JP2010215173A - パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】操舵補助力を発生用の油圧ポンプを駆動するための電動モータ24を、ECU25がPWM制御する。ECU25は、目標回転速度設定部36が設定する目標回転速度ω*に応じて、電動モータ24を制御する。目標回転速度設定部36は、基本目標回転速度設定部41、ゲイン設定部42および乗算器43を備えている。基本目標回転速度設定部41は、操舵速度および車速に応じて基本目標回転速度を設定する。ゲイン設定部42は、車両の加速度に応じたゲインを設定する。乗算器43は、ゲイン設定部42によって設定されたゲインを基本目標回転速度に乗じて、最終的な目標回転速度ω*を求める。
【選択図】図2
Description
そこで、この発明の目的は、車両の加速度に依存する操舵フィーリングの悪化の問題を改善できるパワーステアリング装置を提供することである。
この構成によれば、車両の操向のための操作部材(たとえばステアリングホイール)の操作に応じて基本目標回転速度が設定され、この基本目標回転速度に対して車両の加速度に応じた補正を施すことによって、電動モータの目標回転速度が求められる。これにより、操作部材の操作および加速度に応じた適切な目標回転速度で電動モータが制御されるから、優れた操舵フィーリングを実現できる。
また、当該パワーステアリング装置が搭載された車両の車速を取得する車速取得手段(31)をさらに備え、前記基本目標回転速度制御手段が、操作部材の操作(たとえば操作速度)および車速に応じて前記基本目標回転速度を設定するようにしてもよい。これにより、操作部材の操作、車速および加速度に応じた回転速度制御が可能となるから、一層優れた操舵フィーリングを実現できる。
このような構成は、車両の加速時において路面から転舵輪に働く外力(転舵方向の外力)が減少するような特性の車両に適用されるとよい。この場合、基本目標回転速度が減少補正されることになる。その結果、油圧回路内での作動油の移動が通常時(加速時以外)よりも制限され、加速時における転舵輪の回動を通常時よりも抑制できるから、とくに急加速時におけるステアリングのふらつきを抑制できる。また、電動モータの回転速度の減少によって操舵補助力が減少するから、加速時に操舵抵抗が過少となることを抑制できる。このようにして、加速時の操舵フィーリングを改善できる。
請求項4記載の発明は、前記補正手段は、前記加速度が車両の減速を表す値である場合に前記基本目標回転速度を増加補正するものである、請求項2または3記載のパワーステアリング装置である。
請求項5記載の発明は、前記補正手段は、前記加速度が車両の加速を表す値である場合に前記基本目標回転速度を増加補正するものである、請求項2記載のパワーステアリング装置である。
請求項6記載の発明は、前記補正手段は、前記加速度が車両の減速を表す値である場合に前記基本目標回転速度を減少補正するものである、請求項2または5記載のパワーステアリング装置である。
加速時に基本目標回転速度を増加補正するか減少補正するか、および減速時に基本加速度を増加補正するか減少補正するかは、必ずしも車両の特性に基づいて定める必要はない。すなわち、個々の車両において目標とされる操舵フィーリングが加速時および減速時に得られるように基本目標回転速度を補正すればよい。この補正の態様は、目標とする操舵フィーリングによっては、必ずしも前述のような車両特性との関係と整合するとは限らない。
図1は、本発明の一実施の形態に係るパワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。このパワーステアリング装置1は、車両のステアリング機構2に関連して設けられ、このステアリング機構2に操舵補助力を与えるためのものである。
ステアリング機構2は、車両の操向のために運転者によって操作される操作部材としてのステアリングホイール3と、このステアリングホイール3に連結されたステアリングシャフト4と、ステアリングシャフト4の先端部に油圧制御弁14を介して連結されピニオンギヤ6を持つピニオンシャフト5と、ピニオンギヤ6に噛合するラックギヤ部7aを有し、車両の左右方向に延びた転舵軸としてのラック軸7とを備えている。
ステアリングホイール3が操作されてステアリングシャフト4が回転されると、この回転が、ピニオンギヤ6およびラックギヤ部7aによって、ラック軸7の軸方向X1に沿う直線運動に変換される。この直線運動は、ナックルアーム11のキングピン12まわりの回動に変換され、これにより、左右の転舵輪9,10の転舵が達成される。
油圧制御弁14は、トーションバーに一方方向のねじれが加わった場合には、油路19,20のうちの一方を介してパワーシリンダ15のシリンダ室17,18のうちの一方に作動油を供給するとともに、他方の作動油をリザーバタンク21に戻す。また、トーションバーに他方方向のねじれが加えられた場合には、油路19,20のうちの他方を介して
シリンダ室17,18のうちの他方に作動油を供給するとともに、一方の作動油をリザーバタンク21に戻す。
操舵角センサ13は、ステアリングホイール3の操舵角を検出するようステアリングシャフト4に取り付けられるものであり、出力信号を制御部27に与える。制御部27は、回転位置センサ30から与えられた信号に基づいて、電動モータ24の出力軸の回転速度(実回転速度)を演算する。
図2は、モータ制御装置としてのECU25の構成を示す概略図である。電動モータ24は、U相界磁コイル24U、V相界磁コイル24VおよびW相界磁コイル24Wを有するステータと、これらの界磁コイル24U,24V,24Wからの反発磁界を受ける永久磁石が固定されたロータとを備えている。このロータの回転位置が回転位置センサ30によって検出されるようになっている。回転位置センサ30は、ロータの回転位置を30deg/360deg(=1/12)以上の分解能で検出可能なものであり、その検出信号は、制御部27に入力されるようになっている。
加速度演算部40は、たとえば、車速センサ31によって検出された車速を時間微分することによって、車両の加速度αを演算するものであってもよい。この加速度演算部40が加速度取得手段に相当する。
ゲイン設定部42は、加速度演算部40によって求められた加速度αに応じたゲインを生成する。このゲインが乗算器43によって基本目標回転速度に乗じられる。これにより、基本目標回転速度が補正され、この補正後の回転速度が電動モータ24の目標回転速度ω*となる。ゲインが「1」であれば基本目標回転速度がそのまま用いられ、ゲインが「1」よりも大きければ基本目標回転速度が増加補正され、ゲインが「1」よりも小さければ基本目標回転速度が減少補正される。
駆動信号生成部39から電界効果トランジスタUL,VL,WLに与えられるPWMパルス信号のデューティ(PWMデューティ)は、PWM制御部38によって演算される。PWM制御部38は、目標回転速度設定部36が設定した目標回転速度ω*と実回転速度演算部37が演算した実回転速度ωとの偏差に基づいて、PI(Proportional-Integral :比例積分)制御演算を行い、電動モータ24に印加すべき制御電圧値を求め、この制御電圧値に応じたPWMデューティを設定する。
たとえば、120度通電方式による駆動を行う場合には、電界効果トランジスタUH,VH,WHに対しては、電気角で120度の期間にわたってオン状態とする駆動信号を120度ずつ位相をずらして与える。その一方で、電界効果トランジスタUL,VL,WLには、PWM制御部38が設定したPWMデューティのPWMパルス信号を与える。これにより、そのPWMデューティに応じた駆動電圧が駆動回路26から電動モータ24に印加され、電動モータ24が目標回転速度設定部36によって設定された目標回転速度 ω*で駆動される。
基本目標回転速度設定部41は、車速に基づいて、図3Aに示すように、操舵速度Vθに対する基本目標回転速度の傾きを可変設定する。すなわち、しきい値VTが、車速域に応じて可変設定される。より具体的には、車速が大きいほど、しきい値VTは大きな値に設定される。これにより、車速が大きいほど基本目標回転速度が小さく設定されることになり、操舵補助力が小さくなる。こうして、車速に応じた適切な操舵補助力を発生するための車速感応制御が行われる。
一般に、加速時には車両の荷重は後方へと移動し、減速時には車両の荷重は前方へと移動する。したがって、転舵輪9,10が前左右輪である場合、路面から転舵輪9,10に働く転舵方向の外力(キングピン12まわりに転舵輪9,10を回動させようとする外力)は、加速時には小さく、減速時には大きくなると考えられる。このことは多くの車両に当てはまるが、懸架系(サスペンション)およびタイヤアライメントの設計および設定によっては当てはまらない車両もある。たとえば、荷重の変化に伴ってキャンバー角が変化し、その結果、急加速時には転舵輪9,10に働く外力が比較的大きくなり、急減速時には転舵輪9,10に働く外力が比較的小さくなるような特性を有する車両も存在する。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、車両の加速度αを第1および第2閾値α1,α2と比較し、その比較結果に応じて、急加速時および急減速時における基本目標回転速度の増加または減少補正を行っている。しかし、このような閾値α1,α2を用いる代わりに、たとえば、加速度αの種々の値(複数の値)にそれぞれ対応するゲインを記憶したマップを用いてゲイン設定部42を構成することもできる。このマップは、たとえば、図5Aに示すように、加速度αが零を含む所定範囲内のときにはゲイン「1」を生成し、加速度αが正の所定値(たとえば第1閾値α1と同程度の値)を超える範囲では「1」よりも大きな高ゲインを生成し、加速度αが負の所定値未満(たとえば第2閾値α2と同程度の値)の範囲では「1」よりも小さな低ゲインを生成するものであってもよい。また、前記マップは、図5Bに示すように、加速度αが零を含む所定範囲内のときにはゲイン「1」を生成し、加速度αが正の所定値(たとえば第1閾値α1と同程度の値)を超える範囲では「1」よりも小さな低ゲインを生成し、加速度αが負の所定値未満(たとえば第2閾値α2と同程度の値)の範囲では「1」よりも大きな高ゲインを生成するものであってもよい。ゲインの急変を避けるために、通常のゲイン「1」と高ゲインまたは低ゲインとの切り換わりの加速度域では、ゲインが連続的に(図5Aおよび図5Bの例ではリニアに)変化するようにしてもよい。
また、前述の実施形態では、車両の加速度αに応じて基本目標回転速度に乗じるゲインを可変設定しているが、たとえば、サスペンションシステム、ABS(Antilock Brake System)システム、AT(automatic transmission)システムその他の車載システムからの情報に応じて前記ゲインを可変設定する構成とすることもできる。
また、前述の実施形態では、車速センサ31によって検出される車速を時間微分して加速度αを求めているが、加速度情報は、たとえば、車内LAN29に接続されたABSシステムから得るようにしてもよい。むろん、車両に加速度センサが備えられている場合には、その検出値を加速度αとして用いればよい。
Claims (6)
- ステアリング機構に操舵補助力を与えるパワーステアリング装置であって、
操舵補助力を発生する油圧ポンプを駆動するための電動モータと、
当該パワーステアリング装置が搭載された車両の加速度を取得する加速度取得手段と、
前記加速度取得手段によって取得された加速度に応じて、前記電動モータの回転速度を制御する制御手段と
を含む、パワーステアリング装置。 - 前記制御手段は、
車両の操向のための操作部材の操作に応じて前記電動モータの基本目標回転速度を設定する基本目標回転速度設定手段と、
前記基本目標回転速度を前記加速度取得手段によって取得された加速度に応じて補正する補正手段とを含む、請求項1記載のパワーステアリング装置。 - 前記補正手段は、前記加速度が車両の加速を表す値である場合に前記基本目標回転速度を減少補正するものである、請求項2記載のパワーステアリング装置。
- 前記補正手段は、前記加速度が車両の減速を表す値である場合に前記基本目標回転速度を増加補正するものである、請求項2または3記載のパワーステアリング装置。
- 前記補正手段は、前記加速度が車両の加速を表す値である場合に前記基本目標回転速度を増加補正するものである、請求項2記載のパワーステアリング装置。
- 前記補正手段は、前記加速度が車両の減速を表す値である場合に前記基本目標回転速度を減少補正するものである、請求項2または5記載のパワーステアリング装置。
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Citations (2)
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JP2003048562A (ja) * | 2001-08-06 | 2003-02-18 | Koyo Seiko Co Ltd | パワーステアリング装置 |
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