JP2010181013A - ダブルコニカルインボリュートギアの構成および製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の山歯歯車(ダブルヘリカルギア)の製造においては、対向するギアの位相差管理に高い精密さが要求され、また加工上の制約により、中央部に研削砥石の逃げを設けなければならず、装置の軽量化をする場合は不利な形状であった
【解決手段】コニカルインボリュートギアを2つ対向させ、発生するスラスト力を互いに打ち消しあう様に配置させる構成とすることで、製造上の精度管理の簡易化を図り、これに係る多大な労力を解消し、歯車を軽量化することを目的とする。
【選択図】図1
【解決手段】コニカルインボリュートギアを2つ対向させ、発生するスラスト力を互いに打ち消しあう様に配置させる構成とすることで、製造上の精度管理の簡易化を図り、これに係る多大な労力を解消し、歯車を軽量化することを目的とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ダブルコニカルインボリュートギアの構成および製造方法に関するものである。
スラスト力が発生しない動力の伝達方式には、二つのヘリカルギアを向き合う様に配置させている山歯歯車がある。山歯歯車は、動力伝達方式のひとつとして様々な分野の多くの歯車装置に使用されている。
山歯歯車(ダブルヘリカルギア)は、二つのヘリカルギアがあることから、特殊な場合を除いて位相差がないように構成されなければならない。
山歯歯車の構成する方法のひとつとして、二つのヘリカルギアを別々に製造し、組立する方法があるが、この場合、位相差を正確に管理するためには、多大なコストが必要となる。
さらに別の方法として、図2に示す様な一体成形の場合においては、対向する二つのヘリカルギアの間に、工具逃げのための溝が必要であり、これは歯車自体の質量の増加となり、製造コスト上昇の要因となる。また、前述の分割方式と同様に対向する歯の位相差を管理する面においても多大な労力を必要とする。
さらに別の方法として、図2に示す様な一体成形の場合においては、対向する二つのヘリカルギアの間に、工具逃げのための溝が必要であり、これは歯車自体の質量の増加となり、製造コスト上昇の要因となる。また、前述の分割方式と同様に対向する歯の位相差を管理する面においても多大な労力を必要とする。
この発明が目的とするところは、ダブルコニカルインボリュートギアを用いて従来の山歯歯車の問題点を解消し、製造が容易で、かつ安価な歯車を提供するところにある。
請求項1の発明によれば、2つのコニカルインボリュートギアをもちい、発生するスラスト力を互いに打ち消しあう様に配置させていることを特徴とする歯車装置(以下名称をダブルコニカルインボリュートギアとする。)である。
請求項2の発明によれば、請求項1記載のダブルコニカルインボリュートギアにおいて、噛合いの対象となる歯車の片方については、ギア中央部に加工上必要な逃げ溝を必要しない構成とすることを特徴とする歯車装置である。
請求項3の発明によれば、請求項1記載のダブルコニカルインボリュートギアにおいて、噛合いの対象となる歯車の片方については、ギア中央部に加工上必要な逃げ溝を作ることなく製造するダブルコニカルインボリュートギアの製造方法である。
請求項4の発明によれば、請求項1記載のダブルコニカルインボリュートギアにおいて、位置精度管理ができることを特徴とする歯車装置である。
請求項5の発明によれば、請求項1記載のダブルコニカルインボリュートギアのギア断面図1において、歯外径および、歯底径はテーパー形状であることを特徴とする歯車装置である。
請求項6の発明によれば、請求項1記載のダブルコニカルインボリュートギアのギア断面図1において、歯外径および、歯底径をテーパー形状にして製造するダブルコニカルインボリュートギアの製造方法である。
請求項7の発明によれば、請求項1記載のダブルコニカルインボリュートギアのギア断面図5において、歯外径はストレート形状であり、歯底径はテーパー形状であることを特徴とする歯車装置である。
請求項8の発明によれば、請求項1記載のダブルコニカルインボリュートギアのギア断面図5において、歯外径はストレート形状であり、かつ、歯底径はテーパー形状にして製造するダブルコニカルインボリュートギアの製造方法である。
請求項9の発明によれば、請求項1記載のダブルコニカルインボリュートギアのギア断面図6において、歯外径および、歯底径はストレート形状であることを特徴とする歯車装置である。
請求項10の発明によれば、請求項1記載のダブルコニカルインボリュートギアのギア断面図6において、歯外径および、歯底径をストレート形状にして製造するダブルコニカルインボリュートギアの製造方法である。
従来の山歯歯車(ダブルヘリカルギア)の製造においては、対向するギアの位相差管理に高い精密さが要求され、また加工上の制約により、中央部に研削砥石の逃げを設けなければならず、装置の軽量化をする場合は不利な形状であった。
そこで、コニカルインボリュートギアを2つ対向させ、発生するスラスト力を互いに打ち消しあう様に配置させる構成とすることで、製造上の精度管理の簡易化を図り、これに係る多大な労力を解消し、歯車を軽量化する。
そこで、コニカルインボリュートギアを2つ対向させ、発生するスラスト力を互いに打ち消しあう様に配置させる構成とすることで、製造上の精度管理の簡易化を図り、これに係る多大な労力を解消し、歯車を軽量化する。
2つのコニカルインボリュートギアを用いた構成とすることで、課題を解決する。
図1は、上記目的を達成するためのダブルコニカルインボリュートギアの構成である。
1aは一体成形としたギアである。2a、2bは単体のコニカルインボリュートギア左部とコニカルインボリュートギア右部であるが、対向させることによりピニオンを構成する。
1aは一体成形としたギアである。2a、2bは単体のコニカルインボリュートギア左部とコニカルインボリュートギア右部であるが、対向させることによりピニオンを構成する。
従来の図2のような山歯歯車(山歯歯車のピニオン3、山歯歯車のギア4)においては、対向するヘリカルギアの中央に、工具逃げのための溝が必須である。また、研削仕上げの際は、ヘリカルギアの歯形の特徴により工作機械側において、対向するヘリカルギアの位相差の管理に多大な時間を要する。
これに対して、ダブルコニカルインボリュートギアの場合は、図4に示すように、歯形の特徴により工具6は、工具の軌跡7の動きとなり工具逃げを必要としないことがわかる。また、基本的に工作機械の動作が1パス動作となるため、対向するコニカルインボリュートギアの位相差の管理が容易である。
ところで、ギア1aは凸形状のため一体成形が可能であるが、この噛合い対象となるピニオン2a、2bは凹形状ため、一体成形ができない。そこで、図3に示す様に、ギア1aのように向かい合わせをし、歯切りの前にノックピン5a,5bを組み込み、歯切り、研削仕上げを実施する。コニカルギアの位相差の管理においては、前述のギア1で示したように容易である。
加工後はノックピン5a,5bを分解し、ピニオン2a、2bを図1の様に正規な向きとして、再度ノックピン5a,5bを組込み、軸2cに組立をすれば、対向するピニオン2a,2bの位相差は生じず、精度の高いダブルコニカルギアが完成する。
加工後はノックピン5a,5bを分解し、ピニオン2a、2bを図1の様に正規な向きとして、再度ノックピン5a,5bを組込み、軸2cに組立をすれば、対向するピニオン2a,2bの位相差は生じず、精度の高いダブルコニカルギアが完成する。
以上説明したようにこの発明によれば、歯の位相位置などに多大な労力を必要とせず、製造方法が安易で、かつ安価、軽量なものを提供することができる。
1a ギア
1b 軸
2a ピニオン(コニカルインボリュートギア左部)
2b ピニオン(コニカルインボリュートギア右部)
2c 軸
3 山歯歯車のピニオン
4 山歯歯車のギア
5a、5b ノックピン
6 工具
7 工具の軌跡
1b 軸
2a ピニオン(コニカルインボリュートギア左部)
2b ピニオン(コニカルインボリュートギア右部)
2c 軸
3 山歯歯車のピニオン
4 山歯歯車のギア
5a、5b ノックピン
6 工具
7 工具の軌跡
Claims (10)
- 2つのコニカルインボリュートギアを用い、発生するスラスト力を互いに打ち消しあう様に配置させていることを特徴とする歯車装置。(以下名称をダブルコニカルインボリュートギアとする。)
- 請求項1記載のダブルコニカルインボリュートギアにおいて、噛合いの対象となる歯車の片方については、ギア中央部に加工上必要な逃げ溝を必要としない構成とすることを特徴とする歯車装置。
- 請求項1記載のダブルコニカルインボリュートギアにおいて、噛合いの対象となる歯車の片方については、ギア中央部に加工上必要な逃げ溝を作ることなく製造することを特徴とするダブルコニカルインボリュートギアの製造方法。
- 請求項1記載のダブルコニカルインボリュートギアにおいて、位置精度管理ができることを特徴とする歯車装置。
- 請求項1記載のダブルコニカルインボリュートギアのギア断面において、歯外径および、歯底径はテーパー形状であることを特徴とする歯車装置。
- 請求項1記載のダブルコニカルインボリュートギアのギア断面において、歯外径および、歯底径をテーパー形状にして製造することを特徴とするダブルコニカルインボリュートギアの製造方法。
- 請求項1記載のダブルコニカルインボリュートギアのギア断面において、歯外径はストレート形状であり、歯底径はテーパー形状であることを特徴とする歯車装置。
- 請求項1記載のダブルコニカルインボリュートギアのギア断面において、歯外径はストレート形状であり、かつ、歯底径はテーパー形状にして製造することを特徴とするダブルコニカルインボリュートギアの製造方法。
- 請求項1記載のダブルコニカルインボリュートギアのギア断面において、歯外径および、歯底径はストレート形状であることを特徴とする歯車装置。
- 請求項1記載のダブルコニカルインボリュートギアのギア断面において、歯外径および、歯底径をストレート形状にして製造することを特徴とするダブルコニカルインボリュートギアの製造方法。
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JP4051397B1 (ja) * | 2007-09-28 | 2008-02-20 | 竹田設計工業株式会社 | 歯車装置 |
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