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JP2010287980A - アンテナ装置及びこれを搭載した携帯無線端末 - Google Patents

アンテナ装置及びこれを搭載した携帯無線端末 Download PDF

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JP2010287980A JP2009138886A JP2009138886A JP2010287980A JP 2010287980 A JP2010287980 A JP 2010287980A JP 2009138886 A JP2009138886 A JP 2009138886A JP 2009138886 A JP2009138886 A JP 2009138886A JP 2010287980 A JP2010287980 A JP 2010287980A
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Yoshio Koyanagi
芳雄 小柳
Kyoko Ishihata
恭子 石端
Tomoaki Nishikido
友昭 西木戸
Hiroyuki Uno
博之 宇野
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Abstract

【課題】携帯無線端末のヒンジ部付近に配置したモノポールアンテナ素子をアンテナとして動作させる構成において、等価的にアンテナの動作体積を大きくでき、軽量、低コストで広帯域なアンテナ装置及びこれを搭載した携帯無線端末を提供するものである。
【解決手段】第1筐体1003と、第2筐体1004と、第1筐体1003と第2筐体1004とを回転可能に連結するヒンジ部1001とを有する携帯無線端末100であって、前記ヒンジ部1001に近接して配置されたモノポールアンテナ素子106と、モノポールアンテナ素子106に給電を行う給電部と、前記ヒンジ部1001に配置され、モノポールアンテナ素子106より大きい略円筒形状のリング導体101とを備え、リング導体101がモノポールアンテナ素子106と容量結合させた構成を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、筐体を開閉可能に連結するヒンジ部を備えた携帯無線端末に関し、詳しくは、このヒンジ部を含めた筐体におけるアンテナの配置構成に関するものである。
携帯電話などの携帯無線端末は、電話機能や電子メール機能、インターネット等へのアクセス機能だけに留まらず、近距離無線通信機能、無線LAN機能、GPS機能、TV視聴機能、ICカード決済機能などを備えるように、ますます多機能化が進んでおり、さらなる装置の小型化、高集積化が望まれている。このような多機能化に伴い、携帯無線端末に搭載されるアンテナの数は増加傾向にあるのに対し、装置の小型化を図りつつ、良好なアンテナ特性を維持するためには、アンテナの配置に際して種々の工夫が必要となる。
また、携帯電話の飛躍的な増加に伴い、通信に使用される周波数不足が問題となっており、現在の通信用セルラーアンテナは、4バンド(800M、1.5G、1.7G、2G帯)システムへの対応が必要となっている。携帯電話の薄型化が進む中で、4バンドシステムの周波数帯に対応した複数のアンテナを小さい携帯電話に全て搭載することはできない。したがって、複数の周波数帯に対応したマルチバンド広帯域アンテナが必要となっている。
このような携帯無線端末において、例えば図10に示すように、携帯無線端末1000のヒンジ部1001の軸を構成する金属回転軸1002をアンテナとして動作させる構成が知られている。図10において、第1筐体1003と第2筐体1004とを開閉可能に連結するヒンジ部1001の軸は一般的な小径の金属回転軸1002で構成される。第1回路基板1005は、整合回路1007に接続された無線回路1008を搭載し、第1筐体1003に設置される。第2回路基板1006は第2筐体1004に設置され、信号線1009を介して第1回路基板1005と接続される。金属回転軸1002は、接点バネ1010を介して整合回路1007に接続される。
この構成により、金属回転軸1002をアンテナとして動作させることができるため、アンテナ専用素子を削除でき、携帯無線端末の小型化を実現できる。
また、同様の携帯無線端末において、例えば特許文献1に記載されているように、図11では、金属回転軸1102が自力で回動する回転力を発生する機構を有しており、一端部を押圧すると金属回転軸1102が自力で回動し第1筐体1003と第2筐体1004とが開く構造となっているため、一般的な金属回転軸より径が大きい構成となっている。
この構成により、アンテナとして動作する金属回転軸1102の径が大きいため、小径の金属回転軸1002と比較して広帯域なアンテナを実現できる。
特開2007―88692号公報(第1図)
しかしながら、図10に示す前記従来の構成では、金属回転軸1002をアンテナとして動作させており、金属回転軸1002の部品としての構成が決まっているため、寸法等のアンテナ設計自由度が低いという課題があった。
また、特許文献1記載の従来構成では、上記課題に加えて、金属回転軸1102を構成する金属の体積が大きいため、質量が重く、高コストという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するために、ヒンジ部の軸を構成している小径の金属回転軸と回転中心が同一で金属回転軸と比較して径が大きい略円筒形状のリング導体をヒンジ部に配置し、ヒンジ部に近接して配置した給電用のモノポールアンテナ素子と容量結合させるよう構成する。これにより、ヒンジ部の内径を用いて等価的に径の大きなアンテナを構成でき、軽量、低コストで広帯域なアンテナ装置及びこれを搭載した携帯無線端末を提供するものである。
本発明のアンテナ装置及びこれを搭載した携帯無線端末は、第1筐体と、第2筐体と、前記第1筐体と前記第2筐体とを回転可能に連結するヒンジ部と、を有する携帯無線端末であって、前記ヒンジ部に設けられ、前記ヒンジ部の回転中心を構成する金属回転軸と、前記金属回転軸の前記回転中心と略同一で、前記金属回転軸より直径が大きい略円筒形状のリング導体と、前記第1筐体に設けられ、前記リング導体と略平行なモノポールアンテナ素子と、前記モノポールアンテナ素子に給電を行う給電部と、を備え、前記金属回転軸は、互いに回動する略円筒形状または略円柱形状の第1部材と第2部材とが連結されて構成され、前記第1部材は前記第1筐体に、前記第2部材は前記第2筐体にそれぞれ機械的に固定され、前記給電部は、前記第1筐体に配置された無線回路と、前記モノポールアンテナ素子とに電気的に接続し、前記リング導体は、前記第2筐体に機械的に固定され、前記モノポールアンテナ素子と容量結合される構成を有する。この構成により、軽量、低コストで設計自由度が高い広帯域なアンテナを実現することができる。
また、本発明のアンテナ装置及びこれを搭載した携帯無線端末は、前記リング導体が第1リング導体と第2リング導体とがトラップ回路を介して接続されて構成され、前記モノポールアンテナ素子と容量結合された構成を有する。この構成により、アンテナを2共振で動作させることができ、より広帯域なアンテナ特性を実現できる。
また、本発明のアンテナ装置及びこれを搭載した携帯無線端末は、前記リング導体が、一部または全部に切り込みを入れて構成され、前記第1筐体と前記第2筐体との回動に応じて、前記リング導体と前記モノポールアンテナ素子との容量結合の大きさが変化する構成を有する。この構成により、携帯無線端末の開閉状態に応じてモノポールアンテナ素子の入力インピーダンスを調整することができ、開閉いずれの状態でも広帯域なアンテナ特性を実現できる。
また、本発明のアンテナ装置及びこれを搭載した携帯無線端末は、前記リング導体が、一部または全部に切り込みを入れて構成され、前記第1筐体と前記第2筐体との回動に応じて、前記リング導体と前記第1筐体に配置された無線回路との電気的結合の大きさが変化する構成を有する。この構成により、携帯無線端末の開閉状態に応じてモノポールアンテナ素子の放射インピーダンスを調整することができ、開閉いずれの状態でも広帯域なアンテナ特性を実現できる。
本発明のアンテナ装置及びこれを搭載した携帯無線端末によれば、軽量、低コストで設計自由度が高い広帯域なアンテナを実現することができる。
本発明の実施の形態1における携帯無線端末の正面図 本発明の実施の形態1における携帯無線端末のヒンジ部の拡大断面図 本発明の実施の形態1におけるCリング導体の直径に対するアンテナ特性図 本発明の実施の形態2における携帯無線端末のヒンジ部の拡大正面図 本発明の実施の形態2におけるアンテナの電流分布図 本発明の実施の形態2におけるトラップ回路の周波数特性図 本発明の実施の形態3における携帯無線端末の正面図 本発明の実施の形態3における携帯無線端末のヒンジ部の拡大断面図 本発明の実施の形態3における携帯無線端末のヒンジ部の拡大正面図 従来の小径金属回転軸をアンテナとした携帯無線端末の正面図 従来の径の大きな金属回転軸をアンテナとした携帯無線端末の正面図
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における携帯無線端末の正面図、図2は、本発明の実施の形態1における携帯無線端末のヒンジ部の拡大断面図、図3は本発明の実施の形態1におけるCリング導体の直径に対するアンテナ特性図である。図1〜図3において、図10、図11と同じ構成については同じ符号を用い、説明を省略する。
図1に示すように、携帯無線端末100のヒンジ部1001は、第1筐体1003の端部の略円筒形状の第1樹脂部103及び第3樹脂部105に、第2筐体1004の端部の略円筒形状の第2樹脂部104が回動可能に結合され、それぞれの結合部が回動部となる構造を持ち、内部にヒンジ部1001の軸を構成する金属回転軸1002が設置されている。金属回転軸1002は、略円筒形状または略円柱形状に形成され、互いに回動する第2筐体1004の第2樹脂部104と、第1筐体1003の第1樹脂部103とが機械的に連結接続された構造を有する。
図1及び図2に示すように、Cリング導体101は、断面がC字形状で、金属回転軸1002と比較して径が大きい略円筒形状で形成され、金属回転軸1002と回転中心が同一となるように第2樹脂部104の内部に配置される。
第1筐体1003内には、Cリング導体101と略平行で第2樹脂部104に近接する部分にモノポールアンテナ素子106が設けられ、Cリング導体101と容量結合している。
信号線1009は、一方が第1回路基板1005に接続され、もう一方は、第3樹脂部105、第2樹脂部104内のCリング導体101の内側を経由して、C字形状の環の開いている部分を通って、第2回路基板1006に接続される。
Cリング導体101と第2回路基板1006とのz軸方向の距離D2は使用する周波数帯帯において0.029波長以上となるように構成する。
また、Cリング導体101は例えば直径D1が7mm(1.45GHzにおける0.033波長)程度、長さLが25mm(1.45GHzにおける0.12波長)程度で構成され、モノポールアンテナ素子106は例えば幅が4mm(1.45GHz帯における0.002波長)程度、長さ15mm(1.45GHzにおける0.07波長)で、モノポールアンテナ素子106とCリング導体101はy軸方向で7mm程度重なって構成される。
このように構成された携帯無線端末100のアンテナ動作を説明する。前述したようにモノポールアンテナ素子106と比較して径の大きなCリング導体101を、モノポールアンテナ素子106と容量結合させることによって、アンテナ電流がモノポールアンテナ素子106に加えてCリング導体101にも分布し、アンテナとして動作する体積を等価的に大きくすることができる。
図3は、前述の条件でCリング導体101の直径D1を変化した場合の、共振周波数f0及び比帯域幅Δf/f0の変化特性を示したものである。Cリング導体101の直径D1が大きくなるにつれて、共振周波数f0が低くなり、その比帯域幅Δf/f0も広くなる傾向わかる。Cリング導体101の長さLとモノポールアンテナ素子106の重なる部分を含めた長さは40mm(1.85GHzにおける0.25波長)であるため、D1が2mmと細い場合には、1.85GHzで自己共振し、その比帯域幅は17%と狭くなっている。一方、D1が7mmとした場合では、共振周波数f0が1.45GHzに下がると共に、比帯域50%となり、Cリング導体101が無い場合と比較して広帯域なアンテナ特性を実現できる。
このように本実施の形態1によれば、モノポールアンテナ素子106より大きい略円筒形状のCリング導体101を、容量結合によってアンテナとして動作させる構成にすることによって、モノポールアンテナ素子106に加えてCリング導体101にもアンテナ電流が分布し、Cリング導体101が無い場合と比較して広帯域なアンテナ特性を実現できる。ここで、図11のように金属回転軸1002をCリング導体101と同等の大きな径で構成すれば、同様な広帯域特性が得られるが、本構成ではより軽量で低コストなアンテナを実現できる。
なお、本実施の形態では、Cリング導体101のC字形状の環は、携帯無線端末100のy軸方向に対して全て開いているが、信号線1009が通るだけのスペースを確保できていれば、全て開いていなくても良い。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における携帯無線端末のヒンジ部の拡大正面図、図5は、本発明の実施の形態2におけるアンテナの電流分布図、図6は、本発明の実施の形態2におけるトラップ回路の周波数特性である。図4〜図6において、図1、図2、図10、図11と同じ構成については同じ符号を用い、説明を省略する。
図4に示すように、Cリング導体を第1Cリング導体401及び第2Cリング導体402の2つに分割し、それぞれ第2樹脂部104内の第1樹脂部103側及び第3樹脂部105側に配置する。第1Cリング導体401はモノポールアンテナ素子106と容量結合させ、第1Cリング導体401と第2Cリング導体402はトラップ回路403を介して接続される。トラップ回路403は、図6に示すように、第1周波数帯を遮断し、第1周波数帯より低い第2周波数帯を通過するよう構成する。
このように構成された携帯無線端末のアンテナ動作を説明する。上述したように、第1Cリング導体401と第2Cリング導体402の間に、第2周波数帯を通過し第1周波数帯を遮断するトラップ回路403を設けることで、モノポールアンテナ素子106、第1Cリング導体401に第1周波数帯電流501が分布し、モノポールアンテナ素子106、第1Cリング導体401、第2Cリング導体402に第2周波数帯電流502が分布する。これによりアンテナを2共振で動作させることができ、広帯域なアンテナ特性を実現できる。
具体的には、第1Cリング導体401及び第2Cリング導体402の直径を、例えば共に7mm程度で構成し、第1Cリング導体401の長さを18mm(2GHzにおける0.12波長)程度、第2Cリング導体402の長さを7mm程度で構成し、第1Cリング導体401の長さと合わせて25mm(1.45GHzにおける0.12波長)程度とする。トラップ回路403は、例えばキャパシタンスが6pF程度、リアクタンスが1nH程度のLCトラップ回路で構成する。このような構成とすることで、トラップ回路403は第1周波数帯に対応する2GHz帯を遮断し、第2周波数帯に対応する1.45GHz帯を通過することができるため、アンテナを2共振で動作させることができ、広帯域なアンテナ特性を実現できる。
このように本実施の形態2によれば、Cリング導体を2つに分割し、間にトラップ回路403を設けることで、アンテナを2共振で動作でき、広帯域なアンテナ特性を実現できる。
なお、本実施の形態では、第1Cリング導体401及び第2Cリング導体402のC字形状の環は、携帯無線端末100のy軸方向に対して全て開いているが、実施の形態1と同様に、信号線1009が通るだけのスペースを確保できていれば、全て開いていなくても良い。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3における携帯無線端末の正面図、図8は、本発明の実施の形態3における携帯無線端末のヒンジ部の拡大断面図、図9は本発明の実施の形態3における携帯無線端末のヒンジ部の拡大正面図である。図7〜図9において、図1、図2、図10、図11と同じ構成については同じ符号を用い、説明を省略する。
図7及び図8に示すように、Cリング導体101におけるC字形状の環は、断面が半円となるように切込みを入れて構成されている。このような構成にすることで、第1筐体1003と第2筐体1004とが離れるように携帯無線端末100を開いたときには、モノポールアンテナ素子106とCリング導体101とのz軸方向の距離D3が近接して容量結合は大きくなるが、携帯無線端末100を閉じたときには、モノポールアンテナ素子106とCリング導体101との距離D3は大きくなるため、容量結合の値は小さくなり、Cリング導体101にアンテナ電流が流れにくくなる。
図9(a)では、Cリング導体101における半円状の切込みは、モノポールアンテナ素子106と重なる部分に入れており、それ以外の部分ではCリング形状で構成されている。このような構成にすることで、図7及び図8と同様に、モノポールアンテナ素子106とCリング導体101との距離D3が変化し、容量結合の値を変化させられる。なお、モノポールアンテナ素子106とCリング導体101が重ならない部分では、Cリング導体101に半円状の切り込みを入れていないためCリング導体101によるアンテナの等価的な径を大きくする効果を保ったまま、第1筐体1003と第2筐体1004との回動状態に応じて、モノポールアンテナ素子106とCリング導体101との容量結合の値が変化させられ、携帯無線端末の開き角度に応じてアンテナの入力インピーダンスを調整可能になり、広帯域なアンテナが構成できる。
図9(b)及び(c)では、Cリング導体101における半円状の切込みの環の大きさをy軸方向で徐々に変化させている。このような構成とすることで、携帯無線端末100の開閉に応じて、モノポールアンテナ素子106とCリング導体101との平均的な距離を変化させるとともに、モノポールアンテナ素子106とCリング導体101とが重なる場所と重なる長さが変化するため、容量結合の値を段階的に変化させることができる。図9(b)では、第一樹脂部103に近い側ほどCリング導体101における半円状の切込みの環の大きさを大きくしているため、携帯無線端末100を閉じたときには容量結合が小さいが、携帯無線端末100を開き切るに従って徐々に容量結合が大きくなる。図9(c)では、第一樹脂部103に近い側ほどCリング導体101における半円状の切込みの環の大きさを小さくしているため、携帯無線端末100を閉じたときには容量結合が小さいが、携帯無線端末100を開き始めるに従って急激に容量結合が大きくなる。なお、モノポールアンテナ素子106とCリング導体101が重ならない部分では、Cリング導体101に半円状の切り込みを入れていないためCリング導体101によるアンテナの等価的な径を大きくする効果を保ったまま、第1筐体1003と第2筐体1004との回動状態に応じて、モノポールアンテナ素子106とCリング導体101との容量結合の値が段階的に変化させられ、携帯無線端末の開き角度に応じてアンテナの入力インピーダンスを調整可能になり、広帯域なアンテナが構成できる。
図9(d)では、Cリング導体101における半円状の切込みは、モノポールアンテナ素子106と重ならない部分に入れており、モノポールアンテナ素子106と重なる部分ではCリング形状で構成されている。このような構成にすることで、第1筐体1003と第2筐体1004との回動状態が変化しても、容量結合の値を保ったまま、Cリング導体101と第1回路基板1005とのz軸方向の距離D4が変化させられ、携帯無線端末の開き角度に応じてアンテナの放射インピーダンスを調整可能になる。なお、モノポールアンテナ素子106とCリング導体101が重なる部分では、Cリング導体101に半円状の切り込みを入れていないため、アンテナの等価的な径を大きくする効果は保たれており、広帯域なアンテナが構成できる。
このように本実施の形態3によれば、第1筐体1003と第2筐体1004との回動に応じて、Cリング導体101とモノポールアンテナ素子106で構成される容量結合に伴うアンテナの入力インピーダンス、あるいはCリング導体101と第1回路基板1005で構成される電気的結合に伴うアンテナの放射インピーダンスを調整することができ、開閉いずれの状態でも広帯域なアンテナ特性を実現できる。
本発明のアンテナ装置及びこれを搭載した携帯無線端末は、第1筐体と、第2筐体と、前記第1筐体と前記第2筐体とを回転可能に連結するヒンジ部と、を有する携帯無線端末であって、前記ヒンジ部に設けられ、前記ヒンジ部の回転中心を構成する金属回転軸と、前記金属回転軸の前記回転中心と略同一で、前記金属回転軸より直径が大きい略円筒形状のリング導体と、前記第1筐体に設けられ、前記リング導体と略平行なモノポールアンテナ素子と、前記モノポールアンテナ素子に給電を行う給電部と、を備え、前記金属回転軸は、互いに回動する略円筒形状または略円柱形状の第1部材と第2部材とが連結されて構成され、前記第1部材は前記第1筐体に、前記第2部材は前記第2筐体にそれぞれ機械的に固定され、前記給電部は、前記第1筐体に配置された無線回路と、前記モノポールアンテナ素子とを電気的に接続し、前記リング導体は、前記第2筐体に機械的に固定され、前記モノポールアンテナ素子と容量結合される構成を有する。この構成により、軽量、低コストで設計自由度が高い広帯域なアンテナを実現することができ、アンテナ装置及びこれを搭載した携帯無線端末の軽量化、低コスト化に有用である。
100 携帯無線端末
101 Cリング導体
102 回転中心
103 第1樹脂部
104 第2樹脂部
105 第3樹脂部
106 モノポールアンテナ素子
401 第1Cリング導体
402 第2Cリング導体
403 トラップ回路
501 第1周波数帯電流
502 第2周波数帯電流

Claims (5)

  1. 第1筐体と、
    第2筐体と、
    前記第1筐体と前記第2筐体とを回転可能に連結するヒンジ部と、を有するアンテナ装置であって、
    前記ヒンジ部に設けられ、前記ヒンジ部の回転中心を構成する金属回転軸と、
    前記金属回転軸の前記回転中心と略同一で、前記金属回転軸より直径が大きい略円筒形状のリング導体と、
    前記第1筐体に設けられ、前記リング導体と略平行なモノポールアンテナ素子と、
    前記モノポールアンテナ素子に給電を行う給電部と、を備え、
    前記金属回転軸は、互いに回動する略円筒形状または略円柱形状の第1部材と第2部材とが連結されて構成され、前記第1部材は前記第1筐体に、前記第2部材は前記第2筐体にそれぞれ機械的に固定され、
    前記給電部は、前記第1筐体に配置された無線回路と、前記モノポールアンテナ素子とに電気的に接続し、
    前記リング導体は、前記第2筐体に機械的に固定され、前記モノポールアンテナ素子と容量結合されることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記リング導体は、第1リング導体と第2リング導体とがトラップ回路を介して接続されて構成され、
    第1リング導体は、前記モノポールアンテナ素子と容量結合されることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 前記リング導体は、一部または全部に切り込みを入れて構成され、
    前記第1筐体と前記第2筐体との回動に応じて、前記リング導体と前記モノポールアンテナ素子との容量結合の大きさが変化することを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  4. 前記リング導体は、一部または全部に切り込みを入れて構成され、
    前記第1筐体と前記第2筐体との回動に応じて、前記リング導体と前記第1筐体に配置された無線回路との電気的結合の大きさが変化することを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  5. 前記アンテナ装置を搭載したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の携帯無線端末。
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