JP2010252118A - 固体撮像素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】画質の低下を抑えたグローバル動作が可能な固体撮像素子を提供する。
【解決手段】行列状に配置され、各々が受光量に応じた電気信号を出力する複数の画素回路1−1、1−2と、列ごとに設けられ、対応列の画素回路1−1、1−2からの前記電気信号を順次転送する第1の列信号線3と、列ごとに、対応列の画素回路1−1、1−2と同数設けられ、対応列の第1の列信号線3を通して転送されてくる前記電気信号を保持する保持回路4−1、4−2とを備える。保持回路4−1、4−2は、対応列の画素回路1−1、1−2の初期化状態の電気信号を保持する第1の容量31、45と、受光後の電気信号を保持する第2の容量33、47とを有している。差分回路5は、同じ保持回路の第1の容量と第2の容量とに保持されている2つの電気信号の差分を取る。
【選択図】図2
【解決手段】行列状に配置され、各々が受光量に応じた電気信号を出力する複数の画素回路1−1、1−2と、列ごとに設けられ、対応列の画素回路1−1、1−2からの前記電気信号を順次転送する第1の列信号線3と、列ごとに、対応列の画素回路1−1、1−2と同数設けられ、対応列の第1の列信号線3を通して転送されてくる前記電気信号を保持する保持回路4−1、4−2とを備える。保持回路4−1、4−2は、対応列の画素回路1−1、1−2の初期化状態の電気信号を保持する第1の容量31、45と、受光後の電気信号を保持する第2の容量33、47とを有している。差分回路5は、同じ保持回路の第1の容量と第2の容量とに保持されている2つの電気信号の差分を取る。
【選択図】図2
Description
本発明は、デジタルカメラなどに組み込まれたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型のエリアイメージセンサに関する。
まず、従来の固体撮像素子を説明する。
図21は従来の固体撮像素子の1画素の構成を示す回路図である。図21に示すように、スイッチング回路200は、フォトダイオード210とトランスファトランジスタTRt、キャパシタC、リセットトランジスタTRr、センスアンプ用トランジスタTRa、およびスイッチングトランジスタTRsを組み合わせてなる。画素行に沿う線としては、アドレス線A1のほか、転送制御線Tやリセット線Rが引かれている。転送制御線Tおよびリセット線Rは、垂直走査回路に接続されている。画素列に沿う線としては、信号線L1のほか、バイアス線Bが引かれている。
次に従来例の動作を説明する。図22に示すように、短時間露光方式のグローバルシャッタ入力モードとした場合、垂直走査回路は、トリガ信号の入力に応じて全行同時にリセット線RにHレベルの全リセット信号を一瞬送出する。それと同時に、垂直走査回路は、全行の転送制御線TにもHレベルの全転送信号を一瞬送出する。すると、全画素のフォトダイオード210、およびキャパシタCに蓄えられた画素信号がリセットトランジスタTRrを通じて放出され、全画素のフォトダイオード210およびキャパシタCがリセットされる。
その後、垂直走査回路は、垂直同期信号をネゲートする前にHレベルの全転送信号を一瞬再送出する。これにより、トランスファトランジスタTRtが短時間にわたりオフとされ、その間に全画素のフォトダイオード210が同時に露光状態とされる。そして、全画素では、全転送信号の再送出時点でフォトダイオード210からトランスファトランジスタTRtを通じてキャパシタCに画素信号1Fが移り、これらのキャパシタCに画素信号1Fが一時的に蓄えられた状態とされる。
そうした後、垂直走査回路は、1行ごとにアドレス線選択信号を送出する。すると、全画素同時露光による画素信号がセンスアンプ用トランジスタTRaへと送られて増幅され、さらに増幅後の画素信号がスイッチングトランジスタTRsを通じて信号線L上に送り出され画像信号が得られる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術において、フォトダイオード−センスアンプ間容量Cは通称FD(フローティングディフュージョン)で暗電流が大きく、1フレーム相当の時間、電荷を保持する画素では白キズが発生して、画質を低下させるという課題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであって、画質の低下を抑えたグローバル動作が可能な固体撮像素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の固体撮像素子は、行列状に配置され、各々が受光量に応じた電気信号を出力する複数の画素回路と、列ごとに設けられ、対応列の複数の画素回路からの前記電気信号を順次転送する列信号線と、列ごとに、対応列の画素回路と同数設けられ、対応列の列信号線を通して対応画素回路から転送されてくる前記電気信号を保持する保持回路とを備える。
このような構成によれば、グローバル動作において、受光量に応じた電気信号を前記画素回路から前記保持回路に転送して保持した後、フレームレートなどの外部的な要請に見合った所定の待ち時間の経過後に、前記保持回路から前記固体撮像素子の外部へ前記電気信号を出力することができる。
このとき、前記画素回路から前記保持回路への前記電気信号の転送は、外部的な要請とは関係なく、前記列信号線が持つ最大の速度性能で行うことができるので、前記画素回路で前記電気信号を保持しなくてはならない時間は、最大で1列の全画素回路から前記保持回路へ前記電気信号を転送し終える時間となる。外部への出力を待ち合わせる残りの時間、前記電気信号は前記保持回路にて保持される。
前記保持回路は、前記画素回路から前記列信号線で転送されてくる前記電気信号を受信する位置、すなわち、前記画素回路の外部に配置されるので、前記画素回路と比べて回路面積の制約を受けにくい。そのため、比較的大きなキャパシタなどの素子を設けることで、前記保持回路は、長時間にわたって前記画素回路よりも低ノイズで前記電気信号を保持できる。
従って、最大で1フレーム時間にわたって画素回路にて信号電荷を保持する従来のグローバル動作と比べて、暗電流に起因するノイズが低減され、画質の低下を抑えたグローバル動作が可能な固体撮像素子が実現される。
また、前記各保持回路は、対応画素回路の初期化状態の電気信号を保持する第1の容量と、前記対応画素回路の受光後の電気信号を保持する第2の容量とを有し、前記固体撮像素子は、さらに、列ごとに設けられ、対応列の各保持回路の前記第1の容量と前記第2の容量とに保持されている2つの電気信号の差分を取る差分回路を備えてもよい。
このような構成によれば、各画素回路について、初期化状態の電気信号と受光後の電気信号との差分が取られることで、画素回路間の特性ばらつきがキャンセルされ、S/N比の高い信号が得られる。
また、前記各画素回路は、受光量に応じた電荷を生成するフォトダイオードと、前記フォトダイオードの出力に接続された転送MOSトランジスタと、前記フォトダイオードで生成され前記転送MOSトランジスタを介して転送された電荷を電圧に変換するフローティングディフュージョン部と、前記フローティングディフュージョン部で変換された電圧に応じた電気信号を出力する出力MOSトランジスタとを有し、前記各画素回路の前記転送MOSトランジスタのゲートは全て共通に接続されていてもよい。
このような構成によれば、全画素から露光時刻が同じ同時性がある電気信号が得られる。
また、前記各画素回路は所定の複数行ごとにグループ化されており、各グループの画素回路の前記転送トランジスタのゲートはグループごとに共通に接続されていてもよい。
このような構成によれば、露光と電気信号の転送とを含む処理をグループごとに順次行うことができる。この場合、露光時刻の全画素での同時性がなくなる代わりに、前記画素回路内に前記電気信号を保持しなくてはならない時間は、最大で1グループの全画素回路から前記保持回路へ前記電気信号を転送し終える時間まで短縮できるので、暗電流に起因するノイズの低減を重視する場合に有効である。
また、前記各画素回路は、さらに、前記フローティングディフュージョン部と前記出力MOSトランジスタのゲートとの間に挿入された、前記転送MOSトランジスタとは別のもう1つの転送MOSトランジスタを有していてもよい。
このような構成によれば、前記フローティングディフュージョンの電荷を前記出力MOSトランジスタの寄生容量に分配した後、前記フローティングディフュージョンを前記寄生容量から電気的に切り離すことができる。前記寄生容量に分配された電荷の量に応じた電気信号が前記画素回路から出力される。これにより、前記フローティングディフュージョンの暗電流に起因するノイズが低減される。
また、前記固体撮像素子は、さらに、列ごとに設けられ、対応列の複数の画素回路からの出力電流に応じた電圧信号を、対応列の列信号線に順次出力するバッファ回路を備え、各列の前記保持回路は、対応列のバッファ回路から対応列の列信号線を通して転送されてくる電圧信号を保持してもよい。
また、前記バッファ回路は、カレントミラー回路と差動回路とで構成されてもよい。
このような構成によれば、前記画素回路からの電気信号を電流信号として取り出すため、前記電気信号を流す配線の電圧変動が抑えられ、配線容量の影響による転送速度の低下が抑えられる。その結果、前記画素回路から前記保持回路へ前記電気信号を高速に転送できる。
また、前記固体撮像素子は、列ごとに、前記バッファ回路と前記列信号線との組を複数備え、各組のバッファ回路は、対応列の組ごとに異なる複数の画素回路からの出力電流に応じた電圧信号を、組となる列信号線に順次出力し、各列の前記保持回路は、対応列の各組のバッファ回路から組となる列信号線を通して転送されてくる電圧信号を保持してもよい。
このような構成によれば、転送経路が2重化されることによって、前記複数の画素回路から前記保持回路へ前記電気信号の転送に要する時間が短縮される。
また、前記固体撮像素子は、さらに、列ごとに、対応列の列信号線と対応列の保持回路との間に挿入された列増幅器を備えてもよい。
このような構成によれば、前記列増幅器で増幅された後のS/N比の高い電気信号を、前記保持回路に保持させることができる。
なお、本発明は、このような固体撮像素子として実現することができるだけでなく、このような固体撮像素子の駆動方法として実現することもできる。
前述したように、本発明に係る固体撮像素子によれば、各画素回路から出力された電気信号を保持する保持回路を、回路面積の制約を受けにくい前記画素回路の外部に配置するので、前記保持回路は、比較的大きなキャパシタを用いるなどして、長時間にわたって前記画素回路よりも低ノイズで前記電気信号を保持可能に構成できる。
このような構成において、受光量に応じた電気信号を前記画素回路から前記保持回路に転送して保持した後、フレームレートなどの外部的な要請に見合った所定の待ち時間の経過後に、前記保持回路から前記固体撮像素子の外部へ前記電気信号を出力することにより、前記電気信号は、外部へ出力されるまでに、前記画素回路よりも前記保持回路にて多くの時間保持されるので、前記画素回路における暗電流に起因するノイズが低減される。
その結果、画質の低下を抑えてグローバル動作が可能な固体撮像素子が実現される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について述べる。
本発明の実施の形態1について述べる。
図1は、本実施の形態の固体撮像素子の構成を示すブロック図である。4行4列の場合を例に記述している。
図1の固体撮像素子は、複数の画素回路1と、行選択トランジスタ2と、第1の列信号線3と、第2の列信号線12と、記憶部4と、差分回路5と、列選択トランジスタ6と、水平走査回路7と、列選択信号線8と、共通信号線9と、垂直走査回路10とを備える。なお、水平走査回路7は列走査回路、垂直走査回路10は行走査回路とも言う。
各画素回路1は、マトリクス状に配置され、入射した光に応じた電圧の画素信号を行選択トランジスタ2に出力する。具体的には、画素回路1は、垂直走査回路10から出力される信号に従って制御され、画素信号として、入射した光に応じた電圧を行選択トランジスタ2に出力する。行選択トランジスタ2は、垂直走査回路10から出力される信号に従って導通又は非導通となり、導通している期間に、画素回路1から出力された画素信号を第1の列信号線3へ出力する。
第1の列信号線3は、行選択トランジスタ2から出力される電圧を記憶部4に出力し、記憶部4に信号電圧が保持される。記憶部4に保持された電圧は、第2の列信号線12を介して差分回路5に出力される。差分回路5は、記憶部4の2つの信号の差分を出力する。列選択トランジスタ6は、列選択信号線8を介して水平走査回路7から出力される信号に従って導通又は非導通となり、導通している期間に、差分回路5に保持された差分電圧を共通信号線9へ出力する。
図1に示される破線部11の詳細な構成の一例を図2に示す。
図2において、画素回路1−1は図1の画素回路1に対応し、フォトダイオード21と、転送MOSトランジスタ22と、リセットMOSトランジスタ23と、MOSトランジスタ24とで構成される。画素回路1−2は画素回路1−1と同様に構成される他の画素回路である。
画素回路1−1において、フォトダイオード21のアノードは接地され、カソードは転送MOSトランジスタ22のドレインに接続される。転送MOSトランジスタ22のソースはリセットMOSトランジスタ23のソースとMOSトランジスタ24のゲートに接続され、ゲートは端子63に接続される。この領域はフローティングディフュージョン(FD)と呼ばれる拡散容量を形成する。
リセットMOSトランジスタ23のドレインは電源に接続され、ゲートは端子61に接続される。MOSトランジスタ24のドレインは電源に接続され、ソースは行選択MOSトランジスタ2−1のドレインに接続される。
電流源25は第1の列信号線3に接続される。行選択MOSトランジスタ2−1は図1の行選択トランジスタ2に対応し、導通している時はMOSトランジスタ24と電流源25とでソースフォロアを形成する。行選択MOSトランジスタ2−2は行選択MOSトランジスタ2−1と同様に機能する他の画素の行選択トランジスタである。
画素回路1−1、画素回路1−2の出力は行選択MOSトランジスタ2−1、行選択MOSトランジスタ2−2を介して第1の列信号線3に接続される。
記憶部4において、画素回路1−1に対応して、保持回路4−1が設けられる。保持回路4−1は次のように構成される。
第1の列信号線3にMOSトランジスタ30のドレインが接続され、MOSトランジスタ30のソースは容量31の第1の端子に接続される。容量31の第2の端子は接地されている。
第1の列信号線3にMOSトランジスタ32のドレインが接続され、MOSトランジスタ32のソースは容量33の第1の端子に接続される。容量33の第2の端子は接地されている。
容量31の第1の端子はMOSトランジスタ34のドレインに接続され、MOSトランジスタ34のソースはMOSトランジスタ35のソースとMOSトランジスタ36のゲートに接続される。
容量33の第1の端子はMOSトランジスタ35のドレインに接続され、MOSトランジスタ35のソースはMOSトランジスタ34のソースとMOSトランジスタ36のゲートに接続される。
MOSトランジスタ30のゲートは端子66に、MOSトランジスタ32のゲートは端子69に、MOSトランジスタ34のゲートは端子67に、MOSトランジスタ35のゲートは端子68にそれぞれ接続される。
MOSトランジスタ36のドレインは電源に、ソースは行選択MOSトランジスタ37のドレインにそれぞれ接続される。行選択MOSトランジスタ37のゲートは端子75に、ソースは第2の列信号線12にそれぞれ接続される。
電流源38は第2の列信号線12に接続される。
MOSトランジスタ36、行選択MOSトランジスタ37、電流源38はMOSトランジスタ24、行選択MOSトランジスタ2−1、電流源25の構成と同様の動作をし、行選択MOSトランジスタ37が導通している時はMOSトランジスタ36と電流源38でソースフォロアを形成する。
同様に、画素回路1−2に対応して、保持回路4−2が設けられる。保持回路4−2は次のように構成される。
第1の列信号線3にMOSトランジスタ44のドレインが接続され、MOSトランジスタ44のソースは容量45の第1の端子に接続される。容量45の他の端子は接地されている。
第1の列信号線3にMOSトランジスタ46のドレインが接続され、MOSトランジスタ46のソースは容量47の第1の端子に接続される。容量47の他の端子は接地されている。
容量45の第1の端子はMOSトランジスタ48のドレインに接続され、MOSトランジスタ48のソースはMOSトランジスタ49のソースとMOSトランジスタ50のゲートに接続される。
容量47の第1の端子はMOSトランジスタ49のドレインに接続され、MOSトランジスタ49のソースはMOSトランジスタ48のソースとMOSトランジスタ50のゲートに接続される。
MOSトランジスタ44のゲートは端子70に、MOSトランジスタ46のゲートは端子73に、MOSトランジスタ48のゲートは端子71に、MOSトランジスタ49のゲートは端子72にそれぞれ接続される。
MOSトランジスタ50のドレインは電源に、ソースは行選択MOSトランジスタ51のドレインにそれぞれ接続される。行選択MOSトランジスタ51のゲートは端子76に、ソースは第2の列信号線12に接続される。
MOSトランジスタ50、行選択MOSトランジスタ51、電流源38はMOSトランジスタ24、行選択MOSトランジスタ2−1、電流源25の構成と同様の動作をし、行選択MOSトランジスタ51が導通している時はMOSトランジスタ50と電流源38でソースフォロアを形成する。
差分回路5は、容量40、41とMOSトランジスタ42とで構成される。
第2の列信号線12は容量40の第1の端子に接続され、容量40の第2の端子は容量41の第1の端子とMOSトランジスタ42のドレインとに接続される。容量41の第2の端子は接地されている。
MOSトランジスタ42のゲートは端子74に、ソースは端子43にそれぞれ接続される。端子43は基準電圧Vrefに設定されている。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像素子における主要な信号の時間変化を示すタイミングチャートである。
図3には、図2中の各端子に印加される制御信号、および図2中の容量40と容量41の接続点Mに現れる電圧信号SMVが示される。制御信号は、印加される端子の符号にSを付した名称で表わされている。
信号S61は端子61に印加されリセットMOSトランジスタ23のゲートに入力される。
信号S63は端子63に印加され転送MOSトランジスタ22のゲートに入力される。
信号S62は端子62に印加され行選択MOSトランジスタ2−1のゲートに入力される。
信号S64は端子64に印加され行選択MOSトランジスタ2−2のゲートに入力される。
信号S66は端子66に印加されMOSトランジスタ30のゲートに入力される。
信号S70は端子70に印加されMOSトランジスタ44のゲートに入力される。
信号S69は端子69に印加されMOSトランジスタ32のゲートに入力される。
信号S73は端子73に印加されMOSトランジスタ46のゲートに入力される。
信号S74は端子74に印加されMOSトランジスタ42のゲートに入力される。
信号S75は端子75に印加され行選択MOSトランジスタ37のゲートに入力される。
信号S67は端子67に印加されMOSトランジスタ34のゲートに入力される。
信号S68は端子68に印加されMOSトランジスタ35のゲートに入力される。
信号S76は端子76に印加され行選択MOSトランジスタ51のゲートに入力される。
信号S71は端子71に印加されMOSトランジスタ48のゲートに入力される。
信号S72は端子72に印加されMOSトランジスタ49のゲートに入力される。
本発明の第1の実施形態に係る固体撮像素子の動作について、図2、図3を参照しながら説明する。
図3中の期間T1は画素回路1−1、1−2から保持回路4−1、4−2に信号電圧を転送する期間であり、T2は記憶部4に保持された信号を差分し、共通信号線9から出力する期間である。
期間T1における固体撮像素子の動作を説明する。
期間t1で各画素のリセットMOSトランジスタ23のゲートを“HIGH”にして導通させ、各画素のフローティングディフュージョン(以後FDと呼ぶ)を同時に電源に接続して初期状態とする。
期間t2で行選択MOSトランジスタ2−1、MOSトランジスタ30のゲートを“HIGH”にして導通させ、画素回路1−1のFDの初期化電圧がMOSトランジスタ24、行選択MOSトランジスタ2−1、MOSトランジスタ30を介して容量31に保持される。FDの初期化電圧をVrとし、MOSトランジスタ24の電圧降下をVt1とし、増幅率をA1とすると(A1*Vr−Vt1)の電圧が容量31に保持される。
期間t3で行選択MOSトランジスタ2−2、MOSトランジスタ44のゲートを“HIGH”にして導通させ、行選択MOSトランジスタ2−2が選択され、期間t2同様に画素回路1−2の初期化電圧が容量45に保持される。MOSトランジスタ24に対応する画素回路1−2中のトランジスタの電圧降下をVt2とし、増幅率をA2とすると(A2*Vr−Vt2)の電圧が容量45に保持される。
期間t4で各画素の転送MOSトランジスタ22のゲートを“HIGH”にして導通させ、各画素のフォトダイオード21で発生した電荷を同時にFDに転送する。FDでは転送された電荷量に応じた電圧が発生する。画素回路1−1のFDで発生する電圧をVs1とし、画素回路1−2のFDで発生する電圧をVs2とする。
期間t5で行選択MOSトランジスタ2−1、MOSトランジスタ32のゲートを“HIGH”にして導通させ、画素回路1−1のFDの電圧がMOSトランジスタ24、行選択MOSトランジスタ2−1、MOSトランジスタ32を介して容量33に保持される。FDの電圧は(Vr―Vs1)であり、容量33に保持される電圧は{A1*(Vr−Vs1)−Vt1}となる。
期間t6では行選択MOSトランジスタ2−2が選択され、期間t5と同様に、画素回路1−2のFDの電圧が容量47に保持される。容量47に保持される電圧は{A2*(Vr−Vs2)−Vt2}となる。
以上は図2の2行画素の場合で動作の説明をしたが、行方向にN行画素があれば期間t2、期間t3の動作、期間t5、期間t6の動作がN回繰り返される。期間t1から期間t6、すなわち期間T1は、各画素のFDを同時に初期化し、各画素のフォトダイオードの電荷を同時にFDに転送することによって発生する電圧を、記憶部4の対応する保持回路に保持する動作期間である。
期間T1において、記憶部4の各保持回路には次の電圧が保持される。
保持回路4−1において、容量31には画素回路1−1の初期化電圧(A1*Vr−Vt1)が保持され、容量33には画素回路1−1の信号電圧{A1*(Vr−Vs1)−Vt1}が保持される。
保持回路4−2において、容量45には画素回路1−2の初期化電圧(A2*Vr−Vt2)が保持され、容量47には画素回路1−2の信号電圧{A2*(Vr−Vs2)−Vt2}が保持される。
これらの初期化電圧、信号電圧はそれぞれ同時性を持っている。
容量31の保持電圧と容量33の保持電圧の差分を取れば電圧(A1*Vs1)が得られ、容量45の保持電圧と容量47の保持電圧の差分を取れば電圧(A2*Vs2)が得られる。これらの電圧はそれぞれ画素回路1−1、画素回路1−2のフォトダイオードの受光量に応じた信号成分であり、行選択MOSトランジスタ2−1の電圧降下Vt1、行選択MOSトランジスタ2−2の電圧降下Vt2を含まない通称Vtばらつきを補償した信号である。
次に、期間T2における固体撮像素子の動作を説明する。
期間t7でMOSトランジスタ34、行選択MOSトランジスタ37、MOSトランジスタ42のゲートを“HIGH”にして導通させ、容量31の保持電圧(A1*Vr−Vt1)をMOSトランジスタ34、MOSトランジスタ36、行選択MOSトランジスタ37を介して容量40に伝える。
また、MOSトランジスタ42も導通し、容量41、容量40の接続点Mの電圧が端子43の基準電圧Vrefに設定される。MOSトランジスタ36の電圧降下をVt3、増幅率をA3とすると容量40の第2の列信号線に接続された端子の電圧は{A3*(A1*Vr−Vt1)−Vt3}となり、接続点Mに接続された端子の電圧はVrefとなる。
期間t8でMOSトランジスタ35、行選択MOSトランジスタ37のゲートを“HIGH”にして導通させ、容量33の保持電圧{A1*(Vr−Vs1)−Vt1}をMOSトランジスタ35、MOSトランジスタ36、行選択MOSトランジスタ37を介して容量40に伝える。
MOSトランジスタ42のゲートは“LOW”でありMOSトランジスタ42は非導通であるため、接続点Mには、容量40の第2の列信号線12に接続された端子の電圧変化を容量40、容量41の容量値に従って分配した大きさの電圧変化が生じる。
容量40の第2の列信号線12に接続された端子の電圧は〔A3*{A1*(Vr−Vs1)−Vt1}−Vt3〕であったから、当該端子の電圧変化は絶対値で|{A3*(A1*Vr−Vt1)−Vt3}−〔A3*{A1*(Vr−Vs1)−Vt1}−Vt3〕|、つまり|A3*A1*Vs|である。
容量40の容量値をC0とし、容量41の容量値をC1とすると接続点Mの電圧は{Vref−|A3*A1*Vs1|*C0/(C0+C1)}となる。
期間t9でMOSトランジスタ48、行選択MOSトランジスタ51、MOSトランジスタ42のゲートを“HIGH”にして導通させ、容量45の保持電圧(A2*Vr−Vt2)をMOSトランジスタ48、MOSトランジスタ50、行選択MOSトランジスタ51を介して容量40に伝える。
また、MOSトランジスタ42も導通し、容量41、容量40の接続点Mの電圧が端子43の基準電圧Vrefに設定される。MOSトランジスタ50の電圧降下をVt4、増幅率をA4とすると容量40の第2の列信号線側の端子には電圧値{A4*(A2*Vr−Vt2)−Vt4}となり、接続点Mに接続された端子の電圧は電圧値Vrefとなる。
期間t10でMOSトランジスタ49、行選択MOSトランジスタ51のゲートを“HIGH”にして導通させ、容量47の保持電圧{A2*(Vr−Vs2)−Vt2}をMOSトランジスタ49、MOSトランジスタ50、行選択MOSトランジスタ51を介して容量40に伝える。
MOSトランジスタ42のゲートは“LOW”でありMOSトランジスタ42は非導通であるため、接続点Mには、容量40の第2の列信号線12に接続された端子の電圧変化を容量40、容量41の容量値に従って分配した大きさの電圧変化が生じる。
容量40の第2の列信号線12に接続された端子の電圧は〔A4*{A2*(Vr−Vs2)−Vt2}−Vt4〕であったから、当該端子の電圧変化は絶対値で|{A4*(A2*Vr−Vt2)−Vt4}−〔A4*{A2*(Vr−Vs2)−Vt2}−Vt4〕|、つまり|A4*A2*Vs|である。
容量40の容量値をC0とし、容量41の容量値をC1とすると接続点Mの電圧は{Vref−|A4*A2*Vs|*C0/(C0+C1)}となる。
MOSトランジスタの増幅率A1、A2、A3、A4がAに等しいとすると、期間t8で出力される接続点Mでの画素回路1−1の信号電圧Vout1は{Vref−|A*A*Vs1|*C0/(C0+C1)}となり、期間t10で出力される接続点Mでの画素回路1−2の信号電圧Vout2は{Vref−|A*A*Vs2|*C0/(C0+C1)}となり、電圧降下Vt1、Vt2、Vt3、Vt4で表現する通称Vtばらつきのない信号が得られる。
各列の接続点Mが各列の列選択トランジスタ6に接続される。列選択信号線8を介して水平走査回路7から出力される信号に従って列選択トランジスタ6が導通又は非導通となり、列選択トランジスタ6が導通している期間に、各列の接続点Mの差分電圧が共通信号線9へ出力される。
(実施の形態1の変形例1)
次に、本発明の実施の形態1の変形例1について述べる。
次に、本発明の実施の形態1の変形例1について述べる。
図4は、変形例1の固体撮像素子について、実施の形態1の固体撮像素子の破線部11に対応する部分の詳細な構成の一例を示す回路図である。変形例1の固体撮像素子は、図2に示される実施の形態1の固体撮像素子の対応部分と比べて、各画素回路に新たな転送MOSトランジスタが追加される点のみが異なる。
例えば、画素回路1−1において、リセットMOSトランジスタ23のソースおよびMOSトランジスタ24のゲートの接続点Aと転送MOSトランジスタ22のドレインとの間に新たな転送MOSトランジスタ222が挿入される。画素回路1−2の同様の位置にも新たな転送MOSトランジスタが挿入される。
各画素回路に追加される新たな転送MOSトランジスタは、端子633に印加される信号に従って全画素同時に導通又は非導通となり、導通している期間に、それぞれの画素回路内のFDに保持されている電荷をMOSトランジスタ24のゲート容量へ分配する。
図5は、変形例1に係る固体撮像素子における主要な信号の時間変化を示すタイミングチャートである。
図5のタイミングチャートは、図3のタイミングチャートと比べて、信号S633の追加に伴って期間T1の一部が変更される。以下では、主として図3のタイミングチャートからの変更点について説明する。
期間t1で各画素のリセットMOSトランジスタ23および各画素の新たな転送MOSトランジスタのそれぞれのゲートを“HIGH”にして導通させ、全画素同時にFDを電源に接続して初期状態とする。
期間t2、t3で画素回路1−1、1−2の初期化電圧が容量31、45にそれぞれ保持される。
期間t4で各画素の転送MOSトランジスタ22のゲートを“HIGH”にして導通させ、各画素のフォトダイオード21で発生した電荷を同時にFDに転送する。
期間t4と期間t5との間に、期間tnewが挿入される。
期間tnewで各画素の新たな転送MOSトランジスタ222のゲートを“HIGH”にして導通させ、FDに保持されている電荷をMOSトランジスタ24のゲート容量へ分配する。MOSトランジスタ24のゲート容量へ分配された電荷量に応じて接続点Aの電圧が定まる。
期間t5で行選択MOSトランジスタ2−1、MOSトランジスタ32のゲートを“HIGH”にして導通させ、画素回路1−1の接続点Aの電圧がMOSトランジスタ24、行選択MOSトランジスタ2−1、MOSトランジスタ32を介して容量33に保持される。
期間t6では行選択MOSトランジスタ2−2が選択され、期間t5と同様に、画素回路1−2の接続点Aの電圧が容量47に保持される。
期間T2では、図3のタイミングチャートで説明した動作と同様にして、記憶部4の信号が差分され、共通信号線9から出力される。
このような構成において、MOSトランジスタ24のゲート容量の暗電流はFDの暗電流と比べて一般的に小さいので、接続点Aにおけるリーク電流によるノイズ(電圧変動)はFDと比べて緩慢となる。
その結果、信号電圧をFDで保持する場合と比べて、画素回路が所望の精度で信号電圧を保持できる時間が延長されるので、画素回路から記憶部4へ信号電圧の転送速度を遅くできる特徴がある。
(実施の形態1の変形例2)
次に、本発明の実施の形態1の変形例2について述べる。
次に、本発明の実施の形態1の変形例2について述べる。
図6は、変形例2の固体撮像素子について、複数の画素回路の詳細な構成の一例を示す回路図である。変形例2の固体撮像素子は、図2に示される実施の形態1の固体撮像素子の対応部分と比べて、複数の画素回路が所定の複数行ごとにグループ化されており、リセットMOSトランジスタ23および転送MOSトランジスタ22がグループごとに独立して制御可能に構成されている点のみが異なる。
例えば、グループ1の画素回路1−1、画素回路1−2のリセットMOSトランジスタ23のゲートは端子61に共通に接続され、転送MOSトランジスタ22のゲートは端子63に共通に接続されている。
また、グループ2の画素回路1−3、画素回路1−4のリセットMOSトランジスタ23のゲートは端子611に共通に接続され、転送MOSトランジスタ22のゲートは端子633に共通に接続されている。
図7は、画素回路のグループ化を説明するブロック図であり、グループ化された複数の画素回路1−1、1−2、1−3、1−4および記憶部4の構成が示される。図7の記憶部4は、図2および図4の記憶部4と実質的に同一であり、初期化電圧と信号電圧とを保持する保持回路が、各画素回路に対応して設けられる。図7では、理解のため、個々の画素回路に対応する保持回路4−1、4−2、4−3、4−4が示されている。
図8は、変形例2に係る固体撮像素子における主要な信号の時間変化を示すタイミングチャートである。図8のタイミングチャートは、図3のタイミングチャートと比べて、画素回路のグループ化に伴って期間T1の動作がグループごとに(グループ1について期間T1、グループ2について期間T11のように)行われる点が変更される。以下では、主として図3のタイミングチャートからの変更点について説明する。
図8の期間T1は画素回路1−1、1−2において初期化電圧と信号電圧とを生成し、生成された初期電圧と信号電圧とを保持回路4−1、4−2に転送する期間であり、期間T11は画素回路1−3、1−4において初期化電圧と信号電圧とを生成し、生成された初期電圧と信号電圧とを保持回路4−3、4−4に信号電圧を転送する期間であり、期間T2は記憶部4に保持された信号を差分し、共通信号線9から出力する期間である。
このような構成によれば、画素回路で初期化電圧および信号電圧を生成してから記憶部4へ転送する動作がグループごとに行われるので、全画素の信号電圧の同時性が失われることと引き換えに、画素回路において信号電圧が保持される時間を短縮できる。
その結果、全画素回路で同時に初期化電圧および信号電圧を生成してから記憶部4へ転送する場合と比べて、画素回路から記憶部4へ転送される信号電圧に含まれるリーク電流によるノイズを低減できる特徴がある。
一例として、1000行×2000列の200万個の画素回路で構成され、1フレーム時間が16.6msec(60フレーム/sec)である固体撮像素子に上述の構成を適用する場合の実用性を検討する。
第1の列信号線3の転送クロックを10MHz(1信号あたりの転送時間が0.1μsec)と想定すれば、1つの画素回路から記憶部4の保持回路へ初期化電圧および信号電圧を転送するために要する時間は0.2μsecである。
このとき、1列内の1000個の画素回路で同時に初期化電圧および信号電圧を生成してから記憶部4へ転送すれば、画素回路において信号電圧が保持される時間は、最大で0.2μsec×1000=200μsecである。
この場合、全画素の同時性はあるが、画素回路において信号電圧を200μsec保持するとリーク電流により画質劣化が生じる懸念がある。
そこで、1000行を20行ずつ50グループにグループ化し、グループごとに画素回路で初期化電圧および信号電圧を生成してから記憶部4へ転送する。このとき、1グループの画素回路において信号電圧が保持される時間は、最大で0.2μsec×20=4μsecである。また、異なるグループの画素回路において初期化電圧および信号電圧が生成される時間差は、最大で4μsec×50=200μsecであり、1フレーム時間16.6msecの1/83である。
この場合、全画素の完全な同時性はないが、1フレーム時間の1/83の非同時性は実用性があると考えられる。しかも画素回路において信号電圧が保持される時間が4μsecに短縮されるため、リーク電流による画質劣化を生じにくくなる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について述べる。
次に、本発明の実施の形態2について述べる。
図9は、本実施の形態の固体撮像素子の構成を示すブロック図である。本実施の形態の固体撮像素子は、実施の形態1と比較して、各画素回路から列信号線3の画素信号を出力する形式が異なる。
図9に示される破線部83の詳細な構成の一例を図10に示す。図10には、破線部83内の3つの画素回路を含む回路115が記述される。
図10において、フォトダイオード91、転送MOSトランジスタ94、リセットMOSトランジスタ97、MOSトランジスタ100は1行目の画素回路を構成する。同様にフォトダイオード92、転送MOSトランジスタ95、リセットMOSトランジスタ98、MOSトランジスタ101は2行目の画素回路を構成し、フォトダイオード93、転送MOSトランジスタ96、リセットMOSトランジスタ99、MOSトランジスタ102は3行目の画素回路を構成する。
フォトダイオード91のアノードは接地され、カソードは転送MOSトランジスタ94のドレインに接続される。
転送MOSトランジスタ94のソースはリセットMOSトランジスタ97のソースとMOSトランジスタ100のゲートに接続され、ゲートは端子111に接続される。この領域はFDと呼ばれる拡散容量を形成する。
リセットMOSトランジスタ97のドレインは電源に接続され、ゲートは端子110に接続される。
MOSトランジスタ100のドレインは行選択MOSトランジスタ103のソースに接続され、ソースは共通信号線116に接続されている。
行選択MOSトランジスタ103のゲートは端子112に接続され、ドレインは共通信号線117に接続されている。
2行目、3行目の画素回路も同様な接続で、転送MOSトランジスタ94、95、96のゲートは端子111に共通に接続され、リセットMOSトランジスタ97、98、99のゲートは端子110に共通に接続されている。行選択MOSトランジスタ103のゲートは端子112に、行選択MOSトランジスタ104のゲートは端子113に、行選択MOSトランジスタ105のゲートは端子114に、ドレインは共通信号線117に接続されている。
MOSトランジスタ106、107のドレインは端子80に接続され、端子80は電源に接続される。MOSトランジスタ106、107のゲートは共通接続されMOSトランジスタ106のソースに接続されている。MOSトランジスタ106のソースは共通信号線117に接続される。
MOSトランジスタ108のドレインとゲートは、MOSトランジスタ107のソースに共通に接続され、第3の列信号線82を介して記憶部4に接続される。MOSトランジスタ108のソースは共通信号線116に接続される。
MOSトランジスタ109のドレインは共通信号線116に接続され、ソースは接地される。ゲートは端子81に接続され、DCバイアスされている。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像素子における主要な信号の時間変化を示すタイミングチャートである。信号の名称には、図3と同様の表記法が用いられる。
本発明の第2の実施形態に係る固体撮像素子の動作について図10、図11を参照しながら説明する。
期間t1で全画素のリセットMOSトランジスタ97、98、99のゲートを“HIGH”にして導通させ、全画素同時にFDを電源に接続して初期状態とする。
期間t2で行選択MOSトランジスタ103のゲートを“HIGH”にして導通させ、MOSトランジスタ100のドレインをMOSトランジスタ106のソースへ接続し、ソースをMOSトランジスタ108のソースに接続する。
このとき、固体撮像素子は等価的に図12に示すバッファ回路として動作する。MOSトランジスタ100が図12のバッファ回路の入力MOSトランジスタとして機能する。
図10の共通信号線117は図12の回路部分Gに相当し、入力端子84に大きい振幅の信号電圧が入力されても共通信号線117に相当する回路部分Gの電圧振幅は小さく、共通信号線117の浮遊容量の影響が少なくなり、高速動作が可能となる。すなわち、MOSトランジスタ100に対応するFDの初期化電圧は高速に記憶部4に転送される。このように構成されるバッファ回路を、以下では電流モード出力回路とも言う。
期間t3、期間t4で、行選択MOSトランジスタ104、105のゲートを“HIGH”にして導通させることで、それぞれMOSトランジスタ101、102が図12のバッファ回路の入力MOSトランジスタとして機能する。これにより、期間t1と同様に、MOSトランジスタ101、102に対応するFDの初期化電圧が高速に記憶部4に転送される。
期間t5で全画素の転送MOSトランジスタ94、95、96のゲートを“HIGH”にして導通させ、フォトダイオード91、92、93で発生した電荷を同時にFDに転送する。
期間t6、期間t7、期間t8で、期間t1、期間t2、期間t3と同様にして、各画素の信号電圧が高速に記憶部4に転送される。
上記は画素回路から記憶部4に信号電圧を転送する期間T1の説明であり、記憶部4に保持された信号を差分し、共通信号線9から出力する期間T2の動作は第1の実施形態と同様である。
(実施の形態2の変形例1)
次に、本発明の実施の形態2の変形例1について述べる。
次に、本発明の実施の形態2の変形例1について述べる。
図13は、変形例1の固体撮像素子について、図10に示される実施の形態2の固体撮像素子に対応する部分の詳細な構成の一例を示す回路図である。変形例1の固体撮像素子では、実施の形態1の変形例1と同様の考え方に基づいて、図13に示される実施の形態2の固体撮像素子の対応部分に対して、各画素回路に新たな転送MOSトランジスタが追加される。
リセットMOSトランジスタ97のソースおよびMOSトランジスタ100のゲートの接続点Aと転送MOSトランジスタ94のゲートとの間に新たな転送MOSトランジスタ944が挿入される。他の画素回路の同様の位置にも新たな転送MOSトランジスタ955、966が挿入される。
各画素回路に追加される新たな転送MOSトランジスタ944、955、966は、端子1111に印加される信号に従って全画素同時に導通又は非導通となり、導通している期間に、それぞれの画素回路内のFDに保持されている電荷をMOSトランジスタ100、101、102のゲート容量へ分配する。
図14は、変形例1に係る固体撮像素子における主要な信号の時間変化を示すタイミングチャートである。図14のタイミングチャートは、図11のタイミングチャートと比べて、信号S1111の追加に伴って期間T1の一部が変更される。以下では、主として図11のタイミングチャートからの変更点について説明する。
期間t1で全画素のリセットMOSトランジスタ97、98、99および各画素の新たな転送MOSトランジスタ944、955、966のそれぞれのゲートを“HIGH”にして導通させ、全画素同時にFDを電源に接続して初期状態とする。
期間t1、t2、t3で各画素回路の初期化電圧が記憶部4へ転送される。
期間t5でフォトダイオード91、92、93で発生した電荷を同時にそれぞれの画素回路内のFDに転送する。
期間t5と期間t6との間に、期間tnewが挿入される。期間tnewで新たな転送MOSトランジスタ944、955、966のゲートを“HIGH”にして導通させ、FDに保持されている電荷をMOSトランジスタ100、101、102のゲート容量へ分配する。MOSトランジスタ100、101、102のゲート容量へ分配された電荷量に応じて接続点Aの電圧が定まる。
期間t6、t7、t8で各画素回路の接続点Aの電圧が記憶部4へ転送される。
このような構成において、MOSトランジスタ100、101、102のゲート容量の暗電流はFDの暗電流と比べて一般的に小さいので、接続点Aにおけるリーク電流によるノイズ(電圧変動)はFDと比べて緩慢となる。
その結果、信号電圧をFDで保持する場合と比べて、画素回路が所望の精度で信号電圧を保持できる時間が延長されるので、画素回路から記憶部4へ信号電圧の転送速度を遅くできる特徴がある。
(実施の形態2の変形例2)
次に、本発明の実施の形態2の変形例2について述べる。
次に、本発明の実施の形態2の変形例2について述べる。
図15は、変形例2の固体撮像素子について、複数の画素回路の詳細な構成の一例を示す回路図である。変形例2の固体撮像素子は、図10に示される実施の形態2の固体撮像素子の対応部分と比べて、複数の画素回路が所定の複数行ごとにグループ化されており、リセットMOSトランジスタ97、98、99、999、および転送MOSトランジスタ94、95、96、966がグループごとに独立して制御可能に構成されている点のみが異なる。
例えば、グループ1の画素回路に含まれるリセットMOSトランジスタ97、98のゲートは端子1100に共通に接続され、転送MOSトランジスタ94、95のゲートは端子1133に共通に接続されている。
また、グループ2の画素回路に含まれるリセットMOSトランジスタ99、999のゲートは端子1111に共通に接続され、転送MOSトランジスタ96、966のゲートは端子1112に共通に接続されている。
図16は、画素回路のグループ化を説明するブロック図であり、グループ化された複数の画素回路1−1、1−2、1−3、1−4および記憶部4の構成が示される。図16の記憶部4は、図2および図4の記憶部4と実質的に同一であり、初期化電圧と信号電圧とを保持する保持回路が、各画素回路に対応して設けられる。図16では、理解のため、個々の画素回路に対応する保持回路4−1、4−2、4−3、4−4が示されている。
図17は、変形例2に係る固体撮像素子における主要な信号の時間変化を示すタイミングチャートである。図17のタイミングチャートは、図11のタイミングチャートと比べて、画素回路のグループ化に伴って期間T1の動作がグループごとに(グループ1について期間T1、グループ2について期間T11のように)行われる点が変更される。以下では、主として図11のタイミングチャートからの変更点について説明する。
図17中の期間T1は画素回路1−1、1−2において初期化電圧と信号電圧とを生成し、生成された初期電圧と信号電圧とを保持回路4−1、4−2に転送する期間であり、期間T11は画素回路1−3、1−4において初期化電圧と信号電圧とを生成し、生成された初期電圧と信号電圧とを保持回路4−3、4−4に信号電圧を転送する期間である。
このような構成によれば、画素回路で初期化電圧および信号電圧を生成してから記憶部4へ転送する動作がグループごとに行われるので、全画素の信号電圧の同時性がなくなることと引き換えに、画素回路において信号電圧が保持される時間を短縮できる。
その結果、全画素回路で同時に初期化電圧および信号電圧を生成してから記憶部4へ転送する場合と比べて、画素回路から記憶部4へ転送される信号電圧に含まれるリーク電流によるノイズを低減できる特徴がある。
このような構成が実用性を有していることは、実施の形態1の変形例2の検討で述べたとおりである。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について述べる。
次に、本発明の実施の形態3について述べる。
図18は、本実施の形態の固体撮像素子の構成を示すブロック図である。本実施の形態の固体撮像素子は、実施の形態2の固体撮像素子と比較して、各列の列信号線を複数にすることによって、画素回路から記憶部4への信号の転送時間を短縮可能とした構成である。
奇数行の画素の共通信号線117−1と偶数行の画素の共通信号線117−2に分け、垂直走査回路10の信号を行選択MOSトランジスタ103−1、103−2のゲートに印加して奇数行、偶数行の信号を同時に記憶部4に転送する。記憶部4も奇数行用、偶数行用に分けている。
以下、図19を用いて説明する。
図19に示される回路は、画素回路部120、奇数行画素の電流モード出力回路121、偶数行画素の電流モード出力回路122、奇数行画素の記憶部123、偶数行画素の記憶部124、差分回路125、奇数行画素の列信号線126、偶数行画素の列信号線127、奇数行画素の電流モード出力回路121の出力線128、および偶数行行画素の電流モード出力回路122の出力線129から構成される。
図19では実施の形態3の主要な部分のみ記載しており、固体撮像素子を形成する垂直走査回路や水平走査回路等やMOSトランジスタのゲートに印加する信号線は省略している。奇数行画素、偶数行画素の初期化電圧を同時にそれぞれ電流モード出力回路121、122の出力線128、129を介して、記憶部123、124の容量に転送する。
さらに、奇数行画素、偶数行画素の信号電圧を同時にそれぞれ電流モード出力回路121、122の出力線128、129を介して、記憶部123、124の他の容量に転送する。
読み出しは記憶部123、124に保持された電圧の差分を取る差分回路125を介して行う。
以上のように構成された固体撮像素子によれば、奇数行、偶数行の画素回路から記憶部への転送を同時に行うため、さらに高速の転送が可能である。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について述べる。
次に、本発明の実施の形態4について述べる。
図20は、本実施の形態の固体撮像素子の構成を示すブロック図である。本実施の形態の固体撮像素子は、実施の形態1と比較して、各列に記憶部4の前段に列増幅器130が接続されている構成が異なる。
記憶部4では容量とMOSトランジスタのスイッチング動作によりKTCノイズが発生する。このノイズはランダムであり、補正が困難である。
KTCノイズの値Nは、容量の容量値をCとし、絶対温度をTとすると、N=(K*T/C)-0.5で表され、容量値Cが大きいほどKTCノイズ値Nは小さくなる。たとえば列増幅器130の前段で信号値をS、ノイズ成分値をN、増幅回路の増幅率をA倍とし、記憶部4のKTCノイズをNKTCとすると、列増幅器130がない場合は信号/ノイズはS/(N+NKTC)である。
これに対し、列増幅器130がある場合は、信号/ノイズはAS/(AN+NKTC)となり、書き換えるとS/(N+NKTC/A)となる。列増幅器130を設けることによってKTCノイズは実質1/Aと小さくなる。従って、ノイズ成分の少ない信号が得られる。
以上、本発明の固体撮像素子について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものも本発明の範囲内に含まれる。
本発明に係る固体撮像素子によれば、画質の低下を抑えたグローバル動作が可能な固体撮像素子として、デジタルカメラなどへの利用が可能である。
1−1、1−2、1−3、1−4 画素回路
2−1、2−2 行選択MOSトランジスタ
3 第1の列信号線
4 記憶部
4−1、4−2、4−3、4−4 保持回路
5 差分回路
6 列選択トランジスタ
7 水平走査回路
8 列選択信号線
9 共通信号線
10 垂直走査回路
12 第2の列信号線
21 フォトダイオード
22 転送MOSトランジスタ
23 リセットMOSトランジスタ
24 MOSトランジスタ
25 電流源
30、32、34、35、36 MOSトランジスタ
31、33 容量
37 行選択MOSトランジスタ
38 電流源
40、41 容量
42 MOSトランジスタ
44、46、48、49、50 MOSトランジスタ
45、47 容量
51 行選択MOSトランジスタ
82 第3の列信号線
91、92、93 フォトダイオード
94、95、96 転送MOSトランジスタ
97、98、99 リセットMOSトランジスタ
100、101、102 MOSトランジスタ
103、104、105 行選択MOSトランジスタ
106、107、108、109 MOSトランジスタ
116、117 共通信号線
120 画素回路部
121、122 電流モード出力回路
123、124 記憶部
125 差分回路
126、127 列信号線
128、129 出力線
130 列増幅器
222 転送MOSトランジスタ
944、955、966 転送MOSトランジスタ
2−1、2−2 行選択MOSトランジスタ
3 第1の列信号線
4 記憶部
4−1、4−2、4−3、4−4 保持回路
5 差分回路
6 列選択トランジスタ
7 水平走査回路
8 列選択信号線
9 共通信号線
10 垂直走査回路
12 第2の列信号線
21 フォトダイオード
22 転送MOSトランジスタ
23 リセットMOSトランジスタ
24 MOSトランジスタ
25 電流源
30、32、34、35、36 MOSトランジスタ
31、33 容量
37 行選択MOSトランジスタ
38 電流源
40、41 容量
42 MOSトランジスタ
44、46、48、49、50 MOSトランジスタ
45、47 容量
51 行選択MOSトランジスタ
82 第3の列信号線
91、92、93 フォトダイオード
94、95、96 転送MOSトランジスタ
97、98、99 リセットMOSトランジスタ
100、101、102 MOSトランジスタ
103、104、105 行選択MOSトランジスタ
106、107、108、109 MOSトランジスタ
116、117 共通信号線
120 画素回路部
121、122 電流モード出力回路
123、124 記憶部
125 差分回路
126、127 列信号線
128、129 出力線
130 列増幅器
222 転送MOSトランジスタ
944、955、966 転送MOSトランジスタ
Claims (12)
- 行列状に配置され、各々が受光量に応じた電気信号を出力する複数の画素回路と、
列ごとに設けられ、対応列の複数の画素回路からの前記電気信号を順次転送する列信号線と、
列ごとに、対応列の画素回路と同数設けられ、対応列の列信号線を通して対応画素回路から転送されてくる前記電気信号を保持する保持回路と
を備える固体撮像素子。 - 前記各保持回路は、対応画素回路の初期化状態の電気信号を保持する第1の容量と、前記対応画素回路の受光後の電気信号を保持する第2の容量とを有し、
前記固体撮像素子は、さらに、列ごとに設けられ、対応列の各保持回路の前記第1の容量と前記第2の容量とに保持されている2つの電気信号の差分を取る差分回路を備える
請求項1に記載の固体撮像素子。 - 前記各画素回路は、
受光量に応じた電荷を生成するフォトダイオードと、
前記フォトダイオードの出力に接続された転送MOSトランジスタと、
前記フォトダイオードで生成され前記転送MOSトランジスタを介して転送された電荷を電圧に変換するフローティングディフュージョン部と、
前記フローティングディフュージョン部で変換された電圧に応じた電気信号を出力する出力MOSトランジスタと
を有し、
前記各画素回路の前記転送MOSトランジスタのゲートは全て共通に接続されている
請求項1または2に記載の固体撮像素子。 - 前記各画素回路は、
受光量に応じた電荷を生成するフォトダイオードと、
前記フォトダイオードの出力に接続された転送MOSトランジスタと、
前記フォトダイオードで生成され前記転送MOSトランジスタを介して転送された電荷を電圧に変換するフローティングディフュージョン部と、
前記フローティングディフュージョン部にゲートが接続され、前記フローティングディフュージョン部で変換された電圧に応じた電気信号を出力する出力MOSトランジスタと
を有し、
前記各画素回路は所定の複数行ごとにグループ化されており、各グループの画素回路の前記転送トランジスタのゲートはグループごとに共通に接続されている
請求項1または2に記載の固体撮像素子。 - 前記各画素回路は、さらに、
前記フローティングディフュージョン部と前記出力MOSトランジスタのゲートとの間に挿入された、前記転送MOSトランジスタとは別のもう1つの転送MOSトランジスタを有している
請求項1から4のいずれか1項に記載の固体撮像素子。 - 前記各保持回路は、前記電気信号をアナログ値で保持する
請求項1から5のいずれか1項に記載の固体撮像素子。 - 前記固体撮像素子は、さらに、
列ごとに設けられ、対応列の複数の画素回路からの出力電流に応じた電圧信号を、対応列の列信号線に順次出力するバッファ回路を備え、
各列の前記保持回路は、対応列のバッファ回路から対応列の列信号線を通して転送されてくる電圧信号を保持する
請求項1から6のいずれか1項に記載の固体撮像素子。 - 前記バッファ回路は、カレントミラー回路と差動回路とで構成される
請求項7に記載の固体撮像素子。 - 前記固体撮像素子は、
列ごとに、前記バッファ回路と前記列信号線との組を複数備え、
各組のバッファ回路は、対応列の組ごとに異なる複数の画素回路からの出力電流に応じた電圧信号を、組となる列信号線に順次出力し、
各列の前記保持回路は、対応列の各組のバッファ回路から組となる列信号線を通して転送されてくる電圧信号を保持する
請求項7または8に記載の固体撮像素子。 - 前記固体撮像素子は、さらに、
列ごとに、対応列の列信号線と対応列の保持回路との間に挿入された列増幅器を備える
請求項1から6のいずれか1項に記載の固体撮像素子。 - 行列状に配置された複数の画素回路と、列ごとに設けられた列信号線と、列ごとに設けられた対応列の画素回路と同数の保持回路とを備える固体撮像素子を駆動するための駆動方法であって、
前記各画素回路が、各々の受光量に応じた電気信号を出力する出力ステップと、
前記各列信号線が、対応列の複数の画素回路からの前記電気信号を順次転送する転送ステップと、
前記各保持回路が、対応列の列信号線を通して対応画素回路から転送されてくる前記電気信号を保持する保持ステップと
を含む駆動方法。 - 前記各保持回路は、第1の容量と第2の容量とを有しており、
前記保持ステップは、
前記第1の容量が、対応画素回路の初期化状態の電気信号を保持するステップと、
前記第2の容量が、対応画素回路の受光後の電気信号を保持するステップと
を含み、
前記駆動方法は、さらに、
列ごとに設けられた差分回路が、対応列の各保持回路の前記第1の容量と前記第2の容量とに保持されている2つの電気信号の差分を取る差分ステップ
を含む請求項11に記載の駆動方法。
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