JP2010263256A - 移動局及び移動通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】キャリアアグリゲーションを行うべきか否かについての判定を迅速に行い、通信開始までの遅延時間を短縮する。
【解決手段】本発明に係る移動局UEは、所定情報に基づく測定処理を行うように構成されている測定部22と、ランダムアクセス手順において、無線基地局eNBに対して、測定部22によって測定された測定結果を報告するように構成されている報告部23とを具備する。
【選択図】図7
【解決手段】本発明に係る移動局UEは、所定情報に基づく測定処理を行うように構成されている測定部22と、ランダムアクセス手順において、無線基地局eNBに対して、測定部22によって測定された測定結果を報告するように構成されている報告部23とを具備する。
【選択図】図7
Description
本発明は、移動局及び移動通信システムに関する。
広帯域符号分割多重接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiplexing Access)方式や、高速下りリンクパケットアクセス(HSDPA:High-Speed Downlink Pcket Access)方式や、高速上りリンクパケットアクセス(HSUPA:High-Speed Uplink Pcket Access)方式等の後継となる通信方式、すなわち、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)方式が、WCDMAの標準化団体3GPPで検討され、仕様化作業が進められている。
LTE方式での無線アクセス方式として、下りリンクについては直交周波数分割多重接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)方式が規定され、上りリンクについてはシングルキャリア周波数分割多重接続(SC-FDMA:Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)方式が規定されている(例えば、非特許文献1参照)。
OFDMA方式は、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータを載せて伝送を行うマルチキャリア伝送方式である。OFDMA方式によれば、サブキャリアを周波数軸上に直交させながら密に並べることで高速伝送を実現し、周波数の利用効率を上げることが期待できる。
SC-FDMA方式は、周波数帯域を端末毎に分割し、複数の端末間で異なる周波数帯域を用いて伝送するシングルキャリア伝送方式である。SC-FDMA方式によれば、端末間の干渉を簡易且つ効果的に低減することができることに加えて送信電力の変動を小さくできるので、SC-FDMA方式は、端末の低消費電力化及びカバレッジの拡大等の観点から好ましい。
LTE方式では、下りリンク及び上りリンクの両方において、移動局に対して1つ以上のリソースブロック(RB:Resource Block)が割り当てられて通信が行われる。
無線基地局eNBは、サブフレーム(LTE方式では、1ms)毎に、複数の移動局の中で、どの移動局に対してリソースブロックを割り当てるかについて決定する(かかるプロセスは「スケジューリング」と呼ばれる。)。
下りリンクにおいては、無線基地局eNBが、スケジューリングで選択された移動局に対して、1以上のリソースブロックを用いて共有チャネル信号を送信し、上りリンクにおいては、スケジューリングで選択された移動局が、無線基地局eNBに対して、1以上のリソースブロックを用いて共有チャネル信号を送信する。
なお、かかる共有チャネル信号は、上りリンクにおいては、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)上の信号であり、下りリンクにおいては、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)上の信号である。
また、LTE方式の後継の通信方式として、LTE-Advanced方式が、3GPPで検討されている。LTE-Advanced方式の要求条件は、非特許文献2にまとめられている。
LTE-Advanced方式では、その要求条件として、「キャリアアグリゲーション(Carrier aggaregation)」を行うことが合意されている。
ここで、「キャリアアグリゲーション」が行われる場合、移動局UEは、同時に複数のキャリアを用いて下りリンクの信号を受信したり、同時に複数のキャリアを用いて上りリンクの信号を送信したりすることができる。
3GPP TS36.211(V8.3.0)、「Physical Channels and Modulation」、2008年5月
3GPP TS36.913(V8.0.1)、「Requirement for further advancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA)(LTE-Advanced)」
ここで、無線基地局eNBが、移動局UEにおける無線品質等の測定結果に応じて、キャリアアグリゲーションを行うべきか否かについて判定することを想定する。
かかる場合、無線基地局eNBが、移動局UEとの接続を確立した後、移動局UEによって送信された「Measurement Report」に含まれる測定結果に基づいて、キャリアアグリゲーションを行うべきか否かについて判定すると、かかる移動局UEによる通信を開始するまでの遅延が大きくなってしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、キャリアアグリゲーションを行うべきか否かについての判定を迅速に行い、通信開始までの遅延時間を短縮することができる移動局及び移動通信システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、移動局であって、所定情報に基づく測定処理を行うように構成されている測定部と、ランダムアクセス手順において、無線基地局に対して、前記測定部によって測定された測定結果を報告するように構成されている報告部とを具備することを要旨とする。
本発明の第1の特徴は、移動通信システムであって、無線基地局は、所定情報を指定する報知情報を送信するように構成されている報知情報送信部を具備し、移動局は、前記無線基地局によって送信された前記報知情報によって指定されている前記所定情報に基づく測定処理を行うように構成されている測定部と、ランダムアクセス手順において、前記無線基地局に対して、前記測定部によって測定された測定結果を報告するように構成されている報告部とを具備することを要旨とする。
以上説明したように、本発明によれば、キャリアアグリゲーションを行うべきか否かについての判定を迅速に行い、通信開始までの遅延時間を短縮することができる移動局及び移動通信システムを提供することができる。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成)
以下、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて、図面を参照しつつ説明する。本実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
以下、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて、図面を参照しつつ説明する。本実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
本実施形態に係る移動通信システムは、例えば、「Evolved UTRA and UTRAN(別名:Long Term Evolution、或いは、Super 3G)」方式、或いは、LTE-Advanced方式が適用されるシステムである。
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、2GHz帯(第1周波数帯域)内のキャリアが用いられるセル1(第1通信エリア)と3.5GHz帯(第2周波数帯域)内のキャリアが用いられるセル2(第2通信エリア)とが少なくとも一部で地理的に重複している。
ここで、セル1は、セル2と比べて、低い周波数が使用され、カバーエリアは広いが、使用する周波数帯域幅が小さく、スループットが小さい。
一方、セル2は、セル1と比べて、高い周波数が使用され、カバーエリアは狭いが、使用する周波数帯域幅が大きく、スループットは大きい。
なお、以下の説明において、移動局UEは、アイドル状態、すなわち、待ち受け状態において、カバレッジエリアが広い2GHz帯内のキャリアに在圏していることを仮定する。
ただし、移動局UEは、2GHz帯内のキャリアではなく、3.5GHz帯内のキャリアに在圏する場合にも同様の処理を行うことが可能である。
なお、図1に示す2GHz帯内のキャリアが用いられるセル1及び3.5GHz帯内のキャリアが用いられるセル2は、一例であり、その他のキャリア、例えば、800MHz帯のキャリアや2.6GHz帯のキャリアが用いられてもよい。また、2つのキャリアではなく、3つ以上のキャリアが用いられるセルが少なくとも一部で地理的に重複していてもよい。
ところで、かかる第1周波数帯域や第2周波数帯域は、周波数バンド(Frequency Band)と呼ばれてもよい。LTE方式或いはLTE-Advanced方式における周波数バンドは、3GPP TS36.101の「5.5 Operating bands」に規定されている。
例えば、Band1における上りリンクの周波数は、1920MHzから1980MHzであり、Band6における上りリンクの周波数は、830MHzから840MHzである。
なお、LTE-Advanced方式が適用される場合には、「キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation)」が適用されてもよい。すなわち、上りリンク又は下りリンクにおいて、「Component Carrier(コンポーネントキャリア)」を複数用いた通信が行われる。
ここで、「Component Carrier」とは、LTE方式における1つのシステムキャリアに相当する。すなわち、LTE方式では、1つの「Component Carrier」で通信が行われていたが、LTE-Advanced方式では、2つ以上の「Component Carrier」で通信が行われてもよい。
本実施形態に係る移動通信システムでは、下りリンクにおいて、各移動局UEで共有される「物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)」及び「物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downling Control Channel)」が用いられる。
「物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)」を介して、ユーザデータ、すなわち、通常のデータ信号が伝送される。
また、「物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)」を介して、「物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)」を用いて通信を行う移動局UEのIDやユーザデータのトランスポートフォーマットの情報(すなわち、下りスケジューリング情報)や、「物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)」を用いて通信を行う移動局UEのIDやユーザデータのトランスポートフォーマットの情報(すなわち、上りスケジューリンググラント)等の制御信号が通知される。
「物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)」は、「下りL1/L2制御チャネル(Downlink L1/L2 Control Channel)」と呼ばれてもよい。また、「下りスケジューリング情報」や「上りスケジューリンググラント」は、まとめて、「下りリンク制御情報(DCI)」と呼ばれてもよい。
また、下りリンクにおいては、報知情報が、論理チャネルとしての「BCCH:Broadcast Control Channel」にマッピングされて送信される。
ここで、「BCCH」を介して送信される情報の一部は、トランスポートチャネルである「BCH:Broadcast Channel」にマッピングされ、「BCH」にマッピングされた情報は、物理チャネルである「P-BCH:Physical Broadcast Channel」を介して、該当するセル内の移動局UEに送信される。
また、「BCCH」を介して送信される情報の一部は、トランスポートチャネルである「DL-SCH:Downlink Shared Channel」にマッピングされ、「DL-SCH」にマッピングされた情報は、物理チャネルである「物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)」を介して、該当するセル内の移動局UEに送信される。
本実施形態に係る移動通信システムでは、上りリンクにおいて、各移動局UEで共有して使用される「物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)」及び「物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)」が用いられる。
かかる「物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)」により、ユーザデータ、すなわち、通常のデータ信号が伝送される。
また、「物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)」により、「物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)」のスケジューリング処理や適応変復調及び符号化処理(AMCS: Adaptive Modulation and Coding Scheme)に用いるための下りリンクの品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)、及び、「物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)」における送達確認情報(Acknowledgement Information)が伝送される。
かかる下りリンクの品質情報は、「CQI」や「PMI(Pre-coding Matrix Indicator)」や「RI(Rank Indicator)」をまとめたインディケータである「CSI(Channel State Indicator)」と呼ばれてもよい。
また、かかる送達確認情報の内容は、送信信号が適切に受信されたことを示す肯定応答(ACK:Acknowledgement)又は送信信号が適切に受信されなかったことを示す否定応答(NACK:Negative Acknowledgement)の何れかで表現される。
なお、上述したCQIや送達確認情報の送信タイミングが、「物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)」の送信タイミングと同じである場合には、かかるCQIや送達確認情報を、「物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)」に多重して送信してもよい。
図2に示すように、無線基地局eNBは、報知情報送信部11と、取得部12と、判定部12Aと、決定部13と、制御信号送信部14とを具備している。
報知情報送信部11は、上述のBCCHを介して、セル1及びセル2内の移動局UEに対して、報知情報を送信するように構成されている。
ここで、報知情報送信部11は、所定情報を指定する報知情報を送信するように構成されていてもよい。後述するように、移動局UEは、所定情報に基づく測定処理を行うように構成されている。
例えば、報知情報送信部11は、所定情報として、移動局UEにおける無線品質を指定するように構成されていてもよい。
例えば、報知情報送信部11は、移動局UEにおける無線品質として、「CQI」や「SIR(Signal-to-Interference Ratio)」や「パスロス」や「RSRP(Reference Signal Received Power)」や「RSRQ(Reference Signal Received Quality)」や「Power Headroom」等を指定するように構成されていてもよい。
また、かかる場合、報知情報送信部11は、所定情報として、移動局UEにおける無線品質と併せて、移動局UEにおける無線品質の測定対象としての所定キャリア或いは所定周波数帯域を指定するように構成されていてもよい。
より具体的には、報知情報送信部11は、所定情報として、移動局UEにおける無線品質と併せて、移動局UEにおける無線品質の測定対象としてのキャリアに関する以下の情報を指定するように構成されていてもよい。
<キャリアに関する情報>
- 下りリンクのキャリア周波数
- 下りリンクの圏外判定閾値(Qrxlevmin)、すなわち、下りリンクのリファレンス信号の受信レベルの最小値。
- 下りリンクのキャリア周波数
- 下りリンクの圏外判定閾値(Qrxlevmin)、すなわち、下りリンクのリファレンス信号の受信レベルの最小値。
- 上りリンクの最大送信電力
- 測定帯域幅
- 周波数方向の無線品質オフセット(q−OffsetFreq)
或いは、報知情報送信部11は、別途、報知情報として、異周波のセルリセレクション用のシステムインフォメーションを、移動局UEに対して、送信するように構成されており、前記システムインフォメーションの中で、所定情報を移動局UEに指定するように構成されていてもよい。
- 測定帯域幅
- 周波数方向の無線品質オフセット(q−OffsetFreq)
或いは、報知情報送信部11は、別途、報知情報として、異周波のセルリセレクション用のシステムインフォメーションを、移動局UEに対して、送信するように構成されており、前記システムインフォメーションの中で、所定情報を移動局UEに指定するように構成されていてもよい。
この場合、例えば、前記システムインフォメーションの中に、在圏しているキャリア以外のキャリアの測定及び所定情報の報告を行うか否かのフラッグが定義されてもよい。また、前記フラッグに加えて、測定すべき所定情報を指定する情報要素が定義されてもよい。
例えば、報知情報送信部11は、かかる所定キャリアとして、図1に示される移動通信システムにおけるセル1のキャリア周波数と、セル2のキャリア周波数を指定してもよい。
また、例えば、報知情報送信部11は、かかる所定周波数帯域として、図1に示される移動通信システムにおけるセル1の周波数帯域(すなわち、2GHz帯)と、セル2の周波数帯域(すなわち、3.5GHz帯)を指定してもよい。
なお、ここで、前記周波数帯域とは、周波数バンド(Frequency Band)であってもよい。LTE方式或いはLTE-Advanced方式における周波数バンドは、3GPP TS36.101の「5.5 Operating bands」に規定されている。例えば、Band1における下りリンクの周波数は、2110MHzから2170MHzであり、Band6における下りリンクの周波数は、875MHzから885MHzである。
なお、報知情報送信部11は、かかる所定キャリアとして、後述する「アンカーキャリア(Anchor Carrier)」として設定する可能性のあるキャリアを指定するように構成されていてもよい。「アンカーキャリア」は、「メインキャリア(Main Carrier)」と呼ばれてもよい。
また、報知情報送信部11は、かかる所定周波数帯域として、上述の「アンカーキャリア」として設定する可能性のあるキャリアが属する周波数帯域を指定するように構成されていてもよい。
さらに、報知情報送信部11は、所定情報として、移動局UEの存在位置、移動局UEにおける無線品質、移動局UEにおける送信バッファ内のデータ量、或いは、移動局UEの移動速度を指定するように構成されていてもよい。
また、報知情報送信部11は、所定情報として、移動局UEにおける測定結果の報告条件を指定するように構成されていてもよい。例えば、報知情報送信部11は、所定情報として、後述する第1閾値及び第2閾値を指定するように構成されていてもよい。
ここで、第1閾値及び第2閾値は、同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。また、第1閾値及び第2閾値は、LTE方式で規定されている「Sintraserch」や「Snonintraserch」と同じ値であってもよい。
なお、かかるBCCHを介して報知情報送信部11より移動局UEに送信される情報は、RRCメッセージにより、無線基地局eNBより移動局UEに送信されてもよい。
ここで、RRCメッセージは、無線基地局eNBと移動局UEとの間で個別にやり取りされる制御信号(DCCH:Dedicated Control Channel)である。
例えば、無線基地局eNBは、ハンドオーバ(HO:Handover)を行う移動局UEに対して、ハンドオーバ先の無線基地局eNBにおける上記情報を通知する。この場合、移動局UEは、ハンドオーバ先で、新たにHO先の無線基地局eNBの報知情報を読み直す必要がないため、ハンドオーバにおけるInterruption timeを低減することが可能となる。
かかるRRCメッセージは、報知情報送信部11を介して、移動局UEに送信されてもよいし、無線基地局eNB内の別の機能部から移動局UEに送信されてもよい。
取得部12は、移動局UEが2GHz帯内のキャリア及び3.5GHz帯内のキャリアを用いて上りリンクの信号を送信するキャリアアグリゲーションを行うべきであるか否かについて判定するための判定情報を取得するように構成されている。
具体的には、取得部12は、判定情報として、移動局UEの存在位置、移動局UEにおける無線品質、セル1及びセル2における混雑度、移動局UEによって送信されるデータ信号の種類(例えば、VoIP用データ信号や、ベストエフォート型のデータ信号等)、無線基地局eNB又は移動局UEにおける送信バッファ内のデータ量、或いは、移動局UEの移動速度、移動局UEのCapabailityを示す情報の少なくとも1つを取得するように構成されている。
例えば、取得部12は、判定情報として、ランダムアクセス手順で移動局UEによって報告された測定結果を取得するように構成されていてもよい。
或いは、例えば、取得部12は、判定情報として、移動局UEからRRCメッセージにより報告された測定結果を取得するように構成されていてもよいし、判定情報として、移動局UEからMeasurement Reportにより報告された測定結果を取得するように構成されていてもよい。
また、取得部12は、判定情報として、無線基地局eNBにおける送信バッファ内のデータ量を、無線基地局eNB内の送信バッファから取得するように構成されていてもよい。
判定部12Aは、取得部12によって取得された判定情報に基づいて、移動局UEが2GHz帯内のキャリア及び3.5GHz帯内のキャリアを用いて上りリンクの信号を送信するキャリアアグリゲーションを行うべきであるか否かについて判定するように構成されている。
例えば、判定部12Aは、移動局UEから報告される判定情報として、移動局UEの存在位置が報告される場合に、移動局UEの存在位置がセルの中央である場合に、キャリアアグリゲーションを行うと判定し、移動局UEの存在位置がセル端である場合に、キャリアアグリゲーションを行わないと判定してもよい。
より具体的には、判定部12Aは、無線基地局eNBから移動局UEまでの距離が所定の閾値以下である場合に、キャリアアグリゲーションを行うと判定し、それ以外の場合にキャリアアグリゲーションを行わないと判定してもよい。
或いは、判定部12Aは、移動局UEにおける無線品質、例えば、SIRが所定の閾値以上である場合に、キャリアアグリゲーションを行うと判定し、移動局UEにおける無線品質、例えば、SIRが所定の閾値以上でない場合に、キャリアアグリゲーションを行わないと判定してもよい。
上述した例では、無線品質として、SIRを用いたが、SIRの代わりに、CQIや、RSRPや、Pathlossや、Power Headroomや、RSRQ等が用いられてもよい。
ここで、移動局UEから報告される無線品質として、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質と3.5GHz帯内のキャリアにおける無線品質とが報告される場合に、両方のキャリアにおける無線品質に基づいて、キャリアアグリゲーションを行うか否かを判定してもよいし、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質のみに基づいて、キャリアアグリゲーションを行うか否かを判定してもよいし、3.5GHz帯内のキャリアにおける無線品質のみに基づいて、キャリアアグリゲーションを行うか否かを判定してもよい。
なお、後述するように、移動局UEは、2GHz帯の無線品質が所定閾値以下である場合に、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質と3.5GHz帯内のキャリアの無線品質の両方を報告し、2GHz帯の無線品質が所定閾値以下でない場合に、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質のみを報告するという処理を行ってもよい。
ここで、移動局UEは、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質のみを報告する、という状態は、後述するように、2GHz帯及び3.5GHz帯の無線品質が十分に良好であることを意味する。
よって、判定部12Aは、移動局UEから報告される無線品質として、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質のみが報告される場合に、キャリアアグリゲーションを行うと判定し、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質と3.5GHz帯内のキャリアにおける無線品質の両方が報告される場合に、キャリアアグリゲーションを行わないと判定してもよい。
或いは、判定部12Aは、移動局UEから報告される無線品質として、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質のみが報告される場合に、キャリアアグリゲーションを行うと判定し、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質及び3.5GHz帯内のキャリアにおける無線品質の両方が報告される場合に、3.5GHz帯内のキャリアの無線品質が所定の閾値以上である場合に、キャリアアグリゲーションを行い、3.5GHz帯内のキャリアの無線品質が所定の閾値以上でない場合に、キャリアアグリゲーションを行わないと判定してもよい。
すなわち、判定部12Aは、複数の周波数帯域が存在し、移動局UEが、複数の周波数帯域の内、1つの周波数帯域内のキャリアに関する無線品質を報告するか否かに基づいて、キャリアアグリゲーションを行うか否かを判定してもよい。
ここで、かかる1つの周波数帯域内のキャリアは、後述するように、予め無線基地局eNBより指定されるメインで測定するキャリアであってもよい。
また、例えば、判定部12Aは、セル1及びセル2における混雑度が小さい場合、すなわち、混雑していない場合、キャリアアグリゲーションを行うと判定し、セル1及びセル2における混雑度が大きい場合、すなわち、混雑している場合、キャリアアグリゲーションを行わないと判定してもよい。
かかる判定を行うことにより、ピークスループットの向上が見込める混雑度が小さい場合に、キャリアアグリゲーションを行うことが可能となり、ピークスループットの更なる向上が可能となる。
一方で、ピークスループットの向上が見込めない混雑度が大きい場合には、キャリアアグリゲーションを行わないことにより、無線基地局eNBでのスケジューリング処理負荷の低減を行うことが可能となる。
また、例えば、判定部12Aは、送信されるデータ信号の種類がベストエフォート型のデータ信号である場合に、キャリアアグリゲーションを行うと判定し、VoIP用データ信号である場合に、キャリアアグリゲーションを行わないと判定してもよい。
かかる判定を行うことにより、高速で通信を行う必要があるベストエフォート側のデータ信号の通信を行う場合に、キャリアアグリゲーションを行うことが可能となる。
一方で、高速で通信を行う必要のないVoIP用のデータ信号の場合に、キャリアアグリゲーションを行わないことにより、無線基地局eNBでのスケジューリング処理負荷の低減を行うことが可能となる。
また、例えば、判定部12Aは、無線基地局eNBまたは移動局UEにおける送信バッファ内のデータ量が所定の閾値以上である場合に、キャリアアグリゲーションを行うと判定し、無線基地局eNBまたは移動局UEにおける送信バッファ内のデータ量が所定の閾値以上でない場合に、キャリアアグリゲーションを行わないと判定してもよい。
かかる判定を行うことにより、送信すべきデータのサイズが大きい場合、すなわち、高速で通信を行う必要がある場合に、キャリアアグリゲーションを行うことが可能となる。
一方で、送信すべきデータのサイズが小さい場合、すなわち、高速で通信を行う必要がない場合に、キャリアアグリゲーションを行わないことにより、無線基地局eNBでのスケジューリング処理負荷の低減を行うことが可能となる。
また、例えば、判定部12Aは、移動局UEにおける移動速度が所定の閾値以下である場合に、キャリアアグリゲーションを行うと判定し、移動局UEにおける移動速度が所定の閾値以下でない場合に、キャリアアグリゲーションを行わないと判定してもよい。かかる判定を行うことにより、移動速度が小さく、3.5GHz帯のセル、すなわち、セル2の外にでる可能性が小さい場合に、キャリアアグリゲーションを行うことが可能となる。
一方で、移動局UEにおける移動速度が大きく、3.5GHz帯のセル、すなわち、セル2の外に出る可能性が大きい場合に、キャリアアグリゲーションを行わないことにより、無線基地局eNBでのスケジューリング処理負荷の低減を行うことが可能となる。
また、例えば、判定部12Aは、移動局UEのCapabilityとして、キャリアアグリゲーションを行うことができる場合に、キャリアアグリゲーションを行うと判定し、移動局UEのCapabilityとして、キャリアアグリゲーションを行うことができない場合に、キャリアアグリゲーションを行わないと判定してもよい。
なお、上述した例においては、移動局UEの存在位置、移動局UEにおける無線品質、セル1及びセル2における混雑度、移動局UEによって送信されるデータ信号の種類(例えば、VoIP用データ信号や、ベストエフォート型のデータ信号等)、無線基地局eNBまたは移動局UEにおける送信バッファ内のデータ量、移動局UEの移動速度、あるいは、移動局UEのCapabailityのそれぞれに基づいて、キャリアアグリゲーションを行うか否かを判定する例を示したが、2つ以上の判定情報に基づいて、キャリアアグリゲーションを行うか否かを判定してもよい。
決定部13は、判定部12Aによる判定結果に基づいて、制御信号を送信するキャリア、すなわち、「アンカーキャリア」を決定するように構成されている。
ここで、かかる制御信号は、例えば、RRCメッセージであってもよいし、NASメッセージであってもよい。
また、かかる制御信号は、論理チャネルとしてはDCCH(Dedicated Control Channel)であってもよい。
或いは、かかる制御信号は、下りリンクにおいては、上りスケジューリンググラントや下りスケジューリング情報であってもよい。
また、かかる制御信号は、上りリンクにおいては、ランダムアクセス信号、すなわち、ランダムアクセスプリアンブルであってもよい。なお、前記ランダムアクセスプリアンブルは、PRACH(Physical Random Access Channel)にマッピングされる。
或いは、かかる制御信号は、上りリンクにおいては、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)であってもよい。
なお、「アンカーキャリア」の定義は、上述した、制御信号を送信するキャリアに限定されることはなく、それ以外の定義であってもよい。例えば、「アンカーキャリア」の定義は、「Measurement Report(測定報告)」や、「Handover Command(ハンドオーバ指示信号)」や、「Handover Complete(ハンドオーバ完了信号)」を送信するキャリアであってもよい。
例えば、判定部12Aは、図1に示すように、セル1端の近傍で待ち受けを行っている移動局UE#Aは、上述のキャリアアグリゲーションを行うべきではない、すなわち、2GHz帯内のキャリアのみを用いて無線基地局eNBとの通信を行うべきであると判定してもよい。
ここで、判定部12Aは、移動局UEがセル1端の近傍で待ち受けているか否かは、上述したように、移動局UEから報告される移動局UEの存在位置、又は、移動局UEにおける無線品質により判定してもよい。
判定部12Aは、移動局UEにおける無線品質、例えば、「RSRP」で判定される場合、移動局UEにおける「RSRP」が小さい場合に、移動局UEはセル1端の近傍で待ち受けていると判定してもよい。
或いは、判定部12Aは、図1に示すように、セル1端の近傍で待ち受けを行っている移動局UE#Aは、上述のキャリアアグリゲーションを行うべきではある、すなわち、2GHz帯内のキャリア及び3.5GHz帯内のキャリアを用いて無線基地局eNBとの通信を行うべきであると判定し、決定部13は、2GHz帯内のキャリアを「アンカーキャリア」として設定するように構成されていてもよい。
すなわち、判定部12Aは、移動局UEにおける無線品質、例えば、RSRPが所定の閾値以下である場合に、2GHz帯のキャリアをアンカーキャリアとして設定するように構成されていてもよい。
かかる判定を行うことにより、移動局UE#Aのような2GHz帯のカバレッジは存在するが、3.5GHz帯のカバレッジが十分ではないかもしれない移動局UEに対して、アンカーキャリアを2GHz帯と設定することが可能となり、安定した通信を実現することが可能となる。なお、上述した例では、無線品質として「RSRP」を用いているが、「RSRP」以外の無線品質が用いられてもよい。
また、判定部12Aは、図1に示すように、セル2端の近傍で待ち受けを行っている移動局UE#Bは、上述のキャリアアグリゲーションを行うべきである、すなわち、2GHz帯内のキャリア及び3.5GHz帯内のキャリアを用いて無線基地局eNBとの通信を行うべきであると判定してもよい。
より具体的には、判定部12Aは、移動局UEにおける無線品質、例えば、「RSRP」が第1閾値以上であり、かつ、「RSRP」第2閾値以下である場合に、キャリアアグリゲーションを行うと判定してもよい。
かかる場合、決定部13は、2GHz帯内のキャリアを「アンカーキャリア」として設定するように構成されていてもよいし、2GHz帯及び3.5GHz帯内で混雑度が最も小さいキャリアを「アンカーキャリア」と決定するように構成されていてもよい。
かかる判定を行うことにより、移動局UE#Bのような2GHz帯のカバレッジも、3.5GHz帯のカバレッジも存在する場合に、各キャリアの混雑度に応じて、アンカーキャリアを設定することが可能となり、より安定した通信を実現することが可能となる。なお、上述した例では、無線品質として「RSRP」を用いているが、「RSRP」以外の無線品質が用いられてもよい。
或いは、決定部13は、判定部12Aがキャリアアグリゲーションを行うと判定した場合に、移動速度が所定の閾値以上である場合に、2GHz帯のキャリアをアンカーキャリアとして指定し、移動速度が所定の閾値以上でない場合に、3.5GHz帯のキャリアをアンカーキャリアとして指定するように構成されていてもよい。
かかる判定を行うことにより、移動速度が大きく、3.5GHz帯のセル、すなわち、セル2の外にでる可能性が大きい場合に、3.5GHz帯をアンカーキャリアとして設定することを回避することが可能となる。
逆に、移動速度が小さく、3.5GHz帯のセル、すなわち、セル2の外にでる可能性が小さい場合に、より無線リソースに余裕のある3.5GHz帯をアンカーキャリアとして設定することが可能となる。
或いは、決定部13は、判定部12Aがキャリアアグリゲーションを行うと判定した場合に、送信バッファ内のデータ量が所定の閾値以上である場合に、3.5GHz帯のキャリアをアンカーキャリアとして指定し、送信バッファ内のデータ量が所定の閾値以上でない場合に、2GHz帯のキャリアをアンカーキャリアとして指定するように構成されていてもよい。
かかる判定を行うことにより、送信すべきデータ量が大きい場合に、3.5GHz帯をアンカーキャリアとして設定することが可能となる。
或いは、決定部13は、判定部12Aがキャリアアグリゲーションを行うと判定した場合に、送信されるデータ信号の種類がベストエフォート型のデータ信号である場合に、3.5GHz帯のキャリアをアンカーキャリアとして指定し、送信されるデータ信号の種類がVoIP用データ信号である場合に、2GHz帯のキャリアをアンカーキャリアとして指定するように構成されていてもよい。
かかる判定を行うことにより、データ種別毎にアンカーキャリアを設定することが可能となる。一般に、データ種別が複数存在する場合のスケジューリング処理は複雑になるため、データ種別毎にアンカーキャリアを設定することにより、スケジューリング処理の負荷を低減することが可能となる。
また、判定部12Aは、図1に示すように、セル2の中央近傍で待ち受けを行っている移動局UE#Cは、上述のキャリアアグリゲーションを行うべきである、すなわち、2GHz帯内のキャリア及び3.5GHz帯内のキャリアを用いて無線基地局eNBとの通信を行うべきであると判定してもよい。
かかる場合、決定部13は、3.5GHz帯内のキャリアを「アンカーキャリア」として設定するように構成されていてもよいし、2GHz帯及び3.5GHz帯内で混雑度が最も小さいキャリアを「アンカーキャリア」と決定するように構成されていてもよい。
或いは、判定部12Aは、図1に示すように、セル2の中央近傍で待ち受けを行っている移動局UE#Cは、上述のキャリアアグリゲーションを行うべきではない、すなわち、3.5GHz帯内のキャリアのみを用いて無線基地局eNBとの通信を行うべきであると判定してもよい。
制御信号送信部14は、決定部13によって決定された「アンカーキャリア」内の「物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)」を介して、移動局UEにおける上りリンクの信号の送信に用いる無線リソースを通知する制御信号を送信するように構成されている。
また、制御信号送信部14は、決定部13によって決定された「アンカーキャリア」内の「物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)」を介して、移動局UEに対して下りリンクの信号の送信に用いる無線リソースを通知する制御信号を送信するように構成されている。この場合、前記下りリンクの信号は、かかる物理下りリンク制御チャネルが送信されるサブフレームと同じサブフレームで送信される。
例えば、制御信号送信部14は、判定部12Aによってキャリアアグリゲーションを行うべきであると判定された場合、2GHz帯内のキャリア及び3.5GHz帯内のキャリアを指定する制御信号を送信するように構成されている。
なお、上述した、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)上の信号は、アンカーキャリアのみで送信されてもよいし、或いは、代わりに、各「Component Carrier」内で送信されてもよい。この場合、制御信号送信部14は、決定部13によって決定された「アンカーキャリア」及び「アンカーキャリア」以外のキャリアで、物理下りリンク制御チャネル上の信号を送信してもよい。
図3に示すように、移動局UEは、所定情報受信部21と、測定部22と、報告部23と、制御信号受信部31と、上りリンク信号祖運部32とを具備している。
所定情報受信部21は、無線基地局eNBによって報知情報を用いて指定された所定情報を受信するように構成されている。
測定部22は、所定情報受信部21によって受信された所定情報に基づく測定処理を行うように構成されている。
例えば、測定部22は、かかる所定情報に応じて、上述の所定キャリア或いは所定周波数帯域内のキャリアにおける無線品質(例えば、「CQI」や「SIR」や「パスロス」や「RSRP」や「RSRQ(Reference Signal Received Quality)」や「Power Headroom」等)や、移動局UEの存在位置、移動局UEにおける無線品質、移動局UEにおける送信バッファ内のデータ量、或いは、移動局UEの移動速度を測定するように構成されていてもよい。
ここで、測定部22は、かかるCQIとして、システム帯域全体のCQIであるWideband CQIを測定してもよいし、システム帯域内を複数のサブバンドに分割した場合の、各サブバンドのCQIを測定してもよい。また、測定部22は、かかるCQIをさらに時間方向に平均化した値を測定してもよい。
ここで、測定部22は、SIRとして、下りリンクのリファレンス信号のSIRを測定してもよい。この場合、測定部22は、下りリンクのリファレンス信号のSIRとして、システム帯域全体のSIRを測定してもよいし、システム帯域内を複数のサブバンドに分割した場合の、各サブバンドのSIRを測定してもよい。
ここで、測定部22は、かかるパスロスを、下りリンクのリファレンス信号に関する無線基地局eNBにおける送信電力及び移動局UEにおける受信電力から算出してもよい。この場合、パスロスは、以下のように測定されてもよい。
パスロス=(無線基地局eNBにおける送信電力)―(移動局UEにおける受信電力)
ここで、測定部22は、「RSRP」、すなわち、下りリンクのリファレンス信号の受信電力として、システム帯域全体の受信電力を測定してもよいし、システム帯域内を複数のサブバンドに分割した場合の、各サブバンドの受信電力を測定してもよい。
ここで、測定部22は、「RSRP」、すなわち、下りリンクのリファレンス信号の受信電力として、システム帯域全体の受信電力を測定してもよいし、システム帯域内を複数のサブバンドに分割した場合の、各サブバンドの受信電力を測定してもよい。
ここで、測定部22は、Power Headroomとして、送信している上りリンクの送信電力と最大送信電力の差分を算出してもよい。
ここで、測定部22は、移動局UEの移動速度としてドップラー周波数を測定してもよいし、GPSデータ等に基づいて移動局UEの移動速度を測定してもよいし、セルを跨いだ数に基づいて移動局UEの移動速度を測定してもよい。
より具体的には、測定部22は、下りリンクのリファレンス信号の時間相関値を取得し、かかる時間相関値に基づいて、前記ドップラー周波数を測定してもよい。
すなわち、測定部22は、かかる時間相関値が大きい場合には、伝搬環境の時間変化が小さいとみなして、ドップラー周波数は小さい、すなわち、移動速度は小さいと判定してもよい。
逆に、測定部22は、かかる時間相関値が小さい場合には、伝搬環境の時間変化が大きいとみなして、ドップラー周波数は大きい、すなわち、移動速度が大きいと判定してもよい。
また、測定部22は、セルを跨いだ数に基づいて移動局UEの移動速度を測定する場合には、セルを跨いだ数が大きい場合に移動局UEの移動速度が大きいと判定し、セルを跨いだ数が小さい場合に移動局UEの移動速度が小さいと判定してもよい。
また、測定部22は、移動局UEの移動速度として、移動局UEの移動速度の実測値ではなく、移動局UEの移動速度の状態(高速、中速、低速)を測定するように構成されていてもよい。
報告部23は、ランダムアクセス手順において、無線基地局eNBに対して、測定部22によって測定された測定結果を報告するように構成されている。
具体的には、報告部23は、ランダムアクセス手順における「Message3」又は「Message5」を用いて、無線基地局eNBに対して、測定部22によって測定された測定結果を報告するように構成されている。
また、無線基地局eNBが、上述の測定結果として、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質及び3.5GHz帯内のキャリアにおける無線品質の両方を報告するように指定している場合、報告部23は、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質が第1閾値を下回る場合、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質及び3.5GHz帯内のキャリアにおける無線品質の両方を報告するように構成されており、報告部23は、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質が第2閾値を上回る場合、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質のみを報告するように構成されていてもよい。
かかる場合、測定部22は、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質が第1閾値を下回る場合、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質及び3.5GHz帯内のキャリアにおける無線品質の両方を測定するように構成されており、報告部23は、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質が第2閾値を上回る場合、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質のみを測定するように構成されていてもよい。
ここで、2GHz帯内のキャリアにおいて十分な無線品質が実現されていれば、3.5GHz帯のキャリアにおいても十分な無線品質が実現されているものと推定されるため、測定部22が、3.5GHz帯のキャリアにおける無線品質を測定せず、報告部23が、3.5GHz帯のキャリアにおける無線品質を報告しなくてもよいと想定される。
なお、報告部23は、無線基地局eNBに対して、測定部22によって測定された測定結果を報告する場合に、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質が第2閾値を上回っていることにより、2GHz帯のキャリアにおける無線品質のみを報告することを合わせて通知してもよい。この場合、例えば、2GHz帯のキャリアにおける無線品質のみを報告することのインディケータが通知されてもよい。
或いは、報告部23は、無線基地局eNBに対して、測定部22によって測定された測定結果を報告する場合に、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質が第1閾値を下回っていることにより、2GHz帯のキャリアにおける無線品質及び3.5GHz帯のキャリアにおける無線品質の両方を報告することを合わせて通知してもよい。この場合、例えば、2GHz帯のキャリアにおける無線品質及び3.5GHz帯のキャリアにおける無線品質の両方を報告することのインディケータが通知されてもよい。
また、報告部23は、上述の報告条件が満たされた場合にのみ、上述の測定結果を報告するように構成されていてもよい。
また、報告部23は、上述の測定結果に加えて、移動局UEのCapability情報を報告するように構成されていてもよい。
例えば、報告部23は、上述の測定結果に加えて、キャリアアグリゲーションに関する移動局UEのCapability情報を報告するように構成されていてもよい。
ここで、かかるCapability情報は、例えば、以下の情報要素が含まれていてもよい:
- キャリアアグリゲーションをサポートするか否か
- 1つの周波数帯域で、不連続な「Component Carrier」によるキャリアアグリゲーションをサポートするか否か
- 複数の周波数帯域を用いたキャリアアグリゲーションをサポートするか否か
- 上述のキャリアアグリゲーションを行う場合のComponent Carrier数の最大値
- 該移動局UEがサポートするキャリアアグリゲーションの組み合わせ。
- キャリアアグリゲーションをサポートするか否か
- 1つの周波数帯域で、不連続な「Component Carrier」によるキャリアアグリゲーションをサポートするか否か
- 複数の周波数帯域を用いたキャリアアグリゲーションをサポートするか否か
- 上述のキャリアアグリゲーションを行う場合のComponent Carrier数の最大値
- 該移動局UEがサポートするキャリアアグリゲーションの組み合わせ。
ここで、かかる組み合わせとは、例えば、3.5GHz帯及び2GHz帯のキャリアアグリゲーション、800MHz帯及び900MHz帯のキャリアアグリゲーション、1.7GHz帯と2GHz帯と1.5GHz帯のキャリアアグリゲーション等である。
- キャリアアグリゲーションを行う場合の、各Component Carrierにおける最大のシステム帯域幅
制御信号受信部31は、「物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)」を介して送信された制御信号を受信するように構成されている。
制御信号受信部31は、「物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)」を介して送信された制御信号を受信するように構成されている。
ここで、キャリアアグリゲーションが行われる場合、かかる制御信号によって、移動局UEにおける上りリンクの信号の送信に用いる無線リソース(例えば、「物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)」用の無線リソース)又は移動局UEに対して送信される下りリンクの信号の無線リソース(例えば、「物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)」用の無線リソース)として、2GHz帯のキャリア内の無線リソース及び3.5GHz帯のキャリア内の無線リソースが通知されるものとする。
上りリンク信号送信部32は、無線基地局eNBによって送信された制御信号によって通知されている無線リソース、例えば、「物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)」を介して、上りリンクの信号を送信するように構成されている。
ここで、上りリンク信号送信部32は、かかる制御信号によってキャリアアグリゲーションが行われることが通知された場合、すなわち、「物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)」用の無線リソース)として、2GHz帯のキャリア内の無線リソース及び3.5GHz帯のキャリア内の無線リソースが通知された場合、図4に示すように、2GHz帯内のキャリア内の無線リソース(例えば、「物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)」)及び3.5GHZ帯内のキャリア内の無線リソース(例えば、「物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)」)を介して、上りリンクの信号を送信するように構成されている。
下りリンク信号送信部33は、無線基地局eNBによって送信された制御信号によって通知されている無線リソース、例えば、「物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)」を介して、下りリンクの信号を受信するように構成されている。
ここで、下りリンク信号受信部33は、かかる制御信号によってキャリアアグリゲーションが行われることが通知された場合、すなわち、「物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)」用の無線リソース)として、2GHz帯のキャリア内の無線リソース及び3.5GHz帯のキャリア内の無線リソースが通知された場合、図5に示すように、2GHz帯内のキャリア内の無線リソース(例えば、「物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)」)及び3.5GHz帯内のキャリア内の無線リソース(例えば、「物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)」)を介して、下りリンクの信号を受信するように構成されている。
なお、移動局UEは、電源が投入された場合、予め決められた周波数帯域(例えば、2GHz帯)内のキャリアにて待ち受けを行うように構成されていてもよい。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作)
第1に、図6を参照して、本実施形態に係る移動局UEの動作の一例について説明する。図6の例では、無線基地局eNBが、移動局UEに対して、測定結果として、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質及び3.5GHz帯内のキャリアにおける無線品質の両方を報告するように指定しており、第1閾値及び第2閾値が同じ所定閾値であるものとする。
第1に、図6を参照して、本実施形態に係る移動局UEの動作の一例について説明する。図6の例では、無線基地局eNBが、移動局UEに対して、測定結果として、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質及び3.5GHz帯内のキャリアにおける無線品質の両方を報告するように指定しており、第1閾値及び第2閾値が同じ所定閾値であるものとする。
図6に示すように、ステップS101において、移動局UEは、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質を測定し、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質と所定閾値とを比較する。
2GHz帯内のキャリアにおける無線品質が所定閾値以下である場合、ステップS102において、移動局UEは、無線基地局eNBに対して、ランダムアクセス手順において、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質及び3.5GHz帯内のキャリアにおける無線品質の両方を報告する。
すなわち、移動局UEは、無線基地局eNBに対して、ランダムアクセス手順において、セル1の無線品質及びセル2の無線品質の両方を報告する。
一方、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質が所定閾値を上回る場合、ステップS103において、移動局UEは、無線基地局eNBに対して、ランダムアクセス手順において、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質のみを報告する、すなわち、3.5GHz帯内のキャリアにおける無線品質を報告しない。
すなわち、移動局UEは、無線基地局eNBに対して、ランダムアクセス手順において、セル1の無線品質のみを報告する、すなわち、セル2の無線品質を報告しない。
なお、上述した説明においては、無線品質が大きい場合に、無線品質が良好になる場合を想定しているが、逆の場合には、ステップS101の符号を逆にしてもよい。
例えば、無線品質としてパスロスが用いられる場合には、パスロスが大きければ大きいほど、移動局UEと無線基地局eNBとの間の距離は大きくなり、伝搬環境は劣悪になると考えられる。
この場合、無線品質(パスロス)が所定の閾値以上である場合に、セル1及びセル2の無線品質を報告し、それ以外の場合に、セル1の無線品質を報告する、という処理が行われてもよい。
第2に、図7を参照して、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、セル1で待ち受けを行っている移動局UEから無線基地局eNBに対して、上述の測定結果が通知される動作の一例について説明する。
図7に示すように、移動局UEは、ランダムアクセス手順がトリガーされた場合、ステップS1001において、無線基地局eNBに対して、「RA Preamble」を送信する。
なお、アイドル状態、すなわち、待ち受け状態から、ランダムアクセス手順がトリガーされる場合とは、例えば、発信を行う場合や着信を行う場合である。すなわち、移動局UEが、無線基地局eNBと通信を開始する場合に、ランダムアクセス手順がトリガーされる。
ステップS1002において、無線基地局eNBは、「RA Preamble」に応じて、移動局UEに対して、「RA Response」を送信する。
ステップS1003において、移動局UEは、「RA Response」に従って、無線基地局eNBに対して、「Scheduled Transmission(Message 3)」を送信する。
ここで、移動局UEは、かかる「Scheduled Transmission(Message 3)」に、上述の測定結果を含めて送信してもよい。
ステップS1004において、無線基地局eNBが、「Scheduled Transmission(Message 3)」に応じて、移動局UEに対して、「Contention Resolution」を送信する。
ステップS1005において、移動局UEは、「Contention Resolution」の後、無線基地局eNBより上りスケジューリンググラントにより、上りリンクの送信を指示された場合に、無線基地局eNBに対して、「UL-DCH」を介した「Message 5」を送信する。
ここで、移動局UEは、かかる「Message 5」によって、上述の測定結果を含めて送信してもよい。
第3に、図8を参照して、本実施形態に係る無線基地局eNBの動作の一例について説明する。図8の例では、無線基地局eNBが、移動局UEに対して、測定結果として、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質及び3.5GHz帯内のキャリアにおける無線品質の両方を報告するように指定している。
但し、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質が所定閾値よりも大きい場合には、移動局UEは、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質のみを報告するように構成されている。
図8に示すように、ステップS201において、無線基地局eNBは、移動局UEから報告される無線品質が、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質のみであるか否かを判定する。
移動局UEから報告される無線品質が、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質のみである場合(ステップS201:YES)、ステップS204に進む。
或いは、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質のみでない場合(ステップS201:NO)、すなわち、移動局UEから報告される無線品質が、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質及び3.5GHz帯内のキャリアにおける無線品質の両方である場合、ステップS202に進む。
ステップS202において、無線基地局eNBは、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質が閾値A以上であるか否かを判定する。
なお、本処理において、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質の代わりに、3.5GHz帯内のキャリアにおける無線品質と閾値Aが比較されてもよい。或いは、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質の代わりに、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質及び3.5GHz帯内のキャリアにおける無線品質の両方と閾値Aが比較されてもよい。
2GHz帯内のキャリアにおける無線品質が閾値A以上である場合(S202:YES)、ステップS204に進む。2GHz帯内のキャリアにおける無線品質が閾値A以上でない場合(S202:NO)、ステップS203に進む。
ステップS203において、無線基地局eNBは、キャリアアグリゲーションを行わないと判定し、かつ、2GHz帯内のキャリアを用いて、移動局UEとの通信を行うと判定する。
ステップS204において、無線基地局eNBは、キャリアアグリゲーションを行うと判定する。
ステップS205において、無線基地局eNBは、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質が閾値B以上であるか否かを判定する。
2GHz帯内のキャリアにおける無線品質が閾値B以上である場合(S205:YES)、ステップS207に進む。2GHz帯内のキャリアにおける無線品質が閾値B以上でない場合(S205:NO)、ステップS206に進む。
ステップS206において、無線基地局eNBは、2GHz帯内のキャリアをアンカーキャリアに設定する。
ステップS207において、無線基地局eNBは、3.5GHz帯内のキャリアをアンカーキャリアに設定する。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの作用・効果)
本実施形態に係る移動通信システムによれば、無線基地局eNBが、移動局UEの存在位置、移動局UEにおける無線品質、セル1及びセル2における混雑度、移動局UEによって送信されるデータ信号の種類、無線基地局eNB又は移動局UEにおける送信バッファ内のデータ量、或いは、移動局UEの移動速度の少なくとも1つに基づいて、「キャリアアグリゲーション」を行うべきか否かについて判定するように構成されているため、「キャリアアグリゲーション」を行うことによる効果を最大限に享受することができる。
本実施形態に係る移動通信システムによれば、無線基地局eNBが、移動局UEの存在位置、移動局UEにおける無線品質、セル1及びセル2における混雑度、移動局UEによって送信されるデータ信号の種類、無線基地局eNB又は移動局UEにおける送信バッファ内のデータ量、或いは、移動局UEの移動速度の少なくとも1つに基づいて、「キャリアアグリゲーション」を行うべきか否かについて判定するように構成されているため、「キャリアアグリゲーション」を行うことによる効果を最大限に享受することができる。
また、本実施形態に係る移動通信システムによれば、アイドル状態の移動局UEが、ランダムアクセス手順において、無線基地局eNBによって指定された測定結果を報告するように構成されているため、キャリアアグリゲーションを行うべきか否かについての判定を迅速に行い、通信開始までの遅延時間を短縮することができる。
さらに、本実施形態に係る移動通信システムによれば、移動局UEが、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質が所定閾値を上回る場合には、3.5GHz帯内のキャリアにおける無線品質も十分な品質であると推定し、2GHz帯内のキャリアにおける無線品質のみを報告する、すなわち、3.5GHz帯内のキャリアにおける無線品質を報告しないように構成されているため、移動局UEにおける消費電力の増加を防ぎつつ、適切に、キャリアアグリゲーションを行うべきか否かについて判定することができる。
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
本実施形態の第1の特徴は、移動局UEであって、所定情報に基づく測定処理を行うように構成されている測定部22と、ランダムアクセス手順において、無線基地局eNBに対して、測定部22によって測定された測定結果を報告するように構成されている報告部23とを具備することを要旨とする。
本実施形態の第1の特徴において、無線基地局eNBが、報知情報を用いて、前記所定情報として所定キャリア或いは所定周波数帯域を指定した場合に、測定部22は、所定キャリア或いは所定周波数帯域内のキャリアにおける無線品質を測定するように構成されていてもよい。
本実施形態の第1の特徴において、測定部22は、移動局UEの移動速度を測定するように構成されていてもよい。
本実施形態の第2の特徴は、移動通信システムであって、無線基地局eNBは、所定情報を指定する報知情報を送信するように構成されている報知情報送信部11を具備し、移動局UEは、無線基地局eNBによって送信された報知情報によって指定されている所定情報に基づく測定処理を行うように構成されている測定部22と、ランダムアクセス手順において、無線基地局eNBに対して、測定部22によって測定された測定結果を報告するように構成されている報告部23とを具備することを要旨とする。
本実施形態の第2の特徴において、報知情報送信部11は、所定キャリア或いは所定周波数帯域を指定する報知情報を送信するように構成されており、測定部22は、所定キャリア或いは所定周波数帯域内のキャリアにおける無線品質を測定するように構成されていてもよい。
本実施形態の第2の特徴において、測定部22は、移動局UEの移動速度を測定するように構成されていてもよい。
なお、上述の移動局UEや無線基地局eNBの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、移動局UEや無線基地局eNB内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動局UEや無線基地局eNB内に設けられていてもよい。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
eNB…無線基地局
11…報知情報送信部
12…取得部
12A…判定部
13…決定部
14…制御信号送信部
UE…移動局
21…所定情報受信部
22…測定部
23…報告部
31…制御信号受信部
32…上りリンク信号送信部
33…下りリンク信号受信部
11…報知情報送信部
12…取得部
12A…判定部
13…決定部
14…制御信号送信部
UE…移動局
21…所定情報受信部
22…測定部
23…報告部
31…制御信号受信部
32…上りリンク信号送信部
33…下りリンク信号受信部
Claims (6)
- 所定情報に基づく測定処理を行うように構成されている測定部と、
ランダムアクセス手順において、無線基地局に対して、前記測定部によって測定された測定結果を報告するように構成されている報告部とを具備することを特徴とする移動局。 - 前記無線基地局が、報知情報を用いて、前記所定情報として所定キャリア或いは所定周波数帯域を指定した場合に、前記測定部は、前記所定キャリア或いは前記所定周波数帯域内のキャリアにおける無線品質を測定するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の移動局。
- 前記測定部は、前記移動局の移動速度を測定するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の移動局。
- 無線基地局は、
所定情報を指定する報知情報を送信するように構成されている報知情報送信部を具備し、
移動局は、
前記無線基地局によって送信された前記報知情報によって指定されている前記所定情報に基づく測定処理を行うように構成されている測定部と、
ランダムアクセス手順において、前記無線基地局に対して、前記測定部によって測定された測定結果を報告するように構成されている報告部とを具備することを特徴とする移動通信システム。 - 前記報知情報送信部は、前記所定情報として所定キャリア或いは所定周波数帯域を指定する前記報知情報を送信するように構成されており、
前記測定部は、前記所定キャリア或いは前記所定周波数帯域内のキャリアにおける無線品質を測定するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の移動通信システム。 - 前記測定部は、前記移動局の移動速度を測定するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の移動通信システム。
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