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JP2010276968A - 画像表示装置および画像表示方法 - Google Patents

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JP2010276968A
JP2010276968A JP2009130935A JP2009130935A JP2010276968A JP 2010276968 A JP2010276968 A JP 2010276968A JP 2009130935 A JP2009130935 A JP 2009130935A JP 2009130935 A JP2009130935 A JP 2009130935A JP 2010276968 A JP2010276968 A JP 2010276968A
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Kiwamu Kobayashi
究 小林
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Canon Inc
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Abstract

【課題】低コストで、多階調画像の階調特性を損なうことのない倍速表示を可能とする画像表示装置および画像表示方法を提供する。
【解決手段】入力画像Aから、その低階調範囲に相当する出力画像H1と、多階調範囲に相当する出力画像H2とを切り出し、これらをサブフレームとして倍速表示することによって、入力画像Aの階調を損なうことなく、実質的に高品位な表示が可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、HDR(ハイダイナミックレンジ)画像等の多階調画像を表示する画像表示装置およびその制御方法に関する。
近年、医療診断用途や美術館等での展示用途のみでなく、一般の家庭での写真観賞用などにおいても高品位画像が必要とされ、従来よりも階調の多い画像を提供する必要性が高まっている。このようなニーズに答えるためには、従来よりも多階調な画像を撮影可能とする撮像装置と、従来よりも多階調の画像データを扱える伝送装置もしくは記録再生装置、および、従来よりも多階調の表示を可能とする表示装置、が必要となる。
撮像系においては、カメラの撮像素子自体のダイナミックレンジ(DR)を向上させたものや、感度の異なる複数の撮像系によって同一シーンに対応する複数の輝度域の画像を取得するカメラ、等が発表されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、表示系においては、以下のような手法によって、従来を上回る多階調輝度制御を可能とし、またDRの大きい表示を可能としている。例えば液晶ディスプレイでは、従来以上に高精度に液晶デバイスの開口率を制御する手法や、バックライトにLED等の投影手段を用いて画面の領域ごとに光量を制御する手法、等がある(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、実際の生活空間や自然界における光のDRは非常に大きく、撮像系、表示系とも、さらなる多階調化、高DR化が求められている。特に表示系においては、撮像系の進歩に対応できるだけの表示性能が求められる。
一般的な電子画像は、フレーム周波数60Hz、ないし50Hzで表示される。このような周波数の場合、そのフレーム内を複数のサブフレームに分けてそれぞれ異なった画像を表示すると、人間の目には個々のサブフレームの画像は認識されず、それらを加算した1フレームの画像として認識される。これは、人間の目が上記サブフレームの切り替わる周波数には応答できないからである。このような現象は、人間の目の積分効果と称されている。この人間の目の積分効果を利用すれば、本来表示したい画像を複数の画像に分けてそれぞれのサブフレームに表示することにより、人間の目に対しては実質的にその合成画像の表示がなされる。
ディスプレイの輝度制御という観点では、各フレームの光強度を制御する方法だけでなく、上述した人間の目の積分効果を利用して時間方向に輝度を加算するような制御を行う方法も広く用いられている。例えば、一部のマイクロディスプレイ型プロジェクタに見られるように、同一フレームのRGB成分を順番に表示して色を合成して見せる方法がある(例えば、特許文献3参照)。また、プラズマディスプレイに見られるように、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割し、そのサブフィールドの選択組み合わせによって階調を表現する方法などがある。
例えば、ディスプレイの動画視認性を改善するために、倍速表示装置において、一方のサブフレームで輝度の高い画像を表示し、他方のサブフレームで輝度の低い画像を表示する方法がある(例えば、特許文献4,5参照)。このような表示方法によれば、各サブフレームの表示画像が目で時間積分されることによって、実質的にオリジナル画像が再現されるだけでなく、低輝度時に黒挿入に近い効果が得られるため、動きボケが改善される。
US6909461B1 US6891672B2 特登録36600610 特開2006-343706号公報 特開2004-240317号公報
上述したように、HDR画像の表示を行うためには、撮像系、表示系ともにさらなる多階調化が求められている。特に表示系においては、発光強度制御の高精度化や液晶の開口率制御の高精度化等、デバイスの輝度レベル方向制御によって、DRの拡大と多階調化が実現される。しかしながらこの場合、デバイスの高精度化、構造の複雑化等により、表示系の高コスト化が避けられないという問題があった。
また、既存の伝送系や処理系においては、所定のビット数(例えば8ビット)によるデータを扱うことを前提としているものが多い。したがって、それ以外のビット数による処理を行おうとすると、一般に安価である既存の系を利用することができず、やはり高コスト化を招いてしまう。
また、上述したような目の積分効果を利用した倍速表示を行う際に、例えば8ビット階調のディスプレイで2倍速表示を行う場合には、理論上9ビットの画像表示能力が得られる。しかしながら、上記従来の倍速表示を行う技術(特許文献4,5)においては、表示対象となる画像のビット深度と、実際に表示される画像のビット深度は同じであり、表示階調を向上させるものではなかった。すなわち、表示系の構成上においては9ビット表示が可能であるにも関わらず、実際に表示される画像は9ビットの階調表現では無く、8ビットの画像として表現されていた。したがって上記従来の倍速表示系においては、例えば元の9ビット画像(512階調)において1階調分の変化があった場合に、これを表現することはできなかった。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、低コストで、多階調画像の階調特性を損なうことのない倍速表示を可能とする画像表示装置および画像表示方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための一手段として本発明の画像表示装置は以下の構成を備える。すなわち、入力画像を取得する入力手段と、前記入力画像からM個の階調範囲をそれぞれ切り出してM個の出力画像を生成する切り出し手段と、前記M個の出力画像をM個のサブフレームとしてM倍速表示する表示手段と、を有することを特徴とする。
また、同一シーンが異なる露光レベルによって撮影されたM個の画像を取得する入力手段と、前記M個の画像をM個のサブフレームとしてM倍速表示する表示手段と、を有することを特徴とする。
上記構成からなる本発明によれば、低コストで、多階調画像の階調特性を損なうことのない倍速表示が可能となる。
第1実施形態におけるHDR画像表示システムの構成を示すブロック図、 第1実施形態における入力画像Aと出力画像H1,H2の関係を示す図、 第1実施形態における入力画像Aと出力画像H1,H2、合成画像Hdispの関係を示す図、 第2実施形態におけるHDR画像表示システムの構成を示すブロック図、 第2実施形態における入力画像Aと出力画像H1,H2の関係を示す図、 第2実施形態における入力画像Aと出力画像H1,H2、合成画像Hdispの関係を示す図、 第3実施形態における画像表示システムの構成を示すブロック図、 第3実施形態における入力画像Aと出力画像H1〜H4の関係を示す図、 第3実施形態における入力画像Aと出力画像H1〜H4、合成画像Hdispの関係を示す図、 第4実施形態における入力画像Aと出力画像H1,H2の関係を示す図、 第4実施形態における入力画像Aと出力画像H1,H2、合成画像Hdispの関係を示す図、 第5実施形態における入力画像Aと出力画像H1,H2の関係を示す図、 第5実施形態における入力画像Aと出力画像H1,H2、合成画像Hdispの関係を示す図、 第6実施形態における入力画像Aと出力画像H1,H2の関係を示す図、 第6実施形態における入力画像Aと出力画像H1,H2、合成画像Hdispの関係を示す図、 第7実施形態におけるHDR画像表示システムの構成を示すブロック図、である。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<第1実施形態>
本実施形態の表示系においては、多階調の入力画像データを階調レベルごとに複数の画像データに分け、これらを1フレーム内で順次表示することによって、人間の目の積分効果によりこれらが加算された画像が見えるな制御を行う。
本実施形態では、多階調の入力画像データから、それぞれ所定の階調幅に対応するM個の画像データを切り出し、該M個の画像データのそれぞれを所定の階調数に変換し、M倍速の画像表示装置で順次表示する。以下、入力画像をA、切り出されたM個の画像をB1〜BM、階調変換後の出力画像をH1〜HMとして説明する。
以下では、M=2であり、入力画像Aが12ビット深度、出力画像H1,H2が8ビット深度である場合を例として説明する。
図1に、本実施形態におけるHDR画像表示システムのブロック構成例を示す。同図におけるHDRカメラ(ハイダイナミックレンジカメラ)101は、12ビット画像Aを出力する。画像データ切り出し部102は、HDRカメラ101から取得した12ビットの入力画像Aから、互いに同じ階調分解能である部分階調画像B1,B2を生成する。ここで、部分階調画像B1は入力画像Aと同じ画素数の画像である。入力画像Aにおいて、画素データが0〜1433に相当する画素については、部分階調画像B1の同一画素の画素データは対応するAの値をそれぞれ規則に従って変換した値が設定される。また、入力画像Aにおいて画素データが1433を超える画素については、部分階調画像B1の同一画素の画素データは最大値が設定される。部分階調画像B2も入力画像Aと同じ画素数の画像である。入力画像Aにおいて、画素データが1434〜4095に相当する画素については、部分階調画像B2の同一画素の画素データは対応する入力画像Aの値をそれぞれ規則に従って変換した値が設定される。また、入力画像Aにおいて画素データが1434未満の画素については、部分階調画像B2の同一画素の画素データは最小値が設定される。
階調変換部A103,B104はそれぞれ、部分階調画像B1,B2が256階調(8ビット)に収まるように階調変換し、該変換後の8ビットの画像H1,H2を出力する。出力画像H1,H2は、8ビットに対応した伝送路(または処理系)105,106を経由してスイッチ107に送られる。
スイッチ107は120Hzで切り替わることにより、出力画像H1とH2を交互に、シーケンシャルなデータとして倍速表示装置108に送る。倍速表示装置108はフレーム周波数が60Hzであり、1/120秒ごとに出力画像H1,H2を表示する。
ここで図2を用いて、入力画像Aと出力画像H1,H2の関係を説明する。図2に示すように、入力画像Aにおいて、thは階調分割の閾値であり、出力画像H1は入力画像Aの階調0〜thに対応し、出力画像H2は入力画像Aの階調th〜4095に対応する。なお、本実施形態においてはth=1433である。
ここで図3を用いて、入力画像Aと出力画像H1,H2、合成画像Hdispの関係を説明する。合成画像Hdispは、倍速表示のサブフレームで表示される出力画像H1,H2の和であり、上述した人間の目の積分効果によって実質的に表示される画像である。
図3において、th=1433は入力画像Aの輝度レベルとして約35%に相当する。出力画像H1は入力画像Aの0〜1433階調に対応しているため、図中のグラフ上ではP0−P1−P4のような折れ線を描く。また、出力画像H2は入力画像Aの1434〜4095階調に対応しているため、図中のグラフ上ではP2−P4のような直線を描く。また合成画像Hdisp=H1+H2は、図中のグラフ上でP0−P1−P3のような折れ線を描く。
なお本実施形態では、入力画像Aは12ビット深度であり、出力画像H1,H2はいずれも8ビット深度であるが、入力画像Aに対する閾値thはその階調を2等分するものではない。したがって、出力画像H1,H2のそれぞれの階調数と、入力画像Aにおいて対応する階調数との比率は異なる。すなわち、出力画像H1,H2にそれぞれ対応する階調変換部A103,B104においては、階調変換の比率が異なる。このことは、図3に示すように出力画像H1(P0−P1)と出力画像H2(P2−P4)の傾きが異なることからも分かる。
本実施形態では、閾値thを35%輝度相当としたことにより、出力画像H1に対応する階調範囲が少し狭く、出力画像H2に対応する階調範囲が少し広く設定され、合成画像HdispがP0−P1−P3のような上に凸の折れ線を描く。これにより、合成画像に対してコントラストを強調するような調整(具体的には階調特性の調整)が施されることとなり、このようにコントラストが少し強調された方が、実際の見えに近くなる。
本実施形態では以上のように、12ビット深度の入力画像Aから、それぞれ8ビットの出力画像H1,H2を作成し、これをこのまま8ビットずつ、倍速表示装置108において順次表示する。すると人間の目の積分効果によって、倍速表示装置108では実質的に9ビット相当の階調表示がなされる。また、本実施形態においては、階調特性の調整、すなわち所定階調幅での画像データの切り出しが、階調変換部A103,B104におけるビット深度変換前に行われるため、階調調整に伴う階調情報の欠落は発生しない。
以上説明した本実施形態における画像処理は、以下のような式で表すことができる。
B2=A−1433 ・・・(1-1)
B1=A−B2 ・・・(1-2)
H2=F256_1434(B2) ・・・(1-3)
H1=F256_2662(B1) ・・・(1-4)
これら式(1-1),(1-2),(1-3),(1-4)は、全ての画素データ毎に定義される。
ここで、部分階調画像B1,B2は負の値を持たず、計算上、式(1-1),(1-2)の右辺が負になる場合には、部分階調画像B1,B2として0が設定される。
また、関数Fn1_n2(X)は、階調数n2で定義される画像データXを、階調数n1の画像データに変換する(n1階調に振り当てる)ことを定義する。
尚、本実施形態は、最低限度にRGBの各成分で同様の処理を行うことによって効果が得られる。従って、いずれの実施形態もRGB各成分で同じ処理を行うことが前提である。しかしながら、結果的に人間の目の積分効果によって見える画像(合成画像Hdisp)に対して何らかの色補正をする場合には、本発明の範疇において、色ごとにパラメータの異なった処理を行っても良い。
以上説明したように本実施形態によれば、倍速表示装置において表現可能な最大限の階調数による表示を、階調特性を損なうことなく行うことができる。すなわち、M倍速表示装置の表示階調を効率良く生かすことができるため、HDRカメラ等で撮影された多階調画像を高品位のままユーザに提供することができる。
また、一般に安価である既存の伝送系や処理系(例えば8ビット処理限定等)を利用することができるため、コストを抑制することができる。
なお本実施形態は、上記従来例で示した倍速表示を行う表示系に対し、以下のような点においてより効果的である。例えば8ビットの2倍速表示を行う表示系(M=2)において、上記従来例では元の画像が9ビットであれば、実際に倍速表示される画像においては階調情報の欠落が発生していた。しかしながら本実施形態によれば、元の9ビット画像に対し、階調情報が欠落しないように8ビット画像を2つ作成し、これを順次表示することができる。したがって本実施形態によれば、形式的にも実質的にも9ビット階調を有する画像表現がなされる。
本実施形態においてはさらに、M=2で入力画像が9ビットを上回る場合であっても、元の多ビット画像のなかで、画像として意味のある階調範囲を選択し、該階調範囲を2つの256階調(8ビット階調)に振り当て、順次表示することができる。
このように本実施形態によれば、9ビットを上回る階調の入力画像に対して、階調情報の欠落を最小限に抑え、かつ実表現に貢献する階調特性の調整も既に行われている9ビット画像を最終的に表示することができる。
また本実施形態は、M個のサブフレームからなるM倍速表示に一般化することができる。従って本実施形態は、M個の8ビット画像に対して適用可能であり、Mが大きいほど、多ビットの入力画像に対応できる点においても、上記従来の倍速表示系とは異なる。
以上のような点において、本実施形態は上記従来例で示した倍速表示系と異なり、本実施形態がより有用であることが分かる。
<第2実施形態>
以下、本発明に係る第2実施形態について説明する。第2実施形態においても、入力画像AからM個の画像データを切り出し、M倍速の画像表示装置で順次表示するものであり、入力画像をA、切り出されたM個の出力画像をH1〜HMとして説明する。
第2実施形態においては、M=2であり、入力画像Aが9ビット深度であって、ビット深度変換を伴う階調変換を行わない例を示す。
図4に、第2実施形態におけるHDR画像表示システムのブロック構成例を示す。なお図4において、上述した第1実施形態の図1と同様の構成については同一番号を付してある。
図4におけるHDRカメラ201は、9ビット画像Aを出力する。画像データ切り出し部202は、9ビットの入力画像Aから、8ビットの出力画像H1,H2を取り出す。出力画像H1,H2は、8ビットに対応した伝送路(または処理系)105,106を経由してスイッチ107に送られる。
スイッチ107は120Hzで切り替わることにより、出力画像H1とH2をシーケンシャルなデータとして倍速表示装置108に送る。倍速表示装置108はフレーム周波数60Hzであり、1/120秒ごとに出力画像H1,H2を表示する。
ここで図5を用いて、第2実施形態における入力画像Aと出力画像H1,H2の関係を説明する。図5に示すように、第2実施形態における入力画像Aの階調分割の閾値thは255であり、したがって出力画像H1は入力画像Aの階調0〜255に対応し、出力画像H2は入力画像Aの階調256〜511に対応する。第2実施形態においては、出力画像H1,H2のいずれについても、その階調数は入力画像Aにおいて対応する階調数に対して1:1となるため、ビット深度変換を伴う階調変換は不要である。
ここで図6を用いて、第2実施形態における入力画像Aと出力画像H1,H2、合成画像Hdispの関係を説明する。合成画像Hdispは、倍速表示のサブフレームで表示される出力画像H1,H2の和であり、上述した人間の目の積分効果によって実質的に表示される画像である。
図6において、th=255は入力画像Aの輝度レベルとして丁度50%に相当する。出力画像H1は入力画像Aの0〜255階調に対応しているため、図中のグラフ上ではP0−P1−P4のような折れ線を描く。また、出力画像H2は入力画像Aの256〜511階調に対応しているため、図中のグラフ上ではP2−P4のような直線を描く。また合成画像Hdisp=H1+H2は、図中のグラフ上でP0−P1−P3のような直線を描く。
なお第2実施形態では、合成画像HdispがP0−P1−P3のように直線を描くことから、階調特性全体に対してなんら調整が行われていないことが分かる。
以上説明した第2実施形態における画像処理は、以下のような式で表すことができる。
H2=A−255 ・・・(2-1)
H1=A−H2 ・・・(2-2)
これら式(2-1),(2-2)は、全ての画素データ毎に定義される。
ここで、出力画像H1,H2は負の値を持たず、計算上、式(2-1),(2-2)の右辺が負になる場合には、出力画像H1,H2として0が設定される。
以上説明したように第2実施形態によれば、入力画像Aを9ビット階調とすることによって、上述した第1実施形態のように階調変化を行うことなく、該9ビット階調を維持したまま、倍速表示を行うことができる。
<第3実施形態>
以下、本発明に係る第3実施形態について説明する。第3実施形態においても、入力画像AからM個の画像データを切り出し、M倍速の画像表示装置で順次表示するものであり、入力画像をA、切り出されたM個の出力画像をH1〜HMとして説明する。
第3実施形態においては、M=4を例として、Mを一般化した概念、すなわち、多画像から切り出したM個の出力画像をM倍速表示装置で順次表示する処理について説明する。なお、説明を簡単にするために、第3実施形態ではビット深度変換を伴う階調変換を行わないとする。
図7に、第3実施形態におけるHDR画像表示システムのブロック構成例を示す。同図におけるHDRカメラ301は、10ビット画像Aを出力する。画像データ切り出し部302は、10ビットの入力画像Aから、8ビットの出力画像H1,H2,H3,H4を取り出す。出力画像H1,H2,H3,H4は、8ビットに対応した伝送路(または処理系)303,304,305,306を経由して切り替えスイッチ307の端子1,2,3,4に送られる。
切り替えスイッチ307は1周期1/60秒で、端子1→端子2→端子3→端子4→端子1のように順次切り替わる。その結果、出力画像H1,H2,H3,H4がシーケンシャルに連続するデータが構成され、これが4倍速表示装置308に送られる。4倍速表示装置308はフレーム周波数60Hzであるため、1/(4×60)秒のサブフレームごとに、出力画像H1〜H4を順次表示する。
ここで図8を用いて、第3実施形態における入力画像Aと出力画像H1〜H4の関係を説明する。第3実施形態において入力画像Aは10ビット深度(1024階調)であるから、出力画像H1〜H4はそれぞれ、入力画像Aの階調を均等に4分割した階調範囲に対応するように切り出される。すなわち図8に示すように、第3実施形態においては入力画像Aの階調分割の閾値としてth11,th12,th13,th14を有し、それぞれが255,511,767,1023である。したがって、出力画像H1は入力画像Aの階調0〜255に対応し、出力画像H2は入力画像Aの階調256〜511に対応し、出力画像H3は入力画像Aの階調512〜767に対応し、出力画像H4は入力画像Aの階調768〜1023に対応する。第3実施形態においては、出力画像H1〜H4のいずれについても、その階調数は入力画像Aにおいて対応する階調数に対して1:1となるため、ビット深度変換を伴う階調変換は不要である。
ここで図9を用いて、第3実施形態における入力画像Aと出力画像H1〜H4、合成画像Hdispの関係を説明する。合成画像Hdispは、4倍速表示のサブフレームで表示される出力画像H1〜H4の和であり、上述した人間の目の積分効果によって実質的に表示される画像である。
図9において、出力画像H1は入力画像Aの0〜255階調に対応しているため、図中のグラフ上ではP0−P1−P7のような折れ線を描く。また、出力画像H2は入力画像Aの256〜511階調に対応しているため、図中のグラフ上ではP0−P2−P3−P7のような折れ線を描く。また、出力画像H3は入力画像Aの512〜764階調に対応しているため、図中のグラフ上ではP0−P4−P5−P7のような折れ線を描く。また、出力画像H4は入力画像Aの765〜1023階調に対応しているため、図中のグラフ上ではP0−P6−P7のような折れ線を描く。なお第3実施形態においては、出力画像H1〜H4それぞれについてグラフ上に発生する勾配部分は、全て同じ傾きとなる。また合成画像Hdisp=H1+H2+H3+H4は、図中のグラフ上でP0−P1−P8のような直線を描く。
以上説明した第3実施形態における画像処理は、以下のような式で表すことができる。
H1=A−th13 ・・・(3-1)
H2=A−H1−th12 ・・・(3-2)
H3=A−H1−H2−th11 ・・・(3-3)
H4=A−H1−H2−H3 ・・・(3-4)
ただし、th13=764,th12=511,th11=255、であって、これら式(3-1),(3-2),(3-3),(3-4)は、全ての画素データ毎に定義される。
ここで、出力画像H1〜H4は負の値を持たず、計算上、式(3-1)〜(3-4)の右辺が負になる場合には、出力画像H1〜H4として0が設定される。
以上説明したように第3実施形態によれば、M=4とすることによって、表示能力をそれぞれのサブフレームの表示能力の4倍とすることができる。すなわち、それぞれのサブフレームの表示能力が8ビットであれば、人間の目の積分効果によって、トータル10ビットの表示能力を示すことができる。すなわち、第3実施形態のように元の画像(入力画像A)が10ビットであれば、M=4として該画像の階調範囲を均等に4分割することによって、階調情報を落とすことなく表示することができる。
なお第3実施形態において、Mの値をさらに大きくすれば、すなわちリフレッシュレートのより高い表示装置を用いれば、階調表示能力が向上することは明白である。また、Mを一般化した形式とすることによって、入力画像Aとしてさらにビット深度の大きい多階調画像に対応することも可能である。
また、第2および第3実施形態ではビット深度変換を伴う階調変換を行わないようにするために、複数の出力画像のそれぞれの階調数が等しい例を説明したが、これら階調数の合計が入力画像Aの階調数以下となるのであれば、本発明は適用可能である。
<第4実施形態>
以下、本発明に係る第4実施形態について説明する。第4実施形態においても、入力画像AからM個の画像データを切り出し、M倍速の画像表示装置で順次表示するものであり、入力画像をA、切り出されたM個の画像をB1〜BM、階調変換後の出力画像をH1〜HMとして説明する。
第4実施形態においては、入力画像Aに対する出力画像H1,H2の輝度範囲を固定とせず、調整内容に応じてフレキシブルに設定可能とすることによって、階調特性を調整する例を示す。
第4実施形態におけるHDR画像表示システムの構成は、上述した第1実施形態で示した図1と同様であるが、画像切り出し部102および、それに伴う階調変換部A103,階調変換部B104の動作が異なる。
ここで図10を用いて、第4実施形態における入力画像Aと出力画像H1,H2の関係を説明する。第4実施形態において入力画像Aは12ビット深度(4095階調)であり、出力画像H1,H2は8ビット深度である。図10に示すように、出力画像H1は入力画像Aにおける第1階調th1〜第2階調th2に対応し、出力画像H2は入力画像Aの第3階調th3〜第4階調th4に対応する。
th1〜th4の値は、入力画像Aに対してどのような調整を行うかに応じて決定される。第4実施形態では、入力画像Aにおける黒に近い部分に対しては調整を加えないようにし、高輝度部については処理対象外となるように制御することを特徴とする。
そのために、まずth1=0とする。そして実際の画像にあわせて、限られた表示階調を最大限活用したいので、元の画像で実際にデータの無い部分の階調範囲を処理対象から除外する。そのために、th4を入力画像Aの最大階調よりも小さい値、すなわち、4095ではなく3480(実際の輝度で約85%)とする。また、コントラストを少し強調した方が実際の見えに近くなるため、出力画像H1に対応する階調範囲を少し狭くし、出力画像H2に対応する階調範囲を少し広く設定する。また、それぞれの階調範囲は隣接させる。これにより、th2=1433(輝度レベルで約35%),th3=th2+1=1434とする。
ここで図11を用いて、第4実施形態における入力画像Aと出力画像H1,H2、合成画像Hdispの関係を説明する。合成画像Hdispは、倍速表示のサブフレームで表示される出力画像H1,H2の和であり、上述した人間の目の積分効果によって実質的に表示される画像である。
図11において、出力画像H1は入力画像Aの0(th1)〜th2に対応しているため、図中のグラフ上ではP0−P1−P4のような折れ線を描く。また、出力画像H2は入力画像Aのth3〜th4に対応しているため、図中のグラフ上ではP2−P4のような直線を描く。また合成画像Hdisp=H1+H2は、図中のグラフ上でP0−P1−P3のような折れ線を描く。
第4実施形態においては、入力画像Aの高輝度部を捨てているため、Hdispの折れ線は、入力レベルが4095に到達しないうちに最大値に到達する。なお、合成画像HdispがP0−P1−P3のような上に凸の折れ線を描いているが、これは第4実施形態において、入力画像Aに対し、実際の目の感覚に近づけるべく、コントラストが少し強調されるように、th2(th3)が設定されているためである。
以上説明した第4実施形態における画像処理は、以下のような式で表すことができる。
Btop=A−th3 ・・・(4-1)
B2=A−th2−Btop ・・・(4-2)
B1=A−th1−Btop−B2 ・・・(4-3)
H2=F256_(th4-th3)(B2) ・・・(4-4)
H1=F256_(th2-th1)(B1) ・・・(4-5)
ただし、th1=0
th2=1433(実際の輝度で約35%)
th3=th2+1=1434
th4=3480(実際の輝度で約85%)
これら式(4-1),(4-2),(4-3),(4-4),(4-5)は、全ての画素データ毎に定義される。
ここで、Btopは入力画像Aの最高輝度範囲を示す値であって、最高輝度範囲の下限境界輝度を示す。ここで最高輝度範囲とはすなわち、第4実施形態において除外する階調範囲である。
また、部分階調画像B1,B2は負の値を持たず、計算上、式(4-2),(4-3)の右辺が負になる場合には、部分階調画像B1,B2として0が設定される。
また、関数Fn1_n2(X)は、階調数n2で定義される画像データXを、階調数n1の画像データに変換する(n1階調に振り当てる)ことを定義する。
以上説明した様に第4実施形態によれば、入力画像Aに対する出力画像H1,H2の輝度範囲を、入力画像Aにおける黒に近い部分に対しては調整を加えないように、かつ高輝度部については処理対象外となるように、設定することが可能となる。
<第5実施形態>
以下、本発明に係る第5実施形態について説明する。第5実施形態においても、入力画像AからM個の画像データを切り出し、M倍速の画像表示装置で順次表示するものであり、入力画像をA、切り出されたM個の画像をB1〜BM、階調変換後の出力画像をH1〜HMとして説明する。
第5実施形態のHDR画像表示システムにおいても、上述した第4実施形態と同様に、入力画像Aに対する出力画像H1,H2の輝度範囲をフレキシブルに設定可能とする。
ここで図12を用いて、第5実施形態における入力画像Aと出力画像H1,H2の関係を説明する。第5実施形態において入力画像Aは12ビット深度(4095階調)であり、出力画像H1,H2は8ビット深度である。図12に示すように、出力画像H1は入力画像Aにおける第1の階調th1〜第2の階調th2に対応し、出力画像H2は入力画像Aにおける第3の階調th3〜第4の階調th4に対応する。
第5実施形態においては、入力画像Aが少し露光オーバーな状況で撮影されたために少し黒浮きし、かつ最大階調付近でセンサが飽和気味になっている場合を例として、これを補正するための調整を行う例を示す。
第5実施形態では以下のようにth1〜th4の値を決定する。まず、上述した黒浮きを解消するために、th1を入力画像Aの最小階調よりも大きい値、すなわち0より大きい値とする。ここでは、th1=204(実際の輝度で約5%)とする。
そして、多階調側を抑えて表示するために、th4を入力画像の最大階調(4095)よりも大きく設定する。ここでは、th4=4709(実際の輝度で115%)とする。また、コントラストを少し強調した方が実際の見えに近くなるため、出力画像H1に対応する階調範囲を少し狭くし、出力画像H2に対応する階調範囲を少し広くする。また、それぞれの階調範囲は隣接させる。これにより、th2=1842(輝度レベルで約45%),th3=th2+1=1843とする。
ここで図13を用いて、第5実施形態における入力画像Aと出力画像H1,H2、合成画像Hdispの関係を説明する。合成画像Hdispは、倍速表示のサブフレームで表示される出力画像H1,H2の和であり、上述した人間の目の積分効果によって実質的に表示される画像である。
図13において、出力画像H1は入力画像Aのth1〜th2に対応しているため、図中のグラフ上ではP0−P1−P4のような折れ線を描く。また、出力画像H2は入力画像Aのth3〜th4に対応しているため、図中のグラフ上ではP2−P5のような直線を描く。また合成画像Hdisp=H1+H2は、図中のグラフ上でP0−P1−P3のような折れ線を描く。
図13によれば、入力画像Aの輝度がth1以下の間はHdispが発生しないため、黒浮きが補正される。また、入力画像Aの輝度が最大値になっても出力画像H2が255階調に到達しないように設定されているため、Hdispの折れ線は、入力レベルが最大値である4095に到達しても、Hdispの最大値である511には到達しない。したがって、多階調部の飽和状態を緩和することができる。
第5実施形態における画像処理は、以下のような式で表すことができる。
B2=A−th3 ・・・(5-1)
B1=A−th1−B2 ・・・(5-2)
H2=F256_(th4-th3)(B2) ・・・(5-3)
H1=F256_(th2-th1)(B1) ・・・(5-4)
ただし、th1=204(実際の輝度で約5%)
th2=1842(実際の輝度で約45%)
th3=th2+1=1843
th4=4709(実際の輝度で115%)
これら式(5-1),(5-2),(5-3),(5-4)は、全ての画素データ毎に定義される。
また、部分階調画像B1,B2は負の値を持たず、計算上、式(5-1),(5-2)の右辺が負になる場合には、部分階調画像B1,B2として0が設定される。
また、関数Fn1_n2(X)は、階調数n2で定義される画像データXを、階調数n1の画像データに変換する(n1階調に振り当てる)ことを定義する。
以上説明した様に第5実施形態によれば、入力画像Aに対する出力画像H1,H2の輝度範囲を、黒浮きを解消し、さらに多階調部の飽和状態を緩和するように、設定することができる。
<第6実施形態>
以下、本発明に係る第6実施形態について説明する。第6実施形態においても、入力画像AからM個の画像データを切り出し、M倍速の画像表示装置で順次表示するものであり、入力画像をA、切り出されたM個の画像をB1〜BM、階調変換後の出力画像をH1〜HMとして説明する。
第6実施形態のHDR画像表示システムにおいても、上述した第4実施形態と同様に、入力画像Aに対する出力画像H1,H2の輝度範囲をフレキシブルに設定可能とする。
ここで図14を用いて、第6実施形態における入力画像Aと出力画像H1,H2の関係を説明する。第6実施形態において入力画像Aは12ビット深度(4095階調)であり、出力画像H1,H2は8ビット深度である。図14に示すように、出力画像H1は入力画像Aにおける第1の階調th1〜第2の階調th2に対応し、出力画像H2は入力画像Aにおける第3の階調th3〜第4の階調th4に対応する。
第6実施形態においては、入力画像Aに対して特にコントラストを強調するために、出力画像H1,H2に対応する階調領域が重複するように、th1〜th4の値を決定する。まず、対応階調を重複させるためにth3<th2とする。そして、低階調部分については調整を行わないため、th1=0とする。また、実際にはデータの無い階調領域を除外して限られた階調表示能力を最大限活用するために、th4を入力画像Aの最大階調である4095ではなく、3480(実際の輝度で約85%)とする。
ここで図15を用いて、第6実施形態における入力画像Aと出力画像H1,H2、合成画像Hdispの関係を説明する。合成画像Hdispは、倍速表示のサブフレームで表示される出力画像H1,H2の和であり、上述した人間の目の積分効果によって実質的に表示される画像である。
図15において、出力画像H1は入力画像Aの0(th1)〜th2に対応しているため、図中のグラフ上ではP0−P2−P5のような折れ線を描く。また、出力画像H2は入力画像Aのth3〜th4に対応しているため、図中のグラフ上ではP3−P5のような直線を描く。また合成画像Hdisp=H1+H2は、図中のグラフ上でP0−P6−P1−P4のような折れ線を描く。
第6実施形態においては、入力画像Aの高輝度部を捨てているため、Hdispの折れ線は、入力レベルが4095に到達しないうちに最大値に到達する。なお、合成画像HdispがP6−P1−P4において上に凸の折れ線を描いていることにより、この範囲においてコントラストが強調されていることが分かる。
第6実施形態における画像処理は、以下のような式で表すことができる。
B2=A−th3 ・・・(6-1)
Btmp=A−th2 ・・・(6-2)
B1=A−th1−Btmp ・・・(6-3)
H2=F256_(th4-th3)(B2) ・・・(6-4)
H1=F256_(th2-th1)(B1) ・・・(6-5)
ただし、th1=0
th2=1637(実際の輝度で約40%)
th3=613(実際の輝度で約15%)
th4=3480(実際の輝度で約85%)
これら式(6-1),(6-2),(6-3),(6-4),(6-5)は、全ての画素データ毎に定義される。
また、Btmpは部分階調画像B1を算出するために必要となる一時データである。
また、Btmpおよび部分階調画像B1,B2は負の値を持たず、計算上、式(4-1),(4-2),(4-3)の右辺が負になる場合には、それぞれ0が設定される。
また、関数Fn1_n2(X)は、階調数n2で定義される画像データXを、階調数n1の画像データに変換する(n1階調に振り当てる)ことを定義する。
以上説明した様に第6実施形態によれば、入力画像Aに対する出力画像H1,H2の輝度範囲を、コントラストをより強調するように設定することができる。
<第7実施形態>
以下、本発明に係る第7実施形態について説明する。第7実施形態においては、M倍速表示としてM個のサブフレームを順次表示することを前提として、M倍速の画像データを出力するHDRカメラを用いる例を示す。以下、M=2である場合を例として説明する。
図16に、第7実施形態におけるHDR画像表示システムのブロック構成例を示す。同図における倍速HDRカメラ501は、2つの光電変換部505,506を備える。これら2つの光電変換部505,506によって生成された画像H1,H2は、スイッチ504によって120Hzで交互に切り替えられ、シーケンシャルなデータとして交互に8ビット伝送路(または処理系)502に出力される。そして該出力画像H1,H2は倍速表示装置503に送られ、倍速表示装置503は光電変換部505の出力画像H1と、光電変換部506の出力画像H2を、120Hzで交互に表示する。このとき倍速表示装置503においては、人間の目の積分効果によって、出力画像H1とH2の和の画像が見えることとなる。
ここで第7実施形態においては、最終的に観察される出力画像に対する出力画像H1,H2の役割分担、すなわち個々の特性については特に問わない。しかしながら一般的な撮像カメラの物理特性を考慮すれば、一方は露光レベルを高くして撮影した画像であり、他方は露光レベルを下げて撮影した画像であることが望ましい。これにより、出力画像H1,H2として、同一シーンで互いに露光レベルが異なる画像が得られる。
また、光電変換部505,506の具体的な構成については限定しないが、一般には以下のような構成が考えられる。例えば、2系統のエリアセンサを備え、これらを光学的に合成するような構成がある。また、1系統の光電変換部を、露光条件を高速で切り替えて撮影するような構成がある。また、特定の画素配列によって、1つのエリアセンサから2種類の露光条件による画像を読み出すような構成がある。第7実施形態における倍速HDRカメラ501としては、これらいずれの構成であっても良い。
以上説明した様に第7実施形態によれば、撮像装置側において所定のM種類の露光条件に基づいて撮影されたM種類の画像を、M倍速表示装置においてM個のフレームで順次表示する。このとき、露光条件を制御することによって、上述した第1乃至第6実施形態と同様に、人間の目の積分効果を利用した、より効果的なM倍速表示を行うことが可能となる。
<他の実施形態>
本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、撮像装置、webアプリケーション、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、本発明は上記第1乃至第7実施形態と同等の処理を、コンピュータプログラムでも実現できる。この場合、図1をはじめとする構成要素の各々は関数、もしくはCPUが実行するサブルーチンで機能させれば良い。また、通常、コンピュータプログラムは、CD−ROM等のコンピュータ可読記憶媒体に格納されており、それを、コンピュータが有する読み取り装置(CD−ROMドライブ等)にセットし、システムにコピーもしくはインストールすることで実行可能になる。従って、かかるコンピュータ可読記憶媒体も本発明の範疇にあることは明らかである。

Claims (17)

  1. 入力画像を取得する入力手段と、
    前記入力画像からM個の階調範囲をそれぞれ切り出してM個の出力画像を生成する切り出し手段と、
    前記M個の出力画像をM個のサブフレームとしてM倍速表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする画像表示装置。
  2. さらに、前記M個の出力画像のそれぞれを階調変換する階調変換手段を有し、
    前記表示手段は、前記階調変換手段で変換されたM個の出力画像をM個のサブフレームとしてM倍速表示することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記階調変換手段は、前記M個の出力画像のそれぞれが同じ階調数になるように変換することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記M個の階調範囲は、それぞれが隣接し、かつ同じ大きさであることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 前記M=2であり、
    前記M個の階調範囲は、第1の階調から該第1の階調よりも大きい第2の階調までの範囲と、第3の階調から該第3の階調よりも大きい第4の階調までの範囲、であり、
    前記第4の階調は前記第2の階調よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  6. 前記第4の階調は前記入力画像の最大階調よりも小さいことを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 前記第1の階調は前記入力画像の最小階調よりも大きいことを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  8. 前記第4の階調は前記入力画像の最大階調よりも大きいことを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  9. 前記第2の階調は前記第3の階調に隣接することを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  10. 前記第2の階調は前記第3の階調よりも大きいことを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  11. 前記第1の階調は前記第3の階調よりも小さいことを特徴とする請求項10に記載の画像表示装置。
  12. 同一シーンが異なる露光レベルによって撮影されたM個の画像を取得する入力手段と、
    前記M個の画像をM個のサブフレームとしてM倍速表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする画像表示装置。
  13. 前記入力手段は、ハイダイナミックレンジカメラで撮影した画像を入力することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  14. 入力画像を取得する入力ステップと、
    前記入力画像からM個の階調範囲をそれぞれ切り出してM個の出力画像を生成する切り出しステップと、
    前記M個の出力画像をM個のサブフレームとしてM倍速表示する表示ステップと、
    を有することを特徴とする画像表示方法。
  15. 同一シーンが異なる露光レベルによって撮影されたM個の画像を取得する入力ステップと、
    前記M個の画像をM個のサブフレームとしてM倍速表示する表示ステップと、
    を有することを特徴とする画像表示方法。
  16. コンピュータを請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像表示装置における各手段として機能させるためのプログラム。
  17. 請求項16に記載のプログラムを記録したコンピュータ可読な記録媒体。
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