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JP2010539133A - (s)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジンの多形体 - Google Patents

(s)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジンの多形体 Download PDF

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Abstract

(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジンの新規多形体形態、それらの製造方法およびオレキシン受容体拮抗薬としての医薬における使用。

Description

本発明は、新規な薬剤、該薬剤の製造方法、および医学における該製剤の使用に関する。
特許文献1には、(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジンを包含するある種のN−アロイル環状アミン誘導体が記載されている。
WO 01/96302
この度、(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジンが一連の新規な多形体で存在することが見出された。
(原文に記載なし)
この一連の新規な多形体(以下、形態1、形態2、形態3および溶媒和形態という)は、有用な薬剤学的性質を持っており、特に、それらは、肥満症および不眠症のような睡眠障害を包含するがこれらに限定されるものではない疾患および障害の治療および/または予防に有用であることが意図される。
したがって、本発明は、以下の特徴を有する(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジンの多形体(形態1)を提供する:
i)X線粉末回折(XRPD)回折図が以下のピークを含むものであること:
Figure 2010539133
;および/または
ii)DSCにより測定した場合に典型的には163〜173℃の範囲で溶融が始まること。
さらなる態様では、形態1の多形体は、X線粉末回折(XRPD)回折図が以下のピークを含むものである:
Figure 2010539133
さらなる態様では、形態1の多形体は、X線粉末回折(XRPD)のパターンが実質的に図7と一致するものである。
当然のことながら、「実質的に」なる語句への言及は、実験の許容される境界内のパターンを包含すると解釈されるべきである。
さらに特定の態様では、形態1の多形体は、DSCサーモグラムが実質的に図3と一致するものである。
さらなる態様では、形態1の多形体は、FT−IRスペクトルが実質的に図12と一致するものである。
さらなる態様では、形態1の多形体は、FT−ラマンスペクトルが実質的に図15と一致するものである。
さらなる実施態様では、本発明はまた、以下の特徴を有する(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジンの多形体(形態2)を提供する:
i)X線粉末回折(XRPD)回折図が以下のピークを含むものであること:
Figure 2010539133
;および/または
ii)DSCにより測定した場合に典型的には113〜123℃の範囲で溶融が始まること。
さらなる態様では、形態2の多形体は、X線粉末回折(XRPD)回折図が以下のピークを含むものである:
Figure 2010539133
より詳しくは、形態2の多形体は、X線粉末回折(XRPD)パターンが実質的に図8と一致するものである。
さらに特定の態様では、形態2の多形体は、DSCサーモグラムが実質的に図4と一致するものである。
さらなる態様では、形態2の多形体は、FT−IRスペクトルが実質的に図13と一致するものである。
さらなる態様では、形態2の多形体は、FT−ラマンスペクトルが図16に実質的に図16と一致するものである。
さらなる実施態様では、本発明はまた、以下の特徴を有する(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジンの多形体(形態3)を提供する:
i)X線粉末回折(XRPD)回折図が以下のピークを含むものであること:
Figure 2010539133
;および/または
ii)DSCにより測定した場合に典型的には87〜97℃の範囲で溶融が始まること。
さらなる態様では、形態3の多形体は、X線粉末回折(XRPD)回折図が以下のピークを含むものである:
Figure 2010539133
より詳しくは、形態3の多形体は、X線粉末回折(XRPD)パターンが実質的に図9と一致するものである。
さらに特定の態様では、形態3の多形体は、DSCサーモグラムが実質的に図5と一致するものである。
さらなる態様では、形態3の多形体は、FT−IRスペクトルが実質的に図14と一致するものである。
さらなる態様では、形態3の多形体は、FT−ラマンスペクトルが実質的に図17と一致するものである。
さらなる実施態様では、本発明はまた、以下の特徴を有する(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジンの多形体(溶媒和形態)を提供する:
i)X線粉末回折(XRPD)回折図が以下のピークを含むものであること:
Figure 2010539133
;および/または
ii)DSCにより測定した場合に典型的には89〜99℃の範囲で脱溶媒和が始まること。
より詳しくは、溶媒和形態の多形体は、X線粉末回折(XRPD)パターンが実質的に図10と一致するものである。
さらに特定の態様では、溶媒和形態の多形体は、DSCサーモグラムが実質的に図6と一致するものである。
上記データを特徴とするXRPD、DSC、FT−IRおよびFT−ラマンは、「特徴データ」の項でさらに十分に記載されるように収集される。
本発明は、純粋な形態で単離したか、または他の物質、例えば、(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジンの他の塩もしくは溶媒和物(それらの多形体を含む)またはいずれかの他の物質と混合した多形体を包含する。
かくして、一の態様では、単離形態または純粋形態の多形体が提供される。「単離」形態または「純粋」形態とは、試料中に存在し得る他の化合物または(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジンの多形体に対して>75%、特に>90%、特に>95%、特に>99%の量で存在する試料をいう。
本発明はまた、(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジンのイソプロパノール中懸濁液を82℃に加熱し、次いで、冷却後に結晶化することを特徴とする、多形体の製造方法を提供する。上記方法では、結晶化を誘発するために、一度得られた多形体を溶液に添加することができるが、これは必須ではない。
(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジンは、WO 01/96302に記載されている方法のような公知の方法に従って製造することができる。WO 01/96302の記載内容は、出典明示により本明細書の一部を構成する。
上記したように、本発明の多形体は、有用な治療特性を有する。さらに詳しくは、本発明の多形体は、原発性不眠症(307.42)、原発性過眠症(307.44)、ナルコレプシー(347)、呼吸関連睡眠障害(780.59)、概日リズム睡眠障害(307.45)および特定不能の睡眠異常(307.47)のような睡眠異常;悪夢障害(307.47)、睡眠驚愕障害(307.46)、睡眠時遊行症(307.46)および特定不能の睡眠時随伴症(307.47)のような睡眠時随伴症のような原発性睡眠障害;他の精神障害に関連した不眠症(307.42)および他の精神疾患に関連した過眠症(307.44)のような他の精神疾患に関連した睡眠障害;一般身体疾患に因る睡眠障害、特に神経障害、神経因性疼痛、下肢静止不能症候群、心肺疾患のような疾患に伴う睡眠障害;ならびに亜型である不眠症型、過眠症型、睡眠時随伴症型および混合型を含む物質誘発性睡眠障害;睡眠時無呼吸および時差ぼけ症候群からなる群から選択される睡眠障害のような、ヒト・オレキシン受容体のアンタゴニストを必要とする疾患または障害の治療または予防に潜在的に有用であると考えられる。
さらに、本発明の多形体は、大うつ病エピソード、躁病エピソード、混合性エピソードおよび軽躁病エピソードを含むうつ病および気分障害;大うつ病性障害、気分変調性障害(300.4)、特定不能のうつ病性障害(311)を含むうつ病性障害;双極型I障害、双極型II障害(軽躁病エピソードを伴う反復性大うつ病エピソード)(296.89)、気分循環性障害(301.13)および特定不能の双極型障害(296.80)を含む双極型障害;うつ病性の特徴を伴う亜型、大うつ病様エピソードを伴う亜型、躁病性の特徴を伴う亜型および混合性の特徴を伴う亜型を含む一般身体疾患に因る気分障害(293.83)を含む他の気分障害、物質誘発性気分障害(うつ病性の特徴を伴う亜型、躁病性の特徴を伴う亜型および混合性の特徴を伴う亜型を含む)ならびに特定不能の気分障害(296.90)のような、ヒト・オレキシン受容体のアンタゴニストを必要とする疾患または障害の治療または予防に有用であり得る。
また、本発明の多形体は、パニック発作;広場恐怖を伴わないパニック障害(300.01)および広場恐怖を伴うパニック障害(300.21)を含むパニック障害;広場恐怖;パニック障害の既往歴のない広場恐怖(300.22)、特定の恐怖症(300.29、以前は単一恐怖)(動物型、自然環境型、血液・注射・外傷型、状況型およびその他の型の亜型を含む)、社会恐怖(社会不安障害、300.23)、強迫性障害(300.3)、心的外傷後ストレス障害(309.81)、急性ストレス障害(308.3)、全般性不安障害(300.02)、一般健康状態に因る不安障害(293.84)、物質誘発性不安障害、分離不安障害(309.21)、不安を伴う適応障害(309.24)および特定不能の不安障害(300.00)を含む不安障害のような、ヒト・オレキシン受容体のアンタゴニストを必要とする疾患または障害の治療または予防に有用であり得る。
さらに、本発明の多形体は、物質依存、物質渇望および物質乱用のような物質使用障害;物質中毒、物質離脱、物質誘発性せん妄、物質誘発性持続性認知症、物質誘発性持続性健忘性障害、物質誘発性精神病性障害、物質誘発性気分障害、物質誘発性不安障害、物質誘発性性機能障害、物質誘発性睡眠障害および幻覚剤持続性知覚障害(フラッシュバック)のような物質誘発性障害;アルコール依存(303.90)、アルコール乱用(305.00)、アルコール中毒(303.00)、アルコール離脱(291.81)、アルコール中毒せん妄、アルコール離脱せん妄、アルコール誘発性持続性認知症、アルコール誘発性持続性健忘性障害、アルコール誘発性精神病性障害、アルコール誘発性気分障害、アルコール誘発性不安障害、アルコール誘発性性機能障害、アルコール誘発性睡眠障害および特定不能のアルコール関連障害(291.9)のようなアルコール関連障害;アンフェタミン依存(304.40)、アンフェタミン乱用(305.70)、アンフェタミン中毒(292.89)、アンフェタミン離脱(292.0)、アンフェタミン中毒せん妄、アンフェタミン誘発性精神病性障害、アンフェタミン誘発性気分障害、アンフェタミン誘発性不安障害、アンフェタミン誘発性性機能障害、アンフェタミン誘発性睡眠障害および特定不能のアンフェタミン関連障害(292.9)のようなアンフェタミン(またはアンフェタミン様)関連障害;カフェイン中毒(305.90)、カフェイン誘発性不安障害、カフェイン誘発性睡眠障害および特定不能のカフェイン関連障害(292.9)のようなカフェイン関連障害;大麻依存(304.30)、大麻乱用(305.20)、大麻中毒(292.89)、大麻中毒せん妄、大麻誘発性精神病性障害、大麻誘発性不安障害および特定不能の大麻関連障害(292.9)のような大麻関連障害;コカイン依存(304.20)、コカイン乱用(305.60)、コカイン中毒(292.89)、コカイン離脱(292.0)、コカイン中毒せん妄、コカイン誘発性精神病性障害、コカイン誘発性気分障害、コカイン誘発性不安障害、コカイン誘発性性機能障害、コカイン誘発性睡眠障害および特定不能のコカイン関連障害(292.9)のようなコカイン関連障害;幻覚剤依存(304.50)、幻覚剤乱用(305.30)、幻覚剤中毒(292.89)、幻覚剤持続性知覚障害(フラッシュバック)(292.89)、幻覚剤中毒せん妄、幻覚剤誘発性精神病性障害、幻覚剤誘発性気分障害、幻覚剤誘発性不安障害および特定不能の幻覚剤関連障害(292.9)のような幻覚剤関連障害;吸入剤依存(304.60)、吸入剤乱用(305.90)、吸入剤中毒(292.89)、吸入剤中毒せん妄、吸入剤誘発性持続性認知症、吸入剤誘発性精神病性障害、吸入剤誘発性気分障害、吸入剤誘発性不安障害および特定不能の吸入剤関連障害(292.9)のような吸入剤関連障害;ニコチン依存(305.1)、ニコチン離脱(292.0)および特定不能のニコチン関連障害(292.9)のようなニコチンに関連する障害;オピオイド依存(304.00)、オピオイド乱用(305.50)、オピオイド中毒(292.89)、オピオイド離脱(292.0)、オピオイド中毒せん妄、オピオイド誘発性精神病性障害、オピオイド誘発性気分障害、オピオイド誘発性性機能障害、オピオイド誘発性睡眠障害および特定不能のオピオイド関連障害(292.9)のようなオピオイド関連障害;フェンシクリジン依存(304.60)、フェンシクリジン乱用(305.90)、フェンシクリジン中毒(292.89)、フェンシクリジン中毒せん妄、フェンシクリジン誘発性精神病性障害、フェンシクリジン誘発性気分障害、フェンシクリジン誘発性不安障害および特定不能のフェンシクリジン関連障害(292.9)のようなフェンシクリジン(またはフェンシクリジン様)関連障害;鎮静剤、催眠剤または抗不安薬依存(304.10)、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬乱用(305.40)、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬中毒(292.89)、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬離脱(292.0)、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬中毒せん妄、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬離脱せん妄、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬持続性認知症、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬持続性健忘性障害、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬誘発性精神病性障害、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬誘発性気分障害、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬誘発性不安障害、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬誘発性性機能障害、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬誘発性睡眠障害および特定不能の鎮静剤、催眠剤または抗不安薬関連障害(292.9)のような鎮静剤、催眠剤または抗不安薬関連障害;多物質依存(304.80)のような多物質関連障害;ならびに、タンパク質同化ステロイド、硝酸塩吸入剤および亜酸化窒素のような他の(または不明の)物質関連障害を含む物質関連障害のような、ヒト・オレキシン受容体のアンタゴニストを必要とする疾患または障害の治療または予防に有用であり得る。
さらに、本発明の多形体は、神経性大食症、気晴らし食い、肥満症(2型(インスリン非依存性)糖尿病患者に見られる肥満症を含む)のような摂食障害のような、ヒト・オレキシン受容体のアンタゴニストを必要とする疾患または障害の治療または予防に有用であり得る。また、本発明の多形体は、脳卒中、特に虚血性もしくは出血性の脳卒中のような、ヒト・オレキシン受容体のアンタゴニストを必要とする疾患または障害の治療または予防、および/または嘔吐反応(すなわち、悪心および嘔吐)を遮断するのに有用であり得る。
挙げられた疾患の後の括弧内の数字はDSM−IV(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th Edition, published by the American Psychiatric Association)における分類コードを表す。本明細書に記載の障害の様々な亜型は、本発明の一部として意図される。
したがって、一の実施態様では、本発明は、治療剤として使用するための本発明の多形体を提供する。より詳しくは、本発明は、原発性不眠症(307.42)、原発性過眠症(307.44)、ナルコレプシー(347)、呼吸関連睡眠障害(780.59)、概日リズム睡眠障害(307.45)および特定不能の睡眠異常(307.47)のような睡眠異常;悪夢障害(307.47)、睡眠驚愕障害(307.46)、睡眠時遊行症(307.46)および特定不能の睡眠時随伴症(307.47)のような睡眠時随伴症のような原発性睡眠障害;他の精神障害に関連した不眠症(307.42)および他の精神疾患に関連した過眠症(307.44)のような他の精神疾患に関連した睡眠障害;一般身体疾患に因る睡眠障害、特に神経障害、神経因性疼痛、下肢静止不能症候群、心肺疾患のような疾患に伴う睡眠障害;ならびに亜型である不眠症型、過眠症型、睡眠時随伴症型および混合型を含む物質誘発性睡眠障害;睡眠時無呼吸および時差ぼけ症候群からなる群から選択される睡眠障害の治療または予防におして治療剤として使用するための本発明の多形体を提供する。
さらなる実施態様では、本発明は、うつ病および気分障害、不安、物質関連障害および摂食障害からなる群から選択される疾患または障害の治療または予防において治療剤として使用するための本発明の多形体を提供する。
本発明また、本発明の多形体の有効量を投与することを含む、原発性不眠症(307.42)、原発性過眠症(307.44)、ナルコレプシー(347)、呼吸関連睡眠障害(780.59)、概日リズム睡眠障害(307.45)および特定不能の睡眠異常(307.47)のような睡眠異常;悪夢障害(307.47)、睡眠驚愕障害(307.46)、睡眠時遊行症(307.46)および特定不能の睡眠時随伴症(307.47)のような睡眠時随伴症のような原発性睡眠障害;他の精神障害に関連した不眠症(307.42)および他の精神疾患に関連した過眠症(307.44)のような他の精神疾患に関連した睡眠障害;一般身体疾患に因る睡眠障害、特に神経障害、神経因性疼痛、下肢静止不能症候群、心肺疾患のような疾患に伴う睡眠障害;ならびに亜型である不眠症型、過眠症型、睡眠時随伴症型および混合型を含む物質誘発性睡眠障害;睡眠時無呼吸および時差ぼけ症候群からなる群から選択される睡眠障害の治療方法または予防方法を提供する。
さらなる実施態様では、本発明はまた、本発明の多形体を投与することを含む、うつ病および気分障害、不安、物質関連障害および摂食障害からなる群から選択される疾患または障害の治療方法または予防方法を提供する。
別の実施態様では、本発明は、原発性不眠症(307.42)、原発性過眠症(307.44)、ナルコレプシー(347)、呼吸関連睡眠障害(780.59)、概日リズム睡眠障害(307.45)および特定不能の睡眠異常(307.47)のような睡眠異常;悪夢障害(307.47)、睡眠驚愕障害(307.46)、睡眠時遊行症(307.46)および特定不能の睡眠時随伴症(307.47)のような睡眠時随伴症のような原発性睡眠障害;他の精神障害に関連した不眠症(307.42)および他の精神疾患に関連した過眠症(307.44)のような他の精神疾患に関連した睡眠障害;一般身体疾患に因る睡眠障害、特に神経障害、神経因性疼痛、下肢静止不能症候群、心肺疾患のような疾患に伴う睡眠障害;ならびに亜型である不眠症型、過眠症型、睡眠時随伴症型および混合型を含む物質誘発性睡眠障害;睡眠時無呼吸および時差ぼけ症候群からなる群から選択される睡眠障害の治療または予防において使用するための薬剤の製造における本発明の多形体の使用を提供する。
さらなる実施態様では、本発明は、うつ病および気分障害、不安、物質関連障害および摂食障害からなる群から選択される疾患または障害の治療または予防に使用するための薬剤の製造における本発明の多形体の使用を提供する。
治療に使用する場合、該多形体は、通常、標準的な医薬組成物に処方される。このような組成物は、標準的な方法を用いて調製することができる。
かくして、本発明はまた、本発明の多形体および医薬上許容される担体を含む、原発性不眠症(307.42)、原発性過眠症(307.44)、ナルコレプシー(347)、呼吸関連睡眠障害(780.59)、概日リズム睡眠障害(307.45)および特定不能の睡眠異常(307.47)のような睡眠異常;悪夢障害(307.47)、睡眠驚愕障害(307.46)、睡眠時遊行症(307.46)および特定不能の睡眠時随伴症(307.47)のような睡眠時随伴症のような原発性睡眠障害;他の精神障害に関連した不眠症(307.42)および他の精神疾患に関連した過眠症(307.44)のような他の精神疾患に関連した睡眠障害;一般身体疾患に因る睡眠障害、特に神経障害、神経因性疼痛、下肢静止不能症候群、心肺疾患のような疾患に伴う睡眠障害;ならびに亜型である不眠症型、過眠症型、睡眠時随伴症型および混合型を含む物質誘発性睡眠障害;睡眠時無呼吸および時差ぼけ症候群からなる群から選択される睡眠障害の治療また予防に使用するための医薬組成物を提供する。
さらなる実施態様では、本発明は、うつ病および気分障害、不安、物質関連障害および摂食障害からなる群から選択される疾患または障害の治療または予防に使用するための医薬組成物を提供する。
本発明はまた、本発明の多形体および医薬上許容される担体を含む医薬組成物を提供する。
本発明の多形体は、他の治療剤と組み合わせて使用することができる。多形体が他の治療剤と組み合わせて使用される場合、該化合物は、いずれかの好都合な経路によって連続的にまたは同時に投与され得る。
かくして、本発明は、さらなる実施態様では、本発明の多形体を別の治療剤と一緒に含む合剤を提供する。
上記合剤は、好都合には医薬製剤の形態で使用するために提供され得、かくして、上記定義の合剤を医薬上許容される担体または賦形剤と一緒に含む医薬製剤は、本発明のさらなる態様を構成する。かかる合剤の個々の成分は、別々のまたは合わせた医薬製剤にて連続的にまたは同時に投与することができる。
本発明の多形体が同一病態に対して有効な別の治療剤と組み合わせて使用される場合、該多形体の投与量は、該多形体が単独で投与される場合と異なってもよい。適当な投与量は、当業者に容易に容易に理解されるであろう。
好適には周囲温度および大気圧で混合することによって調製され得る本発明の医薬組成物は、通常、経口投与、非経口投与、頬側投与、舌下投与、経鼻投与、直腸投与または経皮投与に適している。
経口投与した場合に有効である本発明の多形体は、液体または固体として、例えば、シロップ剤、懸濁剤。乳剤、錠剤、カプセル剤またはロゼンジ剤として処方することができる。
液体製剤は、一般に、活性成分の、適当な液体担体(例えば、水、エタノールもしくはグリセリンのような水性溶媒、またはポリエチレングリルもしくは油のような非水性溶媒)中懸濁液または溶液からなる。該製剤はまた、懸濁化剤、保存剤、矯味矯臭剤および/または着色剤を含有することもできる。
錠剤の剤形の組成物は、固体製剤を調製するためにルーチン的に用いられる好適な医薬担体、例えば、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、ラクトース、シュークロースおよびセルロースを用いて調製することができる。
カプセル剤の剤形の組成物は、ルーチン的なカプセル化法を用いて調製することができ、例えば、標準的な担体を用いて活性成分を含有するペレットを調製し、次いで、ハードゼラチンカプセル中に充填することができる;別法として、好適な医薬担体、例えば、水性ガム、セルロース、シリケーカまたは油を用いて分散体または懸濁液を調製し、次いで、該分散体または懸濁液をソフトゼラチンカプセル中に充填することができる。
典型的な非経口組成物は、活性成分の、滅菌水性担体または非経口的に許容される油(例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、レシチン、落花生油またはゴマ油)中溶液または懸濁液からなる。別法として、該溶液を凍結乾燥させ、次いで、投与直前に好適な溶媒で戻すことができる。
経鼻投与用組成物は、好都合には、エアゾール剤、滴剤、ゲル剤および散剤として製剤化することができる。エアゾール製剤は、典型的には、活性成分の、医薬上許容される水性または非水性溶媒中溶液または微細懸濁液を含んでおり、通常、噴霧装置と一緒に用いるためのカートリッジまたはリフィルの形態を取ることができる密閉容器中にて滅菌形態で1回投与量または複数回投与量で提供される。別法として、密閉容器は、計量バルブ付の1回投与用鼻用吸入器またはエアゾールディスペンサーのような使い捨て調剤装置であり得る。該投与剤形がエアゾールディスペンサーを含む場合、圧縮ガス、例えば空気であり得る噴霧剤、またはフルオロ塩化炭化水素もしくはヒドロフルオロカーボンのような有機噴霧剤を含有する。エアゾール投与剤形はまた、ポンプ式噴霧器の形態をとることができる。
頬側投与または舌下投与に好適な組成物としては、活性成分が糖およびアカシア、トラガカント、またはゼラチンおよびグリセリンのような担体と一緒に製剤化される、錠剤、ロゼンジ剤およびトローチ剤が挙げられる。
直腸投与用組成物は、好都合には、ココアバターのような慣用的な坐剤基剤を含有する坐剤の剤形である。
経皮投与に適している組成物としては、軟膏剤、ゲル剤およびパッチ剤が挙げられる。
好ましくは、該組成物は、錠剤、カプセル剤またはアンプル剤のような単位投与剤形である。
上記障害または疾患の治療または予防に用いられる本発明の多形体の投与量は、通常、治療される特定の障害または疾患、対象体の体重および他の類似の因子によって異なる。しかしながら、原則として、該組成物は、投与方法に依存して、活性物質を0.1〜100重量%、例えば、10〜60重量%含有することができる。該組成物は、投与方法に依存して、担体を0重量%〜99重量%、例えば、40重量%〜90重量%含有することができる。該組成物は、投与方法に依存して、活性物質を0.05mg〜1000mg、例えば、0.05mg〜500mg含有することができる。該組成物は、投与方法に依存して、担体を50m〜1000mg、例えば、100mg〜400mg含有することができる。上記障害の治療に用いられる本発明の多形体の投与量は、通常、障害の重篤度、患者の体重、および他の類似の因子によって異なる。しかしながら、一般的な指針として、単位投与量は、0.05〜1000mg、より好適には、1.0〜500mgであってよく、かかる単位投与量は、合計1日投与量が約0.01〜100mg/kgの範囲となるように、1日2回以上、例えば、1日2または3回投与され得る。かかる治療は、数週間または数ヶ月間にわたることができる。
以下の実施例には本発明の多形体の製造が例示される。記載1〜12には、該多形体を製造するために用いられる中間体の製造が例示される。実施例2には、形態1の製造が記載される。実施例5には、形態2の製造が記載され、実施例7および8には、形態2を製造するための別法が記載される。実施例6には、形態3の製造が記載され、実施例9〜13には、形態3を製造するための別法が記載されている。実施例4には、溶媒和形態が記載され、実施例14〜17には、溶媒和形態を製造するための別法が記載される。
Figure 2010539133
以下の製造例は、例えば60gスケール、600gスケール、6kgスケールおよび60kgスケールで、本発明の多形体を製造するのに適している。
中間体1
(3R,5S,8aR)−3−フェニルヘキサヒドロ−5H−[1,3]オキサゾロ[3,2−a]ピリジン−5−カルボニトリル
Figure 2010539133
R−(−)−フェニルグリシノール(1重量、1当量)、クエン酸(8.4重量、6当量)および水(10容量)を反応容器に入れた。該溶液を0℃に冷却し、グルタル酸ジアルデヒドの水中25wt%溶液(4.12容量、1.5当量)を10分間にわたって添加した。0℃での撹拌を20分間続けた。
シアン化カリウム(0.71重量、1.5当量)の水(2容量)およびジクロロメタン(7容量)中溶液を10分間にわたって添加した。反応混合物を2時間にわたって20℃に加温し、90分間撹拌した。
30wt%NaOH(12.8容量)を添加してpHを8に調整し、層を分取し、混合物をジクロロメタン(3×3容量)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム(1重量)で乾燥させた。臭化亜鉛(0.2重量、0.12当量)を添加し、該混合物を還流させながら13時間強く撹拌した。生成混合物をシリカゲル(3重量)で濾過し、ジクロロメタン(2×10容量)で洗浄した。
有機層を、45℃のジャケット温度および減圧下にて、初期容量の約10%まで濃縮した。メタノール(10.6容量)を添加し、蒸留を続けた。溶媒混合物10.6容量を除去した。メタノールの量を生成物1モルにつき0.40Lとなるように調節した。該混合物を45℃に加熱し、水(生成物1モルにつき0.108L)を添加した。該混合物を43℃に冷却した。結晶化開始後、懸濁液を5時間にわたって0℃に冷却し、この温度で1時間撹拌した。該生成物を濾過により回収し、0℃にてMeOH(生成物1モルにつき0.15L)および水(生成物1モルにつき0.04L)の混合物で洗浄し、40℃のジャケット温度および減圧下にて6時間乾燥させて、白色固体の標記化合物を得た。
収率(理論値%):63%
中間体2
(2R)−2−[(2S)−2−(アミノメチル)ピペリジン−1−イル]−2−フェニルエタノール
Figure 2010539133
中間体1(1重量、1当量)をTHF(9.2容量)に溶解し、該溶液を−5℃に冷却した。LiAlH4のTHF中溶液(2.3M、3.8容量、2当量)を−5〜5℃でゆっくり添加した。添加完了後、撹拌を0℃で1時間続けた。白色懸濁液を37℃に16時間加熱した。
反応混合物を−5℃に冷却し、水(1.33容量)に次いで30%NaOH(0.17容量)の注意深い添加により−5〜5℃でクエンチした。クエンチの間じゅう、THF(0.22容量)を添加した。懸濁液を20℃に加熱し、硫酸ナトリウム(4重量)を添加し、該混合物を30分間撹拌した。濾過により塩を除去し、濾過ケーキをTHF(2×3容量)で洗浄した。
中間体3の製造に使用する前に、標記化合物の溶液を10.25容量に濃縮した。
中間体3
({(2S)−1−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル]ピペリジン−2−イル}メチル)カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2010539133
重量および容量は、中間体1の量に対するものである。
0℃で、ジ炭酸ジtert−ブチル(0.92重量、0.96当量)のTHF(1.84容量)中溶液を中間体2のTHF中溶液に30分間以内で添加した。添加完了後、該溶液を20℃に加温し、20分間撹拌した。この標記化合物のTHF中溶液をそのまま次工程で使用した。
中間体4
[(2S)−ピペリジン−2−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2010539133
重量および容量は、中間体1の量に対するものである。
窒素雰囲気下にて、パラジウム−炭(0.15重量、10%Pd/C、Johnson Matthey型490ペースト)および酢酸(0.73容量)を中間体3のTHF中溶液に添加した。1200〜1300ミリバールおよび40℃にて水素添加が行われた。21時間後に変換が完了した。
濾過により触媒を除去し、濾過ケーキをTHF(2×2.2容量)で洗浄した。合わせた濾液を50℃のジャケット温度および減圧下にて約2.8容量に濃縮した。トルエン(2.6容量)を添加し、減圧蒸留を続けて約2.89容量にした。
トルエン(5容量)を添加し、該生成物をクエン酸の水溶液(3×3容量;クエン酸:450g/L)で抽出した。合わせた水性層をトルエン(4×5容量)で抽出した。30%NaOH(約6.5容量)の添加により水性層のpHを>10に調整し、該混合物をTHF(3×5容量)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム(2重量)で乾燥させた。濾過により硫酸ナトリウムを除去し、濾過ケーキをTHF(2×1.3容量)で洗浄した。
合わせた濾液を50℃のジャケット温度および減圧下にて4.25容量に濃縮した。メチルシクロヘキサン(3×4.3容量)を3回に分けて添加し、蒸留を続けた。さらなる溶媒(3×4.3容量)を減圧除去した。
メチルシクロヘキサン(0.53容量)を添加し、懸濁液を4時間にわたって10℃に冷却し、この温度で12時間撹拌した。該スラリーを濾過し、−10〜−5℃にてメチルシクロヘキサン(0.66容量)で洗浄し、50℃のジャケット温度および減圧下にて乾燥させて、白色固体の標記化合物を得た。
補正収率(理論値%):87%
中間体5
3−クロロ−3−(4−フルオロフェニル)−2−オキソプロパン酸メチル
Figure 2010539133
4−フルオロベンズアルデヒド(1重量、1当量)、ジクロロ酢酸メチル(1.07容量、1.3当量)およびTBME(5.1容量)を反応器に入れた。NaOMe(0.55重量、1.25当量)を20℃にて2時間にわたって連続的に添加した。反応混合物を1時間加熱還流した。強く撹拌しながら水(2.0容量)を添加し、相を分取した。減圧下にて60℃のジャケット温度で有機相の溶媒(3.3容量)を除去して、標記化合物(3.3容量)をTBME中溶液(57%w/w)として得た。
収率(理論値%):102%
中間体6
5−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−チアゾール−4−カルボン酸メチル
Figure 2010539133
全ての容量および重量は、TBME溶液中の中間体5の補正重量に対するものである。
MeOH(2.4容量)中のチオアセトアミド(0.23重量、0.7当量、純度に対して補正)を64℃に加熱した。中間体5(1重量、1.0当量)のTBME(58%w/w、1.8容量)中混合物を64〜58℃で30分間にわたって添加し、次いで、58℃で1.5時間、撹拌を続けた。減圧下にて78℃のジャケット温度で溶媒(3.2容量)を除去した。TBME(2.9容量)を添加し、減圧下にて78℃のジャケット温度で溶媒(2.5容量)を除去した。得られたスラリーにTMBE(2.9容量)を添加し、減圧下にて78℃のジャケット温度で溶媒(2.2容量)を除去した。得られたスラリーを5℃に冷却し、5℃で1時間撹拌し、濾過して、標記化合物(0.75重量)を得た。
収率(理論値%):57%
中間体7
5−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−チアゾール−4−カルボン酸
Figure 2010539133
全ての容量および重量は、TBME溶液中の中間体6の補正重量に対するものである。
中間体6(1重量)およびMeOH(4.8容量)を反応器に入れた。該溶液を40℃に加熱した。3N KOH水溶液(3.3容量、2.5当量)を40℃にて41分間にわたって添加した。40℃にて1.1時間、撹拌を続けた。減圧下にて60℃のジャケット温度で溶媒(4.8容量)を除去した。IPA(0.9容量)を添加し、該溶液を添加用容器に移した。5N HCl(2.1容量、2.6当量)を反応器に入れ、40℃に加熱した。該反応器にK塩のKOH水溶液およびIPA中溶液を40℃で23分間にわたって添加した。撹拌を20〜25℃で16時間続け、次いで、5℃で1時間続けた。該懸濁液を濾過し、pHが3になるまで濾過ケーキを水(7×1.3容量)で洗浄した。該生成物をrotavap(ジャケット=55℃、真空)で乾燥させて、標記化合物を緑色の固体として得た(0.58重量)。
収率(理論値%):64%
中間体8
3−(アリルオキシ)安息香酸メチル
Figure 2010539133
3−ヒドロキシ安息香酸メチル(1.0重量)、炭酸カリウム(2.0当量、1.8重量)、アセトン(6容量)および臭化アリル(1.0当量、0.8重量)を反応器に入れた。供給容器をアセトン(2×0.3容量)で2回すすぎ、該混合物を還流させながら5時間撹拌した。さらなる臭化アリル(1.0当量、0.8重量)を添加し、供給容器をアセトン(2×0.3容量)で2回すすぎ、該混合物を還流させながら15.5時間撹拌した。該懸濁液を20℃に冷却し、濾過し、濾過ケーキをアセトン(2×1.0容量)で洗浄した。50℃のジャケット温度で反応器中にて濾液を濃縮した。rotavap(50℃)でのさらなる濃縮により、黄色みがかった油として標記化合物を得た。
収率(理論%):100%
中間体9
2−アリル−3−ヒドロキシ安息香酸メチル
Figure 2010539133
中間体8(0.2重量)をフラスコに入れ、230℃に加熱した。残りの中間体8(0.8重量)を230℃で42分間にわたって添加し、該混合物を230℃で63分間撹拌した。36℃に冷却した後、該生成物をTBME 0.9容量で希釈した。
また、TBME 1.1容量および1.0M LiOH(1.05当量、5.46容量)を36℃で添加し、該混合物を263rpmにて36℃で6時間撹拌した。該混合物を5℃に冷却し、32%HCl(1.1当量、0.57容量)を添加してpHを1にした。相を分取し、20℃にて水性相をTBME(2×1容量)で抽出した。合わせた有機相をNaHCO3飽和水溶液(3×5容量)およびNaCl飽和水溶液(2容量)で抽出した。有機相をrotavap(浴温50℃)にて濃縮乾固して、標記化合物を茶色がかったワックス状固体として得た。
収率(理論値%):58%
中間体10
2−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−4−カルボン酸メチル
合計10.48kgの中間体9を3つに分けて、40L低温反応器を用いてオゾン分解工程で変換した。該中間体を合わせ、後処理までに−20℃で貯蔵した。真空ポンプはブリーチおよびNaOH水溶液の混合物と一緒に作動していた。
低温反応器に中間体9(1.0重量)、MeOH(9.5容量)およびSudan Red 7Bのメタノール中飽和溶液(0.65mg/mL、0.5容量)を入れた。溶液の色が強い赤色から明るい茶色に代わるまで、約64〜約69℃で5時間、該溶液にオゾンを通した(酸素流1.2m3/時、1.2〜1.6kW)。−70℃で5分間、該溶液に窒素を拡散させた。硫化ジメチル(4.0当量、1.5容量)を約66〜約70℃で15分間にわたって添加し、該混合物を16時間にわたって0℃に加温した。過酸化物試験(ヨウ化カリウム試験片)は、過酸化物が存在しないことを示した。粗生成溶液を−20℃で貯蔵した。
オゾン分解による該中間体を50℃のジャケット温度および減圧下にて濃縮し(溶媒5.2容量を留去した)、トルエン7.8容量を添加し、次いで、溶媒6.8容量を50℃で留去した。トルエン7.8容量を添加し、溶媒9.5容量を留去した。有機相を20℃にてNaCl飽和水溶液(2×3容量)で洗浄して、トルエン中黄色溶液として標記化合物を得た(15.1%w/v、6.7容量)。
収率(理論値%):99%
中間体11
1−ベンゾフラン−4−カルボン酸
Figure 2010539133
中間体10のトルエン中溶液(6.6容量中1重量)をp−トルエンスルホン酸(0.03当量、0.03重量)のトルエン(3.8容量)中還流混合物に43分間にわたって添加した。該混合物を還流下にて33分間撹拌し、次いで、溶媒(1.1容量)を僅かな減圧下(1000〜880ミリバール)にて130℃のジャケット温度で吸引した。該混合物を還流させながらさらに撹拌した。中間体10の添加から4.25時間後、該混合物を25℃に冷却した。トルエン(4.1容量)で調節したシリカゲル(1.1重量)で該混合物を濾過した。該シリカプラグをトルエン(8.2容量)でさらに洗浄した。生成物含有フラクションを合わせた(合計容量:10.8容量)。減圧下にて80℃のジャケット温度で溶媒(8.6容量)を吸引した。トルエン(0.6容量)および1.0M NaOH(1.5当量、7.7容量)を添加し、二相混合物を60℃で9時間撹拌した。20℃に冷却した後、相を分取し、水性相に32%HCl(1.7容量)を2〜14℃で添加した。トルエン9.4容量を添加した後、該混合物を還流させながら14.5時間撹拌した。該懸濁液を20℃に冷却し、THF(5.3容量)を添加した。相を分取し、有機層を水5.6容量およびTHF 0.6容量の混合液で2回洗浄した。80℃のジャケット温度および減圧下にて溶媒10.3容量を留去した後、トルエン3.2容量を添加した。該混合物を(周囲圧で)33分間還流し、3時間にわたって0℃に冷却し、その温度で2.5日間撹拌した。沈殿物を濾過し、窒素流下にて2時間乾燥させ、rotavap中にて50℃で乾燥させて、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た。
収率(理論値%):62%
中間体12
[((2S)−1−{[5−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル]カルボニル}ピペリジン−2−イル)メチル]カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2010539133
全ての容量および重量は、中間体4の重量に対するものである。
反応器に中間体7(1.2当量)およびジクロロメタン(8.6容量)を入れた。減圧下にて46〜49℃のジャケット温度で溶媒(6.9容量)を除去した。ジクロロメタン(8.6容量)を添加した。減圧下にて49℃のジャケット温度で溶媒(8.4容量)を除去した。ジクロロメタン(7.0容量)を添加した。DMF(0.05容量、0.14当量)およびジクロロメタン(0.2容量)を添加した。塩化オキサリル(0.47容量、1.2当量)のジクロロメタン(0.2容量)中溶液を20〜17℃で18分間にわたって添加した。添加容器をジクロロメタン(0.2容量)ですすぎ、該溶液を添加した。該混合物を16〜21℃で2.5時間撹拌した。反応混合物を供給タンク中にて窒素下で貯蔵し、反応器をジクロロメタン(1容量)ですすぎ、この溶液を供給タンク中の反応混合物に添加した。反応器を真空乾燥させ、中間体4(1.0当量、1.0重量)、ジクロロメタン(3.3容量)およびNEt3(2.0容量、3.0当量)を入れた。供給タンク中の溶液を20〜24℃で48分間にわたって添加した。供給タンクをジクロロメタン(0.3容量)ですすぎ、該溶液を添加した。該混合物を18〜20℃で一夜(13時間)撹拌した。
20%K2CO3水溶液(7容量)を20〜17℃で18分間にわたって添加した。該混合物を17〜21℃で1時間撹拌した。相分取後(2時間)、水(2.4容量)を下部有機相に18〜19℃で1分間にわたって添加した。該混合物を19〜20℃で15分間撹拌した。相分取後(42分)、減圧下にて49℃の最大ジャケット温度で溶媒(11.6容量)を除去した。酢酸エチル(9.4容量)を添加した。減圧下にて61℃の最大ジャケット温度で溶媒(9.4容量)を除去した。酢酸エチル(9.4容量)を添加した。減圧下にて79℃の最大ジャケット温度で溶媒(9.4容量)を除去し、ヘプタン(10.7容量)を66〜61℃で50分間にわたって添加した。該混合物を1時間にわたって15℃に冷却し、15℃で一夜撹拌し、濾過した。濾過ケーキを酢酸エチル(0.29容量)およびヘプタン(2.1容量)の混合液で洗浄し、rotavapにて、減圧下にて40℃の最大ジャケット温度で3つに分けて乾燥させて、標記化合物をベージュ色の固体として得た。
収率(理論値%):93%
実施例1
(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジンの製造
Figure 2010539133
全ての容量および重量は、中間体12の重量に対するものである。
反応器に20℃にてジクロロメタン(1.9容量)中の中間体11(1.0当量)およびDMF(0.025容量、0.14当量)を入れた。塩化オキサリル(0.20容量、1.0当量)のジクロロメタン(2.1容量)中溶液を20〜19℃で30分間にわたって添加した。該混合物を19〜20℃で2時間撹拌した。減圧下にて45℃の最大ジャケット温度で溶媒(2.8容量)を除去した。該溶液を供給タンク中にて窒素下で貯蔵した。反応器をきれいにし、真空乾燥させ、中間体12(1.0当量、1重量)およびジクロロメタン(7.0容量)を入れた。トリフルオロ酢酸(3.05重量、12当量)を19〜20℃で18時間にわたって添加した。該混合物を20〜21℃で一夜撹拌した。該混合物を2等分した。それぞれを20℃にてNa2CO3半飽和水溶液(8.6容量)で洗浄した。合わせた有機相をMgSO4(0.45重量)で乾燥させた。濾過後、きれいにして乾燥させた反応器に濾液を移した。ジクロロメタン(1.3容量)およびトリエチルアミン(0.96容量、3当量)を添加した.
酸塩化物溶液を1〜5℃で25分間にわたって添加し、該混合物を19〜22℃で一夜撹拌した。該混合物を2等分した。それぞれを20℃にてNaHCO3飽和水溶液(7.3容量)で洗浄した。合わせた有機相をきれいにした反応器中にて濃縮した。該混合物を酢酸エチルで調節したシリカゲル(0.78重量)のプラグで濾過し、酢酸エチル(8.8容量)で溶離した。濾液をきれいにした反応器中にて濃縮し、溶媒をiPrOAcに変えた。得られた懸濁液を加熱して透明溶液を得た。該溶液を冷却し、57℃で結晶(約1容量%の透明溶液を冷却して得た)を種晶として添加した。得られた懸濁液を濃縮し、10℃に冷却し、一夜撹拌し、濾過した。濾過ケーキをiPrOAcおよびIPAで洗浄し、rotavapにて、減圧下にて50℃の最大ジャケット温度で乾燥させて、中間体グレードの標記化合物を得た。
収率(理論値%):48%
実施例2
(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジン(形態1)の製造
全ての容量および重量は、実施例1の重量に対するものである。
反応器に得られた固体(1重量)およびイソプロパノール(5.2容量)を入れた。該懸濁液を82℃で加熱して透明溶液を得た。該溶液冷却し、74℃で結晶(約1容量%の透明溶液を冷却して得た)を種晶として添加した。得られた懸濁液を10℃に冷却し、一夜撹拌し、濾過した。濾過ケーキをIPA(0.79容量)で洗浄し、rotavapにて、減圧下にて50℃の最大ジャケット温度で乾燥させて、形態1を僅かに色のついた固体として得た。
収率(理論値%):96%
実施例3
(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジン(形態1)の微粒子化
実施例2の生成物を、スクリューフィーダーを使用してAPTM 4”マイクロナイザーに導入した。流速は、15〜24g/分の範囲であった。マイクロナイザーは、8バールのベンチュリ圧および6バールの粉砕圧に設定した。
Figure 2010539133
実施例4
(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジン(溶媒和形態)の製造
実施例1の粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタンおよびメタノールで溶離した。生成物含有フラクションを合わせ、蒸発乾固させた。得られた生成物をジエチルエーテルと一緒にトリチュレートして、標記生成物を得た。
実施例5
(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジン(形態2)の製造
実施例2の生成物2gをジクロロメタン5mlに添加し、4日間、0〜40℃で温度循環させた。0℃での沈殿物を濾過により単離し、蒸発乾固させて標記化合物895 mgを得た。
実施例6
(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジン(形態3)の製造
実施例4の生成物400mgをアセトン2ml中にとった。得られた懸濁液を温水浴中にて55℃に加温して溶液を得た。少量の標記生成物を添加し、該溶液を徐冷した。濃厚沈殿物が形成され、これを濾過により単離し、蒸発乾固させて、標記化合物80mgを得た。
実施例7
(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジン(形態2)の製造
形態1(0.70g)をジクロロメタン(2mL)中にて撹拌した。すぐに固体が溶解し、さらに形態1(0.30g)を添加した。該混合物を還流温度で1時間加熱した。得られた溶液を、氷水浴中にて撹拌しながら急冷し、1分以内に非常に濃厚スラリーを得た。濾過により固体を回収した(0.76g、収率76%)。X線粉末回折パターンは形態2と一致した。ラマンおよび赤外スペクトルのピーク値、ならびにDSCトレースは形態2と一致した。溶液NMRスペクトルは、微量のジクロロメタンを示しただけであった。
実施例8
(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジン(形態2)の製造
形態1(2.0g)をジクロロメタン(3mL)中で撹拌した。該混合物を還流温度で30分間加熱した。得られた溶液を氷水浴中にて撹拌しながら急冷し、1分以内に非常に濃厚なスラリーを得た。濾過により固体を回収し、ケーキをスパチュラで砕いた。該固体を真空下にてフィルター中に1時間放置した(1.81g、収率90.5%)。X線粉末回折パターンは形態2と一致した。ラマンおよび赤外スペクトルのピーク値、ならびにDSCトレースは形態2と一致した。溶液NMRスペクトルは、微量のジクロロメタンを示しただけであった。
実施例9
(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジン(形態3)の製造
形態1(2.1g)をアセトン(15mL)中にて撹拌した。該混合物を還流温度で15分間加熱し、アセトン(5mL)を添加し、撹拌を45分間続けた。得られた溶液を氷水浴中にて撹拌しながら急冷し、30秒以内に非常に濃厚なスラリーを得た。撹拌を10分間続け、濾過により固体を回収し、冷アセトン(10mL、5mL)で洗浄した(1.16g、収率55%)。X線粉末回折パターンは形態3と一致した。ラマンおよび赤外スペクトルのピーク値、ならびにDSCトレースは形態3と一致した。溶液NMRスペクトルはアセトンを示さなかった。
実施例10
(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジン(形態3)の製造
形態1(2.0g)をアセトン(15mL)中にて撹拌した。該混合物を還流温度で30分間加熱し、アセトン(5mL)を添加し、撹拌を30分間続けた。得られた溶液を氷水浴中にて撹拌しながら急冷し、1分以内に非常に濃厚なスラリーを得た。撹拌を20分間続け、濾過により固体を回収し、冷アセトン(3mL、2mL)で洗浄した(1.25g、収率62.5%)。X線粉末回折パターンは形態3と一致した。ラマンおよび赤外スペクトルのピーク値、ならびにDSCトレースは形態3と一致した。溶液NMRスペクトルはアセトンを示さなかった。
実施例11
(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジン(形態3)の製造
形態1(0.20g)を酢酸エチル(2mL)中にて撹拌した。該混合物を還流温度付近に1時間加熱し、酢酸エチル(1.5mL)を添加し、完全に溶解させた。溶液を水浴中にて撹拌しながら急冷し、急速に濃厚スラリーが得られ、撹拌を容易にするために酢酸エチル(1ml)を添加した。撹拌を30分間続け、濾過により固体を回収した(0.09g、収率45%)。X線粉末回折パターン、ラマンおよび赤外スペクトル、ならびにDSCトレースは形態3と一致した。溶液NMRスペクトルは、微量の酢酸エチルを示しただけであった。
実施例12
(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジン(形態3)の製造
形態1(2.0g)を酢酸エチル(20mL)中にて撹拌した。該混合物を還流温度で30分間加熱し、酢酸エチル(3mL)を添加し、撹拌を30分間続けた。得られた溶液を氷水浴中にて撹拌しながら急冷し、ほとんどすぐに濃厚スラリーが得られた。撹拌を20分間続け、濾過により固体を回収し、酢酸エチル(2×3mL)で洗浄した(1.60g、収率80%)。X線粉末回折パターンは形態3と一致した。ラマンおよび赤外スペクトルのピーク値、ならびにDSCトレースは形態3と一致した。TGAは、250℃までずっと有意な質量損失を示さなかった。溶液NMRスペクトルは微量の酢酸エチル(約0.2重量%)を示した。
実施例13
(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジン(形態3)の製造
形態1(0.30g)をテトラヒドロフラン(1.5mL)中にて撹拌した。透明溶液が得られるまで該混合物を80℃で加熱した。該溶液を周囲温度に徐冷した。得られた濃厚スラリーを周囲温度で1時間撹拌した。濾過により固体を回収し、フィルター中に一夜放置した(0.23g、収率77%)。X線粉末回折パターンは形態3と一致した。ラマンおよび赤外スペクトルのピーク値、ならびにDSCトレースは形態3と一致した。溶液NMRスペクトルは微量のテトラヒドロフラン(約0.4重量%)を示した。
実施例14
(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジン(溶媒和形態)の製造
形態3(実施例9からの0.20g)をTBME(5mL)中にてスラリー化し、周囲温度で2時間撹拌した。濾過により固体を回収し、TBMEで洗浄した(収率:0.18g)。X線粉末回折パターンは溶媒和形態と一致した。溶液NMRスペクトルは約5.7%のTBMEを示した。TGAは35℃〜109℃の範囲にわたって5.71%の質量損失を示し、109℃〜161℃の範囲にわたって0.89%の質量損失から分解しない状態を示した。
実施例15
(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジン(溶媒和形態)の製造
形態3(実施例12からの0.20g)をTBME(5mL)中にてスラリー化し、周囲温度で2.5時間撹拌した。TBME(3mL)を添加し、撹拌を一夜続けた。濾過により固体を回収し、TBMEで洗浄した(収率:0.16g)。X線粉末回折パターンは溶媒和形態と一致した。溶液NMRスペクトルは約6.2%のTBMEを示した。TGAは、34℃〜110℃の範囲にわたって5.92%の質量損失を示し、110℃〜175℃の範囲にわたって1.07%の質量損失から分解しない状態を示した。
実施例16
(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジン(溶媒和形態)の製造
形態2(実施例8からの0.20g)をTBME(5mL)中にてスラリー化し、周囲温度で2.5時間撹拌した。濾過により固体を回収し、TBMEで洗浄した(収率:0.16g)。X線粉末回折パターンは溶媒和形態と一致した。溶液NMRスペクトルは約6.2%のTBMEを示した。TGAは35℃〜107℃の範囲にわたって5.43%の質量損失を示し、107℃〜129℃の範囲にわたって1.36%の質量損失から分解しない状態を示した。
実施例17
(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジン(溶媒和形態)の製造
形態1(0.50g)をジクロロメタン(1mL)中にて撹拌した。該混合物を還流温度で加熱した。得られた透明溶液を氷水浴中にて撹拌しながら急冷し、1分以内に非常に濃厚なスラリーを得た。TBME(9mL)を添加し、該スラリーを周囲温度で2時間撹拌し、次いで、氷水浴中にて急冷し、濾過により固体を回収し、TBMEで洗浄した(収率:0.40g)。X線粉末回折パターンは溶媒和形態と一致した。溶液NMRスペクトルは約5.1%のTBMEを示した。TGAは、35℃〜111℃の範囲にわたって4.93%の質量損失を示し、111℃〜159℃の範囲にわたって0.85%の質量損失から分解しない状態を示した。
特徴的なデータ
以下の特徴的なデータは、多形体の選択のためにもたらされた:
1.NMR
全多形体のNMRスペクトルは図1に示されており、以下のピークが割り当てられた:
1H NMR(400MHz,CH3OD−d4)δ 0.97(1H,m)、1.13(1H,m)、1.37(1H,m)、1.48−1.56(2H,m)、1.48−1.78(5H,m)、1.76(1H,d)、1.83(1H,d)、2.21(3H,s)、2.67(3H,s)、3.05(1H,td)、3.25−3.40(3H,m)、3.59(1H,dd)、3.78(1H,dd)、3.91(1H,dd)、4.04(1H,m)、4.59(1H,d)、5.11(1H,m)、6.86(2H,t)、7.06(2H,t)、7.21(1H,d)、7.25(1H,d)、7.33(1H,t)、7.34(1H,t)、7.40(2H,m)、7.44(2H,m)、7.59(1H,d)、7.65(3H,m)、7.81(1H,d)および7.83(1H,d)。
2.エレクトロスプレー
全多形体のエレクトロスプレー質量スペクトルは図2に示されており、以下のピークが割り当てられた:
MS(ES+)478(MH+)、460、317、242、241、220および145。
3.熱分析
形態1〜3の示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムは、TA Instruments熱量計を使用して得られた。試料を計量してアルミニウム鍋に入れ、上部に鍋蓋を置き、該鍋蓋は鍋を密閉せずに僅かに波形になっていた。該実験は、形態3については5℃/分、形態1〜2については10℃/分の加熱速度を用いて行った。形態2および3についてのDSCデータは、加熱により形態1に再結晶することを示す。
形態1〜3についての結果は、図3〜5に示されている。
溶媒和形態のDSCサーモグラムは、Perkin Elmer Pyris 1熱量計を使用して得られた。試料を計量してアルミニウム鍋に入れ、上部に鍋蓋を置き、該鍋蓋は鍋を密閉せずに僅かに波形になっていた。該実験は、10℃/分の加熱速度を用いて行った。
溶媒和形態は、脱溶媒和化および結晶化事象に続いて、形態1と一致した融解を示す。データは図6に示されている。
4.X線粉末回折(XRPD)分析
形態1〜3のX線粉末回折(XRPD)データは、図7〜9に示される。該データは、XCelerator検出器を使用して、PANalytical X.Pert Pro粉末回折計、モデルPW3040/60、シリアルナンバーDY1850にて取得した。取得条件は以下のとおりである:照射:Cu Kα、発生器電圧:40kV、発生器電流:45mA、開始角度:2.0°2θ、終了角度:40.0°2θ、ステップサイズ:0.0167°2θ、ステップあたりの時間:190.5秒。試料は、Siウエハー(ゼロ・バックグラウンド)プレート上に数ミリグラムの試料を載せて粉末の薄層を生じさせることにより調製した。
溶媒和形態のXRPDデータもまた、XCelerator検出器を使用して、PANalytical X.Pert Pro粉末回折計、モデルPW3040/60、シリアルナンバーDY1850にて取得した。溶媒和形態についての取得条件は以下のとおりである:照射:Cu Kα、発生器電圧:40kV、発生器電流:45mA、開始角度:2.0°2θ、終了角度:40.0°2θ、ステップサイズ:0.0167°2θ、ステップあたりの時間:31.750秒。試料は、Siウエハー(ゼロ・バックグラウンド)プレート上に数ミリグラムの試料を載せて粉末の薄層を生じさせることにより調製した。溶媒和形態についてのXRPDデータは図10に示され、形態1〜3および溶媒和形態のオーバーレイXRPDパターンは図11に示される。
形態1〜3および溶媒和形態の特徴的なXRPD回折角度(°2θ)および格子d空間(Å)を表1に記録されている:
Figure 2010539133
陰影を付けたピークは、その形態と他の形態を区別する。一の実施態様では、多形体の形態は、表1の陰影を付けたピークを含む。
他のピーク(下線および太字)もまた形態を区別するが、これらのピークが陰影を付けたものよりも特異的にならない近接している別の形態の肩または低い強度ピークがある。一の実施態様では、多形体の形態は、表1の下線を引いた太字のピークを含む。
5.FT−IR
形態1〜3のFT−IRスペクトルは、解像度4cm-1でNicolet Avatar 360 FT−IR分光計、シリアルナンバーAEA0001623(Diamond/ZnSe ATR Accessoryを装着)を使用して記録した。
形態1のバンドは下記にて観察された:
3284、2931、1650、1622、1545、1501、1487、1450、1423、1302、1288、1253、1227、1177、1158、1133、1050、1025、962、911、852、839、816、784および767cm-1
形態2のバンドは下記にて観察された:
3376、3340、3114、2962、2921、2847、1659、1619、1532、1500、1485、1470、1446、1425、1299、1289、1256、1235、1225、1177、1160、1132、1096、1048、1024、975、914、835、808、773、762および748cm-1
形態3のバンドは下記にて観察された:
3350、3126、2939、2850、1653、1606、1539、1501、1487、1447、1424、1304、1290、1255、1236、1178、1161、1134、1047、1025、974、910、854、831、806、775、763および748cm-1
データは図12〜14に示される。
6.FT−ラマン
形態1〜3のラマンスペクトルは、解像度4cm-1でNicolet 960 E.S.P.FT−Raman分光計を使用してNMRガラス管により記録された。500mWの電力出力をもってNd:YVO4レーザー(1064nm)を使用して励起させた。
形態1のバンドは下記にて観察された:
3069、2967、2926、1651、1604、1541、1530、1486、1448、1422、1377、1359、1332、1302、1286、1253、1178、1157、1130、1056、899、855、814、771、673、659、637、417、358、282、247および91cm-1
形態2のバンドは下記にて観察された:
3070、2962、2922、1651、1608、1587、1544、1529、1487、1445、1376、1359、1330、1302、1290、1257、1177、1157、1135、1054、1026、963、901、814、779、761、655、638、578、518、420、357、306、278、247および94cm-1
形態3のバンドは下記にて観察された:
3071、2940、1655、1606、1589、1536、1490、1447、1408、1380、1358、1306、1257、1161、1135、1161、1135、1061、1026、960、902、810、779、763、653、638、581、539、417、395、360、292、246、146および81cm-1
データは、図15〜17に示されており、この場合、x軸がラマンシフトcm-1を示し、y軸が強度を示す。

Claims (25)

  1. 以下の特徴を有する(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジンの多形体(形態1):
    i)X線粉末回折(XRPD)回折図が以下のピークを含むものであること:
    Figure 2010539133
    ;および
    ii)DSCにより測定した場合に163〜173℃の範囲で溶融が始まること。
  2. さらに、X線粉末回折(XRPD)パターンが実質的に図7と一致することを特徴とする、請求項1記載の多形体。
  3. さらに、DSCサーモグラムが実質的に図3と一致することを特徴とする、請求項1または2記載の多形体。
  4. さらにFT−IRスペクトルが実質的に図12と一致することを特徴とする、請求項1〜3いずれか1項記載の多形体。
  5. さらにFT−ラマンスペクトルが実質的に図15と一致することを特徴とする、請求項1〜4いずれか1項記載の多形体。
  6. 以下の特徴を有する(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジンの多形体(形態2):
    i)X線粉末回折(XRPD)回折図が以下のピークを含むものであること:
    Figure 2010539133
    ;および
    ii)DSCにより測定した場合に113〜123℃の範囲で溶融が始まること。
  7. さらにX線粉末回折(XRPD)パターンが実質的に図8と一致することを特徴とする、請求項6記載の多形体。
  8. さらに、DSCサーモグラムが実質的に図4と一致することを特徴とする、請求項6または7記載の多形体。
  9. さらに、FT−IRスペクトルが実質的に図13と一致することを特徴とする、請求項6〜8いずれか1項記載の多形体。
  10. さらに、FT−ラマンスペクトルが実質的に図16と一致することを特徴とする、請求項6〜9いずれか1項記載の多形体。
  11. 以下の特徴を有する(S)−2−((4−ベンゾフラニル)カルボニルアミノメチル)−1−((4−(2−メチル−5−(4−フルオロフェニル))チアゾリル)カルボニル)ピペリジンの多形体(溶媒和形態):
    i)X線粉末回折(XRPD)回折図が以下のピークを含むものであること:
    Figure 2010539133
    ;および
    ii)DSCにより測定した場合に89〜99℃の範囲で溶融が始まること。
  12. さらに、X線粉末回折(XRPD)パターンが実質的に図10と一致することを特徴とする、請求項11記載の多形体。
  13. さらに、DSCサーモグラムが実質的に図6と一致することを特徴とする、請求項11または12記載の多形体。
  14. 単離形態の、請求項1〜13いずれか1項記載多形体。
  15. 純粋形態の、請求項1〜13いずれか1項記載多形体。
  16. 請求項1〜15いずれか1項記載多形体および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
  17. 治療薬として使用するための請求項1〜15いずれか1項記載多形体。
  18. 原発性不眠症(307.42)、原発性過眠症(307.44)、ナルコレプシー(347)、呼吸関連睡眠障害(780.59)、概日リズム睡眠障害(307.45)および特定不能の睡眠異常(307.47)のような睡眠異常;悪夢障害(307.47)、睡眠驚愕障害(307.46)、睡眠時遊行症(307.46)および特定不能の睡眠時随伴症(307.47)のような睡眠時随伴症のような原発性睡眠障害;他の精神障害に関連した不眠症(307.42)および他の精神疾患に関連した過眠症(307.44)のような他の精神疾患に関連した睡眠障害;一般身体疾患に因る睡眠障害、特に神経障害、神経因性疼痛、下肢静止不能症候群、心肺疾患のような疾患に伴う睡眠障害;ならびに亜型である不眠症型、過眠症型、睡眠時随伴症型および混合型を含む物質誘発性睡眠障害;睡眠時無呼吸および時差ぼけ症候群からなる群から選択される睡眠障害の治療または予防において治療薬として使用するための請求項1〜15いずれか1項記載多形体。
  19. うつ病および気分障害、不安、物質関連障害および摂食障害からなる群から選択される疾患または障害の治療または予防における治療薬として使用するための治療薬として使用するための請求項1〜15いずれか1項記載多形体。
  20. 原発性不眠症(307.42)、原発性過眠症(307.44)、ナルコレプシー(347)、呼吸関連睡眠障害(780.59)、概日リズム睡眠障害(307.45)および特定不能の睡眠異常(307.47)のような睡眠異常;悪夢障害(307.47)、睡眠驚愕障害(307.46)、睡眠時遊行症(307.46)および特定不能の睡眠時随伴症(307.47)のような睡眠時随伴症のような原発性睡眠障害;他の精神障害に関連した不眠症(307.42)および他の精神疾患に関連した過眠症(307.44)のような他の精神疾患に関連した睡眠障害;一般身体疾患に因る睡眠障害、特に神経障害、神経因性疼痛、下肢静止不能症候群、心肺疾患のような疾患に伴う睡眠障害;ならびに亜型である不眠症型、過眠症型、睡眠時随伴症型および混合型を含む物質誘発性睡眠障害;睡眠時無呼吸および時差ぼけ症候群からなる群から選択される睡眠障害の治療または予防に使用するための薬剤の製造における請求項1〜15いずれか1項記載多形体の使用。
  21. うつ病および気分障害、不安、物質関連障害および摂食障害からなる群から選択される疾患または障害の治療または予防に使用するための薬剤の製造における請求項1〜15いずれか1項記載多形体の使用。
  22. 請求項1〜15いずれか1項記載多形体の有効量を投与することを含む、原発性不眠症(307.42)、原発性過眠症(307.44)、ナルコレプシー(347)、呼吸関連睡眠障害(780.59)、概日リズム睡眠障害(307.45)および特定不能の睡眠異常(307.47)のような睡眠異常;悪夢障害(307.47)、睡眠驚愕障害(307.46)、睡眠時遊行症(307.46)および特定不能の睡眠時随伴症(307.47)のような睡眠時随伴症のような原発性睡眠障害;他の精神障害に関連した不眠症(307.42)および他の精神疾患に関連した過眠症(307.44)のような他の精神疾患に関連した睡眠障害;一般身体疾患に因る睡眠障害、特に神経障害、神経因性疼痛、下肢静止不能症候群、心肺疾患のような疾患に伴う睡眠障害;ならびに亜型である不眠症型、過眠症型、睡眠時随伴症型および混合型を含む物質誘発性睡眠障害;睡眠時無呼吸および時差ぼけ症候群からなる群から選択される睡眠障害の治療方法または予防方法。
  23. 請求項1〜15いずれか1項記載多形体の有効量を投与することを含む、うつ病および気分障害、不安、物質関連障害および摂食障害からなる群から選択される疾患または障害の治療方法または予防方法。
  24. 請求項1〜15いずれか1項記載多形体および医薬上許容される担体を含む、原発性不眠症(307.42)、原発性過眠症(307.44)、ナルコレプシー(347)、呼吸関連睡眠障害(780.59)、概日リズム睡眠障害(307.45)および特定不能の睡眠異常(307.47)のような睡眠異常;悪夢障害(307.47)、睡眠驚愕障害(307.46)、睡眠時遊行症(307.46)および特定不能の睡眠時随伴症(307.47)のような睡眠時随伴症のような原発性睡眠障害;他の精神障害に関連した不眠症(307.42)および他の精神疾患に関連した過眠症(307.44)のような他の精神疾患に関連した睡眠障害;一般身体疾患に因る睡眠障害、特に神経障害、神経因性疼痛、下肢静止不能症候群、心肺疾患のような疾患に伴う睡眠障害;ならびに亜型である不眠症型、過眠症型、睡眠時随伴症型および混合型を含む物質誘発性睡眠障害;睡眠時無呼吸および時差ぼけ症候群からなる群から選択される睡眠障害の治療または予防に使用するための医薬組成物。
  25. 請求項1〜15いずれか1項記載多形体および医薬上許容される担体を含む、うつ病および気分障害、不安、物質関連障害および摂食障害からなる群から選択される疾患または障害の治療または予防に使用するための医薬組成物。
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