JP2010161453A - 赤外線照射式撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低照度下において、良好なホワイトバランス処理を施すことができる赤外線照射式装置を提供する。
【解決手段】赤外線撮像制御を行って撮像を行う場合に、赤外線撮像信号を色毎に可視光演算撮像信号と、赤外線演算撮像信号と、に分離する。また、可視光撮像信号に基づいて光源判別を行い、光源判別の結果に基づいてホワイトバランス撮像信号を生成し、ホワイトバランス撮像信号を色毎に積分し、可視光演算撮像信号の色バランスを整合して、色整合撮像信号を生成する。この色整合撮像信号に対して、光源判別の結果に基づいて、ホワイトバランス補正撮像信号を生成し、赤外線演算撮像信号とホワイトバランス補正撮像信号とに画像処理を施して、カラー画像信号を生成する。
【選択図】図1
【解決手段】赤外線撮像制御を行って撮像を行う場合に、赤外線撮像信号を色毎に可視光演算撮像信号と、赤外線演算撮像信号と、に分離する。また、可視光撮像信号に基づいて光源判別を行い、光源判別の結果に基づいてホワイトバランス撮像信号を生成し、ホワイトバランス撮像信号を色毎に積分し、可視光演算撮像信号の色バランスを整合して、色整合撮像信号を生成する。この色整合撮像信号に対して、光源判別の結果に基づいて、ホワイトバランス補正撮像信号を生成し、赤外線演算撮像信号とホワイトバランス補正撮像信号とに画像処理を施して、カラー画像信号を生成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、低照度下の被写体に対して、赤外線を照射して撮像が可能である赤外線照射式撮像装置に関するものである。
CCDやMOS型センサ等の撮像素子(イメージセンサ)の分光感度特性は、人間の目と異なり、可視光成分だけでなく赤外線成分に対しても感度を有しているため、デジタルスチルカメラ、ムービーカメラ、医療用カメラ等の撮像装置では、この撮像素子の前面に赤外線カットフィルタを配置して可視光のみを受光するようにしている。
このような撮像装置では、赤外線カットフィルタを外して赤外線成分も受光するようにすれば、撮像素子に入射する光量が増大し、低照度下においても被写体を明るく撮像することが可能となる。しかしながら、赤外線の波長は人間の目で感知できない波長領域にあって、赤外線には本来の色情報がないので、赤外線成分を含んだ撮像画像はホワイトバランスが著しく劣化してしまう。そのために、通常の赤外線照射式撮像装置では、赤外線成分を含んだ撮像信号は輝度信号として扱われて、モノクロ画像が生成される。
近年、このような撮像装置を用いて、モノクロ画像ではなく実際の見た目に近いカラー画像を生成できるようにすることが市場から要求されている。
特許文献1には、赤外線カットフィルタが外部位置に配置されている場合には(ナイトショット撮影時には)、赤外成分を考慮した黒体カーブデータLBが読み出されて黒体カーブ制御が行われる。或いは、映像信号R,G,Bの比が1になるようにグレーワールド制御が行われる。これにより、撮影状況に応じて、最適なホワイトバランス制御が行われるとの記載がある。
特開2005−130317号公報
しかしながら、前者の赤外成分を考慮した黒体カーブデータLBによる黒体カーブ制御は、可視光量と赤外線量との比率、及び/または、差分が不明であるままに、赤外線カットフィルタの配置によって黒体カーブデータLA、LBが選択されるので、この黒体カーブの最適化が為されていない。
また、後者のグレーワールド制御は、被写体の色に偏りがないことを前提とした制御であるため、被写体の色に偏りがある場合はホワイトバランスを適切に処理させることができない。
本発明は、これらの技術的課題に鑑みてなされたものであって、赤外線を照射することで低照度下の被写体を明るく撮像することを可能にする赤外線照射式撮像装置において、ホワイトバランスを適切に処理させ、色再現性の高いカラー画像を得られるようにすることを目的とする。
低照度下の被写体に対して、赤外線を照射して撮像が可能である赤外線照射式撮像装置であって、被写体に対して赤外線を照射する赤外線照射手段と、被写体を結像して光学像を生成する光学手段と、光学手段の光路上に対して進退可能な構造であって、光学像に含まれる赤外線を遮断して、可視光から成る光学像を生成するための赤外線カットフィルタと、被写体に対して赤外線を照射させずに、且つ、赤外線カットフィルタを光路上に対して挿入させる可視光撮像制御と、被写体に対して赤外線を照射して、且つ、赤外線カットフィルタを光路上から退出させる赤外線撮像制御と、を備える赤外線制御手段と、光学像を光電変換して色毎に可視光撮像信号、または、赤外線撮像信号を生成する撮像手段と、可視光撮像信号と赤外線撮像信号との比率、及び/または、差分に基づいて、赤外線撮像信号を色毎に可視光演算撮像信号と、赤外線演算撮像信号と、に分離して出力する色毎可視光演算分離手段と、可視光撮像信号に対して、可視光撮像制御時に照射されている光源が黒体の軌跡であるかどうかを判別する光源判別を有し、光源判別の結果に基づいてホワイトバランスを施して、ホワイトバランス撮像信号を生成する第1のホワイトバランス処理手段と、ホワイトバランス撮像信号を色毎に積分し、積分値の比率である可視光色毎比率に基づいて可視光演算撮像信号の色バランスを整合して、色整合撮像信号を生成する色バランス整合手段と、色整合撮像信号に対して、光源判別の結果に基づいてホワイトバランス補正を施し、ホワイト補正撮像信号を生成する第2のホワイトバランス処理手段と、ホワイト補正撮像信号と、赤外線演算撮像信号と、に画像処理を施して、カラー画像信号を生成する画像処理手段と、を具備する。
本発明によれば、低照度下の被写体に対して赤外線を照射して撮像する場合に於いて、その被写体に色の偏りがある場合であったとしても、良好なホワイトバランスが得られる効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による赤外線照射式撮像装置の構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の第1の実施形態による赤外線照射式撮像装置の構成を示すブロック図である。
図1に於いて、この赤外線照射式撮像装置は、赤外線発光ダイオード(赤外線照射手段)1と、レンズ(光学手段)2と、赤外線カットフィルタ3と、赤外線制御部(赤外線制御手段)4と、イメージセンサ(撮像手段)5と、RGB毎可視光演算分離部(色毎可視光演算分離手段)6と、第1のホワイトバランス処理部(第1のホワイトバランス処理手段)7と、色バランス整合部(色バランス整合手段)8と、第2のホワイトバランス処理部(第2のホワイトバランス処理手段)9と、画像処理部(画像処理手段)10と、より構成されている。
赤外線発光ダイオード1は、被写体11に対して赤外線を照射するものである。レンズ2は、被写体11を結像して光学像を生成するものである。赤外線カットフィルタ3は、レンズ2の光路上に対して進退可能な構造であって、光学像に含まれる赤外線を遮断して、可視光から成る光学像を生成するものである。
赤外線制御部4は、被写体11に対して赤外線を照射させずに、且つ、赤外線カットフィルタ3を光路上に対して挿入させる可視光撮像制御と、被写体11に対して赤外線を照射して、且つ、赤外線カットフィルタ3を光路上から退出させる赤外線撮像制御と、を備えるものである。イメージセンサ5は、光学像を光電変換してRGB各色毎に可視光撮像信号RGBxy、または、RGB各色毎に赤外線撮像信号RGBIxyを生成するものである。
RGB毎可視光演算分離部6は、可視光撮像信号RGBxyと赤外線撮像信号RGBIxyとの比率、及び/または、差分に基づいて、赤外線撮像信号RGBIxyをRGB各色毎に可視光演算撮像信号[RGBxy]と、赤外線演算撮像信号[Ixy]と、に分離して出力するものである。
この演算分離の具体的な例について説明する。
先ず、可視光撮像信号RGBxyについて、
RGBxy=(R,G,B)xy
とRGB各色毎に分解してからRGB各色毎に積分すれば、
(ΣR,ΣG,ΣB)
=(∬(Rxy)dxdy,∬(Gxy)dxdy,∬(Bxy)dxdy)
である。
RGBxy=(R,G,B)xy
とRGB各色毎に分解してからRGB各色毎に積分すれば、
(ΣR,ΣG,ΣB)
=(∬(Rxy)dxdy,∬(Gxy)dxdy,∬(Bxy)dxdy)
である。
また、赤外線撮像信号RGBIxyについて、
Ixy=(rI,gI,bI)xy
であるので、
RGBIxy
=((R+rI),(G+gI),(B+bI))xy
とRGB各色毎に分解してからRGB各色毎に積分すれば、
(Σ(R+rI),Σ(G+gI),Σ(B+bI))
=(∬((R+rI)xy)dxdy,∬((G+gI)xy)dxdy,∬((B+bI)xy)dxdy)
である。
Ixy=(rI,gI,bI)xy
であるので、
RGBIxy
=((R+rI),(G+gI),(B+bI))xy
とRGB各色毎に分解してからRGB各色毎に積分すれば、
(Σ(R+rI),Σ(G+gI),Σ(B+bI))
=(∬((R+rI)xy)dxdy,∬((G+gI)xy)dxdy,∬((B+bI)xy)dxdy)
である。
ここで、赤外線撮像信号RGBIxyのR色、(R+rI)xyについて、可視光演算撮像信号[Rxy]と、赤外線演算撮像信号[rIxy]とに比率で分離する方法を示せば、
[Rxy]=(R+rI)xy*ΣR/Σ(R+rI)
[rIxy]=(R+rI)xy−[Rxy]
である。
[Rxy]=(R+rI)xy*ΣR/Σ(R+rI)
[rIxy]=(R+rI)xy−[Rxy]
である。
G色、及び、B色についてもR色と同様にして、
[Gxy]=(G+gI)xy*ΣG/Σ(G+gI)
[gIxy]=(G+gI)xy−[Gxy]
[Bxy]=(B+bI)xy*ΣB/Σ(B+bI)
[bIxy]=(B+bI)xy−[Bxy]
である。
[Gxy]=(G+gI)xy*ΣG/Σ(G+gI)
[gIxy]=(G+gI)xy−[Gxy]
[Bxy]=(B+bI)xy*ΣB/Σ(B+bI)
[bIxy]=(B+bI)xy−[Bxy]
である。
このようにして、
RGBIxy
=[RGBxy]+[(rI,gI,bI)xy]
=[RGBxy]+[Ixy]
というように比率による演算分離が為される。
RGBIxy
=[RGBxy]+[(rI,gI,bI)xy]
=[RGBxy]+[Ixy]
というように比率による演算分離が為される。
或いは、赤外線撮像信号RGBIxyのR色、(R+rI)xyについて、可視光演算撮像信号[Rxy]と、赤外線演算撮像信号[rIxy]とに差分で分離する方法を示せば、
[Rxy]=(R+rI)xy−rIxy
[rIxy]=(R+rI)xy−[Rxy]
である。ここで、rIxy信号は、可視光撮像信号RGBxy、及び、赤外線撮像信号RGBIxyの差分に基づいて抽出されるxy信号である。
[Rxy]=(R+rI)xy−rIxy
[rIxy]=(R+rI)xy−[Rxy]
である。ここで、rIxy信号は、可視光撮像信号RGBxy、及び、赤外線撮像信号RGBIxyの差分に基づいて抽出されるxy信号である。
G色、及び、B色についても同様にして、
[Gxy]=(G+gI)xy−gIxy
[gIxy]=(G+gI)xy−[Gxy]
[Bxy]=(B+bI)xy−bIxy
[bIxy]=(B+rI)xy−[Bxy]
である。
[Gxy]=(G+gI)xy−gIxy
[gIxy]=(G+gI)xy−[Gxy]
[Bxy]=(B+bI)xy−bIxy
[bIxy]=(B+rI)xy−[Bxy]
である。
このようにして、差分による演算分離であっても、
RGBIxy
=[RGBxy]+[(rI,gI,bI)xy]
=[RGBxy]+[Ixy]
と演算することが可能である。
RGBIxy
=[RGBxy]+[(rI,gI,bI)xy]
=[RGBxy]+[Ixy]
と演算することが可能である。
第1のホワイトバランス処理部7は、可視光撮像信号RGBxyに対して、可視光撮像制御時に照射されている光源が黒体(例えば、太陽の黒体)の軌跡であるかどうかを判別する光源判別を有し、この光源判別の結果に基づいてホワイトバランスを施して、ホワイトバランス撮像信号wRGBxyを生成するものである。
また、この第1のホワイトバランス処理部7による光源判別によって、可視光撮像制御時の照射光源が黒体の軌跡ではないと判別された場合には、この光源判別は、照射光源が蛍光灯によるものであるかどうかを判別する。
色バランス整合部8は、ホワイトバランス撮像信号wRGBxyをRGB各色毎に積分し、その積分値の比率である可視光色毎比率(ΣR:ΣG:ΣB)に基づいて可視光演算
撮像信号[RGBxy]の色バランスを整合して、色整合撮像信号c[RGBxy]を生成するものである。
撮像信号[RGBxy]の色バランスを整合して、色整合撮像信号c[RGBxy]を生成するものである。
第2のホワイトバランス処理部9は、色整合撮像信号c[RGBxy]に対して、前述した光源判別の結果(記憶)に基づいてホワイトバランス補正を施し、ホワイト補正撮像信号w[RGBxy]を生成するものである。
画像処理部10は、このようにして得られたホワイト補正撮像信号w[RGBxy]と、赤外線演算撮像信号[Ixy]と、に対して画像処理を施してから合成し、または、合成してから画像処理を施して、カラー画像信号を生成するものである。
図2は、低照度下の白色被写体11を可視光撮像条件にて撮像した場合のRGB各色毎の撮像信号レベル(R,G,B)の一例を示すグラフである。
図3は、低照度下の白色被写体11を赤外線撮像条件にて撮像した場合のRGB各色毎の撮像信号レベル(R,G,B)の一例を示すグラフである。
図2、及び、図3に於いて、斜線で示されている部分は可視光成分にて光電変換された撮像信号のレベルが示されており、また、図3に於いて、白枠で示されている部分は、赤外線成分にて光電変換された撮像信号のレベルが示されている。
また、図3は、赤外線を照射して撮像することで、撮像信号のG信号レベルが最低被写体照度時のG信号レベルに至るまで改善されていることが示されている。図3に於いては、低照度下の被写体11が明るく撮像されていることが示されている。
図4は、図3で示された撮像信号レベル(R,G,B)が可視光演算撮像信号レベル(R,G,B)と、赤外線演算撮像信号レベルIRと、に分離された一例を示すグラフである。
図4は、RGB毎可視光演算分離部6によって、撮像信号RGBIxyが可視光演算撮像信号[RGBxy]と、赤外線演算撮像信号[Ixy]と、に分離され、そのxy平面信号の中の1画素についての一例である。
図5は、図4で示された可視光演算撮像信号レベル(R,G,B)に色バランス整合が施された一例を示すグラフである。
図5に於いて、可視光演算撮像信号レベル(R,G,B)は色バランスが整合されて、RGB各色の信号レベルが略揃った様子が示されている。これは、可視光演算撮像信号[RGBxy]は、可視光色毎比率ΣR:ΣG:ΣBに基づいて色バランスが整合されて、
色整合撮像信号c[RGBxy]が生成されるからである。
色整合撮像信号c[RGBxy]が生成されるからである。
しかしながら、この色バランスはフレーム内のRGB各色毎の積分値を揃えるのであって、白色被写体11を白く映す(写す)機能ではないので、例えば、図5に示されるように、RGB各色に於いて、略揃っているものの必ずしも正確に一律に揃っているとは限らないのである。
図6は、図5で示された色整合撮像信号レベル(R,G,B)をベクトルスコープにて表した一例を示している。
図6に於いて、この色整合撮像信号レベル(R,G,B)は、白色被写体11を撮像して得られる白の輝点であるにも関わらず、ベクトルスコープの中心点から若干ズレていることが示されている。
このような色整合撮像信号レベル(R,G,B)のズレは、つまり、色整合撮像信号c[RGBxy]のホワイトバランスの精度が甘いということである。そこで、この色整合撮像信号c[RGBxy]は、第2のホワイトバランス処理部9によって、この若干ズレている白の輝点の位相を補正するホワイトバランス補正が施される。
この第2のホワイトバランス処理部9は、色整合撮像信号c[RGBxy]の中から信号レベルが相対的に高い信号を抽出し、この抽出信号と黒体の軌跡とを照合させてホワイト領域を推定し、この推定されたホワイト領域に対してホワイトバランス補正を施すものである。また、抽出信号と黒体の軌跡とを照合した結果、この抽出信号が黒体の軌跡と照合不一致となった場合は、抽出信号と蛍光灯の色度範囲とを照合させてホワイト領域を推定する。
この抽出信号について補足説明をする。
図7は、一様な照度下に於ける各色毎の反射率(%)の一例を示している。
図7に示されるように、白色(W)被写体11は他の色(黄Ye,シアンCy,緑G,マジェンダMg,赤R,青B)の被写体11と比べて反射率(%)が高い被写体11であることが統計的に多いのである。
このように、色整合撮像信号c[RGBxy]の中から信号レベルが相対的に高い信号を抽出するということは、反射率(%)の高い被写体11のxy平面座標を抽出するということであり、この抽出信号が暫定的なホワイト領域の1次候補となる。
図8は、抽出信号と、光源判別(黒体の軌跡、蛍光灯)の範囲と、をベクトルスコープにて表した一例を示している。
図8で示されるように、第2のホワイトバランス処理部9は、抽出信号(暫定的なホワイト領域の1次候補)の色相、及び、彩度と、黒体の軌跡、または、蛍光灯光源の色度範囲とを照合させてホワイト領域(2次)を推定する。換言すれば、被写体11の反射率(%)の推定からホワイト領域の1次候補を抽出し、その1次抽出信号に対して、更に、第1のホワイトバランス処理部7で得られた光源判別の結果と照らし合わせることでホワイト領域(2次)を推定するのである。
図9は、ホワイト領域(2次)に対してホワイトバランス補正が施された様子をベクトルスコープにて表した一例を示している。
前述したように、第2のホワイトバランス処理部9による2次抽出によって推定されたホワイト領域に対して、第1のホワイトバランス処理部7で得られた光源判別の結果に基づいたホワイトバランス補正が施されるのである。
図10は、ホワイト領域の輝点の位相がベクトルスコープの中心点に補正された一例を示している。
図10は、色整合撮像信号レベル(R,G,B)に対して、前述したホワイトバランス補正が施されて、ここで、図5で示されたグラフと比較してみれば、RGB各色に於いて白レベルが一律に揃えられたことが示されている。
前述してきたように、本発明の第1の実施形態による赤外線照射式撮像装置は、低照度下の被写体11に対して赤外線を照射して撮像する場合に於いて、その被写体11に色の偏りがある場合であったとしても、良好なホワイトバランス処理を施すことが可能である。
(第2の実施形態)
図11は、本発明の第2の実施形態による赤外線照射式撮像装置の構成を示すブロック図である。
図11は、本発明の第2の実施形態による赤外線照射式撮像装置の構成を示すブロック図である。
図11に於いて、この赤外線照射式撮像装置は、赤外線発光ダイオード1(赤外線照射手段)と、レンズ2(光学手段)と、赤外線カットフィルタ3と、赤外線制御部4(赤外線制御手段)と、イメージセンサ5(撮像手段)と、RGB毎可視光演算分離部6(色毎可視光演算分離手段)と、第1/第2のホワイトバランス処理部20(第1/第2のホワイトバランス処理手段)と、色バランス整合部8(色バランス整合手段)と、画像処理部10(画像処理手段)と、より構成されている。
図11に示されるように、第2の実施形態による赤外線照射式撮像装置は、第1の実施形態による赤外線照射式撮像装置と比較してみれば、第1のホワイトバランス処理部7と、第2のホワイトバランス処理部9との代わりに、第1/第2のホワイトバランス処理部20を具備したものである。
図1で既に示された第1のホワイトバランス処理部7と、第2のホワイトバランス処理部9とは共用する演算処理回路を有するので、図11で示された第1/第2のホワイトバランス処理部20のように両者を統合したデバイスとして具備しても良いのである。また、図11で示された赤外線制御部4は、第1のホワイトバランスの実行と、第2のホワイトバランスの実行との切り換え制御をする。
このように、統合されたホワイトバランス処理部を具備させることで、この赤外線照射式撮像装置のコストダウン、及び、ダウンサイジングが設計されても良い。
尚、第2の実施形態による赤外線照射式撮像装置の各ブロックに於ける動作作用については、第1の実施形態のものと同じであるので、その説明は省略する。
前述してきたように、本発明の第2の実施形態による赤外線照射式撮像装置は、低照度下の被写体11に対して赤外線を照射して撮像する場合に於いて、その被写体11に色の偏りがある場合であったとしても、良好なホワイトバランス処理を施すことが可能である。
また、本発明の第1の実施形態、及び、第2の実施形態による赤外線照射式撮像装置は、動画用カメラ、静止画用カメラ、計測器、産業用カメラ、医療用カメラ、映画撮影用カメラなど、様々な商品に応用することができるものである。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
更に、前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
1 赤外線発光ダイオード(赤外線照射手段)
2 レンズ(光学手段)
3 赤外線カットフィルタ
4 赤外線制御部(赤外線制御手段)
5 イメージセンサ(撮像手段)
6 RGB毎可視光演算分離部(色毎可視光演算分離手段)
7 第1のホワイトバランス処理部(第1のホワイトバランス処理手段)
8 色バランス整合部(色バランス整合手段)
9 第2のホワイトバランス処理部(第2のホワイトバランス処理手段)
10 画像処理部(画像処理手段)
11 被写体
20 第1/第2のホワイトバランス処理部
2 レンズ(光学手段)
3 赤外線カットフィルタ
4 赤外線制御部(赤外線制御手段)
5 イメージセンサ(撮像手段)
6 RGB毎可視光演算分離部(色毎可視光演算分離手段)
7 第1のホワイトバランス処理部(第1のホワイトバランス処理手段)
8 色バランス整合部(色バランス整合手段)
9 第2のホワイトバランス処理部(第2のホワイトバランス処理手段)
10 画像処理部(画像処理手段)
11 被写体
20 第1/第2のホワイトバランス処理部
Claims (4)
- 低照度下の被写体に対して、赤外線を照射して撮像が可能である赤外線照射式撮像装置であって、
前記被写体に対して前記赤外線を照射する赤外線照射手段と、
前記被写体を結像して光学像を生成する光学手段と、
前記光学手段の光路上に対して進退可能な構造であって、前記光学像に含まれる赤外線を遮断して、可視光から成る前記光学像を生成するための赤外線カットフィルタと、
前記被写体に対して前記赤外線を照射させずに、且つ、前記赤外線カットフィルタを前記光路上に対して挿入させる可視光撮像制御と、前記被写体に対して前記赤外線を照射して、且つ、前記赤外線カットフィルタを前記光路上から退出させる赤外線撮像制御と、を備える赤外線制御手段と、
前記光学像を光電変換して色毎に可視光撮像信号、または、赤外線撮像信号を生成する撮像手段と、
前記可視光撮像信号と前記赤外線撮像信号との比率、及び/または、差分に基づいて、前記赤外線撮像信号を前記色毎に可視光演算撮像信号と、赤外線演算撮像信号と、に分離して出力する色毎可視光演算分離手段と、
前記可視光撮像信号に対して、前記可視光撮像制御時に照射されている光源が黒体の軌跡であるかどうかを判別する光源判別を有し、該光源判別の結果に基づいてホワイトバランスを施して、ホワイトバランス撮像信号を生成する第1のホワイトバランス処理手段と、
前記ホワイトバランス撮像信号を前記色毎に積分し、該積分値の比率である可視光色毎比率に基づいて前記可視光演算撮像信号の色バランスを整合して、色整合撮像信号を生成する色バランス整合手段と、
前記色整合撮像信号に対して、前記光源判別の結果に基づいてホワイトバランス補正を施し、ホワイト補正撮像信号を生成する第2のホワイトバランス処理手段と、
前記ホワイト補正撮像信号と、前記赤外線演算撮像信号と、に画像処理を施して、カラー画像信号を生成する画像処理手段と、
を具備することを特徴とする赤外線照射式撮像装置。 - 前記第1のホワイトバランス処理部による前記光源判別によって、前記可視光撮像制御時の前記照射光源が前記黒体の軌跡ではないと判別された場合には、
前記光源判別は、前記照射光源が蛍光灯によるものであるかどうかを判別する
ことを特徴とする請求項1に記載の赤外線照射式撮像装置。 - 前記第2のホワイトバランス処理手段は、前記色整合撮像信号の中から信号レベルが相対的に高い信号を抽出し、該抽出信号を前記黒体の軌跡、または、前記蛍光灯と照合させてホワイト領域を推定し、該ホワイト領域に対してホワイトバランス補正を施す
ことを特徴とする請求項2に記載の赤外線照射式撮像装置。 - 前記第1のホワイトバランス処理手段と、前記第2のホワイトバランス処理手段とは、共用する演算処理回路を有し、
前記赤外線制御手段は、前記第1のホワイトバランス処理手段と、前記第2のホワイトバランス処理手段との切り換え制御をする
ことを特徴とする請求項1に記載の赤外線照射式撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009000677A JP2010161453A (ja) | 2009-01-06 | 2009-01-06 | 赤外線照射式撮像装置 |
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JP2009000677A JP2010161453A (ja) | 2009-01-06 | 2009-01-06 | 赤外線照射式撮像装置 |
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ID=42578317
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2010161453A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014084199A1 (ja) | 2012-11-30 | 2014-06-05 | クラリオン株式会社 | 撮像装置 |
US11284044B2 (en) | 2018-07-20 | 2022-03-22 | Nanolux Co. Ltd. | Image generation device and imaging device |
JP2023115904A (ja) * | 2022-02-08 | 2023-08-21 | アクシス アーベー | 赤外線(ir)カットフィルタの切替え制御 |
-
2009
- 2009-01-06 JP JP2009000677A patent/JP2010161453A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2014084199A1 (ja) | 2012-11-30 | 2014-06-05 | クラリオン株式会社 | 撮像装置 |
US11284044B2 (en) | 2018-07-20 | 2022-03-22 | Nanolux Co. Ltd. | Image generation device and imaging device |
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JP7541137B2 (ja) | 2022-02-08 | 2024-08-27 | アクシス アーベー | 赤外線(ir)カットフィルタの切替え制御 |
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