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JP2010191416A - 化学増幅型フォトレジスト組成物 - Google Patents

化学増幅型フォトレジスト組成物 Download PDF

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JP2010191416A
JP2010191416A JP2010011877A JP2010011877A JP2010191416A JP 2010191416 A JP2010191416 A JP 2010191416A JP 2010011877 A JP2010011877 A JP 2010011877A JP 2010011877 A JP2010011877 A JP 2010011877A JP 2010191416 A JP2010191416 A JP 2010191416A
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JP2010011877A
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Koji Ichikawa
幸司 市川
Masako Sugihara
昌子 杉原
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】液浸露光に用いたときに異物の発生が少ない液浸露光用化学増幅型フォトレジスト組成物等を提供する。
【解決手段酸】酸発生剤、樹脂、塩基性化合物、溶剤及び界面活性剤を含有する液浸露光用化学増幅型フォトレジスト組成物であり、該組成物の固形分中のフッ素含有率が0.5質量%以下であることを特徴とする組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、半導体の微細加工に用いられる液浸露光用化学増幅型フォトレジスト組成物、液浸露光用化学増幅型フォトレジスト組成物を用いたパターン形成方法に関するに関する。さらに詳しくは、液浸露光用化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物に関する。
半導体の微細加工においては、優れたパターンを形成することが望ましく、液浸露光用化学増幅型レジスト組成物としては、例えば、液浸露光に用いられる液と接触したときに異物の発生が少ないものが求められている。
光・電子機能有機材料ハンドブック,444〜458ページ(朝倉書店発行 1997年10月15日 初版第2刷)
本発明の目的は、液浸露光に用いたときに異物の発生が少ない液浸露光用化学増幅型フォトレジスト組成物等を提供することにある。
そこで本発明者らは、上記課題について検討した結果、本発明に至った。即ち、本発明は、以下を提供する。
1.酸発生剤、樹脂、塩基性化合物、溶剤及び界面活性剤を含有する液浸露光用化学増幅型フォトレジスト組成物であり、該組成物の固形分中のフッ素含有率が0.5質量%以下であることを特徴とする組成物。
2.前記酸発生剤中のフッ素含有率が10質量%以下であることを特徴とする前1項記載の組成物。
3.前記酸発生剤が式(a)で表される化合物であることを特徴とする前1又は2項記載の組成物。
[式(a)中、Zは、有機カチオンを表す。
Aは、置換基を有してもよい炭素数6〜36の芳香族炭化水素基あるいは直鎖状、分岐状又は環状の炭素数1〜36の脂肪族炭化水素基を表す。該芳香族炭化水素基及び該直鎖状、分岐状又は環状の炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、水酸基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数6〜20の芳香族炭化水素基、炭素数7〜21のアラルキル基、グリシドキシ基あるいは炭素数2〜4のアシル基で置換されていてもよく、該脂環式炭化水素基、該脂肪族炭化水素基、該アルコキシ基及び該アラルキル基に含まれるメチレン基は、酸素原子及び/又はカルボニル基で置換されていてもよい。]
4.前記Aが、式(a1)で表される基又は式(a2)で表される基である前3項記載の組成物。
[式(a1)及び式(a2)中、Xは、単結合又は−[CH−を表し、該−[CH−に含まれるメチレン基は酸素原子及び/又はカルボニル基で置換されていてもよく、該−[CH−に含まれる水素原子は直鎖状又は分岐状の炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基で置換されていてもよい。kは、1〜17の整数を表す。
は、置換基を有してもよい炭素数6〜36の芳香族炭化水素基あるいは置換基を有してもよい直鎖状、分岐状又は環状の炭素数1〜36の脂肪族炭化水素基を表し、該脂肪族炭化水素基に含まれるメチレン基は酸素原子及び/又はカルボニル基で置換されていてもよい。ただし、Yが前記の直鎖状又は分岐状の脂肪族炭化水素基である場合、Xは単結合を表すものとする。
及びQは、互いに独立に、フッ素原子又は炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基を表す。]
5.前記(a1)が、炭素数1〜10のペルフルオロ基、炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基で置換されていてもよい炭素数6〜12の芳香族炭化水素基、炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基で置換されていてもよい炭素数6〜20の脂環式炭化水素基である前4項記載の組成物。
6.前記Zが、式(IXa)で表されるカチオンである前3〜5項のいずれか記載の組成物。
[式(IXa)中、P、P及びPは、互いに独立に、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルキル基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルコキシ基あるいは炭素数4〜36の脂環式炭化水素基を表し、該脂環式状炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数6〜12の芳香族炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、グリシドキシ基又は炭素数2〜4のアシル基で置換されていてもよい。]
7.前記樹脂が、アルカリ可溶性基を有する構造単位、水酸基を有する構造単位及び酸脱離基を有する構造単位を有する樹脂(B)であることを特徴とする前1〜6項のいずれか記載の組成物。
8.前記樹脂が、さらに樹脂(B)と同一でない、酸の作用によりアルカリ可溶性になる基を有する樹脂を含むことを特徴とする前1〜7項のいずれか記載の組成物。
9.以下の工程を含むパターン形成方法。
(1)前1〜8項のいずれか記載の組成物を基板上に塗布する工程
(2)塗布後の組成物から溶剤を除去して組成物層を形成する工程
(3)組成物層に液浸露光機を用いて露光する工程
(4)露光後の組成物層を加熱する工程
(5)加熱後の組成物層を、現像装置を用いて現像する工程
本発明により、レジスト膜が水と接触したときに発生する異物が少ないパターンを形成し得る化学増幅型フォトレジスト組成物等が提供可能となった。
本発明の化学増幅型フォトレジスト組成物(以下、「レジスト組成物」という場合がある。)は、酸発生剤、樹脂、塩基性化合物、溶剤及び界面活性剤を含有する液浸露光用化学増幅型フォトレジスト組成物であり、該組成物の固形分中のフッ素含有率が0.5質量%以下であることを特徴とする組成物である。
該組成物の固形分中のフッ素含有率は、好ましくは、0.1質量%以上0.5質量%以下である。該範囲だと、得られるパターンの形状が良好になる。
前記酸発生剤中のフッ素含有率は、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは1質量%以上8質量%以下であり、さらに好ましくは2質量%以上7.5質量%以下である。
該組成物の固形分中のフッ素含有率は、下記式によって算出することができる。
100×(組成物の固形分中のフッ素含有量)
フッ素含有率=―――――――――――――――――――――――――――
(組成物の固形分量)
組成物の固形分量は、組成物中に含まれる溶剤以外の成分の量を合計することによって求めることができる。
組成物の固形分中のフッ素含有量は、溶剤以外の各成分のフッ素含有量を計算することによって求めることができる。フッ素含有量が把握できないものに関しては、フッ素濃度計によって濃度を求め、フッ素含有量を求めることができる。
酸発生剤中のフッ素含有率は、下記式によって算出することができる。
酸発生剤中のフッ素含有率
100×(酸発生剤1分子当たりのフッ素原子の数)×(フッ素原子の原子量)
=――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(酸発生剤の分子量)
前記酸発生剤としては、式(a)で表される化合物が挙げられる。
[式(a)中、Zは、有機カチオンを表す。
Aは、直鎖状、分岐状又は環状の炭素数1〜36の脂肪族炭化水素基あるいは炭素数6〜20の芳香族炭化水素基を表す。
前記環状の脂肪族炭化水素基及び前記芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、水酸基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数7〜21のアラルキル基、グリシドキシ基あるいは炭素数2〜4のアシル基で置換されていてもよく、前記脂肪族炭化水素基、前記アルコキシ基、及び前記アラルキル基に含まれるメチレン基は、酸素原子及び/又はカルボニル基で置換されていてもよい。]
Aにおける直鎖状、分岐状又は環状の炭素数1〜36の脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、
イソプロピル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、2−エチルヘキシル基、tert−オクチル基、
シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シクロデシル基、シクロウンデシル基、シクロドデシル基、ノルボルニル基、アダマンチル基、イソボルニル基などが挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、好ましくはフッ素原子が挙げられる。
直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基としては、例えば、前記の直鎖状分岐状又は環状の炭素数1〜36の脂肪族炭化水素基のうち、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のものが挙げられる。
直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポオキシ基、n−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、n−ヘプチルオキシ基、n−オクチルオキシ基、n−ノニルオキシ基、n−デシルオキシ基、n−ウンデシルオキシ基、n−ドデシルオキシ基、
イソプロポキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、tert−オクチルオキシ基などが挙げられる。
炭素数7〜21のアラルキル基としては、
炭素数2〜4のアシル基としては、メチルカルボニル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基及びイソプロピルカルボニル基などが挙げられる。
前記の各基は、そのメチレン基が酸素原子及び/又はカルボニル基で置換されていてもよい。
中でも、式(a)におけるAとしては、好ましくは(a1)で表される基又は式(a2)で表される基が挙げられる。
[式(a1)及び式(a2)中、Xは、単結合又は−[CH−を表し、該−[CH−に含まれるメチレン基は酸素原子及び/又はカルボニル基で置換されていてもよく、該−[CH−に含まれる水素原子は直鎖状又は分岐状の炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基で置換されていてもよい。kは、1〜17の整数を表す。
は、置換基を有してもよい炭素数6〜36の芳香族炭化水素基あるいは置換基を有してもよい直鎖状、分岐状又は環状の炭素数1〜36の脂肪族炭化水素基を表し、該脂肪族炭化水素基に含まれるメチレン基は酸素原子及び/又はカルボニル基で置換されていてもよい。ただし、Yが前記の直鎖状又は分岐状の脂肪族炭化水素基である場合、Xは単結合を表すものとする。
及びQは、互いに独立に、フッ素原子又は炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基を表す。]
−[CH−としては、例えば、メチレン基、ジメチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基、トリデカメチレン基、テトラデカメチレン基、ペンタデカメチレン基、ヘキサデカメチレン基、ヘプタデカメチレン基、エチレン基、プロピレン基、プロピリデン基が挙げられる。
−[CH−に含まれるメチレン基が酸素原子及び/又はカルボニル基で置換された基としては、例えば、−X11−O−、−X11−CO−O−、−X11−O−CO−、−X11−O−X12−などが挙げられ、好ましくは−X11−O−及び−X11−CO−O−が挙げられ、より好ましくは−X11−CO−O−が挙げられる。
ここで、X11及びX12は、互いに独立に、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜15のアルキレン基を表す。ただし、当該アルキレン基に含まれるメチレン基が置換された基において、上記の各基の主鎖を構成する原子数は、kと同じ、1〜17である。
直鎖状又は分岐状の炭素数1〜17のアルキレン基としては、例えば、メチレン基、ジメチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基、トリデカメチレン基、テトラデカメチレン基、ペンタデカメチレン基、ヘキサデカメチレン基、ヘプタデカメチレン基、エチレン基、イソプロピレン基、sec−ブチレン基、tert−ブチレン基などが挙げられる。
直鎖状又は分岐状の炭素数1〜36の脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基などが挙げられる。
式(a)で表される化合物のアニオンとしては、例えば、Xとして単結合又は直鎖状の炭素数1〜6のアルキレン基を有する式(IA)で表されるアニオン及びXとして−X11−CO−O−を有する式(IB)で表されるアニオン、Xとして−X11−O−CO−を有する式(IC)で表されるアニオン及びXとして−X11−O−X11−を有するアニオンとして式(ID)などが挙げられ、好ましくは式(IA)及び式(IB)で表されるアニオンが挙げられる。
[式(IA)、式(IB)、式(IC)及び式(ID)中、Q、Q及びYは、式(a)におけるにおけるものと同じものを表す。
10は、単結合あるいは直鎖状又は分岐状の炭素数1〜15のアルキレン基を表す。 X11及びX12は、互いに独立に、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜15のアルキレン基を表す。]
は、置換基を有してもよい炭素数4〜36の脂環式炭化水素基を表し、好ましくは式(III)で表される基が挙げられる。
[式(III)中、環Wは、炭素数3〜36の脂環式炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基に含まれるメチレン基は、酸素原子又はカルボニル基で置換されていてもよい。
は、互いに独立に、ハロゲン原子、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基、炭素数6〜20の芳香族炭化水素基、炭素数7〜21のアラルキル基、グリシドキシ基あるいは炭素数2〜4のアシル基を表す。
xは、0〜8の整数を表す。xが2以上の場合、複数のRは、同一でも異なってもよい。
は、水素原子あるいは直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6の炭化水素基を表す。]
xは、0〜8の整数を表し、好ましくは0〜6の整数、より好ましくは0〜4の整数を表す。
炭素数3〜36の脂環式炭化水素基としては、例えば、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シクロデシル基、ノルボルニル基、1−アダマンチル基、2−アダマンチル基、イソボルニル基などが挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子などが挙げられ、好ましくはフッ素原子及び塩素原子が挙げられる。
直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基などが挙げられる。
前記の環Wとしては、式(W1)、式(W2)、式(W3)、式(W4)、式(W5)、式(W6)、式(W7)、式(W8)、式(W9)、式(W10)、式(W11)、式(W12)、式(W13)、式(W14)、式(W15)、式(W16)、式(W17)、式(W18)及び式(W19)で表される基などが挙げられ、好ましくは式(W12)、式(W15)、式(W16)及び式(W19)で表される基が挙げられる。
としては、更に、環Wに含まれる水素原子が置換されていないか又は炭化水素基のみで置換された基(ただし、該環Wに含まれるメチレン基は、酸素原子で置換されていてもよい。)及び水酸基又は水酸基を含む基で置換された基(ただし、ラクトン構造を有するものを除く)並びに環Wに含まれる隣接する2つのメチレン基が酸素原子とカルボニル基とで置換されたラクトン構造を有する基及び環Wに含まれる1つのメチレン基がカルボニル基で置換されたケトン構造を有する基、環Wに含まれる水素原子が芳香族炭化水素基で置換された基などが挙げられる。
環Wに含まれる水素原子が置換されていないか又は炭化水素基のみで置換された(該炭化水素基に含まれるメチレン基は、酸素原子で置換されていてもよい。)Yとしては、例えば、以下の基が挙げられる。
環Wに含まれる水素原子が水酸基又は水酸基を含む基で置換されたY(ただし、ラクトン構造を有さない。)としては、例えば、以下の基が挙げられる。
環Wに含まれる隣接する2つのメチレン基がカルボニル基と酸素原子とで置換されたラクトン構造を有するYとしては、例えば、以下の基が挙げられる。
環Wに含まれる1つのメチレン基がカルボニル基で置換されたケトン構造を有するYとしては、例えば、以下の基が挙げられる。
環Wに含まれる水素原子が芳香族炭化水素基で置換されたYとしては、例えば、以下の基が挙げられる。
環Wに含まれる1つのメチレン基が酸素原子で置換されたエーテル構造を有するYとしては、例えば、以下の基が挙げられる。
式(IA)で表されるアニオンとしては、例えば、下記のもの等が例示される。
式(IA)中、環Wに含まれる水素原子が炭化水素基のみで置換された基(該炭化水素基に含まれるメチレン基は酸素原子で置換されていてもよい。)アニオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(IA)中、環Wに含まれる水素原子が水酸基又は水酸基を含む基で置換されたアニオン(ただし、ラクトン構造を有さない。)の具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(IA)中、環Wに含まれる隣接する2つのメチレン基が酸素原子とカルボニル基とで置換されたラクトン構造を有するアニオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(IA)中、環Wに含まれるメチレン基がカルボニル基で置換されたケトン構造を有するアニオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(IA)中、環Wに含まれる水素原子が芳香族炭化水素基で置換されたアニオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(IA)中、環Wに含まれるメチレン基が酸素原子で置換されたエーテル構造を有するアニオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(IB)で表されるアニオンとして、例えば、下記のもの等が挙げられる。
[式(IB)中、Q、Q及びYは、式(a)におけるものと同じものを表す。X11は、置換されていてもよい直鎖状又は分岐状の炭素数1〜15の脂肪族炭化水素基を表す。]
式(IB)中、環Wに含まれる水素原子が置換されていないか又は炭化水素基のみで置換された(環Wに含まれるメチレン基は酸素原子で置換されていてもよい。)アニオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(IB)中、環Wに含まれる水素原子が水酸基又は水酸基を含む基で置換されたアニオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(IB)中、環Wに含まれる隣接する2つのメチレン基が酸素原子とカルボニル基とで置換されたラクトン構造を有するアニオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(IB)中、環Wに含まれる1つのメチレン基がカルボニル基で置換されたケトン構造を有するアニオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(IB)中、環Wに含まれる水素原子が芳香族炭化水素基で置換されたアニオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(IC)で表されるアニオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(IC)中、環Wに含まれる水素原子が置換されていないか又は炭化水素基のみで置換された(環Wに含まれるメチレン基は酸素原子で置換されていてもよい。)アニオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(IC)中、環Wに含まれる水素原子が水酸基又は水酸基を含む基で置換されたアニオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(IC)中、環Wに含まれる1つのメチレン基がカルボニル基で置換されたケトン構造を有するアニオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(ID)で表されるアニオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(ID)中、環Wに含まれる水素原子が置換されていないか又は炭化水素基のみで置換された(環Wに含まれるメチレン基は酸素原子で置換されていてもよい。)アニオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(ID)中、環Wに含まれる水素原子が水酸基又は水酸基を含む基で置換されたアニオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(ID)中、環Wに含まれる1つのメチレン基がカルボニル基で置換されたケトン構造を有するアニオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(a)におけるZとしては、例えば、式(IXz)、式(IXb)、式(IXc)又は式(IXd)などのカチオン等が挙げられる。
[式(IXz)中、P、P及びPは、互いに独立に、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜30のアルキル基あるいは炭素数3〜30の脂環式炭化水素基を表す。P、P及びPのいずれかがアルキル基である場合、該アルキル基は、水酸基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルコキシ基あるいは炭素数3〜12の環式炭化水素基で置換されていてもよく、P、P及びPのいずれかが脂環式炭化水素基である場合には、水酸基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルキル基あるいは炭素数1〜12のアルコキシ基で置換されていてもよい。
式(IXb)中、P及びPは、互いに独立に、水素原子、水酸基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルキル基あるいは炭素数1〜12のアルコキシ基を表す。
式(IXc)中、P及びPは、互いに独立に、直鎖状又は分岐状炭素数1〜12のアルキル基あるいは炭素数3〜12のシクロアルキル基を表すか、PとPとが一緒になって、炭素数3〜12の環を形成してもよい。
は、水素原子を表し、Pは、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜20の芳香環基を表すか、PとPとが一緒になって、炭素数3〜12の環を形成してもよい。
式(IXd)中、P10〜P21は、互いに独立に、水素原子、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数1〜12のアルコキシ基を表す。Eは、硫黄原子又は酸素原子を表す。
mは、0又は1を表す。]
前記アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基などが挙げられる。
該シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロデシル基などが挙げられる。
置換されていてもよい炭素数6〜20の芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、ベンジル基、トルイル基などが挙げられる。
前記の式(IXz)で表されるカチオンの中でも、例えば、式(IXa)で表されるカチオン等が好ましく挙げられる。
[式(IXa)中、P〜Pは、互いに独立に、水素原子、水酸基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルキル基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルコキシ基あるいは炭素数4〜36の脂環式炭化水素を表し、該脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、水酸基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルキル基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜12のアラルキル基、グリシドキシ基あるいは炭素数2〜4のアシル基で置換されていてもよい。]
該炭素数1〜12のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基などが挙げられる。
該炭素数1〜12のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ヘキシルオキシ基、オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基などが挙げられる。
該環状炭化水素基としては、アダマンチル骨格、イソボルニル骨格を含むものなどが挙げられ、好ましくは2−アルキル−2−アダマンチル基、1−(1−アダマンチル)−1−アルキル基及びイソボルニル基などが挙げられる。
式(IXa)で表されるカチオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
式(IXa)で表されるカチオンの中でも、式(IXe)で表されるカチオンが、その製造が容易であること等の理由により、好ましく挙げられる。
[式(IXe)中、P22、P23及びP24は、互いに独立に、水素原子、水酸基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルキル基あるいは直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルコキシ基を表す。]
前記式(IXb)で表されるカチオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
前記式(IXc)で表されるカチオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
前記式(IXd)で表されるカチオンの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
前記のアニオン及びカチオンは、任意に組合せることができる。
式(a)で表され化合物は、単独でも複数種を同時に用いてもよい。式(a)で表される化合物が、式(Xa)、式(Xb)、式(Xc)、式(Xd)、式(Xe)、式(Xf)、式(Xg)又は式(Xh)で表される場合、優れた解像性能及びパターン形状を示すレジスト組成物を与える酸を発生する化合物となることから好ましい。
[式(Xa)〜(Xi)中、P25、P26及びP27は、互いに独立に、水素原子、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基あるいは炭素数4〜36の脂環式炭化水素基を表す。
28及びP29は、互いに独立に、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基あるいは炭素数4〜36の脂環式炭化水素基を表すか、又はP28とP29とが一緒になってSを含んで炭素数2〜6の環を形成してもよい。
30は、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基、炭素数4〜36の脂環式炭化水素基あるいは置換されていてもよい炭素数6〜20の芳香族炭化水素基を表すか、又はP30とP31とが一緒になって炭素数3〜12の環を形成してもよい。ここで、該環に含まれるメチレン基は、任意に、酸素原子、硫黄原子又はカルボニル基で置換されていてもよい。
及びQは、互いに独立に、フッ素原子又は炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基を表す。
13は、単結合またはメチレン基を表す。]
上記の組合せのうち、具体的には、好ましくは以下の酸発生剤が挙げられる。
中でも、カチオンとして式(IXe)で表されるカチオンにおいて、P22、P23及びP24がいずれも水素原子であるトリフェニルスルホニウムカチオンと、式(IB)で表されるアニオンの具体的例示に挙げられたものとを組合せた酸発生剤が好ましい。
本発明レジスト組成物は、樹脂を含有し、該樹脂は、通常、液浸露光用化学増幅型レジスト組成物に用いられる樹脂を用いることができる。
前記の樹脂としては、例えば、現像液に不溶又は難溶であるが、酸に作用により、現像液に可溶となる樹脂が挙げられる。不溶か、酸の作用により式(II)で表される構造単位を有するものが挙げられる。
[式(II)中、Rは、水素原子又はメチル基を表す。
は、単結合又は、−[CH−を表し、該−[CH−に含まれるメチレン基は、酸素原子及び/又はカルボニル基で置換されていてもよい。
kは、1〜8の整数を表す。
は、脂環式炭化水素基を有する炭素数4〜36の炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、水酸基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数6〜20の芳香族炭化水素基、炭素数7〜21のアラルキル基、グリシドキシ基又は炭素数2〜4のアシル基で置換されていてもよく、該炭化水素基に含まれるメチレン基は、酸素原子及び/又はカルボニル基で置換されていてもよい。]
式(II)で表される構造単位としては、具体的には、例えば、イソボルニルエステル及び2−アルキル−2−アダマンチルエステル、1−(1−アダマンチル)−1−アルキルエステルのような脂環式エステルなどから導かれる構造単位が挙げられる。
これらの中で、式(IIa)又は式(IIb)で表される構造単位が好ましい。
[式(IIa)及び式(IIb)中、Rは、水素原子又はメチル基を表す。
は、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基あるいは炭素数3〜10の脂環式炭化水素基を表す。
は、メチル基を表す。
nは、0〜14の整数を表す。
及びRは、互いに独立に、水素原子又はヘテロ原子を含んでもよい炭素数1〜8の炭化水素基を表すか、あるいはRとRとが一緒になって炭素数3〜12の環を形成していてもよく、該環はヘテロ原子を含んでもよい。また、Rが結合する炭素原子とRが結合する炭素原子との間で二重結合を形成してもよい。
mは、1〜3の整数を表す。
Z”は、単結合、−[CH−を表し、−[CH−に含まれるメチレン基は、酸素原子及び/又はカルボニル基で置換されていてもよい。
kは、1〜8の整数を表す。]
式(IIa)で表される構造単位を導くモノマーの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
また、式(IIb)で表される構造単位を導くモノマーの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
これらの中でも、例えば、(メタ)アクリル酸2−エチル−2−アダマンチル、(メタ)アクリル酸2−イソプロピル−2−アダマンチル又はメタクリル酸1−(2−メチル−2−アダマンチルオキシカルボニル)メチル等を好ましく挙げることができる。
(II)としては、水酸基(ただし、カルボキシル基の−OH基は除く)を側鎖に有する構造単位を複数種類含んでもよい。
水酸基(ただし、カルボキシル基の−OH基は除く)を側鎖に有する構造単位としては、例えば、カルボン酸の各種エステル、具体的には、例えば、シクロペンチルエステル、シクロヘキシルエステルに代表される環状アルキルエステル;ノルボルニルエステル、1−アダマンチルエステル、2−アダマンチルエステルのような多環式エステルの一部が水酸基で置換された構造単位等があげられる。
これらの中で、式(III)で表される構造単位等を挙げることができる。
[式(III)中、R31は、水素原子又はメチル基を表す。
及びRは、互いに独立に、水素原子、メチル基又は水酸基を表す。
は、メチル基を表す。
n’は、0〜10の整数を表す。
Z’’は、式(IIa)におけるものと同じ意味を表す。]
式(III)で表される構造単位を導くモノマーの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
これらの中でも、例えば、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシ−1−アダマンチル、(メタ)アクリル酸3、5−ジヒドロキシ−1−アダマンチル、メタクリル酸1−(3−ヒドロキシ−1−アダマンチルオキシカルボニル)メチル、メタクリル酸1−(3、5−ジヒドロキシ−1−アダマンチルオキシカルボニル)メチル等を好ましく挙げることができる。
式(II)で表される構造単位としては、例えば、ラクトン構造を側鎖に有する構造単位を複数種類含んでもよい。具体的には、例えば、β−ブチロラクトン構造を有する化合物、γ−ブチロラクトン構造を有する化合物、シクロアルキル骨格やノルボルナン骨格にラクトン構造が付加した化合物などがあげられる。
これらの中で、例えば、式(IVa)、式(IVb)又は式(IVc)のいずれかで表される構造単位等を好ましく挙げることができる。
[式(IVa)〜式(IVc)中、R41は、水素原子又はメチル基を表す。
は、水素原子又はメチル基を表す。
lは、1〜5の整数を表す。lが2以上のとき、複数のRは、互いに同一でも異なってもよい。
10及びR11は、互いに独立に、カルボキシル基、シアノ基又は炭素数1〜4の炭化水素基を表す。
l’は、0〜3の整数を表す。l’が2以上のとき、複数のR10及びR11は、互いに同一でも異なってもよい。
Z’’は、式(IIa)におけるものと同じ意味を表す。]
式(IVa)で表される構造単位を導くモノマーの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
また、式(IVb)で表される構造単位を導くモノマーの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
また、式(IVc)で表される構造単位を導くモノマーの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
これらの中でも、例えば、(メタ)アクリル酸ヘキサヒドロ−2−オキソ−3,5−メタノ−2H−シクロペンタ[b]フラン−6−イル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロ−2−オキソ−3−フリル、(メタ)アクリル酸2−(5−オキソ−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03.7]ノナン−2−イルオキシ)−2−オキソエチルから得られる樹脂等を好ましく挙げることができる。
また、樹脂として、例えば、式(II)で表される構造単位以外の構造単位を有してもよい。式(II)で表される構造単位以外の構造単位としては、例えば、2−ノルボルネンから導かれる構造単位等が挙げられる。2−ノルボルネンは、重合の際に、例えば対応する2−ノルボルネンの他に無水マレイン酸や無水イタコン酸のような脂肪族不飽和ジカルボン酸無水物を併用したラジカル重合により主鎖へ導入してもよい。2−ノルボルネンから導かれる構造単位は、ノルボルネン構造の二重結合が開いて形成され、式(d)で表すことができる。また、無水マレイン酸及び無水イタコン酸から導かれる構造単位は、無水マレイン酸及び無水イタコン酸の二重結合が開いて形成され、それぞれ式(e)及び(f)で表すことができる。
ここで、式(d)中のR25及びR26は、互いに独立に、水素原子、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基、カルボキシル基、シアノ基もしくは−COOU(Uはアルコール残基である)を表すか、あるいは、R25とR26とが一緒になって、−C(=O)OC(=O)−を含んだ環であるカルボン酸無水物残基を表す。
前記−COOUは、カルボキシル基がエステルとなったものであり、Uに相当するアルコール残基としては、例えば、置換されていてもよい直鎖状又は分岐状の炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基、2−オキソオキソラン−3−又は−4−イル基などを挙げることができる。ここで、脂肪族炭化水素基の置換基として、水酸基や炭素数4〜36の脂環式炭化水素残基などが結合していてもよい。
25及びR26における脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基などが挙げられ、水酸基が結合した脂肪族炭化水素基としては、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基などが挙げられる。
式(d)で表されるノルボネンを有する構造単位を導くモノマーの具体例としては、例えば、下記のもの等が挙げられる。
2−ノルボルネン、
2−ヒドロキシ−5−ノルボルネン、
5−ノルボルネン−2−カルボン酸、
5−ノルボルネン−2−カルボン酸メチル、
5−ノルボルネン−2−カルボン酸2−ヒドロキシ−1−エチル、
5−ノルボルネン−2−メタノール、
5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物。
なお、式(d)中の前記−COOUのUについて、カルボキシル基の酸素側に結合する炭素原子が4級炭素原子である脂環式エステルなどの酸に不安定な基であれば、ノルボルネン構造を有するといえども、酸に不安定な基を有する構造単位である。ノルボルネン構造と酸に不安定な基とを含むモノマーとしては、例えば、5−ノルボルネン−2−カルボン酸−t−ブチル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸1−シクロヘキシル−1−メチルエチル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸1−メチルシクロヘキシル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸2−メチル−2−アダマンチル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸2−エチル−2−アダマンチル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸1−(4−メチルシクロヘキシル)−1−メチルエチル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸1−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−1−メチルエチル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸1−メチル−1−(4−オキソシクロヘキシル)エチル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸1−(1−アダマンチル)−1−メチルエチルなどが挙げられる。
また、本発明における樹脂は、樹脂(B)に加えて、ArFレジストの技術分野において公知の樹脂を併用することができる。
また、本発明レジスト組成物は、塩基性化合物を含有する。塩基性化合物としては、例えば、以下のもの等が挙げられる。
式中、T、T及びTは、互いに独立に、水素原子、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6の脂肪族炭化水素基、炭素数5〜10の脂環式炭化水素基あるいは炭素数6〜20の芳香族炭化水素基を表す。該脂肪族炭化水素基の水素原子、脂環式炭化水素基の水素原子及び芳香族炭化水素基の水素原子は、水酸基、アミノ基あるいは直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6のアルコキシ基で置換されていてもよい。該アミノ基の水素原子は、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基で置換されていてもよい。
〜Tは、互いに独立に、水素原子、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6の脂肪族炭化水素基、炭素数5〜10の脂環式炭化水素基、炭素数6〜20の芳香族炭化水素基あるいは直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6のアルコキシ基を表す。該脂肪族炭化水素基の水素原子、該脂環式炭化水素基の水素原子、該芳香族炭化水素基の水素原子及び該アルコキシ基の水素原子は、互いに独立に、水酸基、アミノ基、又は直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6のアルコキシ基で置換されていてもよい。該アミノ基の水素原子は、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基で置換されていてもよい。
は、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6の脂肪族炭化水素基又は炭素数5〜10の脂環式炭化水素基を表す。該脂肪族炭化水素基の水素原子及び該脂環式炭化水素基の水素原子は、互いに独立に、水酸基、アミノ基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6のアルコキシ基で置換されていてもよい。該アミノ基の水素原子は、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基で置換されていてもよい。
Gは、直鎖状又は分岐状の炭素数2〜6のアルキレン基、カルボニル基、イミノ基、スルフィド基あるいはジスルフィド基を表す。
このような化合物として、具体的には、例えば、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、アニリン、2−,3−又は4−メチルアニリン、4−ニトロアニリン、1−又は2−ナフチルアミン、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、4,4’−ジアミノ−1,2−ジフェニルエタン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジメチルジフェニルメタン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジエチルジフェニルメタン、ジブチルアミン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミン、ジノニルアミン、ジデシルアミン、N−メチルアニリン、ピペリジン、ジフェニルアミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミン、トリヘキシルアミン、トリヘプチルアミン、トリオクチルアミン、トリノニルアミン、トリデシルアミン、メチルジブチルアミン、メチルジペンチルアミン、メチルジヘキシルアミン、メチルジシクロヘキシルアミン、メチルジヘプチルアミン、メチルジオクチルアミン、メチルジノニルアミン、メチルジデシルアミン、エチルジブチルアミン、エチルジペンチルアミン、エチルジヘキシルアミン、エチルジヘプチルアミン、エチルジオクチルアミン、エチルジノニルアミン、エチルジデシルアミン、ジシクロヘキシルメチルアミン、トリス〔2−(2−メトキシエトキシ)エチル〕アミン、トリイソプロパノールアミン、N,N−ジメチルアニリン、2,6−イソプロピルアニリン、イミダゾール、ピリジン、4−メチルピリジン、4−メチルイミダゾール、ビピリジン、2,2’−ジピリジルアミン、ジ−2−ピリジルケトン、1,2−ジ(2−ピリジル)エタン、1,2−ジ(4−ピリジル)エタン、1,3−ジ(4−ピリジル)プロパン、1,2−ビス(2−ピリジル)エチレン、1,2−ビス(4−ピリジル)エチレン、1,2−ビス(4−ピリジルオキシ)エタン、4,4’−ジピリジルスルフィド、4,4’−ジピリジルジスルフィド、1,2−ビス(4−ピリジル)エチレン、2,2’−ジピコリルアミン、3,3’−ジピコリルアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトライソプロピルアンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド、テトラ−n−ヘキシルアンモニウムヒドロキシド、テトラ−n−オクチルアンモニウムヒドロキシド、フェニルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、3−(トリフルオロメチル)フェニルトリメチルアンモニウムヒドロキシド及びコリンなどを挙げることができる。
さらには、特開平11−52575号公報に開示されているような、ピペリジン骨格を有するヒンダードアミン化合物をクエンチャーとすることもできる。
より好ましいクエンチャーとしては、式(XII)で表される化合物等が挙げられる。具体的には、例えば、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラブチルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラヘキシルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラオクチルアンモニウムハイドロオキサイド、フェニルトリメチルアンモニウムハイドロオキサイド、3−トリフルオロメチル−フェニルトリメチルアンモニウムハイドロオキサイドなどが挙げられる。
本発明の本発明レジスト組成物は、その全固形分量を基準に、通常、樹脂を80〜99質量%程度、酸発生剤を1〜20質量%程度の範囲で含有すればよい。
また、本発明レジスト組成物がクエンチャーとして塩基性化合物を含有する場合、該塩基性化合物の含有率は、本発明レジスト組成物の全固形分量を基準に、通常、0.01〜5質量%程度の範囲である。
本発明レジスト組成物は、溶剤を含有する。
溶剤としては、例えば、エチルセロソルブアセテート、メチルセロソルブアセテート及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートのようなグリコールエーテルエステル類、乳酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル及びピルビン酸エチルのようなエステル類、アセトン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノン及びシクロヘキサノンのようなケトン類、γ−ブチロラクトンのような環状エステル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどを挙げることができる。これらの溶剤は、それぞれ単独で、又は2種以上を組合せて用いることができる。
本発明のレジスト組成物は、界面活性剤を含有する。
界面活性剤としては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤およびフッ素原子を有するシリコーン系界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤が挙げられる。
シリコーン系界面活性剤としては、例えば、シロキサン結合を有する界面活性剤などが挙げられる。具体的には、トーレシリコーンDC3PA(商品名)、トーレシリコーンSH7PA(商品名)、トーレシリコーンDC11PA(商品名)、トーレシリコーンSH21PA(商品名)、トーレシリコーンSH28PA(商品名)、トーレシリコーン29SHPA(商品名)、トーレシリコーンSH30PA(商品名)、ポリエーテル変性シリコンオイルSH8400(商品名)(トーレシリコーン(株)製)、KP321(商品名)、KP322(商品名)、KP323(商品名)、KP324(商品名)、KP326(商品名)、KP340(商品名)、KP341(商品名)(信越シリコーン製)、TSF400(商品名)、TSF401(商品名)、TSF410(商品名)、TSF4300(商品名)、TSF4440(商品名)、TSF4445(商品名)、TSF−4446(商品名)、TSF4452(商品名)、TSF4460(商品名)(ジーイー東芝シリコーン(株)製)などが挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、例えば、フルオロカーボン鎖を有する界面活性剤などが挙げられる。具体的には、フロリナートFC430(商品名)、フロリナートFC431(商品名)(住友スリーエム(株)製)、メガファックF142D(商品名)、メガファックF171(商品名)、メガファックF172(商品名)、メガファックF173(商品名)、メガファックF177(商品名)、メガファックF183(商品名)、メガファックR30(商品名)(大日本インキ化学工業(株)製)、エフトップEF301(商品名)、エフトップEF303(商品名)、エフトップEF351(商品名)、エフトップEF352(商品名)(新秋田化成(株)製)、サーフロンS381(商品名)、サーフロンS382(商品名)、サーフロンSC101(商品名)、サーフロンSC105(商品名)(旭硝子(株)製)、E5844(商品名)((株)ダイキンファインケミカル研究所製)、BM−1000(商品名)、BM−1100(商品名)(BM Chemie社製)などが挙げられる。
フッ素原子を有するシリコーン系界面活性剤としては、例えば、シロキサン結合およびフルオロカーボン鎖を有する界面活性剤などが挙げられる。具体的には、メガファックR08(商品名)、メガファックBL20(商品名)、メガファックF475(商品名)、メガファックF477(商品名)、メガファックF443(商品名)(大日本インキ化学工業(株)製)などが挙げられる。
これらの界面活性剤は、単独でも2種類以上を組合せて用いてもよい。
これらの中でも、シリコーン系界面活性剤が好ましく、中でもポリエーテル変性シリコンオイルSH8400(商品名)(トーレシリコーン(株)製)が好ましい。
界面活性剤の含有率は、組成物に対して質量分率で、好ましくは0.0005質量%以上0.10質量%以下、より好ましくは0.0010質量%以上0.05質量%以下、とりわけ好ましくは0.0015質量%以上0.03質量%以下である。界面活性剤の含有率が前記の範囲にあると、得られる塗膜の平坦性がさらに良好となる傾向があるため好ましい。
また、本発明レジスト組成物は、さらに、必要に応じて、増感剤、溶解抑止剤、他の樹脂、安定剤、染料など、各種の添加物を少量含有することもできる。
また、本発明は、以下の工程を含むパターン形成方法を提供する。
(1)本発明レジスト組成物を基板上に塗布する工程
(2)塗布後の組成物から溶剤を除去して組成物層を形成する工程
(3)組成物層に液浸露光機を用いて露光する工程
(4)露光後の組成物層を加熱する工程
(5)加熱後の組成物層を、現像装置を用いて現像する工程
基板としては、通常、シリコン製のウェハーが用いられる。
基板上へのレジスト組成物の塗布は、スピンコーターなど、通常、用いられる装置によって行われる。
溶剤の除去は、ホットプレート等の加熱装置を用いて溶剤を加熱することにより行われるか、あるいは減圧装置を用いて、溶剤が除去された組成物層が形成される。前記の加熱は、例えば、80〜140℃の温度で、30秒間〜10分間加熱することにより行われる。減圧装置を用いる場合、例えば、10〜100℃程度の温度で、1〜1.0×10Pa程度の圧力で、溶媒が除去される。
溶剤を除去することにより得られた組成物層は、液浸露光機を用いて、露光される。露光の条件としては、走査露光型であるスキャニングステッパー型の投影露光装置(露光装置)などが挙げられる。露光光源としては、ArFエキシマレーザ(波長193nm)のような紫外域のレーザ光を放射するもの等、種々のものを用いることができる。
液浸露光に用いられる露光機のレンズとウェハーとの間の液体は、通常、水であるが、水に代えて液浸露光用の液体を用いることができる。
この際、通常、求められるパターンに相当するマスクを介して露光が行われる。
露光後の組成物層は、脱保護基反応を促進するための加熱処理が行われる。当該加熱は、例えば、70〜140℃の温度で、30秒間〜10分間加熱することにより行われる。
加熱後の組成物層は、現像装置を用いて、現像液で現像される。ここで用いられる現像液は、この分野で用いられる各種のアルカリ溶液であることができるが、例えば、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドや(2−ヒドロキシエチル)トリメチルアンモニウムヒドロキシド(通称コリン)などのアルカリ水溶液等が挙げられる。
現像後、超純水でリンスされ、基板及びパターン上に残った水が除去されて、パターンが得られる。
本発明レジスト組成物は、ダブルイメージング用にも好適に用いることができる。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例及び比較例の中、使用量を表す%及び部は、特記ないかぎり質量基準である。
重量平均分子量は、以下の条件で、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィーにより求めた値である。
装置;HLC−8120GPC(東ソー(株)製)
カラム:TSKgel Multipore HXL−M 3本+ guardcolumn(東ソー(株)製)
溶離液:テトラヒドロフラン
流量:1.0mL/min
検出器:RI検出器
カラム温度:40℃
注入量:100μL
分子量標準:標準ポリスチレン(東ソー(株)製)
また、化合物の構造は、NMR(GX−270型又はEX−270型;日本電子(株)製)、質量分析(LCはAgilent製1100型、MASSはAgilent製LC/MSD型又はLC/MSD TOF型)を用いて確認された。
(酸発生剤(A1)の合成)
ジフルオロ(フルオロスルホニル)酢酸メチルエステル100部及びイオン交換水150部に、氷浴下、30%水酸化ナトリウム水溶液230部を滴下した。これを100℃で3時間還流し、冷却した後、これを濃塩酸88部で中和した。得られた溶液を濃縮することによりジフルオロスルホ酢酸・ナトリウム塩164.4部を得た(無機塩含有、純度62.7%)。得られたジフルオロスルホ酢酸・ナトリウム塩1.9部(純度62.7%)及びN,N−ジメチルホルムアミド9.5部に、1,1’−カルボニルジイミダゾール1.0部を添加し、2時間撹拌して混合物を得た。
一方、3−ヒドロキシアダマンチルメタノール1.1部及びN,N−ジメチルホルムアミド5.5部に、水素化ナトリウム0.2部を添加し、2時間撹拌して溶液を調製した。この溶液に、前記の混合物を添加した。得られた混合物を15時間撹拌した後、生成したジフルオロスルホ酢酸−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルメチルエステル・ナトリウム塩を含む溶液をそのまま次の反応に用いた。得られたジフルオロスルホ酢酸−3−ヒドロキシ−1−アダマンチルメチルエステル・ナトリウム塩を含む溶液に、クロロホルム17.2部及び14.8%トリフェニルスルホニウム・クロライド水溶液2.9部を添加した。15時間撹拌した後、分液して有機層を回収した。次いで、残った水層をクロロホルム6.5部で抽出することにより有機層を回収した。前記の各有機層を合せた後、イオン交換水で洗浄し、その後、得られた有機層を濃縮した。濃縮物にtert−ブチルメチルエーテル5.0部を添加し、撹拌後、濾過することにより白色固体としてトリフェニルスルホニウム1−((3−ヒドロキシアダマンチル)メトキシカルボニル)ジフルオロメタンスルホナート(A1)0.2部を得た。(A1)中のフッ素含有率は6.30質量%であった。
(酸発生剤(A2)の合成)
ジフルオロ(フルオロスルホニル)酢酸メチルエステル100部及びイオン交換水250部に、氷浴下、30%水酸化ナトリウム水溶液230部を滴下した。得られた混合物を100℃で3時間還流し、冷却した後、これを濃塩酸88部で中和した。得られた溶液を濃縮することによりジフルオロスルホ酢酸・ナトリウム塩164.8部を得た(無機塩含有、純度62.6%)。得られたジフルオロスルホ酢酸・ナトリウム塩5.0部(純度62.6%)及び4−オキソ−1−アダマンタノール2.6部、エチルベンゼン100部に、濃硫酸0.8部を加え、30時間加熱還流した。得られた混合物を冷却した後、濾過して濾過残渣を回収し、回収された濾過残渣をtert−ブチルメチルエーテルで洗浄することにより、ジフルオロスルホ酢酸−4−オキソ−1−アダマンチルエステルナトリウム塩5.5部を得た。H−NMRによる純度分析の結果、その純度は35.6%であった。得られたジフルオロスルホ酢酸−4−オキソ−1−アダマンチルエステルナトリウム塩5.4部(純度35.6%)に、アセトニトリル16部及びイオン交換水16部を加えた。得られた混合物に、トリフェニルスルホニウム・クロライド1.7部、アセトニトリル5部及びイオン交換水5部を添加した。得られた混合物を15時間撹拌した後、濃縮し、得られた混合物をクロロホルム142部で抽出することにより有機層を回収した。回収された有機層をイオン交換水で洗浄した後、得られた有機層を濃縮した。濃縮物をtert−ブチルメチルエーテル24部でリパルプすることにより、白色固体としてトリフェニルスルホニウム4−オキソ−1−アダマンチルオキシカルボニルジフルオロメタンスルホナート(A2)1.7部を得た。(A2)中のフッ素含有率は6.48質量%であった。
(酸発生剤(A3)の合成)
ジフルオロ(フルオロスルホニル)酢酸メチルエステル200部及びイオン交換水300部に、氷浴下、30%水酸化ナトリウム水溶液460部を滴下した。得られた混合物を100℃で2.5時間還流し、冷却した後、これを濃塩酸175部で中和した。得られた溶液を濃縮することによりジフルオロスルホ酢酸ナトリウム塩328.19部(無機塩を除去していないため、含有率63.5%)を得た。得られたジフルオロスルホ酢酸ナトリウム塩39.4部(含有率63.5%)、1−アダマンタンメタノール21.0部及びジクロロエタン200部の混合物に、p−トルエンスルホン酸24.0部を加え、これを7時間加熱還流した。その後、濃縮してジクロロエタンを留去し、濃縮残渣にtert−ブチルメチルエーテル250部添加し、リパルプ後、濾過して濾過残渣を回収した。回収された濾過残渣にアセトニトリル250部を添加し、撹拌した後、濾過して濾液を回収し、回収された濾液を濃縮することにより、ジフルオロスルホ酢酸−1−アダマンチルメチルエステル・ナトリウム塩32.8部を得た。得られたジフルオロスルホ酢酸−1−アダマンチルメチルエステル・ナトリウム塩32.8部を、イオン交換水100部に溶解させて得られた溶液に、トリフェニルスルホニウム・クロライド28.3部及びメタノール140部を添加した。得られた混合物を23℃で15時間撹拌した後、濃縮し、得られた濃縮物をクロロホルム200部で2回抽出した。2回の抽出により得られた回収された有機層を合せて、該有機層が中性になるまで、イオン交換水を用いた洗浄操作を繰り返し、その後、得られた有機層を濃縮した。濃縮液に、tert−ブチルメチルエーテル300部を添加し、撹拌した後、濾過して白色析出物を回収し、これを減圧乾燥することにより白色結晶としてトリフェニルスルホニウム1−アダマンチルメトキシカルボニルジフルオロメタンスルホナート(A3)39.7部を得た。(A3)中のフッ素含有率は6.48質量%であった。
(酸発生剤(A4)の合成)
ジフルオロ(フルオロスルホニル)酢酸メチルエステル200部及びイオン交換水300部に、氷浴下、30%水酸化ナトリウム水溶液460部を滴下した。これを100℃で2.5時間還流し、冷却した後、これを濃塩酸175部で中和した。得られた溶液を濃縮することによりジフルオロスルホ酢酸・ナトリウム塩328.19部(無機塩含有、純度62.8%)を得た。得られたジフルオロスルホ酢酸・ナトリウム塩123.3部(純度62.8%)、1−アダマンタンメタノール65.7部及びジクロロエタン600部の混合物に、p−トルエンスルホン酸75.1部を加え、これを12時間加熱還流した。その後、濃縮してジクロロエタンを留去し、濃縮残渣にtert−ブチルメチルエーテル400部を添加し、リパルプ後、濾過して濾過残渣を回収した。回収された濾過残渣にアセトニトリル400部を添加し、撹拌後、濾過を2回繰返し、濃縮することにより、ジフルオロスルホ酢酸−1−アダマンチルメチルエステルナトリウム塩99.5部を得た。
次いで、2−ブロモアセトフェノン150部をアセトン375部に溶解し、これにテトラヒドロチオフェン66.5部を滴下した。得られた混合物を室温で24時間攪拌した後、生成した白色析出物を濾過して回収し、これをアセトンで洗浄し、次いで乾燥することにより白色結晶として1−(2−オキソ−2−フェニルエチル)テトラヒドロチオフェニウムブロマイド207.9部を得た。
先に得られたジフルオロスルホ酢酸−1−アダマンチルメチルエステル・ナトリウム塩99.5部を、アセトニトリル298部に溶解させた。得られた溶液に、上記で得られた1−(2−オキソ−2−フェニルエチル)テトラヒドロチオフェニウムブロマイド79.5部及びイオン交換水159部溶液を添加した。得られた混合物を室温で15時間撹拌した後、濃縮し、得られた濃縮物をクロロホルム500部で2回抽出した。2回の抽出により回収された有機層を合せて、これをイオン交換水で洗浄し、得られた有機層を濃縮した。濃縮液に、tert−ブチルメチルエーテル250部を添加し、撹拌した後、濾過して白色析出物を回収し、これを減圧乾燥することにより白色結晶として1−(2−オキソ−2−フェニルエチル)テトラヒドロチオフェニウム1−アダマンチルメトキシカルボニルジフルオロメタンスルホナート(A4)116.9部を得た。(A4)中のフッ素含有率は7.16質量%であった。
(酸発生剤A7の合成)
3−ヒドロキシ−1−アダマンタンカルボン酸3.51部、無水THF75部を仕込み23℃で30分間攪拌した。次いで、カルボニルジイミダゾール2.89部、無水THF50部の混合溶液を23℃で滴下し、23℃で4時間攪拌した。得られた反応液を、2,2−ジフルオロ−2−スルホエタノールのナトリウム塩6.04部(純度60%)、無水THF50部の混合液中に54〜60℃で、25分間で滴下し、65℃で18時間加熱し、冷却後、ろ過した。得られたろ液を濃縮し、濃縮物をカラム(メルク シリカゲル60−200メッシュ 展開溶媒:クロロホルム/メタノール=5/1)分取することにより、ナトリウム 3−ヒドロキシ−1−アダマンチルカルボニルオキシメチルジフルオロメタンスルホナート2.99部を得た。
ナトリウム 3−ヒドロキシ−1−アダマンチルカルボニルオキシメチルジフルオロメタンスルホナート1.0部、クロロホルム30部を仕込み23℃で30分間攪拌した。次いで、トリス(4−メチルフェニル)スルホニウムクロライド0.94部、クロロホルム8.6部及びイオン交換水2.5部を23℃で12時間攪拌した後、分液を行った。有機層にイオン交換水10部を添加、分液水洗を行った。この操作を3回行った。その後、硫酸マグネシウム1部を添加、23℃で30分間攪拌後、ろ過し、ろ液を濃縮して、化合物(A7)0.89部を得た。(A7)中のフッ素含有率は5.89質量%であった。
(樹脂(B1)の合成)
モノマーA、モノマーB、モノマーC及びモノマーDを、モル比35:15:20:30の割合で仕込み、次いで、全モノマーの合計質量に対して、1.5質量倍のジオキサンを加えた。得られた混合物に、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルとアゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)とを、全モノマーの合計モル数に対して、それぞれ、1mol%と3mol%との割合で添加し、これを77℃で約5時間加熱した。その後、反応液を、大量のメタノールと水との混合溶媒に注いで沈殿させる操作を3回行うことにより精製し、重量平均分子量が約8100である共重合体を収率78%で得た。得られた共重合体は、次式の各モノマーから導かれる構造単位を有するものであり、これを樹脂B1とした。
表1に示す組成で、以下の各成分を混合した後、得られた混合物を孔径0.2μmのフッ素樹脂製フィルターで濾過して、レジスト組成物を調製した。
組成物の固形分中のフッ素含有率は、下記式によって算出した。
100×(組成物の固形分中のフッ素含有量)
フッ素含有率=――――――――――――――――――――――
(組成物の固形分量)
組成物の固形分量は、組成物中に含まれる溶剤以外の成分の量を合計することによって求めた。
組成物の固形分中のフッ素含有量は、溶剤以外の各成分のフッ素含有量を計算することによって求めた。
酸発生剤中のフッ素含有率は、下記式によって算出した。
酸発生剤中のフッ素含有率
100×(酸発生剤1分子当たりのフッ素原子の数)×(フッ素原子の原子量)
=――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(酸発生剤の分子量)
<酸発生剤>
酸発生剤;A1〜A4、A7
A5:フッ素含有率;0.00質量%
A6:フッ素含有率;0.00質量%
C1:トリフェニルスルホニウム・トリフルオロメタンスルホナート(フッ素含有率;15.14質量%)
C2:トリフェニルスルホニウム・ペンタフルオロエタンスルホナート(フッ素含有率;22.28質量%)
C3:トリフェニルスルホニウム・パーフルオロブタンスルホナート(フッ素含有率;32.48質量%)
C4:トリフェニルスルホニウム・パーフルオロオクタンスルホナート(フッ素含有率;44.46質量%)
<樹脂>
樹脂B1
<塩基性化合物>
Q1:2、6−ジイソプロピルアニリン
<溶剤>
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 265部
2−ヘプタノン 20.0部
プロピレングリコールモノメチルエーテル 20.0部
γ−ブチロラクトン 3.5部
<界面活性剤>
SH8400 25ppm(組成物中)
<異物評価>
12インチのシリコン製ウェハーに、前記のレジスト組成物を、その乾燥後の膜厚が0.15μmとなるようにスピンコートした。レジスト組成物塗布後、ダイレクトホットプレート上にて、100℃で60秒間プリベークした。こうしてレジスト組成物膜を形成したウェハーに、現像機[ACT−12;東京エレクトロン(株)製]を用いて、水リンスを60秒間行った。
その後、欠陥検査装置[KLA−2360;KLAテンコール製]を用いて、ウェハー上の欠陥数を測定し、欠陥数が1000以下を○、10000以上を×とし、1000を超え10000未満を△として判断した。結果を表2に示す。
<パターン評価>
12インチのシリコン製ウェハー上に、有機反射防止膜用組成物[ARC−29;日産化学(株)製]を塗布して、205℃、60秒の条件でベークすることによって、厚さ780Åの有機反射防止膜を形成させた。次いで、前記の有機反射防止膜の上に、上記のレジスト組成物を乾燥後の膜厚が0.15μmとなるようにスピンコートした。レジスト組成物塗布後は、ダイレクトホットプレート上にて、100℃で60秒間プリベークした。こうしてレジスト組成物膜を形成したウェハーに、液浸露光用ArFエキシマステッパー[XT:1900Gi;ASML社製、NA=1.35]を用いて、露光量を段階的に変化させてラインアンドスペースパターンを液浸露光した。
露光後、パターンが形成されたウェハーは、ホットプレート上にて105℃で60秒間ポストエキスポジャーベークを行い、さらに2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で60秒間パドル現像した。さらに、現像後のウェハーは、超純水でリンスされた。
ウェハー上に形成されたパターンのうち、70nmのラインアンドスペースパターンが1:1となる露光量で露光されたレジストパターンを欠陥検査装置[KLA−810;KLAテンコール製]で観察し、パターンに異物が付着したものを不良として判断して×で表記し、パターンが正常に形成されたものを良好と判断して○で表記した。
結果を表2に示す。
[表1]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
例No. 組成物 樹脂 酸発生剤 クエンチャー フッ素含有率
(質量%)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
実施例1 組成物1 B1/10部 A1/0.55部 Q1/0.07部 0.33
実施例2 組成物2 B1/10部 A2/0.55部 Q1/0.07部 0.34
実施例3 組成物3 B1/10部 A3/0.55部 Q1/0.07部 0.34
実施例4 組成物4 B1/10部 A4/0.55部 Q1/0.07部 0.37
実施例5 組成物5 B1/10部 A5/1.20部 Q1/0.07部 0.00
実施例6 組成物6 B1/10部 A6/1.50部 Q1/0.07部 0.00
実施例7 組成物7 B1/10部 A1/0.18部 Q1/0.03部 0.11
実施例8 組成物8 B1/10部 A1+A6/0.18+0.18部 Q1/0.05部 0.11
実施例9 組成物9 B1/10部 A1/0.70部 Q1/0.07部 0.41
実施例10 組成物10 B1/10部 A1/0.85部 Q1/0.07部 0.49
実施例11 組成物11 B1/10部 A7/0.55部 Q1/0.07部 0.31
参考例1 組成物7 B1/10部 C1/0.40部 Q1/0.07部 0.58
参考例2 組成物8 B1/10部 C2/0.45部 Q1/0.07部 0.95
参考例3 組成物9 B1/10部 C3/0.55部 Q1/0.07部 1.68
参考例4 組成物10 B1/10部 C4/0.70部 Q1/0.07部 2.89
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[表2]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
例No. 異物評価 パターン評価
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
実施例1 △ ○
実施例2 △ ○
実施例3 ○ ○
実施例4 ○ ○
実施例5 ○ ○
実施例6 △ ○
実施例7 ○ ○
実施例8 ○ ○
実施例9 ○ ○
実施例10 ○ ○
実施例11 ○ ○
参考例1 × ×
参考例2 × ×
参考例3 × ×
参考例4 × ×
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<形状評価>
12インチのシリコン製ウェハー上に、有機反射防止膜用組成物[ARC−29;日産化学(株)製]を塗布して、205℃、60秒の条件でベークすることによって、厚さ780Åの有機反射防止膜を形成させた。次いで、前記の有機反射防止膜の上に、上記のレジスト組成物を乾燥後の膜厚が85nmとなるようにスピンコートした。
レジスト組成物塗布後、得られたシリコンウェハをダイレクトホットプレート上にて、表1の「PB」欄に記載された温度で60秒間プリベーク(PB)した。こうしてレジスト組成物膜を形成したウェハーに、液浸露光用ArFエキシマステッパー[XT:1900Gi;ASML社製、NA=1.35、3/4Annular X−Y偏光]を用いて、露光量を段階的に変化させてラインアンドスペースパターンを液浸露光した。
露光後、ホットプレート上にて、表1の「PEB」欄に記載された温度で60秒間ポストエキスポジャーベーク(PEB)を行い、さらに2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で60秒間のパドル現像を行った。
各レジスト膜において、50nmのラインアンドスペースパターンが1:1となる露光量となる露光量を実効感度とした。
形状評価:50nmのラインアンドスペースパターンを走査型電子顕微鏡で観察した。トップ形状及び裾形状が矩形に近く良好なものを○、トップ形状が丸い又はT字型に近いもの、裾引きが見られるもの、または抜けていないものを△として判断した。
結果を表3に示す。
[表3]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
例No. 形状評価
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
実施例1 ○
実施例2 ○
実施例3 ○
実施例4 ○
実施例5 △
実施例6 △
実施例7 ○
実施例8 ○
実施例9 ○
実施例10 ○
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本発明の化学増幅型フォトレジスト組成物は、レジスト膜が水と接触したときに発生する異物が少ないパターンを形成できる。

Claims (9)

  1. 酸発生剤、樹脂、塩基性化合物、溶剤及び界面活性剤を含有する液浸露光用化学増幅型フォトレジスト組成物であり、該組成物の固形分中のフッ素含有率が0.5質量%以下であることを特徴とする組成物。
  2. 前記酸発生剤中のフッ素含有率が10質量%以下であることを特徴とする請求項1記載の組成物。
  3. 前記酸発生剤が式(a)で表される化合物であることを特徴とする請求項1又は2記載の組成物。
    [式(a)中、Zは、有機カチオンを表す。
    Aは、置換基を有してもよい炭素数6〜36の芳香族炭化水素基あるいは直鎖状、分岐状又は環状の炭素数1〜36の脂肪族炭化水素基を表す。該芳香族炭化水素基及び該直鎖状、分岐状又は環状の炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、水酸基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数6〜20の芳香族炭化水素基、炭素数7〜21のアラルキル基、グリシドキシ基あるいは炭素数2〜4のアシル基で置換されていてもよく、該脂環式炭化水素基、該脂肪族炭化水素基、該アルコキシ基及び該アラルキル基に含まれるメチレン基は、酸素原子及び/又はカルボニル基で置換されていてもよい。]
  4. 前記Aが、式(a1)で表される基又は式(a2)で表される基である請求項3記載の組成物。
    [式(a1)及び式(a2)中、Xは、単結合又は−[CH−を表し、該−[CH−に含まれるメチレン基は酸素原子及び/又はカルボニル基で置換されていてもよく、該−[CH−に含まれる水素原子は直鎖状又は分岐状の炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基で置換されていてもよい。kは、1〜17の整数を表す。
    は、置換基を有してもよい炭素数6〜36の芳香族炭化水素基あるいは置換基を有してもよい直鎖状、分岐状又は環状の炭素数1〜36の脂肪族炭化水素基を表し、該脂肪族炭化水素基に含まれるメチレン基は酸素原子及び/又はカルボニル基で置換されていてもよい。ただし、Yが前記の直鎖状又は分岐状の脂肪族炭化水素基である場合、Xは単結合を表すものとする。
    及びQは、互いに独立に、フッ素原子又は炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基を表す。]
  5. 前記(a1)が、炭素数1〜10のペルフルオロ基、炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基で置換されていてもよい炭素数6〜12の芳香族炭化水素基、炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基で置換されていてもよい炭素数6〜20の脂環式炭化水素基である請求項4記載の組成物。
  6. 前記Zが、式(IXa)で表されるカチオンである請求項3〜5のいずれか記載の組成物。
    [式(IXa)中、P、P及びPは、互いに独立に、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルキル基、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜12のアルコキシ基あるいは炭素数4〜36の脂環式炭化水素基を表し、該脂環式状炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数6〜12の芳香族炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、グリシドキシ基又は炭素数2〜4のアシル基で置換されていてもよい。]
  7. 前記樹脂が、アルカリ可溶性基を有する構造単位、水酸基を有する構造単位及び酸脱離基を有する構造単位を有する樹脂(B)であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載の組成物。
  8. 前記樹脂が、さらに樹脂(B)と同一でない、酸の作用によりアルカリ可溶性になる基を有する樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載の組成物。
  9. 以下の工程を含むパターン形成方法。
    (1)請求項1〜8のいずれか記載の組成物を基板上に塗布する工程
    (2)塗布後の組成物から溶剤を除去して組成物層を形成する工程
    (3)組成物層に液浸露光機を用いて露光する工程
    (4)露光後の組成物層を加熱する工程
    (5)加熱後の組成物層を、現像装置を用いて現像する工程
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