JP2010195382A - 上下可動式推進装置を備えた船舶 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来積載していたバラスト水の量を大幅に削減でき、環境・生態系にも極力影響を及ぼさず効率のよい位置でプロペラを回転駆動することのできる船舶を提供する。
【解決手段】上下可動式推進装置を備えた船舶が、容器1内部にプロペラ3を駆動する駆動手段を備え360度水平回りに回転可能なプロペラ推進装置2と、該プロペラ推進装置2を船体10側から支持する支持軸5と、該支持軸5を上下に駆動する駆動手段と、で構成される。電動モータは船内に設置した発電装置から取り出した電気で駆動する。上下駆動手段としてはボールねじ,ピニオンラック機構、油圧駆動装置を用いることができる。
【選択図】図2
【解決手段】上下可動式推進装置を備えた船舶が、容器1内部にプロペラ3を駆動する駆動手段を備え360度水平回りに回転可能なプロペラ推進装置2と、該プロペラ推進装置2を船体10側から支持する支持軸5と、該支持軸5を上下に駆動する駆動手段と、で構成される。電動モータは船内に設置した発電装置から取り出した電気で駆動する。上下駆動手段としてはボールねじ,ピニオンラック機構、油圧駆動装置を用いることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、鉱石運搬船、原油タンカーのように、往路航海では荷物(原油)を満載し、復路航海では貨物を降ろして積載しない軽貨物の状態で航海する上下可動式推進装置を備えた船舶に関する。
世界経済の急激な膨張、発展に伴い各種の専用船が開発され、さらに運搬効率を向上させるため大型化されている。例えばコンテナ船、自動車専用船、鉱石運搬船、原油タンカー等もそれぞれ大型化されている。雑貨や製品輸送に携わるコンテナ船では往復の貨物重量にそう大きな差異はないが、自動車専用船、鉱石運搬船、原油タンカーなどの殆どの大型船は往復のいずれかの航行時にのみ貨物を積載し、その逆の方向の航行では貨物を積載せずに空荷(軽貨物)で航海する。このため推進器(推進装置)であるスクリュープロペラが喫水線より水面に出る場合が多いため、それを没水させるために大量のバラスト水を搭載している。
図8は、在来型のタンカーの側面図であるが、図8(A)に示すように、原油を満載した状態では喫水線Lより下部の水中深度が十分あるためエンジン15で駆動されるプロペラ13も十分にその推進力を発揮して航行することができる。しかし、図8(B)に示すように、原油を降ろした後のタンカー積荷用空間部分は空となり、喫水線Lもかなり低下し、喫水線より上の容積部分が大きくなり、且つ船前部も若干船首が上がり(トリムという)、荒天時には特に船首船底が露出すると共にプロペラ13上部も空中露出し、危険な状態で航行することになる。そこで、図8(C)に示すように、空となったタンカーが安定を保つ程度にバラスト水を一定量注水し、喫水線Lを上げて航行する。このバラスト水を搭載することは、無用の重量物を輸送していることとなり、船のエネルギー効率を損ない、さらにバラスト水の交換が地域の生態系や環境に大きな影響を与える。そこで、近年はバラスト水のいらない船舶、即ち、ノンバラスト船がいくつか提案されている。
例えば、バラスト水の量を低減できる船舶として、水上を航行する排水型の船舶において、スクリュープロペラの翼数が7翼以上10翼以下の多翼プロペラで推進器を構成し、軽荷運行状態における船尾喫水線を、軽荷運行状態における計画速度での航行時に前記多翼プロペラが全没する位置として(プロペラ深度を一定とする)構成し、さらに、船尾に船尾トンネルを形成するとともに、この船尾トンネル内に前記多翼プロペラを配置した構成の船舶が提案されている(特許文献1)。
また、船体に設けられた舵と、舵に略水平方向の回転軸を中心に回転可能に配置された反転台(回転体)と、反転台に回転軸と駆動軸とが偏芯するように接続された推進器と、を備え、船舶の推進器の水深位置を変更でき且つ浅喫水でも安全に航行できるような構成とした船舶の推進方法および装置が提案されている(特許文献2)。
プロペラ深度を喫水線により変更可能とする推進器としては、ポッド式電機推進器、ギア式全方位スラスター等がある。このような上下可動式推進器を採用したときの1番目の問題点は、これまで船舶の推進性能において活用してきた、船体の周りに水の粘性によって形成される流れの遅いウェーク内でプロペラを作動させることによる推進効率上のメリットを使えず、推進効率が悪化することから船舶の最大の特徴である極めて良好なエネルギー効率も悪化することである。しかし、軽荷状態(貨物を積載しない状態)において、排水量が大幅に減少することから、没水する船体の表面積および体積が減少するため、抵抗が大幅に減少する。従って、往復航海で考えると、トータルのエネルギー効率は向上する可能性が大きい。上下可動式推進器を採用したときの2番目の問題点は、軽荷時において喫水線が浅いことによって操縦性能および波浪中の運動性能が悪化することである。また、3番目の問題として経済性(船価の上昇に伴うコスト増、燃料消費削減によるコスト減少)を評価する必要がある点である。なお、ポッド式電機推進器とは、プロペラとプロペラを駆動する電気モータと、該電気モータを収納する胴部と、胴部を支持し船体に対して回転可能に取付けられた支持軸等から構成される推進装置である(特許文献3)。
従来のポッド式電機推進器を備えた船舶としては、図9(A)に示すように、プロペラ16aと、ケーシング16bと、該ケーシング16b内に格納させたモータ16cと、ケーシング16bを船尾に対して支持し上下動可能とするとともに舵の役割をなす舵部17等から構成されるポッド型推進器16が知られている。このポッド型推進器16は、図9(B)に示すように、モータ16cがプロペラ16aを回転駆動することによって推進力を発揮させるとともにプロペラ16a及び舵部17が鉛直軸線回りに方向を変えることによって操舵可能となっている。そして、空荷状態で喫水線が比較的浅いときにはポッド型推進器16を下げることで該ポッド型推進器16を完全に没水させ、満載状態のときには図9(A)に示すように、喫水線が比較的深い場合にはポッド型推進器16を上げることで浅瀬を航行することも可能となる(特許文献4)。
最近の大型船の中には,上記するように、往路(片側)のみに貨物を積載して、その復路には貨物を積載しない船舶がある。貨物を積載しない状態では、復原性能の不足、耐航行性能の悪化、プロペラ没水深度の不足を招来することから往路(片側)のみに貨物を積載する船舶は大量のバラスト水を搭載している。
通常、バラスト水には、各種生物種が含まれており、このバラスト水の排出による外来種の侵入が環境・生態系に与える影響が深刻な問題となっている。更に、バラスト水を入港前に交換することを義務付けている国や地域も多く、外洋でのバラスト水交換によって大きく傾斜し転覆に至る事故も発生している。また、バラスト水を交換したり、大量のバラスト水を輸送することは、エネルギー効率上も好ましくない。
通常、バラスト水には、各種生物種が含まれており、このバラスト水の排出による外来種の侵入が環境・生態系に与える影響が深刻な問題となっている。更に、バラスト水を入港前に交換することを義務付けている国や地域も多く、外洋でのバラスト水交換によって大きく傾斜し転覆に至る事故も発生している。また、バラスト水を交換したり、大量のバラスト水を輸送することは、エネルギー効率上も好ましくない。
更に、プロペラは船舶の後部近傍のできるだけ遅い流れ(いわゆるウェーク)の中で作動させる方が大きな推力を出すことができる。すなわちウェークの中でプロペラを回転させる方がより高い効率を上げることができる。しかし、荷物の満載状態と軽荷重の状態とでは喫水線が異なるためプロペラは必ずしも効率の良い位置で回転させているとは限らず、喫水線が変化することにより推進効率が悪化することも考えられる。
しかしながら、上記する既に知られたノンバラスト水用船舶は、特殊な船型であり、貨物量にもかかわらず、喫水線が変化しないようにしてプロペラ深度を十分に保って航行することは技術的な問題(船の形状)も多く、実現されていない。本発明は上記する課題に対処するためになされたものであり、プロペラ深度を変えるとともに、従来積載していたバラスト水の量を大幅に削減でき、環境・生態系にも極力影響を及ぼさない船舶を提供すること及び推進効率の良い位置でプロペラを回転させることのできる船舶を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、上下可動式推進装置を備えた船舶が、船体10後部に、容器1の外側にプロペラ3を配置するとともに、該容器1内部にプロペラ3を駆動する駆動手段を備え360度水平回りに回転可能なプロペラ推進装置2と、該プロペラ推進装置2を船体10側から支持する支持軸5と、前記プロペラをウェーク位置で回転するよう前記支持軸5を上下に駆動する駆動手段と、を備えてなることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、前記船舶の船体10内には、航海時に軽貨量の少ないもしくは無い状態でのバラスト水を最小限としたことを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、前記プロペラ3を駆動する駆動手段は、船内に設置した発電装置6から取り出した電気で駆動する電気モータまたは内燃機関またはタービンまたは燃料電池のいずれかであることを特徴とするものである。
更に、請求項4に記載の発明は、前記支持軸5を上下に駆動する駆動手段は、ボールねじ、またはピニオン・ラックまたは油圧駆動装置のいずれかであることを特徴とするものである。
更に、請求項5に記載の発明は、前記船体10は、デッキ4を船首近傍に設置することによって重心を前方に移動して、軽荷重時のトリム(船首の上がり)を小さくしたことを特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明は、船体10の船首船底にはスラミングによる影響を軽微とするため、船首船底を下方に突き出した凸部11を形成したことを特徴とするものである。
更にまた、請求項7に記載の発明は、船体10の船首船底には前・後に複数組のプロペラ推進装置(2、2、2、・・)を配設したことを特徴としている。
本発明の上下可動式推進装置を備えた船舶は、上記手段とすることによって、バラスト水の量を最小限に抑えることが可能となる。或いはバラスト水は無くすることも可能となる。その結果、水面下の船体表面積および水面下の船体体積を減らすことができるため、航行中の水からの抵抗が削減され、軽荷状態時のエネルギー効率が向上する。また、バラスト水の量が大幅に低減することから生態環境への負荷、バラスト水の交換作業、バラスト水の処理などを軽減することができる。
更に、上下可動装置に設けたプロペラは、船舶の航行時生じるウェークの位置で駆動することができるのでプロペラ効率を高めた状態で駆動することができる。本発明では、上部構造物または居住区(デッキ)は船舶の最前部近傍の位置に配設することから軽荷重時或いはパラスト水が無い状態でも船首の上がり(トリム)を無くするか軽微なものとすることができるので軽荷重状態でも安定して航行することができる。また、船体の船首船底の凸部によりスラミングの影響を軽微なものとすることができる。
図1は、本発明の上下可動式推進装置を備えた船舶の第1の実施例の側面図であり、図2(A)は、図1のP部拡大図であり,図2(B)は同じく図1のP部分を斜視図で表した図である。この上下可動式推進装置を備えた船舶は、容器1内部にプロペラ3を駆動する駆動手段(図示省略)を備えたプロペラ推進装置2と、該プロペラ推進装置2を船体10側から支持する支持軸5と、該支持軸5を上下に駆動する駆動手段(図示省略)と、を備えている。前記容器1内の駆動手段は電気モータを用いるのが良い。即ち、船体10の中央部に設けたデッキ(上部構造物または居住区)4に発電装置(6、6、6)を設置し、電線8で船尾に設けた容器1内の電気モータに電流を流してプロペラ3を駆動する。このように、船体10の中央部にデッキ4や発電装置6を設置するのは、船首トリム(船首の上がり)がつかないようにするためである。発電装置(6、6、6)としては、ディーゼルエンジンで発電機を駆動するもの、或いはタービンで発電機を駆動するものなど駆動装置と発電機とを組み合わせたもの、さらに将来的には燃料電池で駆動する等種々考えられる。
上記手段により、前記船舶の船体10内には、貨物量の少ないもしくは無い状態での航海時にバラスト水を最小限とすることが可能となる。
次に、前記プロペラ3を駆動する駆動手段としては、電気モータの他に、内燃機関やタービン、或いは燃料電池等プロペラ3を回転駆動することのできる駆動手段ならば、その種類を問わないが、可能な限り軽量かつ発生動力の大きいものが良い。
図2(B)に示すように、前記プロペラ推進装置2は、該プロペラ推進装置2を船体10側から支持する支持軸5で上下動可能に支持されている。この上下動可能な駆動装置としては、ボールねじやピニオン・ラック機構や油圧駆動装置等を利用することができる。この場合、ボールねじは、図示しない船体内の船尾にボールねじを駆動する例えばギヤ駆動装置を設置して駆動する。ピニオン・ラック機構の場合もギヤ機構を利用すれば良い。また、油圧駆動装置は、油圧ポンプを利用する。なお、支持軸5は舵としての機能を持たせることも可能である。
前記プロペラ推進装置2は、支持軸5により吊り下げるように設置するが、360°水平に回転させることができるよう全方位型推進装置とする。また、プロペラ推進装置2は、上下可動機構とすることによって、あらゆる喫水においてプロペラの没水深度を十分に確保し、バラスト水の積載を削減もしくは無くする場合に対処するようにしてある。
図3は、本発明の上下可動式推進装置を備えた船舶の側面図であって、積載した貨物を降ろした状態の側面図である。本発明ではデッキ4が船体の中央部に設けられていることから船首が上ることはなく、全体的に喫水線Lも一定である。通常なら、貨物を降ろした状態では喫水線が浅くなり、プロペラ3も一部が空中に露出した状態となる。しかし、本発明の上下可動式推進装置を備えた船舶のプロペラ推進装置2は、支持軸5により下方へ降ろすことができる。従って、バラスト水を大幅に低減することができるし、場合によっては無くすることも可能となる。
本発明のプロペラ推進装置2は、ディーゼルエンジンと発電機の組み合わせで発電し、電動モータでプロペラを回転駆動して推進する構成を説明したが、このように発電機6と電動モータによる推進駆動によれば、従来のようにディーゼルエンジンから減速装置を介してプロペラシャフトを駆動するよりもはるかに自由度が高い。すなわち、従来の駆動装置によればプロペラ推進装置を上下させるには歯車機構による減速装置を上下移動させなければならなくなり相当複雑な機構が必要である。また、このような機構は困難な製作、設置作業を必要とし、それだけ制約があり、コストもはるかに高価となる。しかし、発電機と電動モータによれば、電流を流す電線さえ上下移動可能にフレキシブルに設けることにより、プロペラ推進装置2を上下移動可能なように構成することが出来、簡単且つ安価に実現することができる。
図4は船体10の後部から見た図である。図4(A)に示すように、上下動可能なプロペラ推進装置2を中央に1組配設しても良いし、図4(B)に示すように、船底の凸部11を挟んで対称に2組配設しても良い。この場合、プロペラ推進装置2は、支持軸5を上下させてウェークと呼ばれる船体10近傍の流れの少し遅い位置に来るように配設される。プロペラ推進装置2を配設する位置は、ウェークという船体近傍の流れの遅い領域に配置するのが好ましい。すなわち、喫水線の位置により水流がウェークとなる位置を、予め水槽実験で確認しておいて支持軸5に設けられた上下可動するプロペラ推進装置2をそのときのウェーク位置へ移動させる。これにより、プロペラ効率の最も良いウェークの位置に駆動装置2を置くことができる。
図5(A)は本発明の上下可動式推進装置を備えた船舶の第2の実施例の側面図であり、図5(B)は底面図である。図6は本発明の第2の実施例を後部から見た図である。本発明の第2の実施例では、プロペラ推進装置2は、船体10の前後部に配設され(前部のみ或いは後部のみでも良い)、支持軸5でプロペラ3を備えた容器1を上下動させる。この場合、中心軸を対称としてプロペラ推進装置2は2箇所配設されているが、後述するように、このプロペラ推進装置2は1組でもよいし、或いは3組以上多数配設しても良い。本発名では発電装置6を設置した機関室4は船舶10の最前部近傍に配設される。該機関室4を船舶の最前部近傍に配設することにより、軽荷重時の船首の上がり(トリム)を小さく抑えることが可能となる。また、この最前部近傍の船底には凸部11を設けるとともに、該凸部11の後部にはプロペラ推進装置2、2が配設される。この凸部11は、波浪の大きな海を航行する際船首の船底が空中に飛び出し、次の瞬間落下して船首底部が海面に叩きつけられるいわゆるスラミングをなくするためのものであるが、同時に船首付近の重量増加により軽荷重時トリムを抑える作用をする。
図7(A)は本発明の上下可動式推進装置を備えた船舶の第3の実施例の側面図であり、図7(B)は底面図である。本発明の第3の実施例では、プロペラ推進装置2は、船舶10の前・後部に複数組配設(この場合も前部のみ或いは後部のみに配設しても良い)され、支持軸5でプロペラ3を備えた各容器1を上下動させる。この場合、中心軸を対称としてプロペラ推進装置2は対称に同数配設される。各プロペラ推進装置2のモータ等は、小型のものを多数配設することが可能となり且つ市販品でも取り付けることが可能となりコストを低減することができる。
1 容器
2 プロペラ推進装置
3 プロペラ
4 上部構造物または居住区
5 支持軸
6 発電装置
8 電線
10 船体
11 船底の凸部
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Claims (7)
- 船舶後部に、容器の外側にプロペラを配置するとともに、該容器内部にプロペラ3を駆動する駆動手段を備え360度水平回りに回転可能なプロペラ推進装置と、該プロペラ推進装置を船体側から支持する支持軸と、前記プロペラを十分に没水させるとともに、ウェーク位置で回転するよう前記支持軸を上下に駆動する駆動手段と、を備えてなることを特徴とする上下可動式推進装置を備えた船舶。
- 前記船舶の船体内には、航海時に軽貨量の少ないもしくは無い状態でのバラスト水を最小限としたことを特徴とする請求項1に記載の上下可動式推進装置を備えた船舶。
- 前記プロペラを駆動する駆動手段は、船内に設置した発電装置から取り出した電気で駆動する電気モータまたは内燃機関またはタービンまたは燃料電池のいずれかである請求項1又は請求項2に記載の上下可動式推進装置を備えた船舶。
- 前記支持軸を上下に駆動する駆動手段は、ボールねじ、またはピニオン・ラックまたは油圧駆動装置のいずれかであることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3に記載の上下可動式推進装置を備えた船舶。
- 上下可動式推進装置を備えた船舶は、機関室および上部構造物を船首近傍に設置することによって重心を前方に移動して、軽荷重時のトリム(船首の上がり)を小さくしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の上下可動式推進装置を備えた船舶。
- 前記船体は、スラミングによる影響を軽微とするため、船首船底を下方に突き出した凸部を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の上下可動式推進装置を備えた船舶。
- 前記船体の船首船底には前・後に複数組のプロペラ推進装置を配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の上下可動式推進装置を備えた船舶。
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- 2009-07-29 JP JP2009176682A patent/JP2010195382A/ja active Pending
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