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JP2010170968A - コネクタの組付構造 - Google Patents

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JP2010170968A
JP2010170968A JP2009014759A JP2009014759A JP2010170968A JP 2010170968 A JP2010170968 A JP 2010170968A JP 2009014759 A JP2009014759 A JP 2009014759A JP 2009014759 A JP2009014759 A JP 2009014759A JP 2010170968 A JP2010170968 A JP 2010170968A
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Tsuyoshi Hamai
強 濱井
Eiryo Suzuki
英亮 鈴木
Tomihiko Nagayoshi
富彦 長吉
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

【課題】各部品の寸法精度にばらつきがあっても、端子の確実な位置決め規制が可能で、コネクタ間の端子同士の良好な接続を行うことができるコネクタの組付構造を提供する。
【解決手段】電線Cの一端が接続された端子50が装着されるインナハウジング20と、インナハウジング20が嵌合状態で内挿されているアウタハウジング30と、アウタハウジング30に内挿されているとともに、アウタハウジング30及びインナハウジング20に係合又は嵌合し、かつ、端子50のインナハウジング20から突出する先端部分52を保持するフロントホルダ40と、を備え、インナハウジング20とフロントホルダ40がそれぞれ、アウタハウジング30に対して、線接触した状態で組み付けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電線が接続される端子が装着されたインナハウジングとその端子先端側を保持するフロントホルダとを、アウタハウジングに係合させて一体に組み付けたコネクタの組付構造に関する。
車両などの配線に用いられるコネクタにあっては、このコネクタのハウジング構成部材を複数に分割し、電線と接続させた端子を位置決めするように構成した分割コネクタが知られている(例えば特許文献1参照)。即ち、この分割コネクタ500は、図23に示すように、端子501を装着するインナハウジング503と、インナハウジング503を後部から装着するアウタハウジング505と、アウタハウジング505の前部に装着されるフロントホルダ507と、を備えている。
この分割コネクタでは、図24(A)に示すように、端子501を装着したインナハウジング503がアウタハウジング505の後部から挿入されると、突起509にアウタハウジング505の可撓係止片511が係止して、インナハウジング503の離脱が規制される。
インナハウジング503を装着後、本係止作業にて、アウタハウジング505の前部からフロントホルダ507が挿入されると、フロントホルダ507の、後方へ突出した薄肉状の上部がアウタハウジング505の可撓係止片511に乗り上げる。その結果、可撓係止片511が押下され、インナハウジング503の突起509が可撓係止片511の垂直な前壁で固定される。
また、フロントホルダ507の挿入により、同図(B)に示すように、フロントホルダ507に形成された嵌合孔513が端子501の本体部515における前部に嵌合又は係合し、端子501の先端を位置決めすることができる。
特開平11−86948号公報
この分割コネクタにあっては、フロントホルダ507がインナハウジング503と嵌合又は係合した状態でアウタハウジング505に内挿されているので、ある程度の強度が確保され、フロントホルダ507とインナハウジング503との間でのがたつきを防止可能である。
ところが、このフロントホルダ507は、アウタハウジング505に係止した状態で内挿されているだけなので、これらの間での位置規制が脆弱になりやすい。特に、例えば各部品の寸法精度に許容量を上回る誤差を有するような場合にはがたつきを発生し、電線にテンションなどが作用すると、コネクタ同士の連結不良を起こしたり、端子の保持位置などが変位して相手側コネクタの端子との接続不良をおこしたりする、など信頼性の低下を招く虞がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、各部品の寸法精度にばらつきがあっても、端子の確実な位置決め規制が可能で、コネクタ間の端子同士の良好な接続を行うことができるコネクタの組付構造を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタの組付構造は、下記(1)から(3)を特徴としている。
(1) 電線が接続された端子が装着されるインナハウジングと、
インナハウジングが嵌合状態で内挿されるアウタハウジングと、
前記アウタハウジングに内挿されるとともに、前記アウタハウジング及び/又は前記インナハウジングに嵌合し、かつ、前記端子のインナハウジングから突出する先端部を保持するフロントホルダと、
を備え、
前記インナハウジングとフロントホルダがそれぞれ、前記アウタハウジングに対して、点接触又は線接触した状態で組み付けられていること。
(2) (1)に記載のコネクタの組付構造において、
前記インナハウジングは、外面の一部のガイド突条に設けた凸部によって構成される接触部が前記アウタハウジングの内面の一部に設けたガイド溝に対して点接触又は線接触するとともに、
前記アウタハウジングは、内面の一部のガイド溝に設けた凸部によって構成される接触部が前記フロントホルダの外面の一部に設けたガイド突条に対して点接触又は線接触する、
こと。
(3) (1)に記載のコネクタの組付構造において、
前記インナハウジングは、外面の一部に設けた凸部によって構成される接触部が前記アウタハウジングの内面の一部に設けた凹部に対して点接触又は線接触するとともに、
前記フロントホルダは、外面の一部に設けた凸部によって構成される接触部が前記アウタハウジングの内面の一部に設けた凹部対して点接触又は線接触する、
こと。
上記(1)の構成のコネクタの組付構造によれば、インナハウジングとフロントホルダが、アウタハウジングに対して、ぞれぞれ、点接触又は線接触の状態で組み付けられているので、各部品の寸法精度にばらつきがあっても、端子の確実な位置決め規制が可能で、コネクタ間の端子同士の良好な接続を行うことができる。
上記(2)の構成のコネクタの組付構造によれば、簡単な構造のもので点接触又は線接触の状態が得られるので、各部品の寸法精度にばらつきがあっても、端子の確実な位置決め規制が可能で、コネクタ間の端子同士の良好な接続を行うことができる、簡易な構造のコネクタが実現できる。
上記(3)の構成のコネクタの組付構造によれば、(2)に記載のコネクタの組付構造と同様、簡単な構造のもので点接触又は線接触の状態が得られるので、各部品の寸法精度にばらつきがあっても、端子の確実な位置決め規制が可能で、コネクタ間の端子同士の良好な接続を行うことができる、簡易な構造のコネクタが実現できる。
本発明のコネクタの組付構造によれば、電線が接続された端子を装着させるインナハウジングと、インナハウジングが係合又は嵌合状態で内挿されるアウタハウジングと、アウタハウジング)に内挿されるとともに、アウタハウジング又はインナハウジングに係合又は嵌合し、かつ、端子のインナハウジングから突出する先端部を保持するフロントホルダと、を備え、インナハウジングとフロントホルダが、アウタハウジングに対して、ぞれぞれ、点接触又は線接触の状態で組み付けられているので、各部品の寸法精度にばらつきがあっても、端子の確実な位置決め規制が可能で、コネクタ間の端子同士の良好な接続を行うことができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の実施形態に係るコネクタを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るコネクタの分解斜視図である。 (A)は図1に示すコネクタの正面図、(B)はそのIIIB−IIIB線矢視断面である。 (A)は図3(A)におけるIVA−IVA線矢視断面図、(B)はその要部拡大図である。 (A)は図3(A)におけるVA−VA線矢視断面図、(B)はその要部拡大図である。 (A)は本発明の実施形態に係るコネクタのインナハウジングを示す斜視図、(B)はその正面図である。 図6(B)におけるVII−VII線矢視断面図である。 図6(B)におけるVIII−VIII線矢視断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係るアウタハウジングを示す斜視図、(B)はその正面図である。 図9(B)におけるX−X線矢視断面図である。 図9(B)におけるXI−XI線矢視断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係るフロントホルダを示す斜視図、(B)はその正面図である。 図12(B)におけるXIII−XIII線矢視断面図である。 図12(B)におけるXIV−XIV線矢視断面図である。 (A)は図1におけるXV−XV線矢視断面図、(B)及び(C)はその要部拡大断面図である。 (A)は図1に示すコネクタの要部を拡大して説明するための正面図、(B)及び(C)はその(A)における要部拡大図である。 本発明の実施形態に係るコネクタの組み立て手順におけるインナハウジングをアウタハウジングに組付ける直前の状態を示す一部斜視断面図である。 図17に示すアウタハウジング内に組みつけてあるインナハウジングにフロントホルダを組付ける直前の状態を示す斜視断面図である。 図17に示すアウタハウジング内にインナハウジング及びフロントホルダを組付けたコネクタに端子を装着させる直前の状態を示す斜視断面図である。 図19に示すコネクタに端子を装着させた状態を示す斜視断面図である。 (A)は図18に示す仮係止状態での要部を示す断面図、(B)は図19に示す本係止状態での要部を示す断面図である。 (A)は従来のコネクタ組み立てる際の作業ストロークとそのときの作業荷重との関係、及び本実施形態のコネクタ組み立てる際の各ラップ部分までの作業ストロークとそのときの作業荷重との関係を示す比較図、(B)は本発明の実施形態に係るコネクタでの各ラップ位置及び領域を示す説明図である。 従来の分割コネクタの構成を示す分解斜視図である。 従来の分割コネクタの組付け状態を示す断面図と要部拡大断面図である。
以下、本発明に係る好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図3は本発明の一実施形態に係るコネクタの組付構造を適用したコネクタ10を示すものである。このコネクタ10は、電線Cの一端を接続させた圧着端子50が装着されたインナハウジング20と、インナハウジング20が係合した状態で内挿されている(図4,5参照)アウタハウジング30と、アウタハウジング30に係合した状態で内挿されている(図4,5参照)とともにインナハウジング20にも係合しているフロントホルダ40と、を備えている。
圧着端子(以下、「端子」と略す)50は、図2に示すように、本体前部51から電気接触部52が突出し、本体後部53に電線Cが圧着されている。この端子50は、詳細は後述するが、インナハウジング20の内部に装着させることで、電気接触部52及び本体前部51が、インナハウジング20前端の端子収容室開口24D(図7参照)から突出する。本体前部51の下面には、凹状の係止部51A(図3(B)参照)が形成されており、後述するインナハウジング20の端子係止片(ランス)23がここに入り込んで係止する。
なお、本実施形態では、コネクタ10が、短冊状の電気接触部52を有した雄端子を装着する雄コネクタである場合を例に説明するが、本発明は雌端子を装着する雌コネクタにも適用できる。
インナハウジング20は、電線Cの圧着された端子50が複数本装着されるものであって、この端子50を装着したインナハウジング20は、アウタハウジング30に装着される(但し、本実施形態の場合は、端子50の装着はコネクタ10が組み上がった後に行っている)。このインナハウジング20には、図6、図7に示すように、上面に仮係止孔21と、内部に(詳細は後述する)複数の端子収容室24と、この端子収容室24のうちの上段中央部の端子収容室24の天井面に係止突起22と、この上段中央部の端子収容室24の係止突起22から所定距離d(図7参照)だけ離間した前端部分の天井に仮止突起27と、がそれぞれ設けられる。
また、このインナハウジング20には、上方に突出する一対の鍔部20Bが後部に設けられており、この鍔部20Bはアウタハウジング30の装着部30Bの後端面段部30C(図2参照)に当接する。なお、図6、図7中、符号20Cは鍔部20Bの補強板、20Dはガイド突条を示す。また、ここで、図1に示す本実施形態においては、コネクタ10の相手コネクタとの結合開口部10A側を前、その反対側を後として説明する。
また、このインナハウジング20には、前述したように、端子50を収納させるための複数(本実施の形態では13個)の端子収容室24を内部に設けている。これらの端子収容室24には、図7において端子50または電線Cの上下方向について包持(または遊挿)させるとともに、図4、図8において端子50の左右方向についても包持して拘束させるため、それぞれ、前方に向けて狭まった(縮径)形状のテーパ部24A〜24Cを有している。なお、この端子収容室24は、上下左右方向についてそれぞれ等間隔で複数配置されており、インナハウジング20の前端20Aに臨むようにして端子収容室開口24Dを開口させている。
また、各端子収容室24の底部には、前端20Aの端子収容室開口24Dに向けて延びるような状態で端子係止片(ランス)23が配設されており、この端子係止片23の先端が図の上下方向に弾性変位可能となっている(図7参照)。
この端子係止片(ランス)23は、各端子収容室24の所定位置のところまで端子50を挿入・装着したところで、図3(B)に示すように、その端子50の本体前部51の下面の係止部51Aに係止する構造になっており、図7に示すように、端子収容室24の前端よりも若干前方に突出している。
この端子係止片(ランス)23に係止した端子50は、本体前部51より前方側の電気接触部52が端子収容室開口24Dから外側に突出する(図4(B)参照)。端子収容室24から突出した本体前部51は、インナハウジング20の前端外周に設けられた周壁25に間隙を有して包囲される。また、この端子50の前方側の電気接触部52は、インナハウジング20に後述するフロントホルダ40が一体に係合された後には、そのフロントホルダ40をさらに貫通して前方に突出し、図示外の相手コネクタとの接触導通を可能とする状態となる。
さらに、本発明のインナハウジング20には、外周面の左右両側面及び下面において、それぞれ、アウタハウジング30への挿入方向に平行に設けたガイド突条20Dに、インナハウジング20の製造誤差を吸収させるために、図6及び図8に示すように、後端面20Eからそれぞれ特定領域に亘って、アウタハウジング30のガイド溝30Dに点接触(又は線接触でもよい)する接触部2A及び2Bを突設させている(図15参照)。
これらのガイド突条20Dに設けた接触部のうち、外周面の左右両側面のガイド突条20Dに設けた接触部2Aは後端面20Eから第1長さΔLの領域(図1、6参照)に亘って形成されているが、下面のガイド突条20Dに設けた接触部2Bは図示しないが第1長さΔLの領域とは重ならない領域に形成させてある。このように、接触部2Aと接触部2Bとは、接触領域を互いにずらしてあるので、インナハウジング20及びアウタハウジング30の製造上の精度にばらつきがあっても、そのばらつきは1箇所に集中しないのでがたつきの発生を極力抑えることができ、延いては十分な組付け強度を確保できる。
一方、アウタハウジング30は、図9に示すように、大略構成として、略矩形状の鍔部31と、この鍔部31から前方及び後方に突出するフード部32及び装着部33と、を有する。このうちフード部32には、図10、11に示すように、結合開口部30A(アウタハウジング30に係合する状態でインナハウジング20及びフロントホルダ40を組み立てたときには相手コネクタとの結合開口部10Aとなる)の奥側にフロントホルダ40の後端面位置決め用の規制段部34が形成された開口部35を有している。この規制段部34を有する開口部35の奥部には、複数の端子50を挿入した状態でインナハウジング20を収容させるハウジング収容室36を有する。
アウタハウジング30のハウジング収容室36には、図21に示すように、後部の装着部33からハウジング収容室36内部に挿入されたインナハウジング20の係止凸部26の後面部分に係止してインナハウジング20を離脱不能に装着させるため、天井近くに可撓係止片37を有する(図17、18参照)。
また、このハウジング収容室36には、図9(B)及び図10に示すように、床面及び左右両壁面に、インナハウジング20及びフロントホルダ40の挿入動作をガイドするため、ガイド突条20D及び40Aが係合するガイド溝30D及び30Fが形成されている。また、ガイド溝30D内部には、アウタハウジング30又はフロントホルダ40の製造誤差を吸収させるため、図10に示すように、後端面30Eから距離Lだけ前部寄りの部分から第2長さΔLの領域に亘って、フロントホルダ40のガイド突条40Aに点接触(又は線接触)する接触部3Aを設けている(図16参照)。なお、この接触部3Aの設置領域は、図1に示すように、インナハウジング20側での接触部2A及び接触部2Bの設置領域とは重ならないように設けてある。
フロントホルダ40は、端子50のインナハウジング20から突出する部分を保持するものであって、図12乃至図14に示すように、横長箱状の本体部41と、この本体部41の中央上部及び中間部からそれぞれ後部に向けて突出した可撓性を有する上側係止片42及び中間係止片43と、を設けている。
上側係止片42は、薄型略矩形状の舌片であって、図21に示すように、アウタハウジング30の可撓係止片37(図10参照)に係止することでフロントホルダ40とアウタハウジング30とが仮係止状態となる。また、さらに図21(B)に示すように、この上側係止片42が可撓係止片37乗り上げることで、フロントホルダ40とアウタハウジング30とが本係止状態となる。
中間係止片43は、端部が上方に突出した突起部43Aを有しており、図21(A)に示すように、突起部43Aがインナハウジング20の仮止突起27(図7参照)を乗り越えることでフロントホルダ40とアウタハウジング30とが仮係止状態となる。また、さらに図21(B)に示すように、この突起部43Aが係止突起22を乗り越えることで、フロントホルダ40とアウタハウジング30とが本係止状態となる。
また、本体部41には、図4に示すように、内部に端子50の本体前部51を収容する端子収容室44が等間隔で複数(本実施の形態では13個)規則的に設けられている。換言すれば、端子収容室44は、フロントホルダ40をインナハウジング20に係合させたときにインナハウジング20側の端子収容室24の設置位置(図4,図7,図8参照)と対応・一致する状態で配設されている。
また、この端子収容室44は、前部側(図13では左側)が小さな接触部挿通孔41Bと連通している。換言すれば、この端子収容室44は、前部側の接触部挿通孔41B以外が位置決規制壁41Aで塞がれており、端子50の本体前部51がこれ以上前側に移動できないようになっている。即ち、この端子収容室44は、図3に示すように、床面部分が前部側の位置決規制壁41に向けて傾斜した上り斜面44Aを有する(図3(B)参照)。なお、接触部挿通孔41Bは、前端の位置決規制壁41Aに等間隔で複数(本実施の形態では13個)規則的に開口されている。
なお、端子50と、フロントホルダ40と、アウタハウジング30と、インナハウジング20とが一体に組みつけられて本実施形態に係るコネクタ10が形成されると、図5に示すように、端子50の先端部分である電気接触部52がこの位置決規制壁41Aから前方に突出した状態で、接触部挿通孔41Bに上下方向を規制され保持される。
一方、端子収容室44の後部側には、前述したインナハウジング20に係合させたときにそのインナハウジング20の端子収容室開口24Dの設置位置(図6(B)参照)と対応・一致するような状態で開口孔41Cが大きく開口されており、インナハウジング20の端子収容室開口24Dを介して端子収容室24と連通する。
次に、上述した本発明の一実施形態に係るコネクタ10の組付け方法、即ち、電線Cの一端が接続される圧着端子50と、インナハウジング20と、インナハウジング20が係合(又は嵌合でもよい)する状態で内挿される(図4,5参照)アウタハウジング30と、アウタハウジング30に係合(又は嵌合でもよい)する状態で内挿される(図4,5参照)とともにインナハウジング20に係合するフロントホルダ40との組付け方法(手順)について、主に図17〜図21を参照しながら説明する。
(I)第1手順;
本実施形態の分割コネクタ10では、まず、図17に示すインナハウジング20がアウタハウジング30に挿入される(図18参照)。このインナハウジング20のアウタハウジング30への挿入方向は、インナハウジング20の前端20Aを先にアウタハウジング30の後端面30E側から挿入する。これにより、図21(A)に示すように、アウタハウジング30の可撓係止片37(前面)にインナハウジング20の係止凸部26(後面)が掛止して係合された状態となる(図21(A)参照)。
(II)第2手順;
このようにして、インナハウジング20がアウタハウジング30に挿入されて係合された後、フロントホルダ40がアウタハウジング30に挿入される(図19参照)。このフロントホルダ40の挿入方向は、図18に示すように、インナハウジング20の挿入される後端面30Eとは反対の結合開口部30A側からである。これにより、図21(A)に示すように、フロントホルダ40の中間係止片43の突起部43Aがインナハウジング20の仮止突起27を乗り越えてこれに係合するとともに、フロントホルダ40の上側係止片42が可撓係止片37の上面に乗り上げ、仮係止状態となる。
(III)第3手順;
ここで、図19に示すように、フロントホルダ40をアウタハウジング30の奥部の最終に向けてさらに1段押込む。その結果、図21(B)に示すように、中間係止片43の突起部43Aがインナハウジング20の係止突起22をさらに乗り越え、フロントホルダ40がインナハウジング20としっかりと係合される。これとともに、フロントホルダ40の上側係止片42も可撓係止片37の上面をさらに先まで乗り上げていき、フロントホルダ40がアウタハウジング30としっかり係止されて本係止状態となる。これにより、フロントホルダ40及びインナハウジング20が、アウタハウジング30に両側から挟持するような状態で組付くので、これら3体がしっかりと固定されたコネクタ10が形成される。
(IV)第4手順;
次に、このコネクタ10には、図20に示すように、端子50が装着される。なお、この端子50は、インナハウジング20をアウタハウジング30に仮係止する前に、予めインナハウジング20に装着させておくこともできる。
インナハウジング20の後端面20Eから端子収容室24内に端子50を挿入すると、図3(B)に示すように、この端子50の電気接触部52が端子収容室24内及びこの真直ぐ先の端子収容室44を通り抜けて接触部挿通孔41Bを貫通し、フロントホルダ40よりも外部のフード部32内部に飛び出す。
この状態の端子50は、図4に示すように、本体前部51の左右方向の移動がインナハウジング20の端子収容室24に拘束され位置決めされるのと同時にしっかりと保持される。また、図5に示すように、電気接触部52の上下方向がフロントホルダ40の接触部挿通孔41Bによって拘束されるので、振れが抑制される。
また、これに加えて、図3及び図21に示すように、端子50側の本体前部51の下面には係止部51Aが形成されているので、前述したインナハウジング20の端子係止片(ランス)23がこの係止部51Aに下側から入り込んで係止する。この結果、端子係止片23の係止解除方向の変位を規制する。つまり、図3に示すように、端子50には係止部51Aに略垂直な前壁51Bが形成されているので、係止部51Bに係止した端子係止片23が係止解除方向へ移動不能にロックされる状態となる。
また、本実施形態のコネクタ10では、端子50を装着したインナハウジング20及びフロントホルダ40がアウタハウジング30に装着されると、フロントホルダ40の前端の位置決規制壁41Aから突出していた端子50の本体前部51が、フロントホルダ40に設けられた上り斜面44Aにて位置決めされるので、ガタツキが無く、堅固な端子位置規制、延いては相手側端子との確実な接続が可能となる。
次に、本発明のコネクタの組付構造を用いた本実施形態のコネクタ10の作用について、主に図22を参照しながら説明する。なお、この作用の説明においては、インナハウジング20の接触部2Bの具体的な設置位置及び設置領域の説明を省略したので、この接触部2Bに関する説明も省略する。
図22は、インナハウジング20をアウタハウジング30に挿入装着させ、次いでフロントホルダ40をアウタハウジング30(及びインナハウジング20)に挿入装着させてから、最後に端子50を最終位置まで挿入させる(上述した本実施形態の挿入操作に対応する、図17乃至図20に示す挿入手順の)ときの、挿入ストローク(mm)と作業荷重力(N;ニュートン)とを計測したものである。
本発明のコネクタ10は、図6において、インナハウジング20を前端20Aのある前端部分Sからアウタハウジング30に装着させていく際に(図17、18参照)、インナハウジング20をストロークδ(δについては、図6参照)だけアウタハウジング30内部に向けて挿入させたところで、図22に示すように、ガイド突条20Dの接触部2Aがガイド溝30Dに点接触を開始し(図15(B)参照)、この点接触動作が接触部2Aを設置してある領域の長さΔLの分だけ継続する。
そのため、この点接触状態の開始直後は、挿入操作時の作業荷重(N)が増大するが、製造時の寸法誤差に起因するがたつきが抑えられる。このようにして、インナハウジング20をアウタハウジング30へ最終位置のあるところまで所要のストローク分だけ挿入させたところで、インナハウジング20のアウタハウジング30への組付け作業は完了する。
次は、フロントホルダ40をアウタハウジング30に対して、インナハウジング20の挿入向きとは反対向きであって、かつ、インナハウジング20のアウタハウジング30への挿入部分とは反対側から挿入させていく。これによって、フロントホルダ40がインナハウジング20及びアウタハウジング30と係合する。
図19に示すように、インナハウジング20とフロントホルダ40とアウタハウジング30との3体が一つに組みつけられたコネクタ10に対して、最後に、インナハウジング20の後端面20Eのある後端部分S(Sについては図1参照)から端子50を挿入する。
端子50をアウタハウジング30内部に向けて挿入させると、図4、5に示すように、端子50の電気接触部52が、接触部挿通孔41Bの通過を開始したところから、つまり図22において、ストロークδ12+δαに達したところから最終位置まで挿入されて挿入動作が終了する(図5の状態)までの間の挿入動作(α)だけ、挿入操作時の作業荷重(N)が増大する。ここで、δ12は後端面20Eと後端面30Eとの差、δαは後端面30Eから接触部挿通孔41Bまでの長さを示す(図1、図4(A)参照)。
さらに、図4に示すように、3体が一つに組みつけられたコネクタ10に対して、インナハウジング20の後端面20Eのある後端部分Sから端子50を挿入し、端子50の本体前部51がインナハウジング20の端子収容室24に突入開始する時点から、つまり図22において、ストロークδ12+δβに達したところから最終位置に挿入されて挿入動作(β)が終了するまでの間のストローク動作中にも、挿入操作時の作業荷重(N)が増大する。ここで、δβは後端面30Eから端子収容室24の前部までの長さ、δは電気接触部52の長さを示す(図4(A)、(B)参照)。
このように、本実施形態によれば、図22に示すように、インナハウジング20を前端20Aのある前端部分Sからアウタハウジング30に装着させる際に、接触部2Aがガイド溝30Dに接触を開始し(図15(B)参照)、この接触動作が接触部2Aを設置してある領域のストローク(長さ)ΔLだけ継続するインナハウジング20の挿入動作と、端子50の挿入動作(α)、及び端子50の挿入動作(β)とが、時間的に互いに異なるタイミングがずれて行われる。つまり、これらの作業荷重が増大するときの時間が一箇所の集中しておらず分散させてあるので、移動動作の開始が終了するまで、常に、軽い挿入力でインナハウジング20や端子50を挿入させることができ、作業性の向上、及び端子各部の折損などを回避できる。
一方、実線Bで示すように、端子の上下左右方向の拘束を行うα部、β部のラップを分割させない従来の構成のコネクタでは、端子50の挿入動作(α)と挿入動作(β)とのタイミングが一致する。従って、同時に行うその2つの挿入動作時に挿入荷重が集中し、大きな挿入力で端子を挿入させることが必要になる。その結果、作業性の低下や端子各部の折損などをもたらす可能性もある。
また、本実施形態によれば、上述したように、アウタハウジング30の接触部3A(図10参照)は接触部2Aとは場所的に異なる部分に設置されているので、接触部3Aは、接触部2Aに対してインナハウジング20(又はフロントホルダ40)の挿入方向については、位置的に重複することがない。つまり、これらの部品の寸法精度にばらつきがあったとしても、その寸法誤差が特定の場所で増幅される虞がないものである。
さらに、本実施形態によれば、上述したように、端子の挿入作業の際に、図22に示すように、挿入ストロークのなかのいずれの部分にも挿入作業に要する荷重の集中する場所がないので、本実施形態のように、端子50の挿入作業は、最終的なコネクタ10の組付けが完了した後の一番最後であっても、確実に挿入できる。つまり、端子50の挿入本数に余裕がある限り、いつでも空いている部分に追加の端子を挿入することができるわけであり、その後の使い勝手も自由度が高まり便宜である。
なお、本発明のコネクタの組付構造では、勿論、上記したような組付け手順に限定されるものではなく、例えば端子50を先にインナハウジング20に装着させてからアウタハウジング30に組付けるように構成してもよい。さらには、フロントホルダ40方の方をインナハウジング20よりも先にアウタハウジング30に組付けるように構成することも可能である。
また、本実施形態では、点接触(又は線接触)する接触部をインナハウジング20及びアウタハウジング30に設けているが、例えばインナハウジング20及びフロントホルダ40の方に設置してもよいし、インナハウジング20及びフロントホルダ40と接触するアウタハウジング30側のみに設置してもよい。
2A、2B、3A (点)接触部
10 コネクタ
10A、30A 結合開口部
20 インナハウジング
20A 前端
20B 鍔部
20D、40A ガイド突条
20E 後端面
21 仮係止孔
22 係止突起
23 端子係止片(ランス)
24 端子収容室
24A〜24C テーパ部
24D 端子収容室開口
25 周壁
26 係止凸部
27 仮止突起
30 アウタハウジング
30B 装着部
30C 後端面段部
30D、30F ガイド溝
30E 後端面
32 フード部
33 装着部
34 規制段部
35 開口部
36 ハウジング収容室
37 可撓係止片
40 フロントホルダ
41 本体部
41A 位置決規制壁
41B 接触部挿通孔
41C 開口孔
42 上側係止片
43 中間係止片
43A 突起部
44 端子収容室
44A 上り斜面
50 圧着端子(端子)
51 本体前部
51A 係止部
52 電気接触部
53 本体後部
C 電線

Claims (3)

  1. 電線が接続された端子が装着されるインナハウジングと、
    インナハウジングが嵌合状態で内挿されるアウタハウジングと、
    前記アウタハウジングに内挿されるとともに、前記アウタハウジング及び/又は前記インナハウジングに嵌合し、かつ、前記端子のインナハウジングから突出する先端部を保持するフロントホルダと、
    を備え、
    前記インナハウジングとフロントホルダがそれぞれ、前記アウタハウジングに対して、点接触又は線接触した状態で組み付けられていることを特徴とするコネクタの組付構造。
  2. 前記インナハウジングは、外面の一部のガイド突条に設けた凸部によって構成される接触部が前記アウタハウジングの内面の一部に設けたガイド溝に対して点接触又は線接触するとともに、
    前記アウタハウジングは、内面の一部のガイド溝に設けた凸部によって構成される接触部が前記フロントホルダの外面の一部に設けたガイド突条に対して点接触又は線接触する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタの組付構造。
  3. 前記インナハウジングは、外面の一部に設けた凸部によって構成される接触部が前記アウタハウジングの内面の一部に設けた凹部に対して点接触又は線接触するとともに、
    前記フロントホルダは、外面の一部に設けた凸部によって構成される接触部が前記アウタハウジングの内面の一部に設けた凹部対して点接触又は線接触する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタの組付構造。
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