JP2010282195A - 光走査装置、光線湾曲補正方法及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】折り返しミラーの湾曲を補正部材によって補正することができる光走査装置を提供する。
【解決手段】光ビームを発射する光源と、光源から発射された光ビームを主走査方向に偏向する偏向部と、偏向部からの光ビームを像担持体に向けて反射する折り返しミラーと、折り返しミラーの両端をそれぞれ支持する支持部材と、折り返しミラーの軸線に沿って折り返しミラーの光ビームの入射面と反対側の背面にあるプレートと、折り返しミラーの背面から入射面の端部をプレートの端部で保持するための保持部と、プレートに抗して折り返しミラーの背面を湾曲補正方向に押圧する押し付け部材と、を具備する
【選択図】図6
【解決手段】光ビームを発射する光源と、光源から発射された光ビームを主走査方向に偏向する偏向部と、偏向部からの光ビームを像担持体に向けて反射する折り返しミラーと、折り返しミラーの両端をそれぞれ支持する支持部材と、折り返しミラーの軸線に沿って折り返しミラーの光ビームの入射面と反対側の背面にあるプレートと、折り返しミラーの背面から入射面の端部をプレートの端部で保持するための保持部と、プレートに抗して折り返しミラーの背面を湾曲補正方向に押圧する押し付け部材と、を具備する
【選択図】図6
Description
本発明の実施形態は、カラー画像を形成する際の光線湾曲による色ズレを補正する光走査装置、光線湾曲補正方法及び画像形成装置に関する。
近年、MFP(Multi-Function Peripherals)、カラー複写機やプリンタ等の画像形成装置は、光走査装置を備えている。光走査装置は、光源としてのレーザダイオードや、レーザビームを主走査方向に偏向するポリゴンミラー、偏向レンズ(fθレンズ)、折り返しミラー(reflection mirror)などを含んでいる。光走査装置はレーザユニット(laser scanning unit)と呼ばれることもある。
光走査装置は、ケーシングの内部に、光源やポリゴンミラー、偏向レンズ、折返しミラーなどを収容している。光源から出たレーザビームは、ポリゴンミラーを経て偏向レンズを透過し、折り返しミラーによって反射されて感光体ドラム(photoconductive drum)に向かい走査が行われる。
折り返しミラーは、断面が四角形の棒状のボディにアルミニウムを蒸着して形成された反射層を有している。また折り返しミラーは、ケーシングに設けた支持部によって支持されている。光走査装置は、ミラーの角度を調整する調整機構を備えている。
ところで、折り返しミラーは湾曲することがあるため、折り返しミラーでレーザビームを走査した場合、比較的微小な湾曲量でもミラーの端部と中央部で湾曲量に差が発生し、1走査で書き込まれる線が湾曲した画像となり、画像品質が劣化してしまう。またカラー複写機においては、複数のミラーを使用してレーザビームを折り返すため、各色間のズレ(色ずれ)を発生してしまう。
折り返しミラーの湾曲を補正するため、ミラーの中央部裏面(非反射面)に別部材を取り付け、ミラーの反射面の裏側を加圧する例もあるが、別部材を取り付けるための空間を要し、構造が複雑化しコストアップに繋がるという問題があった。
従来の光走査装置では、折り返しミラーが湾曲することがあるため、折り返しミラーでレーザビームを走査した場合、画像品質が劣化したり色ずれを発生してしまう。また折り返しミラーの湾曲を補正するため、ミラーの裏面に別部材を取り付ける例もあるが、構造が複雑であるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みて成されたもので、折り返しミラーの湾曲を補正部材によって補正することができる光走査装置を提供することを目的とする。
実施形態の光走査装置は、光ビームを発射する光源と、前記光源から発射された光ビームを主走査方向に偏向する偏向部と、前記偏向部からの光ビームを像担持体に向けて反射する折り返しミラーと、前記折り返しミラーの両端をそれぞれ支持する支持部材と、前記折り返しミラーの軸線に沿って前記折り返しミラーの前記光ビームの入射面と反対側の背面にあるプレートと、前記折り返しミラーの前記背面から前記入射面の端部を前記プレートの端部で保持するための保持部と、前記プレートに抗して前記折り返しミラーの背面を湾曲補正方向に押圧する押し付け部材と、を具備することを特徴とする。
以下、実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して詳細に説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付す。
図1は、一実施形態の画像形成装置を示す正面図である。図1において、画像形成装置10は、例えば複合機であるMFP(Multi-Function Peripherals)や、プリンタ、複写機等である。以下の説明ではMFPを例に説明する。MFP10の本体11の上部には原稿台(document table)があり、原稿台上には自動原稿搬送部(ADF)12を開閉自在に設けている。また本体11の上部には操作パネル13を設けている。操作パネル13は、各種のキーから成る操作部14と、タッチパネル式の表示部15を有している。
本体11内のADF12の下部にはスキャナ部16を設けている。スキャナ部16は、ADF12によって送られる原稿(document)または原稿台上に置かれた原稿を読み取って画像データを生成する。さらに本体11内の中央部にはプリンタ部17を有し、本体11の下部には、各種サイズの用紙を収容する複数のカセット18を有している。
プリンタ部17は、感光体ドラムとレーザ等を含み、スキャナ部16で読み取った画像データや、PC(Personal Computer)などで作成された画像データを処理して用紙に画像を形成する(詳細は後述)。プリンタ部17によって画像が形成された用紙は、排紙部39に排出される。プリンタ部17は、例えばタンデム方式によるカラーレーザプリンタであり、光走査装置(レーザユニット)19からのレーザビームによって感光体を走査して画像を生成する。
プリンタ部17は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像形成部20Y,20M,20C,20Kを含む。画像形成部20Y,20M,20C,20Kは、中間転写ベルト21の下側に、上流から下流側に沿って並列に配置している。
画像形成部20Y,20M,20C,20Kを含むプリンタ部17を図2に拡大して示す。なお、以下の説明において各画像形成部20Y,20M,20C,20Kは同じ構成であるため、画像形成部20Yを代表にして説明する。図2からも分かるように、画像形成部20Yは、像担持体である感光体ドラム22Yを有し、感光体ドラム22Yの周囲に、回転方向tに沿って帯電チャージャ23Y、現像器24Y、1次転写ローラ25Y、クリーナ26Y、ブレード27Y等を配置している。感光体ドラム22Yの露光位置には、光走査装置19からイエローのレーザビームを照射し、感光体ドラム22Y上に静電潜像を形成する。
画像形成部20Yの帯電チャージャ23Yは、感光体ドラム22Yの表面を一様に全面帯電する。現像器24Yは、現像バイアスが印加される現像ローラによりイエローのトナー及びキャリアを含む二成分現像剤を感光体ドラム22Yに供給する。クリーナ26Yは、ブレード27Yを用いて感光体ドラム22Y表面の残留トナーを除去する。
画像形成部20Y,20M,20C,20Kの上部には、現像器24Y,24M,24C,24Kにトナーを供給するトナーカートリッジ28(図1)を設けている。トナーカートリッジ28は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーカートリッジ28Y,28M,28C,28Kが隣接している。
中間転写ベルト21は、循環的に移動し、耐熱性及び耐磨耗性の点から例えば半導電性ポリイミドが用いられる。中間転写ベルト21は、駆動ローラ31及び従動ローラ32、33に張架され、中間転写ベルト21は感光体ドラム22Y〜22Kに対向して接触している。中間転写ベルト21の感光体ドラム22Yに対向する位置には、1次転写ローラ25Yにより1次転写電圧が印加され、感光体ドラム22Y上のトナー像を中間転写ベルト21に1次転写する。
中間転写ベルト21を張架する駆動ローラ31には、2次転写ローラ34を対向して配置している。駆動ローラ31と2次転写ローラ34間を用紙Sが通過する際に、2次転写ローラ34により2次転写電圧が印加され、中間転写ベルト21上のトナー像を用紙Sに2次転写する。中間転写ベルト21の従動ローラ33付近には、ベルトクリーナ35を設けている。
一方、光走査装置19は、各感光体ドラム22Y〜22Kに、画像情報に応じたレーザビームを照射し走査する。レーザビームによって、各感光体ドラム22Y〜22Kに現像すべき色に対応した静電潜像が形成される。光走査装置19の詳細については、後述する。
また図1で示すように、給紙カセット18から2次転写ローラ34に至る間には、給紙カセット18内の用紙Sを取り出す分離ローラ36、及び搬送ローラ37を設けており、2次転写ローラ34の下流には定着装置38を設けている。また定着装置38の下流には排紙部39を設けている。
次に図1,図2の画像形成装置10の動作を説明する。スキャナ16やPC等から画像データが入力されると、各画像形成部20Y〜20Kにて、順次に画像が形成される。画像形成部20Yを例に述べると、感光体ドラム22Yは、イエロー(Y)の画像データに対応するレーザビームが照射され静電潜像が形成される。更に感光体ドラム22Yの静電潜像は、現像器24Yによって現像されイエロー(Y)のトナー像が形成される。
感光体ドラム22Yは、回転する中間転写ベルト21と接触して1次転写ローラ25Yによりイエロー(Y)のトナー像を中間転写ベルト21上に1次転写する。感光体ドラム22Yは、トナー像を中間転写ベルト21に1次転写した後、残留トナーがクリーナ26Y及びブレード27Yによって除去され、次の画像形成が可能となる。
イエロー(Y)のトナー像形成プロセスと同様にして、画像形成部20M〜20Kにより、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像が形成され、各トナー像が中間転写ベルト21上のイエロー(Y)のトナー像と同一位置に順次転写され、中間転写ベルト21上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像を多重転写し、フルカラートナー像を得る。
中間転写ベルト21は、フルカラートナー像を2次転写ローラ34の転写バイアスにより用紙S上に一括2次転写する。中間転写ベルト21上のフルカラートナー像が2次転写ローラ34に達するのと同期して、給紙カセット18から2次転写ローラ34へ用紙Sが給紙される。
トナー像が2次転写された用紙Sは定着装置38に達しトナー像を定着する。トナー像が定着された用紙Sは、排紙部39に排出される。一方、中間転写ベルト21は、2次転写終了後、ベルトクリーナ35により残留トナーがクリーニングされる。
図3は、光走査装置19の全体構造を示す斜視図である。光走査装置19はケーシング41を備えている。ケーシング41は、底部42と、底部42のから立ち上がる側壁43とを含み、例えば合成樹脂によって一体成形されている。ケーシング41は、例えばガラス繊維で強化されたABS樹脂(acrylonitrile butadiene styrene resin)や変性PPE(modified-Polyphenylene ether)である。
ケーシング41の上面は、カバーによって覆われる。図3は、説明の便宜上、カバーを取り外した状態を示す。ケーシング41の内部には、光源50,51,52,53と、ポリゴンミラー54を含むポリゴンミラー機構55と、第1の偏向レンズ56と、第2の偏向レンズ57と、ミラーユニット60が収納されている。
光源50〜53は、それぞれ、色分解された画像光(レーザビーム)をポリゴンミラー54に向けて出力するレーザダイオードを備えている。光源50〜53と、ポリゴンミラー機構55と、第1の偏向レンズ56は、例えばアルミニウム合金製の共通ベース58に搭載されている。ポリゴンミラー54は、ポリゴンモータ59(図2)によって回転し、レーザビームを主走査方向に偏向する偏向部を構成する。
図4は、ミラーユニット60をポリゴンミラー54の側から見た斜視図である。ミラーユニット60は、金属製のフレーム61と、フレーム61によって保持された折り返しミラー70〜79を備えている。折り返しミラー70〜79(以下、単にミラーと呼ぶ)は、図2にも示すように各色(yellow, magenta, cyan, black)に応じた画像光を反射する。
例えば、ミラー70は yellow のためのレーザビームを反射し、ミラー71,72,73は magenta のためのレーザビームを反射し、ミラー74,75,76は cyan のためのレーザビームを反射し、ミラー77,78,79は black のためのレーザビームを反射する。ミラー70〜79はいずれも棒状である。ミラー70〜75はポリゴンミラー54から遠い位置にあり、ミラー76〜79はポリゴンミラー54に近い位置にある。
ミラーユニット60のフレーム61は、例えばアルミニウム合金製の一対のベース部材62,63を含む。ベース部材62,63は、それぞれアルミニウム合金などの金属を鋳造して形成されており、例えばアルミダイキャスト製である。ベース部材62,63は互いに対向して配置され、ベース部材62,63の下部に、複数の取付部64を設けている。取付部64は、ボルト等の固定部材によって、ケーシング41の底部42に固定される。
また図4に示すように、一方のベース部材62の内側の面に、第1のミラー支持板65を取付け、他方のベース部材63の内側の面に、第2のミラー支持板66と、第3のミラー支持板67を取付けている。ミラー支持板65と66は互いに平行に配置されている。ミラー支持板65〜67は、それぞれ、厚さが一定の金属製の平板である。
図5は、ミラーの湾曲とレーザビームの湾曲の関係を示す説明図である。図5において、ミラー70〜79は、本来、点線で示すように直線的な棒状のものであるが、ミラー70〜79のいずれかが湾曲すると、ミラーで反射した光線LBも同様に湾曲する。湾曲したレーザビームで感光体ドラム22を走査した場合、比較的微小な湾曲量でもミラーの中央部では湾曲量が多くなり、感光体ドラム22に1走査で書き込まれる線も湾曲してしまう。カラー複写機においては、複数のミラーを使用してレーザビームを反射するため、各色間のズレ(色ずれ)を発生してしまう。
実施形態の光走査装置19では、ミラー(70〜79)のいずれかが湾曲した場合に、補正部材80を取り付けて湾曲を補正する。以下、補正部材80の構成について説明する。尚、以下の説明では、ミラー78を代表例とし、ミラー78が湾曲しているものと仮定して説明する。
図6(a)は、補正部材80の構成を示す斜視図であり、図6(b)はミラー78に補正部材80が取り付けられた状態を示す図である。尚、図6(b)は、図4の矢印A方向からミラー78の背面側を見た図である。図6(c)は、図6(b)の軸線Xに沿って示す断面図である。
補正部材80は、レーザビームの入射面側が凹状に湾曲しているミラー(図5参照)に取り付けられ、かつミラーの入射面(反射面)と反対の背面側に取り付けられる。補正部材80は、湾曲していないミラーに取り付ける必要はない。
図6(a)において、補正部材80は、ミラー78の軸方向に延びるプレートで構成され、ミラー78の入射面とは逆の面(背面)に取り付けられる。補正部材80は、ミラー78よりも剛性の強いプレートで成る。補正部材80は、プレートの両端にL字状のバネ部材81を形成し、中央部に押し付け部材84を備えている。バネ部材81の先端は、ミラー78の入射面に引っ掛けるように鋭角の鉤(hook)82を有している。またバネ部材81の先端にスリット83を形成しており、バネ部材81を曲げやすく、鉤82をミラー78の先端に引っ掛けやすくしている。
また押し付け部材84の周辺には、U字状のスリット85を形成しており、押し付け部材84の先端はミラー78の背面側に曲がっている。押し付け部材84は弾性を有し、先端にはミラー78の背面側に突出した突起86を設け、突起86によってミラー78の背面を矢印B方向から弾性的に押しつける構造になっている。また補正部材80は、ミラー78の背面に隣接する側面の一部をカバーする折り曲げ部87を有しており、補正部材80のプレート本体部分は断面がU字状になっている。
図6(b)、図6(c)は、ミラー78に補正部材80を取り付けた状態を示している。
図7は、ミラー78の先端部とバネ部材81(図6(b)の円C)を拡大して示す図であり、図8は、ミラー78の中央部と押し付け部材83(図6(b)の円D)を拡大して示す図である。図7及び図8から分かるように、ミラー78は、断面が四角形の棒状のボディ90と、ボディ90の一面にアルミニウムを蒸着して形成した反射層91を有している。反射層91はレーザビームの入射面であり、また反射面でもある。
入射面91にはレーザビームが照射され、照射されたレーザビームを反射する。入射面91の裏側の面(背面92)には補正部材80が取り付けられる。入射面91に隣接する2つの側面の一部は、補正部材80の折り曲げ部87によってカバーされる。
図9は、補正部材80が取り付けられたミラー78をミラー支持板65に支持する支持構造を示す図である。ミラー支持板65にはミラー78の先端部が貫通する窓68を設けており、窓68とミラー78(補正部材80)との間の隙間に保持バネ69を差し込んで、ミラー78をミラー支持板65に支持している。ミラー78の他端も同様の支持構造で支持される。或いは他の支持構造を用いても良い。
ミラー78に補正部材80を取り付けると、図6(b)、図7に示すようにバネ部材81の鉤82がミラー78の入射面側の先端部に引っ掛かる。バネ部材81の鉤82は、ミラー78の背面から入射面91の端部を保持するもので、プレートの端部に形成した保持部を構成する。
また補正部材80の押し付け部材84に設けた突起86がミラー78の背面を湾曲補正方向Bに押圧する(図6(c)参照)。したがって、ミラー78は、湾曲が矯正され、真っ直ぐになる。ミラー78が、もし図5で示すようにレーザビームの入射面側が凹状に湾曲しているときは、補正部材80のバネ力のみで湾曲を補正または調整することができる。
補正部材80は、押し付け部材84がミラー78の背面にほぼ接する構造であるため、押し付け部材84を補正部材80に取り付けるための別部品を必要としない。また押し付け部材84の先端は、ミラー78の背面側に曲がっているため、曲げ量や突起86の大きさを選定することでミラー78の湾曲量に対応した矯正が可能になる。
尚、光走査装置19の各ミラー70〜79は、レーザビーム経路の違いや、レーザビームの折り返し回数、ミラーへのレーザ入射角度、レーザの反射使用範囲が異なる。したがって、ミラーの湾曲量が同じでも画像形成したときの湾曲量が異なるが、ミラー個々に補正部材80を取り付けることが可能なため、補正が必要なミラーにのみ補正部材80を取り付けることで画像のレベルが向上する。
図10は、補正部材80の変形例を示す図である。図10の補正部材80は、押し付け部材84の代わりにネジ88を設けたものである。ネジ88は補正部材80中央部に取り付けられ、ネジ88によってミラー78の背面を押し付ける。ネジ88のねじ込み量を調整することでミラー78の矯正量を調整することができる。
図11は、補正部材の他の変形例を示す図である。図11の補正部材800は、ミラー78に取り付けられるプレートで構成され、プレートはミラー78の背面と反対側に屈曲している。補正部材800は、ミラー78の軸方向の端部に取り付けるバネ部材801と、バネ部材801の一端をミラー78の入射面91に引っ掛ける鋭角の鉤(hook)802を有している。
またバネ部材801の他端にはミラー78の軸線方向に延びた押し付け部材804を有している。押し付け部材804には、ミラー78の背面側に突出した突起806と、ミラー78の側面(背面92に隣接する面)を保持する折り曲げ部807を形成している。
図12は、ミラー78の一端に補正部材800を取り付けた状態を示している。図5で示すようにレーザビームの入射面側(入射面91側)が凹状に湾曲しているものとすると、補正部材800は、ミラーの入射面と逆の背面92に取り付けられる。バネ部材801の鉤802はミラー78の軸方向の端部に引っ掛かり、補正部材800の折り曲げ部807がミラー78の側面を保持する。
またミラー支持板65が屈曲した補正部材800を押し付けるため、押し付け部材804に設けた突起806がミラー78の背面を押圧する。したがって突起806によって、ミラー78は湾曲補正方向(矢印B方向)に押圧され、補正部材800のバネ力でミラーの湾曲を矯正または調整することができる。尚、ミラー支持板65と補正部材800の間に図9の保持バネ69を挿入してもよい。
補正部材800は、ミラーの湾曲具合によって取り付け位置を設定し、ミラー78の一端側だけでなく他端側に取り付けてもよい。またバネ力が異なる複数種の補正部材800を用意しておき、ミラー78の湾曲の度合いに応じて矯正に適したバネ力の補正部材800を取り付けるようにしても良い。
次に光走査装置19の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態ではミラーの湾曲を補正するため、図13に示す補正部材100を使用する。以下の説明では、ミラー78が湾曲しているものと仮定して説明する。図13において、補正部材100は、ミラー78の軸方向に延びるプレートで構成され、ミラー78の反射面に隣接する側面93に取り付ける。補正部材100は、ミラー78よりも剛性の強い鋼板等で成り、補正部材100の一端101は他端102を支点にしてミラー78の軸線と直交する方向に回動することができる。
補正部材100の一端101は、ネジ103等の調整具によって回動量を調整する。補正部材100の他端102は、ネジ104によってミラー支持板66等の固定物に取り付けられる。補正部材80の中央部にはピン105が挿入される。ミラー78にはピン105と対向する位置に孔95を設けており、孔95にはピン105が挿入される。またミラー78は、ミラー支持板65,66に両端が固定されている。固定方法は任意である。
図14は、ミラー78に補正部材100が取り付けられた状態を示す斜視図である。ミラー78と補正部材100はピン105で結合している。
第2の実施形態によるミラーの湾曲補正の動作を図15、図16を参照して説明する。図15は補正部材100とミラー78の平面図であり、図16はミラー78の湾曲補正動作を示す斜視図である。図15に示すように、補正部材100はネジ104を支点として一端101が一点鎖線で示すE方向、又は点線で示すF方向に回動することができる。
補正部材100を回動すると、ミラー78は両端部が固定されているので、ピン105によってミラー78の中央部がE方向又はF方向に引っ張られる。したがって、ミラー78の湾曲を矯正する方向に補正部材100を回動させればよい。ミラー78にかかる荷重はネジ103等の調整具で調整することができる。図16は、ミラー78のレーザビームの入射面(入射面91)が点線で示すように凹状に湾曲しているときに、補正部材100をE方向に回動させて湾曲を補正する例を示している。
図17(a)、(b)は、補正部材100の一端101を回動する回動機構の一例を示す図である。図17(a)は平面図であり、図17(b)は一端101を正面からみた図である。
補正部材100の一端101には、段付きのネジ103が取り付けられている。一端101は図17(b)のようにネジ103の細い胴部を挿入するスリット106を形成している。ネジ103は、固定部材107にねじ込み可能で、ネジ103を一方向に回せば一端101はE方向に回動し、ネジ103を反対方向に回せば一端101はF方向に回動する。回動機構は図17の例に限らず種々の機構を使用することができる。
図18は、補正部材100の変形例を示す図である。補正部材100は、ミラー78の軸方向に延び、ミラー78の入射面91に隣接する両側面93,94を挟むように上下のプレート111と112で構成されている。プレート111と112の中心部にはピン105が貫通する孔を設けている。補正部材100の一端101は他端102を支点にして図15と同様にミラー78の軸線と直交する方向に回動することができる。
補正部材80の一端101はネジ103等の調整具によって回動量を調整することができる。補正部材100の上下のプレート111と112の他端102は、ネジ104によってミラー支持板66等の固定物に取り付けられる。補正部材80の中央部にはピン105が挿入される。
ミラー78にはピン105と対向する位置に孔95を設けており、孔95にはピン105が挿入される。またミラー78は、ミラー支持板65,66に両端が固定されている。固定方法は任意である。ミラー78と補正部材100はピン105で結合される。ピン105が上下のプレート111と112間に支持されるため、ミラー78の湾曲を強く矯正することができる。
第2の実施形態では、ミラー78のレーザビームの入射面(入射面91)が凹状に湾曲していても凸状に湾曲していても、補正部材100をネジ103等の調整具で回動することにより湾曲を矯正することができる。
尚、以上の実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。
10…画像形成装置
17…プリンタ部
19…光走査装置
65,66…ミラー支持板
69…保持バネ
70〜79…折り返しミラー
80,800…補正部材
81,801…バネ部材
82,802…鉤
84,804…押し付け部材
86,806…突起
87,807…折り曲げ部
88…ネジ
91…入射面
100…補正部材
103,104…ネジ
105…ピン
17…プリンタ部
19…光走査装置
65,66…ミラー支持板
69…保持バネ
70〜79…折り返しミラー
80,800…補正部材
81,801…バネ部材
82,802…鉤
84,804…押し付け部材
86,806…突起
87,807…折り曲げ部
88…ネジ
91…入射面
100…補正部材
103,104…ネジ
105…ピン
Claims (9)
- 光ビームを発射する光源と、
前記光源から発射された光ビームを主走査方向に偏向する偏向部と、
前記偏向部からの光ビームを像担持体に向けて反射する折り返しミラーと、
前記折り返しミラーの両端をそれぞれ支持する支持部材と、
前記折り返しミラーの軸線に沿って前記折り返しミラーの前記光ビームの入射面と反対側の背面にあるプレートと、
前記折り返しミラーの前記背面から前記入射面の端部を前記プレートの端部で保持するための保持部と、
前記プレートに抗して前記折り返しミラーの背面を湾曲補正方向に押圧する押し付け部材と、を具備することを特徴とする光走査装置。 - 前記プレートは、前記折り返しミラーよりも剛性が強いことを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
- 前記プレートは、前記折り返しミラーの軸線に沿って延び、前記プレート両端部に前記折り返しミラーの両端を前記背面から保持する鉤状の前記保持部を形成し、前記プレートの中央部に前記押し付け部材を形成したことを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
- 。
前記保持部は、前記折り返しミラーの端部に対して鋭角の鉤を有することを特徴とする請求項3記載の光走査装置。 - 前記押し付け部材は、前記プレートの中央部を前記折り返しミラーの背面側に折り曲げて形成した弾性片であることを特徴とする請求項3記載の光走査装置。
- 前記押し付け部材は、前記プレートにねじ込み可能で、前記折り返しミラーの背面を前記湾曲補正方向に押圧するネジ部材であることを特徴とする請求項3記載の光走査装置。
- 前記プレートは、前記折り返しミラーの軸線に沿って延び前記折り返しミラーの前記背面と反対側に屈曲し、前記プレートの一端部に前記折り返しミラーの一端を前記背面から保持する鉤状の前記保持部を形成し、前記プレートの他端に前記押し付け部材を形成し、
前記プレートを、前記折り返しミラーの前記背面の一端部と前記折り返しミラーの一端を支持する前記支持部材との間に配置することを特徴とする請求項1記載の光走査装置。 - 光ビームを発射する光源から発射された光ビームを主走査方向に偏向し、
折り返しミラーの両端をそれぞれ支持部材によって支持し、
前記偏向部からの光ビームを前記折り返しミラーによって像担持体に向けて反射し、
前記折り返しミラーの軸線に沿って前記折り返しミラーの前記光ビームの入射面と反対側の背面にプレートを取り付け、
前記折り返しミラーの前記背面から前記入射面の端部を前記プレートの端部で保持し、
前記プレートに抗して前記折り返しミラーの背面を湾曲補正方向に押圧することを特徴とする光線湾曲補正方法。 - 潜像を担持する像担持体と、
光ビームを発射する光源と、
前記光源から発射された光ビームを主走査方向に偏向する偏向部と、
前記偏向部からの光ビームを前記像担持体に向けて反射する折り返しミラーと、
前記折り返しミラーの両端をそれぞれ支持する支持部材と、
前記折り返しミラーの軸線に沿って前記折り返しミラーの前記光ビームの入射面と反対側の背面にあるプレートと、
前記折り返しミラーの前記背面から前記入射面の端部を前記プレートの端部で保持するための保持部と、
前記プレートに抗して前記折り返しミラーの背面を湾曲補正方向に押圧する押し付け部材と、
前記像担持体に担持された潜像を現像する現像器と、
を具備することを特徴とする画像形成装置。
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-
2010
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- 2010-06-01 JP JP2010125814A patent/JP2010282195A/ja active Pending
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JP2013127513A (ja) * | 2011-12-16 | 2013-06-27 | Kyocera Document Solutions Inc | 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置 |
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