製のパイプ状とされており、第1エレメント11内に収納できるように第1エレメント11より若干小さい外径とされている。第3エレメント13は超弾性合金等の可撓性を有する線状の金属材料で作成されている。第3エレメント13の下端はアンテナ基部14に固着されており、アンテナ基部14により第1エレメント11ないし第3エレメント13からなる3段の伸縮自在なエレメントがホルダー15に対して摺動可能かつ傾動可能とされている。トップ部10は、伸縮アンテナ1を伸縮する際に把持する部位とされている。ホルダー15は、携帯電話機等の無線機器の筐体に取り付けられる。ホルダー15が筐体に取り付けられた際に、伸縮アンテナ1が筐体に収納できると共に、筐体に対し傾動可能に取り付けられるようになる。
本発明の第1実施例にかかる伸縮アンテナ1は、図1に示すように全段を伸張した状態や中途まで伸張した状態で使用することができる。また、不使用時には全段が縮納されて筐体内に伸縮アンテナ1が収納されるようになり、この際にはホルダー15内にトップ部10が摺動されて保持された状態となる。
第1実施例の伸縮アンテナ1におけるアンテナ基部14の詳細構成を示す断面図を図2に示す。図2において、ジョイント20は一部半断面で示されている。
図2に示すように、第3エレメント13は超弾性合金製の可撓性を有するエレメント導体13aを柔軟な絶縁チューブ13bで被覆して構成されている。エレメント導体13aの下部はジョイント20にほぼ中心軸に沿って形成されている孔部内に上端から嵌入されて、ジョイント20の外周面にカシメ加工が施されることにより、エレメント導体13aがジョイント20に固着されている。ジョイント20は、断面形状がほぼ円形とされて金属製とされており、上端から所定深さの孔部が形成されていると共に、下部の外径が大きく形成されている。
第1実施例の伸縮アンテナ1におけるアンテナ基部14の詳細構成を示す断面図を図2に示す。図2において、ジョイント20は一部半断面で示されている。
図2に示すように、第3エレメント13は超弾性合金製の可撓性を有するエレメント導体13aを柔軟な絶縁チューブ13bで被覆して構成されている。エレメント導体13aの下部はジョイント20にほぼ中心軸に沿って形成されている孔部内に上端から嵌入されて、ジョイント20の外周面にカシメ加工が施されることにより、エレメント導体13aがジョイント20に固着されている。ジョイント20は、断面形状がほぼ円形とされて金属製とされており、上端から所定深さの孔部が形成されていると共に、下部の外径が大きく形成されている。
また、外径が大きくされたジョイント20の下部において、ほぼ中央部に軸方向に溝部が形成されており、溝部が形成されることにより一対の挟持部20aが形成されている。挟持部20aの断面形状はほぼ半円形とされ、一対の挟持部20aに連通する挿通孔が横方向に形成されている。ジョイント20の溝部内にシャフト23の上部に形成されている平板状の挟持片23aが嵌挿されることにより、挟持片23aが一対の挟持部20aにより挟持されるようになる。そして、一対の挟持部20aに連通するよう形成された挿通孔にピン21を挿通する際に、溝部内の挟持片23aに形成された挿通孔にもピン21を挿通する。挿通されたピン21の先端部には、挿通孔内から抜け出せないよう加工を施す。これにより、ジョイント20はシャフト23に枢支されるようになる。なお、シャフト23は金属製とされて断面形状がほぼ円形とされており、上部の外周面の両側が削られて平板状の挟持片23aが形成されている。挟持片23aにはピン21が挿通される挿通孔が形成されている。
シャフト23は、上端が閉じた円筒状の金属製とされたベース22内に挿入されている。この場合、ベース22の閉じた上面には矩形状の溝部が形成されており、矩形状の溝部内にシャフト23が有する平板状の挟持片23aが挿入されて、挟持片23aはベース22の上面から突出して前記したように挟持部20aに挟持されている。シャフト23の下端には外径が大きくされた鍔部23bが形成されている。シャフト23の周囲にはベース22内に収納されたコイルスプリング24が配置されており、コイルスプリング24の下端は鍔部23bの上端に当接すると共に、上端がベース22の上面の内面に当接している。このベース22内に収納されたコイルスプリング24の長さは、収納された際に押し縮められて所定の付勢力を発生する長さとされている。このコイルスプリング24による付勢力によりシャフト23は下方へ付勢されて、シャフト23に連結されたジョイント20の挟持部20aの下面がベース22の上面に弾性的に当接するようになる。これにより、シャフト23に枢支されているジョイント20を傾動させた際に、所望の角度で確実に保持されるようになる。この構造により、図1に破線で示すように伸縮アンテナ1は直立状態から両側にほぼ水平になるまで傾動できるようになる。傾動角度θの最大角度は約90°とされ、所望の傾動角度θに傾けた際に、コイルスプリング24の付勢力により3段からなるエレメントが全段伸張されていてもその角度に確実に保持されるようになる。
ベース22は金属製とされて、閉じた上面に矩形状の溝部が形成された円筒状とされている。矩形状の溝部内には、上記したように挟持片23aが出入自在に嵌挿されている。ベース22の下端には横方向に突出するストッパー22bが形成されている。伸縮アンテナ1を伸張した際には、ベース22がホルダー15内に下から挿入されてホルダー15に弾性的に保持されるようになる。また、伸張された際にはベース22の下端に形成されたストッパー22bがホルダー15の下端の内側に係合して、それ以上伸張することができないようになる。ホルダー15は金属製とされており、全体にわたり貫通孔が形成された円筒状とされて、ホルダー15の上部には外径が大きくされた鍔部15bが形成されている。鍔部15bから下方の本体部15aの外周面にはネジ部が形成され、ネジ部から若干下方へ延伸している。ホルダー15の内周面には収納凹部が形成されて、この収納凹部内にドラムスプリング25が収納されている。また、ホルダー15の下部の内周面にはストッパー22bが係合する係合部15cが形成されている。ホルダー15を携帯電話機等の筐体に形成されたネジ穴に鍔部15bの下面が当接するまで螺合することにより、筐体に伸縮アンテナ1を取り付けることができる。
ドラムスプリング25は、リン青銅等の弾性を有する金属板を加工して複数本の弾性片を形成し、歪ませた弾性片が内側になるよう全体を円筒状に折曲してホルダー15の収納凹部内に収納されている。伸縮アンテナ1を伸張した際には、ホルダー15内に挿通されたベース22の外周面にドラムスプリング25が弾性的に当接されて、伸張状態とされた伸縮アンテナ1が確実に保持される。また、伸縮アンテナ1を縮納した際にはトップ部10が上からホルダー15内に挿入されて、トップ部10の上部が鍔部15bの上面に当接される。この際に、トップ部10の外周面に弾性的に当接されたドラムスプリング25により、縮納状態の伸縮アンテナ1が確実に保持される。
本発明の第1実施例の伸縮アンテナ1は、ホルダー15が携帯電話機等の筐体に取り付けられると、筐体に対して直立状態から水平方向までの任意の傾動角度で傾動することができると共に、ホルダー15に対してベース22を長手方向の軸を回転軸として回転できることから、伸縮アンテナ1を筐体に対して水平面内で回転することができるようになる。そして、第1実施例の伸縮アンテナ1は従来の伸縮アンテナにおける押し棒あるいはストッパーの部品を省略することができると共に、部品点数が減ったことから図2に示すようにベース22の長さを従来の伸縮アンテナより短くすることができる。すると、ベース22が短くなった分だけ第2エレメント12および第3エレメント13が収納されている第1エレメント11の長さを長くしても、筐体に用意された伸縮アンテナ1を収納できる空間に収納することができ、全段を伸張した際の伸縮アンテナ1の長さを長くすることができるようになる。
本発明の第1実施例の伸縮アンテナ1は、ホルダー15が携帯電話機等の筐体に取り付けられると、筐体に対して直立状態から水平方向までの任意の傾動角度で傾動することができると共に、ホルダー15に対してベース22を長手方向の軸を回転軸として回転できることから、伸縮アンテナ1を筐体に対して水平面内で回転することができるようになる。そして、第1実施例の伸縮アンテナ1は従来の伸縮アンテナにおける押し棒あるいはストッパーの部品を省略することができると共に、部品点数が減ったことから図2に示すようにベース22の長さを従来の伸縮アンテナより短くすることができる。すると、ベース22が短くなった分だけ第2エレメント12および第3エレメント13が収納されている第1エレメント11の長さを長くしても、筐体に用意された伸縮アンテナ1を収納できる空間に収納することができ、全段を伸張した際の伸縮アンテナ1の長さを長くすることができるようになる。
次に、本発明の第2実施例である伸縮アンテナ2の全体の構成を図3に示す。図3は伸縮アンテナ2を伸張した状態を示す図である。
この図に示す第2実施例の伸縮アンテナ2は、第1実施例の伸縮アンテナ1と同様に第1エレメント11の先端にトップ部10が嵌着されており、金属製のパイプ状とされた第1エレメント11と、第1エレメント11内に下から挿入され、第1エレメント11に摺動自在に挿通されている第2エレメント12と、第2エレメント12内に下から挿入され、第2エレメント12に摺動自在に挿通されている第3エレメント13を備えている。第1エレメント11ないし第3エレメント13からなる3段の伸縮自在なエレメントの構成は、第1実施例の伸縮アンテナと同様とされているので、その説明は省略するが、第3エレメント13の下端はアンテナ基部16に固着されており、アンテナ基部16により第1エレメント11ないし第3エレメント13からなる3段の伸縮自在なエレメントがベース32に対して傾動可能とされている。ベース32は、携帯電話機等の無線機器の筐体に取り付けられる。ベース32が筐体に取り付けられた際に、伸縮アンテナ2が筐体に対し傾動可能に取り付けられるようになる。
この図に示す第2実施例の伸縮アンテナ2は、第1実施例の伸縮アンテナ1と同様に第1エレメント11の先端にトップ部10が嵌着されており、金属製のパイプ状とされた第1エレメント11と、第1エレメント11内に下から挿入され、第1エレメント11に摺動自在に挿通されている第2エレメント12と、第2エレメント12内に下から挿入され、第2エレメント12に摺動自在に挿通されている第3エレメント13を備えている。第1エレメント11ないし第3エレメント13からなる3段の伸縮自在なエレメントの構成は、第1実施例の伸縮アンテナと同様とされているので、その説明は省略するが、第3エレメント13の下端はアンテナ基部16に固着されており、アンテナ基部16により第1エレメント11ないし第3エレメント13からなる3段の伸縮自在なエレメントがベース32に対して傾動可能とされている。ベース32は、携帯電話機等の無線機器の筐体に取り付けられる。ベース32が筐体に取り付けられた際に、伸縮アンテナ2が筐体に対し傾動可能に取り付けられるようになる。
本発明の第2実施例にかかる伸縮アンテナ2は、図3に示すように全段を伸張した状態や中途まで伸張した状態で使用することができる。また、不使用時には全段が縮納されて筐体に沿って伸縮アンテナ2が折り曲げられて収納されるようになる。
第2実施例の伸縮アンテナ2におけるアンテナ基部16の詳細構成を示す断面図を図4に示す。図4において、ジョイント20は一部半断面で示されている。
図4に示すように、第3エレメント13は超弾性合金製の可撓性を有するエレメント導体13aを柔軟な絶縁チューブ13bで被覆して構成されている。エレメント導体13aの下部はジョイント20にほぼ中心軸に沿って形成されている孔部内に上端から嵌入されて、ジョイント20の外周面にカシメ加工が施されることにより、エレメント導体13aがジョイント20に固着されている。ジョイント20は、断面形状がほぼ円形とされて金属製とされており、上端から所定深さの孔部が形成されていると共に、下部の外径が大きく形成されている。
第2実施例の伸縮アンテナ2におけるアンテナ基部16の詳細構成を示す断面図を図4に示す。図4において、ジョイント20は一部半断面で示されている。
図4に示すように、第3エレメント13は超弾性合金製の可撓性を有するエレメント導体13aを柔軟な絶縁チューブ13bで被覆して構成されている。エレメント導体13aの下部はジョイント20にほぼ中心軸に沿って形成されている孔部内に上端から嵌入されて、ジョイント20の外周面にカシメ加工が施されることにより、エレメント導体13aがジョイント20に固着されている。ジョイント20は、断面形状がほぼ円形とされて金属製とされており、上端から所定深さの孔部が形成されていると共に、下部の外径が大きく形成されている。
また、外径が大きくされたジョイント20の下部において、ほぼ中央部に軸方向に溝部が形成されており、溝部が形成されることにより一対の挟持部20aが形成されている。挟持部20aの断面形状はほぼ半円形とされ、一対の挟持部20aに連通する挿通孔が横方向に形成されている。ジョイント20の溝部内にシャフト33の上部に形成されている平板状の挟持片33bが嵌挿されることにより、挟持片33bが一対の挟持部20aにより挟持されるようになる。そして、一対の挟持部20aに連通するよう形成された挿通孔にピン21を挿通する際に、溝部内の挟持片33bに形成された挿通孔にもピン21を挿通する。ピン21の先端部には、挿通孔内から抜け出せないよう加工を施す。これにより、ジョイント20はシャフト33に枢支されるようになる。なお、シャフト33は金属製とされており、本体部33aは断面形状がほぼ円形とされ、本体部33aの上部の外周面の両側が削られて平板状の挟持片33bが形成されている。挟持片33bにはピン21が挿通される挿通孔が形成されている。また、本体部の下端には、外径が大きくされた鍔部33cが形成されている。
シャフト33が有する平板状の挟持片33bは、金属製とされた平板状のベース32に形成された矩形状の溝部に摺動可能に下面側から挿入されている。シャフト33の本体部33aの周囲にはコイルスプリング34が配置されており、コイルスプリング34の下端は鍔部33cの上端に当接すると共に、上端がベース32の下面に当接している。このコイルスプリング34の長さは、本体部33aの周囲に配置されて挟持片33bが挟持部20aに挟持された際に、押し縮められて所定の付勢力を発生する長さとされている。このコイルスプリング34による付勢力によりシャフト33は下方へ付勢されるようになる。これにより、ジョイント20の挟持部20aの下面がベース32の上面に弾性的に当接するようになり、ベース32に取り付けられたシャフト33に枢支されているジョイント20を傾動させた際に所望の角度で確実に保持されるようになる。この構造により、図3に破線で示すように伸縮アンテナ2は直立状態から両側にほぼ水平になるまで傾動できるようになる。傾動角度θの最大角度は約90°とされ、所望の傾動角度θに傾けた際に、コイルスプリング34の付勢力により3段からなるエレメントが全段伸張されていてもその角度に確実に保持できるようになる。
平板状のベース32には、取付穴32aが形成されており、この取付穴32aにネジを挿通して携帯電話機等の筐体に螺着することにより、筐体に伸縮アンテナ2を取り付けることができる。この場合、シャフト33を収納する空間が筐体内に用意される。
本発明の第2実施例の伸縮アンテナ2は、ベース32が携帯電話機等の筐体に取り付けられると、筐体に対して直立状態から水平方向までの任意の傾動角度で傾動することができるようになる。そして、第2実施例の伸縮アンテナ2は従来の他の伸縮アンテナにおける押し棒あるいはストッパーの部品を省略することができると共に、部品点数が減ったことから図4に示すようにベース32の長さを従来の伸縮アンテナより短くすることができる。すると、ベース32が短くなった分だけ第2エレメント12および第3エレメント13が収納されている第1エレメント11の長さを長くしても、筐体に用意された伸縮アンテナ2を収納できる空間に収納することができ、全段を伸張した際の伸縮アンテナ2の長さを長くすることができるようになる。
本発明の第2実施例の伸縮アンテナ2は、ベース32が携帯電話機等の筐体に取り付けられると、筐体に対して直立状態から水平方向までの任意の傾動角度で傾動することができるようになる。そして、第2実施例の伸縮アンテナ2は従来の他の伸縮アンテナにおける押し棒あるいはストッパーの部品を省略することができると共に、部品点数が減ったことから図4に示すようにベース32の長さを従来の伸縮アンテナより短くすることができる。すると、ベース32が短くなった分だけ第2エレメント12および第3エレメント13が収納されている第1エレメント11の長さを長くしても、筐体に用意された伸縮アンテナ2を収納できる空間に収納することができ、全段を伸張した際の伸縮アンテナ2の長さを長くすることができるようになる。
以上説明した本発明にかかる伸縮アンテナは、地上デジタルテレビジョン放送の1セグメント部分受信サービスを受信することのできる携帯電話機等の伸縮アンテナとして使用することができるが、これに限るものではなく本発明にかかる伸縮アンテナは、伸縮可能なアンテナ一般に適用することができる。また、本発明の伸縮アンテナは第1エレメントないし第3エレメントを備える3段の伸縮アンテナとしたが、エレメント部分を2段に伸縮可能な伸縮アンテナとしても良い。
さらに、本発明にかかる伸縮アンテナにおいて、挟持部の下端面に平坦部を形成することにより、エレメントを傾動させていくと平坦部がベースの上面に当接した際にクリック感を得ることができると共に、その傾動角度が保持されるようになる。従って、挟持部の下端面を四角形や多角形とすることにより、所定の傾動角度となった際にクリック感を得ることができると共に、その傾動角度で保持できるようになる。
さらに、本発明にかかる伸縮アンテナにおいて、挟持部の下端面に平坦部を形成することにより、エレメントを傾動させていくと平坦部がベースの上面に当接した際にクリック感を得ることができると共に、その傾動角度が保持されるようになる。従って、挟持部の下端面を四角形や多角形とすることにより、所定の傾動角度となった際にクリック感を得ることができると共に、その傾動角度で保持できるようになる。
1 伸縮アンテナ、2 伸縮アンテナ、10 トップ部、11 第1エレメント、12 第2エレメント、13 第3エレメント、13a エレメント導体、13b 絶縁チューブ、14 アンテナ基部、15 ホルダー、15a 本体部、15b 鍔部、15c 係合部、16 アンテナ基部、20 ジョイント、20a 挟持部、21 ピン、22 ベース、22b ストッパー、23 シャフト、23a 挟持片、23b 鍔部、24 コイルスプリング、25 ドラムスプリング、32 ベース、32a 取付穴、33 シャフト、33a 本体部、33b 挟持片、33c 鍔部、34 コイルスプリング、100 伸縮アンテナ、110 トップ部、111 第1エレメント、112 第2エレメント、113 第3エレメント、113a エレメント導体、113b 絶縁チューブ、114 アンテナ基部、115 ホルダー、115a 鍔部、115b 係合部、120 ジョイント、120a 挟持片、121 ベース、121a 挟持部、121b カシメ部、121c 係合片、122 ピン、123 押し棒、123a 嵌挿部、124 コイルスプリング、125 ドラムスプリング、126 ストッパー、134 アンテナ基部、140 ストッパー、141 ジョイント、141a 挟持部、142 押し棒、142a 嵌挿部、143 コイルスプリング、144 ベース、144a 挟持片、145 ピン、200 伸縮アンテナ
Claims (2)
- 可撓性を有する線状の下部エレメントと、
該下部エレメントが内部に収納可能とされて、前記下部エレメントに対して摺動自在に伸縮されるパイプ状の上部エレメントと、
前記下部エレメントの下部が固着されると共に、下部に一対の挟持部が形成されているジョイントと、
該ジョイントの前記一対の挟持部の間に挟持されて枢支される挟持片が上部に形成され、下端に外径が大きくされた鍔部が形成されたシャフトと、
上面に前記挟持片が挿通される挿通孔が形成され、ほぼ円筒状に形成されて内部に前記シャフトが挿入されていると共に下端に外側に突出するストッパーが形成されているベースと、
前記シャフトにおける前記鍔部の上面に下端が当接するように前記シャフトの周囲に配置されると共に、上端が前記ベースの上面の内側に当接するよう前記ベース内に押し縮められて収納されているコイルスプリングと、
伸張された際に挿通された前記ベースを弾性的に保持すると共に筐体に取付可能とされたホルダーと、
を備えることを特徴とする伸縮アンテナ。 - 可撓性を有する線状の下部エレメントと、
該下部エレメントが内部に収納可能とされて、前記下部エレメントに対して摺動自在に伸縮されるパイプ状の上部エレメントと、
前記下部エレメントの下部が固着されると共に、下部に一対の挟持部が形成されているジョイントと、
該ジョイントの前記一対の挟持部の間に挟持されて枢支される挟持片が上部に形成され、下端に外径が大きくされた鍔部が形成されたシャフトと、
前記挟持片が挿通されている挿通孔が形成され、筐体に取付可能とされたベースと、
前記シャフトにおける前記鍔部の上面に下端が当接すると共に、上端が前記ベースの下面に当接するよう押し縮められて前記シャフトの周囲に配置されているコイルスプリングと、
を備えることを特徴とする伸縮アンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009209226A JP2011061513A (ja) | 2009-09-10 | 2009-09-10 | 伸縮アンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009209226A JP2011061513A (ja) | 2009-09-10 | 2009-09-10 | 伸縮アンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011061513A true JP2011061513A (ja) | 2011-03-24 |
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ID=43948643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009209226A Withdrawn JP2011061513A (ja) | 2009-09-10 | 2009-09-10 | 伸縮アンテナ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2011061513A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015522227A (ja) * | 2012-09-28 | 2015-08-03 | ▲華▼▲為▼▲終▼端有限公司 | アンテナ、コンビネーションアンテナ及びモバイル端末 |
-
2009
- 2009-09-10 JP JP2009209226A patent/JP2011061513A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9806396B2 (en) | 2012-09-28 | 2017-10-31 | Huawei Device Co., Ltd. | Antenna, combination antenna, and mobile terminal |
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