JP2010178130A - 無線通信システム、基地局装置、移動局装置、及び、無線通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】基地局装置から移動局装置への上りリンク割当情報の送信回数を減らして、下りリンク制御チャネルにおける伝送効率の低下を防ぐ無線通信システムを提供することにある。
【解決手段】基地局装置と移動局装置との間で無線により通信を行う際に、基地局装置は、そのセル内に位置する移動局装置を一意に識別する識別子を割り当て、そして時間領域において連続した無線リソースの割り当てと、移動局装置に対して割り当てられた識別子とを含むリソース割当情報を移動局装置に対して送信し、移動局装置は、リソース割当情報を受信して記憶し、割り当てられた時間領域において連続する無線リソースによりデータを基地局装置に送信する。
【選択図】図6
【解決手段】基地局装置と移動局装置との間で無線により通信を行う際に、基地局装置は、そのセル内に位置する移動局装置を一意に識別する識別子を割り当て、そして時間領域において連続した無線リソースの割り当てと、移動局装置に対して割り当てられた識別子とを含むリソース割当情報を移動局装置に対して送信し、移動局装置は、リソース割当情報を受信して記憶し、割り当てられた時間領域において連続する無線リソースによりデータを基地局装置に送信する。
【選択図】図6
Description
本発明は、無線通信システム、基地局装置、移動局装置、及び、無線通信方法に関する。
セルラー移動通信の無線アクセス方式及び無線ネットワークLong Term Evolution(以下、「LTE」又は、Evolved Universal Terrestrial Radio Access「EUTRA」と称す)の通信の性能を向上させた規格(LTE-Advanced)などが3GPP(3rd Generation Partnership Project;第三世代パートナーシッププロジェクト)において検討されている。また、LTE-Advancedでは、LTEよりも上りリンクの周波数利用効率を上げ、通信の高速化を図るためにUL SU−MIMO(Uplink Single User Multiple Input Multiple Output;上りリンク単一ユーザ多入力多出力))の導入が検討されている(非特許文献1)。
LTEでは、下りリンクとして、マルチキャリア送信であるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交周波数分割多重)方式が用いられる。また、LTEの上りリンクとして、シングルキャリア送信であるDFT−Spread OFDM(Discrete Fourier Transform−OFDM;離散フーリエ変換拡散OFDM)方式のシングルキャリア通信方式が用いられる。
LTEでは、下りリンクとして、マルチキャリア送信であるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交周波数分割多重)方式が用いられる。また、LTEの上りリンクとして、シングルキャリア送信であるDFT−Spread OFDM(Discrete Fourier Transform−OFDM;離散フーリエ変換拡散OFDM)方式のシングルキャリア通信方式が用いられる。
LTEにおいて、基地局装置から移動局装置への無線通信である下りリンクは、物理報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)、下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)、下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)、マルチキャストチャネル(PMCH:Physical Multicast Channel)、制御フォーマットインディケータチャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator Channel)、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)インディケータチャネル(PHICH:Physical Hybrid ARQ Indicator Channel)が用いられる。
また、LTEにおいて、移動局装置から基地局装置への無線通信である上りリンクでは、上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)が用いられる(非特許文献2)。
また、LTEにおいて、移動局装置から基地局装置への無線通信である上りリンクでは、上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)が用いられる(非特許文献2)。
ところで、UL SU−MIMO方式を導入する場合には、基地局装置の各送信アンテナからの伝播路推定の誤差が信号検出の際の干渉成分として伝送特性に影響を与えるため、伝播路の時間変動が穏やかで大容量のデータを送信する移動局装置に適用されることが予想される。このような伝播路の時間変動が穏やかで大容量のデータを送信する移動局装置には、伝播路の状況が良い上りリンク共有チャネルを時間領域において連続して割り当てることが、大容量データを短い時間で送信する場合に好適である。
3GPP TR36.814‐v0.1.1(2008‐09),3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network;Further Advancedments for E−UTRA Phisical Layer Aspects(Release X)
3GPP TS36.211‐v8.4.0(2008‐09),Physical Channels and Modulation(Release 8)
しかしながら、上述のLTEの規格では、基地局装置が移動局装置に上り共有チャネルを割り当てるためには、基地局装置が移動局装置に上りリンク共有チャネルを割り当てる上りリンク割当情報(Uplink grant;UL grant)を、割り当てるサブフレームごとに、下りリンク制御チャネルにより送信する必要がある。このように、基地局装置が移動局装置に多数の上りリンク共有チャネルを割り当てる場合、上りリンク割当情報の数が多くなり、下りリンクの帯域を圧迫し、下りリンクの伝送効率が劣化するという問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、基地局装置が多数の上りリンク共有チャネルを移動局に割り当てる際に、基地局装置から移動局装置への上りリンク割当情報の送信回数を減らして、下りリンク制御チャネルにおける伝送効率の低下を防ぐ無線通信システムを提供することにある。
(1)上記問題を解決するために、本発明は、基地局装置と移動局装置との間で無線通信を行い、予め定められた時間間隔により無線リソースの割当てを行う無線通信システムであって前記基地局装置は、自基地局装置のセルエリア内に位置する前記移動局装置を一意に識別する識別子を割り当て、前記時間間隔より長く、時間領域において連続した前記無線リソースを前記移動局装置に割り当てる場合、該無線リソースの割り当てと前記識別子とを含む無線リソース割当情報を前記移動局装置に送信し、前記移動局装置は、前記基地局装置から自移動局装置に割り当てられた前記識別子を含む前記リソース割当情報を受信すると、割り当てられた時間領域において連続する前記無線リソースによりデータを基地局装置に送信することを特徴とする無線通信システムである。
(2)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記無線リソースは、前記基地局装置から前記移動局装置へデータを送信する下りリンクの無線リソースであり、前記基地局装置は、時間領域において連続して割り当てられた前記無線リソースにより時間領域の前記無線リソースの割り当て単位ごとに新しいデータを連続して前記移動局装置に送信することを特徴とする。
(3)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記無線リソースは、前記移動局装置から前記基地局装置へデータを送信する上りリンクの無線リソースであり、前記移動局装置は、時間領域において連続して割り当てられた前記無線リソースにより時間虜域の前記無線リソースの割当単位ごとに新しいデータを前記基地局装置に送信することを特徴とする。
(4)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記移動局装置は、複数の送信アンテナを用いてデータを基地局装置に送信し、前記基地局装置は、複数の送信アンテナを用いて前記移動局装置が送信したデータを受信することを特徴とする。
(5)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記基地局装置は、予め定められた値であるコードポイントと、前記識別子とを含む前記リソース割当情報を前記移動局に送信し、前記移動局装置は、自移動局装置に割り当てられた前記識別子と、前記コードポイントとを含む前記リソース割当情報を受信すると、割り当てられた前記無線リソースにより時間領域において連続して新しいデータを前記基地局装置に送信することを停止することを特徴とする。
(6)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記コードポイントは、ビット値が全て同じ値であることを特徴とする。
(7)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記移動局装置は、前記リソース割当情報に含まれる割り当てる前記無線リソースが割り当てられている場合、該無線リソースと異なる前記無線リソースを割り当てる情報と、自移動局装置に割り当てられた前記識別子とを含み、前記リソース割当情報と異なる第2のリソース割当情報を受信すると、前記第2のリソース割当情報により割り当てられた時間領域において連続する前記無線リソースにより前記基地局装置にデータを送信することを特徴とする。
(8)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記移動局装置は、割り当てられる前記無線リソースが異なる複数の前記リソース割当情報を受信した場合、最後に受信した前記リソース割当情報に応じて、前記基地局装置にデータを送信することを特徴とする。
(9)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記移動局装置は、前記基地局装置から受信したデータを正しく復号できなかったことを示す否定応答を受信すると、該否定応答に対応するデータを割り当てられている前記無線リソースにより前記基地局装置に再送信することを特徴とする。
(10)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記移動局装置は、予め定められた複数の冗長バージョンから1つを選択し、前記否定応答に対するデータを割り当てられている前記無線リソースにより前記基地局に再送信することを特徴とする。
(11)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記移動局装置は、前記無線リソースの割り当てと、自移動局装置に割り当てられた前記識別子と、再送信の要求とを含む前記リソース割当情報と異なる第3のリソース割当情報を前記基地局装置から受信すると、該第3のリソース割当情報により割り当てられる前記無線リソースによりデータを再送信することを特徴とする。
(12)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記移動局装置は、前記第3のリソース割当情報により前記複数の冗長バージョンから1つの冗長バージョンを選択して、選択された冗長バージョンによりデータの再送信をすることを特徴とする。
(13)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記移動局装置は、データの再送信を行うとき、時間領域において連続して割り当てられた前記無線リソースにおける初期送信を停止することを特徴とする。
(14)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記基地局装置は、前記識別子と異なり、前記基地局装置を一意に識別する第2の識別子を前記移動局装置に割り当て、前記移動局装置は、自移動局装置に割り当てられた前記第2の識別子と、前記無線リソースの割り当てとを含む第4のリソース割当情報を受信すると、該第4のリソース割当情報により割り当てられる前記無線リソースにより、前記無線リソースの時間領域の1割当期間のみデータを前記基地局装置に送信することを特徴とする
(15)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記移動局装置は、前記第3のリソース割当情報と、前記否定応答とを受信すると、前記第3のリソース割当情報に対応するデータの送信を行うことを特徴とする。
(16)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記移動局装置は、前記第4のリソース割当情報と、前記否定応答とを受信すると、前記第4のリソース割当情報に対応するデータの送信を行うことを特徴とする。
(17)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記リソース割当情報は、更に、前記無線リソースを連続して割り当てる期間と、該期間にて前記無線リソースを割り当てる周期とを含み、前記移動局装置は、自移動局装置に割り当てられた識別子を含む前記リソース割当情報を前記基地局装置から受信すると、受信した前記リソース割当情報に含まれている前記周期ごとに時間領域において前記期間の連続した前記無線リソースを用いて、時間領域の無線リソース割当単位ごとに異なるデータを前記基地局装置に送信することを特徴とする。
(18)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記リソース割当情報は、更に、前記無線リソースを連続して割り当てる期間と、該期間にて前記無線リソースを割り当てる周期とを含む割当周期情報を選択する設定番号を含み、前記移動局装置は、少なくとも1つ以上の前記割当周期情報を前記基地局装置から予め受信して記憶し、自移動局装置に割り当てられた前記識別子を含む前記リソース割当情報を前記基地局装置から受信すると、受信した前記リソース割当情報に含まれる設定番号に対応した前記割当周期情報に含まれる周期ごとに、時間領域において該周期割当情報に含まれる期間の連続した前記無線リソースを用いて、時間領域の無線リソース割当単位ごとに異なるデータを前記基地局装置に送信することを特徴とする。
(19)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記基地局装置は、異なる前記設定番号を含む複数の前記リソース割当情報を前記移動局装置に送信し、前記移動局装置は、自移動局装置に割り当てられた前記識別子を含む複数の前記リソース割当情報を前記基地局装置から受信すると、受信した前記複数のリソース割当情報それぞれに含まれる前記無線リソースの割り当てと、前記割当番号に対応した前記周期及び前記期間とに応じたデータの送信を前記基地局装置に対して行うことを特徴とする。
(20)また、本発明は、基地局装置と移動局装置との間で無線により通信を行う基地局装置であって、自基地局装置のセルエリア内に位置する前記移動局装置を一意に識別する識別子を割り当て、時間領域において連続した複数の無線リソースを割り当てる場合、該無線リソースの割り当てと、前記移動局装置に割り当てられた前記識別子とを含むリソース割当情報を該移動局装置に送信し、割り当てた時間領域において連続する前記無線リソースによりデータを前記移動局装置から受信することを特徴とする基地局装置である。
(21)また、本発明は、基地局装置と移動局装置との間で無線により通信を行う移動局装置であって前記基地局装置から自移動局装置を一意に識別する識別子が割り当てられ、時間領域において連続した無線リソースの割り当てと、自移動局装置に割り当てられた前記識別子とを含むリソース割り当て情報を受信すると、割り当てられた時間領域において連続する前記無線リソースによりデータを基地局装置に送信することを特徴とする移動局装置である。
(22)また、本発明は、基地局装置と移動局装置との間で無線により通信を行う際に、前記基地局装置は、そのセル以内に位置する前記移動局装置を一意に識別する識別子を割り当て、そして時間領域において連続した無線リソースの割り当てと、前記移動局装置に対して割り当てられた前記識別子とを含むリソース割当情報を前記移動局装置に対して送信し、前記移動局装置は、前記リソース割当情報を受信することにより、割り当てられた時間領域において連続する無線リソースによりデータを前記基地局装置に送信することを特徴とする無線通信方法である。
この発明によれば、基地局装置は、下りリンク制御チャネルにより上りリンク割当情報を1回送信することにより、移動局装置に多数の上りリンク共有チャネルを割り当てることができるので、基地局装置が移動局装置に多数の上りリンク共有チャネルの割り当てる際の下りリンク制御チャネルの送信回数を減らして、下りリンク制御チャネルにおける伝送効率の低下を防ぐことができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態における無線通信システム100の構成を示す概略図である。無線通信システム100は、基地局装置1と、基地局装置1のセル内に位置する少なくとも1つ以上の移動基地局装置であって、基地局装置1と無線により通信を行う移動局装置2とを有する。
本実施形態では、基地局装置1から移動局装置2への下りリンクの通信として、マルチキャリア通信のOFDM方式を例として用いる。また、移動局装置2から基地局装置1への上りリンクの通信として、シングルキャリア通信方式であるDFT−Spread OFDM方式を例として用いた構成とするが、下りリンク及び上りリンクに他の周波数分割多重方式の通信方式を用いてもよい。以下、実施形態において、基地局装置1と、移動局装置2とは、MIMO(Multi Input Multi Output;他入力他出力)方式を用いる場合を例として説明する。
以下、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態における無線通信システム100の構成を示す概略図である。無線通信システム100は、基地局装置1と、基地局装置1のセル内に位置する少なくとも1つ以上の移動基地局装置であって、基地局装置1と無線により通信を行う移動局装置2とを有する。
本実施形態では、基地局装置1から移動局装置2への下りリンクの通信として、マルチキャリア通信のOFDM方式を例として用いる。また、移動局装置2から基地局装置1への上りリンクの通信として、シングルキャリア通信方式であるDFT−Spread OFDM方式を例として用いた構成とするが、下りリンク及び上りリンクに他の周波数分割多重方式の通信方式を用いてもよい。以下、実施形態において、基地局装置1と、移動局装置2とは、MIMO(Multi Input Multi Output;他入力他出力)方式を用いる場合を例として説明する。
図1においては、基地局装置1のセルエリア内に同じ構成の3つの移動局装置2、すなわち移動局装置2a、2b、2cが位置する場合を示している。また、図示するように、基地局装置1から移動局装置2a〜2cへの無線通信の下りリンクは、物理報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)インディケータチャネル(PHICH)、下りリンクパイロットチャネル、下りリンク制御チャネル(PDCCH)、下りリンク共有チャネル(PDSCH)、マルチキャストチャネル(PMCH:Physical Multicast Channel)、及び、制御フォーマットインディケータチャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator Channel)を有する。
また、本実施形態の移動局装置2a〜2bから基地局装置1への無線通信の上りリンクは、上りリンクパイロットチャネル、上りリンク制御チャネル(PUCCH)及び上りリンク共有チャネル(PUSCH)、及び、ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)を有する。基地局装置1と移動局装置2a〜2cとは、上述のチャネルを用いて無線通信を行う。
また、本実施形態の移動局装置2a〜2bから基地局装置1への無線通信の上りリンクは、上りリンクパイロットチャネル、上りリンク制御チャネル(PUCCH)及び上りリンク共有チャネル(PUSCH)、及び、ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)を有する。基地局装置1と移動局装置2a〜2cとは、上述のチャネルを用いて無線通信を行う。
ここで、HARQは、自動再送(ARQ;Automatic Repeat reQuest)と、ターボ符号化等の誤り訂正符号とを組み合わせて誤り制御を行う。チェイス合成(CC;Chase Combining)を用いるHARQは、受信パケットに誤りが検出されると、全く同一のパケットの再送を要求する。これらの2つの受信パケットを合成することにより、受信品質を高めている。増加冗長(IR;Incremental Redundancy)を用いるHARQは、冗長ビットを分割し、少しずつ順次再送するため、再送回数が増えるに従って符号化率を低下させて、誤り訂正能力を強化している。
次に、図2は、同実施形態における下りリンク無線フレーム(下りリンク無線リソース)の概略構成を示す図である。図2において、横軸は時間領域、縦軸は周波数領域を示す。下りリンク無線フレームは、複数の物理リソースブロック(Physical Resource Block;PRB)ペアから構成されている。この物理リソースブロックペアは、無線リソースの割り当てなどの単位であり、予め決められた幅の周波数帯(PRB帯域幅)の時間方向に隣り合う2個の物理リソースブロックからなる。
1個の物理リソースブロックは、周波数領域において12個のサブキャリアから構成され、時間領域において7個のOFDMシンボルから構成される。システム帯域幅は、基地局装置1が複数の移動局装置2と通信に用いる通信帯域幅であり、複数の物理リソースブロックから構成される。
無線フレームは、10個のサブフレームからなり、サブフレームは、2個のスロットからなり、スロットは、7個のOFDMシンボルからなる。すなわち、物理リソースブロックの時間幅は、1スロットである。ここで、1個のサブキャリアと1個のOFDMシンボルから構成されるユニットをリソースエレメントという。また、下りリンク無線フレームにはシステム帯域幅に応じて複数の物理リソースブロックが配置される。
無線フレームは、10個のサブフレームからなり、サブフレームは、2個のスロットからなり、スロットは、7個のOFDMシンボルからなる。すなわち、物理リソースブロックの時間幅は、1スロットである。ここで、1個のサブキャリアと1個のOFDMシンボルから構成されるユニットをリソースエレメントという。また、下りリンク無線フレームにはシステム帯域幅に応じて複数の物理リソースブロックが配置される。
下りリンクの各サブフレームには少なくとも、下りリンク制御チャネル、HARQインディケータチャネル、下りリンク共有チャネル、及び、下りリンク制御チャネルの伝播路推定に用いる下りリンクパイロットチャネルが配置される。
図2に示すように、下りリンク制御チャネルは、サブフレームの先頭のOFDMシンボルから配置され、下りリンク共有チャネルは残りのOFDMシンボルに配置され、同一のOFDMシンボルにおいて下りリンク制御チャネルと下りリンク共有チャネルは一緒に配置されない。
図2に示すように、下りリンク制御チャネルは、サブフレームの先頭のOFDMシンボルから配置され、下りリンク共有チャネルは残りのOFDMシンボルに配置され、同一のOFDMシンボルにおいて下りリンク制御チャネルと下りリンク共有チャネルは一緒に配置されない。
下りリンクパイロットチャネルとHARQインディケータチャネルについては説明の簡略化のため図2において図示を省略するが、下りリンクパイロットチャネルは周波数領域と時間領域において分散して配置し、HARQインディケータチャネルは下りリンク制御チャネルと周波数多重する。
下りリンク共有チャネルでは、下りリンク共有チャネルで送信するデータ(トランスポートブロック;Transport Block)から、予め決められた生成多項式を用いて生成する24bitの巡回冗長検査(以下、「CRC(Cyclic Redundancy Check)と称す」符号をデータに付加をしてから送信する。ここで、トランスポートブロックとは、通信において再送要求を行う際の単位となるデータである。
下りリンク共有チャネルでは、下りリンク共有チャネルで送信するデータ(トランスポートブロック;Transport Block)から、予め決められた生成多項式を用いて生成する24bitの巡回冗長検査(以下、「CRC(Cyclic Redundancy Check)と称す」符号をデータに付加をしてから送信する。ここで、トランスポートブロックとは、通信において再送要求を行う際の単位となるデータである。
下りリンク制御チャネルでは、上りリンク共有チャネル、及び、下りリンク共有チャネルに対する変調方式、符号化方式、無線リソースの割り当て、HARQ情報(冗長バージョン(Redundancy version;RV)、ニューデータインディケータ(New Data Indicator;NDI))などの情報を含み構成される上りリンク割当情報(Uplink grant)と、上りリンク割当情報と同様の情報を含む下りリンク割当情報(Downlink grant)とが送信される。また、移動局装置2は、基地局装置1から送信される複数の下りリンク制御チャネルをモニタリングして、下りリンクと上りリンクとの割り当てを検出する。
下りリンク制御チャネルで割り当てられた下りリンク共有チャネルは、下りリンク制御チャネルと同一のサブフレームに配置される。下りリンク制御チャネルで割り当てられた上りリンク共有チャネルは、予め決められた時間後の上りリンクのサブフレームに配置される。また、下りリンク制御チャネルによる上り/下りリンクの無線リソースの割り当てにおいて、移動局装置2は、基地局装置1のセル内で一意に識別可能な16ビットのRNTI(Radio Network Temporary Identity;無線ネットワーク一時識別子)を用いて特定される。
具体的には、下りリンク制御チャネルで送信する上りリンク割当情報、又は、下りリンク割当情報などから予め決められた生成多項式を用いて生成する16bitのCRC符号と、RNTIとの排他的論理和により算出された値を、上りリンク割当情報、下りリンク割当情報などに付加する。基地局装置1は、算出した値が付加された、上りリンク割当情報又は下りリンク割当情報を移動局装置2に下りリンク制御チャネルにより送信する。ここで、RNTIは、基地局装置1と移動局装置2が通信を開始する際に、基地局装置1が移動局装置2に予め通知する。
移動局装置2は、下りリンク制御チャネルから上りリンク割当情報、又は、下りリンク割当情報を受信した際、受信した上りリンク割当情報又は下りリンク割当情報に含まれるCRC符号とRNTIとの排他的論理和により算出された値に対して、基地局装置1から割り当てられたRNTIと排他的論理和演算を行ってCRC符号を取得し、取得したCRC符号を用いて巡回冗長検査(CRC)を行う。
従って、自移動局装置2に割り当てられていないRNTIとCRC符号との排他的論理和により算出された値が付加された上りリンク割当情報や、下りリンク割当情報などは、巡回冗長検査(CRC)でエラーとなるため、自移動局装置2宛に送信された情報のみが正しく復号することができる。
移動局装置2は、下りリンク制御チャネルから上りリンク割当情報、又は、下りリンク割当情報を受信した際、受信した上りリンク割当情報又は下りリンク割当情報に含まれるCRC符号とRNTIとの排他的論理和により算出された値に対して、基地局装置1から割り当てられたRNTIと排他的論理和演算を行ってCRC符号を取得し、取得したCRC符号を用いて巡回冗長検査(CRC)を行う。
従って、自移動局装置2に割り当てられていないRNTIとCRC符号との排他的論理和により算出された値が付加された上りリンク割当情報や、下りリンク割当情報などは、巡回冗長検査(CRC)でエラーとなるため、自移動局装置2宛に送信された情報のみが正しく復号することができる。
HARQインディケータチャネルでは、基地局装置1が上りリンク共有チャネルの受信に成功したことを示す肯定応答(Acknowledgement;ACK)、及び、受信に失敗したことを示す否定応答(Non-acknowledgement;NACK)を送信する。HARQインディケータチャネルは、移動局装置2が対応する上りリンク共有チャネルを送信したサブフレームから予め決められた時間後のサブフレームで送信される。
また、HARQインディケータチャネルで否定応答を受信した移動局装置2は、否定応答を受信したサブフレームから予め決められた時間後のサブフレームで、初期送信で用いたのと同じ物理リソースブロックペアと、予め決められた法則から決定する増加冗長(Incremental Redundancy;IR)の冗長バージョン(Redundancy Version;RV)を用いて、上りリンク共有チャネルの再送を行う。例えば、再送を繰り返すたびに、冗長バージョン(RV)を0,2,3,1の順番で用いる。ここで、増加冗長は、再送処理において符号化率を下げて(冗長性を上げて)誤り訂正能力を向上させるものであり、冗長バージョン(RV)は、予め定めた増加冗長を選択する値である。
また、HARQインディケータチャネルで否定応答を受信した移動局装置2は、否定応答を受信したサブフレームから予め決められた時間後のサブフレームで、初期送信で用いたのと同じ物理リソースブロックペアと、予め決められた法則から決定する増加冗長(Incremental Redundancy;IR)の冗長バージョン(Redundancy Version;RV)を用いて、上りリンク共有チャネルの再送を行う。例えば、再送を繰り返すたびに、冗長バージョン(RV)を0,2,3,1の順番で用いる。ここで、増加冗長は、再送処理において符号化率を下げて(冗長性を上げて)誤り訂正能力を向上させるものであり、冗長バージョン(RV)は、予め定めた増加冗長を選択する値である。
また、上記HARQインディケータチャネルを受信するタイミングにおいて、再送を指示する上りリンク割当情報を送信することにより行うこともできる。上りリンク割当情報で上りリンク共有チャネルの再送を指示する場合には、初期送信時とは異なる物理リソースブロックペアを割り当て、冗長バージョン(RV)を指定することができる。移動局装置2は、上りリンク割当情報で再送を指示された場合、HARQインディケータチャネルを無視する。
次に、図3は、同実施形態における上りリンク無線フレーム(上りリンク無線リソース)の概略構成を示す図である。図3において、横軸は時間領域、縦軸は周波数領域を示す。上りリンク無線フレームは、10個の物理リソースブロックペアから構成され、物理リソースブロックペアは、無線リソースの割り当てなどの単位であり、2個の連続する予め決められた幅の周波数帯(PRB帯域幅)の2個の連続するスロットからなる。また、スロットは、7個のDFT―Spread OFDMシンボルから構成される。
1個の物理リソースブロックは、周波数領域において12個のサブキャリアから構成され、時間領域において7個のDFT―Spread OFDMシンボルから構成される。システム帯域幅は、基地局装置1の通信帯域幅であり、複数の物理リソースブロックから構成される。なお、1個のサブキャリアと1個のDFT―Spread OFDMシンボルから構成されるユニットをリソースエレメントという。また、上りリンク無線フレームにはシステム帯域幅に応じて複数の物理リソースブロックが配置される。
1個の物理リソースブロックは、周波数領域において12個のサブキャリアから構成され、時間領域において7個のDFT―Spread OFDMシンボルから構成される。システム帯域幅は、基地局装置1の通信帯域幅であり、複数の物理リソースブロックから構成される。なお、1個のサブキャリアと1個のDFT―Spread OFDMシンボルから構成されるユニットをリソースエレメントという。また、上りリンク無線フレームにはシステム帯域幅に応じて複数の物理リソースブロックが配置される。
**コメント:上りリンク共有チャネルを消されていますが、ここでは、上りリンクパイロットチャネルを、上りリンク共有チャネルと上りリンク制御チャネルの伝播路推定に用いることを述べていますので、消す必要はありません。
上りリンクの各サブフレームには少なくとも、上りリンク共有チャネルと上りリンク制御チャネルの伝播路推定に用いる上りリンクパイロットチャネル、データの送信に用いる上りリンク共有チャネル、上りリンク制御チャネルが配置される。上りリンク制御チャネルには、チャネルクオリティーインディケータ(Channel Quality Indicator)、スケジューリングリクエストインディケータ(Scheduling Request Indicator)、下りリンク共有チャネルに対する肯定応答/否定応答が含まれる。
上りリンクの各サブフレームには少なくとも、上りリンク共有チャネルと上りリンク制御チャネルの伝播路推定に用いる上りリンクパイロットチャネル、データの送信に用いる上りリンク共有チャネル、上りリンク制御チャネルが配置される。上りリンク制御チャネルには、チャネルクオリティーインディケータ(Channel Quality Indicator)、スケジューリングリクエストインディケータ(Scheduling Request Indicator)、下りリンク共有チャネルに対する肯定応答/否定応答が含まれる。
なお、図3に示すように、上りリンク制御チャネルは、システム帯域幅の両端の物理リソースブロックペアに配置され、上りリンク共有チャネルは残りの物理リソースブロックペアに配置される。なお、移動局装置2は、上りリンク制御チャネルと上りリンク共有チャネルとを同時に用いた送信を行わない。また、上りリンクパイロットチャネルについては説明の簡略化のため図2においては図示を省略するが、上りリンクパイロットチャネルは上りリンク共有チャネル及び上りリンク制御チャネルと時間多重をする。
図4は、同実施形態における基地局装置1の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、基地局装置1は、複数の受信アンテナ11、受信処理部12、多重分離部13、変調シンボル復号部14、制御部15、上位層処理部16、変調シンボル生成部17、多重部18、送信処理部19、及び、複数の送信アンテナ20を具備する。基地局装置1において、変調シンボル生成部17、多重部18、送信処理部19、送信アンテナ20により送信部を構成し、変調シンボル復号部14、多重分離部13、受信処理部12、受信アンテナ11により受信部を構成する。
また、上位層処理部16は、無線リソース制御部161、移動局管理情報記憶部162、及び、割当チャネル記憶部163を備える。
また、上位層処理部16は、無線リソース制御部161、移動局管理情報記憶部162、及び、割当チャネル記憶部163を備える。
変調シンボル生成部17は、下りリンクの各チャネルで送信する情報を制御部15から取得し、下りリンク共有チャネルで送信する情報からCRC符号を生成し、あるいは、下りリンク制御チャネルで送信する情報からCRC符号を生成し、移動局装置2に割り当てたC−RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identity;セル無線ネットワーク一時識別子)と、生成したCRC符号との排他的論理和により算出した値を上りリンク割当情報に付加する。
あるいは、変調シンボル生成部17は、下りリンク制御チャネルを送信する移動局装置2に割り当てたMIMO−C−RNTI(Multiple Input Multiple Output Cell-Radio Network Temporary Identity;多入力多出力セル無線ネットワーク一時識別子)と、生成したCRC符号との排他的論理和により算出した値を上りリンク割当情報に付加する。
基地局装置1は、上述の算出した値が付加された上りリンク割当情報を移動局装置2に送信する。
あるいは、変調シンボル生成部17は、下りリンク制御チャネルを送信する移動局装置2に割り当てたMIMO−C−RNTI(Multiple Input Multiple Output Cell-Radio Network Temporary Identity;多入力多出力セル無線ネットワーク一時識別子)と、生成したCRC符号との排他的論理和により算出した値を上りリンク割当情報に付加する。
基地局装置1は、上述の算出した値が付加された上りリンク割当情報を移動局装置2に送信する。
ここで、MIMO−C−RNTIは、移動局装置2に割り当てられたC−RNTIの値と異なる値を有する識別子である。移動局装置2は、C−RNTIが付加された上りリンク割当情報(第4のリソース割当情報)を受信すると、当該上りリンク割当情報により時間方向に1サブフレーム分の物理リソースブロックペアが割り当てられたことを検出する。また、移動局装置2は、MIMO−C−RNTIが付加された上りリンク割当情報(リソース割当情報)を受信すると、当該上りリンク割当情報により連続した複数サブフレーム分の物理リソースブロックペアが割り当てられたことを検出する。
また、変調シンボル生成部17は、制御部15から入力される制御信号に基づいて、上位層処理部16から入力された送信する情報、及び、CRC符号を付加した情報をターボ符号、又は、畳み込み符号で誤り訂正符号化し、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying;4相位相偏移変調)、16QAM(16Quadrature Amplitude Modulation;16値直交振幅変調)、64QAM(64Quadrature Amplitude Modulation;64値直交振幅変調)等のような変調方式で、誤り訂正符号化されたデータを変調して、変調シンボルを生成し、多重部18へ出力する。
多重部18は、変調シンボル生成部17から入力された変調シンボルを、制御部15からの制御信号に基づいて、下りリンクのサブフレームのリソースエレメントに多重し、送信処理部19へ出力する。また、多重部18は、下りリンク共有チャネルをDL MIMO(Down Link Multi Input Multi Output;下りリンク多入力多出力)モードで送信する場合には、1つ又はそれ以上のデータ(トランスポートブロック)に対する下りリンク共有チャネルの変調シンボルを、複数の系列に分割し、送信処理部19に出力する。
送信処理部19は、多重部18から入力された変調シンボルを高速逆フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform;IFFT)して、OFDM方式の変調を行う。また、送信処理部19は、制御部15から入力される制御信号に基づいてOFDM変調されたOFDMシンボルにガードインターバルGI(Guard Interval)を付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換し、アナログ信号から中間周波数の同相成分及び直交成分を生成し、中間周波数帯域に対する余分な周波数成分を除去し、中間周波数の信号を高周波数の信号に変換(アップコンバート)し、余分な周波数成分を除去し、電力増幅し、送信アンテナ20に出力して送信する。また、送信処理部19は、下りリンク共有チャネルをDL MIMOモードで送信する場合には、複数の系列に分割された各変調シンボルに対して、上記処理を行い、系列ごとに異なる送信アンテナ20に出力して送信する。
受信処理部12は、受信アンテナ11を介して移動局装置2から送信された信号を受信し、受信した信号を増幅して、中間周波数に変換し(ダウンコンバート)、不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルを制御し、受信した信号の同相成分及び直交成分に基づいて、直交復調し、直交復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。また、受信処理部12は、制御部15から入力される制御信号に基づき、ディジタル信号からガードインターバルに相当する部分を除去し、ガードインターバルを除去した信号を高速フーリエ変換し、DFT―Spread OFDM方式の復調を行う。
多重分離部13は、制御部15からの制御信号に基づき、受信処理部12がDFT―Spread OFDM方式により復調した受信信号から上りリンクパイロットチャネル、上りリンク制御チャネル(PUCCH)、上りリンク共有チャネル(PUSCH)、及び、ランダムアクセスチャネル(PRACH)をリソースエレメントから抽出し、変調シンボル復号部14に出力する。また、多重分離部13は、UL SU−MIMOモードで送信された上りリンク共有チャネルの各系列の合成と分離を行い、変調シンボル復号部14に出力する。
変調シンボル復号部14は、制御部15からの制御信号に基づき、多重分離部13から入力された上りリンク制御チャネル、上りリンク共有チャネルに対して、QPSK、16QAM、64QAM等のような変調方式に対応した復調方式で復調し、誤り訂正復号をし、制御部15へ出力する。また、変調シンボル復号部14は、上りリンク制御チャネル、上りリンク共有チャネルに付加されたCRC符号を用いて巡回冗長検査(CRC)を行い、正誤を確認し、確認結果として肯定応答、又は、否定応答を制御部15へ出力する。
制御部15は、下りリンク、及び、上りリンクのスケジューリング(HARQ処理、送信モードの選択、無線リソースの割当など)などを行う。制御部15は、受信処理部12、多重分離部13、変調シンボル復号部14、変調シンボル生成部17、多重部18、及び、送信処理部19を制御するために制御信号を各ブロックに出力する。
制御部15は、上位層処理部16から入力された制御信号、移動局装置2からのスケジューリングリクエスト(Scheduling Request)、下りリンク共有チャネルに対する肯定応答/否定応答などに基づき、上りリンク及び下りリンクの各データの無線リソースの割り当てと変調方式と符号化方式の選定処理、HARQにおける再送制御、各ブロックの制御に使用される制御信号の生成を行う。
また、制御部15は、上りリンク共有チャネルと下りリンク共有チャネルとのスケジューリング結果を示す上りリンク割当情報と下りリンク割当情報とを生成し、上位層処理部16から入力された下りリンクで移動局装置2に送信するデータとともに、変調シンボル生成部17に出力する。また、制御部15は、変調シンボル復号部14から入力された上りリンクで取得した情報を上位層処理部16に出力する。
制御部15は、上位層処理部16から入力された制御信号、移動局装置2からのスケジューリングリクエスト(Scheduling Request)、下りリンク共有チャネルに対する肯定応答/否定応答などに基づき、上りリンク及び下りリンクの各データの無線リソースの割り当てと変調方式と符号化方式の選定処理、HARQにおける再送制御、各ブロックの制御に使用される制御信号の生成を行う。
また、制御部15は、上りリンク共有チャネルと下りリンク共有チャネルとのスケジューリング結果を示す上りリンク割当情報と下りリンク割当情報とを生成し、上位層処理部16から入力された下りリンクで移動局装置2に送信するデータとともに、変調シンボル生成部17に出力する。また、制御部15は、変調シンボル復号部14から入力された上りリンクで取得した情報を上位層処理部16に出力する。
上位層処理部16は、パケットデータ統合プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層の処理を行う。上位層処理部16は、受信処理部12、多重分離部13、変調シンボル復号部14、変調シンボル生成部17、多重部18、及び、送信処理部19を制御するために制御信号を制御部15を介して出力する。
上位層処理部16の無線リソース制御部161は、各種設定情報の管理、各移動局装置2の通信状態の管理、移動局装置2ごとのバッファ状況の管理、RNTIの管理などを行っている。移動局管理情報記憶部162は、基地局装置1のセルエリア内に位置する移動局装置2ごとに当該移動局装置2を一意に識別する端末識別子と、端末識別子に対応付けたC−RNTIとMIMO−C−RNTIとを記憶する。
割当チャネル記憶部163は、基地局装置1のセルエリア内に位置する移動局装置2の端末識別子と、当該移動局装置2に割り当てた上りリンク共有チャネル、当該上りリンク共有チャネルにおいて用いる符号化率及び変調方式を対応付けて記憶する。
なお、受信アンテナ11と送信アンテナ20とを異なる構成としたが、信号の入出力を切り替える作用のあるサイリスタなどを用いてアンテナを共有するようにしてもよい。
割当チャネル記憶部163は、基地局装置1のセルエリア内に位置する移動局装置2の端末識別子と、当該移動局装置2に割り当てた上りリンク共有チャネル、当該上りリンク共有チャネルにおいて用いる符号化率及び変調方式を対応付けて記憶する。
なお、受信アンテナ11と送信アンテナ20とを異なる構成としたが、信号の入出力を切り替える作用のあるサイリスタなどを用いてアンテナを共有するようにしてもよい。
図5は、同実施形態における基地局装置1の上位層処理部16において記憶されているデータの構成を示す図である。図5(a)は、移動局管理情報記憶部162が記憶する移動局情報のデータ構成及びデータ列を示す概略図である。図示するように、移動局情報は、行と列とからなる2次元の表形式のデータであり、移動局装置2を一意に識別する端末識別子と、移動局装置2に割り当てたC−RNTIと、移動局装置2に割り当てたMIMO−C−RNTIとの各項目の列を有している。また、移動局情報の各行は、基地局装置1のセルエリア内に位置する移動局装置2ごとに存在する。例えば、移動局装置1の端末識別番号がID1であるとき、そのC−RNTI(セル無線ネットワーク一時識別子は、A1であり、MIMO−C−RNTI(多入力多出力セル無線ネットワーク一時識別子)は、B1である。
また、図5(b)は、割当チャネル記憶部163が記憶する割当チャネル情報のデータ構成及びデータ列を示す概略図である。図示するように、割当チャネル情報は、行と列とからなる2次元の表形式のデータであり、移動局装置2の端末識別子と、移動局装置2に対して割り当てた物理リソースブロックペアを示す無線リソース割当と、符号化方式と、変調方式との各項目の列を有している。無線リソース割当と、符号化方式と、変調方式との情報は、端末識別子に対応付けられて記憶されている。例えば、移動局装置1の端末識別番号がID1であるとき、その無線リソース割当はCh1であり、符号化方式は3/4であり、変調方式は16QAMである。ここで、符号化方式は、符号化率を示す情報である。
次に、図6は、同実施形態における移動局装置2の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、移動局装置2は、複数の受信アンテナ21、受信処理部22、多重分離部23、変調シンボル復号部24、制御部25、上位層処理部26、変調シンボル生成部27、多重部28、送信処理部29、及び、複数の送信アンテナ30を具備する。移動局装置2において、変調シンボル生成部27、多重部28、送信処理部29、送信アンテナ30により送信部を構成し、変調シンボル復号部24、多重分離部23、受信処理部22、受信アンテナ21により受信部を構成する。上位層処理部26は、無線リソース制御部261、識別子記憶部262、及び、移動局チャネル記憶部263を備える。
変調シンボル生成部27は、上りリンクの各チャネルで送信する情報を制御部25から入力され、上りリンク共有チャネルで送信する情報からCRC符号を生成する。また、変調シンボル生成部27は、制御部25から入力される制御信号に基づいて、送信する情報、及び、CRC符号を付加した情報をターボ符号、又は、畳み込み符号で誤り訂正符号化し、QPSK、16QAM、64QAM等の変調方式で、誤り訂正符号化されたデータを変調して、変調シンボルを生成する。また、変調シンボル生成部27は、生成した変調シンボルからなる変調シンボル列に対して、FFT(Fast Fourier Transform;高速フーリエ変換)を行って離散スペクトルを算出し、算出した離散スペクトルを多重部28へ出力する。
多重部28は、変調シンボル生成部27から入力された離散スペクトルを、制御部25からの制御信号に基づいて、上りリンクのサブフレームのリソースエレメントに配置して送信処理部29へ出力する。また、多重部28は、上りリンク共有チャネルをUL SU−MIMOモードで送信する場合には、1つ又はそれ以上のデータ(トランスポートブロック)に対する上りリンク共有チャネルの変調シンボルを、送信に用いるアンテナ数の系列に分割し、送信処理部29に出力する。
送信処理部29は、多重部28から入力された変調シンボルを高速逆フーリエ変換して、DFT−Spread OFDM方式の変調を行い、制御部25から入力される制御信号に基づいてDFT−Spread OFDM変調されたDFT−Spread OFDMシンボルにガードインターバルを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換し、アナログ信号から中間周波数の同相成分及び直交成分を生成し、中間周波数帯域に対する余分な周波数成分を除去し、中間周波数の信号を高周波数の信号に変換(アップコンバート)し、余分な周波数成分を除去し、電力増幅し、送信アンテナ30に出力して送信する。
また、送信処理部29は、上りリンク共有チャネルをUL SU−MIMOモードで送信する場合には、複数の系列に分割された各変調シンボルに対して、上記処理を行い、系列ごとに異なる送信アンテナ30に出力して送信する。
また、送信処理部29は、上りリンク共有チャネルをUL SU−MIMOモードで送信する場合には、複数の系列に分割された各変調シンボルに対して、上記処理を行い、系列ごとに異なる送信アンテナ30に出力して送信する。
受信処理部22は、受信アンテナ21を介して受信した信号を増幅し、中間周波数に変換し(ダウンコンバート)、不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルを制御し、受信した信号の同相成分及び直交成分に基づいて、直交復調し、直交復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換し、制御部25からの制御信号に基づいてディジタル信号からガードインターバルに相当する部分を除去し、ガードインターバルを除去した信号を高速フーリエ変換し、OFDM方式の復調を行う。
多重分離部23は、制御部25からの制御信号に基づき、受信処理部22がOFDM方式により復調した受信信号から下りリンクパイロットチャネル、物理報知チャネル(PBCH)、HARQインディケータチャネル、下りリンク制御チャネル、下りリンク共有チャネル、マルチキャストチャネル(PMCH)、及び、制御フォーマットインディケータチャネル(PCFICH)をリソースエレメントから抽出し、変調シンボル復号部24に出力する。また、多重分離部23は、DL MIMOモードで送信された下りリンク共有チャネルの各系列の合成と分離を行い、変調シンボル復号部24に出力する。
変調シンボル復号部24は、制御部25からの制御信号に基づき、多重分離部23から入力されたHARQインディケータチャネル、下りリンク制御チャネル、下りリンク共有チャネルに対して、QPSK、16QAM、64QAM等のような復調方式で復調し、誤り訂正復号をし、制御部25へ出力する。また、変調シンボル復号部24は、下りリンク制御チャネル、下りリンク共有チャネルに付加されたCRC符号を用いて巡回冗長検査(CRC)を行い、正誤を確認し、確認結果として肯定応答、又は、否定応答を制御部25へ出力する。
また、変調シンボル復号部24は、無線リソース制御部261から自移動局装置2に割り当てられているC−RNTI、及び、MIMO−C−RNTIが入力され、受信した上りリンク割当情報の復号に用いてCRC符号の検出、及び、検出したCRC符号により誤り訂正復号を行う。
また、変調シンボル復号部24は、無線リソース制御部261から自移動局装置2に割り当てられているC−RNTI、及び、MIMO−C−RNTIが入力され、受信した上りリンク割当情報の復号に用いてCRC符号の検出、及び、検出したCRC符号により誤り訂正復号を行う。
制御部25は、下りリンク及び上りリンクのスケジューリング(HARQ処理、送信モードの選択、無線リソースの割当など)などを行う。制御部25は、受信処理部22、多重分離部23、変調シンボル復号部24、変調シンボル生成部27、多重部28、及び、送信処理部29を制御するために制御信号を各ブロックに出力する。
制御部25は、上位層処理部26から入力された制御信号、基地局装置1からの上りリンク割当情報、及び、下りリンク割当情報、上りリンク共有チャネルに対する肯定応答/否定応答などに基づき、上りリンク及び下りリンクの各データの無線リソースの割り当てと変調方式と符号化方式の選定処理、HARQにおける再送制御、各ブロックの制御に使用される制御信号の生成を行う。
また、制御部25は、上位層処理部26から入力された上りリンクで送信するデータを変調シンボル生成部27へ出力する。また、制御部25は、変調シンボル復号部24から入力された下りリンクで取得した情報を、上位層処理部26へ出力する。なお、上位層処理部26から入力された上りリンクで送信するデータは、先ず、制御部25が有するバッファに一時的にバッファリングされ、次いで読み出され変調シンボル生成部27に出力される。
制御部25は、上位層処理部26から入力された制御信号、基地局装置1からの上りリンク割当情報、及び、下りリンク割当情報、上りリンク共有チャネルに対する肯定応答/否定応答などに基づき、上りリンク及び下りリンクの各データの無線リソースの割り当てと変調方式と符号化方式の選定処理、HARQにおける再送制御、各ブロックの制御に使用される制御信号の生成を行う。
また、制御部25は、上位層処理部26から入力された上りリンクで送信するデータを変調シンボル生成部27へ出力する。また、制御部25は、変調シンボル復号部24から入力された下りリンクで取得した情報を、上位層処理部26へ出力する。なお、上位層処理部26から入力された上りリンクで送信するデータは、先ず、制御部25が有するバッファに一時的にバッファリングされ、次いで読み出され変調シンボル生成部27に出力される。
上位層処理部26は、パケットデータ統合プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層の処理を行う。上位層処理部26は、制御部25に制御信号を出力すると共に、受信処理部22、多重分離部23、変調シンボル復号部24、変調シンボル生成部27、多重部28、及び、送信処理部29を制御するために制御信号を制御部25を介して出力する。
また、上位層処理部26の無線リソース制御部261は、各種設定情報の管理、自移動局装置の通信状態、及び、バッファ状況の管理、RNTIの管理などを行っている。識別子記憶部262は、基地局装置1から割り当てられたC−RNTIとMIMO−C−RNTIとを記憶する。移動局チャネル記憶部263は、基地局装置1に割り当てられた上りリンク共有チャネル、当該上りリンク共有チャネルにおいて用いる符号化率及び変調方式を対応付けて記憶する。なお、受信アンテナ21と送信アンテナ30とを異なる構成としたが、サイリスタなどを用いて送信と受信とを行うアンテナを共有するようにしてもよい。
図7は、同実施形態における移動局装置2の上位層処理部26において記憶されているデータの構成を示す図である。図7(a)は、識別子記憶部262が記憶する識別子情報のデータ構成を示す概略図である。図示するように、識別子情報は、移動局装置2に割り当てられたC−RNTIとMIMO−C−RNTIとからなる情報である。例えば、移動局装置の端末識別番号がID1であるとき、そのC−RNTIはA1であり、MIMO−C−RNTIはB1である。
また、図7(b)は、移動局チャネル記憶部263が記憶する移動局チャネル情報のデータ構成を示す概略図である。図示するように、移動局チャネル情報は、移動局装置2に割り当てられた上りリンク共有チャネルにおける物理リソースブロックペアを示す無線リソース割当と、当該無線リソースにおいて用いる符号化方式と、当該無線リソースにおいて用いる変調方式とからなる情報である。例えば、無線リソース割当はCh1であり、符号化方式は3/4であり、変調方式は16QAMである。
また、図7(b)は、移動局チャネル記憶部263が記憶する移動局チャネル情報のデータ構成を示す概略図である。図示するように、移動局チャネル情報は、移動局装置2に割り当てられた上りリンク共有チャネルにおける物理リソースブロックペアを示す無線リソース割当と、当該無線リソースにおいて用いる符号化方式と、当該無線リソースにおいて用いる変調方式とからなる情報である。例えば、無線リソース割当はCh1であり、符号化方式は3/4であり、変調方式は16QAMである。
次に、図8は、同実施形態における下りリンク制御チャネルにて移動局装置2に送信される上りリンク割当情報の構成を示す概略図である。基地局装置1は、図示する上りリンク割当情報を下りリンク制御チャネルを通じて移動局装置2に送信する。
上りリンク割当情報は、移動局装置2が上りリンク共有チャネルの送信に用いるべき物理リソースブロックペア(サブフレーム)の割当を示す無線リソースの割り当てと、上りリンク共有チャネルに用いるべき増加冗長(IR)の冗長バージョン(RV)と、上りリンク共有チャネルの変調方式と符号化方式と、初期送信か再送信かを示すニューデータインディケータ(NDI)などから構成されている。また、上りリンク割当情報には、上りリンク割当情報を構成する情報から、予め決められた生成多項式を用いて求められるCRC符号とRNTIとの排他的論理和をとった情報が付加されている。図8では、CRC符号とMIMO−C−RNTIとの排他的論理和により算出された値を付加した例を示している。
上りリンク割当情報は、移動局装置2が上りリンク共有チャネルの送信に用いるべき物理リソースブロックペア(サブフレーム)の割当を示す無線リソースの割り当てと、上りリンク共有チャネルに用いるべき増加冗長(IR)の冗長バージョン(RV)と、上りリンク共有チャネルの変調方式と符号化方式と、初期送信か再送信かを示すニューデータインディケータ(NDI)などから構成されている。また、上りリンク割当情報には、上りリンク割当情報を構成する情報から、予め決められた生成多項式を用いて求められるCRC符号とRNTIとの排他的論理和をとった情報が付加されている。図8では、CRC符号とMIMO−C−RNTIとの排他的論理和により算出された値を付加した例を示している。
ここで、ニューデータインディケータ(NDI)は、1ビットから構成され、ビットの値が1か0かで初期送信か再送信かを指示する方法と、直前にデータ(トランスポートブロック)の送信を指示した上りリンク割当情報のニューデータインディケータをトグル(toggle)しているかどうか、つまり、同じ値か異なる値かで初期送信か再送信かを指示する方法がある。本実施形態では、前者の方法を用いて、ビットの値が0のときは初期送信で、ビットの値が1のときは再送信を示すが、後者の方法を用いてもかまわない。なお、初期送信では、新しいデータを送信し、再送信では、過去に送信したデータを送信する。
次に、無線通信システム100の動作について説明する。
1)C−RNTIとMIMO−C−RNTIとの移動局装置2へ割り当てる処理
基地局装置1は、セルエリア内において移動局装置2を特定するためのRNTIとしてC−RNTIと、移動局装置2に上りリンク共有チャネルをUL SU−MIMOモードで、連続して割り当てる指示をするときに用いる異なるRNTIとしてMIMO−C−RNTIを割り当て、C−RNTIとMIMO−C−RNTIとを移動局装置2に予め送信する。このとき、基地局装置1において、無線リソース制御部161は、移動局装置2に割り当てたC−RNTIとMIMO−C−RNTIとを当該移動局装置2の端末識別子に対応付けて移動局管理情報記憶部162に出力して記憶させる。また、移動局装置2は、基地局装置1から割り当てられたC−RNTIとMIMO−C−RNTIとを受信すると、無線リソース制御部261が識別子記憶部262に出力して記憶させる。
基地局装置1は、セルエリア内において移動局装置2を特定するためのRNTIとしてC−RNTIと、移動局装置2に上りリンク共有チャネルをUL SU−MIMOモードで、連続して割り当てる指示をするときに用いる異なるRNTIとしてMIMO−C−RNTIを割り当て、C−RNTIとMIMO−C−RNTIとを移動局装置2に予め送信する。このとき、基地局装置1において、無線リソース制御部161は、移動局装置2に割り当てたC−RNTIとMIMO−C−RNTIとを当該移動局装置2の端末識別子に対応付けて移動局管理情報記憶部162に出力して記憶させる。また、移動局装置2は、基地局装置1から割り当てられたC−RNTIとMIMO−C−RNTIとを受信すると、無線リソース制御部261が識別子記憶部262に出力して記憶させる。
2)連続した上りリンク共有チャネルの移動局装置2へ割り当てる処理
基地局装置1は、移動局装置2が定期的に上りリンク制御チャネルにより送信する当該移動局装置2から送信するデータのバッファリングしている量を示す情報が多い場合、移動局装置2に連続した上りリンク共有チャネルを割り当て、UL SU−MIMOによりこれらのバッファリングしているデータを送信する指示を含む上りリンク割当情報を下りリンク制御チャネルにより送信する。このとき、基地局装置1において、無線リソース制御部161は、連続した上りリンク共有チャネルを割り当てる制御情報と、移動局管理情報記憶部162から読み出したMIMO−C−RNTIとを変調シンボル生成部17に出力する。
基地局装置1は、移動局装置2が定期的に上りリンク制御チャネルにより送信する当該移動局装置2から送信するデータのバッファリングしている量を示す情報が多い場合、移動局装置2に連続した上りリンク共有チャネルを割り当て、UL SU−MIMOによりこれらのバッファリングしているデータを送信する指示を含む上りリンク割当情報を下りリンク制御チャネルにより送信する。このとき、基地局装置1において、無線リソース制御部161は、連続した上りリンク共有チャネルを割り当てる制御情報と、移動局管理情報記憶部162から読み出したMIMO−C−RNTIとを変調シンボル生成部17に出力する。
また、無線リソース制御部161は、移動局装置2に割り当てた連続した上りリンク共有チャネル、当該上りリンク共有チャネルに用いる符号化方式、及び、変調方式を、当該移動局装置2の端末識別子に対応付けて割当チャネル記憶部163に書き込んで記憶させる。変調シンボル生成部17は、上りリンク共有チャネルを割り当てる制御情報と、MIMO−C−RNTIとCRC符号との排他的論理和により算出された値を上りリンク割当情報に付加して移動局装置2に送信する。
ところで、移動局装置2に上りリンク共有チャネルにおいて1サブフレームを割り当てる場合、例えば、1送信アンテナモード、UL SU−MIMOモードなどの予め設定した送信モードによりデータを送信する場合、基地局装置1は、C−RNTIとCRC符号との排他的論理和により算出された値を上りリンク割当情報に付加して送信する。また、基地局装置1は、移動局装置2に、同時に送信するデータ(トランスポートブロック)の数や、フィードバック情報などのUL SU−MIMOモードの設定を通知する。
次に、図9は、同実施形態における連続した物理リソースブロックペアを移動局装置2に割り当てる処理を示す概略図である。まず、基地局装置1は、上りリンク共有チャネルによる情報の初期送信のために、連続したサブフレームの物理リソースブロックペアを割り当てるために、ニューデータインディケータ(NDI)の値が0(初期送信)にしたものと、MIMO−C−RNTIを含む上りリンク割当情報を下りリンク制御チャネルで送信する。
移動局装置2において、変調シンボル復号部24は、無線リソース制御部261が移動局識別子記憶部262から読み出したC−RNTIとMIMO−C−RNTIとを用いて制御情報の復号を行う。変調シンボル復号部24は、受信した信号を正しく復号できると、復号の際にC−RNTIとMIMO−C−RNTIとのいずれを用いたかを無線リソース制御部261に出力する。
無線リソース制御部261は、MIMO−C−RNTIを用いて復号が正しく行われた場合、基地局装置1からニューデータインディケータ(NDI)の値が0(初期送信)を含む上りリンク割当情報が復号結果であれば、時間方向に連続する物理リソースブロックペアが上りリンク共有チャネルに割り当てられたとして、当該上りリンク共有チャネルにおける物理リソースブロックペアの割り当てを示す無線リソース割当と、当該物理リソースブロックペアにて用いる符号化率及び変調方式とを移動局チャネル記憶部263に出力して記憶させる。
無線リソース制御部261は、MIMO−C−RNTIを用いて復号が正しく行われた場合、基地局装置1からニューデータインディケータ(NDI)の値が0(初期送信)を含む上りリンク割当情報が復号結果であれば、時間方向に連続する物理リソースブロックペアが上りリンク共有チャネルに割り当てられたとして、当該上りリンク共有チャネルにおける物理リソースブロックペアの割り当てを示す無線リソース割当と、当該物理リソースブロックペアにて用いる符号化率及び変調方式とを移動局チャネル記憶部263に出力して記憶させる。
続いて、移動局装置2は、上りリンク割当情報を受信してから予め決められた時間後(図9においては、一例として、3サブフレーム後)から、上りリンク共有チャネルにおける連続した割り当てられた物理リソースブロックペアを用いてデータ(トランスポートブロック)を基地局装置1に送信する。上りリンク共有チャネルの変調方式・符号化方式は、移動局チャネル記憶部263に記憶されている物理リソースブロックペアの割り当てと、変調方式と、符号化方式とにより送信を行う。
一方、無線リソース制御部261は、C−RNTIを用いて正しく復号が行われた場合、上りリンク共有チャネルにおいて1サブフレーム分だけ割り当てられた物理リソースブロックペアを用いてデータを基地局装置1に送信する。ここで、無線リソース割当と、符号化率と、変調方式とは、上述の上りリンク割当情報に含まれている。
上述のように、基地局装置1は、1サブフレームだけ物理リソースブロックペアを割り当てる際に用いるC−RNTIと、連続した物理リソースブロックペアを割り当てる際に用いるMIMO−C−RNTIとの2つの識別子を移動局装置2に割り当て、移動局装置2に連続した物理リソースブロックペアを割り当てるか否かに応じて、2つのうちいずれか一方の識別子を含む上りリンク割当情報を移動局装置2に送信する。これにより、基地局装置1は、MIMO−C−RNTIを含む上りリンク割当情報を移動局装置2に1回送信するのみで、上りリンク共有チャネルにおいて多数の連続した物理リソースブロックペアを割り当てることができ、下りリンク制御チャネルにおける伝送効率の低下を防ぐことができる。
その結果、従来の基地局装置に比べ、上りリンク割当情報を下りリンク制御チャネルにより移動局装置に送信する回数を減らすことができる。また、MIMO−C−RNTIは、既存の上りリンク割当情報のC−RNTIのフィールドを流用しているので、既存の規格における上りリンク割当情報を大幅に変更することなく、連続した物理リソースブロックペアを割り当てる処理を行うことのできる基地局装置及び移動局装置を導入することが可能である。
3)割り当てた連続する上りリンク共有チャネルの開放(release)処理
基地局装置1は、移動局装置2が定期的に上りリンク制御チャネルを用いて送信する当該移動局装置2から送信するデータのバッファリングしている量が少ない、あるいは、ない場合、割り当てた連続した上りリンク共有チャネルを開放する上りリンク割り当て情報を当該移動局装置2に送信し、割り当てた上りリンク共有チャネルを開放させる。
基地局装置1は、移動局装置2が定期的に上りリンク制御チャネルを用いて送信する当該移動局装置2から送信するデータのバッファリングしている量が少ない、あるいは、ない場合、割り当てた連続した上りリンク共有チャネルを開放する上りリンク割り当て情報を当該移動局装置2に送信し、割り当てた上りリンク共有チャネルを開放させる。
図10は、同実施形態における連続して割り当てた物理リソースブロックペアの開放(release)を指示する上りリンク割当情報を示す概略図である。図示するように、上りリンク割当情報のフィールド構成は、図8の上りリンク割当情報と同じであるが、上りリンク共有チャネルである物理リソースブロックペアの開放(release)の指示をするために、基地局装置1の無線リソース制御部161は、上りリンク割当情報の予め決められた1つ、又は、それ以上の領域を予め決められた値であるコードポイントにする。
また、図10の例では、上りリンク割当情報の領域のうち、無線リソースの割り当て、冗長バージョン、変調方式・符号化方式の領域が、上述の予め決められたコードポイントとなっている。予め決められたコードポイントは、例えば、予め決められた領域を構成するビットが全て1(all 1)や、予め決められた領域を構成するビットが全て0(all 0)などの値である。
また、図10の例では、上りリンク割当情報の領域のうち、無線リソースの割り当て、冗長バージョン、変調方式・符号化方式の領域が、上述の予め決められたコードポイントとなっている。予め決められたコードポイントは、例えば、予め決められた領域を構成するビットが全て1(all 1)や、予め決められた領域を構成するビットが全て0(all 0)などの値である。
図11は、同実施形態におけるMIMO−C−RNTIとコードポイントとを含む上りリンク割当情報を受信した場合の移動局装置2の動作を示す概略図である。まず、基地局装置1は、移動局装置2に割り当てた上りリンク共有チャネルを開放するために、当該移動局装置2に対応するMIMO−C−RNTIとコードポイントとを含む上りリンク割当情報を下りリンク制御チャネルにより移動局装置2に送信する。
まず、基地局装置1において、上位層処理部16の無線リソース制御部161は、割当チャネル記憶部163に記憶されている移動局装置2に割り当てている上りリンク共有チャネルの情報を上書きして削除すると共に、予め定められた割り当てたチャネルを開放する値であるコードポイントを含む上りリンク割当情報を制御部15を介して変調シンボル生成部17に出力する。
まず、基地局装置1において、上位層処理部16の無線リソース制御部161は、割当チャネル記憶部163に記憶されている移動局装置2に割り当てている上りリンク共有チャネルの情報を上書きして削除すると共に、予め定められた割り当てたチャネルを開放する値であるコードポイントを含む上りリンク割当情報を制御部15を介して変調シンボル生成部17に出力する。
このとき、無線リソース制御部161は、割り当てた上りリンク共有チャネルを開放する移動局装置2に対応するMIMO−C−RNTIを移動局管理情報記憶部162から読み出して変調シンボル生成部17に出力する。変調シンボル生成部17は、移動局装置2に送信するコードポイントを含む上りリンク割当情報に、CRC符号と読み出されたMIMO−C−RNTIとの排他的論理和により算出された値を付加して多重部18に出力する。
基地局装置1は、CRC符号と読み出されたMIMO−C−RNTIとの排他的論理和により算出された値が付加された上りリンク割当情報を、多重部18、送信処理部19、及び、送信アンテナ20を通じて移動局装置2に送信する。
基地局装置1は、CRC符号と読み出されたMIMO−C−RNTIとの排他的論理和により算出された値が付加された上りリンク割当情報を、多重部18、送信処理部19、及び、送信アンテナ20を通じて移動局装置2に送信する。
移動局装置2において、上りリンク共有チャネルの開放を示すコードポイントを含む上りリンク割当情報を下りリンク制御チャネルを通じて受信すると、無線リソース制御部261には、受信処理部22、多重分離部23、変調シンボル復号部24、及び、及び制御部25を通じて受信した上りリンク割当情報が入力される。無線リソース制御部261は、上りリンク共有チャネルの開放を示すコードポイントを含む上りリンク割当情報が入力されると、移動局チャネル記憶部263に記憶されている自移動局装置2に割り当てられている上りリンク共有チャネルの情報を上書きして削除する。
また、無線リソース制御部261は、制御部25にデータを送信するための制御情報(上りリンク共有チャネルにおける物理リソースブロックペアの割り当てを示す無線リソース割当、符号化率、及び、変調方式を含む情報)を出力するのを止め、基地局装置1にデータを送信するのを停止して、予め定められた時間の後(図11においては、一例として、3サブフレーム後)に割り当てられた上りリンク共有チャネルの開放を行う。
また、無線リソース制御部261は、制御部25にデータを送信するための制御情報(上りリンク共有チャネルにおける物理リソースブロックペアの割り当てを示す無線リソース割当、符号化率、及び、変調方式を含む情報)を出力するのを止め、基地局装置1にデータを送信するのを停止して、予め定められた時間の後(図11においては、一例として、3サブフレーム後)に割り当てられた上りリンク共有チャネルの開放を行う。
あるいは、無線リソース制御部261は、移動局チャネル記憶部263に記憶されている自移動局装置2に割り当てられている上りリンク共有チャネルの情報の更新または削除を行なわずに、制御部25にデータを送信するための制御情報(上りリンク共有チャネルにおける物理リソースブロックペアの割り当てを示す無線リソース割当、符号化率、及び、変調方式を含む情報)を出力するのを止め、基地局装置1にデータを送信するのを停止して、予め定められた時間の後(図11においては、一例として、3サブフレーム後)に割り当てられた上りリンク共有チャネルの開放を行ってもよい。
4)連続した上りリンク共有チャネルにおける割り当ての第1の変更処理(無線リソース割当処理)
基地局装置1は、移動局装置2から送信するデータ量が増加したり、又は、減少したりした場合、移動局装置2がバッファリングしている送信するデータ量に応じて、上りリンク共有チャネルにおいて連続して割り当てられている物理リソースブロックペアを変更(再設定:reconfiguration)する。
基地局装置1は、移動局装置2から送信するデータ量が増加したり、又は、減少したりした場合、移動局装置2がバッファリングしている送信するデータ量に応じて、上りリンク共有チャネルにおいて連続して割り当てられている物理リソースブロックペアを変更(再設定:reconfiguration)する。
図12は、同実施形態における連続して割り当てる上りリンク共有チャネルの再設定(reconfiguration、又は、re-initiate)を示す図である。基地局装置1は、移動局装置2に、上りリンク共有チャネルにおいて移動局装置2に連続して割り当てられている物理リソースブロックペアと、当該物理リソースブロックペアにて用いる変調方式と符号化方式とを再設定する場合、次の上りリンク割当情報を下りリンク制御チャネルを用いて移動局装置2に送信する。
このとき、移動局装置2に送信される上りリンク割当情報は、図9に示した「連続した上りリンク共有チャネルの移動局装置2へ割り当てる」処理と同様に、ニューデータインディケータ(NDI)の値が0(初期送信)であるが、それにより割り当てられる物理リソースブロックペアは、上りリンク共有チャネルにおいて割り当てられている物理リソースブロックペアとは異なるものである。
このとき、移動局装置2に送信される上りリンク割当情報は、図9に示した「連続した上りリンク共有チャネルの移動局装置2へ割り当てる」処理と同様に、ニューデータインディケータ(NDI)の値が0(初期送信)であるが、それにより割り当てられる物理リソースブロックペアは、上りリンク共有チャネルにおいて割り当てられている物理リソースブロックペアとは異なるものである。
このとき、基地局装置1と移動局装置2との動作は、以下の動作が異なる点を除いて同じである。基地局装置1において、無線リソース制御部161は、割当チャネル記憶部163に記憶されている移動局装置2に対応して記憶されている上りリンク共有チャネルにおける物理リソースブロックペアの割り当てを示す無線リソース割当と、当該物理リソースブロックペアにて用いる符号化率及び変調方式とを、再設定した割り当ての情報を上書きして更新する。移動局装置2において、無線リソース制御部261は、移動局チャネル記憶部263に記憶されている基地局装置1により割り当てられた上りリンク共有チャネルにおける物理リソースブロックペアの割り当てを示す無線リソース割当と、当該物理リソースブロックペアにて用いる符号化方式及び変調方式とを、再設定された割り当ての情報により上書きして更新する。
ここで、基地局装置1が新たに割り当てる再設定された上りリンク共有チャネルには、移動局装置2において、送信するデータがバッファリングされている量が増えた場合などに、より帯域幅の確保できる上りリンク共有チャネルである物理リソースブロックペアを割り当てる。このとき、基地局装置1が新たな上りリンク共有チャネルを選択方法としては、例えば、移動局装置2から周期的に全てのサブキャリアにおいて送信する既知信号により、それぞれのサブキャリアの伝搬路情報を推定して、より帯域幅の確保できる1又はそれ以上のサブキャリアに変更する。一方、移動局装置2において、送信するデータがバッファリングされている量が減った場合には、現在割り当てている上りリンク共有チャネルにおけるものに比べ、より帯域幅の狭い1又はそれ以上のサブキャリアに変更する。
上述のように、基地局装置1が移動局装置2に割り当てた上りリンク共有チャネルを変更することにより、基地局装置1は、移動局装置2の送信するデータ量や、当該基地局装置1のセルエリア内に位置する複数の移動局装置2に対して動的な上りリンク共有チャネルにおける物理リソースブロックペアの割り当てを行うことができ、限られた帯域幅を複数の移動局装置2に対して効率的に割り当てるスケジューリングを行うことが可能になる。
5)連続した物理リソースブロックペアが割り当てられている場合の第1の再送処理
次に、移動局装置2において、連続した上りリンク共有チャネルで送信したデータを再送する処理について説明する。図13は、同実施形態における移動局装置2が連続して物理リソースブロックペア(上りリンク共有チャネル)が割り当てられている場合に否定応答(Negative Acknowledgment;NAK)を受信したときの移動局装置2の動作を示す概略図である。
次に、移動局装置2において、連続した上りリンク共有チャネルで送信したデータを再送する処理について説明する。図13は、同実施形態における移動局装置2が連続して物理リソースブロックペア(上りリンク共有チャネル)が割り当てられている場合に否定応答(Negative Acknowledgment;NAK)を受信したときの移動局装置2の動作を示す概略図である。
基地局装置1において、変調シンボル復号部14は、移動局装置2から連続して割り当てた上りリンク共有チャネルのデータ(トランスポートブロック)の復号が失敗した場合、制御部15に復号に失敗した旨の信号を出力する。制御部15は、変調シンボル復号部14から復号に失敗した旨の信号が入力されると、復号に失敗したデータの再送を移動局装置2に指示するために、再送を指示する信号である否定応答を変調シンボル生成部17、多重部18、送信処理部19、及び、送信アンテナ20を介してHARQインディケータチャネルにより移動局装置2に送信する。
ここで、基地局装置1は、復号に失敗したデータ(トランスポートブロック)のサブフレームから予め定められた時間の後(図13においては、一例として、3サブフレーム後)に否定応答(NAK)を移動局装置2に送信する。
ここで、基地局装置1は、復号に失敗したデータ(トランスポートブロック)のサブフレームから予め定められた時間の後(図13においては、一例として、3サブフレーム後)に否定応答(NAK)を移動局装置2に送信する。
移動局装置2において、変調シンボル復号部24がHARQインディケータチャネルから否定応答(NAK)を検出すると、検出した否定応答(NAK)を制御部25に出力する。制御部25は、否定応答(NAK)が入力されると、入力された否定応答(NAK)のタイミングに対応する送信データを上位層処理部26が出力する要求をするなどして、再度、変調シンボル生成部27にデータ(トランスポートブロック)を出力して、否定応答(NAK)を受信してから予め定められた時間後(図13においては、一例として、3サブフレーム後)における上りリンク共有チャネルであって、時間方向に連続して割り当てられている物理リソースブロックペアに割り当てられている上りリンク共有チャネルにより基地局装置1に送信する。
このとき、制御部25は、無線リソース制御部261が移動局チャネル記憶部263から読み出した上りリンク共有チャネル割り当て、符号化方式、及び、変調方式に基づいて、割り当てられている物理リソースブロックペアを多重部28に選択させると共に、符号化及び変調を変調シンボル生成部27に行わせる制御を行う。
移動局装置2は、予め定められた方法により選択されるHAQRの冗長バージョン(RV)を用いて再送信を行い、再送信を行うサブフレームでは初期送信のデータの送信を一時停止する。
移動局装置2は、予め定められた方法により選択されるHAQRの冗長バージョン(RV)を用いて再送信を行い、再送信を行うサブフレームでは初期送信のデータの送信を一時停止する。
6)連続した物理リソースブロックペアが割り当てられている場合の第2の再送処理
続いて、移動局装置2において、上述の第1の再送処理と異なる再送処理として、上りリンク共有チャネルにおける連続した物理リソースブロックペアにより送信したデータを再送する第2の再送処理について説明する。図14は、同実施形態において上りリンク共有チャネルにおいて連続した物理リソースブロックペアが割り当てられているときに、ニューデータインディケータの値が1(再送)で、MIMO C−RNTIを含む上りリンク割当情報を受信したときの移動局装置2の動作について示した概略図である。
続いて、移動局装置2において、上述の第1の再送処理と異なる再送処理として、上りリンク共有チャネルにおける連続した物理リソースブロックペアにより送信したデータを再送する第2の再送処理について説明する。図14は、同実施形態において上りリンク共有チャネルにおいて連続した物理リソースブロックペアが割り当てられているときに、ニューデータインディケータの値が1(再送)で、MIMO C−RNTIを含む上りリンク割当情報を受信したときの移動局装置2の動作について示した概略図である。
基地局装置1において、変調シンボル復号部14は、移動局装置2に割り当てられた上りリンク共有チャネルの物理リソースブロックペアを通じて移動局装置2から受信したデータ(トランスポートブロック)の復号を失敗した場合、復号に失敗した旨の信号を制御部15に出力する。制御部15は、変調シンボル復号部14から復号に失敗した旨の信号が入力されると、復号に失敗したデータの再送を移動局装置2に指示するために、再送を指示するニューデータインディケータ(New Data Indicator;NDI)の値が再送要求を示す「1」である上りリンク割当情報を変調シンボル生成部17、多重部18、送信処理部19、及び、送信アンテナ20を通じて移動局装置2に送信する。すなわち、基地局装置1は、復号に失敗した場合、上述の否定応答(NAK)に替わり、ニューデータインディケータの値が「1」である上りリンク割当情報を下りリンク制御チャネルにより移動局装置2に送信する。
ここで、基地局装置1は、復号に失敗した信号を受信したサブフレームから予め定められた時間の後(図14においては、一例として、3サブフレーム後)にニューデータインディケータが「1」である上りリンク割当情報を下りリンク制御チャネルを通じて移動局装置2に送信する。
ここで、基地局装置1は、復号に失敗した信号を受信したサブフレームから予め定められた時間の後(図14においては、一例として、3サブフレーム後)にニューデータインディケータが「1」である上りリンク割当情報を下りリンク制御チャネルを通じて移動局装置2に送信する。
このとき、移動局装置2に送信する上りリンク割当情報は、制御部15が選択した再送に用いる上りリンク共有チャネルにおける物理リソースブロックペアの割り当てを示す無線リソース割り当てを含む。また、再送に用いられる物理リソースブロックペアの割り当てにおいては、帯域幅を広くしてもよい。再送において、上りリンク共有チャネルの帯域幅を広くし、割り当てられた帯域幅が広かった分に応じて送信するデータの冗長性を高めて、受信誤りを抑制することができる。これにより、再度の再送を抑制でき、上りリンク共有チャネルのデータの伝送効率が下がることを防ぐことができる。
移動局装置2において、変調シンボル復号部24は、ニューデータインディケータの値が1(再送要求)の上りリンク割当情報を検出すると、検出した再送要求を制御部25に出力する。制御部25は、再送要求が入力されると、入力された再送要求のタイミングに対応する送信データ(図14において再送要求が送信されたサブフレームに対して、一例として、3サブフレーム前に送信したデータ)を上位層処理部26が出力する要求をするなどして、再度、変調シンボル生成部27にデータを出力して、再送要求を受信してから予め定められた時間の後(図14においては、一例として、3サブフレーム後)に受信した上りリンク割当情報に応じた上りリンク共有チャネルの物理リソースブロックペアを通じて基地局装置1に送信する。
ここで、第2の再送処理は、前述の第1の再送処理と比べて、再送要求を含む上りリンク割当情報により示された上りリンク共有チャネルの物理リソースブロックペア、符号化方式、及び、変調方式に応じてデータを再送する点が異なる。また、移動局装置2は、再送信を行うサブフレームでは初期送信のデータの送信を一時停止する。
このとき、無線リソース制御部261は、受信した上りリンク割当情報に含まれる無線リソースの割り当て、符号化方式、及び、変調方式を再送処理のみに使用し、移動局チャネル記憶部263に記憶されている情報の更新及び削除を行わずに、以後の初期送信を移動局チャネル記憶部263に記憶されている情報に基づいて制御部25に行わせる制御を行う。
このとき、無線リソース制御部261は、受信した上りリンク割当情報に含まれる無線リソースの割り当て、符号化方式、及び、変調方式を再送処理のみに使用し、移動局チャネル記憶部263に記憶されている情報の更新及び削除を行わずに、以後の初期送信を移動局チャネル記憶部263に記憶されている情報に基づいて制御部25に行わせる制御を行う。
第2の再送処理は、現在割り当てられている上りリンクの共有チャネルより伝搬路状態の良い上りリンク共有チャネルを選択することにより、第1の再送処理に比べ、データの誤り率を低くして再送を行うことができる。また、第2の再送処理は、符号化率や変調方式を変更することにより、符号化率を下げる(冗長性を高める)などして、データの誤り訂正能力を向上させることができ、基地局装置1において、再度、復号に失敗することを防ぐことができる。
なお、第2の再送処理において、移動局装置2は、再送要求を含む上りリンク割当情報と、HARQインディケータチャネルを通じて否定応答(NAK)との両者を受信した場合には、再送要求を含む上りリンク割当情報による再送を優先して行う。
なお、第2の再送処理において、移動局装置2は、再送要求を含む上りリンク割当情報と、HARQインディケータチャネルを通じて否定応答(NAK)との両者を受信した場合には、再送要求を含む上りリンク割当情報による再送を優先して行う。
7)連続した物理リソースブロックペアが割り当てられている場合の第2の変更処理(無線リソース割り当て処理)
基地局装置1は、移動局装置2から送信するデータ量が一時的に増加したり、又は、減少したりした場合、移動局装置2がバッファリングしている送信するデータ量に応じて、上りリンク共有チャネルにおいて連続して割り当てられている物理リソースブロックペアを1サブフレームだけ変更(再設定:reconfiguration)する。
図15は、同実施形態においてCRC符号とC−RNTIとの排他的論理和により算出された値が付加された初期送信要求を示す上りリンク割当情報を示す概略図である。C−RNTIとCRC符号との排他的論理和により算出された値が、上りリンク割当情報と共に基地局装置1から移動局装置2に下りリンク制御チャネルにより送信される。
図16は、同実施形態において連続して物理リソースブロックペアが割り当てられているときに図15で示す、C−RNTIを含む上りリンク割当情報を受信したときの移動局装置2の動作を示す概略図である。
基地局装置1は、移動局装置2から送信するデータ量が一時的に増加したり、又は、減少したりした場合、移動局装置2がバッファリングしている送信するデータ量に応じて、上りリンク共有チャネルにおいて連続して割り当てられている物理リソースブロックペアを1サブフレームだけ変更(再設定:reconfiguration)する。
図15は、同実施形態においてCRC符号とC−RNTIとの排他的論理和により算出された値が付加された初期送信要求を示す上りリンク割当情報を示す概略図である。C−RNTIとCRC符号との排他的論理和により算出された値が、上りリンク割当情報と共に基地局装置1から移動局装置2に下りリンク制御チャネルにより送信される。
図16は、同実施形態において連続して物理リソースブロックペアが割り当てられているときに図15で示す、C−RNTIを含む上りリンク割当情報を受信したときの移動局装置2の動作を示す概略図である。
基地局装置1は、移動局装置2に、上りリンク共有チャネルにおいて移動局装置2に連続して割り当てられている物理リソースブロックペアと、当該物理リソースブロックペアにて用いる変調方式と符号化方式とを1サブフレームだけ再設定する場合、ニューデータインディケータの値が0(初期送信)で、C−RNTIを含む上りリンク割当情報を下りリンク制御チャネルを用いて移動局装置2に送信する。
このとき、基地局装置1と移動局装置2との動作は、以下の動作が異なる点を除いて同じである。基地局装置1において、無線リソース制御部161は、移動局装置2に、上りリンク共有チャネルにおいて移動局装置2に連続して割り当てられている物理リソースブロックペアと、当該物理リソースブロックペアにて用いる変調方式と符号化方式とを1サブフレームだけ再設定する場合、割り当てた上りリンク共有チャネルを1サブフレームだけ再設定する移動局装置2に対応するC−RNTIを移動局管理情報記憶部162から読み出して変調シンボル生成部17に出力する。
変調シンボル生成部17は、C−RNTIとCRC符号との排他的論理和により算出された値を上りリンク割当情報に付加して移動局装置2に送信する。このとき、移動局装置2に送信する上りリンク割当情報は、制御部15が選択した初期送信に用いる上りリンク共有チャネルにおける物理リソースブロックペアの割り当てを示す無線リソース割当と、当該物理リソースブロックペアにて用いる変調方式と符号化方式を含む。
移動局装置2において、変調シンボル復号部24は、上りリンク共有チャネルにおいて連続した物理リソースブロックペアが割り当てられている場合に、基地局装置1からC−RNTIが付加された上りリンク割当情報を検出すると、検出した上りリンク割当情報を制御部25に出力する。制御部25は、C−RNTIが付加された上りリンク割当情報を受信してから予め定められた時間の後(例えば、3サブフレーム後)にC−RNTIが付加された上りリンク割当情報に含まれる無線リソース割当に応じた上りリンク共有チャネルの物理リソースブロックペア、符号化方式、変調方式、NDI、冗長バージョン(RV)を用いてデータを送信する。
移動局装置2において、変調シンボル復号部24は、上りリンク共有チャネルにおいて連続した物理リソースブロックペアが割り当てられている場合に、基地局装置1からC−RNTIが付加された上りリンク割当情報を検出すると、検出した上りリンク割当情報を制御部25に出力する。制御部25は、C−RNTIが付加された上りリンク割当情報を受信してから予め定められた時間の後(例えば、3サブフレーム後)にC−RNTIが付加された上りリンク割当情報に含まれる無線リソース割当に応じた上りリンク共有チャネルの物理リソースブロックペア、符号化方式、変調方式、NDI、冗長バージョン(RV)を用いてデータを送信する。
移動局装置2は、上りリンク割当情報を受信してから予め決められた時間後(図16においては、一例として、3サブフレーム後)のサブフレームで、C−RNTIを含む上りリンク共有チャネルに含まれる無線リソース割当により割り当てられた物理リソースブロックペアを用いてデータ(トランスポートブロック)を基地局装置1に送信する。上りリンク共有チャネルの変調方式・符号化方式は、C−RNTIを含む上りリンク割当情報により設定される。
このとき、無線リソース制御部261は、受信した上りリンク割当情報に含まれる無線リソース割当、符号化方式、及び、変調方式を1サブフレームだけの初期送信のみに使用し、移動局チャネル記憶部263に記憶されている情報の更新及び削除を行わずに、以後の初期送信を移動局チャネル記憶部263に記憶されている情報に基づいて制御部25に行わせる制御を行う。
このとき、無線リソース制御部261は、受信した上りリンク割当情報に含まれる無線リソース割当、符号化方式、及び、変調方式を1サブフレームだけの初期送信のみに使用し、移動局チャネル記憶部263に記憶されている情報の更新及び削除を行わずに、以後の初期送信を移動局チャネル記憶部263に記憶されている情報に基づいて制御部25に行わせる制御を行う。
また、移動局装置2は、C−RNTIを含む上りリンク割当情報に従って初期送信を行うサブフレームでは連続して割り当てられた物理リソースブロックペアを通じた初期送信のデータの送信を一時停止する。また、C−RNTIを含む上りリンク割当情報に従った初期送信において、移動局装置2は、C−RNTIを含む上りリンク割当情報と、HARQインディケータチャネルを通じて否定応答(NAK)との両者を受信した場合には、C−RNTIを含む上りリンク割当情報による初期送信を優先して行う。
また、C−RNTIを含む割り当て情報に従って送信された上りリンク共有チャネルの再送信をする場合、基地局装置1と移動局装置2との動作は、以下の動作が異なる点を除いて第1の再送処理、および第2の再送処理と同じである。基地局装置1は、ニューデータインディケータの値が「1」(再送要求)であり、C−RNTIを含む上りリンク割当情報を下りリンク制御チャネルを用いて移動局装置2に送信する。移動局装置2は、上りリンク共有チャネルにおいて連続した物理リソースブロックペアが割り当てられている場合に、基地局装置1からニューデータインディケータの値が「1」(再送要求)であり、C−RNTIが付加された上りリンク割当情報を検出すると、検出した上りリンク割当情報を制御部25に出力する。制御部25は、変調シンボル生成部27、多重部28、及び、送信処理部29に対して、検出されたC−RNTIを含む上りリンク割当情報に含まれる無線リソース割当、符号化方式、及び、変調方式を用いて、再送するデータを基地局装置1に送信する制御を行う。
第2の変更処理は、現在割り当てられている上りリンク共有チャネルの無線リソースより伝搬路状態の良い上りリンク共有チャネルを選択するなどして、第1の変更処理と同様に、帯域幅を広げてデータを送信することができる。また、第2の変更処理を再送処理に用いると、上りリンク共有チャネルにおいて割り当てる帯域幅、符号化方式、及び、変調方式が変更でき、例えば、符号化率を変更して冗長性を高めてデータを送信することにより、データの誤り訂正能力を向上させて再送処理を行うことができる。
上述のように、無線通信システム100において、上りリンク共有チャネルにおいて連続した物理リソースブロックペアを割り当てた場合においても、複数の再送処理を用いることにより、再送するデータや、移動局装置2に割り当てられている物理リソースブロックペアの伝搬路特性などに応じた再送処理を選択できると共に、基地局装置1のセルエリア内に位置する移動局装置2の上りリンク共有チャネル割り当ての要求に応じて、移動局装置2に対する再送処理をスケジューリングすることができる。
上述のように、無線通信システム100は、基地局装置1が上りリンク割当情報を移動局装置2に対して1回送信することで、物理リソースブロックペアを複数のサブフレームにわたって割り当てることができる。また、無線通信システム100において、基地局装置1は、上りリンク共有チャネルにおける割当の変更処理や、再送処理を行うことで、上りリンク共有チャネルの柔軟な割当てを行うことができる。
(第2実施形態)
第2実施形態における無線通信システムは、基地局装置3と移動局装置4とを有し、第1実施形態の変形例として上りリンク共有チャネルにおける連続する物理リソースブロックペアの異なる割り当てを行う。
図17は、第2実施形態における基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。また、図19は、第2実施形態における移動局装置4の構成を示す概略ブロック図である。図17に図示するように、第2実施形態における基地局装置3は、第1実施形態の基地局装置1の上位層処理部16に替えて上位層処理部36を備える点が異なり、上位層処理部36は、無線リソース制御部361、移動局管理情報記憶部162、及び、割当チャネル記憶部363を備える。なお、第1実施形態と同じ機能部には、該当する機能部に同じ符号(11〜15、17〜20、162)を付して、その説明を省略する。
第2実施形態における無線通信システムは、基地局装置3と移動局装置4とを有し、第1実施形態の変形例として上りリンク共有チャネルにおける連続する物理リソースブロックペアの異なる割り当てを行う。
図17は、第2実施形態における基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。また、図19は、第2実施形態における移動局装置4の構成を示す概略ブロック図である。図17に図示するように、第2実施形態における基地局装置3は、第1実施形態の基地局装置1の上位層処理部16に替えて上位層処理部36を備える点が異なり、上位層処理部36は、無線リソース制御部361、移動局管理情報記憶部162、及び、割当チャネル記憶部363を備える。なお、第1実施形態と同じ機能部には、該当する機能部に同じ符号(11〜15、17〜20、162)を付して、その説明を省略する。
上位層処理部36は、図1の第1実施形態の上位層処理部16と同様に、パケットデータ統合プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層の処理を行う。上位層処理部36は、受信処理部12、多重分離部13、変調シンボル復号部14、変調シンボル生成部17、多重部18、及び、送信処理部19を制御するために制御信号を制御部15を介して出力する。
上位層処理部36の無線リソース制御部361は、各種設定情報の管理、各移動局装置4の通信状態の管理、移動局装置4ごとのバッファ状況の管理、RNTIの管理などを行っている。割当チャネル記憶部363は、移動局装置4それぞれに割り当てた上りリンク共有チャネルと、当該上りリンク共有チャネルにおいて用いる符号化率及び変調方式と、連続して割り当てる物理リソースブロックペアの数及び周期とを、基地局装置3のセルエリア内に位置する移動局装置4の端末識別子それぞれに対応付けて記憶する。
図18は、同実施形態における割当チャネル記憶部363が記憶する割当チャネル情報の例を示す概略図である。図示するように、割当チャネル情報は、行と列とからなる次元の表形式のデータであり、移動局装置2の端末識別子と、移動局装置2に対する無線リソース割り当てと、符号化方式と、変調方式と、連続して割り当てられる物理リソースブロックペアの数を示す物理リソース数と、物理リソースブロックを割り当てる周期を示す割当周期との各項目の列を有している。無線リソース割り当てと、符号化方式と、変調方式と、物理リソース数と、割当周期との各項目は、端末識別子に対応付けられて記憶されている。例えば、移動局装置の端末識別子番号がID1であるとき、その無線リソース割当はCh1であり、符号化方式は3/4であり、変調方式は16QAMであり、物理リソース数は4であり、割当周期は8である。
次に、図19は、同実施形態における移動局装置4の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、移動局装置4は、第1実施形態の移動局装置2の上位層処理部26に替えて上位層処理部46を備える点が異なり、上位層処理部46は、無線リソース制御部461、移動局識別子記憶部262、及び、移動局チャネル記憶部463を備える。なお、第2の実施形態と同じ機能部には、該当する機能部に同じ符号(21〜25、26〜30、262)を付して、その説明を省略する。
また、上位層処理部46は、パケットデータ統合プロトコル層、無線リンク制御層、無線リソース制御層の処理を行う。上位層処理部46は、制御部25に制御信号を出力すると共に、受信処理部22、多重分離部23、変調シンボル復号部24、変調シンボル生成部27、多重部28、及び、送信処理部29を制御するために制御信号を制御部25を介して出力する。
また、上位層処理部46は、パケットデータ統合プロトコル層、無線リンク制御層、無線リソース制御層の処理を行う。上位層処理部46は、制御部25に制御信号を出力すると共に、受信処理部22、多重分離部23、変調シンボル復号部24、変調シンボル生成部27、多重部28、及び、送信処理部29を制御するために制御信号を制御部25を介して出力する。
また、上位層処理部46の無線リソース制御部461は、各種設定情報の管理、自移動局装置の通信状態、及び、バッファ状況の管理、RNTIの管理などを行っている。移動局識別子記憶部262は、基地局装置3から割り当てられたC−RNTIとMIMO−C−RNTIとを記憶する。移動局チャネル記憶部463は、基地局装置3に割り当てられた上りリンク共有チャネルと、当該上りリンク共有チャネルにおいて用いる符号化率及び変調方式と、連続して割り当てる物理リソースブロックペアの数及び周期とを対応付けて記憶する。
図20は、同実施形態における移動局チャネル記憶部463が記憶する移動局チャネル情報のデータ構成を示す概略図である。図示するように、移動局チャネル情報は、移動局装置4に割り当てられた上りリンク共有チャネルにおける物理リソースブロックペアを示す無線リソース割当と、当該物理リソースブロックペアにおいて用いる符号化方式と、当該無線リソースにおいて用いる変調方式と、連続して割り当てられる物理リソースブロックペアの数を示す物理リソース数と、物理リソースブロックペアを割り当てる周期を示す割当周期とからなる情報である。例えば、無線リソースはCh1であり、符号化方式は3/4であり、変調方式は16QAMであり、物理リソース数は4であり、割当周期は8である。
続いて、第2実施形態の無線通信システムの動作について説明する。
8)C−RNTIとMIMO−C−RNTIとの移動局装置4へ割り当てる処理
第1実施形態の基地局装置1及び移動局装置2と同様の処理により、基地局装置3は、C−RNTIとMIMO−C−RNTIとを移動局装置4に割り当てると共に、移動局管理情報記憶部162に記憶させる。移動局装置4は、下りリンク制御チャネルを介して割り当てられたC−RNTIとMIMO−C−RNTIとを移動局識別子記憶部262に記憶させる。
第1実施形態の基地局装置1及び移動局装置2と同様の処理により、基地局装置3は、C−RNTIとMIMO−C−RNTIとを移動局装置4に割り当てると共に、移動局管理情報記憶部162に記憶させる。移動局装置4は、下りリンク制御チャネルを介して割り当てられたC−RNTIとMIMO−C−RNTIとを移動局識別子記憶部262に記憶させる。
9)連続した上りリンク共有チャネルの物理リソースブロックペアの数及び周期の設定処理
基地局装置3は、上りリンク共有チャネルにおいて連続した物理リソースブロックペアを移動局装置4に割り当てる前に、連続して割り当てる物理リソースブロックペアの数及びその周期を下りリンク共有チャネルを通じて移動局装置4に送信すると共に、無線リソース制御部361が連続して割り当てる物理リソースブロックペアの数及びその周期とを当該移動局装置4の端末識別子に対応付けて割当チャネル記憶部363に書き込んで記憶させる。
また、移動局装置4において、変調シンボル復号部14は、下りリンク共有チャネルを通じて受信した連続して割り当てる物理リソースブロックペアの数及びその周期を制御部15を介して上位層処理部46の無線リソース制御部461に出力する。無線リソース制御部461は、入力された連続して割り当てる物理リソースブロックペアの数及びその周期を移動局チャネル記憶部463に書き込んで記憶させる。
基地局装置3は、上りリンク共有チャネルにおいて連続した物理リソースブロックペアを移動局装置4に割り当てる前に、連続して割り当てる物理リソースブロックペアの数及びその周期を下りリンク共有チャネルを通じて移動局装置4に送信すると共に、無線リソース制御部361が連続して割り当てる物理リソースブロックペアの数及びその周期とを当該移動局装置4の端末識別子に対応付けて割当チャネル記憶部363に書き込んで記憶させる。
また、移動局装置4において、変調シンボル復号部14は、下りリンク共有チャネルを通じて受信した連続して割り当てる物理リソースブロックペアの数及びその周期を制御部15を介して上位層処理部46の無線リソース制御部461に出力する。無線リソース制御部461は、入力された連続して割り当てる物理リソースブロックペアの数及びその周期を移動局チャネル記憶部463に書き込んで記憶させる。
10)連続した上りリンク共有チャネルの移動局装置4へ割り当てる処理
図21は、同実施形態における連続した物理リソースブロックペアを移動局装置4に割り当てる処理を示す概略図である。
基地局装置3は、移動局装置4が定期的に上りリンク制御チャネルにより送信する情報であって、当該移動局装置4から送信するデータをバッファリングしている量を示す情報に応じて、移動局装置4に連続した上りリンク共有チャネルを割り当て、UL SU−MIMOにより情報を送信する指示を含む上りリンク割当情報を下りリンク制御チャネルにより送信する。
図21は、同実施形態における連続した物理リソースブロックペアを移動局装置4に割り当てる処理を示す概略図である。
基地局装置3は、移動局装置4が定期的に上りリンク制御チャネルにより送信する情報であって、当該移動局装置4から送信するデータをバッファリングしている量を示す情報に応じて、移動局装置4に連続した上りリンク共有チャネルを割り当て、UL SU−MIMOにより情報を送信する指示を含む上りリンク割当情報を下りリンク制御チャネルにより送信する。
このとき、基地局装置3において、無線リソース制御部361は、連続した上りリンク共有チャネルを割り当てる制御情報と、移動局管理情報記憶部162から読み出したMIMO−C−RNTIとを変調シンボル生成部17に出力する。また、無線リソース制御部361は、移動局装置2に割り当てる連続した上り物理リソースブロックペアの数及び周期(図21においては、8サブフレーム周期ごとに4個の連続したサブフレーム)、当該上りリンク共有チャネルに用いる符号化方式、及び、変調方式を、当該移動局装置2の端末識別子に対応付けて割当チャネル記憶部363に書き込んで記憶させる。
変調シンボル生成部17は、上りリンク共有チャネルを割り当てる制御情報に、MIMO−C−RNTIとCRC符号との排他的論理和により算出された値を付加した変調シンボルを多重部18に出力して、送信処理部19から送信アンテナ20を介して移動局装置2に送信する。
ここで、基地局装置3が移動局装置4に送信する上りリンク割当情報は、図8に示した第1実施形態の上りリンク割当情報と同様である。
ここで、基地局装置3が移動局装置4に送信する上りリンク割当情報は、図8に示した第1実施形態の上りリンク割当情報と同様である。
移動局装置4において、変調シンボル復号部24は、無線リソース制御部461が移動局識別子記憶部262から読み出したC−RNTIとMIMO−C−RNTIと用いて、受信した信号の復号を行う。変調シンボル復号部24は、受信した信号を正しく復号できると、復号の際にC−RNTIとMIMO−C−RNTIとのいずれを用いたか無線リソース制御部461に出力する。
無線リソース制御部461は、MIMO−C−RNTIを用いて復号が正しく行われた場合、基地局装置3からニューデータインディケータ(NDI)の値が0(初期送信)を含む上りリンク割当情報を受信すると、連続した上りリンク共有チャネルであるサブフレームの物理リソースブロックペアが割り当てられたとして、当該上りリンク共有チャネルにおける物理リソースブロックペアの割り当てを示す無線リソース割当と、上りリンク共有チャネルにて用いる符号化率及び変調方式とを移動局チャネル記憶部463に出力して記憶させる。ここで、無線リソース割当と、符号化率と、変調方式とは、上りリンク割当情報に含まれている。一方、無線リソース制御部461は、C−RNTIを用いて正しく復号が行われた場合、1サブフレームが割り当てられる通常の上りリンク共有チャネルを用いた送信を行う。
無線リソース制御部461は、MIMO−C−RNTIを用いて復号が正しく行われた場合、基地局装置3からニューデータインディケータ(NDI)の値が0(初期送信)を含む上りリンク割当情報を受信すると、連続した上りリンク共有チャネルであるサブフレームの物理リソースブロックペアが割り当てられたとして、当該上りリンク共有チャネルにおける物理リソースブロックペアの割り当てを示す無線リソース割当と、上りリンク共有チャネルにて用いる符号化率及び変調方式とを移動局チャネル記憶部463に出力して記憶させる。ここで、無線リソース割当と、符号化率と、変調方式とは、上りリンク割当情報に含まれている。一方、無線リソース制御部461は、C−RNTIを用いて正しく復号が行われた場合、1サブフレームが割り当てられる通常の上りリンク共有チャネルを用いた送信を行う。
移動局装置4において、無線リソース制御部461は、制御部15を介して、上りリンク割当情報を受信してから予め決められた時間後(図21においては、2サブフレーム後)から、移動局チャネル記憶部463に記憶されている8サブフレーム周期ごとに、連続した4サブフレームの物理リソースブロックペアにより新しいデータ(トランスポートブロック)を送信する。上りリンク共有チャネルの変調方式・符号化方式は、移動局チャネル記憶部463に記憶されている物理リソースブロックペアの割り当てと、変調方式と、符号化方式とにより送信を行う。
ここで、移動局装置4に割り当てる連続した物理リソースブロックペアの数及びその周期は、移動局装置4ごとに異なる値を設定してもよい。その場合、基地局装置3の無線リソース制御部361は、移動局装置4が基地局装置3に送信すべきデータのバッファリングしている量に応じて、移動局装置4に割り当てる連続した物理リソースブロックペアの数及びその周期を設定する。例えば、基地局装置3との間の伝搬路特性が良い移動局装置4には、長い周期で、少ない数の連続した物理リソースブロックペアを割り当て、基地局装置3との伝送路特性が悪い移動局装置4には、短い周期で、多い数の連続した物理リソースブロックペアを割り当てるように設定し、複数の移動局装置4の間で送信するデータ量を平均化するなど設定をしてもよい。
なお、第2実施形態の無線通信システムは、第1実施形態の無線通信システム100と同様に、「割り当てた連続する上りリンク共有チャネルの開放処理」と、「連続した物理リソースブロックペアの割り当ての変更処理」と、「連続した物理リソースブロックペアが割り当てられている場合の第1〜第2の再送処理」と、「連続した物理リソースブロックペアが割り当てられている場合の第2の変更処理」とを行う。
なお、第2実施形態の無線通信システムは、第1実施形態の無線通信システム100と同様に、「割り当てた連続する上りリンク共有チャネルの開放処理」と、「連続した物理リソースブロックペアの割り当ての変更処理」と、「連続した物理リソースブロックペアが割り当てられている場合の第1〜第2の再送処理」と、「連続した物理リソースブロックペアが割り当てられている場合の第2の変更処理」とを行う。
第2実施形態の無線通信システムにおいては、第1実施形態の無線システムに比べ、基地局装置3のセルエリア内に位置する移動局装置4に対して時分割に連続した物理リソースブロックペアを割り当てることにより、より多くの移動局装置4に連続した物理リソースブロックペアを割り当てることができる。また、基地局装置3の上位層処理部36が行う連続した物理リソースブロックペアを移動局装置4に割り当てるスケジューリングの選択肢が増え、スケジューリングに幅を持たせることによりが容易にすることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態における無線通信システムは、基地局装置5と移動局装置4とを有し、第2実施形態の変形例として上りリンク共有チャネルにおける連続する物理リソースブロックペアの異なる割り当てを行う。
図22は、第3実施形態における基地局装置5の構成を示す概略ブロック図である。また、図24は、同実施形態における移動局装置6の構成を示す概略ブロック図である。
図22に図示するように、第3実施形態における基地局装置5は、第2実施形態の基地局装置3の上位層処理部36に替えて上位層処理部56を備える点が異なり、上位層処理部56は、無線リソース制御部561、移動局管理情報記憶部162、及び、割当チャネル記憶部563を備える。なお、第2実施形態と同じ機能部には、該当する機能部に同じ符号(11〜15、17〜20、162)を付して、その説明を省略する。
第3実施形態における無線通信システムは、基地局装置5と移動局装置4とを有し、第2実施形態の変形例として上りリンク共有チャネルにおける連続する物理リソースブロックペアの異なる割り当てを行う。
図22は、第3実施形態における基地局装置5の構成を示す概略ブロック図である。また、図24は、同実施形態における移動局装置6の構成を示す概略ブロック図である。
図22に図示するように、第3実施形態における基地局装置5は、第2実施形態の基地局装置3の上位層処理部36に替えて上位層処理部56を備える点が異なり、上位層処理部56は、無線リソース制御部561、移動局管理情報記憶部162、及び、割当チャネル記憶部563を備える。なお、第2実施形態と同じ機能部には、該当する機能部に同じ符号(11〜15、17〜20、162)を付して、その説明を省略する。
上位層処理部56は、図1の第1実施形態の上位層処理部16と同様に、パケットデータ統合プロトコル層、無線リンク制御層、無線リソース制御層の処理を行う。上位層処理部56は、受信処理部12、多重分離部13、変調シンボル復号部14、変調シンボル生成部17、多重部18、及び、送信処理部19を制御するために制御信号を制御部15を介して出力する。
上位層処理部56の無線リソース制御部561は、各種設定情報の管理、各移動局装置の通信状態の管理、移動局装置6ごとのバッファ状況の管理、RNTIの管理などを行っている。割当チャネル記憶部563は、移動局装置6それぞれに割り当てた上りリンク共有チャネルと、当該上りリンク共有チャネルにおいて用いる符号化率及び変調方式と、連続して割り当てる物理リソースブロックペアの数及び周期を含む複数の割当周期情報と、複数の割当周期情報を識別する設定番号とを、基地局装置5のセルエリア内に位置する移動局装置6の端末識別子それぞれに対応付けて記憶する。
図23は、同実施形態における割当チャネル記憶部563が記憶する割当チャネル情報のデータ構成及びデータ列を示す概略図である。図示するように、割当チャネル情報は、行と列とからなる2次元の表形式のデータであり、移動局装置2の端末識別子と、移動局装置2に対して割り当てた物理リソースブロックペアを示す無線リソース割当と、符号化方式と、変調方式と、連続して割り当てられる物理リソースブロックペアの数を示す物理リソース数と、物理リソースブロックを割り当てる周期を示す割当周期と、設定番号との各項目の列を有している。無線リソース割当と、符号化方式と、変調方式と、物理リソース数と、割当周期と、設定番号との各項目は、端末識別子に対応付けられて記憶されている。また、物理リソース数と割当周期とからなる割当周期情報は、端末識別子に対して複数対応付けられて記憶されているので、割当同期情報を識別するための設定番号が対応付けられている。例えば、移動局装置の端末識別子がID1のとき、無線リソース割当はCh1であり、符号化方式は3/4であり、変調方式は16QAMであり、物理リソース数は4であり、割当周期は8であり、設定番号は1である。
次に、図24に図示するように第3実施形態における移動局装置6は、第2実施形態の移動局装置4の上位層処理部46に替えて上位層処理部66を備える点が異なり、上位層処理部66は、無線リソース制御部661、移動局識別子記憶部262、及び、移動局チャネル記憶部663を備える。なお、第1の実施形態と同じ機能部には、該当する機能部に同じ符号(21〜25、27〜30、262)を付して、その説明を省略する。
また、上位層処理部66は、パケットデータ統合プロトコル層、無線リンク制御層、無線リソース制御層の処理を行う。上位層処理部66は、制御部25に制御信号を出力すると共に、受信処理部22、多重分離部23、変調シンボル復号部24、変調シンボル生成部27、多重部28、及び、送信処理部29を制御するために制御信号を制御部25を介して出力する。
また、上位層処理部66は、パケットデータ統合プロトコル層、無線リンク制御層、無線リソース制御層の処理を行う。上位層処理部66は、制御部25に制御信号を出力すると共に、受信処理部22、多重分離部23、変調シンボル復号部24、変調シンボル生成部27、多重部28、及び、送信処理部29を制御するために制御信号を制御部25を介して出力する。
また、上位層処理部66の無線リソース制御部661は、各種設定情報の管理、自移動局装置の通信状態、及び、バッファ状況の管理、RNTIの管理などを行っている。移動局識別子記憶部262は、基地局装置5から割り当てられたC−RNTIとMIMO−C−RNTIとを記憶する。移動局チャネル記憶部663は、基地局装置5により割り当てられた上りリンク共有チャネルと、当該上りリンク共有チャネルにおいて用いる符号化率及び変調方式と、連続して割り当てる物理リソースブロックペアの数及び周期を含む複数の割当周期情報と、複数の割当周期情報を識別する設定番号とを対応付けて記憶する。
図25は、同実施形態における移動局チャネル記憶部663が記憶する移動局チャネル情報のデータ構成を示す概略図である。図示するように、移動局チャネル情報は、移動局装置6に割り当てられた上りリンク共有チャネルにおける物理リソースブロックペアを示す無線リソース割当と、当該無線リソースにおいて用いる符号化方式と、当該無線リソースにおいて用いる変調方式と、連続して割り当てられる物理リソースブロックペアの数を示す物理リソース数と、物理リソースブロックペアを割り当てる周期を示す割当周期と、設定番号とからなる情報である。ここで、物理リソース数と割当周期とからなる割当周期情報は、複数記憶されているので、それぞれの割当周期情報を識別する設定番号が対応付けられている。例えば、無線リソース割当はCh1であり、符号化方式は3/4であり、変調方式は16QAMであり、物理リソース数は4であり、割当周期は8であり、設定番号は1である。
次に、図26は、同実施形態における下りリンク制御チャネルにて移動局装置6に送信される上りリンク割当情報の構成を示す概略図である。基地局装置5は、図示する上りリンク割当情報を下りリンク制御チャネルを通じて移動局装置6に送信する。本実施形態における上りリンク割当情報は、図8に示す第1実施形態の上りリンク割当情報に比べ、割当周期情報を選択する設定番号を含む点が異なり、他の構成は同じである。
続いて、第3実施形態の無線通信システムの動作について説明する。
第3実施形態における「C−RNTIとMIMO−C−RNTIとの移動局装置6へ割り当てる処理」は、第1実施形態と同様に行われるのでその説明を省略する。
第3実施形態における「C−RNTIとMIMO−C−RNTIとの移動局装置6へ割り当てる処理」は、第1実施形態と同様に行われるのでその説明を省略する。
11)連続した上りリンク共有チャネルの物理リソースブロックペアの数及び周期の設定処理
基地局装置5は、上りリンク共有チャネルにおいて連続した物理リソースブロックペアを移動局装置6に割り当てる前に、連続して割り当てる物理リソースブロックペアの数及びその周期を含む複数の割当周期情報を下りリンク共有チャネルを通じて移動局装置6に送信すると共に、無線リソース制御部561が連続して割り当てる物理リソースブロックペアの数及びその周期を含む少なくとも1つ以上の割当周期情報と、割当周期情報を識別する設定番号とを移動局装置4の端末識別子に対応付けて割当チャネル記憶部563に書き込んで記憶させる。
基地局装置5は、上りリンク共有チャネルにおいて連続した物理リソースブロックペアを移動局装置6に割り当てる前に、連続して割り当てる物理リソースブロックペアの数及びその周期を含む複数の割当周期情報を下りリンク共有チャネルを通じて移動局装置6に送信すると共に、無線リソース制御部561が連続して割り当てる物理リソースブロックペアの数及びその周期を含む少なくとも1つ以上の割当周期情報と、割当周期情報を識別する設定番号とを移動局装置4の端末識別子に対応付けて割当チャネル記憶部563に書き込んで記憶させる。
また、移動局装置6において、変調シンボル復号部14は、下りリンク共有チャネルを通じて受信した連続して割り当てる物理リソースブロックペアの数及びその周期を含む少なくとも1つ以上の割当周期情報と、割当周期情報を識別する設定番号とを制御部15を介して上位層処理部66の無線リソース制御部661に出力する。無線リソース制御部661は、入力された少なくとも1つ以上の割当周期情報と、割当周期情報を識別する設定番号とを対応付けて移動局チャネル記憶部663に書き込んで記憶させる。
12)連続した上りリンク共有チャネルの移動局装置6へ割り当てる処理
図27は、同実施形態における連続した物理リソースブロックペアを移動局装置6に割り当てる処理を示す概略図である。まず、基地局装置5は、上りリンク共有チャネルによる情報の初期送信のために、連続したサブフレームの物理リソースブロックペアを割り当てるために、ニューデータインディケータ(NDI)の値が0(初期送信)と、MIMO−C−RNTIと、設定番号とを含む上りリンク割当情報を下りリンク制御チャネルで送信する。なお、図27に示すように、移動局装置6は、2つの上りリンク割当情報を受信することで、設定1(例えば、12サブフレームごとに連続した4サブフレームを割り当てる設定)と、設定2(例えば、8サブフレームごとに連続した2つのサブフレームを割り当てる設定)との割当周期情報を選択してデータを送信する。
図27は、同実施形態における連続した物理リソースブロックペアを移動局装置6に割り当てる処理を示す概略図である。まず、基地局装置5は、上りリンク共有チャネルによる情報の初期送信のために、連続したサブフレームの物理リソースブロックペアを割り当てるために、ニューデータインディケータ(NDI)の値が0(初期送信)と、MIMO−C−RNTIと、設定番号とを含む上りリンク割当情報を下りリンク制御チャネルで送信する。なお、図27に示すように、移動局装置6は、2つの上りリンク割当情報を受信することで、設定1(例えば、12サブフレームごとに連続した4サブフレームを割り当てる設定)と、設定2(例えば、8サブフレームごとに連続した2つのサブフレームを割り当てる設定)との割当周期情報を選択してデータを送信する。
移動局装置6において、変調シンボル復号部24は、無線リソース制御部661が移動局識別子記憶部262から読み出したC−RNTIとMIMO−C−RNTIと用いて、受信した信号の復号を行う。変調シンボル復号部24は、受信した信号を正しく復号できると、復号の際にC−RNTIとMIMO−C−RNTIとのいずれを用いたか無線リソース制御部661に出力する。無線リソース制御部661は、MIMO−C−RNTIを用いて復号が正しく行われた場合、基地局装置5からニューデータインディケータ(NDI)の値が0(初期送信)と、設定番号とを含む上りリンク割当情報を受信すると、上りリンク共有チャネルにおいて時間方向に連続する物理リソースブロックペアが割り当てられたとして、当該上りリンク共有チャネルにおける物理リソースブロックペアの割り当てを示す無線リソース割当と、上りリンク共有チャネルにて用いる符号化率及び変調方式とを移動局チャネル記憶部663に出力して記憶させる。
一方、無線リソース制御部661は、C−RNTIを用いて正しく復号が行われた場合、1サブフレームが割り当てられる通常の上りリンク共有チャネルを用いた送信を行う。
一方、無線リソース制御部661は、C−RNTIを用いて正しく復号が行われた場合、1サブフレームが割り当てられる通常の上りリンク共有チャネルを用いた送信を行う。
続いて、移動局装置6は、上りリンク割当情報を受信してから予め決められた時間後(図27においては、2サブフレーム後)から、上りリンク割当情報の設定番号に対応する移動局チャネル記憶部663に記憶された割当周期情報に応じた物理リソースブロックペアごとに、上りリンク共有チャネルを通じて新しいデータ(トランスポートブロック)を基地局装置5に送信する。上りリンク共有チャネルの変調方式・符号化方式は、移動局チャネル記憶部663に記憶されている物理リソースブロックペアの割り当てと、変調方式と、符号化方式とにより送信を行う。
第3実施形態の無線通信システムにおいては、第2実施形態の無線通信システムに比べ、移動局装置6に対して物理リソースブロックペアの割り当て方を複数選択できるようにしたので、更に、基地局装置5の上位層処理部56が行う連続した物理リソースブロックペアを移動局装置6に割り当てるスケジューリングの選択肢が増え、スケジューリングに幅を持たせることによりが容易にすることができる。
なお、第3実施形態の無線通信システムは、第1実施形態の無線通信システム100、及び、第2実施形態の無線通信システム100と同様に、「割り当てた連続する上りリンク共有チャネルの開放処理」と、「連続した物理リソースブロックペアの割り当ての変更処理」と、「連続した物理リソースブロックペアが割り当てられている場合の第1〜第2の再送処理」と、「連続した物理リソースブロックペアが割り当てられている場合の第2の変更処理」を行う。
なお、第1実施形態から第3実施形態までにおける基地局装置及び移動局装置は、MIMO方式を用いて通信を行うとしたが、送信又は受信に、あるいは送信及び受信に、アンテナ1本のみを用いて通信を行ってもよい。また、第1実施形態から第3実施形態までにおける無線通信システムでは、移動局装置を含む移動体通信について説明したが、送信側の装置及び受信がわの装置が共に固定された固定通信に用いてもよい。
上述の第1実施形態から第3実施形態の基地局装置及び移動局装置は内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。その場合、上述した処理過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われることになる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
なお、第1実施形態から第3実施形態に示した無線通信システムは、移動体通信のみではなく、固定された装置間の通信に用いてもよい。また、第1実施形態から第3実施形態において移動局装置から基地局装置へデータを送信する上りリンクにおける無線リソースの割り当てについて説明したが、基地局装置から移動局装置へデータを送信する下りリンクにおける無線リソースの割り当てに用いてもよい。
なお、第1実施形態から第3実施形態に示した無線通信システムは、移動体通信のみではなく、固定された装置間の通信に用いてもよい。また、第1実施形態から第3実施形態において移動局装置から基地局装置へデータを送信する上りリンクにおける無線リソースの割り当てについて説明したが、基地局装置から移動局装置へデータを送信する下りリンクにおける無線リソースの割り当てに用いてもよい。
この発明は、無線通信を用いた通信が不可欠な用途にも適用できる。
1、3、5…基地局装置
2、4、6…移動局装置
11、21…受信アンテナ
12、22…受信処理部
13、23…多重分離部
14、24…変調シンボル復号部
15、25…制御部
16、26、36、46、56、66…上位層処理部
161、261、361、461、561、661…無線リソース制御部
162…移動局管理情報記憶部
163、363、563…割当チャネル記憶部
262…識別子記憶部
263、463、663…移動局チャネル記憶部
17、27…変調シンボル生成部
18、28…多重部
19、29…送信処理部
20、30…送信アンテナ
100…無線通信システム
2、4、6…移動局装置
11、21…受信アンテナ
12、22…受信処理部
13、23…多重分離部
14、24…変調シンボル復号部
15、25…制御部
16、26、36、46、56、66…上位層処理部
161、261、361、461、561、661…無線リソース制御部
162…移動局管理情報記憶部
163、363、563…割当チャネル記憶部
262…識別子記憶部
263、463、663…移動局チャネル記憶部
17、27…変調シンボル生成部
18、28…多重部
19、29…送信処理部
20、30…送信アンテナ
100…無線通信システム
Claims (22)
- 基地局装置と移動局装置との間で無線通信を行い、予め定められた時間間隔により無線リソースの割当てを行う無線通信システムであって
前記基地局装置は、
自基地局装置のセルエリア内に位置する前記移動局装置を一意に識別する識別子を割り当て、
前記時間間隔より長く、時間領域において連続した前記無線リソースを前記移動局装置に割り当てる場合、該無線リソースの割り当てと前記識別子とを含む無線リソース割当情報を前記移動局装置に送信し、
前記移動局装置は、
前記基地局装置から自移動局装置に割り当てられた前記識別子を含む前記リソース割当情報を受信すると、割り当てられた時間領域において連続する前記無線リソースによりデータを基地局装置に送信する
ことを特徴とする無線通信システム。 - 前記無線リソースは、前記基地局装置から前記移動局装置へデータを送信する下りリンクの無線リソースであり、
前記基地局装置は、時間領域において連続して割り当てられた前記無線リソースにより時間領域の前記無線リソースの割り当て単位ごとに新しいデータを連続して前記移動局装置に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記無線リソースは、前記移動局装置から前記基地局装置へデータを送信する上りリンクの無線リソースであり、
前記移動局装置は、時間領域において連続して割り当てられた前記無線リソースにより時間領域の前記無線リソースの割当単位ごとに新しいデータを前記基地局装置に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記移動局装置は、複数の送信アンテナを用いてデータを基地局装置に送信し、
前記基地局装置は、複数の送信アンテナを用いて前記移動局装置が送信したデータを受信する
ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。 - 前記基地局装置は、予め定められた値であるコードポイントと、前記識別子とを含む前記リソース割当情報を前記移動局に送信し、
前記移動局装置は、自移動局装置に割り当てられた前記識別子と、前記コードポイントとを含む前記リソース割当情報を受信すると、割り当てられた前記無線リソースにより時間領域において連続して新しいデータを前記基地局装置に送信することを停止する
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の無線通信システム。 - 前記コードポイントは、ビット値が全て同じ値である
ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。 - 前記移動局装置は、前記リソース割当情報に含まれる割り当てる前記無線リソースが割り当てられている場合、該無線リソースと異なる前記無線リソースを割り当てる情報と、自移動局装置に割り当てられた前記識別子とを含み、前記リソース割当情報と異なる第2のリソース割当情報を受信すると、前記第2のリソース割当情報により割り当てられた時間領域において連続した前記無線リソースにより前記基地局装置にデータを送信する
ことを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の無線通信システム。 - 前記移動局装置は、割り当てられる前記無線リソースが異なる複数の前記リソース割当情報を受信した場合、最後に受信した前記リソース割当情報に応じて、前記基地局装置にデータを送信する
ことを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の無線通信システム。 - 前記移動局装置は、前記基地局装置から受信したデータを正しく復号できなかったことを示す否定応答を受信すると、該否定応答に対応するデータを割り当てられている前記無線リソースにより前記基地局装置に再送信する
ことを特徴とする請求項3から請求項8のいずれか1項に記載の無線通信システム。 - 前記移動局装置は、予め定められた複数の冗長バージョンから1つを選択し、前記否定応答に対するデータを割り当てられている前記無線リソースにより前記基地局に再送信する
ことを特徴とする請求項9に記載の無線通信システム。 - 前記移動局装置は、前記無線リソースの割り当てと、自移動局装置に割り当てられた前記識別子と、再送信の要求とを含む前記リソース割当情報と異なる第3のリソース割当情報を前記基地局装置から受信すると、該第3のリソース割当情報により割り当てられる前記無線リソースによりデータを再送信する
ことを特徴とする請求項10に記載の無線通信システム。 - 前記移動局装置は、前記第3のリソース割当情報により前記複数の冗長バージョンから1つの冗長バージョンを選択して、選択された冗長バージョンによりデータの再送信をする
ことを特徴とする請求項11に記載の無線通信システム。 - 前記移動局装置は、データの再送信を行うとき、時間領域において連続して割り当てられた前記無線リソースにおける初期送信を停止する
ことを特徴とする請求項12に記載の無線通信システム。 - 前記基地局装置は、
前記識別子と異なり、前記基地局装置を一意に識別する第2の識別子を前記移動局装置に割り当て、
前記移動局装置は、自移動局装置に割り当てられた前記第2の識別子と、前記無線リソースの割り当てとを含む第4のリソース割当情報を受信すると、該第4のリソース割当情報により割り当てられる前記無線リソースにより、前記無線リソースの時間領域の1割当期間のみデータを前記基地局装置に送信する
ことを特徴とする請求項13に記載の無線通信システム。 - 前記移動局装置は、前記第3のリソース割当情報と、前記否定応答とを受信すると、前記第3のリソース割当情報に対応するデータの送信を行う
ことを特徴とする請求項11から請求項13のいずれか1項に記載の無線通信システム。 - 前記移動局装置は、前記第4のリソース割当情報と、前記否定応答とを受信すると、前記第4のリソース割当情報に対応するデータの送信を行う
ことを特徴とする請求項14に記載の無線通信システム。 - 前記リソース割当情報は、更に、前記無線リソースを連続して割り当てる期間と、該期間にて前記無線リソースを割り当てる周期とを含み、
前記移動局装置は、自移動局装置に割り当てられた前記識別子を含む前記リソース割当情報を前記基地局装置から受信すると、受信した前記リソース割当情報に含まれている前記周期ごとに時間領域において前記期間の連続した前記無線リソースを用いて、時間領域の無線リソース割当単位ごとに異なるデータを前記基地局装置に送信する
ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。 - 前記リソース割当情報は、更に、前記無線リソースを連続して割り当てる期間と、該期間にて前記無線リソースを割り当てる周期とを含む割当周期情報を選択する設定番号を含み、
前記移動局装置は、少なくとも1つ以上の前記割当周期情報を前記基地局装置から予め受信して記憶し、自移動局装置に割り当てられた前記識別子を含む前記リソース割当情報を前記基地局装置から受信すると、受信した前記リソース割当情報に含まれる設定番号に対応した前記割当周期情報に含まれる周期ごとに、時間領域において該周期割当情報に含まれる期間の連続した前記無線リソースを用いて、時間領域の無線リソース割当単位ごとに異なるデータを前記基地局装置に送信する
ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。 - 前記基地局装置は、異なる前記設定番号を含む複数の前記リソース割当情報を前記移動局装置に送信し、
前記移動局装置は、自移動局装置に割り当てられた前記識別子を含む複数の前記リソース割当情報を前記基地局装置から受信すると、受信した前記複数のリソース割当情報それぞれに含まれる前記無線リソースの割り当てと、前記設定番号に対応した前記周期及び前記期間とに応じたデータの送信を前記基地局装置に対して行う
ことを特徴とする請求項18に記載の無線通信システム。 - 基地局装置と移動局装置との間で無線により通信を行う基地局装置であって、
自基地局装置のセルエリア内に位置する前記移動局装置を一意に識別する識別子を割り当て、
時間領域において連続した複数の無線リソースを割り当てる場合、該無線リソースの割り当てと、前記移動局装置に割り当てられた前記識別子とを含むリソース割当情報を該移動局装置に送信し、
割り当てた時間領域において連続する前記無線リソースによりデータを前記移動局装置から受信する
ことを特徴とする基地局装置。 - 基地局装置と移動局装置との間で無線により通信を行う移動局装置であって、
前記基地局装置から自移動局装置を一意に識別する識別子が割り当てられ、
時間領域において連続した無線リソースの割り当てと、自移動局装置に割り当てられた前記識別子とを含むリソース割り当て情報を受信すると、割り当てられた時間領域において連続する前記無線リソースによりデータを基地局装置に送信する
ことを特徴とする移動局装置。 - 基地局装置と移動局装置との間で無線により通信を行う際に、
前記基地局装置は、そのセル以内に位置する前記移動局装置を一意に識別する識別子を割り当て、そして時間領域において連続した無線リソースの割り当てと、前記移動局装置に対して割り当てられた前記識別子とを含むリソース割当情報を前記移動局装置に対して送信し、
前記移動局装置は、前記リソース割当情報を受信することにより、割り当てられた時間領域において連続する無線リソースによりデータを前記基地局装置に送信する
ことを特徴とする無線通信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009019492A JP2010178130A (ja) | 2009-01-30 | 2009-01-30 | 無線通信システム、基地局装置、移動局装置、及び、無線通信方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009019492A JP2010178130A (ja) | 2009-01-30 | 2009-01-30 | 無線通信システム、基地局装置、移動局装置、及び、無線通信方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010178130A true JP2010178130A (ja) | 2010-08-12 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020092426A (ja) * | 2015-08-21 | 2020-06-11 | 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. | 無線通信方法、ネットワークデバイス、ユーザ装置、及びシステム |
JP2021520105A (ja) * | 2018-04-04 | 2021-08-12 | テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル) | 通信システムにおける時間ドメイン割り当てを提供するためのシステムおよび方法 |
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US12369204B2 (en) | 2018-04-04 | 2025-07-22 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | System and method for providing time domain allocations in a communication system |
-
2009
- 2009-01-30 JP JP2009019492A patent/JP2010178130A/ja active Pending
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