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JP2010200670A - 遺伝子型判定方法 - Google Patents

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JP2010200670A
JP2010200670A JP2009049211A JP2009049211A JP2010200670A JP 2010200670 A JP2010200670 A JP 2010200670A JP 2009049211 A JP2009049211 A JP 2009049211A JP 2009049211 A JP2009049211 A JP 2009049211A JP 2010200670 A JP2010200670 A JP 2010200670A
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Kenji Kinoshita
健司 木下
Midori Hirai
みどり 平井
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Kobe University NUC
Mukogawa Gakuin Educational Institution
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Kobe University NUC
Mukogawa Gakuin Educational Institution
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Abstract

【課題】安全、迅速、かつ安価なワルファリン投与量の決定を可能にする、ワルファリンの感受性に関連する遺伝子の遺伝子型を判定する方法を提供する。
【解決手段】薬物代謝酵素CYP2C9の遺伝子およびビタミンKエポキシド還元酵素VKORC1の遺伝子の少なくともいずれかの遺伝子の遺伝子型を判定する方法であって、前記遺伝子を含む固形被検試料を、バッファーとDNAポリメラーゼとを含む溶液、および前記遺伝子を増幅するためのプライマーDNAに直接接触させて、ポリメラーゼ連鎖反応、LAMP法、鎖置換増幅、逆転写酵素鎖置換増幅、逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応、逆転写LAMP法、核酸配列に基づく増幅、転写媒介性増幅およびローリングサークル型増幅法から選ばれる方法を施して、前記遺伝子を増幅する工程と、前記増幅された遺伝子から、当該遺伝子の遺伝子型を判定する工程とを含む、遺伝子型を判定する方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、抗血液凝固剤ワルファリンに対する感受性に関連する薬物代謝酵素CYP2C9の遺伝子およびビタミンKエポキシド還元酵素VKORC1の遺伝子の少なくともいずれかの遺伝子を含む固形被検試料から、当該固形被検試料に含まれる遺伝子の遺伝子型を判定する方法に関する。
ワルファリン(warfarin)は、経口投与可能な抗血液凝固剤(抗血栓薬)として知られており、脳血栓、脳梗塞、心筋梗塞などの原因となる脳や心臓の血管に血栓ができやすい状態を改善したり、手術後の血栓形成を予防する目的で投与されている。ワルファリンは、下記化学構造式で表わされる化合物であり、S体とR体のラセミ体が存在し、S体はR体の約3倍の抗血液凝固活性を有する。
薬を投与した際、ヒトは薬物代謝酵素の働きの相互作用により、薬の効能が発揮される。たとえば、日本人の約96%においては、チトクロームP450(CYP:Cytochrome Pigment)ファミリーに属する薬物代謝酵素CYP2C9の働きによって、投与されたワルファリンは、効能が消失する、下記化学構造に代謝され、ワルファリンの血中濃度が期待数値で変動する。
しかしながら、日本人の約4%はこのCYP2C9の活性が低く、1%に至ってはこの代謝が1/10に満たない。なお、このワルファリンの維持量は、人種間でも差があり、白人はアジア人の約1.4倍の維持量であることも知られている。たとえばMajid Moridani et al., "Frequency of CYP2C9 polymorphisms affecting warfarin metabolism in a large anticoagulant clinic cohort", The Canadian Societ of Clinical Chemists, (2006), p.606-612(非特許文献1)では、CYP2C9の遺伝子型のワルファリン代謝への影響に関する研究報告がなされている。また、ビタミンKエポキシド還元酵素VKORC1(Vitamin K Epoxide Reductase Complex Subunit 1)の遺伝子型もワルファリンの代謝に影響することが知られており、たとえばKyoko Obayashi et al., "VKORC1 gene variations are the major contributors of vatiation in warfarin dose in Japanese patients", the American Society of Clinical Pharmacology and Therapeutics., (2006), p169-178(非特許文献2)などで報告されている。
このようにワルファリンは、同じ量を投与してもある患者では血栓ができ(効果が得られていない)、また別な患者では血管を破り出血するなどの事故が起こる(効果が強すぎる)というように、効き方に大きな個人差があるため、服薬管理が非常に難しい薬剤である。このような事故を未然に防止するため、従来は、ワルファリン投与後のプロトロンビン時間国際標準化比(PT−INR:Prothrombin Time−International Normalized Ratio)をモニターし、投与量の調節が行われている。しかし、この方法では、ワルファリンの投与量を決定するまでに頻繁な検査と投与量の調節が必要であり、相当な時間と費用を必要とするものであった。
ところで、生物の個体間では、野生型とは異なる塩基配列を有する遺伝子多型(SNP:Single Nucleotide Polymorphism)が存在し、この遺伝子多型は、個体の基礎代謝、性質、疾患等の差異を生じさせることがしられている。したがって、個体のDNAの特定遺伝子において変異が生じているか否かを検査することについて、PCR(Polymerase Chain Reaction)法などを利用したさまざまな研究が進められている(たとえば特開2005−245272号公報(特許文献1)など参照)。生物における遺伝子多型を検査することは、将来生じうる疾患等を予測することが臨床的にも重要視されている。しかしながら、特許文献1に記載の方法は、PCR法に利用するためのDNAの精製等が煩雑であり、より簡便な方法が求められている。
また生体から少量の血液などを採取し、その血液を直接利用して特定遺伝子を増幅して検出するための簡便なPCR法などなどが開発されている(たとえば特表2008−531039号公報(特許文献2)など参照)。
近年、臨床での応用が期待される薬物代謝酵素遺伝子のSNPも多く見出されている。これらの遺伝子にその酵素活性を低下させるようなSNPがあると、薬剤の血中濃度が長時間に渡って高く保たれた結果、効果が強く発現したり、有毒な中間代謝産物が蓄積されたりする副作用がある。また、代謝速度の高い遺伝子多型が見出されたならば、薬剤の血中濃度を維持するために投薬量を増やすなどの処置が必要となる。そこで、投薬前にこのような遺伝子のSNPを検査し、その遺伝子の型から判断して適切な薬剤の投薬量を決定するなどして、副作用を回避し、効率的な治療効果を得ようとする医療、すなわち、「テーラーメイド医療」、「オーダメイド医療」、あるいは「個別化医療」と呼ばれている患者個々の体質に応じたより適切な医療の実現が可能となり、無用な副作用への対処や不適切な投薬を減らすことによって医療費削減への効果も期待できる。このように、SNPを利用した診断の実用化と普及が大いに期待されている。
特開2005−245272号公報 特表2008−531039号公報
Majid Moridani et al., "Frequency of CYP2C9 polymorphisms affecting warfarin metabolism in a large anticoagulant clinic cohort", The Canadian Societ of Clinical Chemists, (2006), p.606-612 Kyoko Obayashi et al., "VKORC1 gene variations are the major contributors of vatiation in warfarin dose in Japanese patients", the American Society of Clinical Pharmacology and Therapeutics., (2006), p169-178
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、安全、迅速、かつ安価なワルファリン投与量の決定を可能にする、ワルファリンの感受性に関連する遺伝子の遺伝子型を判定する方法を提供することである。
本発明の遺伝子型判定方法は、薬物代謝酵素CYP2C9の遺伝子およびビタミンKエポキシド還元酵素VKORC1の遺伝子の少なくともいずれかの遺伝子の遺伝子型を判定する方法であって、前記遺伝子を含む固形被検試料を、バッファーとDNAポリメラーゼとを含む溶液、および前記遺伝子を増幅するためのプライマーDNAに直接接触させて、ポリメラーゼ連鎖反応、LAMP法、鎖置換増幅、逆転写酵素鎖置換増幅、逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応、逆転写LAMP法、核酸配列に基づく増幅、転写媒介性増幅およびローリングサークル型増幅法から選ばれる方法を施して、前記遺伝子を増幅する工程と、前記増幅された遺伝子から、当該遺伝子の遺伝子型を判定する工程とを含むことを特徴とする。
本発明における固形試験試料は、血液を乾燥させたものであるか、または、毛根であることが望ましい。
本発明の遺伝子型判定方法は、薬物代謝酵素CYP2C9の遺伝子およびビタミンKエポキシド還元酵素VKORC1の遺伝子を同時に増幅し、同時に遺伝子型を判定するものであることが、好ましい。
本発明において、判定された遺伝子型の情報が、抗血液凝固剤ワルファリンの投与量の決定に用いられるものであることが、好ましい。
本発明によれば、安全、迅速、かつ安価なワルファリン投与量の決定を可能にする、ワルファリンの感受性に関連する遺伝子の遺伝子型を判定する方法が提供される。
本発明の好ましい一例を模式的に示す図である。 血液凝固因子とビタミンKサイクルを模式的に示す図である。 ワルファリンの維持用量と頻度との関係を示すグラフである。 実施例1のPCR−RFLPの結果を示す電気泳動写真である。 実施例1のASP−PCRの結果を示す電気泳動写真である。
図1は、本発明の好ましい一例を模式的に示す図である。本発明は、薬物代謝酵素CYP2C9の遺伝子およびビタミンKエポキシド還元酵素VKORC1の遺伝子の少なくともいずれかの遺伝子の遺伝子型を判定する方法であって、前記遺伝子を含む固形被検試料を、バッファーとDNAポリメラーゼとを含む溶液、および前記遺伝子を増幅するためのプライマーDNAに直接接触させて、ポリメラーゼ連鎖反応、LAMP(Loop-Mediated Isothermal Amplification)法、鎖置換増幅、逆転写酵素鎖置換増幅、逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応、逆転写LAMP法、核酸配列に基づく増幅、転写媒介性増幅およびローリングサークル型増幅法から選ばれる方法を施して、前記遺伝子を増幅する工程と、前記増幅された遺伝子から、当該遺伝子の遺伝子型を判定する工程とを含む。以下、図1を参照しながら、本発明の方法について詳細に説明する。
図1に示す例では、まず、直接固形被検試料を採取するか、または液状物を乾燥することで、ワルファリンの投与対象となる患者から、薬物代謝酵素CYP2C9およびビタミンKエポキシド還元酵素VKORC1の少なくともいずれかの遺伝子を含む固形被検試料を採取する。
直接固形被検試料を採取する場合、ワルファリンの投与対象となる患者の毛根、口腔粘膜および細胞組織から選ばれる固形物を、固形被検試料として直接次の工程に供する。なお、毛根は、毛髪、眉毛、鼻毛、ひげ、陰毛、腋毛を含む全ての体毛由来のものであれば特に限定されない。毛根は、根元から毛を抜くことで得られるため、比較的痛みをともなわない採取が可能であり、口腔粘膜は口中に皮膚を綿棒などで軽くこすることで痛みをともなわず採取することが可能である。また、口腔粘膜は、採取後そのまま室温に置くことで乾燥させた固形状態のものであってもよい。細胞組織については、そのまま用いられる程度に乾燥していることが好ましく、水分含有量は0%以上50%未満であることが特に好ましい。また、細胞組織については、細かく粉砕されることが好ましい。
また液状物を乾燥されることで固形被検試料を採取する場合、ワルファリンの投与対象となる患者の鼻汁、鼻腔ぬぐい液、眼結膜ぬぐい液、咽頭ぬぐい液、喀痰、糞便、血液、血清、血漿、髄液、唾液、尿、汗、精液および細胞組織から選ばれる液状物を乾燥させることで得られる固形物を次の工程に供する。ここで、液状物に含まれる細胞組織は、水分含有量が50%以上のものを示すものとする。なお、上述した口腔粘膜も、適宜乾燥させた後に用いても良い。
ここで、液状物を乾燥させる方法としては、ろ紙に該液体状の試料をしみこませ、水分を蒸発させる方法や、自然乾燥または凍結乾燥など、公知の乾燥方法を選ぶことができる。ただし、糞便由来の固形被検試料を得るためには、糞便を植物繊維体に塗布し、植物繊維体を自然乾燥した後にシリカゲルとともに密閉し1時間以上保持することが好ましい。植物繊維体とは、紙、綿などの植物性の繊維体をいうものとする。
液状体を乾燥させて固形被検試料とすることで、液状体にもともと含まれるプロテアーゼ、アミラーゼおよびヌクレアーゼなどの酵素活性を阻害することができ、生体組織細胞、微生物およびウイルスを完全に死滅させることなく生命活動を休止させることができる。したがって、固形被検試料の輸送、保存などは室温で行うことができ、より簡便となる利点がある。
本発明の遺伝子型判定方法においては、上述した中でも、採取され得る細胞の数が一定しており、安定した量の鋳型を遺伝子型判定に供することができ、再現性に優れる観点から、固形被検試料が血液を乾燥させたものであるか、または、毛根であることが好ましく、また、上述したように根元から毛を抜くことで得られるため、比較的痛みを伴わない採取が可能であることから、固形被検試料が毛根であることが特に好ましい。なお、固形被検試料が血液を乾燥させたものである場合、従来のワルファリン投与量の決定方法と比較すると、血液の採取量が少なくて済むという利点がある。図1には、ワルファリンの投与対象となる患者から、毛根2を含む頭髪1を注意深く引き抜き、固形被検試料として採取した例が示されている。
本発明の遺伝子型判定方法では、次に、上述したようにして採取した固形被検試料をバッファーとDNAポリメラーゼとを含む溶液、および特定遺伝子を増幅するためのプライマーDNAに直接接触させて、ポリメラーゼ連鎖反応、LAMP法、鎖置換増幅、逆転写酵素鎖置換増幅、逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応、逆転写LAMP法、核酸配列に基づく増幅、転写媒介性増幅およびローリングサークル型増幅法から選ばれる方法を施して、固形被検試料に含まれる薬物代謝酵素CYP2C9およびビタミンKエポキシド還元酵素VKORC1の少なくともいずれかの遺伝子を増幅する。
本工程では、プレート状またはチューブ状の担体上で、上述した遺伝子を増幅することが好ましい。具体的には、まず、プレート状またはチューブ状の担体上に試薬を置く。チューブ状の担体である場合には、その内部に試薬を投入し、プレート状の担体である場合には、その表面に試薬を置く。この試薬は、バッファーとDNAポリメラーゼとを含む溶液とプライマーDNAとを含有する。そして試薬と固形被検試料とが直接接触するように担体上に固形被検試料を配置し、公知の方法によってポリメラーゼ連鎖反応、LAMP法、鎖置換増幅、逆転写酵素鎖置換増幅、逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応、逆転写LAMP法、核酸配列に基づく増幅、転写媒介性増幅およびローリングサークル型増幅法から選ばれる方法で遺伝子を増幅する。なお、担体上に固形被検試料を置き、その後に担体上に試薬を置いてもよい。図1には、チューブ状の担体3の内部にPCR反応液4を投入し、さらに、担体3に固形被検試料である頭髪1を投入することで、固形被検試料をPCR反応液と接触させた後、チューブ状の担体3に蓋5をして、PCR反応を行う例が示されている。
本工程においては、DNAポリメラーゼはTaq DNA ポリメラーゼに代表される耐熱性DNAポリメラーゼのものであれば特に制限されないが、KOD DNAポリメラーゼを用いることが好ましい。バッファーは固形被検試料中に含まれるPCR反応を阻害する物質存在下でもDNA増幅可能なものであれば、特に制限されないが、EzWay(商標)(KOMA Biotechnology)、Ampdirect(登録商標)(島津製作所)、Phusion(登録商標)Blood Direct PCR kitバッファー(New ENGLAND Bio−Labs)、KOD FXバッファー(東洋紡績)などを用いることが好ましく、KOD DNAポリメラーゼ用に開発されたKOD FXバッファー(東洋紡績)を用いることが特に好ましい。
薬物代謝酵素CYP2C9の遺伝子およびビタミンKエポキシド還元酵素VKORC1の遺伝子の少なくともいずれかの遺伝子を構成する核酸がDNAの場合においては、直接PCR法またはLAMP法などを行なうことができる。また、該核酸がRNA断片の場合においては、RNA鎖断片の場合は逆転写反応を行なった後、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、LAMP法、鎖置換増幅(SDA:Strand Displacement Amplification)、逆転写酵素鎖置換増幅(RT(Reverse Transcription)−SDA)、逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)、逆転写LAMP法(RT−LAMP)、核酸配列に基づく増幅(NASBA:Nucleic Acid Sequence-Based Amplification)、転写媒介性増幅(TMA:Transcription-Mediated Amplification)、ローリングサークル型増幅などの遺伝子増幅法を用いて増幅することができる。なお、PCRなどの増幅の条件は、特異的な増幅が起こる限り特に制限されず、適宜設定することができる。なお、本発明においては、薬物代謝酵素CYP2C9の遺伝子およびビタミンKエポキシド還元酵素VKORC1の遺伝子を同時に増幅し、同時に遺伝子型を判定するようにすることが好ましい。
本発明においてPCR法に用いるプライマーDNAは、薬物代謝酵素CYP2C9の遺伝子およびビタミンKエポキシド還元酵素VKORC1の遺伝子の少なくともいずれかの遺伝子を特異的に増幅することができるものであれば特に制限されず、また、適宜公知の方法で設計することができる。なお、簡便な手順で遺伝子型の判定が可能となることから、PCR法の中でも、対立遺伝子増幅(ASP:Allele Specific Primer)−PCR法およびPCR−RFLP(制限酵素断片長多型:Restriction Fragment Length Polymorphism)法を利用することが好ましく、そのために設計されたプライマーDNAを用いることが好ましい。
ここで、本発明でいう「不溶性担体」としては、プラスチック、ガラスなどからなるチューブのほか、96穴ウェルなどを挙げることができる。チューブ状とは、中空状態のものをいい、底があるPCRチューブや、エッペンドルフチューブのような形状であってもよい。
上述のように、担体表面にはプローブDNAが固定化されていることが特に好ましい。これは、固形被検試料中のRNAの特定遺伝子をチューブ状の担体に固定したオリゴDNA(プローブDNA)を介してハイブリダイゼーションで捕捉して、RT−PCR法にて遺伝子増幅ができ、または、担体上の液相で特定遺伝子を増幅し、同時に、プレート状担体に固定した複数種のプローブDNAで多種の生物の特異的遺伝子を検出したり、遺伝子多型(SNP)を網羅的に検出できるという利点があるためである。
そして、ポリメラーゼ連鎖反応、LAMP法、鎖置換増幅、逆転写酵素鎖置換増幅、逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応、逆転写LAMP法、核酸配列に基づく増幅、転写媒介性増幅およびローリングサークル型増幅法から選ばれる方法によって、薬物代謝酵素CYP2C9の遺伝子およびビタミンKエポキシド還元酵素VKORC1の遺伝子の少なくともいずれかの遺伝子が増幅される。
本発明の遺伝子型判定方法では、次に、上述したようにして増幅された遺伝子から、当該遺伝子の遺伝子型を判定する。本工程における解析法は、増幅された遺伝子の検出または定量が可能なものであれば特に制限されず、DNAシーケンス法、ゲル電気泳動法、平板状のDNAチップまたはビーズによるハイブリダイゼーション、リアルタイムPCR法、およびプローブDNAを利用した伸張反応またはハイブリダイゼーションによる遺伝子検出法から選ばれるいずれかの方法が挙げられる。ゲル電気泳動法によれば、PCR増幅産物の量、およびその大きさを評価することができる。また、リアルタイムPCR法によれば、迅速にPCR増幅産物の定量を行なうことができる。リアルタイムPCR法を採用する場合、一般に増幅サイクル数1〜10までは蛍光強度の変化はノイズレベルでありゼロに等しいので、それらを増幅産物ゼロのサンプルブランクと見なし、それらの標準偏差SDを算出しその10を乗じた蛍光値をスレショルド値とし、そのスレッショード値を最初に上回るPCRサイクル数をサイクルスレショルド値(Ct値)という。したがって、PCR反応溶液に初期のDNA鋳型量が多い程、Ct値は小さな値となり、鋳型DNA量が少ない程、Ct値は大きな値となる。また、鋳型DNA量が同じでも、その鋳型内のPCRの特定遺伝子に切断が生じている割合が多くなる程、同領域のPCR反応のCt値は大きな値となる。
ここで、本発明において遺伝子型を判定する対象となる、薬物代謝酵素CYP2C9の遺伝子、ビタミンKエポキシド還元酵素VKORC1の遺伝子について説明する。まず、薬物代謝酵素CYP2C9は、上述したように、下記式
で表わされる化学構造を有するワルファリンを、投与された患者の体内において、下記式
で表わされる、効能が消失した化学構造に代謝する働きを有する酵素である。ここで、上述したように、日本人の約96%は、このCYP2C9は正常な活性を有するが、約4%はこのCYP2C9の活性が低く、約1%に至っては酵素活性が1/10に満たない。このCYP2C9の遺伝子としては、たとえば、正常な酵素活性を有する遺伝子CYP2C9 *1(配列番号1に示す塩基配列)と、約1/10に低下した酵素活性を有する遺伝子CYP2C9 *3(配列番号2に示す塩基配列)とが知られている。すなわち、CYP2C9が正常な活性を有する約96%の日本人は対立遺伝子CYP2C9 *1/*1を有し、CYP2C9の活性が低い約4%の日本人は対立遺伝子CYP2C9 *1/*3を有し、酵素活性が1/10に満たない約1%の日本人は対立遺伝子CYP2C9 *3/*3を有することとなる。
また、ビタミンKエポキシド還元酵素VKORC1(Vitamin K Epoxide Reductase Complex Subunit 1)は、血液凝固に関連する酵素である。ここで、図2は、血液凝固因子とビタミンKサイクルを模式的に示す図である。図2に示されるように、下記式
で表わされる化学構造を有するビタミンKは、下記式
で表わされる化学構造を有する還元型ビタミンKとなり、この還元型ビタミンKが血液凝固因子に作用して、血液凝固因子が活性化される。血液凝固因子に作用した後の還元型ビタミンKは、下記式
で表わされるビタミンKエポキシドとなり、これにVKORC1が作用することで、ビタミンKエポキシドが還元されてビタミンKとなる。ワルファリンは、このようなビタミンKサイクルにおける律速酵素であるVKORC1の作用を阻害することで、ビタミンKエポキシドからのビタミンKの形成を妨げ、抗血液凝固作用を発揮する。このVKORC1も、個人によって代謝が異なる。このVKORC1遺伝子としては、たとえば、遺伝子VKORC1 A/A(配列番号3に示す塩基配列)と、ワルファリンの維持用量が高い傾向にある遺伝子VKORC1 G/A(配列番号4に示す塩基配列)とが知られている。
ここで、図3は、ワルファリンの維持用量と頻度との関係を示すグラフであり、縦軸は頻度、横軸はワルファリンの維持用量(mg/日)である。ワルファリンの維持用量と頻度とは、図3に示すグラフのような関係を示す。図3に示すグラフにおいて、正常な範囲といえる領域A、維持用量が低すぎる(ワルファリン感受性が低すぎる)といえる領域B、維持用量が高すぎる(ワルファリン感受性が高すぎる)といえる領域Cの3つの領域に大きく分けることができる。ここで、領域Bに属する患者は、上述したような対立遺伝子CYP2C9 *3/*3を有する患者であると考えられ、領域Cに属する患者は、上述したようなVKORC1遺伝子VKORC1 G/Aを有する患者であると考えられる。
なお、本発明における薬物代謝酵素CYP2C9の遺伝子、ビタミンKエポキシド還元酵素VKORC1の遺伝子は、その長さとしては、通常20〜数十万塩基程度まで適用できるが、50〜3000塩基であることが好ましい。
本発明において、判定された遺伝子型の情報は、抗血液凝固剤ワルファリンの投与量の決定に用いられるものであることが、好ましい。本発明の方法によって、上述したようにワルファリンの感受性に関連する遺伝子である薬物代謝酵素CYP2C9の遺伝子、ビタミンKエポキシド還元酵素VKORC1の遺伝子の遺伝子型を安全、迅速、かつ安価に判定することができる。これによって、従来と比較して格段に安全、迅速、かつ安価にワルファリン投与量を決定することができることが期待される。
具体的には、本発明の方法によって判定された遺伝子型の情報に基づき、たとえば、0点、1点、2点とスコアを算出して各グループに分け、たとえば0点のグループではワルファリンの投与開始量を2mgとし、1点のグループではワルファリンの投与開始量を2.5mgとし、2点のグループではワルファリンの投与開始量を3.5mgにするというようにする。このようにすることで、ワルファリン投与後のプロトロンビン時間国際標準化比をモニターし、投与量を調節する従来の方法と比較して、維持用量到達期間を短縮することができるとともに、出血性副作用の頻度を減少することができると考えられる。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>
〔1〕PCR−RFLP法による遺伝子型の判定
以下の手順で、ワルファリン服用患者40名および健常人7名それぞれのVKORC1遺伝子およびCYP2C9遺伝子の遺伝子型をPCR−RFLP法により判定した。ワルファリン服用患者40名および健常人7名の指先からそれぞれ採取した血液(全血)をろ紙(アドバンテック定性ろ紙No.2)にしみこませ、自然乾燥させて、固形被検試料とした乾燥ろ紙血を採取した。通常行うDNAの抽出・精製する過程を省略し、この乾燥ろ紙血の直径1mmのパンチ片をそのまま、チューブ状の担体内のPCR反応液に投入した。PCR反応液は、PCRキットKOD FX(東洋紡績(株)製)を使用して、添付のプロトコールに従って、以下の試薬を含む25μL反応液を調整した。
(PCR反応液組成)
・2×PCR Buffer for KOD FX:12.5μL
・2mM dNTPs:2.5μL
・Primer Mix:1μL
・KOD FX:0.5μL
・DW(distilled water):8.5μL
なお、PCR−RFLP用プライマーとしては、以下の4種類の塩基配列のものを用い、Primer Mixとしては4種類全てを混合した。また、比較のため、CYP2C9用の2種類のみ、VKORC1用の2種類のみでPrimer Mixを調製したPCR反応液も調製し、同様にPCRを行った。
・プライマー1(CYP2C9−F):5’−GCTGTGGTGCACGACGTCCAGAGATGC−3’(配列番号5)
・プライマー2(CYP2C9−R):5’−ACACACACTGCCAGACACTAGG−3’(配列番号6)
・プライマー3(VKORC1−F):5’−ATCCCTCTGGGAAGTCAAGC−3’(配列番号7)
・プライマー4(VKORC1−R):5’−CACCTTCAACCTCCCCATCC−3’(配列番号8)
チューブ状の担体に蓋をして、以下の増幅条件でPCR反応を行った。
(増幅条件)
熱変性:95℃、3分
95℃、20秒→60℃、20秒→72℃、30秒を35サイクル
伸長反応:72℃、5分
得られたPCR産物は、CYP2C9遺伝子については298bp、VKORC1遺伝子については636bpであった。PCR反応後のPCR反応液を、CYP2C9遺伝子用としては制限酵素EcoT22I(タカラバイオ(株)製)、VKORC1遺伝子としては制限酵素NciI(東洋紡(株)製)で処理した後、アガロースゲルにアプライし、電気泳動にて増幅された遺伝子を確認した。図4は、実施例1のPCR−RFLPの結果を示す電気泳動写真である。一番左側のメーカーのレーンを除く6つのレーンのうち、左側の2つはCYP2C9用プライマー2種類のみを用いた場合であり、レーン1が遺伝子型CYP2C9 *1/*1、レーン2が遺伝子型CYP2C9 *1/*3を示している。また、上記6つのレーンのうち、真ん中の2つはVKORC1用プライマー2種類のみを用いた場合であり、レーン1が遺伝子型VKORC1 A/A、レーン2が遺伝子型VKORC1 G/Aを示している。さらに、上記6つのレーンのうち、右側の2つは4種類のプライマーを混合して用いた場合であり、レーン1は遺伝子型CYP2C9 *1/*1、VKORC1 A/Aであり、レーン2は遺伝子型CYP2C9 *1/*3、VKORC1 G/Aを示している。遺伝子型CYP2C9 *1の制限酵素処理断片として28bp、158bpおよび112bpのもの、遺伝子型CYP2C9 *3の制限酵素処理断片として186bp、112bpのもの、遺伝子型VKORC1 G/Aの制限酵素処理断片として472bp、114bp、50bpのもの、遺伝子型VKORC1 A/Aの制限酵素処理断片として522bp、114bpのものが得られたことが分かる。
〔2〕ASP−PCR法による遺伝子型の判定
以下の手順で、ワルファリン服用患者40名および健常人7名それぞれのCYP2C9遺伝子の遺伝子型をASP−PCR法により判定した。ASP−PCR用のプライマーとして以下の3種類の塩基配列を用い、Primer MixとしてはCYP2C9_F_A+CYP2C9_R、CYP2C9_F_C+CYP2C9_Rの2種類を調製し、これを用いたこと以外は上述と同様のPCR反応溶液に、同様に採取した固形被検試料を投入した。
・プライマー5(CYP2C9_F_A):5’−TGCACGAGGTCCAGAGATATAT−3’(配列番号9)
・プライマー6(CYP2C9_F_C):5’−CACGAGGTCCAGAGATAACT−3’(配列番号10)
・プライマー7(CYP2C9_R):5’−TAGTTTCTGAATTTAATGTCACAGGTCA−3’(配列番号11)
以下の増幅条件でPCR反応を行った。
(増幅条件)
熱変性:95℃、2分
98℃、10秒→62.5℃、30秒→74℃、30秒を35サイクル
伸長反応:74℃、2分
得られたPCR産物をアガロースゲルにアプライし、電気泳動にて増幅された遺伝子を確認した。図5は、実施例1のASP−PCRの結果を示す電気泳動写真である。一番左側のメーカーのレーンを除く4つのレーンのうち、左側の2つはCYP2C9 *1についての結果、右側の2つはCYP2C9 *3についての結果であり、CYP2C9 *1については82bp、CYP2C9 *3については80bpであった。
このようにして、ワルファリン服用患者40名および健常人7名それぞれのVKORC1遺伝子およびCYP2C9遺伝子の遺伝子型をPCR−RFLP法により判定し、また、ASP−PCR 法を用いてCYP2C9遺伝子の遺伝子型を判定し、その有用性を検討した。さらに、これらの遺伝子型とワルファリン投与量の関連についても考察した。なお、従来なら数日を要していた遺伝子型の判定が、本発明の方法を採用したことによって、採血後3時間で可能になった。
(結果・考察)
ワルファリン服用患者のVKORC1遺伝子の1639位における遺伝子型は、AAが38名、AGが2名であり、AG型の患者においてワルファリン投与量が多い傾向にあった。CYP2C9遺伝子の遺伝子型は、全員が*1/*1であった。健常人におけるVKORC1遺伝子の遺伝子型は、全員がAAであり、CYP2C9遺伝子型は、*1/*1が6名、*1/*3が1名であり、日本人では数%しか存在しない*1/*3が確認された。ASP−PCR法においても、CYP2C9*1/*1、*1/*3の判定が可能であり、判定に要する時間も短縮された。以上よりASP−PCR法は、採血に関する患者負担を軽減し、より簡便な新しい遺伝子型判定法として有用であると考えられた。
<実施例2>
ワルファリン服用患者40名および健常人7名からそれぞれ採取した毛根部分を含む約5mmの頭髪を固形被検試料として用いたこと以外は、実施例1と同様にして遺伝子型の判定を行った。結果、毛根を直接PCR溶液に浸すことによって、血液採取より簡単な操作で、かつ、血液検査と同様の精度の高さで遺伝子型を判定できることが分かった。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

Claims (5)

  1. 薬物代謝酵素CYP2C9の遺伝子およびビタミンKエポキシド還元酵素VKORC1の遺伝子の少なくともいずれかの遺伝子の遺伝子型を判定する方法であって、
    前記遺伝子を含む固形被検試料を、バッファーとDNAポリメラーゼとを含む溶液、および前記遺伝子を増幅するためのプライマーDNAに直接接触させて、ポリメラーゼ連鎖反応、LAMP法、鎖置換増幅、逆転写酵素鎖置換増幅、逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応、逆転写LAMP法、核酸配列に基づく増幅、転写媒介性増幅およびローリングサークル型増幅法から選ばれる方法を施して、前記遺伝子を増幅する工程と、
    前記増幅された遺伝子から、当該遺伝子の遺伝子型を判定する工程とを含む、遺伝子型を判定する方法。
  2. 前記固形試験試料が血液を乾燥させたものである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記固形試験試料が毛根である、請求項1に記載の方法。
  4. 薬物代謝酵素CYP2C9の遺伝子およびビタミンKエポキシド還元酵素VKORC1の遺伝子を同時に増幅し、同時に遺伝子型を判定する、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 判定された遺伝子型の情報が、抗血液凝固剤ワルファリンの投与量の決定に用いられるものである、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
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JP2021040576A (ja) * 2019-09-12 2021-03-18 積水メディカル株式会社 リアルタイムpcrによる核酸検出方法

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