JP2011018742A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】多層配線を有する半導体装置の信頼性を向上させる。
【解決手段】シリコン基板1上に第1配線用絶縁膜IM1を形成し、第1配線用絶縁膜IM1に配線溝TM1を形成する。その後、配線溝TM1に銅を主体とする導体膜を埋め込むことで配線MW1を形成する。続いて、配線MW1上にキャップ導体膜MC1を形成した後、キャップ導体膜MC1に表面研磨を施す。特に、キャップ導体膜MC1はALD法によって配線MW1上に選択的に形成する。
【選択図】図12
【解決手段】シリコン基板1上に第1配線用絶縁膜IM1を形成し、第1配線用絶縁膜IM1に配線溝TM1を形成する。その後、配線溝TM1に銅を主体とする導体膜を埋め込むことで配線MW1を形成する。続いて、配線MW1上にキャップ導体膜MC1を形成した後、キャップ導体膜MC1に表面研磨を施す。特に、キャップ導体膜MC1はALD法によって配線MW1上に選択的に形成する。
【選択図】図12
Description
本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、多層配線を有する半導体装置に適用して有効な技術に関するものである。
半導体装置は、それを構成するMIS(Metal Insulator Semiconductor)型電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)(以下、単にMISトランジスタ)などの半導体素子の微細化による高集積化や、配線の微細化による高集積化によって高性能化される。配線の微細化に関しては、配線材料として銅(Cu)を用いる技術がある。銅は、比抵抗がアルミニウム(Al)よりも低いこと、融点が高くエレクトロマイグレーションが起こり難いこと、ストレスマイグレーションが起こり難いことなどを理由として、微細化に適した配線材料とされている。
半導体装置の銅配線においては、その底面および側面にタンタル(Ta)やチタン(Ti)などの金属またはそれらの窒化物からなるバリア金属(バリアメタル)が形成される。これにより、層間絶縁膜への銅の拡散を防止し、また、エレクトロマイグレーション耐性を向上させる。また、銅配線の上面には、シリコン(Si)の窒化物や炭化物などからなるキャップ絶縁膜が形成される。これにより、銅配線の酸化を防止する。
例えば、無電解めっき法によって、銅配線上に選択的にコバルト(Co)キャップ膜を形成する技術がある(非特許文献1)。
また、例えば、CVD法によって、銅配線上に選択的にコバルトキャップ膜を形成する技術がある(非特許文献2)。
また、例えば、CVD法によって、銅配線上に選択的にタングステン(W)キャップ膜を形成する技術がある(特許文献1)。
また、例えば、銅配線上のキャップ膜として、ルテニウム(Ru)膜を適用する技術がある(特許文献2〜5)。
「プロシーディングス・オブ・ザ・アイアイティーシー(Proceedings of the IITC)」2004年、p.75−77
「エーディーエムイーティーエー(ADMETA)予稿集」2008年、p.155−160
本発明者らが検討した上記の先行技術では、銅配線のキャップ膜として、コバルト、タングステンまたはルテニウム膜などの導電性金属膜を適用している。これは、銅の酸化を防ぐという目的に加え、微細化に伴って増加する配線容量を低減する効果の発現を目的とし、銅配線のキャップ膜として、絶縁膜ではなく金属膜を適用する技術である。
本発明者らが検討した上記の金属性キャップ膜形成技術では、フォトリソグラフィ法などによらず、銅配線への電気めっきまたは無電解めっきにより銅配線上に選択的にコバルト、タングステンまたはルテニウムを形成する。これにより、フォトリソグラフィ法に要するマスク工程数を削減できる。また、めっき法であれば、フォトリソグラフィ法におけるマスクの合わせずれを懸念する必要が無く、銅配線をより微細化・高集積化するのに適している。
しかしながら、上記のめっき法であっても、完全に選択的に銅配線上にのみキャップ導体膜を形成できるものではなく、層間絶縁膜上にもキャップ導体膜が僅かに形成されてしまうことが分かった。ここで、上述のように、キャップ導体膜は配線間容量を低減するために導電性の金属膜を適用しているから、層間絶縁膜上に導体膜が形成された状態となる。このような導体膜は、層間絶縁膜中をマイグレーションし絶縁不良を引き起こすなど、信頼性を損なう原因となり得る。そして、このように層間絶縁膜上に残留するキャップ導体膜は、更なる微細化に際してより顕著になる。
そこで、本発明の目的は、多層配線を有する半導体装置の信頼性を向上させる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願においては、複数の発明が開示されるが、そのうちの一実施例の概要を簡単に説明すれば以下の通りである。
半導体基板上に多層配線を形成する工程を有する半導体装置の製造方法であって、半導体基板上に多層配線を形成する工程は、半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、第1絶縁膜に第1配線溝を形成する工程と、第1配線溝を埋め込むようにして第1配線を形成する工程と、第1配線上にキャップ導体膜を形成する工程と、キャップ導体膜に表面研磨を施す工程とを有し、銅を主体とする導体膜によって第1配線を形成し、ALD法によって、第1配線上に選択的にキャップ導体膜を形成することを特徴とする。
本願において開示される複数の発明のうち、上記一実施例により得られる効果を代表して簡単に説明すれば以下の通りである。
即ち、多層配線を有する半導体装置の信頼性を向上させることができる。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は可能な限り省略するようにしている。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する。図1は、製造工程中におけるシリコン基板(半導体基板)1のうち、nMIS領域RnおよびpMIS領域Rpの要部断面図を示している。本実施の形態の半導体装置の製造方法は、シリコン基板1上に、nチャネル型のMISトランジスタQn(以下、単にn型MISトランジスタQn)やpチャネル型のMISトランジスタQp(以下、単にp型MISトランジスタQp)を形成する工程と、多層配線を形成する工程とを有する。はじめに、各トランジスタQn,Qpを形成する工程を説明する。
まず、例えばp型の単結晶シリコンからなるシリコン基板1(半導体ウェハと称する平面略円形状の半導体の薄板)を用意する。続いて、そのシリコン基板1の主面に分離部2を形成する。分離部2は、酸化シリコン膜などからなる浅い溝型の絶縁体(Shallow Trench Isolation:STI)によって形成されている。分離部2は、シリコン基板1にエッチングを施すことで溝を形成し、続いてシリコン基板1の主面上に化学気相成長(Chemical Vapor Deposition:CVD)法により酸化シリコン膜を堆積した後、溝の外部の酸化シリコン膜を化学的機械的研磨(Chemical and Mechanical Polishing:CMP)法により除去することで形成する。
その後、シリコン基板1のnMIS領域Rnにp型不純物、例えばホウ素(B)をイオン注入してp型ウェル3を形成する。また、シリコン基板1のpMIS領域Rpにn型不純物、例えばリン(P)をイオン注入してn型ウェル4を形成する。この後、p型ウェル3またはn型ウェル4に後に形成するトランジスタの閾値を制御するための不純物をイオン注入しても良い。
次に、例えばフッ酸水溶液を用いたウェットエッチングによりシリコン基板1の表面を洗浄した後、シリコン基板1を熱酸化して、酸化シリコンを主体とする絶縁膜からなるゲート絶縁膜5を形成する。
次に、図2に示すように、ゲート絶縁膜5上に、ゲート電極用の導体膜を形成した後、レジストパターンをエッチングマスクとしたドライエッチングによりゲート電極用の導体膜を加工して、導体膜からなるゲート電極6n,6pを形成する。ゲート電極用の導体膜としては、例えばCVD法などによって、多結晶シリコン(ポリシリコンとも言う)を主体とする導体膜を形成する。特に、nMIS領域Rnにはn型不純物が導入された多結晶シリコンからなるゲート電極6nを形成し、pMIS領域Rpにはp型不純物が導入された多結晶シリコンからなるゲート電極6pを形成する。
続いて、nMIS領域Rnのp型ウェル3に、例えばヒ素(As)をイオン注入する。このとき、ゲート電極6nがイオン注入マスクとなって、ゲート電極6nの側方下部のp型ウェル3にイオン注入が施される。このようにして、n型半導体領域であるエクステンション領域7をnMIS領域Rnに形成する。また、同様に、pMIS領域Rpのn型ウェル4に、例えばフッ化ホウ素(BF)をイオン注入する。このとき、ゲート電極6pがイオン注入マスクとなって、ゲート電極6pの側方下部のn型ウェル4にイオン注入が施される。このようにして、p型半導体領域であるエクステンション領域8をpMIS領域Rpに形成する。
次に、図3に示すように、シリコン基板1の主面に酸化シリコンからなる絶縁膜を、CVD法などにより形成し、これをエッチバックすることで、ゲート電極6n,6pの側壁を覆うようなサイドウォールスペーサ9を形成する。ここでは、酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層膜によって、サイドウォールスペーサ9を形成しても良い。
続いて、nMIS領域Rnのp型ウェル3に、例えばヒ素をイオン注入する。このとき、ゲート電極6nおよびサイドウォールスペーサ9がイオン注入マスクとなって、nMIS領域Rnのサイドウォールスペーサ9の側方下部のp型ウェル3に、イオン注入が施される。このようにして、n型半導体領域であるソースドレイン領域10を、nMIS領域Rnに形成する。nMIS領域Rnのソースドレイン領域10は、同じn型のエクステンション領域7と比較して、n型不純物濃度が高く、基板表面からの深さが深い。また、同様に、pMIS領域Rpのn型ウェル4に、例えばフッ化ホウ素をイオン注入する。このとき、ゲート電極6pおよびサイドウォールスペーサ9がイオン注入マスクとなって、pMIS領域Rpのサイドウォールスペーサ9の側方下部のn型ウェル4に、イオン注入が施される。このようにして、p型半導体領域であるソースドレイン領域11を、pMIS領域Rpに形成する。pMIS領域Rpのソースドレイン領域11は、同じp型のエクステンション領域8と比較して、p型不純物濃度が高く、基板表面からの深さが深い。
次に、図4に示すように、サリサイド技術により、各ゲート電極6n,6pおよびソースドレイン領域10,11の表面に、低抵抗の金属シリサイド層12を形成する。金属シリサイド層12としては、例えば、ニッケルシリサイド(NiSi)、ニッケル合金シリサイド、コバルトシリサイド(CoSi)、タングステンシリサイド(WSi)、または、白金シリサイド(PtSi)を形成する。例えば、ニッケルシリサイドを形成する場合には、まず、シリコン基板1の主面上にスパッタリング法などによりニッケル膜を形成する。その後、熱処理を施すことで、シリコンとニッケルとが触れている箇所でシリサイド反応を起こさせる。ここで、シリコンとニッケルとが触れている箇所が、各ゲート電極6n,6pおよびソースドレイン領域10,11の表面である。そして、未反応のニッケル膜をエッチングにより除去する。このようにして、自己整合的に、上記の箇所に金属シリサイド層12を形成することができる。
以上のようにして、シリコン基板1の主面のnMIS領域Rnにn型MISトランジスタQn、pMIS領域Rpにp型MISトランジスタQpを形成する。
続いて、本実施の形態の半導体装置の製造方法では、多層配線の形成工程となる。以下で、本実施の形態の半導体装置の製造方法が有する多層配線の形成工程について、詳しく説明する。
図5に示すように、シリコン基板1の主面上に、CVD法により窒化シリコン膜13を形成する。続いて、窒化シリコン膜13上に、プラズマCVD法によりTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)膜からなる酸化シリコン膜14を形成する。このように、窒化シリコン膜13と酸化シリコン膜14からなる層間絶縁膜を形成する。その後、酸化シリコン膜14の表面をCMP法により研磨する。下地段差に起因して窒化シリコン膜13の表面に凹凸形状が形成されていても、酸化シリコン膜14の表面をCMP法により研磨することにより、その表面が平坦化された層間絶縁膜が得られる。
続いて、レジストパターンをエッチングマスクとして酸化シリコン膜14および窒化シリコン膜13を順にエッチングし、接続孔(コンタクトホール)15を所定の箇所に形成する。所定の箇所とは、例えば、各トランジスタQn,Qpの各ゲート電極6n,6pおよび各ソースドレイン領域10,11の上方に位置する窒化シリコン膜13および酸化シリコン膜14である。ここで、接続孔15を形成するために酸化シリコン膜14にエッチングを施す際には、窒化シリコン膜13がエッチングストッパ膜として機能する。このように、酸化シリコン膜14の下地膜として窒化シリコン膜13が形成された構造とすることで、自己整合的に接続孔15を形成できる。
次に、図6に示すように、接続孔15の内部を含むシリコン基板1の主面上に、チタン(Ti)および窒化チタン(TiN)を順に形成して、この積層膜からなるコンタクト用バリア導体膜16aを形成する。チタン膜は酸素原子を多く固溶できることから金属シリサイド層12表面の還元材として用いられて、金属シリサイド層12との接触抵抗を低減する機能を有する。また、窒化チタン膜は後の工程で接続孔15の内部に埋め込まれる金属膜の構成原子が拡散するのを抑制または防止する機能を有する。チタン膜および窒化チタン膜からなるコンタクト用バリア導体膜16aは、例えば、スパッタリング法やCVD法などによって形成する。
その後、例えばCVD法などによって、接続孔15の内部を含むシリコン基板1の主面上に、タングステン(W)からなるコンタクト用導体膜16bを形成する。
次に、図7に示すように、例えばCMP法により、コンタクト用導体膜16bの表面を平坦化する。その際、接続孔15の外部に堆積したコンタクト用導体膜16bおよびコンタクト用バリア導体膜16aを除去する。これにより、接続孔15内にコンタクト用バリア導体膜16aおよびコンタクト用導体膜16bが埋め込まれ、コンタクトプラグ(接続プラグ)16が形成される。以上のようにして、窒化シリコン膜13、酸化シリコン膜14およびコンタクトプラグ16からなるコンタクト層CLを形成する。
次に、図8に示すように、シリコン基板1上のうち、コンタクト層CL上に、バリア絶縁膜IB1を形成する。その後、シリコン基板1上のうち、バリア絶縁膜IB1を覆うようにして、第1配線用絶縁膜(第1絶縁膜)IM1を形成する。バリア絶縁膜IB1は、後の工程で第1配線用絶縁膜IM1中に形成する金属配線が絶縁膜中に拡散するのを防ぐことを目的の一つとして形成される。
ここで、バリア絶縁膜IB1および第1配線用絶縁膜IM1としては、エッチング選択比が取れるような材料を選択する。言い換えれば、バリア絶縁膜IB1および第1配線用絶縁膜IM1として、同一条件のエッチングに対して互いにエッチング速度の異なる絶縁材料を用いる。
例えば、バリア絶縁膜IB1としては、窒化シリコンを主体とする絶縁膜をCVD法などによって形成する。また、例えば、第1配線用絶縁膜IM1としては、酸化シリコンを主体とする絶縁膜、または、酸化シリコンよりも比誘電率の低い絶縁膜(Low−k材料とも言う)をCVD法などによって形成する。このように、エッチング速度の異なる材料を適用する効果に関しては、後に詳しく説明する。
続いて、第1配線用絶縁膜IM1を覆うようにして、キャップ絶縁膜IC1を形成する。キャップ絶縁膜IC1としては、窒化シリコンを主体とする絶縁膜を、CVD法などによって形成する。
次に、図9に示すように、キャップ絶縁膜IC1上に、所望の形状に加工したフォトレジスト膜17を形成する。ここで、所望の形状とは、後の工程で第1配線用絶縁膜IM1に形成される配線パターンを反転した形状である。フォトレジスト膜17の加工は、フォトレジスト塗布、露光および現像といった一連のフォトリソグラフィ工程によって行う。
続いて、フォトレジスト膜17をエッチングマスクとして、キャップ絶縁膜IC1、第1配線用絶縁膜IM1、および、バリア絶縁膜IB1に対してエッチングを施すことで、フォトレジスト膜17から露出した部分の上記各絶縁膜IC1,IM1,IB1を除去する。これにより、キャップ絶縁膜IC1、第1配線用絶縁膜IM1およびバリア絶縁膜IB1に配線溝(第1配線溝)TM1を形成する。このとき、上述のように、第1配線用絶縁膜IM1とバリア絶縁膜IB1とは、エッチング速度の異なる材料を用いている。従って、第1配線用絶縁膜IM1にエッチングを施す際に、下地のバリア絶縁膜IB1をエッチングストッパとして適用できる。これにより、下地のコンタクト層CLにダメージを与え難い加工方法とすることができる。以上のエッチング工程後、フォトレジスト膜17を除去する。
次に、図10に示すように、配線溝TM1の側壁および底面を含む各絶縁膜IC1,IM1,IB1の表面を覆うようにしてバリア導体膜MB1を形成する。バリア導体膜MB1は、後の工程で配線溝TM1の中に形成する金属配線が第1配線用絶縁膜IM1などの絶縁膜と接触し化学反応を起こすことで抵抗値が増加するのを防ぐことを目的の一つとして形成される。このような目的に適した材料として、タンタルまたはチタンを含む導体膜を主体としたバリア導体膜MB1を形成する。例えば、タンタル、チタン、窒化タンタル、窒化チタン、または、いずれかの積層構造などがある。これらの導体膜は、例えば、スパッタリング法などのPVD(Physical Vapor Deposition)法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、または、ALD(Atomic Layer Deposition)法などによって形成する。
続いて、配線溝TM1の側壁および底面を含む各絶縁膜IC1,IM1,IB1の表面のうち、バリア導体膜MB1を覆うようにして、シード層SD1を形成する。ここでは、銅を主体とする導体膜からなるシード層SD1を、例えば、スパッタリング法などによって形成する。その後、電気めっき法によって、シード層SD1上に、配線溝TM1を十分に埋め込むようにして、銅を主体とする導体膜からなる配線用導体膜(第1配線用導体膜)MWaを形成する。
次に、図11に示すように、配線用導体膜MWaに対してCMP(Chemical and Mechanical Polishing)法による表面研磨を施す。これにより、第1配線用絶縁膜IM1およびバリア絶縁膜IB1が有する配線溝TM1に配線用導体膜MWaが埋め込まれ、配線用導体膜MWaからなる配線(第1配線)MW1が形成される。また、当該CMP工程の際に、キャップ絶縁膜IC1を研磨ストッパ膜として機能させることもできる。その場合、当該CMP工程によってキャップ絶縁膜IC1を全て除去した構造であっても、除去せずに残した構造であっても良い。本図11では、キャップ絶縁膜IC1が全て除去された構造として図示している。
続く工程を、図12およびその要部p01を拡大して示した図13を用いて説明する。本工程では、配線MW1上にキャップ導体膜MC1を形成する。上述のように、キャップ導体膜MC1は、配線MW1が酸化されるのを防ぐことを目的の一つとして形成される。更に、配線容量を低減させる目的から、キャップ導体膜MC1として導電性の金属膜を形成する。本実施の形態の半導体装置の製造方法では、例えば、キャップ導体膜MC1として、コバルト、タングステン、または、ルテニウムなどを、例えばALD法、または、めっき法(電気めっき法または無電解めっき法)によって、8nm程度形成する。このように、ALD法またはめっき法によって導電性のキャップ導体膜MC1を形成することで、絶縁性の第1配線用絶縁膜IM1上には形成され難く、同じ導電性の配線MW1の上には形成され易くなる。即ち、キャップ導体膜MC1は配線MW1上に選択的に形成される。
しかしながら、本工程において、キャップ導体膜MC1は配線MW1上にのみ、完全に選択的に形成されることは無く、第1配線用絶縁膜IM1上にも形成される。このように、本来絶縁膜である第1配線用絶縁膜IM1上に、導電性のキャップ導体膜MC1が残存していると、絶縁不良などの課題を引き起こす原因となる。そこで、この課題を回避すべく、本実施の形態の半導体装置の製造方法は以下の工程を有する。
続く工程を、図14およびその要部p02を拡大して示した図15を用いて説明する。本工程では、CMP法によってキャップ導体膜MC1に表面研磨を施す。このとき、配線MW1上のキャップ導体膜MC1と、第1配線用絶縁膜IM1上のキャップ導体膜MC1とは、同様に表面研磨によって除去されていく。しかし、上記図12および上記図13を用いて説明したように、キャップ導体膜MC1はALD法またはめっき法によって、配線MW1上に選択的に形成しているため、第1配線用絶縁膜IM1上のキャップ導体膜MC1の量は、配線MW1上に比べて少ない。従って、表面研磨において、第1配線用絶縁膜IM1上のキャップ導体膜MC1は除去し、配線MW1上にはキャップ導体膜MC1を残すという条件を選択することができる。これにより、第1配線用絶縁膜IM1上にはキャップ導体膜MC1が無く、配線MW1上にのみキャップ導体膜MC1が配置された構造を実現できる。従って、本実施の形態の半導体装置の製造方法によれば、層間絶縁膜中などへの導体の拡散が起こり難い構造を形成でき、結果として、多層配線を有する半導体装置の信頼性を向上させることができる。
また、上記では、キャップ導体膜MC1を形成する材料として、コバルト、タングステンまたはルテニウムがあると説明した。中でも、ルテニウムを主体とする導体膜は、CMP法における除去レートが、他と比較して遅い。即ち、本実施の形態の半導体装置の製造方法において、キャップ導体膜MC1としてルテニウムを主体とする導体膜を形成した場合、その後のCMP工程では、比較的ゆっくりとキャップ導体膜MC1の除去が進むことになる。従って、キャップ導体膜MC1としてルテニウムを用いることで、第1配線用絶縁膜IM1上のキャップ導体膜MC1を除去し、配線MW1上にキャップ導体膜MC1を残すといった選択的なCMP工程を施し易くなる。なぜなら、研磨速度が遅いことで、第1配線用絶縁膜IM1上のキャップ導体膜MC1が除去され、配線MW1上にのみキャップ導体膜MC1が配置された構造となっている時間を長く維持できるからである。即ち、このような構造の状態でCMP工程を停止し易くなる。このような理由から、本実施の形態の半導体装置の製造方法では、キャップ導体膜MC1として、ルテニウムを主体とする導体膜を形成した方が、より好ましい。
また、ALD法においては、工程を開始しても膜の堆積が始まらないまたは堆積速度が遅い期間を有することがある。本願では、この期間をインキュベーションタイムと記す。本実施の形態の半導体装置の製造方法では、ALD法によってキャップ導体膜MC1を形成し、更に、インキュベーションタイムの間に、キャップ導体膜MC1を形成する方が、より好ましい。その理由を以下で説明する。
本発明者らの検証によれば、インキュベーションタイムの間のALD法によるキャップ導体膜MC1の形成であれば、更に、第1配線用絶縁膜IM1上に形成され難くなることが分かった。従って、インキュベーションタイムの間にALD法によってキャップ導体膜MC1を形成することで、より選択的に配線MW1上にキャップ導体膜MC1を形成することができる。そして、上述のように、キャップ導体膜MC1形成後にCMP法による表面研磨を施すことで、より確実に、配線MW1上にのみキャップ導体膜MC1が形成され、第1配線用絶縁膜IM1上には配置されない構造を実現できる。このような理由から、本実施の形態の半導体装置の製造方法では、ALD法によってキャップ導体膜MC1を形成し、更に、インキュベーションタイムの間に、キャップ導体膜MC1を形成する方が、より好ましい。
ここで、キャップ導体膜MC1としてルテニウムを主体とする導体膜を形成する場合の、より具体的な形成方法を説明する。ALD法においては、ルテニウムを含む原料ガスをシリコン基板1に供給する工程と、シリコン基板1を高周波(一例として13.56kHzの高周波に基づく200W)で励起したアンモニア(NH3)ガスを用いて処理する工程とを繰り返す。ルテニウムを含む原料ガスとしては、ビス(シクロペンタジエニル)ルテニウム(Ru(C5H4C2H5)2、または、Ru(EtCp)2と称する)を用い、成膜温度は一例として350℃とする。
また、上記のほかにも、例えば、原料ガスとしてRu(C7H11)(C7H9)(Ru DERと称する)を用いて成膜温度300℃とする方法や、原料ガスとしてRu(C5H5)2(Ru(CP)2と称する)を用いて成膜温度を350℃とする方法などでも、ALD法によってルテニウム膜からなるキャップ導体膜MC1を形成することができる。ただし、本実施の形態の半導体装置の製造方法では、上述のインキュベーションタイムが、Ru DERよりも長くなるような原料ガスを用いることで、ルテニウムを主体とする導体膜によってキャップ導体膜MC1を形成する方が、より好ましい。その理由を以下で説明する。
ALD法におけるインキュベーションタイムは、原料ガスによって異なることが分かっている。特に、ALD法によって、金属膜上にルテニウムを形成する場合のインキュベーションタイムの違いについて、本発明者らは検証している。これに関して、図16を用いて説明する。図16は、横軸に成膜時間、縦軸にルテニウム膜厚を取ったグラフ図である。例えば、原料ガスとしてRu(CP)2や、Ru(EtCp)2を用いた場合には、成膜初期において成膜速度が遅い領域を有し、この期間がインキュベーションタイムである。一方、原料ガスとしてRu DERを用いた場合には、明確なインキュベーションタイムが無い。従って、上述のように、インキュベーションタイムを利用して、ルテニウム膜からなるキャップ導体膜MC1を形成する方が効果的である本実施の形態の製造方法においては、ALD法における原料ガスとしてRu DERよりもインキュベーションタイムが長くなるような、上記の原料ガスを用いた方が、より好ましい。
また、インキュベーションタイムがより長くなるような原料ガスを用いた方が、膜厚の制御がし易くなる。本図16に示したように、本発明者らの検証により、原料ガスとしてRu(EtCp)2を用いた場合にインキュベーションタイムが長くなることが分かっている。以上のような理由から、本実施の形態の半導体装置の製造方法において、ALD法によってルテニウム膜からなるキャップ導体膜MC1を形成する場合、原料ガスとしてRu(EtCp)2を用いる方が、より好ましい。
以上のようにして、バリア絶縁膜IB1、第1配線用絶縁膜IM1、バリア導体膜MB1、シード層SD1、配線MW1、および、キャップ導体膜MC1からなる第1配線層M1を形成する。
続く工程では、図17に示すように、一般的なデュアルダマシン法などによって、第1ビア層V1および第2配線層M2を形成する。デュアルダマシン法によって第1ビア層V1および第2配線層M2を形成した場合、下層から順に、バリア絶縁膜18、第1ビア用絶縁膜19、バリア絶縁膜20、および、第2配線用絶縁膜21からなる層間絶縁膜の中に、ビアプラグ部と配線部との一体的な構造であるビア・配線用導体膜22が形成される。層間絶縁膜とビア・配線用導体膜22との間には、ビア・配線用バリア導体膜23が形成される。ビア・配線用バリア導体膜23としては、例えば、下層から順に窒化タンタル、タンタル、および、シード層としての銅の積層構造を有している。また、ビア・配線用導体膜22としては、電気めっき法により銅を形成する。その後、同様の工程を繰り返すことで、多層配線構造を形成する。
以上、図5〜図17を用いて説明した工程が、本実施の形態の半導体装置の製造方法が有する、多層配線を形成する工程である。
特に、上記図12〜上記図16を用いて説明したように、本実施の形態の半導体装置の製造方法では、銅からなる配線MW1上に選択的にキャップ導体膜MC1を形成した後、CMPを施すことで、第1配線用絶縁膜IM1上のキャップ導体膜MC1を除去する工程を有していた。これにより、上述のように、層間絶縁膜中などへの導体の拡散が起こり難い構造を形成でき、結果として、多層配線を有する半導体装置の信頼性を向上させることができる。
ここで、このような効果をもたらす製造方法は、上記の説明では第1配線層M1に対して適用する例を示したが、多層配線のうちのいずれの配線層に適用しても、同様に効果的である。ただし、本実施の形態の半導体装置の製造方法においては、多層配線のうち、シリコン基板1側から数えて1層目の配線層、即ち、第1配線層M1に適用して、より効果的である。なぜなら、本技術により解決し得る課題は、上述のように、微細な配線パターンであるほどより顕著になるものであり、多層配線においては、下層の配線層ほど微細なパターンとなっているからである。このような理由から、本実施の形態1の製造方法は、より下層の配線層の製造工程に適用して、より効果的である。また、このように微細なパターンを要する下層配線層に本技術を適用し、上層配線層にはCMPなどによる除去工程は施さず、通常のキャップ導体膜の形成方法によるものとすることで、製造コストを削減することもできる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、多層配線を備えた半導体装置に適用することができる。
1 シリコン基板(半導体基板)
2 分離部
3 p型ウェル
4 n型ウェル
5 ゲート絶縁膜
6n,6p ゲート電極
7,8 エクステンション領域
9 サイドウォールスペーサ
10,11 ソースドレイン領域
12 金属シリサイド層
13 窒化シリコン膜
14 酸化シリコン膜
15 接続孔(コンタクトホール)
16 コンタクトプラグ
16a コンタクト用バリア導体膜
16b コンタクト用導体膜
17 フォトレジスト膜
18,20 バリア絶縁膜
19 第1ビア用絶縁膜
21 第2配線用絶縁膜
22 ビア・配線用導体膜
23 ビア・配線用バリア導体膜
CL コンタクト層
IB1 バリア絶縁膜
IC1 キャップ絶縁膜
IM1 第1配線用絶縁膜(第1絶縁膜)
M1 第1配線層
M2 第2配線層
MB1 バリア導体膜
MC1 キャップ導体膜
MW1 配線(第1配線)
MWa 配線用導体膜(第1配線用導体膜)
Qn n型MISトランジスタ
Qp p型MISトランジスタ
Rn nMIS領域
Rp pMIS領域
SD1 シード層
TM1 配線溝(第1配線溝)
V1 第1ビア層
2 分離部
3 p型ウェル
4 n型ウェル
5 ゲート絶縁膜
6n,6p ゲート電極
7,8 エクステンション領域
9 サイドウォールスペーサ
10,11 ソースドレイン領域
12 金属シリサイド層
13 窒化シリコン膜
14 酸化シリコン膜
15 接続孔(コンタクトホール)
16 コンタクトプラグ
16a コンタクト用バリア導体膜
16b コンタクト用導体膜
17 フォトレジスト膜
18,20 バリア絶縁膜
19 第1ビア用絶縁膜
21 第2配線用絶縁膜
22 ビア・配線用導体膜
23 ビア・配線用バリア導体膜
CL コンタクト層
IB1 バリア絶縁膜
IC1 キャップ絶縁膜
IM1 第1配線用絶縁膜(第1絶縁膜)
M1 第1配線層
M2 第2配線層
MB1 バリア導体膜
MC1 キャップ導体膜
MW1 配線(第1配線)
MWa 配線用導体膜(第1配線用導体膜)
Qn n型MISトランジスタ
Qp p型MISトランジスタ
Rn nMIS領域
Rp pMIS領域
SD1 シード層
TM1 配線溝(第1配線溝)
V1 第1ビア層
Claims (11)
- 半導体基板上に多層配線を形成する工程を有する半導体装置の製造方法であって、
前記半導体基板上に前記多層配線を形成する工程は、
(a)前記半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、
(b)前記第1絶縁膜に第1配線溝を形成する工程と、
(c)前記第1配線溝を埋め込むようにして第1配線を形成する工程と、
(d)前記第1配線上にキャップ導体膜を形成する工程と、
(e)前記キャップ導体膜に表面研磨を施す工程とを有し、
前記(c)工程では、銅を主体とする導体膜によって前記第1配線を形成し、
前記(d)工程では、ALD法またはめっき法によって、前記第1配線上に選択的に前記キャップ導体膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
前記(d)工程では、前記ALD法によって前記キャップ導体膜を形成する際に、インキュベーションタイムの間に、前記キャップ導体膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項2記載の半導体装置の製造方法において、
前記(d)工程では、ルテニウムを主体とする導体膜によって前記キャップ導体膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
前記(d)工程では、前記ALD法において、前記インキュベーションタイムが、Ru(C7H11)(C7H9)よりも長い原料ガスを用いることで、前記ルテニウムを主体とする導体膜によって前記キャップ導体膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項4記載の半導体装置の製造方法において、
前記(d)工程では、前記ALD法において、Ru(C5H4C2H5)2を前記原料ガスとして用いることで、前記ルテニウムを主体とする導体膜によって前記キャップ導体膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項5記載の半導体装置の製造方法において、
前記半導体基板上に前記多層配線を形成する工程のうち、前記(a)〜前記(e)工程は、前記多層配線のうち、前記半導体基板側から数えて1層目の配線層を形成する工程であることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項6記載の半導体装置の製造方法において、
前記(e)工程では、CMP法によって前記キャップ導体膜に表面研磨を施すことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項7記載の半導体装置の製造方法において、
前記半導体基板上に前記多層配線を形成する工程は、前記(b)工程後、前記(c)工程前に、更に、
(f)前記第1配線溝の側壁および底面を覆うようにして、シード層を形成する工程を有し、
前記(f)工程では、銅を主体とする導体膜からなる前記シード層を形成し、
前記(c)工程では、電気めっき法によって、前記シード層を覆い、かつ、前記第1配線溝を埋め込むようにして第1配線用導体膜を形成し、前記第1配線用導体膜を表面研磨することで、前記第1配線用導体膜が前記第1配線溝を埋め込むような形状の前記第1配線を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項8記載の半導体装置の製造方法において、
前記半導体基板上に前記多層配線を形成する工程は、前記(b)工程後、前記(f)工程前に、更に、
(g)前記第1配線溝の側壁および底面を覆うようにして、バリア導体膜を形成する工程を有し、
前記(g)工程では、タンタルまたはチタンを含む導体膜を主体とした前記バリア導体膜を形成し、
前記(f)工程では、前記第1配線溝の側壁および底面のうち、前記バリア導体膜を覆うようにして、前記シード層を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項9記載の半導体装置の製造方法において、
前記半導体基板上に前記多層配線を形成する工程は、前記(a)工程前に、更に、
(h)前記半導体基板上にバリア絶縁膜を形成する工程を有し、
前記(h)工程および前記(a)工程では、前記バリア絶縁膜および前記第1絶縁膜として、同一条件のエッチングに対して互いにエッチング速度の異なる絶縁材料を用い、
前記(a)工程では、前記半導体基板上のうち、前記バリア絶縁膜を覆うようにして、前記第1絶縁膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項10記載の半導体装置の製造方法について、
前記(h)工程では、前記バリア絶縁膜として、窒化シリコンを主体とする絶縁膜を形成し、
前記(a)工程では、前記第1絶縁膜として、酸化シリコンよりも比誘電率の低い絶縁膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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