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JP2010523833A - 布地ケア組成物 - Google Patents

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JP2010523833A JP2010501642A JP2010501642A JP2010523833A JP 2010523833 A JP2010523833 A JP 2010523833A JP 2010501642 A JP2010501642 A JP 2010501642A JP 2010501642 A JP2010501642 A JP 2010501642A JP 2010523833 A JP2010523833 A JP 2010523833A
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ゲイル、マリー、フランケンバック
ジョディ、リー、ブラウン
タニア、エドミー、ベルゲス、カブレラ
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Procter and Gamble Co
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Abstract

(a)カチオン性ポリマー;(b)約20%未満のシリコーン;及び(c)付着助剤を含む組成物であって、コアセルベートを実質的に含まない、布地増強組成物。

Description

従来の布地柔軟化組成物類は、布地を柔軟化するために洗濯プロセスのすすぎサイクル中に加えられるか、乾燥機添加型柔軟剤シートとして乾燥機に入れられる。すすぎサイクル中に添加される各種柔軟化組成物が知られているが、これらの組成物は、充分に足りる柔軟化及び/又はその他の消費者所望の利益を洗濯物に提供することに欠けている。
洗浄を通じた柔軟化(STW(softening through the wash))組成物などの、コアセルベート相を利用する組成物が存在するが、このような相は従来の第四級アンモニウム柔軟化化合物との使用を試みる際、特にすすぎ添加組成物中での使用を試みる際に、全体的な柔軟性の感触を低下させる恐れがあると考えられている。この低下は、準最適結果をもたらす。
当該技術分野には、洗濯物に改良された柔軟化効果を提供する必要性がある。更に、要求の改善を洗濯プロセス中に提供する必要性がある。本発明は、これらの要求を満たす。
本発明の一態様は、a.カチオン性ポリマー;b.約20%未満のシリコーン;c.付着助剤;を含有する布地増強組成物であり、当該組成物はコアセルベートを実質的に含まない。
本明細書で使用するとき、「付着助剤」は、所望の効果を提供するため、布地物品上の主要布地ケア物質の付着を高める又は可能にする物質である。「付着助剤」は、四級化アミン類によってカチオン変性されることによって「永続的」カチオン性電荷(1又は複数)を保持するか、又は使用媒質中で、化合物中に存在する窒素原子のプロトン化を通してカチオン性電荷(1又は複数)又は極性を保持できる能力のある、化学物質又は化合物であることができる。
本発明の目的のために、用語「布地増強剤」及び「布地コンディショナー」は、同じ意味で使用される。
用語「布地ケア」は本明細書では広い意味で使用され、布地に対するあらゆるコンディショニング効果(1つ又は複数)を包含する。1つのこのようなコンディショニング効果として布地の柔軟化が挙げられる。他の非限定的なコンディショニング効果としては、磨耗の減少、皺の減少、布地感触、衣類形状の保持、衣類形状の回復、弾性効果、アイロン掛けのしやすさ、香料、おろしたての感じ、色ケア、色保持、白さの保持、布地の白さ及び明るさの増加、ピリングの減少、静電気の減少、抗菌特性、泡の減少(特に高性能水平軸洗濯機において)、悪臭抑制、又はそれらのいずれかの組み合わせが挙げられる。
本発明の一態様は、例えば、洗濯機中に投入するのに好適な布地ケア組成物を提供する。一実施形態では、布地増強組成物は、a.カチオン性ポリマー;b.約20%未満のシリコーン;及びc.付着助剤を含有し、当該組成物はコアセルベートを実質的に含まない。
理論に束縛されるものではないが、シリコーン、エマルション、香料、及び他の材料の付着を向上するためにはコアセルベートが有用であるが、本発明において、カチオン性界面活性剤(一実施例では、カチオン性アンモニウム化合物である)が効果的に使用されて、柔軟性のある感触を布地に与えると考えられている。柔軟仕上げ剤活性物質と沈着ポリマーとの間の相溶性を維持するため(例えば、沈殿を防止するため)には、カチオン性又は非イオン性沈着ポリマーが好ましい。通常は、カチオン性ポリマーを使用する場合、コアセルベート相を形成するためにアニオン性界面活性剤が添加される。しかし、カチオン性界面活性剤を含む布地柔軟化組成物へのアニオン性界面活性剤の添加が、柔軟化効果を損なう場合があることは当業者に既知である。このため、一実施形態では、アニオン性界面活性剤は、本発明の組成物から除外される。
A.シリコーン
本発明の一態様は、布地ケア活性物質としてのシリコーンを含む布地ケア組成物を含む。シリコーンポリマー類は、布地に柔軟性及び滑らかさを与えるだけでなく、特に複数回の洗濯サイクル後にも、布地に実質的な色外観効果を与える。理論に束縛されるものではないが、シリコーンポリマー類は、布地の摩擦を減少させることにより、自動洗濯機の洗浄サイクル又はすすぎサイクル(あるいはその両方)中に、布地に耐磨耗効果を与える。衣類をより長い間新しく見せることができ、より長い間すり減らさずにもたせることができる。
シリコーンの濃度は、1つには組成物が濃縮されているか非濃縮であるかに左右される。本発明の組成物中へのシリコーンの組み込みの典型的な最低濃度は、布地ケア組成物の少なくとも約0.1重量%、あるいは少なくとも約5重量%、あるいは少なくとも約10重量%、あるいは少なくとも約20重量%であり、及びシリコーンの組み込みの典型的な最高濃度は、布地ケア組成物の約90重量%未満、あるいは約70重量%未満である。
一実施形態では、組成物は、布地ケア組成物の約5重量%〜約90重量%、あるいは約8重量%〜約70重量%、あるいは約9重量%〜約30重量%、あるいは約10重量%〜25重量%、あるいは約15重量%〜約24重量%のシリコーンを含む濃縮組成物である。
別の実施形態では、組成物は、組成物の約0.5重量%〜約30重量%、あるいは約2重量%〜約20重量%、あるいは約4重量%〜約10重量%のシリコーンを含む非濃縮組成物である。
本発明のシリコーンは、化合物を含む任意のシリコーンであることができる。一実施形態では、シリコーンは、ポリジアルキルシリコーン、あるいはポリジメチルシリコーン(ポリジメチルシロキサン又は「PDMS」)、又はこれらの誘導体である。別の実施形態では、シリコーンは、アミノ官能性シリコーン、アルキルオキシル化シリコーン、エトキシル化シリコーン、プロポキシル化シリコーン、エトキシル化/プロポキシル化シリコーン、四級シリコーン、又はこれらの組み合わせから選択される。他の有用なシリコーン物質としては、次式の物質を挙げてよい。
HO[Si(CH−O]{Si(OH)[(CH−NH−(CH−NH]O}
式中、x及びyはシリコーンの分子量によって決まる整数であり、好ましくはシリコーンが25℃で約0.0005m/秒(500cSt)〜約0.5m/秒(500,000cSt)の粘度を示すような分子量を有する。この材料はまた、「アモジメチコン」としても既知である。多数のアミン基、例えば約0.5ミリモル当量を超えるアミン基を有するシリコーン類を使用可能であるが、それらは布地に黄ばみを生じさせる恐れがあるので好ましくない。
一実施形態では、シリコーンは比較的大きな分子量を成すものである。シリコーンの分子量を記述するための適した方法には、その粘度を記述することが挙げられる。高分子量のシリコーンとは、約0.001m/秒(約1,000cSt)〜約3m/秒(約3,000,000cSt)、好ましくは約0.006m/秒(約6,000cSt)〜約1m/秒(約1,000,000cSt)、あるいは約0.007m/秒(約7,000cSt)〜約1m/秒(約1,000,000cSt)、あるいは約0.008m/秒(8,000cSt)〜約1m/秒(約1,000,000cSt)、あるいは約0.01m/秒(約10,000cSt)〜約0.6m/秒(約600,000cSt)、あるいは約0.1m/秒(約100,000cSt)〜約0.35m/秒(約350,000cSt)の粘度を有するものである。更に別の実施形態では、シリコーンは、約0.03m/秒(30,000cSt)〜約0.6m/秒(600,000cSt)、あるいは0.075m/秒(75,000cSt)〜約0.35m/秒(350,000cSt)、及びあるいは少なくとも約0.1m/秒(100,000cSt)の粘度を有するPDMS又はその誘導体である。PDMSの一例は、ダウ・コーニング(Dow Corning)からのDC 200流体である。更に別の実施形態では、アミノ官能シリコーンの粘度は低い可能性がある(例えば、約5E−5m/秒(50cSt)〜約0.1m/秒(100,000cSt))。
本発明を説明するために、シリコーンの粘度を測定するための任意の方法を用いることができる。1つの好適な方法は、本明細書に記載するような「コーン/プレート法(Cone/Plate Method)」である。粘度は、コーン/プレート粘度計(ブルックフィールド・エンジニアリング・ラボラトリーズ(Brookfield Engineering Laboratories)(マサチューセッツ州、ストートン(Stoughton))による、ウェルズ−ブルックフィールド(Wells−Brookfield)コーン/プレート粘度計のような)によって測定される。コーン/プレート法を用いるとき、スピンドルは「CP−52」とし、1分当たりの回転数(rpm)は5に設定する。粘度測定は、25℃で行う。コーン/プレート法では、約0.1m/秒(100,000cSt)で測定される典型的なPDMS流体は、約139,000の平均分子量を有することになる。理論に束縛されるものではないが、高分子量シリコーンはより粘稠であり、自動洗濯機の洗浄サイクル及び/又はすすぎサイクルにおいて布地から、より洗い流されにくい。
本発明の別の態様は、シリコーンエマルションを含む布地ケア組成物を提供する。一実施形態では、本発明の組成物は第1相、第2相及び有効量の乳化剤を含み、前記第2相が連続的な前記第1相中に分離性の液滴を形成するようになされている。第2相、又は分散相は、少なくとも1つの布地ケア活性物質(シリコーンのような)を含んでいる。分散相はまた、他の布地ケア(fabric are)活性物類(例えば、限定されないが、静電気抑制剤及び/又は香料)を含有してもよい。更に、第1の相もまた少なくとも1つの布地ケア活性物質(色相染料など)を含有してもよい。あるいは、布地ケア活性物質類を含有する幾つかの分散相が存在してもよい。
一実施形態では、布地ケア活性物質が液体、例えばシリコーン液体である場合、第二相は定義されたχ50を有する分離性の液滴を形成してもよい。ここで、「χ50」は本明細書では、体積基準での粒子の中央粒径(マイクロメートルで測定される)として定義される。例えば、χ50が1000μmならば、粒子の体積基準で約50%がこの直径よりも小さく、約50%がこの直径よりも大きい。一実施形態では、第2相形成液滴は、約1000μm未満、あるいは約500μm未満、あるいは約100μm未満;あるいは少なくとも約0.1μm、あるいは少なくとも約1μm、あるいは少なくとも約2μm、あるいは約10μm未満のχ50を有する。本発明を説明する目的のために、第二相を構成する液滴のχ50を測定するためのあらゆる方法を使用でき、例えばホリバLA900粒度分析器(Horiba LA900 Particle Size Analyzer)を用いたレーザー光散乱法を使用することができる。1つの適した方法は、粒度分析−レーザー回折法に関する国際標準試験法ISO 13320−1:1999(E)によって記載される。
理論に束縛されるものではないが、約0.1μmよりも小さなシリコーン粒子は洗浄サイクルの間に布地中に有効に捕捉されるには微細すぎ、約1000μmよりも大きなシリコーン粒子は布地上への活性物質の分散性に劣り、結果として効果が最適ではなくなり、及び更には布地の染み又は汚れを招く可能性がある。一実施形態では、シリコーン粒子は、約0.2μm〜約50μmである。一実施形態では、シリコーン粒子は、直径が約1μm〜約30μmである。本発明の1つの態様は、PDMS及び/又はアミノ官能シリコーンを含む布地ケア組成物を提供する。アミノ官能シリコーン(「アミノシリコーン」とも定義される)については、約5E−5m/秒(50cSt)〜約1.5m/秒(1,500,000cSt)、好ましくは約0.0001m/秒(100cSt)〜約1m/秒(1,000,000cSt)、あるいは約0.0005m/秒(500cSt)〜約0.5m/秒(500,000cSt)、あるいは0.001m/秒(1,000cSt)〜約0.35m/秒(350,000cSt)、あるいは約0.015m/秒(1,500cSt)〜約0.1m/秒(100,000cSt)の粘度を有するのが好ましい。一実施形態では、PDMSとアミノ官能性シリコーンとが組み合わされる。PDMSとアミノ官能性シリコーンとの組み合わせの粘度は、約0.0005m/秒(500cSt)〜約0.1m/秒(100,000cSt)であるのが好ましい。例えば、改善された布地ケア効果は、PDMSとアミノ官能シリコーンとを、それぞれ約6:1〜約1:3、あるいは約5:1〜約1:1、あるいは約4:1〜約2:1の比率で組み合わせることによって達成されてよい。他の実施形態では、PDMSとアミノ官能シリコーンとの比率は、布地ケア組成物の一部として組み込まれる前に、約3:1の比率で組み合わされる。
本発明の1つの態様は、高分子量PDMSが、低分子量PDMSに対して、布地を柔軟化するのに、より効果的である場合があるという驚くべき発見に基づく。しかしながら、高分子量PDMSは粘稠であり、それ故に加工の観点から扱いにくい。粘稠なPDMS及び乳化剤を組成物に加えると、成分の不均質な混合を招く恐れがある。驚くべきことに、高内相エマルション(「HIPE」)をプレミックスとして使用することにより、加工の有利性が得られる。即ち、PDMSのようなシリコーン、及び乳化剤を予備混合してHIPEを作り、次いでこのHIPEを組成物に混合することにより、良好な混合が達成され、それによって均質な混合物が得られることがある。結果的に、良好な布地効果を示す組成物を得ることができる。
HIPE類は一般に内部相(分散層)の少なくとも約65重量%、あるいは少なくとも約70重量%、あるいは少なくとも約74重量%、あるいは少なくとも約80重量%、あるいは約95重量%以下を構成し、ここで内部相はシリコーンを含む。内部相はまた、すでに予め乳化されているものではない他の水不溶性布地ケア有益剤であることもできる。例えば「他の水不溶性布地ケア有益剤」と表題が付けられた次章で論ずるような、予め乳化された水不溶性布地ケア有益剤類は、HIPEを形成することを必要とせずに使用することができる。内部相は乳化剤を用いることにより分散される。乳化剤の例としては、界面活性剤又は表面張力減少ポリマーが挙げられる。一実施形態では、乳化剤の範囲は、HIPEの少なくとも約0.1重量%〜約25重量%、あるいは約1重量%〜約10重量%、あるいは約2重量%〜約6重量%である。別の実施形態では、乳化剤は水溶性であり、水の表面張力を、脱イオン水の0.1重量%未満の濃度で、約70ダイン未満、あるいは約60ダイン未満、あるいは約50ダイン未満、あるいは約20ダイン以上減少させる。別の実施形態では、乳化剤は少なくとも部分的に水不溶性である。
外部相(連続相)は、一実施形態では水であり、あるいは少なくともいくらかの水を含み、あるいはほとんど又は全く水を含まない。別の実施形態では、水の外部相は約35重量%未満、あるいは約30重量%未満、あるいは約25重量%未満、あるいは少なくとも約1重量%のHIPEを含む。非水性HIPE類は、少量の水が存在する又は全く水が存在しない状態で、外部相として溶媒を用いて同様に調製することができる。典型的な溶媒類としてはグリセリン及びプロピレングリコールが挙げられる。他の溶媒類は、本開示の「溶媒」の章で列挙する。
HIPE類は最初に油相(内部相)と乳化剤とを組み合わせることによって調製される。次いで、外部相(例えば、水若しくは溶媒又はこれらの混合物)を穏やかな混合を用いて油相及び乳化剤の組み合わせへとゆっくりと加える。一般的な原理として、油相がより低粘度である(即ち、より粘稠でない)ほど、外部相(例えば水)をゆっくりと加えるということがより重要である。HIPEの性質を試験するための少なくとも1つの方法は、HIPEを単に水に加えることである−水中に容易に分散する場合、それは良好な水連続性HIPEである。HIPEが容易に分散しなかった場合は、そのHIPEは不適切に形成された可能性がある。粘度の高い外部油相、例えば、0.1m/秒(100K cSt)(0.1m/秒(100K cSt)は、0.1m/秒(100,000cSt)を意味する)のPDMSを用いてHIPEを作る場合には、油相、乳化剤、及び外部相を全て同時に混合して適度な攪拌によりゆっくりと混合することが可能であり得る。HIPEはこの手順で容易に形成されてよい。従来のエマルションと比較して、HIPEの利点は、HIPEは比較的少量の水での加工を可能にし得ることである。このような少量の水は、例えば布地ケア組成物がポリビニルアルコール(「PVOH」)フィルムから成る水溶性の袋中に収容される、本発明の1回用量手法のために有用である場合がある。このようなPVOHフィルム類は一般に比較的少ない量の水を必要とする。一実施形態では、濃縮された布地ケア組成物は、布地ケア組成物の約0重量%〜約20重量%、あるいは約5重量%〜約15重量%、あるいは約8重量%〜約13重量%の水を含む。
一実施形態では、組成物は高度に濃縮された組成物である。水連続性であるシリコーンの高内相エマルションは、残りの配合物に加えられる前に調製される。
別の実施形態では、組成物は非濃縮組成物である。この実施形態では、シリコーンは、少なくとも最初は、乳化されておらず、即ち、シリコーンは布地ケア組成物自体の中に乳化されることができる。
更に別の実施形態では、布地ケア組成物は、シリコーンを含まないか、又は実質的に含まない。
B.他の水不溶性布地ケア有益剤
シリコーンに加えて、又はシリコーンに代えて、他の物質を布地ケア有益剤として同様に使用することができる。これらの他の剤の非限定例としては次のものが挙げられる。脂肪油類、脂肪酸類、脂肪酸類の石鹸類、脂肪族トリグリセリド類、脂肪アルコール類、脂肪酸エステル類、脂肪酸アミド類、脂肪族アミン類、ショ糖エステル類、分散性ポリエチレン類、ポリマーラテックス類、及び粘土類。
非イオン性布地ケア有益剤は、ショ糖エステル類を含むことができ、典型的にはショ糖及び脂肪酸類から誘導される。ショ糖エステルはそれのヒドロキシル基の1つ以上がエステル化されたショ糖部分から構成される。
ショ糖は以下の式を有する二糖である。
Figure 2010523833
あるいは、スクロース分子は、式M(OH)で表すことができ、式中Mは二糖類主鎖であり、分子中に全部で8個のヒドロキシル基がある。
したがって、ショ糖エステルは、以下の式によって表すことができる。
M(OH)8−x(OC(O)R
式中、xはエステル化されたヒドロキシル基の数であり、一方、(8−x)は変化していない状態のヒドロキシル基であり、xは1〜8、あるいは2〜8、あるいは3〜8、又は4〜8から選択される整数であり、更にR部分は直鎖若しくは分岐鎖、環式若しくは非環式、飽和若しくは不飽和、置換若しくは非置換のC〜C22アルキル又はC〜C30アルコキシから独立に選択される。
1つの実施形態では、R部分は、独立して選択される、様々な鎖長を有する直鎖アルキル又はアルコキシ部分を含む。例えば、Rは、直鎖の約20%よりも多くがC18であり、あるいは直鎖の約50%よりも多くがC18であり、あるいは直鎖の約80%よりも多くがC18である直鎖アルキル又はアルコキシ部分の混合物を含んでよい。
別の実施形態では、R部分は、飽和及び不飽和アルキル又はアルコキシ部分の混合物を含み、不飽和度は、「ヨウ素価」(本明細書では以下「IV」と称し、標準的なAOCS法によって測定される)によって判定することができる。本明細書に用いるのに好適なショ糖エステルのIVは、約1〜約150、又は約2〜約100、又は約5〜約85の範囲である。不飽和度を低減するべく、R部分を水素添加してもよい。より高いIV、好ましくは約40〜約95、が好ましい場合には、オレイン酸、並びに大豆油と及びキャノーラ油から誘導された脂肪酸類が好ましい出発物質である。
更なる実施形態では、不飽和R部分は、不飽和部位について「シス」及び「トランス」形態の混合物を含んでいてもよい。「シス」/「トランス」比は、約1:1〜約50:1、又は約2:1〜約40:1、又は約3:1〜約30:1、又は約4:1〜約20:1の範囲であってよい。
水不溶性布地ケア有益剤類の非限定例として、分散性ポリエチレン及びポリマーラテックス類が挙げられる。これらの剤は、エマルション類、ラテックス類、分散液類、懸濁液類などの形態であることができる。好ましくは、それらはエマルション又はラテックスの形態である。分散性ポリエチレン類及びポリマーラテックス類は、約1nm〜約100μm、あるいは約10nm〜約10μmを包含するがこれらに限定されない、広い範囲の粒径(χ50)を有することができる。このように、分散性ポリエチレン類及びポリマーラテックス類の好ましい粒子サイズは、一般にシリコーン類又は他の脂肪族油類よりも小さいが、これらに制限されない。
分散性ポリオレフィン類
一般に、布地ケア効果を提供する全ての分散性ポリオレフィン類を、本発明の水不溶性布地ケア有益剤類として使用することができる。当該ポリオレフィン類は、ワックス類、エマルション類、分散液類又は懸濁液類の形態であることができる。非限定例を以下に記載する。
一実施形態では、ポリオレフィンはポリエチレン、ポリプロピレン、又はそれらの組み合わせから選択される。ポリオレフィンは、カルボキシル、アルキルアミド、スルホン酸又はアミド基のような様々な官能基を含有するように、少なくとも部分的に変性されていてもよい。別の実施形態では、ポリオレフィンは少なくとも部分的にカルボキシ変性されており、即ち言い換えれば、酸化されている。
配合を容易にするために、分散性ポリオレフィンは、乳化剤を用いることによって分散されたポリオレフィン懸濁液又はエマルションとして導入されてよい。ポリオレフィン懸濁液又はエマルションは、好ましくは約1重量%〜約60重量%、あるいは約10重量%〜約55重量%、あるいは約20重量%〜約50重量%のポリオレフィンを含む。ポリオレフィンは、好ましくは、約20℃〜約170℃、あるいは約50℃〜約140℃のワックス滴点(ASTM D3954−94、15.04巻−−−「ワックス類の滴点のための標準試験方法(Standard Test Method for Dropping Point of Waxes)」参照)を有する。適したポリエチレンワックス類は、ハニーウェル(Honeywell)(A〜Cポリエチレン)、クラリアント(Clariant)(ベルストロール(Velustrol)(登録商標)エマルション)、及びBASF(ルワックス(LUWAX)(登録商標))が挙げられるがこれらに限定されない供給元から市販されている。
エマルションが分散性ポリオレフィンと共に使用される場合、乳化剤はあらゆる適した乳化剤であってよい。非限定例としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性界面活性剤、又はそれらの組み合わせが挙げられる。しかしながら、ほとんど全ての適した界面活性剤又は懸濁剤を乳化剤として使用してよい。分散性ポリオレフィンは乳化剤をポリオレフィンワックスに対してそれぞれ約1:100〜約1:2、あるいは約1:50〜約1:5の比率で用いることにより分散される。
ポリマーラテックス類
ポリマーラテックスは、1つ以上のモノマー類、1つ以上の乳化剤類、反応開始剤、及び当業者には馴染みの他の構成成分類を包含するエマルション重合によって製造される。一般に、布地ケア有益剤を提供する全てのポリマーラテックス類を本発明の水不溶性布地ケア有益剤として使用することができる。適したポリマーラテックス類の非限定例として、国際公開第02/18451号パンフレット、米国特許出願公開第2004/0038851(A1)号、及び同第2004/0065208(A1)号に開示されているものが挙げられる。更なる非限定例には、次のようなポリマーラテックス類を生成する際に使用されるモノマー類が包含される。(1)100%又は純ブチルアクリレート、(2)少なくとも20%(重量モノマー比)のブチルアクリレートを有する、ブチルアクリレートとブタジエンとの混合物、(3)ブチルアクリレートと、20%(重量モノマー比)未満のブタジエンを除く他のモノマー類、(4)C以上のアルキル炭素鎖を有するアルキルアクリレート、(5)C以上のアルキル炭素鎖を有するアルキルアクリレートと、50%未満(重量モノマー比)の他のモノマー類、(6)前述のモノマー系類に添加される第3のモノマー(重量モノマー比で20%未満)、及び(7)これらの組み合わせ。
本発明において適した布地ケア有益剤類であるポリマーラテックス類には、約−120℃〜約120℃、あるいは約−80℃〜約60℃のガラス転移温度を有するものが包含されてよい。適した乳化剤類には、アニオン性、カチオン性、非イオン性及び両性の界面活性剤類が包含される。適した反応開始剤類には、ポリマーラテックス類のエマルション重合に適した反応開始剤類が包含される。ポリマーラテックス類の粒径(χ50)は約1nm〜約10μm、あるいは約10nm〜約1μm、好ましくは約10nm〜約20nmであることができる。
一実施形態では、本発明の布地ケア組成物は他の水不溶性布地ケア有益剤類を含まないか実質的に含まない。
C.コアセルベート相
本発明の一態様は、コアセルベート相を本質的に含まない組成物を提供する。通常、コアセルベートは、カチオン性ポリマー又はカチオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との相互作用生成物である。本発明の組成物中のコアセルベートの濃度は、布地ケア組成物の約0.0001重量%〜約1重量%、あるいは約0.0001重量%〜約0.005重量%、あるいは約0重量%である。
D.カチオン性ポリマー
用語「カチオン性ポリマー」は本明細書では広い意味で使用され、カチオン電荷を有する任意のポリマー(一実施形態においては、カチオン性界面活性剤を包含する)を包含する。次の節に記載されるように、いくつかのカチオン性ポリマーは沈着助剤として機能し得る;又はあるいは、着色布地の外見を改善するために、それら自体に磨耗防止効果のような布地ケア効果を提供する。
本明細書の布地ケア組成物は、典型的には約500〜約5,000,000の分子量(但し、一部のカチオンデンプン類は10,000,000程の高い分子量であることができる)、あるいは約1,000〜約2,000,000、あるいは約1,000〜約1,000,000、あるいは約2,000〜約500,000の分子量を有し、少なくとも約0.01meq/g、及び約23meq/gまで、あるいは約0.05〜約8meq/g、あるいは約0.08〜約7meq/g、更にはあるいは約0.1〜約1ミリ当量/g(meq/g)の電荷密度を有するカチオン性ポリマーを、約0.001%〜約10%、あるいは約0.01%〜約5%、あるいは約0.1%〜約2%含有できる。
本発明のカチオン性ポリマー類は、アミン塩類又は第四級アンモニウム塩類であることができる。第四級アンモニウム塩類が好ましい。それらには、天然のポリマー類のカチオン性誘導体類、例えば一部の多糖、ガム類、デンプン及び特定のカチオン性合成ポリマー類、例えばカチオン性ビニルピリジン又はハロゲン化ビニルピリジニウムのポリマー類及びコポリマー類が挙げられる。好ましくは、ポリマー類は水溶性であり、例えば、20℃で少なくとも0.5重量%程度まで水に可溶性である。好ましくはポリマーは、約500〜約5,000,000、好ましくは約1,000〜約2,000,000、より好ましくは約1,000〜約1,000,000、更により好ましくは約2,000〜約500,000、特に約2000〜約100,000の分子量(ダルトン)を有する。一般的な規則の通り、分子量が低いほど、カチオン基による、通常は四級基による望ましい置換度(D.S.)が高く、又は、同様に、置換度が低いほど、望ましい分子量は高いが、厳密な関係は存在しないようである。一般に、カチオン性ポリマー類は、少なくとも約0.01meq/g、好ましくは約0.05〜約8meq/g、より好ましくは約0.08〜約7meq/g、更により好ましくは約0.1〜約1meq/gの電荷密度を有していてよい。カチオン性ポリマー類は、米国特許第6,492,322号の第6欄65行〜第24欄24行に開示されている。他のカチオン性ポリマー類はCIFA「国際化粧品成分辞典(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)」、第10版、タラ E ゴットシャルク(Tara E. Gottschalck)及びゲラルド N.マキューエン・ジュニア(Gerald N. McEwen, Jr.)編、米国化粧品工業会(The Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association)出版、2004年、に開示されている。更に他のカチオン性ポリマー類は、米国特許出願公開第2003−0139312(A1)号(2003年7月24日発行、第317段落〜第347段落)に記載されている。カチオン性ポリマー類のリストは以下のものを包含する。
一実施形態では、カチオン性ポリマーは、多糖類ガムを含む。多糖類ガム類のうち、ガラクトマンナンガム類であるグアーガム及びイナゴマメガムは市販されており、好ましい。別の実施形態では、カチオン性ポリマーはカチオン性グアーガムを含む。グアーガム類は、メイホール・アンド・ステインホール(Meyhall and Stein−Hall)による商標名CSAA M/200、CSA 200/50として販売されており、ヒドロキシアルキル化グアーガム類は同じ供給元から入手可能である。市販されている他の多糖類ガムとしては、以下のものが挙げられる。キサンタンガム、ガティガム、タマリンドガム、アラビアゴム、及び寒天。商標名N−ハンス(N-Hance)のカチオン性グアーガムはアクアロン(Aqualon)から入手可能である。
適したカチオンデンプン類及び誘導体類はトウモロコシ、小麦、大麦等から、及びジャガイモ、タピオカ等のような根菜類、並びにデキストリン類、特にブリティッシュガム及び白色デキストリンのような焙焼デキストリン類(pyrodextrins)から得られるもののような天然デンプン類である。
幾つかの好ましい個々のカチオン性ポリマー類は以下のものである。分子量約40,000で、利用可能なピリジン窒素の約60%が四級化された、ポリビニルピリジン、分子量約43,000で、利用可能なピリジン窒素の約45%が上記のように四級化された、ビニルピリジン/スチレンの70/30モル分率のコポリマー、利用可能なピリジン窒素の約35%が上記のように四級化された、ビニルピリジン/アクリルアミドの60/40モル分率のコポリマー類、分子量約43,000で、利用可能なピリジン窒素の約97%が上記のように四級化された、ビニルピリジン/メチルメタクリレートの77/23及び57/43モル分率のコポリマー類。これらのカチオン性ポリマー類は、例えば布地ケア組成物の0.001重量%〜0.2重量%、特に約0.02重量%〜0.1重量%の非常に低い濃度で、組成物中で有効である。
幾つかの他のカチオン性ポリマー類としては以下のものが挙げられる。利用可能なピリジン窒素の約40%が四級化された、ビニルピリジン及びN−ビニルピロリドン(63/37)のコポリマー、上記のように四級化された、ビニルピリジン及びアクリロニトリル(60/40)のコポリマー、利用可能なアミノ窒素原子の約75%で上記のように四級化された、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート及びスチレン(55/45)のコポリマー、並びに利用可能なアミノ窒素の約75%で上記のように四級化された、オイドラギット(Eudragit)E(商標)(ローム社(Rohm GmbH))。オイドラギット(Eudragit)E(商標)はN,N−ジアルキルアミノアルキルメタクリレート及び中性のアクリル酸エステルのコポリマーであり、約100,000〜1,000,000の分子量を有すると考えられている。カチオン性ポリマーの別の例としては、利用可能なアミノ窒素の約50%で四級化された、N−ビニルピロリドン及びN,N−ジエチルアミノメチルメタクリレート(40/50)のコポリマーが挙げられる。これらのカチオン性ポリマー類は、塩基性のポリマー類を四級化することによって既知の態様で調製できる。
他の有用なカチオン性ポリマーの例としては、CTFA名、ポリクオタニウム−6としても既知のマグナフロク(Magnafloc)370(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals))、並びにポリクオタニウム−10及びポリクオタニウム−24(アマコール・コーポレーション(Amerchol Corporation)から)、及びルパミン(Lupamin)としても既知のポリビニルアミン(例えば、BASFからのルパミン(Lupamin)1595及びルパミン5095)が挙げられる。マグナフロク(Magnafloc)370は約6meq/gの比較的高い電荷密度を有する。ルパミン類(Lupamins)は約10,000〜約20,000の分子量、及び約23meq/gの非常に高い電荷密度を有することができる。カチオン性ポリマー類の他の例は、キトサン、オリゴキトサン(約500〜約2,000,000、より好ましくは約500〜約50,000の分子量、約70%以下のアセチル化度、及び約0〜約10、好ましくは約1〜約3の多分散性を有する物質が好ましい)、キトサン誘導体類、四級化されたキトサン、及び3Vから入手可能なシンターレン(Syntahlen)CR(ポリクオタニウム−37)である。
カチオン性ポリマー類の更なる例としては、四級化ポリエチレンイミン類のようなカチオン性ポリマー塩類が挙げられる。これらは一部又は全てが四級化された少なくとも10個の繰り返し単位を有する。この部類のポリマー類の市販の例はまた、アリード・コロイズ(Allied Colloids)による商標登録されていない(generic)商品名アルコスタット(Alcostat)(商標)で販売されている。カチオン性ポリマー類の典型的な例は、米国特許第4,179,382号(ラドキン(Rudkin)ら、第5欄23行〜第11欄10行に開示されている。各ポリアミン窒素は更に、一級、二級又は三級のいずれであっても、3つの一般的な部類、一置換されたもの、四級化されたもの又は酸化されたもの、のうちの一員であると定義される。ポリマー類は、塩素(Cl)、臭素(Br)、ヨウ素(I)のような水溶性のアニオン類、又はサルフェート(SO 2−)及びメトサルフェート(CHSO )のようないずれかの負に荷電された他のラジカルによって中性となされる。具体的なポリアミン主鎖は、米国特許第2,182,306号、同第3,033,746号、同第2,208,095号、同第2,806,839号、同第2,553,696号に開示されている。本発明の変性されたポリアミンカチオン性ポリマー類の1つの例は、全ての置換可能な窒素が水素をポリオキシアルキレンオキシ単位、−(CHCHO)Hで置き換えることによって変性されたPEI主鎖を含むPEI類を含む。他の適したポリアミンカチオン性ポリマー類は、次いでその後に全ての酸化可能な一級及び二級窒素をN−オキシドへと酸化し、及び/又はいくつかの主鎖アミン単位を、例えばメチル基で四級化することによって変性された、この分子を含む。
好ましいカチオン性ポリマー類としては、カチオン性グアーガム類及びカチオン性セルロースポリマー類が挙げられる。好ましいカチオン性グアーガム類としては、アクアロン(Aqualon)からのN−ハンス(N-Hance)(登録商標)3000シリーズ(N−ハンス(N-Hance)(登録商標)3000、3196、3198、3205、及び3215)が挙げられる。これらは約0.07〜約0.95meq/gの範囲の電荷密度を有する。他の効果的なカチオン性グアーガムはジャガー(Jaguar)C−13Sである。カチオン性グアーガム類は、本発明による組成物中のカチオン性ポリマー類の極めて好ましい群であり、残留のアニオン性界面活性剤用の捕捉剤として作用する(すすぎサイクルにおいて使用される場合)と共に、また残留のアニオン性界面活性剤をほとんど又は全く含有しない槽中で使用される場合であってもカチオン性繊維製品柔軟剤類の柔軟化効果を増す。その他の多糖類系ガム類は、同様に四級化でき、種々の有効度で実質的に同様に作用する。カチオン性グアーガム類及びそれらを製造する方法は、英国特許第1,136,842号及び米国特許第4,031,307号に開示されている。好ましくはカチオン性グアーガム類は約0.1〜約0.5のD.S.を有する。
いくつかの極めて好ましいカチオン性グアーガム類及びそれらの物理特性を以下に示す。
Figure 2010523833
カチオン性ヒドロキシプロピルグアー類はまたカチオン性付着助剤類として使用されることもできるが、いくらか性能が劣ることがある。有用な例としては、ジャガー(Jaguar)C−162及びジャガー(Jaguar)C−2000(ローディア(Rhodia)から)が挙げられる。
カチオン性セルロースポリマー類及び別の好ましい部類の物質もまた使用できる。本発明の「両性」ポリマー類は、それらもまた正味のカチオン電荷を有するため、即ち、これらのポリマー上の合計のカチオン電荷が合計のアニオン性電荷を超えるため、包含される。カチオン電荷の置換度は、約0.01(ポリマー繰り返し単位100個当たり1つのカチオン電荷)〜約1.00(各ポリマー繰り返し単位上に1つのカチオン電荷)、及び好ましくは約0.01〜約0.20であることができる。正電荷は、ポリマーの主鎖又はポリマーの側鎖上に存在することができる。
カチオン性セルロース類の電荷密度を計算するには多くの方法があるが、カチオン性電荷の置換の程度は、単純に、グルコース繰り返し単位100個当たりのカチオン性電荷によって計算することができる。グルコース繰り返し単位100個当たり1個のカチオン性電荷は、カチオン性セルロース類の電荷密度1%に等しい。
本明細書に用いるのに好ましいカチオン性セルロース類としては、約50,000〜約2,000,000、より好ましくは約100,000〜約1,000,000、及び最も好ましくは約200,000〜約800,000の分子量(ダルトン)を有する、疎水変性されていてもされていなくてもよいものが挙げられる。これらのカチオン性物質は、以下の一般構造式Iに従う、置換型の無水グルコース反復単位を有する。
Figure 2010523833
式中、R、R、Rはそれぞれ独立してH、CH、C8〜24アルキル(直鎖又は分岐鎖)、
Figure 2010523833
又はこれらの混合物であり、nは約1〜約10であり、RxはH、CH、C8〜24アルキル(直鎖又は分岐鎖)、
Figure 2010523833
又はこれらの混合物であり、Zは水溶性アニオン、好ましくは塩素イオン及び/又は臭素イオンであり、RはH、CH、CHCH3、又はこれらの混合物であり、RはCH、CHCH、フェニル基、C8〜24アルキル基(直鎖又は分岐鎖)、又はこれらの混合物であり、更に
及びRはそれぞれ独立してCH、CHCH、フェニル、又はこれらの混合物であり、
はH
Figure 2010523833
又はこれらの混合物であり、式中、Pは以下のようなカチオン性のモノマーのラジカル重合によって形成される付加ポリマーの繰り返し単位である。
Figure 2010523833
式中、Z’は水溶性アニオン、好ましくは塩素イオン、臭素イオン又はこれらの混合物であり、qは約1〜約10である。
本明細書のカチオン性セルロース類の電荷密度(グルコース単位100個当たりのカチオン性電荷の数によって定義される)は、好ましくは約0.5%〜約60%、より好ましくは約1%〜約20%、最も好ましくは約2%〜約10%である。
ポリマーの無水グルコース環上のアルキル置換は、ポリマー物質のグルコース単位当たり約0.01%〜約5%、より好ましくはグルコース単位当たり約0.05%〜約2%の範囲である。
構造式Iのカチオン性セルロースエーテル類には、同様に、市販のものが包含され、市販物質を従来式に化学修飾することによって調製できる物質が更に包含される。構造式Iのタイプの市販のセルロースエーテル類としては、JR 30M、JR 400、JR 125、LR 400及びLK 400ポリマー類が挙げられ、これら全てがダウ・ケミカル(Dow Chemical)によって販売されている。
カチオン性ポリマーの別の例は、カチオン性多糖類、好ましくはデンプン、化合物である。用語「多糖類」及び「カチオンデンプン」は本明細書では広い意味で用いられる。カチオンデンプンはまた、布地ケア活性物質として、例えば柔軟性及びコンディショニングのためにも使用できる。カチオンデンプン類は、米国特許出願公開第2004/0204337(A1)号に記載されている。
一実施形態では、布地ケア組成物はカチオン性ポリマーを含まないか本質的に含まない。
E.付着助剤
布地ケア組成物は更に、I)(a)主鎖又はペンダント基に窒素部分を有するアクリルポリマー又はコポリマー、あるいは(b)ペンダント基に窒素複素環を有するビニルポリマー又はコポリマー、である非四級物質;II)非多糖類ポリクオタニウム及び他の高分子カチオン性四級物質;並びにこれらの混合物を包含するがこれらに限定されない付着助剤を含んでよい。付着助剤は、布地ケア活性物質の、シリコーン又はその他不溶性活性物質である幾つかの例との付着を向上させる。
本明細書に用いるのに好適な付着助剤は、一般に、重量平均分子量が約1000〜約1,000,000、又は約1000〜約200,000、又は約2500〜約1,000,000、又は約5000〜約500,000である、ポリマー物質である。幾つかの実施形態では、付着補助物質は、ポリアクリルアミド又はその誘導体であり、この付着補助物質の重量平均分子量は、約1,000,000〜約15,000,000である。
存在する場合、各付着助剤は、全組成物重量に基づいて、それぞれ次の濃度の内の1つで含まれる;約0.1重量%〜約20重量%、好ましくは約0.2重量%〜約15重量%、より好ましくは約0.2重量%〜約10重量%、及び最も好ましくは約0.2重量%〜約5重量%。
本発明の幾つかの実施形態では、好適な付着助剤はアミン、イミン、アミド、イミド、アクリルアミド、メタクリルアミド、アミノ酸、及びこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない、窒素部分を有するモノマー類から誘導される非環式ポリマー類又はコポリマー類である。好適な付着助剤の非限定例を以下に記載する:
窒素部分を有する非環式ポリマー類又はコポリマー類
a)ポリビニルアミン(PVAm)
Figure 2010523833
このポリマー物質の例は、カチオファスト(Catiofast)(登録商標)PR8085、PR8106、PR8134、ルパミン(Lupamin)(登録商標)として入手可能であり、これらは全てBASFから入手可能であり及び通常は製紙業界で架橋剤又は凝集剤として使用される。
b)ポリエチレンイミン(PEI)
Figure 2010523833
このポリマー物質の例は、BASFからルパソール(Lupasol)(登録商標)及びポリミン(Polymin)(登録商標)として入手可能であり、又はカチオファスト(Catiofast)(登録商標)PL、SF、GM、PR8138として入手可能であり、これらは全てBASFから入手可能であり及び通常は製紙業界で架橋剤若しくは凝集剤として使用される。
c)グラフト化及び架橋ポリアミド−ポリエチレンイミン
Figure 2010523833
d)エトキシル化ポリエチレンイミン(PEI−E)
Figure 2010523833
式中、x=1〜40
e)ポリアクリルアミド
Figure 2010523833
f)ポリ(2−ジメチルアミノエチルメタクリレート)
Figure 2010523833
g)ポリ(アミノ酸類):例えば、ポリリシンは次式を有する:
Figure 2010523833
ポリ(アミノ酸類)の更なる例は、次のものからなる群から選択される:
(1)塩基性アミノ酸のホモ縮合物であって、当該アミノ酸がリジン、オルニチン、アルギニン、及びトリプトファンからなる群から選択されるもの;
(2)塩基性アミノ酸の共縮合物であって、当該アミノ酸がリジン、オルニチン、アルギニン、及びトリプトファンからなる群から選択されるもの;
(3)1種以上の塩基性アミノ酸と1種以上の共縮合性化合物との反応から製造されるコポリマー類;
(4)1種以上の(1)からのホモ縮合物又は1種以上の(2)からの共縮合物と、1種以上の共縮合性化合物との反応から製造されるコポリマー類;
(5)架橋塩基性アミノ酸含有ポリマー類であって、当該架橋ポリマーが
i)1種以上の塩基性アミノ酸;
ii)(i)と1種以上の共縮合性化合物とのコポリマー類;
iii)所望により、(1)からの1種以上のホモ縮合物又は(2)からの1種以上の共縮合物と、1種以上の共縮合性化合物との反応から製造されるコポリマー類;及び
iv)1種以上の架橋単位;を含有し、
少なくとも1つの架橋単位が、少なくとも2つの官能基を含む架橋剤から誘導されるもの;
(6)次のものからなる群から選択される、1種以上の化合物の反応から形成される共縮合物;
i)塩基性アミノ酸;
ii)共縮合性化合物;
iii)架橋剤;及び
(7)これらの混合物。
h)ポリリシンアミノカプロン酸誘導体類
Figure 2010523833
窒素複素環式ペンダント部分を有するビニルポリマー類又はコポリマー類
本発明の幾つかの実施形態では、好適な付着助剤類は、次式を有する窒素複素環式ペンダント部分を有するビニルモノマー類から誘導されるビニルポリマー類又はコポリマー類である:
Figure 2010523833
式中、R、Rは独立して水素、ハロゲン、線状又は環状、飽和又は不飽和のC1〜C4アルキル(alky)又はアルコキシ、置換又は非置換フェニル、ベンジル、ナフチル(naphthayl)又は複素環類、及びこれらの混合物であり;Zは窒素複素環式N−酸化物類を包含する窒素複素環類である。
これらの付着助剤の非限定例を以下に記載する:
a)ポリビニルピロリドン(PVP)
Figure 2010523833
b)ポリビニルピリジン
Figure 2010523833
c)ポリビニルピリジン−N−酸化物(PVNO)
Figure 2010523833
d)ポリビニルピロリドンビニルイミダゾール(Imadazole)(PVPVI)
Figure 2010523833
e)ビニルピロリドン及びジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマー類
Figure 2010523833
非多糖ポリクオタニウム類及びその他の高分子カチオン性四級物質類
本発明の幾つかの実施形態では、好適な付着助剤は、非多糖ポリクオタニウム類、その他の高分子カチオン性四級物質類又はこれらの混合物である。本明細書で使用するとき、用語「ポリクオタニウム−x」はINCI(化粧品原料の国際命名法(International Nomenclature Cosmetic Ingredient))のものと同一の意味を有する。これらのカチオン性四級物質類は、ハロゲン又はSOCH を包含するがこれらに限定されないアニオン類と対にすることができる。これらの付着助剤の非限定例を以下に記載する:
a)ポリクオタニウム−2:
Figure 2010523833
このポリマー物質の例は、ミラポール(Mirapol)(登録商標)A−15として(ローディア(Rhodia)から)入手可能である。
b)ポリクオタニウム−6:N,N−ジメチル−N−2−プロペン−1−アンモニウムクロライドホモポリマー(PDADMAC)
Figure 2010523833
このポリマー物質の例は、メルクァット(Merquat)(登録商標)100(ナルコ(Nalco)から)、パーコール(Percol)(登録商標)又はマグナフロック(Magnafloc)(登録商標)370(チバから)として入手可能である。
c)ポリクオタニウム−7:アクリルアミド及びN,N−ジメチル−N−2−プロペン−1−アンモニウムクロライドのコポリマー
Figure 2010523833
このポリマー物質の例は、メルクァット(Merquat)(登録商標)550(ナルコ(Nalco)から)又はミラポール(Mirapol)(登録商標)550(ローディア社(Rhodia)から)として入手可能である。
d)ポリクオタニウム−11:四級化されたポリ(ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルアクリレート
Figure 2010523833
このポリマー物質の例は、ガフクァット(Gafquat)(登録商標)755、755N、734として(ISPから)入手可能である。
e)ポリクオタニウム−16:ポリビニルピロリドン及びイミダゾリニウムメトクロライドのコポリマー
Figure 2010523833
このポリマー物質の例は、ルビクァット(Luviquat)(登録商標)FC及びルビクァット(Luviquat)(登録商標)HMとして(BASFから)入手可能である。
f)ポリクオタニウム−17:このポリマー物質の例は、ミラポール(Mirapol)(登録商標)AD−1として(ローディア(Rhodia)から)入手可能である。
Figure 2010523833
g)ポリクオタニウム−18:このポリマー物質の例は、ミラポール(Mirapol)(登録商標)AZ−1として(ローディア(Rhodia)から)入手可能である。
Figure 2010523833
h)ポリクオタニウム−22:アクリル酸ナトリウム及びジメチルジアリルアンモニウムクロライドのコポリマー
Figure 2010523833
このポリマー物質の例は、メルクァット(Merquat)(登録商標)280及び295(ナルコ(Nalco))として入手可能である。
i)ポリクオタニウム−28:ビニルピロリドン及びメタクリレートアミドプロピル/トリメチルアンモニウムクロライドのコポリマー
Figure 2010523833
このポリマー物質の例は、ガフクァット(Gafquat)(登録商標)HS−100(ISP)として入手可能である。
j)ポリアクリルアミドエチルトリメチルアンモニウムカチオンのようなカチオン性ポリアクリルアミド
Figure 2010523833
このポリマー物質の例は、セジプア(Sedipur)(登録商標)CFとして(BASFから)入手可能であり、カチオンはクロライドアニオンと対になる。
k)ポリ(2−アクリロイルオキシエチル)トリメチルアンモニウムカチオン、これはメチルサルフェートのようなアニオンと対にしてよい。
Figure 2010523833
l)ポリメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムカチオン
Figure 2010523833
このポリマー物質の例は、ポリケア(Polycare)(登録商標)133として(ローディア(Rhodia)から)入手可能であり、カチオンはクロライドアニオンと対になる。
m)ポリアミド、ポリエーテル及びポリエチレンイミンを含有するコポリマー類であって、次のようなもの:
Figure 2010523833
このポリマー物質の例は、ポリミン(Polymin)(登録商標)としてBASF社から入手可能である。
追加的
F.乳化剤及び分散剤
本発明の組成物は、(1)従来のシリコーンエマルション又は高内相エマルション(「HIPE」)シリコーンエマルションを形成するため、及び/又は(2)組成物の分散を助けるために、分散剤又は乳化剤を含有してもよい。
他の有用な界面活性剤類としては非イオン性物質、カチオン性物質、双性イオン性物質、両性界面活性剤類、及びこれらの混合物を挙げてよい。これらの界面活性剤類はシリコーンのための乳化剤類であり、更にまた洗浄サイクルにおける組成物の分散を助けることもある。別の実施形態では、HIPE又はシリコーンエマルションは、これらの界面活性剤類のいずれか1つ又はそれより多くを、含まないか又は実質的に含まない。一実施形態では、布地ケア組成物はアニオン性界面活性剤を本質的に含まない。
非イオン性界面活性剤
シリコーンポリマーの乳化、又は洗浄における組成物の分散(あるいは両方)のために本明細書で有用な、適した非イオン性界面活性剤類は、液体及び/又は固体の洗剤製品類に典型的に使用される従来の非イオン性界面活性剤のあらゆる種類を含むことができる。これらとしては、アルコキシル化脂肪族アルコール及びアミンオキシド界面活性剤が挙げられる。
本明細書に用いるのに適した非イオン性界面活性剤としてはアルコールアルコキシレート非イオン性界面活性剤が挙げられる。アルコールアルコキシレートは一般式:R(C2mO)OH(式中、RはC〜C16アルキル基であり、mは2〜4であり、nは約2〜12の範囲である)に従う物質である。好ましくはRは一級又は二級であってよく、約9〜15個の炭素原子、より好ましくは約10〜14個の炭素原子を含有するアルキル基である。1つの実施形態では、アルコキシル化脂肪族アルコールはまた、分子当たり約2〜12個のエチレンオキシド部分、より好ましくは分子当たり約3〜10個のエチレンオキシド部分を含有するエトキシル化物質である。
本明細書の洗剤組成物に有用なアルコキシル化脂肪族アルコール物質は、しばしば約3〜17の範囲の親水性−親油性バランス(HLB)を有する。より好ましくは、この物質のHLBは、約6〜15、最も好ましくは約8〜15の範囲となる。アルコキシル化脂肪族アルコール非イオン性界面活性剤類は、シェル・ケミカル社(Shell Chemical Company)により商標名ネオドール(Neodol)及びドバノール(Dobanol)で市販されている。
本明細書で有用な非イオン性界面活性剤の他の好適な種類にはアミンオキシド界面活性剤類が含まれている。アミンオキシドはしばしば当該技術分野において「半極性」非イオン性物質と呼ばれる物質である。アミンオキシド類は次の式を有する。
R(EO)(PO)(BO)N(O)(CHR’)2・qH
この式中、Rは、飽和又は不飽和、直鎖又は分岐鎖であることができる比較的長鎖のヒドロカルビル部分であり、8〜20個、好ましくは10〜16個の炭素原子を含有することができ、より好ましくはC12〜C16第一級アルキルである。R’は短鎖部分で、好ましくは水素、メチル及び−CHOHから選択される。x+y+zが0と異なる場合、EOはエチレンオキシ、POはプロピレンオキシ及びBOはブチレンオキシである。アミンオキシド界面活性剤は、C12〜14アルキルジメチルアミンオキシドで表される。
非イオン性界面活性剤の非限定例としては、a)シェル(Shell)からのネオドール(NEODOL)(登録商標)非イオン性界面活性剤などのC12〜C18アルキルエトキシレート、b)C〜C12アルキルフェノールアルコキシラート(式中、アルコキシラート単位はエチレンオキシ及びプロピレンオキシ単位の混合物である)、c)バスフ(BASF)からのプルロニック(登録商標)などのエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマーを有するC12〜C18アルコール及びC〜C12アルキルフェノール縮合体、d)米国特許第6,150,322号で説明されたようなC14〜C22中鎖分枝状アルコール、BA、e)米国特許第6,153,577号、同第6,020、303号及び同第6,093,856号で説明されたようなC14〜C22中鎖分枝状アルキルアルコキシラート、BAE(式中、xは1〜30である)、f)米国特許第4,565,647号(レナード(Llenado)、1986年1月26日発行)で説明されたアルキル多糖、具体的には米国特許第4,483,780号及び同第4,483、779号で説明されたアルキルポリグリコシド、g)米国特許第5,332,528号、国際公開第92/06162号パンフレット、同第93/19146号、同第93/19038号、及び同第94/09099号で説明されたポリヒドロキシ脂肪酸アミド、及びh)米国特許第6,482,994号及び国際公開第01/42408号パンフレットで説明されたエーテル末端保護されたポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤が挙げられる。
他の好ましい非イオン性界面活性剤類としては、プランテラン(Planteran)2000、ラウレス(Laureth)−7及びロンザ(Lonza)PGE−10−1−L、ネオドール(Neodol)23−9、及びネオドール(Neodol)25−3、又はこれらの混合物が挙げられる。
カチオン性界面活性剤
カチオン性界面活性剤は、当該技術分野において周知であり、これらの非限定例には26個までの炭素原子を有することができる第四級アンモニウム界面活性剤が挙げられる。追加の例としては、a)米国特許第6,136,769号に説明されているようなアルコキシラート四級アンモニウム(AQA)界面活性剤類、b)米国特許第6,004,922号で説明されているようなジメチルヒドロキシエチル四級アンモニウム、c)国際公開第98/35002号パンフレット、同第98/35003号、同第98/35004号、同第98/35005号、及び同第98/35006号で説明されているようなポリアミンカチオン性界面活性剤類、d)米国特許第4,228,042号、同第4,239,660号、同第4,260、529号、及び同第6,022,844号で説明されているようなカチオン性エステル界面活性剤類、並びにe)米国特許第6,221,825号及び国際公開第00/47708号パンフレットで説明されているようなアミノ界面活性剤類、具体的にはアミドプロピルジメチルアミン(APA)、f)これらの組み合わせが挙げられる。
双極性界面活性剤
双極性界面活性剤類の非限定的な例としては、二級及び三級アミン類の誘導体類、複素環式二級及び三級アミン類の誘導体類、又は四級アンモニウム化合物、四級ホスホニウム化合物若しくは三級スルホニウム化合物の誘導体類が挙げられる。双極性界面活性剤類;ベタインの例については、米国特許第3,929,678号(ラフリン(Laughlin)ら、1975年12月30日発行)第19欄38行〜第22欄48行を参照のこと、具体例としては、アルキルジメチルベタイン及びココジメチルアミドプロピルベタイン、C〜C18(好ましくはC12〜C18)アミンオキシド類並びにスルホ及びヒドロキシベタイン類、例えば、アルキル基がC〜C18、好ましくはC10〜C14であることができるN−アルキル−N,N−ジメチルアミノ−1−プロパンスルホネートが挙げられる。
両性界面活性剤
両性界面活性剤類の非限定的な例としては、二級若しくは三級アミン類の脂肪族誘導体類、又は、脂肪族ラジカルが直鎖又は分枝鎖であることができる、複素環式二級及び三級アミン類の脂肪族誘導体類が挙げられる。脂肪族置換基のうち1つは、少なくとも約8個の炭素原子、典型的には約8〜約18個の炭素原子を含有し、かつ少なくとも1つが、アニオン性水溶性基、例えば、カルボキシ、スルホネート、サルフェートを含有する。両性界面活性剤の例としては、米国特許第3,929,678号、第19欄18〜35行を参照のこと。
G.静電気抑制剤
本発明の1つの態様は、静電気抑制剤を含む本発明の組成物を提供する。一実施形態では、静電気抑制剤はイオン対コンディショニング粒子を含む。そして、これらの粒子類は、特定のアミン−有機アニオンイオン対錯体類及び、任意で、特定のアミン−無機アニオンイオン対錯体類から成る水不溶性粒子を含んでいてよい。本発明のこれらのコンディショニング粒子の主な効果は、布地、特に乾燥機中で乾燥される布地に静電気防止効果を与えることである。静電気抑制を提供するこれらの錯体類及び他の非錯体物質類のことを、本明細書では以後、静電気抑制剤(Static Control Agents)(SCAs)という。
これらの錯体類は洗濯物に静電気防止効果を与えるが、これらの成分の使用がもたらす問題として、香料の使用との不適合性が挙げられる。したがって本発明の1つの態様は、香料とこれらのイオン対錯体類を、洗濯プロセスの間にこれらの組成物が投入される前の時点において、分離しておくということの驚くべき発見に基づく。
アミン−有機アニオンイオン対錯体類は次式によって表すことができる。
Figure 2010523833
式中、各R及びRは独立して、C12〜C20アルキル又はアルケニルであり、各RはH又はCHである。Aは有機アニオンを表し、アニオン性界面活性剤類並びに界面活性を示す必要のない関連の短鎖アルキル又はアルケニル化合物から誘導される種々のアニオン類を包含する。Aは、アルキルスルホネート類、アリールスルホネート類、アルキルアリールスルホネート類、アルキルサルフェート類、ジアルキルスルホスクシネート類、アルキルオキシベンゼンスルホネート類、アシルイセチオネート類、アシルアルキルタウレート類、アルキルエトキシル化サルフェート類、及びオレフィンスルホネート類、及びこのようなアニオン類の混合物から成る群から選択される。「A」のための好ましい出発物質はクメンスルホン酸である。
本明細書で使用するとき、用語、アルキルスルホネートは、炭素鎖に沿った固定された又は予め決められた場所にスルホネート部分を有するアルキル化合物類と共に炭素鎖に沿った無作為の位置にスルホネート部分を有する化合物類を包含する。
任意に組み込まれたアミン−無機アニオンイオン対錯体類は次式によって表すことができる。
Figure 2010523833
式中、各R及びRは独立して、C12〜C20アルキル又はアルケニルであり、各RはH又はCHであり、xはアミンと無機アニオンのモル比、及び無機アニオンの価数に相当し、xは1と3を含む1〜3の整数である。Bは、サルフェート(SO −2)、硫酸水素(HSO −1)、ニトレート(NO )、ホスフェート(PO −3)、リン酸水素(HPO −2)、及びリン酸二水素(HPO −1)、及びこれらの混合物、好ましくはサルフェート又は硫酸水素などの無機アニオンであるが、これらに限定されない。
一実施形態では、SCAは約10〜約500マイクロメートルの平均粒径を有する粒子である。用語「平均粒径」とは、所与の物質の実際の粒子の平均の粒子直径を表す。平均は重量パーセント基準で計算される。平均は、例えばレーザー光線回折又は光学若しくは走査型電子顕微鏡を使用する顕微鏡測定のような従来の分析技術によって決定される。典型的な製造品質の制御のために、ロタップスクリーニング法(Rotap screening method)が使用されてもよい。
アミンイオン対錯体類を含有するこれらの及び他のコンディショニング剤は、米国特許第4,861,502号、同第5,073,274号、同第5,019,280号、同第4,857,213号、及び同第4,913,828号(デブラ S.カズウェル(Debra S. Caswell)ら)、及び米国特許第4,915,854号(マオ(Mao)ら)に記載されている。
一実施形態では、イオン対コンディショニング粒子コンディショニング剤は、米国特許第5,019,280号、第4及び5欄に列挙されている好ましい物質から選択される。
イオン対SCAsのための適した供給源としては、デグサ(Degussa)からの公称70%ジステアリルアミン+クメンスルホン酸イオン対及び30%ビス(ジステアリル)アンモニウムサルフェートの小球(prills)が挙げられる。SCAのための好ましい組成物を以下に示す。ロタップ法(Rotap method)による粒径は、中央粒径が約95マイクロメートルであり、約10%〜約25%未満が約53マイクロメートル未満であり、更に約4%〜約6%未満が約177マイクロメートルよりも大きい。本発明の組成物中のSCAの濃度は、約1%〜約30%、好ましくは約2%〜約15%である。
ジステアリルアミン+クメンスルホン酸イオン対及びビス(ジステアリル)アンモニウムサルフェートの構造
Figure 2010523833
R1及びR2=ステアリル
70%:ジステアリルアミン−クメンスルホン酸イオン対
Figure 2010523833
R1及びR2=ステアリル
30%:ビス(ジステアリル)アンモニウムサルフェート(上記のジステアリルプロトン化アミンの硫酸塩)
他の有用なSCA類としては、例えば、ヴァリソフト(Varisoft)445イミダゾリン(デグサ(Degussa)から)、ポリエチレンイミン類及びエトキシル化ポリエチレンイミン類(好ましいMWは約2000〜約25,000)のような、アルキル及びジアルキルイミダゾリン類(プロトン化及び非プロトン化の両方)が挙げられる。他のカチオン性ポリマー類、例えばポリクオタニウム−6が、静電気防止剤として機能してもよい。理論に束縛されるものではないが、カチオン性ポリマー類は、それらがすすぎサイクル中に又はすすぎサイクルを通して少なくとも幾つかのカチオン電荷を保持できる場合、洗浄を通して添加される静電気防止剤として機能することができる。
更に他の静電気防止剤類としては、ジアルキル及びモノアルキルカチオン性界面活性剤類、及びモノアルキルカチオン性界面活性剤と脂肪酸類との組み合わせが挙げられる。タロートリメチルアンモニウムクロリド、ココトリメチルアンモニウムクロリド、オレイルトリメチルアンモニウムクロリド、及びラウリルトリメチルアンモニウムクロリドが特に好ましい。他の例は、N,N−ジ(タローオイルオキシエチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド(アクゾ(Akzo)から商標名アーモソフト(Armosoft)(登録商標)DEQで入手可能)、N,N−ジ(キャノーラ−オイルオキシエチル(canola-oyloxyethyl))−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド(デグサ(Degussa)から商標名アドゲン(Adogen)(登録商標)CDMC)として入手可能)、及び商標名レオクァット(Rewoquat)(登録商標)WE 15及びヴァリソフト(Varisoft)(登録商標)WE 16で販売され、いずれもデグサ(Degussa)から入手可能である、ジ−(オレオイルオキシエチル)−N,N−メチルヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェートである。他の静電気防止剤としては、グリセロールモノステアレート(ユニケマ(Uniqema)製のアトマー(Atmer)(登録商標)129)、エトファット(Ethofat)(登録商標)245/25(アクゾ・ノベル(Akzo Nobel)製のエトキシ化トール油)、DC−5200(登録商標)(ダウ・コーニング(Dow Corning)製のラウリルPEG/PPG 18/18メチコン)、エトミーン(Ethomeen)(登録商標)18/12(アクゾ・ノベル製のビス[2−ヒドロキシエチル]オクタデシルアミン、エトミーン(Ethomeen)(登録商標)HT/12(アクゾ・ノベル製の水素添加タローアミン2EO)、及びワッカー(Wacker)L656アミノ官能性シリコーン(ワッカー・ケミカル・コーポレーション(Wacker Chemical Corporation)製)が挙げられる。これらは一般に、ジステアリルアミン+クメンスルホン酸イオン対及びビス(ジステアリル)アンモニウムサルフェート小球類(prills)と比較してアニオン性の洗剤を含有する洗浄サイクルに添加された場合に有効性の劣るSCA類である。しかしながら、布地増強組成物がPVOHフィルムを使用した粉末/液体2区画1回用量パウチのために処方される場合には、これらの及び他の有効なSCA類をその1回用量パウチの粉末側において粉末又は顆粒の形態で使用することができる。有効なSCA類は米国特許出願広報第2005/0020476(A1)号、15〜74頁に示されている。
イオン対静電気防止剤類、特にジステアリルアミン/クメンスルホン酸及びジステアリルアミン/硫酸小球(prills)の最も良好な長期安定性のためには、水性系組成物(少なくとも約50%が水)におけるアニオン性界面活性剤の濃度が少なくとも約4%、好ましくは少なくとも約5%であるべきであるということが発見された。理論に束縛されるものではないが、高濃度のアニオン性界面活性剤はSCA粒子の周りにコーティングを形成し及び加水分解のような水との好ましくない相互作用に対する保護を与えることができるものと思われる。この水との相互作用は、布地増強組成物が高温、例えば38℃で長期間貯蔵された場合の静電気抑制性能を減少させる可能性がある。
ジステアリルアミン/クメンスルホン酸及びジステアリルアミン/硫酸小球の高い貯蔵温度(例えば38℃)での最も良好な安定性のためには、布地増強組成物のpHは約7未満、好ましくは約3〜約7、より好ましくは約4〜約6であるべきであるということが発見された。
驚くべきことに香料は、布地増強組成物中で、長期の貯蔵期間及び高温によって、ジステアリルアミン/クメンスルホン酸及びジステアリルアミン/硫酸小球と負の相互作用をする場合があるということもまた、見出された。理論に束縛されるものではないが、疎水性である香料構成成分類(香料原料類)はイオン対小球を可溶化し及び/又は破壊し、結果的にその小球を小さな破片へと破壊し、更に最終的には、そのイオン対を形成した酸/塩基反応の、逆の化学変化を起こすことになると考えられる。この香料のイオン対との相互作用は幾つかの方法で解決できる。布地増強組成物が洗剤製品と組み合わせて、例えば2つの注ぎ口を有する2区画プラスチックボトル(布地増強組成物及び洗剤組成物が同時に分与されるが1つの容器中で物理的に分離されている物品)中で使用される場合には、香料は液体洗剤へと加えられ、SCA、特にジステアリルアミン/クメンスルホン酸及びジステアリルアミン/硫酸小球は布地増強組成物へと加えられる。別の溶液ではSCAが洗剤中に、香料が布地増強組成物中に配合される。こうして、香料及びSCAは容器中で貯蔵される際は物理的に分離され、相互作用は何ら起こり得ない。この同様の方法は、水溶性若しくは非水溶性のいずれかのフィルム、又は2区画プラスチック容器若しくはトレーを有する、布地増強組成物のための1回用量パッケージにも使用できる。ポリビニルアルコールフィルム(PVOH)を有する水溶性1回用量品の場合、2区画パウチはフィルムを真空形成及び密封することによって作製される。SCAはパウチの粉末の側にあり、香料はパウチの液体の側の布地増強組成物中にあるので、SCA及び香料は物理的に分離されている。
安定性の問題を解決するための別の方法は、1回用量PVOHパウチのような2区画を有する物品を形成することである。この場合には、2つの液体充填が用いられる。一方の側には、SCA、特にジステアリルアミン/クメンスルホン酸及びジステアリルアミン/硫酸小球を含有する液体又はゲル布地増強組成物が加えられるが、この場合には香料は含有しない。香料は2区画パウチの他方の区画に、単独で又は分散溶媒への混合物として、加えられる。分散溶媒の例は、ジプロピレングリコール若しくは他のグリコール類又はソルバトロープ類(solvatropes)若しくは脂肪族アルコールエトキシレート類又はこれらの混合物である。分散溶媒を伴う香料の濃度は、約5重量%〜約95重量%の香料、好ましくは約15重量%〜約75重量%の香料、より好ましくは約20重量%〜約50重量%の香料とすることができる。
香料及びSCA、特にジステアリルアミン/クメンスルホン酸及びジステアリルアミン/硫酸小球の安定性の問題を解決するための更に別の方法は、香油の替わりに香料マイクロカプセルを使用することである。香料のマイクロカプセルはアベカ(Aveka)のような幾つかの供給元から入手可能である(例えば、香料コアを有するユリアホルムアルデヒドシェル)。この手法の1つの利点は、香料をジステアリルアミン/クメンスルホン酸及びジステアリルアミン/硫酸小球を含有する布地増強組成物に効果的に加えることができ、したがって単純な単一区画1回用量物品を使用できるということである。また、SCAを含有し、マイクロカプセル中に香料を有する、より安定な液体布地増強組成物を、標準的プラスチックボトル又は他の容器中で使用できる。一実施形態では、香料マイクロカプセルはくだけやすい。別の実施形態では、香料マイクロカプセルは水によって活性化される。別の実施形態では、香料マイクロカプセルは熱で(例えば、機械ドライヤーによって)活性化される。
H.布地柔軟化剤
1.ジエステル第四級アンモニウム(DEQA)化合物
一実施形態では、布地ケア活性物質はDEQA化合物を含む布地柔軟化活性物質である。DEQA化合物は、ジアミド布地柔軟剤活性物質、並びに、アミド結合及びエステル結合の混合を有する布地柔軟剤活性物質種を包含する。
本組成物中の布地柔軟化活性物質として適した第1の種類のDEQA(「DEQA(1)」)には、次式の化合物が挙げられる。
{R4−m−N−[(CH−Y−R}X
式中、各R置換基は、水素、短鎖C〜C、好ましくはC〜Cアルキル又はヒドロキシアルキル基、例えば、メチル(最も好ましい)、エチル、プロピル、ヒドロキシエチルなど、ポリ(C2〜3アルコキシ)、好ましくはポリエトキシ基、ベンジル、又はこれらの混合物であり、各mは2又は3であり、各nは、1〜約4、好ましくは2であり、各Yは−O−(O)C−、−C(O)−O−、−NR−C(O)−、又は−C(O)−NR−であり、各Yは同じであっても又は異なってもよく、各R中の炭素の合計プラス1(Yが−O−(O)C−又は−NR−C(O)−のとき)は、C12〜C22、好ましくはC14〜C20であり、各Rは、ヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基であり、Rは、不飽和又は飽和、及び、分岐又は直鎖であってよく、及び好ましくは直鎖であり、各Rは同じであっても又は異なってもよく、及び好ましくはこれらは同じであり、及びXはいずれかの柔軟剤適合性アニオン、好ましくは塩化物イオン、臭化物イオン、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、硝酸イオンとすることができ、更に好ましくは塩化物イオン又はメチル硫酸イオンである。好ましいDEQA化合物は、典型的には、MDEA(メチルジエタノールアミン)及びTEA(トリエタノールアミン)などのアルカノールアミン類を脂肪酸類と反応させることによって製造される。典型的にこのような反応から生じる幾つかの材料には、N,N−ジ(アシル−オキシエチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド又は、N,N−ジ(アシル−オキシエチル)−N,N−メチルヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェートが挙げられ、ここで、アシル基は、動物性脂肪類、不飽和及び多価不飽和の脂肪酸類、例えば、オレイン酸、並びに/あるいは部分硬化脂肪酸類、植物油類及び/又は部分硬化植物油類(例えば、キャノーラ油、ベニバナ油、ピーナッツ油、ヒマワリ油、コーン油、大豆油、トール油、米糠油など)から誘導される。適した脂肪酸の非限定例は、米国特許第5,759,990号、第4欄、45〜66行目に列記されている。当業者は、このような方法から製造される活性柔軟剤材料には、方法及び出発材料に応じてモノ−、ジ−、及びトリ−エステル類の組み合わせを含み得ることを理解するだろう。本発明に好ましいこの群の材料には、高レベルのジエステル含量;柔軟剤活性物質総重量の40%超、好ましくは55%超、より好ましくは60%超、更により好ましくは70%超、更により好ましくは少なくとも約80%を含むものが挙げられる(本明細書で使用するとき、柔軟剤活性物質総重量は、1つ以上のR基を含む全ての反応生成物を含めた質量を包含し、柔軟剤活性物質パーセントは、尾部を1つ、2つ及び3つ有する反応生成物の個々のパーセンテージを定量するために本明細書で使用するとき、構成要素が共通の数のR基を含有する全柔軟剤活性物質の個々の部分(質量)を柔軟剤活性物質総重量で除し、100を乗じて合計のパーセンテージが得られるようにした比のことを言う)。一実施形態では、ジエステル含量は、柔軟剤活性物質重量の総パーセントの約55%〜95%を含む。本発明に好適なこの群からの物質としてはまた、柔軟剤活性物質重量の総パーセントに対して、少量のモノエステル含量、好ましくは約50%未満、好ましくは約30%未満、より好ましくは約25%未満、そして更により好ましくは約20%未満のモノエステルを含むものが挙げられる。別の実施形態では、モノエステル含量は、柔軟剤活性物質重量の総パーセントの約1%超、好ましくは約5%超、より好ましくは約10%超で含まれる。本発明に好ましいジエステル第四級アンモニウム化合物の非限定例には、N,N−ジ(タローオイルオキシエチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド(アクゾ(Akzo)からアーモソフト(Armosoft)(登録商標)DEQの商標名で入手可能)、及びN,N−ジ(キャノーラ−オイルオキシエチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド(デグサ(Degussa)からアドゲン(Adogen)(登録商標)CDMCの商標名で入手可能)が挙げられる。本発明に適した入手可能なTEAエステル第四級アンモニウム化合物の非限定例には、共にデグサ(Degussa)から入手可能なレオクァット(Rewoquat)(登録商標)WE 15及びヴァリソフト(Varisoft)(登録商標)WE 16の商標名で販売されている、ジ(水素添加タローオイルオキシエチル)−N,N−メチルヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェート、及びジ−(オレオイルオキシエチル)−N,N−メチルヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェートが挙げられる。
追加の好ましいDEQA(1)活性物質には、下記の構造を有するものなどの異なるY構造(1つのY=−C(O)−O−、もう1つのY=−NH−C(O)−)を含む化合物が挙げられる。
−C(O)O−R−N(R−R−N(H)−C(O)−R
式中、nは1又は2であり、Rは、分岐又は非分岐、及び、飽和又は不飽和のC〜C22、好ましくはC〜C20ヒドロカルビル基又は置換ヒドロカルビル基であり、R及びRは、それぞれC〜C、好ましくはC〜Cアルキル又はアルキレン基であり、及びRは、H、又はC〜Cアルキル又はヒドロキシアルキル基である。このような柔軟剤の非限定例は、N−タローオイルオキシエチル−N−タローオイルアミノプロピルメチルアミンである。このような柔軟剤の追加の非限定例は、米国特許第5,580,481号及び米国特許第5,476,597号に記載されている。
他の適した布地柔軟化活性物質としては、脂肪酸類とジアルキレントリアミン類との、例えば分子比約2:1での、反応生成物が挙げられるが、この反応生成物は次式の化合物を含有する。
−C(O)−NH−R−NH−R−NH−C(O)−R
式中、R、Rは、上記のように定義され、Rは、それぞれC1〜6のアルキレン基、好ましくはエチレン基である。これらの布地柔軟化活性物質の例は、タロー酸、キャノーラ酸、又はオレイン酸類とジエチレントリアミンとの、分子比約2:1の反応生成物であり、この反応生成物混合物は、それぞれ次式を有するN,N”−ジタローオイルジエチレントリアミン、N,N”−ジキャノーラ−オイルジエチレントリアミン、又はN,N”−ジオレオイルジエチレントリアミンを含有する。
−C(O)−NH−CHCH−NH−CHCH−NH−C(O)−R
式中、R及びRは二価のエチレン基であり、Rは上記で定義され、Rが植物源又は動物源から得られる市販のオレイン酸のオレオイル基である場合のこの構造の許容可能な例としては、ヘンケル社(Henkel Corporation)から入手可能なエマーソル(Emersol)(登録商標)223LL又はエマーソル(Emersol)(登録商標)7021が挙げられる。
本組成物に使用するための別の布地柔軟化活性物質は、次式を有し:
[R−C(O)−NR−R−N(R)−R−NR−C(O)−R
式中、R、R、R、R及びXは、上記のように定義される。
[R−C(O)−NH−CHCH−N(CH)(CHCHOH)−CHCH−NH−C(O)−R CHSO
式中、R−C(O)は、それぞれデグサ(Degussa)からヴァリソフト(Varisoft)(登録商標)222LT、ヴァリソフト(Varisoft)(登録商標)222、及びヴァリソフト(Varisoft)(登録商標)110の商標名で市販されているオレオイル群、軟質のタロー群、又は硬化したタロー群である。
本発明の組成物内における布地柔軟化活性物質として好適な第2の種類のDEQA(「DEQA(2)」)は、次の一般式を有する。
[RCHCH(YR)(CHYR)] X
式中、各Y、R、R、及びXは、従来通り同じ意味であり;このような化合物としては、式
[CH(+)[CHCH(CHO(O)CR)O(O)CR]C1(−)を有するようなものが挙げられ、
式中、各Rは、メチル又はエチル基であり、好ましくは各RはC15〜C19の範囲内である。本明細書で使用するとき、ジエステルが明記される場合、それは存在するモノエステルを包含することができる。存在し得るモノエステルの量は、DEQA(1)中と同じである。
これらの種類の試剤及びその一般的製造法は、米国特許第4,137,180号(ナイク(Naik)ら、1979年1月30日発行)に開示されている。好ましいDEQA(2)の例には、式1,2−ジ(アシルオキシ)−3−トリメチルアンモニオプロパンクロライドを有する「プロピル」エステル四級アンモニウム布地柔軟剤活性物質がある。
任意の遷移温度を持つ布地柔軟化化合物を使用することは許容可能であるが、好ましくは、本発明では、布地柔軟化化合物は約50℃以下の遷移温度を有する。約0〜約140の範囲のヨウ素値(本明細書ではIVと称される)を有する脂肪酸前駆体で布地柔軟化化合物を製造することが許容される。本発明の一態様は、布地柔軟化組成物及び/又はIVレンジをベースとする静的性能を含む性能特性を提供するが、これに限定されない。例えば、一実施形態では、本発明の組成物は少なくとも約40〜約140;あるいは少なくとも約35〜約65、好ましくは約40〜約60;あるいは少なくとも約5〜約60、好ましくは約15〜約30、より好ましくは約15〜約25のIVレンジを含む。
透明の本発明の布地柔軟化組成物は、好ましくは、約35℃未満の遷移温度を有する高流動性布地柔軟化活性物質を含有する。これらの材料は、高いIV(約50より大きい)を有する、又は、低い転移温度に繋がる分岐若しくは他の構造的変形を含む、脂肪酸前駆体を用いて製造することができる。更に、不飽和布地柔軟化活性物質を透明組成物のために使用する場合、好ましくは不飽和部分は、少なくとも1:1、好ましくは約2:1、より好ましくは約3:1、更により好ましくは4:1以上のシス:トランス異性体比を有する。透明な組成物に好ましい幾つかの活性物質は、米国特許第6,369,025号、米国特許出願整理番号09/554,969号(フランケンバッハ(Frankenbach)ら、1998年11月24日出願)(国際公開第99/27050号パンフレット)、及び米国特許第6,486,121号に開示されている。
本組成物は、本明細書において以下に開示される他の布地柔軟化活性物質を包含する、多くの柔軟化活性物質を含有してもよいが、DEQA布地柔軟化活性物質、及び具体的には2つのエステル結合を有するそれらの布地柔軟剤活性物質は、本発明に好ましい布地柔軟化活性物質である。
2.他の布地柔軟化化合物類
前述のDEQA布地柔軟化活性物質の代わりに、又はそれに加えて、本組成物は他の様々な布地柔軟化活性物質も含むことができる。これらの他の好適な布地柔軟化活性物質には、以下が挙げられる。
(1)次式を有する化合物:
[R4−m−N(+)−R ] A−
式中、各mは2又は3であり、各RはC〜C22、好ましくはC14〜C20の(しかし、約C12未満であるのは1つ以下であり、他は少なくとも約16である)ヒドロカルビル、又は置換ヒドロカルビル置換基、好ましくはC10〜C20アルキル又はアルケニル(「アルキレン」と称されることもある、多不飽和アルキルを包含する不飽和アルキル)、最も好ましくはC12〜C18アルキル又はアルケニルで、分枝又は非分枝である。R基を含有する親脂肪酸のIVは、0〜約140の範囲であってよいが、本発明では少なくとも約40のIVを有することが好ましい。布地柔軟剤組成物が透明であるとき、例えば、このR基を含有する脂肪酸のIVが約70〜約140、より好ましくは約80〜約130、最も好ましくは約90〜約115の高不飽和(本明細書で使用するとき、「ヨウ素価」の用語は「親」脂肪酸又は「対応する」脂肪酸のヨウ素価を意味し、これはR基の不飽和のレベルを定義するのに使用され、それは同じR基を含有する脂肪酸中に存在するであろう不飽和のレベルと同じである)を、好ましくは高不飽和化合物に関して前記に明記されたシス/トランス比で組み込むことにより、ヒドロカルビル基に分岐を組み込むことによって、布地柔軟剤活性物質が高流動性になることが好ましく、各RはH又は短鎖C〜C、好ましくはC〜Cアルキル又はヒドロキシアルキル基(例えば、メチル(最も好ましい)、エチル、プロピル、及びヒドロキシエチルなど)、ベンジル、又は(RO)2〜4H(式中、各RはC1〜6アルキレン基である)であり、及びAは、柔軟剤適合性アニオン、好ましくは塩化物イオン、臭化物イオン、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、又は硝酸イオンであり、より好ましくは塩化物イオン又はメチル硫酸イオンである。これらの布地柔軟化活性物質の例には、ジアルキルジメチルアンモニウム塩類、及びジアルキレンジメチルアンモニウム塩類、例えばジタロージメチルアンモニウムクロライド、ジキャノーラジメチルアンモニウムクロライド、及びジキャノーラジメチルアンモニウムメチルサルフェートなどが挙げられる。本発明に使用可能な市販のジアルキレンジメチルアンモニウム塩類の例には、デグサ(Degussa)から、それぞれアドゲン(Adogen)(登録商標)442、アドゲン(Adogen)(登録商標)470、及びアドゲン(Adogen)(登録商標)472の商標名で入手可能な、ジ水素添加タロージメチルアンモニウムクロライド、ジタロージメチルアンモニウムクロライド、及びジオレイルジメチルアンモニウムクロライドがある。
(2)次式を有する化合物:
Figure 2010523833
式中、各R、R、及びAは上記で与えられた定義を有し、各RはC1〜6アルキレン基、好ましくはエチレン基であり、及びGは酸素原子又は−NR−基である。この布地柔軟化活性物質の例には、1−メチル−1−タローイルアミドエチル−2−オレイルイミダゾリニウムメチルサルフェート、及び1−メチル−1−オレイルアミドエチル−2−オレイルイミダゾリニウムメチルサルフェートがあり、この場合、Rは非環式脂肪族C15〜C17炭化水素基であり、Rはエチレン基であり、GはNH基であり、Rはメチル基であり、Aはメチルサルフェートアニオンであって、デグサ(Degussa)からそれぞれヴァリソフト(Varisoft)(登録商標)475及びヴァリソフト(登録商標)3690の商標名で市販されている。
(3)次式を有する化合物:
Figure 2010523833
式中、R、R及びGは上記のように定義される。この布地柔軟化活性物質の一例は、1−オレイルアミドエチル−2−オレイルイミダゾリンであり、この場合、Rは非環式脂肪族C15〜C17炭化水素基であり、Rはエチレン基であり、GはNH基である。
(4)実質的に不飽和の、及び/又は分岐鎖の高級脂肪酸と、ヒドロキシアルキルアルキレンジアミンとの、約2:1の分子比での反応生成物であって、当該反応生成物が次の式からなる化合物を含有するもの:
−C(O)−NH−R−N(ROH)−C(O)−R
式中、R、R及びRは上記に定義した通りである。本布地柔軟化活性物質の例は、タロー脂肪酸、オレイン脂肪酸、又はキャノーラ脂肪酸などの脂肪酸類と、N−2−ヒドロキシエチルエチレンジアミンとの、約2:1の分子比での反応生成物であり、当該反応生成物混合物が、次の式からなる化合物を含有するもの:
−C(O)−NH−CHCH−N(CHCHOH)−C(O)−R
式中、R−C(O)は、野菜又は動物供給源から誘導される市販の脂肪酸のオレオイル、タローイル、又はキャノーラ−オイル群である。このような活性物質の非限定例としては、オレイン酸から誘導され、かつヘンケル社(Henkel Corporation)から入手可能な、エマーソル(Emersol)(登録商標)223LL又はエマーソル(Emersol)(登録商標)7021が挙げられる。
(5)次式を有する化合物:
Figure 2010523833
式中、R、R、R、及びAは、上記のように定義される。
本明細書の布地柔軟化活性物質として適した他の化合物には、次式を有する非環式第四級アンモニウム塩類がある。
[R−N(R−R
式中、R及びRは、C〜Cアルキル又はヒドロキシアルキル基であり、R及びAは本明細書において上記のように定義される。これらの布地柔軟化活性物質の例は、モノアルキルトリメチルアンモニウム塩類、及びモノアルケニルトリメチルアンモニウム塩類、例えばモノタローイルトリメチルアンモニウムクロライド、モノステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、モノオレイルトリメチルアンモニウムクロライド、及びモノキャノーラトリメチルアンモニウムクロライドなどがある。市販の例には、デグサ(Degussa)からアドゲン(登録商標)471及びアドゲン(Adogen)(登録商標)415の商標名で入手可能なタロートリメチルアンモニウムクロライド(tallowtrimetylammonium)及びソヤトリメチルアンモニウムクロライドが挙げられる。
(6)次式を有する置換イミダゾリニウム塩類:
Figure 2010523833
式中、Rは水素又はC〜C飽和アルキル若しくはヒドロキシアルキル基であり、R及びAは上記のように定義される。
(7)次式を有する置換イミダゾリニウム塩類:
Figure 2010523833
式中、Rは、C〜Cアルキル又はヒドロキシアルキル基であり、R、R、及びAは上記のように定義される。
(8)次式を有するアルキルピリジニウム塩類:
Figure 2010523833
式中、Rは非環式脂肪族C〜C22炭化水素基であり、Aはアニオンである。この布地柔軟化活性物質の一例には、1−エチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−2−イソヘプタデシルイミダゾリニウムエチルサルフェートがあり、この場合、RはC17の炭化水素基であり、Rはエチレン基であり、Rはエチル基であり、及びAはエチル硫酸アニオンである。
(9)次式を有するアルカンアミドアルキレンピリジニウム塩類:
Figure 2010523833
式中、R、R及びAは、本明細書で上記のように定義される、及びそれらの混合物である。
本組成物に使用するのに適した他の布地柔軟化活性物質には、ペンタエリスリトール化合物が挙げられる。このような化合物は、例えば、米国特許第6,492,322号、同第6,194,374号、同第5,358,647号、同第5,332,513号、同第5,290,459号、同第5,750,990号、同第5,830,845号、同第5,460,736号、及び同第5,126,060号に更に詳細に開示されている。
ポリ四級アンモニウム化合物もまた、本組成物の布地柔軟化活性物質として有用であることができ、以下の特許文献に更に詳細に記載されている。欧州特許第803,498号、英国特許第808,265号、同第1,161,552号、独国特許第4,203,489号、欧州特許第221,855号、同第503,155号、同第507,003号、同第803,498号、仏国特許公開第2,523,606号、日本国特許第84−273918号、同第2−011,545号、米国特許第3,079,436号、同第4,418,054号、同第4,721,512号、同第4,728,337号、同第4,906,413号、同第5,194,667号、同第5,235,082号、同第5,670,472号、ウェイロン・ミャオ(Weirong Miao)、ウェイ・フー(Wei Hou)、リー・チェン(Lie Chen)、及びゾンシー・リ(Zongshi Li)、多官能性仕上げ剤の研究(Studies on Multifunctional Finishing Agents)、リヨン・ワクスー・ゴニエ(Riyong Huaxue Gonye)、No.2、8〜10頁、1992年、応用化学(Yokagaku)、41巻、第4号(1992年)、並びに消毒、滅菌、及び保存(Disinfection, Sterilization, and Preservation)、第4版、リー&フェビガー(Lea & Febiger)により1991年出版、13章、226〜230頁。脂肪酸とN,N,N’,N’テトラアキス(ヒドロキシエチル)−1,6−ジアミノヘキサンとの反応生成物の四級化によって形成される生成物も、本発明に使用するのに適している。
本発明の、とりわけ濃縮された透明な組成物のために有用なエステル及び/又はアミド結合した布地柔軟化活性物質の例は、米国特許第5,759,990号及び同第5,747,443号に開示されている。透明な液体布地柔軟化組成物のための、他の布地柔軟化活性物質は、米国特許第6,323,172号に記載されている。
本発明で布地柔軟化活性物質として使用することができる好適なアミン柔軟剤の例は、米国特許第6,630,441号に記載されている。本発明で使用することができる他の布地柔軟化活性物質(少なくとも総称して塩基性構造体と呼ばれる)は、米国特許第3,861,870号、同第4,308,151号、同第3,886,075号、同第4,233,164号、同第4,401,578号、同第3,974,076号、及び同第4,237,016号に開示されている。更に生分解性の高い布地柔軟剤の例は、米国特許第3,408,361号、同第4,709,045号、同第4,233,451号、同第4,127,489号、同第3,689,424号、同第4,128,485号、同第4,161,604号、同第4,189,593号、及び同第4,339,391号に見出すことができる。
本組成物中の布地柔軟化活性物質は、好ましくは、ジタローオイルオキシエチルジメチルアンモニウムクロライド、ジ水素添加タローオイルオキシエチルジメチルアンモニウムクロライド、ジキャノーラ−オイルオキシエチルジメチルアンモニウムクロライド、ジタロージメチルアンモニウムクロライド、トリタローメチルアンモニウムクロライド、メチルビス(タローアミドエチル)2−ヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェート、メチルビス(水素添加タローアミドエチル)−2−ヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェート、メチルビス(オレイルアミドエチル)−2−ヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェート、ジタローオイルオキシエチルジメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジ水素添加タローオイルオキシエチルジメチルアンモニウムクロライド、ジキャノーラ−オイルオキシエチルジメチルアンモニウムクロライド、N−タローオイルオキシエチル−N−タローオイルアミノプロピルメチルアミン、1,2−ビス(硬化タローオイルオキシ)−3−トリメチルアンモニウムプロパンクロライド、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
I.溶媒
溶媒類は、本発明の布地柔軟化組成物を流動化するために有用であり、良好な分散性を提供する場合があり、更に一部の実施形態では、澄んだ又は半透明の組成物を提供する。本発明の適した溶媒は、水溶性又は水不溶性であることができる。非限定例としては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノール、t−ブタノール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2,3−プロパントリオール、プロピレンカーボネート、フェニルエチルアルコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ヘキシレングリコール、グリセロール、ソルビトール、ポリエチレングリコール類、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ブタンジオール、1,4ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ピナコール、1,5−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,4−ジメチル−2,4−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール(及びエトキシレート類)、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、フェノキシエタノール(及びエトキシレート類)、グリコールエーテル類、例えばブチルカルビトール及びジプロピレングリコール−n−ブチルエーテル、エステル溶媒類、例えばアジピン酸、グルタル酸、及びコハク酸のジメチルエステル類、炭化水素類、例えば、デカン及びドデカン、又はこれらの組み合わせが挙げられる。一実施形態では、組成物は1つ以上の上記の溶媒を含まないか又は実質的に含まない。
溶媒類の他の例は、下記で定義するような、好ましくは約−2.0〜約2.6、より好ましくは約−1.7〜約1.6のClogPを有するいわゆる「主溶媒」を、典型的には組成物の約80重量%未満、好ましくは約10重量%〜約75重量%、より好ましくは約30重量%〜約70重量%の濃度で包含する。「logPの計算値」(ClogP値)は、ハンシュ(Hansch)及びレオ(Leo)のフラグメント手法により求められる(A.レオ(A. Leo)著、「包括的医薬品化学(Comprehensive Medicinal Chemistry)」、第4巻、C.ハンシュ(C. Hansch)、P.G.サメンズ(P. G. Sammens)、J.B.テイラー(J.B. Taylor)及びC.A.ランダムソン(C.A.Ramsden)編集、1990年、パーガモン・プレス(Pergamon Press))第4巻、295頁所収のレオの記載を参照のこと)。主溶媒(Principle solvents)又は主溶媒系については、米国特許第6,323,172号、同第6,369,025号、及び同第5,747,443号に記載されている。水性の又は水性プラス溶媒キャリアの濃度は一般に本組成物の残部を構成してよい。
溶媒類は室温で固体形態であることができ、液体である必要はないことが理解され、例えば、1,4−シクロヘキサンジメタノールは25℃で固体である。加えて、界面活性物質、好ましくは非イオン性又はアニオン性界面活性剤類を溶媒とすることもできる。アルコールエトキシレート類が特に好ましい。加えて、遊離脂肪酸類、脂肪酸石鹸類、脂肪酸トリグリセリド類、及び脂肪族アミン類、アミド類、アルコール類もまた溶媒とすることができる。短鎖の不飽和及び/又は分岐脂肪酸部分から成る、室温で液体である物質が特に好ましい。
J.増粘剤及び構造剤
本発明の組成物は構造化剤又は構造剤を含有してもよい。構造剤類はまた、好ましい液体ゲル製品形態を生ずるための粘度を構築できる。この構成成分の適した濃度は、組成物の約0重量%〜20重量%、好ましくは0.1重量%〜10重量%、及び更により好ましくは0.1重量%〜3重量%の範囲である。構造剤は本発明の組成物中でシリコーンポリマーを安定化し、それが凝固及び/又はクリーム状になるのを防ぐ働きをする。液体又はゲル形態布地増強組成物の場合のように、本発明の組成物が流体形態を有するとき、このことは特に重要である。
本明細書で使用するのに好適な構造化剤は、増粘安定剤から選択することができる。これらとしては、ガム類及び他の類似の多糖類、例えばジェランガム、カラギーナンガム、キサンタンガム、デュータン(Diutan)ガム(CPケルコ(CP Kelco)から)及び他の既知の種類の増粘剤類及びレオロジー添加剤類、例えばレオビス(Rheovis)CDP(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)から)、アルコガム(Alcogu)L−520(アルコ・ケミカル(Alco Chemical)から)、及びセピゲル(Sepigel)305(SEPPICから)が挙げられる。
1種の好ましい構造化剤は結晶性、ヒドロキシル含有安定化剤であり、更により好ましくは、トリヒドロキシステアリン、水素添加油又はこれらの誘導体である。
理論に制限されるものではないが、結晶性のヒドロキシル含有安定化剤は、「糸状構造化系」の非限定的な例である。本明細書で使用するとき、「糸状構造化系」は、物質が結合して凝集する傾向及び/又は相分離する傾向を低減する化学的網状構造を提供可能な1種又はそれ以上の剤を含む系を意味する。その1種又はそれ以上の剤の例としては、結晶性ヒドロキシル含有安定化剤及び/又は水素添加ホホバが挙げられる。界面活性剤は、糸状構造化系の定義に包含されない。理論に束縛されるものではないが、糸状構造化系は、マトリクスの冷却時に繊維状の、又はからみ合った糸状の網目構造をその場で形成すると考えられている。糸状構造化系は、1.5:1、好ましくは少なくとも10:1〜200:1の平均縦横比を有する。
糸状構造化系は、中間的な剪断範囲(5s−1〜50s−1)で、0.002m/秒(20℃で2,000センチストーク)以下の粘度を有するようになされることができ、このことは標準的な瓶から布地増強組成物を注ぎ出すことを可能にし、一方、0.1s−1での製品の低剪断粘度は、少なくとも0.002m/秒(20℃で2,000センチストーク)であることができるが、0.02m/秒(20℃で20,000センチストーク)よりも大きいことがより好ましい。糸状構造系の調製方法は、国際公開第02/18528号パンフレットに開示されている。
一実施形態では、カチオン性アクリル系ホモポリマーが増粘剤として利用される。1つのこのような増粘剤は、レオビス(Rheovis)CDEの名称で、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社(Ciba Specialty Chemicals)によって販売されている。
他の好ましい安定剤類は、荷電されていない中性の多糖類、ガム類、セルロース類、及びポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド類、ポリアクリレート類及びコポリマー類などのようなポリマー類である。
K.水
一実施形態では、布地増強組成物中の水の濃度は比較的高く、例えば少なくとも約50%、好ましくは少なくとも約60%、より好ましくは少なくとも約70%が水である。これらは一般に、単一区画プラスチックボトル若しくは容器中、又は別の布地ケア組成物、例えば液体洗剤と組み合わされた2区画で2つの注ぎ口を有するプラスチックボトル若しくは容器中に包装される場合である。別の実施形態では、高濃縮の本発明の布地増強組成物中の水の濃度は一般に低く、組成物の約20重量%未満の水、あるいは約13重量%未満、あるいは約10重量%未満、あるいは約5重量%未満、あるいは約0でもよく、あるいは約1重量%〜約20重量%である。一般に、約8%〜約12%のいくらかの水は1回用量品を形成するために高濃縮布地増強組成物を封入するのに使用される水溶性フィルム、特にポリビニルアルコールフィルム類の剛性を防ぐために有利である。高い水濃度は、本発明の前記組成物を封入するために使用される水溶性フィルム類(例えばポリビニルアルコール)が製造プロセス中、輸送/取扱い中、又は貯蔵時のいずれかに漏出し、又は時期尚早に溶解若しくは崩壊を始める原因となる可能性がある。しかしながら、低濃度の水は、魅力的な色を与えるため、また異なる香料類及び/又は付加された布地ケア効果を有する組成物の間で区別をつけるため、組成物に水溶性染料類を添加するための媒質として望ましい可能性があることが見出された。油溶性染料類は水媒質を使用せずに使用できるが、それらは布地の汚れを引き起こす可能性があることから好ましくない。一実施形態では、低濃度の水は、水溶性フィルムを有する1回用量物品の場合に、カチオン性グアーガム及び/又は構造化剤のようなポリマーを効果的に水和するために必要である。
L.任意成分
本発明の布地増強組成物は、1つ以上の任意成分を含んでいてもよい。更に別の一実施形態では、組成物は1つ以上の任意成分を含まないか又は実質的に含まない。
脂肪酸
脂肪酸は、布地増強組成物中へ柔軟化活性物質として組み込まれてよい。一実施形態では、脂肪酸として、約10個〜約22個、好ましくは約12個〜約18個、より好ましくは約14個(ミッドカット)〜約18個の炭素原子を含有する脂肪族部分を有する、約12個〜約25個、好ましくは約13個〜約22個、より好ましくは約16個〜約20個の合計炭素原子を含有するものを挙げてよい。本発明の脂肪酸類は、飽和(例えば、ステアリン酸)、不飽和(例えば、オレイン酸)、多価不飽和(リノール酸)、分岐(例えば、イソステアリン酸)、又は環状(例えば、多価不飽和酸類の飽和又は不飽和α−二置換シクロペンチル又はシクロヘキシル誘導体類)の脂肪酸類を生ずるように、(1)牛脂、豚脂等のような動物脂、及び/又は部分的に水素添加された動物脂、(2)キャノーラ油、ベニバナ油、ピーナッツオイル、ヒマワリ油、ゴマの種子油、菜種油、綿実油、トウモロコシ油、大豆油、トール油、米糠油、パーム油、パーム核油、ココヤシ油、他のトロピカルパーム油類、亜麻仁油、キリ油等のような植物油、及び/又は部分的に水素添加された植物油、(3)熱、圧力、アルカリ異性化及び触媒処理を介した亜麻仁油又はキリ油のような加工油及び/又は粘性を増した(bodied)油類、(4)それらの混合物から誘導されてよい。脂肪酸類(FA)の非限定例は、米国特許第5,759,990号の第4欄45〜66行に列挙されている。
異なる脂肪源からの脂肪酸類の混合物が使用でき、一部の実施形態では好ましい。本発明のFA類を形成するための、ブレンドできるFA類の非限定例は、以下の通りである。
Figure 2010523833
FAはキャノーラ油から調製される部分的に水素添加された脂肪酸、FAは大豆油から調製された脂肪酸、及びFAはわずかに水素添加されたタロー脂肪酸である。
完全に飽和の及び部分的に飽和の脂肪酸類が使用できるが、本発明の布地柔軟化組成物中に存在する脂肪酸の少なくとも大部分、例えば組成物中に存在する脂肪酸の合計重量の約40重量%〜100重量%、好ましくは約55重量%〜約99重量%、より好ましくは約60重量%〜約98重量%は不飽和であることが好ましい。このように、本発明の組成物の合計の脂肪酸中の多価不飽和脂肪酸類の合計濃度(TPU)は、組成物中に存在する脂肪酸の合計重量の約0重量%〜約75重量%であることが好ましい。
不飽和脂肪酸類のシス/トランス比は重要である場合があり、(C18:1物質の)シス/トランス比は少なくとも約1:1、好ましくは少なくとも約3:1、より好ましくは約4:1、更により好ましくは約9:1以上である。
不飽和脂肪酸類は好ましくは合計重量の少なくとも約3重量%、例えば約3重量%〜約30重量%の多価不飽和物を有する。
典型的には、多価不飽和基はモノ不飽和基よりも更に一層不安定である傾向にあるので、活性物質中の多価不飽和基は望ましくない。これらの高度に不飽和の物質が存在すると、本明細書における本発明の脂肪酸類が分解から保護するための抗菌剤類、酸化防止剤類、キレート剤類、及び/又は還元物質類を含有するということが望ましくなり、高濃度の多価不飽和物が好ましい場合にはそのことがより望ましい。2つの二重結合(例えばリノール酸)を伴う多価不飽和が好ましいが、3つの二重結合の多価不飽和(例えばリノレン酸)は好ましくない。脂肪酸中のC18:3の濃度は、本発明の組成物中に存在する脂肪酸の合計重量の約3重量%未満、より好ましくは約1重量%未満、更により好ましくは約0.1重量%未満であることが好ましい。一実施形態では、組成物中に存在する脂肪酸はC18:3濃度を本質的に含まず、好ましくは全く含まない。
イソステアリン酸のような分岐脂肪酸類は、それらが酸化並びにその結果として起こる色及び臭気の品質の悪化に対してより安定である場合があるので好ましい。
ヨウ素価すなわち「IV」は脂肪酸中の不飽和度が評価される。本発明の一実施形態では、脂肪酸は好ましくは約40〜約140、より好ましくは約50〜約120、及びより好ましくは約85〜約105のIVを有する。
粘土類
本発明の一実施形態では、布地ケア組成物は布地ケア活性物質として粘土を含んでよい。一実施形態では、粘土は柔軟剤であることができ、又は別の柔軟化活性物質、例えばシリコーンと共に共柔軟剤であることができる。好ましい粘土類としては、地質学的にスメクタイト類に分類され、米国特許出願公開第2003/0216274(A1)号(バレリオ・デル・デュカ(Valerio Del Duca)ら、2003年11月20日公開)、第107〜120段落が挙げられる。
他の適した粘土類は、米国特許第3,862,058号、同第3,948,790号、同第3,954,632号、同第4,062,647号、及び米国特許出願公開番号第2005/0020476(A1)号(ワール(Wahl)ら)、5頁及び0078段落〜6頁及び0087段落に記載されている。
香料
本発明の布地増強組成物は任意で更に香料を、典型的には組成物の約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約1重量%〜約6重量%、より好ましくは約1重量%〜約4重量%の濃度で含むことができる。好ましくは、香料は、約250℃以上の沸点、又は約3.0以上のClogPを有する長持ちする香料成分を、より好ましくは香料の少なくとも約25重量%の濃度で含む。適した香料類、香料成分類、及び香料キャリア類は、米国特許第5,500,138号、及び米国特許出願公開第2002/0035053(A1)号に記載されている。
一実施形態では、香料は香料マイクロカプセルを含む。好適な香料マイクロカプセル及び香料ナノカプセルとしては、米国特許出願公開第2003/215417(A1)号、同第2003/216488(A1)号、同第2003/158344(A1)号、同第2003/165692(A1)号、同第2004/071742(A1)号、同第2004/071746(A1)号、同第2004/072719(A1)号、同第2004/072720(A1)号、欧州特許出願公開第1393706(A1)号、米国特許出願公開第2003/203829(A1)号、同第2003/195133(A1)号、同第2004/087477(A1)号、同第2004/0106536(A1)号、米国特許第6645479号、同第6200949号、同第4882220号、同第4917920号、同第4514461号、米国再発行特許第32713号、米国特許第4234627号が挙げられる。本発明の目的のためには、「香料マイクロカプセル」という用語は香料マイクロカプセルと香料ナノカプセルとの両方を表す。
更に別の実施形態では、本発明の布地増強組成物は臭気抑制剤を含む。このような剤としては、米国特許第5942217号:「臭気抑制のための非錯体型シクロデキストリン組成物(Uncomplexed cyclodextrin compositions for odor control)」(1999年8月24日付与)に記載のものが挙げられる。臭気抑制剤に適した他の剤としては、以下に記載されているものが挙げられる。米国特許第5968404号、同第5955093号、同第6106738号、同第5942217号、及び同第6033679号。
一実施形態では、布地ケア効果は布地に対する乾燥した布地臭気又は芳香であり、布地ケア有益剤は香料である。香料は1回用量品を介して洗浄に提供されることができ、こうした組成物はポリビニルアルコールのような水溶性フィルム中に含有されている。典型的には、香料は好ましくは分散溶媒、界面活性剤、又はこれらの混合物と混合されるが、単独で使用することもできる。分散溶媒の例は、ジプロピレングリコール若しくは他のグリコール類又はソルバトロープ類(solvatropes)若しくは脂肪族アルコールエトキシレート類又はこれらの混合物である。界面活性剤は、自動洗濯機の64〜65リットルの洗浄槽の水に投入される場合、非洗浄濃度で使用される前述したあらゆる界面活性剤又は乳化剤とすることができる。分散溶媒中の香料の濃度は、約5%〜約95%の香料、好ましくは約15%〜約75%の香料、より好ましくは約20%〜約50%の香料とすることができる。例えばPVOHフィルムを用いて、1回用量物品を形成する場合、香料含有組成物の使用量は約0.1mL〜約30mL、あるいは約0.5mL〜約15mL、あるいは約1mL〜約5mLである。これらは、パウチ類、エンベロープ類、サッシェ類、又は丸形ビーズ類の形態とすることができる。
別の実施形態では、本発明の布地ケア組成物は、シリコーン類のような他の水不溶性布地ケア有益剤類又は他の水不溶性柔軟化剤類を含まないか又は実質的に含まない。
布地増強組成物は任意で、この組成物に色を提供するために染料を更に含むことができる。本発明の布地増強組成物に好適な染料類は、食品、医薬品及び化粧品用青色1号及びリクイチント(Liquitint)着色剤類(ミリケン・ケミカル・カンパニー(Milliken Chemical Company)から)である。
本組成物の布地増強組成物(The fabric enhancer compositions of the present composition)は任意で、ボリューム剤類、ひだ及び形状制御剤類、平滑剤類、皺抑制剤類、消毒剤類、殺菌剤類、細菌抑制剤類、カビ抑制剤類、白カビ抑制剤類、抗ウイルス剤類、抗菌剤類、乾燥剤類、染み防止及び忌避剤類、汚れ放出剤類、悪臭抑制剤類、布地清涼剤類、塩素漂白臭気抑制剤類、染料固着剤類、移染防止剤類、色保持剤類、蛍光増白剤類、色回復/再生剤類、抗色褪せ剤類、白色向上剤類、抗磨耗剤類、擦り切れ防止剤類、布地一体性剤類、抗擦り切れ剤類、消泡剤類及び泡抑制剤類、すすぎ補助剤類、布地及び皮膚のためのUV保護剤類、日光による色褪せ防止物質類、防虫剤類、抗アレルギー剤類、酵素類、防水剤類、布地快適剤類、水コンディショニング剤類、皺防止剤類、伸縮防止剤類、及びこれらの混合物からなる群から選択される他の成分を更に含むことができる。布地を含有する綿の外観及び柔軟性を向上させるのに有用な酵素は、セルラーゼである。
本発明の布地増強組成物は、好ましくは有効濃度の洗浄性界面活性剤類を含まない。洗浄性界面活性剤類とは、乳化剤類又は分散剤類として作用している界面活性剤類とは区別され、布地から顕著な汚れ除去を提供するために有効な量で組成物中に存在する界面活性剤類である。典型的な洗浄性界面活性剤類としては、アルキルサルフェート類及びアルキルスルホネート類のようなアニオン性界面活性剤類、及びC〜C18アルコール1モル当たり1〜9モルのC〜Cアルキレンオキシドと縮合されたC〜C18アルコール類のような非イオン性界面活性剤類が挙げられる。典型的な品質の洗剤類中の界面活性剤の典型的な濃度は、約12%〜約22%であり、約90g〜約120gの範囲の用量で使用される。
本発明の布地増強組成物の好ましい形態は、液体又はゲルである。布地増強組成物はまた、ペースト、半固体、懸濁液、粉末、又はそれらのいずれかの組み合わせの形態であることができる。2区画物品、例えばPVOHフィルムで作製された2区画1回用量品は、同じ又は2つの異なる形態、例えば液体/粉末パウチ、液体/液体パウチ、及びゲル/粉末パウチから成ることができる。
本発明の布地増強組成物は、洗濯プロセスのすすぎ洗い溶液に加えられる場合、すすぎ洗い溶液中に少なくとも約10ppm、好ましくは少なくとも約20ppm、好ましくは少なくとも約50ppm、及びより好ましくは約50ppm〜約200ppmの布地柔軟化活性物質(例えば、シリコーン)及びいずれかの任意の共柔軟化化合物の濃度を与える。これらの濃度が顕著な柔軟効果を提供するのに有効な濃度を与えるために好ましいことを、出願人らは見出した。柔軟剤活性物質濃度が高い程、高い柔軟性を提供し得るが、染み又は汚点及び不必要なコストを生ずる可能性もある。しかしながら、例えば、布地の皺抑制が主な布地ケア効果である場合には、より高い柔軟化活性物質濃度(例えばシリコーン)を使用することもあり得る。
本発明の布地増強組成物は、洗浄サイクルに、好ましくは1回用量組成物として、直接、そのままで添加されることができる。コーティング物質のフィルムは水溶性であることが好ましく、好ましくはポリビニルアルコール又はポリビニルアルコールの誘導体から作製される。ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びポリエチレンオキシド、並びに、それらの混合物、及びPVOHとの混合物から成るフィルム類もまた使用してよい。ポリエチレンなどのような水不溶性フィルム類もまた、パウチ作製のために使用できる。
フィルムを含むコーティング材料中に収容される布地増強組成物が所望される場合、これらの材料は所望の形状又は大きさに裁断されてよいフィルム又はシートの形態で得られてよい。具体的には、布地増強組成物を封入するために、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、不織布ポリビニルアルコール類、PVP及びゼラチン類又は混合物を使用することが好ましい。ポリビニルアルコールフィルム類は、モノソール社(MonoSol LLC)(インディアナ州(Indiana)、ゲイリー(Gary))、日本合成化学工業(株)(Nippon Synthetic Chemical Industry Co. Ltd.)(日本、大阪)、及びラニア・スペシャルティ・ケミカルズ(Ranier Specialty Chemicals)(ワシントン州(Washington)、ヤキマ(Yakima))が挙げられる、多くの供給元から市販されている。これらのフィルム類は、約20〜約80マイクロメートル、好ましくは約25〜約76マイクロメートルの範囲の様々な厚さで使用してよい。本発明の目的のためには、冷水洗浄において即座に溶解させるために約25〜約76μmの厚さを有するフィルムを使用するのが好ましい。より大きな体積、約25mLを超える体積の組成物が封入において収容される場合、その封入に追加の強度及び一体性を提供するためにより厚みのあるフィルムが望ましい場合もある。更に、水溶性フィルム類が所望に応じて印刷可能であり、着色されることも好ましい。
パウチ類、ピロウ類、サッシェ類、ビーズ類、又はエンベロープ類のような封入物品類は、複数のシートを、布地増強組成物を挿入するための開口部を残してその縁部で共にヒートシールすることにより容易に製造される。この開口部はその後、布地増強組成物を導入した後でヒートシールすることができる。パウチ類もまた真空成形及びシーリングにより製造することができる。使用されるフィルム片の大きさは封入されるべき組成物の体積によって決まることになる。ヒートシールは本発明の封入された物品を形成し及び密封するための1つの好ましい方法として記載されるが、接着剤、機械結合、並びにフィルムと、水、溶媒及びこれらの混合物との部分的な溶媒の使用は、封入物品を形成するための別の好ましい方法であることを認識すべきである。本発明の組成物を含有する物品を製造するための1つの適した方法は、好ましくは水溶性フィルムの、熱成形である。熱成形プロセスは、初めにフィルムのシートを少なくとも1つの成形空洞を有する成形型上に置き、フィルムを熱してフィルムがその空洞の窪み内へと成形されるようにし、本発明の組成物をその成形された空洞中に入れ、そしてフィルムの第二のシートを窪みに渡して密閉し、閉じられた物品を形成することから構成される。本発明の組成物を収容するための第二の区画用に追加の窪みを作製するために、複数の空洞の物品もまた、同じ態様で追加のフィルム層に熱を加えて熱成形されてよい。関連の1回用量物品類を記載している同様のプロセスは、米国特許第6,281,183(B1)号、欧州特許第1126070号、国際公開第0183668号パンフレット、同第0183669号、同第0185898号、同第0183661号、同第0183657号、同第0183667号、同第0185892号、同第00208380号、同第0212432号、同第0220361号、同第0240351号、同第00183658号、同第0240370号、同第0160966号、同第02060758号、同第02060980号、同第02074893号、同第02057402号、同第03008513号、同第03008486号、同第03031266号、同第03045812号、同第03045813号、同第02060757号、欧州特許第1354939号、同第1375351号、同第1396440号、同第1431383号、同第1431384号、同第1340692号、国際公開第04085586号パンフレットに見出すことができる。1回用量物品はまた、国際公開第97/35537号パンフレットに記載されたような球状ビーズへと成形される本発明の被包組成物から構成されることもできる。
フィルム、例えばPVOHを有する1回用量品の製造では、液体組成物のパウチ中に空泡を残すことが有用である。空泡は、例えば真空によって、パウチが形成されているときに、液体組成物をパウチ中にわずかに少なめに充填することによって形成される。このことは、例えば液体組成物を保持している第一のフィルム上に第二のフィルムを載せるときに、液体組成物がフィルムのシール領域に接触するのを防ぐのに役立つ。空泡は、体積が約0.1mL〜約10mL、あるいは約0.5mL〜約5mLである。空泡はまた、充填されたパウチが液体組成物を実際に含有しているということの消費者に対する良好な審美的視覚信号である。視覚信号としては、泡は直径約1mm〜約20mm、あるいは約3mm〜約10mmであるべきである。
可塑剤
フィルム、特にポリビニルアルコールのような高水溶性フィルムによって包み込まれる又は封入されるように意図された組成物に関しては、柔軟仕上げ組成物中にフィルム中に見出されるのと同じ又は類似の可塑剤類を組み込むことが望ましい。このことは、フィルムの可塑剤類の柔軟剤組成物中への移行を減少又は防止するのに役立つ。フィルムからの可塑剤類の損失は、物品が経時的に脆くなり及び/又は機械的強度を失う原因となる可能性がある。高度に濃縮された柔軟仕上げ剤組成物中に包含されるための典型的な可塑剤類は、グリセリン、ソルビトール、1,2プロパンジオール、ポリエチレングリコール類(PEG類)、並びに他のジオール類及びグリコール類及び混合物である。組成物は少なくとも約0.1%、好ましくは少なくとも約1%、より好ましくは少なくとも約5%〜約70%の可塑剤又は可塑剤類の混合物を含有するべきである。
一部の実施形態、例えば水溶性フィルム中に収容されるものにおいては、水溶性フィルムの物理的一体性を損なわない溶媒類を選択することが必要である。一部の溶媒類は、経時的にフィルムを柔軟化する可塑剤類として作用し、他のものは水溶性フィルムから可塑剤類を浸出することによってフィルムが経時的に脆くなる原因となる。水溶性フィルム中に含有されるべき、処方における可塑化溶媒の非可塑化溶媒に対する比率は、その水溶性フィルムの経時的な物理的一体性を維持するようなバランスとされなければならない。例えば、溶媒類の1つの好ましい混合物は、それぞれ約4:3〜約2:3の比率でのポリエチレングリコール(PEG)及びグリセリンであり、より好ましくはこの際、そのPEGはPEG−400である。別の例は3つの溶媒類、好ましくはポリエチレングリコール(PEG)、グリセリン、及びプロピレングリコールの混合物であり、ここで、PEGとグリセリンとの比率は約4:3〜約2:3であり、この処方の溶媒組成物の残部がプロピレングリコールで構成される。
本発明はまた、米国特許第5,686,376号、同第5,536,421号に開示されているものを包含する、他の適合性のある成分を包含することもできる。
色相染料及び光沢剤
一実施形態では、布地増強組成物は色相染料を含む。好ましい色相染料は少なくとも約20の色相効率と約50%〜約98%の範囲の洗浄除去値とを示すものである。適した色相染料は、審理中の米国特許出願11/244,774に対する米国特許(the U.S. publication for pending U.S. Application Serial No. 11/244,774)(P&Gケース9795)、及び米国特許公開番号(U.S Pat. Publ. Nos.):第2005/0288207(A1)号、同第2005/0287654(A1)号に記載されている。具体的な色相染料としては以下を挙げることができる。アシッドバイオレット43(アントラキノン)、アシッドバイオレット49(トリフェニルメタン)、アシッドブルー92(モノアゾ)、リクイチント(Liquitint)バイオレットDD、リクイチントバイオレットCT、及びリクイチントバイオレットLS(ミリケン・ケミカル(Milliken Chemical)から)。
別の実施形態では、本発明の布地増強組成物は光沢剤を含む。適した光沢剤類は、光学的光沢剤類、又は蛍光増白剤類(FWA類)とも呼ばれ、以下に更に十分に記載されている。(1)ウルマンの産業化学百科事典(Ullman’s Encyclopedia of Industrial Chemistry)、第5版、A18巻、153〜176頁、(2)カーク−オスマーの工業化学百科辞典(Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology)、第11巻、第4版、及び(3)蛍光増白剤(Fluorescent Whitening Agents)、R.アンリカー(R. Anliker)及びG.ミュラー(G. Muller)客員編集者、ジョージ・チーム・パブリッシャーズ・シュタットガルト(Georg Thieme Publishers Stuttgart)(1975年)。
キレート剤
本明細書の組成物及びプロセスは所望により、1種以上の銅及び/又はニッケルキレート剤(「キレート剤」)を使用する。このような水溶性キレート剤は、アミノカルボキシレート、アミノホスホネート、多官能置換された芳香族キレート剤及びこれらの混合物からなる群から選択することができ、これらの全ては以下で定義する。布地の白色度及び/又は輝度は、このようなキレート剤によって大幅に改善され又は回復され、かつ組成物中の物質の安定性が向上する。前記米国特許第5,759,990号、26列、29行から27列38行に開示されているキレート剤が、好適である。
本発明では、多種多様なキレート剤を使用することができる。実際に、このようなキレート剤には、重量ベースではアミノカルボキシレート及びホスホネート類ほど効果的ではないが、クエン酸、オキシジサクシネートなどの単純なポリカルボキシレート類も使用できる。
したがって、異なるキレート化効果の程度を考慮して、容量を調整してよい。本明細書のキレート剤は好ましくは、少なくとも約5、好ましくは少なくとも約7、更により好ましくは約15〜25の銅イオン安定度定数(完全にイオン化されたキレート化剤の)を有する。典型的には、キレート剤は、安定剤に加え、本明細書の組成物の約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.75重量%〜約5重量%で含まれる。好ましいキレート剤としては、EDTA、DTPA(ジエチレントリアミン五酢酸)、DETMP、DETPA、NTA、EDDS、TPED(テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン)、及びこれらの混合物が挙げられる。
移染防止剤
本発明の組成物は更に、1種以上の移染防止剤を含んでよい。好適なポリマー移染防止剤としては、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン及びポリビニルイミダゾール、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書の洗浄組成物中に存在する場合、移染防止剤は、洗浄組成物の約0.0001重量%から、より好ましくは約0.01重量%から、最も好ましくは約0.05重量%から、前記洗浄組成物の約10重量%まで、より好ましくは約2重量%まで、最も好ましくは約1重量%までの濃度で存在する。
酵素
本発明の組成物は、1種以上の以下の酵素を含むことができる:バチルス[例えば、サブチリス、レンタス、リケニフォルミス、アミロリケファシエンス(BPN、BPN’)、アルカロフィルス]からのスブチリシン様のプロテアーゼ類、例えば、エスペラーゼ(登録商標)、アルカラーゼ(登録商標)、エバラーゼ(登録商標)及びサビナーゼ(登録商標)(ノボザイムズ)、BLAP及び変異株[ヘンケル(Henkel)社]。プロテアーゼ類については、欧州特許第130756号、国際公開第91/06637号パンフレット、同第95/10591号、及び同99/20276号に更に記載されている。アミラーゼ類(α及び/又はβ)は、国際公開第94/02597号パンフレット及び同第96/23873号に記載されている。市販品の例は、ピュラフェクトOx Am(Purafect Ox Am)(登録商標)[ジェネンコア(Genencor)]、並びにターマミル(Termamyl)(登録商標)、ナタラーゼ(Natalase)(登録商標)、バン(Ban)(登録商標)、フンガミル(Fungamyl)(登録商標)及びデュラミル(Duramyl)(登録商標)[全てノボザイムズ(Novozymes)より]である。セルラーゼ類としては、細菌性又は真菌性セルラーゼ類、例えばヒューミコーラ・インソレンス(Humicola insolens)により生成されるもの、特にDSM 1800、例えば50Kda、及び約43kD(43kD)[ケアザイム(Carezyme)(登録商標)]が挙げられる。好適なセルラーゼ類はまた、トリコデルマ・ロンギプラチアタム(Trichoderma longibrachiatum)由来のEGIIIセルラーゼである。好適なリパーゼには、シュードモナス(Pseudomonas)及びクロモバクター(Chromobacter)群によって産生されるものが挙げられる。好ましいのは、例えばノボザイムズ(Novozymes)からのリポラーゼ(Lipolase)(登録商標)、リポラーゼ・ウルトラ(Lipolase Ultra)(登録商標)、リポプライム(Lipoprime)(登録商標)及びリペックス(Lipex)(登録商標)である。クチナーゼ類[EC 3.1.1.50]及びエステラーゼ類も好適である。カルボヒドラーゼ類、例えば、マンナン分解酵素(米国特許第6060299号)、ペクテートリアーゼ(国際公開第99/27083号パンフレット)、シクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼ(国際公開第96/33267号パンフレット)、キシログルカナーゼ(国際公開第99/02663号パンフレット)。最終的にエンハンサーと共に用いられる漂白酵素としては、例えばペルオキシダーゼ類、ラッカーゼ類、オキシゲナーゼ類(例えば、カテコール1,2ジオキシゲナーゼ、リポキシゲナーゼ(国際公開第95/26393号パンフレット)、(非ヘム)ハロペルオキシダーゼ類が挙げられる。
洗剤組成物における性能を最適化するためにタンパク質/遺伝子工学技術を介して野生型酵素を変性させることは、一般的な方法である。一般に、洗剤中の酵素濃度は、純酵素で組成物の0.0001重量%〜2重量%、好ましくは0.001重量%〜0.2重量%、より好ましくは0.005重量%〜0.1重量%である。
酵素安定剤
酵素は、カルシウム及び/又はマグネシウム化合物、ホウ素化合物及び置換されたホウ酸、芳香族ホウ酸エステル、ペプチド及びペプチド誘導体、ポリオール、低分子量カルボン酸塩、比較的疎水性の有機化合物[例えば、特定のエステル、ジアルキルグリコールエーテル、アルコール、又はアルコールアルコキシラート]、カルシウムイオン源に加えてアルキルエーテルカルボキシレート、ベンズアミジン次亜塩素酸塩、低脂肪族アルコール及びカルボン酸、N,N‐ビス(カルボキシメチル)セリン塩、(メタ)アクリル酸‐(メタ)アクリル酸エステルコポリマー及びポリエチレングリコール(PEG)、リグニン化合物、ポリアミドオリゴマー、グリコール酸、又はその塩、ポリヘキサメチレンビグアニド又はN,N‐ビス‐3‐アミノ‐プロピル‐ドデシルアミン又は塩、及びその混合物のような任意の周知の安定剤系を使用することにより安定化できる。
液体マトリックスにおいて、第二酵素のタンパク質分解酵素による分解は、プロテアーゼ可逆性阻害物質、[例えば、ペプチド又はタンパク質型、特にVI族の変性されたサブチリシン阻害物質及びプラスミノストレピン(plasminostrepin)、ロイペプチン、ペプチドトリフルオロメチルケトン類、ペプチドアルデヒド類]により回避できる。
消泡剤&泡防止剤
洗浄又はすすぎ洗い槽溶液中の泡の形成を低減又は抑制するための化合物は、本発明で用いるためにもまた利用してよい。泡抑制は、米国特許第4,489,455号及び同第4,489,574号に記載されているようないわゆる「高濃度洗浄プロセス」において、並びにフロント・ローディング方式の西洋型洗濯機において、特に重要なものとなり得る。
泡抑制剤として多種多様な材料を使用してよく、泡抑制剤は当業者には周知である。例えば、「カークオスマー工業化学百科事典(Kirk Othmer’s Encyclopedia of Chemical Technology)」(第3版、第7巻、430〜447ページ)(ジョンワイリー&サンズ(John Wiley&Sons)、1979年)を参照のこと。特に関心深い泡抑制剤の1つのカテゴリーは、米国特許第2,954,347号(1960年9月27日発行、ウェイン・St・ジョン(Wayne St. John))に記載されているように、モノカルボン脂肪酸及びその可溶性塩を包含する。泡抑制剤として使用されるモノカルボン脂肪酸類及びその塩類は通常、10個〜約24個の炭素原子のヒドロカルビル鎖、好ましくは12個〜18個の炭素原子のヒドロカルビル鎖を有する。好適な塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、及びリチウム塩のようなアルカリ金属塩、並びにアンモニウム塩及びアルカノールアンモニウム塩が挙げられる。
本明細書の組成物は、非界面活性剤泡抑制剤を含有していてもよい。これらとしては、例えば、パラフィン、脂肪酸エステル類(例えば、脂肪酸トリグリセリド類)などの高分子量炭化水素類、一価のアルコール類の脂肪酸エステル類、脂肪族C18〜C40ケトン類(例えば、ステアロン(stearone))などが挙げられる。他の泡阻害剤としては、トリ−〜ヘキサ−アルキルメラミン類又は塩化シアヌルと2若しくは3モルの、1〜24個の炭素原子を含有する一級若しくは二級アミンとの生成物として形成されるジ−〜テトラ−アルキルジアミンクロロトリアジン類(chlortriazines)などのN−アルキル化アミノトリアジン類、プロピレンオキシド、並びにモノステアリルアルコールリン酸エステル及びモノステアリルジ−アルカリ金属(例えば、K、Na、及びLi)ホスフェート類などのモノステアリルホスフェート類並びにホスフェートエステル類が挙げられる。パラフィン及びハロパラフィンなどの炭化水素類は、液状形態で利用することができる。液化炭化水素は、室温かつ大気圧にて液体であり、約−40℃〜約50℃の範囲内の流動点及び約110℃以上の最低沸点を有する(大気圧)。好ましくは約100℃未満の融点を有するろう状炭化水素類を利用することもまた既知である。炭化水素は、洗剤組成物のための泡抑制剤の好ましいカテゴリーを構成する。炭化水素泡抑制剤類については、例えば、米国特許第4,265,779号(1981年5月5日発行、ガンドルフォ(Gandolfo)ら)に記載されている。したがって、炭化水素としては、約12個〜約70個の炭素原子を有する、脂肪族、脂環式、芳香族、及び複素環式の飽和又は不飽和炭化水素類が挙げられる。本泡抑制剤の議論において使用される場合、用語「パラフィン」は、純粋パラフィン類及び環状炭化水素の混合物を含むことを意図する。
非界面活性剤泡抑制剤の別の好ましいカテゴリーは、シリコーン泡抑制剤を含む。このカテゴリーは、ポリジメチルシロキサンなどのポリオルガノシロキサン油類、ポリオルガノシロキサン油類及び樹脂類の分散体又はエマルション、並びにポリオルガノシロキサンとシリカ粒子との組み合わせ(当該ポリオルガノシロキサンはシリカ上へと化学吸着又は融合されている)を含む。シリコーン泡抑制剤は当該技術分野において周知であり、例えば、米国特許第4,265,779号(1981年5月5日発行、ガンドルフォ(Gandolfo)ら)及び欧州特許出願第89307851.9号(1990年2月7日公開、スターチ、M.S.(Starch, M. S.)による)に開示されている。他のシリコーン泡抑制剤は、その中へ少量のポリジメチルシロキサン流体を導入することによって水溶液を脱泡するための組成物及びプロセスに関する米国特許第3,455,839号に記載されている。
泡抑制剤の混合物もまた、利益をもたらすために使用してよい。シリコーン及びシラン化シリカの混合物は、ドイツ公開広報(DOS)第2,124,526号に開示されている。粒状洗剤組成物類中のシリコーン消泡剤及び泡制御剤は、米国特許第3,933,672号(バルトロッタ(Bartolotta)ら)、及び同第4,652,392号(バギンスキイ(Baginski)ら)に開示されている。別の好ましい泡抑制剤は、シリコーン/ケイ酸塩混合物、例えばダウ・コーニング社(Dow Corning)の消泡剤ARである。
本明細書で使用される代表的シリコーン系泡抑制剤は、
(i)25℃にて、約2E−5m/秒(20cs.)〜約0.0015m/秒(1,500cs.)の粘度を有するポリジメチルシロキサン流体;
(ii)100重量部当たり約5〜約50部の、(CHSiO1/2単位対SiOの比が約0.6:1〜約1.2:1のSiO単位の(CHSiO1/2単位からなる(i)のシロキサン樹脂;及び
(iii)100重量部当たり約1〜約20部の、(i)の固体シリカゲル、から本質的になる泡制御剤の泡抑制量である。
本発明で使用する好ましいシリコーン泡抑制剤では、連続相のための溶剤は、ある種のポリエチレングリコール類若しくはポリエチレン−ポリプロピレングリコールコポリマー類又はこれらの混合物(好ましい)、又はポリプロピレングリコールから製造される。主要なシリコーン泡抑制剤は、分枝状/架橋型であり、好ましくは線状ではない。
この点を更に説明すると、泡が制御された典型的な液体組成物は、所望により、前記シリコーン泡抑制剤を約0.001重量%〜約1重量%、好ましくは約0.01重量%〜約0.7重量%、最も好ましくは約0.05重量%〜約0.5重量%で含み、このシリコーン泡抑制剤は、(1)(a)ポリオルガノシロキサン、(b)樹脂性シロキサン又はシリコーン樹脂生成シリコーン化合物、(c)超微粒子状充填剤物質、並びに(d)(a)、(b)及び(c)の混合成分の反応を促進してシラノレート類を形成する触媒の混合物である、主要消泡剤の非水エマルション;(2)少なくとも1種の非イオン系シリコーン界面活性剤;並びに(3)ポリエチレングリコール又は室温で約2重量%超の水中溶解度を有するポリエチレン−ポリプロピレングリコールのコポリマー;を含み、かつポリプロピレングリコールを含まない。米国特許第4,978,471号(スターチ(Starch)、1990年12月18日発行)、及び同第4,983,316号(スターチ(Starch)、1991年1月8日発行)、同第5,288,431号(ヒューバー(Huber)ら、1994年2月22日発行)、並びに同第4,639,489号及び同第4,749,740号(アイザワら)に記載されているように、同等量を、粒状組成物、ゲル等に使用することが可能である。
本発明の組成物及び物品において特に有用なシリコーン泡抑制剤は、ポリエチレングリコール及びポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールのコポリマーを含み、全てが、約1,000未満、好ましくは約100〜800の平均分子量を有する。本明細書のポリエチレングリコール及びポリエチレン/ポリプロピレングリコールコポリマーは、室温で約2重量%超の、好ましくは約5重量%超の水中溶解度を有する。本発明で好ましい溶媒は、約1,000未満、より好ましくは約100〜800、より好ましくは200〜400の平均分子量を有するポリエチレングリコール、並びにポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールのコポリマーであって、好ましくはPPG 200/PEG 300である。好ましくはポリエチレングリコール:ポリエチレン−ポリプロピレングリコールコポリマーの重量比は約1:1〜1:10であり、最も好ましくは1:3〜1:6である。
本明細書で有用な他の泡抑制剤は、二級アルコール類(例えば、2−アルキルアルカノール類)及びこのようなアルコール類と、米国特許第4,798,679号、同第4,075,118号及び欧州特許第150,872号に開示されているシリコーン類などのシリコーンオイル類との、混合物を含む。二級アルコール類には、C〜C16鎖を有するC〜C16アルキルアルコール類が挙げられる。好ましいアルコールは、コンデア(Condea)からイソフォール(ISOFOL)12の商標にて入手可能な2−ブチルオクタノールである。二級アルコール類の混合物は、イサルケム(ISALCHEM)123の商標にてエニケム(Enichem)から入手可能である。混合泡抑制剤は通常、1:5〜5:1の重量比でアルコール+シリコーンの混合物を含む。
すすぎ洗い補助剤
本発明の布地ケア活性物質は更に、以下の布地ケア剤の混合物又は1種以上を通常含む、すすぎ洗い補助剤を含んでもよい:泡抑制化合物、pH緩衝剤、カルボン酸化合物、並びに有機ジホスホン酸及びモノホスホン酸を含む結晶成長阻害物質、キレート剤及び塩素スカベンジャーが挙げられる重金属イオン封鎖剤、疎水性分散剤、高分子安定化剤、汚れ遊離ポリマー、防腐剤、並びに抗菌剤。
紫外線保護剤
各種利点のための、洗浄又はすすぎ洗い槽溶液への日焼け止め剤及び酸化防止剤の導入もまた、当技術分野において既知である。例えば、米国特許第4,900,469号は、漂白安定性のための洗浄液中の酸化防止剤について教示する。布地黄変を防止するため及び悪臭制御のために、酸化防止剤は柔軟剤及び洗剤中で同様に使用されてきた。(日本特許第72/116,783号(花王)を参照のこと。)日本特許第63/162,798号は、布地コンディショニング組成物の色を安定化させるための日焼け止め剤の使用について教示する。米国特許第5,134,223号(ランガー(Langer)ら、1992年7月28日発行)は、退色防止及び汚れ遊離の両方の利益を提供するための、紫外線吸収モノマーと親水性モノマーとのコポリマーについて教示する。より具体的には、本参考文献は紫外線吸収モノマーのポリマーを、親水基(例えば、エトキシレート)及び疎水基(例えば、テレフタレートブロック)からなる汚れ放出ポリマーに組み合わせることについて教示する。米国特許第5,250,652号(ランガー(Langer)ら、1993年10月5日発行)は、布地ケア(洗剤、布地柔軟剤等)及びスキンケア用途(化粧品、シャンプー、日焼け止め剤、パーソナルクレンジング組成物等)のための、少なくとも1つのUVA光吸収部分及び/又は少なくとも1つのUVB光吸収部分、少なくとも1つの低分子量(即ち、モノマーの)親水性部分、及び所望により少なくとも1つの疎水性部分を含有するコポリマーについて教示する。低分子量親水性部分の使用により、UVA及び/又はUVB部分を約95%まで使用することができ、水性溶媒中でのポリマーのより良い分散性を提供することができる。任意の疎水部分は、所望の表面上でのコポリマーの付着制御を提供する。
パッケージ
本発明の1つの態様は、以下を含む洗濯用物品を提供する。(a)少なくとも2つの区画を含む容器、(b)この際、少なくとも1つの区画中に本発明のいずれか1つの組成物を含む。別の実施形態では、少なくとも1つの区画は洗浄性界面活性剤組成物を含む。用語「洗浄性界面活性剤組成物」は本明細書では、広い意味で使用され、好ましくは洗濯機中で、布地を洗浄するのに適したあらゆる組成物を包含する。更に別の実施形態では、本発明の組成物を含む区画は、洗浄性界面活性剤組成物を含む区画とは異なっている。
少なくとも2つの区画を含むあらゆる容器が適している。こうした容器の非限定例は、以下に記載されている。米国特許第4,765514号、米国特許出願公開番号第2002/0077265(A1)号、及び同第2002/0074347(A1)号。
当該洗濯用物品が、組成物又は組成物類が水溶性フィルム(例えばPVOHフィルム)で封入された1回用量品である場合には、物品の大きさは約0.5g〜約90g、あるいは約5g〜約50g、好ましくは約10g〜約40gである。
以下は本発明の非限定的な例である。
Figure 2010523833
活性物質86.5%であり、エタノール溶媒を含有する、N,N−ジ(タローオイルオキシエチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド
25%〜95%のアミロース及び0.02〜0.09の置換度を含有し、かつ50〜84の値を有する水流動性として測定される粘度を有する、普通のトウモロコシデンプン又はジャガイモデンプンをベースにするカチオンデンプン(例:ナショナルスターチ(National Starch)からのCHA 501)
ジエチレントリアミン5酢酸
ローム・アンド・ハース社(Rohm and Haas Co.)から入手可能なカトン(KATHON)(登録商標)CG
DC2310の商標名でダウ・コーニング社から入手可能な活性物質10%のシリコーン消泡剤
ミリケン・ケミカル・カンパニー(Milliken Chemical Company)から入手可能
ダウ・コーニングから入手可能な0.06m/秒(60,000cSt)PDMSの50%エマルション
約25,000の平均分子量を有し、BASFから入手可能なポリエチレンイミン
BASFからクアドロール(Quadrol)ポリオールとして販売されている、テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン
チバから入手可能なカチオン性アクリル酸ホモポリマー増粘剤
「発明を実施するための形態」において引用される全ての文献は、その関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、どの文献の引用も、それが本発明に関する先行技術であるとの容認と解釈されるべきではない。
本明細書全体を通じて記載されているあらゆる最大数値限定には、それよりも小さいあらゆる数値限定が、そのような小さい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように包含されることを理解すべきである。本明細書全体を通じて記載されているあらゆる最小数値限定には、それよりも大きいあらゆる数値限定が、あたかもこうしたそれよりも大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように包含される。本明細書全体を通じて記載されているあらゆる数値範囲には、こうしたより広い数値範囲内に入る、それよりも狭いあらゆる数値範囲が、あたかもこうしたそれよりも狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように包含される。
特に指定がない限り、本明細書の明細、実施例、及び請求の範囲における全ての部、比、及び百分率は重量基準であり、全ての数値限定は、当該技術分野により提供される通常の程度の精度で使用される。
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (26)

  1. a.カチオン性ポリマー
    b.約20%未満のシリコーン
    c.付着助剤
    を含む、布地コンディショニング組成物であって、
    前記組成物がコアセルベートを実質的に含まない、布地コンディショニング組成物。
  2. 第四級アンモニウム化合物を更に含む、請求項1に記載の布地コンディショニング組成物。
  3. 前記付着助剤がポリエチレンイミンである、請求項2に記載の布地コンディショニング組成物。
  4. 前記カチオン性ポリマーが、カチオン性グアーガム、カチオン性セルロースポリマー、デンプン、又はこれらの組み合わせから選択される、請求項1に記載の布地コンディショニング組成物。
  5. 前記カチオン性ポリマーがデンプンである、請求項4に記載の布地コンディショニング組成物。
  6. 増粘剤を更に含む、請求項1に記載の布地コンディショニング組成物。
  7. 前記シリコーンが、ポリジアルキルシリコーン、ポリジメチルシリコーン、ポリジメチルシロキサン又はその誘導体、アミノ官能性シリコーン、アルキルオキシル化シリコーン、エトキシル化シリコーン、プロポキシル化シリコーン、エトキシル化/プロポキシル化シリコーン、第四級シリコーン、アモジメチコン、あるいはこれらの組み合わせ、から選択される、請求項1に記載の布地コンディショニング組成物。
  8. 前記シリコーンが、ポリジメチルシロキサン又はその誘導体である、請求項1に記載の布地コンディショニング組成物。
  9. キレート剤を更に含む、請求項1〜8に記載の布地コンディショニング組成物。
  10. 移染防止剤を更に含む、請求項9に記載の布地コンディショニング組成物。
  11. 約10%未満のシリコーンを含む、請求項1に記載の布地コンディショニング組成物。
  12. 約4%未満のシリコーンを含む、請求項1に記載の布地コンディショニング組成物。
  13. a.約20%未満のシリコーン
    b.付着助剤
    を含む、布地コンディショニング組成物であって、
    前記組成物がアニオン性界面活性剤を実質的に含まない、布地コンディショニング組成物。
  14. 第四級アンモニウム化合物を更に含む、請求項13に記載の布地コンディショニング組成物。
  15. 前記付着助剤がポリエチレンイミンである、請求項13に記載の布地コンディショニング組成物。
  16. 前記カチオン性ポリマーが、カチオン性グアーガム、カチオン性セルロースポリマー、デンプン、又はこれらの組み合わせから選択される、請求項13に記載の布地コンディショニング組成物。
  17. 前記カチオン性ポリマーがデンプンである、請求項14に記載の布地コンディショニング組成物。
  18. 増粘剤を更に含む、請求項13に記載の布地コンディショニング組成物。
  19. 前記シリコーンが、ポリジアルキルシリコーン、ポリジメチルシリコーン、ポリジメチルシロキサン又はその誘導体、アミノ官能性シリコーン、アルキルオキシル化シリコーン、エトキシル化シリコーン、プロポキシル化シリコーン、エトキシル化/プロポキシル化シリコーン、第四級シリコーン、アモジメチコンあるいはこれらの組み合わせ、から選択される、請求項13に記載の布地コンディショニング組成物。
  20. 前記シリコーンが、ポリジメチルシロキサン又はその誘導体である、請求項13に記載の布地コンディショニング組成物。
  21. キレート剤を更に含む、請求項13〜18に記載の布地コンディショニング組成物。
  22. 移染防止剤を更に含む、請求項19に記載の布地コンディショニング組成物。
  23. 約10%未満のシリコーンを含む、請求項13に記載の布地コンディショニング組成物。
  24. 約4%未満のシリコーンを含む、請求項13に記載の布地コンディショニング組成物。
  25. 酵素を更に含む、請求項1〜22に記載の布地コンディショニング組成物。
  26. 前記酵素がセルラーゼである、請求項23に記載の布地コンディショニング組成物。
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