JP2010523699A - 蒸留の間の重質副生成物の形成を低減する方法および装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ジクロロヒドリンを、これを含む混合物,例えば1種もしくは複数種の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素化合物および/またはその1種もしくは複数種のエステルをクロロヒドリンに変換するプロセスにより発生する流出物から、例えば蒸留により回収する方法および装置に関する。
本発明の一側面は、1種もしくは複数種のジクロロヒドリンを含有する反応性混合物からの該1種もしくは複数種のジクロロヒドリンの回収中の重質副生成物の形成を低減させる方法であって:
(a)(1)1種または複数種のジクロロヒドリンと、(2)(a’)1種もしくは複数種のクロロヒドリンの1種以上のエステルおよび/または1種もしくは複数種の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素化合物ならびに/または(b’)1種以上のモノクロロヒドリンおよび/または1種もしくは複数種の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素化合物を、1種もしくは複数種のクロロヒドリンの1種以上のエステル、1種もしくは複数種の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素化合物の1種もしくは複数種のエステル、1種もしくは複数種の触媒、および/または1種もしくは複数種の触媒の1種もしくは複数種のエステルの存在下で含む1種以上の反応性成分と、(3)任意に、水、1種もしくは複数種の塩素化剤,1種もしくは複数種の触媒,1種もしくは複数種の触媒の1種もしくは複数種のエステル,ならびに/または重質副生成物を含む1種以上の物質と、を含む混合物を調製すること;ならびに
(b)ステップ(a)の混合物を、全部で少なくとも3つの理論段階を有し、そして理論段階当たりの平均圧力降下が1.3kPa以下である、1つ以上の液体−蒸気接触装置内で蒸留して、1種または複数種のジクロロヒドリンを含む少なくとも1種の留分をステップ(a)において調製される混合物から分離すること;
を含む、方法である。
(1)少なくとも1つの反応器;
(2)全部で少なくとも3つの理論段階を有し、液体−蒸気接触装置の最も高い理論段階での圧力が13kPaまたはそれ未満である場合の理論段階当たりの平均圧力降下が1.3kPa以下である、1つ以上の液体−蒸気接触装置を含む少なくとも1つの分離装置;および
(3)少なくとも1つの分離装置(2)の少なくとも1つの液体−蒸気接触装置に減圧を適用するための手段であって、液体−蒸気接触装置内の圧力を、液体−蒸気接触装置の最も高い理論段階で測定される13kPaまたはそれ未満に低減可能な手段;
を含み、
少なくとも1つの反応器(1)が、少なくとも1つの分離装置(2)に、反応器流出物流を少なくとも1つの反応器(1)から少なくとも1つの分離装置(2)の少なくとも1つの液体−蒸気接触装置に蒸留のために導くために、直接的または間接的に接続されている、装置である。
定義:
本明細書で用いる用語「多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素化合物」(以後「MAHC」と略す)は、2つの別個の隣接炭素原子に共有結合する少なくとも2つのヒドロキシル基を含有し、エーテル結合性基を含有しない化合物を意味する。これらは、各々がOH基を有する少なくとも2つのsp3混成炭素を含有する。MAHCとしては、炭化水素(高次の近接(contiguous)または隣接(vicinal)の繰返し単位を包含する)を含有する任意の隣接−ジオール(1,2−ジオール)またはトリオール(1,2,3−トリオール)が挙げられる。MAHCの定義はまた、例えば1種以上の1,3−、1,4−、1,5−および1,6−ジオール官能基を同様に包含する。例えばジェミナルジオールはこの分類のMAHCから排除される。
混合物(a)は、当該分野で周知の任意の塩化水素化プロセスから直接的または間接的に得ることができる。例えば、ドイツ国特許第197308号は、無水塩化水素を用いたグリセリンの触媒的塩化水素化によりクロロヒドリンを製造する方法を教示する。WO2005/021476号は、グリセリンおよび/またはモノクロロプロパンジオールの、ガス状塩化水素での、カルボン酸の触媒による塩化水素化によって、ジクロロプロパノールを製造する連続方法を開示する。WO2006/020234A1号は、グリセロールまたはそのエステルもしくは混合物をクロロヒドリンに変換するための方法を記載し、該方法は、MAHC、MAHCのエステル、またはこれらの混合物を、超大気分圧の塩化水素源と接触させてクロロヒドリン、クロロヒドリンのエステルまたはこれらの混合物を、有機酸触媒の存在下で、実質的に水の除去なしで生成するステップを含む。よって上記文献は上記開示に関し参照により本明細書に組入れる。
混合物からの1種もしくは複数種のDCHの回収は、還流条件下で混合物を蒸留または分画して、上記の1種もしくは複数種のDCHならびに、1種もしくは複数種のDCHの沸点以上の第1の温度を有する水、および第1の蒸気相流出物の圧力で混合物中に存在する水、のうち1種以上を含む第1の蒸気相流出物流を、第1の蒸気相流出物の圧力で混合物から分離することを含む。1種もしくは複数種のDCHは、好ましくは、1,3−ジクロロ−2−プロパノールおよび/もしくは2,3−ジクロロ−1−プロパノール、ならびにその1種もしくは複数種のエステルを含む。
蒸留は、6mmセラミックIntaloxサドルが充填されたガラス蒸留カラム(2つの充填床区画を含有する)を用いて行なう。カラムへの供給物は、2つの充填床区画の間に位置させる。カラムは、ガラス再沸騰器および直列の2つの部分凝縮器を備え、またガラスで形成されている(カラムを出る蒸気流を冷却するため)。第1の凝縮器を、冷却グリコールで冷却する。第1の凝縮器からの凝縮物の一部を、還流としてカラムに戻し、そして凝縮物の残りを生成物として収集する。
この実施例では、DCH回収プロセスを、本発明に従って、下記表1に示す供給物組成および条件に基づき実施する:
以下に示す更なる例は、蒸留カラムのプロセスシミュレーションに基づく。蒸留プロセスモデルの結果を実験データと十分に比較した。このプロセスモデルを用いて、カラム内の圧力降下の効果およびカラムの底部での温度に対するその効果をシミュレートした。カラムの底部での温度は、カラムの頂部での圧力、カラム内の圧力降下、更にカラムの底部でのプロセス物質の組成に左右される(以下の例で示す通り)。実施例3は、カラム底部での増大した温度(ジクロロヒドリン濃度の低減の結果として)の効果を、実施例2と比較した場合で示す。実施例4は、カラム底部での増大した温度の効果(カラム内の増大した圧力降下の結果として)を、実施例2と比較した場合で示す。比較例A〜Cは、カラム内の圧力降下の更なる増大の効果を、カラム種を充填からプレートに変えた場合で示す。結果は、カラムの底部における温度の増大である。カラムの底部におけるこのより高い温度は、プロセスにおいて高分子量物質のより大きい程度の形成(これはプロセスに対する収率損失である)をもたらし、そしてまたより多い廃棄コスト(プロセスにおける重質物の蓄積を制御するためのプロセスからのパージの程度の増大により)を招来する。
コンピュータシミュレーションにより、表3に示す蒸留データを得た:
Claims (32)
- 1種または複数種のジクロロヒドリンを含有する反応性混合物からの該1種または複数種のジクロロヒドリンの回収中の重質副生成物の形成を低減させる方法であって:
(a)(1)1種または複数種のジクロロヒドリンと、(2)(a’)1種もしくは複数種のクロロヒドリンの1種以上のエステルおよび/または1種もしくは複数種の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素化合物ならびに/または(b’)1種以上のモノクロロヒドリンおよび/または1種もしくは複数種の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素化合物を、1種もしくは複数種のクロロヒドリンの1種以上のエステル、1種もしくは複数種の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素化合物の1種もしくは複数種のエステル、1種もしくは複数種の触媒、および/または1種もしくは複数種の触媒の1種もしくは複数種のエステルの存在下で含む1種以上の反応性成分と、(3)任意に、水、1種もしくは複数種の塩素化剤,1種もしくは複数種の触媒,1種もしくは複数種の触媒の1種もしくは複数種のエステル,ならびに/または重質副生成物を含む1種以上の物質と、を含む混合物を調製すること;ならびに
(b)ステップ(a)の混合物を、少なくとも3つの理論段階を有し、そして理論段階当たりの圧力降下が1.3kPa以下である液体−蒸気接触装置内で蒸留して、1種または複数種のジクロロヒドリンを含む少なくとも1種の留分をステップ(a)において調製される混合物から分離すること;
を含む、方法。 - 液体−蒸気接触装置の第1の理論段階と最後の理論段階との間での圧力差が7kPa以下である、請求項1に記載の方法。
- 液体−蒸気接触装置の第1の理論段階と最後の理論段階との間での圧力差が5kPa以下である、請求項1に記載の方法。
- 液体−蒸気接触装置の第1の理論段階と最後の理論段階との間での圧力差が3kPa以下である、請求項1に記載の方法。
- ステップ(b)の間のカラム底部の温度が150℃以下である、請求項1または2に記載の方法。
- ステップ(b)の間の第1の理論段階と最後の理論段階との間での平均圧力降下が、理論段階当たり1kPa以下である、前掲の請求項のいずれかに記載の方法。
- ステップ(b)の間の第1の理論段階と最後の理論段階との間での平均圧力降下が、理論段階当たり0.5kPa以下である、前掲の請求項のいずれかに記載の方法。
- 液体−蒸気接触装置が充填カラムである、前掲の請求項のいずれかに記載の方法。
- 液体−蒸気接触装置を、ランダムまたは構造化された充填物で充填する、前掲の請求項のいずれかに記載の方法。
- 液体−蒸気接触装置を、還流条件下で操作する、前掲の請求項のいずれかに記載の方法。
- ステップ(a)の混合物が、1種もしくは複数種の触媒および/またはそのエステルを含む、前掲の請求項のいずれかに記載の方法。
- 触媒が、少なくとも1種のカルボン酸、少なくとも1種のカルボン酸の少なくとも1種のエステルまたはこれらの組合せであり、ステップ(b)の条件下で最も高沸点であるジクロロヒドリンの沸点よりも高い沸点をステップ(b)の条件下で有する、請求項8に記載の方法。
- 触媒が、(i)2〜約20個の炭素原子を有し、かつアミン、アルコール、ハロゲン、スルフヒドリル、エーテル、エステルもしくはこれらの組合せを含む群から選択される少なくとも1つの官能基を含有するカルボキシレート誘導体であり、該官能基がアルファ炭素よりも近くなく酸官能基に付いているか;またはその前駆体が;(ii)1種もしくは複数種のジクロロヒドリンよりも揮発性が低く;そして(iii)ヘテロ原子置換基を含有する、請求項7または8に記載の方法。
- ステップ(b)の蒸留残渣中の1種もしくは複数種の重質副生成物の量が、ステップ(a)において調製される混合物中の重質副生成物の量の120パーセントを超えない、前掲の請求項のいずれかに記載の方法。
- ステップ(b)の蒸留残渣中の1種もしくは複数種の重質副生成物の量が、ステップ(a)において調製される混合物中の重質副生成物の量の110パーセントを超えない、前掲の請求項のいずれかに記載の方法。
- ステップ(b)の蒸留残渣中の1種もしくは複数種の重質副生成物の量が、ステップ(a)において調製される混合物中の重質副生成物の量の105パーセントを超えない、前掲の請求項のいずれかに記載の方法。
- 1種もしくは複数種のジクロロヒドリンを、ステップ(b)の留分から回収する、前掲の請求項のいずれかに記載の方法。
- ステップ(b)において生成する留分をエポキシ化に供して、留分の追加の精製なしでエピクロロヒドリンを形成する、前掲の請求項のいずれかに記載の方法。
- 1種もしくは複数種のジクロロヒドリンを含有する反応性混合物からの該1種もしくは複数種のジクロロヒドリンの回収中の重質副生成物の形成を低減させる方法であって:
(a)(1)1種または複数種のジクロロヒドリンと、(2)(a’)1種もしくは複数種のクロロヒドリンの1種以上のエステルおよび/または1種もしくは複数種の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素化合物ならびに/または(b’)1種以上のモノクロロヒドリンおよび/または1種もしくは複数種の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素化合物を、1種もしくは複数種のクロロヒドリンの1種以上のエステル、1種もしくは複数種の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素化合物の1種もしくは複数種のエステル、1種もしくは複数種の触媒、および/または1種もしくは複数種の触媒の1種もしくは複数種のエステルの存在下で含む1種以上の反応性成分と、(3)任意に、水、1種もしくは複数種の塩素化剤,1種もしくは複数種の触媒,1種もしくは複数種の触媒の1種もしくは複数種のエステル,ならびに/または重質副生成物を含む1種以上の物質と、を含む混合物を調製すること;ならびに
(b)ステップ(a)の混合物を充填カラム内で蒸留すること;
を含む、方法。 - 1種もしくは複数種のジクロロヒドリンを製造する方法であって、前掲の請求項のいずれかに記載の方法を含み、ステップ(a)において調製される混合物が、1種もしくは複数種のモノクロロヒドリンおよび/またはその1種もしくは複数種のエステルおよび/または1種もしくは複数種の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素化合物および/またはその1種もしくは複数種のエステル、の塩化水素化によって生成するかまたはこれに由来する、方法。
- 塩化水素化ステップを液相中で行ない、そしてステップ(a)において調製される混合物が塩化水素化ステップの液相を含む、請求項20に記載の方法。
- 塩化水素化を、1種もしくは複数種のモノクロロヒドリンおよび/またはその1種もしくは複数種のエステルおよび/または1種もしくは複数種の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素化合物および/またはその1種もしくは複数種のエステルを塩化水素化するための触媒の存在下で行なう、請求項20または21に記載の方法。
- 塩化水素化を、塩化水素ガスを塩化水素化剤として用いて行なう、請求項20〜22のいずれかに記載の方法。
- 塩化水素化を、超大気分圧の塩化水素源を塩化水素化剤として用いて行なう、請求項20〜23のいずれかに記載の方法。
- 方法のステップの全てを互いに同時に行ない、そして該方法を少なくとも1時間の間連続的に行なう、請求項20〜24のいずれかに記載の方法。
- ステップ(b)の蒸留残渣を、塩化水素化ステップに再循環させる、請求項20〜25のいずれかに記載の方法。
- 塩化水素化中に生成する1種もしくは複数種のジクロロヒドリンの回収パーセントが少なくとも95パーセントである、請求項26に記載の方法。
- 1種もしくは複数種のジクロロヒドリンを、1種もしくは複数種の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素化合物および/またはその1種もしくは複数種のエステルから製造するために好適な装置であって:
(1)少なくとも1つの反応器;
(2)全部で少なくとも3つの理論段階を有し、液体−蒸気接触装置の最も高い理論段階での圧力が13kPaまたはそれ未満である場合の理論段階当たりの平均圧力降下が1.3kPa以下である、1つ以上の液体−蒸気接触装置を含む少なくとも1つの分離装置;および
(3)少なくとも1つの分離装置(2)の少なくとも1つの液体−蒸気接触装置に減圧を適用するための手段であって、液体−蒸気接触装置内の圧力を、液体−蒸気接触装置の最も高い理論段階で測定される13kPaまたはそれ未満に低減可能な手段;
を含み、
少なくとも1つの反応器(1)が、少なくとも1つの分離装置(2)に、反応器流出物流を少なくとも1つの反応器(1)から少なくとも1つの分離装置(2)の少なくとも1つの液体−蒸気接触装置に蒸留のために導くために接続されている、装置。 - 少なくとも1つの液体−蒸気接触装置が充填蒸留カラムである、請求項28に記載の装置。
- 少なくとも1つの分離装置(2)が、少なくとも1つの反応器(1)に、蒸留残渣流出物流を少なくとも1つの分離装置(2)の少なくとも1つの液体−蒸気接触装置から少なくとも1つの反応器(1)に蒸留残渣の再循環のために導くために接続されている、請求項28または29に記載の装置。
- 少なくとも1つの分離装置が、少なくとも1つの反応器(1)と少なくとも1つの液体−蒸気接触装置との間に、反応器流出物流を蒸気相反応器流出物流と液相反応器流出物流とに分離するため、および液相反応器流出物を少なくとも1つの液体−蒸気接触装置に導くために接続されたフラッシュ容器を含む、請求項28〜30のいずれかに記載の装置。
- 1種もしくは複数種のジクロロヒドリンを、1種もしくは複数種の多ヒドロキシル化脂肪族炭化水素化合物および/またはその1種もしくは複数種のエステルから製造するために好適な装置であって:
(1)少なくとも1つの反応器;
(2)1つ以上の充填蒸留カラムを含む少なくとも1つの分離装置;および
(3)少なくとも1つの分離装置(2)の少なくとも1つの充填蒸留カラムに減圧を適用するための手段であって、充填蒸留カラム内の圧力を、充填蒸留カラムの最も高い理論段階で測定される13kPaまたはそれ未満に低減可能な手段;
を含み、
少なくとも1つの反応器(1)が、少なくとも1つの分離装置(2)に、反応器流出物流を少なくとも1つの反応器(1)から少なくとも1つの分離装置(2)の少なくとも1つの充填蒸留カラムに蒸留のために導くために接続されている、装置。
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