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JP2010254740A - ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents

ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ Download PDF

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JP2010254740A JP2009103149A JP2009103149A JP2010254740A JP 2010254740 A JP2010254740 A JP 2010254740A JP 2009103149 A JP2009103149 A JP 2009103149A JP 2009103149 A JP2009103149 A JP 2009103149A JP 2010254740 A JP2010254740 A JP 2010254740A
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Abstract

【課題】低温特性と、ウェットグリップ性能及びドライグリップ性能とを両立し得るゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】(A)天然ゴム及び/又は合成イソプレンゴム50質量%以上を含むゴム成分と、その100質量部に対して、(B)熱可塑性樹脂8質量部以上を含むゴム組成物であって、前記(B)成分の熱可塑性樹脂が、下記の方法で測定した前記(A)成分との非相溶性度を示すヘイズ値が40%以上であることを特徴とするゴム組成物、及びそれをトレッド用部材に用いた空気入りタイヤである。
<ヘイズ値測定方法>
テトラヒドロフラン50mL中に、合成イソプレンゴム3gとサンプルの熱可塑性樹脂1.125gを温度25℃で溶解してなる溶液をキャスト成形して得られた厚さ600μmのフィルムのヘイズ値を、JIS K 6714に基づいて測定する。
【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤに関する。さらに詳しくは、本発明は、天然ゴムや合成イソプレンゴムに、それに対して非相溶な熱可塑性樹脂を配合することで、低温特性と、乾燥路面での操縦安定性(以下、ドライグリップ性能と云うことがある。)及び湿潤路面での制動性能(以下、ウェットグリップ性能と云うことがある。)を両立し得るゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤに関するものである。
近年、自動車の性能向上、道路の舗装化及び高速道路網の発達に伴い、高運動性能を備えた空気入りタイヤの要求が強まっている。この高運動性能が高いほど、より高速で正確且つ安全に走行することが可能となる。とりわけ、加速性能やブレーキ性能に代表されるグリップ性能は重要な要求特性である。
タイヤのトレッドゴム、特に小型タイヤのトレッドゴムに対しては、ウェットグリップ性能及びドライグリップ性能が要求されるために、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)にオイルをブレンドしたゴム組成物が多く用いられている。しかしながら、このSBR/オイル系のゴム組成物では、ガラス転移温度(Tg)の高さから、ウェットグリップ性能及びドライグリップ性能は確保できるものの、低温特性とのバランスを両立するのが難しいという問題がある。
例えば、低温特性の問題については、天然ゴムやブタジエンゴムなどの低Tgゴムとブレンドする手法があるが、この場合ウェットグリップ性能及びドライグリップ性能が低下してしまうという問題が生じる。また、オイルを増量する手法があるが、この場合、ドライグリップ性能が低下するという問題が生じる。さらに、充填材を減量することも考えられるが、この場合も、ドライグリップ性能が低下するという問題が生じる。このように、いずれの手法でも、低温特性と、ウェットグリップ性能及びドライグリップ性能とを、高いレベルでバランスよく向上させることは困難であるのが実状であった。
一方、ゴム成分に樹脂を配合してなるゴム組成物が種々提案されている。具体的には、優れたグリップ性能を発揮し得る、タイヤトレッドに用いるゴム組成物として、例えばスチレン・ブタジエン共重合体ゴムを40質量部以上含むゴム成分に対して、アルキルフェノール樹脂から選ばれる1種以上の樹脂(A)と、テルペン樹脂及びテルペンフェノール樹脂から選ばれる1種以上の樹脂(B)とが配合されてなることを特徴とするゴム組成物(特許文献1参照)、及びゴム成分に対して、層状粘土鉱物と、フェノール系樹脂とが配合されてなることを特徴とするゴム組成物(特許文献2参照)が開示されている。
しかしながら、これらの技術は、いずれも高いグリップ性能は得られるものの、低温特性とグリップ性能を両立させ得る技術ではない。
また、10重量%以上の共役ジエン系ゴム成分と残部がガラス転移温度(Tg)100〜140℃の樹脂成分とよりなるゴム強化熱可塑性樹脂を、ゴム分100重量部に対して2〜50重量部配合したゴム組成物を用いた空気入りタイヤが開示されている(特許文献3参照)。しかしながら、この空気入りタイヤに用いられるゴム組成物は、悪路や建設現場など、外傷を受けやすい路面で使用される空気入りタイヤ用であって、低温特性とグリップ性能を両立させるものではない。
特開2008−208265号公報 特開2008−189725号公報 特開平8−208888号公報
本発明は、このような状況下になされたもので、低温特性と、ドライグリップ性能及びウェットグリップ性能とを両立させ得るゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤを提供することを目的とするものである。
本発明者は、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、天然ゴムや合成イソプレンゴムに、それに対して非相溶な特定の熱可塑性樹脂を所定の割合で配合することにより、その目的に適合し得るゴム組成物が得られることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、
[1](A)天然ゴム及び/又は合成イソプレンゴム50質量%以上を含むゴム成分と、その100質量部に対して、(B)熱可塑性樹脂8質量部以上を含むゴム組成物であって、前記(B)成分の熱可塑性樹脂が、下記の方法で測定した前記(A)成分との非相溶性度を示すヘイズ値が40%以上であることを特徴とするゴム組成物、
<ヘイズ値測定方法>
テトラヒドロフラン50mL中に、合成イソプレンゴム3gとサンプルの熱可塑性樹脂1.125gを温度25℃で溶解してなる溶液をキャスト成形して得られた厚さ600μmのフィルムのヘイズ値を、JIS K 6714に基づいて測定する。
[2](A)ゴム成分が、天然ゴム及び/又は合成イソプレンゴムを70〜100質量%の割合で含む、上記[1]に記載のゴム組成物、
[3](B)成分の熱可塑性樹脂が、(A)成分との非相溶性度を示すヘイズ値が80%以上である、上記[1]又は[2]に記載のゴム組成物、
[4](B)成分の含有量が、(A)成分100質量部に対して、10〜100質量部である、上記[1]〜[3]のいずれかに記載のゴム組成物、
[5](B)成分の含有量が、10〜50質量部である、上記[4]に記載のゴム組成物、
[6](B)成分の熱可塑性樹脂が、C9系樹脂、C5〜C9系樹脂、ロジン系樹脂、アルキルフェノール系樹脂及びテルペン−芳香族化合物系樹脂の中から選ばれる少なくとも1種である、上記[1]〜[5]のいずれかに記載のゴム組成物、
[7]さらに、(C)補強用充填材を含む、上記[1]〜[6]のいずれかに記載のゴム組成物、
[8](C)補強用充填材がカーボンブラック及び/又はシリカであり、かつその含有量が、(A)成分100質量部に対して、20〜120質量部である、上記[7]に記載のゴム組成物、
[9]上記[1]〜[8]のいずれかに記載のゴム組成物を、トレッド用部材に用いたことを特徴とする空気入りタイヤ、及び
[10]乗用車用ラジアルタイヤである上記[9]に記載の空気入りタイヤ、
を提供するものである。
本発明によれば、天然ゴムや合成イソプレンゴムに、それに対して非相溶な熱可塑性樹脂を配合することで、低温特性とウェットグリップ性能及びドライグリップ性能とを両立し得るゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤを提供することができる。
まず、本発明のゴム組成物について説明する。
[ゴム組成物]
本発明のゴム組成物は、(A)天然ゴム及び/又は合成イソプレンゴム50質量%以上を含むゴム成分と、その100質量部に対して、(B)熱可塑性樹脂8質量部以上を含むゴム組成物であって、前記(B)成分の熱可塑性樹脂が、後述の方法で測定した前記(A)成分との非相溶性度を示すヘイズ値が40%以上であることを特徴とする。
((A)ゴム成分)
本発明のゴム組成物においては、(A)ゴム成分として、天然ゴム及び/又は合成イソプレンゴム50質量%以上を含むゴム成分が用いられる。
この天然ゴムや合成イソプレンゴムに特に制限はなく、従来公知のものの中から適宜選択することができる。合成イソプレンゴムとしては、重量平均分子量4×105以上でシス結合含有量が95%以上であるものが好ましい。この重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法(GPC法)により測定されるポリスチレン換算の値である。
本発明においては、当該(A)ゴム成分中の上記天然ゴム及び/又は合成イソプレンゴムの含有量は、良好な低温特性、ウェットグリップ性能及びドライグリップ性能をバランスよく発揮し得るゴム組成物を得る観点から、50質量%以上であることを要し、好ましくは70〜100質量%、より好ましくは90〜100質量%、さらに好ましくは実質上100%である。
また、当該(A)ゴム成分において、上記天然ゴム及び/又は合成イソプレンゴムと50質量%以下、好ましくは30〜0質量%、より好ましくは10〜0質量%の割合で併用できるゴム成分としては、例えばブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、クロロプレンゴム及びこれらの混合物などが挙げられる。また、その一部が多官能型、例えば四塩化スズ、四塩化珪素のような変性剤を用いることにより分岐構造を有しているものでもよい。
((B)熱可塑性樹脂)
本発明のゴム組成物において、(B)成分として用いられる熱可塑性樹脂は、下記の方法で測定した前記(A)成分との非相溶性度を示すヘイズ値が40%以上であることを要する。
このヘイズ値が高いほど濁り度が大きく、非相溶性度が高くなる。該ヘイズ値が40%未満では、前記(A)成分との非相溶性度が低下し、本発明の目的が達せられない。該ヘイズ値は、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上である。
<ヘイズ値測定方法>
テトラヒドロフラン50mL中に、合成イソプレンゴム3gとサンプルの熱可塑性樹脂1.125gを温度25℃で溶解してなる溶液をキャスト成形して得られた厚さ600μmのフィルムのヘイズ値を、JIS K 6714に基づいて測定する。
なお、ヘイズ値の測定方法の詳細については、後で説明する。
<熱可塑性樹脂の種類>
本発明のゴム組成物における(B)成分の熱可塑性樹脂としては、(A)ゴム成分との非相溶性度を示す、上記の方法で測定されるヘイズ値が40%以上となるものであればよく、特に制限されず、種々の熱可塑性樹脂を挙げることができる。例えばC9系樹脂、C5〜C9系樹脂、ロジン系樹脂、アルキルフェノール系樹脂、及びテルペン−芳香族化合物系樹脂などの中から、該ヘイズ値が40%以上となる樹脂を、適宜1種以上選択して用いることができる。
ここで、C9系樹脂とは、C9系合成石油樹脂を指し、C9留分をAlCl3やBF3などのフリーデルクラフツ型触媒を用い、重合して得られた固体重合体であり、インデン、メチルインデン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどを主成分とする共重合体等が挙げられる。
また、C5〜C9系樹脂とは、C5〜C9系合成石油樹脂を指し、C5〜C11留分を、AlCl3やBF3などのフリーデルクラフツ触媒を用いて重合して得られる固体重合体であり、例えばスチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、インデンなどを主成分とする共重合体などが挙げられる。本発明においては、このC5〜C9樹脂として、C9以上の成分の多い樹脂が、(A)成分との非相溶性の観点から好ましい。
一方、ロジン系樹脂としては、天然樹脂ロジンとして、生松ヤニやトール油に含まれるガムロジン、トール油レジン、ウッドロジンなどがあり、変性ロジン、ロジン誘導体、変性ロジン誘導体として、例えば重合ロジン、その部分水添ロジン;グリセリンエステルロジン、その部分水添ロジンや完全水添ロジン;ペンタエリスリトールエステルロジン、その部分水添ロジンや重合ロジンなどがある。
また、アルキルフェノール系樹脂としては、例えばp−tert−ブチルフェノール−アセチレン樹脂などのアルキルフェノール−アセチレン樹脂、低重合度のアルキルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂などが挙げられる。
テルペン−芳香族化合物系樹脂としては、代表例としてテルペン−フェノール樹脂を挙げることができる。このテルペン−フェノール樹脂は、テルペン類と種々のフェノール類とを、フリーデルクラフツ型触媒を用いて反応させたり、あるいはさらにホルマリンで縮合する方法で得ることができる。原料のテルペン類としては特に制限はなく、α−ピネンやリモネンなどのモノテルペン炭化水素が好ましく、α−ピネンを含むものがより好ましく、特にα−ピネンであることが好ましい。本発明においては、フェノール成分の比率の多いテルペン−フェノール樹脂が好適である。
その他、クマロン−インデン樹脂、キシレン系樹脂、ビニルトルエン−α−メチルスチレン共重合体なども用いることができる。
本発明のゴム組成物においては、(B)成分の熱可塑性樹脂として、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、その含有量は、前述した(A)ゴム成分100質量部に対して、8質量部以上であることを要する。この含有量が8質量部未満では、本発明の目的が達せられないし、また多過ぎると加工性が低下する。したがって、該熱可塑性樹脂の含有量は、好ましくは10〜100質量部、より好ましくは10〜50質量部、さらに好ましくは15〜50質量部、特に好ましくは20〜50質量部の範囲である。
本発明においては、(B)成分の熱可塑性樹脂を、前記のような量で用いることにより、低温特性と、ウェットグリップ性能及びドライグリップ性能とを両立し得るゴム組成物を得ることができる。
本発明のゴム組成物においては、さらに、(C)成分として補強用充填材を含むことができる。
((C)補強用充填材)
補強用充填材としては、カーボンブラック及び/又はシリカが好ましく用いられる。
前記カーボンブラックとしては特に制限はなく、従来ゴムの補強用充填材として使用されているものの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。例えば、SRF、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAFなどが用いられ、特に耐摩耗性に優れるHAF、ISAF、SAFが好ましい。
このカーボンブラックは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
一方、シリカとしては、例えば湿式シリカ(含水ケイ酸)、乾式シリカ(無水ケイ酸)、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウムなどが挙げられるが、中でも湿式シリカが好ましい。
この湿式シリカのBET比表面積は40〜350m2/gであるのが好ましい。BET比表面積がこの範囲であるシリカは、ゴム補強性とゴム成分中への分散性とを両立できるという利点がある。この観点から、BET比表面積が80〜300m2/gの範囲にあるシリカが更に好ましい。このようなシリカとしては東ソー・シリカ(株)社製「ニプシルAQ」、「ニプシルKQ」、デグッサ社製「ウルトラジルVN3」等の市販品を用いることができる。
このシリカは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明のゴム組成物においては、補強用充填材、好ましくは前記カーボンブラック及び/又はシリカの含有量は、前記(A)ゴム成分100質量部に対して、20〜120質量部であることが好ましく、35〜100質量部であることがより好ましい。この含有量が20質量部以上であれば、補強効果が発揮され、一方120質量部以下であれば、転がり抵抗が大きくなりすぎることはない。
(シランカップリング剤)
本発明のゴム組成物においては、補強用充填材としてシリカを用いる場合、その補強性をさらに向上させる目的で、シランカップリッグ剤を配合することができる。
このシランカップリング剤としては、例えばビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン、3−トリメトキシシリルプロピル−N、N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピル−N、N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−N、N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベンゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、ビス(3−ジエトキシメチルシリルプロピル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルジメトキシメチルシラン、ジメトキシメチルシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、ジメトキシメチルシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィドなどが挙げられるが、これらの中で補強性改善効果などの点から、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィドおよび3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアジルテトラスルフィドが好適である。
これらのシランカップリング剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明のゴム組成物においては、好ましいシランカップリング剤の配合量は、シランカップリング剤の種類などにより異なるが、シリカ100質量部に対して、好ましくは2〜20質量部の範囲で選定される。この量が2質量部未満ではカップリング剤としての効果が充分に発揮されにくく、また、20質量部を超えるとゴム成分のゲル化を引き起こすおそれがある。カップリング剤としての効果およびゲル化防止などの点から、このシランカップリング剤の好ましい配合量は、5〜15質量部の範囲である。
(作用)
本発明のゴム組成物において、(A)ゴム成分として天然ゴム及び/又は合成イソプレンゴムを用いることにより、そのTgの低さに起因する低温特性を確保することができる。さらに、該天然ゴムや合成イソプレンゴムに、非相溶性な樹脂をブレンドすることにより、該樹脂が相溶せずに高温まで残ることにより、30℃における貯蔵弾性率E’を高くすることができ、ドライグリップ性能が向上する。つまり、天然ゴムや合成イソプレンゴムに非相溶な樹脂をブレンドすることにより、低温特性及びウェットグリップ性能を確保すると共に、該樹脂の作用で、ドライグリップ性能に優れるゴム組成物を得ることができる。
(ゴム組成物の調製)
本発明のゴム組成物には、本発明の目的が損なわれない範囲で、所望により、通常ゴム工業界で用いられる各種薬品、例えば加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、スコーチ防止剤、亜鉛華、ステアリン酸などを含有させることができる。
上記加硫剤としては、硫黄等が挙げられ、その使用量は、ゴム成分100質量部に対し、硫黄分として0.1〜10.0質量部が好ましく、さらに好ましくは1.0〜5.0質量部である。0.1質量部未満では加硫ゴムの破壊強度、耐摩耗性、低発熱性が低下するおそれがあり、10.0質量部を超えるとゴム弾性が失われる原因となる。
本発明で使用できる加硫促進剤は、特に限定されるものではないが、例えば、M(2−メルカプトベンゾチアゾール)、DM(ジベンゾチアジルジスルフィド)、CZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)等のチアゾール系、あるいはDPG(ジフェニルグアニジン)等のグアニジン系の加硫促進剤等を挙げることができ、その使用量は、ゴム成分100質量部に対し、0.1〜5.0質量部が好ましく、さらに好ましくは0.2〜3.0質量部である。
更に、本発明のゴム組成物で使用できる老化防止剤としては、例えば3C(N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、6C[N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン]、AW(6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン)、ジフェニルアミンとアセトンの高温縮合物等を挙げることができる。その使用量は、ゴムマトリックス100質量部に対して、0.1〜6.0質量部が好ましく、更に好ましくは0.3〜5.0質量部である。
本発明のゴム組成物は、前述した各成分を、バンバリーミキサー、ロール、インターナルミキサーなどの混練り機を用いて混練りすることにより調製することができる。
このようにして調製された本発明のゴム組成物は、低温特性と、ドライグリップ性能及びウェットグリップ性能を両立することができ、特に空気入りタイヤのトレッド用部材として好適に用いられる。
[空気入りタイヤ]
本発明の空気入りタイヤは、前述した本発明のゴム組成物をトレッド用部材に用いたことを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤは、通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて、上記のように各種薬品を含有させた本発明のゴム組成物が未加硫の段階で、トレッド用部材に押出し加工され、タイヤ成形機上で通常の方法により貼り付け成形され、生タイヤが成形される。この生タイヤを加硫機中で加熱加圧して、タイヤが得られる。
タイヤ内に充填する気体としては、通常の或いは酸素分圧を変えた空気、又は窒素などの不活性ガスを用いることができる。
本発明の空気入りタイヤは、特に乗用車用ラジアルタイヤとして好適に用いられる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。なお、各種の測定及び評価法は下記の方法に基づいて行った。
(1)(B)成分の(A)成分に対する非相溶性度を示すヘイズ値の測定
テトラヒドロフラン50mL中に、合成イソプレンゴム(JSR社製、商品名「JSR IR2209」)3gとサンプルの熱可塑性樹脂1.125gを温度25℃で溶解してなる溶液をキャスト成形し、次いで、100℃、20MPaの条件で熱プレスして得られた厚さ600μmのフィルムのヘイズ値を、日本電色工業社製「TRIBIDIMETER NDH5000W」を用い、JIS K 6714に基づいて測定した。
(2)ゴム組成物での評価
<低温特性[−20℃貯蔵弾性率E’]>
スペクトロメーター[東洋精機社製]を用い、−20℃、動歪0.1%、周波数52Hzの条件で貯蔵弾性率(E’)を測定した。比較例3を100として指数で表示した。指数値が低い方がよい。
<ドライグリップ性能[30℃貯蔵弾性率E’]>
スペクトロメーター[東洋精機社製]を用い、30℃、動歪1%、周波数52Hzの条件で貯蔵弾性率(E’)を測定した。比較例3を100として指数で表示した。指数値が高い方がよい。
<ウェットグリップ性能(BPST法)>
室温でブリティッシュ・ポータブル・スキッド・テスター(BPST)にて、湿潤コンクリート路面上を加硫ゴム試験片でこすって測定した際の抵抗値を測定し、比較例3を100として指数表示した。指数値は大きい程、ウェットグリップ性能が良好であることを示す。
(3)タイヤでの評価
185/70R14のタイヤを用い、室内氷上ターンテーブル試験機により、
内圧:200kPa
荷重:4.71kN
氷上路面温度:−1℃、変動範囲±1℃
路面状態:ウェットオンアイス(Wet on Ice、触ると水がつく滑りやすい路面)
評価速度:20km/h→0km/h(制動)
の条件で制動時の摩擦係数を測定し、比較例3を100として指数表示した。指数値は大きいほど、ウェットグリップ性能が良好であることを示す。
実施例1〜12及び比較例1〜4
第3表に示す各配合内容に基づき、各実施例及び比較例のゴム組成物を調製した。なお、使用した熱可塑性樹脂の種類は第1表に、各成分の配合処方は第2表に示す。
ゴム組成物を常法により加硫し、各試験用サンプルを作製し、それぞれのサンプルについて、−20℃及び30℃の貯蔵弾性率(E’)の測定及びBPST法によるウェットグリップ性能の評価を行った。測定結果を第3表に示す。
次に、得られた各ゴム組成物をトレッドに用い常法によって試験用の乗用車用ラジアルタイヤ、タイヤサイズ185/70R14を製造した。得られたタイヤを用いて、室内氷上ターンテーブル試験機による湿潤路面での制動性の評価を行った。評価結果を第3表に示す。
Figure 2010254740
[注]樹脂の代わりに、アロマオイルを用いた場合のヘイズ値は、35%である。
Figure 2010254740
[注]
1)天然ゴム:インドネシア製「SIR20」
2)SBR:乳化重合SBR
3)樹脂:第1表に記載の樹脂
4)カーボンブラックN339:東海カーボン社製「シーストKH」
5)老化防止剤6C:大内新興工業社製「ノクラック6C」、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン
6)加硫促進剤CZ:大内新興工業社製「ノクセラーCZ」、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド
Figure 2010254740
[注]
7)(St/Vi%):StはSBR中の結合スチレン含量(質量%)を示し、ViはSBR中のビニル結合含量(モル%)を示す。
8)ガラス転移温度[Tg]:ゴム成分と樹脂との混合物のTgである。
Figure 2010254740
7)(St/Vi%):第3表−1の脚注と同じである。
8)ガラス転移温度[Tg]:ゴム成分とアロマオイルとの混合物のTgである。
本発明のゴム組成物は、天然ゴムや合成イソプレンゴムに、それに対して非相溶な熱可塑性樹脂を配合することで、低温特性と、ウェットグリップ性能及びドライグリップ性能とを両立することができ、空気入りタイヤのトレッド用部材などに好適に用いられる。

Claims (10)

  1. (A)天然ゴム及び/又は合成イソプレンゴム50質量%以上を含むゴム成分と、その100質量部に対して、(B)熱可塑性樹脂8質量部以上を含むゴム組成物であって、前記(B)成分の熱可塑性樹脂が、下記の方法で測定した前記(A)成分との非相溶性度を示すヘイズ値が40%以上であることを特徴とするゴム組成物。
    <ヘイズ値測定方法>
    テトラヒドロフラン50mL中に、合成イソプレンゴム3gとサンプルの熱可塑性樹脂1.125gを温度25℃で溶解してなる溶液をキャスト成形して得られた厚さ600μmのフィルムのヘイズ値を、JIS K 6714に基づいて測定する。
  2. (A)ゴム成分が、天然ゴム及び/又は合成イソプレンゴムを70〜100質量%の割合で含む、請求項1に記載のゴム組成物。
  3. (B)成分の熱可塑性樹脂が、(A)成分との非相溶性度を示すヘイズ値が80%以上である、請求項1又は2に記載のゴム組成物。
  4. (B)成分の含有量が、(A)成分100質量部に対して、10〜100質量部である、請求項1〜3のいずれかに記載のゴム組成物。
  5. (B)成分の含有量が、10〜50質量部である、請求項4に記載のゴム組成物。
  6. (B)成分の熱可塑性樹脂が、C9系樹脂、C5〜C9系樹脂、ロジン系樹脂、アルキルフェノール系樹脂及びテルペン−芳香族化合物系樹脂の中から選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜5のいずれかに記載のゴム組成物。
  7. さらに、(C)補強用充填材を含む、請求項1〜6のいずれかに記載のゴム組成物。
  8. (C)補強用充填材がカーボンブラック及び/又はシリカであり、かつその含有量が、(A)成分100質量部に対して、20〜120質量部である、請求項7に記載のゴム組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のゴム組成物を、トレッド用部材に用いたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  10. 乗用車用ラジアルタイヤである請求項9に記載の空気入りタイヤ。
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