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JP2011049438A - ワーク固着用接着剤の除去方法およびその装置 - Google Patents

ワーク固着用接着剤の除去方法およびその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スライス台に対するワークの接着後に、はみ出した接着剤の除去を適切に行い、その除去の作業を自動化できるようにする。
【解決手段】スライス台1の接着面2に接着剤3を塗布し、接着面2の接着剤3の部分にワーク4を押し付けて、スライス台1の接着面2にワーク4を接着する過程において、接着剤3の塗布前に、スライス台1の側面6、7のうちワイヤソー10の切り口となる対向状態の側面6に接着剤除去用のテープ5を押し当て、スライス台1へのワーク4の接着によりワーク4とスライス台1との間からはみ出した接着剤3を上記テープ5の押し当て側とは反対側の面で受け止めた後、上記テープ5を退避させることにより、はみ出した接着剤3を切り口となる側面6から上記テープ5と共に除去する。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリコンインゴットやシリコンブロックなどの半導体のワークをワイヤソーを利用して、多数の薄いウェーハとして切断するとき、切断の前準備としてスライス台にワークを接着剤により接着する際に、はみ出した不要の接着剤を除去する方法およびその装置に関する。
ワイヤソーによるワークの切断に際して、ワークは、スライス台に接着剤により接着した状態としてワイヤソーに取り付けられる。スライス台に対するワークの接着は、スライス台に接着剤を塗布し、塗布した接着剤の接着面にワークを押し付け、すり合わせのような動作、いわゆるオシレート動作をしながら行われる。ワークの押し付けや、オシレート動作によって、スライス台の接着面とワークとの間に適当な量の接着剤が介在することになるが、このときの余剰の接着剤は、スライス台とワークとの間からはみ出し、スライス台の側面を流れ下り、やがてその側面で固まる。
切断工程で、ワイヤソーは、スライス台と一体のワークを多重巻きのワイヤで多数の薄いウェーハとして1枚ずつ独立するように切断する。切断の終了時点で、各ウェーハは、接着剤の部分でスライス台に接着されており、切断工程の後に、スライス台と共に洗浄工程を経て、接着剤の溶解によってスライス台から分離する。
スライス台の側面に接着剤がはみ出し状態で残っていると、ワイヤソーによる切断過程ではみ出し状態の接着剤がワイヤに触れてワイヤの表面に絡まるため、ワイヤソーの切断能力や加工精度が低下するほか、加工後におけるウェーハのデバイス工程で、ウェーハの割れ、欠けなどの不具合が発生し易くなる。
このため、はみ出し状態の接着剤は、はみ出した直後に、スライス台の側面から拭き取るか、ワークをスライス台と共にワイヤソーに取り付けて切断する前に、スクレーパなどで取り除かれる。また、ワイヤソーによる切断後に、硬化状態の接着剤は、ウェーハの端部からカッターやスクレーパなどにより取り除かれる。これらの取り除き作業は、いずれも手作業であり、能率の悪いものとなっている。
一方、特許文献1は、スライスベースの肩部分に接着剤受縁部を形成しておき、それらの受縁部で、はみ出した接着剤を受け止める技術、を開示している。その技術でも、その取り除き作業は、不可欠であり、作業能率の悪さは、依然として解決されない。
また、特許文献2は、スライスベースとワークとの間で、接着剤のはみ出し位置の対向辺に粘着性両面テープを貼り付けておき、粘着性両面テープの間に接着剤を塗布することによって、接着剤のはみ出しを防止する技術、を開示している。その技術によると、ワイヤソーのワイヤに触れる位置で接着剤のはみ出しが無くなるが、粘着性両面テープの粘着力が充分でなく、また、粘着性両面テープの厚みによって形成される空間に適量の接着剤の塗布が難しく、接着不良が起き易い状態となってしまう。
特開2000−280235公報 特開2005−183839公報
したがって、本発明の課題は、スライス台に対するワークの接着後に、はみ出した接着剤の除去を適切に行い、その除去の作業を自動化できるようにすることである。
上記の課題のもとに、本発明のワーク固着用接着剤の除去方法は、スライス台の接着面に接着剤を塗布し、接着面の接着剤の部分にワークを押し付けて、スライス台の接着面にワークを接着する過程において、接着面の接着剤の部分にワークを押し付ける前に、スライス台の側面のうちワイヤソーの切り口となる対向状態の側面に接着剤除去用のテープを押し当て、スライス台へのワークの接着によりワークとスライス台との間からはみ出した接着剤を上記テープの押し当て側とは反対側の面で受け止めた後、上記テープを退避させることにより、はみ出した接着剤を切り口となる側面から上記テープと共に除去するようにしている(請求項1)。
上記テープは、押し当て側で粘着層を有するテープ材料により構成し、スライス台の側面に対して上記テープを上記粘着層により仮止め状態となる(請求項2)。
そして、本発明のワーク固着用接着剤の除去装置は、スライス台の接着面に接着剤を塗布し、接着面の接着剤の部分にワークを押し付けて、スライス台の接着面にワークを接着する過程で、スライス台の接着剤にワークを押し付けたときに、ワークとスライス台との間からはみ出した接着剤を除去する装置において、スライス台の側面のうちワイヤソーの切り口となる対向状態の側面に向き合う位置で接着剤除去用のテープを送り出し側から巻き取り側へと移動可能な状態として巻き掛ける一対のリールと、一対のリールのうち送り出し側のリールに上記テープの張力に対応する回転抵抗を付与する張力付与手段と、上記テープを所定の張力のもとにスライス台の側面に押し当てる押し当て手段と、巻き取り側のリールを回転させて、スライス台の側面に対応する位置の上記テープを巻き取る駆動モータと、押し当て手段を上記テープと共に待機位置から前進させ、上記テープをスライス台の側面に押し当て、ワークとスライス台との間からはみ出した接着剤を切り口となる側面から除去するときに、上記テープを待機位置へ退避させる進退手段とから構成されている(請求項3)。
本発明のワーク固着用接着剤の除去方法によると、接着面の接着剤の部分にワークを押し付ける前に、スライス台の切り口となる対向状態の側面に接着剤除去用のテープが押し当てられており、スライス台へのワークの接着によりワークとスライス台との間からはみ出した接着剤が上記テープの外側面で受け止められるから、その後のテープの退避によってはみ出した接着剤の除去が簡単かつ確実に行え、切断加工後の製品の品質が向上する他、接着剤の除去動作の自動化が可能となる(請求項1)。特に、接着剤は、はみ出たときにスライス台の側面に付着せず、テープの外側面で受け止められ、その後、テープと共に廃棄できるから、スライス台の側面位置からの接着剤の除去は、接着剤の接着力に直接影響されず、テープの退避によって能率よく行える(請求項1)。
また、本発明のワーク固着用接着剤の除去方法において、上記テープが押し当て側で粘着層を有すると、スライス台の側面に対して上記テープが剥離可能な粘着力により仮止め状態とできるから、はみ出した接着剤がスライス台の側面とテープとの間に流れ込まず、テープの外側面で確実に受け止められる(請求項2)。仮止め状態では、テープはスライス台の側面から退避の際に容易に剥がれるから、テープの粘着力はテープの退避に悪影響を及ぼすことはない(請求項2)。
本発明のワーク固着用接着剤の除去装置によると、テープが所定の張力のもとに張られており、押し当て手段および進退手段によってスライス台の側面に対して押し当てられ、はみ出した接着剤がテープの外側面で受け止められた後、テープが進退手段によって待機位置へ退避するから、接着剤の除去が各部の順次動作によって自動化できる(請求項3)。特に、接着剤は、はみ出したときに、スライス台の側面に付着せず、テープの外側面で受け止められ、その後、テープと共に廃棄できるから、スライス台の側面からの除去は、接着剤の接着力に影響されず、テープの待機位置への退避によって自動的に行える(請求項3)。
スライス台の側面にテープを押し当て、スライス台の接着面に接着剤を塗布した状態の正面図である。 スライス台の接着面に六面体のワークを押し付けたときに、それらの間からはみ出した接着剤をテープの押し当て側とは反対側の面で受け止めている状態の正面図である。 はみ出した接着剤と共にテープをスライス台の側面から退避(後退移動)させたときの正面図である。 ワイヤソーにより六面体のワークを切断するときの正面図である。 スライス台の接着面に円柱体のワークを接着した状態の正面図である。 ワーク固着用接着剤の除去装置の斜面図である。
図1ないし図3は、本発明に係るワーク固着用接着剤の除去方法における工程の順序を示している。これらの図において、ワーク固着用接着剤の除去方法は、スライス台1の接着面2に接着剤3を塗布し、接着面2の接着剤3の部分に、接着対象のシリコンインゴット角状材やシリコンブロックなどの例えば六面体のワーク4を押し付けて、スライス台1の接着面2に、ワーク4を接着する過程において、はみ出した接着剤3を除去するために、接着剤除去用のテープ5を用いる点に特徴を有する。
スライス台1は、ガラス製またはカーボン製で例えば矩形の板状であり、作業者による移送動作、またはベルトコンベア、リフトアンドキャリー、ハンドリングロボットなどの図示しない搬送手段によって、接着ステーションに搬送され、そこで位置決めされる。
図1のように、テープ5は、スライス台1の長い対向状態の側面6および短い対向状態の側面7のうち、ワイヤソーによる切断工程で切り口となる例えば方の側面6に、長手方向にそって押し当てられる。なお、テープ5のテープ幅は、側面6の幅(スライス台1の厚み)以上とする。側面6に対するテープ5の押し当て状態で、テープ5の上縁は、はみ出す接着剤3の流下を許容するために、できるだけ接着面2よりも上方へ突出しないように配置する。
ここでテープ5は、接着剤3に対して吸収性のテープ材料、例えば紙、織布、不織布もしくは接着剤3に対して非吸収性のテープ材料、例えばプラスチック、セノハンなどのにより粘着層を有しないものとして構成するか、またはこれらのテープ材料で押し当て側の面に粘着層を有するテープ材料により構成する。
粘着層を有しないテープ5では、スライス台1の側面6にテープ5を継続的に押し当てる必要があるため、テープ5は、各側面6ごとに、2つの押し当てローラや2つのピンなどに巻き掛けられ、それらの間で対応の側面6に継続的に押し当てられる。これに対して、粘着層を有するテープ5では、2つのローラや2つのピンなどの間で、側面6にテープ5を一度押し当てると、テープ5の粘着力が側面6に剥離可能な状態、すなわち仮止め状態となって貼り付けられるから、側面6に対するテープ5の継続的な押し当て操作は、必要なくなり、省略できる。
図1のように、側面6に対するテープ5の押し当て後に、作業員または塗布装置は、接着剤3をスライス台1の上面側の接着面2に適切な量だけ接着面2からはみ出ないように塗布する。
この後に、図2のように、ワーク4は、作業員またはハンドリングロボットなどの図示しないハンドリング手段によって、接着面2の接着剤3の部分に所定の力で押し付けながらオシレート動作を行い、その後、オシレート動作を止めて、接着位置に位置決めされる。数分程度の時間経過によって、接着剤3は硬化するため、ワーク4は、スライス台1の接着面2に位置決め状態で固着される。なお、スライス台1の接着面2の大きさは、好ましくはワーク4の接着側の面に対してほぼ同じ大きさとする。
スライス台1に対するするワーク4の押し付け、オシレート動作によって、スライス台1とワーク4との間の接着面2に適当な量の接着剤3の層が形成され、ここの接着剤3の接着力が両者を固着することになるが、この接着の過程で、余剰の接着剤3は、スライス台1とワーク4との間から外側の方向にはみ出し、テープ5の押し当て側とは反対側の面、すなわちテープ5の外側面に流れ下り、その外側面に付着するすることによって、テープ5の外側面で受け止められる。
最後に、作業員または図示しない手段は、図3のように、スライス台1の側面6からテープ5を退避させることによって、テープ5と共にスライス台1とワーク4との間からはみ出した接着剤3を側面6の位置から除去する。テープ5の退避は、テープ5を側面6に対して後退方向に移動させて行う。テープ5が押し当て側で粘着層を有するテープ材料により構成されているとき、その粘着力は、テープ5の後退方向への移動の際に、スライス台1の側面6から剥がせる程度でなければならない。
この後、ワーク4は、スライス台1に固着されたまま、接着ステーションから搬出され、接着が安定したら、ワイヤソー10による切断工程に送られる。切断工程では、図4のように、通常、ワーク4は、下側として、上側のスライス台1によりワイヤソー10の所定の固定位置に取り付けられる。この取り付け状態において、ワイヤソー10の多数のワイヤ8は、側面7に対して平行、換言すると、側面6に対して直交する方向に走行し、ワーク4を多数の薄いウエーハ9として切断する。
ワイヤソー10は、平行な多数のワイヤ8によってワーク4を多数の薄いウェーハ9として1枚ずつ独立するように、スライス台1の一部まで切り込む。切断の終了時点で、多数のウェーハ9は、それぞれ接着剤3の部分でスライス台1に接着されているが、切断工程の後に、スライス台1と共に洗浄工程を経て、接着剤3の溶解によってスライス台1から分離可能な状態となる。
なお、接着剤3は、平行な側面7からはみ出ることがあっても、その位置ではみ出た接着剤3は、切断工程でワイヤ8に触れないため、除去しなくてもよいが、もし必要ならば、接着工程の後に、拭き取りや削り取りなどによって除去することもできる。
また、接着の工程において、ワーク4は、スライス台1の上面でなく、下面を接着面2として接着することもできる。、さらにスライス台1の移動のときに、その姿勢は、接着面2を垂直または傾斜する状態として行うこともできる。
ちなみに、図5は、シリコンインゴットなどの円柱状のワーク4をスライス台1の円周面状の接着面2に接着剤3により接着する例を示している。ここでスライス台1の一対の側面6は、円柱状のワーク4の直径よりも小さな距離で対向しており、テープ5は、それらの側面6に位置するように配置される。
次に、図6は、本発明のワーク固着用接着剤の除去装置11を示している。この図6において、ワーク固着用接着剤の除去装置11は、スライス台1の接着面2に接着剤3を塗布し、接着面2の接着剤3の部分にワーク4を押し付けて、スライス台1の接着面2にワーク4を接着する過程で、前述のワーク固着用接着剤の除去方法を実施するために、接着剤除去用のテープ5の送り出し、巻き取り用の一対のリール12、13、テープ5に対する張力付与手段14、側面6に対するテープ5の押し当て手段15、巻き取り側のリール13の駆動モータ16およびテープ5の進退手段17を有している。これらは、側面6ごとに各可動ベース18に設けられている。
一対のリール12、13は、可動ベース18ごとに回転自在に設けられ、スライス台1の側面6に向き合う位置でテープ5を送り出し側から巻き取り側へと移動可能な状態として巻き掛けている。張力付与手段14は、各可動ベース18に設けられ、リール12、13の間のテープ5に所定の張力を付与すけるために、送り出し側のリール12にテープ5の張力に対応する回転抵抗を付与する。
押し当て手段15は、テープ5を所定の張力のもとにスライス台1の側面6に押し当てるために、各可動ベース18上で各側面6ごとに一対の押し当てローラ19を有している。一対の押し当てローラ19は、対向する側面6の長さ以上の距離を置いて、可動ベース18にローラ軸23によって回転自在に設けられており、それらの間でテープ5を所定の張力のもとに張った状態として保持している。駆動モータ16は、必要なときに、巻き取り側のリール13を回転させて、スライス台1の側面6に対応する位置のテープ5を巻き取るために、各可動ベース18に設けられている。
そして、進退手段17は、押し当て手段15をテープ5と共に待機位置から前進させ、テープ5をスライス台1の側面6に押し当て、その後、ワーク4とスライス台1との間からはみ出した接着剤3を除去するときに、テープ5を待機位置へ退避させる。
送り出し側のリール12は、可動ベース18の上面に回転自在に取り付けられており、張力付与手段14は、一例として、可動ベース18の上面に取り付けられているばね21、ばね21の弾性力によって送り出し側リール12のテープ5の外周に圧接し、回転抵抗を付与する接触片22により構成されている。この張力付与手段14によって、テープ5は巻き取り側のリール13に巻き取られるときに、所定の張力のもとに巻き取られることになる。
巻き取り側のリール13は、可動ベース18の上面に回転自在に取り付けられており、可動ベース18の下面に取り付けられている駆動モータ16によって、テープ5を巻き取る方向に駆動されるようになっている。
また、押し当て手段15は、スライス台1の各側面6毎に、テープ5を巻き掛けるための2個の押し当てローラ19によって構成されている。これらの押し当てローラ19は、可動ベース18の上面に、側面6の長さ寸法よりも大きな間隔をおいて、巻き掛けたテープ5を側面6に対して平行となる位置で、それぞれのローラ軸23により回転自在に取り付けられている。
なお、押し当てローラ19は、回転しないピンによって構成することもできる。押し当てローラ19が回転しないピンによって構成されているとき、テープ5の巻き取り時に、テープ5は、ピンに対して滑りながら移動することになる。
それぞれの可動ベース18は、図示しない機台に対して移動方向に平行なリニアレール24と可動ベース18に取り付けられているリニアガイド25とによって、側面6に対して直交する方向に進退自在に支持され、図示しない機台と可動ベース18との間に取り付けられたエアシリンダ20によって駆動されるようになっている。これらのリニアレール24、リニアガイド25およびエアシリンダ20は、一対のリール12、13、2個の押し当てローラ19をテープ5と共に待機位置から前進させ、テープ5をスライス台1の側面6に押し当て、はみ出した接着剤3を受け止めた後に、はみ出した接着剤3を除去するときに、テープ5を待機位置へ退避させる進退手段17を構成している。
駆動モータ16および進退手段17のエアシリンダ20は、接着剤3の除去動作にもとづいて、予め設定した順序のもとに必要な動作を行う。最初に、それぞれの可動ベース18は、エアシリンダ20によって駆動され、リニアレール24、リニアガイド25に案内されて後退して、待機位置にあり、対向状態の2つのテープ5の間の接着ステーションを開放し、スライス台1の受入れに備えている。このとき、テープ5は、それぞれの可動ベース18の上で、リール12、13の間に所定の張力のもとに巻き掛けられている。
この状態のときに、スライス台1は、作業者による移送動作、または図示しない搬送手段によって、接着ステーションに搬送され、そこで位置決めされ、対向状態のテープ5の間に停止する。
次に、双方のエアシリンダ20は、可動ベース18を前進させ、双方のテープ5をスライス台1のワイヤソー10の切り口となる長い対向辺の側面6に、押し当てローラ19の間のテープ5を押し当てる。このときの側面6に対するテープ5の押し当て力は、テープ5の張力に基づいており、ばね21の弾力の加減によって調節できる。なお、粘着層付きのテープ5では、スライス台1の側面6にテープ5を押し当てると、テープ5の粘着層が側面6に剥離可能な粘着力により貼り付き、仮止め状態となる。
この後に、スライス台1の上面側の接着面2に、接着剤3が作業員または塗布装置によって適切な量だけ塗布される。つぎに、作業員またはハンドリングロボットなどの図示しない手段によって、スライス台1の接着剤3の部分にワーク4がオシレート動作によって押し付けられ、そのオシレート動作を止めて、接着位置に位置決め状態とされる。数分程度の時間経過によって、接着剤3は、硬化するため、ワーク4はスライス台1の接着面2に対して位置決め状態で固着される。
スライス台1に対するワーク4の押し付けによって、スライス台1とワーク4との間の接着面2に適当な量の接着剤3の層が介在し、この層状の接着剤3の接着力で両者が固定されることになるが、余剰の接着剤3は、スライス台1とワーク4との間からはみ出し、テープ5の外側面を流れ落ち、その外側面で受け止められる。
接着剤3がスライス台1とワーク4との間からはみ出し、硬化する前に、ワーク固着用接着剤の除去装置11の押し当て手段15は、スライス台1の側面6からテープ5を退避させることによって、テープ5と共にはみ出した余剰の接着剤3を側面6の位置から除去する。この退避動作は、双方のエアシリンダ20によって可動ベース18を後退させ、それぞれのテープ5を側面6から離し、待機位置で停止させることによって行われる。
この後に、駆動モータ16は、巻き取り側のリール13を回転させ、リール12とリール13との間のテープ5を巻き込み、リール12の新しいテープ5を押し当てローラ19の間に案内し、次の除去動作に備える。
最後に、ワーク4は、スライス台1に固着されたまま、接着ステーションから搬出され、接着が安定したら、次にワイヤソー10による切断工程に送られる。
図4とともに既に記載したように、ワイヤソー10は、多数のワイヤ8でワーク4を多数の薄いウェーハ9として1枚ずつ独立するように、スライス台1の一部まで切り込む。切断の終了時点で、多数の薄いウェーハ9は、それぞれ接着剤3の部分でスライス台1に接着されているこのため、切断工程の後に、スライス台1と共に洗浄工程を経て、接着剤3の溶解によってスライス台1から分離可能な状態となる。
なお、接着剤3は、側面7からはみ出ることがあっても、その位置ではみ出た接着剤3は切断工程でワイヤ8に触れないため、除去しなくてもよいが、もし、必要ならば、次の工程で拭き取りや削り取りなどによっ除去することもできる。
ワーク4は、スライス台1の上面でなく、下面に接着することもでき、さらにスライス台1は、垂直な姿勢または傾斜姿勢で移動させることもできる。もちろん、ワーク4の形状は円柱状であってもよい。
以上の具体例において、ワーク4の形状は、直方体または円柱状であるが、その他の形状であってもよい。また、接着剤3の除去は、複数のワーク3について同時に行うこともできる。
1 スライス台
2 接着面
3 接着剤
4 ワーク
5 接着剤除去用のテープ
6 側面
7 側面
8 ワイヤ
9 ウエーハ
10 ワイヤソー
11 ワーク固着用接着剤の除去装置
12 送り出し側のリール
13 巻き取り側のリール
14 張力付与手段
15 押し当て手段
16 駆動モータ
17 進退手段
18 可動ベース
19 押し当てローラ
20 エアシリンダ
21 ばね
22 接触片
23 ローラ軸
24 リニアレール
25 リニアガイド

Claims (3)

  1. スライス台の接着面に接着剤を塗布し、接着面の接着剤の部分にワークを押し付けて、スライス台の接着面にワークを接着する過程において、接着面の接着剤の部分にワークを押し付ける前に、スライス台の側面のうちワイヤソーの切り口となる対向状態の側面に接着剤除去用のテープを押し当て、スライス台へのワークの接着によりワークとスライス台との間からはみ出した接着剤を上記テープの押し当て側とは反対側の面で受け止めた後、上記テープを退避させることにより、はみ出した接着剤を切り口となる側面から上記テープと共に除去する、ことを特徴とするワーク固着用接着剤の除去方法。
  2. 上記テープを押し当て側で粘着層を有するテープ材料により構成し、スライス台の側面に対して上記テープを上記粘着層により仮止めする、ことを特徴とする請求項1記載のワーク固着用接着剤の除去方法。
  3. スライス台の接着面に接着剤を塗布し、接着面の接着剤の部分にワークを押し付けて、スライス台の接着面にワークを接着する過程で、スライス台の接着剤にワークを押し付けたときに、ワークとスライス台との間からはみ出した接着剤を除去する装置において、
    スライス台の側面のうちワイヤソーの切り口となる対向状態の側面に向き合う位置で接着剤除去用のテープを送り出し側から巻き取り側へと移動可能な状態として巻き掛ける一対のリールと、一対のリールのうち送り出し側のリールに上記テープの張力に対応する回転抵抗を付与する張力付与手段と、上記テープを所定の張力のもとにスライス台の側面に押し当てる押し当て手段と、巻き取り側のリールを回転させて、スライス台の側面に対応する位置の上記テープを巻き取る駆動モータと、押し当て手段を上記テープと共に待機位置から前進させ、上記テープをスライス台の側面に押し当て、ワークとスライス台との間からはみ出した接着剤を切り口となる側面から除去するときに、上記テープを待機位置へ退避させる進退手段とからなる、ことを特徴とするワーク固着用接着剤の除去装置。
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