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JP2010185617A - 排気口フィルタの圧着具および排気口フィルタの取付方法 - Google Patents

排気口フィルタの圧着具および排気口フィルタの取付方法 Download PDF

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JP2010185617A
JP2010185617A JP2009030005A JP2009030005A JP2010185617A JP 2010185617 A JP2010185617 A JP 2010185617A JP 2009030005 A JP2009030005 A JP 2009030005A JP 2009030005 A JP2009030005 A JP 2009030005A JP 2010185617 A JP2010185617 A JP 2010185617A
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Shinji Watanabe
新司 渡邊
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2265/00Casings, housings or mounting for filters specially adapted for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D2265/02Non-permanent measures for connecting different parts of the filter

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  • Ventilation (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

【課題】整流板を備えた排気ユニットに簡便にかつ確実に排気口フィルタを取り付け可能なフィルタ圧着具および取り付け方法を提供する。
【解決手段】排気ユニット1は、金属フィルタ2が配設された排気口Eを有する排気部Fと、排気口Eのフロント部に開閉可能に配設された整流板とを備えており、この排気ユニット1の排気口Eをカバーする排気口フィルタ5を、フィルタ圧着具6を用いて圧着により取り付ける。すなわち、付勢部材6bを備えたフィルタ圧着具6を、少なくとも整流板3の裏面のうち排気口Eの周縁部E1に対応する部位に取り付けるとともに、排気口フィルタ5を排気部Fと整流板3との間に介在させた後、整流板3の閉じ操作を行い、フィルタ圧着具6又は付勢部材6bの付勢力により少なくとも排気口Eの周縁部E1に排気口フィルタ5を圧着させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、排気口(換気口)のフロント部に整流板(又は遮蔽板)が配設された構造を有する排気ユニット(又は整流板付排気口)において、前記排気口をカバーする排気口フィルタを圧着により取り付けるためのフィルタ圧着具(取付具)、この圧着具を用いた排気口フィルタの取付方法および排気ユニットに関する。
室内などの空間に存在する塵芥や油煙成分などを捕捉して排出するため、排気口を有する排気装置(排気ユニット)には、通常、排気口をカバーする形態で金属フィルタが配設されているとともに、この金属フィルタをさらにカバーする形態で排気口フィルタ(不織布のフィルタなど)が装着されている。このような排気装置として、近年、金属フィルタを配設した排気口を有する排気ユニットと、この排気ユニットの排気口(又はフード)のフロント部に配設された整流板とを有する排気装置(又は整流板付き排気装置)が普及しつつある。この排気装置は、通常、台所などの排気源の上方に取り付けられる。前記排気装置では、排気ユニットの排気口(又はフード)と整流板との間に形成される通気口[例えば、環状通気口(例えば、四角状の環状通気口)やコ字状通気口]を利用して排気するため、整流板により排ガスを通気口に案内しつつ、換気効率(排気ガスの吸引速度)を高めることができる。また、整流板が平面形状であるため、排気ユニットの美観を高めるとともに、整流板の平面部の清掃作業も簡単に行うことができる。
しかし、前記整流板付き排気装置では、前記排気口フィルタを、美観を損なうことなく、簡便かつ効率よく装着できない。例えば、通気口をカバーするためには、排気ユニットの外周部に排気口フィルタを取り付ける必要がある。しかし、排気ユニットの外周部に排気口フィルタを取り付けると、排気ユニットのフロント部の全てが排気口フィルタで覆われるとともに、排気口フィルタが排気ユニットから下方に垂れ下がりやすくなるため、排気ユニットのデザイン性および外観が損なわれる。
また、排気ユニットを構成する金属フィルタに排気口フィルタを取り付ける(例えば、金属フィルタを被覆する形態で取り付ける)ことも考えられる。しかし、金属フィルタを排気口フィルタで被覆すると、排気口と金属フィルタとの間に隙間が生じ、金属フィルタを排気口に対して密着できなくなるため、有効に塵芥や油煙成分などを捕捉できなくなる可能性がある。
さらに、金属フィルタの前面側(整流板側)に排気口フィルタを取り付けることも考えられる。しかし、このような取付方法では、排気口又は金属フィルタを確実にカバーして排気口フィルタを取り付けることが困難である。また、排気ユニットに排気口フィルタを取り付けるための手段が必要であり、しかも、排気ユニットそのものに排気口フィルタを取り付けるため、高所での作業が必須となる。
このような整流板付き排気装置に特有の問題を改善するための技術も報告されている。特開2005−127645号公報(特許文献1)には、排気口を有する排気ユニットと、前記排気口のフロント部に配設された整流板とを備えた排気装置に取付けるためのフィルタ装置であって、少なくとも前記整流板と関連して仮止め可能であり、かつ前記排気口と整流板との間の通気口をカバー可能な延出又は余剰域を有するフィルタ本体で構成されているフィルタ装置が開示されている。そして、この文献のフィルタ装置では、排気口に金属フィルタが配設されており、この文献の図(図1、図4、図9、図12)においては、整流板は前記金属フィルタに対して平行に配設されている。
しかし、この文献のフィルタ装置は、通気口をカバー可能な形状を有しているため、整流板が金属フィルタに対して非平行に(例えば、整流板と金属フィルタとの間隔が狭まるように)配設されている構造の排気装置では、通気口を確実にカバーできなくなる虞がある。また、この文献のフィルタ装置では、その構造から排気装置に直接的にフィルタ装置を設置する必要があるため、簡便に設置することが困難であり、また、高所での設置が必要となるため、作業性及び安全性の点でも改善が望まれていた。
特開2005−127645号公報(特許請求の範囲、図面)
従って、本発明の目的は、整流板を備えた排気ユニットにおいて、排気口をカバーする排気口フィルタを簡便に取り付け可能なフィルタ圧着具(フィルタ取付具)、排気口フィルタの取付方法および排気ユニットを提供することにある。
本発明の他の目的は、高所での作業を要することなく、排気口フィルタを簡便に取付可能なフィルタ圧着具、排気口フィルタの取付方法および排気ユニットを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、排気口(又は金属フィルタ)の汚染のみならず、整流板裏面の汚染も防止又は抑制できるフィルタ圧着具、排気口フィルタの取付方法および排気ユニットを提供することにある。
本発明の別の目的は、金属フィルタ(又は排気口)に対して整流板が非平行に配設されていても、確実に排気口フィルタで排気口(及び/又は金属フィルタ)をカバー可能なフィルタ圧着具、排気口フィルタの取付方法および排気ユニットを提供することにある。
本発明者は、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、排気ユニットにおいて、付勢能を有する特定の圧着具を整流板の裏面に取り付けるとともに、前記圧着具に排気口フィルタを接触させて、整流板の閉じ操作を行うことにより、前記圧着具の付勢力を利用して排気口フィルタを圧着すると簡便に排気口フィルタを排気口の周縁部に取付可能であること、特に、金属フィルタが整流板に対して非平行な形態で配設されていても、確実に排気口フィルタで排気口をカバーできること、高所での作業を要することなく排気口フィルタを取り付け可能であることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明のフィルタ圧着具は、金属フィルタを配設(又は装着)可能な排気口を有する排気部と、前記排気口(又は排気部)のフロント部に開閉(着脱)可能に配設された整流板とを備えた排気ユニットに、前記排気口(及び金属フィルタ)をカバーする排気口フィルタを圧着により取り付けるためのフィルタ圧着具(フィルタ取付具)である。このフィルタ圧着具は、前記整流板の裏面に取付可能であり、かつ、前記排気部と前記整流板(又は前記整流板の裏面に取り付けられたフィルタ圧着具)との間に介在する前記排気口フィルタを、前記整流板の閉じ操作に伴って付勢力により(付勢させて)前記排気口の周縁部に圧着可能である。なお、前記フィルタ圧着具は、通常、付勢力により前記排気口フィルタを前記周縁部に圧着させて取付可能な付勢部材(又は付勢手段)を備えており、このような付勢部材は、前記排気部(又は排気口の周縁部)と前記整流板(整流板の裏面)との間隔に対応して変形(収縮)可能である。そして、通常、このようなフィルタ圧着具に前記排気口フィルタを接触させて、前記排気部と前記整流板との間に前記排気口フィルタを介在させ、前記周縁部に圧着させる場合が多い。
そして、本発明には、前記フィルタ圧着具を用いた排気口フィルタの取付方法も含む。このような取付方法は、前記フィルタ圧着具を用いて、前記排気ユニットに前記排気口フィルタを圧着により取り付ける方法である限り、特に限定されないが、例えば、前記フィルタ圧着具を、前記整流板の裏面のうち少なくとも前記排気口の周縁部に対応する部位に取り付けるとともに、前記排気口フィルタを前記排気部と前記整流板との間に介在させ[特に、前記排気口フィルタを前記フィルタ圧着具に接触させて(例えば、前記フィルタ圧着具又はその付勢部材に載置することにより接触させて)前記排気部と前記整流板との間に介在させ]た後、前記整流板の閉じ操作を行い、前記フィルタ圧着具の付勢力により少なくとも前記排気口の周縁部に前記排気口フィルタを圧着させる取付方法であってもよい。
すなわち、この取付方法では、前記整流板を少なくとも排気口のフロント部を開く状態(開放状態)にし、前記排気部と前記整流板との間に前記排気口フィルタを介在させ(特に前記整流板の裏面に取り付けられた前記フィルタ圧着具に前記排気口フィルタを接触させることにより前記排気部と前記整流板との間に前記排気口フィルタを介在させ)、再度、閉じ操作により前記排気ユニットに前記整流板を配設するとともに、前記フィルタ圧着具が前記排気口フィルタを前記周縁部に圧着する。
このような前記フィルタ圧着具および前記取付方法では、整流板の裏面にフィルタ圧着具を取り付けた状態で、排気部と整流板との間に排気口フィルタを介在させた後、整流板の閉じ操作を利用して前記周縁部に圧着させるという簡便な方法で、確実に排気口フィルタにより排気口をカバーできる。また、排気口フィルタを排気口の周縁部に圧着できるため、金属フィルタと整流板との間に隙間があっても、排気口フィルタが金属フィルタから遊離するのを抑制できる。特に、前記フィルタ圧着具は、金属フィルタと整流板との間隔に応じてフィルタ圧着具(付勢部材)が変形して排気口フィルタを前記周縁部に圧着するので、金属フィルタと整流板とが互いに非平行な形態で配設されていても、排気口フィルタを排気ユニットに確実に取付可能である。さらに、排気口の周縁部や金属フィルタに対して直接的に排気口フィルタを取り付ける必要がなく、簡便かつ確実に排気口フィルタを排気ユニットに取り付けることができる。
なお、整流板の裏面にフィルタ圧着具を取り付ける際、整流板は排気口のフロント部を少なくとも開放状態にしていればよく、排気ユニットから外した整流板にフィルタ圧着具を取り付けてもよい。このような方法では、フィルタ圧着具の取付(およびフィルタ圧着具に対する排気口フィルタの接触操作)を手元で行うことができるので、より一層高所での作業を要することなく、確実に排気口フィルタを排気ユニットに取り付けることができる。
前記フィルタ圧着具は、排気口フィルタの位置決め機能を有していてもよい。例えば、フィルタ圧着具は、排気部と整流板との間隔に対応して変形可能な付勢部材を備えており、フィルタ圧着具の排気口フィルタと接触する部位(例えば、フィルタ圧着具又は付勢部材の頂部)に、排気口フィルタの位置ずれを防止しつつ圧着するための位置決め手段が形成されていてもよい。このような位置決め手段は、例えば、排気口フィルタを掛止可能な手段(例えば、フィルタ圧着具又は付勢部材の頂部に形成された凸部、鉤部、面ファスナーなど)であってもよい。このようなフィルタ圧着具によれば、前記周縁部に圧着する際に、フィルタ圧着具に接触により介在させた排気口フィルタの位置ずれを防止できるため、圧着をより一層確実にかつ容易に行うことができる。
前記取付方法では、フィルタ圧着具の形状にもよるが、排気口フィルタの取付をより確実にするため、複数のフィルタ圧着具を整流板の裏面に取り付けてもよい。例えば、前記方法において、所定間隔をおいて複数[例えば、少なくとも4(例えば、4〜12)、好ましくは4〜6、さらに好ましくは4又は6程度]のフィルタ圧着具を取り付けてもよい。このような取付方法では、複数のフィルタ圧着具に排気口フィルタを接触させて圧着できるので、排気口フィルタの垂れ下がりや脱落を圧着前後において確実に防止でき、換気口フィルタを安定してより一層確実に排気ユニットに取り付けることができる。
また、本発明の取付方法において、排気口フィルタは、特に限定されないが、例えば、シート状であってもよい。このようなシート状フィルタは、後述するように、フィルタ圧着具に載置するなどの簡便な方法により排気部と整流板との間に介在させることができる。なお、前記取付方法において、フィルタ圧着具に対する排気口フィルタの接触方法としては、特に限定されず、例えば、シート状排気口フィルタでは、排気口フィルタをフィルタ圧着具(又は付勢部材)に載置して接触させてもよい。本発明の方法では、排気口フィルタをこのような簡便な方法でフィルタ圧着具に接触させることができる。より一層確実に排気口フィルタを取り付けるためには、排気口フィルタをフィルタ圧着具に接触させる(載置などにより接触させる)とともに掛止させてもよい。このような方法では、前記のような位置決め手段が形成されたフィルタ圧着具を好適に使用できる。
さらに、前記取付方法では、整流板の裏面の汚れを防止可能な形態で排気口フィルタを介在させてもよい。例えば、前記取付方法において、前記フィルタ圧着具を被覆する形態で前記整流板の裏面全体をカバーするように排気口フィルタを介在させてもよい。なお、このような方法で排気口フィルタを介在させる場合、排気口フィルタは、フィルタ圧着具を被覆する形態で接触させて介在させてもよく、非接触状態でフィルタ圧着具を被覆してもよいが、いずれの場合においても圧着時には排気口フィルタはフィルタ圧着具に接触する。
すなわち、この方法では、フィルタ圧着具に対する被覆により間接的に整流板の裏面を排気口フィルタでカバーする。なお、この方法では、排気口フィルタは、少なくともフィルタ圧着具を被覆すればよく、フィルタ圧着具とともに整流板(整流板の周壁部など)を被覆してもよい。このような方法において、使用可能な排気口フィルタとしては、例えば、すなわち、整流板よりも大きく形成され、排気口(又は金属フィルタ)をカバーするためのフィルタ本体と、このフィルタ本体の周縁に形成された伸縮性紐状体とで構成された排気口フィルタなどが挙げられる。このような排気口フィルタは、フィルタ圧着具(例えば、複数のフィルタ圧着具)(さらには整流板の周壁)を被覆する形態で排気部と整流板との間に介在させて、伸縮性紐状体の収縮に伴って内方への緊張力を作用させることにより、前記フィルタ本体が、整流板の裏面全体をカバーする凹状カバー部を形成する。このような方法によれば、排気口又は金属フィルタの汚染だけでなく、整流板の裏面の汚染、さらにはフィルタ圧着具の汚染も効率よく防止できる。なお、この方法において、フィルタ圧着具は、排気口フィルタが被覆可能な形状であればよく、前記のような付勢部材を有するフィルタ圧着具であってもよい。
本発明の取付方法では、整流板を金属フィルタに対して非平行な形態に配設してもよい。例えば、前記取付方法において、金属フィルタと整流板との間隔が、排気口のフロント部(又は整流板)の縦方向及び/又は横方向に向かうにつれて狭めてもよい。本発明では、前記フィルタ圧着具による圧着を利用することにより、このような整流板と金属フィルタとが非平行に配設されていても、確実に排気口フィルタを排気ユニットに取り付け可能である。
本発明には、前記フィルタ圧着具を備えた排気ユニット(詳細には、前記フィルタ圧着具により排気口フィルタが取り付けられた排気ユニット)も含まれる。すなわち、本発明の排気ユニットは、金属フィルタを配設可能な排気口を有する排気部と、前記排気口のフロント部に開閉可能に配設された整流板と、前記排気部と前記整流板との間に介在し、前記排気口をカバーするように取り付けられた排気口フィルタとを備えた排気ユニットであって、前記フィルタ圧着具が、前記整流板の裏面のうち少なくとも前記排気口の周縁部に対応する部位に取り付けられ、かつ付勢力により少なくとも前記排気口の周縁部に前記排気口フィルタを圧着している排気ユニットである。このような排気ユニットにおいては、前記フィルタ圧着具を利用しているため、排気口フィルタが、排気口の周縁部(および金属フィルタ)に密着して取り付け可能であり、排気口を確実にカバーできる。なお、この排気ユニットにおいても、整流板が金属フィルタに対して非平行に配設されて(例えば、金属フィルタと整流板との間隔が、排気口のフロント部(又は整流板)の縦方向及び/又は横方向に向かうにつれて狭まって)いてもよい。
本発明では、付勢力を利用して排気口フィルタを排気口の周縁部に圧着できるため、整流板を備えた排気ユニットにおいて、排気口フィルタを簡便に取り付け可能である。特に、整流板の閉じ操作を利用して排気口フィルタを排気ユニットに取り付けできるので、高所での作業を要することなく、排気口フィルタを簡便に取付可能である。また、本発明では、フィルタ圧着具を被覆した形態で排気口フィルタを取り付けることにより、排気口(又は金属フィルタ)の汚染のみならず、整流板裏面の汚染も防止又は抑制できる。さらに、本発明のフィルタ圧着具は、付勢力の利用により整流板と金属フィルタとの間隔に対応させて変形可能であるため、金属フィルタ(又は排気口)に対して整流板が非平行に(例えば、金属フィルタと整流板との間隔が、排気口のフロント部(又は整流板)の縦方向及び/又は横方向に向かうにつれて狭まるように)配設されていても、確実に排気口フィルタを排気口(及び/又は金属フィルタ)に対してカバー可能である。
図1は本発明のフィルタ圧着具を備えた排気ユニットの一例を示す概略断面図である。 図2は図1の排気ユニットにおいて使用するフィルタ圧着具を示す概略斜視図である。 図3は図1の排気ユニットにおいて排気口フィルタの取付方法の一例を示す概略斜視図である。 図4は図1の排気ユニットにおいて他の排気口フィルタの取付方法を示す概略斜視図である。 図5は図4の取付方法において使用する排気口フィルタの概略斜視図である。 図6は図4の取付方法において整流板を取り外した状態での排気口フィルタの取付方法を示す概略斜視図である。 図7は本発明の他のフィルタ圧着具を備えた排気ユニットの一例を示す概略斜視図である。 図8は図7の排気ユニットにおいて使用するフィルタ圧着具を示す概略斜視図である。 図9は図7の排気ユニットにおいて排気口フィルタの取付方法の一例を示す概略斜視図である。 図10は図8のフィルタ圧着具を用いた排気口フィルタの他の取付方法を示す概略斜視図である。 図11は本発明のさらに他のフィルタ圧着具の一例を示す概略斜視図である。 図12は本発明の別のフィルタ圧着具の一例を示す概略斜視図である。 図13は本発明のさらに別のフィルタ圧着具の一例を示す概略斜視図である。
以下に、添付図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。
図1は本発明のフィルタ圧着具を備えた排気ユニットの一例を示す概略断面図であり、図2は図1の排気ユニットにおいて使用するフィルタ圧着具を示す概略斜視図である。また、図3は図1の排気ユニットにおいて排気口フィルタの取付方法の一例を示す概略斜視図である。
壁面に取り付けられた排気ユニット(整流板付排気ユニット)1は、矩形状排気口Eを有するフード(排気部)Fと、このフードFから延びるダクトと、このダクトに配設された排気ファン(図示せず)とを備えており、この排気ユニット1(又は排気部F)の排気口Eには、排気口Eをカバーする形態で排気口Eに対応した形状(この図の例では矩形状)の金属フィルタ2が脱着可能に配設(又は装着)され、排気口Eのフロント部には、整流板3が、ネジ、磁石などの仮止め手段(図示せず)により開閉(脱着)可能に配設されて(取り付けられて)いる。
この整流板3は、前記矩形状排気口Eに対応して、排気口Eよりも大きな相似形(矩形状)に形成されている。そのため、排気口E(又は排気部F)と整流板3との間には、枠状(四角枠状)又は環状通気口(又は排気口)4が形成される。また、排気ユニット1において、整流板3は、金属フィルタ2と間隔をおいて排気口Eに装着されており、整流板3の周縁部は内方(排気口E側又は金属フィルタ2側)へL字状に屈曲した周壁(又は外周壁)3aを有している。さらに、排気ユニット1において、整流板3は、金属フィルタ2との間隔(距離)が、排気口Eのフロント部(又は整流板3)の縦方向(又は上方向)に向かうにつれて(又は整流板3が壁面に近づくにつれて)狭まるように配設されている。従って、前記通気口4の流路幅(および厚み)もまた、排気口Eのフロント部(又は整流板3)が壁面から離れるにつれて大きくなっている。
このような排気ユニット1には、排気口E(又は整流板3)の大きさに対応するシート状排気口フィルタ5が、整流板3の裏面に取り付けられた4つのフィルタ圧着具6により、排気口E(又は金属フィルタ2)の周縁部E1に圧着されて取り付けられている。
詳細には、図2に示すように、フィルタ圧着具6は、整流板3の裏面に取り付けるための部位を形成する平板状取付部6aと、この平板状取付部6a(詳細には平板状取付部6aの縁部)から延び、かつ付勢力により排気部Fと整流板3との間に介在する排気口フィルタ5を周縁部E1に圧着するためのU字状又はJ字状付勢部材6bとを有しており、この付勢部材6bの頂部には、排気口フィルタ5を掛止するための複数の鉤部(鉤状部)6cが形成されている。そして、これらの4つのフィルタ圧着具6の取付手段6aは、いずれも、排気部Fのうち、排気口E(および金属フィルタ2)の周縁の平坦状周縁部E1に対応する部位(すなわち、整流板3が排気ユニットに配設された状態でフィルタ圧着具6が周縁部E1に接触する整流板3の裏面の部位)に所定の間隔をおいて(図の例では整流板3の裏面の四隅)に取り付けられている。なお、整流板3の裏面に対する取付部6aの取付は、特に限定されないが、適当な取付又は仮止手段(例えば、両面テープ、面ファスナー、接着剤、磁石など)を利用して行うことができる(図示せず)。
そして、不織布などで形成され、整流板3(又は排気口E)のサイズに対応したシート状排気口フィルタ5は、4つのフィルタ圧着具6の付勢部材6bの上に載置されるとともに鉤部6cに掛止されることにより、ずれを防止しつつフィルタ圧着具6(又は付勢部材6b)に接触した状態で排気部Fと整流板3との間に介在する。そして、整流板3の閉じ操作に伴って、付勢部材6bと周縁部E1とが排気口フィルタ5を介して接触し、この接触に伴って整流板3と周縁部E1(金属フィルタ)との間隔に合わせて付勢部材6bが付勢力により弾性変形することにより、周縁部E1に排気口フィルタ5が圧着して取付され、排気口E(又は金属フィルタ2)をカバーしている。
すなわち、整流板3を閉じると、フィルタ圧着具6の付勢手段6bが周縁部E1に接触するに伴って、整流板3と周縁部E1との間隔に対応させて収縮(弾性変形)することにより、排気口フィルタ5を周縁部E1に圧着(又は圧接)させる。そのため、前記のように整流板3が金属フィルタ2に対して非平行に配設されていても、フィルタ圧着具6(付勢部材6b)が自在に伸縮することにより、確実に排気口Eを排気口フィルタ5でカバーできる。図の例では、整流板3の裏面には、壁面に近い2つの部位にフィルタ圧着具6およびこのフィルタ圧着具6よりも壁面から遠い部位に2つのフィルタ圧着具6が取り付けられているが、整流板3と周縁部E1との間隔に対応して、前者のフィルタ圧着具6よりも後者のフィルタ圧着具6がより大きく収縮することにより、排気口フィルタ5を周縁部E1に圧着している。
なお、このような排気ユニット1において、排気口フィルタ5の取付は、例えば、図3に示すように、整流板3を開いた状態(整流板3が排気口Eのフロント部を開いた状態)で、複数のフィルタ圧着具6の取付部6aを整流板3の裏面の前記部位に取り付け、シート状排気口フィルタ5を、取り付けられた複数のフィルタ圧着具6の付勢部材6bの上に載置するとともに鉤部6cに掛止した後、整流板3の閉じ操作を行い、フィルタ圧着具6(又は付勢部材6b)の付勢力により周縁部E1に排気口フィルタ5を圧着させることにより行うことができる。
図4は図1の排気ユニットにおいて他の排気口フィルタの取付方法を示す概略斜視図であり、図5は図4の取付方法において使用する排気口フィルタの概略斜視図である。なお、前記図1〜図3と同一又は共通する部材又は要素には同一の符号を付して説明する(以下同じ)。この取付方法では、排気口フィルタとして、フィルタ圧着具6を被覆(カバー)可能な排気口フィルタ15を用いている。すなわち、排気口フィルタ15は、整流板3よりも大きな相似形に形成されたフィルタ本体15aと、このフィルタ本体15aの周縁に形成された伸縮性紐状体15bとで構成されている。そして、前記排気口フィルタ15は、複数のフィルタ圧着具6(又は付勢部材6b)および整流板3の周壁3aを被覆する形態で排気部Fと整流板3との間に介在させることにより、伸縮性紐状体15bの収縮に伴って、整流板3の裏面全体をカバーする凹状カバー部を形成している。詳細には、排気口フィルタ15は、伸縮性紐状体15bの収縮力により整流板3の周壁3aに仮止めされてフィルタ圧着具6および整流板3の周壁3aを確実に被覆しており、排気口Eとともに整流板3の裏面(および周壁3a)全体をカバーしている。なお、圧着前において、前記排気口フィルタ15は、フィルタ圧着具6(又は付勢部材6b)および整流板3の周壁3aに接触させて介在させてもよく、フィルタ圧着具6に対して非接触状態で介在させてもよいが、より確実な排気口フィルタ15の取付を実現するためには、少なくともフィルタ圧着具6の鉤部6cに掛止させて介在させるのが好ましい。
なお、排気口フィルタ15は、前記と同様の方法、例えば、整流板3の裏面に複数のフィルタ圧着具6を取付けた後、フィルタ圧着具6および周壁3aを被覆する形態で(鉤部6cに掛止しつつ)整流板3の裏面全体をカバーするように排気部Fと整流板3との間に介在させることができるが、図5に示す方法によっても介在させることができる。
すなわち、図5の取付方法では、排気ユニット1から完全に外された整流板3の裏面に複数のフィルタ圧着具6が取り付けられ、これらの取り付けられたフィルタ圧着具6および整流板3の周壁3aを被覆する形態で整流板3の裏面全体をカバーするように排気口フィルタ15を介在させる。
なお、この方法において、整流板3の裏面に対するフィルタ圧着具6の取り付けは、前記と同様に整流板3が排気口Eのフロント部を開いた状態で行ってもよいが、取付をより安全かつ容易に行うためには、排気ユニット1から整流板3を取り外した後に行ってもよい。すなわち、図6に示すように、排気ユニット1から整流板3を取り外した後、整流板3の裏面にフィルタ圧着具6を取り付け、さらに、排気口フィルタ15を介在(又は排気口フィルタ15をフィルタ圧着具6および周壁部3aに接触)させてもよい。この方法では、整流板3を取り外した状態で、整流板3の裏面にフィルタ圧着具6を取り付けたり、排気口フィルタ15を介在させることができるため、高所での作業を要することなく、排気口フィルタ15の確実な取付をより容易に行うことができる。なお、この方法では、排気口フィルタ15を介在させた後、整流板3を排気ユニット1に再度配設する(すなわち、整流板3の閉じ操作を行う)ことにより、排気口E(および整流板3の裏面全体)をカバーできる。
図7は本発明の他のフィルタ圧着具を備えた排気ユニットの一例を示す概略斜視図であり、図8は、図7の排気ユニットにおいて使用するフィルタ圧着具を示す概略斜視図であり、図9は排気ユニットにおいて排気口フィルタの取付方法の一例を示す概略斜視図である。
図7の排気ユニットは、フィルタ圧着具16および排気口フィルタ15を使用している以外は、図1と同様の排気ユニットである。すなわち、フィルタ圧着具16は、整流板3の裏面に取り付けるための部位を形成する取付部(取付部)16aと、この取付部16aから蛇腹状に延びて形成され、取付部16aの垂直方向に伸縮可能な付勢部材としての蛇腹状伸縮部(伸縮部材)16bとで構成されている。整流板3の裏面には、複数の蛇腹状伸縮性フィルタ圧着具16の取付部16aが取り付けられており、これらのフィルタ圧着具16(又は蛇腹状伸縮部16b)を被覆する形態で排気口フィルタ15が排気部Fと整流板3との間に介在することにより、排気口フィルタ15が排気口Eとともに整流板3の裏面全体をカバーしている。そして、このようなカバーした状態で、整流板3の閉じ操作とともに、付勢部材としての蛇腹状伸縮部16bがその付勢力により伸縮し、排気口フィルタ15を周縁部E1に対して圧着している。なお、取付部16aは、前記と同様に、適当な取付又は仮止手段を利用して整流板3の裏面に取り付けられている(図示せず)。
このような排気ユニット1において、排気口フィルタ15の取付は、前記と同様に行うことができ、例えば、図9に示すように、整流板3を開いた状態で、複数のフィルタ圧着具16の取付部16aを整流板3の裏面に取り付け、複数のフィルタ圧着具16(又は蛇腹状伸縮部16b)を被覆する形態で整流板3の裏面全体をカバーするように排気口フィルタ15を排気部Fと整流板3との間に介在させた後、整流板3を閉じ、フィルタ圧着具16を周縁部E1に対して圧着させることにより行うことができる。
なお、図9の取付方法では、フィルタ圧着具16を被覆する形態で排気口フィルタ15を介在させているが、図10に示すように、フィルタ圧着具16および整流板3の周壁3aを被覆する形態で排気口フィルタ15を介在させてもよい。また、整流板3の裏面に対するフィルタ圧着具16の取り付け操作及び/又は排気口フィルタ15の介在操作は、前記図6の例と同様に、排気ユニット1から整流板3を取り外して行ってもよい。なお、図9および図10の取付方法では、フィルタ圧着具として図8のフィルタ圧着具16を使用しているが、この圧着具16に代えて、異なる蛇腹状伸縮部を有する図11に示すフィルタ圧着具26を使用することもできる。このフィルタ圧着具26は、上下方向に伸縮可能な中空筒状の蛇腹状伸縮部26bで構成されており、この伸縮部26bの底部には整流板3の裏面に取り付けるための部位を形成する取付部26aが形成されている。
また、前記取付方法において、図2、図8のフィルタ圧着具に代えて、図12に示すフィルタ圧着具や図13に示すフィルタ圧着具を使用することもできる。図12のフィルタ圧着具36は、スポンジなどで形成され、上下方向に伸縮可能なブロック状伸縮部36bで構成されており、この伸縮部36bの底部には整流板3の裏面に取り付けるための部位を形成する取付部36aが形成されている。このフィルタ圧着具36では、ブロック状伸縮部36bが、付勢部材として機能し、整流板3の閉じ操作により排気口フィルタを圧縮する。
また、図13のフィルタ圧着具46は、前記周縁部E1に対応して細幅に形成された四角枠状シート部46aと、このシート部46aの四隅にブロック状伸縮部36bの上部が接着などにより取り付けられた前記フィルタ圧着具36とで構成されている。すなわち、このフィルタ圧着具46は、シート部46aと4つのフィルタ圧着具36とで一体的に形成されている。なお、このようなフィルタ圧着具46を用いて排気口フィルタを排気部と整流板との間に介在させる方法は、前記と同様であり、例えば、4つの前記取付部36aを整流板3の裏面に取り付けた後、前記シート部46aに排気口フィルタ5を接触させるか、フィルタ圧着具46(シート46aおよび伸縮部36b)を被覆する形態で排気口フィルタ15を介在させることができる。このようなフィルタ圧着具46は、整流板3の裏面(又は周縁部E1)に対応して複数のフィルタ圧着具が予め一体化されているため、整流板3の裏面に対して取り付ける際の位置決めが容易である。
本発明のフィルタ圧着具は、整流板の裏面に取付可能であり、かつ排気部と整流板との間に介在する排気口フィルタを、整流板の閉じ操作に伴って付勢力により排気口の周縁部に圧着可能であればよく、通常、付勢力により排気口フィルタを前記周縁部に圧着させて取付可能な付勢部材を有していてもよい。
付勢部材(付勢手段)は、伸縮自在であればその材質は特に限定されず、金属、プラスチックなどのいずれであってもよい。付勢部材の形状は、付勢力により伸縮又は弾性変形可能であれば、湾曲状(U字状、J字状など)、蛇腹状に限定されず、板状、コイル状(又は螺旋状)、バネ状、ブロック状などであってもよい。代表的な付勢部材には、バネ(板バネ、コイルバネなど)、スポンジ(ブロック状のスポンジなど)などが挙げられる。
また、フィルタ圧着具は、排気口フィルタの位置決め(ずれ止め)機能を有していてもよい。例えば、フィルタ圧着具を構成する付勢部材のうち、少なくとも排気口フィルタと接触する部位(特に付勢部材の頂部)に、排気口フィルタのずれを防止しつつ圧着するための位置決め手段が形成されていてもよい。このような位置決め手段は、例えば、排気口フィルタを掛止により位置決め可能な手段(例えば、付勢部材の頂部に形成された凸部、鉤部、面ファスナーなど)であってもよい。
なお、フィルタ圧着具の整流板の裏面に対する取付部位は、前記のように付勢部材(例えば、付勢部材の底部)であってもよく、整流板の裏面に対して良好な取付性を担保するため、平坦状に形成してもよい。また、このような取付部位には、後述するように、整流板裏面に取り付けるための仮止め手段を設けてもよい。
また、フィルタ圧着具は、整流板の裏面に複数取り付けられる場合が多いが、複数のフィルタ圧着具は一体化されていてもよい。例えば、本発明のフィルタ圧着具は、排気口(又はその周縁部)の大きさに対応したシート(シート部)に、整流板の裏面のうち排気口の周縁部に対応する部位に所定間隔をおいて複数のフィルタ圧着具(又はその付勢部材)を取り付けたシート状圧着具であってもよい。シート部の形状は、方形状などであってもよく、枠状(四角枠など)であってもよい。このようなシート状圧着具では、シート部を整流板裏面に配設することによりフィルタ圧着具(又はその付勢部材)が排気口フィルタを排気口の周縁部に圧着させる。なお、このような一体化されたフィルタ圧着具において、複数のフィルタ圧着具は、少なくとも排気口の周縁部に対応する部位に取り付ければよく、後述するように、他の部位(例えば、金属フィルタに対応する部位など)に取り付けて一体化されていてもよい。このような一体化された圧着具を用いると、複数の圧着具を取り付ける必要がないため、フィルタ圧着具の取付に要する作業性を向上できる。
本発明の取付方法では、上記のようなフィルタ圧着具を用いて、排気ユニットに排気口フィルタを取付ける。この取付方法では、まず、整流板の裏面のうち、排気口の周縁部に対応する部位(詳細には、整流板を閉じた状態においてフィルタ圧着具が排気口の周縁部に接触するように)フィルタ圧着具を取り付ける。フィルタ圧着具の取付は、適当な取付又は仮止め手段(例えば、両面テープ、面ファスナー、接着剤、磁石など)を利用して行うことができる。例えば、整流板の裏面と接触する部位(例えば、フィルタ圧着具の底部や裏面)に磁石を装着したフィルタ圧着具を金属製の整流板に吸着させて取り付けてもよく、整流板の裏面と接触する部位に両面テープや面ファスナーを装着(貼付)して整流板に取り付けてもよい。
また、整流板の裏面(又は裏面のうち排気口の周縁部に対応する部位)に取り付けるフィルタ圧着具の個数は、フィルタ圧着具の形状にもよるが、排気口フィルタを確実に取り付けるため、複数(例えば、2〜12)個である場合が多く、安定して確実に取り付けるためには、整流板の裏面の少なくとも四隅に取り付けるのが好ましい。なお、前記のように、複数のフィルタ圧着具が一体化された圧着具(例えば、シート状圧着具)を整流板の裏面に取り付けてもよい。
なお、フィルタ圧着具は、整流板の裏面のうち、少なくとも排気口の周縁部に対応する部位に取り付ければよく、整流板の裏面のうち排気口の周縁部に対応しない部位(例えば、金属フィルタに対応する部位など)に取り付けてもよい。このような他の部位に取り付けると、排気口フィルタの圧着前後のずれをより一層効率よく防止できる。
また、整流板の裏面に取り付ける複数のフィルタ圧着具(一体化されたフィルタ圧着具を含む)は、同一のフィルタ圧着具であってもよく、異なるフィルタ圧着具であってもよい。また、排気部(又は排気口の周縁部)と整流板との間隔に対応させて、付勢力や大きさの異なるフィルタ圧着具を整流板の裏面に取り付けてもよい。例えば、排気部と整流板との間隔がより大きい部位(図1の例では壁面から遠い2つの部位)に、他の部位(図1の例では壁面から近い2つの部位)に取り付けるフィルタ圧着具よりも、付勢力が弱いフィルタ圧着具や付勢部材の高さが高いフィルタ圧着具を取り付けてもよい。
そして、本発明の方法では、整流板の裏面にフィルタ圧着具に取り付けた後、排気口フィルタを排気部と整流板との間に介在させ(特に、フィルタ圧着具に接触させた状態で排気部と整流板との間に介在させ)、排気口の周縁部にフィルタ圧着具を圧着させる。
排気口フィルタは、前記フィルタ圧着具を利用して介在させることができるため、少なくとも排気口(又は周縁部)をカバーできる形状であればどのような形状のフィルタであっても使用できる。例えば、シート状の排気口フィルタは、前記のように、フィルタ圧着具に対して簡便に接触させることができる。
また、前記のような整流板の裏面全体をカバー可能な排気口フィルタを使用すると、排気口とともに、整流板の裏面をカバーすることができるため好適である。このような排気口フィルタは、被覆可能な形状であれば前記図の例のフィルタに限定されない。例えば、図の例では、伸縮性紐状体を備えた排気口フィルタを使用しているが、整流板の裏面全体をカバー可能な形状である限り、必ずしも伸縮性紐状体は必要でない。例えば、排気口(又は周縁部)に対して十分に大きな余剰域を形成するフィルタ本体を有するシート状の排気口フィルタを用い、フィルタ圧着具又は整流板に向かって折り曲げることによりフィルタ圧着具(および整流板の周壁)を被覆して整流板の裏面をカバーしてもよい。なお、必要に応じて、排気口フィルタに、フィルタ圧着具や排気口の周縁部に対する仮止め手段(面ファスナーなど)を設けてもよい。
排気口フィルタは、排気部と整流板との間に介在させることができれば、圧着前においては、フィルタ圧着具に接触又は非接触の状態で介在させることができるが、排気口フィルタを安定して圧着させるためには、フィルタ圧着具に接触させることにより排気部と整流板との間に介在させることが好ましい。特に、シート状の排気口フィルタのように、フィルタ圧着具に対して位置ずれしやすい排気口フィルタを用いる場合には、前記のような位置決め機能を有するフィルタ圧着具を使用し、位置決めしつつ(例えば、付勢部材の頂部に形成された位置決め手段に掛止しつつ)フィルタ圧着具に接触させることにより排気部と整流板との間に介在させるのが好ましい。
また、排気口フィルタは、排気口又は金属フィルタとともに整流板の裏面の汚染を防止するため、前記のように、フィルタ圧着具を被覆する形態で介在させてもよい。このような被覆する形態では、少なくともフィルタ圧着具を被覆すればよく、フィルタ圧着具および整流板を被覆してもよい。整流板を被覆する場合、前記図の例では、整流板の周壁をキャップしているが、周壁とともに整流板の前面の一部又は全部を被覆してもよい。
上記のようにして排気口フィルタを介在させた状態で、フィルタ圧着具(又は排気口フィルタ)を排気口の周縁部に対して圧着させることにより、排気口フィルタの取り付けが完了する。圧着は、排気ユニットに、整流板を配設する(閉じる)ことにより行うことができる。すなわち、整流板の配設とともに、整流板とフィルタ取付部(又は金属フィルタ)との間隔よりも高い高さを有するフィルタ圧着具が排気口の周縁部に接触して前記間隔に合わせて変形(又は収縮)し、排気口の周縁部に排気口フィルタを圧着させる。なお、排気口フィルタは、整流板の閉じ操作により、少なくとも排気口の周縁部に対して圧着できればよく、前記のように整流板の裏面のうち、前記周縁部に対応しない排気部の部位[例えば、金属フィルタ(又は金属フィルタが配設された排気口)に対応する部位]にフィルタ圧着具を取り付けた場合には、このような部位(例えば、金属フィルタ)にも圧着される。本発明では、このような圧着を利用することにより、整流板の閉じ操作という簡便な操作で排気口フィルタを排気部(排気口の周縁部)に密着させて取り付けることができる。しかも、フィルタ圧着具を自在に変形又は収縮させて圧着するため、整流板が金属フィルタに対して非平行に配設されており、金属フィルタと整流板との間に隙間が形成されていても、排気口フィルタの垂れ下がりや遊離などを生じることなく確実に排気口をカバーできる。そのため、本発明の方法および排気ユニットでは、整流板が金属フィルタに対して非平行に配設されて(例えば、金属フィルタと整流板との間隔が、排気口のフロント部の縦方向及び/又は横方向に向かうにつれて狭まっていて)もよい。
本発明のフィルタ圧着具を用いると、整流板の閉じ操作という簡便な操作により、確実に排気口を排気口フィルタでカバーできる。そのため、本発明は、整流板を備えた種々の排気ユニット、例えば、台所、厨房などの排気ユニットに適用でき、発生する油煙などの汚染物質を捕捉するのに有効である。特に、本発明のフィルタ圧着具は、圧着の利用により、整流板と金属フィルタとの間隔が一定でなくても、排気口を効率よくカバーできる。
E…排気口
E1…周縁部
F…排気部(フード)
1…排気ユニット
2…金属フィルタ
3…整流板
3a…周壁(外周壁)
4…通気口
5,15…排気口フィルタ
15a…フィルタ本体
15b…伸縮性紐状体
6,16,26,36,46…フィルタ圧着具
6a,16a,26a,36a…取付部
6b…U字状付勢部材
6c…鉤部
16b,26b…蛇腹状伸縮部
36b…ブロック状伸縮部
46a…シート部

Claims (11)

  1. 金属フィルタを配設可能な排気口を有する排気部と、前記排気口のフロント部に開閉可能に配設された整流板とを備えた排気ユニットに、前記排気口をカバーする排気口フィルタを圧着により取り付けるためのフィルタ圧着具であって、前記整流板の裏面に取付可能であり、かつ、前記排気部と前記整流板との間に介在する前記排気口フィルタを、前記整流板の閉じ操作に伴って付勢力により前記排気口の周縁部に圧着可能なフィルタ圧着具。
  2. 排気部と整流板との間隔に対応して変形可能な付勢部材を備えており、この付勢部材の頂部に、排気口フィルタの位置ずれを防止しつつ圧着するための位置決め手段が形成されている請求項1記載のフィルタ圧着具。
  3. 位置決め手段が、排気口フィルタを掛止可能である請求項2記載のフィルタ圧着具。
  4. 金属フィルタを配設可能な排気口を有する排気部と、前記排気口のフロント部に開閉可能に配設された整流板とを備えた排気ユニットに、前記排気口をカバーする排気口フィルタを圧着により取り付ける方法であって、請求項1〜3のいずれかに記載のフィルタ圧着具を、前記整流板の裏面のうち少なくとも前記排気口の周縁部に対応する部位に取り付けるとともに、前記排気口フィルタを前記排気部と前記整流板との間に介在させた後、前記整流板の閉じ操作を行い、前記フィルタ圧着具の付勢力により少なくとも前記排気口の周縁部に前記排気口フィルタを圧着させる取付方法。
  5. 所定間隔をおいて複数のフィルタ圧着具を取り付ける請求項4記載の取付方法。
  6. 排気口フィルタがシート状である請求項4又は5記載の取付方法。
  7. フィルタ圧着具を被覆する形態で整流板の裏面全体をカバーするように排気口フィルタを介在させる請求項4〜6のいずれかに記載の取付方法。
  8. 排気口フィルタが、整流板よりも大きく形成され、排気口をカバーするためのフィルタ本体と、このフィルタ本体の周縁に形成された伸縮性紐状体とで構成された排気口フィルタである請求項7記載の取付方法。
  9. 金属フィルタと整流板との間隔が、排気口のフロント部の縦方向及び/又は横方向に向かうにつれて狭まっている請求項4〜8のいずれかに記載の取付方法。
  10. 金属フィルタを配設可能な排気口を有する排気部と、前記排気口のフロント部に開閉可能に配設された整流板と、前記排気部と前記整流板との間に介在し、前記排気口をカバーするように取り付けられた排気口フィルタとを備えた排気ユニットであって、請求項1〜3のいずれかに記載のフィルタ圧着具が、前記整流板の裏面のうち少なくとも前記排気口の周縁部に対応する部位に取り付けられ、かつ付勢力により少なくとも前記排気口の周縁部に前記排気口フィルタを圧着している排気ユニット。
  11. 金属フィルタと整流板との間隔が、排気口のフロント部の縦方向及び/又は横方向に向かうにつれて狭まっている請求項10記載の排気ユニット。
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