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JP2010158465A - 着脱式背凭れ - Google Patents

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JP2010158465A
JP2010158465A JP2009003631A JP2009003631A JP2010158465A JP 2010158465 A JP2010158465 A JP 2010158465A JP 2009003631 A JP2009003631 A JP 2009003631A JP 2009003631 A JP2009003631 A JP 2009003631A JP 2010158465 A JP2010158465 A JP 2010158465A
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Koji Hashimoto
晃司 橋本
Yoshihiro Tagashira
義博 田頭
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Abstract

【課題】車椅子などの椅子における既存の背凭れ(椅子側背凭れ)に対して容易に装着することができ、使用者が快適に使用することのできる着脱式背凭れを提供する。
【解決手段】椅子20に予め設けられた椅子側背凭れ21に装着することにより、椅子側背凭れ21よりも高い位置にまで背凭れを延長することができるようにした着脱式背凭れ10を、椅子側背凭れ21の前面側に配される背凭れ本体11と、背凭れ本体11を椅子側背凭れ21に固定するための背凭れ固定手段12とを備えたものとし、背凭れ本体11の下縁に、下向きに突出した下向き突出部11aを設けた。下向き突出部11aは、背凭れ本体11を椅子側背凭れ21に固定する際に、椅子20の座板22と椅子側背凭れ21との隙間に挿入することができる。これにより、着脱式背凭れ10のがたつきを抑えて、着脱式背凭れ10を、使用者が快適に使用することができるものとすることが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、椅子に予め設けられた既存の背凭れ(椅子側背凭れ)に装着することのできる着脱式背凭れに関する。
頭をもたれさせるためのヘッドレストは、乗り物用の椅子や、デスクチェアや、座椅子や、車椅子など、各種の椅子に備えられている。特に、自動車の座席においては、追突などによって車体が衝撃を受けた際に、乗車人員の頭部が過度に後傾してむち打ち症になったり、頚椎を痛めたりするおそれがあるため、ヘッドレスト(正式には、「頭部後傾抑止装置」と呼ばれている。)を備えることが法的に義務付けられている国も多い。
しかし、車椅子にあっては、一部の高級品を除いて、背凭れが低いものが多く、それに着席した者の肩甲骨付近までしか凭れさせることができないものが殆どであった。このため、車椅子に着席した人は、頭を背凭れに凭れさせることができないばかりか、車椅子に座ったままの状態で自動車に乗ると、追突などによってむち打ち症になったり、頚椎を痛めるおそれがあった。
このような実状に鑑みてか、これまでには、車椅子のハンドルフレームなどに取り付けることができるようにした着脱式ヘッドレストも提案されている(例えば、特許文献1)。しかし、この種の着脱式ヘッドレストは、構造が複雑で取り付けが困難であったため、お年寄りや女性などには不評であった。また、ヘッドレストの高さを調節できる範囲も限られており、車椅子の背凭れから頭がやっと覗くような座高の低い子供や小柄なお年寄りの頭の位置にヘッドレストをもってくることができないものも多かった。
ところで、これまでには、車椅子の既存の背凭れに装着することにより、既存の背凭れよりも高い位置にある頭を凭れさせることができるようにした着脱式背凭れも提案されている(例えば、特許文献2)。しかし、この種の着脱式背凭れでは、車椅子の既存の背凭れに対してぐらつかないように固定することが難しく、着脱式背凭れが前後に倒れたり、左右に傾いたりするおそれがあった。
特開2001−293036号公報 実用新案登録第3132201号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、車椅子などの椅子における既存の背凭れ(椅子側背凭れ)に対して容易に装着することができるだけでなく、ヘッドレストなどを取り付けることのできる範囲が広く、座高の高い人から低い人まで快適に使用することもできるとともに、椅子側背凭れに対してぐらつかないように安定して固定することもでき、使用者が快適に使用することのできる着脱式背凭れを提供するものである。
上記課題は、椅子に予め設けられた椅子側背凭れに装着することにより、椅子側背凭れよりも高い位置にまで背凭れを延長することができるようにした着脱式背凭れであって、椅子側背凭れの前面側に配される背凭れ本体と、背凭れ本体を椅子側背凭れに固定するための背凭れ固定手段とを備え、背凭れ本体の下縁には、下向きに突出した下向き突出部が設けられ、背凭れ本体を椅子側背凭れに固定する際に、前記下向き突出部を椅子の座板と椅子側背凭れとの隙間に挿入することができるようにしたことを特徴とする着脱式背凭れを提供することによって解決される。これにより、着脱式背凭れを、その下部が前後にぐらつかない状態で椅子側背凭れに固定することが可能になり、その使用者に快適さを提供することが可能になる。
本発明の着脱式背凭れにおいて、背凭れ本体は、その構造を特に限定されるものではなく、例えば、硬質樹脂板などの剛板や、該剛板にカバーなどを被せたものであってもよいが、その外縁を形成する略環状の環状フレームと、環状フレームを被覆するためのカバーと、該カバーの内側に収容された背凭れ用クッションとで構成されたものであると好ましい。これにより、背凭れ本体の保形性を維持しながらも、使用者の背中を優しく支持するだけでなく、後述するように、椅子側背凭れに装着した際の着脱式背凭れの安定性を向上させるための様々な工夫を容易に施すことも可能になるため、その使用者にさらなる快適さを提供することが可能になる。また、背凭れ本体を軽量化して着脱式背凭れを取り扱いしやすくしたり、着脱式背凭れの製造コストを抑えたりすることも可能になる。
背凭れ固定手段は、背凭れ本体を椅子側背凭れに対して固定できるものであれば特に限定されないが、その両端に一対の固着部を有する背凭れ固定用ベルトとし、背凭れ固定用ベルトを背凭れ本体と椅子側背凭れに掛け回して前記一対の固着部を互いに固着することにより、背凭れ本体を椅子側背凭れに固定するものとすると好ましい。これにより、椅子側背凭れに対して背凭れ本体が前後にぐらつかないようにしっかりと固定することが可能になり、着脱式背凭れの安定性をさらに向上させることができる。したがって、その使用者にさらなる快適さを提供することが可能になる。また、ボルトなどを用いることなく、着脱式背凭れを椅子側背凭れに固定することが可能になるので、機械の取り扱いが苦手な人であっても、着脱式背凭れを直感的に既存の背凭れに固定することも可能になる。
本発明の着脱式背凭れは、背凭れ本体の前面側に突出した状態で取り付けられる着脱式クッションを備え、該着脱式クッションにより、使用者の頭、脇、腰又は尻の中から選ばれる少なくとも1つの身体部位を支持することができるようにしたものであると好ましい。これにより、使用者の特定の身体部位を適切な姿勢に保ち、使用者の身体にかかる負担を軽減することが可能になり、その使用者にさらなる快適さを提供することが可能になる。この構成は、本発明の着脱式背凭れを車椅子に対して使用する場合に特に好適である。
この場合、着脱式クッションの取付け構造は、着脱自在であれば特に限定されないが、着脱式クッションの背面側にベルトループ又は面ファスナが設けられ、該ベルトループを背凭れ固定用ベルト又は背凭れ本体に掛け回される他のベルト(背凭れ固定用ベルトと同じような構造を有するが、その使用時には椅子側背凭れに掛け回されず、着脱式背凭れの安定性に寄与しないベルトをも含む。)に通すことにより、又は前記面ファスナを背凭れ固定用ベルト又は背凭れ本体に掛け回される他のベルトに設けられた面ファスナに固着することにより、背凭れ本体の前面側に前記着脱式クッションを取り付けることができるようにすると好ましい。これにより、着脱式クッションの着脱しやすさと取付け強度とを両立することが可能になる。したがって、その使用者にさらなる快適さを提供することが可能になる。
前記下向き突出部を設ける場所は、背凭れ本体の下縁であれば特に限定されないが、前記下向き突出部を背凭れ本体の下縁中央に設けると好ましい。このような構成を採用することにより、背凭れ本体の下縁両端に水平部分を形成することが可能になり、背凭れ本体を椅子側背凭れに固定する際に、椅子に予め設けられた左右一対の座板フレーム(椅子の座板の左縁及び右縁を前後方向に支持するための左右一対の座板フレーム。車椅子などの椅子の座板は、このような座板フレームが設けられていることが多い。)のそれぞれに前記水平部分を載せることができるようにすることもできるようになる。したがって、着脱式背凭れが左右にがたつかないようにして、その使用者にさらなる快適さを提供することが可能になる。着脱式背凭れの左右のがたつきは、環状フレームの下縁両端にがたつき防止用クッションを設けることによっても防ぐことができる。
背凭れ本体に使用する環状フレームは、背凭れ本体の保形性を保つことができるのであればその形態を特に限定されないが、背凭れ本体の上縁、左縁及び右縁を形成する上側フレームと、前記下向き突出部を形成する下側フレームと、上側フレームの左縁下端と下側フレームの左端とを連結する左側連結部材と、上側フレームの右縁下端と下側フレームの右端とを連結する右側連結部材とで構成するとともに、左側連結部材及び右側連結部材の下面に水平部分を形成すると好ましい。これにより、背凭れ本体を椅子側背凭れに固定する際に、椅子に予め設けられた左右一対の座板フレームのそれぞれに前記水平部分を載せることが可能になり、着脱式背凭れの左右のがたつきを抑えることが可能になる。したがって、その使用者にさらなる快適さを提供することが可能になる。
このとき、左側連結部材及び右側連結部材のそれぞれに、前方に突出した前向き突出部を設けると好ましい。これにより、背凭れ本体を椅子側背凭れに固定する際に、前記前向き突出部の下面を左右一対の座板フレームのそれぞれに沿って載せることができるようになり、着脱式背凭れの左右のがたつきをさらに抑えることが可能になる。したがって、その使用者にさらなる快適さを提供することが可能になる。
以上のように、本発明によって、車椅子などの椅子における既存の背凭れ(椅子側背凭れ)に対して容易に装着することができるだけでなく、ヘッドレストなどを取り付けることのできる範囲が広く、座高の高い人から低い人まで快適に使用することもできるとともに、椅子側背凭れに対してぐらつかないように安定して固定することもでき、使用者が快適に使用することのできる着脱式背凭れを提供することが可能になる。
本発明の実施例1に係る着脱式背凭れを車椅子に装着する様子を示した斜視図である。 本発明の実施例1に係る着脱式背凭れを車椅子に装着した状態を示した斜視図である。 本発明の実施例1に係る着脱式背凭れにおける環状フレームを示した斜視図である。 本発明の実施例1に係る着脱式背凭れにおける環状フレームを示した正面図である。 本発明の実施例1に係る着脱式背凭れにおける環状フレームを示した側面図である。 本発明の実施例2に係る着脱式背凭れにおける環状フレームを示した斜視図である。
以下、本発明の着脱式背凭れの実施の形態について、各実施例に基づき詳細に説明する。以下においては、本発明の着脱式背凭れを、車椅子に対して装着する場合について説明する。しかし、本発明の着脱式背凭れは、車椅子に限らず、座板と座板側背凭れとの間に隙間が存在するのであれば、パイプ椅子など、車椅子以外の椅子についても使用することができる。
まず、本発明の実施例1に係る着脱式背凭れについて説明する。図1〜5は、本発明の実施例1に係る着脱式背凭れ10を示した図である。実施例1の着脱式背凭れ10は、図1,2に示すように、椅子側背凭れ21の前面側に配される背凭れ本体11と、背凭れ本体11を椅子側背凭れ21に固定するための背凭れ固定手段12とを備えたものとなっており、車椅子20(椅子)に予め設けられた椅子側背凭れ21に装着することにより、椅子側背凭れ21よりも高い位置にまで背凭れを延長することができるものとなっている。背凭れ本体11の下縁には、下向きに突出した下向き突出部11aが設けられており、背凭れ本体11を椅子側背凭れ21に固定する際に、下向き突出部11aを車椅子20の座板22と椅子側背凭れ21との隙間に挿入することができるようになっている。背凭れ本体11には、日除け又は雨除けとなる傘や屋根を取り付けることができるようにしてもよい。
背凭れ本体11は、その外縁を形成する略環状の環状フレームF(図3〜4)と、環状フレームFを被覆するためのカバーC(図1,2)と、カバーCの内側に収容された背凭れ用クッション(図示省略)とで構成されている。環状フレームFは、通常、複数本の棒材(パイプなど)をジョイントパイプなどの各種接続部材や、溶接などによって接続することにより形成される。環状フレームFは、図5に示すように、その上部(椅子側背凭れ21よりも上方に突き出る部分)がやや後方に沿った形態となっており、着脱式背凭れ10の使用者が楽な姿勢をとることができるようになっている。また、環状フレームFにおける下縁両端の下面には、図4に示すように、水平部分Aが形成されている。これらの水平部分Aは、背凭れ本体11を椅子側背凭れ21に固定する際に、車椅子20に予め設けられた左右一対の座板フレーム22aのそれぞれに載った状態となる。このため、椅子側背凭れ21に装着した際の着脱式背凭れ10の安定性を高めることができるようになっている。環状フレームFの下縁両端における水平部分Aの下面には、がたつき防止用クッション(図示省略)を設けてもよい。
カバーCは、環状フレームFを収容するための挿入口(図示省略。挿入口は、通常、ファスナなどにより閉じることができるようになっており、目立ちにくい箇所に設けられる。)を有する袋状のものとなっている。カバーCは、通常、合成樹脂シートや布や皮などを用いて形成される。背凭れ用クッションは、カバーCの内側における一部のみに収容されていてもよいが、実施例1の着脱式背凭れ10においては、カバーCの内側における略全体に収容している。背凭れ用クッションは、軟質ウレタンフォームなどの弾力性に優れた素材を厚手の略板状に形成したものとなっており、カバーCの内面に固着することにより、位置固定している。背凭れ本体11をこのような構造とすることにより、使用者の背中が僅かに後方に沈み込むようにすることができるので、車椅子20に着席した人が、車椅子20の車輪を前進する方向へ回転操作(手を前方へ押し出す操作)をしやすくすることもできる。これとは逆に、車椅子20に着席した人の上半身が前のめりになると、手を前方に押し出しにくくなる。
背凭れ本体11の高さ(下向き突出部11aを除いた部分の高さ)は、車椅子20の椅子側背凭れ21の高さ(一般的には、40cm程度)よりも高ければ特に限定されないが、低すぎると、本発明の着脱式背凭れ10を使用する意義が低下する。このため、背凭れ本体11の高さは、通常、60cm以上とされる。背凭れ本体11の高さは、70cm以上であると好ましく、80cm以上であるとより好ましい。一方、背凭れ本体11が高すぎると、車椅子20を後方から押す人の前方の視界を遮るおそれがある。このため、背凭れ本体11の高さは、通常、120cm以下とされる。背凭れ本体11の高さは、110cm以下であると好ましく、100cm以下であるとより好ましい。
下向き突出部11aは、その形態を特に限定されないが、角のない形状とすると好ましい。これにより、下向き突出部11aが車椅子20の椅子側背凭れ21や座板22に接触したとしても、椅子側背凭れ21や座板22が傷つかないようにすることが可能になる。実施例1の着脱式背凭れ10においては、図1に示すように、背凭れ本体11の下縁中央に設けられた正面視略半円形の板状のものとなっている。下向き突出部11aの厚さは、車椅子20の座板22と椅子側背凭れ21との隙間よりも小さく設定される。一般的な車椅子20において、座板22と椅子側背凭れ21との隙間の前後方向の幅は、5〜6cm程度であるため、下向き突出部の厚さ(下向き突出部の厚さが場所によって異なる場合にはその最大値)は、1〜5cm程度とするとよい。実施例1の着脱式背凭れにおいて、下向き突出部11aは、図5に示すように、その基端(上端)から先端(下端)になるにつれて徐々に薄くなるように形成されている。このため、下向き突出部11aを、前記隙間に挿し込みやすくなっている。このような形状は、環状フレームFにおける該当する部分を押し潰したり、切削したりすることにより実現することができる。
また、背凭れ本体11における下向き突出部11aの高さも、特に限定されないが、低すぎると、車椅子20の座板22と椅子側背凭れ21との隙間から下向き突出部11aが抜けやすくなるおそれがある。このため、下向き突出部11aの高さは、通常、2cm以上とされる。下向き突出部11aの高さは、5cm以上であると好ましく、7cm以上であるとより好ましい。一方、下向き突出部11aが高すぎると、前記隙間に下向き突出部11aを挿し込みにくくなるおそれがある。このため、下向き突出部11aの高さは、通常、20cm以下とされる。下向き突出部11aの高さは、17cm以下であると好ましく、15cm以下であるとより好ましい。
実施例1の着脱式背凭れ10において、背凭れ固定手段12には、その両端に一対の固着部(図示省略)を有する背凭れ固定用ベルトを用いている。したがって、図1,2に示すように、背凭れ固定用ベルト12を背凭れ本体11と椅子側背凭れ21の両方に掛け回して前記一対の固着部を互いに固着することにより、背凭れ本体11を椅子側背凭れ21に固定することができるようになっている。このため、背凭れ本体11は、椅子側背凭れ21の前面から浮かないようになっている。背凭れ固定用ベルト12は、背凭れ本体11における椅子側背凭れ21の上縁よりも下方で、椅子側背凭れ21とともに背凭れ本体11に対して固定されている。背凭れ固定用ベルト12には、後述する腰用の着脱式クッション14(腰サポート)を、背凭れ本体11の前面側に突出した状態で取り付けることができるようになっている。背凭れ固定用ベルト12は、その全体又は一部の区間を、ゴムなどの伸縮性を有する素材で形成しておくと好ましい。これにより、背凭れ固定用ベルト12の締付力を増大させて、背凭れ本体11を椅子側背凭れ21に対してしっかりと固定することが可能になる。
ところで、実施例1の着脱式背凭れ10は、図1,2に示すように、背凭れ固定用ベルト12と同様の構造を有する他のベルト13も備えたものとなっている。この他のベルト13には、頭用の着脱式クッション15(ヘッドレスト)を、背凭れ本体11の前面側に突出した状態で取り付けることができるようになっている。図2において、他のベルト13は、背凭れ本体11における椅子側背凭れ21の上縁よりも上方で背凭れ本体11に対して固定されており、椅子側背凭れ21には掛け回されていないが、他のベルト13を固定する高さは、これに限定されることなく、使用者の頭の高さなどに応じて適宜変更することができる。他のベルト13を、背凭れ本体11における椅子側背凭れ21の上縁よりも下方となる高さに固定する場合には、背凭れ固定用ベルト12と同様に、他のベルト13を椅子側背凭れ21にも掛け回すと、着脱式背凭れ10の安定性をさらに高めることができる。他のベルト13は、1本だけでなく、複数本設けて、それぞれに異なる身体部位(脇や尻など)を支持するための着脱式クッションを取り付けるようにしてもよい。
背凭れ固定用ベルト12や他のベルト13に各種の着脱式クッション14,15を取り付ける構造は、特に限定されず、例えば、着脱式クッション14,15の背面側に面ファスナ(図示省略)を設け、該面ファスナを背凭れ固定用ベルト12や他のベルト13に設けられた他の面ファスナ(図示省略)に固着するようにしてもよい。しかし、この場合には、車椅子20に座った人の衣服や髪の毛などが前記他の面ファスナに絡みつくおそれがある。また、着脱式クッション14,15が外れるおそれもある。このため、実施例1の着脱式背凭れ10においては、着脱式クッション14,15の背面側にベルトループL(図1)を設け、ベルトループLに背凭れ固定用ベルト12や他のベルト13を通すことにより、着脱式背凭れ10に取り付けるようにしている。これにより、例えば、車椅子20に座ったままの状態で自動車に載り、該自動車が衝突などによって衝撃を受けたような場合であっても、着脱式クッション14,15が外れないようにすることが可能になる。
続いて、本発明の実施例2に係る着脱式背凭れについて説明する。図6は、本発明の実施例2に係る着脱式背凭れ10における環状フレームFを示した斜視図である。実施例2の着脱式背凭れ10は、図6に示すように、環状フレームFが、背凭れ本体11の上縁、左縁及び右縁を形成する上側フレームFと、下向き突出部11aを形成する下側フレームFと、上側フレームFの左縁下端と下側フレームの左端とを連結する左側連結部材Fと、上側フレームFの右縁下端と下側フレームFの右端とを連結する右側連結部材Fとで構成されている。左側連結部材F及び右側連結部材Fの下面には、水平部分Aが形成されている。これらの水平部分Aは、背凭れ本体11を椅子側背凭れ21に固定する際に、車椅子20に予め設けられた左右一対の座板フレーム22aのそれぞれに載せることができるようになっている。
また、実施例2の着脱式背凭れ10においては、図6に示すように、左側連結部材F及び右側連結部材Fのそれぞれに、前方に突出した前向き突出部Bが形成されている。これらの前向き突出部Bは、その下面が水平に形成されており、背凭れ本体11を椅子側背凭れ21に固定する際に、前向き突出部Bの下面を左右一対の座板フレーム22aのそれぞれに沿って載せることができるようになっている。このため、椅子側背凭れ21に装着した際の着脱式背凭れ10の安定性をさらに向上させることができるようになっている。実施例2の着脱式背凭れ10におけるその他の構成については、上述した実施例1の着脱式背凭れ10と略同様であるために、詳しい説明は割愛する。
10 着脱式背凭れ
11 背凭れ本体
11a 下向き突出部
12 背凭れ固定用ベルト(背凭れ固定手段)
13 他のベルト
14 腰サポート(着脱式クッション)
15 ヘッドレスト(着脱式クッション)
20 車椅子(椅子)
21 椅子側背凭れ
22 座板
22a 座板フレーム
A 水平部分
B 前向き突出部
C カバー
F 環状フレーム
上側フレーム
下側フレーム
左側連結部材
右側連結部材
L ベルトループ

Claims (9)

  1. 椅子に予め設けられた椅子側背凭れに装着することにより、椅子側背凭れよりも高い位置にまで背凭れを延長することができるようにした着脱式背凭れであって、
    椅子側背凭れの前面側に配される背凭れ本体と、背凭れ本体を椅子側背凭れに固定するための背凭れ固定手段とを備え、背凭れ本体の下縁には、下向きに突出した下向き突出部が設けられ、背凭れ本体を椅子側背凭れに固定する際に、前記下向き突出部を椅子の座板と椅子側背凭れとの隙間に挿入することができるようにしたことを特徴とする着脱式背凭れ。
  2. 背凭れ本体が、その外縁を形成する略環状の環状フレームと、環状フレームを被覆するためのカバーと、該カバーの内側に収容された背凭れ用クッションとで構成された請求項1記載の着脱式背凭れ。
  3. 背凭れ固定手段が、その両端に一対の固着部を有する背凭れ固定用ベルトであり、背凭れ固定用ベルトを背凭れ本体と椅子側背凭れに掛け回して前記一対の固着部を互いに固着することにより、背凭れ本体を椅子側背凭れに固定することができるようにした請求項1又は2記載の着脱式背凭れ。
  4. 背凭れ本体の前面側に突出した状態で取り付けられる着脱式クッションを備え、該着脱式クッションにより、使用者の頭、脇、腰又は尻の中から選ばれる少なくとも1つの身体部位を支持することができるようにした請求項1〜3いずれか記載の着脱式背凭れ。
  5. 着脱式クッションの背面側にベルトループ又は面ファスナが設けられ、該ベルトループに背凭れ固定用ベルト又は背凭れ本体に掛け回される他のベルトを通すことにより、又は前記面ファスナを背凭れ固定用ベルト又は背凭れ本体に掛け回される他のベルトに設けられた他の面ファスナに固着することにより、背凭れ本体の前面側に前記着脱式クッションを取り付けることができるようにした請求項4記載の着脱式背凭れ。
  6. 前記下向き突出部が背凭れ本体の下縁中央に設けられるとともに、背凭れ本体の下縁両端に水平部分が形成され、背凭れ本体を椅子側背凭れに固定する際に、椅子に予め設けられた左右一対の座板フレームのそれぞれに前記水平部分を載せることができるようにした請求項1〜5いずれか記載の着脱式背凭れ。
  7. 環状フレームの下縁両端にがたつき防止用クッションが設けられた請求項2〜6いずれか記載の着脱式背凭れ。
  8. 環状フレームが、背凭れ本体の上縁、左縁及び右縁を形成する上側フレームと、前記下向き突出部を形成する下側フレームと、上側フレームの左縁下端と下側フレームの左端とを連結する左側連結部材と、上側フレームの右縁下端と下側フレームの右端とを連結する右側連結部材とで構成されるとともに、左側連結部材及び右側連結部材の下面に水平部分が形成され、背凭れ本体を椅子側背凭れに固定する際に、椅子に予め設けられた左右一対の座板フレームのそれぞれに前記水平部分を載せることができるようにした請求項2〜7いずれか記載の着脱式背凭れ。
  9. 左側連結部材及び右側連結部材のそれぞれが前方に突出した前向き突出部を有し、背凭れ本体を椅子側背凭れに固定する際に、前記前向き突出部の下面を左右一対の座板フレームのそれぞれに沿って載せることができるようにした請求項8記載の着脱式背凭れ。
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