JP2011030827A - 内視鏡装置、及び内視鏡装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高周波処置具の使用によっても湾曲部の動きを確実に制御することができる内視鏡装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】被検体に挿入される挿入部10に湾曲部21及び処置具チャンネル26が設けられた内視鏡装置1は、湾曲部21の湾曲操作を行う湾曲操作部23と、電磁的駆動源71を含み、湾曲操作部23における湾曲操作に応じた出力を電磁的駆動源71から出力する駆動部60と、電磁的駆動源71の出力を湾曲部21に伝達して湾曲部21を湾曲させる湾曲機構部24と、湾曲機構部24を機械的に制動する制動部61と、処置具チャンネル26に挿通される高周波処置具7の動作を検出する検出部62と、を備え、少なくとも検出部62が高周波処置具7の動作を検出している間、制動部61が湾曲機構部24を制動し、駆動部60は動作状態を維持する。
【選択図】図4
【解決手段】被検体に挿入される挿入部10に湾曲部21及び処置具チャンネル26が設けられた内視鏡装置1は、湾曲部21の湾曲操作を行う湾曲操作部23と、電磁的駆動源71を含み、湾曲操作部23における湾曲操作に応じた出力を電磁的駆動源71から出力する駆動部60と、電磁的駆動源71の出力を湾曲部21に伝達して湾曲部21を湾曲させる湾曲機構部24と、湾曲機構部24を機械的に制動する制動部61と、処置具チャンネル26に挿通される高周波処置具7の動作を検出する検出部62と、を備え、少なくとも検出部62が高周波処置具7の動作を検出している間、制動部61が湾曲機構部24を制動し、駆動部60は動作状態を維持する。
【選択図】図4
Description
本発明は、内視鏡装置、及び内視鏡装置の制御方法に関する。
一般に、内視鏡装置は、被検体内に挿入される挿入部に、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどの固体撮像素子を内包する先端部、及び先端部に連なる湾曲部が設けられている。また、挿入部に連なる操作部には、湾曲部の湾曲操作を行う湾曲操作ノブが設けられている。そして、湾曲操作ノブにはプーリが連結され、このプーリと湾曲部との間に操作ワイヤが架け渡されている。湾曲操作ノブの回転操作に伴ってプーリが回転し、プーリの回転に伴って操作ワイヤが牽引され、それにより、湾曲部が所定の方向に湾曲するようになっている。
近年では、操作部にモータを設け、湾曲操作ノブの操作に伴って牽引される操作ワイヤの牽引量に応じてモータを駆動し、モータの出力をプーリに作用させ、湾曲操作ノブの操作に要する力を軽減するようにした内視鏡装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、スライドボリュームでモータの出力を直接に制御し、モータの出力のみによって湾曲部を湾曲させるようにした内視鏡装置も提案されている(例えば特許文献2参照)。
これらの内視鏡装置は、観察に加え、各種処置具を併用した処置にも適用されている。処置具としては、例えば検体採取を行う生検鉗子、高周波電流を流して切開や凝固を行う高周波処置具、等が挙げられる。これらの処置具は、挿入部に設けられた処置具チャンネルに挿通され、被検体内の観察部位に達する。
ここで、モータを備える内視鏡装置にあって、処置具チャンネルに挿通された高周波処置具に高周波電流が供給されると、処置具からノイズが発生し、このノイズがモータの制御回路に入って制御回路が誤動作する可能性がある。そこで、特許文献2は、高周波処置具の動作中は、モータ及びその制御回路への電力供給を遮断して、それらを停止させるようにしている。
高周波処置具を動作させている間は、操作者は内視鏡装置の挿入部及び高周波処置具の先端部と被検体の処置部位との位置関係を一定に維持することが要求される。上記特許文献2のように、高周波処置具の動作中にモータ及びその駆動回路への電力供給を遮断したのでは、湾曲部が自由に動いてしまい、処置に支障をきたす可能性がある。また、モータ及びその駆動回路への電力供給を再開した直後は制御が効かず、湾曲部が予測できない動きをする可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、その目的は、高周波処置具の使用によっても湾曲部の動きを確実に制御することができる内視鏡装置及びその制御方法を提供することにある。
(1)被検体に挿入される挿入部に湾曲部及び処置具チャンネルが設けられた内視鏡装置であって、前記湾曲部の湾曲操作を行う湾曲操作部と、電磁的駆動源を含み、前記湾曲操作部における湾曲操作に応じた出力を前記電磁的駆動源から出力する駆動部と、前記電磁的駆動源の出力を前記湾曲部に伝達して前記湾曲部を湾曲させる湾曲機構部と、前記湾曲機構部を機械的に制動する制動部と、前記処置具チャンネルに挿通される高周波処置具の動作を検出する検出部と、を備え、少なくとも前記検出部が前記高周波処置具の動作を検出している間、前記制動部が前記湾曲機構部を制動し、前記駆動部は動作状態を維持する内視鏡装置。
(2)被検体に挿入される挿入部に湾曲部及び処置具チャンネルが設けられ、前記湾曲部の湾曲操作を行う湾曲操作部と、電磁的駆動源を含み、前記湾曲操作部における湾曲操作に応じた出力を前記電磁的駆動源から出力する駆動部と、前記電磁的駆動源の出力を前記湾曲部に伝達して前記湾曲部を湾曲させる湾曲機構部と、前記湾曲機構部を機械的に制動する制動部と、前記処置具チャンネルに挿通される高周波処置具の動作を検出する検出部と、を備える内視鏡装置の制御方法であって、少なくとも前記検出部が前記高周波処置具への電流供給を検出している間、前記制動部によって前記湾曲部を制動し、前記駆動部を動作状態に維持する内視鏡装置の制御方法。
(2)被検体に挿入される挿入部に湾曲部及び処置具チャンネルが設けられ、前記湾曲部の湾曲操作を行う湾曲操作部と、電磁的駆動源を含み、前記湾曲操作部における湾曲操作に応じた出力を前記電磁的駆動源から出力する駆動部と、前記電磁的駆動源の出力を前記湾曲部に伝達して前記湾曲部を湾曲させる湾曲機構部と、前記湾曲機構部を機械的に制動する制動部と、前記処置具チャンネルに挿通される高周波処置具の動作を検出する検出部と、を備える内視鏡装置の制御方法であって、少なくとも前記検出部が前記高周波処置具への電流供給を検出している間、前記制動部によって前記湾曲部を制動し、前記駆動部を動作状態に維持する内視鏡装置の制御方法。
本発明によれば、高周波処置具に電流が供給されている間、制動部で湾曲機構部を機械的に制動して、駆動部の動作にかかわらず湾曲部を固定することができる。そして、駆動部の動作にかかわらず湾曲部を固定できることから、高周波処置具に電流が供給されている間も駆動部を動作状態に維持することができ、高周波処置具が停止された後、即座に、適正な駆動部の動作のもとで湾曲部を湾曲させることができる。それにより、湾曲部の動きを確実に制御することができる。
図1に、本発明の実施形態を説明するための内視鏡装置の一例を示す。
図1に示す内視鏡装置1は、内視鏡本体2と、内視鏡本体2が接続される光源ユニット3及びプロセッサユニット4と、プロセッサユニット4に接続されるモニタ5とを備えている。また、図1には、併せて高周波処置装置6が示されている。高周波処置装置6は、高周波処置具7と、高周波処置具7が接続される処置具制御ユニット8と、処置具制御ユニット8に接続されるフットスイッチ9とを備えている。内視鏡装置1及び高周波処置装置6で内視鏡処置システムが構成される。
内視鏡本体2は、被検体に挿入される挿入部10と、挿入部10に連なる操作部11と、操作部11よりのびるユニバーサルコード12とを有している。内視鏡本体2は、ユニバーサルコード12を介して光源ユニット3及びプロセッサユニット4に接続される。
挿入部10は、先端部20、湾曲部21、軟性部22とで構成されている。湾曲部21は、先端部20の基端側に連なっており、上下左右に湾曲可能に構成されている。軟性部22は、湾曲部21と操作部11とを繋いでいる。
操作部11には、湾曲部21の湾曲操作を行う湾曲操作部23が設けられている。湾曲操作部23は、回転操作される湾曲操作ノブ23a、23bを有しており、一方の湾曲操作ノブ23aは湾曲部21の上下の湾曲操作を行い、他方の湾曲操作ノブ23bは湾曲部21の左右の湾曲操作を行う。これらの湾曲操作ノブ23a、23bは互いに重ねられて同軸に配置されている。
また、操作部11には、高周波処置具7が挿入される処置具挿入口25が設けられている。処置具挿入口25には、処置具チャンネル26が接続しており、処置具チャンネル26は、処置具挿入口25から、挿入部10の軟性部22、湾曲部21を経て先端部20に達し、先端部20の突端に開口している。処置具挿入口25に挿入される高周波処置具7は、処置具チャンネル26に挿通されて、先端部20の突端から突出する。
高周波処置具7は、処置具チャンネル26に挿通される処置具挿入部14と、処置具挿入部14に連なる処置具操作部15と、処置具操作部15よりのびる接続コード16と、を備えている。高周波処置具7は、接続コード16を介して処置具制御ユニット8に接続される。
処置具挿入部14の先端部には、アクティブ電極17が収納されている。アクティブ電極17は、図示しないワイヤケーブルで処置具操作部15と連結されており、処置具操作部15における操作によって、処置具挿入部14の先端部から突出し、また処置具挿入部14の先端部に没入するようになっている。このワイヤケーブルは、処置具操作部15内で接続コード16に接続しており、このワイヤケーブル及び接続コード16を介して処置具制御ユニット8からアクティブ電極17に高周波電流が供給される。なお、図示の例のアクティブ電極17はモノポーラであり、被検体の適宜な部位に添着される図示しない対極板でアースして被検体に高周波電流が流され、アクティブ電極17の接触部位に切開や凝固といった処置がなされる。
フットスイッチ9は、接続コード18を介して処置具制御ユニット8に接続されており、処置具制御ユニット8から高周波処置具7への高周波電流の供給をON/OFFする給電操作を行う。図示の例では、フットスイッチ9は、操作者によって足踏み操作される2つのペダル19a、19bが設けられている。一般に、切開処置と凝固処置とで要求される高周波電流は相違し、一方のペダル19aは切開処置に対応する高周波電流の給電操作が、他方のペダル19bは凝固処置に対応する高周波電流の給電操作が割り当てられている。
図2に内視鏡本体2の湾曲部21の構成例を示す。
図2に示すように、湾曲部21は、複数の円環状の節輪30を順次連結して構成されている。隣り合う一組の節輪30は、一対の連結ピン31で連結されており、連結ピン31を回転軸として相対的に回動可能である。そして、隣り合う一組の節輪30を連結する一対の連結ピン31は、上下方向、又は左右方向に交互に沿うように配置されている。それにより、湾曲部21は、上下左右に湾曲可能とされる。
図3に、湾曲部21を湾曲させる湾曲機構部24の構成例を示す。なお、説明を簡単にするために、湾曲部21の上下の湾曲に関する構成のみ図示している。
図3に示すように、湾曲機構部24は、プーリ32と、シャフト33と、操作ワイヤ34とを有している。プーリ32及びシャフト33は操作部11に設けられており、シャフト33は、プーリ32と湾曲操作部23の湾曲操作ノブ23aとを連結している。操作ワイヤ34はプーリ32に巻回され、その両端部は挿入部10の軟性部22を経て湾曲部21に達している。操作ワイヤ34の一方の端部は、湾曲部21の上側面に沿って配設され、他方の端部は、湾曲部21の下側面に沿って配設されている。
湾曲操作ノブ23aに加えられたトルクがシャフト33を介してプーリ32に伝達され、プーリ32が回転する。そして、プーリ32の回転に伴い、操作ワイヤ34の一方の端部側が牽引されると共に他方の端部側が送り出される。それにより、湾曲部21が上下に湾曲する。
以上が、湾曲部21の上下の湾曲に関する湾曲機構部24の構成であり、左右の湾曲に関しても同様に、湾曲機構部24は、プーリ、該プーリと湾曲操作ノブ23bとを連結するシャフト、及び該プーリに巻回されて両端部が湾曲部21の左右の側面に沿って配設される操作ワイヤとを有する。
図4に、内視鏡装置1のブロック図を示す。なお、湾曲操作部23、及び湾曲機構部24については、湾曲部21の上下の湾曲に関する構成のみ図示している。
図4に示すように、光源ユニット3は、光源40と、光源駆動部41と、CPU42とを有している。光源40としては、例えばキセノンランプやLEDなどが用いられる。CPU42は、内視鏡装置1の動作状況に応じて、光源40の射出光量を調節する制御信号を光源駆動部41に出力する。光源駆動部41は、CPU42から入力される制御信号に基づいて光源40に電力を供給する。光量の調節は、例えば光源40をパルス駆動し、光源40の点灯時間に相当するパルス幅を制御するパルス幅変調方式により行われる。また、絞りを設け、光源40は常時点灯しておき、CPU42によって絞りの開閉を制御して光量を調節するようにしてもよい。光源ユニット3から射出される光は、ライトガイド43の一端に入射する。ライトガイド43は、内視鏡本体2のユニバーサルコード12、操作部11、そして挿入部10の軟性部22及び湾曲部21を経て、先端部20に達している。
挿入部10の先端部20には、照明光学系44、対物光学系45、及びCCDイメージセンサなどの固体撮像素子47を含む撮像部46が設けられている。照明光学系44は、ライトガイド43の先端に接続しており、ライトガイド43により導光される光源ユニット3の射出光を、照明光として被検体に向け射出する。対物光学系45は、照明光により照らされる被検体からの戻り光を集光し、撮像部46の固体撮像素子47上に結像させる。撮像部46は、固体撮像素子47の各画素に光強度に応じて蓄積される電荷を順次読み出し、読み出された信号に対して、例えば相関二重サンプリングやゲイン補正を施し、これをA/D変換して撮像信号として出力する。固体撮像素子47からの電荷の読み出し、読み出された信号に対する種々の処理、及び撮像部46からの撮像信号の出力は、内視鏡本体2に搭載されたCPU48によって制御される。撮像部46から出力される撮像信号は、プロセッサユニット4に送られる。
プロセッサユニット4は、画像処理部49と、メモリ50と、CPU51とを有している。画像処理部49は、撮像部46から出力される撮像信号に対して適宜な処理を施して画像データを生成する。そして、画像処理部49は、生成した画像データに基づく画像をモニタ5に表示させ、また、画像データをメモリ50に記憶させる。CPU51は、画像処理部49における画像処理、モニタ5への表示、メモリ50への記憶、等を制御する。なお、プロセッサユニット4をLANなどのネットワークを経由してサーバに接続し、画像データをサーバにアップロードするよう構成してもよい。
内視鏡本体2、光源ユニット3、及びプロセッサユニット4にそれぞれ搭載されたCPU42、48、51は、相互に通信して、照明、撮像、画像処理、画像表示のタイミングを制御している。
以上の基本構成を備える内視鏡装置1は、さらに、駆動部60と、制動部61と、検出部62と、負荷制限部63と、を備えている。なお、駆動部60、制動部61、及び負荷制限部63については、湾曲部21の上下の湾曲に関する構成のみ図示し、湾曲部21の左右の湾曲に関する構成は、湾曲部21の上下の湾曲に関する構成と同じであるので、図示及びその説明を省略する。
駆動部60は、モータ71と、モータ駆動部72と、互いに噛み合う入力側ギヤ73a及び出力側ギヤ73bと、トルクセンサ74と、ロータリーエンコーダ75と、制御器とを有している(図3も参照)。制御器は、図示の例において、内視鏡本体2のCPU48とされている。
入力側ギヤ73aはモータシャフトに固定されており、また、出力側ギヤ73bは湾曲機構部24のプーリ32に連結されている。モータ駆動部72は、CPU48から入力されるモータ制御信号に基づいてモータ71に駆動電流を供給する。モータ71は、モータ駆動部72から供給される駆動電流に応じたモータトルクを発生させる。モータ71から出力されるモータトルクは、ギヤ73a、73bを介して、プーリ32に伝達される。
トルクセンサ74は、湾曲機構部24のシャフト33において湾曲操作ノブ23aとプーリ32との間に取り付けられており、湾曲操作ノブ23aに入力される操作トルクを検出する。ロータリーエンコーダ75は、湾曲機構部24のプーリ32の近傍に設けられており、プーリ32の回転角を検出し、プーリ32の回転角に基づいて湾曲部21の湾曲量を検出する。
CPU48は、トルクセンサ74にて検出される操作トルク(以下、検出トルクという)に基づいてモータ71の駆動を制御する。以下に、CPU48によって実行されるモータ71の制御プロセスの一例を説明する。
内視鏡本体2に設けられたメモリ52には、湾曲部21の任意の湾曲量に対して、その湾曲量に湾曲部21を湾曲させる際に必要とする操作トルクを定めた操作トルク特性が記憶されている。操作トルク特性は、適宜な関数によって定義されてもよいし、また、湾曲量に関して複数の特徴点を選定し、これらの特徴点に対して操作トルクをそれぞれ設定したテーブルによって定義されてもよい。テーブルによって定義される場合に、特徴点以外の湾曲量に対する操作トルクは、例えば、この湾曲量を間に挟む二つの特徴点を適宜補完して与えられる。以下で、操作トルク特性によって与えられる操作トルクを設定トルクという。CPU48は、メモリ52に記憶された操作トルク特性を参照し、ロータリーエンコーダ75にて検出された湾曲量に対応する設定トルクを求め、検出トルクが設定トルクに等しくなるようにモータ71をフィードバック制御する。
制動部61は、一対のパッド76と、パッド駆動部77と、制御器とを有している(図3も参照)。制御器は、図示の例では、プロセッサユニット4のCPU51とされている。
一対のパッド76は、湾曲機構部24のプーリ32を挟んで、互いに接離可能に配置されている。一対のパッド76は、図示の例ではプーリ32をその径方向に挟むように配置されているが、プーリ32をその厚み方向に挟むように配置されてもよい。パッド駆動部77は、CPU51から入力されるパッド駆動信号に基づいて一対のパッド76を互いに接近させ、又は離間させる向きに駆動する。パッド76を駆動する手段としては、例えば流体圧を用いたピストンによる押圧などの適宜な手段を用いることができる。パッド駆動部77によって互いに接近する向きに駆動された一対のパッド76は、プーリ32を挟持し、湾曲機構部24を機械的に制動する。
なお、制動部61の構成は、上述したものに限られず、湾曲機構部24を機械的に制動することができるものであれば種々の構成を採り得る。例えば、一対のパッド76でプーリ32を挟持して制動する構成に替えて、一対のパッドでシャフト33や操作ワイヤ34を挟持して制動するようにしてもよい。
検出部62は、高周波処置具7と処置具制御ユニット8とを繋ぐ接続コード16に流れる高周波電流を検出する電流プローブであり、接続コード16に流れる高周波電流から高周波処置具7の動作を検出する。電流プローブ62は、環状のコアに電線を巻回して構成されるトランスを有し、高周波電流が流れる接続コード16をコアに挿通させて配置される。そして、接続コード16に流れる電流が形成する磁束によってコアの巻線に電流が誘起され、この誘起された電流を検出することによって、接続コード16に流れる高周波電流を接続コード16に非接触で検出する。電流プローブ62から出力される高周波電流の検出信号は、制動部61の制御器であるプロセッサユニット4のCPU51に入力される。このように、高周波処置具7の動作を接続コード16に非接触で検出するようにすれば、内視鏡装置1を既存の高周波処置装置に組み合わせて用いることができる。
負荷制限部63は、図示の例ではクラッチである。クラッチ63は、制動部61が係合するプーリ32と駆動部60の出力側ギヤ73bとの間に介在して両者を連結しており、出力側ギヤ73bからプーリ32にトルクを伝達し、また、トルクの伝達を適宜遮断ないし制限する。クラッチ63は、例えば摩擦結合によってトルクを伝達する一対の摩擦板と、これらを適宜分離・接続する駆動機構とで構成することができる。この場合、摩擦板に負荷されるトルクが所定量を超えた場合にこれらの摩擦板を分離して空転させ、それにより所定量を超えるトルクの伝達を遮断する。また、クラッチ63は、摩擦結合によってトルクを伝達する一対の摩擦板のみで構成し、摩擦板に負荷されるトルクが所定量を越える場合にこれらの摩擦板の間に滑りを生じさせてトルクの伝達を制限する、いわゆるスリップクラッチとすることもできる。スリップクラッチは、その構成が簡易で比較的小型であり、スペースが限られる操作部11への設置に好適である。
以上の構成を備える内視鏡装置1において、その内視鏡本体2の処置具チャンネル26に高周波処置具7が挿入され、フットスイッチ9におけるペダル19a、又は19bのON操作に伴って処置具制御ユニット8から接続コード16を介して高周波処置具7に高周波電流が供給される。電流プローブ62は、接続コード16に流れる高周波電流を検出し、制動部61の制御器であるプロセッサユニット4のCPU51に高周波電流の検出信号を出力する。
CPU51は、電流プローブ62の上記の検出信号を受けて、一対のパッド76を互いに接近させるパッド駆動信号をパッド駆動部77に出力する。パッド駆動部77は、CPU51の上記のパッド駆動信号を受けて、一対のパッド76を互いに接近させる向きに駆動し、一対のパッド76で湾曲機構部24のプーリ32を挟持する。それにより、湾曲機構部24は機械的にロックされ、湾曲部21は、湾曲機構部24がロックされた時点での湾曲量に固定される。高周波処置具7を動作させている間、操作者は、内視鏡本体2及び高周波処置具7の先端部と被検体の処置部位との位置関係を一定に維持し、その上で内視鏡本体2による静止画撮影や高周波処置具7による処置などの煩雑な操作が要求される。湾曲部21が固定されることで、内視鏡本体2及び高周波処置具7の先端部と被検体の処置部位との位置関係を維持しやすくなり、操作者の負担を軽減することができる。
また、駆動部60の制御器である内視鏡本体2のCPU48は、CPU51と相互に通信しており、CPU51がパッド駆動部77に上記のパッド駆動信号を出力するのに同期して、直前の駆動部60の制御パラメータをメモリ52に記憶させる。上述の制御プロセスにあっては、メモリ52に記憶される制御パラメータには、湾曲量及び検出トルクが含まれる。
その後、フットスイッチ9におけるペダル19a、又は19bのOFF操作に伴って高周波処置具7への高周波電流の供給が遮断されると、電流プローブ62は、CPU51への高周波電流の検出信号の出力を停止する。それに伴い、CPU51は、一対のパッド76を互いに離間させるパッド駆動信号をパッド駆動部77に出力する。パッド駆動部77は、CPU51の上記のパッド駆動信号を受けて、一対のパッド76を互いに離間する向きに駆動し、一対のパッド76によるプーリ32の挟持を解除する。それにより、湾曲機構部24は解放され、湾曲部21は湾曲可能となる。
駆動部60は、電流プローブ62が接続コード16に流れる高周波電流を検出している間も動作状態を維持し、駆動部60の制御器である内視鏡本体2のCPU48は、上述の制御プロセスに従ってモータ71を制御し続けている。よって、駆動部60の動作開始直後に生じるモータ71の制御の空白期間がなく、プーリ32が解放されて湾曲部21が湾曲可能となると、即座に、操作者の意図に沿った動作が実現される。
ここで、高周波電流を供給された高周波処置具7から発生するノイズが、モータ71を制御するCPU48や、CPU48に制御パラメータを与えるトルクセンサ74及びロータリーエンコーダ75に入り、モータ71の制御に支障が生じる場合を仮定する。その場合に、モータ71の出力が、CPU48による適正な制御のもとで湾曲部21を最大に湾曲させる際の出力を超えて過大となる場合がある。逆に、モータ71の出力が、CPU48による適正な制御のもとで湾曲部21を操作者の意図する湾曲量に保持するに足る出力に比べて過小となる場合もある。しかしながら、制動部61によって湾曲機構部24が機械的にロックされているので、過大な又は過小なモータ71の出力によっても、湾曲部21は、湾曲機構部24がロックされた時点での湾曲量を保つ。即ち、操作者の意図しない湾曲部21の湾曲が防止される。
さらに、モータ71の出力が過大となる場合に、クラッチ63に空転や滑りが生じて出力側ギヤ73bとプーリ32との間のトルクの伝達が遮断ないし制限される。そのため、機械的にロックされた湾曲機構部24がモータ71にとって負荷とはならず、モータ71が保護される。
また、モータ71の制御に支障が生じ、高周波電流が高周波処置具7に供給されている間その支障が継続する場合を仮定する。制動部61の制御器であるCPU51は、駆動部60の制御器であるCPU48と相互に通信してCPU48の動作状態を検出しており、電流プローブ62の高周波電流の検出信号がなくなった際にもCPU48の動作状態を検出する。そして、CPU51は、CPU48の応答がない場合に、CPU48の動作が異常である、即ちモータ71の制御に支障が生じているものと判定し、メモリ52に記憶された制御パラメータでCPU48をリセットする。それにより、CPU48は、高周波処置具7に高周波電流が供給される直前の適正な制御パラメータでモータ71の制御を回復する。駆動部60と制動部61とで制御器を共用することもできるが、このように駆動部60及び制動部61のそれぞれに制御器を設けるようにすれば、万一、駆動部60の制御器(CPU48)の動作に異常が生じても、それが制動部61の動作に影響することを防止して、湾曲機構部24のロック、それによる湾曲部21の固定を確実に行うことができる。さらに、駆動部60のCPU48の動作の異常を制動部61の制御器(CPU51)で回復させ、内視鏡装置1による観察、及び高周波処置装置6による処置を継続することができる。
なお、CPU48がリセットされてからモータ71の制御を回復するまでに一定の時間を要することがあるので、電流プローブ62の高周波電流の検出信号がなくなってCPU51がCPU48をリセットしてから、CPU51が一対のパッド76によるプーリ32の挟持を解除するまでに時間遅れを設定するのが好ましい。
上述した内視鏡装置1及び高周波処置装置6で構成される内視鏡処置システムは、内視鏡装置1の検出部62が高周波処置具7の動作を検出し後に制動部61が自動で動作するものであるが、操作者による制動部61の操作を可能とし、制動部61の制御器であるCPU51と処置具制御ユニット8の図示しない制御器との相互の通信を樹立し、制動部61が動作していない間は高周波処置具7が動作しないよう構成することもできる。
次に、図5を参照して、上述した内視鏡装置1の変形例を説明する。なお、以下に説明する変形例の内視鏡装置において、上述した内視鏡装置1と共通する要素には同一符号を付し、説明を簡略ないし省略する。
図5に示す内視鏡装置101は、処置具チャンネル26に挿通される高周波処置具7の動作を検出する検出部の構成が上述した内視鏡装置1と異なっている。内視鏡装置101の検出部162は、高周波電流が供給された高周波処置具7から発生する高周波電磁界を検出する電磁界プローブであり、例えば高周波用のアンテナが用いられる。電磁界プローブ162は、被検体の周辺に設置され、被検体内にあって高周波電流が供給された高周波処置具7から発生する高周波電磁界を高周波処置具7に非接触で検出する。電磁界プローブ162から出力される高周波電磁界の検出信号は、制動部61の制御器であるプロセッサユニット4のCPU51に入力される。電磁界プローブ162の検出信号を受けたCPU51のその後の処理は、上述した内視鏡装置1と同一であるので、説明を省略する。
このように、高周波処置具7の動作を高周波処置具7に非接触で検出するようにすれば、内視鏡装置101を既存の高周波処置装置に組み合わせて用いることができる。
次に、図6を参照して、上述した内視鏡装置1の変形例を説明する。なお、以下に説明する変形例の内視鏡装置において、上述した内視鏡装置1と共通する要素には同一符号を付し、説明を簡略ないし省略する。
図6に示す内視鏡装置201は、処置具チャンネル26に挿通される高周波処置具7の動作を検出する検出部の構成が上述した内視鏡装置1と異なっている。内視鏡装置201の検出部262は、フットスイッチ9における高周波処置具7への高周波電流の供給のON操作を検出する。検出部262は、図示の例ではペダル19a、19bにそれぞれ後付けされた圧力センサ278a、278bで構成され、高周波処置具7に高周波電流を供給する際のペダル19a又は19bの踏み込みを圧力センサ278a又は278bで検出する。検出部262から出力される高周波電磁界の検出信号は、制動部61の制御器であるプロセッサユニット4のCPU51に入力される。検出部262の検出信号を受けたCPU51のその後の処理は、上述した内視鏡装置1と同一であるので、説明を省略する。
このように、高周波処置具7の動作を、高周波処置具7の給電操作を行うフットスイッチ9における物理的な操作で検出するようにすれば、例えばフットスイッチ9のペダル19a、19bに圧力センサ278a、278bを後付けするといった構成でフットスイッチ9における給電操作を検出することができ、内視鏡装置201を既存の高周波処置装置に組み合わせて用いることができる。なお、圧力センサに限らず、例えば近接センサやフォトインタラプタなどの他の物理センサを用いてフットスイッチ9における給電操作を検出することもできる。
なお、上述した内視鏡装置1の検出部62、内視鏡装置101の検出部162、内視鏡装置201の検出部262を組み合わせて用いることもできる。
次に、図7を参照して、上述した内視鏡装置1の変形例を説明する。なお、以下に説明する変形例の内視鏡装置において、上述した内視鏡装置1と共通する要素には同一符号を付し、説明を簡略ないし省略する。
図7に示す内視鏡装置301は、駆動部60のモータ71に作用する負荷を制限する負荷制限部の構成が上述した内視鏡装置1と異なっている。内視鏡装置301の負荷制限部363は、図示の例ではモータ駆動部72からモータ71に供給される駆動電流が過大となる場合に、これを制限する保護回路である。
高周波電流を供給された高周波処置具7から発生するノイズが、モータ71を制御するCPU48や、CPU48に制御パラメータを与えるトルクセンサ74及びロータリーエンコーダ75に入り、モータ71の制御に支障が生じる場合を仮定する。その場合に、モータ駆動部72から出力される駆動電流が過大となることがある。しかしながら、保護回路363によって、モータ71に供給される駆動電流は所定量以下に制限され、それにより、モータ71が保護される。
なお、上述した内視鏡装置1、101、201、301は、いずれも湾曲操作部23に入力される操作力に駆動部60のモータ71の出力を付加して湾曲部21を湾曲させるものであるが、駆動部60のモータ71の出力のみによって湾曲部21を湾曲させるよう構成することもできる。
以上、説明したように、本明細書に開示された内視鏡装置は、被検体に挿入される挿入部に湾曲部及び処置具チャンネルが設けられた内視鏡装置であって、前記湾曲部の湾曲操作を行う湾曲操作部と、電磁的駆動源を含み、前記湾曲操作部における湾曲操作に応じた出力を前記電磁的駆動源から出力する駆動部と、前記電磁的駆動源の出力を前記湾曲部に伝達して前記湾曲部を湾曲させる湾曲機構部と、前記湾曲機構部を機械的に制動する制動部と、前記処置具チャンネルに挿通される高周波処置具の動作を検出する検出部と、を備え、少なくとも前記検出部が前記高周波処置具の動作を検出している間、前記制動部が前記湾曲機構部を制動し、前記駆動部は動作状態を維持する。
上記の内視鏡装置によれば、高周波処置具に電流が供給されている間、制動部で湾曲機構部を機械的に制動して、駆動部の動作にかかわらず湾曲部を固定することができる。そして、駆動部の動作にかかわらず湾曲部を固定できることから、高周波処置具に電流が供給されている間も駆動部を動作状態に維持することができ、高周波処置具が停止された後、即座に、適正な駆動部の動作のもとで湾曲部を湾曲させることができる。それにより、湾曲部の動きを確実に制御することができる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記駆動部及び前記制動部のそれぞれに制御器を有する。この内視鏡装置によれば、駆動部の制御器の動作に異常が生じても、それが制動部の動作に影響することを防止して、湾曲機構部の制動、それによる湾曲部の固定を確実に行うことができる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記制動部が作動した時点での前記駆動部の制御パラメータを記憶するメモリをさらに備え、前記制動部の制御器は、該制動部による前記湾曲部の制動を解除する際に前記駆動部の制御器の動作状態を検出し、前記駆動部の制御器の応答がない場合に、前記メモリに記憶された前記制御パラメータで前記駆動部の制御器をリセットする。この内視鏡装置によれば、駆動部の制御器の動作の異常を制動部の制御器で回復させ、内視鏡装置による観察、及び高周波処置装置による処置を継続することができる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記検出部が前記高周波処置具の停止を検出してから前記制動部が前記湾曲機構部の制動を解除するまでに時間遅れがある。この内視鏡装置によれば、駆動部の制御器がリセットされて制御を回復させるのを待って制動部による湾曲機構部の制動を解除することができ、適正な駆動部の動作のもとで湾曲部を湾曲させることができる。それにより、湾曲部の動きを確実に制御することができる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記電磁的駆動源に作用する負荷を制限する負荷制限部をさらに備える。この内視鏡装置によれば、機械的に制動された湾曲機構部が電磁的駆動源にとって負荷とはならず、電磁的駆動源を保護することができる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記負荷制限部が、前記湾曲機構部において前記制動部と係合する係合部と前記駆動部との間に介在するクラッチである。この内視鏡装置によれば、湾曲機構部と駆動部との間で伝達される力を制限し、又は湾曲機構部と駆動部との間の力の伝達を遮断して、電磁的駆動源に作用する負荷を制限することができる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記負荷制限部が、前記電磁的駆動源に供給される駆動電流を制限する保護回路である。この内視鏡装置によれば、電磁的駆動源の出力が過大となることを回避して、電磁的駆動源に作用する負荷を制限することができる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記検出部が、前記高周波処置具に高周波電流を供給するケーブルから発生する高周波電磁界を検出するプローブを含む。この内視鏡装置によれば、高周波処置具の動作を高周波処置具に非接触で検出することができ、よって、内視鏡装置を既存の高周波処置具と組み合わせて用いることができる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記検出部が、高周波電流が供給された前記高周波処置具から発生する高周波電磁界を検出するプローブを含む。この内視鏡装置によれば、高周波処置具の動作を高周波処置具に非接触で検出することができ、よって、内視鏡装置を既存の高周波処置具と組み合わせて用いることができる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置は、前記検出部は、前記高周波処置具に対する給電操作を検出する物理センサを含む。操作者による物理的な給電操作は圧力センサ等の物理センサを用いて比較的容易に検出することができ、よって、内視鏡装置を既存の高周波処置具に組み合わせて用いることができる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置の制御方法は、被検体に挿入される挿入部に湾曲部及び処置具チャンネルが設けられ、前記湾曲部の湾曲操作を行う湾曲操作部と、電磁的駆動源を含み、前記湾曲操作部における湾曲操作に応じた出力を前記電磁的駆動源から出力する駆動部と、前記電磁的駆動源の出力を前記湾曲部に伝達して前記湾曲部を湾曲させる湾曲機構部と、前記湾曲機構部を機械的に制動する制動部と、前記処置具チャンネルに挿通される高周波処置具の動作を検出する検出部と、を備える内視鏡装置の制御方法であって、少なくとも前記検出部が前記高周波処置具への電流供給を検出している間、前記制動部によって前記湾曲部を制動し、前記駆動部を動作状態に維持する。
上記の内視鏡装置の制御方法によれば、高周波処置具に電流が供給されている間、制動部で湾曲機構部を機械的に制動して、駆動部の動作にかかわらず湾曲部を固定することができる。そして、駆動部の動作にかかわらず湾曲部を固定できることから、高周波処置具に電流が供給されている間も駆動部を動作状態に維持することができ、高周波処置具が停止された後、即座に、適正な駆動部の動作のもとで湾曲部を湾曲させることができる。それにより、湾曲部の動きを確実に制御することができる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置の制御方法は、前記制動部が動作した時点での前記駆動源の駆動部の制御パラメータをメモリに記憶しておき、前記制動部の制御器が、該制動部による前記湾曲部の制動を解除する際に前記駆動部の制御器の動作状態を検出し、前記駆動部の制御器の応答がない場合に、前記メモリに記憶された前記制御パラメータで前記駆動部の制御器をリセットする。この内視鏡装置の制御方法によれば、駆動部の制御器の動作の異常を制動部の制御器で回復させ、内視鏡装置による観察、及び高周波処置装置による処置を継続することができる。
また、本明細書に開示された内視鏡装置の制御方法は、前記検出部が前記高周波処置具の停止を検出してから前記制動部が前記湾曲機構部の制動を解除するまでに時間遅れがある。この内視鏡装置の制御方法によれば、駆動部の制御器がリセットされて制御を回復させるのを待って制動部による湾曲機構部の制動を解除することができ、適正な駆動部の動作のもとで湾曲部を湾曲させることができる。それにより、湾曲部の動きを確実に制御することができる。
1 内視鏡装置
2 内視鏡本体
3 光源ユニット
4 プロセッサユニット
5 モニタ
6 高周波処置装置
7 高周波処置具
8 処置具制御ユニット
9 フットスイッチ
10 挿入部
11 操作部
12 ユニバーサルコード
14 処置具挿入部
15 処置具操作部
16 接続コード
17 アクティブ電極
18 接続コード
19a、19b ペダル
20 先端部
21 湾曲部
22 軟性部
23 湾曲操作部
23a、23b 湾曲操作ノブ
24 湾曲機構部
25 処置具挿入口
26 処置具チャンネル
30 節輪
31 連結ピン
32 プーリ
33 シャフト
34 操作ワイヤ
40 光源
41 光源駆動部
42 CPU
43 ライトガイド
44 照明光学系
45 対物光学系
46 撮像部
47 固体撮像素子
48 CPU
49 画像処理部
50 メモリ
51 CPU
52 メモリ
60 駆動部
61 制動部
62 検出部
63 負荷制限部
71 モータ
72 モータ駆動部
73a 入力側ギヤ
73b 出力側ギヤ
74 トルクセンサ
75 ロータリーエンコーダ
76 パッド
77 パッド駆動部
101 内視鏡装置
162 検出部
201 内視鏡装置
262 検出部
278a、278b 圧力センサ
301 内視鏡装置
363 負荷制限部
2 内視鏡本体
3 光源ユニット
4 プロセッサユニット
5 モニタ
6 高周波処置装置
7 高周波処置具
8 処置具制御ユニット
9 フットスイッチ
10 挿入部
11 操作部
12 ユニバーサルコード
14 処置具挿入部
15 処置具操作部
16 接続コード
17 アクティブ電極
18 接続コード
19a、19b ペダル
20 先端部
21 湾曲部
22 軟性部
23 湾曲操作部
23a、23b 湾曲操作ノブ
24 湾曲機構部
25 処置具挿入口
26 処置具チャンネル
30 節輪
31 連結ピン
32 プーリ
33 シャフト
34 操作ワイヤ
40 光源
41 光源駆動部
42 CPU
43 ライトガイド
44 照明光学系
45 対物光学系
46 撮像部
47 固体撮像素子
48 CPU
49 画像処理部
50 メモリ
51 CPU
52 メモリ
60 駆動部
61 制動部
62 検出部
63 負荷制限部
71 モータ
72 モータ駆動部
73a 入力側ギヤ
73b 出力側ギヤ
74 トルクセンサ
75 ロータリーエンコーダ
76 パッド
77 パッド駆動部
101 内視鏡装置
162 検出部
201 内視鏡装置
262 検出部
278a、278b 圧力センサ
301 内視鏡装置
363 負荷制限部
Claims (13)
- 被検体に挿入される挿入部に湾曲部及び処置具チャンネルが設けられた内視鏡装置であって、
前記湾曲部の湾曲操作を行う湾曲操作部と、
電磁的駆動源を含み、前記湾曲操作部における湾曲操作に応じた出力を前記電磁的駆動源から出力する駆動部と、
前記電磁的駆動源の出力を前記湾曲部に伝達して前記湾曲部を湾曲させる湾曲機構部と、
前記湾曲機構部を機械的に制動する制動部と、
前記処置具チャンネルに挿通される高周波処置具の動作を検出する検出部と、
を備え、
少なくとも前記検出部が前記高周波処置具の動作を検出している間、前記制動部が前記湾曲機構部を制動し、前記駆動部は動作状態を維持する内視鏡装置。 - 請求項1に記載の内視鏡装置であって、
前記駆動部及び前記制動部のそれぞれに制御器を有する内視鏡装置。 - 請求項2に記載の内視鏡装置であって、
前記制動部が作動した時点での前記駆動部の制御パラメータを記憶するメモリをさらに備え、
前記制動部の制御器は、該制動部による前記湾曲部の制動を解除する際に前記駆動部の制御器の動作状態を検出し、前記駆動部の制御器の応答がない場合に、前記メモリに記憶された前記制御パラメータで前記駆動部の制御器をリセットする内視鏡装置。 - 請求項3に記載の内視鏡装置であって、
前記検出部が前記高周波処置具の停止を検出してから前記制動部が前記湾曲機構部の制動を解除するまでに時間遅れがある内視鏡装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の内視鏡装置であって、
前記電磁的駆動源に作用する負荷を制限する負荷制限部をさらに備える内視鏡装置。 - 請求項5に記載の内視鏡装置であって、
前記負荷制限部は、前記湾曲機構部において前記制動部と係合する係合部と前記駆動部との間に介在するクラッチである内視鏡装置。 - 請求項5に記載の内視鏡装置であって、
前記負荷制限部は、前記電磁的駆動源に供給される駆動電流を制限する保護回路である内視鏡装置。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の内視鏡装置であって、
前記検出部は、前記高周波処置具に高周波電流を供給するケーブルから発生する高周波電磁界を検出するプローブを含む内視鏡装置。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の内視鏡装置であって、
前記検出部は、高周波電流が供給された前記高周波処置具から発生する高周波電磁界を検出するプローブを含む内視鏡装置。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の内視鏡装置であって、
前記検出部は、前記高周波処置具に対する給電操作を検出する物理センサを含む内視鏡装置。 - 被検体に挿入される挿入部に湾曲部及び処置具チャンネルが設けられ、前記湾曲部の湾曲操作を行う湾曲操作部と、電磁的駆動源を含み、前記湾曲操作部における湾曲操作に応じた出力を前記電磁的駆動源から出力する駆動部と、前記電磁的駆動源の出力を前記湾曲部に伝達して前記湾曲部を湾曲させる湾曲機構部と、前記湾曲機構部を機械的に制動する制動部と、前記処置具チャンネルに挿通される高周波処置具の動作を検出する検出部と、を備える内視鏡装置の制御方法であって、
少なくとも前記検出部が前記高周波処置具への電流供給を検出している間、前記制動部によって前記湾曲部を制動し、前記駆動部を動作状態に維持する内視鏡装置の制御方法。 - 請求項11に記載の内視鏡装置の制御方法であって、
前記制動部が動作した時点での前記駆動源の駆動部の制御パラメータをメモリに記憶しておき、
前記制動部の制御器が、該制動部による前記湾曲部の制動を解除する際に前記駆動部の制御器の動作状態を検出し、前記駆動部の制御器の応答がない場合に、前記メモリに記憶された前記制御パラメータで前記駆動部の制御器をリセットする内視鏡装置の制御方法。 - 請求項12に記載の内視鏡装置の制御方法であって、
前記検出部が前記高周波処置具の停止を検出してから前記制動部が前記湾曲機構部の制動を解除するまでに時間遅れがある内視鏡装置の制御方法。
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2009
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