JP2010288089A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 原稿の紙質の違いによって読み取り値が異ならないようにする。
【解決手段】 載置された原稿Pに対してランプ24の位置を移動させながら光を照射し、その反射光に基づいて原稿Pの画像データを読み取るブック原稿読み取りモードと、ランプ24に対して原稿P′の位置を移動させながら光を照射し、その反射光に基づいて原稿P′の画像データを読み取るシート原稿読み取りモードを備えた画像読取装置において、紙質の異なる複数種類の原稿をブック原稿読み取りモードとシート原稿読み取りモードによってそれぞれ読み取り、ブック原稿読み取りモードとシート原稿読み取りモードによって読み取られた同種類の紙質の原稿の画像データに基づいて、同種類の紙質の原稿毎にブック原稿読み取りモードとシート原稿読み取りモードによって読み取った画像データの出力レベルを揃えるための係数αを算出して保存する係数算出・保存回路43を設けた。
【選択図】 図7
【解決手段】 載置された原稿Pに対してランプ24の位置を移動させながら光を照射し、その反射光に基づいて原稿Pの画像データを読み取るブック原稿読み取りモードと、ランプ24に対して原稿P′の位置を移動させながら光を照射し、その反射光に基づいて原稿P′の画像データを読み取るシート原稿読み取りモードを備えた画像読取装置において、紙質の異なる複数種類の原稿をブック原稿読み取りモードとシート原稿読み取りモードによってそれぞれ読み取り、ブック原稿読み取りモードとシート原稿読み取りモードによって読み取られた同種類の紙質の原稿の画像データに基づいて、同種類の紙質の原稿毎にブック原稿読み取りモードとシート原稿読み取りモードによって読み取った画像データの出力レベルを揃えるための係数αを算出して保存する係数算出・保存回路43を設けた。
【選択図】 図7
Description
この発明は、複写機,スキャナ装置,ファクシミリ装置,複合機を含む画像読取装置に関する。
複写機,スキャナ装置,ファクシミリ装置,複合機を含む画像読取装置において、コンタクトガラス上に載置された原稿をスキャナ部が移動しながら読み取るブック原稿読み取りモードと、自動原稿給送装置(「ADF」という)により原稿読取位置を搬送される原稿を停止するスキャナ部で読み取るDF原稿読み取りモードとを備えた装置がある。
このような画像読取装置では、メカ、光学条件の相違から、ブック原稿読み取りモードとDF原稿読み取りモードでそれぞれ同一原稿を読み取った場合、それぞれのモードで読み取り値が異なってしまうという問題があった。
そこで従来、ブック原稿読み取りモードとDF原稿読み取りモードとで、シェーディング補正演算処理時の目標濃度設定係数を変更してシェーディング補正を行うことにより、同じ原稿を異なる種類の原稿読み取りモードで読み取ってもそれぞれのモードにおける読み取り値が異ならないようにする手段を設けた原稿読取装置(例えば、特許文献1参照)があった。
このような画像読取装置では、メカ、光学条件の相違から、ブック原稿読み取りモードとDF原稿読み取りモードでそれぞれ同一原稿を読み取った場合、それぞれのモードで読み取り値が異なってしまうという問題があった。
そこで従来、ブック原稿読み取りモードとDF原稿読み取りモードとで、シェーディング補正演算処理時の目標濃度設定係数を変更してシェーディング補正を行うことにより、同じ原稿を異なる種類の原稿読み取りモードで読み取ってもそれぞれのモードにおける読み取り値が異ならないようにする手段を設けた原稿読取装置(例えば、特許文献1参照)があった。
しかしながら、上述したようなDF原稿読取りモードでは、原稿の紙質(例えば、紙厚や透過率の違いに起因する性質)の違いによっても読み取り値が異なってしまうことがある。
そこで、上述した従来の原稿読取装置のように、ブック原稿読み取りモードとDF原稿読み取りモードのそれぞれにおいて同じ原稿の読み取り値が異ならないようにしてしまうと、例えば、透過率が通常の原稿よりも比較的大きい原稿についてそれぞれのモードにおいて読み取り値が同等になるように補正するのに用いる係数に決められてしまった場合、透過率が通常の原稿よりも比較的小さい原稿を読み取ったときの画像が白っぽくなってしまうという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、原稿の紙質の違いによって読み取り値が異ならないようにすることを目的とする。
そこで、上述した従来の原稿読取装置のように、ブック原稿読み取りモードとDF原稿読み取りモードのそれぞれにおいて同じ原稿の読み取り値が異ならないようにしてしまうと、例えば、透過率が通常の原稿よりも比較的大きい原稿についてそれぞれのモードにおいて読み取り値が同等になるように補正するのに用いる係数に決められてしまった場合、透過率が通常の原稿よりも比較的小さい原稿を読み取ったときの画像が白っぽくなってしまうという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、原稿の紙質の違いによって読み取り値が異ならないようにすることを目的とする。
この発明は上記の目的を達成するため、載置された原稿に対して光源の位置を移動させながら上記光源の光を照射し、上記原稿からの反射光に基づいて上記原稿の画像データを読み取る第1の原稿読み取り手段と、光源に対して原稿の位置を移動させながら上記光源の光を照射し、上記原稿からの反射光に基づいて上記原稿の画像データを読み取る第2の原稿読み取り手段を備えた画像読取装置において、紙質の異なる複数種類の原稿を上記第1の原稿読み取り手段と上記第2の原稿読み取り手段によってそれぞれ読み取り、上記第1の原稿読み取り手段と上記第2の原稿読み取り手段によって読み取られた同種類の紙質の原稿の画像データに基づいて、同種類の紙質の原稿毎に上記第1の原稿読み取り手段と上記第2の原稿読み取り手段によって読み取った画像データの出力レベルを揃えるための係数を算出して保存する係数算出保存手段を設けたものである。
また、上述のような第1の原稿読み取り手段と第2の原稿読み取り手段を備えた画像読取装置において、予め選択された紙質の原稿を上記第1の原稿読み取り手段によって読み取り、紙質の異なる複数種類の原稿を上記第2の原稿読み取り手段によって読み取り、上記第1の原稿読み取り手段によって読み取られた原稿の画像データと上記第2の原稿読み取り手段によって読み取られた各画像データに基づいて、各種類の紙質の原稿毎に上記第1の原稿読み取り手段と上記第2の原稿読み取り手段によって読み取った画像データの出力レベルを揃えるための係数を算出して保存する係数算出保存手段を設けてもよい。
さらに、指定手段によって指定された紙質の種類の原稿を上記第1の原稿読み取り手段又は上記第2の原稿読み取り手段によって読み取る場合、上記係数算出保存手段に保存された係数の中から上記指定された紙質の種類の原稿に対応する係数を選択し、その選択した係数に基づいて上記第1の原稿読み取り手段又は上記第2の原稿読み取り手段によって読み取った画像データの出力レベルを補正する補正手段を設けるとよい。
この発明による画像読取装置は、原稿の紙質の違いによって読み取り値が異ならないようにすることができる。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔実施例〕
図1は、この発明の実施例である画像読取装置の機能構成を示すブロック図である。
この画像読取装置1は、自動原稿給送部(オートドキュメントフィーダー:ADF)2と読取部3とからなる。
ADF2は、ピックアップローラ10,搬送ドラム11を含む搬送ローラ群12などを駆動し、原稿トレイ13に載ったシート状の原稿Pが等速で読取部3のシート原稿用ガラス22の位置を通過するように搬送する。画像を読み取られた原稿Pは排紙トレイ14に搬送されて排紙される。
読取部3は、上側に、コンタクトガラス20と基準白板21とシート原稿用ガラス22を配置している。
コンタクトガラス20は、ブック原稿読み取りモード時に原稿P′をセットするためのものである。
〔実施例〕
図1は、この発明の実施例である画像読取装置の機能構成を示すブロック図である。
この画像読取装置1は、自動原稿給送部(オートドキュメントフィーダー:ADF)2と読取部3とからなる。
ADF2は、ピックアップローラ10,搬送ドラム11を含む搬送ローラ群12などを駆動し、原稿トレイ13に載ったシート状の原稿Pが等速で読取部3のシート原稿用ガラス22の位置を通過するように搬送する。画像を読み取られた原稿Pは排紙トレイ14に搬送されて排紙される。
読取部3は、上側に、コンタクトガラス20と基準白板21とシート原稿用ガラス22を配置している。
コンタクトガラス20は、ブック原稿読み取りモード時に原稿P′をセットするためのものである。
このブック原稿読み取りモードとは、基準白板21及びコンタクトガラス20上に置かれた原稿P′に対して第1キャリッジ23と第2キャリッジ26を走行移動させながら原稿P′の画像を読み取るモードである。
すなわち、このブック原稿読み取りモードに係る各部が第1の原稿読み取り手段の機能を果たす。
シート原稿用ガラス22は、シート原稿読み取りモード時に搬送されてくる原稿Pを読み取るためのシート原稿読み取り位置に設けたものである。
すなわち、このブック原稿読み取りモードに係る各部が第1の原稿読み取り手段の機能を果たす。
シート原稿用ガラス22は、シート原稿読み取りモード時に搬送されてくる原稿Pを読み取るためのシート原稿読み取り位置に設けたものである。
このシート原稿読み取りモードとは、基準白板21を読み取る場合は第1キャリッジ23と第2キャリッジ26を基準白板21まで移動させて読み取り、原稿Pを読み取る場合は第1キャリッジ23と第2キャリッジ26をシート原稿読み取り位置に停止させた状態で、シート原稿読み取り位置に原稿Pを搬送させながら原稿Pの画像を読み取るモードである。
すなわち、このシート原稿読み取りモードに係る各部が第2の原稿読み取り手段の機能を果たす。
基準白板21は、シェーディング補正時の補正データを得るために読み取る部材であり、画像の読み取り方向の主走査方向に設けられた均一濃度のほぼ白色の部材である。
すなわち、このシート原稿読み取りモードに係る各部が第2の原稿読み取り手段の機能を果たす。
基準白板21は、シェーディング補正時の補正データを得るために読み取る部材であり、画像の読み取り方向の主走査方向に設けられた均一濃度のほぼ白色の部材である。
読取部3の内部には、第1キャリッジ23,第2キャリッジ26,レンズ29,CCD基板30,スキャナモータ32,処理部33を有する。
第1キャリッジ23は、ランプ24とミラー25を有し、画像の読み取り方向の副走査方向に移動可能である。
第2キャリッジ26は、ミラー27,28を有し、同じく画像の読み取り方向の副走査方向に移動可能である。
ランプ24は光源であり、図1では図示を省略したランプ安定器から駆動電圧を印加されて点灯し、所定角度で原稿P,P′読み取り面を照射する照明である。
ランプ24から照射された光は、基準白板21、あるいは原稿P,P′で反射し、3枚のミラー25,27,28とレンズ29を経由して、CCD基板30に載った光電変換素子であるCCD31に入射する。
第1キャリッジ23と第2キャリッジ26は、非動作時にはシート原稿読み取りモード時の読み取り位置に待機する。
第1キャリッジ23は、ランプ24とミラー25を有し、画像の読み取り方向の副走査方向に移動可能である。
第2キャリッジ26は、ミラー27,28を有し、同じく画像の読み取り方向の副走査方向に移動可能である。
ランプ24は光源であり、図1では図示を省略したランプ安定器から駆動電圧を印加されて点灯し、所定角度で原稿P,P′読み取り面を照射する照明である。
ランプ24から照射された光は、基準白板21、あるいは原稿P,P′で反射し、3枚のミラー25,27,28とレンズ29を経由して、CCD基板30に載った光電変換素子であるCCD31に入射する。
第1キャリッジ23と第2キャリッジ26は、非動作時にはシート原稿読み取りモード時の読み取り位置に待機する。
そして、ブック原稿読み取りモードでは、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26がステッピングモータ等のスキャナモータ32のモータ駆動により、原稿Pの読み取り面とCCD31との間の距離を一定に保ちながら副走査方向に移動して基準白板21及びコンタクトガラス20上に置かれた原稿P′の画像面を読み取る。
一方、シート原稿読み取りモードでは、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26をシート原稿読み取り位置に停止させたまま、ADF2によって搬送されてくる原稿Pの画像面を読み取る。
CCD基板30は、CCD31と、図示を省略した公知のクロックドライバ,タイミング信号生成部,信号処理部からなる。
CCD基板30は、CCD31に入射した光の入射光量に対応した電圧を出力し、処理部33に画像データとして渡す。
一方、シート原稿読み取りモードでは、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26をシート原稿読み取り位置に停止させたまま、ADF2によって搬送されてくる原稿Pの画像面を読み取る。
CCD基板30は、CCD31と、図示を省略した公知のクロックドライバ,タイミング信号生成部,信号処理部からなる。
CCD基板30は、CCD31に入射した光の入射光量に対応した電圧を出力し、処理部33に画像データとして渡す。
図2は、この画像読取装置1におけるシート原稿読み取りモードの動作説明図である。
図中の矢印付き太線は、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26の移動方向を示している。
シート原稿読み取りモードでは、シート原稿読み取り位置に待機している第1キャリッジ23と第2キャリッジ26を、スキャナモータ32の駆動により基準白板21方向に移動させる。その時の移動距離は最低でも基準白板21が読める距離とする。
その後、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26を、シート原稿読み取り位置方向に移動させながら基準白板21の画像を読み取り、その基準白板データWtを処理部33へ出力し、更に、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26をシート原稿読み取り位置まで移動させて一旦停止する。一旦停止後、所定の時間を置き、ADF2によって搬送された原稿Pの画像面がシート原稿読み取り位置を通過するので、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26を停止させたまま、原稿Pの画像面を読み取り、その原稿データDc_dfを処理部33へ出力する。
図中の矢印付き太線は、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26の移動方向を示している。
シート原稿読み取りモードでは、シート原稿読み取り位置に待機している第1キャリッジ23と第2キャリッジ26を、スキャナモータ32の駆動により基準白板21方向に移動させる。その時の移動距離は最低でも基準白板21が読める距離とする。
その後、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26を、シート原稿読み取り位置方向に移動させながら基準白板21の画像を読み取り、その基準白板データWtを処理部33へ出力し、更に、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26をシート原稿読み取り位置まで移動させて一旦停止する。一旦停止後、所定の時間を置き、ADF2によって搬送された原稿Pの画像面がシート原稿読み取り位置を通過するので、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26を停止させたまま、原稿Pの画像面を読み取り、その原稿データDc_dfを処理部33へ出力する。
図3は、この画像読取装置1におけるブック原稿読み取りモードの動作説明図である。
図中の矢印付き太線は、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26の移動方向を示している。
ブック原稿読み取りモードでは、シート原稿読み取り位置に待機している第1キャリッジ23と第2キャリッジ26を、スキャナモータ32の駆動により基準白板21方向に移動していき、基準白板21,原稿P′の順で読み取りを行う。
第1キャリッジ23と第2キャリッジ26は、移動開始からは徐々に速度を上げ、遅くとも原稿P′の読み取り開始時には目標速度に達して定速で原稿P′を読み取るプロファイルで駆動される。原稿P′を読み取り終わったら、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26は、減速して停止後、画像の読み取りに移動させた反対方向に移動し、再びシート原稿読み取り位置まで戻して停止する。原稿P′の画像面から読み取った原稿データDc_dfを処理部33へ出力する。
図中の矢印付き太線は、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26の移動方向を示している。
ブック原稿読み取りモードでは、シート原稿読み取り位置に待機している第1キャリッジ23と第2キャリッジ26を、スキャナモータ32の駆動により基準白板21方向に移動していき、基準白板21,原稿P′の順で読み取りを行う。
第1キャリッジ23と第2キャリッジ26は、移動開始からは徐々に速度を上げ、遅くとも原稿P′の読み取り開始時には目標速度に達して定速で原稿P′を読み取るプロファイルで駆動される。原稿P′を読み取り終わったら、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26は、減速して停止後、画像の読み取りに移動させた反対方向に移動し、再びシート原稿読み取り位置まで戻して停止する。原稿P′の画像面から読み取った原稿データDc_dfを処理部33へ出力する。
図4は、図1に示すCCDの構成図である。
このCCD31は、赤(R)のカラーフィルタを介した赤センサ31aと、緑(G)のカラーフィルタを介した緑センサ31bと、青(B)のカラーフィルタを介した青センサ31cを3列並べて配置したものであり、原稿面の反射光を入射し、その入射光をR,G,Bの3色に分解したR,G,Bデータ(光情報)を取り込むことができるカラーCCDである。
図5は、原稿面からCCDに至る光路の模式図である。
赤センサ31a,緑センサ31b,青センサ31cの各センサ列は所定の間隔を置いて並べられているため、CCD31が同一時刻に取り込んだR,G,Bデータは、原稿P,P′の異なる場所を読み取ったデータになる。
このCCD31は、赤(R)のカラーフィルタを介した赤センサ31aと、緑(G)のカラーフィルタを介した緑センサ31bと、青(B)のカラーフィルタを介した青センサ31cを3列並べて配置したものであり、原稿面の反射光を入射し、その入射光をR,G,Bの3色に分解したR,G,Bデータ(光情報)を取り込むことができるカラーCCDである。
図5は、原稿面からCCDに至る光路の模式図である。
赤センサ31a,緑センサ31b,青センサ31cの各センサ列は所定の間隔を置いて並べられているため、CCD31が同一時刻に取り込んだR,G,Bデータは、原稿P,P′の異なる場所を読み取ったデータになる。
図6は、この画像読取装置の処理部の内部構成を示す機能ブロック図であり、その処理部と係る各部も図示している。
処理部33は、CPU,ROM及びRAMからなるマイクロコンピュータによって実現され、係数算出部35,信号処理部35,画像処理部36,制御部37の機能部を備えている。
制御部37は、この画像読取装置の全体の制御を行い、スキャナモータ32,信号処理部35,画像処理部36,ランプ安定器34,ADF2,操作部4,プリンタ5,外部インタフェース(I/F)6の制御を行う。
制御部37は、ブック原稿読み取りモードでは、スキャナモータ32によって第1,第2キャリッジを駆動して、第1,第2キャリッジを基準白板の画像を読み取った後に、続けてコンタクトガラス上の原稿の画像を読み取り、それらの読み取りによる反射光に基づく画像データのR,G,BデータをCCD31から信号処理部35に入力する。
処理部33は、CPU,ROM及びRAMからなるマイクロコンピュータによって実現され、係数算出部35,信号処理部35,画像処理部36,制御部37の機能部を備えている。
制御部37は、この画像読取装置の全体の制御を行い、スキャナモータ32,信号処理部35,画像処理部36,ランプ安定器34,ADF2,操作部4,プリンタ5,外部インタフェース(I/F)6の制御を行う。
制御部37は、ブック原稿読み取りモードでは、スキャナモータ32によって第1,第2キャリッジを駆動して、第1,第2キャリッジを基準白板の画像を読み取った後に、続けてコンタクトガラス上の原稿の画像を読み取り、それらの読み取りによる反射光に基づく画像データのR,G,BデータをCCD31から信号処理部35に入力する。
また、シート原稿読み取りモードでは、スキャナモータ32によって第1,第2キャリッジを駆動して、基準白板の画像を読み取った後にシート原稿読み取り位置まで第1,第2キャリッジを戻して停止させ、ADF2によって搬送される原稿の画像を読み取り、それらの読み取りによる反射光に基づくR,G,BデータをCCD31から信号処理部35に入力する。
制御部37は、スキャナモータ32にモータ電流を設定するデータ(信号):M_VREF0〜2(図中では「0〜2」の図示を省略),モータの励磁方式を設定するデータ(信号):M_MODE0〜1(図中では「0〜1」の図示を省略)、モータの回転方向を指示するデータ(信号):CW_CCW、モータを駆動するためのクロック:M_CLKを出力することにより、スキャナモータ32の駆動を制御し、第1,第2キャリッジの副走査方向への移動とその移動のタイミングを制御する。
制御部37は、スキャナモータ32にモータ電流を設定するデータ(信号):M_VREF0〜2(図中では「0〜2」の図示を省略),モータの励磁方式を設定するデータ(信号):M_MODE0〜1(図中では「0〜1」の図示を省略)、モータの回転方向を指示するデータ(信号):CW_CCW、モータを駆動するためのクロック:M_CLKを出力することにより、スキャナモータ32の駆動を制御し、第1,第2キャリッジの副走査方向への移動とその移動のタイミングを制御する。
それ以外にも制御部37は、信号処理部35に対して黒オフセット検出タイミングを示すデータ(信号):XBKDT、基準白板の読み取りタイミングを示すデータ(信号):XSHGT、原稿の読み取りタイミングを示すデータ(信号):XFGATEをそれぞれ出力し、ランプ安定器34には点灯同期クロックデータ(信号):L_CLK、点灯データ(信号):L_CNTを出力する。
また、シート原稿読み取りモードでは、ADF2が原稿の搬送を行ってタイミングを管理しているので、ADF2から原稿の読み取りタイミングを示すデータ(信号):XDFGATEを制御部37に対して出力する。
制御部37は、ADF2から受け取ったデータ(信号):XDFGATEをXFGATEとして信号処理部35と画像処理部36に受け渡す。
また、操作部4からの紙厚の種類を示すデータ(信号):DOCを受け取って信号処理部35へ送る。
信号処理部35は、CCD31から受け取ったR,G,Bデータ(信号)をデジタル化して画像処理部36に渡している。
また、シート原稿読み取りモードでは、ADF2が原稿の搬送を行ってタイミングを管理しているので、ADF2から原稿の読み取りタイミングを示すデータ(信号):XDFGATEを制御部37に対して出力する。
制御部37は、ADF2から受け取ったデータ(信号):XDFGATEをXFGATEとして信号処理部35と画像処理部36に受け渡す。
また、操作部4からの紙厚の種類を示すデータ(信号):DOCを受け取って信号処理部35へ送る。
信号処理部35は、CCD31から受け取ったR,G,Bデータ(信号)をデジタル化して画像処理部36に渡している。
画像処理部36は、信号処理部35から出力されたR,G,Bデータに対して変倍処理,MTF補正,色変換などの処理を施し、プリンタ5へはC,M,Y,Kデータにして、外部I/F6へはR,G,Bデータを出力する。
操作部4は、ユーザがこの画像読取装置1に対して原稿の読み取り解像度(変倍率),スキャン枚数,出力濃度などの設定情報を入力すると共に、画像読み取り,画像印刷を含む各種機能の実行の際のユーザに通知する情報を表示するオペレーションパネルである。この操作部4には、読み取り原稿の紙質に応じた選択肢として、この実施例では、複数種類の紙厚の種類を選択して指定するスイッチを設けている。なお、このスイッチを原稿の透過率について複数種類設けても良い。
操作部4は、ユーザがこの画像読取装置1に対して原稿の読み取り解像度(変倍率),スキャン枚数,出力濃度などの設定情報を入力すると共に、画像読み取り,画像印刷を含む各種機能の実行の際のユーザに通知する情報を表示するオペレーションパネルである。この操作部4には、読み取り原稿の紙質に応じた選択肢として、この実施例では、複数種類の紙厚の種類を選択して指定するスイッチを設けている。なお、このスイッチを原稿の透過率について複数種類設けても良い。
図7は、図6の信号処理部の内部構成を示した機能ブロック図であり、その処理部と係る各部も図示している。
この信号処理部35は、アナログ処理回路40,A/DC41,オフセット検出・減算回路42,係数算出・保存回路43,シェーディングデータ生成・保存回路44,シェーディング補正回路45の機能部を備えている。
アナログ処理回路40は、CCD31からの3色の出力信号であるR,G,Bデータを入力すると、そのR,G,Bデータに対してサンプルホールド,増幅,直流オフセットの再生などの処理を行い、その処理後のアナログ信号をアナログ・デジタル変換回路(A/DC)41へ出力する。
A/DC41は、アナログ処理回路40から入力したアナログ信号をデジタル信号に変換し、その変換後のR,G,Bデータをオフセット検出・減算回路42へ出力する。
この信号処理部35は、アナログ処理回路40,A/DC41,オフセット検出・減算回路42,係数算出・保存回路43,シェーディングデータ生成・保存回路44,シェーディング補正回路45の機能部を備えている。
アナログ処理回路40は、CCD31からの3色の出力信号であるR,G,Bデータを入力すると、そのR,G,Bデータに対してサンプルホールド,増幅,直流オフセットの再生などの処理を行い、その処理後のアナログ信号をアナログ・デジタル変換回路(A/DC)41へ出力する。
A/DC41は、アナログ処理回路40から入力したアナログ信号をデジタル信号に変換し、その変換後のR,G,Bデータをオフセット検出・減算回路42へ出力する。
オフセット検出・減算回路42は、制御部37からのXBKDTの有効期間に、CCD31の複数あるOPB画素データに基づいて平均処理などして、R,G,Bデータに含まれるオフセット分(以下「黒オフセットBK」という)を検出し、R,G,Bデータから検出した黒オフセットをそれぞれ減算し、黒オフセットを含まないR,G,Bデータを係数算出・保存回路43,シェーディングデータ生成・保存回路(SHデータ生成・保存回路)44,シェーディング補正回路(SH補正回路)45へそれぞれ出力する。
このオフセット検出・減算回路42は、係数算出と保存処理時に所定原稿から読み取ったR,G,Bデータについては、黒オフセットを検出して減算してから係数算出・保存回路43に出力する。
また、原稿読み取り時に基準白板から読み取ったR,G,Bデータについても、黒オフセットを検出して減算してからシェーディングデータ生成・保存回路44に出力する。
このオフセット検出・減算回路42は、係数算出と保存処理時に所定原稿から読み取ったR,G,Bデータについては、黒オフセットを検出して減算してから係数算出・保存回路43に出力する。
また、原稿読み取り時に基準白板から読み取ったR,G,Bデータについても、黒オフセットを検出して減算してからシェーディングデータ生成・保存回路44に出力する。
制御部37は、オフセット検出・減算回路42に上述の処理を実行させるために、オフセット検出・減算回路42へ黒オフセットレベルの検出期間を示すデータ(信号):XBKDTを出力する。
係数算出・保存回路43は、係数算出保存手段に相当し、シート原稿読み取りモードで原稿を読み取る際、原稿の紙厚に関連してR,G,Bデータを補正するのに用いる係数αを算出して保存する。
この係数αは、シート原稿読み取りモード及びブック原稿読み取りモードで原稿を読み取り、それぞれの読み取りデータであるR,G,Bデータの読み取り値(出力レベル)をシェーディング補正する処理の際、原稿の厚みの違いによって生じる読み取り値(出力レベル)を揃えるための係数である。
この係数αは、この画像読取装置のユーザが原稿を読み取るよりも前に予め求めておく必要がある係数であり、例えば、この画像読取装置の製造工場において、製造出荷前に求めて係数算出・保存回路43内のメモリに保存する。また、ユーザが使用する前に係数を算出して保存するようにしてもよい。
係数算出・保存回路43は、係数算出保存手段に相当し、シート原稿読み取りモードで原稿を読み取る際、原稿の紙厚に関連してR,G,Bデータを補正するのに用いる係数αを算出して保存する。
この係数αは、シート原稿読み取りモード及びブック原稿読み取りモードで原稿を読み取り、それぞれの読み取りデータであるR,G,Bデータの読み取り値(出力レベル)をシェーディング補正する処理の際、原稿の厚みの違いによって生じる読み取り値(出力レベル)を揃えるための係数である。
この係数αは、この画像読取装置のユーザが原稿を読み取るよりも前に予め求めておく必要がある係数であり、例えば、この画像読取装置の製造工場において、製造出荷前に求めて係数算出・保存回路43内のメモリに保存する。また、ユーザが使用する前に係数を算出して保存するようにしてもよい。
係数αは、所定原稿を、ブック原稿読み取りモードで読み取ったデータと、シート原稿読み取りモードで読み取ったデータとから各々黒オフセット値を引いた後の比率であり、オフセット検出・減算回路42と係数算出・保存回路43において、次の数1に基づく演算処理で算出し、係数算出・保存回路43内のメモリに保存する。
例えば、紙厚が薄い原稿,普通原稿(普通の厚み、標準の厚み、薄い原稿と厚い原稿を決定するのに基準となる厚み),厚い原稿(紙厚の関係は、薄い原稿<普通原稿<厚い原稿である)についての係数を求めて保存する。この場合、操作部4で薄い原稿を指定し、薄い原稿を読み取って算出した係数αを保存し、同様にして普通原稿と厚い原稿の各紙厚の原稿についても実行する。
例えば、紙厚が薄い原稿,普通原稿(普通の厚み、標準の厚み、薄い原稿と厚い原稿を決定するのに基準となる厚み),厚い原稿(紙厚の関係は、薄い原稿<普通原稿<厚い原稿である)についての係数を求めて保存する。この場合、操作部4で薄い原稿を指定し、薄い原稿を読み取って算出した係数αを保存し、同様にして普通原稿と厚い原稿の各紙厚の原稿についても実行する。
〔数1〕
係数:α(*m)=(Dc_book(*m)−BK(*))/(Dc_DF(*m)−BK(*))
Dc_book(*m):ブック原稿読み取りモードで原稿を読み取ったときのデータ
Dc_DF(*m):DF原稿読み取りモードで原稿を読み取ったときのデータ
BK(*):黒オフセットデータ
*:R,G,B
m:紙厚(1:薄い原稿,2:普通原稿,3:厚い原稿)
係数:α(*m)=(Dc_book(*m)−BK(*))/(Dc_DF(*m)−BK(*))
Dc_book(*m):ブック原稿読み取りモードで原稿を読み取ったときのデータ
Dc_DF(*m):DF原稿読み取りモードで原稿を読み取ったときのデータ
BK(*):黒オフセットデータ
*:R,G,B
m:紙厚(1:薄い原稿,2:普通原稿,3:厚い原稿)
オフセット検出・減算回路42では、「Dc_book(*m)−BK(*)」と「Dc_DF(*m)−BK(*)」を算出する。
すなわち、薄い原稿のRデータについては「Dc_book(1R)−BK(R)」と「Dc_DF(1R)−BK(R)」を、薄い原稿のGデータについては「Dc_book(1G)−BK(G)」と「Dc_DF(1G)−BK(G)」を、薄い原稿のBデータについては「Dc_book(1B)−BK(B)」と「Dc_DF(1B)−BK(B)」をそれぞれ算出する。
すなわち、薄い原稿のRデータについては「Dc_book(1R)−BK(R)」と「Dc_DF(1R)−BK(R)」を、薄い原稿のGデータについては「Dc_book(1G)−BK(G)」と「Dc_DF(1G)−BK(G)」を、薄い原稿のBデータについては「Dc_book(1B)−BK(B)」と「Dc_DF(1B)−BK(B)」をそれぞれ算出する。
また、普通原稿のRデータについては「Dc_book(2R)−BK(R)」と「Dc_DF(2R)−BK(R)」を、普通原稿のGデータについては「Dc_book(2G)−BK(G)」と「Dc_DF(2G)−BK(G)」を、普通原稿のBデータについては「Dc_book(2B)−BK(B)」と「Dc_DF(2B)−BK(B)」をそれぞれ算出する。
さらに、厚い原稿のRデータについては「Dc_book(3R)−BK(R)」と「Dc_DF(3R)−BK(R)」を、厚い原稿のGデータについては「Dc_book(3G)−BK(G)」と「Dc_DF(3G)−BK(G)」を、厚い原稿のBデータについては「Dc_book(3B)−BK(B)」と「Dc_DF(3B)−BK(B)」をそれぞれ算出する。
さらに、厚い原稿のRデータについては「Dc_book(3R)−BK(R)」と「Dc_DF(3R)−BK(R)」を、厚い原稿のGデータについては「Dc_book(3G)−BK(G)」と「Dc_DF(3G)−BK(G)」を、厚い原稿のBデータについては「Dc_book(3B)−BK(B)」と「Dc_DF(3B)−BK(B)」をそれぞれ算出する。
そして、係数算出・保存回路43では、オフセット検出・減算回路42で算出された上記データに基づいて、各紙厚のR,G,Bについて、それぞれα(*m)=(Dc_book(*m)−BK(*))/(Dc_DF(*m)−BK(*))を算出する。
すなわち、薄い原稿のRデータについては、α(1R)=(Dc_book(1R)−BK(R))/(Dc_DF(1R)−BK(R))を算出し、薄い原稿のGデータについては、α(1G)=(Dc_book(1G)−BK(G))/(Dc_DF(1G)−BK(G))を算出し、薄い原稿のBデータについては、α(1B)=(Dc_book(1B)−BK(B))/(Dc_DF(1B)−BK(B))を算出する。
すなわち、薄い原稿のRデータについては、α(1R)=(Dc_book(1R)−BK(R))/(Dc_DF(1R)−BK(R))を算出し、薄い原稿のGデータについては、α(1G)=(Dc_book(1G)−BK(G))/(Dc_DF(1G)−BK(G))を算出し、薄い原稿のBデータについては、α(1B)=(Dc_book(1B)−BK(B))/(Dc_DF(1B)−BK(B))を算出する。
また、普通原稿のRデータについては、α(2R)=(Dc_book(2R)−BK(R))/(Dc_DF(2R)−BK(R))を算出し、普通原稿のGデータについては、α(2G)=(Dc_book(2G)−BK(G))/(Dc_DF(2G)−BK(G))を算出し、普通原稿のBデータについては、α(2B)=(Dc_book(2B)−BK(B))/(Dc_DF(2B)−BK(B))を算出する。
さらに、厚い原稿のRデータについては、α(3R)=(Dc_book(3R)−BK(R))/(Dc_DF(3R)−BK(R))を算出し、厚い原稿のGデータについては、α(3G)=(Dc_book(3G)−BK(G))/(Dc_DF(3G)−BK(G))を算出し、厚い原稿のBデータについては、α(3B)=(Dc_book(3B)−BK(B))/(Dc_DF(3B)−BK(B))を算出する。
さらに、厚い原稿のRデータについては、α(3R)=(Dc_book(3R)−BK(R))/(Dc_DF(3R)−BK(R))を算出し、厚い原稿のGデータについては、α(3G)=(Dc_book(3G)−BK(G))/(Dc_DF(3G)−BK(G))を算出し、厚い原稿のBデータについては、α(3B)=(Dc_book(3B)−BK(B))/(Dc_DF(3B)−BK(B))を算出する。
そして、上記算出した各係数を操作部4の薄い原稿(薄紙),普通原稿(普通の厚み),厚い原稿(厚紙)の各スイッチの入力によって呼び出せるようにそれぞれ対応させて保存する。
このようにして、薄い原稿の指定スイッチ入力により、{α(1R),α(1G),α(1B)}が呼び出されてシェーディング補正回路45へ出力される。また、普通原稿の指定スイッチ入力により、{α(2R),α(2G),α(2B)}が呼び出されてシェーディング補正回路45へ出力される。さらに、厚い原稿の指定スイッチ入力により、{α(3R),α(3G),α(3B)}が呼び出されてシェーディング補正回路45へ出力される。
このようにして、薄い原稿の指定スイッチ入力により、{α(1R),α(1G),α(1B)}が呼び出されてシェーディング補正回路45へ出力される。また、普通原稿の指定スイッチ入力により、{α(2R),α(2G),α(2B)}が呼び出されてシェーディング補正回路45へ出力される。さらに、厚い原稿の指定スイッチ入力により、{α(3R),α(3G),α(3B)}が呼び出されてシェーディング補正回路45へ出力される。
次に、上記係数αは別な定義も可能である。
予め設定した固定原稿(例えば、紙厚:普通原稿)をブック原稿読み取りモードで読み取ったデータに対し、シート原稿読み取りモードで読み取る原稿が薄い原稿,普通原稿,厚い原稿の場合について次の数2に基づく演算処理で各々算出して保存するようにしてもよい。
予め設定した固定原稿(例えば、紙厚:普通原稿)をブック原稿読み取りモードで読み取ったデータに対し、シート原稿読み取りモードで読み取る原稿が薄い原稿,普通原稿,厚い原稿の場合について次の数2に基づく演算処理で各々算出して保存するようにしてもよい。
〔数2〕
係数:α(*m)=(Dc_book(*2)−BK(*))/(Dc_DF(*m)−BK(*))
Dc_book(*2):ブック原稿読み取りモードで固定原稿を読み取ったときのデータ
Dc_DF(*m):DF原稿読み取りモードで原稿を読み取ったときのデータ
BK(*):黒オフセットデータ
*:R,G,B
m:紙厚(1:薄い原稿,2:普通原稿,3:厚い原稿)
そして、この場合も上述と同様にしてそれぞれ算出された係数はメモリされ、原稿の読み取り時に必要な係数がシェーディング補正演算にて使用される。
なお、この実施例では、固定原稿に普通原稿を用いた場合を説明したが、薄い原稿、あるいは厚い原稿にしてもよい。
係数:α(*m)=(Dc_book(*2)−BK(*))/(Dc_DF(*m)−BK(*))
Dc_book(*2):ブック原稿読み取りモードで固定原稿を読み取ったときのデータ
Dc_DF(*m):DF原稿読み取りモードで原稿を読み取ったときのデータ
BK(*):黒オフセットデータ
*:R,G,B
m:紙厚(1:薄い原稿,2:普通原稿,3:厚い原稿)
そして、この場合も上述と同様にしてそれぞれ算出された係数はメモリされ、原稿の読み取り時に必要な係数がシェーディング補正演算にて使用される。
なお、この実施例では、固定原稿に普通原稿を用いた場合を説明したが、薄い原稿、あるいは厚い原稿にしてもよい。
次の表1は、上記各係数のメモリ内に保存時の対応関係を示すものである。
操作部4の紙厚指定スイッチの種類毎に、ブック原稿読み取りモードで原稿を読み取った際、その読み取り画像データであるR,G,Bデータにシェーディング補正処理を施すときに使用する係数αと、シート原稿読み取りモードで原稿を読み取った際、その読み取り画像データであるR,G,Bデータにシェーディング補正処理を施すときに使用する係数αとを対応させて記憶している。
すなわち、薄い原稿指定スイッチ,普通原稿指定スイッチ,厚い原稿指定スイッチの各入力コードに対して、ブック原稿読み取りモードには、R,G,Bデータの各データに対して全て“1”を保存している。
この場合、ブック原稿読み取りモードによる原稿の読み取りでは、原稿の厚みの違いによって読み取り値が異なる虞は殆どないこと示している。
操作部4の紙厚指定スイッチの種類毎に、ブック原稿読み取りモードで原稿を読み取った際、その読み取り画像データであるR,G,Bデータにシェーディング補正処理を施すときに使用する係数αと、シート原稿読み取りモードで原稿を読み取った際、その読み取り画像データであるR,G,Bデータにシェーディング補正処理を施すときに使用する係数αとを対応させて記憶している。
すなわち、薄い原稿指定スイッチ,普通原稿指定スイッチ,厚い原稿指定スイッチの各入力コードに対して、ブック原稿読み取りモードには、R,G,Bデータの各データに対して全て“1”を保存している。
この場合、ブック原稿読み取りモードによる原稿の読み取りでは、原稿の厚みの違いによって読み取り値が異なる虞は殆どないこと示している。
一方、シート原稿読み取りモードには、薄い原稿指定スイッチの入力コードに対して、上述の算出によって求められたR,G,Bデータの各データ毎の係数α(R1),α(G1),α(B1)を、普通原稿指定スイッチの入力コードに対して、上述の算出によって求められたR,G,Bデータの各データ毎の係数α(R2),α(G2),α(B2)を、厚い原稿指定スイッチの入力コードに対して、上述の算出によって求められたR,G,Bデータの各データ毎の係数α(R3),α(G3),α(B3)をそれぞれ対応させて保存している。
シェーディングデータ生成・保存回路44は、制御部37から出力される基準白板の画像データを取り込むべき期間を示すデータ(信号):XSHGTの有効期間中に、基準白板から読み取ったR,G,Bデータの主走査方向の画素毎に統計処理(単純平均,重加算平均などの処理)を行い、基準白板から読み取ったR,G,Bデータの読み取り値(出力レベル)をシェーディング補正するためのシェーディングデータとして内部のメモリ内に保存する。
シェーディング補正回路45は、補正手段に相当し、制御部37から原稿読み取り期間を示す信号:XFGATEの有効期間中に、オフセット検出・減算回路42から入力されてきた原稿読み取りデータであるR,G,Bデータについて、先に求めてシェーディングデータ生成・保存回路44に格納しているシェーディングデータと、制御部37からのDOCデータで選択された係数算出・保存回路43からの係数α又は係数βを用いて、シェーディング補正処理を施して主走査方向のデータ歪を補正する回路である。
上記シェーディング補正処理の基本演算式は、次の数3に示すとおりである。
〔数3〕
シェーディング補正計算式:Dt(*)=(Dc(*)−BK(*))/(Wt(*)−BK(*))×(2n−1)×β(*)×α(*m)
Dt:シェーディング補正後データ
Dc:原稿読取りデータ
Wt:基準白板読取りデータ
BK:黒オフセットデータ
β:読み取り出力レベルを決定する係数
α:読み取り原稿の紙厚に関連した係数
*:RまたはGまたはB
m:紙厚(1:薄い原稿,2:普通原稿,3:厚い原稿)
〔数3〕
シェーディング補正計算式:Dt(*)=(Dc(*)−BK(*))/(Wt(*)−BK(*))×(2n−1)×β(*)×α(*m)
Dt:シェーディング補正後データ
Dc:原稿読取りデータ
Wt:基準白板読取りデータ
BK:黒オフセットデータ
β:読み取り出力レベルを決定する係数
α:読み取り原稿の紙厚に関連した係数
*:RまたはGまたはB
m:紙厚(1:薄い原稿,2:普通原稿,3:厚い原稿)
上記数3と表1の係数αに基づいて得られるブック原稿読み取りモード時のシェーディング補正計算式:Dt_book(*)を数4に、シート原稿読み取りモード時のシェーディング補正計算式:Dt_DF(*n)を数5にそれぞれ示す。
〔数4〕
Dt_book(*)=(Dc_book(*)−BK(*))/(Wt(*)−BK(*))×(2n−1)×β(*)
〔数5〕
Dt_DF(*n)=(Dc_DF(*)−BK(*))/(Wt(*)−BK(*))×(2n−1)×β(*)×α(*m)
シェーディング補正回路45は、ブック原稿読み取りモード時は数4に基づくシェーディング補正を読み取りデータのR,G,Bデータに施し、シート原稿読み取りモード時は数5に基づくシェーディング補正を読み取りデータのR,G,Bデータに施し、それぞれ画像処理部36へ出力する。
このように、シェーディング補正を行うことにより、ブック原稿読み取りモードとシート原稿読み取りモードの読み取りデータの出力レベルを揃えることができる。
〔数4〕
Dt_book(*)=(Dc_book(*)−BK(*))/(Wt(*)−BK(*))×(2n−1)×β(*)
〔数5〕
Dt_DF(*n)=(Dc_DF(*)−BK(*))/(Wt(*)−BK(*))×(2n−1)×β(*)×α(*m)
シェーディング補正回路45は、ブック原稿読み取りモード時は数4に基づくシェーディング補正を読み取りデータのR,G,Bデータに施し、シート原稿読み取りモード時は数5に基づくシェーディング補正を読み取りデータのR,G,Bデータに施し、それぞれ画像処理部36へ出力する。
このように、シェーディング補正を行うことにより、ブック原稿読み取りモードとシート原稿読み取りモードの読み取りデータの出力レベルを揃えることができる。
図8は、図1に示す操作部の正面図である。
操作部4の左側には、読み取り原稿の紙厚の種類を選択して指定する指定スイッチ50として、薄い原稿指定スイッチ51,普通原稿指定スイッチ52,厚い原稿指定スイッチ53があり、そのスイッチ入力に応じて係数算出・保存回路43には各スイッチの入力コードであるDOC信号が出力される。
また、右側には読み取り回数などの情報を入力するテンキー54、及び読み取り開始のスタートスイッチ55が配置されている。
さらに、中央には、数々のメニューを階層的に表示すると共に、各種メッセージを表示する液晶表示部56がある。
操作部4の左側には、読み取り原稿の紙厚の種類を選択して指定する指定スイッチ50として、薄い原稿指定スイッチ51,普通原稿指定スイッチ52,厚い原稿指定スイッチ53があり、そのスイッチ入力に応じて係数算出・保存回路43には各スイッチの入力コードであるDOC信号が出力される。
また、右側には読み取り回数などの情報を入力するテンキー54、及び読み取り開始のスタートスイッチ55が配置されている。
さらに、中央には、数々のメニューを階層的に表示すると共に、各種メッセージを表示する液晶表示部56がある。
図9は、この実施例の画像読取装置における紙厚の異なる原稿毎に係数を求める処理を示すフローチャート図である。
操作部から係数を算出する原稿の紙厚(薄い原稿,普通原稿,厚い原稿)が指定されると(S1)、処理部は、指定された紙厚の原稿をブック原稿読み取りモードで読み取り、その読み取りレベルを検出し(S2)、指定された紙厚の原稿をシート原稿読み取りモードで読み取り、その読み取りレベルを検出(S3)、指定された紙厚の原稿について係数を算出して保存し(S4)、薄い原稿,普通原稿,厚い原稿の全紙種について係数を算出して保存する処理を終了したか否かを判断し(S5)、終了していなければ、最初の処理に戻って次の紙種について上述の処理を繰り返し、全紙種について係数を算出して保存する処理を終了したら、この処理を終了する。
操作部から係数を算出する原稿の紙厚(薄い原稿,普通原稿,厚い原稿)が指定されると(S1)、処理部は、指定された紙厚の原稿をブック原稿読み取りモードで読み取り、その読み取りレベルを検出し(S2)、指定された紙厚の原稿をシート原稿読み取りモードで読み取り、その読み取りレベルを検出(S3)、指定された紙厚の原稿について係数を算出して保存し(S4)、薄い原稿,普通原稿,厚い原稿の全紙種について係数を算出して保存する処理を終了したか否かを判断し(S5)、終了していなければ、最初の処理に戻って次の紙種について上述の処理を繰り返し、全紙種について係数を算出して保存する処理を終了したら、この処理を終了する。
図10は、この実施例の画像読取装置における紙厚の異なる原稿毎に係数を求める処理の他の処理例を示すフローチャート図である。
処理部は、予め指定された紙厚の原稿(例えば、普通原稿)をブック原稿読み取りモードで読み取り、その読み取りレベルを検出する(S11)。
操作部から係数を算出する原稿の紙厚(薄い原稿,普通原稿,厚い原稿)が指定されると(S12)、指定された紙厚の原稿をシート原稿読み取りモードで読み取り、その読み取りレベルを検出し(S13)、ブック原稿読み取りモードで読み取ったデータとシート原稿読み取りモードで読み取ったデータとに基づいて指定された紙厚の原稿について係数を算出して保存し(S14)、薄い原稿,普通原稿,厚い原稿の全紙種について係数を算出して保存する処理を終了したか否かを判断し(S15)、終了していなければ、最初の処理に戻って次の紙種について上述の処理を繰り返し、全紙種について係数を算出して保存する処理を終了したら、この処理を終了する。
処理部は、予め指定された紙厚の原稿(例えば、普通原稿)をブック原稿読み取りモードで読み取り、その読み取りレベルを検出する(S11)。
操作部から係数を算出する原稿の紙厚(薄い原稿,普通原稿,厚い原稿)が指定されると(S12)、指定された紙厚の原稿をシート原稿読み取りモードで読み取り、その読み取りレベルを検出し(S13)、ブック原稿読み取りモードで読み取ったデータとシート原稿読み取りモードで読み取ったデータとに基づいて指定された紙厚の原稿について係数を算出して保存し(S14)、薄い原稿,普通原稿,厚い原稿の全紙種について係数を算出して保存する処理を終了したか否かを判断し(S15)、終了していなければ、最初の処理に戻って次の紙種について上述の処理を繰り返し、全紙種について係数を算出して保存する処理を終了したら、この処理を終了する。
図11は、この実施例の画像読取装置における原稿の紙厚に対応した係数で画像を読み取る処理を示すフローチャート図である。
処理部は、操作部から原稿の読み取り要求があったか否かを判断し(S21)、原稿の読み取り要求があった場合、シート原稿読み取りモードか否かを判断し(S22)、シート原稿読み取りモードの場合、紙厚指定されているか否かを判断し(S23)、紙厚指定されている場合、それに対応する係数αを係数算出・保存回路から選択してロードする(S24)。また、上記判断で紙厚指定されていない場合、前スキャンにて使用された係数αを選択して使用する。また、電源オン直後で、まだスキャンされていない場合はデフォルト設定されている紙厚に対応する係数αを係数算出・保存回路から選択してロードする(S27)。
処理部は、操作部から原稿の読み取り要求があったか否かを判断し(S21)、原稿の読み取り要求があった場合、シート原稿読み取りモードか否かを判断し(S22)、シート原稿読み取りモードの場合、紙厚指定されているか否かを判断し(S23)、紙厚指定されている場合、それに対応する係数αを係数算出・保存回路から選択してロードする(S24)。また、上記判断で紙厚指定されていない場合、前スキャンにて使用された係数αを選択して使用する。また、電源オン直後で、まだスキャンされていない場合はデフォルト設定されている紙厚に対応する係数αを係数算出・保存回路から選択してロードする(S27)。
その後、基準白板を読み取り(S25)、シート原稿読み取りモードで原稿を読み取り、その読み取ったデータに係数αを用いてシェーディング補正演算を実施し、画像処理部へ出力して、この処理を終了する。
一方、上記判断でシート原稿読み取りモードでない場合、すなわち、ブック原稿読み取りモードの場合は、係数α=1を設定し(S28)、基準白板を読み取り(S29)、ブック原稿読み取りモードで原稿を読み取り、係数α=1を用いてシェーディング補正演算を実施し、画像処理部へ出力して、この処理を終了する。
一方、上記判断でシート原稿読み取りモードでない場合、すなわち、ブック原稿読み取りモードの場合は、係数α=1を設定し(S28)、基準白板を読み取り(S29)、ブック原稿読み取りモードで原稿を読み取り、係数α=1を用いてシェーディング補正演算を実施し、画像処理部へ出力して、この処理を終了する。
この実施例の画像読取装置は、原稿の紙厚の種類毎に対応する補正係数を読み取り原稿に対応させて使用するので、紙厚の種類の違いによって読み取り値が異なることを防止することができる。
すなわち、画像読取装置のメカ,光学条件の相違から同一原稿を読んでも読み取りモードの違いから読み取り値が異なるのを防止することができ、さらに、原稿の厚みの違いに応じた補正の係数を用意することにより、原稿の紙厚の違いに起因して読み取りデータの出力レベルが異なることも合わせて防止することができる。
また、原稿の紙厚の違いに起因して読み取りデータの出力レベルが異ならないように調整しても、原稿を読み取ったときの画像が白っぽくなってしまうという不具合が生じないようにすることもできる。
すなわち、画像読取装置のメカ,光学条件の相違から同一原稿を読んでも読み取りモードの違いから読み取り値が異なるのを防止することができ、さらに、原稿の厚みの違いに応じた補正の係数を用意することにより、原稿の紙厚の違いに起因して読み取りデータの出力レベルが異なることも合わせて防止することができる。
また、原稿の紙厚の違いに起因して読み取りデータの出力レベルが異ならないように調整しても、原稿を読み取ったときの画像が白っぽくなってしまうという不具合が生じないようにすることもできる。
さらに、上述の実施例では、原稿の厚みの違いに応じた係数αを用いる場合を説明したが、原稿の透過率を含むその他の紙質についても同様にして実施することができる。
さらにまた、係数αを原稿の紙厚の種類毎に算出して保存し、原稿の読み取り時のシェーディング補正時にその各係数αを使用する場合を説明したが、係数αを求める処理の時に複数種類の透過率の原稿を用意して読み取らせることにより、上述と同様にして原稿の透過率の種類毎に係数αを求めて用いるようにしても良い。
さらにまた、係数αを原稿の紙厚の種類毎に算出して保存し、原稿の読み取り時のシェーディング補正時にその各係数αを使用する場合を説明したが、係数αを求める処理の時に複数種類の透過率の原稿を用意して読み取らせることにより、上述と同様にして原稿の透過率の種類毎に係数αを求めて用いるようにしても良い。
この発明による画像読取装置は、複写機,スキャナ装置,ファクシミリ装置,複合機を含む画像読取装置全般に適用することができる。
1:画像読取装置 2:ADF 3:読取部 4:操作部 5:プリンタ 6:外部I/F 10:ピックアップローラ 11:搬送ドラム 12:搬送ローラ群 13:原稿トレイ 14:排紙トレイ 20:コンタクトガラス 21:基準白板 22:シート原稿用ガラス 23:第1キャリッジ 24:ランプ 25,27,28:ミラー 26:第2キャリッジ 29:レンズ 30:CCD基板 31:CCD 31a:赤センサ 31b:緑センサ 31c:青センサ 32:スキャナモータ 33:処理部 34:ランプ安定器 35:信号処理部 36:画像処理部 37:制御部 38:係数算出保存部 40:アナログ処理回路 41:A/DC 42:オフセット検出・減算回路 43:係数算出・保存回路 44:シェーディングデータ生成・保存回路 45:シェーディング補正回路 50:指定スイッチ 51:薄い原稿指定スイッチ 52:普通原稿指定スイッチ 53:厚い原稿指定スイッチ 54:テンキー 55:スタートスイッチ 56:液晶表示部 P,P′:原稿
Claims (3)
- 載置された原稿に対して光源の位置を移動させながら前記光源の光を照射し、前記原稿からの反射光に基づいて前記原稿の画像データを読み取る第1の原稿読み取り手段と、光源に対して原稿の位置を移動させながら前記光源の光を照射し、前記原稿からの反射光に基づいて前記原稿の画像データを読み取る第2の原稿読み取り手段とを備えた画像読取装置において、
紙質の異なる複数種類の原稿を前記第1の原稿読み取り手段と前記第2の原稿読み取り手段によってそれぞれ読み取り、前記第1の原稿読み取り手段と前記第2の原稿読み取り手段によって読み取られた同種類の紙質の原稿の画像データに基づいて、同種類の紙質の原稿毎に前記第1の原稿読み取り手段と前記第2の原稿読み取り手段によって読み取った画像データの出力レベルを揃えるための係数を算出して保存する係数算出保存手段を設けたことを特徴とする画像読取装置。 - 載置された原稿に対して光源の位置を移動させながら前記光源の光を照射し、前記原稿からの反射光に基づいて前記原稿の画像データを読み取る第1の原稿読み取り手段と、光源に対して原稿の位置を移動させながら前記光源の光を照射し、前記原稿からの反射光に基づいて前記原稿の画像データを読み取る第2の原稿読み取り手段とを備えた画像読取装置において、
予め選択された紙質の原稿を前記第1の原稿読み取り手段によって読み取り、紙質の異なる複数種類の原稿を前記第2の原稿読み取り手段によって読み取り、前記第1の原稿読み取り手段によって読み取られた原稿の画像データと前記第2の原稿読み取り手段によって読み取られた各画像データに基づいて、各種類の紙質の原稿毎に前記第1の原稿読み取り手段と前記第2の原稿読み取り手段によって読み取った画像データの出力レベルを揃えるための係数を算出して保存する係数算出保存手段を設けたことを特徴とする画像読取装置。 - 指定手段によって指定された紙質の種類の原稿を前記第1の原稿読み取り手段又は前記第2の原稿読み取り手段によって読み取る場合、前記係数算出保存手段に保存された係数の中から前記指定された紙質の種類の原稿に対応する係数を選択し、その選択した係数に基づいて前記第1の原稿読み取り手段又は前記第2の原稿読み取り手段によって読み取った画像データの出力レベルを補正する補正手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009140503A JP2010288089A (ja) | 2009-06-11 | 2009-06-11 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009140503A JP2010288089A (ja) | 2009-06-11 | 2009-06-11 | 画像読取装置 |
Publications (1)
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Family
ID=43543470
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2010288089A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012191580A (ja) * | 2011-03-14 | 2012-10-04 | Ricoh Co Ltd | 画像読取装置及び画像形成装置 |
JP2012195881A (ja) * | 2011-03-17 | 2012-10-11 | Ricoh Co Ltd | 画像読取装置および画像形成装置 |
JP2013021626A (ja) * | 2011-07-14 | 2013-01-31 | Ricoh Co Ltd | 画像処理装置及びその制御方法 |
-
2009
- 2009-06-11 JP JP2009140503A patent/JP2010288089A/ja active Pending
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