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JP2011012317A - 打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板及びその製造方法 - Google Patents

打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板及びその製造方法 Download PDF

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JP2011012317A JP2009158175A JP2009158175A JP2011012317A JP 2011012317 A JP2011012317 A JP 2011012317A JP 2009158175 A JP2009158175 A JP 2009158175A JP 2009158175 A JP2009158175 A JP 2009158175A JP 2011012317 A JP2011012317 A JP 2011012317A
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Abstract

【課題】Cを0.65質量%以上0.85質量%以下含有する高炭素鋼板において、材質の軟質化と打抜き性の向上(特に、打抜きカエリの抑制)を図る。
【解決手段】質量%で、C:0.65〜0.85%、Si:0.05〜0.4%、Mn:0.5〜2.0%、P:0.005〜0.03%、S:0.0001〜0.006%、Al:0.005〜0.10%、及びN:0.0010〜0.01%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、(i)硬さが170HV以下であり、かつ、(ii)最終冷延前の組織の板厚断面にて、0.5μm2以下の炭化物の面積が、炭化物の総面積の15%以内であることを特徴とする打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板。
【選択図】図3

Description

本発明は、打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板とその製造方法関するものである。
高炭素鋼板は、チェーン、ギヤー、クラッチ、鋸、刃物等の素材として広く用いられている。高炭素鋼板から製品を製造する場合、通常、成形後、焼入れ焼戻し等の熱処理を施して硬化させる。それ故、高炭素鋼板には、複雑で過酷な加工に耐える加工性が要求される。
通常、高炭素鋼板に所要の加工性を付与するためには、炭化物を球状化する焼鈍を採用する(例えば、特許文献1〜5、参照)が、近年、高炭素鋼板には、用途の多様化に伴い、打抜き性も要求されるようになり、材質の軟質化を図る炭化物球状化焼鈍では、該要求に対処できないのが実情である。
例えば、特許文献1には、C:0.50〜0.70質量%、Si:0.5質量%以下、Mn:1.0〜2.0質量%、P:0.02%質量以下、S:0.02質量%、Al:0.001〜0.10質量%、さらに、V:0.05〜0.50質量%、Ti:0.02〜0.20%、Nb:0.01〜0.50質量%の1種又は2種以上を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、炭化物の球状化率が95%以上で、最大粒径が2.5μm以下の炭化物が分散した焼入れ性、疲労特性、靭性に優れた高炭素鋼板が開示されているが、該高炭素鋼板において、打抜きカエリを小さくする試みはなされていない。
高炭素鋼板は、高炭素であるが故、本来、所要の硬度を備えていて、打抜き性に優れているが、炭化物球状化焼鈍で軟質化を図れば、打抜き性は劣化し、打抜きで生じるカエリは大きくなる。
特に、Cを0.65質量%以上含有する高炭素鋼板において、材質の軟質化と、打抜き性の向上、特に、打抜きカエリの抑制を両立させることは難しい。
特開2009−024233号公報 特開2008−303415号公報 特開2008−156712号公報 特開2008−069452号公報 特開2007−291495号公報
前述したように、Cを0.65質量%以上含有する高炭素鋼板において、材質の軟質化と、打抜き性の向上(特に、打抜きカエリの抑制)を両立させることは難しいところ、本発明は、Cを0.65質量%以上0.85質量%以下含有する高炭素鋼板において、材質の軟質化と打抜き性の向上(特に、打抜きカエリの抑制)を図ることを課題とし、該課題を解決する高炭素鋼板とその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決する手法について鋭意研究した。その結果、焼鈍条件と冷却条件の組合せで、最終冷延前の組織の板厚断面にて、0.5μm2以下の炭化物の面積を、炭化物の総面積の15%以内に抑制すると、その後の冷間圧延で、鋼組織にボイドが導入され、その結果、打抜きカエリが顕著に小さくなり、打抜き性が格段に向上することを見いだした。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、その要旨は以下のとおりである。
(1) 質量%で、C:0.65〜0.85%、Si:0.05〜0.4%、Mn:0.5〜2.0%、P:0.005〜0.03%、S:0.0001〜0.006%、Al:0.005〜0.10%、及び、N:0.001〜0.01%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、
(i)硬さが170HV以下であり、かつ、
(ii)最終冷延前の組織の板厚断面にて、0.5μm2以下の炭化物の面積が、炭化物の総面積の15%以内である、
ことを特徴とする打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板。
(2) 質量%で、さらに、Cr:0.05〜1.0%、Ni:0.01〜1.0%、Cu:0.05〜0.5%、及び、Mo:0.01〜1.0%の1種又は2種以上を含有することを特徴とする前記(1)に記載の打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板。
(3) 質量%で、さらに、Nb:0.01〜0.5%、V:0.01〜0.5%、Ta:0.01〜0.5%、及び、W:0.01〜0.5%の1種又は2種以上を含有することを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の打抜きカエリの小さい軟質な高炭素鋼板。
(4) 質量%で、さらに、Sn:0.003〜0.03%、Sb:0.003〜0.03%、及び、As:0.003〜0.03%の1種又は2種以上を含有することを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板。
(5) 前記組織の板厚断面に、観察組織1mm2当り100個以上のボイドが存在することを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板。
(6) 前記(1)〜(4)のいずれかに記載の成分組成を満たす連続鋳造鋳片を、鋳造後、直接、又は、1300℃以下で、90分以下加熱して熱間圧延に供し、800〜940℃で仕上圧延を終了し、次いで、熱延鋼板を、650℃まで30℃/s以上で強冷却し、その後、巻取りまで20℃/s以下で緩冷却して、400〜650℃未満で捲き取り、酸洗の後、軟質化箱焼鈍を施したことを特徴とする打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板の製造方法。
(7) 前記軟質化箱焼鈍を620℃以上で行うことを特徴とする前記(6)に記載の打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板の製造方法。
(8) 前記軟質化箱焼鈍を、室温からAc1〜Ac1+100℃まで加熱後、3時間以上保持して行い、次いで、Ar1以下まで冷却する過程において、加熱保持温度〜Ar1の温度範囲で、20℃/hr以下の冷却と冷却後0.5hr以上の保持を1回以上繰り返すことを特徴とする前記(7)に記載の打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板の製造方法。
(9) 前記Ar1以下に冷却した鋼板に、圧下率30%以下の冷間圧延を施し、次いで、箱焼鈍を施すことを特徴とする前記(8)に記載の打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板の製造方法。
(10) 前記軟質化箱焼鈍を、室温からAc1以下の温度まで加熱後、3時間以上保持して行い、次いで、鋼板に圧下率40%以上の冷間圧延を施し、その後、フェライト粒径dαが、下記式(1)を満たすように、再度、Ac1以下の温度で焼鈍を施すことを特徴とする前記(9)に記載の打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板の製造方法。
α>2.5−1.7ln(C質量%) ・・・(1)
(11) 前記Ac1以下の温度で焼鈍を施した鋼板に、圧下率30%以下の冷間圧延を施し、次いで、箱焼鈍を施すことを特徴とする前記(10)に記載の打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板の製造方法。
(12) 前記箱焼鈍を、水素95%以上で、かつ、400℃までの露点が−20℃未満で、400℃超における露点が−40℃未満の雰囲気で行うことを特徴とする前記(9)〜(11)のいずれかに記載の打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板の製造方法。
本発明によれば、C:0.65〜0.85%の高炭素鋼板において、鋼板組織にボイドが導入されて、打抜きカエリが顕著に小さくなるので、打抜き性に優れた軟質高炭素鋼板とその製造方法を提供することができる。
板厚断面組織中に、0.5μm2以下の炭化物が、炭化物の総面積の15%以下で存在する態様を示す図である。 板厚断面組織中にボイド(白矢印)が存在する態様を示す図である。 本発明製造方法における熱処理の態様を示す図である。 本発明製造方法における別の熱処理の態様を示す図である。 打抜きカエリの程度と硬度(HV)の関係を示す図である。
本発明の軟質高炭素鋼板は、質量%で、C:0.65〜0.85%、Si:0.05〜0.4%、Mn:0.5〜2.0%、P:0.005〜0.03%、S:0.0001〜0.006%、Al:0.005〜0.10%、及び、N:0.001〜0.01%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼板において、
(i)硬さが170HV以下であり、かつ、
(ii)最終冷延前の組織の板厚断面にて、0.5μm2以下の炭化物の面積が、炭化物の総面積の15%以内である、
ことを特徴とする。
まず、本発明の軟質高炭素鋼板(以下「本発明鋼板」ということがある。)の成分組成に係る限定理由について説明する。なお、以下、「%」は「質量%」を意味する。
C:0.65〜0.85%
Cは、鋼板の強度を確保するうえで重要な元素であり、0.65%以上添加し、所要の強度を確保する。0.65%未満では、焼入れ性が低下し、機械構造用高強度鋼板としての強度が得られないので、下限を0.65%とする。0.85%を超えると、靭性や加工性を確保する熱処理に長時間を要するので、上限を0.85%とする。好ましくは、0.70〜0.80%である。
Si:0.05〜0.4%
Siは、脱酸剤として作用し、また、焼入れ性の向上に有効な元素である。0.05%未満では、添加効果が得られないので、下限を0.05%とする。0.4%を超えると、熱間圧延時のスケール疵に起因する表面性状の劣化を招くので、上限を0.4%とする。好ましくは、0.10〜0.3%である。
Mn:0.5〜2.0%
Mnは、脱酸剤として作用し、また、焼入れ性の向上に有効な元素である。0.5%未満では、添加効果が得られないので、下限を0.5%とする。2.0%を超えると、焼入れ、焼戻し後の衝撃特性を助長するので、上限を2.0%とする。好ましくは、0.8〜1.5%である。
P:0.005〜0.03%
Pは、固溶強化元素であり、鋼板の強度に有効な元素である。過剰な含有は、靭性を阻害するので、上限を0.03%とする。0.005%未満に低減することは、精錬コストの上昇を招くので、下限を0.005%とする。好ましくは、0.007〜0.02%である。
S:0.0001〜0.006%
Sは、非金属介在物を形成し、加工性や、熱処理後の靭性を阻害する原因となるので、上限を0.006%とする。0.0001%未満に低減することは、精錬コストの大幅な上昇を招くので、下限を0.0001%とする。好ましくは、0.001〜0.004%である。
Al:0.005〜0.10%
Alは、脱酸剤として作用し、また、Nの固定に有効な元素である。0.005%未満では、添加効果が十分に得られないので、下限を0.005%とする。0.10%を超えると、添加効果は飽和し、また、表面疵が発生し易くなるので、上限を0.10%とする。好ましくは、0.01〜0.05%である。
N:0.001〜0.01%
Nは、Nは窒化物を形成する元素である。湾曲型連続鋳造における鋳片曲げ矯正時に窒化物が析出すると、鋳片が割れることがあるので、上限を0.01%とする。少ないほど好ましいが、0.001%未満に低減するのは、精錬コストの増加を招くので、下限を0.001%とする。好ましくは、0.004〜0.007%である。
本発明鋼板の機械特性を強化するため、Cr、Ni、Cu、及び、Moの1種又は2種以上を、所要量、添加してもよい。
Cr:0.05〜1.0%
Crは、焼入れ性の向上に有効な元素である。0.05%未満では、添加効果がないので、下限を0.05%とする。1.0%を超えると、添加効果は飽和するので、上限を1.0%とする。好ましくは、0.07〜0.7%である。
Ni:0.01〜1.0%
Niは、靭性の向上や、焼入れ性の向上に有効な元素である。0.01%未満では、添加効果がないので、下限を0.01%とする。1.0%を超えると、添加効果は飽和するし、また、コスト増を招くので、上限を1.0%とする。好ましくは、0.05〜0.5%である。
Cu:0.05〜0.5%
Cuは、焼入れ性の確保に有効な元素である。0.05%未満では、添加効果が不十分であるので、下限を0.05%とする。0.5%を超えると、硬くなり過ぎ、冷間加工性が劣化するので、上限を0.5%とする。好ましくは、0.08〜0.2%である。
Mo:0.01〜1.0%
Moは、焼入れ性の向上と、焼戻し軟化抵抗性の向上に有効な元素である。0.01%未満では、添加効果が小さいので、下限を0.01%とする。1.0%を超えると、添加効果は飽和するので、上限を1.0%とする。好ましくは、0.05〜0.5%である。
本発明鋼板の機械特性を、さらに強化するため、Nb、V、Ta、及び、Wの1種又は2種以上を、所要量、添加してもよい。
Nb:0.01〜0.5%
Nbは、炭窒化物を形成し、結晶粒の粗大化防止や靭性改善に有効な元素である。0.01%未満では、添加効果は充分に発現しないので、下限を0.01%とする。0.5%を超えると、添加効果が飽和するので、上限を0.5%とする。好ましくは、0.07〜0.2%である。
V:0.01〜0.5%
Vは、Nbと同様に、炭窒化物を形成し、結晶粒の粗大化防止や靭性改善に有効な元素である。0.01%未満では、添加効果が小さいので、下限を0.01%とする。0.5%を超えると、炭化物が生成し焼入れ硬度が低下するので、上限を0.5%とする。好ましくは、0.07〜0.2%である。
Ta:0.01〜0.5%
Taは、Nb、Vと同様に、炭窒化物を形成し、結晶粒の粗大化防止や靭性改善に有効な元素である。0.01%未満では、添加効果が小さいので、下限を0.01%とする。0.5%を超えると、炭化物が生成し焼入れ硬度が低下するので、上限を0.5%とする。好ましくは、0.07〜0.2%である。
W:0.01〜0.5%
Wは、鋼板の強化に有効な元素である。0.01%未満では、添加効果が発現しないので、下限を0.01%とする。0.5%を超えると、加工性が低下するので、上限を0.5%にする。好ましくは、0.04〜0.2%である。
本発明鋼板の原料としてスクラップを用いた場合、不可避的にSn、Sb、及び、Asの1種又は2種以上が、0.003%以上混入するが、いずれも、0.03%以下であれば、本発明鋼板の打抜き性を阻害しないので、本発明鋼板においては、Sn:0.003〜0.03%、Sb:0.003〜0.03%、及び、As:0.003〜0.03%の1種又は2種以上の含有を許容する。
本発明鋼板において、O量は規定していないが、酸化物が凝集して粗大化すると、延性が低下するので、Oは、0.0025%以下が好ましい。Oは、少ないほうが好ましいが、0.0001%未満に低減することは、技術的に困難であるので、0.0001%以上の含有は許容される。
本発明鋼板の溶製原料としてスクラップを用いた場合、Ti、Zn、Zr等の元素が、不可避的不純物として混入するが、本発明鋼板においては、本発明鋼板の特性を阻害しない範囲で、上記元素の混入を許容する。なお、Ti、Zn、Zr等以外の元素でも、本発明鋼板の特性を阻害しない範囲で、混入を許容する。
本発明鋼板は、前述したように、
(i)硬さが170HV以下であり、かつ、
(ii)最終冷延前の組織の板厚断面にて、0.5μm2以下の炭化物の面積が、炭化物の総面積の15%以内である、
ことを特徴とする。
鋼板の軟質性を確保するため、硬さを170HV以下に限定する。硬さが170HVを超えると、加工性が低下する。
本発明鋼板においては、最終冷延前の組織の板厚断面にて、0.5μm2以下の炭化物の面積が、炭化物の総面積の15%以内であることが重要である。
0.5μm2以下の微細な炭化物が、炭化物の総面積の15%を超えて存在すると、次工程の冷間圧延にて、ボイドの形成が抑制されるので、本発明鋼板では、最終冷延前の組織の板厚断面において、0.5μm2以下の炭化物の面積を、炭化物の総面積の15%以内に限定した。
即ち、本発明鋼板は、焼鈍条件と冷却条件の組み合せで、最終冷延前の板厚断面組織において、0.5μm2以下の炭化物の面積を、炭化物の総面積の15%以内に抑制したものである。
図1に、板厚断面組織中に、0.5μm2以下の炭化物が、炭化物の総面積の15%以下で存在する態様を示す。
最終冷延前の板厚断面組織において、0.5μm2以下の炭化物の面積を、炭化物の総面積の15%以内に抑制すると、鋼板の打抜き時に発生する鋼板のカエリを顕著に小さくすることができることは、本発明者らが見いだした新規な知見である。なお、板厚断面組織において、0.5μm2以下の炭化物の面積を、炭化物の総面積の15%以内に抑制する焼鈍条件と冷却条件については後述する。
本発明鋼板においては、鋼板組織の板厚断面中に、観察組織1mm2当り100個以上のボイドが存在することが好ましい。板厚断面の組織中に、観察組織1mm2当り100個以上のボイドが存在することにより、打抜き性が顕著に向上し、打ち抜いた後に生じるカエリが、極力、小さくなる。
板厚断面の組織中に、観察組織1mm2当り100個以上のボイドが存在することにより、鋼板の打抜き性が顕著に向上することも、本発明者らが見いだした新規な知見である。なお、組織にボイドを導入する焼鈍条件と冷却条件については後述する。
組織の観察は、走査型電子顕微鏡で行なうのが好ましい。観察組織1mm2当りのボイド数を数えて、1個以上存在することを確認する。ボイドの数が、観察組織1mm2当り100個未満であると、所要の打抜き性を確保するのが難しくなる。
図2に、冷間圧延後、箱焼鈍を施した鋼組織中にボイドが存在する態様を示す。ボイドは、炭化物に隣接して形成されていることが解る。ボイドは、鋼組織において、通常、疲労破壊の起点となり得るので、構造材料では回避すべき存在であるが、打抜き時においては、ボイドの連結効果により破断面の形成が促進されて、打抜き性が向上する。
次に、本発明鋼板の製造方法(以下「本発明製造方法」という。)について説明する。
熱間圧延に供する連続鋳造鋳片(冷片)を、1300℃以下、90分以下加熱する。1300℃を超えて加熱したり、90分を超えて長時間加熱すると、加熱工程で、スラブの表層部で脱Cが顕著となり、鋼板表面の焼入れ性が劣化する。それ故、加熱温度は1300℃以下、加熱時間は90分以下とする。脱Cを抑制するとの観点から、加熱温度は1200℃以下が好ましく、加熱時間は60分以下が好ましい。
なお、連続鋳造鋳片を、直接、又は、再加熱して熱間圧延に供するが、直接圧延した場合と、再加熱後圧延した場合において、鋼板特性に差は殆どない。
熱間圧延は、通常の熱間圧延、及び、仕上圧延においてスラブを接合する連続化熱間圧延のどちらでもよい。熱間圧延の終了温度(熱延終了温度)は、生産性や板厚精度、異方性改善の観点に、表面疵の観点をも加えて設定する。熱延終了温度が800℃未満であると、焼付による疵が多発し、一方、940℃を超えると、スケール疵の発生頻度が高くなり、製品歩留りが低下して、コストが増大する。それ故、熱延終了温度は、800〜940℃とする。
熱間圧延後の鋼板の冷却は、仕上圧延後、30℃/秒以上の冷却速度で、650℃まで冷却し、続いて、20℃/秒以下の冷却速度で、巻取温度の400〜650℃未満まで緩冷却する。
熱延終了後、熱延鋼板を、650℃まで、冷却速度30℃/秒以上で冷却する理由は、冷却速度が冷却速度30℃/秒未満であると、偏析に伴うパーライトバンドが生成し、焼鈍後も、粗大な炭化物が存在し易く、加工性の劣化に繋がるからである。加工性の劣化を抑制する観点から、熱延鋼板を30℃/秒以上で冷却する。
熱延鋼板を、巻取温度400〜650℃まで、20℃/秒以下の冷却速度で緩冷却する理由は、パーライト組織の均一なパーライト変態やベイナイト変態を促進させるためである。上記温度範囲まで急冷すると、過冷オーステナイトに起因するコイルの巻き形状の乱れが起きて疵が発生し、歩留りが低下する。
熱延鋼板を、巻取温度400〜650℃で巻き取る理由は、400℃未満では、一部、マルテンサイト変態が生じて鋼板強度が上昇し、ハンドリングが困難になったり、冷間圧延の際、組織不均一からゲージハンチングを起こすなど、歩留りの低下を引き起こすからである。一方、巻取温度が650℃を超えると、熱延鋼板のスケールが厚くなり、酸洗性が低下するばかりでなく、表層部の酸化進行や粒界酸化が進展する。それ故、巻取温度は400〜650℃とする。
鋼板を酸洗し、表面を清浄化した後、鋼板に軟質化箱焼鈍を施す。本発明製造方法においては、鋼板に軟質化箱焼鈍を施し、0.5μm2以下の炭化物の面積を、炭化物の総面積の15%以内に抑制して、材質の軟質化と打抜き性の向上を同時に図る。
ここで、図3に、本発明製造方法における熱処理の態様を示す。
軟質化箱焼鈍は、図3に示すように、鋼板(熱延板、冷延板)を、室温からAc1〜Ac1+100℃まで加熱した後、3時間以上保持して行う。この3時間以上の保持により、ラメラー炭化物をオーステナイト中へ固溶させる。
上記3時間以上の保持後、鋼板を、図3に示すように、Ar1以下まで冷却するが、この冷却過程において、加熱保持温度〜Ar1の温度範囲で、20℃/hr以下の冷却(図3中(a))と、冷却後0.5hr以上の保持(図3中(b))を1回以上繰り返す(図3中(c))。
冷却と保持を1回以上繰り返すステップ冷却により、最終冷延前の組織の板厚断面において、0.5μm2以下の炭化物の面積を、炭化物の総面積の15%以内に抑制することができる。
冷却速度が20℃/hr超、又は、冷却後の保持が0.5hr未満であると、Ar1以下に達したとき、0.5μm2以下の炭化物に係る所望の面積率が得られない。
図4に、本発明製造方法における別の熱処理の態様を示す。
上記の軟質化箱焼鈍を施した後、Ar1以下に冷却した上記鋼板(図4の(a)、参照)に、圧下率30%以下の冷間圧延を施し、次いで、箱焼鈍を施す。焼鈍温度は、Ac1以下が好ましい。
軟質化箱焼鈍を施した鋼板に、圧下率30%以下の冷間圧延を施すことにより、軟質化と同時に、鋼中へ効率的にボイドを導入することができる。
また、軟質化箱焼鈍は、図4の(a)に示すように、熱延板を、室温からAc1以下の温度まで加熱した後、3時間以上保持して行ない、次いで、熱延板に、圧下率40%以上の冷間圧延(図中(b)の「C.R.」)を施し、その後、フェライト粒径(α粒径)dαが、下記式(1)を満たすように、再度、Ac1以下の温度で焼鈍を施す。
α>2.5−1.7ln(C質量%) ・・・(1)
上記の軟質化箱焼鈍を施した鋼板に、圧下率40%以上の冷間圧延を施すことにより、フェライトの再結晶を駆動力とし、炭化物を粗大化することが可能である。
さらに、Ac1以下の焼鈍を施した上記鋼板に、圧下率30%以下の冷間圧延(図中、中央の「C.R.」)を施し、次いで、箱焼鈍を施す。焼鈍温度はAc1以下が好ましい。
Ac1以下の焼鈍を施した鋼板に、圧下率30%以下の冷間圧延を施すことにより、粗大炭化物上でボイドが生成する。鋼板に、圧下率30%超の冷間圧延を施すと、フェライトが再結晶し、再結晶時にボイドが消滅するので、圧下率は30%以下が好ましい。
次いで、冷間圧延後の鋼板に、Ac1以下の温度範囲で箱焼鈍を施して、マトリックス中にボイドを残存させたまま、フェライトの粒成長を促進する。Ac1を超える温度範囲で箱焼鈍を施すと、フェライトからオーステナイトへの相変態時にボイドが消滅するので、箱焼鈍温度は、Ac1以下の温度範囲が好ましい。
箱焼鈍は、水素95%以上で、かつ、400℃までの露点が−20℃未満で、400℃超における露点が−40℃未満の雰囲気で行うことが好ましい。
コイル内の温度分布を均一化することに加え、窒素侵入による焼入れ性の低下を抑制するため、水素95%以上の雰囲気中で焼鈍する。焼鈍中の脱炭を抑制するため、400℃までの露点を−20℃未満とし、400℃超における露点を−40℃未満とする。
打抜きカエリが小さく、打抜き性に優れた本発明鋼板は、打ち抜き後、容体化処理を施して、焼入れ処理をする。この焼入れ処理により、打ち抜き後の本発明鋼板は、所要の強度を備えることになる。
次に、本発明の実施例について説明するが、実施例の条件は、本発明の実施可能性及び効果を確認するために採用した一条件例であり、本発明は、この一条件例に限定されるものではない。本発明は、本発明の要旨を逸脱せず、本発明の目的を達成する限りにおいて、種々の条件を採用し得るものである。
(実施例)
表1に示す成分組成を有する鋼板に、表2及び表3に示す焼鈍条件で焼鈍を施し、最終冷延前の鋼板組織について、硬さ(HV)、炭化物、ボイド、フェライト粒径を調査した。さらに、鋼板に打抜き加工を施して、打抜きカエリの程度を評価した。結果を表4に示す。なお、打抜きカエリの程度は、表5に示す基準で評価した。
図5に、打抜きカエリの程度の評価と、硬度(HV)の関係を示す。図中、○印が発明例であり、◇印が比較例である。発明例は、図中、左上に位置していて、比較例に比べ、顕著に、打抜きカエリが小さく、打抜き性に優れていることが解る。
前述したように、本発明によれば、C:0.65〜0.85%の高炭素鋼板において、鋼板組織にボイドが導入されて、打抜きカエリが顕著に小さくなるので、打抜き性に優れた軟質高炭素鋼板とその製造方法を提供することができる。よって、本発明は、高炭素鋼板の用途を大きく拡大するので、鋼製品製造産業において利用可能性が高いものである。

Claims (12)

  1. 質量%で、C:0.65〜0.85%、Si:0.05〜0.4%、Mn:0.5〜2.0%、P:0.005〜0.03%、S:0.0001〜0.006%、Al:0.005〜0.10%、及び、N:0.001〜0.01%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、
    (i)硬さが170HV以下であり、かつ、
    (ii)最終冷延前の組織の板厚断面にて、0.5μm2以下の炭化物の面積が、炭化物の総面積の15%以内である、
    ことを特徴とする打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板。
  2. 質量%で、さらに、Cr:0.05〜1.0%、Ni:0.01〜1.0%、Cu:0.05〜0.5%、及び、Mo:0.01〜1.0%の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板。
  3. 質量%で、さらに、Nb:0.01〜0.5%、V:0.01〜0.5%、Ta:0.01〜0.5%、及び、W:0.01〜0.5%の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の打抜きカエリの小さい軟質な高炭素鋼板。
  4. 質量%で、さらに、Sn:0.003〜0.03%、Sb:0.003〜0.03%、及び、As:0.003〜0.03%の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板。
  5. 前記組織の板厚断面に、観察組織1mm2当り100個以上のボイドが存在することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の成分組成を満たす連続鋳造鋳片を、鋳造後、直接、又は、1300℃以下で、90分以下加熱して熱間圧延に供し、800〜940℃で仕上圧延を終了し、次いで、熱延鋼板を、650℃まで30℃/s以上で強冷却し、その後、巻取りまで20℃/s以下で緩冷却して、400〜650℃未満で捲き取り、酸洗の後、軟質化箱焼鈍を施したことを特徴とする打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板の製造方法。
  7. 前記軟質化箱焼鈍を620℃以上で行うことを特徴とする請求項6に記載の打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板の製造方法。
  8. 前記軟質化箱焼鈍を、室温からAc1〜Ac1+100℃まで加熱後、3時間以上保持して行い、次いで、Ar1以下まで冷却する過程において、加熱保持温度〜Ar1の温度範囲で、20℃/hr以下の冷却と冷却後0.5hr以上の保持を1回以上繰り返すことを特徴とする請求項7に記載の打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板の製造方法。
  9. 前記Ar1以下に冷却した鋼板に、圧下率30%以下の冷間圧延を施し、次いで、箱焼鈍を施すことを特徴とする請求項8に記載の打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板の製造方法。
  10. 前記軟質化箱焼鈍を、室温からAc1以下の温度まで加熱した後、3時間以上保持して行い、次いで、鋼板に圧下率40%以上の冷間圧延を施し、その後、フェライト粒径dαが、下記式(1)を満たすように、再度、Ac1以下の温度で焼鈍を施すことを特徴とする請求項9に記載の打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板の製造方法。
    α>2.5−1.7ln(C質量%) ・・・(1)
  11. 前記Ac1以下の温度で焼鈍を施した鋼板に、圧下率30%以下の冷間圧延を施し、次いで、箱焼鈍又は連続焼鈍を施すことを特徴とする請求項10に記載の打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板の製造方法。
  12. 前記箱焼鈍を、水素95%以上で、かつ、400℃までの露点が−20℃未満で、400℃超における露点が−40℃未満の雰囲気で行うことを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の打抜きカエリの小さい軟質高炭素鋼板の製造方法。
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