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JP2011012438A - 排水管設備の支持構造 - Google Patents

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Noriatsu Kojima
▲徳▼厚 小島
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Abstract

【課題】多階層を有する集合住宅の専有部を貫く竪穴区画として設けられたパイプシャフトにおいて排水管設備を支持するにあたり、パイプシャフトの壁の構成に関係なく支持可能とする。
【解決手段】パイプシャフト41内に、上階と下階とに連通する連通構造53,55を確保した状態として水平方向に張り出す張り出し部51を設け、該張り出し部51に排水管設備11を支持する。
【選択図】図2

Description

本発明は、多階層を有する集合住宅の専有部を貫く竪穴区画として設けられたパイプシャフトにおける排水管設備の支持構造に関する。
マンション等の多階層を有する集合住宅における排水管設備では、上階から下階へ排水立て管が配管され、排水立て管の各階に対応して排水管継手を介装し、この排水管継手を介して各階の水回り器具が排水立て管に接続される。従来の集合住宅では、排水管設備を、集合住宅の専有部を貫いて配管するために、各階層の専有部内に、上下の階層とは床スラブで区切られた独立空間として設けられたパイプシャフトが設けられている。そして、そのパイプシャフト内の床スラブを貫通して排水管設備が配設されている。このような排水管設備は、多くの場合、各階の排水管継手が床スラブの貫通孔に通された状態で貫通孔がモルタル等で埋め戻されることで、上下の階層のパイプシャフトが独立した空間として保たれた状態で、構造躯体としての床スラブに支持されている。
昨今、集合住宅においては、長期にわたり良好な状態で使用するための措置を講じられることが求められている。すなわち、構造躯体に数世代にわたり使用可能な耐久性が求められるとともに、居住者のライフスタイルの変化等に応じて間取りを変更可能とする可変性が求められている。そのため、排水管設備については、少なくとも、構造躯体に影響を与えることなく、清掃・点検・補修・更新等の維持管理を行うことができることが要求される。そこで、排水管設備を共用部に配設する提案がある。しかし、その一方で、水回り器具の排水を排水立て管に導く排水横枝管が長くならないように排水管設備を専有部に配設することも提案されている。そして、排水管設備を専有部に配設するにあたっては、パイプシャフトを、専有部を貫く竪穴区画として設けることが提案されている。このように専有部に多階層に連続する空間として設けられるパイプシャフトの構造は、従来なかったものであり、その内部における排水管設備の支持構造は未だ提案されていない。
下記特許文献1には、建物の外壁に排水管設備を支持するための支持具が開示されている。かかる支持具を用いれば、居住空間とパイプシャフトとを区画する壁に排水管設備を支持することで竪穴区画として設けられたパイプシャフトに排水管設備を支持することが可能であると考えられる。
特開2006−241933号公報
しかしながら、排水管設備を壁に支持する場合には、支持強度を確保するために、その壁が構造躯体としての耐力壁でなければならない。そのため、壁の構成ないし専有部内でのパイプシャフトの配置が限定されることとなり、間取りを変更可能とする可変性への貢献ができない点では好ましくない。
そこで、本発明の課題は、多階層を有する集合住宅の専有部を貫く竪穴区画として設けられたパイプシャフトにおいて排水管設備を支持するにあたり、パイプシャフトの壁の構成に関係なく支持可能とすることにある。
上記課題を解決するために本発明は次の手段を採用する。
本発明は、多階層を有する集合住宅の専有部を貫く竪穴区画として設けられたパイプシャフトにおける排水管設備の支持構造であって、前記パイプシャフト内に、上階と下階とに連通する連通構造を確保した状態として水平方向に張り出す張り出し部を設け、該張り出し部に前記排水管設備を支持することを特徴とする支持構造である。上階とは上下に連続する二階層の相対的に上の階層を意味し、下層とは上下に連続する二階層の相対的に下の階層を意味する。
かかる構成の排水管設備の支持構造によれば、連通構造によりパイプシャフトを多階層に連続する空間として保持しつつも、張り出し部に排水管設備を支持することで壁が排水管設備の支持に関与しないため、排水管設備を壁の構成に関係なくパイプシャフト内で支持することができる。
本発明においては、前記パイプシャフト内において、前記連通構造と前記張り出し部とが金網の間仕切りで仕切られていると、連通構造を介して上階と下階とを人が往来することができないため、防犯上および安全上好ましい。
本発明によれば、多階層を有する集合住宅の専有部を貫く竪穴区画として設けられたパイプシャフトにおいて排水管設備を支持するにあたり、パイプシャフトの壁の構成に関係なく支持可能であり、壁の構成を自由に選択・変更することができる。そのため、居住空間の間取りの可変性に貢献することができる。
本発明の実施形態1に係る排水管設備の支持構造を備えた住戸(専有部)の平面図である。 図1に示されるパイプシャフトを拡大して示す平面図である。 図2に示される排水管設備の支持構造のIII矢視図である。 本発明の実施形態2に係るパイプシャフトの平面図である。 本発明の実施形態3に係るパイプシャフトの平面図である。 本発明の実施形態4に係るパイプシャフトの平面図である。 図6に示される排水管設備の支持構造のVII矢視図である。
[実施形態1]
図1〜3を参照しながら、本発明の一実施形態である実施形態1について説明する。図1は、実施形態1に係る排水管設備11を備えた多階層を有する集合住宅の一階層の一室を示している。図1に示されるように、居住者が専有部として使用することのできる住戸Jには、居住空間として、玄関901、三つの居室902〜904、浴室905、洗面所906、トイレ907、リビングダイニングキッチン908が、図示するようにレイアウトされている。そして、この集合住宅では、住戸Jを挟んで、バルコニーBと共用通路Tとが設けられている。なお、以下の説明では、説明の便宜上、この住戸Jのある階層を階層Aと称し、該階層Aの直下の階層を階層Bと称する。
排水管設備11は、図2,3に示されるように、排水立て管13,15と、排水横枝管17,19と、排水立て管13,15と排水横枝管17,19とを接続する排水管継手21と、を主体構成として備えている。階層Aの住戸J内の水回り器具の排水は、排水横枝管17,19に導かれて排水管継手21を経由して階層Bの排水立て管15に流入するようになっている。
図3に示されるように、排水管継手の胴部23の上端には、階層Aに配管された排水立て管13の下端部が挿入接続される上受け口25が延設されている。そして、排水立て管13の下端部がパッキン(図示省略)を介して上受け口25に挿入され、排水立て管13の下端部と排水管継手21とが水密に接続されている。上受け口25の上端部には、その外周が膨出して環状鍔部27が形成されており、該環状鍔部27は四方には、より大きく外方へ突出した耳部27e(図2参照)を備えている。
胴部23の外周には、横枝管受け口29,29が突出形成されており、排水横枝管17,19の端部が挿入されて水密に接続されている。また、胴部23の外周には、蓋付きの掃除口24も設けられている。
図3に示されるように、胴部23の下側には、下方に向かって緩やかに縮径するテーパ形状のテーパ管部31を介して直管状の下端直管部33が延設されている。そして、階層Bに配管された排水立て管15の上端部に設けられた上部受け口16と挿入接続されている。
排水管設備11は、後述する支持構造により排水管継手21が建物の躯体構造に固定される。そのため、排水管継手21が固定されたままでも排水立て管13,15を更新可能とされていることが好ましい。かかる排水立て管の更新技術としては、例えば、特開2008−291630号公報または特開2009−046848号公報に開示される技術を適用することができる。
排水管設備11は、排水管継手21と排水立て管13,15とがパイプシャフト41内に配設されている。図1に示されるように、本実施形態のパイプシャフト41は、住戸J内の中央に設けられている。ここでの「中央」とは、住戸Jの隅でないことを意味しており、必ずしも住戸Jの真ん中を意味するわけではない。このパイプシャフト41は、平面視で長方形の空間として設けられている。図2に示されるように、パイプシャフト41は、住戸J内の居住空間とは、壁43で区画されており、多階層を貫く竪穴区画として設けられている。この住戸Jでは、下階の階層Bとを区切る構造躯体であるコンクリートスラブが、平面視でパイプシャフト41の外の居住空間に対応して設けられている。そして、該コンクリートスラブの上面とは離間して居住空間の床が設けられている。それにより、床とコンクリートスラブとの間に床下配管スペースが設けられている。排水横枝管17,19は、この床下配管スペースに配管され、パイプシャフト41の壁43を貫通し、その先端が排水管継手21の横枝管受け口29に接続されている。
図2に示されるように、パイプシャフト41の四面の壁43のうち、一面には居住空間に面する開口部45が設けられている。開口部45は、扉47で開閉可能とされているのが望ましい。なお、扉47には、開き戸、引き戸、シャッター等各種の建具が含まれる。開口部45は、排水管設備11の清掃・点検・補修・更新等の維持管理のために用いられ、好ましくは、壁43の維持管理作業を行いやすい面に設けられる。本実施形態では、図1に示されるように、開口部45が玄関901からリビングダイニングキッチン908へ続く居住空間に面して設定されている。なお、以下の説明においては、理解を容易にするため、パイプシャフト41の壁43による居住空間との境界について、第1〜4境界部49a〜dと称する。すなわち、壁43の開口部45を備える紙面向かって右側の境界部を第1境界部49a、該第1境界部49aに対向する紙面向かって左側の境界部を第2境界部49bと称し、該第1,第2境界部49a,49bと直交する境界部のうち、紙面下側の境界部を第3の境界部49cと称し、該第3境界部49cと対向する紙面上側の境界部を第4境界部49dと称する。開口部45は、第1境界部49aにおいて、第3境界部49cよりの位置に設けられている。
図2に示されるように、パイプシャフト41内には、水平に張り出した張り出し部51が設けられている。なお、図2では、張り出し部51を分かりやすく示すために格子模様を付して図示した。本実施形態の張り出し部51は、第1,第2,第3境界部49a,49b,49cからパイプシャフト41のスペース内方に張り出している。張り出し部51は、その中央に設けられた階層Aと階層Bとに連通する平面視長方形の第1の連通孔53を囲むように設けられている。すなわち、張り出し部51は、第1の連通孔53を挟んで離間する第1境界部49aから張り出した第1張り出し部位51aと、第2境界部49bから張り出した第2張り出し部位51bとを有するとともに、第3境界部49cから張り出し、第1境界部49aと第2の境界部49bとに連続する第3張り出し部位51cと、該第3張り出し部位51cとは第1の連通孔53を挟んで反対側で第1境界部49aと第2の境界部49bとに連続する第4張り出し部位51dとを有している。そして、第4張り出し部位51dは、第4境界部49dとは離間しており、第4の張り出し部位51dと第4境界部49dとの間は、階層Aと階層Bとに連通する第2の連通孔55となっている。パイプシャフト41内は、この第2の連通孔55と上記第1の連通孔53によって、多階層に渡って連続する空間とされている。この第2の連通孔55と上記第1の連通孔53とが本発明の連通構造に相当する。
張り出し部51は、住戸Jの居住空間下の構造躯体としてのコンクリートスラブに支持されて張り出すスラブとして設けられている。張り出し部51は排水管継手21を支持するものであり、少なくとも、排水管設備11の排水管継手21および一階層分の排水立て管13を支持可能な強度を有する。張り出し部51は、排水管継手21および一階層分の排水立て管13を支持可能な強度を有すれば、張り出し部51の厚みが居住空間下のコンクリートスラブと比較して同じであっても薄くてもよい。本実施形態の第3張り出し部位51c及び第4張り出し部位51dのように、張り出し部51の少なくとも一部がパイプシャフト41の対向する境界部(第1境界部49a及び第2境界部49b)に連続する構成とすれば、強度を確保しやすいため好ましい。
ただし、張り出し部51が、居住空間下のコンクリートスラブと同等の強度であれば、住戸Jの居住空間のレイアウト変更に際し、この張り出し部51を居住空間下とすることが可能となる点で好ましい。
図3に示されるように、排水管継手21は、胴部23が第1の連通孔53に通された状態で、張り出し部51に立設された継手支持具61で支持されている。継手支持具61は、対のベース部材63,63及び支柱65,65と、排水管継手21の上受け口25を挟み込むことのできるバンド部材67とを備えている。張り出し部51の第1張り出し部位51aと第2張り出し部位51bとベース部材63,63が固定され、該ベース部材63,63に支柱65,65が立設されており、支柱65,65の上方にバンド部材67が架け渡されている。バンド部材67は、対向する半円弧形状のバンド状部分で排水管継手21の上受け口25を挟み込む構成となっている。このバンド部材67で排水管継手21の上受け口25が挟持されることで、継手支持具61を介して張り出し部51に排水管継手21が支持されている。排水管継手21は、掃除口24がパイプシャフト41の開口部45に面する状態で支持されている。
実施形態1の排水管継手21の支持構造によれば、以下の作用効果を奏する。
第1に、構造躯体としてのコンクリートスラブからパイプシャフト41内に張り出す張り出し部51に排水管継手21を支持する。そのため、張り出し部51を介して建物の構造躯体に排水管継手21を支持させることができる。この構成において、パイプシャフト41の壁43は、排水管継手21の支持には何ら関与しないため、壁43の構成は自由に選択することができる。また、壁43を構造躯体として設ける必要がないため、住戸J内においてパイプシャフト41の配置を変更しても構造躯体へ影響を与えにくい。それにより、居住空間の可変性を向上させることができる。また、工場生産された壁材を後付け施工することができるため、コストを抑えることもできる。
第2に、張り出し部51は、第1の連通孔53と第2の連通孔55とを確保した状態として設けられているため、パイプシャフト41内において階層Aと階層Bとが完全に遮断されず、連続した竪穴区画とされている。
第3に、第1境界部49aにおける張り出し部51の張り出し位置と開口部45の位置とは、平面視で重複しているため、清掃・点検・補修・更新等の維持管理作業を行いやすい。
第4に、第2の連通孔55は、張り出し部51の内側において水平方向に長い長孔として設けられているため、本実施形態のように排水管継手21を通すスリーブ孔としても用いるにあたっては、複数の排水管継手21を一列に配設すること可能であり、また、居住空間のレイアウト変更に応じて排水管継手21の配置をずらすのも容易である点で有利である。
[実施形態2]
図4を参照しながら、本発明の一実施形態である実施形態2について説明する。本実施形態は、パイプシャフト41内において、張り出し部の平面的に見た設定位置が上記実施形態2とは異なっている。上記実施形態1から変更を要しない構成については図中に同じ符号で示し、詳細な説明を省略する。
張り出し部71はスラブで形成されている。張り出し部71は、パイプシャフト41の第3境界部49c及び第4境界部49dとは離間し、第1境界部49aと第2境界部49bとから内方に張り出して第1境界部49aと第2境界部49bとに亘って連続している。なお、第1境界部49aには、平面視にて張り出し部71の位置と重複する位置に開口部45が設けられている。張り出し部71と第3境界部49cとの間は第1の連通孔73、張り出し部71と第4境界部49dとの間は第2の連通孔75として、それぞれ階層Aと階層Bとに連通する孔となっている。この第1の連通孔73と第2の連通孔75とが本発明の連通構造に相当する。
張り出し部71には、排水管継手21の胴部23を通すことのできるスリーブ孔77として丸穴が設けられている。そして、そのスリーブ孔77に排水管継手21の胴部23が通された状態で、張り出し部71に立設された継手支持具61で排水管継手21が支持されている。
実施形態2の排水管継手21の支持構造によれば、上記実施形態1の第1〜3の作用効果を奏する。
なお、本実施形態において、スリーブ孔78aを追加設定して排水管継手を張り出し部71に支持することができる。また、排水管継手に限らず、適宜の大きさのスリーブ孔78b,78cを設けて給水・空調その他の設備配管を張り出し部71に支持することもできる。また、追加設定するスリーブ孔78a〜78cは、予備として予め設けてもよいし、必要時に際して設けてもよい。
なお、本実施形態においても、スリーブ孔77を長孔として形成することも可能である。
[実施形態3]
図5を参照しながら、本発明の一実施形態である実施形態3について説明する。本実施形態は、パイプシャフト41の居住空間と区画する構成は上記実施形態と同様であり、平面視略正方形である場合を例示する実施形態である。上記実施形態1から変更を要しない構成については図中に同じ符号で示し、詳細な説明は省略する。
パイプシャフト41の張り出し部81はスラブで形成されている。張り出し部81は、パイプシャフト41の第2境界部49bとは離間しており、第1境界部49a、第3境界部49c、および第4境界部49dより内方に張り出して第3境界部49cと第4境界部49dとに亘っている。張り出し部81と第2境界部49との間は、階層Aと階層Bとに連通する連通孔83となっている。この連通孔83が本発明の連通構造に相当する。張り出し部81には、排水管継手21の胴部23を通すことのできるスリーブ孔85として丸穴が設けられている。そして、そのスリーブ孔85に排水管継手21の胴部23が通された状態で、張り出し部81に立設された継手支持具61で排水管継手21が支持されている。
実施形態3の排水管継手21の支持構造によれば、少なくとも上記実施形態1の第1〜3の作用効果を奏する。
更に好ましい形態として、図5に二点鎖線で示すように、連通孔83と張り出し部81とを立設した金網84で仕切る構成がある。これにより、清掃・点検・補修・更新等の維持管理作業時の安全性が向上するとともに、開口部45に通じる張り出し部81の上の空間に他の階層から人が侵入するのを防ぐことができる。なお、かかる構成は、上記実施形態1,2においても適用可能である。
なお、図5には、排水管継手21の第2境界部49bへ指向する横枝管受け口29(29a)に排水横枝管17が接続されるとともに、第4境界部49dへ指向する横枝管受け口29(29b)にエルボ19eを介して排水横枝管19が接続されて、2本の排水横枝管17,19が第2境界部49bを貫通して居住空間下の床下配管スペースに配管された例を示した。しかし、排水横枝管の配管方向は、これに限定されず、水回り器具の配置との関係で適宜変更することができる。例えば、二点鎖線で符号18a〜cとして例示するように、第4境界部49dへ指向する横枝管受け口29(29b)から第4境界部49dを貫通し、第3境界部49cへ指向するように横枝管受け口を配置して該横枝管受け口から第3境界部49cを貫通し、または該横枝管受け口からエルボを介して第2境界部49bを貫通させるなど、排水横枝管17,19の配管経路を変更することができる。
[実施形態4]
図6、7を参照しながら、本発明の一実施形態である実施形態4について説明する。本実施形態は、上記実施形態3において、張り出し部の別の形態を例示する実施形態である。上記実施形態3から変更を要しない構成については図中に同じ符号で示し、詳細な説明は省略する。
実施形態4では、パイプシャフト41内には、スラブで形成された張り出し部81の他に、厚み方向に連通する連通構造を有する板状部材でも張り出し部が設けられている。本実施形態では、前記板状部材としてグレーチング87を採用して張り出し部としている。すなわち、グレーチング87は、鋼材88を格子状に組んで形成されており、居住空間下のコンクリートスラブに支持された状態として、スラブの張り出し部81と第2境界部49bとの間に配されている。そして、グレーチング87は、各鋼材88が張り出し部を構成し、鋼材88と鋼材88の間の空間89が連通構造を構成している。
排水管継手21は、グレーチング87に支持されている。図7に示されるように、排水管継手21は、グレーチング87に形成されたスリーブ孔91に胴部23が通されて、グレーチング87に立設された継手支持具61に支持されている。
実施形態4の排水管継手21の支持構造によれば、上記実施形態1の第1〜3の作用効果に加えて以下の作用効果を奏する。
すなわち、連通構造は、人は通過できないが空気は流通することのできる大きさであるため、清掃・点検・補修・更新等の維持管理作業時の安全性が向上するとともに、パイプシャフト41内の空間において階層Aと階層Bとの人の往来を防ぐことができる。
グレーチング87は、上記実施形態3において、例えば、居住空間のレイアウト変更に伴って追加設定してもよい。勿論、はじめから実施形態4の形態としてグレーチング87を設定してもよい。また、スラブの張り出し部81を設けることなく、グレーチング87のみで張り出し部としてもよい。
なお、前記厚み方向に連通する連通構造を有する板状部材としては、グレーチングのほかに、例えば、パンチングプレートも好ましく用いられる。
なお、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲内でその他種々の実施の形態が考えられるものである。
例えば、上記実施形態では、スラブないしグレーチング等の厚み方向に連通する連通構造を有する板状部材で張り出し部を構成する実施形態を示したが、連通構造を確保可能に設置されれば、その材質は限定されない。例えば、鉄や木材で構成し、居住空間のコンクリートスラブの上面、下面、または端面に支持することにより張り出し部としてもよい。
また、上記実施形態の構成は、住戸Jの中央でなく隅にパイプシャフトを設けた場合であっても勿論採用することができる。また、居住空間の可変性に影響する住戸の専有部内のパイプシャフト41においては特に有効であるが、例えば、共用通路T側の共用部のパイプシャフトに採用することも可能である。
また、本発明の技術は、排水管設備の支持に限らず、給水・空調その他の設備配管(例えば、洗浄管あるいは掃除管)を支持するために有効である。
11 排水管設備
21 排水管継手
24 掃除口
41 パイプシャフト
43 壁
45 開口部
51 張り出し部
53 第1の連通孔(連通構造)
55 第2連通孔(連通構造)
61 継手支持具
71 張り出し部
73 第1の連通孔(連通構造)
75 第2の連通孔(連通構造)
81 張り出し部
83 連通孔(連通構造)
84 金網
87 グレーチング
89 空間(連通構造)
91 スリーブ孔
J 住戸(専有部)

Claims (1)

  1. 多階層を有する集合住宅の専有部を貫く竪穴区画として設けられたパイプシャフトにおける排水管設備の支持構造であって、
    前記パイプシャフト内に、上階と下階とに連通する連通構造を確保した状態として水平方向に張り出す張り出し部を設け、該張り出し部に前記排水管設備を支持することを特徴とする支持構造。
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